JP2016049041A - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール Download PDF

Info

Publication number
JP2016049041A
JP2016049041A JP2014175427A JP2014175427A JP2016049041A JP 2016049041 A JP2016049041 A JP 2016049041A JP 2014175427 A JP2014175427 A JP 2014175427A JP 2014175427 A JP2014175427 A JP 2014175427A JP 2016049041 A JP2016049041 A JP 2016049041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operation member
case
reel
waterproof case
waterproof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014175427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6262103B2 (ja
Inventor
博憲 本
Hironori Moto
博憲 本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Globeride Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Globeride Inc filed Critical Globeride Inc
Priority to JP2014175427A priority Critical patent/JP6262103B2/ja
Publication of JP2016049041A publication Critical patent/JP2016049041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6262103B2 publication Critical patent/JP6262103B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】駆動モータ出力調整用の操作部材を回動可能に支持しつつ、操作部材の操作量を検知する検知手段を収容するケースの防水構造および電子機器に対する外力による悪影響を防止でき、ひいては、操作部材の細径化を図って、設計変更に伴うコストの増大を減らすことができる魚釣用電動リールを提供する。
【解決手段】本発明に係る魚釣用電動リールにおいて、駆動モータの出力を調整する操作部材40は、操作部材40の操作量を検知する検知手段84を有する防水ケース80との間に位置された防水ケース80とは別体の支持部材60によって回動可能に支持されるとともに、防水ケース80から隙間Cを隔てて位置される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、魚釣用電動リールに関する。
従来から、魚釣用電動リールは、スプールを巻き取り操作する、すなわち、スプールを回転駆動させる駆動モータの出力を連続的に可変操作する操作部材をリール本体に備えている。例えば、特許文献1に開示される電動リールでは、回転位置に応じて駆動モータの出力を調整するための操作部材(調整部材)がリール本体の一方の側板に回動可能に設けられる。また、このような魚釣用電動リールは、水深などを表示する表示部を有するとともに駆動モータを制御する制御基板を収容する防水構造の制御ケースも備える。
ところで、前記特許文献1において、操作部材は、防水構造の前記制御ケースの外側面に立設された支持軸に回動自在に装着され、その装着状態で、支持軸の雌ネジ穴に螺合する固定ボルトによって抜け止めされる。また、この操作部材には、その一対の検出子収容部内にそれぞれ第1および第2の磁石が検出子として収容され、これらの磁石は操作部材の軸方向に沿って着磁される。
一方、操作部材の回転位相(したがって、回転位置、操作量)を検出する位相検出部は、操作部材を支持する支持軸の近傍に位置して制御ケース内の前記制御基板上に搭載されるホール素子から成り、このホール素子は、前記操作部材の回動に伴う前記第1および第2の磁石の磁束方向の変化を検出することにより、操作部材の回転位相を検出する。
特開2014−100079号
しかしながら、前記特許文献1の構造では、制御基板を収容する制御ケースに支持軸が片持ち軸として一体に設けられ、この支持軸に操作部材が装着されるため、制御ケースは、操作部材の操作力やリールに作用する衝撃などを含む外力に晒され易い。また、電子機器を収容する防水構造の制御ケースがこのように外力に晒され易いと、防水構造が破壊される虞があるとともに、操作部材側と制御ケース側との間の信号のやりとりに支障を来す虞もあり、リールの故障の原因にもなる。すなわち、制御ケースの支持軸で操作部材を支持するこのような特許文献1の構造では、外力に対して制御ケースの防水性を保ちつつ強度を確保することが難しい。
