JP2016056009A - 線状部材送給装置及び巻線機 - Google Patents

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恒樹 丸田
Tsuneki Maruta
恒樹 丸田
和寛 加古
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和寛 加古
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Abstract

【課題】マグネットワイヤが断線したり、送給用のボビンに巻きつけられたマグネットワイヤがなくなったりしたときに、それを検出する検出手段を設けること。【解決手段】巻線機1は、被巻線ボビン3を有する巻線機本体2の横方向に装着されたテンション部5とテンション部5の下方で床面Fに設置されたワイヤ送給部6とを有している。テンション部5の下方には、ワイヤガイド部10を配置し、ワイヤガイド部10には、ワイヤ送給部6から巻き解されたマグネットワイヤWの円周方向回転を直線状に変換するガイド部材12を配置している。一方、巻線機本体2の上方には、補助制御ボックス8を設置し、ワイヤガイド部10付近にワイヤ検出部を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、線状部材を送給する線状部材供給装置に関し、さらに、線状部材がマグネットワイヤである場合に、マグネットワイヤを被巻線ボビンに巻き付ける巻線機に関する。
従来の巻線機は、図12に示すものや、特許文献1に示すように構成されたものが提供されていた。例えば、図12に示す巻線機101は、マグネットワイヤWが巻き付けられるための被巻線ボビン103を有する巻線機本体102と、前述のマグネットワイヤWに適度な張力を付与してマグネットワイヤWを被巻線ボビン103に送給するワイヤテンション部105と、送給用のマグネットワイヤWが巻枠に巻き付けられたマグネットワイヤ巻体Dを有するワイヤ送給部106と、を備えている。そして、マグネットワイヤ巻体Dから、マグネットワイヤWが巻き解されて、ワイヤテンション部105に送給され、所定の張力を付与されて被巻線ボビン103に巻き付けられていた。この際、ワイヤテンション部105は、巻線機本体102の上方に設置され、送給されたマグネットワイヤWを、回動自在な棹107の先端に装着されたプーリ108を介して被巻線ボビン103に巻き付けていた。このワイヤテンション部105には、棹107の元部側が当接して作動するリミットスイッチ109が装着されていて、マグネットワイヤWが断線したり、マグネットワイヤ巻体DのマグネットワイヤWを使い切ったりして、マグネットワイヤWが送給されない場合には、棹107が戻しばねにより回転されて元の位置に戻ることになっていた。そして、その際には、リミットスイッチ109が作動され、巻線機101自体を停止させていた。
又、特許文献1の巻線機は、巻線機に送給する電線の張力を最適にしてたるみや断線を発生させない安定した巻線を行う巻線機の速度制御装置であって、フライヤに送給される電線を巻回したリールと、リール駆動モータと、リール駆動モータの速度及び回転量を検出する回転検出器と、リール駆動モータのトルクを制御するトルク制御回路とを備えて、フライヤの休止時に必要な最低張力を発生する最低トルクと、フライヤの回転時に作用する電線に許容される最大張力以内で回転数に比例する張力を発生するリール駆動モータに生じる最大トルクと、を発生させるものである。この巻線機においても、電線を巻き付けているドラムは、巻線機の上方にあって、ドラムに巻線されていた電線は張力が制御されて、下方にある巻線機に送給されていた。
実用新案登録第2596425号
しかし、図12に示す巻線機101では、ワイヤ送給部106とワイヤテンション部105が、巻線機本体102の上方に設置してあるため、新たなマグネットワイヤWを交換する場合、巻枠に巻き付けられたマグネットワイヤ巻体Dが30kg程あるため、マグネットワイヤ巻体Dの交換の都度、マグネットワイヤ巻体Dを手で持ち上げなければならなかった。マグネットワイヤ巻体Dを手で上方に持ち上げることは、重労働となりまた危険を伴う大掛かりの作業となって、簡単には行なえなかった。
