JP2016048825A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体を適切な倍率で観察しつつ正確に距離を測定することができる撮像装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の一実施形態に係る撮像装置では、影倍率が互いに異なる中央光学系と環状光学系とが同一の光軸上に配置されており、さらに撮影光学系の光軸とレーザー光の投射方向が平行なので、被写体を適切な倍率で観察しつつ正確に距離を測定することができる。【選択図】 図5
Description
本発明は撮像装置に関し、特に画像の取得及び測距が可能な撮像装置に関する。
近年、広角画像及び望遠画像を撮像することができる撮像装置が知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。特許文献1,2に記載のシステムは、いずれも広角カメラと望遠カメラ、及び電動雲台(パン・チルト装置)を備え、広角カメラにより撮像された広角画像から追尾対象の物体を検出し、検出した物体の広角画像における位置情報に基づいて電動雲台を回動制御し、望遠カメラにより物体を自動追尾して望遠撮像することを基本的な構成としている。
また、円形状または円環状の瞳領域を有する結像レンズを通過した被写体光を選択的に受光可能な受光素子により、空間周波数特性が異なる複数の画像を同時に取得できる撮像装置が知られている(特許文献3)。
一方、目標物の観察及び測距が可能な装置が知られている。例えば非特許文献1に記載の距離測定器では、ファインダー中で指定した目標物(グリーン上のピン等)までの距離をレーザー光により測定することができるようになっている。
株式会社ライクス・ジャパン「イーセレクトショッピング ゴルフ用レーザー距離測定器 レーザーアキュラシー」、インターネットURL[http://likesjapan.com/shop/RF440PS2.html]、平成26年8月21日検索
特許文献1,2に記載のシステムは、いずれも2台の独立した広角カメラと望遠カメラとを備えることを基本構成としているため、システムが高価になるとともに大型化してしまい、また広角画像と望遠画像とを同時に取得したい場合は2台のカメラ間で同期を取る必要がある。さらに、広角カメラと望遠カメラの光軸は共通ではなく、それぞれ撮像される広角画像と望遠画像とに視差が生じてしまう。
また、特許文献3に記載の撮像装置はフォーカス状態の異なる複数の画像(シャープな画像とソフトフォーカスな画像)を得るためのもので、撮像倍率が異なる画像を得られるものではなかった。
このため、撮像倍率が異なる画像を得ようとして上記特許文献1,2に記載されているような広角・望遠画像の取得に関する技術を非特許文献1に記載の距離測定器に適用すると、システムの大型化や画像間の視差の問題が顕著になり、さらに撮影方向(光学系の光軸方向)と測距方向とがずれて正確な測距が困難になってしまう。また測距を優先しようとして広角・望遠の光学系のうちいずれかのみを搭載すると画像の撮影倍率に制約が生じ、目標物の種類や大きさ、距離等の条件によっては適切な倍率で観察することが困難になる。
このように従来の技術では、目標物(被写体)を適切な倍率で観察しつつ正確に距離を測定することは困難であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、被写体を適切な倍率で観察しつつ正確に距離を測定することができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様に係る撮像装置は、それぞれ同一の光軸上に配置された中央部の中央光学系とその周辺部の環状光学系とからなる撮影光学系であって撮影倍率が互いに異なる撮影光学系と、2次元状に配列された光電変換素子により構成された複数の画素を有する指向性センサであって、中央光学系及び環状光学系を介して入射する光束をそれぞれ瞳分割して選択的に受光する複数の画素を含む指向性センサと、中央光学系を介して受光した第1画像を示す画像信号と環状光学系を介して受光した第2画像を示す画像信号とを指向性センサから取得する画像読み出し部と、レーザー光を用いて第2画像中の被写体までの距離を測定する測距部であって、レーザー光の投射方向が撮影光学系の光軸と平行である測距部と、第1画像、第2画像、及び測定した距離のうち少なくとも1つを示す情報を表示する表示部と、を備える。
本発明の第1の態様によれば、撮影倍率が互いに異なる中央光学系と環状光学系とが同一の光軸上に配置されており、さらに撮影光学系の光軸とレーザー光の投射方向が平行なので、被写体を適切な倍率で観察しつつ正確に距離を測定することができる。
第1の態様において、第1画像・第2画像・距離を示す情報(距離情報)のうち一部を表示してもよいし、全てを表示してもよい。これらのうち複数を表示する場合は、切り替えて表示してもよい。同時に表示する場合は、重畳表示してもよい。なお第1画像と第2画像とは同時に取得してもよいし、距離情報の取得その他の条件に応じて異なるタイミングで取得してもよい。
また第1の態様において「距離情報」とは距離の他、距離の変化やその方向など他の情報を含んでいてもよい。
本発明の第2の態様に係る撮像装置は第1の態様において、表示部は、測距部による距離の測定結果に基づいて第1画像、第2画像、及び測定した距離を示す情報を表示する。例えば、使用開始時は第1画像・第2画像のうち一方を表示しておき、距離情報が得られた時点で他方の画像を表示するようにしてもよいし、距離がしきい値以上であるか否かに応じて第1画像・第2画像のうち一方を表示するようにしてもよい。