また、前記特許文献1の構造では、制御ケースの支持軸に装着される操作部材の抜け止めのために支持軸に固定ボルトが捩じ込まれるが、このように電子機器を備える防水構造の制御ケースに対して直接に固定ボルトを捩じ込む形態は、防水構造および電子機器に悪影響を来す場合があり、また、そのような悪影響を回避する手段を別個に確保する必要があり、望ましくない。
更に、前記特許文献1の構造では、操作部材に検出子として2つの磁石が設けられるとともに、これらの磁石が操作部材の別個の検出子収容部内に互いに径方向に対向して配置されるため、これらの磁石を保持する操作部材の細径化(したがって、リールの小型化)を図ることが難しい。
また、前記特許文献1の構造では、支持軸(支持軸に支持される操作部材の回転位相を検出する位相検出部)と制御ケースとが一体であるため、リールのサイズやデザインを変更する場合や、制御ケースの支持軸が支持するべき操作部材のサイズや形状が変わる場合には、制御ケース等の成形用の金型が新たに必要となり、設計変更に伴うコストの増大が懸念される。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、駆動モータ出力調整用の操作部材を回動可能に支持しつつ、操作部材の操作量を検知する検知手段を収容するケースの防水構造および電子機器に対する外力による悪影響を防止でき、ひいては、操作部材の細径化を図って、設計変更に伴うコストの増大を減らすことができる魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体の左右側板間に設けられ、釣糸が巻回されるスプールと、前記リール本体に設けられ、前記スプールを回転駆動する駆動モータと、前記リール本体の前後方向に回動可能に軸支され、前記駆動モータの出力を調整する操作部材とを有する魚釣用電動リールであって、前記操作部材は、該操作部材の操作量を検知する検知手段を有する防水ケースとの間に位置された該防水ケースとは別体の支持部材によって回動可能に支持されるとともに、前記防水ケースから隙間を隔てて位置されることを特徴とする。
上記構成の魚釣用電動リールによれば、操作部材は、該操作部材の操作量を検知する検知手段を有する防水ケースとの間に位置された該防水ケースとは別体の支持部材によって回動可能に支持されるとともに、前記防水ケースから隙間を隔てて位置されるため、すなわち、前述した特許文献1のようにケースによって操作部材を支持していないため、検知手段を収容する防水構造の防水ケースが操作部材の操作力やリールに作用する衝撃などを含む外力に晒されることを防止できる。したがって、防水構造が破壊されたり、操作部材側と防水ケース側との間の信号のやりとりに障害が生じるといった不都合を回避できる。つまり、上記構成によれば、駆動モータ出力調整用の操作部材を回動可能に支持しつつ、操作部材の操作量を検知する検知手段を収容するケースの防水構造および電子機器に対する外力による悪影響を防止できる(外力に対して防水ケースの防水性を保ちつつ強度を確保することができる)。
また、上記構成においては、検知手段が磁気センサである場合に、操作部材の軸方向端部に磁気センサにより検出される磁石を1つだけ設けることが好ましい。そのようにすることで、磁石を2つ以上設ける場合と比べて操作部材を細径化できる。また、この場合、磁石は、その軸長方向が操作部材の軸方向に対して略垂直となるように操作部材の端面に配置されることが好ましい。このような磁石の直交溝配置は、特に操作部材が小径であって、磁石の収容部(特に操作部材の軸方向に延びる軸孔)を操作部材に加工することが困難である場合に有益である。
また、上記構成において、防水ケースは、駆動モータを制御する制御部を収容する制御ケースとは別体を成して、該制御ケースに電気配線を介して接続されることが好ましい。このように防水ケースと制御ケースとを別体にすると、リールのサイズやデザインを変更する場合や、操作部材のサイズや形状が変わる場合でも、制御ケース等の成形用の金型を新たに用意する必要がなくなり(例えば、電気配線の長さを変えるだけで済み)、設計変更に伴うコストの増大を抑えることができる。
本発明によれば、駆動モータ出力調整用の操作部材を回動可能に支持しつつ、操作部材の操作量を検知する検知手段を収容するケースの防水構造および電子機器に対する外力による悪影響を防止でき、ひいては、操作部材の細径化を図って、設計変更に伴うコストの増大を減らすことができる魚釣用電動リールが得られる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用電動リールの平面図である。 防水ケースと対向する操作部材の軸方向端部の回動支持部を部分的に断面で露出させて示す図1の魚釣用電動リールの平面図である。 防水ケースと対向する操作部材の軸方向端部の回動支持部の拡大断面図である。 操作部材および支持部材の斜視図である。 (a)は操作部材に対する磁石の配置形態の変形例を示す概略斜視図、(b)は(a)の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る魚釣用電動リールについて説明する。
