JP2016200063A - 排気浄化装置 - Google Patents

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小林 伸次
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Abstract

【課題】小型化が可能な排気浄化装置を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る排気浄化装置は、マイクロ波を出力するマイクロ波送信器と、前記マイクロ波の入力ポート、前記マイクロ波の出力ポート、前記マイクロ波の吸収ポート、および前記マイクロ波の反射ポート、を有し、前記入力ポートにおいて前記マイクロ波送信器に接続された4分岐型導波管と、前記4分岐型導波管の前記出力ポートに、第1の導波管を介して接続された筒体と、前記筒体内に配置されたフィルタ本体と、を具備する。前記4分岐型導波管および前記第1の導波管は、前記マイクロ波の前記フィルタ本体への供給路を構成するとともに、排気ガスの前記フィルタ本体への供給路を構成する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、排気浄化装置に関する。
例えばディーゼルエンジンなどの内燃機関から排出される排気ガスには、炭素粒子を主成分とする微粒子物質(PM:パティキュレート・マター)が含まれる。PMは環境汚染物質であるため、通常、内燃機関から排出される排気ガスは、PMを捕捉するフィルタ本体としてトラップフィルターが適用された排気浄化装置を通して外気に排出される。排気浄化装置に用いられるトラップフィルターは、一般に、耐熱性に優れた多孔質のセラミックによって構成されており、このようなトラップフィルターは、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)と称されている。
DPFによるPMの捕集量が許容値を超えると、目詰まりが生じて、排気ガスの圧力が増大し、内燃機関の燃費が悪化する。また、DPFによるPMの捕集量が許容値を超えると、DPFが損傷し、PMがDPFに捕捉されずにすり抜ける可能性がある。従って、適切な時期に、DPFを交換する必要がある。または、適切な時期に、DPFに対して再生処理(PMの捕集能力を回復させる処理)を施す必要がある。再生処理としては、一般的にはDPFに対してエンジン駆動用以外の燃料を噴射し、これを燃焼することによってPMを加熱、燃焼させ、PMを除去する、といった処理が知られている。しかし、車載用DPFに対して燃料の噴射による再生処理を実行する場合、燃料の噴射によって、実質的に燃費を悪化させる、という問題がある。
自動車以外の分野において、マイクロ波を照射して木材や化学物質等を加熱する技術(マイクロ波加熱技術)が知られおり、このマイクロ波加熱技術を、車載用DPFの再生処理に適用することが求められる。しかし、DPFの再生処理に必要なマイクロ波を出力することができるようにマイクロ波加熱技術を構成すると、その構成は極めて大きくなる。したがって、このような大きなマイクロ波加熱技術の構成および車載用DPFを含む排気浄化装置を、搭載スペースに限界がある自動車に適用することは困難である。
特許第5163695号公報
実施形態は、小型化が可能な排気浄化装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る排気浄化装置は、マイクロ波を出力するマイクロ波送信器と、前記マイクロ波の入力ポート、前記マイクロ波の出力ポート、前記マイクロ波の吸収ポート、および前記マイクロ波の反射ポート、を有し、前記入力ポートにおいて前記マイクロ波送信器に接続された4分岐型導波管と、前記4分岐型導波管の前記出力ポートに、第1の導波管を介して接続された筒体と、前記筒体内に配置されたフィルタ本体と、を具備する。前記4分岐型導波管および前記第1の導波管は、前記マイクロ波の前記フィルタ本体への供給路を構成するとともに、排気ガスの前記フィルタ本体への供給路を構成する。
第1の実施形態に係る排気浄化装置を含む排気浄化システムを示す概念図である。 上述の排気浄化システムに適用される第1の実施形態に係る排気浄化装置の具体的な構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る排気浄化装置の制御部による周波数の制御方法を示すフローチャート図である。 周波数の可変量を説明するための図である。 第2の実施形態に係る排気浄化装置の具体的な構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る排気浄化装置の制御部による周波数の制御方法を示すフローチャート図である。
