JP2016053510A - 角度補助具 - Google Patents

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拓二 古荘
信一 太田
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信一 太田
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正道 柳沢
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Abstract

【課題】頭部の医用画像を撮影する際に、医用画像診断装置の撮影台に対して被験者の頭部の向きを正確に定めるための角度補助具を提供する。
【解決手段】医用画像診断装置の撮影台に位置合わせされる被験者の頭部の向きを定める角度補助具100である。角度補助具100は、基準点12および被験者の頭尾方向を示す基準方向14を表示する基準指標部10と、この基準点12を通り基準方向14に対して所定角度で交差する角度方向(目標方向22)を示す角度指標部20と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、医用画像診断装置で被験者の頭部を撮影する際に用いられる角度補助具に関する。
エックス線などの電離放射線、超音波または核磁気共鳴などを利用して被験者の医用画像を撮影し、目的の生体組織の診断等を行う装置が提供されている。撮影される画像には、解剖学的情報を画像化した形態画像と、生理学的情報を画像化した機能画像とが存在する。形態画像としては、コンピュータ断層撮影(CT:Computed Tomography)画像や磁気共鳴(MR:Magnetic Resonance)画像が知られている。機能画像の一態様である核医学画像としては、陽電子放出型断層撮像(PET:Positron Emission Tomography)画像や単光子放出型断層撮像(SPECT:Single Photon Emission Computed Tomography)画像が知られている。
この種の医用画像診断装置は一般に、被験者を通過して減衰したエックス線や超音波または被験者から放射される核磁気共鳴信号や陽電子、ガンマ線などを検出する検出器と、被験者が位置する撮影台と、を備えている。撮影台としては、被験者が仰臥するベッド状のものや、被験者が着座して用いる椅子状のものなどが提案されている。
特許文献1には、被験者が仰臥する回動可能なベッド状の天板と、天板に対して直交して配置されたエックス線管および平板状の検出器(ディテクタ)と、を備える放射線撮影装置が記載されている。エックス線管および検出器は、天板の回動に応じて指向方向を変化させることで、天板に対する直交状態を維持する。これにより、被験者の脚などの目的の生体組織の医用画像を良好に撮影することが可能であるとされている。
特許文献2には、被験者が仰臥する高さ可変のテーブルと、被験者の上側体表面の高さを特定する特定手段と、を備え、上側体表面の高さに基づいてテーブルの高さを制御する放射線断層撮影装置が記載されている。この装置によれば、被験者に向けてエックス線を所望の角度で照射することができるとされている。
特許文献3には、被験者の上体の角度を所定角度に位置決めするための傾斜面を備える撮影用補助具が記載されている。この傾斜面によって、ベッド状の撮影台に仰臥する被験者の腹部から胸部が高さ方向に所定角度で傾斜する。これにより、1回の撮影で複数枚の連続断層画像を取得するトモシンセシス撮影において、画像ごとの位置合わせを良好に行うことができるとされている。
特開2014−68986号公報 特開2014−108111号公報 特開2012−152436号公報
医用画像診断装置の検出器は、被験者を通過または被験者から放射される各種の信号や光を定量的に検出する必要があるため、被験者の目的の生体組織に正確に対向して設置されることが好ましい。検出器は一般に撮影台に対して直交する法線方向を検出方向として作成されていることが一般的であるところ、被験者の目的の生体組織が検出器に対して所望の向きで対向していないと信号や光の検出量が低下して診断誤差を発生させる虞がある。
しかしながら、上記の特許文献1から3の技術を用いても、頭部の医用画像を精度よく撮影することができないという問題がある。すなわち、頭部は頸椎の柔軟な屈曲により向きを自由に変化させることが可能であるため、被験者は後頭部を撮影台に当接させた状態においても頭部の向きを上下左右に自在に動かすことができてしまう。このため、医用画像を撮影する医師や技師が被験者に対して頭部を撮影台に対して所定の向きに固定するように指示したとしても、特に矢状面内におけるいずれの向きに頭部を固定すればよいかを被験者が理解することは困難である。矢状面とは、被験者の正中に沿って体を左右に分ける面である。具体的には、顎をどの程度引けばよいのかまたは顎をどの程度突き出せばよいのか、といったことを医師や技師が被験者に正確に指示することは困難である。そして、頭部のうち特に線条体や小脳などの比較的小さな生体組織の医用画像を撮影する場合、検出器で検知される信号や光の検出量に比して頭部の向きのずれに起因する誤差の影響が大きくなるため、診断精度が低下して問題となる。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、頭部の医用画像を撮影する際に、医用画像診断装置の撮影台に対して被験者の頭部の向きを正確に定めるための角度補助具を提供するものである。
