JP2016046973A - 共振型dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】低損失かつ比較的簡単な回路構成により、入力電圧が変動しても出力電圧を一定に制御可能な共振型DC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】インバータ15、絶縁トランス30及び整流回路40と、インバータ15の一方の出力端子から絶縁トランス30の一次巻線を介してインバータ15の他方の出力端子に至る経路上で一次巻線と直列に接続された共振回路20と双方向スイッチSと、を備える。インバータ15のスイッチング素子S,Sを一定周波数にて交互にオン・オフさせ、かつ、双方向スイッチSを構成する逆耐圧性のスイッチング素子S,Sを一定周波数にて交互にオン・オフさせると共に、スイッチング素子SとSとの導通期間、スイッチング素子SとSとの導通期間にずれを持たせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インダクタンス及びコンデンサによる共振動作を利用して、インバータを構成する半導体スイッチング素子をソフトスイッチング動作させると共に、入力電圧の変動に関わらず出力電圧を一定に保つようにした共振型DC−DCコンバータに関するものである。
図6は、一般的な共振型DC−DCコンバータの回路図であり、第1の従来技術に相当するものである。
この共振型DC−DCコンバータは、直流電圧を交流電圧に変換するハーフブリッジ型のインバータ10と、インダクタンスLとコンデンサCとが直列に接続された共振回路20と、一次側・二次側を絶縁するための絶縁トランス30と、ダイオードD〜Dからなる整流回路40と、平滑用のコンデンサCと、を備えている。
ここで、インバータ10は、直流電源Eと、直流電源Eに並列に接続されたコンデンサCin1,Cin2の直列回路及び半導体スイッチング素子S,Sの直列回路と、によって構成されている。また、インバータ10の出力端子としての、スイッチング素子S,S同士の接続点aとコンデンサCin1,Cin2同士の接続点(中性電位点)bとの間に、共振回路20と巻数比がn:1(nは任意の数)である絶縁トランス30の一次巻線とが直列に接続される。なお、コンデンサCin1,Cin2の容量値は等しいものとする。
更に、絶縁トランス30の二次巻線の両端は整流回路40の入力側に接続され、整流回路40の出力側には、コンデンサC及び負荷50が互いに並列に接続されている。
この種の共振型DC−DCコンバータは、例えば非特許文献1に記載されており、その動作は、同文献の“Analysis of Series-Resonant Converter”に説明されている。すなわち、インバータ10のスイッチング素子S,Sを交互にオン・オフさせることにより、共振回路20の動作によって絶縁トランス30の一次側に高周波交流電圧を発生させ、その二次側電圧を整流回路40及びコンデンサCにより整流、平滑して所定の大きさの直流電圧に変換し、負荷50に供給している。
ここで、直流電源Eからの入力電圧Vinが変動した時に出力電圧Voutを一定に制御するためには、共振回路20の共振周波数に対してスイッチング素子S,Sのスイッチング周波数を変化させる。すなわち、出力電圧Voutが目標値より低い時は、スイッチング周波数を共振周波数よりも低い値に制御して出力電圧Voutを上昇させ、出力電圧Voutが目標値より高い時は、スイッチング周波数を共振周波数よりも高い値に制御して出力電圧Voutを低下させることにより、出力電圧Voutを目標値に保つことができる。
次に、図7は第2の従来技術を示す回路図であり、非特許文献2に記載されているものである。この従来技術が図6と異なるのは、インバータ10aの入力側にチョッパ11が追加されている点である。
図7において、チョッパ11は、直流電源Eと、リアクトルLinと、直列接続されたスイッチング素子S,Sと、ダイオードD,Dと、によって構成され、ダイオードDのカソードとダイオードDのアノードがコンデンサCin1,Cin2の直列回路の両端にそれぞれ接続されている。また、スイッチング素子S,S同士の接続点はインバータ10aの中性電位点bに接続されている。
