JP2016052383A - 扉および機器収納家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】映像記録再生機器等を隠した状態でリモートコントローラーによる操作が行える扉および機器収納家具を提供する。【解決手段】機器収納家具1は、映像記録再生機器4等を収納する収納筐体部2と、上記収納筐体部2の中央前面側に開閉可能に設けられた扉3とを備える。上記扉3は、木材等の不透明素材からなる扉本体部31からなる。この扉本体部31には、上記映像記録再生機器4等のリモートコントローラーから出射される信号光(赤外光)を通過させるための水平横長のスリット32が、例えば上下方向に等間隔で4本形成されている。上記扉3は、例えば20mm厚の板材を用いて製作している。【選択図】図1

Description

この発明は、映像記録再生機器等を隠すことができる扉および機器収納家具に関する。
特許文献1には、光リモコン式オーディオ・ビデオ機器と、このオーディオ・ビデオ機器を制御するための発光部と、この発光部に制御信号を与える制御装置とを内部に設け、リモコン操作装置の光信号を受けて上記制御装置に伝送する受光部と、上記制御装置の制御状態を表示する表示部とを外部に設けたリビング家具が開示されている。このようなリビング家具であれば、仮に上記オーディオ・ビデオ機器の前面に不透明素材からなる扉が存在していても、上記オーディオ・ビデオ機器をリモートコントロールすることが可能である。
特開平1−297006号公報
しかしながら、上記リビング家具では、上記オーディオ・ビデオ機器を制御するための発光部と、この発光部に制御信号を与える制御装置と、リモコン操作装置の光信号を受けて上記制御装置に伝送する受光部とが必要であり、大掛かりな装置になるという欠点がある。
この発明は、上記の事情に鑑み、発光部や制御装置等を必要とせずに映像記録再生機器等を隠した状態でリモートコントローラーによる操作が行える扉および機器収納家具を提供することを課題とする。
この発明の扉は、上記の課題を解決するために、不透明素材からなる扉本体部に、リモートコントローラーから出射される信号光を通過させるための横方向に長いスリットが形成されていることを特徴とする。
上記の構成であれば、映像記録再生機器等を隠して当該扉のデザインを見せる状態としながら、当該扉に形成されている上記スリットによって信号光を通過させることができるので、上記扉で隠されている上記映像記録再生機器等を上記リモートコントローラーによって操作することが可能になる。また、上記スリットは横方向に長いので、上記映像記録再生機器等を横にずらしても、その信号受光部と上記スリットとの相対的な高さ関係が維持されることになる。
上記スリットが上下方向に複数本形成されていてもよい。これによれば、上記映像記録再生機器等における信号受光部の高さが様々である場合にも対応することができる。
上記スリットは、扉表側から扉裏側にかけて一定幅で水平に形成されていてもよい。これによれば、上記スリットに対して斜め上方から出射された信号光は、上記スリットの下面側で反射し、特に1回反射の信号光については、扉の裏面側から斜め上を向いて出ていくので、上記扉で隠されている上記映像記録再生機器等の信号受光部が上記スリットよりも高い位置にあると、上記信号受光部に信号光が到達し易くなる。また、上記スリットの高さと略同じ高さで平行に出射された信号光は、上記スリット内を直進していくので、上記扉で隠されている上記映像記録再生機器等の信号受光部が上記スリットと同程度の高さの位置にあると、上記信号受光部に信号光が到達し易くなる。すなわち、このようなスリットであれば、当該スリットの高さと同程度か或いは高い位置に信号受光部が位置するように上記映像記録再生機器等を置けばよいことになる。
上記スリットにおける信号光を反射する面が、当該面を形成する素材自体の反射率よりも高い反射率を有するように加工されていてもよい。これによれば、2回反射の信号光についての光度低下が抑制され、機器に信号光が到達し易くなる。