本発明によれば、医用画像診断装置の撮影台に位置合わせされる被験者の頭部の向きを定めるための角度補助具であって、基準点および前記被験者の頭尾方向を示す基準方向を表示する基準指標部と、前記基準点を通り前記基準方向に対して所定角度で交差する角度方向を示す角度指標部と、を備える角度補助具が提供される。
本発明の角度補助具によれば、被験者の頭部に基準点をあわせ、撮影台に頭部を当接させた被験者の頭尾方向に基準方向をあわせることで、医用画像診断装置における検出器の検出方向を角度指標部によって示すことができる。これにより、検出器の検出方向と撮影台との角度に基づいて角度指標部の角度方向を予め設定しておくことで、撮影台に対して被験者の頭部の向きを正確かつ容易に定めることができる。
本発明の第一実施形態の角度補助具をスタンドに装着した状態を示す正面図である。 第一実施形態の角度補助具の拡大図である。 頭部放射線の好ましい照射方向と眼窩耳孔線との関係を示す模式図である。 (a)は第一実施形態の角度補助具の使用状態を説明する図である。(b)は医用画像診断装置の使用状態を説明する図である。 (a)は本発明の第二実施形態の角度補助具の正面図であり、(b)は右側面図である。 本発明の第三実施形態の角度補助具の使用状態を説明する図である。 (a)は本発明の第四実施形態の角度補助具の使用状態を説明する図であり、(b)はその分解状態を示す右側面図である。(c)は第四実施形態の角度補助具の変形例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各図面において、対応する構成要素には共通の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
図1は、本発明の第一実施形態の角度補助具100を外部機器(スタンド200)に装着した状態を示す正面図である。図2は、角度補助具100の拡大図である。図3は、頭部放射線Rの好ましい照射方向と眼窩耳孔線OMLとの関係を示す模式図である。
はじめに、本実施形態の概要について説明する。
本実施形態の角度補助具100は、医用画像診断装置210の撮影台220に位置合わせされる被験者Sの頭部Hの向きを定めるための器具である。角度補助具100は、基準点12および被験者Sの頭尾方向を示す基準方向14を表示する基準指標部10と、この基準点12を通り基準方向14に対して所定角度で交差する角度方向(目標方向22)を示す角度指標部20と、を備えている。
本実施形態の角度補助具100は、被験者Sの頭部Hのうち線条体STの三次元医用画像の撮影に先立って用いられる(図3参照)。線条体STは、尾状核CNおよび被殻PUで構成されている。被殻PUは楕円球状をなし、尾状核CNは被殻PUを取り囲む湾曲形状をなしている。左右一対の線条体STが頭部Hの略中心に配置されている。図3は、被験者Sの左側面図であり、言い換えると矢状面(Sagittal plane)と平行に被験者Sを目視した図である。
図4(a)および図4(b)に示す医用画像診断装置210は、線条体ST(図3参照)を関心領域に含む三次元画像を撮影する画像撮影装置である。医用画像診断装置210としては、単光子放出型断層撮像(SPECT)装置、コンピュータ断層撮影(CT)装置またはエックス線撮影装置を例示することができる。医用画像診断装置210は、被験者Sが少なくとも頭部Hを当接させる撮影台220と、撮影台220に対向して配置された検出器230と、を含む。検出器230は撮影台220における頭部Hの固定位置に対して、その周囲を取り囲むように固定的に配置されていてもよく、またはその周囲を旋回するように移動可能に配置されていてもよい。
より具体的には、本実施形態の医用画像診断装置210は、線条体ST(図3参照)に集積する性質を有する放射性マーカーを用いて脳の三次元核医学画像を撮影するSPECT装置である。放射性マーカーとしては、123Iで標識されたイオフルパン(123I−FP−CIT)を挙げることができる。線条体STに集積した放射性マーカーからは四方八方に頭部放射線(ガンマ線)Rが放射される。
本発明者らの検討によれば、大脳の前交連と後交連とを結ぶ前後連線APL(AC−PCライン)に正対して検出器230(図4各図参照)を配置することで、線条体STの横断面(Transverse plane)画像を精度よく撮影できることが明らかとなっている。これは、前後連線APLに正対して配置された検出器230に尾状核CNおよび被殻PUからそれぞれ放射される頭部放射線Rが同時に入射して計数されるためである。前後連線APLは大脳の前交連や後交連といった体内器官の位置によって定まる解剖学的特徴であるため、その延在方向を体外から直接的に正確に知ることは容易でない。本発明者らは、被験者Sの個人差によらず概ね一定の角度で前後連線APLと交差する目標方向22を、皮膚表面上の複数の特徴点に基づいて決定することができるとの知見を得た。具体的には、眼窩中心OBと外耳孔Mとを結ぶ眼窩耳孔線OML(OMライン:orbitomeatal base line)が、前後連線APLと約5度の角度で交差することを見出した。すなわち具体的には、図3に示すように被験者Sの頭尾方向を基準方向14として、この基準方向14との交差角θが約95度となるように被験者Sの眼窩耳孔線OMLを指向させることで、前後連線APLが基準方向14と略直交することを見出した。ここで、基準方向14が示す被験者Sの頭尾方向とは、被験者Sの頭部Hから足下に向かう向きであり、被験者Sの矢状断面における下方にあたる。