本発明の第3の態様に係る撮像装置は第1の態様において、投射したレーザー光の反射光が第2画像に含まれているか否かを判断するレーザー光判断部をさらに備え、表示部は、判断の結果反射光が第2画像に含まれていない場合は第1画像を表示し、反射光が第2画像に含まれている場合は第2画像及び距離を示す情報を表示する。
本発明の第4の態様に係る撮像装置は第1の態様において、表示部は、距離の測定中、及び距離を測定できない場合は第1画像を表示し、距離が測定できた場合は第2画像及び距離を示す情報を表示する。
本発明の第5の態様に係る撮像装置は第1の態様において、表示部は、測定した距離がしきい値未満である場合は第1画像を表示し、測定した距離がしきい値以上である場合は第2画像を表示する。
本発明の第6の態様に係る撮像装置は第1から第5の態様のいずれか一において、目標被写体の情報及び撮像装置周辺の自然環境の情報のうち少なくとも一方を入力する入力部をさらに備え、表示部は、入力部が入力した情報及び前記測定した距離の値に応じて第1画像及び第2画像を表示する。
本発明の第7の態様に係る撮像装置は第1から第6の態様のいずれか一において、第2画像を電子ズームするズーム部をさらに備え、ズーム部は測定した距離の値に応じた倍率で第2画像をズームし、表示部はズーム後の画像を表示する。
本発明の第8の態様に係る撮像装置は第1から第7の態様のいずれか一において、目標被写体の情報は目標被写体の種類及び当該目標被写体の種類に応じて設定される距離を含む。
本発明の第9の態様に係る撮像装置は第1から第8の態様のいずれか一において、レーザー光の投射方向は撮影光学系の光軸と同一である。
本発明の第10の態様に係る撮像装置は第1から第9の態様のいずれか一において、環状光学系は光束を2回以上反射させる反射光学系を有する。これにより、環状光学系の光軸方向の寸法を短くすることができ、撮像部をコンパクトにすることができる。
上述の各態様において、中央光学系が広角光学系であり、環状光学系が望遠光学系であってもよい。
本発明によれば、被写体を適切な倍率で観察しつつ正確に距離を測定することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る撮像装置の実施の形態について説明する。本実施形態では、本発明の撮像装置をハンティング用カメラに適用した場合について説明する。
<カメラの外観>
図1は本発明の撮像装置の一実施形態に係るカメラ100の外観斜視図である。
図1は本発明の撮像装置の一実施形態に係るカメラ100の外観斜視図である。
図1に示すようにカメラ100は、主としてカメラ本体102と、撮像部110と、測距部120と、接眼部170を有しており、カメラ本体102の上部には操作部180のボタン182,184が配設されている。
カメラ本体102は撮像部110、測距部120等を収容するケースであり、図1ではカメラ本体102の左上部に撮像部110、左下部に測距部120が配設されている。撮像部110の光軸はL1、測距部120のレーザー光投射方向はL2であり、撮像部110及び測距部120は、L1とL2とが平行になるように位置・角度が調整されカメラ本体102に取り付けられている。
ボタン182,184は後述する広角画像・望遠画像の切替や重畳表示の設定、被写体関連情報の入力、等の操作を行うためのものである。
広角画像・望遠画像や距離情報等は後述する液晶モニタに表示され、カメラ100のユーザは接眼部170を介してそれらの画像や距離情報を確認できる。
[撮像部の構成]
図2は、カメラ100の撮像部110の第1の実施形態を示す断面図である。
図2は、カメラ100の撮像部110の第1の実施形態を示す断面図である。
図2に示すように、撮像部110は、撮影光学系12と指向性センサ17とから構成されている。
<撮影光学系>
撮影光学系12は、それぞれ同一の光軸L1上に配置された、第1の光学系としての中央部の中央光学系13と、その周辺部の同心円状の第2の光学系としての環状光学系14とから構成されている。
撮影光学系12は、それぞれ同一の光軸L1上に配置された、第1の光学系としての中央部の中央光学系13と、その周辺部の同心円状の第2の光学系としての環状光学系14とから構成されている。
中央光学系13は、第1レンズ13a、第2レンズ13b、第3レンズ13c、第4レンズ13d、及び共通レンズ15から構成された広角光学系(広角レンズ)であり、指向性センサ17を構成するマイクロレンズアレイ16上に広角画像を結像させる。
環状光学系14は、第1レンズ14a、第2レンズ14b、反射光学系としての第1反射ミラー14c、第2反射ミラー14d、及び共通レンズ15から構成された望遠光学系(望遠レンズ)であり、マイクロレンズアレイ16上に望遠画像を結像させる。第1レンズ14a、及び第2レンズ14bを介して入射した光束は、第1反射ミラー14c及び第2反射ミラー14dにより2回反射された後、共通レンズ15を通過する。第1反射ミラー14c及び第2反射ミラー14dにより光束が折り返されることにより、焦点距離の長い望遠光学系(望遠レンズ)の光軸方向の長さを短くしている。
<指向性センサ>
指向性センサ17は、マイクロレンズアレイ16とイメージセンサ18とから構成されている。
指向性センサ17は、マイクロレンズアレイ16とイメージセンサ18とから構成されている。
図3は、マイクロレンズアレイ16及びイメージセンサ18の要部拡大図である。
マイクロレンズアレイ16は、複数のマイクロレンズ(瞳結像レンズ)16aが2次元状に配列されて構成されており、各マイクロレンズの水平方向及び垂直方向の間隔は、イメージセンサ18の光電変換素子である受光セル18aの3つ分の間隔に対応している。即ち、マイクロレンズアレイ16の各マイクロレンズは、水平方向及び垂直方向の各方向に対して、2つ置きの受光セルの位置に対応して形成されたものが使用される。