さらに、マグネットワイヤ巻体DのマグネットワイヤWが無くなって、棹107が上方に戻ったときには、新たなマグネットワイヤWをワイヤテンション部105に張設する際、棹107の先端が上方の位置にあるため、セット作業に手間が掛かるという課題が生じていた。
また、特許文献1で示されている巻線機においても、ワイヤ送給部(ドラム)は昇降台の上方に設置されているので、ドラム(マグネットワイヤ巻体D)の交換作業を容易に行なうことはできなかった。
この課題を解決するために、図1に示すようなワイヤ送給部を巻線機本体の下方に設置するように構成された巻線機が新たに提供されることとなった。
新たに提供された巻線機(図1に示す巻線機1の補助制御ボックス8及びワイヤ検出部15を除いたもの)は、ワイヤ送給部のボビンが床面に設置されて、巻線機本体の横方向に配置したワイヤテンション部に向かって、マグネットワイヤWを上方に向けて送給可能に構成されている。そのため、マグネットワイヤ巻体を手で持ち上げずに交換できることから、マグネットワイヤ交換作業を容易に行なえるようになった。しかし、この巻線機には、マグネットワイヤWが断線したり、ワイヤ送給部のマグネットワイヤWが終了して無くなったりしたときに、マグネットワイヤWの「有無」を検出する検出装置が装着されていなかった。そのため、マグネットワイヤWの送給が停止された場合、操作しにくい場所に配置された停止ボタンを手動で操作しなければならなく、その操作が容易ではなかった。しかも、この巻線機自体は、購入品であるため、巻線機自体を改修することはできず、検出装置等を追加する場合には、後付けで行わなければならないという制約が発生していた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、線状体の送給時あるいは、マグネットワイヤをボビンに巻き付ける際に、線状体の「有無」を検出するとともに、検出の際に「線状体あるいはマグネットワイヤの走行状態が正常範囲内であるにも拘らず、それを誤検出するということを防止する。」ことを目的とするものである。
本発明に係る線状部材送給装置及び巻線機は、そのために、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、張力が付与された線状部材を送給する線状部材送給装置であって、前記線状部材の送給時に、送給されるべき線状部材の「有無」を検出し、前記線状部材の「無」の状態を検出した場合に、前記線状部材の送給を停止する検出手段が配設されるとともに、前記検出手段が前記線状部材の「有無」を検出する際に、前記線状部材の送給状態が正常範囲であるにも拘らず、前記線状部材の「無」の状態を検出するという誤検出を防止する誤検出防止手段が配設されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、線状部材が送給されているかどうかを検出する検出手段を設けているから、検出手段が、線状部材の「無」の状態を検出すれば、巻線機を自動的に止めることができる。この場合、「線状部材が正常に送られているにも拘らず、線状部材の「無」の状態を検出する」という誤検出を発生させないような誤検出防止手段を設けることによって、巻線機の無駄な停止を防止することができ、効率のよい巻線作業を行なうことができる。
請求項2に記載の発明では、線状のマグネットワイヤが巻線される被巻線ボビンを有する巻線機本体と、前記被巻線ボビンに前記マグネットワイヤを張力を付与しながら送給するワイヤテンション部と、床面に設置されて前記ワイヤテンション部に前記ワイヤテンション部の下方から巻き付けられた前記マグネットワイヤを巻き解して送給するワイヤ送給部と、前記ワイヤ送給部から上方に向かって円錐状に収束するとともに円周方向に沿って回転しながら前記ワイヤテンション部に送給される前記マグネットワイヤを直線状に変換するワイヤガイド部と、を備えた巻線機であって、前記マグネットワイヤの送給時に、送給されるべきマグネットワイヤの「有無」を検出し、前記マグネットワイヤの「無」の状態を検出した場合に、前記被巻線ボビンの回転を停止する検出手段が配設されるとともに、前記検出手段が前記マグネットワイヤの「有無」を検出する際に、前記マグネットワイヤの送給状態が正常範囲であるにも拘らず、前記マグネットワイヤの「無」の状態を検出するという誤検出を防止する誤検出防止手段が配設されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、床面に設置したワイヤ送給部から巻き解されたマグネットワイヤは、ワイヤ送給部を出た後で円周方向に回転しつつ円錐状に収束しながらワイヤテンション部に送給される。