本実施形態の角度補助具100は、撮影台220に被験者Sが頭部H(後頭)を当接させた状態で、眼窩耳孔線OMLが撮影台220に対して約95度の角度で交差するように、被験者Sの眼窩中心OBまたは外眼角Cの向きを示すための器具である。なお、眼窩耳孔線OMLを定める皮膚表面上の特徴として、眼窩中心OBに代えて外眼角(目尻点)Cを用いてもよく、また外耳孔Mに代えて耳珠点(図示せず)を用いてもよい。ただし、これらの選択を代えても、定められる眼窩耳孔線OMLの方向に大きな差はなく、いずれも前後連線APLと約5度で交差する。
本実施形態の角度補助具100は、被験者Sの皮膚表面上の特徴点から定まりかつ矢状面内の方向成分をもつ基準線を示す器具である。本実施形態では、被験者Sごとの個人差が小さい基準線として、眼窩耳孔線OMLを用いることを例示する。眼窩耳孔線OMLは上記のように前後連線APLと約5度で交差するため、角度補助具100における基準方向14と目標方向22とのなす角度は95度に設定されている。本実施形態に代えて、たとえば、外耳孔上縁と眼窩下縁を結ぶドイツ水平線や、外耳孔の中心を通りドイツ水平線と直交する耳垂直線などを基準線として用いてもよい。たとえばドイツ水平線を用いる場合、基準方向14と目標方向22とのなす交差角θは、95度以外の角度としてよい。具体的には、眼窩耳孔線OMLが前後連線APLに対して約5度の仰角であるのに対し、ドイツ水平線は前後連線APLに対して約10度の俯角である。したがって、ドイツ水平線を基準線とする場合、基準方向14と目標方向22とのなす交差角θを80度とするとよい。なお、ドイツ水平線を定める眼窩下縁の位置を正確に特定するためには触診をすることが好ましいのに対し、眼窩耳孔線OMLを定める眼窩中心OBや外眼角Cは目視のみで特定できることから、眼窩耳孔線OMLを基準線とすることがより簡便であり好ましい。
図4(a)および図4(b)では、撮影台220として、被験者Sが仰臥するベッド状の形態を例示する。これに代えて、図6に示すように被験者Sが着座して用いる椅子状の撮影台220を用いてもよい。被験者Sの頭部H(後頭)は撮影台220の上面221に当接している。医用画像診断装置210の検出器230は撮影台220の上面221に正対して設けられており、撮影台220の上面221の法線方向が検出器230の検出方向となるように設定されることが一般的である。
本実施形態の角度補助具100は、図4(a)に示すように、被験者Sの体側(矢状面)と平行に設置して用いられる。被験者Sの側面視で角度補助具100の基準点12を被験者Sの外耳孔Mと一致させる。そして、角度指標部20と被験者Sの眼窩中心OBとが側面視で重なるように、被験者Sの頭部Hの向きを調整する。具体的には、被験者Sが約5度だけ頭頂方向を仰ぎ見るように、頭部Hの仰俯角を微調整して、角度指標部20が示す目標方向22に被験者Sの視線方向を一致させる。これにより、被験者Sの前後連線APL(図3参照)が、撮影台220の上面221の法線方向および検出器230の検出方向と一致する。
次に、図1および図2を参照して本実施形態の角度補助具100について詳細に説明する。角度補助具100は基準指標部10および角度指標部20を備えている。基準指標部10は、目標方向22の基準となる零度方向を指標する部位であり、被験者Sの頭尾方向と一致させて用いられる部位である。基準方向14が示す被験者Sの頭尾方向とは、被験者Sの頭頂に向かう一方向、逆に被験者Sの足下に向かう一方向、または頭頂および足下にそれぞれ向かう両方向、のいずれでもよい。本実施形態の基準指標部10は、基準点12を通り基準方向14(図2の左方)に延在する有向線分11aを含む。本実施形態の基準指標部10は、基準点12を通り基準方向14と反対側(図2の右方)に延在する有向線分11bを更に含む。有向線分11aと有向線分11bとは、基準点12を中心として一直線状に延在している。このほか基準指標部10は、基準点12および他の一点からなる二点で構成されていてもよい。この場合、かかる二点を結ぶ方向が基準方向14として表示される。
本実施形態の角度指標部20は、基準点12を角度中心とする分度器26を備えている。ここでいう分度器26とは、角度指標部20が示す角度方向(目標方向22)以外の角度を少なくとも含む目盛27が所定の角度間隔で配置された器具をいう。本実施形態で用いられる分度器26の中心角は特に限定されず、中心角が180度である半円分度器または中心角が360度である全円分度器を用いてもよい。または、角度指標部20が示す目標方向22を中心として、たとえば±45度または±30度の範囲で目盛27が設けられているなど、分度器26の中心角が180度未満であってもよい。目盛27は、1度刻みで設けられていてもよく、または5度刻みなど任意の角度間隔で配置されていればよい。
分度器26は透明または半透明な材料で作成されている。このため、図4(a)に示すように、分度器26を通じて被験者Sの眼窩中心OBおよび外耳孔Mを目視することができる。そして、分度器26を通じて目視される被験者Sの外耳孔Mを基準指標部10の基準点12と一致させることにより、角度指標部20が示す目標方向22が被験者Sの眼窩耳孔線OMLの延在方向と一致する。
角度指標部20は、基準点12を通り基準方向14に対して所定角度(交差角θ)で交差する角度方向(目標方向22)を示す部位である。
基準指標部10が示す基準方向14を医用画像診断装置210の撮影台220(図4(a)参照)の延在方向と一致させることにより、基準方向14と交差角θで交差する目標方向22が、撮影台220に頭部H(後頭)を当接させた被験者Sの眼窩耳孔線OMLと平行になる。
