JP2016045045A - 対象物検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロ波ドップラーセンサーによる測距方法には、2周波数信号を使った方法や1周波数でパーティクルフィルターの手法を使った方法などがある。これらはセンサーハードやソフトが複雑になり、高価になるという課題があった。
【解決手段】本発明の対象物検知装置は、ドップラー信号生成部で生成されたドップラー信号の周波数に基づいて、検知対象物の累積距離を算出する累積距離算出部と、累積距離算出部が算出した累積移動距離と、ドップラー信号の振幅強度の傾きと予め設定された所定値との比較結果と、に基づき、所定の基準点と検知対象物との間の距離を推定する距離推定部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定方向に伝播波を送り出すことで使用者の存在を検知する対象物検知装置に関する。
従来から、マイクロ波ドップラーセンサーなどのドップラーセンサーを用いて人体や尿流を検知することが行われている。マイクロ波ドップラーセンサーは、マイクロ波を伝播波として送信し、対象物によって反射したマイクロ波を受信することにより、対象物の動きを検出するセンサーのうち、センサーと検知対象物間の距離を測定する機能を有した対象物検知装置に関する。
マイクロ波ドップラーセンサーは、センサーから送信するマイクロ波の信号と、センサーから送信したマイクロ波が人体などの対象物によって反射してセンサーにより受信される信号の差分信号からドップラー信号を生成するものである。このドップラー信号は、対象物の動き(例えば、対象物の例として人体があり、人体の接近や離反)を表す信号であり、このドップラー信号から対象物の動きを検出することができる。
マイクロ波ドップラーセンサーにおいては、検知対象物のドップラー信号の周波数成分及びその信号振幅の大きさを示す振幅強度を抽出し、検知対象物の動きを検出するだけでなく、下記特許文献1に記載の技術では、2つの異なる周波数電波を送信して、2つの電波を受信した受信波の位相差及び受信波のドップラーシフトを検出することによって、検知対象物とセンサー間の距離を求めるものが開示されている。
また下記特許文献2には、ドップラー信号の振幅強度がセンサーと検知対象物間の距離の4乗に反比例することを使い、距離と検知対象物の大きさを未知数とし粒子を発生させるパーティクルフィルターの手法を使ってセンサーと検知対象物間の距離および検知対象物の大きさを推定する技術が開示されている。
特開平8―166443号公報 特開2011−64558号公報
特許文献1記載の方法では、2つの異なる周波数の電波を送受信する必要があるので、センサー回路の構成が複雑で高価なものになるという欠点があり、特許文献2記載の方法では距離の推定にパーティクルフィルターを利用しているので、推定のための多数の粒子を発生させ、多くの計算の高速処理を必要とし、高価になるという欠点がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で正確にセンサーと検知対象物間の距離を測距できる対象物検知装置を提供することを目的とする。
本発明に係る対象物検知装置は、吐水部から自動吐水する対象物検知装置であって、検知対象物を検知しようとする検知領域に送信波を送信する送信部と、前記検知領域の前記検知対象物によって反射された反射波を受信する受信部と、前記送信部によって送信された送信波と、前記受信部によって受信された反射波と、に基づいてドップラー信号を生成するドップラー信号生成部と、前記吐水部から自動吐水するための制御信号を出力する制御部と、を備え、前記ドップラー信号生成部で生成された前記ドップラー信号の周波数に基づいて、前記検知対象物の累積距離を算出する累積距離算出部と、前記累積距離算出部が算出した前記累積移動距離と、前記ドップラー信号の振幅強度の傾きと予め設定された所定値との比較結果と、に基づき、所定の基準点と前記検知対象物との間の距離を推定する距離推定部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る対象物検知装置によれば、ドップラー信号の振幅強度と周波数を算出し、更に周波数から算出される移動速度、移動速度を時間積分して得られる累積移動距離を用いて、移動距離に対する信号振幅強度の変化量(微係数)をドップラーセンサー自身が有する信号振幅強度の距離に対する変化量(微係数)と比較することで検知対象物とセンサー間の距離を容易に推定できる。検知対象物までの距離が推定できれば、検知対象物の動作の判断がより正確にできるという利点がある。
