JP2016055663A - クローラ式無人車とその動作方法 - Google Patents

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昌憲 高田
Yoshinori Takada
昌憲 高田
研吾 小林
Kengo Kobayashi
研吾 小林
津久井 慎吾
Shingo Tsukui
慎吾 津久井
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Abstract

【課題】車高が変更可能であり、自動でスタック状態を検知して脱出でき、もしくはそれを未然に回避でき、低重心による走行と車高を高くした走行とを切り替えられ、傾斜地や階段における高い走行性と柔らかい地面における高い走行性とを両立できるクローラ式無人車とその動作方法を提供する。
【解決手段】クローラ式無人車50が前後方向に延びる車体52と、車体の左右に位置し車体を支える左右一対の無端状の第1クローラ54eを有する第1クローラ装置54と、各第1クローラ装置の前後方向の一端部54aの横方向側面54cから前後方向に車体から離れる方向に延びる無端状の第2クローラ56dを有する第2クローラ装置56とを備える。車体がスタック状態にあることを検知したときに第2クローラ装置の底面56aが車体の底面52bより低くなるまで第2クローラ装置を第1クローラ装置の他端部54b側に旋回させ、その後第2クローラを回転させることにより進行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転可能なサブクローラを有するクローラ式無人車とその動作方法に関する。
段差乗り越え性能を高め、障害物の踏破を可能とするクローラ車両として、例えば特許文献1や非特許文献1に示すような、補助クローラ(以下、サブクローラ)を有するクローラ型無人車両がある。現在の小型のクローラ式無人車両は、車体の前後に2対の、計4つのサブクローラを有しているものが主流である。
一般にクローラ式無人車両が傾斜地や階段を上り下りするには、車体の重心が低い方が適している。またクローラ式無人車両が階段を上り下りするには、複数の階段のステップにクローラが跨るように、車体が前後に長い方が好ましい。そのため階段の上り下りや傾斜地の走行に対して高い走行性を有するクローラ車は、車高が低く前後に長くなるように設計されている。
それに対し雪や山間腐葉土、砂地等の柔らかい地面(以下、単に柔らかい地面)を走行するには、できるだけ車高が高い方が、車体底面が接地せずに済み、スタック状態(車体の底面が接地することにより車両が動けなくなる状態)に陥ることを回避することができる。
特許第5026059号公報
社団法人日本ロボット学会、新版 ロボット工学ハンドブック、新版第2刷、株式会社コロナ社、2008年6月30日、第403頁
傾斜地や階段の走行に適する車高と、柔らかい地面の走行に適する車高とが異なることから、階段の上り下りと柔らかい地面の走行を両立する機能をもつクローラ車が求められていた。
また従来のクローラ式無人車両は、スタック状態を自動で検知することができなかった。そのためクローラ式無人車両がスタック状態に陥っても、それに対処する術がなかった。
またサブクローラは、柔らかい地面でのクローラ式無人車両の走行性に対しては、その効果を発揮するのが難しい。
図1は、1対のサブクローラ1をもつ従来の小型のクローラ式無人車両10のスタック状態の説明図である。(A)は、スタック状態のクローラ式無人車両10を正面から見たときの図、(B)は(A)のA−A矢視図である。また(C)はスタック状態からの脱出を試みているクローラ式無人車両10の側面図である。
例えば、より小型軽量とするために、上述のクローラ式無人車両10のサブクローラ1を1対にした場合、硬い地面Bでスタック状態に陥ったのであれば、クローラ式無人車両10は、サブクローラ1を回転することでスタック状態から脱出することができる。
しかし従来のクローラ式無人車両10が柔らかい地面Bでスタック状態となった場合には、図1(A)のように車体2が地面Bに埋まり、車体底部2aが接地した状態となるため、サブクローラ1を回転させても脱出できないおそれがあった。
すなわち車体底部2aが接地することで、車体底部2aと地面Bとの接地点で抵抗が高くなり、走行負荷が増す。また地面Bが柔らかいためメインクローラ3のグリップ力は低下している。このような状態でメインクローラ3やサブクローラ1の履帯1a,3aを回転させても、履帯1a,3aのラグ4で雪や土、砂を掘って掻き出すのみで、推進力とはならない。そのためクローラ式無人車両10が脱出できないおそれがあった。また、たとえサブクローラ1を水平にして、メインクローラ3と同様に接地させて駆動したとしても、走行負荷が高ければ、クローラ式無人車両10がスタック状態から脱出することができないおそれがあった。
また図1(C)に示すように、サブクローラ1の先端とメインクローラ3の後端のみを接地させて走行負荷の低減を図ることによりスタック状態から脱出を試みると、履帯1a,3aの接地面圧は上がってしまう。その上推進力を得るためのラグ4の接地数が少なくなり、必要な推進力が得られないおそれがあった。すなわち、図1(C)の状況では、荷重が接地点に集中し、前後方向の駆動力よりも下方向への力が大きいため、柔らかい地面Bをその場で掘ってしまうおそれがあった。