なお、上記では被験者Sの側面視で角度補助具100の基準点12を被験者Sの外耳孔Mと一致させることを説明したが、角度補助具100の使い方はこれに限られない。被験者Sの眼窩耳孔線OMLが側面視でロッド24(目標方向22)と一致するように角度補助具100を被験者Sの近傍に配置して用いればよく、ロッド24上に外耳孔Mおよび眼窩中心OBが載っているかぎり、ロッド24の基端部にあたる基準点12を外耳孔Mと一致させなくともよい。
図4(a)に示す撮影台220は平坦なベッド状の水平台である。このほか、撮影台220の上面221には被験者Sの頭部Hを固定するためのヘッドレスト(図示せず)が設けられていてもよい。この場合、ヘッドレストのうち頭部Hを固定する固定面の接線方向に対して基準指標部10の基準方向14を一致させるとよい。
基準方向14と目標方向22とのなす所定角度(交差角θ)は、90度を超え100度以下であり、より具体的には略95度である。本実施形態の角度指標部20は、目標表示部21を含む。目標表示部21は、基準点12を通り目標方向22に延在する直線上に形成されている。言い換えると、基準点12と目標表示部21とを結ぶ方向が目標方向22にあたる。より具体的には、交差角θは、基準点12から基準方向14(図2の左方)に向かう有向線分11aと目標方向22とのなす角度である。交差角θを、95度を中心として±5度の範囲内で設定することで、SPECT画像の一般的な空間分解能を考慮した場合に、被験者Sの眼窩耳孔線OMLをロッド24によって十分な精度で近似することができるといえる。
本実施形態の分度器26には、目標表示部21に加えて第二表示部28を有している。第二表示部28は、基準点12を中心として有向線分11bとのなす角度が交差角θとなる直線上に形成されている。すなわち、第二表示部28は、基準点12を通る鉛直面に関して目標表示部21の対称位置に形成されている。
図4(a)に示すように角度補助具100を被験者Sの頭部Hの左側方に設置して用いる場合に、目標表示部21(図2参照)は被験者Sの左目の眼窩中心OBの位置を規定する指標となる。一方、第二表示部28は、角度補助具100を被験者Sの頭部Hの右側方に設置して用いる場合に、被験者Sの右目の眼窩中心OBの位置を規定する指標となる。このため、図2に示すように、目標表示部21の近傍には左目であることを示す表示(L−Eyeなど)を付すとともに、第二表示部28の近傍には右目であることを示す表示(R−Eyeなど)を付してもよい。これにより、被験者Sの左右いずれかの側方に角度補助具100を設置して被験者Sの眼窩中心OBの位置を調整するにあたり、基準方向14と目標方向22とのなす交差角θ(たとえば95度)を、その補角(たとえば85度)と混同することが防止される。
目標表示部21および第二表示部28の形態は特に限定されない。図2に示すように、本実施形態の目標表示部21および第二表示部28は、分度器26の目盛27と識別可能に形成された図形または記号などのマークである。ただし本実施形態に代えて、目標表示部21および第二表示部28の一方または両方は、分度器26に形成された目盛27それ自体であってもよい。
本実施形態の角度指標部20は、基準点12で回動可能に固定されたロッド24を含む。ロッド24は、基準方向14に対する当該ロッド24の延在方向の交差角度が可変に設けられている。
ロッド24の形状は特に限定されず、薄板状や棒状などに形成された任意の長尺形状とすることができる。ロッド24の下端近傍は、基準点12において分度器26に対して第一ネジ35により回動可能に固定されている。ロッド24は分度器26の背面に沿って、基準点12を中心として揺動可能である。
ロッド24の長さは分度器26の半径よりも大きい。ロッド24には、分度器26の外縁の近傍に、位置合わせ指標25が設けられており、位置合わせ指標25と目標表示部21とを精度よく位置合わせすることができる。位置合わせ指標25と目標表示部21とを位置合わせすることで、基準点12と目標表示部21とを結ぶとともに目標方向22に延在する直線を、ロッド24によって分度器26の外部まで延長することができる。これにより、被験者Sの頭部Hよりも小さな分度器26を用いる場合でも、側面視で眼窩中心OBの位置までロッド24によって角度指標部20を延長することができる。これにより、眼窩中心OBを側面視でロッド24に一致させて被験者Sの眼窩耳孔線OML(図3参照)を目標方向22と容易かつ精度よく一致させることができる。
基準指標部10は、基準方向14を水平方向とする水準器16を備えている。本実施形態の角度補助具100は、基準指標部10として有向線分11aおよび有向線分11bに加えて水準器16を更に有している。
なお、基準指標部10が水準器16を備える場合には、有向線分11aや有向線分11bを省略してもよい。水準器16は分度器26に対して直接または間接に固定して設けられている。本実施形態の水準器16の動作原理は特に限定されないが、一例として気泡式の水準器16を挙げることができる。かかる水準器16によれば、気泡が所定の場所に位置することをもって、水準器16および分度器26が水平に設置されていることを知得することができる。すなわち、基準指標部10としての水準器16は、被験者Sの頭尾方向を示す基準方向14として水平方向を表示することができる。
ここで、ベッド状の撮影台220を備える医用画像診断装置210は、撮影台220の上面221が水平になるように設置されることが一般的である。また、撮影台220にヘッドレスト(図示せず)が設けられている場合には、頭部Hを水平に固定するようにヘッドレストが設けられることが一般的である。したがって水準器16を用いることで、基準指標部10を撮影台220の上面221の延在方向やヘッドレストの固定面の接線方向(すなわち水平方向)に対して基準方向14を正確に一致させることができる。
