JP2016049031A - ルアー - Google Patents

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Abstract

【課題】竿の小さな上下運動のみで、まるで魚が実際に泳いでいるがごとく移動することができるルアーを提供する。【解決手段】魚釣りに用いられるルアー1であって、ルアー本体10と、前記ルアー本体10に形成された、釣り糸を接続するための糸接続部12と、前記ルアー本体10に形成された、釣り針を接続するための針接続部14と、水の抵抗を利用して移動するための翼16と、を備え、前記糸接続部12は、釣り糸を接続してぶら下げたときに前記ルアー本体10の長手方向が水平になる位置に形成され、前記針接続部14は、前記ルアー本体10の長手方向の一方の端部に形成され、前記翼16は、前記ルアー本体10の重心位置Gと、前記針接続部14との間の位置に設置されたルアー。【選択図】図1

Description

本発明は、釣り用のルアーに関する。
従来、釣り用の道具の一つとして、ルアーが用いられてきた。ルアーには、様々な形状のものがあり、例えば、魚やタコ、イカ等の水生生物の形状を模したものがよく知られている。
このようなルアーとして特許文献1に開示されたルアーは、ヘッドとこのヘッドから後方へ延出する針を含み、この針に疑似餌を取付け可能とした釣用ルアーであって、前記ヘッドは、平面視にて前方が尖端状の概略三角形となるように左右に突出する羽根部と、底面の一部に形成された平坦部とを有し、前記針は、前記平坦部に対して所定角度傾斜して前記ヘッドから延出することを特徴としている。
これにより、特許文献1のルアーは、ジグに上下方向の動きを与えることで、取り付けるワームの形状に関わらず、ルアーが大きく左右に滑空することで、対象魚に対して極めて強いアピール効果を奏するとしている。
また、特許文献2に開示されたルアーは、仮想の垂直平面内において水平に延びる相対的に長い前後方向の寸法と、前記垂直平面に直交する水平面内に延びる相対的に短い幅方向の寸法とを有し、前記垂直平面に関し前記幅方向が実質的に左右対称に形成された柔軟弾性材料から前記長さ方向へ延びる胴部と尾部とを有し、前記胴部は使用状態において釣り糸の先端寄りに位置する胴部前端部と、該前端部の反対端となる胴部後端部とを有し、前記前後端部間では、前記胴部の周面から外方へ前記垂直平面に関して左右対称に少なくとも一対の第1の翼部が延出し、前記第1の翼部と前記胴部の後端部間では、前記胴部の周面から前記垂直平面内で垂直方向の第2の翼部が延出し、前記尾部は前記胴部の後端部から後方へ前記垂直平面内において弧を画いて延びているルアーにおいて前記尾部は、前記胴部に接続する基端部と後端部と中間部とを有し、前記胴部の長さの二分の一よりも長くて前記垂直平面内で下方へついで上方へ湾曲する薄いシート状に形成されるとともに、前記基端部から前記中間部へ次第に幅広く前記中間部から前記後端部へ次第に幅狭く形成されていることを特徴としている。
これにより、垂直方向の翼部と左右一対の水平方向の翼部とが胴部の中心線を軸とする自転を抑制するから、胴部は徒に回転することがなく、ルアーはリール操作に忠実に対応して泳ぐとしている。
特開2013−243983号公報 特許第3022348号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載されたような従来のルアーでは、ルアーの動きが不自然で、魚が実際に泳いでいるような動きでは無かった。また、ルアーを竿の小さな上下運動で動かすことができなかった。
本発明は、かかる実情に鑑み、竿の単純な上下運動のみで、まるで魚が実際に泳いでいるがごとく移動することができ、初心者でも扱いやすく、さらに餌釣り時、潮止まりで魚の食いが悪い状況下でも餌を生き餌のように泳がせて魚の食い気を誘うことができるルアーを提供しようとするものである。
上記各課題は、以下の発明で解決することができる。即ち、本発明のルアーは、魚釣りに用いられるルアーであって、ルアー本体と、前記ルアー本体に形成された、釣り糸を接続するための糸接続部と、前記ルアー本体に形成された、釣り針を接続するための針接続部と、水の抵抗を利用して移動するための翼と、を備え、前記糸接続部は、釣り糸を接続してぶら下げたときに前記ルアー本体の長手方向が水平になる位置に形成され、前記針接続部は、前記ルアー本体の長手方向の一方の端部に形成され、前記翼は、前記ルアー本体の重心位置と、前記針接続部との間の位置に設置されたことを特徴としている。