そのため従来のクローラ式無人車両10では、傾斜地や階段における高い走行性と柔らかい地面Bにおける高い走行性を両立することができなかった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、車高を変化させることができ、自動でスタック状態を検知して脱出することができ、もしくはスタック状態を未然に回避でき、低重心による走行と車高を高くした走行とを切り替えることができ、傾斜地や階段における高い走行性と柔らかい地面における高い走行性とを両立することができるクローラ式無人車とその動作方法を提供することにある。
本発明によれば、前後方向に延びる車体と、
前記車体の左右に位置し該車体を支える左右一対の無端状の第1クローラを有する第1クローラ装置と、
各第1クローラ装置の前後方向の一端部の横方向側面から前後方向に前記車体から離れる方向に延びる無端状の第2クローラを有する第2クローラ装置と、
前記第1クローラまたは前記第2クローラの回転を制御し前記車体を進行させる進行制御装置と、
前記第1クローラ装置の前記一端部に設けられた左右に延びる旋回軸を中心として前記第2クローラ装置を旋回させる旋回モータと、
前記旋回モータの駆動を制御する旋回制御装置と、
前記第1クローラ装置に対して前記第2クローラ装置が旋回した角度を検出し角度データとして出力するエンコーダと、
前記車体がスタック状態にあることを検知しスタックデータとして出力するスタック検出装置と、を備え、
前記旋回制御装置は、前記スタックデータが入力されたときに、前記角度データに基づき前記旋回モータを駆動させ前記第2クローラ装置の底面が前記車体の底面より低くなるまで前記第2クローラ装置を前記第1クローラ装置の他端部側に旋回させ、
その後、前記進行制御装置が、前記第2クローラを回転させることにより前記車体を進行させる、ことを特徴とするクローラ式無人車が提供される。
また無端状の前記第2クローラのうち直線状に延びる部位を直線部としたときに、
前記第2クローラ装置は、一つの直線部と少なくとも1以上の他の直線部とを前記直線部として有し、
前記旋回軸から前記一つの直線部までの距離は、前記旋回軸から前記第1クローラ装置の底面までの距離よりも大きく、
前記旋回軸から前記他の直線部までの距離は、前記旋回軸から前記第1クローラ装置の底面までの距離と同じである。
また前記車体の前記進行についての指令信号を出力する指令出力装置を備え、
前記進行制御装置は、前記指令信号を入力し該指令信号に基づき前記第1クローラまたは前記第2クローラの回転を制御し前記車体を進行させ、
前記スタック検出装置は、前記第1クローラの回転数から前記車体の移動距離を算出し算出距離として出力する距離算出部と、
前記車体の移動距離を実測し実測距離として出力する距離実測部と、
前記スタックデータを出力するスタック判定出力装置と、を有し、
前記スタック判定出力装置は、前記指令信号が前後進指令もしくは緩旋回指令であり前記算出距離と前記実測距離との差が所定の値を超えたときに、前記スタックデータを出力する。
また前記車体の前記進行についての指令信号を出力する指令出力装置を備え、
前記進行制御装置は、前記指令信号を入力し該指令信号に基づき前記第1クローラまたは前記第2クローラの回転を制御し前記車体を進行させ、
前記スタック検出装置は、前記第1クローラの回転から前記車体の移動速度を算出し算出速度値として出力する速度算出部と、
前記車体の移動速度を実測し実測速度値として出力する速度実測部と、
前記スタックデータを出力するスタック判定出力装置と、を有し、
前記スタック判定出力装置は、前記指令信号が前後進指令もしくは緩旋回指令であり前記算出速度値と前記実測速度値との差が所定の値を超えたときに、前記スタックデータを出力する。
また前記車体の前記進行についての指令信号を出力する指令出力装置を備え、
前記進行制御装置は、前記指令信号を入力し該指令信号に基づき前記第1クローラまたは前記第2クローラの回転を制御し前記車体を進行させ、
前記スタック検出装置は、前記車体が向く方角の変化を検知し方位データとして出力する方位センサと、
前記スタックデータを出力するスタック判定出力装置と、を有し、
前記スタック判定出力装置は、前記指令信号が超信地旋回指令であり前記方位データが変化しないときに、前記スタックデータを出力する。
また本発明によれば、前後方向に延びる車体と、
前記車体の左右に位置し該車体を支える左右一対の無端状の第1クローラを有する第1クローラ装置と、
各第1クローラ装置の前後方向の一端部の横方向側面から前後方向に前記車体から離れる方向に延びる無端状の第2クローラを有する第2クローラ装置と、を備えるクローラ式無人車の動作方法において、
前記車体がスタック状態にあることを検知したときに前記第2クローラ装置の底面が前記車体の底面より低くなるまで前記第2クローラ装置を前記第1クローラ装置の他端部側に旋回させ、
その後、前記第2クローラを回転させることにより進行する、ことを特徴とするクローラ式無人車の動作方法が提供される。
上述した本発明のクローラ式無人車とその動作方法によれば、スタック検出装置が備えられているので、クローラ式無人車がスタック状態を自動的に検知することができる。
またクローラ式無人車は、スタックデータをスタック検出装置から入力したときに第2クローラ装置の底面が車体の底面より低くなるまで第2クローラ装置を旋回させる旋回制御装置を備えるので、スタック状態に陥ったときに自動で車高を高くすることができる。それにより車体の底面が地面に接しないため、車体の底面と地面との間で生じる走行負荷が低減され、スタック状態から脱出することができる。
