JP2016045136A - 金属線でなるセンサーの製造方法、結露監視システム、結露監視方法、及び、結露監視プログラム - Google Patents

金属線でなるセンサーの製造方法、結露監視システム、結露監視方法、及び、結露監視プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】感度の良い、設置の容易で、迅速な対応が図れるセンサーで、建築物において、結露や雨漏り、漏水等が発生していることを通知することができるセンサーの製造方法、結露監視システム、結露監視方法、及び、結露監視プログラムを提供する。
【解決手段】センサーの製造方法は、離間して配置された二本の金属線111a、111bで構成され、建築物の壁内の空間にある水滴、又は水分を検出するためのセンサー110の製造方法であって、絶縁体112を配置し、前記二本の金属線111a、111bで前記絶縁体112を挟むように、該二本の金属線111a、111bのそれぞれを該絶縁体112に密接させて配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の結露を検知する金属線でなるセンサーの製造方法、結露監視システム、結露監視方法、及び、結露監視プログラムに関する。
夏場には涼しく、冬場には暖かく過ごすことのできる断熱性の高い住宅が多く構築されている。断熱性の高い住宅は、一般的に気密性が高く、結露が発生しやすい。このような住宅では、居住者が結露の発生に気づかないまま、生活し、かつ修繕を怠ると、構築物(建材)の朽ちれ、腐蝕と、脆弱化等が進行し、住宅の寿命が短くなる問題があった。
このような問題を解消すべく、特許文献1には、壁面構成部材の内外にそれぞれ通気層を設けた建築物の通気断熱構造が開示されている。しかし、特許文献1の通気断熱構造は、結露が発生したことを検知する手段を備えていないため、結露が発生しても居住者が気づくことができない。
特許文献2には、電極板とアース面とによって仮想のコンデンサを構成し、水滴が付着したことにより生じる静電容量の変化により、結露が発生していることを検出する着路検出装置が開示されている。
特開平11−181901号公報 特開2012−98044号公報
特許文献2に記載の着路検出装置は、仮想のコンデンサが設置されているポイントにおいて発生する結露しか検知できない。より広い範囲で結露を検知するためには、多数のコンデンサを設置しなくてはならないため、配線がかなり複雑になる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、感度の良い、設置の容易で、迅速な対応が図れるセンサーで、建築物において、結露や雨漏り、漏水等が発生していることを通知することができるセンサーの製造方法、結露監視システム、結露監視方法、及び、結露監視プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るセンサーの製造方法は、
離間して配置された二本の金属線で構成され、建築物の壁内の空間にある水滴、又は水分を検出するためのセンサーの製造方法であって、
線状、鼓型、立法体等の絶縁体を配置し、
前記二本の金属線で前記線状、鼓型、立方体等の絶縁体を挟むように、該二本の金属線のそれぞれを該絶縁体に密接させて配置する。
前記センサーの製造方法は、
前記二本の金属線と、前記絶縁体を密着して配置しても良い。
前記二本の金属線は、均等な間隔を持って離間して配置しても良い。
本発明の第2の観点に係るセンサーの製造方法は、
離間して配置された二本の金属線で構成され、建築物の壁内の空間にある水滴、又は水分を検出するためのセンサーの製造方法であって、
線を配置し、
前記二本の金属線で前記配置された線を挟むように、該二本の金属線のそれぞれを該配置された線に密接させて配置し、
前記配置された線を取り除く。
前記センサーは、建材用の両面テープ上に配置されても良い。
本発明の第3の観点に係る結露監視システムは、
離間して配置された二本の金属線から構成され、建築物の壁内に設置されたセンサーと、
前記センサーが設置されている位置における前記壁内の空間にある水滴、又は水分の水分量を測定する測定手段と、