角度補助具100は、当該角度補助具100を設置するための脚部40またはアーム部30を備えている。脚部40またはアーム部30と、基準指標部10が示す基準方向14との角度が可変に設けられている。
より具体的には、図1に示す本実施形態の角度補助具100は、外部器具であるスタンド200に自器(当該基準指標部10)を設置するためのアーム部30を備えている。外部器具とは、医用画像診断装置210または角度補助具100を除く他の器具である。また、後述する第二実施形態の角度補助具100は、外部機器である載置台206に自器を設置するための脚部40を備え、第三実施形態の角度補助具100は、撮影台220に自器を設置するための脚部40を備えている。
本実施形態の角度補助具100において、アーム部30の先端(図1の右端)は第一ネジ35によって分度器26と同一面内で回動可能に固定されている。このため、第一ネジ35を必要により緩めることで、分度器26に設けられた基準指標部10(有向線分11a)が示す基準方向14とアーム部30との角度を変えることができる。このため、スタンド200に対するアーム部30の取り付け角度によらず、撮影台220の上面221の延在方向にあわせて基準指標部10の向きを所望に調整することができる。
角度補助具100は、上記のアーム部30と、このアーム部30の端部に設けられて外部器具(スタンド200)に対して装着可能な把持具34と、を備えている。これにより、撮影台220以外の外部機器に角度補助具100を設置することができる。本実施形態のアーム部30は基準方向14と略同方向に延在している。外部器具の形状や構造は特に限定されないが、本実施形態では鉛直方向に延在する棒状のスタンド200を例示する。把持具34はスタンド200に対して任意高さで装着可能である。
把持具34は、互いに開閉可能に弾性的に連結された一対の把持片を備えている。スタンド200は、鉛直方向に起立する棒状部201と、この棒状部201の下端に設けられた搬送台車202と、を備えている。スタンド200は、アーム部30を介して角度補助具100を棒状部201に装着した状態で自立可能である。スタンド200としては点滴スタンドを用いることができる。
把持具34は、弾性力により棒状部201に対して装着および固定することができる。アーム部30の基端(図1の左端)は、第二ネジ36によって把持具34に回動可能に固定されている。把持具34に対するアーム部30の回動方向は分度器26と同一面内である。第二ネジ36を必要により緩めることで、棒状部201および把持具34に対するアーム部30の取り付け角度を自在に変化させ、これにより角度補助具100の分度器26を昇降調整することができる。また、スタンド200の棒状部201に対する把持具34の装着高さを変更することによっても角度補助具100の分度器26を昇降調整することができる。
以下、図4(a)および図4(b)を参照して、本実施形態の角度補助具100の使用方法について説明する。図4(a)は角度補助具100の使用状態を説明する図である。図4(b)は医用画像診断装置210の使用状態を説明する図である。
検出器230と撮影台220とを離間させた状態で、撮影台220に仰臥した被験者Sの側方(図4(a)では左側方)にスタンド200を配置する。被験者Sには予め放射性マーカーを静脈注射などにより投与しておく。スタンド200には角度補助具100を装着しておく。このとき、基準指標部10が示す基準方向14が被験者Sの足下方向を向くよう、スタンド200が角度補助具100に対して被験者Sの足下方向に位置するように配置する。
つぎに、水準器16(図2参照)を参照して基準方向14が水平方向を向くように、アーム部30に対する分度器26の取付角度を微調整する。あわせて、角度補助具100の基準点12が被験者Sの側面視で外耳孔Mと一致するように、スタンド200を水平移動させるとともに棒状部201に対する把持具34の装着高さを調整する。
その後、ロッド24の位置合わせ指標25が目標表示部21と一致するようにロッド24を位置決めする(図2参照)。これにより、ロッド24の延在方向である目標方向22が、被験者Sの眼窩耳孔線OMLと一致する。そして、被験者Sの眼窩中心OBが側面視でロッド24と一致するよう、被験者Sの頭部Hの仰俯角を微調整する。
かかる状態で、角度補助具100およびスタンド200を撤去したうえ、図4(b)にて矢印で示すように検出器230を撮影台220に近接させて医用画像診断装置210により三次元核医学画像を撮影する。
このように、本実施形態の角度補助具100によれば、撮影台220に仰臥している被験者Sの頭部Hの向きを、三次元核医学画像を撮影する直前のタイミングで所望の方向に調整することができる。本実施形態の角度補助具100は、被験者Sの眼窩耳孔線OMLを指向させる向きを簡易な操作によって示すことができるため、撮影前に放射性マーカーが減衰する割合を抑制することができる。
<第二実施形態>
図5(a)は本発明の第二実施形態の角度補助具100の正面図であり、図5(b)はその右側面図である。
第二実施形態の角度補助具100は、外部器具である載置台206に自器を設置するための脚部40を備えている点で第一実施形態と相違する。基準指標部10が示す基準方向14と脚部40との角度は可変である。
載置台206は各種の医療器具等を載置するための汎用台であり、搬送台車202を備えており可搬性を有する。