このように本発明のクローラ式無人車は、スタック状態の検知とスタック状態からの脱出とを自動的に行うことができる。
もしくは本発明のクローラ式無人車は、柔らかい地面では、予め車高を高くして走行することにより、スタック状態を未然に回避することができる。
また本発明のクローラ式無人車は第2クローラ装置を1対のみ備えるので、前後に2対のサブクローラを有していた従来のクローラ式無人車両と比べてより軽量で小型に製造することができ、製造コストを抑えることができる。
またクローラ式無人車は車高を変化させることができるため、走行する環境に合わせて重心の位置や車高を変え、車体の姿勢を使い分けることができる。例えば低重心である方が有利な傾斜地や階段の走行では最低地上高を低くして走行することができる。一方、柔らかい地面でスタック状態になったときには、自動的にスタック状態を検知し、第2クローラ装置によって車体を持ち上げて適正な接地面圧を得た後に第2クローラで走行することにより、自動で速やかにスタック状態から脱出することができる。
このように本発明のクローラ式無人車は、自動でスタック状態を検知して脱出することができる。また本発明のクローラ式無人車は、車高を変化させることができ、低重心による走行と車高を高くした走行とを切り替えることができる。それにより本発明のクローラ式無人車は、傾斜地や階段での高い走行性と、雪や山間腐葉土、砂地等の柔らかい地面での高い走行性とを両立することができる。
1対のサブクローラをもつ従来のクローラ式無人車両のスタック状態の説明図である。 本発明の第1実施形態のクローラ式無人車の斜視図である。 本発明の第1実施形態のクローラ式無人車の上面図と左側面図である。 スタック状態になったときの本発明の第1実施形態のクローラ式無人車の動作説明図である。 クローラ式無人車の動作方法のフロー図である。 本発明の第2実施形態のクローラ式無人車の左側面図である。 本発明の第2実施形態のクローラ式無人車の平坦な地面を走行しているときの左側面図と、階段を走行しているときの左側面図である。 スタック状態になったときの本発明の第2実施形態のクローラ式無人車の動作説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は、本発明の第1実施形態のクローラ式無人車50の斜視図である。
図3は、本発明の第1実施形態のクローラ式無人車50の上面図と左側面図である。図3(A)は上面図であり、図3(B)は左側面図である。なお図3(A)では、車体52の内部に配置される進行制御装置58、旋回モータ62、旋回制御装置64、エンコーダ66、スタック検出装置70、指令出力装置68、及びスタック判定出力装置70aを、説明のために実線で描いている。
本発明のクローラ式無人車50は、自律走行または半自律走行するクローラ型の無人車両である。クローラ式無人車50は、遠隔操縦により操作されるものが好ましい。しかしこれに限らず本発明のクローラ式無人車50は、予め動作がプログラムされた制御装置により操作されるものであってもよい。
ここで半自律走行とは、通常時は人が直接、遠隔操縦を行っており、スタック状態となったときにクローラ式無人車50が自動的にスタック状態を検知して動き、遠隔操縦のサポートを支援する走行のことをいう。
本発明のクローラ式無人車50は、前後方向に延びる車体52、第1クローラ装置54、第2クローラ装置56、進行制御装置58、旋回モータ62、旋回制御装置64、エンコーダ66、及びスタック検出装置70を備える。また本発明のクローラ式無人車50は、指令出力装置68を備えていてもよい。
(第1実施形態)
車体52は、前後方向に延びる無人の車両である。本発明の車体52の重心52aもしくは車体52と第1クローラ装置54を合わせた車両の重心52a(以下、単に車体52の重心52a)の位置は、後述する図4(D)のように第2クローラ装置56で車体52を持ち上げても転倒しない位置にある。すなわち車体52の重心52aは、第2クローラ装置56が第1クローラ装置54の横に平行に揃えられた状態(すなわち後述する図4(C)の状態)のときに、第2クローラ装置56の前後方向の両端の間に位置する。
第1クローラ装置54は、車体52の左右に位置し車体52を支える回転可能な左右一対の無端状の第1クローラ54eを有するクローラ装置である。第1クローラ装置54には、第1クローラ54eを駆動する駆動輪を左右独立して回転させる駆動モータ57が設けられる。
第2クローラ装置56は、各第1クローラ装置54の前後方向の一端部54aの横方向側面54cから前後方向に車体52から離れる方向に延びる回転可能な無端状の第2クローラ56dを有するサブクローラ装置である。図3では第2クローラ装置56が第1クローラ装置54の前端に設けられているが、これに限らず、後端に設けられていてもよい。
また本発明の第2クローラ装置56の前後方向の長さは、第1クローラ装置54の一端部54aから車体52の重心52aまでの前後方向の距離より長い。また第2クローラ装置56には、第2クローラ56dを駆動する駆動輪を左右独立して回転させる駆動モータ57が設けられる。
つまり第1クローラ54eの駆動輪と第2クローラ56dの駆動輪とを回転させる駆動モータ57が、図3の実施例のように一つであってもよい。第1クローラ54eの駆動輪と第2クローラ56dの駆動輪を機械的に連結し、一つの共通の駆動モータ57で第1クローラ54eと第2クローラ56dの両方を回転させてもよい。