巻線機には、送給されるべきマグネットワイヤの「有無」を検出する検出手段が配設されているため、マグネットワイヤが断線したり、ワイヤ送給装置のマグネットワイヤが無くなったりすれば、検出手段が被巻線ボビンの回転を停止することになる。したがって、マグネットワイヤの断線やマグネットワイヤの「無」の状態を確実に確認することができ、交換作業や再セット作業を安全に又容易に行なうことができる。この際、『検出手段が、マグネットワイヤの円周方向の回転による送給が正常範囲内でもあるにも拘らず、マグネットワイヤの「無」の状態を検出する』という誤検出を防止する誤検出防止手段を備えていることから、無駄な停止をすることなく効率の良い巻線作業を行なうことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2の発明に係るものであって、前記誤検出防止手段が、前記巻線機本体内の主制御部に接続されて前記巻線機本体に装着された補助制御ボックス内で、電気回路を有して構成されていることを特徴としている。
これによれば、電気回路を追加して新たな改修作業を行なう場合に、既設の巻線機本体に補助制御ボックスを後付けで装着して、補助制御ボックス内に補助制御部を回路構成して主制御部に接続すれば、巻線機本体内の主制御部の大幅な改修を必要としないので、改修作業を自由にしかも容易に行なうことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3の発明に係るものであって、誤検出防止手段が、検出信号処理回路に、時定数回路を有するコンパレータ回路を備えて誤検出を防止することを特徴としている。
これによれば、検出信号処理回路に、設定した時間分、電圧の出力を遅らせる時定数回路を組み込んで、マグネットワイヤWの「無」の出力を設定した電圧と、実際に出力された電圧を比較することによって、検出手段が送給されるマグネットワイヤの「有無」を検出する。つまり、一旦、マグネットワイヤの「無」の状態を検出した検出手段が、所定時間内にさらにマグネットワイヤの「無」の状態を検出すれば、実際に、マグネットワイヤWの無い状態を判断することから、被巻線ボビンの回転を停止させることができる。また、所定時間内にマグネットワイヤの「有」を検出すれば、実際には、マグネットワイヤが正常に送給されていることが確認できるので、被巻線ボビンの回転を停止させない。したがって、無駄な生産停止をすることなく、効率の良い巻線作業を行なうことができる。この誤検出防止手段では、例えば、巻線機本体上に後付けの制御ボックスを設けて、コンパレータ回路を組み込み、主制御部に接続するだけで行なえるので、巻線機の大幅な改修作業を必要としない。
請求項5に記載の発明は、請求項3の発明に係るものであって、前記誤検出防止手段が、時定数を可変できる検出信号処理をCPUで行なって、誤検出を防止することを特徴としている。
これによれば、誤検出防止をコンピュータ(CPU)のソフトウエアで行うものであり、検出手段から検出された被巻線ボビンの回転停止信号を、例えば、CPU内に設けられたタイマー設定で所定時間読み飛ばすことによって、送給されているマグネットワイヤの「有無」を検出するようにしている。したがって、時定数の設定時間をタイマーの設定だけで行なえることから、巻線機の大幅な改修作業を必要としない。
請求項6に記載の発明は、請求項2の発明に係るものであって、前記誤検出防止手段が、前記ワイヤガイド部を円周方向に回転しながら送給される前記マグネットワイヤの走行方向に対して二重のガイド部を有する二重ワイヤガイド部に構成され、前記検出手段が直線状に走行する前記マグネットワイヤを検出可能に配置されていることを特徴としている。
