JP2016054108A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる蓄電装置を提供する。【解決手段】複数の蓄電素子100を備える蓄電装置1であって、複数の蓄電素子100を跨ぐように複数の蓄電素子100の第一方向側に配置され、複数の蓄電素子100に対して複数の蓄電素子100の並び方向である第二方向における拘束力を付与する導電性の拘束部材400と、複数の蓄電素子100のうちの少なくとも1つの蓄電素子100である対象蓄電素子または拘束部材400に塗布された絶縁性の部材であって、対象蓄電素子と拘束部材400との間に配置される第一絶縁部材401とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、複数の蓄電素子を備える蓄電装置に関する。
複数の蓄電素子を備える蓄電装置において、当該複数の蓄電素子を並び方向において拘束する拘束部材が設けられた構成が知られている。このような蓄電装置においては、一般的に、拘束部材は、強度を確保するなどの理由から金属によって形成されるため、拘束部材と蓄電素子とを絶縁する必要がある。このため、従来、当該拘束部材を覆う絶縁カバーを備えた蓄電装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−257652号公報
しかしながら、上記従来の蓄電装置では、拘束部材と蓄電素子とを絶縁するために、当該拘束部材を覆う絶縁カバーを設ける必要があるため、部品点数が増加してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる蓄電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電装置は、複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、前記複数の蓄電素子を跨ぐように前記複数の蓄電素子の第一方向側に配置され、前記複数の蓄電素子に対して前記複数の蓄電素子の並び方向である第二方向における拘束力を付与する導電性の拘束部材と、前記複数の蓄電素子のうちの少なくとも1つの蓄電素子である対象蓄電素子または前記拘束部材に塗布された絶縁性の部材であって、前記対象蓄電素子と前記拘束部材との間に配置される第一絶縁部材とを備える。
これによれば、蓄電装置は、複数の蓄電素子のうちの対象蓄電素子または拘束部材に塗布された絶縁性の部材であって、対象蓄電素子と拘束部材との間に配置される第一絶縁部材を備えている。つまり、蓄電素子または拘束部材に絶縁部材を塗布してから蓄電装置を組み立てればよいため、拘束部材を覆う絶縁カバーのような部品を設ける必要がない。このため、蓄電装置において、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
また、さらに、前記複数の蓄電素子の間に配置される絶縁性のスペーサを備え、前記第一絶縁部材は、前記対象蓄電素子と前記拘束部材との間の領域のうち、前記スペーサが間に配置されている領域とは異なる領域に配置される第一絶縁部を有することにしてもよい。
これによれば、第一絶縁部材は、対象蓄電素子と拘束部材との間の領域のうち、絶縁性のスペーサが間に配置されている領域とは異なる領域に、第一絶縁部を有している。つまり、蓄電素子と拘束部材との間の領域のうち、絶縁性のスペーサが配置されていない領域に、絶縁性の部材である第一絶縁部が配置されている。このため、蓄電素子と拘束部材との間の領域を、スペーサと第一絶縁部とで埋めることができるため、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
また、前記第一絶縁部材は、前記拘束部材に塗布され、前記スペーサと前記拘束部材との間に配置される第二絶縁部をさらに有することにしてもよい。
これによれば、第一絶縁部材は、スペーサと拘束部材との間にも、拘束部材に塗布されることで形成される第二絶縁部を有している。つまり、拘束部材の蓄電素子側に第一絶縁部材を塗布することで、第一絶縁部と第二絶縁部とを形成することができる。このため、蓄電装置において、容易に、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
また、前記第一絶縁部材は、前記対象蓄電素子の前記第一方向側の、前記スペーサが配置されない領域に塗布されることで形成される前記第一絶縁部を有することにしてもよい。
これによれば、第一絶縁部材の第一絶縁部は、対象蓄電素子の第一方向側(拘束部材と対向する側)の、スペーサが配置されない領域に塗布されることで形成されている。このため、蓄電装置において、蓄電素子の拘束部材側に絶縁部材を塗布することで、容易に、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
また、前記蓄電装置は、複数の前記スペーサを備えており、前記第一絶縁部は、前記対象蓄電素子と前記拘束部材との間であって、前記複数のスペーサの間に配置されることにしてもよい。
これによれば、第一絶縁部は、対象蓄電素子と拘束部材との間であって、複数のスペーサの間に配置されている。つまり、第一絶縁部は、蓄電素子と拘束部材との間の領域のうち、スペーサが配置されていない領域に配置されている。このため、蓄電素子と拘束部材との間の領域を、スペーサと第一絶縁部とで埋めることができるため、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
また、さらに、前記拘束部材の前記第一方向及び前記第二方向に交差する第三方向側に、前記拘束部材と隣接して配置される第二絶縁部材を備えることにしてもよい。
これによれば、蓄電装置は、拘束部材の第三方向側に、拘束部材と隣接して配置される第二絶縁部材を備えている。つまり、拘束部材の垂直面(表面に垂直な側面)に第二絶縁部材が配置されている。このため、拘束部材の垂直面において拘束部材と蓄電素子とが導通してしまうのを抑制し、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
また、前記第二絶縁部材は、前記複数の蓄電素子の間に配置される複数のスペーサの間の前記第一方向側に配置されることにしてもよい。