脚部40は、底板41、起立板42および連結板43を備えている。底板41は、載置台206の天板に載置されて角度補助具100を載置台206に設置する基材である。底板41を載置台206に設置した状態で角度補助具100は自立可能である。起立板42は、底板41から上方に起立する部材であり、底板41と連結板43とを連結する。連結板43は、分度器26の下部に固定されている。連結板43にはスリット45が上下方向に延在して設けられており、このスリット45に挿通された固定ネジ44により連結板43と起立板42とは連結されている。これにより、固定ネジ44を必要により緩めることで、起立板42と連結板43とは、スリット45に沿って相対移動可能であり、また固定ネジ44を中心として互いに回動可能である。これにより、底板41を基準として、分度器26および基準点12の高さおよび角度が可変となる。連結板43には水準器16が固定されている。
第二実施形態の角度補助具100によれば、載置台206の天板の高さや水平度によらず、分度器26に設けられた基準点12を任意の高さに調整し、また水準器16を参照して基準方向14を水平方向と一致させることができる。このため、撮影台220に仰臥する被験者Sの側方に載置台206を設置し、被験者Sの外耳孔Mに対して側面視で基準点12を一致させることで、ロッド24が示す目標方向22が被験者Sの眼窩耳孔線OMLと一致する(図4(a)参照)。
<第三実施形態>
図6は、本発明の第三実施形態の角度補助具100の使用状態を説明する図である。
第三実施形態の角度補助具100は、椅子状の撮影台220に対して用いられる点で第一および第二実施形態と相違する。被験者Sは撮影台220に着座し、撮影台220の前面222に対して頭部H(後頭)を当接させて位置合わせしている。第三実施形態に用いられる医用画像診断装置210は、着座した被験者Sの頭部Hの周囲に環状に配置される検出器230を備えている。検出器230は撮影台220に対して昇降可能に設置されている。ここで、椅子状の撮影台220を備える医用画像診断装置210においては一般に、撮影台220の前面222の法線方向が検出器230の検出方向となるように構成されている。被験者Sが撮影台220に着座した後に、矢印で示すように検出器230を頭部Hと略同高さまで下降させて頭部放射線R(図3参照)を計数する。これにより被験者Sの三次元核医学画像が撮影される。
第三実施形態の角度補助具100は、自器を設置するための脚部40を備えて、基準指標部10が示す基準方向14と脚部40との角度が可変である点で第二実施形態と共通する。そして、第三実施形態の角度補助具100は、載置台206(図5参照)などの外部器具ではなく医用画像診断装置210の撮影台220に設置して用いられる。
第三実施形態の角度補助具100は、撮影台220の前面222に底板41を設置して用いられる。これにより、撮影台220の前面222と、角度補助具100の底板41および基準指標部10が示す基準方向14とは平行となり、基準方向14は前面222に沿う被験者Sの頭尾方向(頭部Hから腹部SMに向かう方向)を向く。すなわち、本実施形態の角度補助具100は、底板41および基準方向14が前面222と平行になるように固定して用いられる。
第三実施形態の角度補助具100が備える脚部40は、第二実施形態と同様に、底板41、起立板42および連結板43を備えている。連結板43は起立板42に対して相対移動可能である。ただし、連結板43は底板41を基準とする昇降方向(図6における略左右方向)にのみ移動し、連結板43と起立板42とは互いに回動しない。すなわち、底板41を基準として、連結板43および分度器26は、底板41に対して相対的な角度を維持したまま昇降方向に移動する。したがって、被験者Sの頭部Hのサイズに応じて、分度器26に形成された基準点12と、底板41が設置された前面222と、の距離を変化させることができ、基準点12を側面視で被験者Sの外耳孔Mと一致させることができる。
図6に示すように、側面視で基準点12を外耳孔Mと一致させた状態で、眼窩中心OBがロッド24と重なるように被験者Sの頭部Hの仰俯角を調整する。これにより、被験者Sの眼窩耳孔線OML(図3参照)が、ロッド24が示す目標方向22と一致し、被験者Sの前後連線APL(図3参照)が撮影台220の前面222の法線方向と一致する。この状態で本実施形態の角度補助具100を撤去し、撮影台220の検出器230を下降させて三次元核医学画像を撮影するとよい。
なお、検出器230の検出方向が撮影台220の前面222の法線方向と一致せず所定角度をもって交差している場合は、当該所定角度を頂角とする楔状のスペーサ部材(図示せず)を底板41の下面に装着してもよい。これにより、スペーサ部材を撮影台220の前面222に設置することで、底板41の法線方向を検出器230の検出方向と一致させ、言い換えると基準指標部10が示す基準方向14を検出器230の検出方向と直交させることができる。かかる状態で、上記のように側面視で基準点12を外耳孔Mと一致させたうえ、眼窩中心OBがロッド24と重なるように被験者Sの頭部Hの仰俯角を調整するとよい。
<第四実施形態>
図7(a)は本発明の第四実施形態の角度補助具100の正面図である。図7(b)は、本実施形態の角度補助具100の分解状態を示す右側面図であり、アーム部30の下方は図示を省略してある。
本実施形態の角度補助具100は、脚部40およびアーム部30をともに備え、アーム部30が脚部40に対して着脱可能に取り付けられる点で第一実施形態と相違する。本実施形態の角度補助具100は、図7(a)に示すようにアーム部30を脚部40に装着した状態と、図7(b)に示すようにアーム部30を脚部40から取り外した状態との両態様で使用することができる。図7(b)では、脚部40に対してアーム部30および袋ナット49が着脱可能であることを両側矢印で示している。