これによれば、マグネットワイヤのワイヤテンション部到達前に、二重ガイド部を構成するので、マグネットワイヤが、検出手段が設けられた位置に達する際には、円周方向に回転されて送給されたマグネットワイヤは、直線状に変換されて送給されているから、マグネットワイヤが通過する場合には、マグネットワイヤの「有」を確実に検出することができる。この誤検出防止手段では、巻線機本体を改修することなく、新たな改修部品を後付けで装着するだけであるから、簡単な改修作業を行なうことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項2乃至6のいずれかの発明に係るものであって、前記検出手段が、前記マグネットワイヤに光を照射させることによって、前記マグネットワイヤの有無を検出する光センサであることを特徴としている。
これによれば、光をマグネットワイヤに照射して、検出するものであることから、廉価なコストで容易に取り付けることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項2乃至6のいずれかの発明に係るものであって、前記検出手段が、送給される前記マグネットワイヤの側面付近に設置される近接スイッチを備えていることを特徴としている。
これによれば、近接スイッチは、検出物が近づいたときに検出できるものであり、無接点で検出できるから、長時間の使用が可能であり、しかも小型であるから、コンパクトに設置することができ廉価なコストで改修作業を行なうことができる。なお、近接スイッチが超音波を発するものであってもよい。
本発明の一実施形態における巻線機を示す全体正面図である。 ワイヤガイド部分の一部断面を含む正面図である。 同一部断面を含む側面図である。 同底面図である。 補助制御ボックスに内蔵されたコンパレータ回路を含む誤検出回路を示すブロック図である。 同タイミングチャート図である。 制御ボックスに内蔵されたCPU回路を含む誤検出回路を示すブロック図である。 同フローチャートである。 図1における巻線機の二重ガイド部を示す一部断面を含む正面図である。 同側面図である。 同底面図である。 従来の巻線機を示す全体正面図である。
次に、本発明の巻線機(線状部材送給装置に相当)の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、巻線機1の全体図を示すものであり、図1に示すように、巻線機1は、マグネットワイヤW(線状部材に相当)が巻き付けられる被巻線ボビン3を有する巻線機本体2と、被巻線ボビン3の横方向に配置されてマグネットワイヤWに張力を付与してマグネットワイヤWを被巻線ボビン3に送給するワイヤテンション部5と、ワイヤテンション部5の下方に位置して床面Fに設置されたマグネットワイヤWを送給するワイヤ送給部6と、を備えている。巻線機本体2の上方には補助制御ボックス8が載置されて、検出された後述のマグネットワイヤWの「有無」の検出信号処理を行なう検出手段及び誤検出防止手段の電気回路を構成する補助制御部を内蔵している。
ワイヤ送給部6は、両側につば部61、62を有するボビン60にマグネットワイヤWが巻線されて構成されている。ボビン60の一方のつば部61を床面Fに接地し、他方のつば部62を上面にして縦方向に配置してマグネットワイヤWを側面方向に巻き解して上方のワイヤテンション部5に送っている。したがって、巻き解されたマグネットワイヤWは、ワイヤ送給部6のつば部62の周りを円周方向に回りつつ円錐状に収束されながらワイヤテンション部5に向かって送給される。
一方、ワイヤテンション部5は、縦方向に設置されたベース板51に、複数のガイドプーリ52と、少なくとも1個のテンションプーリ53とを備え、ワイヤ送給部6から送給されたマグネットワイヤWを、マグネットワイヤWにガイドプーリ52、テンションプーリ53の外周面を掛止することによって張力を付与しながら被巻線ボビン3に送給する。
図2乃至4に示すように、ワイヤテンション部5の下部側において、ワイヤ送給部6(図1参照)の上方に対向する位置にベース板51を間にしてワイヤガイド部10とマグネットワイヤWの「有無」を検出するワイヤ検出部15が設けられている。