また、マイクロレンズアレイ16の各マイクロレンズ16aは、撮影光学系12の中央光学系13及び環状光学系14に対応する、円形の中央瞳像(第1の瞳像)17a及び環状瞳像(第2の瞳像)17bを、イメージセンサ18の対応する受光領域の受光セル18a上に結像させる。
図3に示すマイクロレンズアレイ16及びイメージセンサ18によれば、マイクロレンズアレイ16の1マイクロレンズ16a当たりに付き、格子状(正方格子状)の3×3個の受光セル18aが割り付けられている。以下、1つのマイクロレンズ16a及び1つのマイクロレンズ16aに対応する受光セル群(3×3個の受光セル18a)を単位ブロックという。
中央瞳像17aは、単位ブロックの中央の受光セル18aのみに結像し、環状瞳像17bは、単位ブロックの周囲の8個の受光セル18aに結像する。
上記構成の撮像部11によれば、後述するように中央光学系13に対応する広角画像と、環状光学系14に対応する望遠画像(撮影倍率が広角画像よりも大きい画像)とを同時に撮像することができる。
[イメージセンサの実施形態]
図4は、イメージセンサ18に配設されたカラーフィルタ配列等を示す図である。尚、図4上で、マイクロレンズアレイ16は省略されているが、円形で示した領域は、マイクロレンズアレイ16の各マイクロレンズ16aにより瞳像が結像される3×3個の受光セルを含む単位ブロックを示している。
図4は、イメージセンサ18に配設されたカラーフィルタ配列等を示す図である。尚、図4上で、マイクロレンズアレイ16は省略されているが、円形で示した領域は、マイクロレンズアレイ16の各マイクロレンズ16aにより瞳像が結像される3×3個の受光セルを含む単位ブロックを示している。
図4(a)に示すようにイメージセンサ18の撮像面上には、各受光セル上に配設されたカラーフィルタ(光学フィルタ)により構成されるカラーフィルタ配列が設けられる。
このカラーフィルタ配列は、赤(R)、緑(G)、及び青(B)の各波長域の光を透過させる3原色のカラーフィルタ(以下、Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタという)により構成されている。そして、各受光セル上には、RGBフィルタのいずれかが配置される。以下、Rフィルタが配置された受光セルを「R受光セル」、Gフィルタが配置された受光セルを「G受光セル」、Bフィルタが配置された受光セルを「B受光セル」という。
図4(a)に示すカラーフィルタ配列は、6×6個の受光セルを基本ブロックBL(図4(a)の太枠で示したブロック、及び図4(b)参照)とし、基本ブロックBLが水平方向及び垂直方向に繰り返し配置されて構成されている。
図4(b)に示すように基本ブロックBLは、4個の単位ブロックBL1〜BL4により構成されている。
図4(c1)及び(c2)は、それぞれ4個の単位ブロックBL1〜BL4の中央の受光セル(図2に示した中央光学系13を通過した光束が入射する受光セル)のグループと、周囲の8個の受光セル(図2に示した環状光学系14を通過した光速が入射する受光セル)のグループとを示す。
図4(c1)に示すように中央の受光セルのグループの画像は、ベイヤ配列のモザイク画像となる。これにより、ベイヤ配列のモザイク画像をデモザイク処理することにより、カラー画像を得ることができる。
一方、図4(c2)に示すように、単位ブロックBL1〜BL4の各中央の受光セルの周囲の8個の受光セルのグループは、8個の受光セル内にRGBの全ての受光セル(R受光セル、G受光セル、B受光セル)を含み、かつ単位ブロックBL1〜BL4にかかわらず、RGBの受光セルが同じパターンで配置されている。
具体的には、各単位ブロックBL1〜BL4の4隅の4つの受光セルは、G受光セルが配置され、中央の受光セルを挟んで上下の2個の受光セルは、R受光セルが配置され、中央の受光セルを挟んで左右の2個の受光セルは、B受光セルが配置されている。
また、R受光セル、G受光セル、及びB受光セルは、それぞれ単位ブロックの中央の受光セル(中心)に対して対称位置に配置されている。これにより、単位ブロック内のRGBの受光セルの出力信号を使用して、その単位ブロック毎のデモザイク処理(同時化処理)後の、画像を構成する1つの画素(RGBの画素値)を生成することができる。
即ち、単位ブロック内の4個のG受光セルの出力信号(画素値)の平均値を求めることにより、単位ブロック(1マイクロレンズ)の中心位置におけるG画素の画素値を取得することができ、同様に単位ブロック内の2個のR受光セルの画素値の平均値、及び2個のB受光セルの画素値の平均値を求めることにより、それぞれ単位ブロックの中心位置におけるR画素及びB画素の画素値を取得することができる。
これにより、単位ブロックの周囲の8個の受光セルのグループにより生成される、環状光学系14(望遠光学系)に対応する望遠画像については、単位ブロック内のRGBの受光セルの画素値を使用してデモザイク処理を行うことができ、周囲の単位ブロックの受光セルの画素値を補間して特定の波長域の画素の画素値を生成する必要がなく、出力画像の解像度(実質的な画素数)を低下させることがない。
<カメラの内部構成>
図5は、カメラ100の内部の要部構成を示すブロック図である。
図5は、カメラ100の内部の要部構成を示すブロック図である。
図5に示すようにカメラ100は、図2で説明した中央光学系13及び環状光学系14を有する撮影光学系12と、図3及び図4で説明したマイクロレンズアレイ16及びイメージセンサ18を有する指向性センサ17とからなる撮像部110を備えている。
