JP2016046154A - マイクロ波加熱装置及び排気ガス浄化装置 - Google Patents

マイクロ波加熱装置及び排気ガス浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】効率よく被加熱物を加熱する。
【解決手段】排気ガスの排気管路に設けられたフィルタに付着する粒子を加熱するマイクロ波加熱装置であって、排気管路に接続される導波管と、導波管を介して排気管路にマイクロ波を射出するマイクロ波射出手段と、マイクロ波の波長の2分の1以下大きさの開口が複数形成され、導波管を介して、排気管路の内部に射出されるマイクロ波を、フィルタが位置する方向に反射させる反射板と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、マイクロ波加熱装置及び排気ガス浄化装置に関する。
軽油を燃料とするディーゼルエンジンの排気ガスには、粒子状物質(PM:Particulate Matter)が多く含まれている。これらの粒子状物質は、軽油の不完全燃焼に起因して発生するものである。そのため、排気ガスが通過するマフラーの触媒や微粒子捕集フィルタが高温であれば、排気ガスに含まれる粒子状物質は、触媒や微粒子捕集フィルタを通過する際に燃焼し焼失する。しかしながら、エンジンの始動時など、触媒や微粒子捕集フィルタの温度が低い場合には、排気ガスに含まれる粒子状物質が微粒子捕集フィルタなどに堆積してしまうことがある。
また、エンジンの燃料が軽油であるかガソリンであるかにかかわらず、自動車のマフラーに使用される触媒は、活性温度に達していないときには、排気ガスの浄化効率が低下する。
そこで、マフラーに用いられる触媒を活性温度まで加熱したり、微粒子捕集フィルタに堆積した粒子状物質を燃焼させるための装置が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1に開示された装置では、被加熱物としての触媒が配置される空洞の長手方向と直交する方向にマイクロ波が射出される。このため、マイクロ波が空洞を形成する内壁面に反射され、被加熱物に到達する前にマイクロ波のエネルギーが減少してしまう。したがって、被加熱物を効率よく加熱することが困難になるという課題がある。
特開平7−127436号公報
本発明は、効率よく被加熱物を加熱することを課題とする。
上記課題を解決するため、本実施形態に係るマイクロ波加熱装置は、排気ガスの排気管路に設けられたフィルタ又はフィルタに付着する粒子を加熱するマイクロ波加熱装置であって、排気管路に接続される導波管と、導波管を介して排気管路にマイクロ波を射出するマイクロ波射出手段と、マイクロ波の波長の2分の1以下大きさの開口が複数形成され、導波管を介して、排気管路の内部に射出されるマイクロ波を、フィルタが位置する方向に反射させる反射板と、を備える。
また、本実施形態に係る排気ガス浄化装置は、エンジンからの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置であって、エンジンに接続される排気管路と、排気管路に配置されるフィルタと、前記マイクロ波加熱装置と、を備える。
第1の実施形態に係る排気ガス浄化装置を示す斜視図である。 排気ガス浄化装置の断面図である。 第1反射板の平面図である。 フィルタ室に設けられた第1反射板を示す図である。 第1反射板に設けられた開口を示す図である。 第1反射板に設けられた開口を拡大して示す図である。 第2反射板の平面図である。 第2の実施形態に係る第1反射板を示す図である。 第3の実施形態に係る排気ガス浄化装置の断面図である。 第4の実施形態に係る排気ガス浄化装置の断面図である。 変形例に係る排気ガス浄化装置の断面図である。 第5の実施形態に係る排気ガス浄化装置の断面図である。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を用いて説明する。説明には、相互に直交するX軸、Y軸、Z軸からなるXYZ座標系を用いる。
図1は本実施形態に係る排気ガス浄化装置100を示す図である。排気ガス浄化装置100は、例えばトラックやバスに代表される大型車両のエンジンから排出される排気ガスの浄化を行う装置である。
