本明細書では、本体ライナ、および偶発的腸管漏出を処置するために本体ライナを使用する方法が説明される。吸収性および/または水に流すことが可能であり得る、これらの本体ライナは、概して、少なくとも部分的に臀裂内に(すなわち、臀部の間に)、および肛門付近に配置されるようにサイズを合わせられて構成される。少なくとも部分的に臀裂内に配置されたとき、本体ライナは、着用者に自信を与え、または別様に心的自信を提供し得る、物理的フィードバックを着用者に提供してもよい。場合によっては、本体ライナは、1つ以上の特徴を含んでもよく、または別様に、少なくとも部分的に臀裂内の位置で本体ライナの維持を助長するように構成されてもよく、また、(例えば、着用者の移動中、または排尿等の動作中等に)本体ライナの変位または抜去のリスクを最小限化するのに役立つように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、本体ライナの配置および位置決めを維持するのに役立つように、着用者の皮膚(例えば、臀部の皮膚)に接着し得る、1つ以上の接着領域を備えてもよい。本明細書で説明される本体ライナは、着用者による使用の視覚的指示をほとんどまたは全く呈さずに着用され得、(例えば、ポケットまたはハンドバッグの中で)交換品が着用者によってこっそりと携行され得るように、十分小さいサイズであってもよい。加えて、本体ライナは、着用者が臀裂に手を突っ込むか、または別様に指を汚すことを要求しない様式で、回収されるように構成されてもよい。したがって、本明細書で説明される本体ライナは、ABLのための目立たたず快適で衛生的な処置オプションを提示し得る。
少なくとも部分的に臀裂内に配置されたとき、本明細書で説明される本体ライナは、偶発的肛門排出物を吸収して保持するように構成されてもよい。この排出物は、比較的高い含水量を有する、少量の糞便物質を含み得る。したがって、本体ライナが肛門排出物から流体を吸収することを可能にするように、本体ライナは、少なくとも部分的に流体吸収性であるように構成されてもよい。肛門漏出物から流体を吸収することによって、本体ライナは、(例えば、糞便物質のサイズおよび/または稠度により)本体ライナが吸収することができない場合がある、任意の糞便物質を不動化するように作用し得る、糞便を脱水することができる。肛門またはその付近に本体ライナの吸収部分を配置することにより、排出物が肛門から著しく離れて移動し得る前に、本体ライナが肛門排出物を脱水することを可能にしてもよく、これは、着用者の下着または他の衣類を汚すリスクを低減させるのに役立つとともに、別様に糞便物質の拡散によって起こり得る臭気を最小限化し得る。加えて、肛門またはその付近に排出物を不動化することにより、トイレを見つける時間を着用者に与えてもよく、かつこっそり処分する時間を提供してもよい。排出物の拡散または移動を制限することにより、浄化の低減を可能にし、衛生的な処置オプションを提供し得る。
本体ライナは、1つ以上のライナ層から形成されてもよく、ライナ層のうちのいくつかまたは全ては、流体吸収性であるように構成されてもよい。概して、吸収ライナ層は、ライナ層に接触する流体を吸収し、少なくとも部分的に保持するように構成されてもよく、適宜に流体を隣接吸収ライナ層へ移送するように構成されてもよい。本体が複数のライナ層を備える、変形例のうちのいくつかでは、ライナ層のそれぞれは、少なくとも部分的に流体吸収性である。これらの変形例では、本体ライナは、いかなる流体不透過性層も含まなくてもよい。しかしながら、これらの本体ライナは、臀裂の中の本体ライナの配置に先立って除去され得る、1つ以上の流体不透過性剥離ライナとともに包装されてもよいことを理解されたい。加えて、以下でさらに詳細に説明されるように、いくつかの変形例では、本体ライナの1つ以上の部分(すなわち、臀裂から外へ延在するように構成される一部分または部分)は、低減した吸収性を有するように構成されてもよい。
本体ライナは、概して、身体対面表面、および身体対面表面と反対側の後表面を有し、臀裂の中に配置されたときに折り畳まれ得る、実質的に平坦なシートとして構成される。しかしながら、本体ライナは、本体ライナの長さおよび/または幅に沿って厚さが変化してもよく、本体ライナの身体対面表面および/または後表面から突出し、または別様に延在し得る、1つ以上の特徴(例えば、障壁部材または同等物)を有してもよい。本体ライナが少なくとも部分的に臀裂内での配置のために折り畳まれたとき、そのような折り畳みは、着用者の皮膚(例えば、臀部の皮膚)に接触して本体ライナの身体対面表面を位置決めし、それ自体に接触して本体ライナの後表面を位置決めしてもよい(すなわち、折り目の片側の後表面の少なくとも一部分が、折り目の反対側の後表面の少なくとも一部分に接触してもよい)。本体ライナが本体ライナの身体対面表面上に(以下でさらに詳細に説明されるような)1つ以上の接着領域を備えるとき、少なくとも部分的に臀裂の中へ本体ライナを折り畳むことにより、着用者の臀部の皮膚に接着するように、1つ以上の接着領域を位置決めしてもよく、これは、着用者の皮膚および肛門に対して定位置で本体ライナを位置決めして保持するのに役立ち得る。
本体ライナの1つ以上のライナ層は、本明細書で説明される本体ライナの身体対面表面および後表面を画定してもよい。例えば、本体ライナが単一のライナ層を備えるとき、ライナ層は、身体対面側、および身体対面側と反対側の後側を有してもよい。ライナ層が本体ライナの唯一の層であるため、ライナ層の身体対面側は、本体ライナの身体対面表面を形成してもよく、ライナ層の後側は、本体ライナの後表面を形成してもよい。本体ライナが複数のライナ層(例えば、以下でさらに詳細に説明されるように、上シートおよび/またはコア部材および/または裏シート)を備える変形例では、各ライナ層は、身体対面側、および身体対面側と反対側の後側を有してもよい。ライナ層のうちのいくつかまたは全ての身体対面側が、本体ライナの身体対面表面を形成してもよい一方で、ライナ層のうちのいくつかまたは全ての後表面は、本体ライナの後表面を形成してもよい。例えば、本体ライナが、上シートと、上シートよりも小さく、それに取り付けられるコア部材とを含む、いくつかの変形例では、上シートの身体対面側は、本体ライナの身体対面表面を形成してもよい。しかしながら、本体ライナの後表面は、コア部材の後側ならびにコア部材によって覆われていない上シートの後側の部分の組み合わせから形成されてもよい。別の実施例では、本体ライナは、上シート、上シートと同一のサイズおよび形状を有する裏シート、およびその間に封入されるコア部材を備えてもよい。これらの変形例では、上シートの身体対面側が、本体ライナの身体対面表面を形成してもよく、裏シートの後側は、裏シートの後表面を形成してもよい。コア部材は、上シートと裏シートとの間のその封入により、本体ライナの外面のいかなる部分も形成しなくてもよい。
本明細書で説明される本体ライナは、任意の好適な数のライナ層を含んでもよい。いくつかの変形例では、本体ライナは、単一のライナ層を備えてもよい。他の変形例では、本体ライナは、複数のライナ層を備えてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナは、2つのライナ層を備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナは、2つだけのライナ層を備えてもよい。他の変形例では、本体ライナは、3つのライナ層を備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナは、3つだけのライナ層を備えてもよい。本体ライナが、特定の数のライナ層(例えば、単一のライナ層、2つだけのライナ層等)を有するものとして本明細書で説明されるとき、本体ライナは、以下でさらに詳細に説明されるように、使用に先立って除去される1つ以上の可撤性剥離ライナとともに包装されてもよいが、剥離ライナは、ライナ層と見なされないことを理解されたい。また、本体ライナは、1つ以上のコーティング、障壁部材、または同等物を備えてもよく、これらの付加的な特徴は、別個の本体ライナ層と見なされないことも理解されたい。
本明細書で説明される本体ライナが複数のライナ層を備えるとき、本体ライナは、概して、上シートを備え、さらに、コア部材および/または裏シートを備えてもよい。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、第1のライナ層が上シートであり、第2の層がコア部材であるように、第1のライナ層と、第2のライナ層とを備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナの唯一のライナ層は、上シートおよびコア部材である(すなわち、本体ライナは、いかなる付加的なライナ層も含まない)。他の変形例では、本体ライナは、第1のライナ層と、第2のライナ層とを備えてもよく、第1のライナ層は、上シートであり、第2のライナ層は、裏シートである。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナの唯一のライナ層は、上シートであり、裏シートは、唯一のライナ層である。さらに他の変形例では、本体ライナは、上シートを含まなくてもよい。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、第1のライナ層としてコア部材と、第2のライナ層として裏シートとを備えてもよく、上シートを含まなくてもよい。
いくつかの変形例では、本明細書で説明される本体ライナは、少なくとも3つのライナ層を備えてもよい。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、第1の層と、第2の層と、第3の層とを備えてもよく、第1の層は、上シートであり、第2の層は、コア部材であり、第3の層は、裏シートである。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナの唯一のライナ層は、上シート、コア部材、および裏シートである。他の変形例では、本体ライナは、1つ以上の付加的なライナ層を備えてもよい。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、2つ以上のコア部材を備えてもよい。本明細書で説明される本体ライナとともに使用するために好適である上シート、コア部材、および裏シートがそれぞれ、以下でさらに詳細に説明されるであろうが、本体ライナが、上シート、コア部材、および/または裏シートを含むものとして本明細書で説明されるとき、本体ライナは、以下で説明されるもの等の上シート、コア部材、および/または裏シートの任意の組み合わせを含んでもよいことを理解されたい。
上シート
本体ライナが上シートを含む変形例では、上シートは、典型的には、本体ライナの最上層である(但し、上記で説明されるように、1つ以上の剥離ライナが上シートに一時的に取り付けられてもよいことを理解されたい)。上シートを含む本体ライナが臀裂の中に配置されたとき、上シートは、臀部の皮膚と接触するように配置されてもよい。したがって、軟質の快適な材料から上シートを構成することが望ましくあり得る。場合によっては、上シートは、1つ以上の不織布材料から形成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シートは、Gladfelter DT075.100等の1つ以上のエアレイド不織布材料から形成されてもよい。他の変形例では、上シートは、1つ以上のスパンボンド材料、ウェットレイド材料、静電レイド材料、それらの組み合わせ、または同等物から形成されてもよい。さらに他の変形例では、上シートは、1つ以上の織物材料から形成されてもよい。上シートは、好ましくは、以下でさらに詳細に説明されるように、本体ライナの水に流せる能力に寄与し得る、1つ以上の生分解性材料から形成される。場合によっては、上シートは、上シートの軟質性を増加させるように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、1つ以上のニードル、コーム、エアジェット、および/または水ジェットが、上シートの嵩高性を増加させるように上シート層の繊維を分離してもよい。
上シートはまた、好ましくは、流体吸収性であるようにも構成され、任意の好適な吸収性を有するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シートは、少なくとも約15g/gの吸収性を有してもよい。本体が上シート、裏シート、および/またはコア部材を備えるとき、上シートは、以下でさらに詳細に説明されるように、上シートによって吸収される流体を裏シートおよび/またはコア部材へ移送するように構成されてもよい。これらの場合において、また、上シートが上シートによって吸収される流体の少なくとも一部分を保持することも望ましくあり得る。一部の個人は、ABLの発生が起こったときを認識しない場合がある。上シート内で流体を保持することによって、上シートの汚れた部分は、(本体ライナが汚されていないときに上シートによって提供される乾燥感とは対照的に)上シートに接触する皮膚にとって湿潤していると感じる場合があり、これは、肛門漏出の出来事が起こっており、本体ライナが交換されるべきであるという指示を着用者に提供し得る。この指示は、(肛門付近で漏出物を不動化する本体ライナによって最小限化され得る)臭気の拡散に先立って起こってもよく、これは、着用者が潜在的に恥辱的出来事を回避することを可能にし得る。
上シートは、以下でさらに詳細に説明されるように、任意の好適なサイズおよび形状を有してもよい。例えば、上シートは、円形、楕円形、長方形、耳たぶ形状(例えば、チョウ形)、または同等物を有してもよい。本体ライナは、本体ライナのライナ層の数に少なくとも部分的に依存し得る、厚さを有してもよい。例えば、本体ライナが上シートを含む単一のライナ層を備える、いくつかの変形例では、上シートは、約1.5mm、約1.25から約1.75mmの間、または同等物の厚さを有してもよい。本体ライナが複数のライナ層(例えば、上シートならびにコア部材および/または裏シート)を備える、いくつかの変形例では、上シートは、約0.5mm、約0.25から約0.75mmの間、または同等物の厚さを有してもよい。
変形例では、上シートは、本体ライナの1つ以上の部分がそれを通して少なくとも部分的に視認され得るように構成されてもよい(例えば、上シートは、多孔質であり得、および/または1つ以上の部分的に半透明の材料から形成されてもよい)。本体ライナが、上シート、裏シート、および上シートと裏シートとの間に位置決めされるコア部材とを備える、変形例では、上シートは、上シートを通したコア部材の可視化を可能にするように構成されてもよい。
コア部材
本明細書で説明される本体ライナが1つ以上のコア部材を備えるとき、コア部材は、典型的には、本体ライナの上シートの下に位置決めされる。コア部材は、好ましくは、流体を吸収するように構成され、任意の好適な吸収性を有してもよい。例えば、いくつかの変形例では、コア部材は、少なくとも20g/gの吸収性を有する。本体ライナが、上シートと、コア部材とを備えるとき、コア部材は、上シートの吸収性に等しい吸収性を有してもよい。他の変形例では、コア部材は、上シートより優れた吸収性を有してもよい。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、上シートより優れた吸収性を有するコア部材を備えてもよく、上シートは、少なくとも約15g/gの吸収性を有し、コア部材は、少なくとも約20g/gの吸収性を有する。コア部材は、上記でさらに詳細に説明されるような任意の好適な不織または織物材料から形成されてもよい。いくつかの変形例では、コア部材は、好ましくは、EAM Novathin(登録商標)J1400等の非絡合ウェットレイドパルプから形成されてもよい。コア部材は、好ましくは、以下でさらに詳細に説明されるように、本体ライナの水に流せる能力に寄与し得る、1つ以上の生分解性材料から形成されてもよい。
上シートの下に位置決めされたとき、コア部材は、上シートから流体を受容して吸収してもよい。加えて、本体ライナが、上シートと、コア部材と、裏シートとを備える、変形例では、コア部材によって吸収される流体のうちの少なくとも一部が、裏シートへ移送されてもよい。コア部材は、任意の好適な厚さを有してもよい。いくつかの変形例では、コア部材は、少なくとも1mmの厚さを有してもよい。他の変形例では、コア部材は、少なくとも2mmの厚さを有してもよい。コア部材の厚さは、本体ライナの吸収性を増加させるように増加させられてもよい。
裏シート
本明細書で説明される本体ライナが裏シートを備えるとき、裏シートは、典型的には、本体ライナの最底層である。本体ライナが、加えて、1つ以上のコア部材を備える変形例では、コア部材は、上シートと裏シートとの間に位置決めされてもよい。裏シートはまた、好ましくは、流体吸収性であるように構成される。例えば、いくつかの変形例では、裏シートは、少なくとも約1g/gの吸収性を有してもよい。裏シートは、上シートの吸収性より優れた、上シートの吸収性に等しい、または上シートの吸収性より少ない吸収性を有してもよい。本体ライナが1つ以上のコア部材を備える変形例では、裏シートは、コア部材の吸収性より優れた、コア部材の吸収性に等しい、またはコア部材の吸収性より少ない吸収性を有してもよい。例えば、いくつかの変形例では、裏シートは、上シートおよびコア部材の両方より低い吸収性を有してもよい。概して、上シートおよび/またはコア部材より優れた構造完全性を有するように、その裏シートを構成することが好ましくあり得る。
裏シートが流体吸収性であるとき、裏シートは、典型的には、(本体ライナがコア部材を備える変形例では)上シートおよび/またはコア部材から流体を受容する。本体ライナが折り畳まれて臀裂の中に配置されるとき、折り目の片側の裏シートの一部分は、折り目の反対側の裏シートの一部分と接触して配置されてもよい。吸収性本体ライナは、この接触により、折り目の片側の裏シートから折り目の反対側の裏シートへ流体を移送することができてもよい。
裏シートは、上記でさらに詳細に説明されるような任意の好適な不織布または織物材料から作製されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、裏シートは、例えば、Suominen WL784450等の1つ以上の水流絡合不織布材料から形成されてもよい。裏シートは、好ましくは、本体ライナの水に流せる能力に寄与し得る、1つ以上の生分解性材料から形成される。裏シートは、任意の好適なサイズを有してもよい。例えば、裏シートは、約1mm、約0.5mmから約1.5mmの間、または同等物の厚さを有してもよい。いくつかの変形例では、裏シートは、本体ライナの1つ以上の部分が上記で説明されるように裏シートを通して少なくとも部分的に可視化され得るように、構成されてもよい。例えば、本体ライナが、上シートと、裏シートと、上シートと裏シートとの間に位置決めされるコア部材とを備える変形例では、裏シートは、裏シートを通したコア部材の可視化を可能にするように構成されてもよい。
例示的な本体ライナ構造
図1A−1Eは、本明細書で説明される本体ライナの例証的変形例を描写する。図1Aおよび1Bは、それぞれ、本体ライナ(100)の変形例の上面図および底面図を示す。本体ライナ(100)は、(図1Aに示されるような)身体対面表面(102)、および身体対面表面(102)と反対側の(図1Bに示される)後表面(104)を有してもよい。本体ライナ(100)は、縦軸(106)、および本体ライナ(100)の面内の横軸(108)を含んでもよい。縦(106)および横(108)軸は、直交し、標的点(110)で交差してもよい。本体ライナ(100)が少なくとも部分的に臀裂内に配置されたとき、標的点(110)が、着用者の肛門を覆って、または肛門付近に位置決めされるように、本体ライナが位置決めされ、本体ライナ(100)が実質的に縦軸(106)に沿って折り畳まれることが意図される。縦軸、横軸、および標的点は、本明細書で説明される本体ライナのサイズ、形状、および特徴を説明する際に有用であり得る、相対的な用語であることを理解されたい。標的点(110)は、本体ライナ(100)の中心付近に位置決めされるものとして図1Aおよび1Bに示されているが、場合によっては、標的点が本体ライナの中心からオフセットされるように、本体ライナを構成することが望ましくあり得ることを理解されたい。例えば、いくつかの変形例では、標的点は、本体ライナの後端より本体ライナの前端近くに位置決めされてもよく、これは、本体ライナが定位置にあるときに排尿を促進し得る。
また、図1Aおよび1Bには、標的域(112)も示されている。概して、標的域(112)は、標的点(110)を包囲し、腸管漏出物を受容するための本体ライナの一次領域として意図される。標的域(112)が多量の腸管漏出物を受容するとき、標的域(112)は、漏出物を脱水して不動化するように構成されてもよい。標的域(112)が予測ABL量を脱水することを可能にするように、本体ライナ(100)を構成することが望ましくあり得る。例えば、標的域(112)は、少なくとも約0.05mlのABL量を脱水するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(112)は、0.25ml以上のABL量を脱水するように構成されてもよく、これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(112)は、5ml以上のABL量を脱水するように構成されてもよい。標的域(112)は、任意の好適なサイズまたは形状であってもよい。いくつかの変形例では、標的域(112)は、約25cm2から約55cm2の間の面積を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(112)は、好ましくは、約30cm2から約50cm2の間の面積を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(112)は、約35cm2から約45cm2の間の面積を有してもよい。場合によっては、その標的域は、少なくとも標的点から3cmの半径を有してもよい。標的域(112)は、以下でさらに詳細に説明されるように、楕円形、長方形、砂時計形、不規則な形状、または同等物であってもよい。
加えて、いくつかの変形例では、標的域(112)を越えて進行する吸収された流体の量を制限することが望ましくあり得る。例えば、(例えば、着用者が1つまたは複数の露出部分を把持して本体ライナを除去することができるように)本体ライナの1つ以上の部分が少なくとも部分的に臀裂から延在するように構成されるとき、吸収される流体が標的域を通り過ぎて本体ライナの露出部分まで進行する能力を制限することにより、本体ライナ(100)を除去するときに着用者が自分の指を汚すであろう可能性を低減させ得る。標的域(112)は、標的点(110)を中心にするものとして図1Aおよび1Bに示されているが、標的域(112)は、その必要はない。いくつかの変形例では、標的域の境界線は、以下でさらに詳細に説明されるように、コア部材の境界線によって画定されてもよい。
本体ライナの標的域は、本体ライナの周辺部分の性質とは異なる1つ以上の性質を有するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナの標的域は、本体ライナの周辺部分より優れた吸収性を有するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、標的域は、本体ライナのより薄い部分に対してより優れた流体吸収を可能にし得る、本体ライナの周辺部分の厚さより大きい厚さを有してもよい。加えて、または代替として、標的域は、標的域の吸収性を増加させ得る、1つ以上の付加的なライナ層を含んでもよい。加えて、または代替として、標的域は、本体ライナの周辺部分の1つまたは複数の材料とは異なる、1つまたは複数の材料から形成されてもよい。これらの変形例では、標的域を形成する材料または材料の組み合わせは、本体ライナの周辺部分を形成する材料または材料の組み合わせより吸収性であり得る。加えて、または代替として、標的域は、標的域の吸収性を増加させ得る、1つ以上の超吸収性ポリマー等の1つ以上の吸収性粒子が組み込まれてもよい。
図1Aおよび1Bに示される本体ライナ(100)は、楕円形を有する標的域(112)を有するが、(本体ライナ(100)を含む)本明細書で説明される本体ライナは、任意の好適な形状(例えば、円形、正方形または長方形、三角形、砂時計形、不規則な形状、または同等物)を有する標的域を有してもよいことを理解されたい。加えて、図1Aおよび1Bに示される本体ライナ(100)は、標的域(112)から延在する4つの突出部(116)を有する、全体的なチョウ形を有するものとして示され、本明細書で説明される本体ライナは、以下でさらに詳細に説明されるように、任意の好適な形状を有してもよいことを理解されたい。
場合によっては、着用者の生殖器との接触または生殖器の閉塞を回避するように、本明細書で説明される本体ライナを構成することが望ましくあり得る。例えば、女性の着用者が、臀裂に標的点を位置決めするように、少なくとも部分的に臀裂の中に本体ライナを位置決めする場合において、膣を閉塞しないように本体ライナを構成することが望ましくあり得る。本体ライナの一部分が膣を閉塞するか、または膣の著しく近くに位置決めされる場合、本体ライナは、尿または膣からの月経液を吸収し得、本体ライナの除去を必要とし得る。他の変形例では、本体ライナと生殖器との間の接触は、本体ライナの集群化および/または着用者にとって不快感を引き起こし得る。したがって、本体ライナは、生殖器との接触または生殖器の閉塞を回避するように構成されてもよい。例えば、図1Aおよび1Bに示される本体ライナ(100)の例証的変形例では、標的点(110)と本体ライナ(100)の前端との間で縦軸(106)に沿った本体ライナ(100)の長さは、肛門と生殖器との間の距離より小さくあり得る。いくつかの変形例では、標的点(110)と本体ライナ(100)の前端との間で縦軸(106)に沿った本体ライナ(100)の長さは、約3.5cm未満であってもよい。
図1Aおよび1Bに示される本体ライナ(100)は、上記で簡潔に議論されるように、1つ以上のライナ層から形成されてもよい。図1C−1Eは、本体ライナ(100)が1つ以上のライナ層から形成され得る、異なる変形例を描写する。図1Cは、本体ライナ(100)が第1のライナ層(118)(例えば、上記で説明されるもの等の上シート)から形成され得る、変形例の(縦軸(106)に沿って得られた)断面側面図を描写する。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1のライナ層(118)は、本体ライナ(100)の唯一のライナ層であってもよい。図1Cに示されるように、第1のライナ層(118)は、身体対面側(120)、および身体対面側(120)と反対側の後側(122)を有してもよい。第1のライナ層(118)の身体対面側(120)は、本体ライナ(100)の身体対面表面(102)を形成してもよく、第1のライナ層(118)の後側(122)は、本体ライナ(100)の後表面(104)を形成してもよい。図1Cに示されるもの等のいくつかの変形例では、第1のライナ層(118)は、本体ライナ(100)の周辺部分の中より標的域(112)の中で大きい厚さを有してもよい。標的域(112)の増加した厚さは、標的域(112)の全体的吸収性を増加させ得る。しかしながら、他の場合において、(例えば、標的域(112)がその中に組み込まれた1つ以上の吸収剤を含み得る場合において)標的域(112)は、本体ライナの周辺部分と同一の厚さ、またはそれより小さい厚さを有してもよいことを理解されたい。
図1Dは、本体ライナ(100)が2つのライナ層を含み得る、変形例の(縦軸(106)に沿って得られた)断面側面図を描写する。そこで示されるように、本体ライナ(100)は、上シート(124)と、コア部材(126)とを備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シート(124)およびコア部材(126)は、本体ライナの唯一のライナ層であってもよい。上シート(124)およびコア部材(126)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シートおよびコア部材の任意の組み合わせであってもよい。上シート(124)およびコア部材(126)はそれぞれ、身体対面側(それぞれ、(128)および(132))、および身体対面側とは反対側の後側(それぞれ、(130)および(134)を有してもよい。コア部材(126)の身体対面側(132)の少なくとも一部分は、以下でさらに詳細に説明されるように、ライナ層を接続するように、上シート(124)の後側(130)に取り付けられてもよい。図1Dに示される変形例では、上シート(124)の身体対面側(128)が、本体ライナ(100)の身体対面表面(102)を形成してもよい一方で、コア部材(126)の後側(134)、およびコア部材(126)によって覆われていない上シート(124)の後側(130)の部分は、本体ライナ(100)の後表面(104)を形成してもよい。加えて、これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材(126)のサイズおよび形状は、標的域(112)の境界線を画定してもよい。