また本発明に係る対象物検知装置は前記所定の基準点と前記検知対象物との間の距離の推定において、前記ドップラー信号に基づき前記検知対象物の動作を検知する検知部が、前記検知対象物の静止を検知したときの前記距離推定部による推定距離を第一静止推定距離とすることを特徴とする。
また本発明に係る対象物検知装置によれば、検知対象物の動作を検知する検知部が検知対象物の静止を検知したときに推定開始するので、検知対象物である使用者が機器を使用しようとするときを抽出して確実にセンサーと検知対象物間の距離を推定できる。
また本発明に係る対象物検知装置は、前記距離推定部が推定距離を前記第一静止推定距離とした後、前記検知対象物が静止状態から移動状態になった場合、前記距離推定部は、静止時の最大信号振幅強度と移動時の信号振幅強度を比較し、前記移動時の信号振幅強度が大きいときは、前記検知対象物が前記送信部又は前記受信部のどちらか一方に接近しているとして、前記第一静止推定距離から移動距離分を差分し、その時点の推定距離とし、前記移動時の信号振幅強度が前記静止時の最大信号振幅強度より小さいときは、前記検知対象物が前記送信部又は前記受信部のどちらか一方から離反しているとして、前記第一静止推定距離に移動距離を加算し、その時点の距離を推定とすることを特徴とする。
また本発明に係る対象物検知装置によれば、一旦検知対象物とセンサー間の距離(静止推定距離)が推定できると、その後はその静止推定距離とドップラー周波数と信号振幅強度を使って検知対象物の移動に伴い変化する距離が継続的に推定できる。
また本発明に係る対象物検知装置は、前記検知対象物が静止状態から移動状態になった場合に前記距離推定部が継続推定距離を推定した後、再び前記検知対象物が静止したとき、前記検知対象物の静止を検知したときの前記距離推定部による推定距離を第二静止推定距離とし、前記第二静止推定距離と前記継続推定距離の差の絶対値が所定の閾値より大きいとき、前回静止判断した検知対象物と今回静止判断した検知対象物が異なり、前記第二静止推定距離と前記継続推定距離の差の絶対値が所定の閾値以内のとき、前記前回静止判断した検知対象物と前記今回静止判断した検知対象物が同一と判断することを特徴とする。
また本発明に係る人体検知装置によれば、一旦検知対象物とセンサー間の距離を推定し、静止推定距離とした後、再移動したときのドップラー信号の周波数と振幅強度を使って推定した継続推定距離と再移動後の再静止時の第二静止推定距離が閾値以上に異なるとき、前回静止物体と今回静止物体は異なると判断することで、体と体以外の手などの物体とを容易に判断できる。
本発明によれば、簡単な構成で正確にセンサーと検知対象物の距離が推定できる対象物検知装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る対象物検知装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係る対象物検知装置に移動体が接近したとき、横軸を時間としたときのドップラー信号を示した図である。 本発明の実施形態に係る対象物検知装置のドップラー信号の振幅強度の移動体とセンサー間の距離に関する微係数を示した図である。 本発明の実施形態に係る対象物検知装置を小便器に適用したときのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る対象物検知装置を自動水栓に適用したときのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る対象物検知装置を大便器に適用したときのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。各図面中、同様の構成要素には同一の符合を付して詳細な説明は適宜省略する。図1は、本発明の実施形態に係る対象物検知装置のブロック図である。
