JP2016050553A - らせん水車および水力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車および長期的に発電効率の低下が抑制されている水力発電装置を提供する。
【解決手段】外周にらせん翼30が設けられ、内部に中空部分が形成されており、らせん翼30に向かう水流によって回転する中空軸体31と、らせん翼30の外周に固定され、中空軸体31を囲うように円筒状に設けられている樋32と、らせん翼30および樋32を囲うように設けられている枠部材50と、中空軸体の軸方向Aに沿って延在しており、枠部材50に固定されている固定軸20とを備える。枠部材50は、樋32よりも下流に配置され、排水口54,55が設けられた下流側部材53を含む。中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、下流側部材53の排水口54,55は、らせん水車の使用状態における鉛直方向の下方に位置する下流側部材53の端部53Eが凹んで形成された開口領域55を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、らせん水車および水力発電装置に関し、特に水路の水流を利用した水力発電装置に用いられるらせん水車および水力発電装置に関する。
一般的には、大規模なダムを建設して数MW〜数千MWの大電力を発生させる水力発電が知られている。このような大規模な水力発電以外にも、比較的小落差あるいは小水量の水流を利用して100kW以下の発電を行なう小水力発電がある。小水力発電用の水車には、大型の水力発電と同様のペルトン水車、フランシス水車またはカプラン水車を小型化した水車が用いられる。その他、中規模以下の水力発電に適したクロスフロー水車またはバルブ水車などが用いられる。これらの水車を用いた水力発電では、閉鎖された水路を設けて水流を水車に導く必要がある。
一方、発電規模はさらに小さくなるが、農業用水路のような開水路に設置するタイプの水車として上掛け水車、下掛け水車、らせん水車などがある。特に下掛け水車とらせん水車を用いれば、1m前後、あるいは1m以下の低落差で発電が可能となる。
特開2009−221882号公報(特許文献1)、特開2007−154862号公報(特許文献2)、特開昭63−57874号公報(特許文献3)、大正14年実用新案出願公告第9356号公報(特許文献4)は、らせん水車に関する技術を開示する。
特開2009−221882号公報 特開2007−154862号公報 特開昭63−57874号公報 大正14年実用新案出願公告第9356号公報
しかしながら、上記のようならせん水車が農業用水路や河川などの開水路に設置される場合には、らせん水車には水とともに砂利などが流れ込む。そのため、従来の水力発電装置では、らせん水車の回転スクリュウ(らせん翼)と取水胴との間に砂利が侵入して、その回転動作が妨げられて停止することもある。そのため、このような水力発電装置は安定した発電が困難であり、長期的な発電効率は低くなる。
一方、このような問題発生を抑制するためには、水力発電装置の点検作業の頻度を高めるとともに、水力発電装置の内部に進入した砂利を除去する必要がある。しかし、らせん水車の回転動作が停止してから砂利を除去するメンテナンス作業が完了するまでの間は発電することができないため、このような水力発電装置は安定した発電が困難であり、長期的な発電効率は低くなる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の主たる目的は、長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車および長期的に発電効率の低下が抑制されているらせん水車水力発電装置を提供することにある。
らせん水車は、外周にらせん翼が設けられ、内部に中空部分が形成されており、らせん翼に向かう水流によって回転する中空軸体と、らせん翼の外周に固定され、中空軸体を囲うように円筒状に設けられている樋と、らせん翼および樋を囲うように設けられている枠部材と、中空軸体の軸方向Aに沿って延在しており、枠部材に固定されている固定軸とを備える。上記枠部材は、樋よりも下流に配置され、排水口が設けられた下流側部材を含み、中空軸体の軸方向から下流側部材を平面視したときに、下流側部材の排水口は、らせん水車の使用状態における鉛直方向の下方に位置する下流側部材の端部が凹んで形成された開口領域を含む。
本発明によれば、長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車および長期的に発電効率の低下が抑制されているらせん水車水力発電装置を提供することができる。
実施の形態1に係るらせん水車を説明するための断面図である。 図1中の線分IIから見た図である。 図1中の線分IIIから見た図である。 実施の形態1に係る導水板を説明するための図である。 実施の形態1に係る水力発電装置を説明するための図である。 実施の形態2に係るらせん水車を説明するための断面図である。 図6中の線分VIIから見た図である。 図6中の線分VIIIから見た図である。 図6中の領域IXの部分拡大図である。 実施の形態2に係る水力発電装置を説明するための図である。 実施の形態2に係るらせん水車の変形例を説明するための図である。 実施の形態3に係るらせん水車を説明するための断面図である。 図12中の線分XIIIから見た図である。 図12中の線分XIVから見た図である。 実施の形態4に係るらせん水車を説明するための断面図である。 図15中の領域XVIの部分拡大図である。 図15中の線分XVIIから見た図である。 図15中の領域XVIIIの部分拡大図である。 図18中の線分XIXから見た図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
はじめに、本発明の実施の形態の概要を列挙する。
ある実施例において、らせん水車は、外周にらせん翼が設けられ、内部に中空部分が形成されており、らせん翼に向かう水流によって回転する中空軸体と、らせん翼の外周に固定され、中空軸体を囲うように円筒状に設けられている樋と、らせん翼および樋を囲うように設けられている枠部材と、中空軸体の軸方向Aに沿って延在しており、枠部材に固定されている固定軸とを備える。上記枠部材は、樋よりも下流に配置され、排水口が設けられた下流側部材を含み、中空軸体の軸方向から下流側部材を平面視したときに、下流側部材の排水口は、らせん水車の使用状態における鉛直方向の下方に位置する下流側部材の端部が凹んで形成された開口領域を含む。
これにより、下流側部材の開口領域は、下流側部材の端部に解放された状態となっているので、らせん水車の樋内に水とともに砂利等が取り込まれた場合であっても、下流側に達した当該砂利等が下流側部材と樋との間に堆積することを防止することができる。その結果、下流側部材と樋との間に堆積した砂利等が樋に噛み込むことを防止することができ、長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車を得ることができる。
別の実施例において、下流側部材は、軸方向から下流側部材を平面視したときに、中空軸体を挟むように鉛直方向に沿って設けられている2つの側方部と、鉛直方向の上方に位置して2つの側方部を接続する上方部と、上方部と下流側部材の端部との間において2つの側方部を接続しており、固定軸を固定している固定部と、2つの側方部の間において上方部と固定部とを接続している中間部とを含み、開口領域は、固定部よりも下方において2つの側方部に囲まれた領域である。