しかし駆動モータ57の構成はこれに限らず、第1クローラ54eの駆動輪を回転させる駆動モータ(例えば第1駆動モータ)と第2クローラ56dの駆動輪を回転させる駆動モータ(例えば第2駆動モータ)を別個に設けてもよい。
進行制御装置58は、駆動モータ57の回転を制御することにより、第1クローラ54eまたは第2クローラ56dの回転を制御し、車体52を進行させる制御装置である。進行制御装置58は、指令信号を入力し、指令信号に基づき第1クローラ54eまたは第2クローラ56dの回転を制御し、車体52を進行させる。
旋回モータ62は、第1クローラ装置54の一端部54aに設けられた左右に延びる旋回軸60を中心として第2クローラ装置56を旋回させるモータである。
エンコーダ66は、第1クローラ装置54に対して第2クローラ装置56が旋回した角度を検出し角度データとして出力する。例えば図3(A)の例では、旋回軸60の回転角度から第1クローラ装置54に対する第2クローラ装置56の旋回角度を検出する。
旋回制御装置64は、旋回モータ62の駆動を制御する制御装置である。
旋回制御装置64は、スタックデータが入力されたときに、駆動モータ57を停止した後、角度データに基づき旋回モータ62を駆動させ、第2クローラ装置56の底面56aが車体52の底面52bより低くなるまで第2クローラ装置56を第1クローラ装置54の他端部54b側(他端部側)に旋回させる。その後、進行制御装置58が、駆動モータ57を始動させ第2クローラ56dを回転させることにより車体52を進行させる。
このとき旋回制御装置64は、エンコーダ66が検出する角度データから、第2クローラ装置56が第1クローラ装置54と揃ったときに接地したとみなし、そこからの第2クローラ装置56の旋回角度を測ることで、脱出時の姿勢になったことを確認する。
指令出力装置68は、車体52の進行についての指令信号を出力する。
指令出力装置68は、車体52から離れた位置にある操縦装置から送信された前後進指令、旋回指令、超信地旋回指令、又は停止指令を無線で受信する通信可能な通信装置、もしくは予め決められた車体52の動作がプログラムされたコンピュータであることが好ましい。
スタック検出装置70は、クローラ式無人車50がスリップしたことを検知することでスタック状態を検知することができる。具体的には第1クローラ54eが回転しているにもかかわらず、車体52自体が動いていないことを検知することで車体52がスタック状態にあることをスタック検出装置70が検知し、スタックデータとして出力する。
以下に本発明のクローラ式無人車50が備えるスタック検出装置70の実施例を説明する。
(スタック検出装置70の第1実施例)
まずスタック検出装置70の第1実施例について説明する。
本実施例のスタック検出装置70は、距離算出部70bと距離実測部70cとスタック判定出力装置70aと、を有する。
距離算出部70bは、第1クローラ54eの回転数から車体52の移動距離を算出し算出距離として出力する。本発明の距離算出部70bは、例えばオドメトリであるが、その他の距離算出装置であってもよい。
距離実測部70cは、車体52の移動距離を実測し実測距離として出力する。本発明の距離実測部70cは、例えばGPS装置であることが好ましい。この場合距離実測部70cは、GPS衛星から受信した信号から現在位置を算出し、その現在位置の変化を車体52の移動距離として算出するものであることが好ましい。しかしこれに限らず、本発明の距離実測部70cはその他の位置特定装置であってもよい。
本実施形態のスタック判定出力装置70aは、指令出力装置68の指令信号が前後進指令もしくは緩旋回指令であり算出距離と実測距離との差Pが所定の値(設定値M1)を超えたときに、スタックデータを出力する。
(スタック検出装置70の第2実施例)
次に、スタック検出装置70の第2実施例について説明する。
本実施例のスタック検出装置70は速度算出部70dと速度実測部70eとスタック判定出力装置70aと、を有する。
速度算出部70dは、第1クローラ54eの回転から車体52の移動速度を算出し算出速度値として出力する。本発明の速度算出部70dは、例えばオドメトリであるが、その他の速度算出装置であってもよい。
速度実測部70eは、車体52の移動速度を実測し実測速度値として出力する。本発明の速度実測部70eは、例えば、車体52の移動速度を積分値により求める加速度センサやジャイロセンサであることが好ましい。もしくは速度実測部70eは、GPS衛星から受信した信号から現在位置を算出し、その現在位置の時間変化率を車体52の移動速度として算出するGPS装置であってもよい。しかしこれらに限らず、本発明の速度実測部70eはその他のセンサであってもよい。
本実施例のスタック判定出力装置70aは、指令出力装置68の指令信号が前後進指令もしくは緩旋回指令であり算出速度値と実測速度値との差Qが所定の値(設定値M2)を超えたときに、スタックデータを出力する。
それによりクローラ式無人車50はスリップしたことを検知し、スタック状態を検知することができる。つまりクローラ式無人車50は、クローラ54e,56dが回転していても、車体52自体が動いていないこと、すなわち速度が生じていないことを検知することでスタック状態であることを判断する。
(スタック検出装置70の第3実施例)
次に、スタック検出装置70の第3実施例について説明する。
スタック検出装置70は、方位センサ70fとスタック判定出力装置70aと、を有する。
方位センサ70fは、車体52が向く方角の変化を検知し、方位データとして出力する。