以下に、本発明の実施形態に係る排気浄化装置について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る排気浄化装置を含む排気浄化システムを示す概念図である。図1に示す排気浄化システムにおいて、例えばディーゼルエンジンなどの内燃機関1から排出される排気ガス2は、排気浄化装置10に導かれる。排気浄化装置10は、排気ガス2に含まれる微粒子物質として例えば炭素粒子を主成分とする微粒子物質(PM:パティキュレート・マター)を、微粒子物質(PM)堆積処理部11に配置されたフィルタ本体12を用いて捕捉し、PMが除去された排気ガス2を外気に排出する。
このような排気浄化システムに用いられる排気浄化装置10において、マイクロ波送信器13は、制御部14によって調節された周波数のマイクロ波15を出力して、PM堆積処理部11に供給する。フィルタ本体12に捕捉されたPMは、このマイクロ波15によって加熱され、燃焼除去される。このようにして、フィルタ本体12の再生処理は実行される。以下に、このようなシステムに適用される排気浄化装置10について、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、上述の排気浄化システムに適用される第1の実施形態に係る排気浄化装置の具体的な構成の一例を示す図である。図2に示すように、排気浄化装置10は、排気ガス2が通過する筒体16、および筒体16の内部に配置されるフィルタ本体12、を備えた微粒子物質(PM)堆積処理部11を備える。
PM堆積処理部11の筒体16は、少なくとも一方の端部(流入端部)から流入される排気ガス2を他方の端部(排出端部)から排出することができる構造を有する。筒体16は、例えば両端が開口端の円筒形状の金属によって構成される。筒体16は、両端が開口端の角筒形状の金属によって構成されていてもよい。
筒体16の内部には、排気ガス2に含まれる微粒子物質(PM:パティキュレート・マター)として、例えば炭素粒子を主成分とするPMを捕捉するフィルタ本体12が配置されている。フィルタ本体12は、隔壁によって区画される複数の排気通路を有する多孔質体によって構成されるトラップフィルターであり、例えばDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)である。なお、多孔質体としては、例えば多孔質のセラミックであるコーディエライトがあげられる。
このようなPM堆積処理部11の筒体16の流入端部には、マイクロ波送信器13から出力されるマイクロ波のフィルタ本体12への供給路を構成するとともに、排気ガス2のフィルタ本体12への供給路を構成する共用供給路17が接続されている。共用供給路17は、サーキュレータ18、第1の導波管19、および方向性結合器20、によって構成されている。
サーキュレータ18は、4つの入出力可能なポート(第1のポート〜第4のポート)を有する4分岐型導波管であり、所定のポートに入力されたマイクロ波を、実質的に他の特定ポートのみから出力することができる特性を有する。具体的には、以下の入出力特性を有する。すなわち、第1のポートに入力されたマイクロ波は実質的に第2のポートのみから出力され、第2のポートに入力されたマイクロ波は実質的に第3のポートのみから出力され、第3のポートに入力されたマイクロ波は実質的に第4のポートのみから出力され、第4のポートに入力されたマイクロ波は実質的に第1のポートのみから出力される。なお、このような入出力特性は、サーキュレータ18を構成する導波管内部にフェライト材料を配置し、所定方向に磁界をかけることによって得ることができる。磁界がかけられたフェライト材料にマイクロ波が入射されると、ファラデー効果によってマイクロ波の進行方向が所定方向に曲げられるため、上記のような入出力特性を得ることができる。
このサーキュレータ18の第1のポートであるマイクロ波の入力ポート18aには、導波管21を介してマイクロ波送信器13が接続されており、第2のポートであるマイクロ波の出力ポート18bには、パワーメータ22が接続された方向性結合器20、および金属棒23を内部に挿入可能な第1の導波管19(いわゆるスタブチューナー)、をこの順に介してPM堆積処理部11の筒体16が接続されている。また、第3のポートであるマイクロ波の吸収ポート18cには終端器24が接続されており、第4のポートであるマイクロ波の反射ポート18dには、実質的な長さがλ/4である第2の導波管25を介して排気ガス2の吸気口26が接続されている。なお、筒体16の排出端部には、排気ガス2の排気口27が接続されている。そして、第2の導波管25と吸気口26との間、および筒体16と排気口27との間、にはそれぞれ、マイクロ波を反射する反射部として、例えば金網28が設けられている。