このようにすれば、下流側部材と樋との間に砂利等の異物が堆積し、砂利等が樋に噛み込むことを防止することができる。
さらに別の実施例において、枠部材は、樋よりも上流において下流側部材と樋を挟んで対向するように配置され、中空軸体の中心軸よりも下方の部位に取水口が設けられる上流側部材をさらに含み、軸方向において、上流側部材と樋とは間隔を隔てて設けられている。
このようにすれば、上流側部材と樋との間に砂利等の異物が堆積し、砂利等が樋に噛み込むことを防止することができる。その結果、長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車を得ることができる。
さらに別の実施例において、水力発電装置は、上記のようならせん水車と、中空軸体の内部に設けられた発電機と、中空軸体の内部において、中空軸体と発電機との間に設けられ、中空軸体からの駆動力を発電機に伝達する伝達部材とを備え、発電機は、伝達部材に連結されたロータと、固定軸に固定されたステータとを含む。
このような水力発電装置は、長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車を備えるため、長期的に発電効率の低下が抑制されている。
さらに別の実施例において、らせん水車は、外周にらせん翼が設けられ、らせん翼に向かう水流によって回転する中空軸体と、らせん翼の外周側に固定され、中空軸体を囲うように円筒状に設けられている樋と、らせん翼および樋を囲うように設けられている枠部材とを備え、枠部材は、樋よりも上流に配置され、中空軸体の中心軸よりもらせん水車の使用状態における鉛直方向の下方の部位に取水口が設けられる上流側部材を含み、中空軸体の軸方向Aにおいて、上流側部材と樋とは間隔を隔てて設けられている。
これにより、らせん水車の樋内に水とともに砂利等が取り込まれた場合であっても、上流側部材と樋との間に砂利等の異物が堆積し、砂利等が樋に噛み込むことを防止することができる。その結果、長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車を得ることができる。
さらに別の実施例において、らせん水車は、軸方向Aにおける上流側部材と樋との間隔は、10mm以上20mm以下である。このようにすれば、らせん水車の内部に流入され得る砂利等の外径(数mm以下)よりも当該間隔は十分に大きいため、上流側部材と樋との間で砂利等が噛み込むことを効果的に防止することができる。さらに、取水口かららせん水車内に取り込まれた水が当該隙間から排水される量を抑えることができ、水量不足による発電効率の低下を抑制することができる。
さらに別の実施例において、らせん水車は、取水口の軸方向Aから上流側部材を平面視したときに、下方に位置する上流側部材の端部は、樋より中空軸体の中心軸に近い位置に配置されている。
このようにすれば、取水口かららせん水車内に取り込まれた水は、たとえば樋の内部に向かって放物線を描くような経路で流通するが、このとき端部と端部との隙間を通ってらせん水車の外部へ排水される水量を、軸方向Aから平面視したときに端部と端部とが重なるように設けられている場合と比べてより少量に抑制することができる。
さらに別の実施例において、水力発電装置は、らせん水車と、中空軸体の内部に設けられた発電機と、中空軸体の内部において、中空軸体の上流側端部と発電機との間に設けられ、中空軸体からの駆動力を発電機に伝達する伝達部材と、軸方向Aに沿って延在しており、枠部材に固定されている固定軸とを備え、発電機は、伝達部材に連結されたロータと、固定軸に固定されたステータとを含む。
このような水力発電装置は、長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車を備えるため、長期的に発電効率の低下が抑制されている。
次に、本発明の実施の形態の詳細について説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3を参照して、実施の形態1に係るらせん水車10について説明する。らせん水車10は、らせん翼30と、中空軸体31と、樋32と、枠部材50と固定軸20とを備える。
中空軸体31は、円筒状に設けられており、軸方向Aとそれに垂直な径方向Bとを有している。中空軸体31は、その内部の中空部分に固定軸20が延在するように配置されている。中空軸体31の外周面には、らせん翼30が設けられている。
らせん翼30は、中空軸体31の外周囲において、中空軸体31の中心軸Cを中心として螺旋状に形成されている。らせん翼30は、中空軸体31の径方向Bにおける最外周が樋32に接続されている。
樋32は、らせん翼30および中空軸体31を周方向において囲うように円筒状に設けられている。樋32は、たとえばらせん翼30と一体として構成されている。中空軸体31およびらせん翼30と樋32とで囲われた領域は、らせん水車10に取り込まれた水の流通路を構成する。中空軸体31、らせん翼30、および樋32を構成する材料は、単位体積当たりの質量が小さく、かつ水による腐食に耐性を有する任意の材料であるのが好ましく、たとえばアルミ合金である。
中空軸体31は、固定軸20により回転可能に支持されている。中空軸体31と固定軸20とは、上流側端部33および下流側端部34において、たとえば蓋61,62、軸受63,64、およびオイルシール65,66を介してそれぞれ接続されている。中空軸体31は、たとえば上流側端部33において、中空軸体31の内部と外部とを接続する上流側開口部を有している。固定軸20は、当該上流開口部内に通されている。蓋61は、当該上流側開口部を覆うように配置されている。また、中空軸体31は、たとえば下流側端部34において発電機40を中空軸体31の中空部分に出し入れ可能とするように、中空軸体31の内部と外部とを接続する下流側開口部を有している。固定軸20は、当該下流開口部内に通されている。蓋62は、当該下流側開口部を覆うように配置されている。
蓋62は、たとえばねじ72などにより中空軸体31の下流側端部34とOリング68を挟んで固定されている。蓋61,62には、それぞれ中空軸体31の軸方向Aに沿って延びるように貫通孔が形成されている。当該貫通孔は固定軸20を貫通可能に設けられている。
軸受63は、蓋61の貫通孔内に通されて蓋61を貫通している固定軸20と蓋61との間を、軸受64は、蓋62の貫通孔内に通されて蓋62を貫通している固定軸20と蓋62との間をそれぞれ接続している。軸受63,64は、任意の軸受を採用し得るが、たとえば転がり軸受である。軸受63,64は、たとえば片側接触シール付軸受であり、中空軸体31から見て軸受63,64の外側にオイルシール65,66が形成されていてもよい。つまり、軸受63よりも上流側にオイルシール65が、軸受64よりも下流側にオイルシール66がそれぞれ設けられていてもよい。蓋61,62を構成する材料は、水による腐食に耐性を有し、かつ固定軸20に対して中空軸体31を回転可能に支持するために必要とされる強度を有する材料であるのが好ましく、たとえばステンレス鋼である。軸受63,64を構成する材料は、中空軸体31においてオイルシール65,66より内側に水が浸入した場合を想定して、水による腐食に耐性を有し、かつ固定軸20に対して中空軸体31を回転可能に支持するために必要とされる強度を有する材料であるのが好ましく、たとえばステンレス鋼である。