本実施例のスタック判定出力装置70aは、指令出力装置68の指令信号が超信地旋回指令又は緩旋回指令であり方位データが変化しないときに、スタックデータを出力する。
なおスタック検出装置70は、上記の第1〜第3実施例のスタック判定出力装置70aを全て有していてもよく、またそれらのいずれかを有していてもよい。
またスタック検出装置70は、車体52の底面52bに設けられた凹孔から下方に突出し接触により上方の凹孔内に押し戻される突起物であり、突起物が地面Bとの接触により凹孔内に押し戻されたときに、スタックデータを出力するスイッチであってもよい。
もしくはスタック検出装置70は、無線で通信可能な通信装置であり、車体52から離れた位置にある操縦装置から送信された旋回指令を受信したときに、接地データを出力してもよい。
次に本発明の第1実施形態のクローラ式無人車50の動作方法について説明する。
図4は、スタック状態になったときの本発明の第1実施形態のクローラ式無人車50の動作説明図である。図4(A)は平坦な地面Bを走行しているときの側面図、図4(B)〜図4(D)はスタック状態を検知した後の動作説明図である。図4は、(A)から(D)にかけて時間が経過する。
また図5は、クローラ式無人車の動作方法のフロー図である。
以下に、スタック状態の検知から脱出までの第1実施形態のクローラ式無人車50の動作方法を、半自律走行を例にして説明する。
(1)本発明のクローラ式無人車50は、平坦な地面Bを走行しているときには、例えば図4(A)に示すように、第2クローラ装置56の先端を少し持ち上げて前後進する。なお、平坦な地面Bを走行するときのクローラ式無人車50の走行は、これに限らず、図3(B)に示したように第2クローラ装置56を第1クローラ装置54と平行に延ばし前後方向の長さを長くして走行してもよい。もしくは例えば図4(C)に示すように、第2クローラ装置56を第1クローラ装置54の横に平行にして走行してもよい。
(2)次にクローラ式無人車50は、スタック状態を検知する。
(第1実施例のスタック検出装置70を備える場合)
例えばクローラ式無人車50が第1実施例のスタック検出装置70を備える場合では、距離算出部70bが、第1クローラ54eの回転数から車体52の移動距離として算出した算出距離を求め、距離実測部70cが、実測により求めた車体52の移動距離(すなわち実測距離)を求める。そしてスタック検出装置70は、前後進指令もしくは緩旋回指令を受けている場合に算出距離と実測距離との差Pが予め定められた所定の値(設定値M1)を超えたときに、クローラ式無人車50がスタック状態にあることを検知する。
(第2実施例のスタック検出装置70を備える場合)
例えばクローラ式無人車50が第2実施例のスタック検出装置70を備える場合、速度算出部70dが、第1クローラ54eの回転から車体52の移動速度(すなわち算出速度値)を算出し、速度実測部70eが、実測により求めた車体52の移動速度(すなわち実測速度値)を求める。そしてスタック検出装置70は、前後進指令もしくは緩旋回指令を受けている場合に算出速度値と実測速度値との差Qが予め定められた所定の値(設定値M2)を超えたときに、クローラ式無人車50がスタック状態にあることを検知する。
(第3実施例のスタック検出装置70を備える場合)
例えばクローラ式無人車50が第3実施例のスタック検出装置70を備える場合、方位センサ70fが、車体52が向く方角の変化(すなわち方位データ)を検知する。スタック検出装置70は、超信地旋回指令又は緩旋回指令を受けている場合に方位データに変化が生じないときに、クローラ式無人車50がスタック状態にあることを検知する。
(3)その後、駆動モータ57を止め、クローラ式無人車50は一旦停止する。
なお、上述の(2)と(3)のうち第1クローラ54eを回転させる駆動モータ57に流す電流が予め定められた所定の値を超えて増加した場合には、クローラ式無人車50が障害物と衝突したとスタック検出装置70が判断し、本シーケンス((2)と(3))から脱却する。
(4)次いで、エンコーダ66が出力した角度データに基づき、旋回制御装置64が旋回モータ62を駆動させ、第2クローラ装置56の底面56aが車体52の底面52bより低くなるまで、図4(B)から図4(D)に示すように第1クローラ装置54の他端部54b側に第2クローラ装置56を旋回させる。このとき、図4(A)の第2クローラ装置56の上方側の面が、第2クローラ装置56の旋回によりに下方に位置し(図4(D))、第2クローラ装置56の底面56aとなる。
これによりクローラ式無人車50は、図4(B)から図4(D)のように第2クローラ装置56を旋回させ、車体52を持ち上げた姿勢をとる。
本発明のクローラ式無人車50は、第2クローラ装置56を上述のように旋回させることにより、車体52を持ち上げることで第2クローラ装置56に対する接地面圧を適正な大きさに回復させることができる。それにより前後進が可能となるため、スタック状態から脱出することができる。
なお、本発明のクローラ式無人車50は、傾斜センサもしくは加速度センサを備え、それらのセンサにより転倒防止措置をとることが好ましい。この場合の加速度センサは、速度実測部70eであってもよく、もしくは速度実測部70eとは別に設けられた加速度センサであってもよい。