前記測定手段が測定した前記空間にある水滴、又は水分の水分量を示す水分量情報(結露発生した情報)を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶した水分量情報値が、予め設定された値よりも大きい場合に、該センサーが設置されている位置において結露が発生したことを通知する通知手段と、
を備える。
前記結露監視システムは、
前記記憶手段が記憶した水分量情報値を、時間経過に倣って表すグラフを作成するグラフ作成手段と、
前記グラフ作成手段が作成したグラフを表示する表示手段と、
を備えても良い。
前記測定手段は、
前記センサーを構成する二本の金属線の間の電気抵抗を測定する電気抵抗測定手段と、
前記電気抵抗測定手段が測定した電気抵抗に基づいて、前記空間にある水滴、又は水分の水分量を算出する水分量演算手段と、
を備えても良い。
前記結露監視システムは、
前記記憶手段が記憶した水分量情報値が、所定の設定値よりも大きくなった時点を含む日について、その日を示す画像をカレンダーに表示する表示装置を備えても良い。
前記センサーは、前記建築物の躯体を保護する防水シート上に設置されるようにしても良い。
前記結露監視システムは、
前記建築物内の温度を測定する温度センサー、前記建築物の振動を検知する加速度センサー、前記建築物の傾きを検知するジャイロセンサー、不審者の侵入を検知する防犯センサー(音声、振動等を検知できるセンサー)のうち少なくとも一つを備えても良い。
本発明の第4の観点に係る結露監視方法は、
離間して配置された二本の金属線から構成され、建築物の壁内に設置されたセンサーが接続されたコンピュータが、
前記建築物の壁内の空間にある水滴、又は水分の水分量を測定し、
前記測定した水分量を示す水分量情報値を記憶し、
前記記憶した水分量情報値が示す水分量が、前記コンピュータに予め記憶した所定の設定値よりも大きい場合に、結露が発生したことを通知する構成とする。
本発明の第5の観点に係る結露監視プログラムは、
離間して配置された二本の金属線から構成され、建築物の壁内に設置されたセンサーが接続されたコンピュータに、
前記建築物の壁内の空間にある水滴、又は水分の水分量を測定させ、
前記測定した水分量を示す水分量情報値を記憶させ、
前記記憶した水分量情報値が示す水分量が、前記コンピュータに予め記憶した所定の設定値よりも大きい場合に、結露が発生したことを通知させる。
本発明によれば、感度の良い、設置の容易で、迅速な対応が図れるセンサーで、建築物において、結露や雨漏り、漏水等が発生していることを通知することができる。
結露監視システムが備えるセンサーを構成する金属線の配置方法を示す図である。 結露監視システムが備えるセンサーの設置例を示した拡大模式図である。少なくとも、二本の金属線の間に挟まれた絶縁体は、シート上(表面)に設けた二本の金属線の開放側(反取付側)の面より、内側にある構成とする。 結露監視システムが備えるセンサーの配線例を示した模式図である。 結露監視システムの構成例を示すブロック図である。 結露監視処置を示したフローチャートである。 (a)グラフ作成手段が作成するグラフの例を示した図である。(b)カレンダー作成手段が作成したカレンダーの例を示した図である。 結露監視システムが備えるセンサーを構成する金属線の配置方法の変形例を示す図である。 測定装置とサーバ装置との接続例を示す図である。 結露監視システムで使用される制御パネルの例を示した図である。
(第1実施形態)
本実施形態に係る結露監視システムは、センサーを構成する二本の金属線の間の電気抵抗を測定することにより、そのセンサーが設置されている位置における空間にある水滴、又は水分の水分量を算出する。センサーを構成する二本の金属線は、電気抵抗の測定感度に不均衡が生じないようにするため、均一な間隔で離間して配置される必要があるが、二本の金属線を均一な間隔で離間して配置することは、一般的に簡単ではない。
ここでは、本実施形態に係る結露監視システムの説明に先立って、そのセンサーを構成する二本の金属線を均一な間隔で離間して配置するセンサーの製造方法あって、簡単に実現することができる方法を説明する。
図1に示すように、センサー110は、主として、金属線111aと111bと(111a、111b)から構成される。金属線111a、111bは、例えば、銅、白金、金、合金等からなる。