なお、以下の説明において、前後方向および左右方向は、図1に記載の方向と定義し、また、上下方向は、図1の紙面と垂直な方向と定義する。
図1および図2に示すように、本実施形態の魚釣用電動リール1は、左右のフレーム3a,3bに左右カバー4a,4bを取着して構成される左右側板5A,5Bを具備したリール本体5を有している。リール本体5を構成する一方の側板(右側板5B)側には、巻取り操作される手動ハンドル6が設けられており、左右側板5A,5B間には、釣糸が巻回されるスプール7が、回転軸であるスプール軸7aを中心に回転可能に支持されている。また、左右のフレーム3a,3b間には、リール本体5を釣竿に装着するためのリール脚5aが形成されている。
本実施形態では、スプール7の前方側におけるリール本体5の左右側板5A,5B間に駆動モータ8を保持しており、スプール7は、手動ハンドル6の巻取り操作および駆動モータ8の回転駆動によって、動力伝達機構10を介して釣糸巻取り方向に回転駆動される。
なお、駆動モータ8については、スプール7の内部に設置する構成であっても良いが、本実施形態のように、スプール7の前方に設置することで、スプール7の糸巻き量を確保しつつ、リール本体5を可及的にコンパクト化することが可能となる。
動力伝達機構10については、駆動モータ8の回転駆動力を減速してスプール7側に伝達する機能(減速機構12および伝達ベルト13などによって果たされる)、駆動モータ8が回転駆動しても手動ハンドル6を連れ回しさせない機能や手動ハンドル6の逆回転を防止する機能(ラチェット14を含む)などを備えた公知のものによって構成することが可能である。また、そのような動力伝達機構10については、左側板5A側に配設されていても良いし、右側板5B側に配設されていても良く、或いは、左右側板それぞれに振り分けて配設されていても良い。なお、図1において、符号16は、ハンドル6に結合されたハンドル軸、符号18は、ハンドル軸16に回転可能に支持されたドライブギヤ、符号20は、ドライブギヤ18に噛合するピニオンであり、これらは前述した動力伝達機構10を構成する。また、図中、符号21は、魚釣時にスプール7から釣糸が繰り出された際にスプール7の回転にドラグ力を付与する公知のドラグ機構であり、リール本体5とハンドル6との間には、ドラグ機構21によるドラグ力の調整を行なうための星型のドラグ調整ノブ(スタードラグ)22が設けられている。
スプール7の前方の左右側板5A,5B間には、スプール7に対して均等に釣糸を巻回する機能を備えた公知のレベルワインド機構が設置されている。また、リール本体5を構成する左右側板5A,5B間のスプール7の上方には、駆動モータ8を制御する制御部(制御基板を有する)を収容した箱型の制御ケース102が配設されている。本実施形態の制御ケース102は、リール本体5を構成する左右側板5A,5Bの表面と面一状になるように構成されており、スプール7に対して上方で、スプールの回転軸(この回転軸としては、本実施形態ではスプール7の外側に駆動モータ8が配置されているためスプール軸7aが該当するが、スプール7の内部に駆動モータ8が配置される別の形態ではスプール軸7aが存在しないためモータ8の回転軸が該当する)近傍からレベルワインド機構および駆動モータ8を覆うような大きさを備えている。
また、制御ケース102の表面には、繰り出された釣糸の長さ(糸長情報)などを表示する表示部(液晶表示部)120が設けられており、また、その周囲には、各種の情報が設定可能な複数の操作ボタン121が配設されている。これらの操作ボタン121は、例えば、投入した仕掛けを所望の深さで停止させる深さ情報、駆動モータ8の出力の可変範囲を変更する出力範囲設定情報など、釣り人から各種の情報を受け付ける機能を有する。
制御ケース102に収容される制御部は、魚釣用電動リールの動作を制御するCPU(Central Processing Unit)、糸長を計測したり、駆動モータの出力を可変制御するための各種プログラムや設定情報などを記憶したROM(Read Only Memory)、一時記憶領域としてのRAM(Random Access Memory)等を実装した制御基板(マイクロコンピュータ)及び各種駆動回路を実装した回路基板を備えており、前記制御基板は、各作動要素との間で信号の送受信がなされ、動作を制御する。なお、本実施形態の制御部は、例えば、制御基板および回路基板を上下方向に配置することによって構成されているが、これらを1枚の基板で構成しても良い。
なお、スプール7に巻回されている釣糸の繰り出し量を検知することが可能な糸長計測装置(図示せず)がフレーム3aまたはフレーム3bに配設されており、この糸長計測装置は、スプール7が釣糸の繰り出し/巻き取りで回転駆動された際、例えば、回転部分に装着されたマグネットと、これを検知する磁気センサとによって実際の回転量や回転方向を検知し、その検知信号を生成し、前記制御部で演算して表示部120に表示させる。
