JP2016046349A - 金属層のエッチング方法及び薄膜トランジスタ素子の製造方法 - Google Patents

金属層のエッチング方法及び薄膜トランジスタ素子の製造方法 Download PDF

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Hiroshi Azuma
寛史 東
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Abstract

【課題】銅を含む金属層のエッチング方法であって、金属層がマンガンを含む場合に好適なエッチング方法を提供する。【解決手段】エッチング装置110を用いて複数の基板101Mを順次処理する銅を含む金属層のエッチング方法であって、複数の基板101Mには、金属層106Mがマンガンを含むものが存在し、1回の基板101Mの処理の完了ごとに、エッチング装置110のスプレー圧が第1基準値以下であれば、フィルタ116の交換を行い、フィルタ116の交換を行う際に、前回のフィルタ116の交換からの期間が第2基準値以下であれば、過酸化水素を含む洗浄液を用いてエッチング装置110の洗浄を行う。【選択図】図7

Description

本発明は、エッチング装置を用いた金属層のエッチング方法及び当該エッチング方法を用いた薄膜トランジスタ素子の製造方法に関する。
液晶表示装置や有機エレクトロルミネセンス(Electroluminescence:EL)表示装置などでは、大型化や高解像度化が進み、アクティブマトリクス駆動方式が主流となっている。アクティブマトリクス駆動方式においては、画素又は副画素の駆動素子として、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)素子が広く用いられている。TFT素子は、半導体材料からなるチャネル層と、金属材料からなるゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を含む配線層と、を主な構成要素とする。
近年、TFT素子のチャネル層に、酸化亜鉛、酸化インジウムガリウム、酸化インジウムガリウム亜鉛などの酸化物半導体を用いる研究開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。酸化物半導体を主材料として含むチャネル層は、リーク電流が小さく、アモルファス状態でも高いキャリア移動度を有するため、これを用いることにより低温プロセスで高性能なTFT素子を製造することができる。
また、表示装置の大型化や高解像度化に伴う信号遅延や電力損失を低減するため、従来アルミニウムやその合金が用いられていたTFT素子の配線層に、より電気抵抗の小さい銅を用いることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、酸化物半導体を含むチャネル層と、銅を含む配線層とを備えるTFT素子の製造において、配線層のパターニングにウェットエッチングを用いる方法が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
国際公開第2005/088726号 特開2004−140319号公報 国際公開第2013/015322号
チャネル層に酸化物半導体を用いる場合、水素等による酸化物半導体の劣化を防止するため、通常、酸化シリコンや酸化アルミニウムなどのパッシベーション層でTFT素子を保護する構成が用いられる。これらのパッシベーション層は酸素雰囲気下で形成されるため、逆スタガ型などの素子構造において、銅を含む配線層の直上にパッシベーション層を形成すると、銅が酸化されてしまい、配線層の特性が悪化する。そこで、このような場合、銅を主材料として含む低抵抗層と、マンガンが添加された銅合金(以下、「CuMn合金」とする。)を主材料として含むキャップ層とをこの順に積層して配線層を形成し、低抵抗層の酸化をキャップ層で防ぐ方法が用いられる。
ここで、特許文献3のように、銅を含む配線層をウェットエッチングする場合、量産工程では通常、エッチング装置を用いて、銅を含む金属層を備える基板をウェットエッチング処理する。一方、現状では、当該ウェットエッチング処理において、上記金属層がマンガンを含む場合についての知見はまだまだ少ない。
そこで、本発明の目的は、エッチング装置を用いて、銅を含む金属層をエッチングする方法であって、金属層がマンガンを含む場合に好適なエッチング方法を提供することにある。また、本発明は、当該エッチング方法を用いた薄膜トランジスタ素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る金属層のエッチング方法は、エッチング装置を用いて、銅を含む金属層を備える基板をウェットエッチング処理し、ウェットエッチング処理を複数回行うことにより、複数の基板を順次処理する金属層のエッチング方法であって、複数の基板には、金属層がマンガンを含むものが存在し、エッチング装置が、エッチング液を蓄えたタンクと、エッチング液中の析出物をろ過するフィルタと、フィルタを通過したエッチング液を基板に散布するスプレーと、スプレーから散布されウェットエッチング処理に使用されたエッチング液を回収しタンクに循環させるエッチング漕と、を備え、順次処理における1回のウェットエッチング処理の完了ごとに、スプレーが散布する際のエッチング液のスプレー圧が第1基準値以下であれば、フィルタの交換を行い、フィルタの交換を行う際、前回のフィルタの交換からの期間が第2基準値以下であれば、過酸化水素を含む洗浄液を用いてエッチング装置の洗浄を行う。
上記態様に係る金属層のエッチング方法では、過酸化水素を含む洗浄液を用いることで、エッチング装置を効果的に洗浄でき、製造効率及びエッチングの質を向上させることができる。したがって、エッチング装置を用いて、銅を含む金属層をエッチングする方法であって、金属層がマンガンを含む場合に好適である。
TFT素子100を示す模式断面図である。 図1のA部を拡大した模式断面図である。 エッチング装置110を説明するための模式図である。 エッチング装置110における基板処理枚数とスプレー圧との相関を示すグラフである。 配線層の欠けを示す平面写真である。 TFT素子100の製造ロットと配線層の断線発生率との相関を示すグラフである。 エッチング装置110における基板処理枚数とスプレー圧との相関を示すグラフである。 TFT素子100の製造工程を示す模式断面図であって、(a)はゲート電極形成工程を示す図であり、(b)はゲート絶縁層形成工程を示す図であり、(c)はチャネル層形成工程を示す図である。 TFT素子100の製造工程を示す模式断面図であって、(a)はチャネル保護層形成工程を示す図であり、(b)はソース電極及びドレイン電極形成工程を示す図であり、(c)はパッシベーション層形成工程を示す図である。 TFT素子100のドレイン電極形成工程を示す模式断面図であって、(a)はコンタクトホール形成工程を示す図であり、(b)は金属層形成工程を示す図であり、(c)はフォトレジスト形成工程を示す図である。 TFT素子100のドレイン電極形成工程を示す模式断面図であって、(a)はウェットエッチング工程を示す図であり、(b)はフォトレジスト除去工程を示す図である。 TFT素子200を示す模式断面図である。 TFT素子300を示す模式断面図である。
