JP2016044371A - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

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Koichi Miyazaki
孝一 宮嵜
貴則 星
Takanori Hoshi
貴則 星
賢介 渡邊
Kensuke Watanabe
賢介 渡邊
祥子 池内
Sachiko Ikeuchi
祥子 池内
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Abstract

【課題】衣類等の菌の増殖による悪臭の発生を、複数の抗菌剤を併用することにより低配合で抑制することができ、皮膚刺激性等の人体への影響と保存安定性を向上させ、更に衣類等の風合いを良好にする効果を有する組成物を提供する。
【解決手段】(A)エステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1個以上含有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる1種以上の化合物、(B)アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩(b1)を含み、かつ第4級アンモニウム型抗菌剤(b2,b3,・・・bn)からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、(C)水溶性溶剤、及び(D)アミノ変性シリコーンを含む液体柔軟剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、液体柔軟剤組成物に関する。本発明は、特に、アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩および第4級アンモニウム型抗菌剤を併用することによる高い抗菌効果の付与、組成物の安定性の悪化の抑制、皮膚刺激性等の人体への影響の緩和を可能とし、更に、衣類になめらかなさらりとした風合いを付与可能な効果を有する液体柔軟剤組成物に関する。
柔軟剤市場における香りブームの中、柔軟剤で処理した衣類等の繊維製品の香り立ちを良好にするため、衣類等の摩擦による発香効果として柔軟剤組成物にカプセル化香料を配合することが行われてきた。また、柔軟剤で処理した衣類等においては、繊維製品自体に起因する悪臭のために、本来の香料の香りのアイデンティティが発揮されないという課題があったが、この悪臭は、衣類上に存在する菌の影響が要因と考えられてきた。このような衣類の悪臭の発生を抑制する手段として、従来より、柔軟剤への抗菌剤の配合が行われてきた。菌による衣類等の悪臭を抑制する抗菌剤としては、液への配合のしやすさと衣類への吸着しやすさの点から、カチオン界面活性剤系抗菌剤を配合する場合が多かった。従来においては、上記の課題に対して、4級アンモニウム型抗菌剤単品で解決したものが知られている(特許文献1、特許文献2)。
特表2004−522010号公報 特開2012−1862号公報
本発明者は、鋭意研究の結果、それぞれ異なる第4級アンモニウム型抗菌剤を少なくとも2種以上併用することにより、第4級アンモニウム型抗菌剤単一では得られなかった菌による悪臭を抑制するのに充分な抗菌性能を達成可能であることを見出し、本発明を完成した。
本発明の液体柔軟剤組成物は、このような発見に基づくものであり、より詳しくは、
(A)エステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(B)アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩(b1)を含み、かつ第4級アンモニウム型抗菌剤(b2,b3・・・bn)からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(C)水溶性溶剤、および
(D)アミノ変性シリコーン、を少なくとも含むものである。
本発明者は、上記発見に基づき更に研究を進めた結果、本発明の液体柔軟剤組成物においては、(従来の該組成物におけるような)かつ単一成分で付与される抗菌力を超える性能を、従来の該組成物におけるより「半分以下」の配合率で達成し得る結果を得ることが可能であり、しかも、安定性および人体への影響についての課題(すなわち、組成物の安定性の悪化の抑制、皮膚刺激性等の人体への影響の緩和)を達成できることを見出した。
これに対して、従来技術においては、第4級アンモニウム型抗菌剤を2種類以上併用することによる上記課題の解決は報告されていない。本発明者は更に試験を進めた結果、実際に菌による悪臭を抑制するためには高い抗菌性能が必要となり、従来技術(例えば、特許文献1および2)で言及されている第4級アンモニウム型抗菌剤単一成分のみでは、高い比率で第4級アンモニウム型抗菌剤を配合しても、課題を解決する為に充分な抗菌性能は得られないことを見出している。また、高い比率(含有量)で第4級アンモニウム型抗菌剤を配合した場合には、組成物の安定性の悪化および皮膚刺激性等の人体への影響に関する懸念が増大する。