或いは、上記スリットは、扉表側から途中箇所まで一定幅で水平に形成された水平部と、上記途中箇所から扉裏側にかけて幅が上記水平部の幅よりも広くされた拡散部とを有してもよい。これによれば、上記スリットに対して斜め上方から出射された信号光のうち、上記水平部の下面側で1回反射した信号光については、上記拡散部を通って扉の裏面側から斜め上を向いて出て行き易くなり、また、上記水平部において反射しないで直進する信号光については、上記拡散部を通って扉の裏面側から斜め下を向いて出て行き易くなる。したがって、上記扉で隠されている上記映像記録再生機器等の信号受光部が上記スリットよりも高い位置或いは低い位置にあると、上記信号受光部に信号光が到達し易くなる。また、上記スリットの高さと略同じ高さで平行に出射された信号光は、上記スリット内を直進していくので、上記扉で隠されている上記映像記録再生機器等の信号受光部が上記スリットと同程度の高さの位置にあると、上記信号受光部に信号光が到達し易くなる。すなわち、このような水平部と拡散部を有するスリットであれば、当該スリットの高さと同程度か高い位置または低い位置等様々な位置に信号受光部を位置させて上記映像記録再生機器等を置くことができる。
上記拡散部は、上記途中箇所から上記扉裏側にかけて徐々に広がるテーパ形状を有してもよい。上記扉を開けると上記拡散部が利用者に見えてしまう場合、このように見える拡散部は、例えば四角形凹溝による段状として視認されるよりも、テーパ形状である方が見栄えがよい。
上記扉本体部は無垢材部分を有しており、上記スリットは、上記無垢材部分に形成されていてもよい。これによれば、上記無垢材部分が上記スリットにおける反射面を形成するので、合板等の積層面が反射面を形成する場合に比べて高い反射率を得ることができる。
また、この発明の機器収納家具は、機器を収納する収納筐体部と、上記収納筐体部に開閉可能に設けられた上記扉とを備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記機器を上記収納筐体部に入れて上記扉で隠して当該扉のデザインを見せる状態としながら、当該扉に形成されている上記スリットによって信号光を通過させることができるので、リモートコントローラーによって上記収納筐体部内の上記機器を操作することが可能になる。
上記機器を支持する棚板が上記スリットに対して高さ調整可能に設けられていてもよい。これによれば、上記機器の信号受光部の高さを、上記スリットを通過する信号光を受ける最適な高さにすることができる。
本発明であれば、発光部や制御装置等を必要とせずに映像記録再生機器等を扉で隠した状態でリモートコントローラーによる操作が行えるという効果を奏する。
本発明の実施形態の扉を備える機器収納家具を示した概略の斜視図であり、同図(A)は扉を閉めた状態を示しており、同図(B)は扉を開けた状態を示している。 同図(A)は図1の機器収納家具の概略の縦断面図であり、同図(B)は扉のスリットを通る信号光の光路を示した説明図である。 図1の機器収納家具に対して、利用者の立位と座位並びに利用者の位置によってスリットへの信号光の入射角度が変化する様子を示した説明図である。 同図(A)は他の実施形態の機器収納家具の概略の縦断面図であり、同図(B)は扉の拡散スリットを通る信号光の光路を示した説明図である。 図4の扉の拡散スリットを通る信号光の配光を示した説明図である。 他の実施形態の扉の拡散スリットを通る信号光の光路を示した説明図である。 拡散スリットにおける信号光の死角を示した説明図である。 同図(A)および同図(B)は棚板を上下に2枚有する実施形態の機器収納家具を示した概略の断面図である。 同図(A)および同図(B)は棚板を上下に2枚有する実施形態の機器収納家具を示した概略の断面図である。 拡散スリットの作製工程における扉本体部の概略の断面形状を示した工程図である。
図1(A)および図1(B)に示すように、この実施形態の機器収納家具1は、映像記録再生機器4等を収納する収納筐体部2と、上記収納筐体部2の中央前面側に例えば蝶番等によって開閉可能に設けられた扉3とを備える。上記機器収納家具1はリビングルーム等の床に置かれる。また、上記機器収納家具1の上面にディスプレイ5等を置くことができる。