この従来技術では、入力電圧Vinが変動しても、チョッパ11のスイッチング素子S,Sをオン・オフさせることでインバータ10aの入力電圧を一定値に制御可能であり、インバータ10aのスイッチング周波数を固定した状態で出力電圧Voutを一定に保つことができる。
更に、図8は、非特許文献3に記載された第3の従来技術を示している。
図8において、インバータ(3レベルインバータ)12は、直流電源Eと、その両端に接続されたコンデンサCin1,Cin2の直列回路及びスイッチング素子S〜Sの直列回路と、スイッチング素子S,S同士の接続点とスイッチング素子S,S同士の接続点との間に接続されたダイオードDc1,Dc2の直列回路と、この直列回路に並列に接続されたコンデンサCssと、を備え、ダイオードDc1,Dc2同士の接続点は中性電位点bに接続されている。
また、絶縁トランス30の二次側に設けられた整流回路41は、ダイオードD〜Dと、ダイオードD,Dにそれぞれ直列に接続された整流用のスイッチング素子S,Sとから構成されている。
この従来技術では、インバータ12内のスイッチング素子S〜Sを一定のスイッチング周波数でオン・オフさせ、絶縁トランス30の一次側に3つのレベルの電圧を印加すると共に、整流回路41内のスイッチング素子S,Sのオン・オフのタイミングを制御することにより、出力電圧Voutを一定に制御している。
第1の従来技術によれば、入力電圧Vinが高くなった場合、スイッチング周波数を共振回路の共振周波数より高くして出力電圧Voutを目標値に保つことが可能であるが、整流回路40の逆回復サージによってスイッチング損失が大きくなるという問題がある。また、スイッチング周波数が高くなると制御装置の演算負荷も増大することになる。
第2の従来技術では、入力電圧Vinが変動しても、チョッパ11の動作によってインバータ10aの入力電圧を一定に制御可能であるため、インバータ10aのスイッチング周波数を変化させずに出力電圧Voutを一定に保つことができる。
しかし、チョッパ11を構成するリアクトルLinやスイッチング素子S,S等が部品数の増加を招き、装置全体の容積やコストが増加すると共に、チョッパ11の構成部品によるスイッチング損失等に起因して効率が低下するという問題がある。
第3の従来技術では、図7におけるチョッパ11を不要とし、かつ、整流回路41内のスイッチング素子S,Sのオン・オフのタイミングを制御することによって入力電圧Vinの変動に関わらず出力電圧Voutを一定に保つことができる。
しかし、高い直流電圧が入力されて低い直流電圧を出力するような大容量・低電圧出力用の直流電源装置では、絶縁トランス30の二次側電流が一次側電流に比べて巻数比分、大きくなるため、整流回路41における導通損失が著しく大きくなるという問題がある。
そこで、本発明の解決課題は、上述した各従来技術が有する問題点を解消し、比較的簡単な回路構成により、低損失にて一定の直流電圧を出力可能な共振型DC−DCコンバータを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、複数の半導体スイッチング素子のオン・オフにより直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、
前記インバータから出力される交流電圧を所定の大きさの交流電圧に変換する絶縁トランスと、
前記絶縁トランスから出力される交流電圧を直流電圧に変換して負荷に供給する整流回路と、
前記インバータの一方の出力端子から前記絶縁トランスの一次巻線を介して前記インバータの他方の出力端子に至る経路上で、前記一次巻線と直列に接続された共振回路と逆耐圧性を有する双方向スイッチと、を備え、
前記インバータを構成する複数の半導体スイッチング素子を一定周波数にて交互にオン・オフさせ、かつ、前記双方向スイッチを構成する2個の半導体スイッチング素子を一定周波数にて交互にオン・オフさせると共に、