また、本実施形態の脚部40には磁石部材46が設けられている。磁石部材46は永久磁石であり、脚部40の底板41の下面に固定して装着されている。これにより、図7(b)に示すようにアーム部30を脚部40から取り外した状態で角度補助具100を使用するにあたり、脚部40の下面の磁石部材46を、磁性金属で作成された載置台206(図5(a)参照)や撮影台220(図4(a)および図6参照)の上面や側面などに固着させて設置することができる。
本実施形態の磁石部材46は薄い板状をなし、脚部40の底板41のうち、アーム部30の取付領域を囲む略全面に貼り付けられている。これに代えて、複数の小型の磁石部材46を底板41の複数箇所に離散的に取り付けてもよい。
本実施形態の脚部40は、基台部47と、この基台部47から略直角に立ち上がる起立板42とを備えている。基台部47には水準器16が装着されている。角度指標部20および分度器26は第一ネジ35によって起立板42に取り付けられている。角度指標部20は起立板42に対して固定されており、角度指標部20は分度器26および起立板42に対して第一ネジ35を軸として回転可能である。角度指標部20および分度器26は、第一実施形態(図1参照)や第二実施形態(図5(a)参照)と同種のものを用いることができる。
脚部40の基台部47にはネジ孔48が設けられており、袋ナット49などの緊締具を用いてアーム部30の上端部を脚部40に対して着脱可能に取り付けることができる。本実施形態では、アーム部30の上端部より突出するネジ部31を袋ナット49により締結する態様を例示するが、アーム部30と脚部40との取り付け方法はこれに限られない。
本実施形態のアーム部30は、多数の関節部材32が互いに角度可変に連結された自在アームであり、任意の湾曲形状に変形させることができる。アーム部30の下端部には把持具34が装着されている。本実施形態の把持具34は弾性的に開閉可能な一対の開閉片34a、34bを有するクリップである。把持具34(クリップ)は、載置台206(図5(a)参照)や撮影台220(図4(a)および図6参照)などの外部機器を挟持して角度補助具100を固定することができる。本実施形態によれば、アーム部30の形状が任意可変であるため、撮影台220などの固定設置された外部機器に把持具34を装着した場合でも基準点12を被験者Sの外耳孔M(図4(a)参照)に対して容易に位置合わせすることができる。
把持具34には、磁石部材37が設けられている。磁石部材37の形状および設置場所は特に限定されない。本実施形態の磁石部材37は薄い板状をなし、把持具34のうち関節部材32が立設された開閉片34aとは反対側(図7(a)における下側)の開閉片34bの外面に設けられている。これにより、把持具34で外部機器を挟持して使用する態様に加えて、磁性金属で作成された載置台206(図5(a)参照)や撮影台220(図4(a)および図6参照)などの外部機器の上面や側面などに対して磁石部材37を磁力吸着させて角度補助具100を固定することができる。磁石部材37が把持具34に対して関節部材32と反対側に設けられていることで、関節部材32が外部機器と干渉することなく磁石部材37を外部機器に固定することができる。本実施形態によれば、取付場所に寄らず把持具34を設置することができ、そしてアーム部30を自在に湾曲変形させて角度補助具100の基準点12を被験者S(図4(a)参照)に位置合わせすることができる。
図7(c)は本実施形態の角度補助具100の変形例を説明する図である。本変形例の角度補助具100は、磁石部材37が設けられた固定部材38を把持具34に挟持して用いる点で第四実施形態と相違する。本変形例においては、薄い板状の磁石部材37が、把持具34ではなく固定部材38の下面に設けられている。また、固定部材38には突片部39が設けられている。突片部39は把持具34の開閉片34a、34bで着脱可能に挟持される板状部分であり、本変形例では固定部材38と一体成形されている。突片部39の形状および突出方向は特に限定されないが、本変形例の突片部39は固定部材38から磁石部材37と略平行に突出している。また、固定部材38から突出する方向(図7(c)における右方)に向かって厚肉になるように、突片部39を逆テーパー状に形成することができる。これにより、突片部39から把持具34を取り外す際には開閉片34a、34bの開き角度を拡大させる必要があり、言い換えると突片部39を挟持する把持具34が容易に外れることが防止される。
本変形例の角度補助具100は、第四実施形態と同様に、磁性金属で作成された外部機器(図示せず)の上面や側面などに対して磁石部材37を磁力吸着させて固定部材38を固定して用いることができる。磁石部材37は、突片部39に装着された把持具34よりも低い位置(図7(c)における下方)に設けられている。これにより、外部機器に磁石部材37を磁力吸着させて固定部材38を固定する際に、把持具34が外部機器に干渉することがない。
本変形例では固定部材38がブロック状をなし、この固定部材38から突出する突片部39が非可動に一体形成されている態様を例示したが、これに限られない。たとえば、固定部材38を把持具34と同様にクリップ状に形成してもよい。すなわち、固定部材38を、弾性的に開閉可能な開閉片(図示せず)を有するクリップとし、かかる開閉片の少なくとも一方の外面に磁石部材37を設けてもよい。そして、固定部材38と把持具34とで開閉片同士を互いに噛み合わせることにより、外部機器に磁石部材37を磁力吸着させて固定された固定部材38に対して把持具34を連結することができる。