金属線111a、111bは、粘着剤が塗布された建材用のシート113(所定幅でなるテープも可能)上に配置される。両面テープ(不図示)を利用し、金属線111a、111bを表面に、粘着剤を裏面に設ける構成も可能である。尚、金属線111a、111bを均一な間隔で離間して配置するために、線状、鼓型、立方体等の絶縁体112を建材用の面シート113の表面に配置される。この絶縁体112は、ポリ塩化ビニルやアクリル樹脂等からなる。次に、金属線111a、111bとで絶縁体112を挟むように、金属線111aと111bのそれぞれを絶縁体112に密接させて、シート113上に配置される。即ち、金属線111a、111b等は、シート113の巻取り方向に、適宜間隔で多数本配置し、必要とする面積にカットして使用する。従って、シート113の面積当りの金属線111a、111b等は同じである。この構造により、シート113は、長尺物であって、捲装して収容できる特徴があり、取扱いの容易と、現場での使用、及びカットし、所定の寸法での使用等に実益がある。また、二本の金属線111a、111bの間に挟まれた絶縁体112が、この二本の金属線111a、111b、の開放側(反取付側)の面111a−1、111b−1より、内側(矢視Xの方向)にある構成とする。これより、二本の金属線111a、111bの面111a−1、111b−1に、水滴、又は雨水等の通電体が接触した状態で、スイッチ(電気抵抗)が入る(通電する)構造である。
センサー110は、建材用のシート113上に、二本の金属線111a、111bと、この二本の金属線111a、111bの間隔を保持する絶縁体112とをそれぞれ配置した構造であり、従って、センサー110を、取付ける場合は、シート113は、シート形態のシート113であれば、現場で、必要とする壁シートの取付け位置(取付け広さ)に併せて、切断して、直接、設置することで、簡単に金属線111a、111bを均一な間隔で離間して配置することができる。尚、センサー110は、屋根地の内部に設置することも可能であり、屋根において、例えば、結露、水滴、又は漏水検知に利用することもできる(不図示)。
なお、金属線111a、111bの間の電気抵抗を精度良く測定するためには、金属線111a、111bの直径は、絶縁体112の直径の2倍程度であることが望ましい。具体的には、金属線111a、111bの直径は、0.8mm程度、絶縁体112の直径は0.4mm程度であることが望ましい(図2参照)。
また、金属線111a、111b、絶縁体112のそれぞれは、粘着剤が塗布されていないシート(不図示)上に配置されても良い。この場合は、例えば、金属線111a、111b、絶縁体112のそれぞれの一部に粘着剤を、塗布して、シート(不図示)上に配置される。
上記で説明した方法で配置された金属線111a、111bからなるセンサー110は、図2の例に示すように、例えば、後述する建築物の外壁510と内壁520との間に設けられた断熱材530を保護する防水シート540上に設置、又は貼着等される。従って、現場において、簡単かつ確実に、例えば、図2の例に示すように、建築物の外壁510と内壁520との間に設けられる。また、図3の例に示すように、結露、又は水滴、漏水が発生しやすい箇所であるサッシ・排気口の下方、軒先、軒の出、ケラバ、壁際等の付近のそれぞれに、一本、又は複数本設置される。そして、センサー110が多ければ、より結露防止に有効である。
そして、断熱材530を保護する防水シート540の上にセンサー110付きのシート113を展着(粘着)する。このセンサー110と、外壁510との間に空間550が形成され、この空間550にセンサー110が配置される。従って、この空間550に発生し、建築物にとって、最も問題となる結露を検知することを意図する。この検知で、構築物の朽ちれ、腐蝕と、脆弱化等を回避し、長寿命化を図る。
次に、上記で説明した方法で配置された金属線111a、111bからなるセンサー110を備え、結露の発生を監視する結露監視システム1を説明する。
結露監視システム1は、図4に示すように、測定装置100と、サーバ装置200と、端末装置300と、を備える。これらの装置はインターネット等のネットワークN(不図示)を介して接続されている。
測定装置100は、センサー110と、測定部120と、通信用インタフェース(不図示)等を備える。センサー100は、均一な間隔で離間して配置された二本の金属線111a、111bからなる。測定部120は、電気抵抗測定部121と、水分量演算部122と、を備え、所定の時間毎(例えば30分毎)に、センサー100が設置されている位置における空間の水分量を測定し、ネットワークNを介して、サーバ装置200にその水分量を示す水分量情報(結露発生した情報)を送信する。