前記インバータを構成する各スイッチング素子の導通期間と、前記双方向スイッチを構成する各スイッチング素子の導通期間と、が互いにずれるように制御するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した共振型DC−DCコンバータにおいて、前記インバータを構成する各スイッチング素子のデューティ比、及び、前記双方向スイッチを構成する各スイッチング素子のデューティ比を、50%としたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載した共振型DC−DCコンバータにおいて、前記インバータが、2個のコンデンサが直列に接続されたコンデンサ直列回路と、2個の半導体スイッチング素子が直列に接続されたスイッチング素子直列回路と、前記コンデンサ直列回路及び前記スイッチング素子直列回路に互いに並列に接続された直流電源と、を有するハーフブリッジ型インバータであり、前記コンデンサ直列回路を構成するコンデンサ同士の接続点、及び、前記スイッチング素子直列回路を構成するスイッチング素子同士の接続点を、前記インバータの一対の出力端子としたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載した共振型DC−DCコンバータにおいて、前記インバータが、2個のコンデンサが直列に接続されたコンデンサ直列回路と、4個の半導体スイッチング素子が直列に接続されたスイッチング素子直列回路と、前記コンデンサ直列回路及び前記スイッチング素子直列回路に互いに並列に接続された直流電源と、を有する3レベルインバータであり、前記コンデンサ直列回路を構成するコンデンサ同士の接続点、及び、前記スイッチング素子直列回路を構成する内側の2個のスイッチング素子同士の接続点を、前記インバータの一対の出力端子としたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1または2に記載した共振型DC−DCコンバータにおいて、前記インバータが、2個の半導体スイッチング素子が直列に接続された第1スイッチング素子直列回路と、2個の半導体スイッチング素子が直列に接続された第2スイッチング素子直列回路と、前記第1スイッチング素子直列回路及び前記第2スイッチング素子直列回路に互いに並列に接続された直流電源と、を有するフルブリッジ型インバータであり、前記第1スイッチング素子直列回路を構成するスイッチング素子同士の接続点、及び、前記第2スイッチング素子直列回路を構成するスイッチング素子同士の接続点を、前記インバータの一対の出力端子としたものである。
本発明によれば、ハーフブリッジ型やフルブリッジ型等のインバータに双方向スイッチを追加し、インバータ及び双方向スイッチのスイッチング周波数を一定にしつつ各スイッチング素子の導通期間を制御することにより、入力電圧の変動に関わらず出力電圧を一定値に制御することができる。このため、第1の従来技術のようにスイッチング周波数を可変とした場合の損失や演算負荷の増大を回避できると共に、第2の従来技術に比べて回路構成の簡略化による部品数や装置容積の減少、低コスト化、損失の低減が可能である。
更に、本発明では、絶縁トランスの一次側に設けた双方向スイッチをインバータと共に制御することで出力電圧を安定化しているため、大容量・低電圧出力用の直流電源装置においても、例えば第3の従来技術に比べて導通損失の低減が可能である。
本発明の第1実施形態を示す回路図である。 第1実施形態の動作を示すための等価回路図(図2(a))及び動作波形図(図2(b))である。 第1実施形態の動作を示すための等価回路図(図3(a))及び動作波形図(図3(b))である。 本発明の第2実施形態を示す回路図である。 本発明の第3実施形態を示す回路図である。 第1の従来技術を示す回路図である。 第2の従来技術を示す回路図である。 第3の従来技術を示す回路図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る共振型DC−DCコンバータの回路図であり、図6と同一の回路部品については同一の参照符号を付してある。
図1において、ハーフブリッジ型のインバータ15は、図6と同様に、直流電源Eと、直流電源Eに並列に接続された等容量のコンデンサCin1,Cin2の直列回路及び半導体スイッチング素子S,Sの直列回路と、を備えている。更に、インバータ15の一方の出力端子であるコンデンサCin1,Cin2同士の接続点(中性電位点)bとトランス30の一次巻線の一端との間には、双方向スイッチSが接続されている。
ここで、双方向スイッチSは、逆耐圧性を有するIGBT等の半導体スイッチング素子S,Sを逆並列に接続して構成されているが、逆耐圧性のない半導体スイッチング素子とダイオードとを逆並列接続したスイッチを2個、逆方向に直列に接続して構成しても良い。
