JP2016045014A - 水中音響機器を備えた船舶 - Google Patents

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Yuki Ishii
佑樹 石井
浩之 細谷
Hiroyuki Hosoya
浩之 細谷
吉住 和洋
Kazuhiro Yoshizumi
和洋 吉住
吉田 豊
Yutaka Yoshida
豊 吉田
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Abstract

【課題】簡易かつ低コストな手段で、水中音響機器に伝搬するノイズを低減し、受波感度(SN比)を向上させる。
【解決手段】喫水線下の船体の外表面に水中を伝搬する音波の受信部を有する水中音響機器を備えた船舶において、前記船体の音波発生源で発生した音波が水中を伝搬して前記受信部に到達する経路に面した前記船体の外表面の領域に開口し、前記船体の周辺の水と同等の音響インピーダンスを有する媒質が充填された有底の筒形空間を有する少なくとも1つの減音装置を備え、前記筒形空間の開口から底までの軸方向長さをLとし、前記音波発生源から発生する少なくとも1つの音波の波長をλとし、nを0又は正の整数としたときに、次式:L=λ/4+λ・n/2で満たされる関係が成立している。
【選択図】図1

Description

本開示は、喫水線下の船体外表面に水中を伝搬する音波の受信部を有する水中音響機器を備えた船舶に関する。
魚群探知機のソナーや音波式の速度計等の水中音響機器を備えた船舶は、自船のプロペラ、膜波、砕波等から生じる音波や、機器類(主機、補機類等)の振動から発せられる音圧変動が水中を伝搬して水中音響機器に伝わり、これらが水中音響機器でノイズとして観測される。そのため、水中音響機器の受波感度(SN比)が悪化するという問題がある。
ノイズとして水中音響機器に伝わる音波には、プロペラなどから直接水中音響機器に伝わる音波と、機器類で発せられた音波が船体外表面に沿って回折しながら水中音響機器に伝わる音波等がある。
この問題を改善するため、例えば、特許文献1には、プロペラで発生したキャビテーションが崩壊する時発生するノイズを緩和するため、プロペラキャビテーションが水中音響機器に直接伝搬する経路に、空気を吹き出す多数の噴出口を有する遮蔽フィンを船底外表面から突設した手段が開示されている。
また、特許文献2には、船体の周りを流れる気泡の影響を避けるため、水中音響機器を内蔵したドーム型ケーシングを船底から突設可能にした構成が開示されている。
さらに、特許文献3には、プロペラキャビテーションが発生する音源と水中音響機器の音波受信部との間の船体外表面に、船体外表面に沿って水中音響機器に到達する回折波を低減するため、回折波の伝搬経路に空気吹出部を設けた構成が開示されている。
実開昭61−034486号公報 実開平01−141195号公報 特開2012−091539号公報
特許文献1及び2に開示された手段は、構成が複雑かつ高コストになる。特に、特許文献1に開示された手段は、船体外表面から遮蔽フィンを突出させるため、船体抵抗が増加するという問題がある。
特許文献3に開示された構成も、空気吹出部に空気を送る送気管などの設備を設ける必要があるため、構成が複雑かつ高コストになるという問題がある。
本発明の少なくとも一態様は、かかる従来技術の課題に鑑み、簡易かつ低コストな手段で、水中音響機器に伝搬するノイズを低減し、受波感度(SN比)を向上させることを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る船舶は、
喫水線下の船体の外表面に水中を伝搬する音波の受信部を有する水中音響機器を備えた船舶において、
前記船体の音波発生源で発生した音波が水中を伝搬して前記受信部に到達する経路に面した前記船体の外表面の領域に開口し、前記船体の周辺の水と同等の音響インピーダンスを有する媒質が充填された有底の筒形空間を有する少なくとも1つの減音装置を備え、
前記筒形空間の開口から底までの軸方向長さをLとし、前記音波発生源から発生する少なくとも1つの音波の波長をλとし、nを0又は正の整数としたときに、次式:
L=λ/4+λ・n/2
で満たされる関係が成立している。
ここで「音響インピーダンス」とは、媒質の密度と媒質中の音速との積で表される。異なる媒質間を音波(例えば超音波)が進むとき、媒質間の音響インピーダンスの差が大きいほど反射波の反射量が多くなり、音響インピーダンスの差が小さいほど反射せずに透過する透過量が多くなる。そして、媒質間の音響インピーダンスに差がないとき、音波はすべて透過する。
また、ここで「水」とは、真水及び海水のいずれでもよく、両者を含むものとする。