このような排気浄化装置10において、例えば内燃機関1から排気された排気ガス2は、吸気口26から共用供給路17(サーキュレータ18、方向性結合器20、および第1の導波管19)を通過して筒体16の内部のフィルタ本体12に供給される。フィルタ本体12に供給される排気ガス2がフィルタ本体12を通過する際、フィルタ本体12において排気ガス2に含まれるPMが捕捉される。したがって、PMが除去された排気ガス2が、排気口27から外気に排出される。
フィルタ本体12に捕捉されたPMは、マイクロ波送信器13から供給されるマイクロ波によって燃焼、除去され、このようにしてフィルタ本体12の再生処理が実行される。この再生処理において、マイクロ波送信器13が同軸導波管変換によって導波管21にマイクロ波を出力すると、そのマイクロ波(進行波)は、サーキュレータ18の入力ポート18aから共用供給路17(サーキュレータ18、方向性結合器20、および第1の導波管19)を通過して筒体16の内部のフィルタ本体12に供給される。
フィルタ本体12に供給されたマイクロ波は、排気ガスの排気口27に設けられた金網28で反射され、反射されたマイクロ波(反射波)は、筒体16、第1の導波管19、および方向性結合器20、を介して、サーキュレータ18の出力ポート18bからサーキュレータ18の内部に再供給される。サーキュレータ18に再供給されたマイクロ波は、吸収ポート18cに設けられた終端器24で吸収される。なお、吸収ポート18cからわずかに漏れ出るマイクロ波は、サーキュレータ18の反射ポート18dで反射される。したがって、マイクロ波の外部への放射は抑制される。
このようにして、マイクロ波の進行波と反射波は、方向性結合器20、第1の導波管19、筒体16、および排気口27、によって構成される共振器の空間内に定在波を形成する。この定在波がフィルタ本体12を加熱し、フィルタ本体12の再生処理が実行される。
なお、マイクロ波の進行波は、第1の導波管19に設けられた金属棒23(スタブチューナー)によってインピーダンス整合をとってフィルタ本体12に入射されるため、フィルタ本体12の端面における反射が抑制され、効率的にマイクロ波をフィルタ本体12の内部に進行させることができる。しかし、フィルタ本体12の加熱とともに筒体16の内部の実効誘電率が変化するため、フィルタ本体12の加熱とともに、フィルタ本体12の端面におけるマイクロ波の反射量が多くなる。これを抑制するために、本実施形態においては、方向性結合器20にパワーメータ22を接続している。また、第1の導波管19に挿入される金属棒23を駆動する駆動部29を制御する制御部14が、パワーメータ22に接続されている。
例えば定期的にパワーメータ22によってマイクロ波の反射波の強度を測定し、制御部14は、反射波の強度が規定値より弱くなるように駆動部29を制御して、金属棒23の位置(第1の導波管19の内部への挿入量)を調節する。このようにして、筒体16の内部の実効誘電率が変化しても、その変化に追従してインピーダンス調整を行うことができるため、マイクロ波のフィルタ本体12への効率的な供給を継続することができる。
また、フィルタ本体12は上述のように共振器内に形成される定在波によって加熱される。しかし、定在波は、腹(強度が強い部分)と節(強度が弱い部分)と、を規則的に繰り返すため、フィルタ本体12の内部において温度差が生じる。このような温度差の発生を抑制するために、本実施形態においては、制御部14によって、マイクロ波送信器13から出力されるマイクロ波の周波数を制御している。以下に、図3を参照して、周波数の制御方法の一例を説明する。
排気浄化装置10の動作開始後、基本周波数fを選択し(S101)、制御部14は、マイクロ波送信器13から、選択された周波数fのマイクロ波が出力されるように、マイクロ波送信器13を設定する(S102)。次に、マイクロ波送信器13に出力指示を行って出力をONにし(S103)、タイマ(図2には明示なし)をスタートさせる(S104)。これにより、マイクロ波送信器13からフィルタ本体12に、選択された周波数のマイクロ波が供給され、フィルタ本体12が加熱される。
