JP2016048823A - 多重装置、多重分離装置および多重伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】多重装置の消費電力を削減する。
【解決手段】CPRI多重装置100は、3チャンネルのCPRI信号の伝送速度を検出する伝送速度検出部と、3チャンネルのCPRI信号の一部または全部を時分割多重して出力可能な時分割多重部16と、時分割多重部16からの信号を光信号に変換する、波長の異なる3個のネットワーク側光モジュール18と、伝送速度検出部で検出されたCPRI信号の伝送速度TRsと、ネットワーク側光モジュール18の送信可能な伝送速度TRmaxとに基づいて時分割多重部16の時分割多重処理を制御し、時分割多重処理後の信号を出力するネットワーク側光モジュール18を決定し、信号の出力先に決定した以外のネットワーク側光モジュール18への通電を遮断する多重側制御部22と、ネットワーク側光モジュール18からの光信号を合波する波長多重部20とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】CPRI多重装置100は、3チャンネルのCPRI信号の伝送速度を検出する伝送速度検出部と、3チャンネルのCPRI信号の一部または全部を時分割多重して出力可能な時分割多重部16と、時分割多重部16からの信号を光信号に変換する、波長の異なる3個のネットワーク側光モジュール18と、伝送速度検出部で検出されたCPRI信号の伝送速度TRsと、ネットワーク側光モジュール18の送信可能な伝送速度TRmaxとに基づいて時分割多重部16の時分割多重処理を制御し、時分割多重処理後の信号を出力するネットワーク側光モジュール18を決定し、信号の出力先に決定した以外のネットワーク側光モジュール18への通電を遮断する多重側制御部22と、ネットワーク側光モジュール18からの光信号を合波する波長多重部20とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数の信号を多重して伝送する多重化伝送方式に関し、特にCPRI(Common Public Radio Interface)信号の多重伝送方式に関する。
通信事業者の局舎から携帯基地局までを伝送するモバイルフロントネットワークでは、局舎から基地局までCPRI信号の3チャンネルまたは6チャンネルを一組として運用している。これは、基地局のアンテナがカバーするエリアを120度ずつに3分割または6分割しているためである。CPRI信号は、1チャンネルにつき光ファイバ1本が必要であるが、光ファイバのコストがかかるため、CPRI信号を多重して伝送する装置が考案されている。CPRI信号は遅延時間の制約が大きいため、多重方式としてはWDM(Wavelength Division Multiplexing)が一般的である。
図1は、従来のCPRI多重伝送システムの一例を示す。図1に示すCPRI多重伝送システム500は、CPRI多重装置510と、CPRI多重分離装置520と、CPRI多重装置510とCPRI多重分離装置520とを接続する光ファイバ530とを備える。
CPRI多重装置510は、入力された3チャンネルのCPRI信号を多重し、光ファイバ530に出力する。CPRI多重装置510は、第1〜第3光モジュール512_1〜512_3と、波長多重部514とを備える。第1〜第3光モジュール512_1〜512_3には、それぞれ1チャンネルのCPRI信号が入力される。第1〜第3光モジュール512_1〜512_3は、それぞれ、入力されたCPRI信号を互いに異なる波長の光信号に変換し、波長多重部514に出力する。波長多重部514は、第1〜第3光モジュール512_1〜512_3からの3波長の光信号を合波し、光ファイバ530に出力する。
CPRI多重分離装置520は、光ファイバ530を介して受信した波長多重光信号を3チャンネルのCPRI信号に多重分離する。CPRI多重分離装置520は、波長分離部522と、第1〜第3光モジュール524_1〜524_3とを備える。波長分離部522は、波長多重光信号を3波長の光信号に分波し、それぞれを第1〜第3光モジュール524_1〜524_3に出力する。第1〜第3光モジュール524_1〜524_3は、それぞれ、入力された光信号を電気のCPRI信号に変換して出力する。
