JP2016050538A - 乗物のカバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温の排気系要素が外部に露出するのを防ぐ大きなカバーを設けた場合でも、排気系要素やカバーの温度が上昇するのを抑制することができる乗物のカバー構造を提供する。
【解決手段】排気カバー30は、エンジンEからの排気ガスGが導かれる排気装置ESを覆う。排気カバー30は、第1カバー片32と、第2カバー片34とを備えている。第1カバー片32は、接続管35の後半部および排気マフラ28の前半部を外側方および下方から覆う。第2カバー片34は、接続管35の後半部を上方および外側方から覆う。第2カバー片34の下縁部34bが、第1カバー片32の上縁部32bと側方視で重合しており、この重合部分Rに外部と排気カバー30の内部空間とを連通する側方隙間36が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗物のエンジンからの排気ガスが導かれる排気装置を形成する排気系要素を覆うカバー構造に関するものである。
自動二輪車のような乗物において、エンジンからの排気ガスが導かれる排気管の外側方を覆う排気管カバーを設けたものがある(例えば、特許文献1)。排気管カバーを設けることにより、高温の排気管が外部に露出するのを防ぐ、乗物の外観が向上する等のメリットがある。
特開2011−173461号公報
しかしながら、覆う範囲の広い大きめのカバーを設けると、カバーと排気管との間に熱気がこもり、排気管や排気管カバーの温度が上昇する恐れがある。
本発明は、高温の排気系要素が外部に露出するのを防ぐ大きなカバーを設けた場合でも、排気系要素やカバーの温度が上昇するのを抑制することができる乗物のカバー構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一構成に係る乗物のカバー構造は、乗物のエンジンからの排気ガスが導かれる排気装置を形成する排気系要素を覆うカバー構造であって、前記排気装置の第1部分を覆う第1カバー片と前記排気装置の第2部分を覆う第2カバー片とを備え、前記第1カバー片と前記第2カバー片とは互いに前記排気系要素の周方向に離間して配置され、かつ、一部が径方向から見て重合することで両カバー片の間に径方向の隙間が形成されている。ここで、「排気系要素」は、排気系を構成する排気管、消音用の排気チャンバ、排気マフラ等である。また、「径方向」は、軸心と直交する方向をいう。
上記構成によれば、第1カバー片と第2カバー片との間の隙間から熱気が外部に排出されるので、排気系要素や第1および第2カバー片の温度が上昇するのを抑制することができる。また、両カバー片の一部が径方向から見て重合しているので、高温の排気系要素が外部に露出するのを防ぐことができる。
本発明において、前記第2カバー片は、前記第1カバー片の上方に位置し、前記第2カバー片の下縁部が前記第1カバー片の上縁部よりも径方向外方に位置していることが好ましい。この構成によれば、隙間が下方に開口するので、隙間が目立ちにくい。
本発明において、前記第1カバー片と前記第2カバー片との重合部分が、前後方向に延びていることが好ましい。この構成によれば、乗物の走行中の走行風が、隙間の前半部から各カバー片と排気系要素との間の内部空間に流入し、後半部から流出するので、内部空間の熱気を効果的に排出できる。
本発明において、前記隙間は、前記第1カバー片と前記第2カバー片との重合部分の全領域にわたって形成されていることが好ましい。この構成によれば、隙間が大きくなるので、熱気が外部に排出されやすい。
本発明において、前記第1カバー片は、前記排気系要素に支持される被支持部を有し、前記第2カバー片が前記被支持部を外方から覆っていることが好ましい。この構成によれば、被支持部が外部から見えなくなるので、外観が向上する。
本発明において、前記排気系要素に、前記第1および第2カバー片の両方を支持する支持片が取り付けられていることが好ましい。この構成によれば、部品点数の増加を抑制できるとともに、両カバー片の相対位置のずれを抑制して、隙間を精度よく形成できる。
本発明において、前記第2カバー片の前端部が、前記第1カバー片の前端部よりも後方に位置していることが好ましい。この構成によれば、第2カバー片が小形化する。
本発明の他の構成に係る乗物のカバー構造は、少なくとも前記排気系要素の外側部を外側から覆うカバーを有し、前記カバーにおける前記排気系要素の外側部を覆う側壁に、下方に開口したスリットが形成されている。この構成によれば、カバーの側壁のスリットから熱気が外部に排出されるので、カバーの温度が上昇するのを抑制することができる。また、スリットは下方に開口しているので、排気系要素が外部に露出するのを防ぐことができる。