タイマがT1になるまでフィルタ本体12の加熱を継続した後(S105)、マイクロ波送信器13に出力OFFの指示を行うとともに、タイマをリセットする(S106)。この後、周波数を所定量だけ可変したか否かを判断する(S107)。S107の判断の結果、周波数を所定量だけ可変していない場合、現状の周波数と異なる他の周波数を再選択する(S108)。以下、S107において、周波数を所定量だけ可変した、と判断されるまで、S102〜S108を繰り返す。S107において、周波数を所定量だけ可変した、と判断されると、終了通知を行って(S109)、終了処理を行う。
例えばこのようにして、制御部14は、マイクロ波送信器13から出力されるマイクロ波の周波数を可変する。なお、上記マイクロ波の周波数の制御方法において、周波数の「所定量」とは、例えば、図4に示すように、マイクロ波送信器13からフィルタ本体12にマイクロ波が供給された結果として筒体16の内部に生じる定在波の腹の位置(定在波の最も強い位置=最も加熱される位置)が、周波数が高い場合の節の位置(定在波が0となる位置)と重なるように移動するのに必要な周波数の可変量を意味する。したがって、上記マイクロ波の周波数の制御方法は、定在波の腹の位置を例えば図4のL1〜L3のように移動させる方法である。
以上のように、定在波の腹の位置を移動させるように、マイクロ波の周波数を制御する。したがって、フィルタ本体12の内部において温度差が発生することを抑制することができる。また、マイクロ波送信器13を制御することによって定在波の腹の位置を移動させるため、例えば可動反射部等のように、定在波の腹の位置を移動させるための特殊な機構を備える必要がない。したがって、排気浄化装置10の大型化を抑制しつつ、フィルタ本体12の内部において温度差が発生することを抑制することができる。
なお、制御部14は、上記の金属棒23の位置制御と、マイクロ波の周波数制御と、を同時に行うことができる。
以上に説明した第1の実施形態に係る排気浄化装置10によれば、サーキュレータ18、方向性結合器20、および第1の導波管19、によって共用供給路17が構成されている。共用供給路17は、マイクロ波送信器13から出力されるマイクロ波のフィルタ本体12への供給路になるとともに、排気ガス2のフィルタ本体12への供給路にもなる。このように、マイクロ波の供給路と排気ガスの供給路とが共通になっているため、排気浄化装置10を小型化することができる。
また、第1の実施形態に係る排気浄化装置10によれば、小型化が可能であるため、低コスト化も実現することができる。
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態に係る排気浄化装置の具体的な構成の一例を示す図である。以下に、図5を参照して、第2の実施形態に係る排気浄化装置について説明する。説明においては、第1の実施形態に係る排気浄化装置10と異なる部分について説明し、第1の実施形態に係る排気浄化装置10と同様の部分については同一符号を付すとともに説明を適宜省略する。なお、この排気浄化装置40を含む排気浄化システムは、図1に示すシステムと同様であるため、説明を省略する。
図5に示すように、第2の実施形態に係る排気浄化装置40は、第1の実施形態に係る排気浄化装置10と比較して、共用供給路43が、マジックT型導波管41、第3の導波管42、および第1の導波管19、によって構成されている点が異なる。
マジックT型導波管41も、サーキュレータ18と同様に、4つの入出力可能なポート(第1のポート〜第4のポート)を有し、サーキュレータ18と同様の入出力特性を有する4分岐型導波管である。しかし、マジックT型導波管41は、磁界を制御する強磁力の磁石を利用することなく、サーキュレータ18と同様の入出力特性を得ることができる点で異なっている。
なお、このマジックT型導波管41のうち、第1のポートである入力ポート41a、第2のポートである出力ポート41b、および第3のポートである吸収ポート41c、はそれぞれ定格の矩形形状となっている。例えばマイクロ波送信器13から出力されるマイクロ波の周波数が2.4GHzである場合、上記各ポート41a、41b、41cは、内径寸法が109.22mm×54.61mmの矩形形状となっている。
しかし、第4のポートである反射ポート41dは、その遮断周波数が、マイクロ波の上限周波数以下に相当する内径を有する円形となっている。例えばマイクロ波送信器13から出力されるマイクロ波の周波数が2.4GHzである場合、反射ポート41dは、その内径が直径90mmの円形となる形状となっている。反射ポート41dをこのような形状にすることにより、λ/4の長さの第2の導波管25等の反射構造体を別途設けることなく、マイクロ波を反射することができる。