電気抵抗測定部121は、抵抗計から構成され、金属線111a、111bの間の電気抵抗を測定し、水分量演算部122にその測定値を示す信号を送出する。
水分量演算部122は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。水分量演算部122は、CPUがROM等に記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することによって、電気抵抗測定部121が測定した電気抵抗に基づいて、センサーが設置されている位置における空間の水分量を算出する。なお、CPU、RAM、ROMは、測定装置100の全体動作も制御する。
なお、水分量演算部122は、電気抵抗計測部121が計測した電気抵抗に基づいて、センサーが設置されている位置における空間の水分量を算出する機能を備えていれば十分であり、形式や演算原理は問われない。市場で入手可能な公知の計算機やプログラム等を適宜選択して使用することができる。
サーバ装置200は、記憶部210と、通知部220と、通信用インタフェース(不図示)を備える。記憶部210は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置から構成され、ネットワークNを介して、測定装置100から受信した水分量情報を記憶する。
通知部220は、不図示のCPU、RAM、ROM等から構成される。通知部220は、CPUがROM等に記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することによって、記憶部210が記憶した水分量情報が示す水分量が、予め設定された値よりも大きいか否かを判定する。その水分量が予め設定された値よりも大きければ、通知部220は、ネットワークNを介して、端末装置300に結露が発生していることとその位置とを通知する。なお、CPU、RAM、ROMは、サーバ装置200の全体動作も制御する。
端末装置300は、携帯電話端末や、PC(Personal Computer)端末等のコンピュータである。不図示のCPU、RAM、ROM、HDD、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部、スピーカ等の報知部、通信用インタフェース等を備える。
端末装置200は、ネットワークNを介して、サーバ装置200から結露が発生していることとその位置とを示す通知を受信すると、その旨を表示部に表示したり、報知部から報知したりすることにより、ユーザに建築物内で結露が発生したことを知らせる。
次に、この実施形態に係る結露監視システム1の動作を図5を参照して説明する。
建築物の施工業者、住宅調査業者、または、居住者(以下、管理者と表す)は、建築物の外壁と内壁の間に設けられた断熱材等を保護する防水シート540上に、測定装置100のセンサー110を付けたシート113上を設置する。シート113上に付けられたセンサー110は防水シート540上に1つだけ設置されても良いし、複数設置されても良い。
センサー110を付けたシート113上を設置した後に、管理者は、測定装置100、サーバ装置200、および、端末装置300の電源をONにする。電源がONになると、それぞれの装置は、結露監視処理をスタートする。
結露監視処理(漏水監視処理)がスタートすると、まず、電気抵抗測定部121は、所定の時間毎に、設置されたセンサー110のそれぞれについて、そのセンサー110を構成する金属線111a、111bの間の電気抵抗を測定し、それぞれの測定値を示す信号を水分量演算部122に送出する(ステップS101)。
電気抵抗測定部121が水分量演算部122に電気抵抗の測定値を送出すると、水分量演算部122は、その測定値に基づいて、それぞれのセンサー110が設置されている位置における空間の水分量を算出する(ステップS102)。
水分量演算部122が、それぞれのセンサー110が設置されている位置における空間の水分量を算出すると、測定装置100は、サーバ装置200に算出した水分量を示す水分量情報を送信する(ステップS103)。サーバ装置200に水分量情報を送信すると、測定装置100の結露監視処理は終了する。