固定軸20は、枠部材50に回転不能に固定されている。固定軸20は、中空軸体31の軸方向Aに沿って延びるように形成されており、中空軸体31の中空部分を貫通するように配置されている。このとき、固定軸20は、中空軸体31の中心軸Cと重なるように延在しているのが好ましい。言い換えると、固定軸20は、中空軸体31の回転軸と重なるように延在しているのが好ましい。さらに、固定軸20は、中空軸体31の内部の中空部分において発電機40と接続されている。固定軸20を構成する材料は、中空軸体31を回転可能に支持可能とする強度を有し、かつ水による腐食に耐性を有する任意の材料であればよいが、たとえばステンレス鋼である。
枠部材50は、上流側部材51と、下流側部材53と、上流側部材51と下流側部材53とを接続し固定する接続部材56とを含む。枠部材50は、固定軸20、らせん翼30、中空軸体31、樋32、および発電機40などを囲うように設けられている。
上流側部材51および下流側部材53は、固定軸20を回転不能に固定している。つまり、固定軸20、ステータ42、枠部材50(上流側部材51、下流側部材53、および接続部材56)は、互いの相対的位置が固定されている。らせん翼30、中空軸体31、樋32、およびロータ41は、固定軸20、ステータ42、枠部材50に対して相対的に移動可能(中空軸体31の中心軸Cを回転軸として回転可能)に設けられている。
上流側部材51には、水路かららせん水車10内に水を取り込むための取水口52が設けられている。取水口52は、上流側部材51を平面視したときに任意の形状とすることができる。取水口52は、たとえばらせん水車10を水路に設置した際に固定軸20と接続される部分(たとえば上流側部材51の中央部)よりも鉛直方向の下方に位置する領域に広く開口している。取水口52の下方側に位置する端面58には、中空軸体31の軸方向Aにおいて内側に突出する突出部59が設けられていてもよい。
下流側部材53は、らせん水車10から水路に水を排出するための排水口54,55を構成している。下流側部材53の排水口54,55は、中空軸体31の軸方向Aから下流側部材を平面視したときに、らせん水車10の使用状態における鉛直方向の下方に位置する下流側部材53の端部53Eが凹んで形成された開口領域55を含んでいる。下流側部材53の端部53Eは、たとえば側方部53A,53Bの鉛直方向の下方の端部である。また、下流側部材53の端部53Eは、たとえばらせん水車10の使用状態において水路の底部と接する部分であり、らせん水車10において最も深い位置(鉛直方向の下方)に配置される部分である。
下流側部材53は、たとえば中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、鉛直方向に沿って中空軸体31を挟むように設けられている2つの側方部53A,53Bと、鉛直方向の上方に位置して2つの側方部53A,53Bを接続する上方部53Cと、上方部53Cと下流側部材53の端部53Eとの間において2つの側方部53A,53Bを接続しており、固定軸20を固定している固定部53Dと、2つの側方部53A,53Bの間において上方部53Cと固定部53Dとを接続している中間部53Fとを含む。
側方部53A,53Bおよび中間部53Fは、たとえば互いに平行に設けられている。また、上方部53Cおよび固定部53Dは、たとえば互いに平行に設けられている。このとき、排水口55は、固定部53Dよりも上記下方において2つの側方部53A,53B、固定部53Dに囲まれている領域である。また、排水口54は、排水口55以外の排水口であって、たとえば固定部53Dよりも上記上方において2つの側方部53A,53B、上方部53C、固定部53D、中間部53Fに囲まれている領域である。
下流側部材53は、側方部53A,53Bの鉛直方向の下方の端部においてらせん水車10における最も深い位置(鉛直方向の下方)に配置される部分を構成するが、側方部53Aと側方部53Bとの間においてはらせん水車10における最も深い位置に配置される部分を構成していない。言い換えると、開口領域55は、側方部53Aと側方部53Bとの間において、下流側部材53において最も下方に配置されている部材(たとえば固定部53D)よりも下方に形成されている。
開口領域55は、側方部53Aと側方部53Bとの間の全域に渡って設けられていなくてもよい。開口領域55は、らせん水車10の使用状態において水路の底部から樋32までの距離がその他の領域よりも比較的短くなる領域、たとえば中空軸体31の鉛直方向下方に位置する領域にのみ設けられていてもよい。
開口領域55は、軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、任意の形状を有していればよく、方形や半円形などであってもよい。好ましくは、中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、側方部53A,53B、固定部53Dに囲まれている領域において樋32と重なる領域に開口領域55が形成されている。
この場合、下流側部材53における側方部53A,53B、上方部53C、固定部53D、中間部53Fに囲まれている領域、および固定部53Dよりも下方に位置し側方部52A,52B間に挟まれている領域が排水口54,55となり、らせん水車10から排出される水の流通経路となる。
上流側部材51は、水路かららせん水車10内に水を取り込むための取水口52が設けられている限りにおいて任意の構成とすることができるが、下流側部材53と同等の構成を備えていてもよい。この場合、上流側部材51は、2つの側方部51A,51Bおよび支持部51Dに囲まれる領域に、らせん水車10を中空軸体31の軸方向Aから平面視したときにらせん翼30と重なる領域にのみ取水口52を設けるように導水板57が取り付けられた構成を備えているのが好ましい。導水板57は、たとえば取水口52の開口領域を構成する端面58と、端面58から軸方向Aにおいて下流側に向かって突出するように設けられている突出部59とを有している。また、上流側部材51は、側方部51A,51Bとともに鉛直方向の下方の端部51Eを構成する下方部57をさらに含んでいてもよい。
導水板57は上流側部材51に対して上流側から取り付けられたときに、2つの側方部51A,51B、突出部59および支持部51Dに囲まれる領域を取水口52として構成することができる。突出部59は、らせん水車10の樋32に対して、らせん水車10の使用状態における鉛直方向の上方に位置するように設けられている。このようにすれば、らせん水車10内に効率良く水を導入することができる。この場合、導水板57の突出部59は、上記軸方向Aにおいて樋32と重なるように設けられていてもよい。つまり、突出部59は、径方向Bにおける中空軸体31の中心軸Cからの距離が樋32よりも短くなるように設けられており、かつ突出部59が樋32と重なるように設けられていてもよい。
枠部材50は、たとえば4つの接続部材56を含んでいる。4つの接続部材56は、たとえば中空軸体31の軸方向Aに垂直な平面において、固定軸20、らせん翼30、中空軸体31、樋32、および発電機40の四隅を囲うように配置されている。つまり、2つの接続部材56は固定軸20よりも鉛直方向の上方であって、樋32との距離が十分に離れている領域において軸方向Aに延びるように設けられている。他の2つの接続部材56は固定軸20よりも鉛直方向の下方であって、樋32との距離が十分に離れている領域において軸方向Aに延びるように設けられている。接続部材56の軸方向Aに垂直な断面形状は、任意の形状とすればよいが、たとえばL字形状である。