このマジックT型導波管41の入力ポート41aには、サーキュレータ18と同様に、導波管21を介してマイクロ波送信器13が接続されているが、出力ポート41bには、第3の導波管42、および金属棒23を内部に挿入可能な第1の導波管19(いわゆるスタブチューナー)、をこの順に介してPM堆積処理部11の筒体16が接続されている。
また、マジックT型導波管41の吸収ポート41cには、サーキュレータ18と同様に、終端器24が接続されているが、反射ポート41dには、λ/4の長さの第2の導波管を介することなく、排気ガス2の吸気口26が接続されている。
なお、筒体16の排出端部と排気ガス2の排気口27との間には、マイクロ波を反射する反射部として、例えば金網28が設けられている。マジックT型導波管41の反射ポート41dと吸気口26との間に、例えば金網等の反射部がさらに設けられてもよい。
このような排気浄化装置40において、例えば内燃機関1から排気された排気ガス2は、吸気口26から共用供給路43(マジックT型導波管41、第3の導波管42、および第1の導波管19)を通過して筒体16の内部のフィルタ本体12に供給される。フィルタ本体12に供給される排気ガス2がフィルタ本体12を通過する際、フィルタ本体12において排気ガス2に含まれるPMが捕捉される。したがって、PMが除去された排気ガス2が、排気口27から外気に排出される。
フィルタ本体12に捕捉されたPMは、マイクロ波送信器13から供給されるマイクロ波によって燃焼、除去され、このようにしてフィルタ本体12の再生処理が実行される。この再生処理において、マイクロ波送信器13が同軸導波管変換によって導波管21にマイクロ波を出力すると、そのマイクロ波(進行波)は、マジックT型導波管41の入力ポート41aから共用供給路43(マジックT型導波管41、第3の導波管42、および第1の導波管19)を通過して筒体16の内部のフィルタ本体12に供給される。
フィルタ本体12に供給されたマイクロ波は、筒体16の排出端部に設けられた金網28で反射され、反射されたマイクロ波(反射波)は、筒体16、第1の導波管19、および第3の導波管42、を介して、マジックT型導波管41の出力ポート41bからマジックT型導波管41の内部に再供給される。マジックT型導波管41に再供給されたマイクロ波は、吸収ポート41cに設けられた終端器24で吸収される。なお、吸収ポート41cからわずかに漏れ出るマイクロ波は、マジックT型導波管41の反射ポート41dで反射される。したがって、マイクロ波の外部への放射は抑制される。
このようにして、マイクロ波の進行波と反射波は、第3の導波管42、第1の導波管19、および筒体16、によって構成される共振器の空間内に定在波を形成する。この定在波がフィルタ本体12を加熱し、フィルタ本体12の再生処理が実行される。
なお、マイクロ波の進行波は、第1の導波管19に設けられた金属棒23(スタブチューナー)によってインピーダンス整合をとってフィルタ本体12に入射される。この点については、第1の実施形態と同様である。しかし、第2の実施形態に係る排気浄化装置40においては、パワーメータ22が設けられておらず、筒体16の外側面に、フィルタ本体12の温度を検出することができる温度センサ44が備えられている。第1の導波管19に挿入される金属棒23を駆動する駆動部29を制御する制御部45は、温度センサ44に接続されている。
例えば定期的に温度センサ44によってフィルタ本体12の温度を測定し、その測定結果が所定温度より低い場合、マイクロ波の一部がフィルタ本体12の端面で反射されて、マイクロ波はフィルタ本体12に効率的に供給されていない、と判断する。この場合、制御部45は、駆動部29を制御して、金属棒23の位置(第1の導波管19内への挿入量)を適宜調節する。このように、フィルタ本体12の温度に基づいて筒体16の内部のインピーダンス調整を行うことによっても、マイクロ波のフィルタ本体12への効率的な供給を継続することができる。
また、本実施形態においては、温度センサ44によって検出されるフィルタ本体12の温度に基づいて、制御部45は、マイクロ波送信器13から出力されるマイクロ波の周波数を制御する。以下に、図6を参照して、周波数の制御方法の一例を説明する。
