JP2016049223A - 緊急ユニット及び緊急ユニットを備えた携帯電話端末 - Google Patents

緊急ユニット及び緊急ユニットを備えた携帯電話端末 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に常時携帯することができ、火災現場遭遇時にあっては、速やかに酸素を吸引でき、より確実に有毒ガス発生エリアから避難できる。【解決手段】スマートフォン1の本体内部に設けられ、回転可能に保持されたリール41と、リール41に巻回され、リール41の回転に応じて本体外部に巻き出し可能なワイヤー42と、ワイヤー42の一端に設けられ、外部の固定物に連結可能な連結部44と、リール41の回転動作を制御し、ワイヤー42の巻き出し速度を低減させる駆動制御部46とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、通信機能を有する情報端末に設けられる緊急ユニット及び緊急ユニットを備えた携帯電話端末に関する。
従来、建築物の火災などにより高層階の窓から緊急脱出する装置として、使用者が他人の力を借りずに自重により自動的に連続交互に降下することができる機構を有する緩降器具がある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示された緩降器具は、緩降機本体である調速器、調速器の連結部、調速器を経由するロープ、使用者の身体を保持する着用具ベルトから構成されている。そして、特許文献1に開示された緩降器具では、火災発生時には、降下速度を制限しつつ、避難者を建物の窓から外部に避難させることができる。
ところで、火災が発生し、有毒ガスが充満するエリアから逃れる事態は予測不能でいつ起きるかわからない。そのため、そのような不測の事態に備えた避難グッズを常に持ち歩くことが重要である。
特開2006−187503号公報
しかしながら、特許文献1に開示された避難器具は、建物に設置される装置であり、携帯することはできないため、実際に火災が発生した際、避難者は順番に避難器具を用いて避難することとなり、短時間に全員を避難させることができないという問題がある。
本発明は、このような上記問題点に鑑みてなされたもので、容易に常時携帯することができ、火災現場遭遇時にあっては、速やかに避難できる緊急ユニット、及び緊急ユニットを備えた携帯電話端末を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、通信機能を有する情報端末に内蔵される緊急ユニットであって、情報端末の本体内部に設けられ、回転可能に保持されたリールと、リールに巻回され、リールの回転に応じて本体外部に巻き出し可能なワイヤーと、ワイヤーの一端に設けられ、外部の固定物に連結可能な連結部と、リールの回転動作を制御し、ワイヤーの巻き出し速度を低減させる駆動制御部とを備えることを特徴とする。
また、他の発明は、情報端末に着脱可能なケースに取り付けられる緊急ユニットであって、ケースの本体内部に設けられ、回転可能に保持されたリールと、リールに巻回され、リールの回転に応じて本体外部に巻き出し可能なワイヤーと、ワイヤーの一端に設けられ、外部の固定物に連結可能な連結部と、リールの回転動作を制御し、ワイヤーの巻き出し速度を低減させる駆動制御部とを備えることを特徴とする。
これらのような本発明によれば、情報端末又は情報端末に着脱可能なケース本体から巻き出し可能なワイヤーの一端に設けられた連結部を建物の固定物に連結し、そして、駆動制御部によってワイヤーの巻き出し速度を低減しつつ、ワイヤーを本体外部に巻き出すことで、使用者が他人の力を借りずに自動的に連続交互に降下することができるので、火災等の災害発生時に建物内にいた避難者を外部に避難させることができる。
特に、本発明では、通信機能を有する情報端末、すなわち、使用者が常時携帯するスマートフォンや携帯電話、若しくは、情報端末に着脱可能なケースに緊急ユニットを内蔵しているので、火災等に遭遇した場合、避難者は他の避難者の順番を待つことや避難器具が設置されている場所に移動することなく、即時に窓から建物外部へ避難を行うことができるので、ユーザーの避難率を向上させることができる。
上記発明において、連結部の本体内部における収納状態を維持する連結部保持機構と、連結部保持機構による収納状態を解除し、連結部保持機構を本体外部へ向けて突出させる外部突出部とを備えることが好ましい。
この場合、平常時では連結部保持機構により連結部の収納状態を維持し、緊急時には外部突出部により連結部保持機構の収納状態を解除し連結部を本体外部へ向けて突出させることができる。このため、通常時には連結部を本体内部に収納させて情報端末を利用する際に邪魔になるのを防止できる一方、火災発生などの緊急時には、外部突出部によって連結部を本体外部へ向けて突出させて即座に連結部を建物の固定物に取り付けることができる。このように、本発明では、通常時には、他の用途で使用する操作性が低下するのを回避するとともに、緊急時には即時に使用可能とし、避難させることができる。
そして、上記発明において、外部突出部は、衝撃が加えられることによって本体内部における収納状態が解除されることが好ましい。この場合、外部突出部は、衝撃が加えられることによって、連結部保持機構の収納状態を解除させているので、火災発生時には、情報端末に衝撃を加えるという容易な操作で連結部の収納状態を解除でき、即時に窓から建物外部へ避難を行うことができる。