(5)指令出力装置68が、車体52の進行についての指令信号(これらの例では前後進指令、緩旋回指令、超信地旋回指令、又は停止指令)を再度出力する。その後進行制御装置58が駆動モータ57を始動させて第2クローラ56dを回転させ、クローラ式無人車50は車体52を持ち上げた状態で前進し、スタック状態からの脱出を試みる。このスタック状態からの脱出についての判断は、スタック検出装置70が行う。クローラ式無人車50は、速度実測部70eに設けられた加速度センサが一定値以上を示すときにスタック状態から脱出されたと判断することが好ましい。
なお予め設定された一定時間以上、スタック状態から脱出されたと判断されない場合には、スタック検出装置70が通信装置を介して操縦装置に警告信号を送信することが好ましい。
(6)最後にクローラ式無人車50の車体長(クローラ式無人車50の前端から後端までの長さ)より長い距離を移動した後に、駆動モータ57を止めてクローラ式無人車50を一旦停止し、旋回制御装置64が旋回モータ62を駆動し第2クローラ装置56を元の位置に戻す。以降、(1)に戻る。
その際、クローラ式無人車50が現姿勢を継続した方が好ましいと人が状況判断を行った場合は、遠隔操作で(6)のシーケンスを行わないように操作できることが好ましい。
上述のように本発明のクローラ式無人車50は、車体52がスタック状態にあることを検知したときに指令出力装置68の停止指令により第2クローラ56dを一旦止め、第2クローラ装置56の底面56aが車体52の底面52bより低くなるまで第2クローラ装置56を第1クローラ装置54の他端部54b側に旋回させ、その後、指令出力装置68の進行についての指令信号により、第2クローラ56dを回転させることにより進行する。
なお、本発明のクローラ式無人車50は、予め車高を高くして柔らかい地面Bを走行することにより、スタック状態に陥ることを未然に回避することができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態のクローラ式無人車50の左側面図である。
本発明の第2実施形態のクローラ式無人車50は、無端状の第2クローラ56dのうち直線状に延びる部位を直線部56b,56cとしたときに、複数の直線部56b,56cを有する無端状の第2クローラ装置56を備える。本実施形態の第2クローラ装置56は、一つの直線部56bと少なくとも1以上の他の直線部56cとを直線部として有する。このとき、旋回軸60から一つの直線部56bまでの距離hは、旋回軸60から第1クローラ装置54の底面54dまでの距離iよりも大きい。また旋回軸60から他の直線部56cまでの距離jは、旋回軸60から第1クローラ装置54の底面54dまでの距離iと同じである。
図6では、本実施形態の第2クローラ装置56の側面が三角形状をしているが、本実施形態の第2クローラ装置56の形状はこれに限らず、他の形状でもよい。
例えば本実施形態の第2クローラ装置56の形状は、高さ方向の厚みが第1クローラ装置54より高く、互いに平行の一つの直線部56b及び他の直線部56cを有する形状(すなわち第1実施形態のクローラ式無人車50の第2クローラ装置56を高さ方向に伸ばした形状)であってもよい。その場合、旋回軸60から一つの直線部56bまでの距離hが旋回軸60から第1クローラ装置54の底面54dまでの距離iよりも大きく、旋回軸60から他の直線部56cまでの距離jが旋回軸60から第1クローラ装置54の底面54dまでの距離iと同じとなる位置に旋回軸60が配置されていればよい。
その他の第2実施形態のクローラ式無人車50の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態のクローラ式無人車50は、旋回軸60から他の直線部56cまでの距離jが旋回軸60から第1クローラ装置54の底面54dまでの距離iと同じである。そのため後述する図7(B)に示すように他の直線部56cが第1クローラ装置54の底面54dと平行になる位置で第2クローラ装置56の旋回を止めると、他の直線部56cが第1クローラ装置54の底面54dの延長上に位置する。それにより、クローラ式無人車50のクローラ装置54,56の底面54d,56aの前後方向の長さを長くすることができるので、高い「段差乗り越え性能」を得ることができる。
また本実施形態のクローラ式無人車50は旋回軸60から一つの直線部56bまでの距離hが旋回軸60から第1クローラ装置54の底面54dまでの距離iよりも大きいので、車体52を水平に維持した状態で容易に車高を高くすることができる。すなわち後述する図8(D)のように一つの直線部56bを第2クローラ装置56の底面56aとし、一つの直線部56bが第1クローラ装置54の底面54dと平行になる位置、もしくは車体52の底面52bが水平になる位置で第2クローラ装置56の旋回を止めることで、車体52を水平に維持し、車高を高くすることができる。
次に本発明の第2実施形態のクローラ式無人車50の動作方法について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態のクローラ式無人車50が平坦な地面Bを走行しているときの左側面図と、階段を走行しているときの左側面図である。図7(A)は平坦な地面Bを走行しているときの左側面図、図7(B)は階段を走行しているときの左側面図である。
図8は、スタック状態になったときの本発明の第2実施形態のクローラ式無人車50の動作説明図である。図8(A)は平坦な地面Bを走行しているときの側面図、図8(B)〜図8(D)はスタック状態を検知した後の動作説明図である。図8は、(A)から(D)にかけて時間が経過する。
(1)本実施形態のクローラ式無人車50は、第1実施形態と同様、図7(A)に示すように第2クローラ装置56の先端を少し持ち上げて平坦な地面Bを走行する。