これによれば、第二絶縁部材は、複数のスペーサの間に形成された空間の第一方向側(拘束部材側)に配置されている。このため、複数のスペーサの間を通じて拘束部材と蓄電素子とが導通してしまうのを抑制し、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
また、前記第二絶縁部材は、前記複数の蓄電素子の間に配置されるスペーサが有する突起部であることにしてもよい。
これによれば、スペーサに第二絶縁部材としての突起部を形成することで、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
また、前記第一絶縁部材は、前記複数の蓄電素子に対して前記拘束部材を固定する接着剤であることにしてもよい。
これによれば、第一絶縁部材は、接着剤であるため、蓄電素子と拘束部材との間に第一絶縁部材を配置することで、蓄電素子と拘束部材との絶縁性を確保しつつ、蓄電素子と拘束部材とを固定することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電装置は、複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、前記複数の蓄電素子を跨ぐように前記複数の蓄電素子の第一方向側に配置され、前記複数の蓄電素子に対して前記複数の蓄電素子の並び方向である第二方向における拘束力を付与する導電性の拘束部材と、前記複数の蓄電素子の間に配置される複数のスペーサと、前記複数の蓄電素子のうちの少なくとも1つの蓄電素子である対象蓄電素子と前記拘束部材との間であって、前記複数のスペーサのうちの少なくとも2つのスペーサの間に充填される第一絶縁部材とを備えることにしてもよい。
これによれば、蓄電装置は、対象蓄電素子と拘束部材との間であって、2つのスペーサの間に充填される第一絶縁部材を備えている。つまり、2つのスペーサの間に絶縁部材を充填してから蓄電装置を組み立てればよいため、拘束部材を覆う絶縁カバーのような部品を設ける必要がない。このため、蓄電装置において、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
本発明における蓄電装置によれば、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材と蓄電素子とを絶縁することができる。
本発明の実施の形態に係る蓄電装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電装置を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電ユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電ユニットの内部構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係る蓄電ユニットの内部構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る蓄電ユニットの内部構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る蓄電ユニットの構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態の変形例3に係る蓄電ユニットの構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態の変形例3に係る蓄電ユニットの構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態の変形例4に係る蓄電ユニットの構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態の変形例4に係る蓄電ユニットの内部構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電装置について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
(実施の形態)
まず、蓄電装置1の構成について、説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1の外観を示す斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。
なお、これらの図では、Z軸方向を上下方向として示しており、以下ではZ軸方向を上下方向として説明するが、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるため、Z軸方向は上下方向となることには限定されない。
蓄電装置1は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる装置である。例えば、蓄電装置1は、電力貯蔵用途や電源用途などに使用される電池モジュールである。
これらの図に示すように、蓄電装置1は、第一外装体11及び第二外装体12からなる外装体10と、外装体10内方に収容される蓄電ユニット30及び電気機器40とを備えている。
外装体10は、蓄電ユニット30及び電気機器40の外方に配置される、蓄電装置1の外装体を構成する矩形状(箱状)の容器(モジュールケース)である。つまり、外装体10は、蓄電ユニット30及び電気機器40を所定の位置に配置し、蓄電ユニット30及び電気機器40を衝撃などから保護する。また、外装体10は、例えばポリカーボネートやポリプロピレン(PP)等の絶縁性の樹脂などにより構成されており、蓄電ユニット30及び電気機器40が外部の金属部材などに接触することを回避する。
ここで、外装体10は、外装体10の蓋体を構成する第一外装体11と、外装体10の本体を構成する第二外装体12とを有している。第一外装体11は、第二外装体12の開口を閉塞する扁平な矩形状のカバー部材であり、正極外部端子21と負極外部端子22とが設けられている。蓄電装置1は、この正極外部端子21と負極外部端子22とを介して、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電する。また、第二外装体12は、開口が形成された有底矩形筒状のハウジングであり、蓄電ユニット30及び電気機器40を収容する。
