JP2016047582A - 断熱材固定具の取付補助具 - Google Patents

断熱材固定具の取付補助具 Download PDF

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Abstract

【課題】断熱材を傷めることなく施工精度を向上させることが可能な断熱材固定具の取付補助具を提供する。
【解決手段】この断熱材固定具3の取付補助具1は、平板状の底面11と、底面11から垂直方向に延びる一対の壁面12と、底面11および壁面12の一方端に設けられた前面13とを備えている。また、取付補助具1は、底面11と一対の壁面12と前面13とにより囲まれた領域には、高圧ねじ打機2の射出口29aが当てがわれるように構成されている。また、取付補助具1は、断熱材固定具3のスリーブ32の先端部32bが高圧ねじ打機2の射出方向を向いた状態で、断熱材固定具3のスリーブ32の軸心と高圧ねじ打機2の射出口29aの軸心とが整合するように、前面13に断熱材固定具3のフランジ31を保持するポケット130が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、断熱材固定具の取付補助具に関し、特に、断熱材を下地材に固定する際に用いられる断熱材固定具の取付補助具に関する。
従来、電動ドライバを用いて、ねじを断熱材固定具および被打込材を介して躯体(下地材)に打ち込むことにより、被打込材を躯体に固定するという施工方法が知られている。このような電動ドライバを用いた場合には、電動ドライバの先端にねじを1本ずつ当てがって打ち込む必要があるため、施工速度が低下するという不都合がある。
このため、一般的には施工速度の向上を図るために、圧縮空気を利用した高圧釘打ち機または高圧ねじ打機などを用いて、高圧釘打ち機から射出される釘または高圧ねじ打機から射出されるねじを断熱材固定具および被打込材を介して躯体(下地材)に打ち込むことにより、被打込材を躯体に固定するという施工方法が知られている。
上記した被打込材の一例として断熱材などのように柔軟性の高い被打込材を躯体に固定する場合には、被打込材が容易に弾性変形するため、高圧釘打ち機または高圧ねじ打機を被打込材に押し当てて所定位置に保持するとともに、釘またはねじの射出方向を被打込材の被打込面に対して垂直に保つ必要がある。
また、高圧釘打ち機または高圧ねじ打機などを用いた場合には、断熱材固定具を手(指先)で支えながら釘またはねじを打ち込む必要があり、誤って手(指先)を打つ危険性があるため、断熱材固定具を安全にかつ安定して保持できる種々の取付補助具が提案されている。
特許文献1に開示された高圧釘打ち機の釘の射出部分には、釘の射出方向に沿って3本のガイドピン(取付補助具)が取り付けられている。これらのガイドピンには、略円板状のフランジ(断熱材固定具)が取り付けられている。このフランジの周縁部には3つのガイド孔が形成されており、各ガイド孔にはそれぞれ各ガイドピンが挿通されている。また、フランジの中心部には、1つの貫通孔が形成されている。
また、被打込材を躯体に取り付ける際には、高圧釘打ち機の各ガイドピンを被打込材および躯体に対して押し付けることにより、各ガイドピンが被打込材を貫通するとともに、各ガイドピンの端部が躯体に当接する。これにより、各ガイドピンは、躯体に対して垂直状態で保持される。
そして、各ガイドピンが躯体に対して垂直に保持された状態で、被打込材に向けて釘打ち機から釘が射出されることにより、釘が被打込材を貫通して躯体に入り込む。このとき、ガイドピンに取り付けられたフランジのガイド孔は、ガイドピンに挿通された状態で射出方向に案内されることにより、フランジにより被打込材が躯体に押しつけられる(固定される)。
これにより、釘はフランジとともにガイドピンの延在方向に案内され、躯体に対して垂直に打ち込まれる。このように、3本のガイドピンを被打込材に貫通させた状態で釘が射出されるので、柔軟性の高い被打込材を躯体に打ち付ける場合に躯体に対して垂直に釘打ちすることが可能となっている。
特開2005−59158号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来技術では、被打込材を躯体に固定する際に、被打込材に3本のガイドピン(取付補助具)が打ち込まれるため、被打込材(断熱材)を傷めてしまうという問題点がある。また、被打込材を躯体に固定する際に、圧縮空気を利用した高圧ねじ打機を用いた場合にも、上記と同様の問題点がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、断熱材を傷めることなく施工精度を向上させることが可能な断熱材固定具の取付補助具を提供することを目的としている。
上述の課題を解決するための手段として、本発明による断熱材固定具の取付補助具は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明による断熱材固定具の取付補助具は、圧縮空気を利用した高圧ねじ打機の射出口から射出されるねじと、前記ねじの軸部を収容して前記ねじの先端部を断熱材を介して木製または鋼製の下地材まで案内する中空部が形成されたスリーブの一端側にフランジを有する断熱材固定具とにより、前記断熱材を前記下地材に固定する際に用いられる構成を前提としている。