図1に示されるように、排気ガス浄化装置100は、−X側端がエンジンの排気ポートに接続される排気管路101と、排気管路101の内部にマイクロ波を射出するマイクロ波加熱装置10を有している。
図2は、図1における排気ガス浄化装置100のXY断面を示す図である。図2に示されるように、排気管路101には、直径が一回り大きくなった円筒状のフィルタ室101aが形成されている。フィルタ室101aの内部には、長手方向をX軸方向とする空洞部110が形成されている。そして、空洞部110の内部の+X側には、フィルタ102が配置されている。
フィルタ102は、例えばセラミックからなる微粒子捕集フィルタである。このフィルタ102は、長手方向をX軸方向とし、外径が、フィルタ室101aの内径とほぼ等しい円柱状の部材である。
マイクロ波加熱装置10は、マイクロ波の発生源となるマイクロ波発生装置11、マイクロ波発生装置11と排気管路101とを接続する導波管12、フィルタ102の−X側に配置される第1反射板20、フィルタ102の+X側に配置される第2反射板30を有している。
マイクロ波発生装置11は、例えば、永久磁石、共振器、出力アンテナを備えるマグネトロンである。マイクロ波発生装置11は、例えば波長が10cm程度の電磁波を発生させる。
導波管12は、XZ断面が矩形の方形導波管である。この導波管12は、−Y側端がマイクロ波発生装置11に接続され、+Y側端が排気管路101に形成されるフィルタ室101aに接続されている。本実施形態では、排気管路101と導波管12との角度が90度となるように、排気管路101と導波管12とが接続されている。
排気管路101に形成されるフィルタ室101aには、Y軸方向に貫通する矩形状の開口101bが形成されている。この開口101bのX軸方向及びZ軸方向の寸法は、導波管12のX軸方向の内寸及びZ軸方向の内寸に等しい。導波管12は、−Y側端部が、図2に示されるように、開口101bを包囲するように接続される。
導波管12の+Y側端には、導波管12の内部空間と排気管路101の内部空間とを区画するシール板13が設けられている。シール板13は、耐熱性がありマイクロ波に対する透過性を有する、例えば石英からなる部材である。シール板13により、排気ガスが、排気管路101から導波管12の内部に流入するのを抑止しつつ、マイクロ波を導波管12から排気管路101の内部へ射出することが可能となる。
第1反射板20は、導波管12の+Y側に配置されている。図3は、第1反射板20の平面図である。図3に示されるように、第1反射板20は、楕円形の部材である。この第1反射板20は、図3における縦方向の寸法Aが、排気管路101に形成されたフィルタ室101aの内径の大きさに等しい。そして、横方向の寸法Bは、寸法Aの√2倍である。このため、第1反射板20は、図2に示されるように、X軸に平行な排気管路101に対して45度傾斜した状態で配置されると、図4に示されるように、第1反射板20の外縁が排気管路101に形成されるフィルタ室101aの内壁面に隙間なく接した状態になる。
図3に示されるように、第1反射板20には、複数の開口21が形成されている。この開口21は、図面横方向の寸法が、Z軸方向の寸法の√2倍である。このため、+X方向に向かって第1反射板20を見ると、図4に示されるように、第1反射板20に、正方形の開口が設けられているように見える。また、図5を参照するとわかるように、開口21は、内壁面がX軸に平行な排気管路101と平行になるように、第1反射板20に形成されている。このため、開口21の貫通方向は、排気管路101を流れる排気ガスの移動方向と平行になる。
図6は、第1反射板20に形成された開口21を拡大して示す図である。図6に示されるように、開口21は、対角線の長さCが、マイクロ波発生装置11から射出されるマイクロ波の波長λの2分の1以下(C≦λ/2)となっている。本実施形態では、開口21の対角線の長さCは、λ/8程度であり、1cm〜1.5cm程度である。このため、導波管12を介して、第1反射板20に入射するマイクロ波は、第1反射板20を通り抜けることなく反射される。一方、排気管路101を流れる排気ガスや、排気ガスに含まれる粒子状物質は、第1反射板20の開口21を通りぬける。
図7は、第2反射板30の平面図である。図7に示されるように、第2反射板30は、円形の部材である。この第2反射板30の外径は、排気管路101に形成されたフィルタ室101aの内径に等しい。このため、第2反射板30は、図2に示されるように、X軸に直交した状態で配置されると、第2反射板30の外縁が排気管路101に形成されるフィルタ室101aの内壁面に隙間なく接した状態になる。