図1Eは、本体ライナ(100)が3つのライナ層を備え得る、変形例の(縦軸に沿って得られた)断面側面図を描写する。そこで示されるように、本体は、(図1Dに記載されるように標識される)上シート(124)と、コア部材(126)とを備えてもよく、さらに、裏シート(127)を備えてもよい。いくつかの変形例では、上シート(124)、コア部材(126)、および裏シート(127)は、本体ライナの唯一のライナ層であってもよい。裏シート(127)は、身体対面側(136)、および身体対面側(136)と反対側の後側(138)を有してもよい。図1Eに示される変形例では、コア部材は、上シート(124)と裏シート(127)との間に封入されてもよい。これらの変形例では、上シート(124)および裏シート(127)は、以下でさらに説明されるように接続されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材(126)はまた、上シート(124)および/または裏シート(127)に取り付けられてもよい。図1Eに示される変形例では、上シート(124)の身体対面側(128)は、本体ライナ(100)の身体対面表面(102)を形成してもよく、裏シート(127)の後側(138)は、本体ライナ(100)の後表面(104)を形成してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材(126)のサイズおよび形状は、標的域(112)の境界線を画定してもよい。
図1Aに示されるように、本体ライナ(100)は、本体ライナ(100)の身体対面表面(102)上に1つ以上の接着領域(114)を備えてもよい。図1Aに示される変形例では、本体ライナ(100)は、縦軸(106)の両側に接着領域(114)を有するが、いくつかの変形例では、本体ライナ(100)は、縦軸(106)の片側のみに1つ以上の接着領域(114)を有してもよいことを理解されたい。いくつかの変形例では、本体ライナ(100)は、縦軸(106)を横断する1つ以上の接着領域を有してもよい。さらに他の変形例では、本体ライナ(100)は、いかなる接着領域も備えなくてもよい。本明細書で説明される本体ライナとともに使用するための接着領域のサイズ、形状、および配置を以下でさらに詳細に説明する。
本体ライナの回収
本明細書で説明される本体ライナは、臀裂からの本体ライナの除去を可能にするように構築および配列されてもよい。具体的には、本体ライナの除去中に着用者が自分の指を汚す可能性を最小限化しながら、本体ライナの除去を可能にするように本体ライナを構成することが望ましくあり得る。例えば、1つ以上の回収デバイスが、本体ライナに取り付けられてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、ひも、リボン、タブ、または同等物が、(例えば、接着剤、溶接、または同等物を介して)本体ライナの1つ以上の部分に取り付けられてもよい。これらの変形例では、本体ライナが少なくとも部分的に臀裂内に配置されるとき、ひもまたはリボンは、少なくとも部分的に臀裂から外へ延在するように位置決めされてもよい。(例えば、腸管漏出の出来事の後に)本体ライナを除去するために、着用者は、臀裂から本体ライナを引き離すようにひもまたはリボンを引っ張ってもよい。
いくつかの変形例では、本体ライナは、位置決めされたときに少なくとも部分的に臀裂から延在するようにサイズを合わせられて構成されてもよい。例えば、本体ライナが1つ以上の突出部を備える変形例では、突出部のうちの1つ以上は、少なくとも部分的に臀裂から延在してもよい。図1Fは、少なくとも部分的に臀裂(140)内に配置された(図1Aおよび1Bに関して上記で説明される)本体ライナ(100)の例証的変形例を示す。そこで示されるように、本体ライナ(100)は、縦軸(106)に沿って折り畳まれ、標的点(110)が肛門(142)またはその付近に位置決めされるように、位置決めされてもよい。本体ライナ(100)は、標的点(110)が肛門(142)またはその付近に位置決めされたときに、突出部(116)のうちの1つ以上の少なくとも一部分が、少なくとも部分的に臀裂から外へ延在し得るように、サイズを合わせられてもよい。臀裂から延在する本体ライナの部分は、好ましくは、着用者が本体ライナの露出部分を把持することを可能にするように十分大きい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナは、標的点(110)が肛門(142)またはその付近に位置決めされたときに、本体ライナ(例えば、1つ以上の突出部)の少なくとも一部分が臀裂から少なくとも1cm延在するように、サイズを合わせられて構成されてもよい。本体ライナの着用者は、本体ライナの露出部分のうちの1つ以上を把持してもよく、臀裂から本体ライナを除去するように本体ライナを引っ張ってもよい。着用者が臀裂に手を突っ込むことなく本体ライナを除去することを可能にすることによって、着用者は、本体ライナを除去するときに自分の指を汚す可能性が低い。
本体ライナの少なくとも一部分が臀裂から延在することが望ましくあり得るが、また、臀裂からの本体ライナの延在の量を制限することも望ましくあり得る。本体ライナが臀裂から著しく離れて延在する場合、(例えば、下着またはパンツを履くか、または脱ぐときに)衣類が本体ライナを捕捉し、またはそれに引っ掛かり得、その意図された位置から本体ライナを抜去または変位させ得る。したがって、いくつかの変形例では、本体ライナの少なくとも一部分が臀裂から外へ延在し、臀裂から外へ延在する本体ライナの部分が臀裂から約2.5cm未満で延在するように、本体ライナは、サイズを合わせられ、構成され、または位置決めされてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、臀裂から外へ延在する本体ライナの部分の少なくとも一部分は、臀裂から外へ約1cm延在してもよい。
本明細書で説明される本体ライナが、直上で説明されるように、少なくとも部分的に臀裂から延在するように構成されるとき、本体ライナの露出部分の吸収を制限することが望ましくあり得る。これらの変形例では、本体ライナの露出部分の吸収を減少させることにより、吸収された流体が本体ライナの露出部分に到達する能力を低減させ、それによって、本体ライナの除去中に着用者が本体ライナの汚れた部分を把持するであろう可能性を低減させ得る。いくつかの変形例では、本体ライナの露出部分は、露出部分の吸収を低減させるように、圧着、圧搾、または別様に圧縮されてもよい。例えば、本体ライナが、少なくとも部分的に臀裂から延在するように構成される1つ以上の突出部(図1Fに関して上記で説明される本体ライナ(100)の突出部(116)等)を備えるとき、突出部は、圧着、圧搾、または別様に圧縮されてもよい。加えて、または代替として、本体ライナの露出部分は、1つ以上の流体不浸透性材料によって覆われてもよい。これらの変形例では、本体ライナによって吸収される流体が本体ライナの露出部分に到達した場合、流体不浸透性被覆は、流体が着用者の指へ移送されることを防止してもよい。例えば、図1Aおよび1Bに関して上記で説明される本体ライナ(100)の変形例のうちのいくつかでは、突出部(116)は、1つ以上の流体不浸透性材料でコーティングされ得る、コーティングされた領域(150)を備えてもよい。突出部(116)のそれぞれは、コーティングされた領域(150)を有するものとして図1Aおよび1Bに示されているが、突出部のうちのいくつかのみ(例えば、横軸(108)の第1の側の突出部のみ、縦軸(106)の第1の側の突出部のみ、または同等物)が、コーティングされた領域(150)を備えてもよいことを理解されたい。
水に流せる能力
いくつかの変形例では、本明細書で説明される本体ライナは、完全に水に流すことが可能であるように構成されてもよい。パンティライナ、生理用ナプキン、および失禁パッドは、概して、それらの比較的大きいサイズおよび/または流体不透過性層の存在により、水に流すことが可能ではない。製品を水に流すことが可能ではないとき、着用者は、製品の処分のための代替的な手段を見つけなければならない、またはデバイスを流そうとしてトイレを詰まらせるリスクを冒さななければならない(着用者にとって恥辱的状況を生成し得る)。肛門漏出と関連付けられる臭気は、特に、ゴミ箱が概して個室の中に提供されていない公衆トイレでは、便失禁パッドをこっそり処分することを困難にし得る。したがって、トイレの中でこっそり処分するために水に流すことが可能であるように、本明細書で説明される本体ライナを構成することが望ましくあり得る。
本明細書で説明される本体ライナを水に流すことが可能であるように構成されるとき、それらは、INDAおよび/またはEDANAガイドラインに基づいて水に流すことが可能であるように構成されてもよい(例えば、本体ライナは、予期される製品使用条件下で適正に維持されたトイレおよびパイプシステムを通過してもよく、かつ既存の汚水処理システムと適合し得る)。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナは、INDAおよび/またはEDANAガイドラインに基づいて分散性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナは、非生分解性材料をほとんどまたは全く使用しないように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナの質量の10%未満が、非生分解性材料から形成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナの質量の5%未満が、非生分解性材料から形成されてもよい。いくつかの変形例では、ライナ層のそれぞれは、1つ以上の生分解性材料から形成される(各ライナ層が、同一の生分解性材料または生分解性材料の組み合わせから形成されてもよく、あるいは異なるライナ層が、異なる生分解性材料または生分解性材料の組み合わせから形成されてもよい)。いくつかの変形例では、ライナ層のそれぞれは、分散性材料から形成される。本体ライナが1つ以上の接着領域を備える、いくつかの変形例では、接着領域の1つ以上の接着剤が、本体ライナの唯一の非生分解性構成要素であってもよい。これらの変形例では、接着領域のサイズおよび配置は、本体ライナの水に流せる能力に干渉しないよう構成されてもよい。
本体ライナを水に流すことが可能であるように構成されるとき、本体ライナは、好ましくは、トイレで処分されたときに製品の溶解を促進するか、または別様に助長する材料を使用して作製される。例えば、本体ライナが、以下でさらに詳細に説明されるように、少なくとも部分的に相互に接合され得る2つ以上のライナ層を備える変形例では、ライナ層は、1つ以上の水溶性樹脂を使用して接着されてもよい。水に流すことが可能な本体ライナのライナ層は、好ましくは、セルロース系繊維を使用して形成される1つ以上の織物または不織布材料等のセルロース系材料から作製される。これらのセルロース系材料は、長い合成繊維を含む必要がなく、本体ライナの分散性を助長し得る。例えば、本体ライナが上記で説明されるもの等の上シート、コア部材、および/または裏シートの組み合わせを備える変形例では、ライナ層のそれぞれは、1つ以上のセルロース系材料から形成されてもよい。本体ライナは、典型的には、汚れた直後に除去されるため、本体ライナは、溶解性または分散性本体ライナ構成要素の有意な溶解に先立って除去されてもよい。本体ライナが1つ以上の剥離ライナとともに包装されるとき、剥離ライナは水に流すことが可能である必要はないが、剥離ライナはまた、水に流すことが可能であり得ることを理解されたい。
また、本体ライナを水に流すことを促進するように、本体ライナの全体的サイズを最小限化することも望ましくあり得る。肛門開口部またはその付近に本体ライナの標的点(場合によっては標的域)を配置することによって、本体ライナは、肛門開口部付近にABL量を閉じ込めてもよく、これは、本体ライナの全体的体積が、パンティライナ、おむつ、および同等物に対して低減されることを可能にし得る。加えて、いくつかの変形例では、本体ライナは、本体ライナの全体的体積を有意に増加させることなく、本体ライナの吸収の増加を可能にし得る、1つ以上の吸収材料(例えば、1つ以上の超吸収性ポリマー)で含浸されてもよい。これらの変形例では、任意の1つまたは複数のライナ層(例えば、上シート、裏シート、コア部材、それらの組み合わせ、または同等物)は、これらのポリマーで含浸されてもよい。しかしながら、本明細書で説明される本体ライナはまた、超吸収性ポリマーを必要とすることなく、多量の肛門漏出物を不動化および/または吸収可能であってもよいことを理解されたい。さらに、流体不透過性層を含まない、本明細書で説明される本体ライナの変形例では、流体不透過性層の欠如によって、本体ライナのサイズを縮小してもよい(また、層の流体不透過性により起こり得る、水に流す負担を除去してもよい)。
多層構造
本明細書で説明される本体ライナが複数のライナ層を備えるとき、複数のライナ層のうちのいくつかまたは全ては、任意の好適な様式で接続されてもよい。層は、各層のそれぞれの原材料から個別に形成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シート層は、高い嵩高性および軟質性を有するエアレイド不織布材料から形成されてもよく、コア部材層は、ウェットレイド不織布材料から形成されてもよく、裏シートは、水流絡合不織布材料から形成されてもよい。本体ライナの個々の層は、相互と接触して配置されてもよく、かつ1つ以上の様式で接続されてもよい。例えば、2つのコア層が、1つ以上の接着剤を使用して接着されてもよい。加えて、または代替として、2つの層が、機械的に接続されてもよい。
2つのライナ層が1つ以上の接着剤を使用して接続されるとき、1つ以上の接着剤は、ライナ層の一方または両方に適用されてもよく、ライナ層は、1つ以上の接着剤がライナ層を接合するように相互と接触して配置されてもよい。接着剤は、任意の好適な接着剤(例えば、DEMRA−TAK H 542B、Henkel EASYMELT(登録商標) 34−375C等の1つ以上の熱溶融性接着剤、1つ以上の溶剤系接着剤、1つ以上の水性接着剤、1つ以上のエネルギー、熱、または化学的硬化接着剤、それらの組み合わせ、および同等物)であってもよく、任意の好適な様式(例えば、噴射の適用、スロットダイコーティング、または同等物)で適用されてもよい。回転ドラム、1つ以上のプレス機、または同等物が、圧力をライナ層に印加するために使用されてもよい。場合によっては、これらのデバイスは、接着性質を制御するのに役立つように加熱または冷却されてもよい。
2つの層が機械的に接続されるとき、それらは、例えば、縫製、エンボス加工、圧着、超音波結合、熱結合、針穿孔、混紡(例えば、流体混紡)、または同等物等の任意の好適な様式で接続されてもよい。例えば、場合によっては、2つ以上の層は、混紡を介して相互に接合されてもよい。これらの場合において、針または他の貫通機構(例えば、高圧空気または水流)が、ライナ層の繊維を絡ませるようにライナ層を貫通してもよい。加えて、または代替として、貫通機構は、ライナ層をともに機械的に束ねるように、ライナ層を通して1本以上の長い繊維を穿通させてもよい。
例えば、本体ライナが、以下でさらに詳細に説明されるように、上シートと、上シートと接触しているコア部材とを備える、いくつかの変形例では、コア部材は、上シートに直接接続されてもよい。いくつかの変形例では、コア部材は、1つ以上の接着剤を使用して上シートに接着されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、コア部材は、水溶性樹脂を使用して上シートに接着されてもよい。加えて、または代替として、コア部材は、上記でさらに詳細に説明されるように、上シートに機械的に接続されてもよい。
本体ライナがさらに、コア部材と、コア部材と接触している裏シートとを備える、変形例では、コア部材は、直上で説明されるような任意の様式で裏シートに取り付けられてもよい。本体ライナが、上シートと、裏シートと、上シートと裏シートとの間に位置決めされるコア部材とを備える、変形例では、ライナ層のうちのいずれかまたは全ては、上記で説明されるもの等の任意の好適な様式(例えば、接着結合および/または機械的接続)でともに接合されてもよい。例えば、これらの変形例のうちのいくつかでは、上シートおよび裏シートは、直接接続されてもよく、コア部材は、上シートおよび裏シートの一方または両方に取り付けられてもよい。
コア部材が上シートと裏シートとの間に封入されるとき、コア部材は、上シートまたは裏シートのいずれか一方に直接取り付けられる必要はない。これらの変形例では、上シートおよび裏シートは、上シートと裏シートとの間にコア部材を封入して保持するように接続されてもよい。コア部材と最上および裏シートとの間の相対移動を防止するのに役立つように、コア部材が上シートおよび/または裏シートに取り付けられることが、依然として望ましくあり得る。これらの場合において、コア部材のわずかな部分のみが、上シートおよび/または裏シートに取り付けられる必要がある。例えば、いくつかの変形例では、コア部材は、コア部材の表面積の約15%未満が裏シートに取り付けられ得るように、(例えば、接着結合および/または機械的接続を使用して)裏シートに直接接続されてもよい。加えて、または代替として、コア部材は、コア部材の表面積の約15%未満が裏シートに取り付けられ得るように、(例えば、接着結合および/または機械的接続を使用して)上シートに直接接続されてもよい。
本体ライナが、裏シートと、上シートと(いくつかの変形例では、その間に位置決めされるコア部材と)を備える、変形例では、裏シートおよび上シートは、直接接続され、および/または間接的に接続され(例えば、コア部材等のライナ層への共通取付部を介して接続され)てもよい。場合によっては、裏シートおよび上シートが実質的に接続されていないことが望ましくあり得る。例えば、折り重ねられた後表面の間の摩擦が、移動中に臀部の皮膚に対して本体ライナを滑動させ得、これは、上記でさらに詳細に説明されるように、本体ライナの集群化または変位をもたらし得る。上シートおよび裏シートが大部分は接続されていないとき、上シートは、着用者の移動中に裏シートに対して滑動することができてもよく、この移動は、(特に、本体ライナの後表面が低い摩擦係数を有する変形例で)本体ライナの抜去および/または集群化を防止するのに役立ち得る。加えて、ライナ層の間の接着結合は、流体を吸収する本体ライナの能力に干渉し得る、ライナ層の水に流せる能力に影響を及ぼし得る、および/または本体ライナの剛性を増加させ得る(本体ライナによって提供される快適性のレベルを減少させ得る)。したがって、接続されるライナ層の表面積の割合を最小限化しながら、ライナ層を接合することが望ましくあり得る。いくつかの変形例では、上シートおよび裏シートは、上シートおよび裏シートの表面積の少なくとも80パーセントが未接続のままであるように接続されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シートおよび裏シートの表面積の少なくとも90パーセントが、未接続のままであってもよい。
裏シートおよび上シートが直接接続されたとき、それらは、上記でさらに詳細に説明されるような任意の好適な様式で(例えば、接着結合および/または機械的取付を介して)接続されてもよい。いくつかの変形例では、裏シートおよび上シートは、上シートおよび/または裏シートの周囲で接続されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、裏シートおよび上シートは、上シートおよび/または裏シートの周囲全体で接続されてもよい。上シートおよび裏シートが同一の形状を有する変形例では、上シートおよび裏シートは、上シートおよび裏シートの両方の周囲で相互に接合されてもよい。上シートが裏シートより大きい変形例では、上シートおよび裏シートは、裏シートの周囲で相互に接合されてもよく、またはその逆も同様である。
複数の層が本体ライナを形成されるように相互に接合されるとき、本体ライナの形状は、ライナ層が接合される前または後に作成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、個々のライナ層の形状は、ライナ層を接合することに先立って設定されてもよく(例えば、個々のライナ層が、本体ライナの構築に先立って本体ライナの所望の形状に切断されてもよく)、または本体ライナは、ライナ層が接合された後に所望の形状に設定されてもよい(例えば、多層構造が所望の本体ライナ形状に切断されてもよい)。加えて、場合によっては(以下でさらに詳細に説明されるように)、1つ以上の接着領域が、本体ライナに適用されてもよい。本体ライナまたは個々のライナ層は、型抜き、レーザ切断、水ジェット切断、または同等物等の任意の好適な様式で切断されてもよい。
吸収
上述のように、本明細書で説明される本体ライナは、流体吸収性であるように構成されてもよい。本明細書で説明される本体ライナは、本体ライナのサイズおよび材料に応じて、任意の好適な量の流体を吸収することができてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナは、少なくとも約1.25g/gの全体的吸収性指数を有してもよい。流体が本体ライナによって吸収されるとき、吸収材料は、(例えば、材料の多孔性および/または毛管現象を介して)ライナによって吸収される流体を取得、分配、および貯蔵するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナの少なくとも一部分は、身体対面表面から本体ライナの対向後表面へ流体を通過させ得るように、吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例では、本体ライナは、本体ライナの後表面が吸収材料を含むとき等、(上記でさらに詳細に説明されるように縦軸に沿って折り畳まれたとき等に)折り目の異なる側の本体ライナ部分の間の後表面と後表面の接触を介して、流体を吸い上げるか、または別様に移送するように構成されてもよい。本明細書で説明される本体ライナが複数のライナ層(例えば、上シートおよび裏シート、および/またはコア部材)を備えるとき、ライナ層のうちのいくつかまたは全ては、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、ライナ層のそれぞれは、流体吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例では、本体ライナは、複数のライナ層を通して身体対面表面から本体ライナの後表面へ流体を移送することができてもよい(例えば、各ライナ層は、ライナ層の身体対面側からライナ層の後側へ流体を移送することができてもよい)。加えて、本体ライナ(およびそのライナ層)の吸収性質は、ガスがそれを通過することを可能にしてもよく、それによって、本体ライナの通気性を提供し、本体ライナによる湿気を低減させ得る。
上記のいくつかの変形例では、本体ライナによって吸収される流体を選択的に分配するように本体ライナを構成することが望ましくあり得る。具体的には、本体ライナは、異なる方向への異なる流体ウィッキング速度を有するように構成されてもよい。図2Aは、本体ライナ(200)の例証的変形例の斜視図を示す。本体ライナ(200)は、本明細書の全体を通して説明される本体ライナのうちのいずれかであってもよく、かつ特徴の任意の好適なサイズ、形状、および構成を有してもよい。図2Aに示されるように、所与の点(201)での流体の移動は、3つの構成要素方向(すなわち、第1の方向(202)、第2の方向(204)、および第3の方向(206))に分割されてもよい。そこで示されるように、第1(202)および第2の(204)方向は、本体ライナ(200)の面内で相互に垂直であり得る。第3の方向(206)は、本体ライナ(200)の面と垂直であり得(それによって、第1(202)および第2の(204)方向の両方と垂直であり得)、本体ライナ(200)の厚さを横断して延在してもよい。本明細書で説明される本体ライナは、第1、第2、および第3の方向への流体移動の速度を選択的に制御するように構成されてもよい。
例えば、いくつかの変形例では、流体が本体ライナ(またはそのライナ層)の面内で移動するよりも本体ライナ(またはそのライナ層)の厚さを通って迅速に移動するように、本体ライナ(または本体ライナの1つ以上のライナ層)を構成することが望ましくあり得る。例えば、図2Aに示される本体ライナ(200)の例証的変形例では、本体ライナ(200)は、第1(202)および第2の(204)方向へのウィッキング速度より速い第3の方向(206)へのウィッキング速度を有してもよい。これらの場合において、(例えば、多量の腸管漏出物からの)本体ライナに接触する流体は、本体ライナを横断して広がるよりも(例えば、本体ライナの皮膚対面表面から本体ライナの後表面に向かって)本体ライナを通って迅速に通過し得る。これは、本体ライナの厚さにわたる吸収を助長し得、かつ本体ライナに適用されたときに流体量の拡散を低減させ得る。本体ライナによって吸収される流体の拡散を低減することにより、流体が本体ライナの外部に到達するであろう可能性を低減し、それによって、本体ライナを除去するときに、着用者が本体ライナの汚れた部分に触れるであろう可能性を低減させ得る。
加えて、本体ライナが実質的に折り返される(例えば、少なくとも部分的に臀裂の中に配置された時に縦軸に沿って折り畳まれる)とき、折り目の片側の本体ライナに接触する流体は、本体ライナの厚さを通して移送されてもよく、さらに、(例えば、後表面と後表面の接触を介して)折り目の反対側の本体ライナの一部分に移送されてもよい。例えば、図2Bは、本体ライナ(200)が縦軸(図示せず)に沿って半分に折り畳まれている、図2Aに示される本体ライナ(200)の正面図を示す。そこで示されるように、点(201)に対して第3の方向(206)へ通過する流体は、第3の方向(206)に沿って本体ライナの反対の半分に向かって移動するであろう、そして第3の方向(206)に沿って本体ライナの反対の半分によって吸収され得る。これは、第3の方向(206)で吸収される流体の全体的な量を増加させ得、さらに、所与の流体量について、第1(202)および第2の(204)方向へ拡散し得る流体の量を低減させ得る。これは、典型的には、肛門に近い、その初期接触点に対して流体を限局するのに役立ち得る。本体ライナの1つ以上の部分が、少なくとも部分的に臀裂から外へ延在するとき、この局在化は、流体が本体ライナの1つまたは複数の露出部分に到達する可能性を低減させ得る。
いくつかの変形例では、本体ライナ(またはそのライナ層)の面内で異なる速度において流体を移送するように本体ライナ(またはそのライナ層)を構成することが望ましくあり得る。例えば、本体ライナが1つ以上のエアレイド不織布材料を含む変形例では、繊維が第2の方向より第1の方向で整合させられるように、材料の繊維が置かれてもよい。例えば、図2Aおよび2Bに示される本体ライナ(200)の例証的変形例では、第1の方向(202)へのウィッキング速度は、第2の方向(204)へのウィッキング速度より速くてもよい(またはその逆も同様である)。これらの変形例では、本体ライナ(200)に適用された流体量は、第2の方向(204)よりも第1の方向(202)へ多く拡散してもよい。これは、本体ライナの1つ以上の部分が臀裂を越えて延在し、着用者が臀裂から本体ライナを除去するように把持して引くことができる、回収部分の役割を果たす場合において、特定の有用性を見出し得る。これらの変形例では、流体が本体ライナの回収部分に到達する可能性を最小限化することが望ましくあり得る。例えば、図1A−1Eに関して上記で説明される本体ライナ(100)の変形例では、本体ライナ(100)は、本体ライナ(100)が少なくとも部分的に臀裂内に配置されたときに、これらの突出部(116)のうちの1つ以上の少なくとも一部分が少なくとも部分的に臀裂から延在し得るように、構成されてもよい。突出部(116)のこれらの露出部分は、横軸(108)の上方または下方のいずれか一方に位置決めされる。したがって、これらの変形例では、横軸(108)と平行な方向へのウィッキング速度が、縦軸(106)と平行な方向へのウィッキング速度より速いように、本体ライナ(100)を構成することが望ましくあり得る。これらの変形例では、多量の肛門漏出物が(例えば、標的域(112)の中で)本体ライナに接触するとき、該量からの流体は、本体ライナの長さに沿って拡散するより速く、本体ライナの幅を横断して拡散し得る。したがって、より少量の流体が、突出部(116)に向かって縦軸に沿って拡散してもよく、これは、流体が突出部(116)の露出部分に到達するように十分離れて進行することができるであろう可能性を減少させ得る。
本明細書で説明される本体ライナが、本体ライナの面内の第2の方向(例えば、本体ライナ(200)の第2の方向(204))へのウィッキング速度より速い、本体ライナの面内の第1の方向(例えば、本体ライナ(200)の第1の方向(202))へのウィッキング速度を有するように構成されるとき、第1および第2の方向は、本体ライナにおいて任意の好適な方向であってもよい。例えば、変形例のうちのいくつかでは、第1の方向は、縦軸と平行であり得、第2の方向は、横軸と平行であり得る(例えば、流体は、横軸に沿って進行するより速く縦軸に沿って移動してもよい)。これらの変形例のうちの他のものでは、第1の方向は、横軸と平行であり得、第2の方向は、縦軸と平行であり得る(例えば、流体は、縦軸に沿って進行するより速く横軸に沿って移動してもよい)。これらの変形例のうちのさらに他のものでは、第1の方向は、縦軸に対して角度を成してもよい。これらの変形例では、第1の方向と縦軸との間の角度は、任意の好適な角度(例えば、約30度、約45度、約60度、または同等物)であってもよい。第1および第2の方向が相互と垂直であるため、第2の方向と横軸との間の角度は、第1の方向と縦軸との間の角度と同一であり得る。