また、本発明による断熱材固定具の取付補助具は、平板状の底面と、前記底面から垂直方向に延びる一対の壁面と、前記底面および前記壁面の一方端に設けられた前面とを備え、前記底面と前記一対の壁面と前記前面とにより囲まれた領域には、前記高圧ねじ打機の射出口が当てがわれるように構成され、前記断熱材固定具のスリーブの先端部が前記高圧ねじ打機の射出方向を向いた状態で、前記断熱材固定具のスリーブの軸心と前記高圧ねじ打機の射出口の軸心とが整合するように、前記前面に前記断熱材固定具のフランジを保持するポケットが形成されていることを特徴とするものである。
かかる構成を備える断熱材固定具の取付補助具によれば、まず、断熱材を下地材に固定する際に、断熱材固定具を取付補助具に取り付けた状態で、取付補助具に高圧ねじ打機の射出口を当てがう(載せる)。次に、高圧ねじ打機の射出口を取付補助具の前面および断熱材に押し付けた後に、高圧ねじ打機のトリガを引くことにより、ねじが射出される(打ち込まれる)。その後、取付補助具を断熱材固定具から所定の方向(たとえば下方向)にスライドさせることにより、断熱材固定具から取付補助具が取り外される。これにより、断熱材を傷めることなく施工精度を向上させることができる。
また、一般的な高圧ねじ打機は、予め内部にねじが充填されているので、電動ドライバに比べて作業速度を速くすることができる。よって、高圧ねじ打機を用いることにより、従来の電動ドライバを用いる方法よりも施工速度を速くすることができる。
また、取付補助具を用いることによって、高圧ねじ打機からねじが射出される際に、ねじや断熱材固定具が下地材に対して倒れることがないので、断熱材固定具およびねじを下地材の表面に対して直角に打てるようになり、施工精度の向上を図ることができる。
また、ねじを下地材に向かって射出する際に、高圧ねじ打機の射出口から断熱材固定具を持つ手(指先)を保護する機能を取付補助具が果たすので、安全性を確保することができる。
また、従来、左手でねじを支えるとともに、右手で電動ドライバを持ってねじを回転および締め付けする作業においては、たとえば比較的ねじが短い場合には、指でねじを支えづらいため、ねじが倒れやすくなる。これに対して、本発明では、比較的短いねじの固定においても、高圧ねじ打機および取付補助具を利用することができる。
本発明の具体的な構成として、以下の複数のものが挙げられる。
本発明による断熱材固定具の取付補助具において、好ましくは、前記底面上には、前記断熱材固定具のスリーブの軸心と前記高圧ねじ打機の射出口の軸心との高さ位置を調整するための調整用スペーサが設けられていることを特徴とする。このように構成すれば、高圧ねじ打機の射出口の軸心の高さを、断熱材固定具のスリーブ(フランジ)の軸心に整合させることができるので、高圧ねじ打機の射出口からねじを断熱材固定具のスリーブの軸心に的確に射出することができる。
また、本発明による断熱材固定具の取付補助具において、前記高圧ねじ打機には、前記射出口を射出方向に沿って所定の距離押し付けることで安全装置が解除され、トリガを引くことで前記射出口からねじが射出されるように前記安全装置が設けられている。そこで、好ましくは、前記取付補助具の射出方向に沿った方向の長さは、前記安全装置の解除を妨げない寸法に設定されていることを特徴とする。このように構成すれば、高圧ねじ打機の射出口を取付補助具の前面に所定の距離押し付けた際に、取付補助具の底面または一対の壁面と高圧ねじ打機の本体の側面とが射出方向に沿って接触するのを抑制することができるので、安全装置を確実に解除することができる。その結果、高圧ねじ打機からスムーズにねじを射出して断熱材を下地材に固定することができる。
また、本発明による断熱材固定具の取付補助具において、前記前面は、前記高圧ねじ打機の射出方向に沿って順に配置された第1前面、第2前面および第3前面により構成されており、前記第2前面には、前記断熱材固定具のフランジを保持する略U字形状のフランジ保持部が形成されている。好ましくは、前記断熱材固定具のフランジを保持するポケットは、前記略U字形状のフランジ保持部を有する前記第2前面が前記第1前面と前記第3前面とに挟まれることにより形成されており、前記第1前面、前記第2前面および前記第3前面は、前記底面および前記壁面の一方端の小口に固定されていることを特徴とする。このように構成すれば、断熱材固定具のフランジを保持するためのポケットを容易に形成することができ、かつ、ポケットにより断熱材固定具のフランジが移動しないように保持することができる。その結果、高圧ねじ打機の射出口と断熱材固定具のスリーブの軸心とを一致させやすくすることができる。
この場合、好ましくは、前記第3前面の中心部近傍には、前記断熱材固定具のスリーブを保持する切欠き状のスリーブ保持部が形成されていることを特徴とする。このように構成すれば、断熱材固定具のスリーブが取付補助具に対して移動しにくくなるので、断熱材を下地材に固定する際に、高圧ねじ打機の射出口と断熱材固定具のスリーブの軸心とを一致させやすくすることができる。
上記第1前面、第2前面および第3前面を備える構成において、好ましくは、前記第1前面の前記第3前面側の表面または第3前面の第1前面側の表面には、前記第2前面のフランジ保持部に保持された前記断熱材固定具のフランジを、前記第3前面側または第1前面側に押圧する押圧部材が設けられていることを特徴とする。このように構成すれば、第1前面と第3前面との間において、断熱材固定具を押圧により外れにくくすること(仮押さえ)ができるので、より安定して保持することができる。