また、上記発明において、外部突出部は、通信機能により受信された非常警報信号によって収納状態が解除されることが好ましい。この場合には、通信機能によって受信された非常警報信号によって連結部の収納状態が解除されるので、避難者に対して特別な操作を行わせることなく、連結部の収納状態を解除でき、避難者は、即時に窓から建物外部へ避難を行うことができる。また、非常警報信号によって連結部の収納状態を解除させることで、避難者に対して避難が必要なことを報知することができる。
なお、上述した本発明の緊急ユニットは、携帯電話端末に内蔵されたり、又は携帯電話に着脱可能なケースに取り付けられたりすることができる。この場合には、ユーザーが常時所持している割合の高い携帯電話端末に緊急ユニットを保持させているので、火災に遭遇した場合でも、避難器具を携帯している確立を高くすることができ、ユーザーの避難率を向上させることができる。
このような本発明によれば、建物から外部に避難できる緊急ユニットを常時携帯することができ、火災遭遇時には即時に避難させることができる。
実施形態に係るスマートフォンを示す斜視図であり、同図(a)は、表面側を示し、同図(b)は、その裏面側を示している。 (a)及び(b)は、実施形態に係るスマートフォンの裏蓋を外した状態を左又は右より示す斜視図であり、酸素供給ユニット及び緩降ユニットが内部に収納された状態を示している。 (a)及び(b)は、実施形態に係るスマートフォンの裏蓋を外した状態を左又は右より示す斜視図であり、酸素供給ユニット及び緩降ユニットが外部に突出した状態を示している。 (a)及び(b)は、実施形態に係るスマートフォンの使用状態を示す斜視図である。 実施形態に係るスマートフォンの内部構成を示すブロック図である。 変更例に係るスマートフォンにケースを装着させる状態を示す斜視図である。 変更例に係るスマートフォンの裏蓋を外した状態を示す斜視図であり同図(a)は、開閉操作部及び吸引部が内部に収納された状態を示し、同図(b)は、開閉操作部及び吸引部が外部に突出した状態を示している。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る緊急ユニットを備えた情報端末の実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るスマートフォンを示す斜視図であり、同図(a)は、表面側を示し、同図(b)は、その裏面側を示している。また、図2(a)及び(b)は、本実施形態に係るスマートフォンの裏蓋を外した状態を左右より示す斜視図であり、酸素供給ユニット及び緩降ユニットが内部に収納された状態を示している。また、図3(a)及び(b)は、に係る本実施形態に係るスマートフォンの裏蓋を外した状態を左右より示す斜視図であり、酸素供給ユニット及び緩降ユニットが外部に突出した状態を示している。
(スマートフォンの全体構成)
本実施形態に係るスマートフォン1は、タッチパネルを備えた通信端末であり、図1及び図2に示すように、略矩形体状の本体10から構成されている。本体10は、硬化プラスチック等の樹脂製や金属製で形成されるケース部材であり、この本体10の表面10aには、図1(a)に示すように、タッチパネル式の表示部13aや操作ボタン12aが配置されている。
表示部13aは、外部に露出される外側パネルと、表示駆動を行う表示層と、表示層を電気的に駆動する図示しない表示駆動回路とから構成される。外側パネルは、強化ガラス又は強化プラスチックで形成される。表示層は、LCD(液晶ディスプレー)や、有機EL(electroluminescence)などで形成されている。
一方、本体10の裏面10bには、図1(b)に示すように、本体10と着脱可能な裏蓋14とを備えている。この裏蓋14は、硬化プラスチック等の樹脂製や金属製で形成されたカバー部材であり、図2に示すように、本体10の裏面10bに形成された凹状の収容部16に配置された電池パック15、緊急ユニット2、及びCPUやメモリ等の電子部品30を保護している。
収容部16には、図2(a)及び(b)に示すように、電池パック15、電子部品30、及び緊急ユニット2の外周と合致する大きさを有し、この収容部16が裏蓋14で覆われることで、内部に電池パック15及び緊急ユニット2等を収納する空間が形成される。
本実施形態においては、本体10の略中央に電池パック15が配置されるようになっており、電池パック15が配置される収容部16の側面には、電池パック15と接続する電子端子が設けられている。電池パック15は、充電を行うことにより電気を蓄える二次電池であり、接続端子を介して、電子部品30に電力を供給している。
電子部品30は、CPUやメモリ等で構成されており、通信機能、表示制御機能、操作入力機能及び信号入出力機能などの様々な機能を提供する電子回路である。本実施形態において、電子部品30は、後述するノズル連結部21と電気的に接続されており、ノズル連結部21から各機構の駆動情報が受信され、各種の信号(駆動命令信号)などが送信されるようになっている。
収容部16における本体10の下部側には、緊急ユニット2が配置されている。緊急ユニット2は、酸素を供給する酸素供給ユニット20と、情報端末を自動的に降下させる緩降ユニット40とから構成される。以下に、酸素供給ユニット20及び緩降ユニット40の構成について詳述する。
(酸素供給ユニット20の構成)
