JP2016051082A - 電源装置、画像形成装置および電源制御方法 - Google Patents

電源装置、画像形成装置および電源制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを削減しつつクリーニング電圧を高精度に制御する。【解決手段】本発明に係る電源装置は、転写電源部と分離電源部と算出部と決定部とを備える。転写電源部は、像担持体上に形成されるトナー像を被転写材に転写するのに用いられる転写出力を負荷に供給する。分離電源部は、被転写材を前記像担持体から分離するのに用いられる分離電圧を出力するとともに、分離電圧を分圧した電圧を、像担持体に残存する未転写トナーを除去するのに用いられるクリーニング電圧として負荷に供給する。算出部は、転写出力の設定値を所定の値に設定して、転写出力を負荷へ供給するように転写電源部を制御し、そのときに負荷に印加される電圧の値または負荷を流れる電流の値を示す出力値と、設定値とを用いて、負荷の抵抗値を算出する。決定部は、算出部により算出された負荷の抵抗値を用いて、クリーニング時に出力すべき分離電圧の値を決定する。【選択図】図2

Description

本発明は、電源装置、画像形成装置および電源制御方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、高電圧を生成する高圧電源は、帯電、現像、転写、分離の出力毎に(高電圧を発生する)トランスを有し、出力タイミング、出力値を独立に制御している。ここで高圧電源の部品コストのうち、トランスの占める割合は大きい。そのため、複数の出力を共通のトランスより生成することで、コストを削減する技術が知られている。
例えば特許文献1には、分離電圧を生成するトランスで生成された分離電圧を分圧して得られる電圧を、クリーニング電圧として負荷(転写ローラ等)に供給する構成(分離電圧を生成するトランスと、クリーニング電圧を生成するトランスとが共通化された構成)が開示されている。
しかしながら、従来技術においては、負荷の抵抗値の影響により、クリーニング電圧を高精度に制御することができないという問題がある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、像担持体上に形成されるトナー像を被転写材に転写するのに用いられる転写出力を負荷に供給する転写電源部と、前記被転写材を前記像担持体から分離するのに用いられる分離電圧を出力するとともに、前記分離電圧を分圧した電圧を、前記像担持体に残存する未転写トナーを除去するのに用いられるクリーニング電圧として前記負荷に供給する分離電源部と、前記転写出力の設定値を所定の値に設定して、前記転写出力を前記負荷へ供給するように前記転写電源部を制御し、そのときに前記負荷に印加される電圧の値または前記負荷を流れる電流の値を示す出力値と、前記設定値とを用いて、前記負荷の抵抗値を算出する算出部と、前記算出部により算出された前記負荷の抵抗値を用いて、クリーニング時に出力すべき前記分離電圧の値を決定する決定部と、を備える電源装置である。
本発明によれば、コストを削減しつつクリーニング電圧を高精度に制御することができる。
図1は、画像形成装置の転写部の概略構成の一例を示す図である。 図2は、電源装置の構成の一例を示す図である。 図3は、分離電圧、クリーニング電圧および転写出力の出力タイミングの一例を示す図である。 図4は、CPUの機能構成の一例を示す図である。 図5は、負荷の抵抗値を測定する構成を説明するための概念図である。 図6は、非作像時の一例であるクリーニング時における負荷の抵抗値の経時的変化の一例と、作像時における負荷の抵抗値の経時的変化の一例とを示す図である。 図7は、中間転写ベルトの温度と抵抗値との関係の一例を示す図である。 図8は、負荷の抵抗値の測定を実施する条件を説明するための図である。 図9は、トナーが介在しない場合の中間転写ベルト上の残留電位の減衰特性の一例を示す図である。 図10は、中間転写ベルト上の残留電位の減衰時間について説明するための図である。 図11は、CPUの動作例を示すフローチャートである。 図12は、実施形態で対応可能な電源構成の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る電源装置、画像形成装置および電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の電源装置1は、電子写真方式の画像形成装置に搭載される。なお、電源装置1が搭載される画像形成装置としては公知の様々な構成を採用することができる。図1は、本実施形態の電源装置1が搭載された画像形成装置における転写部の概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、転写部は、画像形成部111Y、111M、111C、111Kと、中間転写ベルト106と、支持ローラ103および104と、二次転写ローラ101と、二次転写部対向ローラ102と、定着装置108と、電源装置1と、搬送ローラ112と、搬送ベルト113とを備える。