サーバ装置200が測定装置100から水分量情報を受信すると(ステップS104)、記憶部210は受信した水分量情報を記憶する(ステップS105)。記憶部210が受信した水分量情報を記憶すると、通知部220は、受信した水分量情報が示す、それぞれのセンサー110が設置されている位置における空間の水分量が、予め設定された閾値を上回るかどうかを判断する(ステップS106)。
その水分量が予め設定された閾値(予め定められた所定の設定値)を上回った場合(ステップS106;Yes)、通知部220は、端末装置300に結露が発生していることとその位置とを通知する(ステップS107)。通知部220が端末装置200に結露が発生していることを通知すると、サーバ装置200の結露監視処理は終了する。また、その水分量が予め設定された閾値を上回らない場合も(ステップS106;No)、サーバ装置200の結露監視処理は終了する。
端末装置300は、サーバ装置200から結露が発生(漏水が発生)していることとその位置とを示す通知を受信すると(ステップS108)、その旨を表示部に表示したり、報知部から報知したりすることにより、ユーザに建築物内で結露が発生したことを知らせる(ステップS109)。
こうして、建築物の管理者は、その建築物において、結露や雨漏り等の結露が発生していることと、その位置と、をすぐに知ることができる。
また、センサー110が、金属線によって構成されており、その金属線が配線されている位置(領域)における結露を検出(漏水を検出)することができる。また、より広い範囲で結露を検出することができる。
また、センサー110は、金属線によって構成されているため、手狭な場所や構造が複雑である場所等に、フレキシブルに設置することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る結露監視システム2は、第1実施形態に係る結露監視システム1の構成に加え、グラフ作成手段を備える。グラフ作成手段は、サーバ装置200に備えられ、記憶部210が記憶した水分量情報が示す空間の水分量の時間変化に倣って表すグラフを作成する。サーバ装置200がグラフを作成すると、端末装置300の表示部がそのグラフを表示する。
グラフ作成手段は、記憶部210を参照して、図6(a)の例に示すようなグラフを作成する。図6の例では便宜を図るために、建材に設置されたセンサー110の個数を2個に限定している。グラフ作成手段は、記憶部210が記憶する水分量情報が示す水分量をセンサー110毎にプロットする。
グラフ作成手段は、端末装置300から、測定した水分量の時間変化を示すグラフを表示することを要求するリクエストがあった際に、グラフを作成して、端末装置300に送信する。
結露監視システム2により、建築物の管理者は、結露が発生していることと、その位置と、だけではなく、結露(漏水)の程度を知ることができるため、例えば、場所に応じた漏水対策がとれるようになる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る結露監視システム3は、第1実施形態および第2実施形態に係る結露監視システム1の構成に加え、カレンダー作成手段を備える。カレンダー作成手段は、サーバ装置200に備えられ、記憶部210が記憶した水分量情報が示す空間の水分量が、予め設定された閾値よりも大きくなった時点を含む日について、その日を示す画像をハイライトしたカレンダーを作成する。サーバ装置200がカレンダーを作成すると、端末装置300の表示部がそのカレンダーを表示する。
カレンダー作成手段は、記憶部210を参照して、図6(b)の例に示すようなカレンダーを作成する。図6(a)の例においては、2014年7月20日に、センサー110_1における空間の水分量が予め設定された閾値を超えており、2014年7月21日に、センサー110_2における空間の水分量がその閾値を超えている。この場合、カレンダー作成手段は、図6(b)の例に示すように、2014年7月20日を示す画像と、21日を示す画像をハイライトしたカレンダーを作成する。
カレンダー作成手段は、端末装置300から、建材の状態を示した上記のカレンダーを表示することを要求するリクエストがあった際に、そのカレンダーを作成して、端末装置300に送信する。