先ず、初めに、酸素供給ユニット20の構成について説明する。酸素供給ユニット20は、図2及び図3に示すように、開口部分にノズル22aを有する小型のボンベ本体22と、ボンベ本体22のノズル22aが着脱されるノズル連結部21と、ノズル連結部21と連通され、情報端末の本体10内部から外方へ向けて突出可能な酸素供給部26とを有している。
ボンベ本体22は、図2(a)及び(b)に示すようにステンレスなどの金属部材で筒状に形成されており、内部空間に圧縮空気が充填され、ノズル連結部21によって内部空間が密閉可能となっている。本実施形態において、ボンベ本体22内には100〜150気圧程度の圧縮酸素が収容されており、このボンベ本体22の内部には、成人が随意的な吸気を約5回行うことができる酸素量(約10L)が蓄積されており、避難開始から5分程度の使用が可能となっている。なお、ボンベ本体22の大きさ及び形状は、電子機器内に収納可能であれば、上述した実施形態に限定されるものでなく、電子機器の種類、及び配置場所に応じて種々変更可能であるものとする。
なお、本実施形態においては、ボンベ本体22に圧縮空気を充填させたが、本発明は、これに限定するものでなく、例えば、酸素発生剤として過炭酸ナトリウム、水性溶媒として水、触媒として二酸化マンガンを、ボンベ本体22内の各容器に収納し、使用時において、これらを混合することにより酸素を発生させるものであってもよい。また、液体酸素を充填させ、気化された酸素を供給するものであってもよい。
酸素供給部26は、プラスチックなどの合成樹脂で形成され、ボンベ本体22内の圧縮酸素を外部に導く筒状の部材であり、一端がノズル連結部21と接続され、他端の自由端は、使用者の口と接触し吸引する部分となっている。この酸素供給部26は、通常時には、図2(a)及び(b)に示すように、収容部16内に収納されており、酸素供給部26が収容部16内に収容されている状態では、蓋体25によって被覆されている。この蓋体25は、本体10の側面の一部が刳りぬかれた空間部分に嵌合され、酸素供給部26を保護部材であり、例えば、プラスチック等の合成樹脂などで形成されている。この酸素供給部26の本体内部における収納状態は、ノズル連結部21に設けられた酸素供給部保持機構によって保持されている。
ノズル連結部21は、その内部にノズル連結部21に連通された通気路を開閉する開閉弁を有しているとともに、開閉弁を開閉するボタン型の開閉操作部24が接続されている。また、ノズル連結部21には、図示しない酸素供給部保持機構及び操作部保護機構が設けられている。
本実施形態において、開閉操作部24は、本体10の側壁の一部を刳りぬいて外部に視認可能に配置されており、開閉操作部24を軽く押す操作である押下操作を行うことにより、開放弁を開放させ、ボンベ本体22と酸素供給部26とを連通させてボンベ本体22内に充填されている圧縮酸素を吸気可能としている。また、開閉操作部24の押下を止めることで、ボンベ本体22と酸素供給部26との流路が開閉弁で遮断されるようになっている。
この開閉操作部24は、ノズル連結部21内に設置され、開閉操作部24の本体内部における収納状態を維持する操作部保持機構によって、使用が制限されるようになっている。具体的に、通常時には、図2(a)及び(b)に示すように、操作部保持機構によって、その開閉操作部24の上面24aと本体10の側面とに段差がない面一となるように、本体10内部に収納された状態となっている。
一方、緊急時には、この開閉操作部24を強く本体10に押し込む操作である押圧を行うことで、操作部保持機構による保持状態は解除され、図2(b)に示すように、開閉操作部24の上面24aが本体10の側面よりも外部に突出するようになっている。
この操作部保持機構としては、例えば、ノズル連結部21内に、開閉操作部24と係止する係合手段を設けるとともに、開閉操作部24にバネなどの弾性体を設け、係合手段と開閉操作部24とを係合されることで、本体10の内部に収納された状態を保持させる。一方、ユーザーが開閉操作部24に対して押圧することで、係合手段の係合は解除可能となっており、解除された場合には、弾性体の付勢に対する復元力によって開閉操作部24が外部に突出する構成となっている。なお、操作部保持機構としては、例えば、磁石等を用いた吸引力と反発力とを用いた保持機構など種々の機構を用いることができる。
このような開閉操作部24は、酸素供給部保持機構による収納状態を解除し、酸素供給部26を本体外部へ向けて突出させる緊急操作部としての機能を有しており、開閉操作部24と緊急操作部とは、一体となっているものとする。すなわち、本実施形態では、図2に示すように、開閉操作部24の収納状態が保持された状態で、開閉操作部24を押圧することで、図3に示すように、開閉操作部24を本体10の側面から外部に突出されると同時に、酸素供給部保持機構による収納状態を解除し、酸素供給部26を本体外部へ向けて突出されるようになっている。なお、この酸素供給部26の収納解除としては、開閉操作部24の収納状態が解除された後に押下されることで、解除されてもよい。また、その突出するタイミングとしては、押圧した瞬間に収納状態を解除してもよく、押圧をやめた際に収納状態を解除してもよい。
具体的に、酸素供給部26では、図2(b)に示すように、ノズル連結部21の連結部分26aを軸として回動可能となっており、他端の自由端が外部に突出するようになっている。なお、酸素供給部保持機構としては、例えば、ノズル連結部21内に、酸素供給部26と係止する係合手段を設けるとともに、酸素供給部26にバネなどの弾性体を設け、係合手段と酸素供給部26とを係合されることで、本体10の内部に収納された状態を保持させる。一方、ユーザーが開閉操作部24に対して押圧することで、係合手段の係合は解除可能となっており、解除された場合には、弾性体の付勢に対する復元力によって酸素供給部26を外部に突出させる構成であってもよい。また、例えば、磁石等を用いた吸引力と反発力とを用いた保持機構であってもよい。