第1反射板20と同様に、第2反射板30にも、複数の開口31が設けられている。開口31の形状は正方形である。そして、対角線の長さはλ/8程度であり、1cm〜1.5cm程度である。このため、第1反射板20に反射された後に、第2反射板30に入射するマイクロ波は、第2反射板30を通り抜けることなく反射される。一方、排気管路101を流れる排気ガスや、排気ガスに含まれる粒子状物質は、第2反射板30の開口31を通りぬける。
上述のように構成される排気ガス浄化装置100では、マイクロ波発生装置11が駆動されると、図2の矢印aに示されるように、当該マイクロ波発生装置11から、+Y方向へ、マイクロ波が射出される。
マイクロ波発生装置11から射出されたマイクロ波は、導波管12に沿って+Y方向へ伝送され、排気管路101に設けられたフィルタ室101aへ向かって進行する。そして、マイクロ波は、シール板13を通過し、開口101bを介して、フィルタ室101aに配置された第1反射板20に入射する。
45度の角度で設置された第1反射板20に入射したマイクロ波は、第1反射板20によって90度曲げられて+X方向へ反射され、フィルタ102へ向かって進行する。そして、マイクロ波はフィルタ102を通過して、第2反射板30に入射する。第2反射板30に入射したマイクロ波は、−X方向に反射される。そして、フィルタ102を通過して、第1反射板20へ入射する。
上述のように、第1反射板20で反射されたマイクロ波がフィルタ102を通過するときと、第2反射板30で反射されたマイクロ波がフィルタ102を通過するときに、マイクロ波が、フィルタ102に付着した粒子状物質や、フィルタ102の周りに停滞する粒子状物質に吸収される。これにより、粒子状物質が加熱され燃焼する。
以上説明したように、本実施形態では、マイクロ波発生装置11から射出され、排気管路101に形成されたフィルタ室101aに伝送されたマイクロ波は、第1反射板20に入射する。そして、大部分のマイクロ波は、第1反射板20によって、フィルタ102が位置する方向へ反射される。このため、フィルタ102に付着する粒子状物質や、フィルタ近傍に停滞する粒子状物質に、効率よくマイクロ波を吸収させることができる。その結果、効率よく粒子状物質を燃焼させ昇華させることができる。
また、本実施形態に係る排気ガス浄化装置100では、フィルタ102に付着した粒子状物質を効率よく燃焼させることができる。このため、フィルタ102を効率よく再生することができ、結果的に、排気ガスを効率的に浄化することが可能となる。
本実施形態では、第1反射板20と第2反射板30が、フィルタ102を挟むように配置されている。このため、フィルタ102を通過したマイクロ波を第2反射板30で反射して、再度フィルタ102を通過させることができる。このため、フィルタ102に付着する粒子状物質や、フィルタ近傍に停滞する粒子状物質に、効率よくマイクロ波を吸収させることができる。
また、本実施形態では、フィルタ102を+X方向に進行するマイクロ波と、−X方向に進行するマイクロ波による定在波が発生する。このため、第2反射板30のX軸方向の位置を調整することで、フィルタ102の所望の位置やその近傍を集中的に加熱することも可能となる。
フィルタ102を+X方向に進行するマイクロ波と、−X方向に進行するマイクロ波による定在波はフィルタを通過しながら吸収されるため、定在波はフィルタ102の第1反射板20側が強くなる。このため、最も粒子状物質が堆積するフィルタ102の−X側端、及びその近傍を効果的に加熱することができる。
本実施形態では、図2に示されるように、フィルタ102を挟むように、第1反射板20と第2反射板30が配置されている場合について説明した。これに限らず、第2反射板30がなくてもよい。この場合にも、マイクロ波発生装置11から射出され、排気管路101に形成されたフィルタ室101aに伝送されたマイクロ波を、第1反射板20によって、フィルタ102が位置する方向へ反射させることができる。このため、フィルタ102に付着する粒子状物質や、フィルタ近傍に停滞する粒子状物質に、効率よくマイクロ波を吸収させることができる。その結果、効率よく粒子状物質を燃焼させ昇華させることができる。