<本発明の一態様の概要>
本発明の一態様に係る金属層のエッチング方法は、エッチング装置を用いて、銅を含む金属層を備える基板をウェットエッチング処理し、ウェットエッチング処理を複数回行うことにより、複数の基板を順次処理する金属層のエッチング方法であって、複数の基板には、金属層がマンガンを含むものが存在し、エッチング装置が、エッチング液を蓄えたタンクと、エッチング液中の析出物をろ過するフィルタと、フィルタを通過したエッチング液を基板に散布するスプレーと、スプレーから散布されウェットエッチング処理に使用されたエッチング液を回収しタンクに循環させるエッチング漕と、を備え、順次処理における1回のウェットエッチング処理の完了ごとに、スプレーが散布する際のエッチング液のスプレー圧が第1基準値以下であれば、フィルタの交換を行い、フィルタの交換を行う際、前回のフィルタの交換からの期間が第2基準値以下であれば、過酸化水素を含む洗浄液を用いてエッチング装置の洗浄を行う。
当該金属層のエッチング方法では、過酸化水素を含む洗浄液を用いることで、エッチング装置を効果的に洗浄でき、製造効率及びエッチングの質を向上させることができる。したがって、エッチング装置を用いて、銅を含む金属層をエッチングする方法であって、金属層がマンガンを含む場合に好適である。
また、本発明の別態様に係る金属層のエッチング方法は、上記態様において、第1基準値が、初期スプレー圧の80%である。当該金属層のエッチング方法では、フィルタに達する析出物の量がフィルタのろ過能力を超えて析出物がフィルタを通過することを抑制でき、エッチング精度の低下を抑制することができる。
また、本発明の別態様に係る金属層のエッチング方法は、上記態様において、第2基準値が、7日である。当該金属層のエッチング方法では、フィルタの交換作業を週一回の定期メンテナンスとできる。
また、本発明の別態様に係る金属層のエッチング方法は、上記態様において、洗浄液が過酸化水素水である。当該金属層のエッチング方法では、エッチング装置に付着した析出物をほぼ完全に除去できる。
また、本発明の別態様に係る金属層のエッチング方法は、上記態様において、洗浄を行う際、エッチング液の交換を行う。当該金属層のエッチング方法では、洗浄後ウェットエッチング処理再開時にエッチング液中のマンガン濃度をほぼ0にでき、析出物の発生を低減することができる。
また、本発明の別態様に係る薄膜トランジスタ素子の製造方法は、基板上に、酸化物半導体を含むチャネル層を形成し、チャネル層よりも上層に、銅及びマンガンを含む上部金属層を形成し、上記態様のいずれかの金属層のエッチング方法を用いて、上部金属層をエッチングすることにより、上部配線層を形成する。当該製造方法では、製造効率及び配線層の形成品質の向上を図ることができ、低コストかつ高品質な薄膜トランジスタ素子を得ることができる。
また、本発明の別態様に係る薄膜トランジスタ素子の製造方法は、上記態様において、上部金属層を形成する際に、銅を含む第1層と、マンガンが添加された銅合金を含む第2層と、をこの順に積層する。当該製造方法では、第2層によって、第1層の酸化による特性の悪化が抑制され、高品質な薄膜トランジスタ素子を得ることができる。
また、本発明の別態様に係る薄膜トランジスタ素子の製造方法は、上記態様において、基板上のチャネル層よりも下層に、銅を含みマンガンを含まない下部金属層を形成し、上記態様のいずれかの金属層のエッチング方法を用いて、下部金属層をエッチングすることにより、下部配線層を形成する。当該製造方法では、製造効率及び配線層の形成品質の向上を図ることができ、低コストかつ高品質なTFT素子を得ることができる。
また、本発明の別態様に係る薄膜トランジスタ素子の製造方法は、上記態様において、上部金属層をエッチングする際及び下部金属層をエッチングする際に、同一のエッチング装置を用いる。当該製造方法では、製造効率が向上する。
なお、本願において「上」とは、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)を指すものではなく、積層構造における積層順を基に、相対的な位置関係により規定されるものである。具体的には、TFT素子を形成する基板の主面に垂直な方向であって、基板から積層物側に向かう側を上方向とする。また、例えば「基板上」と表現した場合は、基板に直接接する領域のみを指すのではなく、積層物を介した基板の上方の領域も含めるものとする。
また、本願において「上層」とは、基準とする層より後に形成される層のことであり、「下層」とは、基準とする層より先に形成される層のことである。よって、これらは、基準とする層の上方、下方にある層を指すのみではなく、基準となる層の側方や斜め上方、斜め下方にある層を指す場合もある。
<実施の形態>
以下、本発明の一態様であるTFT素子100の製造方法について、図面を用いながら説明する。なお図面は模式的なものを含み、各部分の縮尺や縦横の比率などが実際と異なる場合がある。また図面における、平面図、平面写真とは、対象物を垂直上方から見た図、写真であり、例えばTFT素子を形成する基板の平面図、平面写真とは、TFT素子を形成する基板の主面をその垂直上方から見た図、写真である。
1.TFT素子100の断面構成
図1は、TFT素子100を示す模式断面図である。TFT素子100は、逆スタガ(ボトムゲート、トップコンタクト)型かつチャネル保護型のTFT素子である。また、TFT素子100は、銅を主材料として含む配線層(上部配線層及び下部配線層)を備え、配線層における信号遅延や電力損失を低減している。なお、層の主材料とは、層に用いられる材料のうち、主要なものであり、具体的には、層に含まれる材料のうち、最も比率が大きいものである。
TFT素子100は、基板101上に、ゲート電極102と、チャネル層104と、ソース電極106sと、ドレイン電極106dとを備える。具体的には、基板101上に島状のゲート電極102が配置され、ゲート電極102が配置された基板101の上面を覆うように、ゲート絶縁層103が配置される。また、ゲート絶縁層103上のゲート電極102に対応する位置には、チャネル層104が配置され、チャネル層104が配置されたゲート絶縁層103の上面を覆うようにチャネル保護層105が配置される。また、チャネル保護層105上には、互いに間隔をあけてソース電極106s及びドレイン電極106dが配置されている。また、チャネル保護層105の一部には、チャネル層104を露出するコンタクトホールが形成されており、当該コンタクトホールを通じて、チャネル層104と、ソース電極106s及びドレイン電極106dと、が接続されている。また、ソース電極106s及びドレイン電極106dが配置されたチャネル保護層105の上面を覆うようにパッシベーション層107が配置されている。