また、リール本体5内には、ピニオン20を軸方向に移動させてスプール7を釣糸巻き取り状態/フリー回転状態に切り換える公知のクラッチ機構が配設されている。このクラッチ機構は、動力伝達機構10に介在されて手動ハンドル6および駆動モータ8からの動力伝達を継脱する機能を備えており、本実施形態では、右側板5B側に設置されている。このクラッチ機構を構成するクラッチプレート(図示せず)には、動力伝達をON状態からOFF状態に切り換えるクラッチOFF切換部材32と、動力伝達をOFF状態からON状態に切り換えるクラッチON切換部材33が係合している。
本実施形態におけるクラッチOFF切換部材32は、スプール7をサミングしながら操作が可能となるように、スプール7の後方側の左右側板5A,5B間に橋設された構成となっており、指で下方に押し下げ操作することで、前記クラッチ機構をON状態からOFF状態に切り換えるよう構成されている。このクラッチOFF切換部材32は、前記クラッチプレートに係合する振り分け保持バネ(図示せず)によって、クラッチON位置とクラッチOFF位置との間で振り分け保持される。
また、リール本体5には、駆動モータ8に対して電力を供給するための給電部38が設けられている。この給電部38は、左側板5Aの前方側の下面領域に形成されており、この給電部38に対しては、着脱可能な携帯バッテリ(図示せず)を装着したり、或いは、足元に置いたバッテリや釣り船に設置されている電源部から電力供給される給電コードが装着される。
また、制御ケース102の後方部分には、駆動モータ8の出力を調整する操作部材40が配置されている。本実施形態の操作部材40は、左右側板5A,5B間で前後方向に回動可能に両端の支軸41A,41Bが軸支されており、制御ケース102の後端縁102aに沿って延びている。支軸41A,41Bは、金属製の中実構造を成してスプール軸7aと略平行に配設されており、これにより、操作部材40は、スプール7側にも露出した状態となり、前後方向(図1に示す平面視)に加え、上下方向に向けて回転操作できるように構成されている。なお、操作部材40については、制御ケース102の後端縁102aに前方に向けて凹陥部を形成しておき、制御ケースに対して回転可能に支持する構成であっても良い。なお、本実施形態のように、操作部材40の支軸41A,41Bを金属製の中実体として形成することにより、操作部材の軸長寸法が長くても、十分な強度を確保することができる。
操作部材40は、左右側板5A,5B間に支持された状態で、その中央領域に平面状の操作部42と、平面状の操作部42の少なくとも一方の側部(本実施形態では、両側部に形成されている)に形成され、操作部42に指(親指)を載置した際、その指が当て付く段差部43と、を備えている。
操作部42は、板状に形成されて表面が平坦状になっており、親指の腹部を載せることができる程度の大きさに形成されている。この場合、操作部42は、単に平坦面として構成しても良いが、指を載置した際にその座りが安定するように、表面に凹部を形成しておくことが好ましい。また、段差部43は、操作部42に指を載置した際に、指の軸方向の移動を規制するものであれば良く、本実施形態では、操作部42の両側に、操作部42の表面に対して高くなる段差を生じさせる略円筒状の部材45を一体形成することで構成されている。
操作部42の両側に形成される略円筒状の部材45は、その表面に親指を当て付けて前後方向に転がすことが可能となっており、回転操作が可能なダイヤル状の操作部としての機能を備えている。また、このような構成では、ダイヤル状操作部45の表面に、周方向に亘って連続する凹凸等を形成しておくことが好ましく、これにより、当て付けた指を滑らせることなく、回転操作を容易かつ安定して行なうことが可能となる。
図2に示されるように、特に図3および図4に明確に示されるように、操作部材40の一方の支軸41A(本実施形態では、ハンドル6側に位置する支軸41)の軸方向端部は、リール本体5側に固定された防水構造を成す防水ケース80と対向して位置される。この防水ケース80は、操作部材40の操作量を検知する検知手段84を有する。特に、本実施形態において、検知手段84は、防水ケース80内の基板82上に平坦な形態を成して搭載されるリニアホールICであり、このリニアホールICは、ホール素子、アンプ、信号処理回路を基板82上に形成してパッケージ化されて成り、磁束密度の大きさに比例した電圧を出力する磁気センサである。また、このようなリニアホールICを収容する防水ケース80は、前述した制御ケース102とは別体を成して、制御ケース102に電気配線70を介して接続される(より正確には、防水ケース80の基板82が電気配線70を介して制御ケース102の基板と電気的に接続される)ようになっている。
防水ケース80と対向して位置される操作部材40の一方の支軸41Aは、防水ケース80との間に位置される防水ケース80とは別体の好ましくは軸受を有する支持部材60によって回動可能に支持される。なお、操作部材40の他方の支軸41Bの軸方向端部も同様の支持部材60によって支持される。