本発明の乗物のカバー構造によれば、第1カバー片と第2カバー片との間の隙間から熱気が外部に排出されるので、排気系要素や第1および第2カバー片の温度が上昇するのを抑制することができる。また、両カバー片の一部が径方向から見て重合しているので、高温の排気系要素が外部に露出するのを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るカバー構造を備えた乗物の一種である自動二輪車の後部を示す側面図である。 同自動二輪車の排気装置を示す側面図である。 同カバー構造を取り外した状態の同排気装置を示す側面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 同カバー構造を下方から見た底面図である。 同自動二輪車の排気装置を示す平面図である。 同カバーの第1カバー片を内側から見た内面図である。 同カバーの第2カバー片を内側から見た内面図である。 同カバーの排気装置への支持構造を示す断面図である。 同カバーの排気装置への別の支持構造を示す断面図である。 同カバーの排気装置へのさらに別の支持構造を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。この明細書中の左右方向は、自動二輪車に乗車したライダーから見た左右を言う。
図1は本発明の一実施形態に係るカバー構造を備えた乗物の一種である自動二輪車の後部の側面図である。この自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、メインフレーム1の後部に連結されて車体フレームFRの後半部を構成するリヤフレーム2とを有している。メインフレーム1の前端部に図示しないフロントフォークを介して前輪が支持されている。
メインフレーム1の後端下部にスイングアームブラケット4が設けられ、このスイングアームブラケット4にピボット軸5を介してスイングアーム6が上下揺動自在に支持されている。スイングアーム6の後端部に後輪8が支持されている。メインフレーム1の中央下部にはエンジンEが支持されており、このエンジンEによりチェーンのような動力伝達部材10を介して後輪8を駆動する。エンジンEは、並列多気筒4サイクルエンジンである。ただし、エンジンEの形式はこれに限定されない。
本実施形態のエンジンEは、過給機12を搭載している。詳細には、エンジンEのクランクケース14の後部の上方に過給機12が配置されており、この過給機12により加圧された吸気が、過給機12の上方に配置された吸気チャンバ16に貯留されたのち、スロットルボディ18を介して、エンジンEのシリンダヘッド20の後面に形成された吸気ポート22からエンジンEに供給される。
エンジンEのシリンダヘッド20の前部の排気ポート24に接続された4本の排気管26が、エンジンEの下方の合流部25で集合されたのち、排気チャンバ27および接続管35を介して排気マフラ28に接続されている。排気マフラ28は、上下方向に長い矩形の横断面を有し、後輪8の外側方、例えば右側方に配置されている。
これら、排気管26、合流部25、消音用の排気チャンバ27、接続管35および排気マフラ28のそれぞれが、エンジンEからの排気ガスGが導かれる排気装置ESの各要素である排気系要素100を形成する。排気チャンバ27の上部、接続管35の全体および排気マフラ28の前部は排気カバー30により外側方から覆われている。
図2は排気装置ESおよび排気カバー30の側面図で、図3は図2から排気カバー30を取り外した状態の側面図である。図3に示すように、排気管26の上流端(上端)に鍔状の前部金具41が設けられ、ボルト(図示せず)により前部金具41がシリンダヘッド20(図1)の前面に取り付けられる。これにより、排気装置ESの前部がエンジンEに支持される。
また、排気チャンバ27の上面に中央部金具43が溶接により固着され、ボルト(図示せず)により中央部金具43がスイングアームブラケット4(図1)の下端に取り付けられる。これにより、排気装置ESの前後方向中間部が車体フレームFR(図1)に支持される。さらに、排気マフラ28の上面に後部金具45が設けられ、ボルト(図示せず)により後部金具45がリヤフレーム2(図1)に取り付けられる。これにより、排気装置ESの後部が車体フレームFR(図1)に支持される。なお、中央部金具43および後部金具45と車体フレームFR(図1)との連結は、車体フレームFRに取り付けられたブラケット(図示せず)を介してなされる。