上記収納筐体部2の両側には、例えば、引出し21が設けられている。また、上記引出し21間、すなわち機器収納家具1の中央部には、棚部22が設けられており、この棚部22に棚板23が2段に設けられている。上記棚板23上に上記映像記録再生機器4等を置くことができる。上記棚板23の高さは段階的に或いは無段階で調整可能とすることができる。なお、上記映像記録再生機器4等における信号受光部41は、製品毎に様々な高さに設けられるが、機器下端から20mm程度の高さに設けられていることが多い。一方、旧来のビデオテープ付きの機器においては、機器高さが高く、機器下端から20mmの位置よりも上の位置に信号受光部41が設けられることもある。
上記扉3は、木材等の不透明素材からなる扉本体部31を備える。この扉本体部31には、上記映像記録再生機器4等のリモートコントローラーから出射される信号光(赤外光)を通過させるための横方向に長いスリット32が、例えば上下方向に等間隔で4本形成されている。上記スリット32は、例えば上記扉3の横幅の70%から95%程度の長さを有するように形成される。また、上記扉3の厚みは、例えば15mm〜25mm程度とされ、この実施形態では、20mm厚の板材を用いている。また、上記スリット32は、部材が存在しない空間とすることに限らず、ガラス等の透明部材が嵌め込まれていてもよいものである。
図2(A)および図2(B)は、上記スリット32の一例として、上記扉3の表側から上記扉3の裏側にかけて一定幅で横方向に長く形成された水平スリット321を示している。この水平スリット321に対して斜め上方から出射された信号光は、上記水平スリット321の下面側で反射し、特に1回反射の信号光については、上記扉3の裏面側から斜め上を向いて出ていくので、上記扉3で隠されている上記映像記録再生機器4等の信号受光部41が上記水平スリット321よりも高い位置にあると、上記信号受光部41に信号光が到達し易くなる。また、上記水平スリット321の高さと略同じ高さで平行に出射された信号光は、上記水平スリット321内を直進していくので、上記扉3で隠されている上記映像記録再生機器4等の信号受光部41が上記水平スリット321と同程度の高さの位置にあると、上記信号受光部41に信号光が到達し易くなる。すなわち、上記水平スリット321であれば、当該水平スリット321の高さと同程度か高い位置に上記信号受光部41が位置するように上記映像記録再生機器4等を置けばよいことになる。
図2(B)では、上記水平スリット321の下面を基準にした入射角が15°と23°と30°の角度を持つ信号光の反射光を点線で描いている。また、上記水平スリット321のスリット幅(上下幅)は5mmであり、上記扉3の厚みは20mmとしている。このように扉3の厚みが20mmと厚いと、入射角が30°の角度を持つ信号光のうち上記下面にて反射した信号光は、上記水平スリット321の上面に当たり、2回反射の信号光となり、強度が低下する。一方、入射角が23°の角度を持つ信号光については、上記水平スリット321の下面にて反射した信号光の一部が上記水平スリット321の上面にて反射されるものの、他の部分は上記水平スリット321の上面に反射されずに上記水平スリット321から上方に出ていくことができる。この場合の信号光の出射幅は1.39mm程度となる。また、入射角が15°の角度を持つ信号光については、殆どが上記水平スリット321の上面に反射されずに、上記水平スリット321から上方に出ていくことができる。この場合の信号光の出射幅は4.48mm程度となる。
ここで、図3に示すように、利用者が立位か或いは座位かにより、また、利用者が上記機器収納家具1に近い位置か或いは遠い位置に居るかにより、上記スリット32への信号光の入射角度が変化することになる。例えば、最下位置のスリット32の位置から利用者が立位のときのリモートコントローラーの高さが概ね1000mm程度であると想定すると、上記スリット32から1000mm程度離れた場所からの上記最下位置のスリット32への信号光の入射角度は、概ね45°程度になる。