なお、上述した実施形態では、開閉操作部24に対するユーザー手動の操作によって、開閉操作部24及び酸素供給部26を外部に突出させたが、本発明は、これに限定するものではなく、例えば、機械的又は電気的な信号をトリガーとして開閉操作部24及び酸素供給部26を外部に突出さる手段を緊急操作部として用いてもよい。
例えば、スマートフォン1に加えられた衝撃を検知するセンサーを備え、緊急操作部は、その衝撃が加えられることによって、開閉操作部24や酸素供給部26の本体内部における収納状態を解除する構成であってもよい。この場合には、開閉操作部24と緊急操作部とは、別部材で形成されることとなり、開閉操作部24は、開閉弁の開閉のみを操作する手段となる。また、この場合、開閉操作部24は、例えば、蓋体25などで被覆され、外部から視認されないようになっていてもよい。
さらに、緊急操作部は、通信機能により非常警報信号を受信し、通信機能により受信された非常警報信号によって、開閉操作部24の収納状態を解除するようにしてもよい。なお、これらの場合であっても、ノズル連結部21内には、開閉操作部24や酸素供給部26の本体内部における収納状態を解除する機構が設けられ、衝撃又は非常警報信号を取得した際に緊急操作部からの駆動信号によって、収納状態を解除するように駆動する。
(緩降ユニット40の構成)
次いで、緩降ユニット40の構成について説明する。緩降ユニット40は、図2及び図3に示すように、スマートフォン1の本体10内部に設けられ、回転可能に保持されたリール部41と、リール部41に巻回され、リール部41の回転に応じて本体10外部に巻き出し可能なワイヤー42と、ワイヤー42の一端に設けられ、外部の固定物に連結可能な連結部44と、リール部41の回転動作を制御し、ワイヤー42の巻き出し速度を低減させる駆動制御部46とを備えている。
リール部41は、外周に降下用のワイヤー42を巻き付けるとともに、リール部41を回転させることで、ワイヤー42を巻き出す円筒部材であり、円筒の両端に円形の板が形成されている。本実施形態において、リール部41は、所定の荷重強度を有する金属製で形成されている。
ワイヤー42は、所定の引張強度を有する部材で形成されており、その径、撚り、及び長さは種々選択可能である。このワイヤー42は、一端がリール部41に固定されているとともに、他端には連結部44が取り付けされている。
連結部44は、建物に設置された固定物に連結可能な連結部材であり、例えば、一部に開閉部(図示省略。)を有する環状部材で形成され、所定の荷重強度を有する金属部材で形成されている。本実施形態では、この開閉部の閉止状態を維持する止め具も有しており、使用時には開閉部が開放されないようになっている。
駆動制御部46は、リール部41の回転動作を制御し、ワイヤー42の巻き出し速度を低減させる装置であり、ここでは、CPUやメモリ等の電子部品によって電気的にリール部41の回転を制御する場合と、歯車等の機械的にリール部41の回転を制御する場合とが含まれる。
ここで、駆動制御部46が電子部品で構成される場合、この駆動制御部46内には、予め所定速度で駆動モータ43を駆動させるデータが蓄積されるとともに、避難者の荷重を検知する荷重検知センサーが備えられ、リール部41に対して所定の負荷がかけられた場合、駆動モータ43を所定速度で回転させ、ワイヤー42を所定速度で巻き出すようになっている。なお、駆動制御部46は、荷重検知センサーによってされた荷重を検知し、その荷重に応じて回転速度を変化させることもできる。
駆動モータ43は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する電動機であって、バッテリー15を介して電力が供給されることで、駆動モータ43に取り付けられた回転軸を回転させる。この回転軸は、駆動モータ43が発生した回転エネルギーを外部に伝達させる部材であり、リール部41の中心軸に挿通されており、リール部41をワイヤー42の巻き出し方向に回転させる。
一方、機械的にリール部41の回転を制御する場合は、その駆動制御部46は、調速機として機能する。この場合には、図2及び図3に示すような配置とは異なり、駆動制御部46は、リール部41と連結部44との間に配置される。なお、この場合、駆動モータ43は省略される。そして、駆動制御部46は、滑車と、歯車と遠心ブレーキとで構成され、ワイヤー42が滑車の外周面に架け渡され、ワイヤー42動くと、滑車の軸に連動した歯車が回転し、その回転が速まると遠心ブレーキが作用して、加速度をゼロに保つようになっている。これにより、ワイヤー42は、避難者の体重や降下距離に関わらず、避難者の自重により一定速度で降下することができる。