図1に示すように、画像形成部111Y、111M、111C、111Kは、中間転写ベルト106の移動方向(矢印a方向)の上流側から、画像形成部111Y、111M、111C、111Kの順番で中間転写ベルト106に沿って配置されている。
まず画像形成部111の感光体110(図1に示す110Y、110M、110C、110K)上に形成されたトナーパターン(トナー像)を、一次転写ローラ(図3に示す109Y、109M、109C、109K)により、中間転写ベルト106の外周上に転写(一次転写)する。感光体110上にトナーパターンを形成する方法は、周知の方法と同様であり、感光体110は、帯電器(不図示)により一様に帯電された後に書き込み部(不図示)から出射される光情報(画像データに基づく光情報)で露光される。これにより、感光体110上には静電潜像が形成され、感光体110上に形成された静電潜像に対して不図示の現像装置からトナーが供給されることで、感光体110上にトナーパターン(トナー像)が形成されるという具合である。
その後、一次転写されたトナーパターンを支持ローラ103、104によって二次転写ローラ101の直下まで移動させる。この際、搬送されてきた用紙(被転写材の一例)107aとトナーパターンの位置を一致させるように、用紙107aを搬送する搬送ローラ112の駆動が制御される。用紙107aとトナーパターンの位置が一致したところで、二次転写ローラ101に対して、中間転写ベルト(像担持体の一例)106上に形成されるトナー像を用紙107aに転写するのに用いられる転写出力が電源装置1から供給され、中間転写ベルト106から用紙107aへとトナーパターンの転写(二次転写)が行われる。また、用紙107aの紙間(二次転写ローラ101と二次転写部対向ローラ102との間の転写位置に通紙が行われない期間)では、二次転写ローラ101に対して、中間転写ベルト106に残存する未転写トナーを除去するのに用いられるクリーニング電圧を印加することで、用紙107aの裏汚れを防いでいる。
図2は、本実施形態の電源装置1の概略構成の一例を示す図である。図2に示すように、電源装置1は、転写電源部10と、分離電源部20と、CPU30とを備える。なお、説明の便宜上、図2の例では、本発明に係る構成要素を主に例示しているが、電源装置1が有する構成要素は、これらに限られるものではない。
転写電源部10は、像担持体(この例では中間転写ベルト106であるが、例えば感光体110の場合もあり得る)上に形成されるトナー像を被転写材(この例では用紙)に転写するのに用いられる転写出力を負荷40に供給する手段である。図2の例では、転写電源部10は、紙転写出力制御部11と、紙転写トランス12と、出力FB(フィードバック)回路13とを有する。紙転写出力制御部11は、後述のCPU30の制御の下、CPU30によって設定された値(紙転写出力目標値)の転写出力が負荷40に供給されるよう、紙転写トランス12を駆動させるとともに、転写出力を紙転写出力目標値に保つ制御を行う。
出力FB回路13は、基本的には、トナー像を被転写材に転写する作像中の紙転写バイアス(電流または電圧)を監視して画質を制御するために利用され、公知の様々な構成を採り得る。転写出力の設定値が電流値を示す場合、つまり、転写電源部10が、CPU30の制御の下、負荷40に供給する電流の値を設定値に保つ定電流制御を行う場合、上記紙転写バイアスは電圧を示す。また、転写出力の設定値が電圧値を示す場合、つまり、転写電源部10が、CPU30の制御の下、負荷40に印加する電圧の値を設定値に保つ定電圧制御を行う場合、上記紙転写バイアスは電流を示す。この出力FB回路13を利用すれば、転写電源部10から見た電流、電圧の関係が分かるため、負荷40の抵抗値を算出することができる。より具体的な内容については後述する。