これにより、釣り糸を上下させることにより、ルアーをまるで魚が泳いでいるがごとく動かせることができる。
また、本発明のルアーは、前記糸接続部に釣り糸を接続して前記ルアーをつるしたときに、前記翼の表面が水平になるように前記翼が設置されていることを主要な特徴としている。
これにより、ルアーを前に進める推進力が損なわれることが無い。
更に、本発明のルアーは、前記ルアー本体の長手方向を水平にし、前記糸接続部が形成された側を上側、その反対側を下側としたときに、前記糸接続部と前記針接続部との間の部分のみの前記ルアー本体の重心位置、または、前記重心位置の上側、または、前記重心位置の下側に前記翼が設置されていることを主要な特徴としている。
これにより、釣り糸の上下動において、小さな力、少ない上下動のストロークでルアーを前進させることができる。
更にまた、本発明のルアーは、前記翼が、前記ルアー本体の下側の端面に設置されていることを主要な特徴としている。
これにより、ルアーが海底に載置される状態になったとき、翼により支えられるので、ルアーは、横に倒れることは無い。このため、横倒れのときに釣り糸が引かれればルアーは、曲がって進むので根掛かりする可能性が高くなるが、横倒れにならなければ真っ直ぐ進むので、根掛かりの可能性が小さくなる。
また、本発明のルアーは、前記翼が、脱着可能であることを主要な特徴としている。
これにより、ルアーに取り付けられる針や餌の重さに応じて適した大きさの翼を取り付けることができる。
更にまた、本発明のルアーは、前記ルアー本体が、魚を模した形状であることを主要な特徴としている。
これにより、ルアーを餌の魚と誤認させることがよりできるので、魚をより良く釣ることができる。
本発明によれば、竿の小さな上下運動のみで、まるで魚が実際に泳いでいるがごとく移動することができるルアーを提供することができる。
本発明に係るルアーの斜視図である。 翼を取り付けたルアー本体の(a)側面図と(b)底面図である。 竿を上げることによりルアーにかかる力を示した説明図である。 翼がルアー本体からはみ出して設置された場合のルアー本体の平面図である。 竿を下に降ろすことによりルアーにかかる力を示した説明図である。 翼の種々の形状を示した平面図である。 翼をルアー本体の上部に取り付けた場合の海底での姿勢を示す斜視図である。 ルアー本体の内部構造を示す側面図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。本発明は以下の好ましい実施の形態により説明されるが、本発明の範囲を逸脱すること無く、多くの手法により変更を行うことができ、本実施の形態以外の他の実施の形態を利用することができる。従って、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。
<構成>
本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るルアー1の斜視図である。図1(a)、(b)に示すように、本発明に係るルアー1は、ルアー本体10と、釣り糸を接続するための糸接続部12と、針部19を接続するための針接続部14と、水の抵抗を利用して移動するための翼16と、を主に備えて構成される。
また、実際の使用時においては、ルアー本体10には、針部19が取り付けられることになる。針部19は、魚を引っかけるための針で構成されており、釣る対象の魚に応じて、様々な針(またはフック)で針部19を構成することができる(本発明おいては、餌釣り用の針も、ルアー用のフックも総称して針という名称を使用する)。図1の(a)に示した例では、針部19は、湾曲した二股の針19aで構成されており、図1の(b)に示した例では、針部19は、糸で接続された2本の針19b,19bと、スプーン19cと、玉状樹脂体で形成されたスペーサ19dとで構成されている。
針接続部14と、針部19との接続部は、樹脂製のカバー18で覆うこともできる。樹脂製のカバー18で上記接続部を覆うことにより、針部19のぐらつきを防ぐことができ、ぐらつきにより生じる釣り糸と針部19の絡まり等を防止することができる。