各接続部材56において上流側に位置する端部は、上流側部材51と接続し固定されている。また、接続部材56において下流側に位置する端部は、下流側部材53と接続し固定されている。
次に、図1および図5を参照して、実施の形態1に係る水力発電装置1について説明する。水力発電装置1は、上記らせん水車10と、発電機40と、伝達部材60とを備える。
発電機40は、上述のように、中空軸体31の内部に配置されている。発電機40は、ロータ41とステータ42とを含む。ロータ41は、固定軸20に回転可能に支持されている。ステータ42は、固定軸20に固定されている。発電機40は、アウターロータ型の発電機である。発電機40は、ロータ41がステータ42に対して回転することにより発電する。
伝達部材60は、中空軸体31の内部の中空部分において、中空軸体31と発電機40との間に設けられ、中空軸体31からの駆動力を発電機40に伝達可能に設けられている。つまり、伝達部材60は内部に中空部分を有しており、固定軸20が当該中空部分を通って伝達部材60を貫通している。
水力発電装置1は、インバータ12をさらに備えてもよい。らせん水車10とインバータ12とは、たとえば導線11を介して電気的に接続されている。らせん水車10の回転によって得られた電力は、導線11を介してインバータ12に供給される。インバータ12は、電流を整流し、照明等の電気機器に電力を供給する。
水力発電装置1は、たとえば20〜30度程度の適度な傾斜を有する開放水路に設置される。このとき、らせん水車10は、中空軸体31の中心軸Cまで水没するように設置されるのが好ましい。水面が中空軸体31の上端より高い位置にある場合、水面が中空軸体31を乗り越えるために中空軸体31の回転動作の抵抗となる一方、水面が中心軸Cよりも著しく低いと、らせん水車10が受ける有効な水量が減少するため十分な発電量が得られないためである。
次に、実施の形態1に係るらせん水車10および水力発電装置1の作用効果について説明する。
らせん水車10は、外周にらせん翼30が設けられ、内部に中空部分が形成されており、らせん翼30に向かう水流によって回転する中空軸体31と、らせん翼30の外周に固定され、中空軸体31を囲うように円筒状に設けられている樋32と、らせん翼30および樋32を囲うように設けられている枠部材50と、中空軸体の軸方向Aに沿って延在しており、枠部材50に固定されている固定軸20とを備える。枠部材50は、樋32よりも下流に配置され、排水口54,55が設けられた下流側部材53を含む。中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、下流側部材53の排水口54,55は、らせん水車の使用状態における鉛直方向の下方に位置する下流側部材53の端部53Eが凹んで形成された開口領域55を含む。
このようにすれば、取水口52から水とともに砂利等がらせん水車10の樋32内に取り込まれた場合であっても、下流側に達した当該砂利等が下流側部材53と樋32との間に堆積し、堆積した砂利等が樋32に噛み込むことを防止することができる。
上述のように、従来のらせん水車では、下流側部材の底部には2つの側方部を接続し、上方部と平行に設けられた下方部が設けられている。つまり、らせん水車において最も深い位置(鉛直方向の下方)に配置される部分には構造物が設けられており、らせん水車の排水路は当該構造物よりも上方に形成されることになる。このような構成では、当該構造物の上流側に位置するらせん水車の内部には砂利等が堆積するため、一定以上堆積した砂利等が堆積し樋に噛み込むことがあった。その結果、らせん翼、中空軸体、および樋の回転動作が阻害され、引いては当該回転動作が停止する場合があった。そのため、従来のらせん水車を備える水力発電装置は、砂利等の堆積状況を定期的に確認して除去作業を行う必要があったため、安定した発電が困難であり、長期的な発電効率は低くかった。
これに対し、らせん水車10では、下流側部材53よりも下方に設けられている開口領域55を排水口として利用するため、下流側部材53と樋32との間に砂利等が堆積することを防止することができる。その結果、下流側部材53と樋32との間に堆積した砂利等が樋に噛み込むことを防止することができ、長期的に安定した回転動作が可能である。また、このようならせん水車10では、砂利等の堆積状況を定期的に確認して除去作業を行う必要がない。そのため、このようならせん水車10は、水力発電装置1に備えられることで、その安定した発電に寄与し、かつ長期的な発電効率の低下を抑制することができる。
また、下流側部材53は、中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、鉛直方向に沿って中空軸体31を挟むように設けられている2つの側方部53A,53Bと、鉛直方向の上方に位置して2つの側方部53A,53Bを接続する上方部53Cと、上方部53Cと下流側部材53の端部53Eとの間において2つの側方部53A,53Bを接続しており、固定軸20を固定している固定部53Dと、2つの側方部53A,53Bの間において上方部53Cと固定部53Dとを接続している中間部53Fとを含む。開口領域55は、固定部53Dよりも下方において2つの側方部53A,53Bに囲まれた領域である。
このようにすれば、排水口54,55を広く設けることができるため、取水口52かららせん水車10内に取り込まれた水をより効率的にらせん水車10から排水することができる。また、中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、側方部53Aと側方部53Bの間において樋32と重なる領域には構造物が形成されていないため、下流側部材53上に砂利等が堆積して樋32に噛み込むことをより効果的に防止することができる。その結果、砂利等とらせん翼30との摩擦による回転速度の低下、さらには回転の停止を抑制でき、水力発電装置1の発電効率を向上できる。
また、実施の形態1に係る水力発電装置1は、らせん水車10と、中空軸体31の内部に設けられた発電機40と、中空軸体31の内部において、中空軸体31と発電機40との間に設けられ、中空軸体31からの駆動力を発電機40に伝達する伝達部材とを備え、発電機40は、伝達部材に連結されたロータ41と、固定軸20に固定されたステータ42とを含んでいる。
このようにすれば、水力発電装置1が設置された水路に水を導入すると、らせん翼30に衝突した水は、重力(位置エネルギー)と初速度(運動エネルギー)との作用によってらせん翼30に回転モーメントを与える。これにより、中空軸体31が回転するとともに、発電機40のロータ41が駆動される。その結果、発電機40のロータ41と固定軸20に固定されたステータ42との間の相対回転運動により電力を生じさせることができる。このとき、らせん水車10は砂利等が樋32に噛み込むことを防止可能に設けられているため、砂利等の堆積状況を定期的に確認して除去作業を行う必要がないため、安定して発電することができ、長期的な発電効率の低下を抑制することができる。