2.TFT素子100の各部説明
(1)基板101
基板101は、TFT素子100の支持材であり、平板状であって、その上側の主面上に各積層物が形成される。基板101には、電気絶縁性を有する材料を用いることができる。具体的には、基板101の材料として、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス、高耐熱性ガラスなどのガラス材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミドなどの樹脂材料、シリコン、ガリウムヒ素などの半導体材料、絶縁層をコーティングしたステンレスやアルミニウムなどの金属材料などを用いることができる。
(2)ゲート電極102
ゲート電極102は、電界効果によりチャネル層104に蓄積層を形成してチャネル層104のコンダクタンスを制御する役割を有する。TFT素子100において、ゲート電極102は、配線層の一部であり、さらに詳細にはチャネル層104より下層の配線層である下部配線層の一部である。ここで、下部配線層は銅を主材料として含み、マンガンを含まない。ただし、本願において、「マンガンを含まない層」とは、材料として意図的にマンガンを含まない層という意味である。したがって、コンタミネーションなどによって不純物としてマンガンを含んでしまった層であっても、材料として意図的にマンガンを用いていない場合は「マンガンを含まない層」に含まれる。
ゲート電極102は、例えば、ゲート電極102は、モリブデンを主材料として含むバリア層と、銅を主材料として含む低抵抗層と、をこの順に積層した多層構造とすることができる。
(3)ゲート絶縁層103
ゲート絶縁層103は、ゲート電極102とチャネル層104とを電気的に絶縁する層である。ゲート絶縁層103には、電気絶縁性を有する材料を用いることができ、例えば、ゲート絶縁層103は、窒化シリコンを主材料として含む層と、酸化シリコンを主材料として含む層と、をこの順に積層した多層構造である。
このように、窒化シリコンを主材料として含む層を下層とすることで、ゲート絶縁層103の形成時に、ゲート電極102が酸素雰囲気下に晒されることを防ぎ、ゲート電極102において、マンガンを含むキャップ層を不要とすることができる。また、酸化シリコンを主材料として含む層を上層とすることで、チャネル層104への水素の拡散を防ぐとともに、チャネル層104との界面を良好に形成し、チャネル層104の特性の悪化を抑制できる。
(4)チャネル層104
チャネル層104は、ゲート電極102からの電界効果に応じて、ソース電極106sとドレイン電極106dとの間のコンダクタンスを変化させ、流れる電流量を変化させる役割を有する。チャネル層104は、インジウム、ガリウム及び亜鉛のうち、少なくとも1種を含む酸化物半導体材料を主材料として含む。具体的には、チャネル層104の材料として、例えば、アモルファス状態や多結晶状態の酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウムガリウム(IGO)などを用いることができる。
(5)チャネル保護層105
チャネル保護層105は、電気絶縁性を有し、チャネル層104をスパッタリングやエッチングによるダメージから保護する層である。チャネル保護層105には、ゲート絶縁層103の材料として例示した材料や、シリコン、酸素及びカーボンを含む有機材料などを用いることができる。また、これらを積層した多層構造とすることもできる。
(6)ソース電極106s及びドレイン電極106d
ソース電極106sは、チャネル層104を通過するキャリアの供給源としての役割を有し、ドレイン電極106dはチャネル層104を通過したキャリアの受け手としての役割を有する。TFT素子100において、ソース電極106s及びドレイン電極106dは、TFT素子100の構成要素の一つである配線層の一部であり、さらに詳細にはチャネル層104より上層の配線層である上部配線層の一部である。ここで、上部配線層は銅を主材料として含み、かつマンガンを含む。
なお、正孔がキャリアとなるPチャネル型のTFT素子では高電位側に接続された方がソース電極106sとなり、電子がキャリアとなるNチャネル型のTFT素子では高電位側に接続された方がドレイン電極106d側となる。つまり、TFT素子100単体においては、ソース電極106sとドレイン電極106dとの間に絶対的な区別はなく、これら電極に印加される電圧の高低によっていずれであるかが決定する。このように、TFT素子100においては、ソース電極106sとドレイン電極106dとは同一の構造であるため、ドレイン電極106dを例にソース電極106sも含めた上部配線層の構造を説明する。
図2は、図1のA部(四角形点線内)を拡大した模式断面図である。ドレイン電極106dは、バリア層106daと、低抵抗層106dbと、キャップ層106dcとをこの順に積層した三層構造となっている。バリア層106daは、チャネル層104と低抵抗層106dbとの電気的及び物理的接続を良好にするとともに、低抵抗層106dbの含有する物質がチャネル層104へ拡散することを抑制する役割を有する。バリア層106daの具体例としては、例えば、モリブデンを主材料として含む層である。低抵抗層106dbは、電気的抵抗が低い銅を主材料として含み、ドレイン電極106dのコンダクタンスを確保する役割を有する。キャップ層106dcは、CuMn合金を主材料として含み、低抵抗層106dbが酸素によって酸化することを抑制する役割を有する。
ただし、ドレイン電極106dは、上記三層構造に限られず、例えば低抵抗層106dbとキャップ層106dcをこの順に積層した二層構造や、その他の層を追加した四層以上の構造などであってもよい。
(7)パッシベーション層107
パッシベーション層107は、電気絶縁性を有し、TFT素子100を物理的、化学的に安定した状態に保つために、TFT素子100を保護する役割を有する。パッシベーション層107には、ゲート絶縁層103及びチャネル保護層105の材料として例示した材料を用いることができる。特に、酸化物半導体を主材料として含むチャネル層104を保護するために、パッシベーション層107は、酸化シリコン単層又は、酸化シリコンを最下層とする多層構造とすることが好ましい。また、パッシベーション層107に多層構造を用いる際は、酸化アルミニウムなどの水素の透過性が低い材料を主材料として含む層を含むことが好ましい。
3.配線層のパターニング方法
TFT素子100の配線層(ゲート電極102、ソース電極106s、ドレイン電極106dなど)は、銅を含む金属層をウェットエッチングによりパターニングすることにより形成される。この際の金属層のエッチング方法として、量産段階などでは、エッチング装置を用いて、金属層を備える基板をウェットエッチング処理し、当該ウェットエッチング処理を複数回行うことにより、複数の基板を順次処理することが一般的である。以下では、上記のようなエッチング装置を用いた金属層のエッチング方法(以下、「本エッチング方法」とする。)について説明する。