この場合、好ましくは、前記押圧部材は、前記第1前面または前記第3前面の中心を挟んで、前記底面に対して垂直方向に沿って延びる2つの板ばねを含むことを特徴とする。このように構成すれば、2つの板ばねが断熱材固定具のフランジの2箇所を第3前面側または第1前面側に押圧(付勢)するので、断熱材固定具を安定的に保持することができる。
上記のように、本発明による断熱材固定具の取付補助具によれば、断熱材を傷めることなく施工精度を向上させることができる。
本実施形態による断熱材固定具の取付補助具を示す斜視図である。 本実施形態において用いられる高圧ねじ打機を示す概略図である。 高圧ねじ打機のコンタクトトップを射出方向から見た図である。 高圧ねじ打機の安全装置の解除前を示す図である。 高圧ねじ打機の安全装置の解除後を示す図である。 本実施形態において用いられる断熱材固定具およびねじを示す斜視図である。 取付補助具を示す分解斜視図である。 取付補助具を上面から見た図である。 取付補助具を正面から見た図である。 取付補助具を壁面側(側方)から見た図である。 図8の100−100線に沿った断面図である。 図8の200−200線に沿った断面図である。 取付補助具を用いた施工方法(手順)を説明するための図であり、断熱材固定具、取付補助具および高圧ねじ打機を下地材に押し付けた状態を示す図である。 取付補助具を用いた施工方法(手順)を説明するための図であり、高圧ねじ打機の射出口からねじが射出された状態を示す図である。 取付補助具を用いた施工方法(手順)を説明するための図であり、取付補助具を取り外した状態を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態による断熱材固定具の取付補助具1(図1参照)は、後述する、エアコンプレッサなどによる圧縮空気を利用した高圧ねじ打機2を用いて、高圧ねじ打機2から射出される(打ち込まれる)ねじ21および断熱材固定具3により、断熱材4を下地材5に固定する際に用いられるものである。なお、下地材5の一例としては、木製または鋼製などが挙げられる。
−高圧ねじ打機−
次に、図2〜図5を参照して、高圧ねじ打機2の構成について説明する。なお、図4および図5では、断熱材固定具3の図示を省略している。
本実施形態において用いられる高圧ねじ打機2は、断熱材4を木製または鋼製の下地材5に打ち込むねじ21を射出するための装置であり、基本的な構成要素及び機能は、一般的に知られている従来の高圧ねじ打機と略同様である。この高圧ねじ打機2は、たとえば、図2に示すように、主に、動力伝達部分22と射出部分23とにより構成されている。動力伝達部分22は、内蔵するピストンおよびドライバビット(図示せず)に空気圧を伝達する機構であり、射出部分23は、ピストンの移動をねじ21(図6参照)に伝える機構である。
また、高圧ねじ打機2は、ボディ24の内部に設けられた打撃シリンダ(図示せず)内にドライバビット(図示せず)を備えた打撃ピストン(図示せず)を摺動可能に収容し、打撃シリンダ内に圧縮エアを供給して打撃ピストンを駆動させ、ドライバビットによってボディ24の先端に設けられたノーズ25内の打ち込みねじ21を打撃して下地材5に打ち込む打撃機構と、打撃シリンダに供給された圧縮エアの一部で駆動されるエアモータ(図示せず)により打撃ピストンで打撃されたねじ21を下地材5に更にねじ込む回転機構とを備えたものである。
動力伝達部分22には、圧縮空気を導入するエアプラグ26が設けられている。また、動力伝達部分22のハンドル部27には、トリガ28が設けられている。ハンドル部27のトリガ28を引くことにより、エアプラグ26から導入された圧縮空気の空気圧によりピストンおよびドライバビット(図示せず)が瞬発的に移動する。これにより、射出口29aからねじ21が射出される(打ち込まれる)。
また、射出部分23には、ノーズ25の先端部に装着されるとともに、ノーズ25を射出方向に延長するコンタクトアーム210が設けられている。また、コンタクトアーム210の外周面には、外周面に沿って摺動可能に配置されたコンタクトトップ29が設けられている。このコンタクトトップ29は、コンタクトアーム210側の端部から中央部までは外径が一定であるとともに、中央部から射出方向に沿って先細り形状となっている。また、コンタクトトップ29の先端部(射出口29a)は、平坦面形状に形成されている。
また、図3に示すように、コンタクトトップ29は、射出方向から見て、縦方向および横方向の長さが同寸の正方形状に形成されている。また、コンタクトトップ29の中心部には、ねじ21が射出される射出口29aが形成されている。この射出口29aは、射出方向から見て、円形状を有している。
また、高圧ねじ打機2には、図4および図5に示すように、断熱材4を下地材5に固定する際に、コンタクトトップ29の射出口29aを、取付補助具1に押し付けて、コンタクトアーム210に沿って所定の距離摺動させることにより、トリガ28の作動が有効となる安全装置が設けられている。