分離電源部20は、被転写材を像担持体から分離するのに用いられる分離電圧を出力するとともに、分離電圧を分圧した電圧を、像担持体に残存する未転写トナーを除去するのに用いられるクリーニング電圧として負荷40に供給する手段である。図1の例では、分離電源部20は、分離出力制御部21と、分離トランス22と、分圧抵抗23とを有する。分離出力制御部21は、後述のCPU30の制御の下、CPU30によって設定された値(分離出力目標値)の分離電圧が生成されるよう、分離トランス22を駆動させるとともに、分離電圧を分離出力目標値に保つ制御を行う。分離トランス22によって生成された分離電圧は、不図示の分離電極に供給される。また、分離電圧は、分圧抵抗23により分圧され、その分圧により得られた電圧が、クリーニング電圧として負荷40に供給される。つまり、この例では、分離電圧を生成するトランスと、クリーニング電圧を生成するトランスとが共通化される構成であると考えることができる。なお、図2の例では、2つの分圧抵抗23が図示されているが、分圧抵抗23の数および抵抗値については、設計条件等に応じて任意に変更可能である。
CPU30は、電源装置1の動作を統括的に制御する。例えばCPU30は、分離電圧の出力タイミングでは、分離出力目標値に設定された分離電圧を出力するように分離電源部20を制御する。また、例えばCPU30は、転写出力の出力タイミングでは、紙転写出力目標値に設定された転写出力を負荷40に供給するように転写電源部10を制御する。また、例えばCPU30は、クリーニング電圧の出力タイミングでは、所定のクリーニング電圧を出力するのに必要な分離電圧を出力するように分離電源部20を制御する。
図3は、分離電圧、クリーニング電圧、および、転写出力の出力タイミングの一例を示す図である。本実施形態では、クリーニング電圧は、分離電圧を分圧して得られるものであるため、どちらか一方の電圧を制御する際に、他方の電圧も同時に出力されることになる。作像中(紙転写中)に出力すべき分離電圧については、分離出力制御部21が、CPU30から指定された分離出力目標値の分離電圧が生成されるよう、分離トランス22を駆動させる制御を行うので、目標値通りの出力となる。一方、クリーニング時に負荷40に供給すべきクリーニング電圧については、負荷40の抵抗値を考慮して、分離トランス22で生成すべき分離電圧の値が決定される。この具体的な内容については後述する。一般的な二次転写方式の作像において、クリーニング中に分離電圧が出力されたとしてもクリーニング性能に影響を与えることはない。また、作像中にクリーニング電圧が出力されたとしても、そのオフセット分(図中Vc)を転写出力に上乗せして出力すれば、転写プロセスとして問題ない。
図4は、本実施形態のCPU30の機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、CPU30は、算出部31と、決定部32とを有する。なお、図4の例では、本発明に係る機能を主に例示しているが、CPU30が有する機能はこれらに限られるものではない。図4の例では、算出部31および決定部32の各々の機能は、CPU30がROM(不図示)等に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
算出部31は、転写出力の設定値を所定の値に設定して、転写出力を負荷40へ供給するように転写電源部10を制御し、そのときに負荷40に印加される電圧または負荷40を流れる電流の値を示す出力値(上記紙転写バイアスの値)と、設定値とを用いて、負荷40の抵抗値を算出する。負荷40に供給する電流の値を設定値に保つ定電流制御の場合、出力FB回路13によって検出される上記出力値は、転写出力を負荷40に供給するときに実際に負荷40に印加される電圧値を示すので、算出部31は、設定値が示す電流値と、出力値が示す電圧値との関係からオームの法則を用いて負荷40の抵抗値を算出することができる。また、負荷40に印加する電圧の値を設定値に保つ定電圧制御の場合、出力FB回路13によって検出される上記出力値は、転写出力を負荷40に供給するときに実際に負荷40を流れる電流値を示すので、算出部31は、設定値が示す電圧値と、出力値が示す電流値との関係からオームの法則を用いて負荷40の抵抗を算出することができる。
また、本実施形態では、算出部31は、トナー像を被転写材に転写するタイミング以外のタイミングで(非作像時に)、負荷40の抵抗値を算出する。より具体的な内容については後述する。