CPRI信号には、規格(CPRI Specification V5.0)で決められた614.4Mbps〜9830.4Mbpsの7種類の信号速度がある。上記のような構成のCPRI多重伝送システム500では、高速なCPRI信号に対応するために高速な信号を送受信可能な光モジュール(例えば伝送速度10Gbpsの信号を送受信可能な光モジュール)を採用すると、低速なCPRI信号(例えば伝送速度2.4Gbpsの信号)が入力された場合に光モジュールの帯域を十分に使用できていない状態となり、無駄な消費電力が発生する。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力を削減することのできる多重装置、多重分離装置および多重伝送システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の多重装置は、複数の信号を多重化する多重装置であって、複数の信号の伝送速度を検出する伝送速度検出部と、複数の信号の一部または全部を時分割多重して出力可能な時分割多重部と、時分割多重部からの信号を光信号に変換する、波長の異なる複数の光送信部と、伝送速度検出部で検出された信号の伝送速度と、光送信部の送信可能な伝送速度とに基づいて時分割多重部の時分割多重処理を制御し、時分割多重処理後の信号を出力する光送信部を決定し、信号の出力先に決定した以外の光送信部への通電を遮断する多重側制御部と、光送信部からの光信号を合波する波長多重部とを備える。
本発明の別の態様は、上述の多重装置から送信された波長多重光信号を複数の信号に多重分離する多重分離装置である。この装置は、波長多重光信号を分波する波長分離部と、波長分離部で分離された光信号を電気信号に変換する複数の光受信部と、光受信部からの信号を時分割多重分離する時分割多重分離部と、多重装置からの信号に組み込まれた識別情報に基づいて、多重装置で通電が遮断されている光送信部に対向する光受信部への通電を遮断する多重分離側制御部とを備える。
本発明のさらに別の態様は、上述の多重装置と、上述の多重分離装置とを備える多重伝送システムである。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、消費電力を削減することのできる多重装置、多重分離装置および多重伝送システムを提供できる。
図2は、本発明の実施形態に係るCPRI多重伝送システム300の構成を示す図である。図2に示すCPRI多重伝送システム300は、CPRI多重装置100と、CPRI多重分離装置200と、CPRI多重装置100とCPRI多重分離装置200とを接続する光ファイバ400とを備える。ここでは一例として3チャンネルのCPRI信号を多重して伝送する伝送システムについて説明するが、チャンネル数は特に限定されず、Nチャンネル(Nは2以上の整数)のCPRI信号を多重して伝送するCPRI多重伝送システムに本発明を適用することができる。
図3は、本発明の実施形態に係るCPRI多重装置100の構成を示す図である。CPRI多重装置100は、クライアント側から入力された3チャンネル(第1〜第3チャンネルCH1〜CH3)のCPRI光信号を多重してネットワーク側(すなわち光ファイバ400)に送出する。本実施形態において、第1〜第3チャンネルCH1〜CH3のCPRI光信号の伝送速度は等しい。
図3に示すように、CPRI多重装置100は、第1〜第3クライアント側光モジュール12_1〜12_3と、第1〜第3伝送速度検出部14_1〜14_3と、時分割多重部16と、第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3と、波長多重部20と、多重側制御部22とを備える。
第1チャンネルCH1〜第3チャンネルCH3のCPRI光信号は、それぞれ、第1〜第3クライアント側光モジュール12_1〜12_3に入力される。第1〜第3クライアント側光モジュール12_1〜12_3は、それぞれ、入力された光信号を電気のCPRI信号に変換し、第1〜第3伝送速度検出部14_1〜14_3に出力する。
第1〜第3伝送速度検出部14_1〜14_3は、それぞれ、入力された第1〜第3チャンネルCH1〜CH3のCPRI信号の伝送速度を検出する。第1〜第3チャンネルCH1〜CH3)のCPRI光信号で検出されたCPRI信号の伝送速度TRsは、多重側制御部22に送られる。
第1〜第3伝送速度検出部14_1〜14_3から出力された第1〜第3チャンネルCH1〜CH3のCPRI信号は、時分割多重部16に入力される。時分割多重部16は、第1〜第3チャンネルCH1〜CH3のCPRI信号の一部または全部を時分割多重(TDM:time division multiplexing)して出力可能に構成される。時分割多重部16の時分割多重処理(すなわち、3チャンネルのうちどのCPRI信号を多重して出力するか、あるいは多重化を行わずに出力するか等)は、多重側制御部22により制御される。