(1)本エッチング方法の説明
図3は、本エッチング方法に用いられるエッチング装置110を説明するための模式図である。エッチング装置110は、過酸化水素(H22)及び有機酸を混合したエッチング液113aを用いて、装置内に配置された基板101Mをウェットエッチング処理する。図示は省略するが、基板101Mは、上部配線層(ソース電極106s、ドレイン電極106dなど)又は下部配線層(ゲート電極102など)の材料からなり、銅を含む金属層と、金属層上の所定の位置に配置されたフォトレジストとを備える。また、上部配線層はマンガンを含むため、上部配線層のパターニングの際は、基板101Mの金属層はマンガンを含む。一方、下部配線層はマンガンを含まないため、下部配線層のパターニングの際は、基板101Mの金属層はマンガンを含まない。すなわち、本エッチング方法において、エッチング装置110を用いて順次処理する基板101Mには、マンガンを含むものとマンガンを含まないものが存在する。
エッチング装置110は、エッチング液113aを蓄えたタンク111aと、タンク111a内のエッチング液113aを汲み上げるポンプ115と、汲み上げられたエッチング液113a中の析出物をろ過するフィルタ116と、を備える。また、エッチング装置110は、フィルタ116を通過したエッチング液113aを散布するスプレー114と、スプレー114から散布されウェットエッチング処理に使用されたエッチング液113aをエッチング液113bとして回収し、エッチング液113bをタンク111aに循環させるエッチング漕111bと、を備える。このように、エッチング装置110では、回収した使用済みのエッチング液113bを再度エッチング液113aとして循環使用することで、エッチング液113aの消費量を低減でき、製造効率を向上させることができる。
エッチング装置110では、スプレー114によって、エッチング液113aが基板101Mに散布されると、基板101M上の金属層のうち、フォトレジストが配置されていない部分がエッチングされる。エッチング装置110は、このようにして、複数の基板101Mを順次処理し、基板101M上に配線層をパターニングする。
ここで、本エッチング方法においては、上記の順次処理における1回のウェットエッチング処理の完了ごとに、スプレー114がエッチング液113aを散布する際のスプレー圧が、第1基準値以下であれば、フィルタ116を交換する。また、フィルタ116の交換を行う際、前回のフィルタ116の交換からの期間が第2基準値以下であれば、過酸化水素を含む洗浄液を用いてエッチング装置110の洗浄を行う。なお、上記スプレー圧は、スプレー114に設置した圧力計114aによって測定する。
(2)本エッチング方法による効果
本エッチング方法による効果を以下に説明する。特に、ここでは本願の発明者(以下、「本発明者」とする。)が発見した、エッチング装置を用いた銅を含む金属層のエッチングにおいて、上部金属層のように、金属層がマンガンを含む場合に発生する問題についても説明する。
a.本発明者が発見した問題
図4は、エッチング装置110における基板101Mの処理枚数(単位:seet=枚)とスプレー圧(単位:kPa)との相関を示すグラフである。グラフが示すように、エッチング装置110では、基板101Mの処理枚数がN1に近づいたところで、スプレー圧が減少している。
また、このスプレー圧の減少が起こった段階(処理枚数N1近辺)で、エッチング装置110のフィルタ116を確認したところ、フィルタ116に目詰まりが発生していた。そこで、処理枚数N1にてフィルタ116を交換したところ、スプレー圧は回復した。以降スプレー圧が一定値以下に減少したN2〜N6のそれぞれの時点でも同じようにフィルタ116の目詰まりが発生したが、フィルタ116を交換すると、スプレー圧は回復した。このことから、スプレー圧の減少は、フィルタ116の目詰まりによるものであることが分かる。
次に、目詰まりが発生したフィルタ116を確認したところ、銅及び有機物を成分に含む物質によって目詰まりが起こっていることが分かった。このことから、エッチング液113aにエッチングされた金属層中の銅が、循環使用されるエッチング液113a、113b中において、その成分と反応して析出物となり、フィルタ116の目詰まりを引き起こしたと考えられる。
ここで、エッチング液113a中に析出物が増加すると、問題が生じる。エッチング液113a中の析出物はフィルタ116にろ過されるが、フィルタ116に達する析出物の量がフィルタ116のろ過能力を超えると、析出物の一部がフィルタ116を通過し始め、スプレー114からエッチング液113aとともに散布される。スプレー114から散布された析出物は、金属層上のフォトレジストと衝突し、フォトレジストを削る。これにより、本来削られるべきでない金属層の部分が、エッチング液113aによりエッチングされ、配線層が所定の形状に対し欠けてしまう。
図5は、当該配線層の欠けを示す平面写真である。図5では、薄い色の部分が配線層を示しており、楕円状の点線で囲んだ中央部において、配線層が欠けて断線していることが分かる。また点線内の右側部において、配線層の一部が欠けていることが分かる。
図6は、TFT素子100の製造ロットと配線層の断線発生率との相関を示すグラフである。図6の横軸は、TFT素子100の製造ロット、すなわち製造時期を示している。また、図6の縦軸は、配線層の断線が発生した割合を示している。このグラフから、配線層の断線、すなわち配線層の欠けの発生率が、TFT素子100の製造時期に依存しており、特にグラフ後半の縦の点線以降の製造ロットでそれ以前よりも頻繁に発生していることが分かる。また、この点線で示す製造時期は、図4において、処理枚数がN1となる近辺に相当する。このことからも、析出物の発生が、TFT素子100の配線層の欠けの原因になっていることが分かる。
このような配線層の欠けはTFT素子100の特性に悪影響を及ぼし、欠けによって配線層が断線することによりTFT素子100が動作しなくなる場合もある。また、エッチング液113a、113b中の析出物が増加すると、析出物がエッチング装置110の各部に付着し、エッチング装置110の動作不良を引き起こす可能性もある。エッチング装置110が動作不良を起こした場合は、エッチング装置110の稼働率の低下や、エッチング不良の発生などエッチングの質の低下を招くおそれがある。
ここで、当該析出物はマンガンを含有していないが、当該析出物は、下部配線層のパターニング工程における基板処理のみを行った場合よりも、上部配線層のパターニング工程における基板処理も並行して行った場合において、顕著に発生する。よって、当該析出物は、上部配線層の材料からなる金属層をエッチングすることにより、エッチング液113a、113b中に移行したマンガンを触媒として発生すると考えられる。つまり、上記のような当該析出物による問題は、エッチング装置を用いた銅を含む金属層のエッチングにおいて、金属層がマンガンを含む場合に、特に顕著となるものである。