高圧ねじ打機2の安全装置が解除されていない状態(解除前)では、図4に示すように、射出口29aと後述する取付補助具1の前面13(第1前面131)とが当接している部分と、高圧ねじ打機2のボディ24の側面24aとの間は、距離L1である。その一方で、高圧ねじ打機2の安全装置が解除された状態(解除後)では、図5に示すように、射出口29aと取付補助具1の前面13(第1前面131)とが当接している部分と、高圧ねじ打機2のボディ24の側面24aとの間は、距離L2である。
安全装置の解除前後における、射出口29aと前面13(第1前面131)とが当接している部分と、高圧ねじ打機2のボディ24の側面24aとの間の距離L1および距離L2は、それぞれ、取付補助具1の底面11の射出方向に沿った方向の長さL3よりも大きい寸法となっている。
また、高圧ねじ打機2の射出口29aを、取付補助具1の前面13(第1前面131)に押し付けて、コンタクトアーム210に沿って距離(L1−L2)摺動させることにより、安全装置が解除され(外され)、トリガ28の作動が有効となる。
また、取付補助具1の底面11の射出方向に沿った方向の長さL3は、高圧ねじ打機2の射出口29aを取付補助具1の前面13(第1前面131)に押し付けて、高圧ねじ打機2の安全装置が解除される際に、取付補助具1の底面11の端部11bと高圧ねじ打機2のボディ24の側面24aとが射出方向に沿って接触(当接)しない寸法に設定されている。言い換えると、上記長さL3は、高圧ねじ打機2の安全装置が解除されるのを妨げない寸法に設定されている。
なお、図4および図5には詳細に図示していないが、取付補助具1の一対の壁面12の射出方向に沿った方向の長さは、高圧ねじ打機2の射出口29aを取付補助具1の前面13(第1前面131)に押し付けて、高圧ねじ打機2の安全装置が解除される際に、取付補助具1の一対の壁面12の高圧ねじ打機2側の端部(前面13が設けられていない側の端部)と高圧ねじ打機2のボディ24の側面とが射出方向に沿って接触(当接)しない寸法に設定されている。言い換えると、一対の壁面12の射出方向に沿った方向の長さは、高圧ねじ打機2の安全装置が解除されるのを妨げない寸法に設定されている。
−断熱材固定具およびねじ−
次に、図6を参照して、断熱材固定具3およびねじ21の構成について説明する。
断熱材4が下地材5の表面に固定される際には、断熱材固定具3およびねじ21が用いられる。断熱材固定具3は、鉄系の金属材または合成樹脂により構成されている。また、断熱材固定具3は、図6に示すように、円盤状に形成されるとともに中心に貫通孔31aが形成されたフランジ31と、フランジ31の中心部に一方側の面から垂直方向に延びてフランジ31と一体に形成されているスリーブ32とにより構成されている。
フランジ31は、断熱材4の表面に当接して断熱材4を保持できるように充分大きな面積に形成されている。スリーブ32の中心には、スリーブ32の長手方向に沿って貫通した中空部32aが形成されている。この中空部32aは、フランジ31に形成されている貫通孔31aと連通しているとともに、高圧ねじ打機2から射出されるねじ21を下地材5にまで案内する機能を有している。
スリーブ32の中空部32aとフランジ31に形成された貫通孔31aは、断熱材固定具3を下地材5の表面に固定するねじ21の軸部21aを収容できる内径に形成されている。スリーブ32の外径は、フランジ31側から射出される(打ち込まれる)ねじ21の先端部21bが下地材5の表面に到達するまでの間、スリーブ32によってねじ21の軸部21aをガイドできる強度が維持できるように設定されている。また、スリーブ32の長さは、断熱材4の厚さ寸法に対して設定されている。
スリーブ32の先端部32bを下地材5の表面に当接させた状態で、断熱材固定具3のフランジ31の貫通孔31aからスリーブ32内に射出された(打ち込んだ)ねじ21の先端部21bが下地材5中に進入して、ねじ21の頭部21cがフランジ31の上面に当接することによって、断熱材固定具3が下地材5の表面に対して取り付けられる。これにより、断熱材固定具3のフランジ31と下地材5の表面との間で断熱材4が保持される。このとき、断熱材4の厚さは、断熱材固定具3のスリーブ32の長さと同寸である。
−断熱材固定具の取付補助具−
次に、図7〜図13を参照して、断熱材固定具3の取付補助具1の構成について説明する。
取付補助具1は、図7に示すように、底面11と、底面11の外周縁のうち対向する2つの端部11aから垂直方向(底面11の表面に対して垂直方向)に延びるように設けられた2つの(一対の)壁面12と、底面11および2つの壁面12の一方端の小口(図7において手前側の端部)を塞ぐように固定された前面13と、底面11の上面(底面11の壁面12が設けられている側の表面)に取り付けられた2枚の調整用スペーサ14とを備えている。
底面11は、平坦面状(平板状)に形成されているとともに、矩形状を有している。図7および図10に示すように、2つの壁面12は、平坦面状(平板状)に形成されているとともに、矩形状を有している。2つの壁面12の一端側には、それぞれ、2つのねじ取付穴12aが形成されている。これらの底面11と2つの壁面12とは、一体的に形成されている。なお、これらの底面11と2つの壁面12とは、別体により形成されていてもよく、この場合、底面11と2つの壁面12とを、ねじまたは溶接などにより固定すればよい。また、壁面12同士の間隔は、図8に示すように、高圧ねじ打機2のコンタクトトップ29(射出口29a)の外径と同寸か、または、外径よりもわずかに大きい寸法である。ここで「わずかに大きい寸法」とは、約0.5mm以上3.0mm以下程度を目安とする寸法である(以下同じ)。