また、スイッチング素子S,S,S,SはIGBTに限らず、他の種類のスイッチング素子であっても良い。
共振回路20、絶縁トランス30、整流回路40、コンデンサC及び負荷50の接続構成は図6と同様であるため、説明を省略する。なお、共振回路20は、双方向スイッチSと絶縁トランス30の一次巻線との間に設けても良い。
図2は、この第1実施形態における第1モードの動作を説明するための回路図(図2(a))及び動作波形図(図2(b))であり、図3は、第2モードの動作を説明するための回路図(図3(a))及び動作波形図(図3(b))である。
ここで、第1モードは、スイッチング素子S及びS、または、S及びSが同時にオンしている期間が共振回路20の共振周期の1/2より長い場合であり、主に共振回路20の電圧変換ゲインが1以上である時の動作モードである。また、第2モードは、スイッチング素子S及びS、または、S及びSが同時にオンしている期間が共振回路20の共振周期の1/2より短い場合であり、主に共振回路20の電圧変換ゲインが1未満である時の動作モードである。
なお、図2(a),図3(a)において、Lは絶縁トランス30の励磁インダクタンス、Vは、図1に示すごとく絶縁トランス30の一次巻線の両端電圧を示す。また、図2(b),図3(b)において、Vgsは各スイッチング素子のオン・オフ状態を表すためのゲート―ソース間電圧、Vabは図1におけるa,b間の電圧、Vcrは共振回路20のコンデンサCの両端電圧、Iはインバータ15の出力電流、ILMは絶縁トランス30の励磁電流をそれぞれ示している。
始めに、図2に基づいて、第1モードにおける各期間の動作を説明する。
(1)期間[t〜t
時刻tの直前ではスイッチング素子Sがターンオンしている。時刻tにおいてスイッチング素子Sがターンオンすると、インバータ15は、直流電源Eのエネルギーを共振回路20→絶縁トランス30→ダイオードD,Dを介して負荷50に供給する。このとき、共振回路20には、入力電圧Vinの1/2、すなわちVin/2と電圧Vとの差が印加され、電流の共振が開始される。
(2)期間[t〜t
時刻tでインバータ15の出力電流Iが絶縁トランス30の励磁電流ILMまで減衰し、整流回路40を流れる電流も0まで減衰するので、絶縁トランス30の二次側はオープン状態となる。また、絶縁トランス30の一次側は、電圧(Vin/2)と共振回路20の容量C及びインダクタンスL、並びに絶縁トランス30の励磁インダクタンスLとによって構成される新たな共振回路の動作により、電流の共振が開始される。
(3)期間[t〜t
時刻tでスイッチング素子Sがターンオフし、デッドタイムを挟んで、時刻tでスイッチング素子Sがターンオンする。絶縁トランス30の一次側の共振回路20は、電圧(Vin/2)及び電圧Vが逆方向に印加されて電流の共振が開始される。
この期間において、インバータ15の出力電流Iは、共振回路20、絶縁トランス30の一次巻線、オン状態のスイッチング素子S、コンデンサCin2、スイッチング素子Sの還流ダイオードの経路で流れ、時刻tで0まで減衰するが、スイッチング素子Sがオフ状態であるため逆流することはない。スイッチング素子Sは時刻tにおいて微小な電流(絶縁トランス30の励磁電流ILM)でターンオフし、スイッチング素子Sは時刻tにおいてゼロ電流でターンオンする。
(4)期間[t〜t
この期間では、時刻tでスイッチング素子Sがターンオフすると共に、デッドタイムを挟んで、時刻tでスイッチング素子Sがターンオンし、次の半周期の動作が始まる。この期間において、インバータ15の出力電流Iは0であるため、スイッチング素子Sはゼロ電流ターンオフ、スイッチング素子Sはゼロ電流ターンオンとなる。また、絶縁トランス30の励磁電流ILMは、整流回路40のダイオードD,Dを介して流れることになる。
図2(b)から明らかなように、スイッチング素子S,Sは、それぞれデューティ比が50%にてオン・オフし、スイッチング素子S,Sも、それぞれデューティ比が50%にてオン・オフする。また、スイッチング素子SとSとの導通期間には位相のずれがあり、スイッチング素子SとSとの導通期間にも位相のずれがある。
ここで、スイッチング素子Sは絶縁トランス30の微小な励磁電流ILMでターンオフし、スイッチング素子S,S,Sはゼロ電流でオン・オフするためゼロ電流スイッチング動作となり、損失やノイズの低減が可能である。