本実施形態では、図5に示されるように、第1反射板20の開口21は、排気管路101と平行になるよう設けられている。このため、第1反射板20の表面に直交するように開口21を設ける場合と比較して、排気管路101を流れる排気ガスの排気抵抗を低減することができる。
なお。開口21が十分に大きい場合などには、第1反射板20の表面に直交するように開口21を設けてもよい。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態について、図8を参照して説明する。第1の実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略する。
第2の実施形態に係る排気ガス浄化装置100は、第1反射板20に形成される開口の形状が、開口の配置位置によって異なる点で、第1の実施形態に係る排気ガス浄化装置100と相違している。
図8は、本実施形態に係る第1反射板20AのXY断面を示す図である。図8に示されるように、第1反射板20Aでは、第1反射板20Aの中心から−X方向に距離D離れた点Pを通る直線に平行になるように、矩形状の開口21の内壁面が形成されている。このため、第1反射板20Aの中心部に位置する開口21では、対向する内壁面がほぼ平行になっているが、第1反射板20Aの中心から離れたところに位置する開口21では、内壁面が、第1反射板20Aの−X側の面から+X側の面に向かって広がるテーパー形状になっている。
図2に示されるように、排気管路101の途中に設けられたフィルタ室101aは、他の部分よりも内径が大きい。このため、排気管路101を進行する排気ガスは、フィルタ室101aに進入すると、Y軸方向及びZ軸方向へ広がりながら、X軸に沿って移動する。
本実施形態では、第1反射板20Aに設けられた開口21それぞれが、排気ガスの進行方向に向かって広がったテーパー形状になっている。このため、フィルタ室101aに進入した排気ガスが第1反射板20Aを通過する際の抵抗が軽減される。
また、開口21の内壁面を、排気ガスの進行方向に向かって広がったテーパー形状にすることで、第1反射板20Aが整風効果をもつ。このため、排気ガスを均一にフィルタ102に供給することができる。その結果、排気ガスに含まれる粒子状物質を、フィルタ102に、均一に集めたり、マイクロ波による加熱が容易なところに集めたりすることができる。
《第3の実施形態》
次に、第3の実施形態について、図9を参照して説明する。上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略する。
第3の実施形態に係る排気ガス浄化装置100は、第1反射板20Bが、図9に示されるように、導波管12の中心を通る直線Lから距離A離れたところで折り曲げられている点で、上記実施形態に係る排気ガス浄化装置100と相違している。
上記距離Aは、マイクロ波の波長λの4分の1(=λ/4)以上である。図9に示されるように、第1反射板20Bの折り曲げられた部分(以下、折り曲げ部20aという)は、排気管路101に直交し、第2反射板30と平行になっている。
導波管12の中心を通る直線Lから距離A離れたところは、マイクロ波についての開放端になる。そして、導波管12から射出されたマイクロ波は、折り曲げ部20aによって、+X方向へ反射される。このため、マイクロ波の一部が、フィルタ102が位置する方向とは異なる方向へ反射されることがなくなり、結果的に、マイクロ波のエネルギー損失を抑制することができる。
《第4の実施形態》
次に、第4の実施形態について、図10を参照して説明する。上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略する。
図10に示されるように、第4の実施形態に係る排気ガス浄化装置100は、2つのマイクロ波加熱装置10,10を備えている点で、上記実施形態に係る排気ガス浄化装置100と相違している。図10に示されるように、本実施形態に係る排気ガス浄化装置100では、フィルタ室101aの−X側端部に、マイクロ波発生装置11から射出されたマイクロ波を伝送する導波管12が接続されている。そして、フィルタ室101aの+X側端部に、マイクロ波発生装置11から射出されたマイクロ波を伝送する導波管12が接続されている。また、導波管12、12の+Y側に、第1反射板20,20がそれぞれ配置されている。