ルアー本体10は、様々な形状で形成することができるが、魚、エビ、イカ等の水生生物や、虫を模した形状にすることが好ましく、魚の形状を模して形成することが最も好ましい。ルアー本体10は、生物を模した形状で無くても、魚を誘引し、魚を釣ることが可能であるが、生物を模した形状の方が、より魚を誘引して釣ることができ、生物の中でも魚を模した形状が最も魚を誘引して釣ることが可能となる。
また、ルアー本体10は、上下動させたときに水の抵抗が少なくなる形であることが好ましい。ルアー本体10が、上下動による水の抵抗が少ない形状であることにより、後述するルアー本体10が水平に戻ろうとする力を利用して容易に水平状態を保つことができるからである。
このような形状として、図1に示すように、ルアー本体10は、上方向の投影面積よりも横方向の投影面積の方が大きい形状とすることができる。これにより、後述する翼16の働きでルアー1が移動する際、ルアー1を直線的に移動させるための飛行機の垂直翼のような効果を発揮させることができる。
また、ルアー本体10を構成する材料としては、金属、樹脂等様々なものを使用することができるが、海水中でも腐食しにくく、比重の大きい材料が好ましい。このような材料としては、鉛、ステンレス、タングステン、或いは、比重の高い金属を樹脂でコートしたもの等が考えられるが、これらに限定されるものでは無く、様々な特性を有する材料を組み合わせて用いても良い。
糸接続部12は、ルアー本体10に形成された釣り糸を接続するための部分であり、アイと呼ばれる糸通しリングを用いて構成することができる。糸接続部12は、釣り糸を接続してルアー本体10をぶら下げたときルアー本体の長手方向が水平になる位置に形成される。
このような位置としては、ルアー本体10の重心Gの真上の位置が考えられる。ルアー本体10の重心Gの真上に糸接続部12を形成することにより、糸接続部12に釣り糸を取り付けてルアー本体10をぶら下げると、釣り糸の延長先上に重心Gが来ることになる。よって、糸接続部12と重心Gとを結ぶ直線がルアー本体10の長手方向と垂直になる位置に糸接続部12を形成することができる。
ここで、厳密には、糸接続部12に釣り糸を取り付けてぶら下げたとき、ルアー本体10に翼16を取り付けた状態でルアー本体10の長手方向が略水平になることが好ましく、ルアー本体10に翼16と針部19とを取り付けた状態でルアー本体10の長手方向が略水平になることがより好ましい。
しかしながら、ルアー本体10は、鉛などの重い材料で作製するので重量が大きいのに対して、翼16は軽い材料で作製するので重量は小さく、針部19も重量は小さい。そのため、釣り糸でぶら下げたとき、ルアー本体10の長手方向が水平になれば(以下、ルアー本体10の長手方向が水平になることをルアー本体10が水平になると称する)、ルアー本体10に翼16や針部19を取り付けても、ルアー本体10はほとんど水平な状態を維持し、ルアー本体10に翼16や針部19を取り付けたことによる微小な傾きも、水平の範囲と考えることができる。
これは、別の言い方をすれば、ルアー本体10に翼16や針部19を取り付けることによる重心Gの位置の変化はそれほど無いことになる。このように、重心Gの位置の変化が問題にならないようなルアー本体10の重量と、それ以外の部分(翼16及び/または針部19)との重量比は、10以上(ルアー本体重量/それ以外の部分の重量)であることが好ましく、20以上であることがより好ましく、25以上であることが最も好ましい。
翼16は、軽く丈夫で海水により腐食されにくい材料で作製することができるが、金属や透明な合成樹脂を用いて作製することが好ましい。翼16に透明な合成樹脂を用いることにより、翼16の部分が魚に気付かれにくくなり、魚に違和感を感じさせにくくなる。このような合成樹脂として、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリ乳酸などを採用することができる。また、金属を用いる際は、薄いステンレス板か、薄いアルミ板を用いることが好ましいが、これらに限定されるものでは無い。
翼16は、ルアー本体10の重心位置Gと、針接続部14との間の位置に設置される。これにより、糸接続部12に取り付けた釣り糸を、竿を使って上下させることにより、ルアー1を前方に泳いでいるがごとくに移動させることができる。