時分割多重部16の後段には、第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3が設けられている。時分割多重部16は、時分割多重処理後の信号(すなわち、多重化されたCPRI信号、多重化されなかったCPRI信号など)を、第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3のいずれかに出力する。この時分割多重処理後の信号の出力先、すなわち時分割多重処理後の信号をどのネットワーク側光モジュールに出力するかは、多重側制御部22により決定および制御される。時分割多重部16は、多重側制御部22から時分割多重処理後の信号の出力先を指示された場合、該出力先のネットワーク側光モジュールを識別するための光モジュール識別情報を該信号に組み込む。この光モジュール識別情報は、例えば該信号のヘッダに組み込まれてもよい。
第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3は、時分割多重部16から入力された信号を光信号に変換する。第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3は、互いに異なる波長λ1〜λ3の光信号を出力可能に構成される。
波長多重部20は、第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3から入力された光信号を合波して波長多重光信号を生成し、光ファイバ400に送出する。
多重側制御部22は、上述したように、時分割多重部16の時分割多重処理を制御する。本実施形態に係る多重側制御部22は、後段に接続された第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3が送信可能な伝送速度TRmaxの情報を予め保持している。多重側制御部22は、第1〜第3伝送速度検出部14_1〜14_3で検出されたCPRI信号の伝送速度TRsと、第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3が送信可能な伝送速度TRmaxとに基づいて、時分割多重部16の時分割多重処理を制御する。
具体的には、多重側制御部22は、時分割多重後の伝送速度TRtdmが伝送速度TRmax以下となるように3チャンネルの信号の一部または全部を時分割多重するよう時分割多重部16を制御する。また、多重側制御部22は、時分割多重後の伝送速度TRtdmが伝送速度TRmax以下となるCPRI信号の組み合わせが存在しない場合、時分割多重を行わずに入力された複数のCPRI信号を第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3に出力するよう時分割多重部16を制御する。
また、本実施形態に係る多重側制御部22は、時分割多重処理後の信号の出力先を制御する。本実施形態において、多重側制御部22は、第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3の異常を検出可能に構成されている。全てのネットワーク側光モジュールが正常である場合、多重側制御部22は、任意のネットワーク側光モジュールを信号の出力先に決定する。一方、ネットワーク側光モジュールの異常を検出した場合、多重側制御部22は、異常を検出したネットワーク側光モジュール以外の正常なネットワーク側光モジュールを信号の出力先に決定する。
さらに、本実施形態に係る多重側制御部22は、第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3への通電を個別に制御可能に構成されている。多重側制御部22は、時分割多重処理後の信号の出力先に決定したネットワーク側光モジュール以外のネットワーク側光モジュールへの通電を遮断する。
本実施形態に係るCPRI多重装置100によれば、使用するネットワーク側光モジュール18の数を必要最小限にとどめ、使用しないネットワーク側光モジュール18への通電を遮断することで消費電力の削減を図ることができる。
図4は、本発明の実施形態に係るCPRI多重分離装置200の構成を示す図である。CPRI多重分離装置200は、CPRI多重装置100から送信された波長多重光信号を複数のCPRI信号に多重分離する。
図4に示すように、CPRI多重分離装置200は、波長分離部30と、第1〜第3ネットワーク側光モジュール32_1〜32_3と、時分割多重分離部34と、第1〜第3クライアント側光モジュール36_1〜36_3と、多重分離側制御部38とを備える。