従来技術において、カチオン型抗菌剤を2種類以上併用した例が無い理由は、本発明者の推定によれば、以下のように推定される。
すなわち、従来技術においては、カチオン型抗菌剤−カチオン型抗菌剤の組合せは、本発明者の推定によれば、(一面においては、カチオン型抗菌剤−アニオン型抗菌剤の組合せと同様に)カチオン−カチオンの電荷同士(ないしは対イオン同士)あるいは、(A)成分のカチオンとカチオン型抗菌剤の電荷同士が、それらの「電荷の相互作用」により、保存安定性へ悪影響があると考えられてきたことによると推定される。
これに対して、本発明は、(何らかの逡巡が否定できなかったものの)カチオン−カチオンの組合せを「敢えて」採用することにより、高い抗菌性能が得られることを発見したことに基づく。
本発明は、例えば、以下の態様を含むことができる。
[1] (A)エステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(B)アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩(b1)を含み、かつ第4級アンモニウム型抗菌剤(b2,b3・・・bn)からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(C)水溶性溶剤、および
(D)アミノ変性シリコーン、を少なくとも含む液体柔軟剤組成物。
[2] 前記(B)成分が、b1の他に1種を含み、且つ、該(B)成分の質量の和が((A)〜(D)成分の合計量を基準、100質量部として)20質量部以下で含まれる[1]に記載の液体柔軟剤組成物。
[3] 前記(B)成分が、b1の他にb2を含み、且つ、該(B)成分の質量の和が、((A)〜(D)成分の合計量を基準、100質量部として)20質量部以下である[2]に記載の液体柔軟剤組成物。
[4] 前記b1とb2の2種の抗菌剤の質量の割合が、1:20〜20:1、好ましくは1:10〜10:1であり、より好ましくは4:6〜6:4であるように含む[3]に記載の液体柔軟剤組成物。
[5] 前記(D)成分と(A)成分との質量比(D)/(A)が、100/1〜1/100、好ましくは75/1〜1/25、より好ましくは、50/1〜1/10となるように、少なくとも1種の該(D)成分を含む[1]〜[4]のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
本発明によれば、菌による衣類等の不快臭を抑制し、香料の香り立ちを良好に担保したうえで、保存中の組成物を安定的に保ち、かつ人体への皮膚刺激性を低減させることができる。
本発明によれば、更に、上記(A)成分だけでは得られない、柔軟性とさらりとしたなめらかな風合いを、衣類に与えることが可能となる。
以下、本発明を更に具体的に説明する。以下の記載において量比を表す「部」および「%」は、特に断らない限り質量基準とする。
[(A)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物に含まれる(A)成分は、エステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれ、かつカチオン界面活性剤として機能するものである。(A)成分は、下記の(D)成分と共に、繊維へ柔軟性付与並びに風合いを付与する効果をもたらすために配合される。
(A)成分としてのアミン化合物中、炭化水素基は、窒素原子に結合しており、窒素原子へ結合している炭化水素基の数は1〜3である。炭化水素基の炭素数は、10〜26であり、好ましくは、12〜22、特に好ましくは14〜18である。また、炭化水素基は、エステル基、エーテル基及びアミド基からなる群より選ばれる1種以上の基により分断されていてもよい。エステル基、エーテル基及びアミド基の中では、エステル基が特に好ましい。炭化水素基を分断する基がエステル基、エーテル基及びアミド基からなる群より選ばれる場合、炭化水素基1つにつき、該炭化水素基を分断する基(すなわち、エステル基、エーテル基及びアミド基からなる群より選ばれる基)の数は、1つである。
衣類への柔軟性付与の点からは、(A)成分は、本発明の液体柔軟剤組成物(A)〜(D)の必須成分の合計量(100質量部)を基準として、該液体柔軟剤組成物中に10〜90質量部含まれることが好ましく、更には30〜80質量部含まれることが好ましい。衣類をなめらかでさらりとした風合いで仕上げる点からは、該(A)成分と(D)成分の質量の比(A)/(D)が、100/1〜1/100となるように含まれることが好ましく、この質量の比は、更には75/1〜1/25、特に50/1〜1/10となるように、液体柔軟剤組成物中に含まれることが好ましい。
[(B)成分]