b.フィルタ116の交換による効果
本エッチング方法では、1回のウェットエッチング処理の完了ごとに、スプレー圧が、第1基準値以下であれば、フィルタ116を交換する。これにより、フィルタ116に達する析出物の量がフィルタ116のろ過能力を超えないため、析出物のフィルタ116の通過を抑制でき、上記配線層の欠けの発生、すなわちエッチング精度の低下を抑制することができる。
ここで、第1基準値は、実際のエッチング装置110の構成(スプレー114の構造、フィルタ116の目開きなど)や基板101Mの構成(基板101の形状、金属層の材質・量など)に応じて設定する。また、例えば、図4において断線発生率が増加した時期である処理枚数N1を基準にして設定することもできる。具体的には、図4において、処理枚数N1の際のスプレー圧は初期スプレー圧(約170kPa)の80%程度(約135kPa)となっており、ここから、第1基準値を初期スプレー圧の80%としてもよい。なお、初期スプレー圧とは、エッチング装置110洗浄直後又はフィルタ116交換直後のスプレー圧を意味する。
c.洗浄による効果
図4のN1〜N6に示すように、エッチング装置110による基板101Mの処理枚数が増えるにつれ、フィルタ116の交換間隔が短くなっている。特に末期(N5〜N7)では、フィルタ116の交換間隔が1〜3日おきになる。フィルタ116の交換間隔が短くなると、エッチング装置110のメンテナンスが増えてエッチング装置110の稼働時間の割合が減り、またフィルタ116の消費量が増えるため、製造効率の観点から望ましくない。
上記のようにフィルタ116の交換間隔が短くなるのは、基板101Mの処理枚数が増えるとともに、エッチング液113a中のマンガン濃度が増加することや、フィルタ116だけでなく、エッチング装置110全体に析出物が付着することが原因と考えられる。
つまり、フィルタ116を交換しても、エッチング液113a中のマンガン濃度は低下せず、またエッチング装置110に付着した析出物も残るため、これらによって、エッチング液113a中の析出物が短い期間に増加し、フィルタ116を目詰まりさせる。
これに対し、本エッチング方法では、フィルタ116の交換を行う際、前回のフィルタ116の交換からの期間が、第2基準値以下であれば、過酸化水素を含む洗浄液を用いてエッチング装置110の洗浄を行う。これにより、エッチング液113a中のマンガン及びエッチング装置110に付着した析出物を除去し、短くなったフィルタ116の交換間隔を改善できる。
ここで、第2基準値は、第1基準値と同様にエッチング装置110の構成や基板101Mの構成に応じて設定する。また、第2基準値を設定する際は、TFT素子の製造ラインの状況も考慮することが好ましい。具体的には、エッチング装置110の1日あたりの基板101M処理枚数や、処理待ち基板の滞留数などを考慮する。
また、例えば、第2基準値を7日とすれば、少なくとも7日間、すなわち一週間はフィルタ116を交換せずにエッチング装置110を稼働させることができ、このとき、フィルタ116の交換作業を週一回の定期メンテナンスとできる。量産ラインなどでは、製品品質の均一化が求められ、生産条件はできる限り変動させないことが重要であり、フィルタ116の交換作業を定期メンテナンス化することで、エッチング装置110や製造ラインを一定の条件に保つことができる。このような観点からは、エッチング装置110の洗浄を、例えば月1回などの定期メンテナンスとすることも好ましい。
なお、上記洗浄においては、過酸化水素を含む洗浄液を用いている。本発明者は、析出物の除去に適した洗浄液を検討するため、析出物が付着したエッチング装置110の一部を数カ所切り取ってサンプルとして採取し、異なる洗浄液を用いて当該サンプルを洗浄した。まず超純水(UPW)を洗浄液として用いてサンプルを洗浄したところ、付着した析出物はほとんど除去できなかった。次に、エッチング液113aを洗浄液として用いてサンプルを洗浄したところ、一部は除去しきれなかったものの、付着した析出物は概ね除去できた。
ここで、本発明者は、エッチング液113aが過酸化水素を含むことに着目し、エッチング液113aから過酸化水素を除去したものを洗浄液として用いてサンプルを洗浄したところ、付着した析出物はほとんど除去できなかった。一方、過酸化水素水(35%濃度)を洗浄液として用いてサンプルを洗浄したところ、付着した析出物はほぼ完全に除去できた。なお、過酸化水素水とは、過酸化水素(H22)の水(H2O)溶液を意味する。すなわち、過酸化水素は、エッチング装置110に付着した析出物を除去する効果を有する。
よって、本エッチング方法のように、過酸化水素を含む洗浄液を用いてエッチング装置110を洗浄した場合は、エッチング装置110に付着した析出物を効果的に除去できる。特に、洗浄液が、過酸化水素水である場合は、エッチング装置110に付着した析出物をほぼ完全に除去でき、特に好ましく、過酸化水素水中の過酸化水素の濃度が35%以上であればさらに好ましい。
図7は図4と同様にエッチング装置110における基板101Mの処理枚数とスプレー圧との相関を示すグラフである。図7では、スプレー圧が約20%低下した場合に、フィルタ116を交換している。また、基板101Mの処理枚数がM4となった時点で、過酸化水素を含む洗浄液を用いてエッチング装置110を洗浄している。このとき、上記洗浄の前後でフィルタの交換間隔が大幅に改善していることが分かる。すなわち、上記洗浄によって、析出物の付着を除去することにより、製造効率が向上することが示された。
d.まとめ
本エッチング方法では、エッチング装置110を用いた基板101Mの順次処理における1回のウェットエッチング処理の完了ごとに、スプレー圧が、第1基準値以下であれば、フィルタ116を交換する。また、上記フィルタ116の交換を行う際、前回のフィルタ116の交換からの期間が、第2基準値以下であれば、過酸化水素を含む洗浄液を用いてエッチング装置110の洗浄を行う。
本エッチング方法では、上部配線層のパターニング工程において、銅を含む金属層がマンガンを含むため、エッチング液113a、113b中で析出物が発生する。一方、フィルタ116の交換により、フィルタ116に達する析出物の量がフィルタ116のろ過能力を超えないため、析出物のフィルタ116の通過を抑制でき、上記配線層の欠けの発生を低減することができる。
また、上記エッチング装置110の洗浄により、エッチング液113a中のマンガン及びエッチング装置110に付着した析出物を効果的に除去できる。これにより、短くなったフィルタ116の交換間隔を改善でき、また、エッチング装置110の動作不良を抑制することができる。
以上より、本エッチング方法によると、製造効率及びエッチングの質を向上させることができる。すなわち、本エッチング方法は、エッチング装置を用いて銅を含む金属層をエッチングする方法であって、金属層がマンガンを含む場合に好適である。
e.その他