排気マフラ28は、マフラ前半部44とマフラ後半部46とを溶接により接合したものである。マフラ前半部44は、2つの椀状体を溶接で接合した、いわゆるモナカ構造であり、マフラ後半部46は板材をロール成形、プレス成形等で筒状に湾曲させて合わせ面を溶接により固着した板巻きパイプ構造である。マフラ後半部46の前端は、マフラ前半部44の後端よりも若干外形が大きく形成されており、マフラ前半部44とマフラ後半部46との接合部に段差48が形成されている。
排気マフラ28のマフラ後半部46の外側面に、マフラ長手方向(前後方向)に沿う曲折線37が形成されている。曲折線37は、凹部(谷折り)であっても凸部(山折り)であってもよい。マフラ前半部44の前端に、導入管51が溶接により接合されている。導入管51の前端部は、接続管35に連結され、排気ガスを排気マフラ28に導入する。マフラ前半部44の上面に、前記後部金具45が溶接により固着されている。
図2に示す排気カバー30は、金属製、例えば、ステンレス製であり、下側の第1カバー片32と上側の第2カバー片34とを備えている。第1カバー片32と第2カバー片34とは互いに、排気系要素100の一種である接続管35の周方向に離間して配置されている。
第1カバー片32は、接続管35の後半部および排気マフラ28のマフラ前半部44を外側方および下方から覆っている。つまり、接続管35の後半部および排気マフラ28のマフラ前半部44が、第1カバー片32に覆われる排気装置ESの第1部分を構成する。
第2カバー片34は、第1カバー片32の上方に位置し、接続管35の後半部および排気マフラ28のマフラ前半部44を上方および外側方から覆っている。つまり、接続管35の後半部および排気マフラ28のマフラ前半部44が、第2カバー片34に覆われる排気装置ESの第2部分を構成する。第2カバー片34は、第1カバー片32よりも前後方向寸法が小さい。詳細には、第2カバー片34の前端部34aが、第1カバー片32の前端部32aよりも後方、本実施形態では、第1カバー片32の前後方向中間部に位置している。
図4に示すように、第2カバー片34の下縁部34bが第1カバー片32の上縁部32bよりも径方向の外方、この実施形態では外側方に位置している。つまり、第2カバー片34の下縁部34bが、第1カバー片32の上縁部32bと側方視で重合している。図2に示す第1カバー片32と第2カバー片34との重合部分Rが、ほぼ前後方向に延びている。詳細には、重合部分Rは前端から後方へ斜め上方に向かって延びている。第2カバー片34の下端縁34bは、側面視で、前記曲折線37とほぼ一直線状に連なっている。これにより、自動二輪車の外観が向上する。
図5に示すように、第1カバー片32と第2カバー片34との重合部分Rで、第2カバー片34の下縁部34bと第1カバー片32の上縁部32bとの間に側方隙間(側方スリット)36が形成されている。隙間36は、外部と排気カバー30の内部空間とを連通し、重合部分Rの全領域にわたって前後方向に形成されている。
詳細には、第2カバー片34の前端部34aに、前方に開口した前方隙間(前方スリット)38が形成されるとともに、第2カバー片34の側方に前後方向にわたって側方隙間36が形成されている。側方隙間36は、図2の重合部分Rに沿って後方に向かって上方に傾斜するように形成されている。
排気カバー30の側壁に、前後方向に長い長孔からなる開口40が形成されている。詳細には、第1カバー片32の後部の上縁部32bに、下方に凹入した凹部42が形成され、この凹部42と第2カバー片34の下縁部34bとにより開口40が形成されている。このように第1カバー片32の凹部42を、第2カバー片34に隣接する部分に形成することで、側方隙間36と開口40とが連なって形成されている。
図6の平面図に示すように、接続管35は、その前後方向中間部35aで、車体の内側から外側に湾曲している。第2カバー片34の前端部34aは、湾曲部分35aに合致している。これにより、図1のライダーの脚に近い部分(湾曲部分35a)を第2カバー片34によって効果的にカバーできる。
図3に示す排気チャンバ27の外側面に、第1支持片50が溶接により固着されている。第1支持片50は、板材を折り曲げ加工することで形成され、前後方向を向く長円からなる第1係合孔50aが形成されている。マフラ前半部44の導入管51の外周面の上部と下部に、第2および第3支持片52,54がそれぞれ溶接により固着されている。第2および第3支持片52,54は、板材を折り曲げ加工することで形成されており、第2支持片52に前後方向を向く長円からなる第2係合孔52aが形成され、第3支持片54にほぼ上下方向を向く第1ねじ孔54aが形成されている。第1ねじ孔54aは、溶接ナットにより構成されている。
マフラ前半部44の外側面に、第4支持片56が溶接により固着されている。第4支持片56は、板材を折り曲げ加工することで形成されており、左右方向を向く第2ねじ孔56aが形成されている。第2ねじ孔56aは、溶接ナットにより構成されている。さらに、第4支持片56における第2ねじ孔56aの前方に、前方に突出する係合凸部56bが形成されている。