蓄電ユニット30は、1以上の蓄電素子を有しており、第一外装体11に設けられた正極外部端子21と負極外部端子22とに接続される。本実施の形態では、図2に示すように、蓄電ユニット30は、複数の蓄電素子が横置きになった状態でZ軸方向に積み重ねられて、第二外装体12内に配置される。そして、蓄電ユニット30は、上方から第一外装体11が被せられて、外装体10の内方に収容される。なお、蓄電ユニット30の詳細な構成の説明については、後述する。
電気機器40は、内方に回路基板やリレーなどが配置された矩形状の機器であり、蓄電ユニット30の側方(X軸方向マイナス側)に配置されている。本実施の形態では、図2に示すように、電気機器40は、回路基板が縦置きになった状態でZ軸方向に立てられて、第二外装体12内に配置される。そして、電気機器40は、上方から第一外装体11が被せられて、外装体10の内方に収容される。
なお、電気機器40に備えられる回路基板は、配線(リード線)によって蓄電ユニット30内の蓄電素子の正極端子または負極端子に接続され、例えば、当該蓄電素子の充電状態や放電状態(電圧、温度などの電池状態)などを取得し、監視し、制御する。
次に、蓄電ユニット30の構成について、詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る蓄電ユニット30の構成を示す斜視図である。具体的には、同図は、蓄電ユニット30を分解した場合の蓄電ユニット30の各構成要素を示す分解斜視図である。
なお、同図及び以降の図では、説明の便宜のため、Y軸方向を上下方向として示しており、Y軸方向を上下方向として説明している箇所があるが、実際の使用態様において、Y軸方向が上下方向になるとは限らない。特に、図3、図5〜12では、Y軸方向マイナス側を上方向、Y軸方向プラス側を下方向として示し、図4では、Y軸方向プラス側を上方向、Y軸方向マイナス側を下方向として示している。
図3に示すように、蓄電ユニット30は、複数の蓄電素子100(本実施の形態では、8つの蓄電素子100)と、複数のスペーサ200(本実施の形態では、7つのスペーサ200)と、2つの挟持部材300と、8つの拘束部材400(拘束部材410〜440)とを備えている。なお、蓄電ユニット30には、蓄電素子100同士を電気的に接続するバスバーなども配置されているが、説明の便宜のため、これらの図示及び詳細な説明については、省略する。
蓄電素子100は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池(単電池)であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子100は、扁平な矩形状を有しており、スペーサ200に隣接して配置されている。つまり、複数の蓄電素子100のそれぞれが、複数のスペーサ200のそれぞれと交互に配置され、Z軸方向に並べられている。
本実施の形態では、蓄電素子100は、外装体10内方に横向きにして配置されているが、同図では、説明の便宜のため、蓄電素子100は、電極端子を下方に向けた状態(いわゆる逆さ向きの状態)で図示している。なお、蓄電素子100は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。蓄電素子100の詳細な構成の説明については、後述する。
スペーサ200は、隣り合う2つの蓄電素子100の間に配置され、当該2つの蓄電素子100間を絶縁する樹脂等で形成された絶縁性の板状部材である。本実施の形態では、8つの蓄電素子100の間に、7枚のスペーサ200が配置されている。なお、スペーサ200は、例えばポリカーボネートやポリプロピレン(PP)等の絶縁性の樹脂であるが、絶縁性を有する部材であればどのような材質で形成されていてもかまわない。
また、スペーサ200は、蓄電素子100の正面側または背面側の略半分(Z軸方向に2つに分けた場合の略半分)を覆うように、形成されている。つまり、スペーサ200の正面側または背面側の両面(Z軸方向の両面)には凹部が形成されており、当該凹部に上記の蓄電素子100の略半分が挿入される。
このような構成により、蓄電素子100を挟む2つのスペーサ200が、蓄電素子100のほとんどの部分を覆うこととなるので、スペーサ200によって、蓄電素子100と他の導電性部材との間の絶縁性を向上させることができている。しかしながら、蓄電素子100を挟む2つのスペーサ200同士を完全に密着させるのは困難であるため、当該2つのスペーサ200の間には、僅かな隙間が生じることとなる。つまり、拘束部材400による拘束時にスペーサ200同士が干渉するのを防ぐために、2つのスペーサ200の間には、僅かな隙間が生じている。この点の詳細な説明については、後述する。
挟持部材300は、一対の平板状部材である挟持部材310及び320からなり、複数の蓄電素子100を、当該複数の蓄電素子100の並び方向(Z軸方向)の両側から挟み込んで保持する。
つまり、挟持部材310は、複数の蓄電素子100のうちの最もZ軸方向プラス側に配置された蓄電素子100よりも、Z軸方向プラス側に配置された平板状部材である。また、挟持部材320は、複数の蓄電素子100のうちの最もZ軸方向マイナス側に配置された蓄電素子100よりも、Z軸方向マイナス側に配置された平板状部材である。そして、挟持部材310と挟持部材320とで、複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ200を、当該複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ200の並び方向(Z軸方向)の両側から挟み込んで保持する。
なお、挟持部材300は、例えばステンレスやアルミニウム等の金属製の部材であるが、隣り合う蓄電素子100との間に、絶縁性の部材が配置されることで、蓄電素子100との絶縁性を確保している。
