JP2016044789A - ガスタンクの固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスタンクが膨張する場合に、ガスタンクの一端に配置されたバルブの位置がずれることを抑制する。
【解決手段】ガスタンクの固定構造は、一端にバルブを有するガスタンクと、ガスタンクを固定する基材と、ガスタンクの表面上に少なくとも一部が配置され、ガスタンクを基材に対して固定する固定部と、を備える。固定部は、前記一端の反対側のガスタンクの他端よりも前記一端に近い位置に配置され、ガスタンクにガスを充填した時の固定部から前記一端の方向へのガスタンクの膨張量が、固定部から前記他端の方向へのガスタンクの膨張量よりも小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガスタンクの固定構造に関する。
ガスタンクの固定構造として、例えば、樹脂製のガスタンクが2つのバンドによって固定される固定構造が知られている(特許文献1参照)。2つのバンドは、ガスタンクの膨張による変形を許容する。
特開2008−024258号公報
しかしながら、この種のガスタンクの固定構造では、ガスの充填時にガスタンクが軸方向に膨張する。すると、ガスタンクの一端に配置されたバルブの位置がずれることがある。そのため、例えば、ガス流通用の配管がバルブに繋がれていた場合、バルブの位置ずれに伴って配管が歪むおそれがある。したがって、ガスタンクの膨張に伴うバルブの位置ずれを抑制可能な技術が求められていた。このような課題は、バンドによってガスタンクを固定する構造に限らずガスタンクを固定するための種々の構造に共通した課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ガスタンクの固定構造が提供される。このガスタンクの固定構造は、一端にバルブを有するガスタンクと;前記ガスタンクを固定する基材と;前記ガスタンクの表面上に少なくとも一部が配置され、前記ガスタンクを前記基材に対して固定する固定部と、を備え、前記固定部は、前記一端の反対側の前記ガスタンクの他端よりも前記一端に近い位置に配置され;前記ガスタンクにガスを充填したときの前記固定部から前記一端の方向への前記ガスタンクの膨張量が、前記固定部から前記他端の方向への前記ガスタンクの膨張量よりも小さい。このような形態のガスタンクの固定構造によれば、固定部からガスタンクの一端の方向へのガスタンクの膨張量を、固定部からガスタンクの他端の方向へのガスタンクの膨張量よりも小さくすることができる。そのため、ガスタンクの膨張による変形を許容するバンドのみからなるガスタンクの固定構造に比べて、ガスタンクの一端に設けられたバルブの位置ずれを抑制することができる。
(2)上記形態のガスタンクの固定構造において、前記固定部と前記他端との間に配置され、前記基材に対して固定され、かつ、前記ガスタンクを摺動可能に保持する保持部を有していてもよい。このような形態のガスタンク固定構造によれば、保持部によってもガスタンクを保持できるので、安定してガスタンクを基材に固定することができる。
(3)上記形態のガスタンクの固定構造において、前記固定部は第1タンクバンドであり;前記保持部は第2タンクバンドであり;前記第1タンクバンドおよび第2タンクバンドは前記ガスタンクの表面上の周方向に配置され;前記第1タンクバンドが前記ガスタンクに対して作用する最大摩擦力は前記第2タンクバンドが前記ガスタンクに対して作用する最大摩擦力よりも大きくてもよい。このような形態のガスタンク固定構造によれば、例えば、それぞれのバンドの素材や締結力を変更するだけで、ガスタンクの膨張による変形を許容するバンドのみからなるガスタンクの固定構造に比べて、バルブの位置ずれを抑制することができる。
(4)上記形態のガスタンクの固定構造において、前記固定部は前記ガスタンクと前記基材との間に配置された緩衝部材をさらに有してもよい。このような形態のガスタンク固定構造によれば、タンクバンドに加えて緩衝部材によっても、ガスタンクの膨張による変形を許容するバンドのみからなるガスタンクの固定構造に比べて、バルブの位置ずれを抑制することができる。