しかしこれに限らず、平坦な地面Bを走行するときのクローラ式無人車50の走行は、図7(B)に示したように前端を前にし、第2クローラ装置56の他の直線部56cを第1クローラ装置54の底面54dと平行にして走行してもよい。
また本実施形態のクローラ式無人車50は、傾斜地や階段を走行する際には、他の直線部56cの第2クローラ装置56の底面56aが第1クローラ装置54の底面54dの延長上になるように他の直線部56cと第1クローラ装置54の底面54dとを平行にすることが好ましい。
これにより、階段の複数のステップにクローラ54e,56dが接するようにクローラ装置54,56を前後に長くすることができ、かつ車体52の重心52aを低くすることができるため、傾斜地や階段における走行性を高く保つことができる。
(2)クローラ式無人車50がスタック状態になると、スタック検出装置70がスタック状態を検知する。スタック検出装置70がスタック状態を検知する方法は、第1実施形態と同様である。
(3)その後クローラ式無人車50は一旦停止する。
(4)次いで、エンコーダ66が出力した角度データに基づき、旋回制御装置64が旋回モータ62を駆動させ、第2クローラ装置56の底面56a(すなわち第2クローラ装置56の一つの直線部56b)が車体52の底面52bより低くなるまで、第2クローラ装置56を第1クローラ装置54の他端部54b側に旋回させる(図8(B)〜(D))。このとき旋回制御装置64は、車体52の底面52bが水平になった時点で第2クローラ装置56の旋回を止めることが好ましい。すなわち旋回制御装置64は、第1クローラ装置54の底面54dが一つの直線部56bと平行になった時点で、第2クローラ装置56の旋回を止めることが好ましい。これにより第2実施形態のクローラ式無人車50は、車体52を水平に維持したまま走行することができる。なお、旋回制御装置64は、第1クローラ装置54の底面54dの全面が一の直線部56bより高くになった時点で、第2クローラ装置56の旋回を止めるようにしてもよい。
その後第1実施形態と同様に、指令出力装置68が、車体52の進行についての指令信号(これらの例では前後進指令、緩旋回指令もしくは超信地旋回指令)を再度出力し、進行制御装置58が、第2クローラ56dを回転させ車体52を進行させる。
これにより第2実施形態のクローラ式無人車50は、図8(B)から図8(D)のように第2クローラ装置56を旋回させ、車体52の姿勢を水平に保ったまま持ち上げることができる。
その他の第2実施形態のクローラ式無人車50の動作方法は、第1実施形態と同様である。
上述した本発明のクローラ式無人車50とその動作方法によれば、スタック検出装置70が備えられているので、クローラ式無人車50がスタック状態を自動的に検知することができる。
またクローラ式無人車50は、スタックデータをスタック検出装置70から入力したときに第2クローラ装置56の底面56aが車体52の底面52bより低くなるまで第2クローラ装置56を旋回させる旋回制御装置64を備えるので、スタック状態に陥ったときに自動で車高を高くすることができる。それにより車体52の底面52bが地面Bに接しないため、車体52の底面52bと地面Bとの間で生じる走行負荷が低減され、スタック状態から脱出することができる。
このように本発明のクローラ式無人車50は、スタック状態の検知とスタック状態からの脱出とを自動的に行うことができる。
また本発明のクローラ式無人車50は第2クローラ装置56を1対のみ備えるので、前後に2対のサブクローラ1を有していた従来のクローラ式無人車両10と比べてより軽量で小型に製造することができ、製造コストを抑えることができる。
またクローラ式無人車50は車高を変化させることができるため、走行する環境に合わせて重心の位置や車高を変え、車体52の姿勢を使い分けることができる。例えば低重心である方が有利な傾斜地や階段の走行では最低地上高を低くして走行することができる。一方、柔らかい地面Bでスタック状態になったときには、自動的にスタック状態を検知し、第2クローラ装置56によって車体52を持ち上げて適正な接地面圧を得た後に第2クローラ56dを回転させて走行することにより、自動で速やかにスタック状態から脱出することができる。
もしくは本発明のクローラ式無人車50は、柔らかい地面Bでは、予め車高を高くして走行することにより、スタック状態を未然に回避することができる。
このように本発明のクローラ式無人車50は、自動でスタック状態を検知して脱出することができる。また本発明のクローラ式無人車50は、車高を変化させることができ、低重心による走行と車高を高くした走行とを切り替えることができる。それにより本発明のクローラ式無人車50は、傾斜地や階段での高い走行性と、雪や山間腐葉土、砂地等の柔らかい地面Bでの高い走行性とを両立することができる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 サブクローラ、1a 履帯、2 車体、2a 車体底部、
3 メインクローラ、3a 履帯、4 ラグ、
10 クローラ式無人車両、
50 クローラ式無人車、52 車体、52a 車体の重心、52b 車体の底面、
54 第1クローラ装置、54a 一端部、54b 他端部、54c 横方向側面、
54d 第1クローラ装置の底面、54e 第1クローラ、
56 第2クローラ装置、56a 第2クローラ装置の底面、
56b 一つの直線部、56c 他の直線部、56d 第2クローラ、