なお、駆動制御部46は、ユーザー操作によってリール部41の回転速度を調整可能となっている。この速度調整機能としては、例えば、ボタン式の速度調整手段を設け、その速度調整手段を押下操作することで、リール部41の回転を制御して回転速度を調整するものであってもよく、また、例えば、画面上に速度調整用のアイコンを表示させ、そのアイコン操作に応じて駆動制御部46がリール部41の回転速度を制御するものでもよい。この速度調整機能は、リール部41を電気的及び機械的に制御する場合のいずれに対しても適用可能である。なお、ボタン式の速度調整手段としては、開閉操作部24と一体化して、開閉操作部24にその機能を持たせてもよく、また、開閉操作部24とは別にボタン式の押下手段を設けてもよい。このように、ユーザー操作によってリール41の回転速度を調整可能となっているので、火災の進行状態に応じて降下速度を上げて、避難を早めることもでき、また、降下速度を遅めてより安全に降下させることもできる。なお、この速度調整機能では、リール部41の回転を停止させることもできる。
また、緩降ユニット40は、連結部44の本体10内部における収納状態を維持する連結部保持機構と、連結部保持機構による収納状態を解除し、連結部を本体10外部へ向けて突出させる外部突出部45とを有している。
連結部保持機構は、図2(a)及び(b)に示すように、連結部44を収容部16内に収容させる収容空間と、当該収容空間と外部とを連通させる連通孔を被覆する蓋体47とから構成される。この蓋体47は、本体10の側面の一部が刳りぬかれた空間部分に嵌合され、連結部44を保護部材であり、例えば、プラスチック等の合成樹脂などで形成されている。なお、この蓋体47は、蓋体47の上面47aと本体10の側面とに段差がない面一となるように、本体10内部に収納された状態となっている。
外部突出部45は、例えば、図2及び図3に示すように、収容部16内においてリール部41と連結部44との間に設置された筐体であり、その筐体内部に移動可能な押出部45aと、押出部45aと係止される係合手段が設けられる。そして、押出部45aにバネなどの弾性体を設け、係合手段と押出部45aとを係合されることで、押出部45aを筐体の内部に収納された状態を保持させる。この押出部45aは、所定の操作が行われることで、係合手段の係合は解除可能となっており、解除された場合には、図3に示すように、弾性体の付勢に対する復元力によって押出部45aが筐体内部から押し出される構成となっている。
そして、この押出部45aが押し出される部分は、連結部44が配置される収納空間となっており、押出部45aが筐体内から押し出されることで、収納空間に位置する連結部44が蓋体47側に押圧され、蓋体47は、押出部45aによって押圧されることで、蓋体47の本体10に対する嵌合状態は解除される。これにより、連結部44の本体10内部における収納状態が解除され、連結部44は、連通孔を通過してスマートフォン1の本体10から外部に突出されることとなる。
ここで、押出部45aの筐体に対する係合状態を解除する所定操作とは、開閉操作部24に対するユーザー手動の操作のほか、スマートフォン1に対して衝撃が加えられることや、通信機能により受信された非常警報信号を取得した場合が含まれる。
開閉操作部24に対するユーザー操作によって連結部44を外部に突出させる場合には、外部突出部45とノズル連結部21とが機械的に接続されており、開閉操作部24の収納状態が保持された状態で、開閉操作部24を押圧することで、図3(a)及び(b)に示すように、開閉操作部24を本体10の側面から外部に突出されると同時に、外部突出部45による押出部45aの係止状態を解除し、押出部45aによって連結部44を外部に突出させる。
一方、スマートフォン1に対して衝撃が加えられることで、連結部44を外部に突出させる場合には、駆動制御部46が電子部品で構成されており、この電子部品内にスマートフォン1に加えられた衝撃を検知するセンサーを備え、外部突出部45は、その衝撃が加えられることによって、連結部44の本体内部における収納状態を解除する構成であってもよい。
また、通信機能により受信された非常警報信号によって、連結部44を外部に突出させる場合には、駆動制御部46が電子部品で構成されており、駆動制御部46が通信機能により非常警報信号を受信し、その信号をトリガーとして、外部突出部45の押出部45aの係止状態を解除するようにしてもよい。
なお、図示していないが、この緩降ユニット40には、ユーザーに着用される環状の着用ベルトがリール部41に固定されており、使用時には、連結部44と同時に本体外部に突出される。そして、ユーザーは、この着用ベルトを腰や脇の下に着用することで、避難時に落下することなく安全に降下することができるようになっている。
(スマートフォン1の内部構造)
次いで、スマートフォン1の内部構成について説明する。図4に示すように、スマートフォン1は、無線インターフェース101、メモリ105と、制御部104と、出力インターフェース103と、入力インターフェース102と、モーションセンサー106とを備えている。
無線インターフェース101は、通話を行うための移動通信用のプロトコルによる無線通信と、例えば無線LAN等のデータ通信用のプロトコルによる無線通信とを実行する機能を備えている。無線インターフェース101は、無線LAN接続を行うためにIEEE 802.11bに準拠した送受信装置であり、モバイルコンピュータやPDAにおいては、無線LANアダプタ等により実現することができる。
入力インターフェース102は、操作ボタン12aやタッチパネルなどユーザー操作を入力するデバイスである。また、出力インターフェース103は、ディスプレイやスピーカーなど、映像や音響を出力するデバイスである。特に、この出力インターフェース103には、液晶ディスプレイなどの表示部13aが含まれている。メモリ105は、OS(Operating System)や各種のアプリケーション用のプログラム、その他のデータ等などを記憶する記憶装置であり、このメモリ105内には、緊急操作部104aで判断される緊急動作の有無を判別する閾値データが蓄積されている。