本明細書で説明される本体ライナが、本体ライナの面内の第2の方向(例えば、本体ライナ(200)の第2の方向(204))へのウィッキング速度より速い、本体ライナの面内の第1の方向(例えば、本体ライナ(200)の第1の方向(202))へのウィッキング速度を有するように構成されるとき、本体ライナの厚さ(例えば、本体ライナ(200)の第3の方向(204))にわたるウィッキング速度は、第1および第2の方向へのウィッキング速度に対して任意の好適な値であってもよい。例えば、いくつかの変形例では、第3の方向へのウィッキング速度は、上記でさらに詳細に説明されるように、第1および第2の方向の両方のウィッキング速度より速くあり得る。他の変形例では、第3の方向へのウィッキング速度は、第1の方向へのウィッキング速度にほぼ等しくあり得る。さらに他の変形例では、第3の方向へのウィッキング速度は、第1の方向へのウィッキング速度より遅くあり得るが、第2の方向へのウィッキング速度より速くあり得る。さらに他の変形例では、第3の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度にほぼ等しくあり得る。さらに他の変形例では、第3の方向へのウィッキング速度は、第1および第2の方向の両方へのウィッキング速度より遅くあり得る。第1、第2、および/または第3の方向への異なるウィッキング速度を有するものとして上記で説明されるが、いくつかの変形例では、本体ライナ(またはそのライナ層)は、吸収された流体を均一に分配するように構成されてもよい(例えば、本体ライナの各方向へのウィッキング速度がほぼ等しい)ことを理解されたい。
本体ライナが複数の層を備える変形例では、ライナ層のうちのいずれかまたは全ては、上記で説明されるような任意の様式で流体を選択的に分配するように構成されてもよい。各ライナ層内の流体の移動は、3成分方向、特に、上記で説明されるように、本体ライナの面内の第1の方向、第1の方向と垂直である本体ライナの面内の第2の方向、および本体ライナの厚さを通って延在し、第1および第2の方向の両方と垂直である第3の方向へのウィッキング速度に基づいて、特徴付けられてもよい。1つのライナ層における所与の方向のウィッキング速度は、別のライナ層におけるその方向のウィッキング速度と同一であるか、またはそれとは異なり得る。
例えば、本体ライナが上シートを備える、いくつかの変形例では、上シートは、第1の方向への上シートにおけるウィッキング速度より速く、かつ第2の方向への上シートにおけるウィッキング速度より速い、第3の方向への上シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例では、流体は、本体ライナを横断して拡散するより迅速に上シートの厚さを横断して移送されてもよく、これは、上シートから1つ以上の付加的なライナ層(例えば、コア部材および/または裏シート)への流体の効果的な移送を可能にし得る。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度より速くあり得るか、またはその逆も同様である。これらの変形例のうちの他のものでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度に等しくあり得る。
他の変形例では、上シートは、第1の方向への上シートにおけるウィッキング速度より遅く、かつ第2の方向への上シートにおけるウィッキング速度より遅い、第3の方向への上シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例では、吸収された流体は、上シートの厚さを横断して移送されるより速く、上シートを横断して拡散してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度より速くあり得るか、またはその逆も同様である。これらの変形例のうちの他のものでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度に等しくあり得る。
さらに他の変形例では、上シートは、第1の方向への上シートにおけるウィッキング速度より遅く、かつ第2の方向への上シートにおけるウィッキング速度より速い、第3の方向への上シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。さらに他の変形例では、上シートは、第1の方向への上シートにおけるウィッキング速度に等しい、第3の方向への上シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シートは、第2の方向への上シートにおけるウィッキング速度が、第1および第3の方向へのウィッキング速度より速いように、構成されてもよい。これらの変形例のうちの他のものでは、上シートは、第2の方向への上シートにおけるウィッキング速度が、第1および第3の方向へのウィッキング速度より遅いように、構成されてもよい。さらに他の変形例では、上シートは、上シート内で流体を均一に分配するように構成されてもよい(すなわち、上シートは、第3の方向への上シートにおけるウィッキング速度が、第1の方向への上シートにおけるウィッキング速度および第2の方向への上シートにおけるウィッキング速度に等しいように、構成されてもよい)。
本体ライナがコア部材を備える、いくつかの変形例では、コア部材は、(上記で議論されるように、コア部材を横断する流体サンプルの拡散と比べて、コア部材の厚さを通した吸収を優先し得る)第1の方向へのコア部材におけるウィッキング速度より速く、かつ第2の方向へのコア部材におけるウィッキング速度より速い、第3の方向へのコア部材におけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度より速くあり得るか、またはその逆も同様である。これらの変形例のうちの他のものでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度に等しくあり得る。
他の変形例では、コア部材は、(コア部材の厚さを横断する吸収と比べて、流体の拡散を優先し得る)第1の方向へのコア部材におけるウィッキング速度より遅く、かつ第2の方向へのコア部材におけるウィッキング速度より遅い、第3の方向へのコア部材におけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度より速くあり得るか、またはその逆も同様である。これらの変形例のうちの他のものでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度と同一であり得る。
さらに他の変形例では、コア部材は、第1の方向へのコア部材におけるウィッキング速度より遅く、かつ第2の方向へのコア部材におけるウィッキング速度より速い、第3の方向へのコア部材におけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。さらに他の変形例では、コア部材は、第1の方向へのコア部材におけるウィッキング速度に等しい、第3の方向へのコア部材におけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材は、第2の方向へのコア部材におけるウィッキング速度が、第1および第3の方向へのウィッキング速度より速いように、構成されてもよい。これらの変形例のうちの他のものでは、コア部材は、第2の方向へのコア部材におけるウィッキング速度が、第1および第3の方向へのウィッキング速度より遅いように、構成されてもよい。さらに他の変形例では、コア部材は、流体を均等に分配するように構成されてもよい(例えば、第3の方向へのコア部材におけるウィッキング速度が、第1の方向へのコア部材におけるウィッキング速度および第2の方向へのコア部材におけるウィッキング速度に等しいように、構成されてもよい)。
本体ライナが裏シートを備える、いくつかの変形例では、裏シートは、(上記で議論されるように、コア部材を横断する流体サンプルの拡散と比べて、裏シートの厚さを通した吸収を優先し得る)第1の方向への裏シートにおけるウィッキング速度より速く、かつ第2の方向への裏シートにおけるウィッキング速度より速い、第3の方向への裏シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度より速くあり得るか、またはその逆も同様である。これらの変形例のうちの他のものでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度と同一であり得る。
他の変形例では、裏シートは、(裏シートの厚さを通した吸収と比べて、裏シートを横断する流体の拡散を優先し得る)第1の方向への裏シートにおけるウィッキング速度より遅く、かつ第2の方向への裏シートにおけるウィッキング速度より遅い、第3の方向への裏シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度より速くあり得るか、またはその逆も同様である。これらの変形例のうちの他のものでは、第1の方向へのウィッキング速度は、第2の方向へのウィッキング速度に等しくあり得る。
さらに他の変形例では、裏シートは、第1の方向への裏シートにおけるウィッキング速度より遅く、かつ第2の方向への裏シートにおけるウィッキング速度より速い、第3の方向への裏シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。さらに他の変形例では、裏シートは、第1の方向への裏シートにおけるウィッキング速度と同一である、第3の方向への裏シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、裏シートは、第2の方向への裏シートにおけるウィッキング速度が、第1および第3の方向へのウィッキング速度より速いように、構成されてもよい。これらの変形例のうちの他のものでは、裏シートは、第2の方向への裏シートにおけるウィッキング速度が、第1および第3の方向へのウィッキング速度より遅いように、構成されてもよい。さらに他の変形例では、裏シートは、流体を均等に分配するように構成されてもよい(例えば、第3の方向への裏シートにおけるウィッキング速度が、第1の方向への裏シートにおけるウィッキング速度および第2の方向への裏シートにおけるウィッキング速度に等しいように、構成されてもよい)。
本明細書で説明される本体ライナが複数のライナ層(例えば、上シートおよびコア部材、上シートおよび裏シート、または上シート、コア部材、および裏シート)を備えるとき、ライナ層は、上記で説明される様式の任意の組み合わせで流体を移送するように構成されてもよい。例えば、本体ライナが、上シートと、裏シートと、コア部材とを備える、いくつかの変形例では、上シートは、第1の方向への上シートにおけるウィッキング速度より速く、かつ第2の方向への上シートにおけるウィッキング速度より速い、第3の方向への上シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。同様に、裏シートは、第1の方向への裏シートにおけるウィッキング速度より速く、かつかつ第2の方向への裏シートにおけるウィッキング速度より速い、第3の方向への裏シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シートおよび裏シートの両方は、それぞれ、第2の方向への上シートおよび裏シートにおけるウィッキング速度より速い、それぞれ、第1の方向への上シートおよび裏シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。これらの変形例のうちの他のものでは、上シートは、第2の方向へのウィッキング速度より速い、第1の方向への上シートにおけるウィッキング速度を有するように構成されてもよく、裏シートは、第1および第2の方向の間で均等に流体を分配するように構成されてもよく、またはその逆も同様である。コア部材は、コア内で均等に流体を分配するように構成されてもよく(例えば、コア部材は、第1、第2、および第3の方向のそれぞれへの等しいウィッキング速度を有するように構成されてもよく)、または上記でさらに詳細に説明されるように流体を選択的に移送するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、コア部材は、第1の方向へのコア部材におけるウィッキング速度より速く、かつ第2の方向へのコア部材におけるウィッキング速度より速い、第3の方向へのコア部材におけるウィッキング速度を有するように構成されてもよい。上シート、裏シート、およびコア部材のそれぞれにおける所与の方向への(例えば、第3の方向への)ウィッキング速度は、全て同一であり得るか、または異なり得る。
場合によっては、流体が、身体対面表面付近で拡散するよりも速く、後表面付近にて本体ライナの中で(すなわち、上記で説明されるように第1および第2の方向へ本体ライナの面内で)拡散するように、本明細書で説明される本体ライナを構成することが望ましくあり得る。これらの場合において、ABL量が本体ライナに接触し、本体ライナによって吸収されるとき、流体量の大部分が吸収され、本体ライナの後表面付近で保持されるであろう。吸収された腸管漏出物は、(折り重ねられる)本体ライナの後表面に向かってより集中させられてもよく、本体ライナの身体対面表面上により小さい可視的な汚れた「染み」をもたらし得、これは、着用者に付加的な安心感を提供し、本体ライナによって吸収される糞便物質が本体ライナの除去中に皮膚に対して擦り付けられ得る可能性を低減させ得る。本体ライナが単一のライナ層を備える変形例では、ライナ層は、身体対面表面付近で流体を拡散するより速く、後表面に向かってライナ層の面内で流体を拡散するように構成されてもよい。例えば、ライナ層は、1つ以上の不織布材料から形成され、ライナ層の繊維は、後表面付近の拡散を助長する、身体対面表面付近より後表面付近で水平に配向された繊維のより高い分布を有してもよい。本体ライナが複数のライナ層を備える変形例では、異なるライナ層は、異なる速度で流体を拡散するように構成されてもよい。例えば、本体ライナが、上シートと、コア部材と、随意に、裏シートとを備える、変形例では、コア部材は、上シートが本体ライナの面内で流体を拡散するより速く、本体ライナの面内で流体を拡散するように構成されてもよい。本体ライナが裏シートを備える変形例では、裏シートは、上シートおよび/またはコア部材が流体を拡散するより速く、本体ライナの面内で流体を拡散するように構成されてもよい。
本体ライナ形状
本明細書で説明される本体ライナは、例えば、円形または楕円形、長方形、三角形、砂時計形、耳たぶ形(例えば、チョウ形)、不規則な形状、それらの組み合わせ、および同等物等の任意の好適な形状を有してもよい。本体ライナの形状にかかわらず、本体ライナは、本明細書の全体を通して説明される特徴およびライナ層の任意の組み合わせを有するように構成されてもよいことを理解されたい。本体ライナの全体的形状は、ライナ層のうちのいくつかまたは全ての形状因子であってもよい。例えば、本体ライナが単一のライナ層を備える変形例では、本体ライナの形状は、単一のライナ層の形状と同一であり得る。本体ライナが複数のライナ層を備える変形例では、本体ライナの形状は、どのようにして個々のライナ層が相互に関して位置決めされるかに依存し得る。例えば、場合によっては、最大のライナ層が、本体ライナの全体的形状を画定してもよい。2つ以上のライナ層が部分的に重複する、他の場合においては、本体ライナの全体的形状は、2つ以上のライナ層によって画定されてもよい。
上述のように、いくつかの変形例では、本体ライナは、円形または楕円形を有してもよい。例えば、図3A−3Eは、楕円形を有する本体ライナの変形例を描写する。具体的には、図3Aは、楕円形を有する本体ライナ(300)の上面図を示す。そこで示されるように、本体ライナ(300)は、縦軸(306)、および縦軸(306)と垂直であり、標的点(308)で縦軸(306)に交差する横軸(304)を有してもよい。本体ライナ(300)が少なくとも部分的に臀裂内に配置されたとき、本体ライナ(300)は、肛門の開口部またはその付近に標的点(308)を位置決めするように、縦軸(306)に沿って折り畳まれてもよい。標的点(308)は、本体ライナ(300)の中心に位置決めされるものとして図3Aに示されているが、標的点(308)は、本体ライナ上の任意の好適な場所に位置決めされてもよいことを理解されたい。加えて、縦軸(306)は、本体ライナ(300)の全体的な楕円形の短軸に沿って位置決めされるものとして図3A−3Eに示されているが、縦軸(306)は、本体ライナの任意の好適な部分に沿って位置決めされてもよいことを理解されたい。本体ライナ(300)は、以下でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の接着領域(図示せず)を備えてもよい。
概して、本体ライナ(300)は、少なくとも部分的に臀裂内に配置されたときに、本体ライナ(300)の少なくとも一部分が臀裂から外へ延在し得るように、サイズを合わせられてもよい。例えば、図3Bは、部分的に臀裂(309)内に配置された本体ライナ(300)を伴う個人の断面側面図を図示する。そこで示されるように、本体ライナ(300)は、標的点(308)が肛門(311)またはその付近に位置決めされ、本体ライナ(300)が実質的に縦軸(306)に沿って折り畳まれるように、位置決めされてもよい。図3Bに示されるように位置決めされたとき、本体ライナ(300)の少なくとも一部分は、臀裂(309)の外側に延在する。概して、本体ライナ(300)の露出部分は、上記でさらに詳細に説明されるように、着用者が本体ライナ(300)を把持することを可能にするように十分に臀裂の外側に十分離れて延在してもよいが、本体ライナ(300)が衣類に引っ掛かるほど離れて延在しなくてもよい。
図3Aおよび3Bに示される本体ライナ(300)は、1つ以上のライナ層から作製されてもよい。例えば、図3Cは、本体ライナ(300)が単一のライナ層(310)を備える、本体ライナ(300)の変形例の(縦軸(306)に沿って得られた)断面側面図を示す。これらの変形例では、本体ライナ(300)の全体的な楕円形は、ライナ層(310)の楕円形によって画定されてもよい。加えて、ライナ層(310)の身体対面側は、本体ライナ(300)の身体対面表面(312)を形成してもよく、ライナ層(310)の反対の後側は、本体ライナ(300)の後表面(314)を形成してもよい。本体ライナ(300)の身体対面表面(312)および後表面(314)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよいことを理解されたい。
ライナ層(310)は、以下でさらに詳細に説明されるように、流体を吸収するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、ライナ層(310)は、上記で説明されるように流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、ライナ層(310)は、流体が(例えば、上記で議論されるような「第1の方向」および「第2の方向」へ)本体ライナの面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、(例えば、縦軸(306)および横軸(304)の両方と垂直であり得る、上記で議論されるような「第3の方向」へ)本体ライナの厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(300)が縦軸(306)に折り重ねられたとき、本体ライナ(300)の厚さを横断する、より速いウィッキング速度は、折り目の片側の本体ライナの身体対面表面(312)上の接触点から折り目のその側の後表面(314)への流体の移送を助長し得、さらに、上記でさらに詳細に説明されるように、後表面(314)から折り目の反対側の接触後表面(314)への移送を助長し得る。加えて、または代替として、ライナ層(310)は、第1の方向と垂直である本体ライナ(300)の面内の第2の方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、本体ライナ(300)の面内で第1の方向へ流体を移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、ライナ層(310)は、横軸(304)と平行な第2の方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(306)と平行な第1の方向へ流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(300)が、図3Bに示されるように少なくとも部分的に臀裂の中に配置されたとき、本体ライナ(300)によって吸収される流体は、臀裂から延在する本体ライナ(300)の部分に到達するために、横軸(304)と平行に進行しなければならない。したがって、横軸(304)に沿ったウィッキング速度より速いウィッキング速度を縦軸(306)に沿って有することにより、ライナ層(302)が横軸(304)に沿って本体ライナ(300)の露出部分の一部分に向かって伝送する流体の量を低減させ得、これは、本体ライナの除去中に、着用者が本体ライナ(300)の汚れた部分を把持することを防止するのに役立ち得る。
他の変形例では、本明細書で説明される本体ライナは、2つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図3Dは、本体ライナが、上シート(316)および上シート(316)と接触しているコア部材(318)から形成される、本体ライナ(300)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(316)およびコア部材(318)は、本体ライナ(300)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(316)およびコア部材(318)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シートおよびコア部材の任意の組み合わせであってもよい。これらの変形例では、上シート(316)およびコア部材(318)は、本体ライナ(300)の全体的形状であり得る、同一の楕円形を有してもよい。図3Dに示されるように、上シート(316)の身体対面側は、本体ライナ(300)の身体対面表面(312)を形成してもよく、コア部材の後側は、本体ライナ(300)の後表面(314)を形成してもよい。
上シート(316)および/またはコア部材(318)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(316)およびコア部材(318)の両方は、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(316)およびコア部材(318)の一方または両方は、上記で説明されるように、それぞれのライナ層内で流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シート(316)は、流体が(例えば、上記で議論されるような「第1の方向」および「第2の方向」へ)上シートの面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、(例えば、縦軸(306)および横軸(304)の両方と垂直であり得る「第3の方向」へ)上シート(316)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。これは、上シート(316)の厚さを通したコア部材(318)の中への流体の移送を助長し得る。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材(318)は、流体がコア部材(318)の面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、コア部材(318)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(300)が縦軸(306)に折り重ねられたとき、コア部材(318)の厚さを横断する、より速いウィッキング速度は、後表面と後表面の接触を介して、折り目の両側の後表面(314)の部分の間からの流体の移送を助長し得る。他の変形例では、コア部材(318)は、コア部材(318)を通して均等に流体を分配するように構成されてもよい。
いくつかの変形例では、上シート(316)は、横軸(304)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(306)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。これらの変形例では、上シート(316)によって吸収される流体は、上記で説明されるように、臀裂から延在する本体ライナ(300)の部分に到達する可能性が低くあり得る。加えて、または代替として、コア部材(318)は、横軸(304)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(306)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。これらの変形例では、コア部材(318)によって吸収される流体は、本体(300)の部分に到達する可能性が低くあり得る。
他の変形例では、本体ライナ(300)は、3つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図3Eは、本体ライナが、上シート(316)、上シート(316)と接触しているコア部材(318)、およびコア部材(318)と接触している裏シート(320)から形成され得る、本体ライナ(300)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(316)、コア部材(318)、および裏シート(320)は、本体ライナ(300)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(316)、コア部材(318)、および裏シート(320)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シート、コア部材、および裏シートの任意の組み合わせを含んでもよい。図3Eに示される変形例では、上シート(316)、コア部材(318)、および裏シート(320)はそれぞれ、本体ライナ(300)の同一の全体的サイズおよび形状であり得る、同一の楕円形を有してもよい。そこで示されるように、上シート(316)の身体対面側が、本体ライナ(300)の身体対面表面(312)を形成してもよい一方で、裏シート(320)の後側は、本体ライナ(300)の後表面(314)を形成してもよい。本体ライナ(300)の身体対面表面(312)および後表面(314)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよいことを理解されたい。
上シート(316)、コア部材(318)、および/または裏シート(320)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(316)、コア部材(318)、および裏シート(320)のそれぞれは、流体吸収性であるように構成されてもよい。上シート(316)、コア部材(318)、および裏シート(320)のうちのいくつかまたは全ては、上記で説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シート(316)は、流体が(例えば、上記で議論されるような「第1の方向」および「第2の方向」へ)上シートの面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、(例えば、縦軸(306)および横軸(304)の両方と垂直であり得る「第3の方向」へ)上シート(316)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。これは、上シート(316)の厚さを通したコア部材(318)の中への流体のより迅速な移送を助長し得る。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材(318)は、流体がコア部材(318)の面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、コア部材(318)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよく、これは、コア部材(318)の厚さを通した裏シート(320)の中への流体のより迅速な移送を助長し得る。いくつかの変形例では、コア部材(318)は、コア部材(318)によって吸収される流体を、コア部材を通して均等に分配するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、裏シート(320)はまた、流体が裏シート(320)の面内で移送される、ウィッキング速度より速いウィッキング速度で、裏シート(320)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(300)が縦軸(306)に折り重ねられたとき、裏シート(320)の厚さを横断する、より速いウィッキング速度は、裏シート(320)の厚さを通した流体の移送、および裏シートと裏シートとの接触を介した折り目の反対側の裏シート(320)の一部分への流体の移送を助長し得る。