また、このように支持された操作部材40の支軸41Aは、その端面41aが防水ケース80から所定の隙間Cを隔てて位置されるようになっている。ここで、隙間Cは、0.1mm〜0.5mmであることが好ましい。この隙間Cの寸法が大きすぎると、検知手段84(本実施形態では、リニアホールIC)による検知精度が低下するため望ましくない。なお、支持部材60は、該支持部材60と対向する防水ケース80の表面に形成された例えば環状の位置決め用突起80aを基準に位置決めされて、防水ケース80に隣接してリール本体5側に固定される。
操作部材40の支軸41Aを回動可能に支持する支持部材60は、好ましくは軸受を有する本体66と、防水ケース80を受ける受け部67と、本体66の両側に位置してリール本体5側に固定される一対のフランジ状の固定部62,64とを有する。そして、このような構造の支持部材60は、固定部62,64の固定穴62a,64aに通されるネジ69を用いてリール本体5側に固定された状態で、本体66の支持孔66a内で操作部材40の支軸41Aを回動可能に受けて支持する。このとき、支持孔66aの内周面と支軸41Aの外周面との間にはシール用のOリング90が介挿される。
また、操作部材40の操作量を検知するべく、本実施形態のように検知手段84が磁気センサである場合には、防水ケース80と対向して位置される操作部材40の一方の支軸41Aに検出子として磁石75が設けられる。特に本実施形態では、操作部材40の支軸41Aの軸方向端部に、磁気センサ(リニアホールIC)により検出される1つの磁石75が接着剤等により固着され、この磁石75は、その軸長方向が操作部材40の軸方向に対して略垂直となるように支軸41Aの端面41aの溝59(支軸41Aの軸方向に対して垂直に延びる陥凹溝)内に配置される。この場合、磁石75は、支軸41Aの外径と略同じ長さを有しており、図4に示されるように、その軸長方向の一端部にN極が着磁され、その軸長方向の他端部にS極が着磁される。前述したリニアホールICから成る検知手段84は、操作部材40の回動操作に伴う磁石75の磁束密度の変化を検出することにより、操作部材40の操作量(回転位相)を検出する。
以上説明したように、本実施形態の魚釣用電動リール1によれば、操作部材40の軸方向端部は、操作部材40の操作量を検知する検知手段84を有する防水ケース80との間に位置された防水ケース80とは別体の支持部材60によって回動可能に支持されるとともに、防水ケース80から所定の隙間Cを隔てて位置されるため、すなわち、前述した特許文献1のようにケース80によって操作部材40を支持していないため、検知手段84を収容する防水構造の防水ケース80が操作部材40の操作力やリールに作用する衝撃などを含む外力に晒されることを防止できる。したがって、防水ケース80の防水構造が破壊されたり、操作部材40側と防水ケース80側との間の信号のやりとりに障害が生じるといった不都合を回避できる。つまり、本実施形態の構成によれば、駆動モータ出力調整用の操作部材40を回動可能に支持しつつ、操作部材40の操作量を検知する検知手段84を収容する防水ケース80の防水構造および電子機器に対する外力による悪影響を防止できる(外力に対して防水ケース80の防水性を保ちつつ強度を確保することができる)。
また、本実施形態の構成では、操作部材40を片持ち支持で防水ケース80と分離配置してもよいが、操作部材40の両端をリール本体5の左右側板5A,5B間で回動可能に軸支する構成にすることにより、前述した特許文献1のように操作部材の抜け止めのためにケースに固定ボルトを捩じ込む必要がない。したがって、防水ケース80の防水構造および電子機器に悪影響を来す虞がなく、また、そのような悪影響を回避する手段を別個に確保する必要もない。
また、本実施形態の構成では、操作部材40の軸方向端部に、検知手段84により検出される磁石75が1つだけ設けられている。そのようにすることで、磁石を2つ以上設ける場合と比べて操作部材40を細径化できる。また、この場合、磁石75は、その軸長方向が操作部材40の軸方向に対して略垂直となるように操作部材40の端面41aの溝59内に配置されている。このような磁石75の直交溝配置は、特に操作部材40が小径であって、磁石75の収容部(例えば操作部材40の軸方向に延びる軸孔)を操作部材40に加工することが困難である場合に有益である。なお、この操作部材40の細径化および直交溝配置の効果は、「支持部材60および隙間Cを伴う操作部材40の支持」という本実施形態の特徴的構成を伴うことなく、それ単独で得ることができる。