2つのマイクロ波発生装置11,11それぞれから射出されたマイクロ波は、導波管12,12を介して、第1反射板20,20に入射する。そして、マイクロ波発生装置11から射出されたマイクロ波は、+X方向へ反射してフィルタ102を通過する。一方、マイクロ波発生装置11から射出されたマイクロ波は、−X方向へ反射してフィルタ102を通過する。
以上のように、本実施形態では、フィルタ102の両側からマイクロ波を照射することができるので、結果的に、フィルタ102に付着した粒子状物質をムラなく加熱し燃焼させることができる。また、この場合にも、フィルタ102を+X方向に進行するマイクロ波と、−X方向に進行するマイクロ波による定在波が発生する。このため、第1反射板20と第1反射板20との距離を調正することで、定在波によって、フィルタ102の所望の位置やその近傍を集中的に加熱することも可能となる。
なお、本実施形態では、2つのマイクロ波発生装置11,11からのマイクロ波を、フィルタ102に照射する場合について説明した。これに限らず、例えば図11に示されるように、1つのマイクロ波発生装置11から発生したマイクロ波を、2つに分岐する導波管を用いて、フィルタ室101aの−X側端部と+X側端部に伝送することとしてもよい。
この場合、マイクロ波発生装置11から射出されたマイクロ波は、2つに分岐して、一方は第1反射板20に反射されフィルタ102を+X方向に進行する。また、他方は第1反射板20に反射されフィルタ102を−X方向に進行する。このため、フィルタ102に付着した粒子状物質をムラなく加熱し燃焼させることができる。また、この場合にも、同様に、フィルタ102を+X方向に進行するマイクロ波と、−X方向に進行するマイクロ波による定在波が発生する。
《第5の実施形態》
次に、第5の実施形態について、図12を参照して説明する。第1の実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略する。
図12に示されるように、第5の実施形態に係る排気ガス浄化装置100は、導波管12にではなくて、同軸ケーブル14によって、排気管路101とマイクロ波発生装置11とが接続されている点で、上記実施形態に係る排気ガス浄化装置100と相違している。
本実施形態係る排気ガス浄化装置100では、フィルタ室101aの壁面を貫通する導体17が設けられている。この導体17は支持部材16によって支持されている。そして、導体17の−Y側端部に、コネクタ15を介して同軸ケーブル14が接続されている。
マイクロ波発生装置11から発生したマイクロ波は、同軸ケーブル14を伝送され、導体17の+Y側端から、+Y方向へ射出される。導体17から射出されたマイクロ波は、第1反射板20に入射し、フィルタ102へ向かって反射する。
このため、フィルタ102に付着する粒子状物質や、フィルタ近傍に停滞する粒子状物質に、効率よくマイクロ波を吸収させることができる。その結果、効率よく粒子状物質を燃焼させ昇華させることができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、マイクロ波発生装置11から射出され、排気管路101に形成されたフィルタ室101aに伝送されたマイクロ波は、第1反射板20に入射する。そして、大部分のマイクロ波は、第1反射板20によって、フィルタ102が位置する方向へ反射する。このため、フィルタ102に付着する粒子状物質や、フィルタ近傍に停滞する粒子状物質に、効率よくマイクロ波を吸収させることができる。その結果、効率よく粒子状物質を燃焼させ昇華させることができる。
以上、種々の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、第1反射板20及び第2反射板30が、矩形の開口を有する金属板であることとした。これに限らず、第1反射板20及び第2反射板30は、目の大きさがλ/2以下の金網などであってもよい。
上記実施形態では、フィルタ室101aが円筒状である場合について説明した。これに限らず、フィルタ室101aは、断面が楕円であったり矩形の筒であってもよい。