前記筒形空間に水と同等の音響インピーダンスを有する媒質(例えば海水)が充填されると、船体外表面を伝搬してきた音波は全く反射することなく筒形空間に入射する。そして、筒形空間は入射した音波の波長λに対して(λ/4+λ・n/2)、言い換えれば、波長λの(1/4+n/2)倍の軸方向長さを有しているので、筒形空間に入射した音波は筒形空間の底面で反射し、筒形空間の入口で船体外表面を伝搬してきた音波と逆位相となる。そのため、両音波は互いに打消し合って消滅するため、船体の音波発生源で発生した音波は水中音響機器にノイズとして受信されない。
このように、簡易かつ低コストな手段で、即ち、船舶に大きな改造などを要せず、水中音響機器の受波感度(SN比)を向上できる。
(2)幾つかの実施形態では、
前記少なくとも1つの減音装置は、第1の減音装置及び第2の減音装置を含み、
前記第1の減音装置によって規定される筒形空間の軸方向長さは、前記第2の減音装置によって規定される筒形空間の軸方向長さと異なっている。
前記構成(2)によれば、各筒形空間によって音波発生源から発生した複数の異なる波長λの音波を消滅させることができ、ノイズ低減効果を向上できる。
(3)幾つかの実施形態では、
前記少なくとも1つの筒形空間によって規定される軸方向長さが可変である。
前記構成(3)によれば、1個の筒形空間で異なる波長の音波を消滅させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、
前記少なくとも1つの筒形空間に、前記船体の周辺の水が充填されるように構成されている。
前記筒形空間は入口が開放された開放空間となっているため、船舶の航行時筒形空間に水が自然に充填される。前記構成(3)によれば、筒形空間に媒質を充填する操作が不要になる。
(5)本発明の少なくとも一態様に係る船舶は、
喫水線下の船体の外表面に水中を伝搬する音波の受信部を有する水中音響機器を備えた船舶において、
前記船体の音波発生源で発生した音波が水中を伝搬して前記受信部に到達する経路に面した前記船体の外表面に、前記音波を反射するための自由表面を形成する気体で満たされた領域を有する減音装置を備える。
ここで、「自由表面」とは音波を反射する際に、圧力上昇せずに音波を反射可能な表面であり、反射された音波が逆位相になる表面を言う。
前記構成(5)において、船体の音波発生源で発生した音波は前記自由表面で逆位相に反射する。逆位相で反射された反射波は前記音波の入射波と互いに打消し合って両者は消滅する。そのため、船体の音波発生源で発生した音波は、水中音響機器にノイズとして受信されないため、水中音響機器の受波感度(SN比)を向上できる。
このように、船体の外表面に前記構成の減音装置を設けるだけの簡単かつ低コストな構成で、水中音響機器の受波感度(SN比)を向上できる。
(6)幾つかの実施形態では、
前記減音装置は、前記気体としての空気で満たされた領域を含むゴム材で構成されている。
前記構成(6)によれば、安価なゴム材を使用することで、前記減音装置を低コストで製造できる。
本発明の少なくとも一態様によれば、音波発生源で発生した音波が海水中を伝搬して水中音響機器に到達する経路に、前記構成の筒形空間又は減音装置を形成するだけの簡易かつ低コストな手段で、水中音響機器に伝搬するノイズを低減し、受波感度(SN比)を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る水中音響機器装備船の全体構成図である。 前記実施形態における一つの筒形空間の反射波の挙動を示す説明図である。 前記実施形態における別な筒形空間の反射波の挙動を示す説明図である。 本発明の別な一実施形態に係る筒形空間の断面図である。 本発明のさらに別な一実施形態に係る水中音響機器装備船の全体構成図である。 図5に示す実施形態における減音装置の断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
本発明の一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1において、船舶10Aは船体内部に魚群探知機のソナーや音波式の速度計等の水中音響機器を備え、喫水線Wより下方の前部船底外表面に該水中音響機器の受発信部12を備えている。また、船尾部の喫水線下に推進用のプロペラ14を備えている。
受発信部12は、例えば魚群探知機のソナーであれば、受発信部12から海中に向けて超音波を発信し、その反射波を受発信部12で捉えることで、魚群の位置を計測する。
プロペラ14の回転により生じる振動から発せられる音波、例えばプロペラ14で発生したキャビテーションから発信される音波は海水中を船体外表面を回折しながら船体前部に伝搬する。
本実施形態では、プロペラ14で発生した音波が海水中を船底外表面10aを回折しながら受発信部12に伝搬する経路に、2個の筒形空間16及び18が形成されている。筒形空間16及び18は船体の前後方向に間隔を置いて配置されている。筒形空間16及び18の横断面は円形であっても角形であってもよく、特定の断面形状に限定される必要はない。