図5は、負荷40の抵抗値を測定する構成を説明するための概念図である。図5に示すように、作像時(紙転写時)の負荷40には、二次転写ローラ101および二次転写部対向ローラ102の各々を含むローラの抵抗と、中間転写ベルト106の抵抗とに加えて、帯電したトナーや紙が介在することになる。一般的に、作像時に出力される転写出力の極性と、クリーニング時に出力されるクリーニング電圧の極性とは反対であるため、作像時には、転写電源部10から見た負荷40の抵抗値と、クリーニング電圧を出力する分離電源部20から見た負荷40の抵抗値とは異なる値を示すことになる。このため、負荷40の抵抗値を算出する際には、電荷を持った負荷が存在しない状況下で測定することが理想的である。
図6は、非作像時の一例であるクリーニング時における負荷40の抵抗値の経時的変化の一例と、作像時における負荷40の抵抗値の経時的変化の一例とを示す図である。何れの場合も負荷40の抵抗値は温度に依存するが、図6からも理解されるように、クリーニング時における負荷40の抵抗値の変化量は、作像時における負荷40の抵抗値の変化量に比べて小さいことが分かる。また、上述したように、クリーニング時における負荷40は、中間転写ベルト106、二次転写ローラ101および二次転写部対向ローラ102より構成される。電源をON(画像形成装置に対する電力の供給を開始)してからの機内温度の変化は緩やかであるので、クリーニング時における負荷40の抵抗値の経時による変動量は緩やかである。つまり、クリーニング時における負荷40の抵抗値の測定は、機内温度の変化があった場合、もしくは、連続印刷によるモジュールの温度変化があった場合に行えばよい。
図7は、中間転写ベルト106の温度と抵抗値との関係の一例を示す図である。上述したように、クリーニング時の負荷40は、主に中間転写ベルト106と転写ローラ(二次転写ローラ101、二次転写部対向ローラ102)であるが、これらの抵抗値は一般的に温度に依存している。図6は、中間転写ベルト106の体積抵抗値を示しているが、温度と抵抗値との関係を示す特性の変化は、ベルトの材質に依存する。
上述したように、非作像時における負荷40の抵抗値の変化は、作像時に比べて小さいので、負荷40の抵抗値の測定は、機内温度の変化量が閾値を超える場合、もしくは一般的な調整モード(同種の印刷枚数が数枚〜数十枚に1度の割合で実施される調整モード)に乗じて行うこともできる。他の調整モードに合わせて負荷40の抵抗値の測定を行うことで、印刷の待ち時間を低減できる。
次に、図8を参照して、負荷40の抵抗値の測定(算出)を実施する条件について説明する。上述したように、作像時の負荷40には、電荷を持ったトナーや紙が介在しているため、測定するタイミングとしては適していない。また、調整モードなどの非作像時においても、紙転写の上流で一次転写を実施する場合、中間転写ベルト106上に一次転写バイアスによる残留電荷が残っている場合があるため、この場合も、転写電源部10から見た負荷40の抵抗値と、分離電源部20から見た負荷40の抵抗値とが一致しない。以上より、負荷40の抵抗値を測定する際には、中間転写ベルト106上に残留電荷のない状態での測定が望ましい。また、クリーニング時に、負荷40の抵抗値を測定するモードを設けると、印刷時間に影響を与えるため、上記条件を回避できる別の調整モード時に測定を行うことで、印刷時間に影響を与えずに負荷40の抵抗値を測定することができる。
図9は、トナーが介在しない場合の中間転写ベルト106上の残留電位の減衰特性の一例を示す図である。減衰時間はベルトの材質に依存するが、負荷40の抵抗値の測定を行う場合には、ベルト電位が存在しないタイミングで測定を行うことが望ましい(ベルト電位が存在しても、測定結果に影響を与えない程度)。
図10は、中間転写ベルト106上の残留電位の減衰時間について説明するための図である。図9に示す減衰特性を示すベルト材質の場合、ベルトが500Vに帯電しても0.1s後には残留電位は30V以下となる。仮に負荷40の抵抗値の測定を行う際の転写出力(定電流制御の場合)を50μAに設定した場合、抵抗値のズレは0.6MΩとなる。一般的にクリーニング時の負荷40の抵抗値は数十MΩであるため、ズレの許容値を±1MΩ以下と規定すると、0.6MΩのズレは規格内に収まる。また、ベルトの移動速度を150mm/s、二次転写よりも50mmだけ上流側に一次転写が存在する場合、一次転写で印加されたベルト上の電荷は0.33s後に二次転写に到達するため、抵抗値の測定条件を満足する。
以上より、算出部31は、負荷40に存在する電荷の量が、負荷40の抵抗値の算出に影響を与えない値を示す閾値(例えば0であってもよい)以下の場合に、負荷40の抵抗値を算出することが好ましい。本実施形態では、算出部31は、一次転写の出力を伴わない調整モードに乗じて、負荷40の抵抗値を算出する。