波長分離部30は、光ファイバ400を介して受信した波長多重光信号を波長λ1〜λ3の光信号に分波する。波長λ1〜λ3の光信号はそれぞれ、第1〜第3ネットワーク側光モジュール32_1〜32_3に入力される。第1〜第3ネットワーク側光モジュール32_1〜32_3は、それぞれ、CPRI多重装置100の第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3に対向しており、受信した波長λ1〜λ3の光信号を電気信号に変換する。
時分割多重分離部34は、第1〜第3ネットワーク側光モジュール32_1〜32_3からの信号を3チャンネルのCPRI信号に時分割多重分離する。3チャンネルのCPRI信号は、第1〜第3クライアント側光モジュール36_1〜36_3に入力される。第1〜第3クライアント側光モジュール36_1〜36_3は、入力された3チャンネルのCPRI信号を光信号に変換し、クライアント側に送出する。
また、時分割多重分離部34は、第1〜第3ネットワーク側光モジュール32_1〜32_3から入力された信号に組み込まれた光モジュール識別情報を読み取り、多重分離側制御部38に通知する。
多重分離側制御部38は、時分割多重分離部34から通知された光モジュール識別情報に基づいて、CPRI多重装置100において使用されている(すなわち通電されている)ネットワーク側光モジュール18と使用されていない(すなわち通電が遮断されている)ネットワーク側光モジュール18を認識する。そして、多重分離側制御部38は、CPRI多重装置100において通電が遮断されているネットワーク側光モジュール18に対向するネットワーク側光モジュール32への通電を遮断する。例えば、CPRI多重装置100において第2ネットワーク側光モジュール18_2への通電が遮断されている場合、多重分離側制御部38は、第2ネットワーク側光モジュール18_2に対向する第2ネットワーク側光モジュール32_2への通電を遮断する。
本実施形態に係るCPRI多重分離装置200によれば、使用するネットワーク側光モジュール32の数を最小限にとどめ、使用しないネットワーク側光モジュール32への通電を遮断することで消費電力の削減を図ることができる。
図5は、本発明の実施形態に係るCPRI多重伝送システム300の動作例を説明するための図である。図5では、CPRI信号の伝送速度TRs=2.4Gbps、ネットワーク側光モジュールの送信可能な伝送速度TRmax=10Gbpsである場合について説明する。
この場合、3チャンネルのCPRI信号を時分割多重後の伝送速度TRtdmは、TRtdm=2.4Gbps×3=7.2Gpsとなる。TRtdm=7.2Gbps<TRmax=10Gbpsとなるため、多重側制御部は、3チャンネル全てのCPRI信号を時分割多重し、1つのネットワーク側光モジュール(ここでは第1ネットワーク側光モジュール18_1)に出力するよう時分割多重部16を制御する。また、時分割多重部は、時分割多重信号に光モジュール識別情報として「第1ネットワーク側光モジュール」を組み込む。
また、多重側制御部22は、時分割多重処理後の時分割多重信号の出力先に決定した第1ネットワーク側光モジュール18_1以外のネットワーク側光モジュール(すなわち、第2ネットワーク側光モジュール18_2および第3ネットワーク側光モジュール18_3)への通電を遮断する。すなわち、第2ネットワーク側光モジュール18_2および第3ネットワーク側光モジュール18_3の電源がOFF状態にされる。これにより、第2ネットワーク側光モジュール18_2および第3ネットワーク側光モジュール18_3からは光信号が出力されず、波長多重部20には第1ネットワーク側光モジュール18_1からの波長λ1の光信号のみが入力される。
このように本動作例では、3チャンネルのCPRI信号を時分割多重して1つにまとめ、1つのネットワーク側光モジュール18から送信している。また、他の使用しないネットワーク側光モジュール18については通電を遮断している。これにより、CPRI多重装置100の消費電力を削減することができる。
光ファイバ400を介してCPRI多重分離装置200で受信された波長λ1の光信号は、波長分離部30を通って第1ネットワーク側光モジュール32_1に入力され、電気の時分割多重信号に変換される。この時分割多重信号は、時分割多重分離部34で3チャンネルのCPRI信号に時分割多重分離される。3チャンネルのCPRI信号は、第1〜第3クライアント側光モジュール36_1〜36_3で光信号に変換され、クライアント側に送出される。