また、翼16は、ルアー本体10の重心Gの位置よりも図面視において右半分(重心Gよりも魚形状の尾側半分)の重心Gx(以後、単に右半分の重心Gxと称する場合がある)の位置にあることが好ましい。ここで翼16が右半分の重心Gxの位置にあるとは、ルアー本体10を水平にした場合において、糸接続部12のある側を上側、その反対側を下側としたとき、翼16が、右半分の重心Gxの位置、又は、重心Gxの上側、又は重心Gxの下側に設置されていることを示す。
ここで、図3Aを参照して更に説明する。図3Aは、竿を上げることによりルアー1にかかる力を示した説明図である。図3Aにおいては、側面(釣り糸を引く方向とルアー本体10の長手方向の両方に垂直な方向)からみた状態を示している。
図3Aの(a)においては、記号30で示すルアー本体10(不図示)の長手方向は、水平状態、即ち、釣り糸32により引っ張られる力の方向とは垂直となっている。このとき、翼16の表面も水平になっていることが好ましい。翼16の表面が水平で無い場合は、釣り糸32を上げるときと降ろすときとで翼16が水から受ける力が異なってくるので、前に進む推進力が損なわれるなどの問題が生じるからである。このように、翼16の表面は、ルアー本体10の長手方向と平行であることが好ましい。これにより、竿の上下運動により、ルアー1をより魚が泳いでいるがごとく前方に移動させることができる。
ここで、記号Gで示される位置はルアー本体10の重心の位置を示し、記号Gxで示される位置は右半分の重心の位置(ルアー本体10の重心Gよりも魚形状の尾側半分の重心の位置)を示す。(a)に示すように、力Fsで釣り糸32を上に引いたとき、重心Gは上に移動するが、重心Gxは翼16が設置されているために翼16が水の抵抗を受けて水から下向きの力Fwを受ける。
このため、図面視右回転のモーメントが発生し、ルアー本体10は傾くことになる。このモーメントにより傾いた状態を示すのが(b)の図である。(b)に示すように、釣り糸32による力Fsをルアー本体10の長手方向とそれに垂直な方向とに分解すると、それぞれFsx、Fsyとなる。
また、水の抵抗による力Fwを、ルアー本体10の長手方向とそれに垂直な方向に分解すると、それぞれFwx,Fwyとなる。よって、これらの力から、ルアー本体10の長手方向に働く力は、Fsx+Fwxとなる。ここでFsxの方が、Fwxよりも大きい力なので、ルアー本体10は、力Fsxの方向(ルアー本体10の長手方向であって図面視左上方向)に移動することになる。
次に、翼16を重心Gxよりも重心Gに近い位置に取り付けた場合が、(c)に示す図である。この図に示すように、翼16が水の抵抗により受ける力Fwを分解したFwy(この図では小さくなりすぎるので省略)と、釣り糸32が引っ張られる力Fsを分解した力Fsyとによって生じるモーメントは、翼16の位置が重心G、即ち、釣り糸32を取り付けた部分に近いために小さな力となる。このため、ルアー本体10はあまり傾くことが無く、ルアー本体10の長手方向に働く力Fsxも小さくなるため、ルアー本体10は、ルアー本体10の長手方向にあまり移動することができない。
次に、翼16を重心Gxよりもルアー本体10の長手方向に、重心Gから離れる方向に移動させた位置に取り付けた場合が、(d)に示す図である。この図に示すように、翼16が水の抵抗により受ける力Fwを分解したFwyと、釣り糸32が引っ張られる力Fsを分解した力Fsyとによって生じるモーメントは、翼16の位置が重心G、即ち、釣り糸32を取り付けた部分から大きく離れているために大きな力となる。
このため、ルアー本体10は大きく傾くことになるため、ルアー本体10の長手方向に働く力Fsxは大きいが、ルアー本体10は、上方向にばかり進み、水平方向にはあまり移動することができない。よって、例えば、図3Bに示すように、翼16がルアー本体10よりも重心Gから離れる方向に、はみ出て設置された場合は、ルアー本体10が上方向に向くモーメントが更に大きくなるため、釣り糸32を引くとルアー本体10がほとんど真上を向いてしまい、水平方向にはほとんど移動しなくなってしまう。ここで、図3Bは、翼16がルアー本体10からはみ出して設置された場合のルアー本体10の平面図である。