いくつかの変形例では、上シート(316)は、横軸(304)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(306)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。加えて、または代替として、コア部材(318)は、横軸(304)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(306)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。加えて、または代替として、裏シート(320)は、横軸(304)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(306)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。これらの変形例では、上シート、裏シート、およびコア部材のうちのいくつかまたは全てにおいて、縦軸と平行により速いウィッキング速度を有することにより、吸収された流体が臀裂から延在する本体ライナ(300)の部分に到達するであろう可能性を低減させ得る。
いくつかの変形例では、本体ライナは、本体ライナの周辺部分とは異なる1つ以上の性質を有し得る、標的域を備えてもよい。例えば、図4Aは、楕円形および標的域(401)を有する本体ライナ(400)の上面図を示す。そこで示されるように、本体ライナ(400)は、縦軸(406)、および縦軸(406)と垂直であり、標的点(408)で縦軸(406)に交差する横軸(404)を有してもよい。図3Bにおいて本体ライナ(300)に関して上記で説明されるように、本体ライナ(400)が少なくとも部分的に臀裂の中に配置されたとき、本体ライナ(400)は、肛門またはその付近に標的点(408)を位置決めするように、縦軸(406)に沿って折り畳まれてもよい。標的点(408)は、本体ライナ(400)の中心に位置決めされるものとして図4Aに示されているが、標的点(408)は、本体ライナ上の任意の好適な場所に位置決めされてもよいことを理解されたい。加えて、縦軸(406)は、楕円形の短軸に沿って位置決めされるものとして図4Aに示されているが、縦軸(406)は、本体ライナの任意の好適な部分に沿って位置決めされてもよいことを理解されたい。本体ライナ(400)は、以下でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の接着領域(図示せず)を備えてもよい。
概して、本体ライナ(400)は、少なくとも部分的に臀裂内に配置されたときに、本体ライナ(400)の少なくとも一部分が臀裂から外へ延在し得るようにサイズを合わせられてもよい。本体ライナ(400)は、図3Bに示されるように、本体ライナ(300)に関して上記で説明されるように臀裂の中に位置決めされてもよい。そのように位置決めされたとき、本体ライナ(400)の少なくとも一部分は、臀裂の外側に延在してもよい。概して、本体ライナ(400)の露出部分は、上記でさらに詳細に説明されるように、着用者が本体ライナ(400)を把持することを可能にするように十分に臀裂の外側に十分に離れて延在してもよいが、本体ライナ(400)が衣類に引っ掛かるほど離れて延在しなくてもよい。
前述のように、本体ライナ(400)は、標的域(401)を含んでもよい。標的域(401)は、少なくとも部分的に標的点(408)を包囲してもよく、かつ多量の肛門漏出物を受容して、そこから流体を吸収するように構成されてもよい。概して、標的域(401)は、上記で説明されるように任意の好適なサイズおよび形状を有してもよい。形状が楕円形であるものとして図4Aに示されているが、標的域(401)は、任意の好適な形状(例えば、円形、長方形、不規則な形状、または同等物)を有してもよい。標的域(401)が楕円形であるとき、楕円形の標的域(401)の長軸は、縦軸(406)と平行に整合させられてもよい。他の変形例では、標的域(401)は、楕円形の標的域(401)の長軸が縦軸(406)に対して角度を成す(例えば、縦軸(406)と垂直である、または同等物)ように、位置決めされてもよい。概して、標的域(401)は、本体ライナ(400)が図3Bにおいて上記で示される本体ライナ(300)の変形例に関して上記で議論されるように配置されるときに、完全に臀裂内に嵌合し得るようにサイズを合わせられてもよい。図4Eは、標的域(401)がライナの長さに及ぶストリップ(480)として形成される、本体ライナ(400)の別の変形例を示す。図4Eに示される変形例では、ストリップ(480)は、縦軸(406)に沿ってライナの高さに及ぶが、他の場合においては、ストリップ(480)は、(例えば、横軸(404)に沿って)ライナの幅に及んでもよいことを理解されたい。本体ライナ(400)が、以下でさらに詳細に議論されるように、標的域(401)のサイズおよび形状を画定するコア部材を備える場合において、コア部材は、図4Eに示されるストリップ(480)としてサイズを合わせられて成形されてもよい。
図4Aに示される本体ライナ(400)は、1つ以上のライナ層から作製されてもよい。例えば、図4Bは、本体ライナ(400)が単一のライナ層(410)から形成される、本体ライナ(400)の変形例の(縦軸(406)に沿って得られた)断面側面図を示す。これらの変形例では、ライナ層(410)は、本体ライナ(400)の全体的形状を画定する楕円形を有してもよい。加えて、ライナ層(410)の身体対面側は、本体ライナ(400)の身体対面表面(412)を形成してもよく、ライナ層(410)の反対の後側は、本体ライナ(400)の後表面(414)を形成してもよい。本体ライナ(400)の身体対面表面(412)および/または後表面(414)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよい。
ライナ層(410)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体を吸収するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(401)は、本体ライナ(400)の周辺部分とは異なる吸収性を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(401)の吸収性は、本体ライナ(400)の周辺部分の吸収性より優れ得る。例えば、いくつかの変形例では、標的域(401)は、ライナ層の周辺部分とは異なる材料から形成されてもよい。加えて、または代替として、標的域(401)は、上記でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の超吸収性ポリマー等の1つ以上の吸収材料が組み込まれてもよい。
いくつかの変形例では、ライナ層(410)は、図3Cに示されるライナ層(310)の変形例に関して上記で説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。標的域(401)の中の特定の方向へのウィッキング速度は、本体ライナ(400)の周辺部分における同一方向へのウィッキング速度とは異なり得ることを理解されたい。例えば、いくつかの変形例では、標的域(401)は、流体が本体ライナ(400)の周辺部分内で移送されるより速く、標的域(401)内で流体を移送するように構成されてもよい。これらの場合において、標的域(401)内でより速く吸い上げることにより、本体ライナ(400)の周囲に到達し得る流体の量を制限し得る、本体ライナ(400)の周辺部分より多くの流体を標的域(401)に吸収させてもよい。
他の変形例では、本体ライナ(400)は、2つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図4Cは、本体ライナが、上シート(416)、および上シート(416)と接触し、それに取り付けられたコア部材(418)から形成され得る、本体ライナ(400)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(416)およびコア部材(418)は、本体ライナ(400)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(416)およびコア部材(418)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シートおよびコア部材の任意の組み合わせであってもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シート(416)は、本体ライナ(400)の全体的サイズおよび形状を画定する楕円形を有してもよい。いくつかの変形例では、コア部材(418)が標的域(401)の全体的サイズおよび形状を画定し得るように、コア部材(418)は、標的域(401)と同一のサイズおよび形状であってもよい。これらの変形例では、コア部材(418)は、上記でさらに詳細に説明されるように任意の好適なサイズであってもよい。図4Cに示される変形例では、上シート(416)の身体対面側は、本体ライナ(400)の身体対面表面(412)を形成してもよい。本体ライナ(400)の後表面(414)は、コア部材(418)の後側、およびコア部材(418)によって覆われていない上シート(416)の後側の一部分の組み合わせから形成されてもよい。本体ライナ(400)の身体対面表面(412)および/または後表面(414)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよい。
上シート(416)および/またはコア部材(418)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(416)およびコア部材(418)の両方は、流体吸収性であるように構成される。これらの変形例では、標的域(401)へのコア部材(418)の追加が、本体ライナ(400)の周辺部分に対する標的域(401)の中の本体ライナ(400)の吸収度を増加させてもよい。標的域(401)の中の本体ライナ(400)の吸収性は、直上で説明されるように、標的域(401)の中の本体ライナ材料の修正および/または1つ以上の吸収材料の包含によって、さらに修正されてもよい。
いくつかの変形例では、上シート(416)およびコア部材(418)の一方または両方は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、上シート(416)が、図3Dで描写される上シート(316)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよい一方で、コア部材(418)は、図3Dで描写されるコア部材(318)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、コア部材(418)は、上シート(416)より迅速に流体を分配するように構成されてもよい。これらの変形例では、(例えば、上シート(316)を通して)本体ライナによって吸収される流体は、上シートよりコア部材の中により多く分配されてもよく、これは、流体が本体ライナ(400)の周囲に到達する可能性を低減させ得る。
他の変形例では、本体ライナ(400)は、3つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図4Dは、本体ライナが、上シート(416)、裏シート(420)、および上シート(416)と裏シート(420)との間に位置決めされるコア部材(418)から形成される、本体ライナ(400)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(416)、コア部材(418)、および裏シート(420)は、本体ライナ(400)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(416)、コア部材(418)、および裏シート(420)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シート、コア部材、および裏シートの任意の組み合わせであってもよい。図4Dに示される変形例では、上シート(416)および裏シート(418)はそれぞれ、本体ライナ(400)の全体的形状を画定し得る、同一の楕円形を有してもよい。コア部材(418)が標的域(401)の全体的サイズおよび形状を画定し得るように、コア部材(418)は、標的域(401)と同一のサイズおよび形状であってもよい。図4Dに示されるように、上シート(416)の身体対面側が、本体ライナ(400)の身体対面表面(412)を形成してもよい一方で、裏シート(420)の後側は、本体ライナ(400)の後表面(414)を形成してもよい。加えて、ライナ層(410)の身体対面側は、本体ライナ(400)の身体対面表面(412)を形成してもよく、ライナ層(410)の反対の後側は、本体ライナ(400)の後表面(414)を形成してもよい。本体ライナ(400)の身体対面表面(412)および/または後表面(414)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよい。
上シート(416)、コア部材(418)、および/または裏シート(420)は、上記で詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シート(416)、コア部材(418)、および裏シート(420)のそれぞれは、流体吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例では、標的域(401)へのコア部材(418)の追加が、上シート(416)および裏シート(420)のみを含み得る本体ライナ(400)の周辺部分に対して、標的域(401)の中の本体ライナ(400)の吸収度を増加させてもよい。標的域(401)の中の本体ライナ(400)の吸収性は、直上で説明されるように、標的域(401)の中のライナ層の材料の変更および/または1つ以上の吸収材料の包含によって、さらに修正されてもよい。
いくつかの変形例では、上シート(416)、コア部材(418)、および裏シート(420)のうちの1つ、2つ、またはそれぞれは、上記でさらに詳細に説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、上シート(416)が、図3Dで描写される上シート(316)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよい一方で、コア部材(418)は、図3Dで描写されるコア部材(318)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよく、裏シート(420)は、図3Dで描写される裏シート(320)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、コア部材(418)は、上シート(416)および裏シート(420)より迅速に流体を分配するように構成されてもよい。これらの変形例では、(例えば、上シート(316)を通して)本体ライナによって吸収される流体は、上シートおよび裏シートよりコア部材の中で多く分配されてもよく、これは、(例えば、標的域(401)を通り過ぎて本体ライナ(400)の周辺部分の中へ拡散することによって)流体が本体ライナ(400)の周囲に到達する可能性を低減させ得る。
上シート(416)および裏シート(420)は、同一のサイズおよび形状を有するものとして図4Cに示されているが、上シート(416)および裏シート(420)は、異なるサイズおよび/または形状を有してもよいことを理解されたい。例えば、図5Aは、全体的な楕円形および標的域(501)を有する、本体ライナ(500)の上面図を示す。そこで示されるように、本体ライナ(500)は、縦軸(506)、および縦軸(506)と垂直であり、標的点(508)で縦軸(506)に交差する横軸(504)を有してもよい。図3Bで描写される本体ライナ(300)に関して上記で説明されるように、本体ライナ(500)が少なくとも部分的に臀裂の中に配置されたとき、本体ライナ(500)は、肛門またはその付近に標的点(508)を位置決めするように、縦軸(506)に沿って折り畳まれてもよい。標的点(508)は、本体ライナ(500)の中心に位置決めされるものとして図5Aに示されているが、標的点(508)は、本体ライナ上の任意の好適な場所に位置決めされてもよいことを理解されたい。加えて、縦軸(506)は、楕円形の短軸に沿って位置決めされるものとして図5Aに示されているが、縦軸(506)は、本体ライナの任意の好適な部分に沿って位置決めされてもよいことを理解されたい。本体ライナ(500)は、以下でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の接着領域(図示せず)を備えてもよい。概して、本体ライナ(500)は、少なくとも部分的に臀裂内に配置されたときに、上記でさらに詳細に説明されるように、本体ライナ(500)の少なくとも一部分が臀裂から外へ延在し得るようにサイズを合わせられてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナ(500)の露出部分は、着用者が本体ライナ(500)を把持することを可能にするように十分に臀裂の外側に十分に離れて延在するが、本体ライナ(500)が衣類に引っ掛かるほど離れて延在しない。
前述のように、本体ライナ(500)は、標的域(501)を含んでもよい。標的域(501)は、少なくとも部分的に標的点(508)を包囲してもよく、かつ多量の肛門漏出物を受容して、そこから流体を吸収するように構成されてもよい。概して、標的域(901)は、上記で説明されるように任意の好適なサイズおよび形状を有してもよい。形状が楕円形であるものとして図5Aに示されているが、標的域(501)は、任意の好適な形状(例えば、円形、長方形、不規則な形状、または同等物)を有してもよい。標的域(501)が楕円形であるとき、楕円形の標的域(501)の長軸は、縦軸(506)と平行に整合させられてもよい。他の変形例では、標的域(501)は、楕円形の標的域(501)の長軸が縦軸(506)に対して角度を成す(例えば、縦軸(506)と垂直である、または同等物)ように、位置決めされてもよい。
図5Aに示される本体ライナ(500)は、図5Bの(縦軸(506)に沿って得られた)断面側面図に示されるように、上シート(516)、コア部材(518)、および裏シート(520)を含む、3つの層を備えてもよい。いくつかの変形例では、上シート(516)、コア部材(518)、および裏シート(520)は、本体ライナ(500)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(516)、コア部材(518)、および裏シート(520)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シート、コア部材、および裏シートの任意の組み合わせであってもよい。図5Bに示される変形例では、上シート(516)は、本体ライナ(500)の全体的形状を画定し得る楕円形を有し、コア部材(518)が標的域(501)の全体的サイズおよび形状を画定し得るように、コア部材(518)は、標的域(501)と同一のサイズおよび形状であってもよい。これらの変形例では、裏シート(520)が上シート(516)と裏シート(520)との間にコア部材(518)を封入し得るように、裏シート(520)は、標的域(501)より大きいが、上シート(516)の形状より小さい形状を有してもよい。裏シート(520)および上シート(516)は、上記でさらに詳細に説明されるように、任意の好適な様式で接続されてもよい。これらの変形例では、上シート(516)の身体対面側は、本体ライナ(500)の身体対面表面(512)を形成してもよい。本体ライナ(500)の後表面(514)は、裏シート(520)の後側、および裏シート(520)によって覆われていない上シート(520)の後側の部分の組み合わせによって形成されてもよい。
裏シート(520)のサイズおよび形状は、図5Aに示されるような第2の区域(503)のサイズおよび形状を画定してもよい。楕円形であるものとして図5Aに示されているが、裏シート(520)(およびそれとともに第2の区域(503))は、任意の好適な形状(例えば、円形、長方形、不規則な形状、または同等物)を有してもよい。第2の区域(503)は、少なくとも部分的に標的域(501)を包囲してもよく、かつ以下でさらに詳細に説明されるように、本体ライナ(500)の標的域(501)および/または周辺部分とは異なる性質を有してもよい。
上シート(516)、コア部材(518)、および/または裏シート(520)は、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(516)、コア部材(518)、および裏シート(520)のそれぞれは、流体吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例では、標的域(501)の中の上シート(516)、コア部材(518)、および裏シート(520)の包含は、(上シート(516)のみを含み得る)本体ライナ(500)の周辺部分より優れた吸収性を有し得る、(上シート(516)および裏シート(520)のみを含み得る)第2の区域(503)に対して優れた吸収性を標的域(501)の中で可能にしてもよい。標的域(501)、第2の区域(503)、および/または本体ライナの周辺部分の中の本体ライナ(500)の吸収性は、上記でさらに詳細に説明されるように、ライナ層のうちの1つ以上における材料の修正および/またはライナ層のうちの1つ以上の中の1つ以上の吸収材料の包含によって、さらに修正されてもよい。また、上シート(516)、コア部材(518)、および裏シート(520)のうちのいずれかまたは全ては、流体を選択的に移送するように構成されてもよく、かつ上記でさらに詳細に説明されるような任意の様式または様式の組み合わせでそうするように構成されてもよいことを理解されたい。
図3A−3E、4A−4D、ならびに5Aおよび5Bで描写される楕円形の本体ライナは、本体ライナの縦軸と整合させられた本体ライナの全体的な楕円形の短軸を有するものとして、これらの図に示されているが、他の場合においては、縦軸は、本体ライナに対して任意の好適な様式で整合させられてもよいことを理解されたい。例えば、図6Aは、楕円形を有し、かつ縦軸(602)、および標的点(606)で縦軸(602)に交差する横軸(604)を有する、本体ライナ(600)の第1の変形例である。そこで示されるように、本体ライナの全体的な楕円形の短軸は、縦軸(602)と整合させられてもよい。本体ライナ(600)は、任意の数のライナ層を含んでもよく、かつ図3A−3Eに関して上記で説明されるように任意の好適な様式で構成されてもよい。本体ライナ(600)が縦軸(602)に沿って折り畳まれ、肛門(609)またはその付近に標的点(606)を位置決めするように臀裂(608)の中に配置されたときに、本体ライナ(600)は、図6Bで描写されるように、本体ライナ(600)の一部分が臀裂(608)の外側に延在するように、サイズを合わせられてもよい。そこで示されるように、本体ライナ(600)の部分は、縦軸(602)に沿って本体ライナ(600)の一方または両方の端部において、臀裂の外側に延在する。本体ライナ(600)(またはその1つ以上のライナ層)が本体ライナ(600)(またはその1つ以上のライナ層)の面内で流体を選択的に移送するように構成される、変形例では、縦軸(602)に沿ったウィッキング速度より速いウィッキング速度で、横軸(604)に沿って流体を移送するように本体ライナ(600)(またはその1つ以上のライナ層)を構成することが望ましくあり得る。これらの変形例では、縦軸(606)より横軸(604)に沿って多くの流体が移送されてもよく、これは、本体ライナ(600)によって吸収される流体が臀裂から延在する本体ライナ(600)の部分に到達するであろう可能性を低減させ得る。
同様に、図6Cは、楕円形および標的域(601)を有する本体ライナ(610)の変形例を示す。本体ライナは、縦軸(602)、および標的点(606)で縦軸(602)に交差する横軸(604)を有してもよく、かつ(図4Aに示されるように、横軸と整合させられる代わりに)本体ライナ(610)の全体的な楕円形の長軸が縦軸(602)と整合させられることを除いて、図4A−4Dで描写される本体ライナ(400)の変形例に関して上記で説明されるもの等の任意の好適な様式で構成されてもよい。再度、これらの変形例では、縦軸(602)に沿ったウィッキング速度より速いウィッキング速度で、横軸(604)に沿って流体を移送するように本体ライナ(600)(またはその1つ以上のライナ層)を構成することが望ましくあり得る。
図6Dは、楕円形および標的域(601)ならびに第2の区域(603)を有する、本体ライナ(620)の変形例を示す。本体ライナは、縦軸(602)、および標的点(606)で縦軸(602)に交差する横軸(604)を有してもよく、かつ(図5Aに示されるように、横軸と整合させられる代わりに)本体ライナ(610)の全体的な楕円形の長軸が縦軸(602)と整合させられることを除いて、図5A−5Dで描写される本体ライナ(500)の変形例に関して上記で説明されるもの等の任意の好適な様式で構成されてもよい。再度、これらの変形例では、縦軸(602)に沿ったウィッキング速度より速いウィッキング速度で、横軸(604)に沿って流体を移送するように本体ライナ(600)(またはその1つ以上のライナ層)を構成することが望ましくあり得る。
上述のように、いくつかの変形例では、本体ライナは、長方形を有してもよい。例えば、図7A−7Eは、長方形を有する、本体ライナの変形例を描写する。具体的には、図7Aは、長方形を有する本体ライナ(700)の上面図を示す。そこで示されるように、本体ライナ(700)は、縦軸(706)、および縦軸(706)と垂直であり、標的点(708)で縦軸(706)に交差する横軸(704)を有してもよい。本体ライナ(700)が少なくとも部分的に臀裂内に配置されたとき、本体ライナ(700)は、肛門の開口部またはその付近に標的点(708)を位置決めするように、縦軸(706)に沿って折り畳まれてもよい。標的点(708)は、本体ライナ(700)の中心に位置決めされるものとして図7Aに示されているが、標的点(708)は、本体ライナ上の任意の好適な場所に位置決めされてもよいことを理解されたい。加えて、本体ライナ(700)は、横軸(704)に沿った幅より小さい縦軸(706)に沿った高さを有するものとして図7A−7Eに示されているが、場合によっては、本体ライナ(700)は、等しい高さおよび幅を有してもよく、または縦軸(706)に沿った高さより大きい横軸(704)に沿った幅を有してもよいことを理解されたい。本体ライナ(700)は、以下でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の接着領域(図示せず)を備えてもよい。
概して、本体ライナ(700)は、少なくとも部分的に臀裂内に配置されたときに、本体ライナ(700)の少なくとも一部分が臀裂から外へ延在し得るように、サイズを合わせられてもよい。例えば、図7Bは、部分的に臀裂(709)内に配置された本体ライナ(700)を示す。そこで示されるように、本体ライナ(700)は、標的点(708)が肛門(711)またはその付近に位置決めされ、本体ライナ(700)が実質的に縦軸(706)に沿って折り畳まれるように、位置決めされてもよい。図7Bに示されるように位置決めされたとき、本体ライナ(700)の少なくとも一部分は、臀裂(709)の外側に延在する。概して、本体ライナ(700)の露出部分は、上記でさらに詳細に説明されるように、着用者が本体ライナ(700)を把持することを可能にするように十分に臀裂の外側に十分に離れて延在してもよいが、本体ライナ(700)が衣類に引っ掛かるほど離れて延在しなくてもよい。
図7Aおよび7Bに示される本体ライナ(700)は、1つ以上のライナ層から作製されてもよい。例えば、図7Cは、本体ライナ(700)が単一のライナ層(710)を備える、本体ライナ(700)の変形例の(縦軸(706)に沿って得られた)断面側面図を示す。これらの変形例では、本体ライナ(700)の全体的な長方形は、ライナ層(710)の長方形によって画定されてもよい。加えて、ライナ層(710)の身体対面側は、本体ライナ(700)の身体対面表面(712)を形成してもよく、ライナ層(710)の反対の後側は、本体ライナ(700)の後表面(714)を形成してもよい。本体ライナ(700)の身体対面表面(712)および後表面(714)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよいことを理解されたい。