図7に示すように、前面13は、第1前面131、第2前面132および第3前面133から構成されている。また、第1前面131、第2前面132および第3前面133は、高圧ねじ打機2の射出方向に沿って、この順で配置されている。また、図8に示すように、第2前面132の厚みは、第1前面131および第3前面133の厚みよりも大きい。
図7に示すように、第1前面131の上端部131dには、上端部131dから中心部近傍にわたって切欠き131aが形成されている。切欠き131aの下方には、切欠き131aと接続されるとともに、切欠き131aよりも幅の小さい切欠き131bが形成されている。具体的には、図9に示すように、切欠き131bの水平方向(底面11の面方向に沿った方向)の幅W1は、切欠き131aの水平方向の幅W2よりも小さい。また、切欠き131bには、断熱材固定具3のスリーブ32が収容される。また、切欠き131bの水平方向(底面11の面方向に沿った方向)の幅W1は、断熱材固定具3のスリーブ32の外径と同寸か、または、外径よりもわずかに大きい。
また、図7に示すように、第1前面131の第2前面132側の表面131eには、中心部近傍(切欠き131b)を挟んで、2つの板ばね(押圧部材)15が設けられている。2つの板ばね15は、図9に示すように、底面11の表面に対して垂直方向に延びるように形成されているとともに、断熱材固定具3のフランジ31と重なるように配置されている。また、2つの板ばね15は、図11および図12に示すように、壁面12側(側方)から見て、第3前面133側に向かって凸形状を有しているとともに、第2前面132のフランジ保持部132aの間に位置するように配置されている。具体的には、板ばね15の上端部および下端部は、第1前面131の表面131eに取り付けられており、板ばね15の中間部は、第1前面131の表面131eから離間するように湾曲している。これにより、断熱材固定具3に取付補助具1が取り付けられた際には、断熱材固定具3は、2つの板ばね15により、第3前面133側に押圧(付勢)されることとなる。また、図7に示すように、第1前面131の4隅には、それぞれ、ねじ挿入穴131cが形成されている。
第2前面132は、正面から見て、略U字形状に形成されている。第2前面132の内縁部分には、断熱材固定具3のフランジ31が保持されるフランジ保持部132aが設けられている。フランジ保持部132aの水平方向(底面11の面方向に沿った方向)の幅W3は、断熱材固定具3のフランジ31の外径と同寸か、または、外径よりもわずかに大きい。第2前面132の4隅には、それぞれ、ねじ挿入穴132bが形成されている。
第3前面133は、正面から見て、第1前面131と同様の形状を有している。すなわち、第3前面133の上端部133dには、上端部133dから中心部近傍にわたって切欠き133aが形成されている。切欠き133aの下方には、切欠き133aと接続されるとともに、切欠き133aよりも幅の小さい切欠き状のスリーブ保持部133bが形成されている。具体的には、図9に示すように、スリーブ保持部133bの水平方向(底面11の面方向に沿った方向)の幅W1は、切欠き133aの水平方向の幅W2よりも小さい。このスリーブ保持部133bには、断熱材固定具3のスリーブ32が収容される。また、スリーブ保持部133bの水平方向(底面11の面方向に沿った方向)の幅W1は、断熱材固定具3のスリーブ32の外径と同寸か、または、外径よりもわずかに大きい。また、図7に示すように、第3前面133の4隅には、それぞれ、ねじ挿入穴133cが形成されている。
ここで、本実施形態では、図8に示すように、第1前面131、第2前面132および第3前面133が底面11および壁面12の一方端に固定された状態で、第2前面132のフランジ保持部132aと第1前面131と第3前面133とにより囲まれた領域にポケット130が形成されている。このポケット130には、断熱材固定具3が下地材5に取り付けられる際に、断熱材固定具3のフランジ31が嵌め込まれる(取り付けられる)。これにより、高圧ねじ打機2の射出口29aからねじ21(図6参照)が射出される(打ち込まれる)際に、高圧ねじ打機2の射出口29aと、断熱材固定具3のスリーブ32との軸心とを一致させやすくすることが可能となっている。
また、本実施形態では、取付補助具1のポケット130に断熱材固定具3のフランジ31が嵌め込まれ、かつ、取付補助具1の底面11と一対の壁面12と前面13(第1前面131)とに囲まれた領域に高圧ねじ打機2の射出口29aが当てがわれた(載せられた)状態では、断熱材固定具3のスリーブ32の軸心(軸線)と、高圧ねじ打機2の射出口29aの軸心(軸線)とが整合する(一致する)ように構成されている(図9および図13参照)。
また、図7および図8に示すように、第3前面133のねじ挿入穴133c、第2前面132のねじ挿入穴132b、および、第1前面131のねじ挿入穴131cを介して、壁面12のねじ取付穴12aに4本のねじ16がそれぞれ取り付けられることにより、第1前面131、第2前面132および第3前面133が、2つの壁面12および底面11の一端側に固定されている。