また、本実施形態の構成において、防水ケース80は、駆動モータ8を制御する制御部を収容する制御ケース102とは別体を成して、制御ケース102に電気配線70を介して接続されている。このように防水ケース80と制御ケース102とを別体にすると、リールのサイズやデザインを変更する場合や、操作部材40のサイズや形状が変わる場合でも、制御ケース102等の成形用の金型を新たに用意する必要がなくなり(例えば、電気配線70の長さを変えるだけで済み)、設計変更に伴うコストの増大を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、前述した実施形態において、操作部材40は、平面状のレバー状操作部42とダイヤル状操作部45とから成っているが、操作部材40の形態は任意である。また、操作部材40に設けられる磁石75の配置形態や数量も前述した実施形態の形態に限定されず、例えば、図5に示されるように、磁石75は、その軸長方向が操作部材40の支軸41の軸方向に沿うように支軸41A(操作部材40)の端面41aから軸方向に延びる孔57内に配置されてもよい。この場合、磁石75は、図5に示されるように、断面半円状の一方側にN極が着磁され、断面半円状の他方側にS極が着磁される。また、磁石75を2個用意して、これらの磁石75の磁極を互いにN,S逆になるように配置してもよい(すなわち、一方の磁石75の軸方向端部の磁極と、この端部の位置に対応する他方の磁石75の軸方向端部の磁極とが互いに異なってもよい)。
また、前述した実施形態では、検知手段84が磁気センサであり、また、磁気センサにより検出される検出子として操作部材40に磁石75が設けられているが、検知手段およびそれにより検知される検出子は、操作部材40の操作量を検出できるものであれば何でもよい。例えば、検知手段84は、操作部材40の操作角度に応じた信号を生成する角度センサ、具体的には、操作部材40の操作量に応じた抵抗値の変化を出力するポテンショメータを備えたもの、操作部材40の操作量に応じたパルスを生成するエンコーダを備えたものなど、様々な構造のものを適用することが可能である。
1 魚釣用電動リール
5 リール本体
5A,5B 左右側板
7 スプール
8 駆動モータ
40 操作部材
57 孔
59 溝
60 支持部材
70 電気配線
75 磁石
80 防水ケース
84 検知手段
102 制御ケース
C 隙間

Claims (3)

  1. リール本体の左右側板間に設けられ、釣糸が巻回されるスプールと、
    前記リール本体に設けられ、前記スプールを回転駆動する駆動モータと、
    前記リール本体の前後方向に回動可能に軸支され、前記駆動モータの出力を調整する操作部材と、
    を有する魚釣用電動リールであって、
    前記操作部材は、該操作部材の操作量を検知する検知手段を有する防水ケースとの間に位置された該防水ケースとは別体の支持部材によって回動可能に支持されるとともに、前記防水ケースから隙間を隔てて位置されることを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 前記検知手段が磁気センサであり、前記操作部材の軸方向端部には前記磁気センサにより検出される1つの磁石が固着され、
    前記磁石は、その軸長方向が前記操作部材の軸方向に対して略垂直となるように前記操作部材の端面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リール。
  3. 前記駆動モータを制御する制御部を収容する制御ケースを更に備え、
    前記防水ケースは、前記制御ケースとは別体を成して、前記制御ケースに電気配線を介して接続されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用電動リール。
JP2014175427A 2014-08-29 2014-08-29 魚釣用電動リール Active JP6262103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014175427A JP6262103B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 魚釣用電動リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014175427A JP6262103B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 魚釣用電動リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016049041A true JP2016049041A (ja) 2016-04-11
JP6262103B2 JP6262103B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=55657093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014175427A Active JP6262103B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 魚釣用電動リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6262103B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021052639A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 太平洋工業株式会社 釣用回路ユニット及び釣用両軸受リール