量産段階など大量の基板101Mを処理する場合、通常、銅を含む金属層のエッチング方法では、エッチング液113aとして、過酸化水素及び有機酸を混合したものを用いる(例えば、特許文献3参照)。ここで、本エッチング方法では、過酸化水素を含む洗浄液を用いてエッチング装置110を洗浄している。よって、例えば洗浄液が過酸化水素水やエッチング液である場合など、不要な成分を含まない場合は、洗浄後のウェットエッチング処理再開までの間に、エッチング装置110を純水などで洗浄する必要がなく、製造効率を向上できる。
また、本エッチング方法において、エッチング装置110の洗浄を行う際に、エッチング液113a、113bの交換を行うことが好ましい。具体的には、タンク111aやエッチング漕111bからエッチング液113a、113bを排出し、ウェットエッチング処理再開時に新規のエッチング液を使用することが好ましい。これによって、洗浄後のウェットエッチング処理再開時にエッチング液113a中のマンガン濃度をほぼ0にでき、析出物の発生を低減することができる。なお、エッチング液113a、113bの交換方法としては、排出したエッチング液113a、113bからマンガンを分離除去したものを再使用する方法であってもよい。マンガンの分離除去方法としては、アルカリ性溶液中で硫化物化させる方法や、イオン交換を用いる方法などがある。これによって、新しいエッチング液の使用量を低減することができ、生産コストの上昇を抑制することができる。
4.TFT素子100の製造方法
以下では、本エッチング方法を用いたTFT素子100の製造方法について説明する。
(1)全体工程
TFT素子100の製造方法の全体工程について、図8及び図9を用いて説明する。
図8及び図9はTFT素子100の製造工程を示す模式断面図である。
a.ゲート電極形成工程
最初に、図8(a)に示すように、基板101上に、銅を含みマンガンを含まない下部配線層の一部としてゲート電極102を形成する。これは、基板101上に、銅を含みマンガンを含まない下部金属層を形成し、フォトリソグラフィ法及びウェットエッチングにより下部金属層をパターニングすればよい。具体的には、例えば、まず基板101としてガラス基板を準備し、スパッタリングにより、基板101上にモリブデンを主材料として含むバリア層と銅を主材料として含む低抵抗層とをこの順に積層した下部金属層を形成する。そして、本エッチング方法を用いて下部金属層をエッチングすることにより、所定の形状にパターニングされたゲート電極102を形成する。
上記では、下部金属層をエッチングする際に、本エッチング方法を用いるため、製造効率及び配線層の形成品質の向上を図ることができ、低コストかつ高品質なTFT素子100を得ることができる。また、下部金属層をエッチングする際、後述の上部金属層をエッチングする際に用いたエッチング装置110と同一のエッチング装置110を用いることが好ましい。これにより、製造効率が向上する。なお、ゲート電極102の膜厚は、例えば、20nm〜500nm程度とすることができる。
b.ゲート絶縁層形成工程
次に、図8(b)に示すように、ゲート電極102を覆うように基板101上に、ゲート絶縁層103を形成する。具体的には、例えば、プラズマCVD法によって、ゲート電極102を形成した基板101上に、窒化シリコンを主材料として含む層と酸化シリコンを主材料として含む層とをこの順に積層し、ゲート絶縁層103を形成する。
窒化シリコンを主材料として含む層は、例えば、シランガス(SiH4)、アンモニアガス(NH3)及び窒素ガス(N2)を導入ガスに用いることで形成することができる。酸化シリコンを主材料として含む層は、例えば、シランガス(SiH4)と亜酸化窒素ガス(N2O)とを導入ガスに用いることで形成することができる。ゲート絶縁層103の膜厚は、例えば、50nm〜300nmとすることができる。
c.チャネル層形成工程
次に、図8(c)に示すように、ゲート絶縁層103上に酸化物半導体を含むチャネル層104を形成する。具体的には、例えば、まず酸素雰囲気下で組成比In:Ga:Zn=1:1:1のターゲット材をスパッタリングすることにより、ゲート絶縁層103上にアモルファスIGZOを主材料として含む層を形成する。そして、フォトリソグラフィ法を用いて当該層をウェットエッチングすることにより、所定の形状にパターニングされたチャネル層104を形成する。
チャネル層104の膜厚は、例えば、20〜200nm程度とすることができる。IGZOを主材料として含む層のウェットエッチングは、例えば、リン酸、硝酸、酢酸及び水を混合したエッチング液を用いて行うことができる。
d.チャネル保護層形成工程
次に、図9(a)に示すように、チャネル層104を覆うように、ゲート絶縁層103上にチャネル保護層105を形成する。具体的には、例えば、ゲート絶縁層103の形成と同様にプラズマCVD法によって、チャネル層104を形成したゲート絶縁層103上に、酸化シリコンを主材料として含む層を形成し、チャネル保護層105を形成する。チャネル保護層105の膜厚は、例えば、50〜500nm程度とすることができる。
e.ソース電極及びドレイン電極形成工程
次に、図9(b)に示すように、銅及びマンガンを含む上部配線層の一部として、チャネル保護層105上に、チャネル層104と接するソース電極106s及びドレイン電極106dを形成する。この工程の詳細については後述する。
f.パッシベーション層形成工程
最後に、図9(c)に示すように、ソース電極106s及びドレイン電極106dを覆うように、チャネル保護層105上にパッシベーション層107を形成する。具体的には、例えば、ゲート絶縁層103と同様にプラズマCVD法によって、ソース電極106s及びドレイン電極106dを形成したチャネル保護層105上に、酸化シリコンを主材料として含む層を形成し、パッシベーション層107を形成する。
以上のような全体工程により、TFT素子100を製造することができる。
(2)ソース電極及びドレイン電極形成工程の詳細
ソース電極106s及びドレイン電極106dの形成工程について、図10及び図11を用いて詳細に説明する。なお、ここでは一例として、ドレイン電極106dの形成工程を説明するが、ソース電極106sも同様にして形成することができる。図10及び図11はTFT素子100のドレイン電極形成工程を示す模式断面図である。図10及び図11では図2に対応する断面を示している。
a.コンタクトホール開口工程
まず、図10(a)に示すように、チャネル層104の一部を露出するようにチャネル保護層105にコンタクトホールCHを開口する。具体的には、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて、チャネル層104上のチャネル保護層105の一部をドライエッチングすることにより、コンタクトホールCHを開口する。ドライエッチング方法としては、例えば、チャネル保護層105の主材料が酸化シリコンである場合、エッチングガスに四フッ化炭素及び酸素ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行うことできる。
b.上部金属層形成工程