筒形空間16及び18は、ここから海水が船体の内部に浸入しないように、水密性の剛性の隔壁で構成されている。筒形空間16及び18の入口は開放され、船舶10Aの航行時には海水で満たされている。筒形空間16及び18の軸線は軸方向に直線状に配置されている。
筒形空間16及び18の軸方向は船底外表面10aに対して垂直方向に形成されているが、船底外表面に対してある程度斜めに傾斜して形成されてもよい。即ち、船舶外表面に沿って伝搬する音波が入射可能な角度であればよい。
筒形空間16及び18は、プロペラ14で発生する音波のうち、異なる波長の音波を消波すべきターゲットとしているため、筒形空間16の軸方向長さHと筒形空間18の軸方向長さHとは異なっている(H≠H)。
即ち、筒形空間16の軸方向長さHは、ターゲットとなる音波の波長λの(1/4+n/2)倍となるように設定され(nは0又は正の整数)、筒形空間18の軸方向長さHはターゲットとなる音波の波長λの(1/4+n/2)倍となるように設定されている。
かかる構成において、船底外表面10aに沿って伝搬してきた音波は、筒形空間16及び18の入口開口16a及び18aから筒形空間16及び18に入射する。船舶10の航行時、筒形空間16及び18には自然に海水が流入し海水で満たされている。そのため、音波は筒形空間16及び18の入口開口16a及び18aで反射波が発生せずに筒形空間16及び18に入射する。
筒形空間16及び18に夫々入射した音波は筒形空間16及び18の内部を軸方向に伝搬し、底面16b及び18bで反射する。
図2に示すように、この時、筒形空間16に入射した波長λの音波Sは、剛性の底面16bで逆位相に反射する。反射した音波Sは筒形空間16の入口付近を伝搬する波長λの音波Sと互いに打消し合って消滅するため、波長λの音波は水中音響機器12に到達しない。
また、図3に示すように、筒形空間18に入射した波長λの音波Sは、剛性の底面18bで逆位相に反射する。反射した音波Sは筒形空間18の入口付近を伝搬する波長λの音波Sと互いに打消し合って消滅するため、波長λの音波は水中音響機器12に到達しない。
そのため、プロペラ14から伝搬した音波のうち、波長λ及びλの音波は、水中音響機器12にノイズとして受信されないため、水中音響機器12の受波感度(SN比)を向上できる。また、この効果を船体に筒形空間16及び18を形成するだけの簡易かつ低コストな手段で達成できる。
なお、船底外表面10aに形成される筒形空間の数は、水中音響機器12に伝搬する音波に含まれる波の種類に応じて形成することができる。また、同一波長の音波を消滅するための筒形空間は数が多いほど消滅効果を大きくすることができる。さらに、筒形空間が形成される位置を適宜選択することで、消滅効果を高めることができる。
また、本実施形態では、筒形空間16及び18の内部に海水を導入するようにしたが、筒形空間16及び18の内部に海水と音響インピーダンスが同等の別な媒質を充填するようにしてもよい。例えば、海水と音響インピーダンスが同等のゴム材を充填するようにしてもよい。このように、安価なゴム材を充填することで、低コスト化できる。
次に、本発明の別な一実施形態を図4に基づいて説明する。
図4において、プロペラ14で発生した音波が海水中を船底外表面10aを回折しながら受発信部12に伝搬する経路に、筒形空間20が形成されている。筒形空間20の形状及び大きさは、前記実施形態における筒形空間16又は18と同一に形成されている。また、入口開口20aは開放され、隔壁は水密性の剛性の隔壁で構成されている。
加えて、筒形空間20は、底面20bを水密に貫通するように配置されたピストン軸22と、ピストン軸22の先端に一体に設けられたピストン24と、船体内部に設けられ、ピストン軸22を筒形空間20の軸方向に駆動する駆動装置26を備えている。
ピストン24は筒形空間20の内周面20cと水密状態で往復可能である。ピストン軸22は筒形空間20の底壁との間の隙間には水密なシール性を有するシール材(不図示)が設けられている。また、駆動装置26は、例えば、2個の油圧室を有し、該2個の油圧室に圧油を給排することで、ピストン24を往復動させる油圧シリンダ装置で構成されている。
本実施形態では、ピストン24を筒形空間20の軸方向に摺動させることで、筒形空間20の軸方向長さを可変とすることができる。そのため、筒形空間20の軸方向長さを消滅したい音波の波長に合わせて調整できる。従って、筒形空間20の軸方向長さを厳密に特定波長の(1/4+n/2)倍に正確に製作する必要がなくなり、筒形空間20の製作を容易かつ低コスト化できる。
次に、本発明のさらに別な一実施形態を図5及び図6に基づいて説明する。
図5に示すように、船舶10Bは、プロペラ14で発生した音波が海水中を船底外表面10aを回折しながら受発信部12に伝搬する経路の途中であり、かつプロペラ14で発生した音波が海水中を伝搬する経路の途中の船底外表面10aに、減音装置30が形成されている。