本発明の液体柔軟剤組成物に含まれる(B)成分は、アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩(b1)と第4級アンモニウム型抗菌剤(b2、b3、b4、・・・bn)の群から選ばれる少なくとも1種の化合物であり、抗菌剤として機能するものである。b1およびb2、b3、・・・bnは繊維上で菌の増殖を抑え、さらには微生物の分解物由来の嫌なにおいの発生を抑える効果を有する成分である。
この(B)成分は、本発明の液体柔軟剤組成物(A)〜(D)の必須成分の合計量(100質量部)を基準として、該(B)成分の質量の和が20質量部以下となるように、b1の他に1種以上が、該液体柔軟剤組成物に含まれることが好ましい。より好ましい態様においては、b1の他に1種(すなわち、b2)が本発明の液体柔軟剤組成物に含まれ、かつb1とb2の2種の抗菌剤の質量の割合が、1:20〜20:1であることが好ましい。この質量の割合(b1/b2)は、更には1:10〜10:1、特に4:6〜6:4となるように、液体柔軟剤組成物中に含まれることが好ましい。
(b1成分)
b1成分は、次式(1)で表されるものであることが好ましい。式中、Rは線状もしくは分枝状、飽和または不飽和の、炭素原子数が5〜22個、好ましくは8〜18個、より好ましくは12〜14個であるアルキル基である。RおよびRはメチル基であり、Rは、−COHである。次式(1)中、Xはアニオンである。
Xは、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、フッ化物イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、炭酸イオン、炭酸水素イオン、酢酸イオン、クエン酸イオン、リン酸イオン、リン酸一水素もしくはリン酸二水素イオン、ピロリン酸イオン、ポリリン酸イオン、メタリン酸イオン、硝酸イオン、メチル硫酸イオン、ホスホン酸イオン、メチルホスホン酸イオン、メタン二スルホン酸イオン、メチルスルホン酸イオン、エタンスルホン酸イオン、または式RSO、RSOもしくはRCOO(R及びRはC〜C20アルキル(好ましくは、C10〜C18アルキルフェニルでもある)で表されるアニオンであることが好ましい。
b1成分は、好ましくは、C12〜C14アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロライドまたはメトスルフェートである。
Figure 2016044371
(b2成分)
b2成分は、(式(1)で表されるb1成分とは異なり)、式(2)で表されるものを含むことが好ましい。式中、RはC17〜C1837であり、より好ましくはC1225〜C1429で表される。
Figure 2016044371
((C)成分)
(C)成分は、下記から選ばれる少なくとも1種の水溶性溶剤である。この(C)成分は、本発明の液体柔軟剤組成物(A)〜(D)の必須成分の合計量(100質量部)を基準として、0.5〜40質量部で液体柔軟剤組成物に含まれることが好ましい。(C)成分の量は、好ましくは2〜35質量部、より好ましくは4〜25質量部である。
(水溶性)
本発明においては、第l5改正日本薬局方(通則)の「溶解性」定義に準拠して、以下のように「水溶性」を測定する。すなわち、測定対象(この場合には、「(C)成分」)1gを、溶媒(この場合には、「水」)30mL、好ましくは20mL、より好ましくは10mL、更に好ましくは5mL、特に好ましくは1mL中に入れ、20±5℃で5分ごとに強く30秒間振り混ぜるとき、30分以内に溶けるか又は混和することを、本発明における「溶解性」(この場合には、「水溶性」)とする。ここに「溶解する」とは、澄明な溶液を与えるか、または任意の割合で澄明に混和することを言う。
(C)成分は、好ましくは、アルカノール、多価アルコール、ポリグリコール、アルキルエーテル、芳香族エーテル、またはアルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種の水溶性溶剤である。
((D)成分)
本発明の液体柔軟剤組成物に含まれる(D)成分は、アミノ変性シリコーンであり、これはジメチルシリコン骨格の両末端あるいは側鎖にアミノ基を導入してなる化合物である。アミノ変性シリコーンは、オイルの形態(シリコーンオイル)であってもよく、ノニオン界面活性剤やカチオン界面活性剤を乳化剤として用いることで乳化させたエマルジョン(シリコーンエマルジョン)の形態であってもよい。特に好ましい(D)成分としては、末端に−H基及び/又は−OH基を有するアミノ変性シリコーンを界面活性剤で乳化重合しているエマルジョンが挙げられる。
アミノ変性シリコーンとしては、商業的に入手できるものを特に制限なく使用することができる。シリコーンオイルとしては、例えば、東レ・ダウコーニング株式会社から商品名:SF 8417、BY 16−849、BY 16−892又はBY 16−891で販売されているものや、信越化学工業株式会社から商品名:KF−864、KF−860、KF−880KF−8004、KF−8002、KF−8005、KF−867又はKF−869、KF−861又はKF−8610で販売されているもの等が挙げられる。