本発明は、上述したガスタンクの固定構造としての形態に限らず、種々の形態で実現することが可能である。例えば、ガスタンクの固定装置やガスタンクの固定方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態においてガスタンクが車両に固定された様子を示す模式図である。 第1実施形態におけるガスタンクの固定構造を示す説明図である。 第1タンクバンドの図2におけるX−X断面を模式的に示す図である。 第2タンクバンドの図2におけるY−Y断面を模式的に示す図である。 第1実施形態における膨張前後のガスタンクの様子を示す説明図である。 比較例における膨張前後のガスタンクの様子を示す説明図である。 第2実施形態におけるガスタンクの固定構造を示す説明図である。 第3実施形態におけるガスタンクの固定構造を示す説明図である。 第1タンクバンドの図8におけるX−X断面を模式的に示す図である。 第2タンクバンドの図8におけるY−Y断面を模式的に示す図である。
A.第1実施形態
第1実施形態では、一実施形態として、ガスタンクを車両に固定する構造を例にとって説明する。図1は、第1実施形態においてガスタンクが車両に固定された様子を示す模式図である。車両1は、ボディ10と、ガスタンク20と、燃料電池30と、バルブ40と、ガス配管41,42と、取付部材50、51と、を備える。ボディ10は基材に相当する。基材は、ボディ10に限られず、ガスタンク20を固定する対象に応じて適宜変更すればよい。ボディ10の鉛直下方において、ガスタンク20は、ガスタンク20の軸方向が車幅方向と平行になるように固定されている。なお、ガスタンク20の軸方向とは、ガスタンク20の中心軸に沿った方向のことである。
ガスタンク20は、樹脂によって形成されている。ガスタンク20は、長尺で両端が半球状に形成された円柱形状をなす。例えば、ガスタンク20の長さは1mから2mであり、ガスタンク20の長さLとガスタンク20の直径Dとの関係はL/D>2である。
ガスタンク20には、燃料ガスである水素ガスが高圧(例えば、70MPa)で貯蔵される。ガスタンク20に貯蔵された水素ガスは、ガスタンク20の軸方向の一端に備えられたバルブ40を介して、ガス配管42を経てボディ10に固定された燃料電池30に供給される。燃料電池30に水素ガスが供給されるときには、図示しない減圧弁によって減圧される。また、ガスタンク20には供給口43およびガス配管41を介して外部から水素ガスが充填される。例えば、ガス配管41、42は直径6〜10mm程度であり、スチール製である。ガス配管41、42は、取付部材50、51によってボディ10に固定されている。取付部材50、51としては、例えば、クランプを用いることができる。
燃料電池30は、反応ガスである燃料ガス及び酸化ガスの供給を受けて発電するセルを複数積層して発電部を構成する燃料電池スタックを有する。燃料電池スタックを構成する各セルは、電解質膜及びその両面に配置した一対の電極からなるMEA(Membrane Electrode Assembly)と、MEAを挟持する一対のセパレータとで構成されている。燃料電池30により発生した電力は、図示しないモータへ供給される。そして、このモータが駆動されることにより、駆動力が車輪に伝達され、車両1が走行する。
図2は、第1実施形態におけるガスタンクの固定構造を示す説明図である。ガスタンク20の固定構造は、固定部610と保持部620とを備える。固定部610は第1タンクバンド611と第1支持部612とを有する。第1支持部612の一端は第1タンクバンド611に固定されており、第1支持部612の他端はボディ10に固定されている。保持部620は第2タンクバンド621と第2支持部622とを有する。第2支持部622の一端は第2タンクバンド621に固定されており、第2支持部622の他端はボディ10に固定されている。第1タンクバンド611および第2タンクバンド621は、例えば、スチール製である。第1タンクバンド611および第2タンクバンド621はガスタンク20の周方向に配置されてガスタンク20を締め付けている。