撮像部110は、撮影光学系12及び指向性センサ17を介して時系列の広角画像及び望遠画像を撮像するものであり、撮影光学系12を介して指向性センサ17(イメージセンサ18)の各受光セル(光電変換素子)の受光面に結像された被写体像は、その入射光量に応じた量の信号電圧(または電荷)に変換される。
イメージセンサ18に蓄積された信号電圧(または電荷)は、受光セルそのもの若しくは付設されたキャパシタに蓄えられる。蓄えられた信号電圧(または電荷)は、X−Yアドレス方式を用いたMOS型撮像素子(いわゆるCMOSセンサ)の手法を用いて、受光セル位置の選択とともに読み出される。なお本実施の形態ではイメージセンサ18がMOS型撮像素子である場合について説明しているが、CCD(Charge Coupled Device)センサを用いるようにしてもよい。
これにより、イメージセンサ18から中央光学系13に対応する中央の受光セルのグループの広角画像を示す画素信号と、環状光学系14に対応する周囲8個の受光セルのグループの望遠画像を示す画素信号とを読み出すことができる。なお、イメージセンサ18からは、広角画像及び望遠画像を示す画素信号が読み出されるが、画像の読み出しは操作部180の操作に応じたタイミングで行うようにしてもよいし、所定のフレームレート(例えば、1秒当たりのフレーム数24p,30p,又は60p)で連続して行うようにしてもよい。
イメージセンサ18から読み出された画素信号(電圧信号)は、相関二重サンプリング処理(センサ出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、受光セル毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理)により受光セル毎の画素信号がサンプリングホールドされ、増幅されたのちA/D変換器20に加えられる。A/D変換器20は、順次入力する画素信号をデジタル信号に変換して画像取得部22に出力する。尚、MOS型センサでは、A/D変換器が内蔵されているものがあり、この場合、イメージセンサ18から直接デジタル信号が出力される。
画像取得部(画像読み出し部)130は、イメージセンサ18の受光セル位置を選択して画素信号を読み出すことにより、広角画像(第1画像)を示す画素信号と望遠画像(第2画像;広角画像よりも撮影倍率が高い)を示す画素信号とを同時に、又は選択的に取得することができる。
即ち、イメージセンサ18の中央瞳像17aが入射する受光セルの画素信号を選択的に読み出すことにより、1マイクロレンズ当たり1個の受光セル(3×3の受光セルの中央の受光セル)の広角画像を示す画素信号(ベイヤ配列のモザイク画像を示す画素信号)を取得することができ、一方、イメージセンサ18の環状瞳像17bが入射する受光セルの画素信号を選択的に読み出すことにより、1マイクロレンズ当たり8個の受光セル(3×3の受光セルの周囲の受光セル)の望遠画像を示す画素信号を取得することができる。
尚、イメージセンサ18から全ての画素信号を読み出してバッファメモリに一時的に記憶させ、バッファメモリに記憶させた画素信号から、広角画像と望遠画像の2つ画像の画素信号のグループ分けを行ってもよい。
画像取得部130により取得された広角画像及び望遠画像を示す画素信号は、それぞれデジタル信号処理部(レーザー光判断部)140に出力される。
デジタル信号処理部140は、入力するデジタルの画素信号(RGBの点順次のR信号、G信号、B信号)に対して、オフセット処理、ガンマ補正処理、及びRGBのモザイク画像の信号に対するデモザイク処理等のデジタル信号処理を行う。ここで、デモザイク処理とは、単板式のイメージセンサ18のカラーフィルタ配列に対応したRGBのモザイク画像から画素毎に全ての色情報を算出する処理であり、同時化処理ともいう。例えば、RGB3色のカラーフィルタからなるイメージセンサ18の場合、RGBからなるモザイク画像から画素毎にRGB全ての色情報を算出する処理である。
即ち、デジタル信号処理部140に含まれるデモザイク処理部は、広角画像(ベイヤ配列のモザイク画像)のG受光セルの位置には、R受光セル、B受光セルが無いため、そのG受光セルの周囲のR受光セル、B受光セルのR信号、B信号をそれぞれ補間して、G受光セルの位置におけるR信号、B信号を生成する。同様に、モザイク画像のR受光セルの位置には、G受光セル、B受光セルが無いため、そのR受光セルの周囲のG受光セル、B受光セルのG信号、B信号をそれぞれ補間してR受光セルの位置におけるG信号、B信号を生成し、また、モザイク画像のB受光セルの位置には、G受光セル、R受光セルが無いため、そのB受光セルの周囲のG受光セル、R受光セルのG信号、R信号をそれぞれ補間してB受光セルの位置におけるG信号、R信号を生成する。
一方、望遠画像は、図4(c2)に示したように1マイクロレンズ16a当たり8個(3×3の単位ブロックの周囲8個)のモザイク画像からなり、かつ8個の受光セル内には、RGBの全ての色情報(R受光セル、G受光セル、B受光セル)が含まれているため、デモザイク処理部は、単位ブロック内の8個の受光セルの出力信号を使用して単位ブロック毎にデモザイク処理した、画像を構成する1つの画素(RGBの画素値)を生成することができる。
具体的には、望遠画像のモザイク画像をデモザイク処理するデモザイク処理部は、単位ブロック内の4個のG受光セルの画素値の平均値を求めることにより、単位ブロック(1マイクロレンズ)の中心位置における画素のGの画素値を算出し、同様に単位ブロック内の2個のR受光セルの画素値の平均値、及び2個のB受光セルの画素値の平均値を求めることにより、それぞれ単位ブロックの中心位置における画素のRの画素値及びBの画素値を算出する。