本変形例の角度補助具100によれば、磁石部材37が設けられた固定部材38と把持具34とを別部材とすることで、把持具34に磁石部材37を設ける必要がない。このため、簡易な形状の固定部材38を作成するだけで、汎用されているアーム部30および把持具34を用いて角度補助具100を得ることができる。また、突片部39が固定部材38から突出する方向を複数通りに変化させた複数種類の固定部材38を用意しておくことで、共通の形態の把持具34およびアーム部30を用いつつも、外部機器の種々の形態に対応して角度補助具100を設置することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
本発明の角度補助具100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)医用画像診断装置の撮影台に位置合わせされる被験者の頭部の向きを定めるための角度補助具であって、基準点および前記被験者の頭尾方向を示す基準方向を表示する基準指標部と、前記基準点を通り前記基準方向に対して所定角度で交差する角度方向を示す角度指標部と、を備える角度補助具。
(2)前記角度指標部が、前記基準点で回動可能に固定されたロッドを含み、前記ロッドは、前記基準方向に対する当該ロッドの延在方向の交差角度が可変に設けられている上記(1)に記載の角度補助具。
(3)前記所定角度が、90度を超え100度以下である上記(1)または(2)に記載の角度補助具。
(4)前記角度指標部が、前記基準点を角度中心とする分度器を備える上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の角度補助具。
(5)前記基準指標部が、前記基準方向を水平方向とする水準器を備える上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の角度補助具。
(6)前記角度補助具を設置するための脚部またはアーム部を備え、前記脚部または前記アーム部と前記基準方向との角度が可変に設けられている上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の角度補助具。
(7)前記アーム部の端部に設けられて外部器具に対して装着可能な把持具を備える上記(6)に記載の角度補助具。
(8)前記脚部および前記アーム部をともに備え、前記アーム部が前記脚部に対して着脱可能に取り付けられる上記(6)に記載の角度補助具。
(9)前記脚部に磁石部材が設けられている上記(6)または(8)に記載の角度補助具。
10 基準指標部
11a、11b 有向線分
12 基準点
14 基準方向
16 水準器
20 角度指標部
21 目標表示部
22 目標方向
24 ロッド
25 位置合わせ指標
26 分度器
27 目盛
28 第二表示部
30 アーム部
31 ネジ部
32 関節部材
34 把持具
34a、34b 開閉片
35 第一ネジ
36 第二ネジ
37 磁石部材
38 固定部材
39 突片部
40 脚部
41 底板
42 起立板
43 連結板
44 固定ネジ
45 スリット
46 磁石部材
47 基台部
48 ネジ孔
49 袋ナット
100 角度補助具
200 スタンド
201 棒状部
202 搬送台車
206 載置台
210 医用画像診断装置
220 撮影台
221 上面
222 前面
230 検出器
θ 交差角
APL 前後連線
C 外眼角
CN 尾状核
H 頭部
M 外耳孔
OB 眼窩中心
OML 眼窩耳孔線
PU 被殻
R 頭部放射線
S 被験者
SM 腹部
ST 線条体

Claims (9)

  1. 医用画像診断装置の撮影台に位置合わせされる被験者の頭部の向きを定めるための角度補助具であって、
    基準点および前記被験者の頭尾方向を示す基準方向を表示する基準指標部と、
    前記基準点を通り前記基準方向に対して所定角度で交差する角度方向を示す角度指標部と、を備える角度補助具。
  2. 前記角度指標部が、前記基準点で回動可能に固定されたロッドを含み、
    前記ロッドは、前記基準方向に対する当該ロッドの延在方向の交差角度が可変に設けられている請求項1に記載の角度補助具。
  3. 前記所定角度が、90度を超え100度以下である請求項1または2に記載の角度補助具。
  4. 前記角度指標部が、前記基準点を角度中心とする分度器を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の角度補助具。
  5. 前記基準指標部が、前記基準方向を水平方向とする水準器を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の角度補助具。
  6. 前記角度補助具を設置するための脚部またはアーム部を備え、前記脚部または前記アーム部と前記基準方向との角度が可変に設けられている請求項1から5のいずれか一項に記載の角度補助具。
  7. 前記アーム部の端部に設けられて外部器具に対して装着可能な把持具を備える請求項6に記載の角度補助具。
  8. 前記脚部および前記アーム部をともに備え、前記アーム部が前記脚部に対して着脱可能に取り付けられる請求項6に記載の角度補助具。
  9. 前記脚部に磁石部材が設けられている請求項6または8に記載の角度補助具。
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