ここで、ガスタンク20の一端21とガスタンク20の他端22とからの距離が等しいガスタンク20の一部をガスタンク20の中央部23とすると、第1タンクバンド611は、ガスタンク20の一端21とガスタンク20の中央部23との間のガスタンク20の表面上に位置する。つまり、第1タンクバンド611(固定部610)は、ガスタンク20の一端21の反対側の他端22よりも、ガスタンク20の一端21に近い位置に配置されている。第1タンクバンド611は、ガスタンク20が膨張する場合に、第1タンクバンド611とガスタンク20とが接している位置がずれないようにガスタンク20を固定している。そのため、ガスタンク20が膨張した場合であっても、固定部610と接しているガスタンク20の表面部分と、固定部610がボディ10と接している部分と、の位置は相対的に変化しない。
第2タンクバンド621は、第1タンクバンド611とガスタンク20の他端22との間のガスタンク20の表面上に位置する。第2タンクバンド621はガスタンク20を摺動可能に保持している。つまり、ガスタンク20が所定量以上に膨張した場合に、第2タンクバンド621は第2タンクバンド621とガスタンク20とが接している位置がずれることを許容する。なお、ガスタンク20をバランスよくボディ10に固定するためには、第2タンクバンド621(保持部620)は、ガスタンク20の他端22とガスタンク20の中央部23との間、すなわち、ガスタンク20の一端21よりもガスタンク20の他端22に近い位置に配置されることが好ましい。
ガスタンク20の固定構造は、ガスタンク20が膨張した時にガスタンクの他端22がガスタンク20の軸方向へ移動することを許容する空間である収容空間70を有する。収容空間70は、例えば、ガスタンク20にガスが充填されていない状態でガスタンク20を固定した際のガスタンクの他端22の位置と、その後にガスタンク20にガスを最大量充填した状態でのガスタンクの他端22の位置と、の差分よりも大きな空間である。収容空間70は、ガスタンクの他端22とボディ10との間に設けられている。
図3は、第1タンクバンドの図2におけるX−X断面を模式的に示す図である。図4は、第2タンクバンドの図2におけるY−Y断面を模式的に示す図である。第1タンクバンド611は、ガスタンク20との間に緩衝部材である第1緩衝部材613を有する。第2タンクバンド621は、ガスタンク20との間に緩衝部材である第2緩衝部材623を有する。
第1実施形態では、第1タンクバンド611と第2タンクバンド621の締結力が同等の場合に、第1緩衝部材613のガスタンク20表面に対する摩擦係数は、第2緩衝部材623のガスタンク20表面に対する摩擦係数よりも大きい。そのため、第1タンクバンド611がガスタンク20に対して作用する最大摩擦力は、第2タンクバンド621がガスタンク20に対して作用する最大摩擦力よりも大きくなる。最大摩擦力とは、ガスタンク20にガスタンク20の一端21または他端22の方向へ力を加えていったときに、ガスタンク20が動き出す直前の力である。最大摩擦力はガスタンク20表面に対するタンクバンド611、621の摩擦係数とタンクバンド611、621の締結力に比例する。
例えば、本実施形態では、第1緩衝部材613の材料をゴムとし、第2緩衝部材623の材料をアクリルとすることができる。この場合、第1緩衝部材613のゴムとガスタンク20との摩擦係数は0.70程度であり、第2緩衝部材623のアクリルとガスタンク20との摩擦係数は0.35程度である。なお、第1緩衝部材613の摩擦係数と第2緩衝部材623の摩擦係数との差は0.2以上が好ましい。また、第1緩衝部材613の表面を第2緩衝部材623の表面より粗くすることで、第1緩衝部材613の摩擦係数を第2緩衝部材623の摩擦係数よりも大きくすることができる。また、上記とは逆に第1緩衝部材613と接するガスタンク表面を粗くすることで、第1緩衝部材613とガスタンク20との摩擦係数を第2緩衝部材623とガスタンク20との摩擦係数よりも大きくすることができる。
なお、第1緩衝部材613の摩擦係数および第2緩衝部材623の摩擦係数が同等である場合には、第1タンクバンド611の締結力を第2タンクバンド621の締結力よりも高めることにより、第1タンクバンド611がガスタンク20に対して作用する最大摩擦力を第2タンクバンド621がガスタンク20に対して作用する最大摩擦力よりも大きくすることができる。