上記デモザイク処理部により生成される広角画像及び望遠画像の2つのデモザイク画像のうちの望遠画像のデモザイク画像は、単位ブロック内の8個の受光セルの出力信号を使用してデモザイク処理が行われるため、周囲の単位ブロックの受光セルの出力信号を使用(補間)してデモザイク処理が行われる広角画像のデモザイク画像よりも解像度が実質的に高いものとなる。
また、デジタル信号処理部140は、デモザイク処理部によりデモザイク処理されたRGBの色情報(R信号、G信号、B信号)から輝度信号Yと色差信号Cb,Crを生成するRGB/YC変換等を行い、所定のフレームレートの広角画像及び望遠画像を示す動画記録用及び動画表示用の画像信号を生成する。
デジタル信号処理部140で処理された広角画像及び望遠画像を示す画像信号は、表示制御部150及び記録部190にそれぞれ出力される。記録部190は、デジタル信号処理部140により処理された広角画像及び望遠画像、及び後述する距離情報の画像信号を記録媒体(メモリカード等)に記録する。これらの記録は静止画像により行ってもよいし、動画像により行ってもよい。また、記録部190は、望遠画像のみを記録するようにしてもよい。
デジタル信号処理部140はまた、望遠画像を解析して、測距部120から投射したレーザー光の反射光が望遠画像に含まれているか否かを判断する。
表示制御部150は、デジタル信号処理部140により処理された広角画像及び望遠画像を示す画像信号により、広角画像及び望遠画像の液晶モニタ160への表示を制御する。また表示制御部150は、後述する測距部120が取得した距離情報がこれら画像と合わせて液晶モニタ160に表示されるよう制御する。なお表示制御部150は、記録部190に記録された画像信号に基づいて広角画像・望遠画像、及び距離情報を再生することもできる。
またGPS情報取得部192は、GPS情報を利用してカメラ100が存在する場所の位置情報(緯度、経度、高度)を取得する。取得した位置情報は無線通信部194に入力され、カメラ100が存在する場所及びその周辺の自然環境の情報(風向、風速、気温、湿度 等)を取得する。取得した位置情報及び自然環境の情報はデジタル信号処理部140及び表示制御部150に入力され、液晶モニタ160に表示することができるようになっている。
[測距部の構成及び測距の手法]
測距部120は、対象物にレーザー光を照射して測距を行う。具体的には、投光部122の図示せぬレーザー光源から図示せぬレンズを介してレーザー光が投射されてハーフミラー124で反射され、図1,2中のL2を光軸とするレーザー光が投射される。撮像部110の光軸L1と上記レーザー光の光軸L2とは平行であり、これにより撮影方向と測距方向のズレをなくし、所望の倍率で目標を観察しつつ正確に測距を行うことができる。
測距部120は、対象物にレーザー光を照射して測距を行う。具体的には、投光部122の図示せぬレーザー光源から図示せぬレンズを介してレーザー光が投射されてハーフミラー124で反射され、図1,2中のL2を光軸とするレーザー光が投射される。撮像部110の光軸L1と上記レーザー光の光軸L2とは平行であり、これにより撮影方向と測距方向のズレをなくし、所望の倍率で目標を観察しつつ正確に測距を行うことができる。
測定対象で反射されたレーザー光は図示せぬレンズを介して集光され、受光部126に入射する。距離情報取得部128は、受光部126から出力される信号に基づいて、距離情報(測距対象までの距離及びその変化、等)を取得して、デジタル信号処理部140及び表示制御部150に出力する。後述するように、出力された距離情報に基づいて、距離情報の望遠画像への重畳表示や、広角・望遠画像の切替表示・重畳表示が行われる。
測距部120での測距は、例えばパルス測距や変調測距により行うことができる。パルス測距はパルス状のレーザー光を投射して発射時と反射波到着時の時間差を測定し、その結果から次式(1)により距離を求める手法である。
L=c×ΔT/2 …(1)
ただし、
L :距離
c :光速
ΔT :時間差
である。
ただし、
L :距離
c :光速
ΔT :時間差
である。
一方変調測距は連続発振レーザー光に高周波で強度変調をかけ、反射波と参照波の間でそれぞれの変調波の位相差を測定し、次式(2)により距離を算出する手法である。
L=φ×λ/(2π) …(2)
ただし、
φ:位相差
λ:レーザー光の波長
である。
ただし、
φ:位相差
λ:レーザー光の波長
である。
また、距離情報取得部128では、このようにして得られた距離の変化を求める。
距離取得部128は、そのようにして取得した距離情報を表示制御部150に出力して、広角画像・望遠画像と共に液晶モニタ160に表示させる。
<画像及び距離情報取得・表示の例>
次に、本実施形態における画像及び距離情報表示の例について説明する。図6は本実施形態で取得される画像の例を示すものであり、図6(a)は広角画像iW、図6(b)は望遠画像iTをそれぞれ示している。なお図6(a)中の枠FLは広角画像iW中で望遠画像iTに対応する範囲を示し、操作部180のボタン182,184の操作やデジタル信号処理部140,表示制御部150等の処理によりこのような枠FLの表示をON/OFFできるようになっている。
次に、本実施形態における画像及び距離情報表示の例について説明する。図6は本実施形態で取得される画像の例を示すものであり、図6(a)は広角画像iW、図6(b)は望遠画像iTをそれぞれ示している。なお図6(a)中の枠FLは広角画像iW中で望遠画像iTに対応する範囲を示し、操作部180のボタン182,184の操作やデジタル信号処理部140,表示制御部150等の処理によりこのような枠FLの表示をON/OFFできるようになっている。