排気浄化装置40の動作開始後、基本周波数fの選択(S201)からタイマのスタート(S204)まで(S201〜S204)は、図3のS101〜S104と同様に動作する。
温度センサ44(図5)を用いてフィルタ本体12の温度を測定し(フィルタ本体12の周囲温度、若しくはPMの温度、を測定する場合も含む)、制御部45は、測定によって得られた温度データを受け取る。そして、制御部45は、測定された温度データを用いて、フィルタ本体12の温度Hが起動制限時間内に規定温度HLO(例えば、HLOは、PMの燃焼開始温度)に達したか否かを判断し(S205およびS206)、フィルタ本体12の温度Hが起動制限時間内に規定温度HLOに達しない場合(S206においてYes)、システム異常と判断してシステム異常処理を行う。すなわち、出力OFFをマイクロ波送信器13に指示し(S207)、アラームを通知する(S208)。
フィルタ本体12の温度Hが規定温度HLOを超えて正常に上昇していれば(S205においてYes)、規定時間T1まで加熱を継続するが、フィルタ本体12の温度Hが過度に上昇し、温度暴走が起こるなどの理由により危険制限温度HLimitを超えた場合(S209においてYes)は、直ちにシステム異常処理を行う(S207およびS208)。
正常にタイマT1まで継続できた場合(フィルタ本体12の温度Hが、規定温度HLO<H<危険制限温度HLimitである場合)(S210においてYes)は、マイクロ波送信器13からの出力をOFFにするとともにタイマをリセットする(S211)。この後、周波数を所定量だけ可変したか否かを判断する(S212)。S212の判断の結果、周波数を所定量だけ可変していない場合、現状の周波数と異なる他の周波数を再選択する(S213)。以下、S212において、周波数を所定量だけ可変した、と判断されるまで、S202〜S213を繰り返す。S212において、周波数を所定量だけ可変した、と判断されると、終了通知を行って(S214)、終了処理を行う。
このようにして、制御部45は、温度センサ44において得られた温度データに基づいて制御される。
以上のように、定在波の腹の位置を移動させるように、マイクロ波の周波数を制御する。したがって、フィルタ本体12の内部において温度差が発生することを抑制することができる。また、マイクロ波送信器13を制御することによって定在波の腹の位置を移動させるため、例えば可動反射部等のように、定在波の腹の位置を移動させるための特殊な機構を備える必要がない。したがって、排気浄化装置40の大型化を抑制しつつ、フィルタ本体12の内部において温度差が発生することを抑制することができる。
なお、制御部45は、上記の金属棒23の位置制御と、マイクロ波の周波数制御と、を同時に行うことができる。
以上に説明した第2の実施形態に係る排気浄化装置40においても、マジックT型導波管41、第3の導波管42、および第1の導波管19、によって共用供給路43が構成されている。共用供給路43は、マイクロ波送信器13から出力されるマイクロ波のフィルタ本体12への供給路になるとともに、排気ガス2のフィルタ本体12への供給路にもなる。このように、マイクロ波の供給路と排気ガス2の供給路とが共通になっているため、排気浄化装置40を小型化することができる。
また、第2の実施形態に係る排気浄化装置40においても、小型化が可能であるため、低コスト化も実現することができる。
さらに、第2の実施形態に係る排気浄化装置40によれば、大電力化が困難であり、かつ磁界の制御が必要なサーキュレータ18の代わりに、大電力化が容易であり、かつ磁界の制御が不要なマジックT型導波管41が用いられている。したがって、第1の実施形態に係る排気浄化装置10と比較して、使用されるマイクロ波の強度を強くすることができるとともに、さらなる低コスト化も実現することができる。
また、第2の実施形態に係る排気浄化装置40によれば、金属棒23の位置制御およびマイクロ波の周波数制御を、パワーメータ22を用いずに温度センサ44によって得られる温度データに基づいて行っている。したがって、共用供給路43には、パワーメータ22を接続するために必要な方向性結合器20を適用する必要がない。この結果、マイクロ波をより効率よくフィルタ本体12に供給することができるとともに、さらなる低コスト化も実現することができる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1・・・内燃機関
2・・・排気ガス
10、40・・・排気浄化装置
11・・・微粒子物質(PM)堆積処理部
12・・・フィルタ本体
13・・・マイクロ波送信器
14、45・・・制御部