図5は、第1実施形態における膨張前後のガスタンクの様子を示す説明図である。また、図6は、比較例における膨張前後のガスタンクの様子を示す説明図である。図5(A)および図6(A)は、膨張前のガスタンクの様子を示し、図5(B)および図6(B)は、膨張後のガスタンクの様子を示している。図5(A)に示した状態から、ガスタンク20にガスを充填してガスタンク20が膨張すると、第1タンクバンド611および第2タンクバンド621は所定の膨張量まではガスタンク20の固定を維持する。しかし、膨張によるガスタンクの中央部23からガスタンクの一端21および他端22の方向への力が第2タンクバンド621の最大摩擦力を超えると、第2タンクバンド621はガスタンク20の固定を維持することができなくなり、ガスタンク20は第2タンクバンド621に対して摺動する。そのため、図5(B)に示すようにガスタンク20は第1タンクバンド611(固定部610)を基準位置としてガスタンクの一端21および他端22の方向へ膨張していく。すると、ガスタンク20の膨張量は表面積あたり一定であるため、バルブ40が設けられたガスタンク20の一端21の移動距離L1はガスタンク20の他端22の移動距離L2に比べて小さくなる。つまり、本実施形態によれば、ガスタンク20にガスを充填した時の固定部610からガスタンク20の一端21の方向へのガスタンク20の膨張量を固定部610からガスタンク20の他端22の方向へのガスタンク20の膨張量よりも小さくすることができるので、ガスタンク20の一端21に設けられたバルブ40の位置ずれを抑制できる。その結果、図6(A)(B)で示される第1タンクバンド611および第2タンクバンド621の最大摩擦力が等しい比較例のように、バルブ40の位置ずれによってガス配管41、42に歪みが生じることを本実施形態によれば抑制することができる。また、第1実施形態によれば、固定部610と保持部620とでガスタンク20をボディ10に固定しているため、ボディ10に対して、ガスタンク20を安定して配置することができる。また、タンクバンド611、621(または、その内面に設けられた緩衝部材613、623)の素材や締結力を変えるだけでバルブ40の位置ずれを抑制できるので、簡易な構造で、かつ、低コストでバルブ40の位置ずれを抑制できる。
B.第2実施形態
図7は、第2実施形態におけるガスタンクの固定構造を示す説明図である。第2実施形態では、第1実施形態の固定部610に相当する第1タンクバンド611および第1支持部612のみをガスタンクの一端21とガスタンクの中央部23との間、すなわち、ガスタンク20の他端22よりもガスタンク20の一端21に近い位置に配置する。このように、バンドが1つであっても第1実施形態と同様にガスタンク20が膨張する場合に、ガスタンクの一端21の移動距離をガスタンクの他端22の移動距離よりも小さくすることができる。そのため、より簡易な構造で、かつ、より低コストでバルブ40の位置ずれを抑制できる。
C.第3実施形態
図8は、第3実施形態におけるガスタンクの固定構造を示す説明図である。第1実施形態と比較して、第3実施形態では、第1支持部612および第2支持部622を介することなく、それぞれのタンクバンド611、621の両端をボルトによってボディ10に固定することでガスタンク20をボディ10との間で締め付けている。それぞれのタンクバンド611、621のボディ10に対する固定位置は第1実施形態と同様である。
図9は、第1タンクバンドの図8におけるX−X断面を模式的に示す図である。図10は、第2タンクバンドの図8におけるY−Y断面を模式的に示す図である。第1タンクバンド611の内面には、第1緩衝部材613が配置されている。また、ガスタンク20を上方から見たときに第1タンクバンド611に対応する位置には、ボディ10とガスタンク20との間に第3緩衝部材614が配置されている。第2タンクバンド621の内面には、第2緩衝部材623が配置されている。また、ガスタンク20を上方から見たときに第2タンクバンド621に対応する位置には、ボディ10とガスタンク20との間に第4緩衝部材624が配置されている。