拘束部材400は、両端が挟持部材300に取り付けられて、複数の蓄電素子100を拘束する導電性の部材である。つまり、拘束部材400は、当該複数の蓄電素子100を跨ぐように配置され、当該複数の蓄電素子100に対して複数の蓄電素子の並び方向(Z軸方向)における拘束力を付与する。拘束部材400は、例えばステンレスやアルミニウム等の金属製の部材である。
具体的には、拘束部材400は、一端が挟持部材310に取り付けられるとともに、他端が挟持部材320に取り付けられる。そして、拘束部材400は、複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ200に対して、当該複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ200の並び方向における拘束力を付与する。
なお、拘束力を付与するとは、複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ200を当該並び方向に積極的に加圧する構成のみならず、積極的な加圧はせずに、単に複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ200を支持し位置決めする構成も含む。
ここで、拘束部材400は、拘束部材410〜440からなる。拘束部材410及び420は、複数の蓄電素子100の上下方向両側(Y軸方向の両側)に配置され、当該複数の蓄電素子100を当該両側から挟み込んで拘束する。また、拘束部材430及び440は、複数の蓄電素子100の両側方(X軸方向の両側)に配置され、当該複数の蓄電素子100を当該両側方から挟み込んで拘束する。
具体的には、拘束部材410は、当該複数の蓄電素子100のY軸方向マイナス側に配置された一対の長尺状かつ平板状の部材である。また、拘束部材420は、当該複数の蓄電素子100のY軸方向プラス側に配置された一対の長尺状かつ平板状の部材である。また、拘束部材430は、当該複数の蓄電素子100のX軸方向プラス側に配置された一対の長尺状かつ平板状の部材である。また、拘束部材440は、当該複数の蓄電素子100のX軸方向マイナス側に配置された一対の長尺状かつ平板状の部材である。
なお、本実施の形態では、複数の蓄電素子100の第一方向側に拘束部材400が配置されているとして、第一方向を定義する。また、複数の蓄電素子の並び方向(Z軸方向)を第二方向として、第二方向を定義する。つまり、第二方向は、第一方向と交差する方向である。
また、拘束部材400には、複数の蓄電素子100と対向する側(第一方向とは反対側)に、絶縁部材(後述の第一絶縁部材401)が塗布されているが、この絶縁部材の詳細な説明については、後述する。
次に、蓄電素子100の構成について、詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子100の構成を示す斜視図である。具体的には、同図は、蓄電素子100の容器110を透視して蓄電素子100の内部を示す斜視図である。
同図に示すように、蓄電素子100は、容器110、正極端子120及び負極端子130を備えている。また、容器110内方には、電極体140、正極集電体150及び負極集電体160が配置されている。なお、容器110の内部には電解液などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。
容器110は、金属からなる矩形筒状で底を備える本体と、当該本体の開口を閉塞する金属製の蓋部とで構成されている。容器110は、電極体140等を内部に収容後、蓋部と本体とが溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。
電極体140は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる発電要素である。具体的には、電極体140は、正極と負極との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものを巻回されて形成された巻回型の電極体である。なお、電極体140は、平板状極板を積層した積層型の電極体であってもかまわない。
ここで、正極は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などからなる長尺帯状の導電性の正極集電箔の表面に正極活物質層が形成された電極板であり、負極は、銅または銅合金などからなる長尺帯状の導電性の負極集電箔の表面に負極活物質層が形成された電極板であり、セパレータは、微多孔性のシートである。なお、蓄電素子100に用いられる正極、負極及びセパレータは、特に従来用いられてきたものと異なるところはなく、蓄電素子100の性能を損なうものでなければ適宜公知の材料を使用できる。また、容器110に封入される電解液(非水電解質)としても、蓄電素子100の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく様々なものを選択することができる。
正極端子120は、正極集電体150を介して、電極体140の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子130は、負極集電体160を介して、電極体140の負極に電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子120及び負極端子130は、電極体140に蓄えられている電気を蓄電素子100の外部空間に導出し、また、電極体140に電気を蓄えるために蓄電素子100の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。
この正極端子120及び負極端子130を介して、蓄電ユニット30内の複数の蓄電素子100が直列または並列に接続される。また、いずれかの蓄電素子100の正極端子120が、第一外装体11に設けられた正極外部端子21と接続され、いずれかの蓄電素子100の負極端子130が、第一外装体11に設けられた負極外部端子22と接続される。