次に、図10(b)に示すように、コンタクトホールCHから露出するチャネル層104上及びチャネル保護層105上に銅及びマンガンを含む上部金属層106Mを形成する。具体的には、例えば、バリア層106Maと、低抵抗層106Mbと、キャップ層106Mcとをこの順に積層し、チャネル保護層105上及びコンタクトホールCH内に上部金属層106Mを形成する。この際、低抵抗層106Mbは銅を主材料として含み、キャップ層106McはCuMn合金を主材料として含む。すなわち、低抵抗層106Mbは本実施の形態において第1層に相当し、キャップ層106Mcは本実施の形態において第2層に相当する。これにより、上部金属層106Mのパターニング後に、低抵抗層106dbと、キャップ層106dcとを積層したドレイン電極106d(上部配線層)が得られる。したがって、キャップ層106dcにより、パッシベーション層107形成時に、低抵抗層106dbの酸化による特性の悪化が抑制され、高品質なTFT素子100を得ることができる。
上記積層構造の上部金属層106Mは、例えば、モリブデン、銅、CuMn合金をそれぞれターゲット材として順にスパッタリングすることにより形成できる。この際、上部金属層106Mの膜厚は、例えば、100nm〜500nm程度とすることができる。
c.フォトレジスト形成工程
次に、図10(c)に示すように、ドレイン電極106dを形成する位置を覆うように、フォトレジストPRを形成する。具体的には、例えば、まず上部金属層106M上に、スリットコート法などにより、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノボラック型フェノール樹脂などの感光性レジストを塗布する。次に、ドレイン電極106dを形成する位置に透光部を配したフォトマスクを通じて感光性レジストを露光する。そして、感光性レジストの感光しなかった部分を現像液で除去することにより、ドレイン電極106dを形成する位置を覆うフォトレジストPRを形成する。
d.ウェットエッチング工程
次に、図11(a)に示すように、上部金属層106Mをウェットエッチングでパターニングすることにより、ドレイン電極106dを形成する。具体的には、本エッチング方法を用いて、上部金属層106Mのうち、フォトレジストPRが配置されない部分をエッチングすることにより、ドレイン電極106dを形成する。
e.フォトレジスト除去工程
最後に、図11(b)に示すように、フォトレジストPRを除去する。具体的には、例えば、有機溶剤やアルカリ溶剤を用いてフォトレジストPRを溶剤に溶解させることで、フォトレジストPRを除去する。また、必要に応じて超純水などによって、洗浄を行い、残渣を除去する。
以上のような工程により、ドレイン電極106dを形成することができる。なお、前述のようにソース電極106sも同様の工程で形成でき、製造効率の観点からは、同一の上部金属層106Mから、ソース電極106s及びドレイン電極106dを同時に形成することが好ましい。上記では、上部金属層106Mをエッチングする際に、本エッチング方法を用いるため、製造効率及び配線層の形成品質の向上を図ることができ、低コストかつ高品質なTFT素子100を得ることができる。
<変形例>
実施の形態では、逆スタガ型かつチャネル保護型のTFT素子100の製造方法を説明したが、本発明の一態様に係るTFT素子の製造方法は、この構造を有するTFT素子の製造方法に限られない。
1.チャネルエッチ型
図12はTFT素子200を示す模式断面図である。TFT素子200は、逆スタガ型かつチャネルエッチ型のTFT素子であり、TFT素子100からチャネル保護層105を除去したものに相当する。なお、TFT素子200において、TFT素子100と同じ構成要素については、TFT素子100と同じ符号を付し、説明を省略する。
TFT素子200は、上部配線層の一部として、ソース電極206s及びドレイン電極206dを備える。ソース電極206s及びドレイン電極206dは、ソース電極106s及びドレイン電極106dと同じ構造、すなわちモリブデンを主材料として含むバリア層と、銅を主材料として含む低抵抗層と、CuMn合金を主材料として含むキャップ層とをこの順に積層した構造を有する。一方、ソース電極206s及びドレイン電極206dは、ソース電極106s及びドレイン電極106dと異なり、チャネル層104上に直接形成されており、ゲート絶縁層103上からチャネル層104上にかけて形成されている。TFT素子200は、チャネル保護層105を除去することにより、製造工程を減らすことができ、製造効率を向上させている。
ここで、TFT素子200の製造方法において、ソース電極206s及びドレイン電極206dは、ソース電極106s及びドレイン電極106dと同様に形成することができる。すなわち、チャネル層104までを形成した基板101上に、まずモリブデンを主材料として含むバリア層と、銅を主材料として含む低抵抗層と、CuMn合金を主材料として含むキャップ層とをこの順に積層した上部金属層を形成する。したがって、TFT素子200の製造方法においても上部金属層は、銅を含む金属層であって、マンガンを含む。そして、実施の形態に記載した本エッチング方法を用いて上部金属層をパターニングすることにより、ソース電極206s及びドレイン電極206dを形成する。
上記製造方法では、実施の形態に記載した本エッチング方法を用いるため、 製造効率及び配線層の形成品質の向上を図ることができ、低コストかつ高品質なTFT素子200を得ることができる。
2.コプラナ型
図13はTFT素子300を示す模式断面図である。TFT素子300は、コプラナ型(トップゲートかつトップコンタクト)のTFT素子である。なお、TFT素子300において、TFT素子100と同じ構成要素については、TFT素子100と同じ符号を付し、説明を省略する。
TFT素子300は、基板101上に形成された島状のチャネル層304と、ゲート絶縁層103上のチャネル層304に対応する位置に配置されたゲート電極302と、ゲート電極302が配置されたゲート絶縁層103の上面を覆う保護層305と、を備える。また、TFT素子300は、保護層305上に間隔をあけて配置されたソース電極306s及びドレイン電極306dを備え、ゲート絶縁層103及び保護層305に形成されたコンタクトホールを通じ、チャネル層304とソース電極306s及びドレイン電極306dが接続されている。
図13が示すように、TFT素子300は、TFT素子100と異なり、下部配線層を備えず、ゲート電極302、ソース電極306s及びドレイン電極306dのいずれもが上部配線層の一部となっている。よって、ゲート電極302、ソース電極306s及びドレイン電極306dは、ソース電極106s及びドレイン電極106dと同じ構造、すなわち、モリブデンを主材料として含むバリア層と、銅を主材料として含む低抵抗層と、CuMn合金を主材料として含むキャップ層とをこの順に積層した構造を有する。また、チャネル層304はチャネル層104に、保護層305はチャネル保護層105にそれぞれ対応し、同様の構成を有する。