図11は、本実施形態において負荷40の抵抗値を算出する場合のCPU30の動作例を示すフローチャートである。画像形成装置に対する電力の供給が開始された場合(電源ON)、または、印刷を実行可能な通常状態よりも消費電力が小さいスリープ状態から通常状態に復帰した場合(ステップS1)、一次転写の出力を伴わない調整モードに移行する(ステップS2)。このとき、CPU30(算出部31)は、転写出力の設定値を所定の値に設定して、転写出力を負荷40へ供給するように転写電源部10を制御し、そのときに負荷40に印加される電圧または負荷40を流れる電流の値を示す出力値と、設定値とを用いて、負荷40の抵抗値を算出する。例えば定電流制御の場合、CPU30は、設定値が示す電流値と、出力FB回路13によって検出された電圧値との関係からオームの法則を用いて負荷40の抵抗値を算出する。また、CPU30は、調整モード終了時に、そのときの機内温度を示す情報を不図示のメモリに記録しておく。機内温度は、例えば二次転写ローラ101の温度でもよいし、中間転写ベルト106の温度でもよい。機内温度は、不図示の温度センサーによって検出され、CPU30は、その検出結果を示す情報を取得して不図示のメモリに記録する。
次に、CPU30は、所定枚数印刷が行われたか、あるいは、機内温度の変化量が閾値を超えているかを判断する(ステップS3)。なお、機内温度の変化量は、直近の調整モードの終了時点の機内温度と、現在の機内温度との変化量を指す。ステップS3が肯定の場合(ステップS3:Yes)、処理はステップS2に戻る。一方、ステップS3が否定の場合(ステップS3:No)、CPU30は、その時点で受け付けていた印刷ジョブに基づく印刷を実行する制御を行う(ステップS4)。CPU30は、1枚の印刷が完了するたびに、印刷が終了したか否かを判断し(ステップS5)、印刷が終了していない場合(ステップS5:No)、上述のステップS3以降の処理を繰り返す。一方、印刷が終了した場合(ステップS5:Yes)、CPU30は、画像形成装置に対する電力の供給が停止された(電源OFF)か否かを判断し(ステップS6)、電源OFFの場合(ステップS6:Yes)、処理は終了する。一方、電源OFFではない場合(ステップS6:No)、上述のステップS3以降の処理を繰り返す。
図4に戻って説明を続ける。決定部32は、算出部31により算出された負荷40の抵抗値を用いて、クリーニング時に出力すべき分離電圧の値を決定する。より具体的には、決定部32は、算出部31により算出された負荷40の抵抗値と、予め定められた分圧抵抗23の抵抗値とから、クリーニング時に負荷40に供給すべきクリーニング電圧の値を得るのに必要な分離電圧の値を決定する。そして、クリーニング時に、決定部32は、以上のようにして決定した分離電圧の値を分離出力目標値として設定し、分離出力制御部21は、CPU30の制御の下、CPU30によって設定された分離出力目標値の分離電圧が生成されるよう、分離トランス22を駆動させる制御を行う。
以上に説明したように、本実施形態では、分離電圧を生成するトランスと、クリーニング電圧を生成するトランスとが共通化される構成の下、転写出力の設定値を所定の値に設定して、転写出力を負荷40へ供給するように転写電源部10を制御し、そのときに負荷40に印加される電圧の値または負荷40を流れる電流の値を示す出力値と、設定値とを用いて、負荷40の抵抗値を算出する。そして、その算出した負荷40の抵抗値を用いて、クリーニング時に出力すべき分離電圧の値を決定する。これにより、コストを削減しつつクリーニング電圧を高精度に制御することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
例えば、上述の実施形態では、分離を正極の定電圧制御、紙転写を負極の定電流制御とすることができるが、これに限られるものではない。図12は、本実施形態で対応可能な電源構成の一例を示す図である。なお、本実施形態では、分離電圧の極性と、転写出力の極性とは逆の極性であるが、これに限らず、例えば分離電圧の極性と、転写出力の極性とが同じ極性であってもよい。この場合、分離電圧の極性とクリーニング電圧の極性とは逆の極性となり、分離電源部20の構成は、作像中に出力する分離電圧の極性と、クリーニング時に出力するクリーニング電圧の極性とが逆の極性になるような構成となる。