57 駆動モータ、58 進行制御装置、
60 旋回軸、62 旋回モータ、64 旋回制御装置、
66 エンコーダ、68 指令出力装置、
70 スタック検出装置、70a スタック判定出力装置、70b 距離算出部、
70c 距離実測部、70d 速度算出部、70e 速度実測部、70f 方位センサ、
B 地面、
h 旋回軸から一つの直線部までの距離、
i 旋回軸から第1クローラ装置の底面までの距離、
j 旋回軸から他の直線部までの距離

Claims (6)

  1. 前後方向に延びる車体と、
    前記車体の左右に位置し該車体を支える左右一対の無端状の第1クローラを有する第1クローラ装置と、
    各第1クローラ装置の前後方向の一端部の横方向側面から前後方向に前記車体から離れる方向に延びる無端状の第2クローラを有する第2クローラ装置と、
    前記第1クローラまたは前記第2クローラの回転を制御し前記車体を進行させる進行制御装置と、
    前記第1クローラ装置の前記一端部に設けられた左右に延びる旋回軸を中心として前記第2クローラ装置を旋回させる旋回モータと、
    前記旋回モータの駆動を制御する旋回制御装置と、
    前記第1クローラ装置に対して前記第2クローラ装置が旋回した角度を検出し角度データとして出力するエンコーダと、
    前記車体がスタック状態にあることを検知しスタックデータとして出力するスタック検出装置と、を備え、
    前記旋回制御装置は、前記スタックデータが入力されたときに、前記角度データに基づき前記旋回モータを駆動させ前記第2クローラ装置の底面が前記車体の底面より低くなるまで前記第2クローラ装置を前記第1クローラ装置の他端部側に旋回させ、
    その後、前記進行制御装置が、前記第2クローラを回転させることにより前記車体を進行させる、ことを特徴とするクローラ式無人車。
  2. 無端状の前記第2クローラのうち直線状に延びる部位を直線部としたときに、
    前記第2クローラ装置は、一つの直線部と少なくとも1以上の他の直線部とを前記直線部として有し、
    前記旋回軸から前記一つの直線部までの距離は、前記旋回軸から前記第1クローラ装置の底面までの距離よりも大きく、
    前記旋回軸から前記他の直線部までの距離は、前記旋回軸から前記第1クローラ装置の底面までの距離と同じである、ことを特徴とする請求項1に記載のクローラ式無人車。
  3. 前記車体の前記進行についての指令信号を出力する指令出力装置を備え、
    前記進行制御装置は、前記指令信号を入力し該指令信号に基づき前記第1クローラまたは前記第2クローラの回転を制御し前記車体を進行させ、
    前記スタック検出装置は、前記第1クローラの回転数から前記車体の移動距離を算出し算出距離として出力する距離算出部と、
    前記車体の移動距離を実測し実測距離として出力する距離実測部と、
    前記スタックデータを出力するスタック判定出力装置と、を有し、
    前記スタック判定出力装置は、前記指令信号が前後進指令もしくは緩旋回指令であり前記算出距離と前記実測距離との差が所定の値を超えたときに、前記スタックデータを出力する、ことを特徴とする請求項1に記載のクローラ式無人車。
  4. 前記車体の前記進行についての指令信号を出力する指令出力装置を備え、
    前記進行制御装置は、前記指令信号を入力し該指令信号に基づき前記第1クローラまたは前記第2クローラの回転を制御し前記車体を進行させ、
    前記スタック検出装置は、前記第1クローラの回転から前記車体の移動速度を算出し算出速度値として出力する速度算出部と、
    前記車体の移動速度を実測し実測速度値として出力する速度実測部と、
    前記スタックデータを出力するスタック判定出力装置と、を有し、
    前記スタック判定出力装置は、前記指令信号が前後進指令もしくは緩旋回指令であり前記算出速度値と前記実測速度値との差が所定の値を超えたときに、前記スタックデータを出力する、ことを特徴とする請求項1に記載のクローラ式無人車。
  5. 前記車体の前記進行についての指令信号を出力する指令出力装置を備え、
    前記進行制御装置は、前記指令信号を入力し該指令信号に基づき前記第1クローラまたは前記第2クローラの回転を制御し前記車体を進行させ、
    前記スタック検出装置は、前記車体が向く方角の変化を検知し方位データとして出力する方位センサと、
    前記スタックデータを出力するスタック判定出力装置と、を有し、
    前記スタック判定出力装置は、前記指令信号が超信地旋回指令であり前記方位データが変化しないときに、前記スタックデータを出力する、ことを特徴とする請求項1に記載のクローラ式無人車。
  6. 前後方向に延びる車体と、
    前記車体の左右に位置し該車体を支える左右一対の無端状の第1クローラを有する第1クローラ装置と、
    各第1クローラ装置の前後方向の一端部の横方向側面から前後方向に前記車体から離れる方向に延びる無端状の第2クローラを有する第2クローラ装置と、を備えるクローラ式無人車の動作方法において、
    前記車体がスタック状態にあることを検知したときに前記第2クローラ装置の底面が前記車体の底面より低くなるまで前記第2クローラ装置を前記第1クローラ装置の他端部側に旋回させ、
    その後、前記第2クローラを回転させることにより進行する、ことを特徴とするクローラ式無人車の動作方法。
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