図1に示すように、対象物検知装置10は次のような構成で機能する。送信部20で送信電波を生成し、アンテナ21を通して検知方向に向けてマイクロ波を放射、送信し、このマイクロ波の反射波をアンテナ21(図1では送受信アンテナを同じに表記しているが、別体でもよい)で受信して、受信信号と発信信号の一部をミキサ部23に送信し、ダイオードのような非線形入出力素子を利用して信号を混合する。次にミキシングした信号をフィルタ回路24に通すことで検知対象物の移動速度に応じた低周波のドップラー信号を抽出する。フィルタ回路24で抽出されたドップラー信号を使って、処理部30でドップラー信号の周波数、振幅強度の推定、周波数から移動速度を算出し、移動速度から累積移動距離、およびこれらの情報を利用して検知対象物とセンサー間の距離を推定する。判別部31では処理部30で算出した速度や推定距離などを使い、人の行動を判断する。またメモリ部32は、事前に計測されたセンサー自身の検知対象物とセンサー間の距離に関する振幅強度の微係数が記憶されており、処理部30で実測のドップラー信号から算出したドップラー信号振幅の移動距離に関する微係数と比較することで検知対象物とセンサー間の距離が推定できるようになっている。処理部30で推定された検知対象物の距離や移動速度などを利用して、判別部31で判断された検知対象物の動きの結果を外部の機器制御部5に送付し、機器の制御を行うようになっている。
なお、本実施形態では、外部に機器制御部5を設置した例を示すが、検別部31に機器制御部5を含めてもよい。
続いて、図2を参照しながら、ドップラー信号の特徴について説明する。図2は、物体がマイクロ波センサーに接近したときの時間軸に関する信号変化を模式的に示した図である。図2に示すように、ドップラー信号の振幅強度は物体がセンサーに接近すればするほど大きくなる。しかし、横軸が時間の場合、時間と振幅強度の変化に一定の関係は存在しない。
図3はセンサーと物体の距離に対するドップラー信号の振幅強度の微係数を示す。図3のように横軸を距離xにすれば、振幅強度の微係数dyは次のような式に近似できる。
ドップラーセンサーを使って、数式1の関係式を実験的に予め求めれば、数式1を決定し、メモリ部32に記憶させておくことができる。
処理部30は、ドップラー信号に基づいて、その周波数をフーリエ変換または自己回帰モデルによる周波数推定などにより、その信号振幅強度は例えば信号の極大極小値の差分などの方法で求めることができる。ドップラー周波数が既知となれば、検知対象物の移動速度は数式2を使って求めることができる。
以上のようにして検知対象物の移動速度が決定できれば、それを時間積分して累積移動距離とする。このとき、累積移動距離の算出開始時刻は、移動物体が存在しないときのドップラー信号よりある一定以上の大きな信号振幅となるときとするので、累積移動距離は絶対的な距離でなく、何かの移動物体を検知したと判断した地点を基点とした相対的な移動距離ということになる。
次に累積移動距離と信号振幅強度を使って、距離に対する信号振幅強度の微係数の算出方法について説明する。信号の極大極小値毎の累積移動距離はこれまで説明した方法で既知にでき、これらの値をメモリ部32に記憶しておく。微係数の算出に要する移動距離を非常に短い距離とし、その移動間の極大極小値のデータを利用するようにすれば、振幅強度の微係数はこれらのデータを利用して、例えば微係数が距離の一次式となるとして最小二乗法で近似し、その傾きを振幅強度の微係数とすることができる。このとき一次式近似でなく数式1などを使用してもよい。
図4は実施例1の小便器に対象物検知装置を使用したとのフローチャートを示した図である。図4に示すように、ステップS501では、本発明の対象物検知装置を用い、人体の接近の検知を開始する。人体接近の検知は、ドップラーセンサーから電波を送信し、ドップラー信号をサンプリングすることから始まるが、ステップS502では、センサー信号の値の絶対値が人体や移動体の存在しない暗ノイズを超える値である設定値1以上であるかを評価する。センサーデータ値が設定値1を越えなければ、人体を検知していないとしてステップS502を繰り返し、設定値1を超えれば、ステップS503に進む。
ステップS503では、移動中の人体を検知したとしてステップS504へ進む。