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7260507B2 (ja) * 2020-05-29 2023-04-18 グローブライド株式会社 魚釣用電動リール

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0371769U (ja) * 1989-11-14 1991-07-19
JP2005304430A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Shimano Inc 電動リールのカウンターケース
JP2013042719A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2014100079A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Shimano Inc 電動リール

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0371769U (ja) * 1989-11-14 1991-07-19
JP2005304430A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Shimano Inc 電動リールのカウンターケース
JP2013042719A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Globeride Inc 魚釣用リール
JP2014100079A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Shimano Inc 電動リール

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021052639A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 太平洋工業株式会社 釣用回路ユニット及び釣用両軸受リール
JP7114540B2 (ja) 2019-09-27 2022-08-08 太平洋工業株式会社 釣用回路ユニット及び釣用両軸受リール

Also Published As

Publication number Publication date
JP6262103B2 (ja) 2018-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6572139B2 (ja) 釣り用リール
JP2017127286A5 (ja)
JP5616247B2 (ja) 釣り用リール
TWI595833B (zh) 電動捲線器之控制裝置
JP6653582B2 (ja) 両軸受リール
JP6262103B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2017127233A5 (ja)
JP5872822B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP6478319B2 (ja) 電動張線装置
TWI598038B (zh) Fishing electric reel
KR102628497B1 (ko) 전동 릴의 모터 제어 장치
JP2016136929A (ja) 魚釣用リール
KR102628496B1 (ko) 전동 릴의 모터 제어 장치
JP6606326B2 (ja) 電動リールシステム
KR20120060144A (ko) 낚시용 전동 릴의 제어 케이스
JP5998114B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP7316244B2 (ja) 制動装置、糸長計測装置及びいずれかを備えた魚釣用リール
JP2008154522A (ja) 魚釣用リール
JP2009261333A (ja) 魚釣用リール
JP6227286B2 (ja) 電動リールの制御装置
KR20170119619A (ko) 전동 릴의 모터 제어 장치
JP2019080540A (ja) 電動リールのモータ制御装置
JP7260507B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP7114540B2 (ja) 釣用回路ユニット及び釣用両軸受リール
JP5021589B2 (ja) 魚釣用電動リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6262103

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250