上記水平スリット321を採用する場合、入射角が30°の角度を持つ信号光については、上記のごとく2回反射の信号光となり、強度が低下するため、上記45°程度の入射角の信号光についても同様に2回反射によって強度が低下することになる。ただし、上記水平スリット321の下面および上面を、扉本体部31の素材自体の反射率よりも高反射率な面とすることにより、上記信号光が2回以上反射しても強度の低下を極力抑えることができる。上記高反射面とする加工は、例えば、高反射塗料の塗布、或いは、高反射テープや高反射板の接着等により行うことが可能である。なお、上記水平スリット321のスリット幅は、4mm以上12mm以内とするのが望ましく、より望ましくは、5mm以上10mm以内とする。
図4(A)および図4(B)は、上記スリット32として、拡散スリット322を備える例を示している。この拡散スリット322は、扉3の表側から途中箇所まで一定幅で横方向に長く形成された水平部322aと、上記途中箇所から扉3の裏側にかけてスリット幅が上記水平部322aの幅よりも広くされた拡散部322bとを有している。この例では、上記水平部322aの奥行きを8mmとし、上記拡散部322bの奥行きを12mmとしている。上記水平部322aのスリット幅(上下幅)は8mmに設定されている。また、上記拡散部322bは、上記途中箇所から上記扉3の裏側にかけて徐々に広がるテーパ形状を有している。上記テーパの角度は90°に設定されているが、このような角度に限らない。なお、上記拡散スリット322の上記水平部322aにおいても、上記水平スリット321と同様、信号光を反射する面が、当該面を形成する素材自体の反射率よりも高い反射率を有するように加工されていてもよいものである。
上記拡散スリット322に対して斜め上方から出射された信号光のうち、上記水平部322aの下面側で1回反射した信号光については、上記拡散部322bを通って扉3の裏面側から斜め上を向いて出て行き易くなり、また、上記水平部322aにおいて反射しないで直進する信号光については、上記拡散部322bを通って上記扉3の裏面側から斜め下を向いて出て行き易くなる。したがって、上記扉3で隠されている上記映像記録再生機器4等の信号受光部41が上記拡散スリット322よりも高い位置或いは低い位置にあると、上記信号受光部41に信号光が到達し易くなる。また、上記拡散スリット322の高さと略同じ高さで平行に出射された信号光は、上記拡散スリット322内を直進していくので、上記扉3で隠されている上記映像記録再生機器4等の信号受光部41が上記拡散スリット322と同程度の高さの位置にあると、上記信号受光部41に信号光が到達し易くなる。すなわち、このような水平部322aと拡散部322bを有する拡散スリット322であれば、当該拡散スリット322の高さと同程度か高い位置または低い位置等様々な位置に上記信号受光部41を位置させて上記映像記録再生機器4等を置くことができる。
図4(B)では、上記水平部322aの下面を基準にした入射角が15°と30°の角度を持つ信号光の反射光を点線で描いている。また、上記拡散スリット322のスリット幅は8mmであり、扉3の厚みは20mmとしている。上記扉3の厚みが20mmと厚くても、入射角が30°の角度を持つ信号光は、無反射通過或いは1回反射通過で上記拡散スリット322から出ていくことができる。また、入射角が45°の角度を持つ信号光であっても、無反射通過或いは1回反射通過で上記拡散スリット322から出ていくことを可能にすることができる。
なお、上記扉3の前面側であって上記水平部322aの入口周囲に研磨を施すことで、上記水平部322aの奥行きが1mm減って7mm程度となる場合もある。この場合、上記水平部322aの下面の奥行きが短くなるものの、当該水平部322aの上側面の前端の高さが高くなる。このため、1回反射通過よりも無反射通過の割合が多少増えるが、図4(B)の拡散スリット322の場合と殆ど変わらないものとなる。