ステップS503で、移動中の人体を検知したのでステップS504以降では移動中の人のドップラー信号の周波数と信号振幅強度を継続的に解析し、ステップS505へ進む。
このときの周波数の解析方法は前述のように自己回帰モデルによる方法やフーリエ解析などを用い、振幅強度の解析にはドップラー信号のピーク値の検出による最小ピーク、最大ピークの差分で振幅を推定する方法などで解析を行う。
ステップS505では、ステップS504から解析開始したドップラー信号の周波数と数式2を使って人体の移動速を算出し、周波数解析開始時の距離を0として、速度を時間積分することで累積移動距離を算出する。これらは処理部30で処理される。また、ドップラー信号のピーク時毎に推定される信号振幅強度とその時点の累積移動距離をメモリ部32に記憶させる。
ステップS506では、設定値1より大きな設定値2以上に振幅強度がなっているかを確認し、信号振幅強度が設定値2以上であればステップS507で人体の接近方向への移動と判断し、設定値2より小さければステップS510に進む。
ステップS508ではステップS504以降継続的に解析しているドップラー周波数と振幅強度を使って、人の静止を判断する工程を開始する。判断の基準はドップラー周波数が非常に小さくて、信号振幅強度も小さくなれば人体の静止と判断する。
ステップS509ではステップS508で説明した方法で人の静止を判断する。静止していないときはステップS506以降を繰り返す。人が静止したと判断すればステップS513に進む。
一方、ステップS506で信号の振幅強度が設定値2より小さかった場合、ステップS510に進む。ステップS510では、現在検知中の人体が、更に移動して退去する過程で生じる現象が退去判断条件として設定されている。一定距離以上の移動動作と振幅強度が設定値1以上を継続したかを評価し、条件を満たせばステップS511へ進み、不在判断し、ステップS512で初期状態に戻る。一方、退去条件を満たしていないときは、まだ人が存在するとしてステップS506に戻る。
ステップS513では、人体が静止する前のドップラー信号の振幅強度と累積移動距離のデータを使って、静止時点に一番近い累積移動距離から、各ピーク地点の距離を算出し、この距離を横軸に、信号振幅強度を縦軸にして、最小二乗法の直線近似で傾きを算出し、これを信号振幅強度の距離に関する微係数(以下微係数と表記する)とする。また、ここでは微係数の算出には最小二乗法の直線近似を例示したが、数式1のような曲線やその他の数式を用いてもよい。更に最小二乗法では相関係数を算出し、その値に閾値を設けて、微係数の値の採用可否を決定することも良い。これによりドップラーセンサーの多重反射による低在波やその他のノイズの影響を受けにくくできる。
ステップS514では、ステップS513で算出した微係数を、図3に示すドップラーセンサーの距離に関する微係数(以下センサー固有の微係数と表記)とを比較することにより、人体の静止距離を推定する。
ステップS515では、ステップS514で推定した静止位置が、ドップラーセンサーが設置されている機器(ここでは小便器)を使用する範囲内である設定値3以下かどうかを判断する。推定位置が設定値3以下であれば、機器を使用するとしてステップS516で機器の利用者と判断する。また、推定位置が設定値3より遠いときは、利用者とは判断せずにステップS517に進み、遠くでの静止状態から再移動開始を検知する工程に移る。
ステップS516では、機器の利用者と判断するので、小便器で放尿前の便器洗浄(前洗浄)が予め設定されていれば、機器制御部5が前洗浄を実施する。その後、ドップラーセンサーによる尿検知で放尿を検知し、ステップS517でドップラー信号の振幅強度が静止前と同等レベルかどうかを検知し、体全体の動きと手などの僅かな動きとの区別を行う。
ステップS517で、判断は人の静止状態でドップラー信号の振幅強度が静止直前の信号振幅と同等レベルであれば、ステップS518で人体の再移動と判断する。また、ステップS517で信号振幅が静止前と大きく異なるときは、人体の再移動と判断せず、再びステップS517に戻る。