なお、実施の形態1に係るらせん水車10は、変速機をさらに備えていてもよい。変速機は、たとえば中空軸体31の内部において、中空軸体31の下流側端部と発電機40との間に設けられ、中空軸体31からの駆動力を発電機40のロータ41に伝達する。変速機の入力側は、中空軸体31に連結される。変速機の変速比は1よりも小さい。すなわち、変速機は、中空軸体31の回転速度を増速して発電機40に伝達する。変速比は1以上であってもよい。また、変速比は変更可能であってもよい。変速比を変更可能にすれば、たとえば水量の変化に起因してらせん水車10の回転速度が変化しても、最も効率のよい速度で発電機40を駆動することができる。
本実施の形態に係る水力発電装置1においては、発電機40が中空軸体31の内部に収められているため、水力発電装置1の大きさを、中空軸体31の大きさと同等にできる。特に、水力発電装置1の長さを、中空軸体31の長さと同等にできる。その結果、水力発電装置1を小型化できる。
また、中空軸体31を支持する軸と、発電機40を支持する軸とに共通の固定軸20が用いられるため、水力発電装置1の構成を簡素化できる。
(実施の形態2)
次に、図6〜図9を参照して、実施の形態2に係るらせん水車10について説明する。実施の形態2に係るらせん水車10は、固定軸20と、らせん翼30と、中空軸体31と、樋32と、枠部材50とを備える。
実施の形態2に係るらせん水車10は、固定軸20、らせん翼30、および中空軸体31に関して基本的には実施の形態1に係るらせん水車10と同様の構成を備えるが、樋32および枠部材50に関して実施の形態1に係るらせん水車10と異なる構成を備える。
中空軸体31の軸方向Aにおいて、上流側部材51と樋32とは間隔D1を隔てて設けられている。上流側部材51には、取水口52を構成する中空軸体31の軸方向Aに沿って延びる面が形成されている。上流側部材51において端面58の軸方向Aにおける下流側の端部52Aと、樋32の軸方向Aにおける上流側の端部32Aとが、軸方向Aにおいて間隔D1を隔てるように設けられている。
このとき、上流側部材51の端部52Aと樋32の端部32Aとは、上流側部材51を中空軸体31の軸方向Aから平面視したときに、重なるように設けられている。言い換えると、上流側部材51の端部52Aと樋32の端部32Aとは、中空軸体31の中心軸Cからの径方向Bにおける距離が等しくなるように設けられている。
下流側部材53に設けられている排水口は、排水口の面積が取水口の面積以上である限りにおいて、任意の構成を有していればよい。具体的には、図8を参照して、下流側部材53の鉛直方向の下方の端部53Eよりも上方に位置する開口領域54により、排水口54のみが形成されていてもよい。このようにしても、らせん水車10内に水が滞留することを防止することができるとともに、上述のように上流側部材51と樋32との間に砂利等が入り込むことを防止することができるため、従来のらせん水車と比べて長期的に安定した回転動作が可能である。
図10を参照して、このようならせん水車10を備える水力発電装置1は、たとえば中空軸体31の軸方向Aが鉛直方向と成す角度θを成すように水路に設置される。図9を参照して、このとき、当該設置状態(らせん水車10の使用状態)において、中空軸体31の軸方向Aにおける端部52Aと端部32Aの鉛直方向に垂直な方向(水平方向)における間隔D2は、間隔D1よりも短くなる。
端部52Aと端部32Aとの間隔D1は、らせん水車10の内部に流入され得る砂利等の外径(数mm以下)よりも大きい限りにおいて任意の大きさとすることができる。好ましくは間隔D1は10mm以上20mm以下となるように設けられている。
次に、実施の形態2に係るらせん水車10の作用効果について説明する。
実施の形態2に係るらせん水車10は、外周にらせん翼30が設けられ、らせん翼30に向かう水流によって回転する中空軸体31と、らせん翼30の外周側に固定され、中空軸体31を囲うように円筒状に設けられている樋32と、らせん翼30および樋32を囲うように設けられている枠部材50とを備え、枠部材50は、樋32よりも上流に配置され、中空軸体31の中心軸Cよりもらせん水車の使用状態における鉛直方向の下方の部位に取水口52が設けられる上流側部材51を含み、中空軸体31の軸方向Aにおいて、上流側部材51と樋32とは間隔を隔てて設けられている。
取水口52かららせん水車10の内部に取り込んだ水を樋32の内部に効率的に導くために上流側部材51に下流側に突出した突出部59(図1参照)が設けられており、かつ突出部59と樋32とが軸方向Aにおいて重なるように設けられている場合には、突出部59と樋32との間に入り込んだ砂利等が樋32に噛み込むことが考えられる。
これに対し、実施の形態2に係るらせん水車10では、上流側部材51と樋32との間に砂利等が入り込むことを防止することができるため、長期的に安定した回転動作が可能である。また、砂利等の堆積状況を定期的に確認して除去作業を行う必要がない。そのため、らせん水車10は、水力発電装置1として構成された場合には、安定した発電に寄与するとともに長期的な発電効率の低下を抑制することができる。
さらに、枠部材50において、上流側部材51と下流側部材53とを接続する接続部材56が軸方向Aに垂直な面において樋32を囲う四隅に配置されていれば、上流側部材51と樋32との隙間から排出された砂利等が接続部材56上に堆積することを抑制することができる。そのため、砂利等が樋32に噛み込むことをより効果的に防止することができ、長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車10を得ることができる。
さらに、端部52Aと端部32Aとの間隔D1は、10mm以上20mm以下となるように設けられていれば、らせん水車10の内部に流入され得る砂利等の外径(数mm以下)よりも当該間隔D1は十分に大きいため、上流側部材51と樋32との間で砂利等が噛み込むことを効果的に防止することができる。一方、取水口52かららせん水車10内に取り込まれた水が当該隙間から排水される量を抑えることができるため、高効率の回転動作が可能ならせん水車を得ることができる。また、このようならせん水車10を備える水力発電装置1は、水量不足による発電効率の低下を抑制することができる。
また、図11を参照して、実施の形態2に係るらせん水車10において、取水口52の中空軸体31の軸方向Aから上流側部材51を平面視したときに、らせん水車10の使用状態における鉛直方向の下方に位置する上流側部材51の端部52Aは、樋32より中空軸体31の中心軸Cに近い位置に配置されていてもよい。つまり、中心軸Cから上流側部材51の端部52Aまでの距離R1は、中心軸Cから樋32の端部32Aまでの距離R2よりも短くてもよい。
このようにすれば、中空軸体31の軸方向Aにおける端部52Aと端部32Aとの間隔D1としたときに、らせん水車10の使用状態における鉛直方向に垂直な方向(水平方向)での端部52Aと端部32Aとの間隔D2をより短くすることができる。このため、取水口52かららせん水車10内に取り込まれた水は、たとえば樋32の内部に向かって放物線を描くような経路で流通するが、このとき端部52Aと端部32Aとの隙間を通ってらせん水車10の外部へ排水される水量を、軸方向Aから平面視したときに端部52Aと端部32Aとが重なるように設けられている場合と比べてより少量に抑制することができる。
実施の形態2に係る水力発電装置1は、実施の形態1に係る水力発電装置1と基本的には同様の構成を備えるが、実施の形態2に係るらせん水車10を備える点で異なる。このようにしても、実施の形態2に係るらせん水車10が上述のように設けられているため、これを備える水力発電装置1は長期的に発電効率の低下が抑制されている。
(実施の形態3)