マフラ前半部44の上面に、第5支持片58が溶接により固着されている。第5支持片56は、板材を折り曲げ加工することで形成されており、上方斜め前方を向く第3ねじ孔58aが形成されている。第3ねじ孔58aは、溶接ナットにより構成されている。これら第1〜5支持片50,52,54,56,58は、排気カバー30により上方および外側方から覆われている。
図7および図8はそれぞれ、第1および第2カバー片32、34を内側から見た図である。図7に示すように、第1カバー片32の内面の前部に、前方に突出する第1係合突起60が設けられている。また、第1カバー片32の内面の前後方向中間部の後方寄りに、上下方向を向いた第1ボルト挿通孔62が形成されている。さらに、第1カバー片32の後端部の上端に、上方に突出する突片からなる被支持部64が形成され、この被支持部64に、左右方向を向いた第2ボルト挿通孔64aが形成されている。
図8に示すように、第2カバー片34の内面の前部に、後方に突出する第2係合突起66が設けられている。また、第2カバー片32の後部に、後方から前方に向かって凹入した係合凹部68が形成されている。係合凹部68は、板材を折り曲げることで形成され、第2カバー片34の内面に溶接により固着されている。さらに、第2カバー片34の後部で係合凹部68の上方に、上方斜め前方を向く第3ボルト挿通孔70が形成されている。
図7の第1カバー片32の第1係合突起60が、図3の排気チャンバ27の外側面の第1支持片50の第1係合孔50aに差し込まれている。詳細には、図9に示すように、第1支持片50の第1係合孔50aに、グロメットのような楕円筒状の第1弾性部材72が嵌合され、この第1弾性部材72の内部に第1係合突起60が係合されている。図8の第2カバー片34の第2係合突起66も同様の構造で、図3の第2支持片52の第2係合孔52aに差し込まれている。
図5のボルト69を用いて、第1カバー片32がマフラ前半部44の導入管51に取り付けられている。詳細には、図10に示すように、第1カバー片32の第1ボルト挿通孔62に、グロメットのような筒状の第2弾性部材74が嵌合され、第2弾性部材74の内部に円筒状の鍔付きカラー76が挿入されている。ボルト69は、カラー76の内部に挿通され、導入管51に設けられた第3支持片54の溶接ナット54aに締め付けられている。図8の第2カバー片34の第3ボルト挿通孔70と図3の第5支持片58の第3ねじ孔58aも同様の構造で、ボルト(図示せず)が挿通され、締結されている。
図11は、マフラ前半部44に設けた第4支持片56と、第1および第2カバー片32、34との支持構造を示す。第1カバー片32の被支持部64の第2ボルト挿通孔64aに、グロメットのような筒状の第3弾性部材78が嵌合され、第3弾性部材78の内部に円筒状の鍔付きカラー80が挿入されている。ボルト82は、カラー80の内部に挿通され、マフラ前半部44に設けられた第4支持片56の溶接ナット56aに締め付けられている。
一方、第4支持片56の係合凸部56bに、U字状の第4弾性部材84が装着され、この第4弾性部材84を介して係合凸部56bが、第2カバー片34の係合凹部68に差し込まれている。以上のように、第1および第2カバー片32、34は、それぞれ3箇所で排気系要素100に固定されている。
上記構成によれば、図4に示す第1カバー片32と第2カバー片34との間の側方隙間36から熱気が外部に排出されるので、排気系要素100と排気カバー30との間に熱がこもらない。これにより、排気系要素100や第1および第2カバー片32,34の温度が上昇するのを抑制することができる。また、両カバー片32,34の一部が重合することで側方隙間36が形成されているので、高温の排気系要素100が外部に露出するのを防ぐことができる。
図5に示す前方隙間38と前後方向に延びる側方隙間36とが連なって形成されているので、後方に向かう走行風が側方隙間36から出やすい。これにより、排熱性がさらに向上する。また、側方隙間36と第1カバー片32の開口40とが連なって形成されているので、空気の排出量が増大し、排熱性が一層向上する。
図4に示す第2カバー片34の下縁部34bが、第1カバー片32の上縁部32bよりも外側に位置している。これにより、側方隙間36が下方に開口するので、側方隙間36が目立ちにくい。
第1カバー片32と第2カバー片32との重合部分Rが前後方向に延びている。これにより、走行風が、側方隙間36の前半部から両カバー片32,34と排気系要素100との間の内部空間に流入し、後半部から流出するので、内部空間の熱気を効果的に排出できる。