図6に示すように、減音装置30は、船底外表面10aに貼り付けられ、内部に多数の空気泡aが形成されたゴム製の板状体で構成されている。該板状体を構成するゴムは海水と同等の音響インピーダンスを有し、該板状体においてゴムと空気泡aの界面は自由表面を構成する。つまり、ゴムと空気泡aの界面では、ゴムの圧力が上昇することなく音波が逆位相で反射される。
この構成では、海水中を受発信部12に向かって伝搬し減音装置30に到達した波長λの音波Sは、ゴム製の板状体の外表面では反射せずに内部まで伝搬し、空気泡aの表面、すなわち自由表面で逆位相にて反射する。その反射波は、減音装置30の付近で海水中を伝搬する音波Sと互いに打消し合って消滅する。そのため、プロペラ14で発生した波長λの音波は水中音響機器12に到達しない。
そのため、水中音響機器12にノイズとして受信されず、水中音響機器12の受波感度(SN比)を向上できる。
減音装置30の形状は直方体又は円筒体であってもよく、特に特定の形状に限定されないが、減音装置30の幅、長さ及び奥行が夫々入射する音波の1波長以上の大きさを有していることが望ましい。これによって、入射する音波に対し確実に反射波を逆位相にすることができる。
前記実施形態によれば、船底外表面10aに減音装置30を配置するだけの簡単な構成で、水中音響機器12の受波感度(SN比)を向上できる。
また、減音装置30を安価なゴム材で構成することで、空気室30を低コストで製作できる。
なお、図6に図示された減音装置30はゴム製の板状体の内部に多数の空気泡aを形成しているが、気体で満たされた自由表面を形成する領域が1つ以上あればよい。
また、前記実施形態では、いずれもプロペラから発生した音波の消滅を目的としているが、本発明の他の実施形態では、プロペラ以外の音波発生源、例えば、機器類(主機、補機類等)の振動から発せられる音波や、膜波、砕波等から生じる音波変動を消滅させるために、これら音波が水中音響機器に伝搬する伝搬経路に、筒形空間や板状体等からなる減音装置を配置するようにしてもよい。
本発明の少なくとも一態様によれば、簡易かつ低コストな手段で、水中音響機器に伝搬するノイズを低減し、受波感度(SN比)を向上させることができる。
10A、10B 船舶
10a 船底外表面
12 受発信部
14 プロペラ
16,18,20 筒形空間
16a、18a、20a 入口開口
16b、18b、20b 底面
22 ピストン軸
24 ピストン
26 駆動装置
30 減音装置
、H 軸方向長さ
W 喫水線
a 空気泡
λ、λ 波長

Claims (6)

  1. 喫水線下の船体の外表面に水中を伝搬する音波の受信部を有する水中音響機器を備えた船舶において、
    前記船体の音波発生源で発生した音波が水中を伝搬して前記受信部に到達する経路に面した前記船体の外表面の領域に開口し、前記船体の周辺の水と同等の音響インピーダンスを有する媒質が充填された有底の筒形空間を有する少なくとも1つの減音装置を備え、
    前記筒形空間の開口から底までの軸方向長さをLとし、前記音波発生源から発生する少なくとも1つの音波の波長をλとし、nを0又は正の整数としたときに、次式:
    L=λ/4+λ・n/2
    で満たされる関係が成立していることを特徴とする水中音響機器を備えた船舶。
  2. 前記少なくとも1つの減音装置は、第1の減音装置及び第2の減音装置を含み、
    前記第1の減音装置によって規定される筒形空間の軸方向長さは、前記第2の減音装置によって規定される筒形空間の軸方向長さと異なっていることを特徴とする請求項1に記載の水中音響機器を備えた船舶。
  3. 前記少なくとも1つの筒形空間によって規定される軸方向長さが可変であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水中音響機器を備えた船舶。
  4. 前記少なくとも1つの筒形空間に、前記船体の周辺の水が充填されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の水中音響機器を備えた船舶。
  5. 喫水線下の船体の外表面に水中を伝搬する音波の受信部を有する水中音響機器を備えた船舶において、
    前記船体の音波発生源で発生した音波が水中を伝搬して前記受信部に到達する経路に面した前記船体の外表面に、前記音波を反射するための自由表面を形成する気体で満たされた領域を有する減音装置を備えることを特徴とする水中音響機器を備えた船舶。
  6. 前記減音装置は、前記気体としての空気で満たされた領域を含むゴム材で構成されていることを特徴とする請求項5に記載の水中音響機器を備えた船舶。
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