次に、図12〜図14を参照して、実施の形態3に係るらせん水車10について説明する。実施の形態3に係るらせん水車10は、基本的には実施の形態1に係るらせん水車10と同様の構成を備えるが、樋32と上流側部材51との構成が実施の形態2に係るらせん水車10と同様の構成を備えている点で異なる。つまり、実施の形態3に係るらせん水車10は、図14を参照して、下流側部材53の排水口54,55がらせん水車の使用状態における鉛直方向の下方に位置する下流側部材53の端部53Eが凹んで形成された開口領域55を含むことにより下流側部材53と樋32との間に砂利等が堆積することを防止することができる。同時に、図12および図13を参照して、中空軸体31の軸方向Aにおいて、上流側部材51と樋32とは間隔を隔てて設けられていることにより上流側部材51と樋32との間に砂利等が堆積することを防止することができる。その結果、上流側および下流側の双方において砂利等が樋32に噛み込むことをより効果的に防止することができるため、長期的に安定した回転動作が可能ならせん水車を得ることができる。このようならせん水車10を備える水力発電装置1は安定して発電することができる。
(実施の形態4)
次に、図15〜図19を参照して、実施の形態4に係るらせん水車10について説明する。実施の形態4に係るらせん水車10は、基本的には実施の形態1に係るらせん水車10と同様の構成を備えるが、固定軸20が中空軸体31の中空部分を貫通しておらず、回転軸21をさらに備えている点で異なる。具体的には、図15を参照して、実施の形態4に係るらせん水車10は、固定軸20と、回転軸21と、らせん翼30と、中空軸体31と、樋32と、枠部材50とを備える。
中空軸体31は、円筒状に設けられており、軸方向Aとそれに垂直な径方向Bとを有している。中空軸体31は、その内部の中空部分に固定軸20が延在するように配置されている。中空軸体31の外周面には、らせん翼30が設けられている。中空軸体31は、軸方向Aにおいて上流側に位置する上流側端部33と、軸方向Aにおいて下流側に位置する下流側端部34とを含んでいる。
らせん翼30は、中空軸体31の外周囲において、中空軸体31の中心軸Cを中心として螺旋状に形成されている。らせん翼30は、中空軸体31の径方向Bにおける最外周が樋32に接続されている。
樋32は、らせん翼30および中空軸体31を周方向において囲うように円筒状に設けられている。樋32は、たとえばらせん翼30と一体として構成されている。中空軸体31およびらせん翼30と樋32とで囲われた領域は、らせん水車10に取り込まれた水の流通路を構成する。
固定軸20は、中空軸体31の中心軸C(回転軸)と重なるように、中空軸体31の外部から内部に延在している。固定軸20は、中空軸体31の外部に位置している部分が枠部材50に回転不能に固定されている。また、固定軸20は、中空軸体31の内部に位置する部分が発電機40と接続されている。すなわち、実施の形態4に係るらせん水車10において、固定軸20は中空軸体31を貫通していない。
回転軸21は、中空軸体31の中心軸Cと重なるように、少なくとも中空軸体31の外部に延在している。回転軸21は、中空軸体31に固定されている。回転軸21は、中空軸体31の外部に位置する部分が枠部材50に回転可能に支持されている。好ましくは、回転軸21は、上流側部材51に回転可能に支持されている。回転軸21は、たとえば上流側部材51に設けられているベアリングユニット80を介して回転可能に支持されている。つまり、固定軸20および回転軸21は、中空軸体31の中心軸Cと重なるように設けられており、互いに同軸となるように設けられている。
中空軸体31は、固定軸20により回転可能に支持されているとともに、回転軸21と固定されている。このとき、中空軸体31は、上流側端部33および下流側端部34のいずれか一方において回転軸21と固定され、上流側端部33および下流側端部34のいずれか他方において固定軸20により回転可能に支持されているのが好ましい。言い換えると、中空軸体31は、中空軸体31の軸方向Aにおける一方端部においてのみ固定軸20により回転可能に支持されており、いわゆる片持ち状態で支持されているのが好ましい。より好ましくは、中空軸体31は、上流側端部33において回転軸21と固定されており、下流側端部34において固定軸20により回転可能に支持されている。
中空軸体31と固定軸20とは、蓋62、軸受64、およびオイルシール66を介して接続されている。中空軸体31は、たとえば下流側端部34において、発電機40を中空軸体31の中空部分に出し入れ可能とするように下流側開口部を有している。蓋62は、当該下流側開口部を覆うように配置されている。蓋62は、たとえばねじ72などにより中空軸体31の下流側端部34とOリング68を挟んで固定されている。蓋62には、中空軸体31の軸方向Aに沿って延びるように貫通孔が形成されている。当該貫通孔は固定軸20を貫通可能に設けられている。軸受64は、蓋62と固定軸20との間を接続している。
軸受64は、たとえば転がり軸受である。軸受64は、たとえば片側接触シール付軸受であり、中空軸体31から見て軸受64の外側にオイルシール66が形成されている。つまり、オイルシール66は、軸受64よりも下流側に設けられている。
中空軸体31と回転軸21とは、直接接続されて互いに固定されている。中空軸体31は、たとえば上流側端部33において上流側開口部を有している。回転軸21は、当該上流側開口部を覆うように配置されている。また、回転軸21は、固定軸20と重なるように設けられている。回転軸21は、たとえばねじ71などにより中空軸体31の上流側端部33とOリング67を挟んで固定されている。
具体的には、中空軸体31の上流側端部33または下流側端部34において、軸方向Aから見たときに回転軸21と重なる領域には中空部分と外部とを接続する貫通孔が設けられている。一方、回転軸21において軸方向Aから見たときに貫通孔と重なる領域には、底部を有する凹部、言い換えると袋穴が形成されている。ねじ73は、貫通孔を通って凹部に達し、中空軸体31と回転軸21とを接続し固定している。
このとき、回転軸21は、中空軸体31の中空部分の内部において中空軸体31と接続され固定されているのが好ましい。言い換えると、回転軸21に設けられている凹部は、下流側に底部を有し、上流側において中空軸体31の貫通孔に面するように設けられているのが好ましい。なお、回転軸21は、中空軸体31の中空部分の外部において中空軸体31と接続され固定されていてもよい。言い換えると、回転軸21に設けられている凹部は、上流側に底部を有し、下流側において中空軸体31の貫通孔に面するように設けられていてもよい。
枠部材50は、上流側部材51と、下流側部材53と、上流側部材51と下流側部材53とを接続し固定する接続部材56とを含む。枠部材50は、固定軸20、回転軸21、らせん翼30、中空軸体31、樋32、および発電機40を囲うように設けられている。
枠部材50は、たとえば4つの接続部材56を含んでいる。4つの接続部材56は、たとえば固定軸20、回転軸21、らせん翼30、中空軸体31、樋32、および発電機40を囲う四隅に配置されている。つまり、2つの接続部材56は鉛直方向の上方に、他の2つの接続部材56は鉛直方向の下方に配置されている。
各接続部材56において上流側に位置する端部は、上流側部材51と接続し固定されている。また、接続部材56において下流側に位置する端部は、下流側部材53と接続し固定されている。