15・・・マイクロ波
16・・・筒体
17、43・・・共用供給路
18・・・サーキュレータ
18a・・・入力ポート
18b・・・出力ポート
18c・・・吸収ポート
18d・・・反射ポート
19・・・第1の導波管
20・・・方向性結合器
21・・・導波管
22・・・パワーメータ
23・・・金属棒
24・・・終端器
25・・・第2の導波管
26・・・吸気口
27・・・排気口
28・・・金網
29・・・駆動部
41・・・マジックT型導波管
41a・・・入力ポート
41b・・・出力ポート
41c・・・吸収ポート
41d・・・反射ポート
42・・・第3の導波管
44・・・温度センサ

Claims (8)

  1. マイクロ波を出力するマイクロ波送信器と、
    前記マイクロ波の入力ポート、前記マイクロ波の出力ポート、前記マイクロ波の吸収ポート、および前記マイクロ波の反射ポート、を有し、前記入力ポートにおいて前記マイクロ波送信器に接続された4分岐型導波管と、
    前記4分岐型導波管の前記出力ポートに、第1の導波管を介して接続された筒体と、
    前記筒体内に配置されたフィルタ本体と、
    を具備し、
    前記4分岐型導波管および前記第1の導波管は、前記マイクロ波の前記フィルタ本体への供給路を構成するとともに、排気ガスの前記フィルタ本体への供給路を構成することを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記4分岐型導波管は、サーキュレータであることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記マイクロ波の波長をλとしたとき、
    前記4分岐型導波管の前記反射ポートには、実質的にλ/4の長さの第2の導波管が接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記4分岐型導波管の前記反射ポートには、前記排気ガスを通過させ、かつ前記マイクロ波を反射する金網を介して、前記第2の導波管が接続されていることを特徴とする請求項3に記載の排気浄化装置。
  5. 前記4分岐型導波管の前記出力ポートと前記第1の導波管との間に設けられた方向性結合器と、
    前記方向性結合器に接続され、前記フィルタ本体において反射された前記マイクロ波の強度を検出するパワーメータと、
    前記パワーメータによって検出される前記マイクロ波の強度に応じて前記第1の導波管への挿入量が制御される金属棒と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の排気浄化装置。
  6. 前記4分岐型導波管は、マジックT型導波管であることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  7. 前記マジックT型導波管の前記入力ポート、前記出力ポート、および前記吸収ポート、はそれぞれ矩形であり、前記マジックT型導波管の前記反射ポートは、その遮断周波数が、前記マイクロ波の上限周波数以下に相当する内径を有する円形であることを特徴とする請求項6に記載の排気浄化装置。
  8. 前記フィルタ本体の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサによって検出される前記フィルタ本体の温度に応じて前記第1の導波管への挿入量が制御される金属棒と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項6または7に記載の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20210220839A1 (en) * 2018-10-26 2021-07-22 Fuji Electric Co., Ltd. Electric dust collector
US11085341B2 (en) 2019-06-21 2021-08-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine
US11092057B2 (en) 2019-06-24 2021-08-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas control apparatus for internal combustion engine

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