ステップS518で人体の再移動と判断した後、信号振幅が静止時より小さくなっていくことを確認し、信号振幅強度が小さくなればステップS520で退去方向、信号振幅強度が大きくなれば、ステップS521で接近方向に移動と判断し、それぞれの移動方向に移動したとして、静止推定距離と累積移動距離を使ってステップS522で継続推定距離を推定する。
ステップS523で、ステップS506へ戻り、一旦静止した人が最接近して来るか、または退去するかの判断を行う。
以上、本発明の対象物検知装置を小便器に設置したときの実施例を示したが、図5は本発明の対象物検知装置を自動水栓に設置したときのフローチャートを示す。以下に図5のフローチャートにより、自動水栓の事例を説明する。
ステップS601では、図5の小便のフローチャートステップS501からS514を実施し、検知対象物が静止し、静止推定距離を計算し、ステップS602に進む。
ステップS602では静止推定距離が自動水栓を利用する人の人体とセンサー間の距離範囲である設定値10以下かどうかを確認する。ここで設定値10以下ならば、ステップS603へ、設定値10より大きければ、ステップS604に進む。尚、人の人体とセンサー間の距離とは、センサーの所定の基準点と人の人体との間の距離であり、所定の基準点とは、受信センサーや送信センサーの位置であってもセンサーから一定の距離である位置であってもよい。
ステップS603では、人体が自動水栓を使用できる範囲内に存在するとして、人体静止カウンターを1にし、ステップS606に進む。この人体静止カウンターは、自動水栓を使用できる位置に人体が静止していれば、1に使用できる位置に静止していなければ0(初期値)に設定される。
一方、ステップS604では、人体の静止位置が遠いので自動水栓を利用できる人はいないとして、人体静止カウンターは0のままで、ステップS605へ進む。
ステップS605では人の存在は認識しているが、自動水栓を利用できる範囲外であるためにステップS506(図4)に戻り、以下、人が自動水栓操作範囲内に入って来るのか、それとも退去するのかを判断する。
ステップS606では振幅強度が設定値11以上かを判断する。これは簡易的に移動体(手か体)がセンサーに接近しているかを判断するためのものである。設定値11以上ならS607に進み、設定値11を超えなければS608以下に進み、退去またはその後の接近を判断する。
ステップS608では、一定距離以上の移動と信号振幅が設定値1以下の状態が継続したかを判断し、YESの場合S609で不在判断を行い、NOの場合S606に戻り、センサーへの接近または退去判断を繰り返す。
ステップS609で不在判断すれば、ステップS610でて動作カウンター、人体静止カウンターおよび累積移動距離を0にリセットし、S611でステップS501(図4)に戻る。
ステップS607では、ドップラー信号から算出した移動速度と信号の振幅強度を用い、静止判断を行い、静止したと判断すればS612へ、静止していないと判断すればS606へ戻る。
静止したと判断したら、ステップS612で継続推定距離を算出する。これは前回の静止推定距離と再移動後の移動方向(センサーへの接近か退去かの方向)と累積移動距離を使って計算する。
ステップS613では信号振幅強度のピーク値になる累積移動距離と振幅強度を使って、例えば直線近似の最小二乗法などの方法で振幅強度の移動距離に対する微係数を算出する。
ステップS614では、予めメモリ記憶部32に記憶させているセンサー固有の微係数と距離の関係データとS613で算出した微係数を比較することで、第二静止距離を推定する。
ステップS615ではS614で算出した第二静止距離とS613で算出した継続推定距離を比較し、設定値12以上の差があればS616に進み、体以外の手などが移動したと判断し、設定値12より小さければ、S617へ進み、体の再移動後、再静止したと判断し、続いてS618に進み、S606に戻る。ここで継続推定距離と第二静止距離の差で移動体を判別しているのは、継続推定距離では、前回の移動体の信号振幅の静止信号振幅を基準にその後の移動体の信号振幅の大きさで接近、退去を判断しているので、同一地点で体と手がセンサーに接近方向に動けば、体は接近と判断されるが手は離反と判断され、推定距離に誤差が生じる。ところが第二静止推定距離は、移動方向に関係なくほぼ正確な距離が推定できるので継続推定距離に誤りが生じていることがわかる。その原因が移動体の変化であり、このことを使ってステップS616でこの移動は体でなく手の移動と判断する。