図2に示す側方隙間36が、重合部分Rの全領域にわたって形成されているので、側方隙間36が大きくなり、その結果、排気カバー30内部の熱気が外部に排出されやすい。
図11に示す第1カバー片32の被支持部64が、第2カバー片34により外側方から覆われているので、外観が向上する。
図3に示すマフラ前半部44に、第1および第2カバー片32,34の両方を支持する第4支持片56が取り付けられている。これにより、部品点数の増加を抑制できるとともに、両カバー片32,34の相対位置のずれを抑制して、図4の側方隙間36を精度よく形成できる。
図2に示す第2カバー片34の前端部34aが、第1カバー片32の前端部32aよりも後方に位置している。これにより、第2カバー片34が小形化する。
上記実施形態では、排気カバー30が2つのカバー片32,34で構成されているが、排気カバー30を単一物で構成してもよい。その場合、排気カバー30における排気系要素100の外側部を覆う側壁に、下方に開口したスリット36を形成する。これによっても、排気カバー30内部の熱気が、スリット36から外部に排出されるので、排気カバー30の温度が上昇するのを抑制することができる。また、スリット36が下方に開口しているので、排気系要素100の外側方および上方が外部に露出するのを防ぐことができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、上側の第2カバー片34が下側の第1カバー片32の外側に配置されていたが、下側のカバーを上側のカバーの外側に配置してもよい。また、排気カバー30は、排気管のみまたは排気マフラのみを覆ってもよい。さらに、排気カバー30のカバー片は3つ以上であってもよい。本発明のカバー構造は、自動二輪車以外の乗物、例えば、三輪車、四輪バギー、小形滑走艇等にも適用できる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
27 排気チャンバ(排気系要素)
28 排気マフラ(排気系要素)
30 排気カバー(カバー)
32 第1カバー片
32b 第1カバー片の上縁部
34 第2カバー片
34b 第2カバー片の下縁部
35 入口管(排気系要素)
36 側方隙間(隙間)
56 第4支持片(支持片)
64 被支持部
100 排気系要素
E エンジン
ES 排気装置
G 排気ガス
R 重合部分

Claims (8)

  1. 乗物のエンジンからの排気ガスが導かれる排気装置を形成する排気系要素を覆うカバー構造であって、
    前記排気装置の第1部分を覆う第1カバー片と、前記排気装置の第2部分を覆う第2カバー片とを備え、
    前記第1カバー片と前記第2カバー片とは互いに前記排気系要素の周方向に離間して配置され、かつ、一部が径方向から見て重合することで両カバー片の間に径方向の隙間が形成されている乗物のカバー構造。
  2. 請求項1に記載のカバー構造において、前記第2カバー片は、前記第1カバー片の上方に位置し、
    前記第2カバー片の下縁部が前記第1カバー片の上縁部よりも径方向外方に位置している乗物のカバー構造。
  3. 請求項1または2に記載のカバー構造において、前記第1カバー片と前記第2カバー片との重合部分が、前後方向に延びている乗物のカバー構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のカバー構造において、前記隙間は、前記第1カバー片と前記第2カバー片との重合部分の全領域にわたって形成されている乗物のカバー構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のカバー構造において、前記第1カバー片は、前記排気系要素に支持される被支持部を有し、
    前記第2カバー片が前記被支持部を外方から覆っている乗物のカバー構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のカバー構造において、前記排気系要素に、前記第1および第2カバー片の両方を支持する支持片が取り付けられている乗物のカバー構造。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のカバー構造において、前記第2カバー片の前端部が、前記第1カバー片の前端部よりも後方に位置している乗物のカバー構造。
  8. 乗物のエンジンからの排気ガスが導かれる排気装置を形成する排気系要素を覆うカバー構造であって、
    少なくとも前記排気系要素の外側部を外側から覆うカバーを有し、
    前記カバーにおける前記排気系要素の外側部を覆う側壁に、下方に開口したスリットが形成されている乗物のカバー構造。
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