図7は画像及び距離情報の取得・表示を示すフローチャートであり、図8は図7のフローチャートに対応した画像表示の例である。処理が開始されるとレーザー測距を開始すると共に(S100)広角画像iW及び望遠画像iTを取得し、広角画像iWを液晶モニタ160に表示する(S110、図8(a))。S100,S110の処理はどちらが先でもよい。
次に、デジタル信号処理部140で望遠画像iTを解析し、S100で投射したレーザー光の反射光が望遠画像iTに含まれているか否かを判断する(S112)。反射光が望遠画像iTに含まれていない場合(S112でNo)は広角画像iWの表示を継続し、反射光が望遠画像iTに含まれている場合(S112でYes)はS120へ進んで目標Qまでの距離が測定可能か否かを判断する。測定可能である場合(S120でYes)はS130へ進み、望遠画像iT及び目標Qまでの距離を液晶モニタ160に切替表示する。距離の変化や目標Qの速度を合わせて算出し表示してもよい。図8(b)は望遠画像iTに目標Qまでの距離を示す情報M1を重畳表示した例である。
次に、画像及び距離情報の取得・表示の他の例を説明する。図9は画像及び距離情報の取得・表示の他の態様を示すフローチャートである。S100からS120までの処理は図7のフローチャートと同様なので、説明を省略する。図9のフローチャートでは、被写体距離の測定が可能であり(S120でYes)距離が得られた場合、その距離がしきい値以上であるか否かを判断し(S122)、しきい値以上である場合(S122でYes)は望遠画像iTに切り替え、距離を表示する(S130;図8(b)を参照)。被写体の種類や大きさ等の条件によっては広角画像iWでも目標Qを適切に観察できる場合がありそのような場合は広角画像iWを表示してよいが、ある程度の距離より遠い場合は広角画像iW中の目標Qが小さくなってしまうため、望遠画像iTを表示するようにしたものである。なおこのような処理を行う場合の距離のしきい値は目標Qの種類等に応じ操作部180を介して設定できるようにしてよい。
以上の説明では広角画像iWと望遠画像iTとを切り替え表示する場合について説明したが、図10に示す例のように広角画像iWの一部(図10の例では右隅だが、他の場所でもよい)に望遠画像iTを重畳表示するようにしてもよい。
次に、図11を参照して画像及び距離情報の取得・表示のさらに他の例を説明する。この例は、距離情報に加え被写体(目標)に関する情報を考慮して画像表示の切り替え等を行う場合の例である。
本実施の形態のようにカメラ100をハンティングに用いる場合、目標となる動物の種類によって使う弾の種類が異なり、従って弾の到達距離(使用可能な距離)も異なってくる。そこでそのような条件に応じて画像表示の切り替えをするようにしたのが図11に示す態様である。
処理を開始すると、まず動物(目標)の種類やこれに応じた弾の種類等の被写体(目標)に関する情報、及びカメラ100周辺の自然環境の情報を入力する(S200)。被写体に関する情報の入力は操作部180の操作により、あらかじめ設定された種類の中から選択することにより行うことができる。また、「カメラ100周辺の自然環境の情報」とは、カメラ100が存在する地点周辺(被写体が存在する地点を含んでいてよい)の風向、風速、気温、湿度等を指し、カメラ100に搭載したGPS情報取得部192及び無線通信部194により取得することができるが、別途測定した値を操作部180の操作により入力するようにしてもよい。自然環境の情報を入力するのは、ハンティングに用いる弾の弾道がそのような条件によって変化するからである。なお天候や通信状況等により自然環境の情報が入手できない場合は、被写体に関する情報だけを入力するようにしてもよい。また、入力した情報を液晶モニタ160に表示するようにしてもよい。
これらの情報が入力されると撮影を開始して広角画像iW及び望遠画像iTを取得し、液晶モニタ160に広角画像iWを表示する(S210)。また、レーザー光を投射し、目標までの距離を測定する(S220)。そして、投射したレーザー光の反射光が望遠画像iTに含まれているか否かを判断する(S222)。反射光が望遠画像iTに含まれている場合(S222でYes)は、上述した図9のS122と同様に目標までの距離が所定の距離内であるか否かを判断し(S230)、所定の距離内である場合(S230でYes)はS240へ進んで弾の使用可能範囲の距離内であるか否かを判断する。判断が肯定されると(S240でYes)液晶モニタ160の表示を図8(b)のような望遠画像iT(距離情報を重畳表示してもよい)に切り替え、望遠画像iTを記録部190に記録する。
このように被写体(目標)や弾の種類等の被写体に関する情報、及び自然環境の情報を考慮することで、観察や測距をより適切に行うことができ、確実なハンティングに資することとなる。
次に、取得した画像を電子ズームする態様について説明する。被写体(目標)の距離によっては、図12(a)のように望遠画像iT2でも被写体Qが小さいことがあるが、この場合望遠画像iT2を電子ズームして図12(b)のようにズーム後の望遠画像iT3を表示することで、観察をより適切に行うことができる。なお図12(a)中点線Zはズーム範囲を示すが、このようなズーム範囲は被写体の大きさや距離(図12(a),(b)中情報M2として表示)に応じて適宜設定してよい。
以上説明したように本実施の形態に係るカメラ100では、光軸が同一の中央光学系13及び環状光学系14(反射光学系)により構成される撮像部11、及び指向性センサ17により、光軸の調整や画像取得の同期等なしに、広角画像iW及び望遠画像iTを迅速かつ容易に取得でき、画像間で視差が生じることもない。また、反射光学系の採用により装置全体をコンパクトにできる。さらに、撮像部110の光軸L1と測距部120の光軸L2とが平行であるため、撮像と測距の対象のずれが少なく、望遠画像iT中の被写体(測距対象)の測距を正確に行うことができる。