次に、図3に基づいて、第2モードにおける各期間の動作を説明する。
(5)期間[t〜t
時刻tの直前では、スイッチング素子Sがオンしている。時刻tにおいてスイッチング素子Sがターンオンすると、インバータ15は直流電流Eのエネルギーを共振回路20→絶縁トランス30→ダイオードD,Dを介して負荷50に供給する。このとき、共振回路20にはVin/2と電圧Vとの差が印加され、電流の共振が開始される。
(6)期間[t〜t
時刻tでスイッチング素子Sがターンオフした後、デッドタイム期間を挟んで、時刻tでスイッチング素子Sがターンオンする。共振回路20には、電圧Vin/2と電圧Vとの和が逆方向に印加され、電流の共振が開始される。
スイッチング素子Sは、逆並列接続されている還流ダイオードが導通した状態でターンオンするため、ゼロ電流スイッチング動作を行うことになる。また、時刻tにおいて、インバータ15の出力電流Iは絶縁トランス30の励磁電流ILMまで減衰する。
(7)期間[t〜t
インバータ15の出力電流Iが励磁電流ILM以下まで減衰すると、整流回路40のダイオード素子D,Dが導通し、絶縁トランス30の一次側の共振回路20は、電圧Vin/2と電圧Vとが逆方向に印加されて電流の共振が始まる。
この期間において、インバータ15の出力電流Iは、共振回路20、絶縁トランス30の一次巻線、オン状態のスイッチング素子S、コンデンサCin2、スイッチング素子Sの還流ダイオードの経路で流れ、インバータ15の出力電流Iは0まで減衰するが、スイッチング素子Sがオフ状態であるため、逆流することはない。
(8)期間[t〜t
この期間ではスイッチング素子Sがターンオフすると共に、デッドタイムを挟んで、時刻tでスイッチング素子Sがターンオンし、次の半周期の動作が始まる。この時、インバータ15の出力電流Iは0であるため、スイッチング素子Sはゼロ電流ターンオフ、スイッチング素子Sはゼロ電流ターンオンとなる。また、トランス30の励磁電流ILMは、整流回路40のダイオードD,Dを介して流れることになる。
図3(b)から明らかなように、スイッチング素子S,Sのデューティ比は50%、スイッチング素子S,Sのデューティ比も50%であり、スイッチング素子SとSとの導通期間、スイッチング素子SとSとの導通期間には、いずれも位相のずれがある。
また、スイッチング素子Sは僅かな励磁電流ILMでターンオンし、スイッチング素子S,Sはゼロ電流でオン・オフするため、損失やノイズの低減が可能である。
図4は、本発明の第2実施形態であり、インバータとして3レベルインバータ16を用いた場合のものである。
この実施形態は、図8に示したインバータ12において、中性電位点bと絶縁トランス30の一次巻線の一端との間に、スイッチング素子S,Sからなる双方向スイッチSを接続したものである。なお、共振回路20、絶縁トランス30、整流回路40、コンデンサC及び負荷50の接続構成は、図1と同様である。
この第2実施形態では、スイッチング素子S,Sと同S,Sとをそれぞれデューティ50%にてオン・オフさせると共に、双方向スイッチSのスイッチング素子S,Sをそれぞれデューティ50%にてオン・オフさせる。そして、例えば、スイッチング素子S及びSの導通期間、スイッチング素子S及びSの導通期間に位相のずれを持たせることにより、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図5は、本発明の第3実施形態であり、インバータとしてフルブリッジ型のインバータ17を用いた場合のものである。
図5において、直流電源Eの両端に接続されたスイッチング素子S,Sの直列回路は第1スイッチング素子直列回路を構成し、同じくスイッチング素子S,Sの直列回路は第2スイッチング素子直列回路を構成している。また、接続点a,b’はインバータ17の出力端子であり、接続点b’とトランス30の一次巻線の一端との間に双方向スイッチSが接続されている。その他の構成は図1,図4と同様である。