下流側部材53は、固定軸20を回転不能に固定している。一方、上流側部材51は、回転軸21を回転可能に支持している。つまり、固定軸20、ステータ42、枠部材50、上流側部材51および下流側部材53は、互いの相対的位置が固定されており、これらに対して回転軸21、らせん翼30、中空軸体31、樋32、およびロータ41が相対的に移動可能(固定軸20を回転対称軸として回転可能)に設けられている。
上流側部材51は、たとえば中空軸体31の軸方向Aから上流側部材51を平面視したときに、鉛直方向に沿って中空軸体31を挟むように設けられている2つの側方部51A,51Bと、鉛直方向の上方に位置して2つの側方部51A,51Bを接続する上方部51Cと、上方部51Cと上流側部材51の鉛直方向の下方に位置する端部51Eとの間において2つの側方部51A,51Bを接続しており、回転軸21を回転可能に支持している支持部51Dと、2つの側方部51A,51Bの間において上方部51Cと支持部51Dとを接続している中間部51Fとを含む。支持部51Dにはベアリングユニット80が設けられており、支持部51Dはベアリングユニット80を介して回転軸21を回転可能に支持している。側方部51A,51Bおよび中間部51Fは、たとえば互いに平行に設けられている。また、上方部51Cおよび支持部51Dは、たとえば互いに平行に設けられている。
上流側部材51には、水路かららせん水車10内に水を取り込むための取水口52が設けられている。取水口52は、上流側部材51を平面視したときに任意の形状とすることができる。取水口52は、たとえばらせん水車10を水路に設置した際に固定軸20と接続される部分(たとえば上流側部材51の中央部)よりも鉛直方向の下方に位置する領域に広く開口している。取水口52の下方側に位置する端部には、中空軸体31の軸方向Aにおいて内側に突出する導水板が設けられていてもよい。取水口52は、たとえば、らせん水車10を中空軸体31の軸方向Aから平面視したときに固定軸20よりも下方に位置するらせん翼30と重なる領域にのみ形成されていてもよい。この場合の取水口52の平面形状は、U字状になる。取水口52は、支持部51Dよりも下方において2つの側方部51A,51B、支持部51Dに囲まれている領域に形成されている。
下流側部材53は、らせん水車10から水路に水を排出するための排水口54,55を構成している。下流側部材53の排水口54,55は、中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、らせん水車10の使用状態における鉛直方向の下方に位置する下流側部材53の端部53Eが凹んで形成された開口領域55を含んでいる。下流側部材53の端部53Eは、たとえばらせん水車10の使用状態において水路の底部と接する部分であり、らせん水車10の底部を構成している。
下流側部材53は、たとえば中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、鉛直方向に沿って中空軸体31を挟むように設けられている2つの側方部53A,53Bと、鉛直方向の上方に位置して2つの側方部53A,53Bを接続する上方部53Cと、上方部53Cと下流側部材53の端部53Eとの間において2つの側方部53A,53Bを接続しており、固定軸20を固定している固定部53Dと、2つの側方部53A,53Bの間において上方部53Cと固定部53Dとを接続している中間部53Fとを含む。
側方部53A,53Bおよび中間部53Fは、たとえば互いに平行に設けられている。また、上方部53Cおよび固定部53Dは、たとえば互いに平行に設けられている。このとき、排水口54は、固定部53Dよりも上記上方において2つの側方部53A,53B、上方部53C、固定部53D、中間部53Fに囲まれている領域であり、排水口55は、固定部53Dよりも上記下方において2つの側方部53A,53B、固定部53Dに囲まれている領域である。
つまり、下流側部材53は、らせん水車10の使用状態における底部を構成する側方部53A,53Bを含んでいるが、中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、側方部53A,53Bの間において樋32と重なる領域には構造物が形成されていない。
そのため、下流側部材53における側方部、上方部、固定部、中間部に囲まれている領域、および固定部53Dよりも下方に位置し側方部52A,52B間に挟まれている領域が排水口54,55となり、らせん水車10から排出される水の流通経路となる。
次に、実施の形態4に係るらせん水車10の作用効果について説明する。実施の形態4に係るらせん水車10は、実施の形態1に係るらせん水車10と同様に、らせん水車10は、外周にらせん翼30が設けられ、内部に中空部分が形成されており、らせん翼30に向かう水流によって回転する中空軸体31と、らせん翼30の外周に固定され、中空軸体31を囲うように円筒状に設けられている樋32と、らせん翼30および樋32を囲うように設けられている枠部材50と、中空軸体の軸方向Aに沿って延在しており、枠部材50に固定されている固定軸20とを備える。枠部材50は、樋32よりも下流に配置され、排水口54,55が設けられた下流側部材53を含む。中空軸体31の軸方向Aから下流側部材53を平面視したときに、下流側部材53の排水口54,55は、らせん水車の使用状態における鉛直方向の下方に位置する下流側部材53の端部53Eが凹んで形成された開口領域55を含む。
そのため、取水口52から水とともに砂利等がらせん水車10の樋32内に取り込まれた場合であっても、下流側に達した当該砂利等を排水口54,55かららせん水車10の外部へ排出することができる。その結果、当該砂利等が下流側部材53と樋32との間に堆積し、堆積した砂利等が樋32に噛み込むことを防止することができる。
さらに、実施の形態4に係るらせん水車10は、外周にらせん翼30が設けられ、内部に中空部分が形成されており、らせん翼30に向かう水流によって回転する中空軸体31と、らせん翼30を囲うように設けられている枠部材50と、中空軸体31の中心軸Cと重なるように延在しており、枠部材50に回転不能に固定されている固定軸20と、中心軸Cと重なるように延在しており、枠部材50に回転可能に支持されている回転軸21とを備える。上記中空軸体31は、固定軸20に回転可能に支持されているとともに、回転軸21と固定されている。
このようにすれば、中空軸体31は固定軸20および回転軸21をその回転中心として枠部材50に対して回転可能に設けられているため、中空軸体31と固定軸20との接続部を1箇所とすることができる。そのため、中空軸体31と固定軸20とが上流側および下流側の2箇所で摺動可能に接続されていた従来のらせん水車と比べて、中空軸体の中空部分の内部と外部との間に配置される軸受やオイルシールなどの摺動部材の点数を減らすことができるため、オイルシールなどを介した中空軸体と固定軸との間の摩擦トルクの増大を招くことなく、中空軸体31の中空部分に対する防水性を高めることができる。そのため、このようならせん水車10を備える水力発電装置1は、発電機40への水の侵入による故障や、摩擦トルク増大による回転効率の低下が抑制されており、発電効率の低下が抑制されている。
中空軸体31は、中心軸Cの軸方向Aにおいて上流側に位置する上流側端部33と、軸方向Aにおいて下流側に位置する下流側端部34とを含み、中空軸体31は、上流側端部33および下流側端部34のいずれか一方において回転軸21と固定されており、中空軸体31は、上流側端部33および下流側端部34のいずれか他方において固定軸20により回転可能に支持されているのが好ましい。