なお上記実施形態では本発明の撮像装置をハンティング用のカメラ100として用いる場合について説明したが、本発明の撮像装置の実施形態はこれに限定されるものではなく、ゴルフ等のスポーツで目標(グリーン上のピンやバンカー・樹木等の障害物)を観察しつつ測距を行う場合や、建設現場で目標(建物・樹木・岩石等)を観察しつつ測距を行う場合にも適用することができる。
<撮像部及び測距部の他の実施形態>
次に、撮像部及び測距部の他の実施形態について説明する。上述した実施形態では撮像部110の光軸L1と測距部120のレーザー光投射方向L2とが平行である場合について説明したが、本発明において光軸の関係は「平行」(L1とL2との距離が0でない場合)に限られず、「同一」(L1とL2とが平行で、かつ距離が0の場合)でもよい。図13は、撮像部の光軸とレーザー光投射方向L2とが同一である場合の実施形態を示す図である。なお図13は撮像部及び測距部の一部の要素のみ示したものであり、他の要素は図示を省略している。また図13中、図2と同じ要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、撮像部及び測距部の他の実施形態について説明する。上述した実施形態では撮像部110の光軸L1と測距部120のレーザー光投射方向L2とが平行である場合について説明したが、本発明において光軸の関係は「平行」(L1とL2との距離が0でない場合)に限られず、「同一」(L1とL2とが平行で、かつ距離が0の場合)でもよい。図13は、撮像部の光軸とレーザー光投射方向L2とが同一である場合の実施形態を示す図である。なお図13は撮像部及び測距部の一部の要素のみ示したものであり、他の要素は図示を省略している。また図13中、図2と同じ要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13に示す実施形態では、測距部120Aの投光部122から投射されたレーザー光がハーフミラー123を透過し、ハーフミラー124Aで反射されてL1方向に投射される。被写体で反射されたレーザー光はハーフミラー124A及びハーフミラー123で反射されて、受光部126で受光される。
ここでハーフミラー124Aは、図示せぬ駆動機構により光軸上の点を中心として図13の矢印方向に回転可能であり、測距を行わないときは点線位置(図13中124Bで示す)に退避可能になっている。なお回転可能なハーフミラー124Aに代えて、位置を固定したハーフミラー等のビームスプリッタを用いてもよい。
図2に示す実施形態のように像部110の光軸L1と測距部120のレーザー光投射方向L2との距離が0でない場合、被写体(測距対象)までの距離やその大きさによっては画像の中心と測距位置とがずれてしまう場合があるが、撮像部及び測距部を図13のように構成することで、被写体(測距対象)までの距離やその大きさによらず正確な測距が可能となる。
また、測距部において、三角測距方式を利用して測距を行うようにしてもよい。この場合、対象物からの反射光を一次元状で受光位置が特定できるPSD(Position Sensitive Detector)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ上に集光させ、受光素子上の結像位置が対象物までの距離に応じて変化することを利用して距離を算出することができる。
<指向性センサの他の実施形態>
図12は、指向性センサの他の実施形態を示す側面図である。
図12は、指向性センサの他の実施形態を示す側面図である。
この指向性センサ117は、瞳分割手段としてのマイクロレンズアレイ118及び遮光マスクとして機能する遮光部材120と、遮光部材120により受光セル116a、116bの一部が遮光されたイメージセンサ116とから構成されている。尚、遮光部材120により一部が遮光された受光セル116aと受光セル116bとは、イメージセンサ116の左右方向及び上下方向に交互(チェッカーフラグ状)に設けられている。
マイクロレンズアレイ118は、イメージセンサ116の受光セル116a、116bと一対一に対応するマイクロレンズ118aを有している。
遮光部材120は、イメージセンサ116の受光セル116a、116bの開口を規制するものであり、図3に示した撮影光学系12の中央光学系13及び環状光学系14に対応する開口形状を有している。尚、マイクロレンズアレイ118の各レンズの下方には、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタが配設されている。
受光セル116aは、遮光部材120の遮光部120aによりその開口の周辺部が遮光され、一方、受光セル116bは、遮光部材120の遮光部120bによりその開口の中心部が遮光されている。これにより、撮影光学系12の中央光学系13を通過した光束は、マイクロレンズアレイ118及び遮光部材120の遮光部120aにより瞳分割されて受光セル116aに入射し、一方、撮影光学系12の環状光学系14を通過した光束は、マイクロレンズアレイ118及び遮光部材120の遮光部120bにより瞳分割されて受光セル116bに入射する。
これにより、イメージセンサ116の各受光セル116aから広角画像の画素信号を読み出すことができ、イメージセンサ116の各受光セル116bから望遠画像の画素信号を読み出すことができる。
<撮像部の他の実施形態>
次に、本発明に係る撮像装置に適用される撮像部の他の実施形態について説明する。
次に、本発明に係る撮像装置に適用される撮像部の他の実施形態について説明する。