正極集電体150は、電極体140の正極と容器110の側壁との間に配置され、正極端子120と正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、正極集電体150は、正極の正極集電箔と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。また、負極集電体160は、電極体140の負極と容器110の側壁との間に配置され、負極端子130と電極体140の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、負極集電体160は、負極の負極集電箔と同様、銅または銅合金などで形成されている。
次に、拘束部材400に塗布された絶縁部材(第一絶縁部材401)について、詳細に説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係る蓄電ユニット30をYZ平面に平行な面で切断した場合の蓄電ユニット30の内部構成を示す断面図である。特に、同図は、拘束部材400に塗布された絶縁部材(第一絶縁部材401)の構成を示している。
同図に示すように、拘束部材400と複数の蓄電素子100との間に、第一絶縁部材401が配置されている。具体的には、第一絶縁部材401は、複数の蓄電素子100のうちの少なくとも1つの蓄電素子100である対象蓄電素子または拘束部材400に塗布された絶縁性の部材であって、対象蓄電素子と拘束部材400との間に配置されている。
本実施の形態では、第一絶縁部材401は、拘束部材400の第一方向とは反対側(複数の蓄電素子100と対向する側)の面に塗布されている。つまり、同図では、第一絶縁部材411は、拘束部材410のY軸方向プラス側の面に塗布されているため、この場合の第一方向側は、Y軸方向マイナス側である。また、第一絶縁部材421は、拘束部材420のY軸方向マイナス側の面に塗布されているため、この場合の第一方向側は、Y軸方向プラス側である。
また、第一絶縁部材401は、絶縁性の液体状またはゲル状の塗料など拘束部材400に塗布できるものであれば特に限定されないが、好ましくは、複数の蓄電素子100に対して拘束部材400を固定する接着剤である。この場合、接着剤の種類は限定されず、絶縁性を有するものであれば有機系接着剤や無機系接着剤など、どのような接着剤であってもかまわない。
ここで、第一絶縁部材401は、第一絶縁部402と第二絶縁部403とを有している。つまり、第一絶縁部材411は、第一絶縁部412と第二絶縁部413とを有しており、第一絶縁部材421は、第一絶縁部422と第二絶縁部423とを有している。
第一絶縁部402は、上述の通り、拘束部材400の第一方向とは反対側に塗布されることで形成された部位である。また、第一絶縁部402は、上記の対象蓄電素子(拘束部材400とで第一絶縁部材401を挟む蓄電素子100)と拘束部材400との間の領域のうち、スペーサ200が間に配置されている領域とは異なる領域に配置されている。
つまり、第一絶縁部402(第一絶縁部412、422)は、複数の蓄電素子100と拘束部材400(拘束部材410、420)との間の領域のうち、スペーサ200が間に配置されていない領域に配置されている。言い換えれば、第一絶縁部402は、複数の蓄電素子100と拘束部材400との間の領域のうち、隣り合う2つのスペーサ200間に生じた空間と拘束部材400との間に配置されている。
第二絶縁部403は、第一絶縁部402と同様に、拘束部材400の第一方向とは反対側に塗布されることで形成された部位である。また、第二絶縁部403は、スペーサ200と拘束部材400との間に配置されている。
つまり、第二絶縁部403(第二絶縁部413、423)は、複数の蓄電素子100と拘束部材400(拘束部材410、420)との間の領域のうち、スペーサ200が間に配置された領域に配置されている。言い換えれば、第二絶縁部403は、複数の蓄電素子100と拘束部材400との間の領域のうち、第一絶縁部402が配置されていない領域に配置されている。つまり、第一絶縁部402と第二絶縁部403とが接続されて、第一絶縁部材401を形成している。
なお、上記では、拘束部材400のうちの拘束部材410及び420に塗布される第一絶縁部材411及び421の構成について説明したが、拘束部材400のうちの拘束部材430及び440についても、第一絶縁部材411及び421と同様の構成の絶縁部材が塗布される。以下についても、同様である。
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1によれば、拘束部材400に塗布された絶縁性の部材であって、複数の蓄電素子100のうちの少なくとも1つの蓄電素子100である対象蓄電素子と拘束部材400との間に配置される第一絶縁部材401を備えている。つまり、拘束部材400に絶縁部材を塗布してから蓄電装置1を組み立てればよいため、拘束部材400を覆う絶縁カバーのような部品を設ける必要がない。このため、蓄電装置1において、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材400と蓄電素子100とを絶縁することができる。これにより、蓄電装置1内に結露が生じた場合の液絡を有効に抑制することができる。
また、第一絶縁部材401は、対象蓄電素子と拘束部材400との間の領域のうち、絶縁性のスペーサ200が間に配置されている領域とは異なる領域に、第一絶縁部402を有している。つまり、蓄電素子100と拘束部材400との間の領域のうち、絶縁性のスペーサ200が配置されていない領域に、絶縁性の部材である第一絶縁部402が配置されている。このため、蓄電素子100と拘束部材400との間の領域を、スペーサ200と第一絶縁部402とで埋めることができるため、拘束部材400と蓄電素子100とを絶縁することができる。
また、第一絶縁部材401は、スペーサ200と拘束部材400との間にも、拘束部材400の第一方向とは反対側(蓄電素子100と対向する側)に塗布されることで形成される第二絶縁部403を有している。つまり、拘束部材400の蓄電素子100側に第一絶縁部材401を塗布することで、第一絶縁部402と第二絶縁部403とを形成することができる。このため、蓄電装置1において、容易に、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材400と蓄電素子100とを絶縁することができる。