ステップS619では手の移動がどの地点で静止したのかで自動水栓の使用範囲で手を静止させたかを確認する。静止位置は第二静止推定距離で判断し、自動水栓を利用できる範囲内である設定値13以下であるかを確認し、設定値13であれば、S620で自動水栓を利用する意図で手を挿入したと判断し、手動作カウンターを1にして、S621で機器の利用と判断し、機器制御部5を使って自動水栓から吐水させる。
S619で静止位置が設定値13以上のときはS624へ行き、S606に戻る。
ステップS622では現在自動水栓を使用中の手の動きによるドップラー信号を使って継続推定処理を計算し、その距離が自動水栓を使用する範囲である設定値13より大きいかを確認する。推定距離が13より小さいときは、機器の利用が継続しているとしてS621に戻り、推定距離が設定値13より大きくなればS623で機器の利用終了と判断し、機器制御部5を使い、止水する。
S623で自動水栓の使用を中止したと判断しても、再び使用することやそのまま退去することを検知するためにS624ではS606に戻る。
以上、本発明の実施例2として対象物検知装置を自動水栓に設置したときの実施例を示したが、図6は本発明の対象物検知装置を大便器に設置したときの実施例3のフローチャートを示す。以下に図6のフローチャートにより、大便器の動作を説明する。
ステップS701では図4のステップS501からS514を実施した後、S702に進む。
ステップS702では静止推定距離が設定値21以下かを確認する。設定値21は大便器前に使用者が立ち止まる距離の範囲である。静止推定距離が設定値21より遠ければ、ステップS704で立ち止まった人を使用者と見なさず、ステップS705でステップS506へ戻り、再び人が移動して大便器使用位置で静止するか、そのまま退去するかを判断する。ステップS702で静止推定距離が設定値21以下であれば、ステップS703で大便器使用範囲内に人が居ると判断し、人体静止カウンターを1にすると共に機器制御部5を使って、大便器の便蓋を開け、便座ヒータを駆動し、ステップS706に進む。
ステップS706では、一旦大便器前で静止した人体の再移動を検知するために、ドップラー信号の振幅強度が設定値22以上かを確認する。ここで設定値22は便器前で静止した人が着座したときのドップラー信号の振幅強度に相当する大きさにする。ステップS708以降で体の動きか他の部位の動きかを判断する。S706では振幅強度が設定値22以上であればS708に、設定値22を超えなければS709に進む。
ステップS709以降では、一旦大便器前で静止した人を検知した後、便器を使わずに立ち去るのかどうかの確認を行っている。S709では累積移動距離と振幅強度を使って立ち去り判断条件である一定以上の距離の移動と信号振幅強度が小さくなっていることを確認する。S709の条件を満たせば、S710で不在判断を行い、S711で人体静止カウンターを0にリセットして、S712で初期状態に戻る。S709の条件を満たさなければS706に戻り、着座するのか立ち去るのかの判断工程を繰り返す。
ステップS708では、ドップラー周波数と振幅強度を使って、静止判断を行い、静止判断すればS713に、静止判断できなければS706に進む。
ステップS713では前回の静止推定距離、接近退去の移動方向、累積移動距離を用いて継続推定距離を算出する。
ステップS714では、振幅強度の距離に関する微係数を算出し、S715でセンサー固有の微係数と比較することで静止距離を推定し、第二静止推定距離とする。
ステップS716では、第二静止推定距離と継続推定距離の差の絶対値が設定値23以上かを判断し、設定値23以上のときはS718、それ以外のときはS717に進む。
ステップS718では、今回の動きを体以外の動きと判断し、ステップS719に進み、S706以降を繰り返す。
ステップS717では、今回の動きは体が移動したものと判断し、S720に進む。
ステップS720では、第二静止推定距離を使い、静止位置が便器に人が着座したときの距離の範囲に相当する設定値24以下かどうかを判断し、YESであればS721へ、N0であればS724へ進む。