ライナ層(710)は、以下でさらに詳細に説明されるように、流体を吸収するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、ライナ層(710)は、上記で説明されるように流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、ライナ層(710)は、流体が(例えば、上記で議論されるような「第1の方向」および「第2の方向」へ)本体ライナの面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、(例えば、縦軸(706)および横軸(704)の両方と垂直であり得る、上記で議論されるような「第3の方向」へ)本体ライナの厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(700)が縦軸(706)に折り重ねられたとき、本体ライナ(700)の厚さを横断する、より速いウィッキング速度は、折り目の片側の本体ライナの身体対面表面(712)上の接触点から折り目のその側の後表面(714)への流体の移送を助長し得、さらに、上記でさらに詳細に説明されるように、後表面(714)から折り目の反対側の接触後表面(714)への移送を助長し得る。加えて、または代替として、ライナ層(710)は、第1の方向と垂直である本体ライナ(700)の面内の第2の方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、本体ライナ(700)の面内で第1の方向へ流体を移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、ライナ層(710)は、横軸(704)と平行な第2の方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(706)と平行な第1の方向へ流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(700)が、図7Bに示されるように少なくとも部分的に臀裂の中に配置されたとき、本体ライナ(700)によって吸収される流体は、臀裂から延在する本体ライナ(700)の部分に到達するために、横軸(704)と平行に進行しなければならない。したがって、横軸(704)に沿ったウィッキング速度より速いウィッキング速度を縦軸(706)に沿って有することにより、ライナ層(702)が横軸(704)に沿って本体ライナ(700)の露出部分の一部分に向かって伝送する流体の量を低減させ得、これは、本体ライナの除去中に、着用者が本体ライナ(700)の汚れた部分を把持することを防止するのに役立ち得る。
他の変形例では、本明細書で説明される本体ライナは、2つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図7Dは、本体ライナが、上シート(716)および上シート(716)と接触しているコア部材(718)から形成される、本体ライナ(700)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(716)およびコア部材(718)は、本体ライナ(700)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(716)およびコア部材(718)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シートおよびコア部材の任意の組み合わせであってもよい。これらの変形例では、上シート(716)およびコア部材(718)は、本体ライナ(700)の全体的形状であり得る、同一の長方形を有してもよい。図7Dに示されるように、上シート(716)の身体対面側は、本体ライナ(700)の身体対面表面(712)を形成してもよく、コア部材の後側は、本体ライナ(700)の後表面(714)を形成してもよい。
上シート(716)および/またはコア部材(718)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(716)およびコア部材(718)の両方は、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(716)およびコア部材(718)の一方または両方は、上記で説明されるように、それぞれのライナ層内で流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シート(716)は、流体が(例えば、上記で議論されるような「第1の方向」および「第2の方向」へ)上シートの面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、(例えば、縦軸(706)および横軸(704)の両方と垂直であり得る「第3の方向」へ)上シート(716)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。これは、上シート(716)の厚さを通したコア部材(718)の中への流体の移送を助長し得る。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材(718)は、流体がコア部材(718)の面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、コア部材(718)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(700)が縦軸(706)に折り重ねられたとき、コア部材(718)の厚さを横断する、より速いウィッキング速度は、後表面と後表面の接触を介して、折り目の両側の後表面(714)の部分の間からの流体の移送を助長し得る。他の変形例では、コア部材(718)は、コア部材(718)を通して均等に流体を分配するように構成されてもよい。
いくつかの変形例では、上シート(716)は、横軸(704)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(706)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。これらの変形例では、上シート(716)によって吸収される流体は、上記で説明されるように、臀裂から延在する本体ライナ(700)の部分に到達する可能性が低くあり得る。加えて、または代替として、コア部材(718)は、横軸(704)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(706)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。これらの変形例では、コア部材(718)によって吸収される流体は、本体(700)の部分に到達する可能性が低くあり得る。
他の変形例では、本体ライナ(700)は、3つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図7Eは、本体ライナが、上シート(716)、上シート(716)と接触しているコア部材(718)、およびコア部材(718)と接触している裏シート(720)から形成され得る、本体ライナ(700)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(716)、コア部材(718)、および裏シート(720)は、本体ライナ(700)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(716)、コア部材(718)、および裏シート(720)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シート、コア部材、および裏シートの任意の組み合わせを含んでもよい。図7Eに示される変形例では、上シート(716)、コア部材(718)、および裏シート(720)はそれぞれ、本体ライナ(700)の同一の全体的サイズおよび形状であり得る、同一の長方形を有してもよい。そこで示されるように、上シート(716)の身体対面側が、本体ライナ(700)の身体対面表面(712)を形成してもよい一方で、裏シート(720)の後側は、本体ライナ(700)の後表面(714)を形成してもよい。本体ライナ(700)の身体対面表面(712)および後表面(714)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよいことを理解されたい。
上シート(716)、コア部材(718)、および/または裏シート(720)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(716)、コア部材(718)、および裏シート(720)のそれぞれは、流体吸収性であるように構成されてもよい。上シート(716)、コア部材(18)、および裏シート(720)のうちのいくつかまたは全ては、上記で説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シート(716)は、流体が(例えば、上記で議論されるような「第1の方向」および「第2の方向」へ)上シートの面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、(例えば、縦軸(706)および横軸(704)の両方と垂直であり得る「第3の方向」へ)上シート(716)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。これは、上シート(716)の厚さを通したコア部材(718)の中への流体のより迅速な移送を助長し得る。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材(718)は、流体がコア部材(718)の面内で移送される、1つまたは複数のウィッキング速度より速いウィッキング速度で、コア部材(718)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよく、これは、コア部材(718)の厚さを通した裏シート(720)の中への流体のより迅速な移送を助長し得る。いくつかの変形例では、コア部材(718)は、コア部材(718)によって吸収される流体を、コア部材を通して均等に分配するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、裏シート(720)はまた、流体が裏シート(720)の面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、裏シート(720)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(700)が縦軸(706)に折り重ねられたとき、裏シート(720)の厚さを横断する、より速いウィッキング速度は、裏シート(720)の厚さを通した流体の移送、および裏シートと裏シートとの接触を介した折り目の反対側の裏シート(720)の一部分への流体の移送を助長し得る。
いくつかの変形例では、上シート(716)は、横軸(704)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(706)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。加えて、または代替として、コア部材(718)は、横軸(704)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(706)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。加えて、または代替として、裏シート(720)は、横軸(704)と平行な方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、縦軸(706)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。これらの変形例では、上シート、裏シート、およびコア部材のうちのいくつかまたは全てにおいて、縦軸と平行により速いウィッキング速度を有することにより、吸収された流体が臀裂から延在する本体ライナ(700)の部分に到達するであろう可能性を低減させ得る。
いくつかの変形例では、本体ライナは、本体ライナの周辺部分とは異なる1つ以上の性質を有し得る、標的域を備えてもよい。例えば、図8Aは、長方形および標的域(801)を有する本体ライナ(800)の上面図を示す。そこで示されるように、本体ライナ(800)は、縦軸(806)、および縦軸(806)と垂直であり、標的点(808)で縦軸(806)に交差する横軸(804)を有してもよい。図7Bにおいて本体ライナ(700)に関して上記で説明されるように、本体ライナ(800)が少なくとも部分的に臀裂の中に配置されたとき、本体ライナ(800)は、肛門またはその付近に標的点(808)を位置決めするように、縦軸(806)に沿って折り畳まれてもよい。標的点(808)は、本体ライナ(800)の中心に位置決めされるものとして図8Aに示されているが、標的点(808)は、本体ライナ上の任意の好適な場所に位置決めされてもよいことを理解されたい。加えて、本体ライナ(800)は、横軸(804)に沿った幅より小さい縦軸(806)に沿った高さを有するものとして図8Aに示されているが、場合によっては、本体ライナ(800)は、等しい高さおよび幅を有してもよく、または縦軸(806)に沿った高さより小さい横軸(804)に沿った幅を有してもよいことを理解されたい。本体ライナ(800)は、以下でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の接着領域(図示せず)を備えてもよい。
概して、本体ライナ(800)は、少なくとも部分的に臀裂内に配置されたときに、本体ライナ(800)の少なくとも一部分が臀裂から外へ延在し得るように、サイズを合わせられてもよい。本体ライナ(800)は、図7Bに示される本体ライナ(700)に関して上記で説明されるように、臀裂の中に位置決めされてもよい。そのように位置決めされたとき、本体ライナ(800)の少なくとも一部分は、臀裂の外側に延在してもよい。概して、本体ライナ(800)の露出部分は、上記でさらに詳細に説明されるように、着用者が本体ライナ(800)を把持することを可能にするように十分に臀裂の外側に十分に離れて延在してもよいが、本体ライナ(800)が衣類に引っ掛かるほど離れて延在しなくてもよい。
前述のように、本体ライナ(800)は、標的域(801)を含んでもよい。標的域(801)は、少なくとも部分的に標的点(808)を包囲してもよく、かつ多量の肛門漏出物を受容して、そこから流体を吸収するように構成されてもよい。概して、標的域(901)は、上記で説明されるように任意の好適なサイズおよび形状を有してもよい。形状が楕円形であるものとして図8Aに示されているが、標的域(801)は、任意の好適な形状(例えば、円形、長方形、不規則な形状、または同等物)を有してもよい。標的域(801)が楕円形であるとき、楕円形の標的域(801)の長軸は、縦軸(806)と平行に整合させられてもよい。他の変形例では、標的域(801)は、楕円形の標的域(801)の長軸が縦軸(806)に対して角度を成す(例えば、縦軸(806)と垂直である、または同等物)ように、位置決めされてもよい。概して、標的域(801)は、本体ライナ(800)が図7Bにおいて上記で示される本体ライナ(700)の変形例に関して上記で議論されるように配置されるときに、完全に臀裂内に嵌合し得るようにサイズを合わせられてもよい。図8Eは、標的域(801)がライナの長さに及ぶストリップ(880)として形成される、本体ライナ(800)の別の変形例を示す。図8Eに示される変形例では、ストリップ(880)は、縦軸(806)に沿ってライナの高さに及ぶが、他の場合においては、ストリップ(880)は、(例えば、横軸(804)に沿って)ライナの幅に及んでもよいことを理解されたい。本体ライナ(800)が、以下でさらに詳細に議論されるように、標的域(801)のサイズおよび形状を画定するコア部材を備える場合において、コア部材は、図8Eに示されるストリップ(880)としてサイズを合わせられて成形されてもよい。
図8Aに示される本体ライナ(800)は、1つ以上のライナ層から作製されてもよい。例えば、図8Bは、本体ライナ(800)が単一のライナ層(810)から形成される、本体ライナ(800)の変形例の(縦軸(806)に沿って得られた)断面側面図を示す。これらの変形例では、ライナ層(810)は、本体ライナ(800)の全体的形状を画定する長方形を有してもよい。加えて、ライナ層(810)の身体対面側は、本体ライナ(800)の身体対面表面(812)を形成してもよく、ライナ層(810)の反対の後側は、本体ライナ(800)の後表面(814)を形成してもよい。本体ライナ(800)の身体対面表面(812)および/または後表面(814)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよい。
ライナ層(810)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体を吸収するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(801)は、本体ライナ(800)の周辺部分とは異なる吸収性を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(801)の吸収性は、本体ライナ(800)の周辺部分の吸収性より優れ得る。例えば、いくつかの変形例では、標的域(801)は、ライナ層の周辺部分とは異なる材料から形成されてもよい。加えて、または代替として、標的域(801)は、上記でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の超吸収性ポリマー等の1つ以上の吸収材料が組み込まれてもよい。
いくつかの変形例では、ライナ層(810)は、図7Cに示されるライナ層(710)の変形例に関して上記で説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。標的域(801)の中の特定の方向へのウィッキング速度は、本体ライナ(800)の周辺部分における同一方向へのウィッキング速度とは異なり得ることを理解されたい。例えば、いくつかの変形例では、標的域(801)は、流体が本体ライナ(800)の周辺部分内で移送されるより速く、標的域(801)内で流体を移送するように構成されてもよい。これらの場合において、標的域(801)内でより速く吸い上げることにより、本体ライナ(800)の周囲に到達し得る流体の量を制限し得る、本体ライナ(800)の周辺部分より多くの流体を標的域(801)に吸収させてもよい。
他の変形例では、本体ライナ(800)は、2つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図8Cは、本体ライナが、上シート(816)、および上シート(816)に取り付けられたコア部材(818)から形成され得る、本体ライナ(800)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(816)およびコア部材(818)は、本体ライナ(800)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(816)およびコア部材(818)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シートおよびコア部材の任意の組み合わせであってもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シート(816)は、本体ライナ(800)の全体的サイズおよび形状を画定する楕円形を有してもよい。いくつかの変形例では、コア部材(818)は、コア部材(818)が標的域(801)の全体的サイズおよび形状を画定し得るように、標的域(801)と同一のサイズおよび形状であってもよい。これらの変形例では、コア部材(818)は、上記でさらに詳細に説明されるように任意の好適なサイズであってもよい。図8Cに示される変形例では、上シート(816)の身体対面側は、本体ライナ(800)の身体対面表面(812)を形成してもよい。本体ライナ(800)の後表面(814)は、コア部材(818)の後側、およびコア部材(818)によって覆われていない上シート(816)の後側の一部分の組み合わせから形成されてもよい。本体ライナ(800)の身体対面表面(812)および/または後表面(814)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよい。
上シート(816)および/またはコア部材(818)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(816)およびコア部材(818)の両方は、流体吸収性であるように構成される。これらの変形例では、標的域(801)へのコア部材(818)の追加が、本体ライナ(800)の周辺部分に対する標的域(801)の中の本体ライナ(800)の吸収度を増加させてもよい。標的域(801)の中の本体ライナ(800)の吸収性は、直上で説明されるように、標的域(801)の中の本体ライナ材料の修正および/または1つ以上の吸収材料の包含によって、さらに修正されてもよい。
いくつかの変形例では、上シート(816)およびコア部材(818)の一方または両方は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、上シート(816)が、図7Dで描写される上シート(716)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよい一方で、コア部材(818)は、図7Dで描写されるコア部材(718)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、コア部材(818)は、上シート(816)より迅速に流体を分配するように構成されてもよい。これらの変形例では、(例えば、上シート(716)を通して)本体ライナによって吸収される流体は、上シートよりコア部材の中で多く分配されてもよく、これは、流体が本体ライナ(800)の周囲に到達する可能性を低減させ得る。
他の変形例では、本体ライナ(800)は、3つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図8Dは、本体ライナが、上シート(816)、裏シート(820)、および上シート(816)と裏シート(820)との間に位置決めされるコア部材(818)から形成される、本体ライナ(800)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(816)、コア部材(818)、および裏シート(820)は、本体ライナ(800)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(816)、コア部材(818)、および裏シート(820)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シート、コア部材、および裏シートの任意の組み合わせであってもよい。図8Dに示される変形例では、上シート(816)および裏シート(818)はそれぞれ、本体ライナ(800)の全体的形状を画定し得る、同一の長方形を有してもよい。コア部材(818)が標的域(801)の全体的サイズおよび形状を画定し得るように、コア部材(818)は、標的域(801)と同一のサイズおよび形状であってもよい。図8Dに示されるように、上シート(816)の身体対面側が、本体ライナ(800)の身体対面表面(812)を形成してもよい一方で、裏シート(820)の後側は、本体ライナ(800)の後表面(814)を形成してもよい。加えて、ライナ層(810)の身体対面側は、本体ライナ(800)の身体対面表面(812)を形成してもよく、ライナ層(810)の反対の後側は、本体ライナ(800)の後表面(814)を形成してもよい。本体ライナ(800)の身体対面表面(812)および/または後表面(814)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよい。
上シート(816)、コア部材(818)、および/または裏シート(820)は、上記で詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シート(816)、コア部材(818)、および裏シート(820)のそれぞれは、流体吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例では、標的域(801)へのコア部材(818)の追加が、上シート(816)および裏シート(820)のみを含み得る本体ライナ(800)の周辺部分に対して、標的域(801)の中の本体ライナ(800)の吸収度を増加させてもよい。標的域(801)の中の本体ライナ(800)の吸収性は、直上で説明されるように、標的域(801)の中のライナ層の材料の変更および/または1つ以上の吸収材料の包含によって、さらに修正されてもよい。
いくつかの変形例では、上シート(816)、コア部材(818)、および裏シート(820)のうちの1つ、2つ、またはそれぞれは、上記でさらに詳細に説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、上シート(816)が、図7Dで描写される上シート(716)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよい一方で、コア部材(818)は、図7Dで描写されるコア部材(718)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよく、裏シート(820)は、図7Dで描写される裏シート(720)に関して上記で説明されるもの等の任意の様式で流体を選択的に移送するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、コア部材(818)は、上シート(816)および裏シート(820)より迅速に流体を分配するように構成されてもよい。これらの変形例では、(例えば、上シート(716)を通して)本体ライナによって吸収される流体は、上シートおよび裏シートよりコア部材の中で多く分配されてもよく、これは、(例えば、標的域(801)を通り過ぎて本体ライナ(800)の周辺部分の中へ拡散することによって)流体が本体ライナ(800)の周囲に到達する可能性を低減させ得る。
上シート(816)および裏シート(820)は、同一のサイズおよび形状を有するものとして図8Cに示されているが、上シート(816)および裏シート(820)は、異なるサイズおよび/または形状を有してもよいことを理解されたい。例えば、図9Aは、全体的な長方形および標的域(901)を有する、本体ライナ(900)の上面図を示す。そこで示されるように、本体ライナ(900)は、縦軸(906)、および縦軸(906)と垂直であり、標的点(908)で縦軸(906)に交差する横軸(904)を有してもよい。図7Bで描写される本体ライナ(700)に関して上記で説明されるように、本体ライナ(900)が少なくとも部分的に臀裂の中に配置されたとき、本体ライナ(900)は、肛門またはその付近に標的点(908)を位置決めするように、縦軸(906)に沿って折り畳まれてもよい。標的点(908)は、本体ライナ(900)の中心に位置決めされるものとして図9Aに示されているが、標的点(908)は、本体ライナ上の任意の好適な場所に位置決めされてもよいことを理解されたい。加えて、本体ライナ(900)は、横軸(904)に沿った幅より小さい縦軸(906)に沿った高さを有するものとして図9Aに示されているが、場合によっては、本体ライナ(900)は、等しい高さおよび幅を有してもよく、または縦軸(906)に沿った高さより小さい横軸(904)に沿った幅を有してもよいことを理解されたい。本体ライナ(900)は、以下でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の接着領域(図示せず)を備えてもよい。概して、本体ライナ(900)は、少なくとも部分的に臀裂内に配置されたときに、上記でさらに詳細に説明されるように、本体ライナ(900)の少なくとも一部分が臀裂から外へ延在し得るようにサイズを合わせられてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナ(900)の露出部分は、着用者が本体ライナ(900)を把持することを可能にするように十分に臀裂の外側に十分に離れて延在するが、本体ライナ(900)が衣類に引っ掛かるほど離れて延在しない。
前述のように、本体ライナ(900)は、標的域(901)を含んでもよい。標的域(901)は、少なくとも部分的に標的点(908)を包囲してもよく、かつ多量の肛門漏出物を受容して、そこから流体を吸収するように構成されてもよい。概して、標的域(901)は、上記で説明されるように任意の好適なサイズおよび形状を有してもよい。形状が楕円形であるものとして図9Aに示されているが、標的域(901)は、任意の好適な形状(例えば、円形、長方形、不規則な形状、または同等物)を有してもよい。標的域(901)が楕円形であるとき、楕円形の標的域(901)の長軸は、縦軸(906)と平行に整合させられてもよい。他の変形例では、標的域(901)は、楕円形の標的域(901)の長軸が縦軸(906)に対して角度を成す(例えば、縦軸(906)と垂直である、または同等物)ように、位置決めされてもよい。