図13は、カメラ100に適用可能な撮像部の他の実施形態を示す断面図である。
この撮像部は、撮影光学系112と、指向性センサ17とから構成されている。尚、指向性センサ17は、図4及び図5に示したものと同一であるため、以下、撮影光学系112について説明する。
この撮影光学系112は、それぞれ同一の光軸上に配置された中央部の中央光学系113とその周辺部の環状光学系114とから構成されている。
中央光学系113は、第1レンズ113a、第2レンズ113b、及び共通レンズ115から構成された望遠光学系であり、画角αを有している。
環状光学系114は、レンズ114a及び共通レンズ115から構成された広角光学系であり、画角β(β>α)を有し、中央光学系113よりも広角である。
この撮影光学系112は、図3に示した撮影光学系12と比較すると、反射ミラーを使用しておらず、また、中央光学系113が望遠光学系であり、環状光学系114が広角光学系である点で相違する。
[その他]
本実施形態の撮影光学系は、第1の光学系の周辺部に設けられた第2の光学系を環状光学系としたが、これに限らず、光軸を中心とした同心円上に配設した複数の光学系により構成されたものでもよい。
本実施形態の撮影光学系は、第1の光学系の周辺部に設けられた第2の光学系を環状光学系としたが、これに限らず、光軸を中心とした同心円上に配設した複数の光学系により構成されたものでもよい。
また、図3に示した撮影光学系12の反射ミラー型のレンズ構成のうちの反射ミラーは、凹面鏡や凸面鏡に限らず、平面鏡でもよく、また、反射ミラーの枚数も2枚に限らず、3枚以上設けるようにしてもよい。
更に、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
100…カメラ、110…撮像部、12、112…撮影光学系、13、113…中央光学系、14、114…環状光学系、16、118…マイクロレンズアレイ、16a、118a…マイクロレンズ、17、117…指向性センサ、18、116…イメージセンサ、18a、116a、116b…受光セル、130…画像取得部、140…デジタル信号処理部、150…表示制御部、160…液晶モニタ、170…接眼部、180…操作部、190…記録部、L1、L2…光軸
Claims (10)
- それぞれ同一の光軸上に配置された中央部の中央光学系とその周辺部の環状光学系とからなる撮影光学系であって撮影倍率が互いに異なる撮影光学系と、
2次元状に配列された光電変換素子により構成された複数の画素を有する指向性センサであって、前記中央光学系及び前記環状光学系を介して入射する光束をそれぞれ瞳分割して選択的に受光する複数の画素を含む指向性センサと、
前記中央光学系を介して受光した第1画像を示す画像信号と前記環状光学系を介して受光した第2画像を示す画像信号とを前記指向性センサから取得する画像読み出し部と、
レーザー光を用いて前記第2画像中の被写体までの距離を測定する測距部であって、前記レーザー光の投射方向が前記撮影光学系の光軸と平行である測距部と、
前記第1画像、前記第2画像、及び前記測定した距離を示す情報のうち少なくとも1つを表示する表示部と、
を備える撮像装置。 - 前記表示部は、前記測距部による距離の測定結果に基づいて前記第1画像、前記第2画像、及び前記測定した距離を示す情報を表示する、請求項1に記載の撮像装置。
- 前記投射したレーザー光の反射光が前記第2画像に含まれているか否かを判断するレーザー光判断部をさらに備え、
前記表示部は、前記判断の結果前記反射光が前記第2画像に含まれていない場合は前記第1画像を表示し、前記反射光が前記第2画像に含まれている場合は前記第2画像及び前記距離を示す情報を表示する、
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記表示部は、
前記距離の測定中、及び前記距離を測定できない場合は前記第1画像を表示し、
前記距離が測定できた場合は前記第2画像及び前記距離を示す情報を表示する、
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記表示部は、前記測定した距離がしきい値未満である場合は前記第1画像を表示し、前記測定した距離がしきい値以上である場合は前記第2画像を表示する、請求項1に記載の撮像装置。
- 目標被写体の情報及び前記撮像装置周辺の自然環境の情報のうち少なくとも一方を入力する入力部をさらに備え、
前記表示部は、前記入力部が入力した情報及び前記測定した距離の値に応じて前記第1画像及び前記第2画像を表示する、請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記第2画像を電子ズームするズーム部をさらに備え、
前記ズーム部は前記測定した距離の値に応じた倍率で前記第2画像をズームし、
前記表示部は前記ズーム後の画像を表示する、請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記目標被写体の情報は目標被写体の種類及び当該目標被写体の種類に応じて設定される距離を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記レーザー光の投射方向は前記撮影光学系の光軸と同一である、請求項1から8のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記環状光学系は光束を2回以上反射させる反射光学系を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
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