多重分離側制御部は、時分割多重分離部34で読み取られた光モジュール識別情報「第1ネットワーク側光モジュール」に基づいて、CPRI多重装置100において第2ネットワーク側光モジュール18_2および第3ネットワーク側光モジュール18_3への通電が遮断されていることを認識する。そして、第2ネットワーク側光モジュール18_2および第3ネットワーク側光モジュール18_3に対向する第2ネットワーク側光モジュール32_2および第3ネットワーク側光モジュール32_3への通電を遮断する。すなわち、第2ネットワーク側光モジュール32_2および第3ネットワーク側光モジュール32_3の電源がOFF状態にされる。
このように本動作例では、CPRI多重装置100から通知された光モジュール識別情報に基づいて、CPRI多重装置100で使用していないネットワーク側光モジュール18を認識し、該ネットワーク側光モジュール18に対向するネットワーク側光モジュール32への通電を遮断している。これにより、CPRI多重分離装置200の消費電力を削減することができる。
図6は、本発明の実施形態に係るCPRI多重伝送システム300の別の動作例を説明するための図である。図6では、CPRI信号の伝送速度TRs=4.9Gbps、ネットワーク側光モジュールの送信可能な伝送速度TRmax=10Gbpsである場合について説明する。
この場合、2チャンネルのCPRI信号を時分割多重後の伝送速度TRtdmは、TRtdm=4.9Gbps×2=9.8Gpsとなる。TRtdm=9.8Gbps<TRmax=10Gbpsとなるため、多重側制御部は、3チャンネル中2チャンネルのCPRI信号を時分割多重し、1つのネットワーク側光モジュール(ここでは第1ネットワーク側光モジュール18_1)に出力するよう時分割多重部16を制御する。時分割多重部は、2チャンネルの時分割多重信号に光モジュール識別情報として「第1ネットワーク側光モジュール」を組み込む。また、多重側制御部22は、3チャンネル中残りの1チャンネルのCPRI信号を別の1つの1つのネットワーク側光モジュール(ここでは第3ネットワーク側光モジュール18_3)に出力するよう時分割多重部を制御する。時分割多重部は、残りの1チャンネルのCPRI信号に光モジュール識別情報として「第3ネットワーク側光モジュール」を組み込む。
また、多重側制御部22は、時分割多重処理後の時分割多重信号の出力先に決定したネットワーク側光モジュール18以外のネットワーク側光モジュール(すなわち、第2ネットワーク側光モジュール18_2)への通電を遮断する。すなわち、第2ネットワーク側光モジュール18_2の電源がOFF状態にされる。これにより、第2ネットワーク側光モジュール18_2からは光信号が出力されず、波長多重部20には第1ネットワーク側光モジュール18_1からの波長λ1の光信号と第3ネットワーク側光モジュール18_3からの波長λ3の光信号が入力される。これらの波長λ1およびλ3の光信号は、波長多重部20で合波され、光ファイバ400に送出される。
このように動作例では、3チャンネル中2チャンネルのCPRI信号を時分割多重して1つにまとめ、第1ネットワーク側光モジュール18_1から送信している。また、3チャンネル中残りの1チャンネルのCPRI信号を別の第3ネットワーク側光モジュール18_3から送信している。他の使用しない第2ネットワーク側光モジュール18_2については通電を遮断している。これにより、CPRI多重装置100の消費電力を削減することができる。
光ファイバ400を介してCPRI多重分離装置200で受信された波長多重光信号は、波長分離部30で波長λ1とλ3の光信号に分波される。波長λ1およびλ3の光信号は、それぞれ第1ネットワーク側光モジュール32_1および第3ネットワーク側光モジュール32_3に入力され、電気信号に変換される。
第1ネットワーク側光モジュール32_1から出力される時分割多重信号は、時分割多重分離部34で2チャンネルのCPRI信号に時分割多重分離される。この2チャンネルのCPRI信号と残りの1チャンネルのCPRI信号は、第1〜第3クライアント側光モジュール36_1〜36_3で光信号に変換され、クライアント側に送出される。
多重分離側制御部は、時分割多重分離部34で読み取られた光モジュール識別情報「第1ネットワーク側光モジュール」および「第3ネットワーク側光モジュール」に基づいて、CPRI多重装置100において第2ネットワーク側光モジュール18_2への通電が遮断されていることを認識する。そして、第2ネットワーク側光モジュール18_2に対向する第2ネットワーク側光モジュール32_2への通電を遮断する。すなわち、第2ネットワーク側光モジュール32_2の電源がOFF状態にされる。