ワイヤガイド部10は、水平板11aと垂直板11bを有するL字状のワイヤ支持板11と、水平板11aを貫通するガイド部材12とを備えている。ガイド部材12にはマグネットワイヤWが挿通するガイド孔13が形成されている。ガイド孔13は、ワイヤ送給部6から巻き解されて円周方向に回転して送られたマグネットワイヤWを挿通して直線状に送給できるようにしている。
ワイヤ検出部15は、ベース板51の裏面側の下部、つまり、ベース板51を挟んでワイヤ支持板11の反対側に配置されたL字状の補助板16と、補助板16の下面に取り付けられたスペーサ17と、スペーサ17の下面に取り付けられたセンサヘッド18とを有して構成されている。
センサヘッド18は、実施形態においては、センサヘッド18とファイバアンプ18Aとを組み合わせることにより、光を照射してその反射光を感知するものであり、図2に示すように、センサヘッド18に形成された長孔状の検出エリア18aを有するものを使用するものであり、検出エリア18a内に、投光・受光を交互に並べた状態で、ガイド孔13を挿通するマグネットワイヤWの「有無」を検出するものである。
ガイド孔13を通過したマグネットワイヤWはワイヤガイド部10の上方に配置された1個のガイドプーリ52の外周面に掛止されてテンションプーリ53を介して被巻線ボビン3(図1参照)まで送給される。
補助制御ボックス8は、巻線機本体2内に内蔵されている主制御部に接続された電気回路を備えており、誤検出防止を行なう補助制御部としての誤検出防止回路を内蔵している。補助制御ボックス8は、巻線機1の主制御部の大幅な改修を行なわないために、後付けできるようにしている。
本実施形態における巻線機1における誤検出防止とは、マグネットワイヤWがワイヤ送給部6から巻き解されてワイヤテンション部5に送給される際に、マグネットワイヤWが正常に送給されているにも拘らず、円錐状に収束されて送給されるマグネットワイヤWが円状に回転することから、センサヘッド18の検知範囲を越えてマグネットワイヤWの「無」の状態として検出されて被巻線ボビン3の回転を停止させることであり、その誤検出を防止することである。
つまり、マグネットワイヤWはワイヤ送給部6の一方のつば部62の外周部を越えて円錐状に収束されながら送給される。センサヘッド18から照射された光は、ワイヤガイド部10の下方で円周方向に回転されているマグネットワイヤWに向かうことから、照射された光は、場所によっては瞬間的にマグネットワイヤWに当たらない場合が生じる。
マグネットワイヤWが正常に送給されているにも拘らず「無」の状態と検出されると、被巻線ボビンの回転が停止されることになるから、無駄な停止となって生産効率を悪くすることになる。したがって、センサヘッド18からの検出が、誤検出とならないように誤検出防止手段を図ることになり、以下にその説明を行なう。
誤検出防止手段の1つは、図5のブロック図に示すように、誤検出防止回路をハードウェアで処理するものであり、補助制御ボックス8内に、コンパレータ回路Cを含んだ誤検出防止回路S1を構成している。
図5のブロック図に示すように、センサヘッド18から発したマグネットワイヤWの「無」の状態を示す出力信号は、補助制御ボックス8内の検出信号処理回路を構成するファイバアンプ18Aに送られ、その後、時定数回路Jを介してコンパレータ回路C内に送られる。時定数回路Jは設定した時間分、電圧の出力を遅らせるものであり、この誤検出防止回路S1の場合、ファイバアンプ18Aからの電気信号を設定時間遅らせるものである。コンパレータ回路Cは、マグネットワイヤWの「無」の状態を示すために設定された電圧と、実際にマグネットワイヤWの「無」の状態を示す出力電圧との2つのデータを比較するものである。したがって、時定数回路Jの出力が設定された電圧を越えた場合、巻線機1の被巻線ボビン3の回転を停止する停止信号を出力することになる。
つまり、図6のタイミングチャートに示すように、ワイヤ検出部15(図2〜3参照)で、センサヘッド18がマグネットワイヤWの「無」の状態を示す場合、時定数回路Jとコンパレータ回路Cを組み込んでいるため、検出信号は出力時間範囲T1を示すことになり、この出力時間範囲T1が設定された出力時間範囲T2の時間より短い場合(T1<T2)では、停止信号は出力されない。光信号がファイバアンプ18Aに入り電気信号へ変換され、時定数回路Jに入り、得られた出力電圧と設定された電圧とをコンパレータ回路Cで比較し、マグネットワイヤWの「無」の状態を示す出力電圧が出力されている時間が、設定された出力時間範囲T2を越えた場合、停止信号が出力されることになる。これにより、確実に誤検出を防止できる。