制御部104は、一般のOSやブラウザソフトなどのアプリケーションを実行するモジュールであり、CPUやメモリ等の電子部品30又は駆動制御部46で構成されている。そして、この制御部104には、緊急操作部104aを有している。
緊急操作部104aは、緊急動作であるか否かを判断するモジュールであり、本実施携帯では、例えば、スマートフォン1を壁などの所定物に叩き付けた場合などの衝撃を、モーションセンサー106で検出される所定信号(衝撃によって生じる加速度、角加速度など)として取得し、メモリ105内に蓄積された閾値データを参照して、当該所定信号が閾値以上か否かを判断する。そして、所定信号が閾値以上である場合には、酸素供給部保持機構、操作部保持機構、及び外部突出部45を駆動させて、開閉操作部24、酸素供給部26、及び連結部44を外部に突出させる。
また、駆動制御部46が電子機器で構成される場合には、制御部104には、リール制御部104bと、荷重測定部104cとを備えている。リール制御部104bは、駆動モータ43の回転力を制御するモジュールであり、本実施形態では、荷重検知センサー107による検出信号が所定のしきい値を超えた場合には、駆動モータ43を駆動させ、リール部41を所定速度で回転させる。
ここで、荷重検知センサーは107は、緩降ユニット40のリール部41に作用する荷重を検知し、その検出結果を荷重測定部104cに送信するセンサーであり、避難者がスマートフォン1を保持した状態で吊るし下げられた際に作用する荷重を検知する。
なお、このリール制御部104bは、荷重測定部104cによって測定された避難者の体重に応じて駆動モータ43の回転速度を可変させる機能を備えている。荷重測定部104cは、当該スマートフォン1に作用する荷重を測定するモジュールであり、荷重検知センサー107による検出信号に基づいて荷重を測定する。そして、リール制御部104bは、荷重測定部104cによって測定された測定値を取得すると、メモリ105内を参照して、当該重量に該当する回転速度で駆動モータ43を駆動させる。なお、荷重測定部104cは、例えば、入力インターフェース102を介して、ユーザー操作で予めユーザーの体重値を受け付けることもできる。この場合には、メモリ105にその体重値を保存しておき、リール制御部104bは、そのメモリ105内に保存された体重値に応じて駆動モータ43の回転速度を変更させる。
また、例えば、緊急操作部104aでは、通信機能により非常警報信号を受信し、通信機能により受信された非常警報信号によって、開閉操作部24、及び外部突出部45の収納状態を解除するようにしてもよい。この緊急操作部104aによる収納状態の解除は、ユーザーからの開閉操作部24に対する操作、スマートフォン1全体に機械的な衝撃を与える操作、外部からの警報信号による操作のいずれでも実行可能となっている。
このようなスマートフォン1の使用方法としては、先ず、火災が発生した場合、開閉操作部24を押圧したり、スマートフォン1を叩き付けて衝撃を与えることで、開閉操作部24と、酸素供給部26と、連結部44との収納状態を解除し、それぞれ本体10から外部に突出させる。この際、ユーザーは、酸素供給部26の自由端をくわえて、開閉操作部24を押下して酸素ボンベ内の空気を吸気する。この動作を繰り返し、建物の窓側まで移動する。
そして、ユーザーは、建物の窓付近に設置されたサッシなどの固定物に連結部を連結させ、留め具で固定する。そして、図示しない身体支持バンドを取出して身に付け、スマートフォン1を掴んだ状態でゆっくりと降下していく。この際、ユーザーは、酸素供給部26の自由端をくわえて、開閉操作部24を押下して酸素ボンベ内の空気を吸気する。この動作を繰り返し、有毒ガスのあるエリアから安全な場所まで移動する。この際、駆動制御部46は、リール部41の回転動作を制御し、電気的又は機械的にワイヤー42の巻き出し速度を低減させることができ、ユーザー操作を受け付けて、リール部41の回転速度を速めたり遅めたりするなどの調整をすることもできる。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、スマートフォン1から巻き出し可能なワイヤー42の一端に設けられた連結部44を建物の固定物に取り付け、そして、駆動制御部46によってワイヤー42の巻き出し速度を低減しつつ、ワイヤー42を本体外部に巻き出すことで、使用者が他人の力を借りずに自動的に連続交互に降下することができ、火災等の災害発生時に建物内にいた避難者を外部に避難させることができる。
特に本実施形態では、通信機能を有するスマートフォン1に緩降ユニット40を内蔵しているので、火災等に遭遇した場合、避難者は他の避難者の順番を待つことや避難器具が設置されている場所に移動することなく、即時に窓から建物外部へ避難を行うことができるので、ユーザーの避難率を向上させることができる。また、本実施形態において、駆動制御部46は電気的又は機械的に巻き出し速度を低減しつつ、ワイヤー42を本体外部に巻き出しているので、使用者を安全に降下させることができる。この際、駆動制御部46は、ユーザー操作によってリール部41の回転速度が調整可能となっているので、火災の進行状態に応じて降下速度を速め、避難を早めたり、ワイヤーの送り出し機構に対してブレーキをかけて降下速度を遅めたりしてより安全に降下することもできる。