また、第一絶縁部材401は、接着剤であるため、蓄電素子100と拘束部材400との間に第一絶縁部材401を配置することで、蓄電素子100と拘束部材400との絶縁性を確保しつつ、蓄電素子100と拘束部材400とを固定することができる。
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。上記実施の形態では、第一絶縁部材401は、拘束部材400に塗布されることとした。しかし、本変形例では、第一絶縁部材は、蓄電素子100及びスペーサ200に塗布される。
図6は、本発明の実施の形態の変形例1に係る蓄電ユニット30をYZ平面に平行な面で切断した場合の蓄電ユニット30の内部構成を示す断面図である。特に、同図は、蓄電素子100及びスペーサ200に塗布された第一絶縁部材401aの構成を示している。
同図に示すように、拘束部材400aと複数の蓄電素子100との間に、第一絶縁部材401aが配置されている。具体的には、第一絶縁部材401aは、複数の蓄電素子100のうちの少なくとも1つの蓄電素子100である対象蓄電素子及びスペーサ200に塗布された絶縁性の部材であって、対象蓄電素子と拘束部材400aとの間に配置されている。
つまり、第一絶縁部材401aは、複数の蓄電素子100及びスペーサ200の第一方向側(拘束部材400aと対向する側)の面に塗布されている。なお、第一絶縁部材401aは、上記実施の形態と同様に、接着剤であるのが好ましい。ここで、第一絶縁部材401aは、第一絶縁部402aと第二絶縁部403aとを有している。
第一絶縁部402aは、対象蓄電素子の第一方向側に塗布されることで形成された部位である。具体的には、第一絶縁部402aは、蓄電素子100のスペーサ200が配置されない領域(隣り合う2つのスペーサ200の間の空間)に塗布されることで形成されている。
つまり、第一絶縁部402aは、上記の対象蓄電素子(拘束部材400aとで第一絶縁部材401aを挟む蓄電素子100)と拘束部材400aとの間の領域のうち、スペーサ200が間に配置されている領域とは異なる領域に配置されている。言い換えれば、第一絶縁部402aは、複数の蓄電素子100と拘束部材400aとの間の領域のうち、スペーサ200が間に配置されていない領域に配置されている。
第二絶縁部403aは、スペーサ200の第一方向側に塗布されることで形成された部位である。また、第二絶縁部403aは、スペーサ200と拘束部材400aとの間に配置されている。つまり、第一絶縁部402aと第二絶縁部403aとが接続されて、第一絶縁部材401aを形成している。なお、この第二絶縁部403aは、上記実施の形態における第二絶縁部403と同様の配置位置であるため、詳細な説明は省略する。
なお、結露対策の観点からは、対象蓄電素子の第一方向側の側面に空気が接しないように、対象蓄電素子を第一絶縁部材401aで被覆するのが好ましい。また、拘束部材400aと対象蓄電素子との間の隙間に全く空気が存在しないように、当該隙間に第一絶縁部材401aを充填するのがさらに好ましい。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によれば、複数の蓄電素子100のうちの対象蓄電素子及びスペーサ200に塗布された絶縁性の部材であって、対象蓄電素子と拘束部材400aとの間に配置される第一絶縁部材401aを備えている。つまり、蓄電素子100及びスペーサ200に絶縁部材を塗布してから蓄電装置を組み立てればよいため、拘束部材400aを覆う絶縁カバーのような部品を設ける必要がない。このため、蓄電装置において、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材400aと蓄電素子100とを絶縁することができる。
また、第一絶縁部材401aの第一絶縁部402aは、対象蓄電素子の第一方向側(拘束部材400aと対向する側)の、スペーサ200が配置されない領域に塗布されることで形成されている。このため、蓄電装置において、蓄電素子100の拘束部材400a側に絶縁部材を塗布することで、容易に、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材400aと蓄電素子100とを絶縁することができる。
また、対象蓄電素子または/及び拘束部材400aに空気が接しないように第一絶縁部材401aを塗布することで、対象蓄電素子または/及び拘束部材400aに結露が生じるのを防止することができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。上記変形例1では、第一絶縁部材401aは、蓄電素子100及びスペーサ200に塗布されることとした。しかし、本変形例では、第一絶縁部材は、蓄電素子100のみに塗布される。
図7は、本発明の実施の形態の変形例2に係る蓄電ユニット30をYZ平面に平行な面で切断した場合の蓄電ユニット30の内部構成を示す断面図である。特に、同図は、蓄電素子100及びスペーサ200に塗布された第一絶縁部材401bの構成を示している。また、図8は、本発明の実施の形態の変形例2に係る蓄電ユニット30をY軸方向マイナス側から見た場合の構成を示す平面図である。
これらの図に示すように、拘束部材400bと複数の蓄電素子100との間に、第一絶縁部材401bが配置されている。具体的には、第一絶縁部材401bは、複数の蓄電素子100のうちの少なくとも1つの蓄電素子100である対象蓄電素子に塗布された絶縁性の部材であって、対象蓄電素子と拘束部材400bとの間に配置されている。
つまり、第一絶縁部材401bは、複数の蓄電素子100の第一方向側(拘束部材400bと対向する側)の面に塗布されている。具体的には、第一絶縁部材401bは、蓄電素子100のスペーサ200が配置されない領域(隣り合う2つのスペーサ200の間の空間)に塗布されることで形成されている。