誤検出防止手段の二つ目は、図7のブロック図に示すように、検出信号処理回路をCPUで処理させ、時定数を可変できるような誤検出防止回路S2を構成して誤検出を防止する。センサヘッド18から発したマグネットワイヤWの「無」の状態を示す信号は、補助制御ボックス8内のファイバアンプ18Aに送られ、CPU内ではデジタルスイッチで設定した誤検出キャンセル時間の範囲を越えた場合に、巻線機1の被巻線ボビン3の回転を停止させる。
この流れは図8のフローチャートに示す通りである。常時においては、マグネットワイヤWに光を照射するセンサヘッド18は、「検出信号」がマグネットワイヤWの「有」を検出して被巻線ボビン3を回転させて、マグネットワイヤWを被巻線ボビン3に巻き付けている。したがって、センサヘッド18が、「マグネットワイヤ有り」を検出している状態では、「検出待ち」となっている。しかし、「マグネットワイヤ無し」の状態を検出すると、その信号は時定数を所定時間に設定した「誤検出キャンセル時間」に進む。この「マグネットワイヤ無し」の状態が、「誤検出キャンセル時間」が所定時間内であれば、つまり「誤検出キャンセル時間」が所定以上であるかが「NO」であれば、「マグネットワイヤ有り」を検出することになって、再び「検出待ち」となる。「誤検出キャンセル時間」が、所定時間を越えても、「マグネットワイヤ無し」の状態を検出していれば、停止信号を発して、被巻線ボビン3の回転を停止することになる。なお、この誤検出防止回路S2によるタイミングチャートは図6に示すものと同様となる。これによって、誤検出防止をコンピュータのソフトウエアで処理することから確実に誤検出を防止できる。
誤検出防止手段の三つ目は、ワイヤガイド部10の下方に第2ワイヤガイド部20を構成して二重ワイヤガイド部とするものである。つまり、図9〜11に示すように、第2ワイヤガイド部20は、ワイヤ支持板11の下方に第2ワイヤ支持板21を設ける。第2ワイヤ支持板21は、補助板16と補助板16の下方に配置されたスペーサ17との間に挟まれた上板22と、上板22の前端部から下方に向かうL字状板23とを有する。L字状板23は、水平板231と垂直板232が形成され、水平板231には、第2ガイド部材24が装着され、第2ガイド部材24には第2ガイド孔25が形成されている。
ガイド部材12のガイド孔13と第2ガイド部材24の第2ガイド孔25とは、平面視において一致した位置に形成されている。スペーサ17の下面側には、前述と同様、センサヘッド18が検出エリア18aを有して装着されている。なお、垂直板232の胴体部分は、センサヘッド18の検出エリア18aから発射する光線が通るために、水平板231の幅より幅狭に形成されている。
したがって、第2ワイヤガイド部20の下方で、円周方向に回転して上方に送給されたマグネットワイヤWは、第2ガイド孔25を挿通した後、直線状となってガイド部材12のガイド孔13に向かうことになる。センサヘッド18から発した光は、ワイヤガイド部10のガイド部材12と第2ワイヤガイド部20の第2ガイド部材24との間で直線状に走行する部分に照射して反射することから、マグネットワイヤWはセンサヘッド18から発射される光の検出範囲内に常に入ることになり、これによるセンサヘッド18の誤検出の可能性はほとんどなくなる。
これによれば、第2ワイヤガイド部20は、ワイヤガイド部10の下方に装着されるため、容易な改修作業を行なうことができる。
上述のように、巻線機1にマグネットワイヤWの「有無」を検出するワイヤ検出部15を設けることによって、マグネットワイヤWの断線や、ワイヤ送給部6の終了によるマグネットワイヤWの「無」の状態を確実に検出できるとともに、誤検出防止手段としての誤検出防止回路S1、S2又は二重ワイヤガイド部を設けることによって、いずれの誤検出防止手段でおいても、誤検出防止を確実に行なえるとともに、後付け作業で行なえるから、容易な作業となる。