結露監視システム3により、建築物の管理者は、その建築物の日ごとの状態を取得することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
上述した実施形態において、線上の絶縁体112と金属線111a、111bとを配置した後に、図7の例に示すように、絶縁体112を矢印Aの方向に引っ張り、取り除いても良い。この変形例に係るセンサーの製造方法では、絶縁体112は、導体で構成されていても良い。
上述した実施形態では、測定装置100が抵抗計から構成される電気抵抗計測部121を備えると記載したが、電気抵抗測定部121の代わりに電流計または電圧計が備えられても良い。この場合、水分量演算部122は、電流計または電圧計が測定した測定値に基づいて、センサー110が設置されている位置における空間の水分量を算出する。
上述した実施形態では、サーバ装置200の通知部220が、記憶部210が記憶した水分量情報が示す水分量が、予め設定された値よりも大きいか否かを判定すると記載した。この判定は、測定装置100の水分量演算部122が、水分量情報をサーバ装置200に送信する前に行うように構成しても良い。
端末装置300は複数備えられても良い。すなわち、この場合、複数の管理者が同時に建築物の状態を知ることができる。
上述した実施形態では、防水シート540は、断熱材530を保護すると記載したが、防水シート540が保護するものは断熱材530には限られず、基礎、柱、梁、耐力壁、剛床等、建築物を構成する躯体を保護するものであって良い。
上述した実施形態に係る結露監視システムは、建築物を総合的に、監視、及び/又は、管理、並びに修繕等の観点から、その他のセンサーとして、例えば、建築物内の温度を測定する温度センサー、建築物の振動を検知する加速度センサー、建築物の傾きを検知するジャイロセンサー、不審者の侵入を検知する防犯センサー(音声、振動等を検知できるセンサー)を備えても良い。これにより、建築物の長期保存と、100年建築物の達成と、安心した生活確保と、生涯の保障、並びに早めの修理が図れる等の数々の実益がある。
測定装置100は、図8に示すように、宅内LAN400aや、携帯端末のテザリング機能により接続される各通信事業者の無線通信網400bを介して、ネットワークNに接続するように構成しても良い。
結露監視システム1乃至3は、図9に示すような制御パネルを備えても良い。図9の例では、制御パネルは、送信ボタンと、結露検知ランプと、メモリ容量オーバーランプと、電源ボタンと、テザリングランプと、宅内LANランプと、を備える。
送信ボタンは、測定装置100にROMに蓄積された水分量情報をサーバ装置200に送信する際に使用される。結露検知ランプは、結露が発生したことを検知したときに点灯する。メモリ容量オーバーランプは、測定装置100のROMやサーバ装置200の記憶部210の容量がオーバーしたときに点灯する。電源ボタンは、測定装置100の電源を入れるとき、または切るときに押下するためのボタンである。テザリングランプは、測定装置100が、無線通信網400bに接続したときに点灯する。宅内LANランプは、測定装置100が宅内LANに接続したときに点灯する。
前述した各構造は、本発明の好ましい一例の説明である。従って、本発明は上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲において構成の一部を変更する構造とか、同じ特徴と効果を達成できる構造、等は、本発明の範疇である。
1:結露監視システム
100:測定装置
110、110_1、110_2:センサー
111a、111b:金属線
111a−1、111b−1:金属線の面
112:絶縁体
113:両面テープ
120:測定部
121:電気抵抗測定部
122:水分量演算部
200:サーバ装置
210:記憶部
220:通知部
300:端末装置
400a:宅内LAN
400b:テザリング機能により接続される各通信事業者の無線通信網
510:外壁
520:内壁
530:断熱材
540:断熱材を保護する防水シート
550:空間
N:ネットワーク
A、X:矢印

Claims (13)

  1. 離間して配置された二本の金属線で構成され、建築物の壁内の空間にある水滴、又は水分を検出するためのセンサーの製造方法であって、
    絶縁体を配置し、
    前記二本の金属線で前記絶縁体を挟むように、該二本の金属線のそれぞれを該絶縁体に密接させて配置する構成としたセンサーの製造方法。