また、図7、図11および図12に示すように、2枚の調整用スペーサ14は、それぞれ、平坦面状(平板状)に形成されている。また、調整用スペーサ14は、それぞれ、上面から見て、矩形状を有している。また、図11に示すように、底面11の上面に取り付けられる調整用スペーサ14の枚数を任意の枚数に増減することにより、底面11の上面に高圧ねじ打機2の射出口29aを当てがった際の射出口29aの高さ位置を調整することが可能である。また、調整用スペーサ14は、底面11の上面に対して、ねじ、両面テープ、磁石、または、クリップなどの種々の方法により取り付けられている。これにより、高圧ねじ打機2の射出口29aの高さが断熱材固定具3の軸心に合うように調整される。
−断熱材を下地材に取り付ける際の施工方法(手順)−
次に、図13〜図15を参照して、取付補助具1およびねじ21を用いて断熱材4を下地材5に固定する際の施工方法(手順)について説明する。
図13に示すように、取付補助具1に断熱材固定具3を嵌め込む。具体的には、取付補助具1の前面13に形成されたポケット130(第2前面132のフランジ保持部132aと第1前面131と第3前面133とに囲まれた部分)に、断熱材固定具3のフランジ31を嵌め込む(取り付ける)。このとき、第1前面131に設けられた2つの板ばね15の付勢力に抗するように、取付補助具1のポケット130に断熱材固定具3のフランジ31を嵌め込む。
次に、取付補助具1に断熱材固定具3を嵌め込んだ状態で、取付補助具1の底面11と一対の壁面12と前面13(第1前面131)との間に高圧ねじ打機2の射出口29aを当てがう(載せる)。
そして、使用者は、左手(右手)で取付補助具1の底面11および壁面12を下方から支えるとともに、右手(左手)で高圧ねじ打機2を持った状態で、図14に示すように、高圧ねじ打機2の射出口29aを前面13(第1前面131)に押し付ける。このとき、高圧ねじ打機2をコンタクトアーム210(図2参照)に沿って距離(L1−L2)摺動させることにより、安全装置が解除され(外され)、トリガ28の作動が有効となる。その後、トリガ28(図2参照)を引くことにより、高圧ねじ打機2の射出口29aからねじ21が断熱材4を介して下地材5に射出される(打ち込まれる)。
その後、取付補助具1を下方にスライドさせることにより、断熱材固定具3およびねじ21から取付補助具1を取り外す。これにより、図15に示すように、取付補助具1を用いて断熱材4を下地材5に固定する施工が完了する。
以上説明したように、本実施形態による断熱材固定具3の取付補助具1によれば、以下に列記するような効果が得られる。
本実施形態では、上記のように、断熱材固定具3のスリーブ32の先端部32bを高圧ねじ打機2の射出方向に向けた状態で、断熱材固定具3のスリーブ32の軸心と高圧ねじ打機2の射出口29aの軸心とが整合するように、前面13に断熱材固定具3のフランジ31を保持するポケット130を形成する。これにより、まず、断熱材4を下地材5に固定する際に、断熱材固定具3を取付補助具1に取り付けた状態で、取付補助具1に高圧ねじ打機2の射出口29aを当てがう(載せる)。次に、高圧ねじ打機2の射出口29aを取付補助具1の前面13および断熱材4に押し付けた後に、高圧ねじ打機2のトリガ28を引くことにより、ねじ21が射出される(打ち込まれる)。その後、取付補助具1を断熱材固定具3から所定の方向(たとえば下方向)にスライドさせることにより、断熱材固定具3から取付補助具1が取り外される。これにより、断熱材4を傷めることなく下地材5に対して断熱材固定具3およびねじ21を略垂直に打ち込むことにより施工精度を向上させることができる。
また、一般的な高圧ねじ打機2は、予め内部にねじ21が充填されているので、電動ドライバに比べて作業速度を速くすることができる。よって、高圧ねじ打機2を用いることにより、従来の電動ドライバを用いる方法よりも施工速度を速くすることができる。
また、取付補助具1を用いることによって、高圧ねじ打機2からねじ21が射出される際に、ねじ21や断熱材固定具3が下地材5に対して倒れることがないので、断熱材固定具3およびねじ21を下地材5の表面に対して直角に打てるようになり、施工精度の向上を図ることができる。
また、ねじ21を下地材5に向かって射出する際に、高圧ねじ打機2の射出口29aから断熱材固定具3を持つ手(左手または右手)を保護する機能を取付補助具1が果たすので、安全性を確保することができる。
また、従来、左手でねじを支えるとともに、右手で電動ドライバを持ってねじを回転および締め付けする作業においては、たとえば比較的ねじが短い場合には、指でねじを支えづらいため、ねじが倒れやすくなる。これに対して、本発明では、比較的短いねじの固定においても、高圧ねじ打機2および取付補助具1を利用することができる。