図5は、リモートコントローラーから出射された信号光が上記拡散スリット322を通ったときの配光状態の概略を示している。上記拡散スリット322の面は特に鏡面としているものではなく、鏡面的な反射と拡散的な反射との合成的な配光特性が示される。上記拡散スリット322に仮に入射角度が30°で信号光が入射すると、上記扉3の裏側において、水平軸に対して30°程度上方の向きを中心として幅を持つ光束が得られることになる。なお、上記拡散スリット322を反射することなく通過した信号光には、上記のような拡散的な配光分布は得られず、ピンポイント的に上記信号受光部41を位置させることが必要になる場合がある。
図6は、上記拡散スリット322の他の例を示している。この例では、上記水平部322aのスリット幅(上下幅)は6mmに設定されている。また、上記扉3の前面から上記水平部322aの奥端までの長さを10.5mmとし、上記拡散部322bの奥行きを9.5mmとしている。なお、上記扉3の前面側であって上記水平部322aの入口周囲に研磨が施されており、上記水平部322aの奥行きが1mm減って9.5mm程度となっている。また、この図6においては、上記扉3の裏面から10mm離れた位置において、高さ方向に10mmピッチで黒丸を付している。この黒丸の位置は、棚板23が10mmピッチで高さ変更される場合に、上記映像記録再生機器4等の信号受光部41の高さが変化することを例示している。なお、上記拡散スリット322における上記水平部322aのスリット幅は、4mm以上12mm以内とするのが望ましく、より望ましくは、5mm以上10mm以内とする。
図7は、上記扉3の裏面側において、上記拡散スリット322を通過する信号光の死角となるエリアの概略をクロスハッチングで示している。すなわち、上記死角となるエリアに上記映像記録再生機器4等の信号受光部41が位置している場合、上記映像記録再生機器4等を操作できないおそれがある。
図8(A)および図8(B)に示す機器収納家具1は、2枚の棚板23のうちの上側の棚板23を支持するために、上側の棚板23の四隅近傍の左右縁部の下面には、それぞれ2つのダボピン用の穴群25Aと穴群25Bを上下に設けている。上記ダボピン用の穴は所定ピッチである10mmピッチで形成されている。そして、図8(A)に示しているように、上から2番目であるB位置の拡散スリット322の中心位置から25mm下方に棚板23の上面が位置しているとすれば(図では、上側穴群25Aのうち下から2番目を使用)、このときよりも1つ上の穴を用いると、上記B位置の拡散スリット322の中心位置から15mm下方に棚板23の上面を位置させることができる。換言すれば、上記B位置の拡散スリット322の中心位置から20mm下方に棚板23の上面を位置させることはできない。
上記拡散スリット322の中心位置から20mm下方に棚板23の上面を位置させる場合には、図8(B)に示しているように、上から3番目であるC位置の拡散スリット322を用いることとする。この場合は、下側穴群25Bを用いる。この下側穴群25Bは、上側穴群25Aとピッチが上記所定ピッチ未満の間隔(例えば5mm)ずれるように形成されている。このため、例えば、下側穴群25Bの下から3番目の穴を使用すると、上から3番目であるC位置の拡散スリット322の中心位置から20mm下方に棚板23の上面を位置させることができる。すなわち、上側穴群25Aの使用と上記下側穴群25Bの使用とでは、上記所定ピッチ未満の間隔で上記拡散スリット322に対する上記棚板23に高さの相違が生じる。なお、上記のように、所定ピッチを10mmとし、ずれ(上記所定ピッチ未満の間隔)を5mmとすることに限るものではない。
また、上記機器収納家具1は、2枚の棚板23のうちの下側の棚板23を支持するためのダボピン用の穴群25Cを備えている。この穴群25Cの下から2番目の穴を用いるときには、上から4番目であるD位置の拡散スリット322の中心位置から21mm下方に下側の棚板23の上面を位置させることができる。また、上記穴群25Cの最も下の穴を用いるときには、上記D位置の拡散スリット322の中心位置から31mm下方に下側の棚板23の上面を位置させることができる。