ステップS721では、人が便座に着座している状態と判断して、着座カウンターを1にする。着座カウンターが1のとき、人が大便器の局部洗浄スイッチ(図示せず)を操作すれば洗浄可能であるが、着座カウンターが0のときは局部洗浄スイッチを操作しても洗浄できないようになっている。これらの制御は機器操作部5で行われる。
ステップS722では、着座中の人が離座したかを継続推定距離で判断する。着座中の人が立ち上がるまでに要する距離が設定値25に相当する。着座状態であるので、移動方向は離座方向に限定されるので継続推定距離で判断可能である。移動により継続推定距離が設定値25より、小さいときは着座中と判断しS722に戻る。逆に設定値25より大きければ、S723に進み、離座判断し、着座カウンターを0にし、S724に進む。S724ではその後の退去あるいは再着座を判断するためにS706以降を繰り返す。
以上、本発明の対象物検知装置を小便器、自動水栓、大便器の3通りに実施した実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。例えば、静止推定距離はセンサー固有の信号振幅の距離に関する微係数の関数と比較することで推定すると説明しているが、予め閾距離に相当する微係数(閾微係数とする)を決め、実測の微係数が閾微係数より小さければ、閾距離内であると判断してもよい。
5:機器制御部
10:対象物検知装置
20:送信部
21:アンテナ
22:受信部
23:ミキサ部
24:フィルタ回路
30;処理部
31:検知部
32:メモリ部

Claims (4)

  1. 吐水部から自動吐水する対象物検知装置であって、
    検知対象物を検知しようとする検知領域に送信波を送信する送信部と、
    前記検知領域の前記検知対象物によって反射された反射波を受信する受信部と、
    前記送信部によって送信された送信波と、前記受信部によって受信された反射波と、に基づいてドップラー信号を生成するドップラー信号生成部と、
    前記吐水部から自動吐水するための制御信号を出力する制御部と、を備え、
    前記ドップラー信号生成部で生成された前記ドップラー信号の周波数に基づいて、前記検知対象物の累積距離を算出する累積距離算出部と、
    前記累積距離算出部が算出した前記累積移動距離と、前記ドップラー信号の振幅強度の傾きと予め設定された所定値との比較結果と、に基づき、所定の基準点と前記検知対象物との間の距離を推定する距離推定部と、を備えることを特徴とする対象物検知装置。
  2. 前記所定の基準点と前記検知対象物との間の距離の推定は、前記ドップラー信号に基づき前記検知対象物の動作を検知する検知部が、前記検知対象物の静止を検知したときの前記距離推定部による推定距離を第一静止推定距離とすることを特徴とする請求項1に記載する対象物検知装置。
  3. 前記距離推定部が推定距離を前記第一静止推定距離とした後、前記検知対象物が静止状態から移動状態になった場合、
    前記距離推定部は、静止時の最大信号振幅強度と移動時の信号振幅強度を比較し、前記移動時の信号振幅強度が大きいときは、前記検知対象物が前記送信部又は前記受信部のどちらか一方に接近しているとして、前記第一静止推定距離から移動距離分を差分し、その時点の推定距離とし、
    前記移動時の信号振幅強度が前記静止時の最大信号振幅強度より小さいときは、前記検知対象物が前記送信部又は前記受信部のどちらか一方から離反しているとして、前記第一静止推定距離に移動距離を加算し、その時点の距離を推定とすることを特徴とする請求項2に記載する対象物検知装置。
  4. 前記検知対象物が静止状態から移動状態になった場合に前記距離推定部が継続推定距離を推定した後、再び前記検知対象物が静止したとき、前記検知対象物の静止を検知したときの前記距離推定部による推定距離を第二静止推定距離とし、
    前記第二静止推定距離と前記継続推定距離の差の絶対値が所定の閾値より大きいとき、前回静止判断した検知対象物と今回静止判断した検知対象物が異なり、
    前記第二静止推定距離と前記継続推定距離の差の絶対値が所定の閾値以内のとき、前記前回静止判断した検知対象物と前記今回静止判断した検知対象物が同一と判断することを特徴とする請求項3に記載する対象物検知装置。
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