また、本実施形態では、上記のように、底面11上に、断熱材固定具3のスリーブ32の軸心と高圧ねじ打機2の射出口29aの軸心との高さ位置を調整するための調整用スペーサ14を設ける。これにより、高圧ねじ打機2の射出口29aの軸心の高さを、断熱材固定具3のスリーブ32(フランジ31)の軸心に整合させることができるので、高圧ねじ打機2の射出口29aからねじ21を断熱材固定具3のスリーブ32の軸心に的確に射出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、取付補助具1の底面11の射出方向に沿った方向の長さL3を、安全装置の解除を妨げない寸法に設定する。これにより、高圧ねじ打機2の射出口29aを取付補助具1の前面13に所定の距離(L1−L2)押し付けた際に、取付補助具1の底面11の端部11bまたは一対の壁面12の高圧ねじ打機2側の端部と、高圧ねじ打機2のボディ24の側面24aとが射出方向に沿って接触するのを抑制することができるので、安全装置を確実に解除することができる。その結果、高圧ねじ打機2からスムーズにねじ21を射出して断熱材4を下地材5に固定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、略U字形状のフランジ保持部132aを有する第2前面132が第1前面131と第3前面133とに挟まれることにより、断熱材固定具3のフランジ31を保持するポケット130が形成されており、第1前面131、第2前面132および第3前面133を底面11および一対の壁面12の一方端の小口(端部)に固定する。これにより、断熱材固定具3のフランジ31を保持するためのポケット130を容易に形成することができ、かつ、ポケット130により断熱材固定具3のフランジ31が移動しないように保持することができる。その結果、高圧ねじ打機2の射出口29aと断熱材固定具3のスリーブ32の軸心とを一致させやすくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第3前面133の中心部近傍に、断熱材固定具3のスリーブ32を保持するスリーブ保持部133bを形成する。これにより、断熱材固定具3のスリーブ32が取付補助具1に対して移動しにくくなるので、断熱材4を下地材5に固定する際に、高圧ねじ打機2の射出口29aと断熱材固定具3のスリーブ32の軸心とを一致させやすくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1前面131の第3前面133側の表面に、第2前面132のフランジ保持部132aに保持された断熱材固定具3のフランジ31を第3前面133側に押圧する板ばね15を設ける。これにより、第1前面131と第3前面133との間において、断熱材固定具3を押圧により外れにくくすること(仮押さえ)ができるので、より安定して保持することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1前面131の中心を挟んで、底面11に対して垂直方向に沿って延びる2つの板ばね15を設ける。これにより、2つの板ばね15が断熱材固定具3のフランジ31の2箇所を第3前面133側に押圧(付勢)するので、断熱材固定具3を安定的に保持することができる。
また、本実施形態では、上記のように、一対の壁面12同士の間隔を、高圧ねじ打機2の射出口29aの外径と同寸またはそれよりもわずかに大きい寸法に設定する。これにより、高圧ねじ打機2の射出口29aが壁面12の間で移動するのを抑制することができるので、高圧ねじ打機2の射出口29aと断熱材固定具3のスリーブ32の軸心とを一致させやすくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2前面132のフランジ保持部132aの幅W3を、断熱材固定具3のフランジ31の外径と同寸またはそれよりもわずかに大きい寸法で形成する。これにより、断熱材固定具3のフランジ31が取付補助具1に対して移動しにくくなるので、断熱材4を下地材5に固定する際に、高圧ねじ打機2の射出口29aと断熱材固定具3のスリーブ32の軸心とを一致させやすくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第3前面133の中心部近傍に形成されたスリーブ保持部133bを、断熱材固定具3のスリーブ32の外径と同寸またはそれよりもわずかに大きい寸法で形成する。これにより、断熱材固定具3のスリーブ32が取付補助具1に対してより移動しにくくなるので、断熱材4を下地材5に固定する際に、高圧ねじ打機2の射出口29aと断熱材固定具3のスリーブ32の軸心とを一致させやすくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1前面131の上端部131dおよび第3前面133の上端部133dに、それぞれ、第3前面133の中心部近傍に形成されたスリーブ保持部133bの幅よりも大きい幅の切欠き131aおよび切欠き133aを形成する。これにより、切欠き131aおよび切欠き133aを介して、断熱材固定具3のフランジ31をつかむことができるため、断熱材固定具3の取付補助具1のポケット130(フランジ保持部132a)に対する取り付けまたは取り外しを容易に行うことができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、断熱材固定具のフランジを取り付けるためのポケットを3つの前面(第1前面、第2前面および第3前面)により構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つ、2つ、または、4つ以上の前面によりポケットを構成してもよい。
また、上記実施形態では、第2前面のフランジ保持部を略U字形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、断熱材固定具のフランジを保持することが可能な形状であれば、略U字形状以外に円弧形状などでもよい。