シリコーンエマルジョンとしては、東レ・ダウコーニング株式会社から商品名:SM 8904、BY22−079、FZ−4671又はFZ−4672で販売されているものや、信越化学工業株式会社からPolonシリーズとして商品名:Polon MF−14、Polon MF−29、Polon MF−14D、Polon MF−44、PolonMF−14ECやPolon MF−52で販売されているもの、旭化成ワッカーシリコーン株式会社からWACKER FC218、WACKER FC201で販売されているものが挙げられる。
[他の任意成分]
本発明の液体柔軟剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上記成分(すなわち、(A)〜(D)成分)以外の他の「任意成分」を含有してもよい。この「任意成分」としては、例えば、水、ノニオン界面活性剤、染料及び/又は顔料、香料、および他の任意成分が挙げられる。本発明の液体柔軟剤組成物において、必須成分たる(
A)〜(D)成分の合計質量を基準(100質量部)として、「任意成分」の質量の合計が500部以下であることが好ましい。「任意成分」の質量は、更には400部以下、特に350部以下であることが好ましい。以下に、本発明において好適に使用可能な「任意成分」について述べる。
<水>
本発明の液体柔軟剤組成物は、好ましくは水性組成物である。すなわち、本発明の液体柔軟剤組成物は、任意成分として水を含むことが好ましい。水としては、水道水、イオン交換水、純粋、蒸留水等、いずれも用いることができる。保存安定性の点からは、イオン交換水が好適である。本発明の液体柔軟剤組成物において、必須成分たる(A)〜(D)成分の合計質量を基準(100質量部)として、「任意成分」たる「水」の質量部は、500部以下が好ましく、更には400部以下、特に350部以下であることが好ましい。
<ノニオン界面活性剤>
ノニオン界面活性剤は、本発明の液体柔軟剤組成物が乳化物である場合に、主に、乳化物中での油溶性成分の乳化分散安定性を向上する目的で、任意成分として用いることができる。特に、ノニオン界面活性剤を配合すると、充分なレベルの高温安定性が確保されやすい。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、高級アルコール、高級アミン又は高級脂肪酸から誘導されるものを用いることができる。より具体的には、炭素数10〜22のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキシドの平均付加モル数が10〜100モルであるポリオキシエチレンアルキルエーテル、エチレンオキシドの平均付加モル数が10〜100モルであるポリオキシエチレンアルキルアミン、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルポリグルコシド等が挙げられる。中でも、炭素数12〜18のアルキル基を有し、エチレンオキシドの平均付加モル数が20〜60モルのポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。本発明の液体柔軟剤組成物中のノニオン界面活性剤の含有量は、所望とする機能に応じて決定できる。
<染料及び/又は顔料>
染料及び/又は顔料は、本発明の液体柔軟剤組成物の外観を向上する目的で、任意成分として配合することができる。好ましくは、該染料及び/又は顔料は、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料及び媒染・酸性媒染染料から選ばれる、赤色、青色、黄色もしくは紫色系の水溶性染料の1種以上である。
本発明の液体柔軟剤組成物に添加できる染料の具体例としては、染料便覧(有機合成化学協会編)、法定色素ハンドブック(日本化粧品工業連合会編)等に記載されているものが挙げられる。
<香料>
本発明の液体柔軟剤組成物には、必要に応じて、芳香を付与するために香料を添加することができる。特に限定されるものではないが、使用される香料原料のリストは、様々な文献、例えば、「Perfume and Flavor Chemicals」,Vol. I and II、Steffen Arctander, Allured Pub. Co. (1994)および「合成香料 化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996)および「Perfume and Flavor Materials of Natural Origin」、Sterren Arctander, Allured Pub. Co. (1994)および「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989)および「Perfumery Material Performance V. 3. 3」、Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)および「Flower oils and Floral Compounds In Perfumery」、Danute Lajaujis Anonis, Allured Pub. Co. (1993)等に記載されている。