次に竿を下に降ることにより釣り糸32を下に降ろした場合について図4を参照して説明する。図4は、竿を下に降ろすことによりルアー1にかかる力を示した説明図である。図3Aと同様に図4においても、側面(釣り糸を引く方向とルアー本体10の長手方向の両方に垂直な方向)からみた状態を示している。
図4の(a)においては、記号30で示すルアー本体10(不図示)の長手方向は、水平状態、即ち、釣り糸32により引っ張られる力の方向とは垂直となっている。このとき、翼16の表面も水平になっている。また、翼16は、右半分の重心Gxに設置されている。
この場合、重心Gには、重力Fgがかかり、翼16には水の抵抗の力F'wがかかる。このFgとF'wの力によりモーメントが発生し、ルアー本体10は左に傾くことになる。このようにして左に傾いた状態を示すのが(b)で示す図である。
(b)に示すように重力による力Fgをルアー本体10の長手方向とそれに垂直な方向とに分解すると、それぞれFgx、Fgyとなる。また、水の抵抗による力F'wを、ルアー本体10の長手方向とそれに垂直な方向に分解すると、それぞれF'wx,F'wyとなる。よって、これらの力から、ルアー本体10の長手方向に働く力は、Fgx+F'wxとなる。ここでFgxの方が、F'wxよりも大きい力なので、ルアー本体10は、力Fgxの方向(ルアー本体10の長手方向であって図面視左下方向)に移動することになる。これは、釣り糸32による力の向きと水の抵抗による力の向きとが逆向きになっただけで、理屈は同じである。
翼16の位置が、図面視において右半分の重心Gxよりも左側の場合(図3Aの(c)の場合)と、右側の場合(図3Aの(d)の場合)との場合も、図3Aの(c)の場合と、(d)の場合において、釣り糸32による力の向きと水の抵抗による力の向きとが逆向きになっただけで、理屈は同じであるので説明は省略する。
翼16の位置が、重心Gの位置よりも図面視左側にある場合は、ルアー本体10は、図面視右側、つまり、針部19(図1参照)の取り付けられている方向に進むことになるので、翼16の位置は、針部19と糸接続部12(重心Gの位置)との間に取り付けられることが必要である。
また、上記で説明したように、ルアー本体10をその長手方向によりよく動かせるためには、翼16の位置は、右半分の重心Gxの位置にあることが好ましい。力を物体の重心の位置に作用させるとモーメントが発生すること無く、つまり物体を回転させること無く物体を動かすことができる。よって、翼16が右半分の重心Gxの位置にある場合は、翼16が受けた力は、効率よくルアー本体10の右半分を動かすことができる。
即ち、竿の上下運動の力を効率よくルアー本体10の向きを変える力にすることができるので、竿の小さな上下運動により、ルアー本体10を魚が泳いでいるがごとく動かすことができる。また、竿を動かさなくても、波の力のみでもルアー本体10を魚が泳いでいるがごとく動かすことができるので、置き竿によって魚を釣ることも容易となる。
次に、図2を参照して説明する。図2は、翼16を取り付けたルアー本体の(a)側面図と(b)底面図である。前述したように、ルアー本体10の長手方向での翼16の位置は、ルアー本体10の重心と針接続部14との間であることが必要で、更に、ルアー本体10の重心Gよりも針接続部14側の範囲(図面視右半分)での重心Gxの位置に設置されることが好ましい。
翼16は、上下方向位置は、どこに取り付けても良いが、図2に示すようにルアー本体10の底部(ルアー本体10の下側端面)に取り付けることが好ましい。ここで上下方向位置とは、ルアー本体10を釣り下げた状態での上下であり、糸接続部12側が上で、その反対側が下とする。
(b)に示すように、翼16はルアー本体10の底面にネジ20等の脱着可能な手段で取り付けられることが好ましい。翼16を脱着可能に取り付けることにより、針接続部14に取り付ける針部19の種類や、針部19に取り付ける餌の種類による重さに応じて、表面積の異なる翼16を取り付けることができる。
針接続部14に取り付けられるものの重さが軽い場合は、翼16も表面積が狭いものでも良いが、重いものを取り付けた場合は、重さに応じて表面積の広い翼16を取り付けることにより、竿の上下によるルアー本体10の移動を良好にすることができる。