また、上述した実施形態のCPU30が実行するプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等の不揮発性の記録媒体に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
1 電源装置
10 転写電源部
11 紙転写出力制御部
12 紙転写トランス
13 出力FB回路
20 分離電源部
21 分離出力制御部
22 分離トランス
23 分圧抵抗
30 CPU
31 算出部
32 決定部
40 負荷
101 二次転写ローラ
102 二次転写部対向ローラ
106 中間転写ベルト
107a 用紙
109 一次転写ローラ
110 感光体
111 画像形成部
特開2007−034092号公報

Claims (8)

  1. 像担持体上に形成されるトナー像を被転写材に転写するのに用いられる転写出力を負荷に供給する転写電源部と、
    前記被転写材を前記像担持体から分離するのに用いられる分離電圧を出力するとともに、前記分離電圧を分圧した電圧を、前記像担持体に残存する未転写トナーを除去するのに用いられるクリーニング電圧として前記負荷に供給する分離電源部と、
    前記転写出力の設定値を所定の値に設定して、前記転写出力を前記負荷へ供給するように前記転写電源部を制御し、そのときに前記負荷に印加される電圧の値または前記負荷を流れる電流の値を示す出力値と、前記設定値とを用いて、前記負荷の抵抗値を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された前記負荷の抵抗値を用いて、クリーニング時に出力すべき前記分離電圧の値を決定する決定部と、を備える、
    電源装置。
  2. 前記算出部は、前記トナー像を前記被転写材に転写するタイミング以外のタイミングで、前記負荷の抵抗値を算出する、
    請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記算出部は、前記負荷に存在する電荷の量が、前記負荷の抵抗値の算出に影響を与えない値を示す閾値以下の場合に、前記負荷の抵抗値を算出する、
    請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記分離電源部は、前記分離電圧を分圧するための分圧抵抗を有し、
    前記決定部は、前記算出部により算出された前記負荷の抵抗値と、前記分圧抵抗の抵抗値とを用いて、クリーニング時に出力すべき前記分離電圧の値を決定する、
    請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の電源装置。
  5. 前記負荷に供給する電流の値を前記設定値に保つ定電流制御の場合、前記出力値は、前記転写出力を前記負荷に供給するときに実際に前記負荷に印加される電圧の値を示す、
    請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の電源装置。
  6. 前記負荷に印加する電圧の値を前記設定値に保つ定電圧制御の場合、前記出力値は、前記転写出力を前記負荷に供給するときに実際に前記負荷を流れる電流の値を示す、
    請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の電源装置。
  7. 請求項1乃至6のうちの何れか1項に記載の電源装置を備える画像形成装置。
  8. 像担持体上に形成されるトナー像を被転写材に転写するのに用いられる転写出力を負荷に供給するとともに、前記転写出力を設定値に維持する制御を行う転写電源部と、
    前記被転写材を前記像担持体から分離するのに用いられる分離電圧を出力するとともに、前記分離電圧を分圧した電圧を、前記像担持体に残存する未転写トナーを除去するのに用いられるクリーニング出力として前記負荷に供給する分離電源部と、を備える電源装置が実行する電源制御方法であって、
    前記転写出力の設定値を所定の値に設定して、前記転写出力を前記負荷へ供給するように前記転写電源部を制御し、そのときに前記負荷に印加される電圧の値または前記負荷を流れる電流の値を示す出力値と、前記設定値とを用いて、前記負荷の抵抗値を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップにより算出された前記負荷の抵抗値を用いて、クリーニング時に出力すべき前記分離電圧の値を決定する決定ステップと、を含む、
    電源制御方法。
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