ここで、TFT素子300の製造方法において、ゲート電極302、ソース電極306s及びドレイン電極306dは、ソース電極106s及びドレイン電極106dと同様に形成することができる。すなわち、まずモリブデンを主材料として含むバリア層と、銅を主材料として含む低抵抗層と、CuMn合金を主材料として含むキャップ層とをこの順に積層した上部金属層を形成する。したがって、TFT素子300の製造方法においても上部金属層は、銅を含む金属層であって、マンガンを含む。そして、実施の形態に記載した本エッチング方法を用いて上部金属層をパターニングすることにより、ゲート電極302、ソース電極306s及びドレイン電極306dを形成する。
上記製造方法では、実施の形態に記載した本エッチング方法を用いるため、 製造効率及び配線層の形成品質の向上を図ることができ、低コストかつ高品質なTFT素子300を得ることができる。
3.その他
実施の形態において、下部配線層の一部としてゲート電極102、上部配線層の一部としてソース電極106s及びドレイン電極106dを例示したが、下部配線層及び上部配線層はこれに限られない。下部配線層には、例えばTFT素子100において、表示装置の駆動回路から延びるゲート線(走査線)や、ゲート線とゲート電極102とを接続する中間配線なども含むことができる。また、上部配線層には、例えばTFT素子100において、表示装置の駆動回路から延びるデータ線、電源線や、データ線、電源線とソース電極106s・ドレイン電極106dとを接続する中間配線なども含むことができる。
また、実施の形態において、下部配線層の一部であるゲート電極102は、銅を主材料とし、マンガンを含まない層としたが、これに限られず、少なくとも導電性を有する材料を主材料として含む層であればよい。導電性を有する材料としては、例えば、銅、モリブデン、アルミニウム、タングステン、チタン、マンガン、クロム、タンタル、ニオブ、銀、金、白金、パラジウム、インジウム、ニッケル、ネオジムなどの金属、これら金属の合金、酸化インジウムスズ(ITO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)などの導電性金属酸化物、ポリチオフェン、ポリアセチレンなどの導電性高分子などである。また、ゲート電極102はこれらを積層した多層構造とすることもできる。
また、ゲート電極102に銅を用いない場合は、ゲート絶縁層103は、窒化シリコンを主材料として含む層と酸化シリコンを主材料として含む層とをこの順に積層した多層構造に限られない。具体的には、ゲート絶縁層103は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化ハフニウム、ハフニウムシリケート(HfSiO)、酸窒化ハフニウムアルミネート(HfAlON)、酸化イットリウムなどの単層、又はこれらを積層した多層構造とすることができる。
また、実施の形態では、チャネル層104が酸化物半導体を含む層であったが、これは銅及びマンガンを含む上部金属層を採用する要因の一つに過ぎない。チャネル層104が酸化物半導体を含まない場合(例えば単結晶、多結晶、非晶質などのシリコンの層)であっても、銅及びマンガンを含む上部金属層を採用するTFT素子において、本エッチング方法は有用である。
本発明に係るエッチング方法及びTFT素子の製造方法は、テレビ、パーソナルコンピュータ、携帯端末、業務用ディスプレイなど様々な電子機器に用いられる表示パネルの製造方法などに広く利用することができる。
100、200、300 薄膜トランジスタ素子
101、101M 基板
102 ゲート電極(下部配線層)
104、304 チャネル層
106M 上部金属層
106Mb 低抵抗層(第1層)
106Mc キャップ層(第2層)
106s、206s、306s ソース電極(上部配線層)
106d、206d、306d ドレイン電極(上部配線層)
110 エッチング装置
111a タンク
111b エッチング漕
113a、113b エッチング液
114 スプレー
116 フィルタ
302 ゲート電極(上部配線層)

Claims (9)

  1. エッチング装置を用いて、銅を含む金属層を備える基板をウェットエッチング処理し、前記ウェットエッチング処理を複数回行うことにより、複数の前記基板を順次処理する金属層のエッチング方法であって、
    前記複数の基板には、前記金属層がマンガンを含むものが存在し、
    前記エッチング装置が、エッチング液を蓄えたタンクと、前記エッチング液中の析出物をろ過するフィルタと、前記フィルタを通過した前記エッチング液を前記基板に散布するスプレーと、前記スプレーから散布され前記ウェットエッチング処理に使用されたエッチング液を回収し前記タンクに循環させるエッチング漕と、を備え、
    前記順次処理における1回の前記ウェットエッチング処理の完了ごとに、
    前記スプレーが散布する際の前記エッチング液のスプレー圧が第1基準値以下であれば、前記フィルタの交換を行い、
    前記フィルタの交換を行う際、前回の前記フィルタの交換からの期間が第2基準値以下であれば、過酸化水素を含む洗浄液を用いて前記エッチング装置の洗浄を行う、
    金属層のエッチング方法。
  2. 前記第1基準値が、初期スプレー圧の80%である、
    請求項1に記載の金属層のエッチング方法。
  3. 前記第2基準値が、7日である、
    請求項1に記載の金属層のエッチング方法。
  4. 前記洗浄液が過酸化水素水である、
    請求項1に記載の金属層のエッチング方法。
  5. 前記洗浄を行う際、前記エッチング液の交換を行う、
    請求項1に記載の金属層のエッチング方法。
  6. 基板上に、酸化物半導体を含むチャネル層を形成し、
    前記チャネル層よりも上層に、銅及びマンガンを含む上部金属層を形成し、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の金属層のエッチング方法を用いて、前記上部金属層をエッチングすることにより、上部配線層を形成する、
    薄膜トランジスタ素子の製造方法。
  7. 前記上部金属層を形成する際に、
    銅を含む第1層と、マンガンが添加された銅合金を含む第2層と、をこの順に積層する、
    請求項6に記載の薄膜トランジスタ素子の製造方法。
  8. 前記基板上の前記チャネル層よりも下層に、銅を含みマンガンを含まない下部金属層を形成し、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の金属層のエッチング方法を用いて、前記下部金属層をエッチングすることにより、下部配線層を形成する、
    請求項7に記載の薄膜トランジスタ素子の製造方法。
  9. 前記上部金属層をエッチングする際及び前記下部金属層をエッチングする際に、同一の前記エッチング装置を用いる、
    請求項8に記載の薄膜トランジスタ素子の製造方法。
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