図9Aに示される本体ライナ(900)は、図9Bの(縦軸(906)に沿って得られた)断面側面図に示されるように、上シート(916)、コア部材(918)、および裏シート(920)を含む、3つの層を備えてもよい。いくつかの変形例では、上シート(916)、コア部材(918)、および裏シート(920)は、本体ライナ(900)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(916)、コア部材(918)、および裏シート(920)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シート、コア部材、および裏シートの任意の組み合わせであってもよい。図9Bに示される変形例では、上シート(916)は、本体ライナ(900)の全体的形状を画定し得る長方形を有し、コア部材(918)が標的域(901)の全体的サイズおよび形状を画定し得るように、コア部材(918)は、標的域(901)と同一のサイズおよび形状であってもよい。これらの変形例では、裏シート(920)が上シート(916)と裏シート(920)との間にコア部材(918)を封入し得るように、裏シート(920)は、標的域(901)より大きいが、上シート(916)の形状より小さい形状を有してもよい。裏シート(920)および上シート(916)は、上記でさらに詳細に説明されるように、任意の好適な様式で接続されてもよい。これらの変形例では、上シート(916)の身体対面側は、本体ライナ(900)の身体対面表面(912)を形成してもよい。本体ライナ(900)の後表面(914)は、裏シート(920)の後側、および裏シート(920)によって覆われていない上シート(920)の後側の部分の組み合わせによって形成されてもよい。
裏シート(920)のサイズおよび形状は、図9Aに示されるような第2の区域(903)のサイズおよび形状を画定してもよい。長方形であるものとして図9Aに示されているが、裏シート(920)(およびそれとともに第2の区域(903))は、任意の好適な形状(例えば、円形、長方形、不規則な形状、または同等物)を有してもよい。第2の区域(903)は、少なくとも部分的に標的域(901)を包囲してもよく、かつ以下でさらに詳細に説明されるように、本体ライナ(900)の標的域(901)および/または周辺部分とは異なる性質を有してもよい。
上シート(916)、コア部材(918)、および/または裏シート(920)は、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(916)、コア部材(918)、および裏シート(920)のそれぞれは、流体吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例では、標的域(901)の中の上シート(916)、コア部材(918)、および裏シート(920)の包含は、(上シート(916)のみを含み得る)本体ライナ(900)の周辺部分より優れた吸収性を有し得る、(上シート(916)および裏シート(920)のみを含み得る)第2の区域(903)に対して優れた吸収性を標的域(901)の中で可能にしてもよい。標的域(901)、第2の区域(903)、および/または本体ライナの周辺部分の中の本体ライナ(900)の吸収性は、上記でさらに詳細に説明されるように、ライナ層のうちの1つ以上における材料の修正および/またはライナ層のうちの1つ以上の中の1つ以上の吸収材料の包含によって、さらに修正されてもよい。また、上シート(916)、コア部材(918)、および裏シート(920)のうちのいずれかまたは全ては、流体を選択的に移送するように構成されてもよく、かつ上記でさらに詳細に説明されるような任意の様式または様式の組み合わせでそうするように構成されてもよいことを理解されたい。
図7A−7E、4A−4D、ならびに5Aおよび5Bで描写される長方形の本体ライナは、横軸に沿った幅より小さい縦軸に沿った高さを有するものとして、これらの図に示されているが、本体ライナは、任意の好適な高さおよび幅を有してもよいことを理解されたい。例えば、図10Aは、長方形を有し、かつ縦軸(1002)、および標的点(1006)で縦軸(1002)に交差する横軸(1004)を有する、本体ライナ(1000)の第1の変形例である。本体ライナ(1000)は、任意の数のライナ層を含んでもよく、かつ縦軸(1002)に沿った本体ライナ(1000)の高さが横軸(1004)に沿った幅より大きいことを除いて、図7A−7Eに関して上記で説明されるように任意の好適な様式で構成されてもよい。本体ライナ(1000)が縦軸(1002)に沿って折り畳まれ、肛門(1009)またはその付近に標的点(1006)を位置決めするように臀裂(1008)の中に配置されたときに、本体ライナ(1000)は、図10Bで描写されるように、本体ライナ(1000)の一部分が臀裂(1008)の外側に延在するように、サイズを合わせられてもよい。そこで示されるように、本体ライナ(1000)の部分は、縦軸(1002)に沿って本体ライナ(1000)の一方または両方の端部において、臀裂の外側に延在する。本体ライナ(1000)(またはその1つ以上のライナ層)が本体ライナ(1000)(またはその1つ以上のライナ層)の面内で流体を選択的に移送するように構成される、変形例では、縦軸(1002)に沿ったウィッキング速度より速いウィッキング速度で、横軸(1004)に沿って流体を移送するように本体ライナ(1000)(またはその1つ以上のライナ層)を構成することが望ましくあり得る。これらの変形例では、縦軸(1006)より横軸(1004)に沿って多くの流体が移送されてもよく、これは、本体ライナ(1000)によって吸収される流体が臀裂から延在する本体ライナ(1000)の部分に到達するであろう可能性を低減させ得る。
同様に、図10Cは、長方形および標的域(1001)を有する本体ライナ(1010)の変形例を示す。本体ライナは、縦軸(1002)、および標的点(1006)で縦軸(1002)に交差する横軸(1004)を有してもよく、かつ縦軸(1002)に沿った本体ライナ(1000)の高さが横軸(1004)に沿った幅より大きいことを除いて、図8A−8Dで描写される本体ライナ(800)の変形例に関して上記で説明されるもの等の任意の好適な様式で構成されてもよい。再度、これらの変形例では、縦軸(1002)に沿ったウィッキング速度より速いウィッキング速度で、横軸(1004)に沿って流体を移送するように本体ライナ(1000)(またはその1つ以上のライナ層)を構成することが望ましくあり得る。
図10Dは、長方形および標的域(1001)ならびに第2の区域(1003)を有する、本体ライナ(1020)の変形例を示す。本体ライナは、縦軸(1002)、および標的点(1006)で縦軸(1002)に交差する横軸(1004)を有してもよく、かつ縦軸(1002)に沿った本体ライナ(1000)の高さが横軸(1004)に沿った幅より大きいことを除いて、図9A−9Dで描写される本体ライナ(900)の変形例に関して上記で説明されるもの等の任意の好適な様式で構成されてもよい。再度、これらの変形例では、縦軸(1002)に沿ったウィッキング速度より速いウィッキング速度で、横軸(1004)に沿って流体を移送するように本体ライナ(1000)(またはその1つ以上のライナ層)を構成することが望ましくあり得る。
いくつかの変形例では、本体ライナは、1つ以上の突出部を含む形状を有してもよい。これらの変形例では、本体ライナは、本体部分、および本体部分から延在する1つ以上の突出部を有してもよい。突出部のうちの1つ以上は、本体ライナが少なくとも部分的に臀裂の中に配置されたときに臀裂から延在してもよく、これは、上記でさらに詳細に説明されるように、回収部分を提供してもよい。いくつかの変形例では、本体ライナは、本体部分から延在する2つ以上の突出部を備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナは、本体ライナの横軸の第1の側で本体部分から延在する、2つ以上の突出部を備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、2つ以上の突出部のうちの少なくとも1つは、縦軸の第1の側で本体部分から延在してもよく、2つ以上の突出部のうちの少なくとも1つは、縦軸の第2の側で本体部分から延在してもよい。他の変形例では、本体ライナは、横軸の第1の側で本体部分から延在する少なくとも1つの突出部と、横軸の第2の側で本体部分から延在する少なくとも1つの突出部とを備えてもよい。
いくつかの変形例では、本体ライナは、少なくとも4つの突出部を含む形状を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1の突出部および第2の突出部は、縦軸の第1の側で本体部分から延在してもよく、第3の突出部および第4の突出部は、縦軸の第2の側で本体部分から延在してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1および第3の突出部は、横軸の第1の側で本体部分から延在してもよく、第2および第4の突出部は、横軸の第2の側で本体部分から延在してもよい。
図11Aは、複数の突出部を備える形状を有する、本体ライナ(1100)の1つの変形例の上面図を示す。そこで示されるように、本体ライナ(1100)は、本体部分(1102)、ならびに(1102)から延在する第1、第2、第3、および第4の突出部(それぞれ、(1104)、(1106)、(1108)、および(1110)と標識される)を有してもよい。本体ライナ(1100)はさらに、上記でさらに詳細に説明されるように、縦軸(1112)、および標的点(1116)で縦軸(1112)に垂直に交差する横軸(1114)を有してもよい。第1(1104)および第2の(1106)突出部は、縦軸(1112)の第1の側で本体部分(1102)から延在してもよく、第3(1108)および第4の(1110)突出部は、縦軸(1112)の第2の側で本体部分(1102)から延在してもよい。加えて、第1の突出部(1104)および第3の突出部(1108)は、横軸(1114)の第1の側で本体部分(1102)から延在してもよく、第2の突出部(1106)および第4の突出部(1110)は、横軸の第2の側で本体部分から延在してもよい。図11Aに示される本体ライナ(1100)の変形例では、本体ライナはさらに、本体ライナ(1100)の周辺部分とは異なり得る1つ以上の性質を有し得る、標的域(1118)を備えてもよいが、いくつかの変形例では、本体ライナ(1100)は、標的域(1118)を含まない。加えて、いくつかの変形例では、本体ライナ(1100)は、以下でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の接着領域(図示せず)を備えてもよい。
概して、本体ライナ(1100)は、少なくとも部分的に臀裂内に配置されたときに、本体ライナ(1100)の少なくとも一部分が臀裂から外へ延在し得るように、サイズを合わせられてもよい。例えば、図11Bは、部分的に臀裂(1109)内に配置された本体ライナ(1100)を描写する。そこで示されるように、本体ライナ(1100)は、標的点(1116)が肛門(1111)またはその付近に位置決めされ、本体ライナ(1100)が実質的に縦軸(1112)に沿って折り畳まれるように、位置決めされてもよい。図11Bに示されるように位置決めされたとき、本体ライナ(1100)の少なくとも一部分は、臀裂(1109)の外側に延在する。図11Bに示される変形例では、第1(1104)および/または第3の突出部(1106)は、臀裂から延在するように構成されてもよい(第3の突出部(1106)のみが図11Bに示されている)。概して、第1(1104)および第3の突出部(1106)の露出部分は、上記でさらに詳細に説明されるように、ユーザによって把持されるように十分離れて延在してもよいが、第1(1104)および第3の突出部(1106)が衣類に引っ掛かるほど離れて延在しなくてもよい。
本体ライナ(1100)およびその突出部は、任意の好適な寸法であってもよい。例えば、図11Aに示されるように、本体部分(1102)は、縦軸(1112)に沿った高さ(1120)、および横軸(1114)に沿った幅(1122)を有してもよい。いくつかの変形例では、高さ(1120)は、少なくとも約5.1cmであってもよく、好ましくは、約7から8.3cmの間であってもよい。いくつかの変形例では、幅(1122)は、少なくとも約5.1cmであってもよく、また、好ましくは、約7から8.3cmの間であってもよい。高さ(1102)は、幅(1104)より大きくあり得(例えば、本体部分(1102)の高さ対幅比が、少なくとも1.1または同等物であってもよい)、幅(1104)に等しくあり得、または幅(1104)より小さくあり得る(例えば、本体部分(1102)の幅対高さ比が、少なくとも1.1または同等物であってもよい)。
第1(1104)および第3の(1108)突出部は、縦軸(1112)に沿って本体部分(1102)を越えた距離(1126)に延在してもよく、かつ横軸(1114)に沿って本体部分(1102)を越えた距離(1124)に延在してもよい。同様に、第2(1106)および第4の(1110)は、縦軸(1112)に沿って本体部分(1102)を越えた距離(1128)に延在してもよく、かつ横軸(1114)に沿って本体部分(1102)を越えた距離(1130)に延在してもよい。いくつかの変形例では、縦軸に沿った第1(1104)および第3の突出部(1108)の距離(1126)は、第2(1106)および第4の(1108)突出部の距離(1128)より長くあり得る。これは、本体ライナ(1100)の配置後に、ならびに第2(1106)および第4の(1108)突出部が着用者の生殖器との接触を回避するように構成されるときに、第1(1104)および第3の突出部(1108)が、少なくとも部分的に臀裂から延在するように構成される場合において、有用性を提供し得る。これらの変形例のうちのいくつかでは、縦軸に沿った第2の突出部(1106)の距離(1128)は、縦軸に沿った第1の突出部(1104)の距離(1124)の約90パーセント以下であってもよい。他の変形例では、距離(1128)は、約1.9cm未満であってもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、距離(1128)は、約0.65cm未満であってもよい。
いくつかの変形例では、第1(1104)および第3の(1108)突出部の距離(1124)は、本体部分の高さ(1120)の少なくとも約5パーセントであってもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1(1104)および第3の(1108)突出部の距離(1124)は、好ましくは、本体部分の高さ(1120)の少なくとも約15パーセントであってもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、第1(1104)および第3の(1108)突出部の距離(1124)は、好ましくは、本体部分の高さ(1120)の少なくとも約30パーセントであってもよい。例えば、高さ(1120)が約7.6cmである変形例では、距離(1124)は、約2.3cmであってもよい。いくつかの変形例では、本体部分(1102)の幅(1122)を越えた突出部の幅(1126)は、任意の好適な値(例えば、少なくとも約1cm、約1cmから約2.5cmの間、約2.5cmより大きい、または同等物)であってもよい。
第1(1104)および第3の(1108)突出部はそれぞれ、本体ライナ(1100)の縦軸(1112)に対する角度(1132)で本体部分(1102)から離れて延在してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、角度(1132)が約45度未満であることが望ましくあり得る。臀裂が肛門開口部において最も深く、尾骨に向かってより浅くなるため、約45度未満であるように角度(1132)を構成することにより、第1(1104)および/または第3の(1108)突出部が、本体ライナ(1100)の回収部分の役割を果たすように少なくとも部分的に臀裂から外へ延在するために必要とされる、全体的な延出長を短縮してもよい。いくつかの変形例では、また、角度が約10度より大きくあることも望ましくあり得、これは、第1(1104)および第3の(1108)突出部が相互に絡まり束に成り得る可能性を低減するのに役立ち得る。したがって、いくつかの変形例では、角度(1132)は、約10度から約45度の間であってもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、角度(1132)は、好ましくは、約40度であってもよい。
前述のように、本体ライナ(1100)は、標的域(1118)を含んでもよい。標的域(1118)は、少なくとも部分的に標的点(1116)を包囲してもよく、かつ多量の肛門漏出物を受容して、そこから流体を吸収するように構成されてもよい。概して、標的域(901)は、上記で説明されるように任意の好適なサイズおよび形状を有してもよい。形状が楕円形であるものとして図11Aに示されているが、標的域(1118)は、任意の好適な形状(例えば、円形、長方形、不規則な形状、または同等物)を有してもよい。標的域(1118)が楕円形であるとき、楕円形の標的域(1118)の長軸は、縦軸(1112)と平行に整合させられてもよい。他の変形例では、標的域(1118)は、楕円形の標的域(1112)の長軸が縦軸(1112)に対して角度を成す(例えば、縦軸(1112)と垂直である、または同等物)ように、位置決めされてもよい。概して、標的域(1118)は、本体ライナ(1100)が図11Bに関して上記で議論されるように配置されるときに、完全に臀裂内に嵌合し得るようにサイズを合わせられてもよい。図11Fは、標的域(1118)がライナの長さに及ぶストリップ(1180)として形成される、本体ライナ(1100)の別の変形例を示す。図11Fに示される変形例では、ストリップ(1180)は、縦軸(1112)に沿ってライナの高さに及ぶが、他の場合においては、ストリップ(1180)は、(例えば、横軸(1114)に沿って)ライナの幅に及んでもよいことを理解されたい。本体ライナ(1100)が、以下でさらに詳細に議論されるように、標的域(1118)のサイズおよび形状を画定するコア部材を備える場合において、コア部材は、図4Fに示されるストリップ(1180)としてサイズを合わせられて成形されてもよい。また、以下で説明されるもの等の接着領域(1182)もある。
図11Aに示される本体ライナ(1100)は、1つ以上のライナ層から作製されてもよい。例えば、図11Cは、本体ライナ(1100)が単一のライナ層(1140)から形成される、本体ライナ(1100)の変形例の(縦軸(1112)に沿って得られた)断面側面図を示す。これらの変形例では、ライナ層(1140)は、本体ライナ(1100)の全体的形状を画定する耳たぶ形状を有してもよい(図11Aに示される4つの耳たぶ形状は、チョウ形であってもよい)。加えて、ライナ層(1140)の身体対面側は、本体ライナ(1100)の身体対面表面(1142)を形成してもよく、ライナ層(1140)の反対の後側は、本体ライナ(1100)の後表面(1144)を形成してもよい。本体ライナ(1100)の身体対面表面(1142)および/または後表面(1144)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよい。
ライナ層(1140)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体を吸収するように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(1118)は、本体ライナ(1100)の周辺部分とは異なる吸収性を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、標的域(1118)の吸収性は、本体ライナ(1100)の周辺部分の吸収性より優れ得る。例えば、いくつかの変形例では、標的域(1118)は、ライナ層の周辺部分とは異なる材料から形成されてもよい。加えて、または代替として、標的域(1118)は、上記でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の超吸収性ポリマー等の1つ以上の吸収材料が組み込まれてもよい。
いくつかの変形例では、ライナ層(1140)は、上記で説明されるように流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、ライナ層(1140)は、流体が(例えば、上記で議論されるような「第1の方向」および「第2の方向」へ)本体ライナの面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、(例えば、縦軸(1112)および横軸(1114)の両方と垂直であり得る、上記で議論されるような「第3の方向」へ)本体ライナの厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(1100)が縦軸(1112)に折り重ねられたとき、本体ライナ(1100)の厚さを横断する、より速いウィッキング速度は、折り目の片側の本体ライナの身体対面表面(1142)上の接触点から折り目のその側の後表面(1144)への流体の移送を助長し得、さらに、上記でさらに詳細に説明されるように、後表面(1144)から折り目の反対側の接触後表面(1144)への移送を助長し得る。加えて、または代替として、ライナ層(1140)は、第1の方向と垂直である本体ライナ(1100)の面内の第2の方向へのウィッキング速度より速いウィッキング速度で、本体ライナ(1100)の面内で第1の方向へ流体を移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、ライナ層(1140)は、横軸(1114)と平行な第2の方向へのウィッキング速度より遅いウィッキング速度で、縦軸(1112)と平行な第1の方向へ流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(1100)が、図11Bに示されるように少なくとも部分的に臀裂の中に配置されたとき、本体ライナ(1100)によって吸収される流体は、臀裂から延在する本体ライナ(1100)の部分に到達するために、縦軸(1112)と平行に進行する必要があり得る。したがって、縦軸(1112)に沿ったウィッキング速度より速いウィッキング速度を横軸(1114)に沿って有することにより、ライナ層(1140)が縦軸(1112)に沿って本体ライナ(1100)の露出部分の一部分に向かって伝送する流体の量を低減させ得、これは、本体ライナの除去中に、着用者が本体ライナ(1100)の汚れた部分を把持することを防止するのに役立ち得る。
標的域(1118)の中の特定の方向へのウィッキング速度は、本体ライナ(1100)の周辺部分における同一方向へのウィッキング速度とは異なり得ることを理解されたい。例えば、いくつかの変形例では、標的域(1118)は、流体が本体ライナ(1100)の周辺部分内で移送されるより速く、標的域(1118)内で流体を移送するように構成されてもよい。これらの場合において、標的域(1118)内でより速く吸い上げることにより、本体ライナ(1100)の周囲に到達し得る流体の量を制限し得る、本体ライナ(1100)の周辺部分より多くの流体を標的域(1118)に吸収させてもよい。
他の変形例では、本体ライナ(1100)は、2つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図11Dは、本体ライナが、上シート(1146)、および上シート(1146)に取り付けられたコア部材(1148)から形成され得る、本体ライナ(1100)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(1146)およびコア部材(1148)は、本体ライナ(1100)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(1146)およびコア部材(1148)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シートおよびコア部材の任意の組み合わせであってもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シート(1146)は、本体ライナ(1100)の全体的サイズおよび形状を画定する耳たぶ形状を有してもよい。いくつかの変形例では、コア部材(1148)は、コア部材(1148)が標的域(1118)の全体的サイズおよび形状を画定し得るように、標的域(1118)と同一のサイズおよび形状であってもよい。これらの変形例では、コア部材(1148)は、上記でさらに詳細に説明されるように任意の好適なサイズであってもよい。図11Dに示される変形例では、上シート(1146)の身体対面側は、本体ライナ(1100)の身体対面表面(1142)を形成してもよい。本体ライナ(1100)の後表面(1144)は、コア部材(1148)の後側、およびコア部材(1148)によって覆われていない上シート(1146)の後側の一部分の組み合わせから形成されてもよい。本体ライナ(1100)の身体対面表面(1142)および/または後表面(1144)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよい。
上シート(1146)および/またはコア部材(1148)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。いくつかの変形例では、上シート(1146)およびコア部材(1148)の両方は、流体吸収性であるように構成される。これらの変形例では、標的域(1118)へのコア部材(1148)の追加が、本体ライナ(1100)の周辺部分に対する標的域(1118)の中の本体ライナ(1100)の吸収度を増加させてもよい。標的域(1118)の中の本体ライナ(1100)の吸収性は、直上で説明されるように、標的域(1118)の中の本体ライナ材料の修正および/または1つ以上の吸収材料の包含によって、さらに修正されてもよい。
いくつかの変形例では、上シート(1146)およびコア部材(1148)の一方または両方は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シート(1146)は、流体が(例えば、上記で議論されるような「第1の方向」および「第2の方向」へ)上シートの面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、(例えば、縦軸(1112)および横軸(1114)の両方と垂直であり得る「第3の方向」へ)上シート(1146)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。これは、上シート(1146)の厚さを通したコア部材(1148)の中への流体の移送を助長し得る。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材(1148)は、流体がコア部材(1148)の面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、コア部材(1148)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(1100)が縦軸(1112)に折り重ねられたとき、コア部材(1148)の厚さを横断する、より速いウィッキング速度は、後表面と後表面の接触を介して、折り目の両側の後表面(1144)の部分の間からの流体の移送を助長し得る。他の変形例では、コア部材(1148)は、コア部材(1148)を通して均等に流体を分配するように構成されてもよい。
いくつかの変形例では、上シート(1146)は、横軸(1114)と平行な方向へのウィッキング速度より遅いウィッキング速度で、縦軸(1112)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。これらの変形例では、上シート(1146)によって吸収される流体は、上記で説明されるように、臀裂から延在する本体ライナ(1100)の部分に到達する可能性が低くあり得る。加えて、または代替として、コア部材(1148)は、横軸(1114)と平行な方向へのウィッキング速度より遅いウィッキング速度で、縦軸(1146)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。これらの変形例では、コア部材(1148)によって吸収される流体は、本体(1100)の部分に到達する可能性が低くあり得る。