このように本動作例においても、CPRI多重装置100で使用していないネットワーク側光モジュール18に対向するネットワーク側光モジュール32への通電を遮断している。これにより、CPRI多重分離装置200の消費電力を削減することができる。
図7は、本発明の実施形態に係るCPRI多重伝送システム300のさらに別の動作例を説明するための図である。図7では、CPRI信号の伝送速度TRs=9.8Gbps、ネットワーク側光モジュールの送信可能な伝送速度TRmax=10Gbpsである場合について説明する。
この場合、時分割多重後の伝送速度TRtdmが伝送速度TRmax以下となるCPRI信号の組み合わせは存在しない。従って、多重側制御部22は、時分割多重を行わずに入力された3チャンネルのCPRI信号を第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3に出力するよう時分割多重部を制御する。時分割多重部は、3チャンネルのCPRI信号それぞれに光モジュール識別情報を組み込む。
本動作例では、第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3の全てに信号が出力されるため、ネットワーク側光モジュール18の通電の遮断は行われない。第1〜第3ネットワーク側光モジュール18_1〜18_3から出力された波長λ1〜λ3の光信号は、波長多重部20で合波され、光ファイバ400に送出される。このように本実施形態に係るCPRI多重装置100によれば、CPRI信号の伝送速度TRsとネットワーク側光モジュール18の伝送速度TRmaxに応じて適宜最適な多重化を行うことができる。
光ファイバ400を介してCPRI多重分離装置200で受信された波長多重光信号は、波長分離部30で波長λ1〜λ3の光信号に分波される。波長λ1〜λ3の光信号は、それぞれ第1〜第3ネットワーク側光モジュール32_1〜32_3に入力され、電気信号に変換される。第1〜第3ネットワーク側光モジュール32_1〜32_3から出力された3チャンネルのCPRI信号は、時分割多重分離部34を通って第1〜第3クライアント側光モジュール36_1〜36_3に入力され、それぞれ光信号に変換されてクライアント側に送出される。
本動作例では、時分割多重分離部34で読み取られた光モジュール識別情報に基づいて、CPRI多重装置100において全てのネットワーク側光モジュール18が使用されていることが認識される。従って、ネットワーク側光モジュール32の通電の遮断は行われない。このように本実施形態に係るCPRI多重分離装置200によれば、CPRI多重装置100でのネットワーク側光モジュール18の使用状況に合わせて、適宜最適な多重分離化を行うことができる。
図8は、本発明の実施形態に係るCPRI多重伝送システム300のさらに別の動作例を説明するための図である。図8では、図5に示すようにCPRI多重装置100の第1ネットワーク側光モジュール18_1を用いて3チャンネルのCPRI信号の時分割多重信号を送信しているときに、第1ネットワーク側光モジュール18_1に故障等の異常が発生した場合について説明する。
まず、CPRI多重装置100の動作について説明する。多重側制御部は、第1ネットワーク側光モジュール18_1の異常を検出した場合、該第1ネットワーク側光モジュール18_1以外の正常なネットワーク側光モジュールを時分割多重信号の出力先に決定する。ここでは、第2ネットワーク側光モジュール18_2を時分割多重信号の出力先に決定している。また、時分割多重部は、時分割多重信号に光モジュール識別情報として「第2ネットワーク側光モジュール」を組み込む。このようにして、第2ネットワーク側光モジュール18_2から光信号が送信される。
次に、CPRI多重分離装置200の動作について説明する。第1ネットワーク側光モジュール18_1に異常が発生した場合、CPRI多重分離装置200の第1ネットワーク側光モジュール32_1は正常な光信号を受信できなくなる。この場合、多重分離側制御部は、一旦、通電を遮断していた第2ネットワーク側光モジュール32_2および第3ネットワーク側光モジュール32_3への通電を再開する。これにより、第2ネットワーク側光モジュール32_2で第2ネットワーク側光モジュール18_2からの光信号をできるようになる。多重分離側制御部は、受信した信号に組み込まれた光モジュール識別情報「第2ネットワーク側光モジュール」に基づいて、第1ネットワーク側光モジュール32_1と第3ネットワーク側光モジュール32_3への通電を遮断する。