このように、第一絶縁部材401bは、対象蓄電素子と拘束部材400bとの間であって、複数のスペーサ200の間に配置される第一絶縁部であり、上記変形例1に示した第一絶縁部402aと同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によれば、上記実施の形態または変形例1と同様の効果が奏される。特に、蓄電素子100と拘束部材400bとの間の領域を、スペーサ200と第一絶縁部材401bとで埋めることができるため、拘束部材400bと蓄電素子100とを絶縁することができる。また、第一絶縁部材401bは、スペーサ200の間の空間にのみ塗布されるので、絶縁部材の使用量を低減することができる。
なお、図8では、2つのスペーサ200の間の空間の大部分を第一絶縁部材401bで埋めるように図示しているが、第一絶縁部材401bは、拘束部材400bの周辺のみに配置される構成でもかまわない。これにより、絶縁部材の使用量をさらに低減することができる。
また、第一絶縁部材401bは、複数のスペーサ200のうちの少なくとも2つのスペーサ200の間に充填される絶縁部材であればよく、蓄電素子100に塗布されることには限定されない。例えば、第一絶縁部材401bとして、樹脂製の細い糸状の絶縁部材を2つのスペーサ200の間に充填する構成でもかまわない。
これにより、2つのスペーサ200の間に絶縁部材を充填してから蓄電装置を組み立てればよいため、拘束部材400bを覆う絶縁カバーのような部品を設ける必要がない。このため、蓄電装置において、部品点数の増加を抑制しつつ、拘束部材400bと蓄電素子100とを絶縁することができる。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。上記実施の形態では、拘束部材400の表面に第一絶縁部材401が塗布されることとした。しかし、本変形例では、拘束部材の垂直面(表面に垂直な側面)にも絶縁部材が塗布される。
図9及び図10は、本発明の実施の形態の変形例3に係る蓄電ユニット30をY軸方向マイナス側から見た場合の構成を示す平面図である。特に、これらの図は、拘束部材400c及び400dに塗布された絶縁部材(第二絶縁部材401c及び401d)の構成を示している。
まず、図9に示すように、蓄電ユニット30は、拘束部材400cの第一方向及び第二方向に交差する第三方向側に、拘束部材400cと隣接して配置される第二絶縁部材401cを備えている。ここで、同図では、第一方向はY軸方向であり、第二方向はZ軸方向であり、第三方向はX軸方向である。つまり、第二絶縁部材401cは、拘束部材400cのX軸方向プラス側及びマイナス側の側面(垂直面)の全面に塗布されている。
これにより、第二絶縁部材401cは、複数の蓄電素子100の間に配置される複数のスペーサ200の間に形成された空間の第一方向側(Y軸方向マイナス側)に配置されることとなる。
なお、第二絶縁部材401cは、上記実施の形態における第一絶縁部材401と同様に、例えば、絶縁性の液体状またはゲル状の塗料や接着剤などであるが、第二絶縁部材401cは、拘束部材400cに塗布されるものには限定されない。例えば、第二絶縁部材401cは、拘束部材400cのX軸方向プラス側及びマイナス側の側面(垂直面)の全面に貼り付けられる固形の絶縁部材であってもかまわない。
また、図10に示すように、第二絶縁部材401dについても、第二絶縁部材401cと同様に、拘束部材400dの第三方向側(X軸方向プラス側及びマイナス側)に拘束部材400dと隣接して配置されている。つまり、第二絶縁部材401dは、拘束部材400dのX軸方向プラス側及びマイナス側の側面(垂直面)の一部に、等間隔に塗布されている。
具体的には、第二絶縁部材401dは、複数の蓄電素子100の間に配置される複数のスペーサ200の間に形成された空間の第一方向側(Y軸方向マイナス側)に配置されるように、拘束部材400dの垂直面に、等間隔に複数塗布されている。なお、第二絶縁部材401dは、第二絶縁部材401cと同様の材質で形成されている。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によっても、上記実施の形態と同様の効果が奏される。特に、拘束部材400c、400dの第三方向側に、拘束部材400c、400dと隣接して配置される第二絶縁部材401c、401dを備えている。つまり、拘束部材400c、400dの垂直面(表面に垂直な側面)に第二絶縁部材401c、401dが配置されている。このため、拘束部材400c、400dの垂直面において拘束部材400c、400dと蓄電素子100とが導通してしまうのを抑制し、拘束部材400c、400dと蓄電素子100とを絶縁することができる。
また、第二絶縁部材401c、401dは、複数のスペーサ200の間に形成された空間の第一方向側(拘束部材400c、400d側)に配置されている。このため、複数のスペーサ200の間を通じて拘束部材400c、400dと蓄電素子100とが導通してしまうのを抑制し、拘束部材400c、400dと蓄電素子100とを絶縁することができる。
(変形例4)
次に、上記実施の形態の変形例4について、説明する。上記変形例3では、拘束部材400c、400dの垂直面(表面に垂直な側面)に第二絶縁部材401c、401dが塗布されることとした。しかし、本変形例では、スペーサが、当該第二絶縁部材として突起部を有している。
図11は、本発明の実施の形態の変形例4に係る蓄電ユニット30をY軸方向マイナス側から見た場合の構成を示す平面図である。また、図12は、本発明の実施の形態の変形例4に係る蓄電ユニット30をYZ平面に平行な面で切断した場合の蓄電ユニット30の内部構成を示す断面図である。特に、これらの図は、スペーサ200aが有する突起部210、220の構成を示している。
これらの図に示すように、蓄電ユニット30は、上記実施の形態におけるスペーサ200に代えて、スペーサ200aを備えている。また、スペーサ200aは、第二絶縁部材としての突起部210及び220を有している。つまり、突起部210、220は、複数の蓄電素子100の間に配置されるスペーサ200aが有するリブである。
具体的には、突起部210、220は、拘束部材400(拘束部材410、420)の第一方向及び第二方向に交差する第三方向側に、拘束部材400(拘束部材410、420)と隣接して配置される絶縁性の部位である。つまり、突起部210、220は、拘束部材410、420のX軸方向プラス側及びマイナス側の側面(垂直面)に当接して、等間隔に複数配置されている。