上記発明において、連結部44の本体内部における収納状態を維持する連結部保持機構と、連結部保持機構による収納状態を解除し、連結部保持機構を本体外部へ向けて突出させる外部突出部45とを備えているので、平常時では連結部保持機構により連結部44の収納状態を維持し、緊急時には外部突出部45部により連結部保持機構の収納状態を解除し連結部44を本体外部へ向けて突出させることができる。このため、通常時には連結部44を本体内部に収納させて情報端末を利用する際に邪魔になるのを防止できる一方、火災発生などの緊急時には、外部突出部によって連結部を本体外部へ向けて突出させて即座に連結部を建物の固定物に取り付けることができる。このように、本実施形態では、通常時には、他の用途で使用する操作性が低下するのを回避するとともに、緊急時には即時に使用可能とし、避難させることができる。
そして、本実施形態において、外部突出部45は、衝撃が加えられることによって本体内部における収納状態が解除されるので、火災発生時には、情報端末に衝撃を加えるという容易な操作で連結部の収納状態を解除でき、即時に窓から建物外部へ避難を行うことができる。
また、本実施形態において、外部突出部45は、通信機能により受信された非常警報信号によって収納状態が解除されるので、避難者に対して特別な操作を行わせることなく、連結部の収納状態を解除でき、避難者は、即時に窓から建物外部へ避難を行うことができる。また、非常警報信号によって連結部の収納状態を解除させることで、避難者に対して避難が必要なことを報知することができる。
また、本実施形態では、酸素供給ユニット20を有している。この酸素供給ユニット20は、非常時には、酸素ボンベと連通した酸素供給部26からボンベ本体22内の酸素を吸引することができため、有毒ガスが充満するエリアから有毒ガスを吸気することなく窓付近まで移動することができるとともに、降下時においても有毒ガスを吸気することなく降下することができる。
特に、本実施形態では、開閉操作部24によって開閉弁を開放させるので、必要に応じて酸素ボンベを開放させて酸素を吸引でき、その後に開閉弁を閉止して酸素ボンベ内の空気が漏れるのを防止できるので、吸気したいタイミングで数回吸気することができ、その結果、有毒ガスが充満するエリアから安全な場所までの距離が長い場合でも有毒ガスを吸気することなく避難することができる。
特に、本実施形態では、通信機能を有する情報端末、すなわち、使用者が常時携帯するスマートフォンなどに酸素供給ユニット20及び緩降ユニット40を内蔵しているので、火災に遭遇した場合、避難器具を携帯している確立を高くすることができ、ユーザーの避難率を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、平常時では酸素供給部保持機構により酸素供給部26の収納状態を維持し、緊急時には緊急操作部である開閉操作部24により酸素供給部保持機構の収納状態を解除し酸素供給部26を本体外部へ向けて突出させることができる。このため、通常時には酸素供給部26を本体10内部に収納させて情報端末を利用する際に邪魔になるのを防止できる一方、火災発生などの緊急時には、開閉操作部24によって酸素供給部26を本体外部へ向けて突出させて酸素ボンベ内の空気を吸気することができる。このように、本実施形態では、通常時には、他の用途で使用する操作性が低下するのを回避するとともに、緊急時には即時に酸素を吸気することができる。
本実施形態では、操作部保持機構によって、開閉操作部24を本体10内部に収納させた状態を維持しているので、平常時に誤って開閉弁を開放させてしまうことを防止できる。一方、緊急操作部又は開閉操作部24は、衝撃が加えられることによって緊急操作部又は開閉操作部24の収納状態が解除されるので、スマートフォン1に衝撃を加えるという容易な操作で開閉操作部24の収納状態を解除できるので、即時に酸素ボンベ内の酸素を吸引することができる。
本実施形態において、緊急操作部又は開閉操作部24は、通信機能により受信された非常警報信号によって収納状態が解除されるので、非常時には自動的に酸素を吸引可能な状態にすることができる一方、通常時に誤って開閉弁が開放してしまうことを防止することができる。
本実施形態において、開閉操作部24と緊急操作部とが一体となっているので、一つの操作部によって、酸素供給部保持機構による収納状態を解除し、酸素供給部を本体外部へ向けて突出させるとともに、開放弁を開閉させることができるので、容易な操作で酸素ボンベ内の酸素を吸気可能とし避難させることができる。
(変更例)
なお、上述した各実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
なお、本変更例において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
例えば、上述した実施形態では、緊急ユニット2をスマートフォンに内蔵したが、本発明は、これに限定するものではなく、携帯電話端末、モバイルPC、デジタルカメラ等の電子機器全般に適用することができる。
また、例えば、各電子機器に着脱可能なケースに緊急ユニット2を内蔵させることもできる。図6は、変更例に係るスマートフォンにケースを装着させる状態を示す斜視図である。また、図7は、変更例に係るスマートフォンの裏蓋を外した状態を示す斜視図であり同図(a)は、開閉操作部及び吸引部が内部に収納された状態を示し、同図(b)は、開閉操作部及び吸引部が外部に突出した状態を示している。