また、翼16をルアー本体10の底部に取り付けた場合のメリットとして、以下のものがある。即ち、水中を滑空時、ルアー本体10の重心Gが翼16の上側にあるのでルアー本体10が不安定になり、重心Gを中心に前後が微妙に左右に揺れながら滑空する。この時速く引き上げてやることによって、揺れた方向に急に方向転換させることができる。また、それとは別に速く引き上げると、ルアー本体10は翼16の抵抗で真上近くを向き、その後に竿を急に下げて糸の影響をなくしてやると前記と同じ理由で左右どちらかに大きく傾いて方向転換して滑空する。これらによってトリッキーな動きを演出できるというメリットがある。ここでトリッキーな動きとは、小魚が右往左往して逃げ惑うしぐさを表現した動きであり、捕食魚の食い気を誘う効果を有するものである。
さらに、海底にルアー本体10が載置されたとき、翼16が支えになるのでルアー本体10が横倒しにならないというメリットもある。横倒しになった場合は、図6(翼16をルアー本体10の上部に取り付けた場合の海底での姿勢を示す斜視図)に示すように、竿を上下させたとき、横倒しになった方向(矢印60で示す)に曲がって移動するので、海底中の何かに針部19が絡まる可能性がある。
即ち、釣り人は、海底においてルアー本体10がどちら向き横倒しになっているか分からないので、例えば、右側に岩場があるので避けようと思っても、どちらにルアー本体10が曲がるか分からない場合は、対応が難しくなるのである。よって、翼16は、載置したときに横倒しにならないように、ルアー本体10の底部に取り付けられていることが好ましい。
次に翼16の形状について図5を参照して説明する。図5は、翼16の種々の形状を示した平面図である。図5に示されている矢印は、推進力の反力を示す。よって、この矢印と向きが反対の力が推進力となる。本発明者は、鋭意研究により、図5の(a)〜(d)までの翼16の形状について、以下のことを見いだした。
図5(a)に示すように、翼16の後端が真っ直ぐ、即ち、ルアー本体10の長手方向に垂直な場合は、竿を上下運動させたときのルアー本体10の動きの直線性は、ルアー本体10の形状に左右される。
前述したように、ルアー本体10が縦に「平べったい」形状の場合は、飛行機の垂直翼の代わりをして直進性を得ることができる。翼16がこのような形状のときは、ルアー本体10の動きは、トリッキーなところもあり、弱った小魚のごとく動くので、魚を誘引する効果が高い。このような翼16を使用した場合、ルアー本体10は、竿の一定の上下運動により、或いは、一定の波の上下動により、海中において直進するが釣り糸で竿に接続されているため、ある半径で水中を、円を描いて進むことになる。そのときの進み方にトリッキーな動きを伴うことがある。
ここで、厳密には、竿の上下運動によって水中で動くのは、ルアー本体10では無くルアー1(図1参照)と言う方が良いのであるが、結局同じことであるので、本発明では、水中でのルアー1の動きをルアー本体10の動きと表現する。
図5(b)に示すように、翼16の後端が図面視斜め上を向いている場合、即ち、糸接続部12側(ルアー本体10の魚形状の頭側)に傾いている場合は、翼16の後端から図面視斜め上に向かって推進力が働き、その分直進性に優れたが(a)の形状ほどの推進力は得られなかった。よって、サーフ(砂浜)等からのキャスティングに使用するには問題ないが、遊覧船で直下に沈めて使用する場合は、翼16が(a)の形状の場合よりも、大きな円を描いて進んでゆくので、隣で釣りをしている人の仕掛けに絡むというデメリットがある。
図5(c)に示すように、翼16の後端が(図面視のように)極端に斜め上を向いている場合は、翼16の後端から(b)の翼16よりも更に斜め上に向かって推進力が働くので、その分直進性には優れるが(b)の翼16よりもさらに推進力が減った。よって、竿を強く上下運動させないとルアー本体10は前に進まなかった。
図5(d)に示すように、翼16の後端が内側に向いている場合は、直進性には優れたが、(a)の翼16のほどの推進力は得られなかった。また、翼16の後端が後方に長くなることで、魚はルアー1を咥えたときの翼16による違和感のため直ぐにルアー1を吐き出したり、魚がルアー1を咥えたときの接触等により翼16が壊されるという問題が生じた。
次に、図7を参照してルアー本体10の内部構造の好適な実施形態について説明する。図7は、ルアー本体10の内部構造を示す側面図である。図7に示すように、ルアー本体10の内部には、ステンレス硬線70が含まれている。ステンレス硬線70は、ルアー本体10の内部と外部とにかけて一筆書きのように曲がりくねって、針接続部14を形成し、糸接続部12を形成し、翼16を設置するためのネジ20を固定する台座72を形成している。