この第3実施形態では、スイッチング素子S,Sと同S,Sとをそれぞれデューティ50%にてオン・オフさせると共に、双方向スイッチSのスイッチング素子S,Sをそれぞれデューティ50%にてオン・オフさせる。そして、スイッチング素子S,Sの導通期間とスイッチング素子Sの導通期間との間、スイッチング素子S,Sの導通期間とスイッチング素子Sの導通期間との間に位相のずれを持たせることにより、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上のように各実施形態によれば、入力電圧が変動した場合であっても、インバータのスイッチング周波数を変動させることなく、インバータ及び双方向スイッチを構成する各スイッチング素子の導通期間を制御することで、出力電圧を一定に保つことができる。
15,16,17:インバータ
20:共振回路
30:絶縁トランス
40:整流回路
50:負荷
E:直流電源
in1,Cin2,C,C,Css:コンデンサ
〜S:半導体スイッチング素子
:双方向スイッチ
:インダクタンス
〜D,Dc1,Dc2:ダイオード

Claims (5)

  1. 複数の半導体スイッチング素子のオン・オフにより直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、
    前記インバータから出力される交流電圧を所定の大きさの交流電圧に変換する絶縁トランスと、
    前記絶縁トランスから出力される交流電圧を直流電圧に変換して負荷に供給する整流回路と、
    前記インバータの一方の出力端子から前記絶縁トランスの一次巻線を介して前記インバータの他方の出力端子に至る経路上で、前記一次巻線と直列に接続された共振回路と逆耐圧性を有する双方向スイッチと、
    を備え、
    前記インバータを構成する複数の半導体スイッチング素子を一定周波数にて交互にオン・オフさせ、かつ、前記双方向スイッチを構成する2個の半導体スイッチング素子を一定周波数にて交互にオン・オフさせると共に、
    前記インバータを構成する各スイッチング素子の導通期間と、前記双方向スイッチを構成する各スイッチング素子の導通期間と、が互いにずれるように制御することを特徴とする共振型DC−DCコンバータ。
  2. 請求項1に記載した共振型DC−DCコンバータにおいて、
    前記インバータを構成する各スイッチング素子のデューティ比、及び、前記双方向スイッチを構成する各スイッチング素子のデューティ比を、50%としたことを特徴とする共振型DC−DCコンバータ。
  3. 請求項1または2に記載した共振型DC−DCコンバータにおいて、
    前記インバータが、2個のコンデンサが直列に接続されたコンデンサ直列回路と、2個の半導体スイッチング素子が直列に接続されたスイッチング素子直列回路と、前記コンデンサ直列回路及び前記スイッチング素子直列回路に互いに並列に接続された直流電源と、を有するハーフブリッジ型インバータであり、
    前記コンデンサ直列回路を構成するコンデンサ同士の接続点、及び、前記スイッチング素子直列回路を構成するスイッチング素子同士の接続点を、前記インバータの一対の出力端子としたことを特徴とする共振型DC−DCコンバータ。
  4. 請求項1または2に記載した共振型DC−DCコンバータにおいて、
    前記インバータが、2個のコンデンサが直列に接続されたコンデンサ直列回路と、4個の半導体スイッチング素子が直列に接続されたスイッチング素子直列回路と、前記コンデンサ直列回路及び前記スイッチング素子直列回路に互いに並列に接続された直流電源と、を有する3レベルインバータであり、
    前記コンデンサ直列回路を構成するコンデンサ同士の接続点、及び、前記スイッチング素子直列回路を構成する内側の2個のスイッチング素子同士の接続点を、前記インバータの一対の出力端子としたことを特徴とする共振型DC−DCコンバータ。
  5. 請求項1または2に記載した共振型DC−DCコンバータにおいて、
    前記インバータが、2個の半導体スイッチング素子が直列に接続された第1スイッチング素子直列回路と、2個の半導体スイッチング素子が直列に接続された第2スイッチング素子直列回路と、前記第1スイッチング素子直列回路及び前記第2スイッチング素子直列回路に互いに並列に接続された直流電源と、を有するフルブリッジ型インバータであり、
    前記第1スイッチング素子直列回路を構成するスイッチング素子同士の接続点、及び、前記第2スイッチング素子直列回路を構成するスイッチング素子同士の接続点を、前記インバータの一対の出力端子としたことを特徴とする共振型DC−DCコンバータ。
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