第3実施形態では、第1緩衝部材613および第3緩衝部材614の摩擦係数は第2緩衝部材623および第4緩衝部材の摩擦係数よりも大きい。そのため、第1緩衝部材613および第3緩衝部材614がガスタンク20に対して作用する最大摩擦力の和は、第2緩衝部材623および第4緩衝部材624がガスタンク20に対して作用する最大摩擦力の和よりも大きい。このような形態によっても、ガスタンク20が膨張する場合に、ガスタンク20の一端21に設けられたバルブ40の位置ずれを抑制することができる。また、本実施形態によれば、第1タンクバンド611および第2タンクバンド621に加えて、ボディ10とガスタンク20との間に配置された第3緩衝部材614および第4緩衝部材624によってもバルブ40の位置ずれを抑制することができる。
D.変形例
<変形例1>
第1実施形態では、基材として車両1のボディ10にガスタンク20が固定された例を示した。しかし、基材は車両1のボディ10に限られることはない。例えば、基材は航空機や船舶等のボディでもよい。また、基材は、建物の骨格や基礎等であってもよい。例えば、定置型の燃料電池のガスタンクを建物に固定する場合では、基材は建物の骨格であってもよい。
<変形例2>
第1実施形態では、ガスタンク20に充填されるガスは水素であったが、ガスは水素に限られず、メタン、CNG、窒素等を充填することも可能である。
<変形例3>
第1実施形態では、ガスタンク20内の圧力は高圧であったが、ガスタンク20内の圧力は必ずしも高圧である必要はなく、ガスタンク20の膨張が発生する圧力であればよい。
<変形例4>
第1実施形態では、バルブ40はガスタンク20の中心軸と一致する位置に配置されていたが、バルブ40はガスタンク20の中心軸と一致する位置ではないガスタンク20の一端に配置されていてもよい。
<変形例5>
第1実施形態では、タンクバンドは第1タンクバンド611と第2タンクバンド621の2本であったが、第1タンクバンド611とガスタンクの他端22との間に2つ以上の保持部となるタンクバンドを設けても良い。
<変形例6>
第1実施形態では、保持部620は第2タンクバンド621によって構成されているが、保持部620を重力方向下方からガスタンク20を支えるロッドとすることができる。これにより、簡易な方法でガスタンク20をボディ10に保持しつつ、固定部610によりガスタンク20を固定することができる。
<変形例7>
第1実施形態では、タンクバンド611、621とガスタンク20との間に緩衝部材613、623を配置したが、緩衝部材613、623を用いずにタンクバンド611、621の素材を変えて固定部610の摩擦係数と保持部620の摩擦係数に差を設けてもよい。
<変形例8>
第3実施形態では、緩衝部材613、614、623、624を配置したが、第1緩衝部材613および第2緩衝部材623は省略してもよい。また、第3緩衝部材614および第4緩衝部材624は省略してもよい。また、それぞれの緩衝部材613、614、623、624を省略してタンクバンド611、621の締結力に差をつけることで最大摩擦力に差をつけてもよい。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態あるいは変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…車両
10…ボディ
20…ガスタンク
21…ガスタンクの一端
22…ガスタンクの他端
23…ガスタンクの中央部
30…燃料電池
40…バルブ
41、42…ガス配管
43…供給口
50、51…取付部材
70…収容空間
610…固定部
611…第1タンクバンド
612…第1支持部
613…第1緩衝部材
614…第3緩衝部材
620…保持部
621…第2タンクバンド
622…第2支持部
623…第2緩衝部材
624…第4緩衝部材
L1…移動距離
L2…移動距離

Claims (1)

  1. ガスタンクの固定構造であって、
    一端にバルブを有するガスタンクと、
    前記ガスタンクを固定する基材と、
    前記ガスタンクの表面上に少なくとも一部が配置され、前記ガスタンクを前記基材に対して固定する固定部と、
    を備え、
    前記固定部は、前記一端の反対側の前記ガスタンクの他端よりも前記一端に近い位置に配置され、
    前記ガスタンクにガスを充填したときの前記固定部から前記一端の方向への前記ガスタンクの膨張量が、前記固定部から前記他端の方向への前記ガスタンクの膨張量よりも小さいガスタンクの固定構造。
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