これにより、突起部210、220は、複数のスペーサ200aの間に形成された空間の第一方向側(Y軸方向マイナス側)に配置されるように、拘束部材410、420の垂直面に、等間隔に複数配置されることとなる。
さらに具体的には、突起部210は、スペーサ200aのY軸方向マイナス側の端部から、拘束部材410の当該垂直面に沿って、Z軸方向プラス側に延びるように突出した部位である。また、突起部210は、拘束部材410の当該垂直面に当接するとともに、隣接するスペーサ200aに当接して配置されている。これにより、拘束部材410と蓄電素子100とを絶縁することができている。
同様に、突起部220は、スペーサ200aのY軸方向プラス側の端部から、拘束部材420の当該垂直面に沿って、Z軸方向プラス側に延びるように突出した部位である。また、突起部220は、拘束部材420の当該垂直面に当接するとともに、隣接するスペーサ200aに当接して配置されている。これにより、拘束部材420と蓄電素子100とを絶縁することができている。
なお、スペーサ200aは、上記実施の形態におけるスペーサ200と同様の材質で形成されている。つまり、突起部210、220は、例えばポリカーボネートやポリプロピレン(PP)等の絶縁性の樹脂で形成されている。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によっても、上記実施の形態と同様の効果が奏される。特に、スペーサ200aに第二絶縁部材としての突起部210、220を形成することで、拘束部材400と蓄電素子100とを絶縁することができる。
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電装置について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、上記実施の形態及びその変形例が備える各構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、上記変形例1または2に上記変形例3または4を適用した構成も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、複数の蓄電素子を備えた蓄電装置等に適用できる。
1 蓄電装置
10 外装体
11 第一外装体
12 第二外装体
21 正極外部端子
22 負極外部端子
30 蓄電ユニット
40 電気機器
100 蓄電素子
110 容器
120 正極端子
130 負極端子
140 電極体
150 正極集電体
160 負極集電体
200、200a スペーサ
210、220 突起部
300、310、320 挟持部材
400、400a、400b、400c、400d、410、420、430、440 拘束部材
401、401a、401b、411、421 第一絶縁部材
401c、401d 第二絶縁部材
402、402a、412、422 第一絶縁部
403、403a、413、423 第二絶縁部

Claims (9)

  1. 複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、
    前記複数の蓄電素子を跨ぐように前記複数の蓄電素子の第一方向側に配置され、前記複数の蓄電素子に対して前記複数の蓄電素子の並び方向である第二方向における拘束力を付与する導電性の拘束部材と、
    前記複数の蓄電素子のうちの少なくとも1つの蓄電素子である対象蓄電素子または前記拘束部材に塗布された絶縁性の部材であって、前記対象蓄電素子と前記拘束部材との間に配置される第一絶縁部材と
    を備える蓄電装置。
  2. さらに、
    前記複数の蓄電素子の間に配置される絶縁性のスペーサを備え、
    前記第一絶縁部材は、前記対象蓄電素子と前記拘束部材との間の領域のうち、前記スペーサが間に配置されている領域とは異なる領域に配置される第一絶縁部を有する
    請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記第一絶縁部材は、前記拘束部材に塗布され、前記スペーサと前記拘束部材との間に配置される第二絶縁部をさらに有する
    請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記第一絶縁部材は、前記対象蓄電素子の前記第一方向側の、前記スペーサが配置されない領域に塗布されることで形成される前記第一絶縁部を有する
    請求項2または3に記載の蓄電装置。
  5. 前記蓄電装置は、複数の前記スペーサを備えており、
    前記第一絶縁部は、前記対象蓄電素子と前記拘束部材との間であって、前記複数のスペーサの間に配置される
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  6. さらに、
    前記拘束部材の前記第一方向及び前記第二方向に交差する第三方向側に、前記拘束部材と隣接して配置される第二絶縁部材を備える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  7. 前記第二絶縁部材は、前記複数の蓄電素子の間に配置される複数のスペーサの間の前記第一方向側に配置される
    請求項6に記載の蓄電装置。
  8. 前記第一絶縁部材は、前記複数の蓄電素子に対して前記拘束部材を固定する接着剤である
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  9. 複数の蓄電素子を備える蓄電装置であって、
    前記複数の蓄電素子を跨ぐように前記複数の蓄電素子の第一方向側に配置され、前記複数の蓄電素子に対して前記複数の蓄電素子の並び方向である第二方向における拘束力を付与する導電性の拘束部材と、
    前記複数の蓄電素子の間に配置される複数のスペーサと、
    前記複数の蓄電素子のうちの少なくとも1つの蓄電素子である対象蓄電素子と前記拘束部材との間であって、前記複数のスペーサのうちの少なくとも2つのスペーサの間に充填される第一絶縁部材と
    を備える蓄電装置。
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