なお、図9(A)および図9(B)に示すように、ダボピン用の穴群25Aと穴群25Bを当該機器収納家具1の前後方向にずらして設けることとしてもよい。上記ダボピン用の穴は例えば10mmピッチで形成されており、上記穴群25Aと穴群25Bの相互位置は上下に5mmずらされている。そして、上側の棚板23の四隅近傍の左右縁部の下面には、ダボピンが係合する凹部が前後方向に2個、上記穴群25Aと穴群25Bの前後ずらし量に対応した距離離間して形成されている。このような構成においても、例えば5mmピッチで上側の棚板23の高さ調節が行える。さらに、この構成であれば、先の構成ように拡散スリット322の変更を要しない利点も得られる。
また、上記機器収納家具1は、底板24を備えている。上記下側の棚板23を取り外したときには、上記底板24に上記映像記録再生機器4等を置くことができる。すなわち、上記下側の棚板23を外して上記底板24上に上記映像記録再生機器4等を置くことで上記スリット32に対する上記映像記録再生機器4等の信号受光部41の高さを変えることができる。
最も上に位置するA位置の拡散スリット322は、上記映像記録再生機器4等の信号受光部41が比較的高い箇所にある場合に利用される。同様に、上記映像記録再生機器4等の信号受光部41が比較的高い箇所にある場合、上記下側の棚板23を取り外して上記底板24に上記映像記録再生機器4等を置くことでも対応できる。
次に、図10に基づいて、上記拡散スリット322の形成方法例について説明する。加工対象となる板材(扉本体部31を構成する板材)は、無垢材板31aの表裏両面に化粧板31bを設けてなるものである。上記拡散スリット322を形成する箇所には、(a)に示すように、角型の凹溝を上記板材の端から端まで形成する。次に、上記凹溝に接着剤を塗布し、(b)に示すように、無垢材からなる埋め込み板31cを圧入して固定する。なお、この無垢材からなる埋め込み板31cにより、上記化粧板31bの切削端面が露呈せずに無垢材が露呈するので、上記扉3の意匠性が向上する。次に、(c)および(d)に示すように、上記埋め込み板31cの上面にR12.5mmの凹曲面溝を曲面切削工具51により形成する。次に、上記角型の凹溝に、(e)に示すように、エンドミル52を入れて加工することにより、一定幅で横方向に長いスリットを形成する。次に、上記拡散部322bとなる箇所を、(f)に示すように、テーパ面を形成できるエンドミル53によって加工する。次に、(g)に示すように、扉本体部31の四隅部を仕上げ材31dによって仕上げ加工する。そして、上記拡散スリット322となる箇所の扉前面において、上記埋め込み板31cを含む領域を研磨部材54により研磨し、その後にウレタン塗装を行う。このウレタン塗装により、上記拡散スリット322の光反射率が向上する。もちろん、この作製方法は一例であり、この作製方法に限られるものではない。
上記拡散部322bはテーパ形状に限らない。例えば、上記拡散部322bは、上記拡散スリット322の途中箇所から上記扉裏側にかけて急峻に広がる四角凹形状を有していてもよい。なお、上記機器収納家具1は、図1(B)に示したように、上記扉3が開けられた状態では、利用者に見える状態となるが、上記拡散部322bがテーパ形状である方が、上記四角凹形状とされる場合よりも見栄えがよい。
上記スリット32の本数は4本に限らず、例えば、1本から10本の範囲とすることができる。上記スリット32が上下方向に複数本形成されていれば、上記映像記録再生機器4等における信号受光部41の高さが様々である場合にも対応できるようになる。また、本数が多いほど信号光の死角が少なくなるが、デザイン性が低下し加工コストが高くなる傾向がある。なお、上記スリット32を1本とする場合には、この1本のスリット32に対して1段棚板の高さを調節できるようにする。棚板の高さ調節は無段階で行うようにしてもよい。例えば、支柱部に上下にガイドされるガイド部材に螺子孔を形成しておき、この螺子孔に螺合するボルトの先端を上記支柱に圧接し、任意の高さで上記ガイド部材を固定する。上記ガイド部材で棚板を支持することで、上記映像記録再生機器4等を無段階で高さ調節が行える。