上記実施形態では、排気管路101と導波管12のなす角が90度である場合について説明した。これに限らず、排気管路101と導波管12のなす角は、90度より小さくてもよく、大きくてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施しうるものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 マイクロ波加熱装置
11 マイクロ波発生装置
12 導波管
13 シール板
14 同軸ケーブル
15 コネクタ
16 支持部材
17 導体
20,20A,20B 第1反射板
20a 曲げ部
21 開口
30 第2反射板
31 開口
100 排気ガス浄化装置
101 排気管路
101a フィルタ室
101b 開口
102 フィルタ
110 空洞部

Claims (10)

  1. 排気ガスの排気管路に設けられたフィルタに付着する粒子を加熱するマイクロ波加熱装置であって、
    前記排気管路に接続される導波管と、
    前記導波管を介して前記排気管路にマイクロ波を射出するマイクロ波射出手段と、
    前記マイクロ波の波長の2分の1以下大きさの開口が複数形成され、前記導波管を介して、前記排気管路の内部に射出されるマイクロ波を、前記フィルタが位置する方向に反射させる反射板と、
    を備えるマイクロ波加熱装置。
  2. 前記反射板と前記排気管路とのなす角の角度が、前記導波管と前記排気管路とのなす角の角度の1/2である請求項1に記載のマイクロ波加熱装置。
  3. 前記反射板に形成される開口の内壁面は、前記排気管路と平行である請求項1又は2に記載のマイクロ波加熱装置。
  4. 前記反射板に形成される開口それぞれの内壁面は、前記排気管路に配置される前記反射板の上流側の1点と、前記反射板の下流側の任意の点を結ぶ直線と平行である請求項1又は2に記載のマイクロ波加熱装置。
  5. 前記反射板は、前記導波管の中心軸から、前記マイクロ波の波長の4分の1離れた部分が、前記排気管路と直交するように折り曲げられている請求項1乃至4のずれか一項に記載のマイクロ波加熱装置。
  6. 一側に前記反射板が配置される前記フィルタの他側に配置され、前記フィルタを通過したマイクロ波を前記フィルタが位置する方向へ反射する第2反射板を備える請求項1乃至5のいずれか一項に記載のマイクロ波加熱装置。
  7. 前記導波管は、前記フィルタの一側と他側で、前記排気管路と接続されている請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマイクロ波加熱装置。
  8. 前記導波管は、前記フィルタの一側で、前記排気管路に接続される第1導波管と、前記フィルタの他側で、前記排気管路に接続される第2導波管と、を有し、
    前記マイクロ波射出手段は、前記第1導波管と前記第2導波管とを介して、前記排気管路にマイクロ波を射出する請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマイクロ波加熱装置。
  9. 排気ガスの排気管路に設けられたフィルタに付着する粒子を加熱するマイクロ波加熱装置であって、
    前記排気管路に接続される同軸ケーブルと、
    前記同軸ケーブルを介して前記排気管路にマイクロ波を射出するマイクロ波射出手段と、
    前記マイクロ波の波長の2分の1以下大きさの開口が複数形成され、前記同軸ケーブルを介して、前記排気管路の内部に射出されるマイクロ波を、前記フィルタが位置する方向に反射させる反射板と、
    を備えるマイクロ波加熱装置。
  10. エンジンからの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置であって、
    前記エンジンに接続される排気管路と、
    前記排気管路に配置されるフィルタと、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のマイクロ波加熱装置と、
    を備える排気ガス浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112343690A (zh) * 2020-10-26 2021-02-09 蚌埠市优思特环保设备科技有限公司 机动车颗粒物排放捕集设备及捕集方法

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