このようにすれば、らせん水車10が配置される水路の水流に沿うように中空軸体31の中心軸C(回転軸)が配置されるため、高い防水性を有するとともに、効率的良く回転動作することができるらせん水車10を得ることができる。
また、中空軸体31は、上流側端部33において回転軸21と固定されているのが好ましい。このようにすれば、らせん水車10が水路に設置されたときに水流の衝突を受ける上流側端部33と回転軸21とは軸受やオイルシールなどの摺動部材を介さずに接続し固定されているため、中空軸体31の防水性をさらに高めることができる。
また、中空軸体31の上流側端部33または下流側端部34において、軸方向Aから見たときに回転軸21と重なる領域には中空部分と外部とを接続する貫通孔が設けられており、回転軸21において、軸方向Aから見たときに貫通孔と重なる領域には底部を有する凹部が形成されており、中空軸体31と回転軸21とは、貫通孔から凹部に達する固定部材73により固定されているのが好ましい。
このようにすれば、固定部材73は中空軸体31の中空部分の外部において中空軸体31と回転軸21とを固定可能に設けられているため、固定部材73を介して中空軸体31の中空部分の内部に水が浸入することを防止することができる。
また、実施の形態4に係るらせん水車10において、中空軸体31の上流側端部33には上流側開口部が設けられているが、これに限られるものではない。中空軸体31は、たとえば上流側端部33に上流側開口部が形成されておらず、上流側端部33が閉端として設けられていてもよい。この場合には、回転軸21において上流側端部33と接続される部分に貫通孔が形成されており、中空軸体31の上流側端部33に下流側に底部を有し、上流側において回転軸21に設けられている貫通孔に面している凹部が形成されていればよい。また、中空軸体31は、上流側端部33が回転軸21と一体として設けられていてもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲のすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、開放水路に設置されるらせん水車および水力発電装置に特に有利に適用される。
1 水力発電装置、10 らせん水車、11 インバータ、12 導線、20 固定軸、21 回転軸、30 らせん翼、31 中空軸体、32 樋、32A,52A,53E 端部、33 上流側端部、34 下流側端部、40 発電機、41 ロータ、42 ステータ、50 枠部材、50D,51D,52F,53D,53F 固定部、51 上流側部材、51A,51B,53A,53B 側方部、52 取水口、53 下流側部材、53C 上方部、53F 中間部、54,55 排水口、56 接続部材、57 導水板、58 突出部、60 伝達部材、61,62 蓋、63,64 軸受、65,66 オイルシール、67,68 Oリング、71,72,73 ねじ、80 ベアリングユニット。

Claims (8)

  1. らせん水車であって、
    外周にらせん翼が設けられ、内部に中空部分が形成されており、前記らせん翼に向かう水流によって回転する中空軸体と、
    前記らせん翼の外周に固定され、前記中空軸体を囲うように円筒状に設けられている樋と、
    前記らせん翼および前記樋を囲うように設けられている枠部材と、
    前記中空軸体の軸方向に沿って延在しており、前記枠部材に固定されている固定軸とを備え、
    前記枠部材は、前記樋よりも下流に配置され、排水口が設けられた下流側部材を含み、
    前記軸方向から前記下流側部材を平面視したときに、前記下流側部材の前記排水口は、前記らせん水車の使用状態における鉛直方向の下方に位置する前記下流側部材の端部が凹んで形成された開口領域を含む、らせん水車。
  2. 前記下流側部材は、前記軸方向から前記下流側部材を平面視したときに、前記中空軸体を挟むように前記鉛直方向に沿って設けられている2つの側方部と、前記鉛直方向の上方に位置して前記2つの側方部を接続する上方部と、前記上方部と前記下流側部材の端部との間において前記2つの側方部を接続しており、前記固定軸を固定している固定部と、前記2つの側方部の間において前記上方部と前記固定部とを接続している中間部とを含み、
    前記開口領域は、前記固定部よりも前記下方において前記2つの側方部に囲まれた領域である、請求項1に記載のらせん水車。
  3. 前記枠部材は、前記樋よりも上流において前記下流側部材と前記樋を挟んで対向するように配置され、前記中空軸体の中心軸よりも前記下方の部位に取水口が設けられる上流側部材をさらに含み、
    前記軸方向において、前記上流側部材と前記樋とは間隔を隔てて設けられている、請求項1または請求項2に記載のらせん水車。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のらせん水車と、
    前記中空軸体の内部に設けられた発電機と、
    前記中空軸体の内部において、前記中空軸体と前記発電機との間に設けられ、前記中空軸体からの駆動力を前記発電機に伝達する伝達部材とを備え、
    前記発電機は、前記伝達部材に連結されたロータと、前記固定軸に固定されたステータとを含む、水力発電装置。
  5. らせん水車であって、
    外周にらせん翼が設けられ、前記らせん翼に向かう水流によって回転する中空軸体と、
    前記らせん翼の外周側に固定され、前記中空軸体を囲うように円筒状に設けられている樋と、
    前記らせん翼および前記樋を囲うように設けられている枠部材とを備え、
    前記枠部材は、前記樋よりも上流に配置され、前記中空軸体の中心軸よりも前記らせん水車の使用状態における鉛直方向の下方の部位に取水口が設けられる上流側部材を含み、
    前記中空軸体の軸方向において、前記上流側部材と前記樋とは間隔を隔てて設けられている、らせん水車。
  6. 前記軸方向における前記上流側部材と前記樋との間隔は、10mm以上20mm以下である、請求項5に記載のらせん水車。
  7. 前記取水口の前記軸方向から前記上流側部材を平面視したときに、前記下方に位置する前記上流側部材の端部は、前記樋より前記中空軸体の前記中心軸に近い位置に配置されている、請求項5または請求項6に記載のらせん水車。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載のらせん水車と、
    前記中空軸体の内部に設けられた発電機と、
    前記中空軸体の内部において、前記中空軸体の上流側端部と前記発電機との間に設けられ、前記中空軸体からの駆動力を前記発電機に伝達する伝達部材と、
    前記軸方向に沿って延在しており、前記枠部材に固定されている固定軸とを備え、
    前記発電機は、前記伝達部材に連結されたロータと、前記固定軸に固定されたステータとを含む、水力発電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109185008A (zh) * 2018-08-21 2019-01-11 中国水利水电第五工程局有限公司 一种大型轴流转浆式四体联吊组装平衡施工方法

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