また、複数本設けられるスリット32において、全てを同じ形状とすることに限るものではない。例えば、複数本設けられる拡散スリット322において、その拡散部322bのテーパ角度、或いは水平部322aと拡散部322bの奥行きの比率を違えるなどしてもよい。また、複数本設けられるスリット32において、上記水平スリット231と上記拡散スリット322を混在させてもよい。また、複数本設けられるスリット32の間隔を均等とせずに、上側ほど或いは下側ほど間隔が狭まるようにしてもよい。また、上記スリット32として、扉表側から扉裏側にかけて水平とするのではなく、例えば、扉裏側にかけて斜めに上を向く形状のスリットを採用してもよい。
このように、本発明にかかる扉3においては、不透明素材からなる上記扉本体部31に、リモートコントローラーから出射される信号光を通過させるための横方向に長い上記スリット32が形成されているので、上記映像記録再生機器4等を見せないで当該扉3のデザインを見せる状態としながら、当該扉3に形成されている上記スリット32によって信号光を通過させることができるので、上記扉3で隠されている上記映像記録再生機器4等を上記リモートコントローラーによって操作することが可能になる。
上記扉本体部31が無垢材部分を有し、上記スリット32が上記無垢材部分に形成されていると、上記無垢材部分が上記スリット32における反射面を形成するので、合板等の積層面が反射面を形成する場合に比べて高い反射率を得ることができる。
また、上記機器収納家具1は、機器を収納する収納筐体部2と、上記収納筐体部2に開閉可能に設けられた上記扉3とからなるので、上記映像記録再生機器4等を上記収納筐体部2に入れて上記扉3で隠して当該扉のデザインを見せる状態としながら、当該扉3に形成されている上記スリット32によって信号光を通過させることができるので、リモートコントローラーによって上記収納筐体部2内の上記映像記録再生機器4等を操作することが可能になる。なお、上記扉3は機器収納家具1に設けられるものに限らない。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 機器収納家具
2 収納筐体部
23 棚板
24 底板
25A 穴群
25B 穴群
3 扉
31 扉本体部
32 スリット
321 水平スリット
322 拡散スリット
322a水平部
322b拡散部
4 映像記録再生機器(機器)

Claims (9)

  1. 不透明素材からなる扉本体部に、リモートコントローラーから出射される信号光を通過させるための横方向に長いスリットが形成されていることを特徴とする扉。
  2. 請求項1に記載の扉において、上記スリットが上下方向に複数本形成されていることを特徴とする扉。
  3. 請求項1または請求項2に記載の扉において、上記スリットは、扉表側から扉裏側にかけて一定幅で水平に形成されていることを特徴とする扉。
  4. 請求項3に記載の扉において、上記スリットにおける信号光を反射する面が、当該面を形成する素材自体の反射率よりも高い反射率を有するように加工されていることを特徴とする扉。
  5. 請求項1または請求項2に記載の扉において、上記スリットは、扉表側から途中箇所まで一定幅で水平に形成された水平部と、上記途中箇所から扉裏側にかけて幅が上記水平部の幅よりも広くされた拡散部とを有することを特徴とする扉。
  6. 請求項5に記載の扉において、上記拡散部は、上記途中箇所から上記扉裏側にかけて徐々に広がるテーパ形状を有することを特徴とする扉。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の扉において、上記扉本体部は無垢材部分を有しており、上記スリットは、上記無垢材部分に形成されていることを特徴とする扉。
  8. 機器を収納する収納筐体部と、上記収納筐体部に開閉可能に設けられた請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の扉とを備える機器収納家具。
  9. 請求項8項に記載の機器収納家具において、上記機器を支持する棚板が上記スリットに対して高さ調整可能に設けられていることを特徴とする機器収納家具。
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