他の変形例では、本体ライナ(1100)は、3つ以上のライナ層を備えてもよい。例えば、図11Eは、本体ライナが、上シート(1146)、裏シート(1140)、および上シート(1146)と裏シート(1140)との間に位置決めされるコア部材(1148)から形成され得る、本体ライナ(1100)の変形例を示す。いくつかの変形例では、上シート(1146)、コア部材(1148)、および裏シート(1140)は、本体ライナ(1100)の唯一のライナ層であってもよい。上シート(1146)、コア部材(1148)、および裏シート(1140)は、上記でさらに詳細に説明されるもの等の上シート、コア部材、および裏シートの任意の組み合わせであってもよい。図4Dに示される変形例では、上シート(1146)および裏シート(1148)はそれぞれ、本体ライナ(1100)の全体的形状を画定し得る、同一の楕円形を有してもよい。コア部材(1148)が標的域(1118)の全体的サイズおよび形状を画定し得るように、コア部材(1148)は、標的域(1118)と同一のサイズおよび形状であってもよい。図11Eに示されるように、上シート(1146)の身体対面側が、本体ライナ(1100)の身体対面表面(1142)を形成してもよい一方で、裏シート(1140)の後側は、本体ライナ(1100)の後表面(1144)を形成してもよい。加えて、ライナ層(1140)の身体対面側は、本体ライナ(1100)の身体対面表面(1142)を形成してもよく、ライナ層(1140)の反対の後側は、本体ライナ(1100)の後表面(1144)を形成してもよい。本体ライナ(1100)の身体対面表面(1142)および後表面(1144)は、以下でさらに詳細に説明されるように、任意のそれぞれの摩擦係数を有するように構成されてもよい。
上シート(1146)、コア部材(1148)、および/または裏シート(420)は、上記でさらに詳細に説明されるように、流体吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シート(1146)、コア部材(1148)、および裏シート(1140)のそれぞれは、流体吸収性であるように構成されてもよい。これらの変形例では、標的域(1118)へのコア部材(1148)の追加が、上シート(1146)および裏シート(1140)のみを含み得る本体ライナ(1100)の周辺部分に対して、標的域(1118)の中の本体ライナ(1100)の吸収度を増加させてもよい。標的域(1118)の中の本体ライナ(1100)の吸収性は、直上で説明されるように、標的域(1118)の中のライナ層における材料の変更および/または1つ以上の吸収材料の包含によって、さらに修正されてもよい。
いくつかの変形例では、上シート(1146)、コア部材(1148)、および裏シート(1140)のうちの1つ、2つ、またはそれぞれは、上記でさらに詳細に説明されるように、流体を選択的に移送するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シート(1146)は、流体が(例えば、上記で議論されるような「第1の方向」および「第2の方向」へ)上シートの面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、(例えば、縦軸(1112)および横軸(1114)の両方と垂直であり得る「第3の方向」へ)上シート(1146)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。これは、上シート(1146)の厚さを通したコア部材(1148)への流体のより迅速な移送を助長し得る。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材(1148)は、コア部材(1148)の厚さを通した裏シート(1140)への流体のより迅速な移送を助長し得る、流体がコア部材(1148)の面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、コア部材(1148)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、コア部材(1148)は、コア部材(1148)によって吸収される流体を、コア部材を通して均等に分配するように構成されてもよい。いくつかの変形例では、裏シート(1140)はまた、流体が裏シート(1140)の面内で移送されるウィッキング速度より速いウィッキング速度で、裏シート(1140)の厚さを横断して流体を移送するように構成されてもよい。本体ライナ(1100)が縦軸(1112)に折り重ねられたとき、裏シート(1140)の厚さを横断する、より速いウィッキング速度は、裏シート(1140)の厚さを通した流体の移送、および裏シートと裏シートとの接触を介した折り目の反対側の裏シート(1140)の一部分への流体の移送を助長し得る。
いくつかの変形例では、上シート(1146)は、横軸(1124)と平行な方向へのウィッキング速度より遅いウィッキング速度で、縦軸(1112)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。加えて、または代替として、コア部材(1148)は、横軸(1114)と平行な方向へのウィッキング速度より遅いウィッキング速度で、縦軸(1112)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。加えて、または代替として、裏シート(1140)は、横軸(1114)と平行な方向へのウィッキング速度より遅いウィッキング速度で、縦軸(1112)と平行な方向へ流体を移送するように構成されてもよい。これらの変形例では、上シート、裏シート、およびコア部材のうちのいくつかまたは全てにおいて、横軸と平行により速いウィッキング速度を有することにより、吸収された流体が臀裂から延在する本体ライナ(1100)の部分に到達するであろう可能性を低減させ得る。
いくつかの変形例では、コア部材(1148)は、上シート(1146)および裏シート(420)より迅速に流体を分配するように構成されてもよい。これらの変形例では、(例えば、上シート(316)を通して)本体ライナによって吸収される流体は、上シートおよび裏シートよりコア部材の中で多く分配されてもよく、これは、(例えば、標的域(1118)を通り過ぎて本体ライナ(1100)の周辺部分の中へ拡散することによって)流体が本体ライナ(1100)の周囲に到達する可能性を低減させ得る。
本体ライナ保持
本明細書で説明される本体ライナが折り重ねられ、少なくとも部分的に臀裂の中に配置されたときに、着用者の移動が、本体ライナを束ね、抜去し、または別様に変位させる傾向がある、1つ以上の力を本体ライナに印加し得る。例えば、日常的な移動(歩行等)中の脚の移動が、臀部を相互に擦り付けさせ得る。本体ライナがその縦軸に沿って折り畳まれたとき、この移動は、折り畳まれた縦軸の片側の本体ライナの後表面を、縦軸の反対側の本体ライナの後表面に擦り付けさせ得る。折り重ねられた後表面の間の摩擦は、臀部の皮膚に対して本体ライナを滑動させ得、これは、本体ライナの集群化または変位をもたらし得る。集群は、着用者にとって不快感をもたらし得、かつ肛門漏出物を吸収および/または不動化する本体ライナの能力を低減させ得る。したがって、着用者の移動中に本体ライナの変位または集群化を最小限化するように、本明細書で説明される本体ライナを構成することが望ましくあり得る。
いくつかの変形例では、本体ライナが上記で説明されるように折り重ねられたときに、後表面の対向区画の間の滑動を最大限化するように、本体ライナの後表面を構成することが望ましくあり得、これは、本体ライナの集群化または変位の可能性を低減させ得る。これらの変形例では、本体ライナの後表面の摩擦係数を低減または最小限化することが望ましくあり得る。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、約0.15未満の摩擦係数を有する後表面を備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、後表面は、好ましくは、約0.1未満の摩擦係数を有する。本体ライナの後表面の摩擦係数は、任意の好適な様式で最小限化されてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナの後表面は、低い摩擦係数を備える、1つまたは複数の材料から形成されてもよい。加えて、または代替として、本体ライナの後表面は、後表面の摩擦係数を低減させるように研磨されてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナの後表面は、後表面の摩擦係数を低減させ得る、1つ以上の材料(例えば、1つ以上の粉末またはシリコーン)でコーティングされてもよい。低減した摩擦係数により、本体ライナの後表面は、滑動を促す平滑性を有し得る。したがって、本体ライナが縦軸に沿って折り畳まれ、(例えば、それ自体と接触して後表面を位置決めするように)少なくとも臀裂の中に位置決めされたとき、縦軸の片側の本体ライナの後表面は、縦軸の反対側の本体ライナの後表面に対して滑動する可能性が高くあり得、これは、臀部の皮膚に対する本体ライナの集群化または本体ライナの移動の可能性を低減させ得る。
以下でさらに詳細に説明されるように、1つ以上のライナ層は、本明細書で説明される本体ライナの後表面を形成してもよい。例えば、本体ライナが単一のライナ層を備える変形例では、ライナ層の後側は、本体ライナの後表面を形成してもよい。いくつかのこれらの変形例では、単一のライナ層の後側は、直上で説明されるような低減した摩擦係数を有するように構成されてもよい(例えば、単一のライナ層の後側は、低い遊離繊維指数を有する材料から形成されてもよく、研磨されてもよく、および/または1つ以上のコーティングを含んでもよい)。他の変形例では、本体ライナは、複数のライナ層を備えてもよく、本体ライナの後表面は、ライナ層のうちのいくつかまたは全ての後側の部分によって形成されてもよい。これらの変形例では、本体ライナの後表面を形成するライナ層の後側の部分は、直上で説明されるような低減した摩擦係数を有するように構成されてもよい。例えば、本体ライナが裏シートを備え、裏シートの後側が本体ライナの後表面を形成する、変形例では、裏シートは、上記で詳細に説明されるような低減した摩擦係数を有するように構成されてもよい(例えば、単一のライナ層の後側は、低い遊離繊維指数を有する材料から形成されてもよく、研磨されてもよく、および/または1つ以上のコーティングを含んでもよい)。
いくつかの変形例では、本体ライナが折り重ねられ、臀裂の中に配置されたときに、本体ライナの身体対面表面と着用者の皮膚との間の滑動を最小限化するように構成することが望ましくあり得る。本体ライナが、以下でさらに詳細に説明されるように、身体対面表面上に1つ以上の接着領域を備えるとき、接着領域は、身体対面表面と皮膚との間の移動を防止するのに役立ち得る。いくつかのこれらの変形例では、(例えば、円滑または平滑面を組織に提供することによって)本体ライナによって提供される快適レベルを増加させ得る、接着領域によって覆われていない身体対面表面の部分の摩擦係数を(例えば、上記で説明されるような様式のうちの1つで)低くすることが望ましくあり得る。他の場合において、本体ライナとユーザの皮膚との間の移動の可能性を低減させるように、本体ライナの身体対面表面の摩擦係数を最大限化するか、または別様に増加させることが望ましくあり得る。これは、本体ライナが1つ以上の接着領域を含まない場合において、特定の有用性を見出し得る。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、約0.25より大きい摩擦係数を有する身体対面表面を備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、身体対面表面は、好ましくは、約0.3より大きい摩擦係数を有する。本体ライナの身体対面表面の摩擦係数は、任意の好適な様式で最大限化され、または別様に増加させられてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナの身体対面表面は、より高い摩擦係数を備える、1つまたは複数の材料から形成されてもよい。加えて、または代替として、本体ライナの身体対面表面は、身体対面表面の摩擦係数を増加させるように、(例えば、カーディング、針穿孔、バニシ仕上げ、または同等物を介して)粗面化またはテクスチャ加工されてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナの身体対面表面は、身体対面表面の摩擦係数を増加させ得る、1つ以上の材料(例えば、粘着性スプレーまたは同等物)でコーティングされてもよい。増加した摩擦係数により、本体ライナの身体対面表面は、皮膚とともに移動する傾向があり得、かつ後表面がそれ自体に擦り付けられたときに皮膚に対して移動する可能性が低くあり得る。これは、着用者に対する本体ライナの集群化または本体ライナの変位を低減させ得る。加えて、増加した摩擦係数は、身体対面表面が着用者の皮膚と接触して配置されたときに優れた快適性を着用者に提供し得る、より綿毛状/軟質の身体対面表面をもたらし得る。
上記でさらに詳細に説明されるように、1つ以上のライナ層は、本明細書で説明される本体ライナの身体対面表面を形成してもよい。例えば、本体ライナが単一のライナ層を備える変形例では、ライナ層の身体対面側は、本体ライナの身体対面表面を形成してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、単一のライナ層の身体対面側は、直上で説明されるような増加した摩擦係数を有するように構成されてもよい(例えば、単一ライナ層の身体対面側は、高い遊離指数を有する材料から形成されてもよく、粗面化/テクスチャ加工されてもよく、および/または1つ以上の摩擦増加コーティングを含んでもよい)。他の変形例では、本体ライナは、複数のライナ層を備えてもよく、本体ライナの身体対面表面は、ライナ層のうちのいくつかまたは全ての身体対面側の部分によって形成されてもよい。これらの変形例では、本体ライナの身体対面表面を形成するライナ層の身体対面側の部分は、直上で説明されるような増加した摩擦係数を有するように構成されてもよい。例えば、本体ライナが上シートを備え、上シートの身体対面側が本体ライナの身体対面表面を備える、変形例では、上シートは、直上で説明されるような増加した摩擦係数を有するように構成されてもよい(例えば、単一ライナ層の身体対面側は、高い遊離指数を有する材料から形成されてもよく、粗面化/テクスチャ加工されてもよく、および/または1つ以上の摩擦増加コーティングを含んでもよい)。
場合によっては、本体ライナの後表面の対向部分の間の滑動を最大限化すること、および本体ライナの身体対面表面と着用者の皮膚との間の滑動を最小限化することの両方が望ましくあり得る。いくつかの変形例では、本体ライナの身体対面表面は、本体ライナの後表面の摩擦係数より大きい摩擦係数を有してもよい。身体対面表面および後表面は、直上で説明されるような任意の好適な摩擦係数を有してもよい。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、約0.25より大きい摩擦係数を有する身体対面表面、および約0.15未満の係数を有する後表面を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、身体対面表面は、好ましくは、約0.30より大きい摩擦係数を有し、後表面は、好ましくは、約0.1未満の摩擦係数を有する。本体ライナの各表面の摩擦係数は、材料、研磨またはテクスチャ加工、および/または直上で説明されるような摩擦変更コーティングに基づいて、変更されてもよい。
本体ライナが単一のライナ層を備える変形例では、ライナ層の身体対面側が、本体ライナの身体対面表面を形成してもよい一方で、ライナ層の後側は、本体ライナの後表面を形成してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、単一のライナ層を形成するために使用される材料は、ライナ層が、ライナ層の後側の遊離繊維指数より大きい、ライナ層の身体対面側の遊離繊維指数を有し得るように、ライナ層の厚さに沿って変更されてもよい。加えて、または代替として、ライナ層の身体対面側は、本体ライナの身体対面表面の摩擦係数を増加させるように粗面化またはテクスチャ加工されてもよい(例えば、身体対面側は、身体対面表面の摩擦係数を増進させ得る、テクスチャ加工パターン、隆起、および/または段差を伴って形成されてもよい)。加えて、または代替として、ライナ層の後側は、本体ライナの後表面の摩擦係数を減少させるように研磨されてもよい。加えて、または代替として、ライナ層の1つ以上の側面は、本体ライナの身体対面表面および/または後表面の摩擦係数を変更させ得るコーティングを含んでもよい(例えば、身体対面側は、摩擦増進コーティングを備えてもよい、後側は、摩擦低減コーティング、それらの組み合わせ、および同等物を備えてもよい)。
本体ライナが複数のライナ層を備える変形例では、本体ライナの身体対面表面は、上記でさらに詳細に説明されるように、ライナ層のうちのいくつかまたは全ての後側の部分によって形成されてもよい。同様に、本体ライナの後表面は、ライナ層のうちのいくつかまたは全ての後側の部分によって形成されてもよい。これらの変形例では、本体ライナの身体対面表面および/または後表面は、後表面より大きい摩擦係数を本体ライナの身体対面表面において達成するように、上記で説明されるような任意の様式で構成される。例えば、本体ライナが、上シートと、裏シートとを備える、いくつかの変形例では、上シートの身体対面側は、本体ライナの身体対面表面を形成してもよく、裏シートの後側は、本体ライナの後表面を形成してもよい。これらの変形例では、裏シートは、上シートより低い摩擦係数を有するように構成されてもよい。例えば、裏シートは、上シートを形成する1つまたは複数の材料より低い遊離繊維指数を有する、1つまたは複数の材料から形成されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、または上シートおよび裏シートが1つまたは複数の同一の材料から形成される変形例では、裏シートは、上記でさらに詳細に説明されるように、研磨されてもよく、および/または1つ以上の摩擦低減コーティングを備えてもよい。加えて、または代替として、上シートは、上記でさらに詳細に説明されるように、粗面化またはテクスチャ加工されてもよく、および/または1つ以上の摩擦増進コーティングを備えてもよい。
上述のように、本体ライナは、身体組織に対して本体ライナを定位置で保持するのに役立ち得る、1つ以上の接着領域を備えてもよい。本体ライナが臀裂内に配置されたとき、移動(例えば、歩行)中の臀部の差動運動は、臀裂から外へ本体ライナを駆動する傾向があり得る。加えて、着用者が(例えば、排尿するために)座る、しゃがむ、または別様に臀部を分離する様式で移動するとき、重力が臀裂から本体ライナを引っ張るように作用し得る。したがって、本体ライナが1つ以上の接着領域を備えるとき、接着領域は、本体ライナを臀部の皮膚に接着するように構成されてもよい。接着領域によって提供される接着は、着用者の移動中に本体ライナと臀部との間の移動を防止するのに役立ち得、かつ臀部が分離されたときに重力に対して本体ライナを一時停止させてもよい。したがって、着用者がトイレに座ったとき、本体ライナは、定位置で保持されてもよく、これは、本体ライナを抜去することなく着用者が排尿することを可能にし得る。
概して、説明される接着領域は、本体ライナの1つ以上の表面に適用され得る1つ以上の接着材料を含んでもよい。接着材料は、任意の好適な皮膚に安全な材料であってもよい。いくつかの変形例では、接着領域は、1つ以上の接着剤を備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、接着領域は、感圧接着剤を備えてもよい。感圧接着剤は、アクリル接着剤(例えば、3MTM MSX−6674C粘着テープ等)、ゴム接着剤、シリコーン接着剤、ポリウレタン接着剤、ポリエステル接着剤、ポリエーテル接着剤、ヒドロゲル接着剤、グリセリンまたはテルペン系接着剤、それらの組み合わせ、および同等物を含んでもよい。いくつかの変形例では、接着領域は、本体ライナを組織に貼り付ける/接着する鋲を有し得る、1つ以上の非接着材料を含んでもよい。例えば、いくつかの変形例では、接着領域は、1つ以上のろう(例えば、パラフィンろう等)を含んでもよい。場合によっては、接着領域は、直上で説明されるもの等の2つ以上の接着材料の組み合わせを含んでもよいことを理解されたい。
接着領域は、任意の好適な接着強度を有するように構成されてもよい。着用者の移動中に本体ライナの移動に抵抗するか、または移動を防止するように十分強力である(肛門またはその付近で本体ライナの標的点を維持するのに役立ち得る)が、本体ライナの除去中に本体ライナが皮膚または毛から剥がされたときに、痛みを引き起こすか、または皮膚を損傷するほど強力ではないように、接着領域を構成することが望ましくあり得る。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナの接着領域は、SSTに接着されたときに約5oz/インチから約48oz/インチの間の接着強度を有してもよい。いくつかの変形例では、接着強度は、好ましくは、SSTに接着されたときに約20oz/インチから約40oz/インチの間である。これらの変形例では、接着強度は、本体ライナが定位置でしっかりと保持されているという安心感を着用者に与える、フィードバックを着用者に提供し得る。
接着領域は、概して、本体ライナが臀裂の中に配置されたときに、本体ライナを着用者の皮膚に接着するよう、接着領域が本体ライナと臀裂の皮膚との間に位置決めされるように、本体ライナの身体対面表面上に配置される。本体が1つ以上のライナ層を備えるとき、接着領域の接着材料が、任意の好適なライナ層に適用されてもよい。例えば、本体ライナが上記でさらに詳細に説明されるように単一のライナ層を備える変形例では、接着領域は、単一のライナ層の身体対面側に位置してもよい。
本体ライナが複数のライナ層(例えば、上シートおよびコア部材、および/または裏シート)を備えるとき、本体ライナの接着領域は、ライナ層のうちのいくつかまたは全ての身体対面側に位置してもよい。例えば、いくつかの変形例では、接着領域は、上シートの身体対面側に位置決めされてもよい。他の変形例では、接着領域は、少なくとも部分的に裏シートの身体対面側に位置決めされてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、上シートが、概して、裏シートと臀裂の皮膚との間に位置決めされるため、上シートは、裏シートの身体対面側の一部分を露出し得る1つ以上の開口を備えてもよい。接着材料は、裏シートの身体対面側の露出部分上に配置されてもよい。これは、裏シートが上シートより強力な材料から形成される場合において、特定の有用性を見出し得る。着用者が本体ライナの一部分を引っ張るときに、接着領域が本体ライナの除去に抵抗し得るため、接着領域をより強力な裏シートに取り付けることにより、本体ライナの除去中に本体ライナが破れるか、または裂けるであろう可能性を低減させ得る。
(例えば、本体ライナが、上シートと、裏シートと、コア部材とを備える、変形例で)上シート内の開口はまた、コア部材の身体対面側の一部分も露出し得ることを理解されたい。これらの変形例のうちのいくつかでは、コア部材の露出部分はまた、裏シートの身体対面側のみが上シート内の開口を通して露出されるように、除去されてもよい。これらの変形例では、上シート内の開口の中に適用される接着材料は、裏シートの身体対面側に適用されるのみであってもよい。例えば、図12Aは、裏シート(1206)の身体対面側を露出するように、それを通る開口(1204)を有する上シート(1202)を備える、本体ライナ(1200)の変形例の一部分を示す。接着材料(図示せず)が、裏シート(1206)上に接着領域を形成するように、開口(1204)を通して裏シート(1206)上に配置されてもよい。これらの変形例のうちの他のものでは、上シート内の開口を通して露出されるコア部材の一部分は、定位置に放置されてもよく、上シート内の開口を通して配置される接着材料は、裏シートの身体対面側およびコア部材の身体対面側に適用されてもよい。例えば、図12Bは、裏シート(1206)の身体対面側の一部分およびコア部材(1208)の身体対面側の一部分を露出するように、それを通る開口(1214)を有する上シート(1212)を備える、本体ライナ(1210)の変形例の一部分を示す。接着材料(図示せず)は、裏シートおよびコア部材上に接着領域を形成するように、裏シート(1206)およびコア部材(1208)の両方の上に配置されてもよい。さらに他の変形例では(例えば、本体ライナが、上シートと、コア部材とを備える、変形例では、または本体ライナが、上シートと、コア部材と、裏シートを備える、変形例では)、上シートの開口部は、コア部材の身体対面側の一部分のみを露出してもよい。これらの変形例では、接着材料は、コア部材上に接着材料を配置するように開口の中に配置されてもよい。1つまたは複数の接着材料が、コア部材および/または裏シートの身体対面側に接着領域を作成するように上シート内の開口部の中に配置されたとき、1つまたは複数の接着材料はまた、開口の境界を越えて接着領域の面積を増加させるように、開口の周囲で上シートに適用されてもよいことを理解されたい。
上記で説明される接着材料は、任意の好適な様式で本体ライナに取り付けられてもよい。いくつかの変形例では、粘着テープが、接着領域の形態で本体ライナに取り付けられてもよい。例えば、3MTM MSX−6674C粘着テープは、テープの片側にアクリル接着剤、およびテープの反対側に合成ゴム接着剤を有する、両面粘着テープを含んでもよい。ゴム接着剤は、本体ライナの身体対面表面に適用され、粘着テープをそこに取り付け、かつ本体ライナの身体対面表面と反対にアクリル接着剤を位置決めして着用者の皮膚への接着を可能にしてもよい。他の変形例では、接着剤は、熱溶解接着剤として適用されてもよい。これらの変形例では、接着剤は、高温で本体ライナに適用されてもよく、かつ本体ライナとの強力な結合を形成してもよい。接着剤が冷却するにつれて、接着剤の粘着性は、上記で議論されるように、皮膚への接着に好適なレベルまで減少してもよい。他の変形例では、接着剤は、(例えば、熱、紫外線、および/または電離エネルギー、それらの組み合わせ、および同等物の印加によって)本体ライナに対して定位置に交差結合されてもよい。
概して、本体ライナは、縦軸の両側に少なくとも1つの接着領域を備えるが、場合によっては、本明細書で説明される本体ライナは、縦軸の片側のみに接着領域を備えてもよいことを理解されたい。本体ライナが縦軸の両側に少なくとも1つの接着領域を備え、臀裂の中への本体ライナの配置中に、本体ライナが縦軸に沿って折り畳まれたとき、(例えば、トイレに座っている間の)臀部の分離によって、接着領域において本体ライナを引っ張ってもよい。これは、臀部の分離中に接着領域間の本体ライナを平坦にし得、これは、依然として本体ライナが肛門からの漏出物を捕捉することを可能にし得る。接着領域と臀部との間の接着は、本体ライナを一時停止させ、本体ライナが定位置にとどまることを可能にし得る。
本明細書で説明される接着領域は、任意の好適なサイズまたは形状を有してもよい。例えば、いくつかの変形例では、接着領域は、円形または楕円形を有してもよい。図13Aは、本体ライナ(1300)の縦軸(1304)の第1の側の第1の接着領域(1302)と、縦軸(1304)の第2の側の第2の接着領域(1306)とを備える、本体ライナ(1300)の一部分の変形例を示す。そこで示されるように、第1(1302)および第2の(1306)接着領域は、形状が円形であり得る。また、上記でさらに詳細に説明されるように、標的点(1310)で縦軸(1304)に垂直に交差する横軸(1308)も示されている。第1および第2の接着領域は、好ましくは、横軸(1308)を中心とする。いくつかの変形例では、第1および第2の接着領域の両方は、横軸(1308)に交差するが、第1および第2の接着領域のうちの少なくとも1つは、横軸(1308)を中心としない。他の変形例では、第1および第2の接着領域の一方または両方は、横軸(1308)に交差しない。図13Bは、図13Aに関して説明されるように、第1(1302)および第2の(1306)円形接着領域を有する、チョウ形の本体ライナ(1380)の変形例を示す。
本体ライナが円形の接着領域(図13Aに示される第1(1302)および第2の(1306)接着領域等)を備える変形例では、接着領域は、任意の好適な直径を有してもよい。いくつかの変形例では、接着領域は、約0.65cm以下の直径を有してもよい。他の変形例では、接着領域は、約1.3cm以下の直径を有してもよい。2つの円形の接着領域(縦軸(1304)の両側に1つ)を有するものとして図13Aに示されているが、本体ライナは、本明細書の全体を通して説明されるような1つまたは複数の任意の形状を有し得る、1つ以上の付加的な接着領域を含んでもよいことを理解されたい。