これにより、一つの長いステンレス硬線70で針接続部14と、糸接続部12と、ネジ20を固定するための台座72とが形成されているので、それぞれの部分を強固に形成することができる。
台座72の部分については、ステンレス硬線70を並列に2重または3重にすることによりネジ20を食い込みやすく、強固に固定することができる。また、太いステンレス硬線70を用いることによってもネジ20を食い込みやすく、強固に固定することができる。
<作動>
本発明のルアー1の作動について説明する。図1を参照して、糸接続部12に釣り糸を取り付けて使用する。針部19にエビ等の餌を取り付けても良いし、取り付けなくても良い。ルアー1を海中に沈め竿を上下に振ることにより、釣り糸につながれた糸接続部12に上下動の力が加わる。
糸接続部12が上に引かれた場合は、その力と、翼16が受ける水の抵抗の力とによって発生するモーメントによってルアー本体10は上向きに傾くと同時に、上述したようにそれらの力の差し引きによりルアー本体10の長手方向に進む力が加えられる(図3A(b)参照)。これらの力により、ルアー本体10は、上に引き上げられつつ、長手方向に進む。
また、糸接続部12に取り付けられた釣り糸が竿を降ろすことにより緩められた場合は、重力により、糸接続部12の下にある重心Gに下向きの力が加わり、翼16は水の抵抗の力を受ける。これらの力により発生するモーメントでルアー本体10は下向きに傾くと同時に、これらの力の差し引きにより、ルアー本体10には長手方向に進む力が加えられる(図4(b)参照)。これらの力により、ルアー本体10は、下に下がりつつ長手方向に進む。
竿を上下運動させることにより、ルアー本体10は、長手方向に進んでゆくが、実験の結果では、長手方向に進みつつ、時々トリッキーな動きをするので、まるで小魚が実際に動いているように見える。更に、ルアー本体10は釣り糸で竿につながれているので、竿方向に引っ張られる力が加わり、前に進む力との関係で、海中を、円を描いて動くことになる。
実際に実験したところ、ルアー本体10は、翼16のサイズ、形に応じた半径の円を描いて海中をぐるぐる回っていった。また、竿を上下に動かさず、置き竿をしても、波の力によりルアー本体10は、動いていった。本発明を釣りに試したところ、同じ釣り船の他の人と比べて、常に、早く、沢山獲物をつり上げることができた。
1 ルアー
10 ルアー本体
12 糸接続部
14 針接続部
16 翼
18 カバー
19 針部
19a 針
19b 針
19c スプーン
19d スペーサ
20 ネジ
32 釣り糸
70 ステンレス硬線
72 台座

Claims (6)

  1. 魚釣りに用いられるルアーであって、
    ルアー本体と、
    前記ルアー本体に形成された、釣り糸を接続するための糸接続部と、
    前記ルアー本体に形成された、釣り針を接続するための針接続部と、
    水の抵抗を利用して移動するための翼と、
    を備え、
    前記糸接続部は、釣り糸を接続してぶら下げたときに前記ルアー本体の長手方向が水平になる位置に形成され、
    前記針接続部は、前記ルアー本体の長手方向の一方の端部に形成され、
    前記翼は、前記ルアー本体の重心位置と、前記針接続部との間の位置に設置されたルアー。
  2. 前記糸接続部に釣り糸を接続して前記ルアーをつるしたときに、前記翼の表面が水平になるように前記翼が設置されている請求項1に記載のルアー。
  3. 前記ルアー本体の長手方向を水平にし、前記糸接続部が形成された側を上側、その反対側を下側としたときに、前記糸接続部と前記針接続部との間の部分のみの前記ルアー本体の重心位置、または、前記重心位置の上側、または、前記重心位置の下側に前記翼が設置されている請求項1または2に記載のルアー。
  4. 前記翼が、前記ルアー本体の下側の端面に設置されている請求項3に記載のルアー。
  5. 前記翼が、脱着可能である請求項1〜4のいずれか1項に記載のルアー。
  6. 前記ルアー本体が、魚を模した形状である請求項1〜5のいずれか1項に記載のルアー。
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