図6に示すように、本変更例では、スマートフォン1に着脱可能なケース5に緊急ユニットが内蔵されている。このケース5は、スマートフォンを保護する保護部材であり、硬化プラスチック等の樹脂製や金属製で形成される。
そして、このケース5には、スマートフォン1を保持する端末保持部51と、緊急ユニット2を収容するユニット保持部52とが一体的に形成されている。端末保持部51は、図7に示すように、有底を有するとともに、4方に側壁を有する箱部材であり、スマートフォンの側部及び底部を保護している。なお、この端末保持部51には、スマートフォンが装着された状態を固定する留め具が設けられている。
ユニット保持部52は、図7(a)及び(b)に示すように、内部中空の空間内に緊急ユニット2が設けられている。この緊急ユニット2は、実施形態と同様に、酸素供給ユニット20と緩降ユニット40とから構成される。
ここで、本変更例では、各ユニットの配置場所が変更される。具体的に、酸素供給部26は、ケース5の長手方向端部に位置し、使用時において吸引部保持機構が解除されると、図7(b)に示すように、ケース5の長手方向に延びるように突出するようになっている。また、開閉操作部24は、ケース5の側方に設けられるようになっている。
また、本変更例では、ユニット保持部52には、スマートフォン1と、電子部品30及び駆動制御部46とを電気的に接続させる接続端子を備えており、スマートフォン1のバッテリーから電力が供給されるとともに、各種の操作信号を取得可能となっている。なお、ここでは、電子部品30と駆動制御部46とを一体に形成させたが、これに限定するものではなく、実施形態と同様に別部材としてもよい。なお、各ユニットの各部の機能は実施形態と同様である。
このような本変更例によれば、スマートフォン1に着脱可能なケース5に緊急ユニット2が内蔵されているため、ユーザーは現在使用しているスマートフォン1に避難機能を追加することができるので、火災に遭遇した場合でも、避難道具を携帯している確立を高くすることができ、ユーザーの避難率を向上させることができる。
1…スマートフォン
2…緊急ユニット
5…ケース
10…本体
10L…約
10a…表面
10b…裏面
12a…操作ボタン
13a…表示部
14…裏蓋
15…バッテリー
15…電池パック
16…収容部
20…酸素供給ユニット
21…ノズル連結部
22…ボンベ本体
22a…ノズル
24…開閉操作部
24a…上面
25…蓋体
26…酸素供給部
26a…連結部分
30…電子部品
40…緩降ユニット
41…リール部
42…ワイヤー
43…駆動モータ
44…連結部
45…外部突出部
45a…押出部
46…駆動制御部
47…蓋体
47a…上面
51…端末保持部
52…ユニット保持部
101…無線インターフェース
102…入力インターフェース
103…出力インターフェース
104…制御部
104a…緊急操作部
104b…リール制御部
104c…荷重測定部
105…メモリ
106…モーションセンサー
107…荷重検知センサー

Claims (5)

  1. 通信機能を有する情報端末に内蔵される緊急ユニットであって、
    前記情報端末の本体内部に設けられ、回転可能に保持されたリールと、
    前記リールに巻回され、前記リールの回転に応じて本体外部に巻き出し可能なワイヤーと、
    前記ワイヤーの一端に設けられ、外部の固定物に連結可能な連結部と、
    前記リールの回転動作を制御し、前記ワイヤーの巻き出し速度を低減させる駆動制御部と
    を備えることを特徴とする緊急ユニット。
  2. 情報端末に着脱可能なケースに内蔵される緊急ユニットであって、
    前記ケースの本体内部に設けられ、回転可能に保持されたリールと、
    前記リールに巻回され、前記リールの回転に応じて本体外部に巻き出し可能なワイヤーと、
    前記ワイヤーの一端に設けられ、外部の固定物に連結可能な連結部と、
    前記リールの回転動作を制御し、前記ワイヤーの巻き出し速度を低減させる駆動制御部と
    を備えることを特徴とする緊急ユニット。
  3. 前記連結部の前記本体内部における収納状態を維持する連結部保持機構と、
    前記連結部保持機構による収納状態を解除し、前記連結部を前記本体外部へ向けて突出させる外部突出部と
    を備え、
    前記外部突出部は、衝撃が加えられることによって前記本体内部における収納状態を解除させることを特徴とする請求項1又は2に記載の緊急ユニット。
  4. 前記連結部の前記本体内部における収納状態を維持する連結部保持機構と、
    前記連結部保持機構による収納状態を解除し、前記連結部を前記本体外部へ向けて突出させる外部突出部と
    を備え、
    前記外部突出部は、前記通信機能により受信された非常警報信号によって前記収納状態を解除させることを特徴とする請求項1又は2に記載の緊急ユニット。
  5. 請求項1〜4に記載の緊急ユニットを含むことを特徴とする携帯電話端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190083964A (ko) * 2018-01-05 2019-07-15 나현호 소형 방독면을 구비한 휴대폰 케이스
KR102282289B1 (ko) * 2020-05-13 2021-07-27 나현호 소형 방독면을 구비한 휴대폰 케이스

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