なお、実施形態では、検出手段として光センサを用いているが、検出手段が、光センサではなく、マグネットワイヤの付近に設置されて近づいたマグネットワイヤを検出する近接スイッチを用いるものであってもよい。この場合、近接スイッチが超音波を発するものであってもよい。
なお、本願発明は、巻線機に限るものではなく、線状部材を送給するものであれば、適応できるものでる。
1、巻線機
2、巻線機本体
3、被巻線ボビン
5、ワイヤテンション部
6、ワイヤ送給部
8、補助制御ボックス
10、ワイヤガイド部
12、ガイド部材
13、ガイド孔
15、ワイヤ検出部
18、センサヘッド
20、第2ワイヤガイド部
21、第2ワイヤガイド板
24、第2ガイド部材
25、第2ガイド孔
W、マグネットワイヤ
S1、誤検出防止回路
S2、誤検出防止回路
J、時定数回路
C、コンパレータ回路

Claims (8)

  1. 張力が付与された線状部材を送給する線状部材送給装置であって、
    前記線状部材の送給時に、送給されるべき線状部材の「有無」を検出し、前記線状部材の「無」の状態を検出した場合に、前記線状部材の送給を停止する検出手段が配設されるとともに、
    前記検出手段が前記線状部材の「有無」を検出する際に、前記線状部材の送給状態が正常範囲であるにも拘らず、前記線状部材の「無」の状態を検出するという誤検出を防止する誤検出防止手段が配設されていることを特徴とする線状部材送給装置。
  2. 線状のマグネットワイヤが巻線される被巻線ボビンを有する巻線機本体と、前記被巻線ボビンに前記マグネットワイヤを張力を付与しながら送給するワイヤテンション部と、床面に設置されて前記ワイヤテンション部に前記ワイヤテンション部の下方から巻き付けられた前記マグネットワイヤを巻き解して送給するワイヤ送給部と、前記ワイヤ送給部から上方に向かって円錐状に収束するとともに円周方向に沿って回転しながら前記ワイヤテンション部に送給される前記マグネットワイヤを直線状に変換するワイヤガイド部と、を備えた巻線機であって、
    前記マグネットワイヤの送給時に、送給されるべきマグネットワイヤの有無を検出し、前記マグネットワイヤの「無」の状態を検出した場合に、前記被巻線ボビンの回転を停止する検出手段が配設されるとともに、
    前記検出手段が前記マグネットワイヤの有無を検出する際に、前記マグネットワイヤの送給状態が正常範囲であるにも拘らず、前記マグネットワイヤの「無」の状態を検出するという誤検出を防止する誤検出防止手段が配設されていることを特徴とする巻線機。
  3. 前記誤検出防止手段が、前記巻線機本体内の主制御部に接続されて前記巻線機本体に装着された補助制御ボックス内で、電気回路を有して構成されていることを特徴とする請求項2に記載の巻線機。
  4. 前記誤検出防止手段が、検出信号処理回路に、時定数回路を有するコンパレータ回路を備えて誤検出を防止することを特徴とする請求項3に記載の巻線機。
  5. 前記誤検出防止手段が、時定数を可変できる検出信号処理をCPUで行なって、誤検出を防止することを特徴とする請求項3に記載の巻線機。
  6. 前記誤検出防止手段が、前記ワイヤガイド部を円周方向に回転しながら送給される前記マグネットワイヤの走行方向に対して二重のガイド部を有する二重ワイヤガイド部に構成され、前記検出手段が直線状に走行する前記マグネットワイヤを検出可能に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の巻線機。
  7. 前記検出手段が、前記マグネットワイヤに光を照射させることによって、前記マグネットワイヤの有無を検出する光センサであることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の巻線機。
  8. 前記検出手段が、送給される前記マグネットワイヤの側面付近に設置される近接スイッチを備えていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の巻線機。
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