このように、本実施形態に係るCPRI多重伝送システム300によれば、CPRI多重装置100のネットワーク側光モジュール18が故障した場合であっても、CPRI信号の伝送を継続することができるため、消費電力を削減できるとともに信頼性の高い多重伝送システムを実現することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
16 時分割多重部、 20 波長多重部、 22 多重側制御部、 30 波長分離部、 34 時分割多重分離部、 38 多重分離側制御部、 100 CPRI多重装置、 200 CPRI多重分離装置、 300 CPRI多重伝送システム、 400 光ファイバ。
Claims (7)
- 複数の信号を多重化する多重装置であって、
前記複数の信号の伝送速度を検出する伝送速度検出部と、
前記複数の信号の一部または全部を時分割多重して出力可能な時分割多重部と、
前記時分割多重部からの信号を光信号に変換する、波長の異なる複数の光送信部と、
前記伝送速度検出部で検出された信号の伝送速度と、前記光送信部の送信可能な伝送速度とに基づいて前記時分割多重部の時分割多重処理を制御し、時分割多重処理後の信号を出力する光送信部を決定し、信号の出力先に決定した以外の光送信部への通電を遮断する多重側制御部と、
前記光送信部からの光信号を合波する波長多重部と、
を備えることを特徴とする多重装置。 - 前記多重側制御部は、時分割多重後の伝送速度が前記光送信部の送信可能な伝送速度以下となるように、前記複数の信号の一部または全部を時分割多重するよう前記時分割多重部を制御することを特徴とする請求項1に記載の多重装置。
- 前記多重側制御部は、時分割多重後の伝送速度が前記光送信部の送信可能な伝送速度以下となる信号の組み合わせが存在しない場合、時分割多重を行わずに前記複数の信号を前記複数の光送信部に出力するよう前記時分割多重部を制御することを特徴とする請求項2に記載の多重装置。
- 前記多重側制御部は、前記光送信部の異常を検出した場合、時分割多重処理後の信号を別の正常な前記光送信部に出力するよう前記時分割多重部を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の多重装置。
- 時分割多重部は、信号出力先の光送信部を識別するための識別情報を、該信号に組み込むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の多重装置。
- 請求項5に記載の多重装置から送信された波長多重光信号を複数の信号に多重分離する多重分離装置であって、
波長多重光信号を分波する波長分離部と、
前記波長分離部で分離された光信号を電気信号に変換する複数の光受信部と、
前記光受信部からの信号を時分割多重分離する時分割多重分離部と、
前記多重装置からの信号に組み込まれた前記識別情報に基づいて、前記多重装置で通電が遮断されている光送信部に対向する光受信部への通電を遮断する多重分離側制御部と、
を備えることを特徴とする多重分離装置。 - 請求項1から5のいずれかに記載の多重装置と、請求項6に記載の多重分離装置とを備えることを特徴とする多重伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014172513A JP2016048823A (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | 多重装置、多重分離装置および多重伝送システム |
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JP2014172513A JP2016048823A (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | 多重装置、多重分離装置および多重伝送システム |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107645750A (zh) * | 2016-07-21 | 2018-01-30 | 北京信威通信技术股份有限公司 | 一种传输速率自适应配置的方法及装置 |
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2014
- 2014-08-27 JP JP2014172513A patent/JP2016048823A/ja active Pending
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