いくつかの変形例では、第1(1302)および第2の(1306)接着領域の一方または両方は、楕円形を有してもよい。これらの変形例では、楕円形の接着領域は、縦(1304)および横(1308)軸に対して任意の好適な様式で配向されてもよい。いくつかの変形例では、楕円形の接着領域の長軸は、縦軸(1304)と平行であり得る。他の変形例では、楕円形の接着領域の長軸は、縦軸に対して角度を成してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、楕円形の接着領域の長軸は、縦軸(1304)と垂直であり得る(すなわち、楕円形の接着領域の長軸は、横軸(1308)と平行であり得る)。楕円形の接着領域を含む、本明細書で説明される本体ライナの変形例では、楕円形の接着領域は、任意の好適な寸法を有してもよい。例えば、いくつかの変形例では、楕円形の接着領域は、約1.3cm以下の短軸を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、短軸は、約0.65cm以下であってもよい。いくつかの変形例では、楕円形の接着領域は、約3.8cm以下である長軸を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、長軸は、約3.2cm以下であってもよい。
いくつかの変形例では、本明細書で説明される本体ライナは、実質的に長方形の形状を有する、1つ以上の接着領域を備えてもよい。例えば、図14は、本体ライナ(1400)の縦軸(1404)の第1の側の第1の接着領域(1402)と、縦軸(1404)の第2の側の第2の接着領域(1406)とを備える、本体ライナ(1400)の一部分の変形例を示す。そこで示されるように、第1(1402)および第2の(1406)接着領域は、形状が長方形であり得る(但し、接着領域は、図14に示されるように丸みを帯びた角を有してもよいことを理解されたい)。また、上記でさらに詳細に説明されるように、標的点(1410)で縦軸(1404)に垂直に交差する横軸(1408)も示されている。第1および第2の接着領域は、好ましくは、横軸(1408)を中心とする。いくつかの変形例では、第1および第2の接着領域の両方は、横軸(1408)に交差するが、第1および第2の接着領域のうちの少なくとも1つは、横軸(1408)を中心としない。他の変形例では、第1および第2の接着領域の一方または両方は、横軸(1408)に交差しない。
長方形の接着領域は、縦軸(1404)に沿った高さ(1412)、および横軸(1408)に沿った幅(1414)を有してもよい。図14に示される変形例では、高さ(1412)は、その幅(1414)より大きくあり得る。これらの変形例は、縦軸(1404)に沿った本体ライナの高さが、横軸(1408)に沿った本体ライナ(1408)の幅より大きい、変形例において特定の有用性を見出し得る。高さ(1412)が幅(1414)より大きいとき、長方形の接着領域は、任意の好適な高さ対幅比を有してもよい。例えば、いくつかの変形例では、長方形の接着領域は、少なくとも約1.1である高さ対幅比を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、高さ対幅比は、少なくとも約2.5である。これらの変形例のうちのいくつかでは、高さ対幅比は、少なくとも約5である。いくつかの変形例では、幅(1414)および高さ(1412)は、それぞれ、約0.65cmおよび約3.2cmであってもよい。他の変形例では、幅(1414)および高さ(1412)は、それぞれ、約1.3cmおよび約3.2cmであってもよい。さらに他の変形例では、幅(1414)および高さ(1412)は、それぞれ、約0.95cmおよび約3.5cmであってもよい。
他の変形例では、長方形の接着領域は、その幅(1414)に等しい高さ(1412)を有してもよい(すなわち、正方形である)。さらに他の変形例では、長方形の接着領域は、その高さ(1412)より大きい幅(1414)を有してもよい。これらの変形例は、本体ライナ(1400)が、縦軸(1404)に沿った高さより大きい横軸(1408)に沿った幅を有する変形例において、特定の有用性を見出し得る。高さ(1412)が幅(1414)より大きいとき、長方形の接着領域は、任意の好適な幅対高さ比を有してもよい。例えば、いくつかの変形例では、長方形の接着領域は、少なくとも約1.1である幅対高さ比を有してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、幅対高さ比は、少なくとも約2.5である。これらの変形例のうちのいくつかでは、幅対高さ比は、少なくとも約5である。いくつかの変形例では、高さ(1412)および幅(1414)は、それぞれ、約0.65cmおよび約3.2cmであってもよい。他の変形例では、高さ(1412)および幅(1414)は、それぞれ、約1.3cmおよび約3.2cmであってもよい。さらに他の変形例では、高さ(1412)および幅(1414)は、それぞれ、約0.95cmおよび約3.5cmであってもよい。
いくつかの変形例では、接着領域は、楕円形または円の弧区画であり得る、弧区画である形状を有してもよい。図17Aは、本体ライナ(1700)の縦軸(1704)の第1の側の第1の接着領域(1702)と、縦軸(1704)の第2の側の第2の接着領域(1706)とを備える、本体ライナ(1700)の一部分の変形例を示す。また、上記でさらに詳細に説明されるように、標的点(1710)で縦軸(1704)に垂直に交差する横軸(1708)も示されている。そこで示されるように、第1(1702)および第2の(1706)接着領域のそれぞれは、内側曲率半径(1712)、外側曲率半径(1714)、および厚さ(1716)を有する、弧区画であってもよい。いくつかの変形例では、標的点(1710)は、内側曲率半径、外側曲率半径、または内側および外側曲率半径の両方の曲率中心であってもよい。厚さ(1716)は、例えば、約0.65cm、約0.95cm、または同等物等の任意の好適な値であってもよい。加えて、第1および第2の接着領域の弧区画は、円および/または楕円形の任意の角度に対してもよい。いくつかの変形例では、弧区画は、180度未満の角度に対してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、弧区画は、135度未満の角度に対してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、弧は、90度未満の角度に対してもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、弧は、45度未満の角度に対してもよい。加えて、いくつかの変形例では、内側曲率半径は、少なくとも約1cmであってもよく、外側曲率半径は、約5cm以下であってもよい。図17Bは、図17Aに関して上記で説明されるように、第1(1702)および第2の(1706)接着領域を有する、チョウ形の本体ライナ(1780)の変形例を示す。加えて、標的点(1710)に向かって湾曲するものとして図17Bに示されているが、接着領域の一方または両方は、標的点(1710)から離れて湾曲してもよいことを理解されたい。例えば、図17Cは、第1(1784)および第2の(1786)円弧形の接着領域を有する、本体ライナ(1781)の変形例を示し、接着領域は、標的点(1710)から離れて湾曲してもよい。
本明細書で説明される本体ライナが、直上で説明されるもの等の1つ以上の接着領域を備えるとき、本体ライナ上の標的点および/または本体ライナの縦および横軸に対して接着領域の配置を制限することが望ましくあり得る。例えば、肛門を直接包囲する皮膚は、高度に神経支配されており、この皮膚上の接着剤の配置によって、不必要な痛みまたは不快感を引き起こし得る。したがって、肛門またはその付近に配置されるであろう標的点から離れて最小距離で任意の接着領域を離間することが望ましくあり得る。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナの接着領域はそれぞれ、本体ライナの標的点から少なくとも1cm離間されてもよい。
加えて、または代替として、任意の接着領域が標的点のある距離内に位置決めされるように、本体ライナを構成することが望ましくあり得る。例えば、標的点が肛門またはその付近に位置決めされたときに、接着領域が臀裂内にあることを確実にすることが望ましくあり得る。加えて、臀部が臀裂の縁より肛門に近づいて肛門に対して移動する傾向があるため、肛門のより近くに接着領域を配置することにより、本体ライナの移動中に接着領域の移動を低減させるであろう。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナの接着領域のそれぞれは、標的点から約5.1cm以内に位置決めされてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナの接着領域のそれぞれは、標的点から約3.5cm以内に位置決めされてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナの接着領域のそれぞれは、標的点から約3.2cm以内に位置決めされてもよい。
加えて、または代替として、任意の接着領域が本体ライナの縦軸を横断しないように、本体ライナを構成することが望ましくあり得る。これは、着用者が、それぞれ、起立および着席するときに、本体ライナが折り畳まれること、および平坦になることを可能にしてもよい。いくつかの変形例では、接着領域のそれぞれは、縦軸から少なくとも0.65cm離間されるように位置決めされてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、接着領域のそれぞれは、縦軸から少なくとも1cm離間されるように位置決めされてもよい。
いくつかの変形例では、上記で説明される上記の配置場所のうちのいくつかまたは全ては、1つ以上の接着域を画定するように組み合わせられてもよい。これらの変形例では、本体ライナは、本体ライナの任意の接着域が接着域内に位置決めされる(例えば、接着域の外側にはいかなる接着領域もない)ように構成されてもよい。例えば、図18Aは、縦軸(1802)および標的点(1806)で縦軸(1802)に垂直に交差する横軸(1804)を有する、本体ライナ(1800)の変形例の一部分を示す。さらに、縦軸(1802)の第1の側の第1の接着域(1808)、および縦軸(1806)の第2の側の第2の接着域(1810)が示されている。そこで示されるように、第1および第2の接着域は、内側曲線(1811)および外側曲線(1812)を有する、弧区画の形状を有してもよく、縦軸(1806)から離れて距離(1814)に位置決めされてもよい。標的点(1806)は、内側曲線(1811)および外側曲線(1812)の曲率中心であってもよい。外側曲線(1812)の曲率半径は、接着領域が位置し得る、外側境界を表してもよく、かつ任意の好適な値であってもよい。いくつかの変形例では、外側曲線(1812)の曲率半径は、約5.1cm以下であってもよい。他の変形例では、外側曲線(1812)の曲率半径は、約3.5cm以下であってもよい。さらに他の変形例では、外側曲線(1812)の曲率半径は、約3.2cm以下であってもよい。同様に、内側曲線(1811)の曲率半径は、接着領域の配置の内側境界を表してもよく、かつ任意の好適な値であってもよい。いくつかの変形例では、内側曲線(1811)の曲率半径は、少なくとも約1cmであってもよい。接着域と縦軸(1802)との間の距離(1814)は、任意の好適な値であってもよい。いくつかの変形例では、距離(1814)は、少なくとも0.65cmであってもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、接着剤は、少なくとも約1cmであってもよい。図18Bは、図18Aに関して説明されるように、第1(1808)および第2の(1810)接着域を有する、チョウ形の本体ライナ(1880)の変形例を示す。
折り目
本明細書で説明される本体ライナが、少なくとも部分的に臀裂内に本体ライナを配置するように縦軸に沿って折り畳まれたとき、縦軸に沿った折り畳みを助長するように本体ライナを構成することが望ましくあり得る。いくつかの変形例では、本体ライナの縦軸に沿った本体ライナの剛性を増加させることが望ましくあり得る。本体ライナの縦軸に沿った剛性を増加させることによって、本体ライナは、縦軸を横断するか、または縦軸に対して角度を成すよりもむしろ、縦軸に沿って折り畳まれる可能性が高い。加えて、縦軸の剛性を増加させることにより、臀裂内の本体ライナの配置を促進してもよい。着用者が臀裂内に本体ライナを押勢するために1本以上の指を使用するとき、縦軸の一部分に印加される力が、剛性縦軸に沿って伝達されてもよく、これは、臀裂の基部のより近くに縦軸を押勢するのに役立ち得る。
縦軸に沿った好ましい折り畳みは、任意の好適な様式で達成されてもよい。いくつかの変形例では、本体ライナは、縦軸に沿って切れ目を付けられるか、または圧搾されてもよい。例えば、図16Aは、本体ライナ(1600)を形成する材料に切れ目が付けられている、縦軸(1604)に沿った折り線(1602)を有する、本体ライナ(1600)の変形例を示す。他の変形例では、折り線(1602)は、本体ライナを形成する材料が縦軸に沿って圧搾されるか、または別様に圧縮される、縦軸に沿った圧搾線と置換されてもよい。さらに他の変形例では、本体ライナは、圧搾線および折り線の両方を備えてもよい。単一の圧搾線(1602)を有するものとして図16Aに示されているが、本体ライナ(1600)は、任意の好適な数の折り線および/または圧搾線(例えば、1本、2本、3本以上の折り線または圧搾線)を有してもよい。例えば、図16Bは、本体ライナ(1606)の縦軸(1610)に沿った3本の折り線(1608)を備える、本体ライナ(1606)の別の変形例を示す。これらの変形例では、縦軸の両側で切れ目を付けること、および/または圧搾することにより、臀裂の中に配置されたときに肛門に対面するように、本体ライナの一部分を広げてもよい。場合によっては、より大きい幅が本体ライナの集群化または不快感をもたらし得るため、切り目を付ける、および/または圧搾する幅を肛門の幅に限定することが望ましくあり得る。
障壁部材
本明細書で説明される本体ライナが臀裂の中に配置され、肛門漏出物量が本体ライナに接触するとき、重力は、下向きの方向に漏出物を引っ張る傾向があり得る。本体ライナが(例えば、漏出物を脱水する流体吸収を介して)十分迅速に流体を不動化することができない場合、肛門漏出物の量は、本体ライナに沿ってライナの正面に向かって進行し得、かつライナの正面から流出し、それによって、汚れの問題を生じ得る。したがって、いくつかの変形例では、本明細書で説明される本体ライナは、本体ライナの正面に向かった漏出物量の流動を制限し、減速し、または別様に防止するのに役立ち得る、1つ以上の特徴を有するように構成されてもよい。
例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、障壁要素を備えてもよい。例えば、図15Aは、第1の障壁要素(1502)および第2の障壁要素(1504)を備える、本体ライナ(1500)の変形例を示す。第1の障壁要素(1502)および第2の障壁要素(1504)の両方を有するものとして図15Aに示されているが、本明細書で説明される本体ライナは、1つの障壁要素(例えば、障壁要素(1502)、障壁要素(1504)、または別の好適な障壁要素のいずれか一方)を備えてもよく、または3つ以上の障壁要素を備えてもよいことを理解されたい。
本明細書で説明される本体ライナが障壁要素を含むとき、障壁要素は、本体ライナの隆起部分を形成し、典型的には、本体ライナの身体対面側から離れて延在してもよい。障壁要素は、流体が本体ライナに対して移動する際に(例えば、重力が本体ライナの正面に向かって流体を引っ張るときに)流体流動に対する障壁を提供し、これは、肛門漏出物を吸収するためのより多くの時間を本体ライナに与え得る。加えて、いくつかの変形例では、障壁要素は、上記でさらに詳細に説明される材料等の1つ以上の流体吸収性材料から形成されてもよい。これらの変形例では、流体が障壁要素に接触するとき、障壁要素は、流体流動に対する物理的障壁を提供してもよく、加えて、流体サンプルのうちの一部または全てを吸収してもよい。
障壁要素は、任意の好適なサイズまたは形状を有してもよい。例えば、いくつかの変形例では、障壁要素は、棒、曲線状の穴縁、または同等物として成形されてもよい。例えば、図15Aに示される本体ライナ(1500)の変形例では、第1の障壁要素(1502)は、本体ライナ(1500)の身体対面表面(1506)から延在し得る、曲線状の穴縁を備えてもよい。いくつかの変形例では、第1の障壁要素(1502)の幅は、障壁要素(1502)が本体ライナ(1500)から離れて延在するにつれて先細になってもよい。また、図15Aに示されるように、第2の障壁要素(1504)は、身体対面表面(1506)から延在し得る、棒構造を備えてもよい。いくつかの変形例では、第2の障壁要素(1504)の幅は、障壁要素(1504)が本体ライナ(1500)から離れて延在するにつれて先細になってもよい。
図15Aに示される第1(1502)および第2の(1504)障壁要素は、本体ライナ(1500)の身体対面表面(1506)に取り付けられたものとして示されているが、障壁要素は、任意の好適な様式で本体ライナに接続されてもよいことを理解されたい。例えば、本体ライナが2つ以上のライナ層を備える変形例では、1つ以上の障壁要素は、2つ以上のライナ層の間に位置決めされてもよい。例えば、本体ライナが、上シートと、裏シートと、上シートと裏シートとの間に位置決めされるコア部材とを備える、変形例では、障壁は、上シートと裏シートとの間に位置決めされてもよい。場合によっては、障壁はまた、上シートとコア部材との間に位置決めされてもよく、またはコア部材と裏シートとの間に位置決めされてもよい。さらに他の変形例では、障壁要素は、本体ライナのライナ層と一体的に形成されてもよい。これらの変形例では、ライナ層の厚さは、障壁要素を形成するように、その一部分において増加させられてもよい。本体ライナの任意の好適なライナ層(例えば、上シート、裏シート、コア部材、または同等物)が、障壁要素を伴って形成されてもよい。
本体ライナが直上で説明されるような1つ以上の障壁要素を備えるとき、障壁要素は、本体ライナに対して任意の好適な場所に位置決めされてもよい。いくつかの変形例では、1つ以上の障壁要素は、本体ライナ上で標的点の前方に位置決めされてもよい。これらの変形例では、本明細書の全体を通して説明されるように、標的点が肛門またはその付近に位置決めされたとき、1つ以上の障壁要素は、本体の正面近くに位置決めされてもよい。場合によっては、障壁要素は、肛門と生殖器(すなわち、陰嚢または膣)との間で着用者の皮膚に接触するか、または別様にそれを圧迫し得る。この接触は、着用者に安心感を提供し得、さらに、本体ライナが適正に位置決めされているという指示を提供し得る、安心感を着用者に提供してもよい。肛門の前方に障壁要素を位置決めすることにより、着用者が直立しているときに肛門漏出物の下向きおよび前方の移動を停止するのに役立ち得る。例えば、図15Bは、肛門(1512)またはその付近に本体ライナ(1500)の標的点(1510)を位置決めするように、少なくとも部分的に臀裂(1508)の中に位置決めされた、図15Aに関して上記で説明される本体ライナ(1500)を示す。第1(1502)および第2の(1504)障壁部材が標的点(1510)の前方に位置決めされるため、第1(1502)および第2の(1504)障壁部材は、肛門(1512)と生殖器(1514)との間に位置決めされてもよい。いくつかの変形例では、1つ以上の障壁要素は、標的点の後方に位置決めされてもよい。これらの変形例では、標的点が肛門またはその付近に位置決めされたとき、標的点の後方に位置決めされる1つ以上の障壁要素は、着用者が腹臥している場合に起こり得る肛門漏出物の流体の後方移動を停止するのに役立ち得る。
配置補助器具
いくつかの変形例では、本体ライナは、少なくとも部分的に臀裂内に本体ライナを配置する際に着用者を支援するように構成されてもよい。例えば、本体ライナが、上シートと、裏シートと、その間に位置決めされるコア部材とを備える、いくつかの変形例では、本体ライナは、コア部材の輪郭が上シートおよび/または裏シートを通して可視的であり得るように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、上シートおよび/または裏シートは、コア部材が視覚的に位置決めされ得るように、コア部材がそれを通して少なくとも部分的に可視化され得るように構成されてもよい。いくつかの変形例では、コア部材は、着色されてもよく、これは、コア部材の視覚的位置決めに寄与し得る。加えて、または代替として、上シートと裏シートとの間のコア部材の厚さは、コア部材の視覚的位置決めを可能にする、本体ライナの厚さの変動を生成してもよい。着用者が視覚的に位置決め可能なコア部材とともに本体ライナを配置しているとき、着用者は、1本以上の指をコア部材の上に置いてもよく、かつ臀裂の中へ本体ライナ部材を前進させてもよい。着用者が肛門に向かって自分の指を前進させる場合、着用者は、盲目的に(例えば、本体ライナ配置の直接可視化を必要としない)、肛門またはその付近に標的点を位置決めするように肛門の周囲でコア部材を中心に置いてもよい。
いくつかの変形例では、本体ライナは、本体ライナの標的点を示し得る、1つ以上のマーキングを備えてもよい。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナの後表面は、本体ライナの標的点に向かって指し示す矢印を備えてもよい。他の変形例では、本体ライナの後表面は、本体ライナの標的点を中心にし得る、十字線、標的照準、または別の形状を備えてもよい。さらに他の変形例では、本体ライナ上の標的点を示し得る1つ以上のパターンが、本体ライナの後表面にエンボス加工されてもよい。上記の変形例では、着用者は、1本以上の指を(マーキングおよび/またはエンボス加工パターンによって示されるような)標的点の上に置いてもよく、かつ肛門またはその付近に標的点を位置決めするように臀裂の中へ本体ライナを前進させてもよい。
さらに他の変形例では、本体ライナは、上記でさらに詳細に説明されるように、1つ以上の障壁部材または1つ以上の圧着域を備えてもよく、1つ以上の障壁部材または圧着域は、触覚フィードバックを着用者に提供して本体ライナの適正な配置を示すように位置決めされてもよい。例えば、本体ライナが少なくとも部分的に臀裂内に配置されたとき、1つ以上の障壁部材または圧着域は、肛門と生殖器との間で着用者の皮膚に接触してもよく、かつ本体ライナが適正に配置されていることをフィードバックしてもよい。
物質送達
いくつかの変形例では、本体ライナは、1つ以上の化合物または組成物を含んでもよい。いくつかの変形例では、本体ライナは、1つ以上のローションまたはスキンケア組成物を含んでもよい。加えて、または代替として、本体ライナは、(例えば、本体ライナの皮膚対面表面を介して)着用者の皮膚に送達され得る、活性剤(例えば、アロエ、グリセリン、ポリジメチルシロキサン等のシリコン油、それらの組み合わせ、および同等物)である1つ以上の薬剤を含んでもよい。加えて、または代替として、本体ライナは、ABLの発生と関連付けられる臭気を最小限化し得る、1つ以上の防臭化合物を含んでもよい。
包装
本明細書で説明される本体ライナは、任意の好適な様式で包装されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、本体ライナは、パウチまたはコンテナに包装されてもよい。場合によっては、本体ライナは、個別に包装されてもよい(すなわち、パウチ/コンテナにつき1つの本体ライナ)。他の変形例では、複数の本体ライナが、ともに包装されてもよい。例えば、いくつかの変形例では、複数の本体ライナは、個々の本体ライナが必要に応じて除去され得るように、剥離可能なコンテナ内に包装されてもよい。
前述のように、本明細書で説明される本体ライナは、剥離ライナとともに包装されてもよい。剥離ライナは、本体ライナの1つ以上の接着領域を介して、一時的に本体ライナに取り付けられてもよい。剥離ライナは、本体ライナと同一の形状であってもよく、または本体ライナとは異なる形状であってもよい。剥離ライナは、単一の部品として構成されてもよく、または2つ以上の別個の部品として構成されてもよい。
いくつかの変形例では、本体ライナは、剥離ライナを伴わずに包装されてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、包装の一部分が、剥離ライナの役割を果たしてもよい。具体的には、いくつかの変形例では、1つ以上の接着領域を有する本体ライナは、接着領域のうちの1つ以上を介して、包装の1つ以上の部分に剥離可能に取り付けられてもよい。これらの変形例では、包装は、本体ライナへのアクセスを提供するように開放されてもよく、本体ライナは、接着領域を暴露するように包装から剥がされるか、または別様に除去されてもよい。
本明細書で説明される本体ライナは、商品化計画の中で提供されてもよい。アレイは、異なる物理的特性を有するユーザのための一連の本体ライナ構成を備えてもよい。物理的特性は、例えば、腰サイズ、ドレスサイズ、または下着サイズ等の任意の好適な特性であってもよい。アレイは、女性ユーザのための第1の一連の本体ライナ構成を備えてもよい。加えて、または代替として、アレイは、男性ユーザのための第2の一連の本体ライナ構成を備えてもよい。各本体ライナ構成は、その特定の本体ライナ構成の意図したユーザを識別するように、包装上に配置された(図形および/またはテキストベースの)指標を有してもよい。消費者は、消費者の必要性のために適切な本体ライナ構成を選択するように指標を使用してもよい。
概して、一連の本体ライナ構成は、異なるサイズを有する本体ライナを備える。上述のように、本体ライナがその中に位置決めされたときに、本体ライナが少なくとも部分的に臀裂から延在することが望ましくあり得る。したがって、ユーザの臀裂のサイズが変化すると、それに応じて、本体ライナのサイズは、本体ライナの回収部分を提供するように変更されてもよい。臀裂のサイズが、ユーザのドレスサイズ、腰サイズ、および/または下着サイズ等のユーザの1つ以上の物理的特性に少なくとも部分的に依存し得るため、異なるドレス、腰、および/または下着サイズを有する、ユーザのための異なるサイズの本体ライナを提供することにより、ユーザが、そのユーザのために適正にサイズを合わせられるであろう本体ライナを選択することを可能にし得る。例えば、いくつかの変形例では、一連の本体ライナ構成は、第1の範囲のドレスサイズを有するユーザのための第1の本体ライナ構成と、第2の範囲のドレスサイズを有するユーザのための第2の本体ライナ構成とを備えてもよい。例えば、第1の範囲のドレスサイズは、ドレスサイズ12以下であってもよく、第2の範囲のドレスサイズは、12より大きくあり得、第1の本体ライナ構成は、第1のサイズを有してもよく、第2の本体ライナ構成は、第2のサイズを有してもよい。他の変形例では、一連の本体ライナ構成は、第1の範囲の腰サイズを有するユーザのための第1の本体ライナ構成と、第2の範囲の腰サイズを有するユーザのための第2の本体ライナ構成とを備えてもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、アレイは、男性および女性ユーザの両方のための一連の本体ライナ構成を備えてもよい。例えば、アレイは、第1の範囲の腰サイズを有する男性ユーザのための第1の本体ライナ構成、および第2の範囲の腰サイズを有する男性ユーザのための第2の本体ライナ構成、第3の範囲の腰サイズを有する女性ユーザのための第3の本体ライナ構成、および第4の範囲の腰サイズを有する女性ユーザのための第4の本体ライナ構成を有してもよい。さらに他の変形例では、アレイは、第1の下着サイズを有するユーザのための第1の本体ライナ構成、および第2の下着サイズを有するユーザのための第2の本体ライナ構成を有する、一連の本体ライナを備えてもよい。一連の構成はさらに、第3の下着サイズを有するユーザのための第3の本体ライナ構成を備えてもよい。
方法
前述のように、本明細書で説明される本体ライナは、便失禁に使用されてもよい。概して、本明細書で説明される方法は、少なくとも部分的に臀裂の中に上記で説明される本体ライナのうちの1つを配置するステップを含んでもよい。いくつかの変形例では、少なくとも部分的に臀裂の中に本体ライナを配置するステップは、縦軸に沿って本体ライナを折り畳むステップを含んでもよく、かつ肛門またはその付近に標的点を位置決めするステップを含んでもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、肛門の約2cm以内に標的点を配置することが望ましくあり得る。
いくつかの変形例では、少なくとも部分的に臀裂内に本体ライナを配置するステップは、本体ライナの少なくとも一部分が臀裂から外へ延在するように、本体ライナを位置決めするステップを含んでもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、臀裂から外へ延在する本体ライナの少なくとも一部分は、臀裂の少なくとも約1cmに延在してもよい。いくつかの変形例では、本体ライナは、本体ライナの少なくとも一部分が臀裂から外へ延在するように、および臀裂から外へ延在する任意の部分が臀裂から外へ約2.5cm未満で延在するように、配置されてもよい。
いくつかの変形例では、少なくとも部分的に臀裂内に本体ライナを配置するステップは、臀部の皮膚に接触して本体ライナの身体対面表面を配置するステップを含んでもよい。これらの変形例のうちのいくつかでは、本体ライナは、本体ライナの身体対面表面上に1つ以上の接着領域を備えてもよく、臀部の皮膚に接触して本体ライナの身体対面表面を配置するステップは、1つ以上の接着領域を介して身体対面表面を臀部の皮膚に接着するステップを含んでもよい。接着領域は、上記でさらに詳細に説明されるような任意の好適な接着領域であってもよい。