  2. 前記二本の金属線と、前記絶縁体を密着して配置する構成とした請求項1に記載のセンサーの製造方法。
  3. 前記二本の金属線は、均等な間隔を持って離間して配置する構成とした請求項1または2に記載のセンサーの製造方法。
  4. 離間して配置された二本の金属線で構成され、建築物の壁内の空間にある水滴、又は水分を検出するためのセンサーの製造方法であって、
    線を配置し、
    前記二本の金属線で前記配置された線を挟むように、該二本の金属線のそれぞれを該配置された線に密接させて配置し、
    前記配置された線を取り除く構成としたセンサーの製造方法。
  5. 前記センサーは、建材用の両面テープ上に配置される構成とした請求項1乃至4のいずれか一項に記載のセンサーの製造方法。
  6. 離間して配置された二本の金属線から構成され、建築物の壁内に設置されたセンサーと、
    前記センサーが設置されている位置における前記壁内の空間にある水滴、又は水分の水分量を測定する測定手段と、
    前記測定手段が測定した前記空間にある水滴、又は水分の水分量を示す水分量情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶した水分量情報値が、予め設定された値よりも大きい場合に、該センサーが設置されている位置において結露が発生したことを通知する通知手段と、
    を備える構成とした結露監視システム。
  7. 前記記憶手段が記憶した水分量情報値を、時間経過に倣って表すグラフを作成するグラフ作成手段と、
    前記グラフ作成手段が作成したグラフを表示する表示手段と、
    を備える構成とした請求項6に記載の結露監視システム。
  8. 前記測定手段は、
    前記センサーを構成する二本の金属線の間の電気抵抗を測定する電気抵抗測定手段と、
    前記電気抵抗測定手段が測定した電気抵抗に基づいて、前記空間にある水滴、又は水分の水分量を算出する水分量演算手段と、
    を備える構成とした請求項6または7に記載の結露監視システム。
  9. 前記記憶手段が記憶した水分量情報値が、所定の設定値よりも大きくなった時点を含む日について、その日を示す画像をカレンダーに表示する表示装置を備える構成とした請求項6乃至8のいずれか一項に記載の結露監視システム。
  10. 前記センサーは、前記建築物の躯体を保護する防水シート上に設置される構成とした請求項6乃至9のいずれか一項に記載の結露監視システム。
  11. 前記建築物内の温度を測定する温度センサー、前記建築物の振動を検知する加速度センサー、前記建築物の傾きを検知するジャイロセンサー、不審者の侵入を検知する防犯センサーのうち少なくとも一つを備える構成とした請求項6乃至10のいずれか一項に記載の結露監視システム。
  12. 離間して配置された二本の金属線から構成され、建築物の壁内に設置されたセンサーが接続されたコンピュータが、
    前記建築物の壁内の空間にある水滴、又は水分の水分量を測定し、
    前記測定した水分量を示す水分量情報値を記憶し、
    前記記憶した水分量情報値が示す水分量が、前記コンピュータに予め記憶した所定の設定値よりも大きい場合に、結露が発生したことを通知する構成とした結露監視方法。
  13. 離間して配置された二本の金属線から構成され、建築物の壁内に設置されたセンサーが接続されたコンピュータに、
    前記建築物の壁内の空間にある水滴、又は水分の水分量を測定させ、
    前記測定した水分量を示す水分量情報値を記憶させ、
    前記記憶した水分量情報値が示す水分量が、前記コンピュータに予め記憶した所定の設定値よりも大きい場合に、結露が発生したことを通知させる構成とした結露監視プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108444719A (zh) * 2018-03-02 2018-08-24 北京理工大学 液滴碰撞高温壁面的可视化测试装置及其加热系统
CN109358253A (zh) * 2018-11-29 2019-02-19 南方电网科学研究院有限责任公司 一种充气型复合横担内部凝露试验系统及方法

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