また、上記実施形態では、断熱材固定具のフランジが円盤状に形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、前面に設けられたポケット(フランジ保持部)に断熱材固定具のフランジを取り付けることが可能であれば、断熱材固定具のフランジの形状が円盤状以外に矩形状や台形状であってもよい。
また、上記実施形態では、断熱材固定具のフランジを押圧(付勢)する押圧部材の一例として、板ばねを用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、板ばね以外にコイルスプリングなどの押圧部材を用いることが可能である。
また、上記実施形態では、第1前面の第3前面側の表面に板ばね(押圧部材)を設けて、取付補助具のフランジを第3前面側に押圧(付勢)する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第3前面の第1前面側の表面に板ばね(押圧部材)を設けて、取付補助具のフランジを第1前面側に押圧(付勢)するようにしてもよい。
本発明は、断熱材固定具の取付補助具に利用することができ、より詳細には、断熱材を下地材に固定する際に用いられる断熱材固定具の取付補助具に利用することができる。
1 取付補助具
2 高圧ねじ打機
3 断熱材固定具
4 断熱材
5 下地材
11 底面
11a 端部
12 壁面
13 前面
14 調整用スペーサ
15 板ばね(押圧部材)
21 ねじ
21a 軸部
21b 先端部
29a 射出口
31 フランジ
31a 貫通孔
32 スリーブ
32a 中空部
32b 先端部
130 ポケット
131 第1前面
131a 切欠き
131d 上端部
132 第2前面
132a フランジ保持部
133 第3前面
133a 切欠き
133b スリーブ保持部
133d 上端部

Claims (7)

  1. 圧縮空気を利用した高圧ねじ打機の射出口から射出されるねじと、前記ねじの軸部を収容して前記ねじの先端部を断熱材を介して木製または鋼製の下地材まで案内する中空部が形成されたスリーブの一端側にフランジを有する断熱材固定具とにより、前記断熱材を前記下地材に固定する際に用いられる断熱材固定具の取付補助具において、
    平板状の底面と、前記底面から垂直方向に延びる一対の壁面と、前記底面および前記壁面の一方端に設けられた前面とを備え、
    前記底面と前記一対の壁面と前記前面とにより囲まれた領域には、前記高圧ねじ打機の射出口が当てがわれるように構成され、
    前記断熱材固定具のスリーブの先端部が前記高圧ねじ打機の射出方向を向いた状態で、前記断熱材固定具のスリーブの軸心と前記高圧ねじ打機の射出口の軸心とが整合するように、前記前面に前記断熱材固定具のフランジを保持するポケットが形成されていることを特徴とする断熱材固定具の取付補助具。
  2. 請求項1に記載の断熱材固定具の取付補助具において、
    前記底面上には、前記断熱材固定具のスリーブの軸心と前記高圧ねじ打機の射出口の軸心との高さ位置を調整するための調整用スペーサが設けられていることを特徴とする断熱材固定具の取付補助具。
  3. 請求項1または2に記載の断熱材固定具の取付補助具において、
    前記高圧ねじ打機には、前記射出口を射出方向に沿って所定の距離押し付けることで安全装置が解除され、トリガを引くことで前記射出口からねじが射出されるように前記安全装置が設けられており、
    前記取付補助具の射出方向に沿った方向の長さは、前記安全装置の解除を妨げない寸法に設定されていることを特徴とする断熱材固定具の取付補助具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の断熱材固定具の取付補助具において、
    前記前面は、前記高圧ねじ打機の射出方向に沿って順に配置された第1前面、第2前面および第3前面により構成されており、
    前記第2前面には、前記断熱材固定具のフランジを保持する略U字形状のフランジ保持部が形成されており、
    前記断熱材固定具のフランジを保持するポケットは、前記略U字形状のフランジ保持部を有する前記第2前面が前記第1前面と前記第3前面とに挟まれることにより形成されており、
    前記第1前面、前記第2前面および前記第3前面は、前記底面および前記壁面の一方端の小口に固定されていることを特徴とする断熱材固定具の取付補助具。
  5. 請求項4に記載の断熱材固定具の取付補助具において、
    前記第3前面の中心部近傍には、前記断熱材固定具のスリーブを保持する切欠き状のスリーブ保持部が形成されていることを特徴とする断熱材固定具の取付補助具。
  6. 請求項4または5に記載の断熱材固定具の取付補助具において、
    前記第1前面の前記第3前面側の表面または第3前面の第1前面側の表面には、前記第2前面のフランジ保持部に保持された前記断熱材固定具のフランジを、前記第3前面側または第1前面側に押圧する押圧部材が設けられていることを特徴とする断熱材固定具の取付補助具。
  7. 請求項6に記載の断熱材固定具の取付補助具において、
    前記押圧部材は、前記第1前面または前記第3前面の中心を挟んで、前記底面に対して垂直方向に沿って延びる2つの板ばねを含むことを特徴とする断熱材固定具の取付補助具。
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