(その他の任意成分)
前記の化合物(任意成分)以外に、本発明の液体柔軟剤組成物において、香気や色調の安定性を向上させるために、「第2の任意成分」を配合することができる。この「第2の任意成分」として、例えば、酸化防止剤や還元剤、ポリスチレンエマルジョン等の乳濁剤、不透明剤;機能向上剤として、縮み防止剤、洗濯じわ防止剤形状保持剤、ドレープ性保持剤、アイロン性向上剤、酸素漂白防止剤、増白剤、白化剤、布地柔軟化クレイ、帯電防止剤、ポリビニルピロリドン等の移染防止剤、高分子分散剤、汚れ剥離剤、スカム分散剤、4,4−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニルジナトリウム(チバスペシャリティケミカルズ製チノパールCBS−X)等の蛍光増白剤、染料固定剤、1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン等の退色防止剤、染み抜き剤;繊維表面改質剤としてセルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ケラチナーゼ等の酵素、抑泡剤;水分吸放出性等絹の風合い・機能を付与できるものとしてシルクプロテインパウダー、それらの表面改質物、乳化分散液等を配合することができる。保存安定性の点からは、本発明の液体柔軟剤組成物において、必須成分たる(A)〜(D)成分の合計質量を基準(100質量部)として、「第2の任意成分」の質量の合計が100部以下であることが好ましい。「第2の任意成分」の質量は、更には50部以下、特に30部以下であることが好ましい。
より具体的な第2の任意成分としては、例えば、K−50、K−30、K−10、A−705、S−702、L−710、FPシリーズ(いずれも出光石油化学社製)、加水分解シルク液(上毛社製)、シルクゲンGソルブルS(一丸ファルコス社製)、アルキレンテレフタラートおよび/またはアルキレンイソフタレート単位とポリオキシアルキレン単位からなる非イオン性高分子化合物等を配合することができる。
[pH]
本発明の液体柔軟剤組成物のpHは特に限定されないが、経時に伴う(A)成分の加水分解を抑制する等の観点から、25℃におけるpHが1〜6の範囲内であることが好ましく、2〜4の範囲内であることがより好ましい。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施例において成分配合量はすべて質量部(指定のある場合を除き、純分(すなわち固形分)換算である)を示す。
[(A)成分]
(a1)カチオン界面活性剤として、エステル型ジアルキルアンモニウム塩を用いた。
[(B)成分]
(b1)クラリアントジャパン(株)より商品名:PRAEPAGEN HYとして入手した、塩化アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム型抗菌剤。
(b2)ソー・ジャパン(株)より商品名:アクチサイドBAC 50として入手した、塩化ベンザルコニウム型抗菌剤。
[(C)成分]
(c1)モノエチレングリコール(三井化学(株))
[(D)成分]
(d1)旭化成ワッカーシリコーン(株)より商品名:WACKER FC218として入手した、アミノ変性シリコーンのエマルジョン。
[その他の任意成分]
(1)ノニオン界面活性剤:ポリオキシエチレンステアリルエーテルのエチレンオキシド50モル付加物(青木油脂工業(株)製BLAUNON SR−750)。
(2)塩化カルシウム(商品名:粒状塩化カルシウム、(株)トクヤマ製)
(3)香料成分
柔軟剤組成物中に(該液体柔軟剤組成物全量を基準=100質量部として)1.0質量部になるように配合した。
[試験例1]
表1、表2に液体柔軟剤組成物にて以下の評価を行った実施例と、その比較例の結果を示す。
<抗菌性試験>
抗菌性試験は外部試験機関(一般財団法人 ボーケン品質評価機構)にて実施し、評価方法は繊維製品の抗菌性試験 JIS L 1902で定められた定量試験(菌液吸収法)にて実施した。
<評価基準>
静菌活性値が2.0未満を×、2.0以上〜3.5未満を△、3.5以上〜4.2未満を○、4.2以上を◎として判定した。表中「括弧()」内は、上記方法により算出された静菌活性値を示す。
<防臭性試験>
1. 評価用布の前処理方法
市販の綿タオル((株)リポス製)15枚を前処理専用洗剤(当社製)により全自動洗濯機(HITACHI製BW−7MV)を用いて3回処理を行った(洗剤標準使用量(25g/30L)、水道水(常温)、水量50L、洗浄12分、次いで注水すすぎ3回、脱水9分)後、前処理専用洗剤を使用せず、同様の工程(水道水(常温)、水量50L、洗浄12分、次いで注水すすぎ3回、脱水9分)を一回行い、室温(20℃、65%RHの恒温恒湿条件下)で乾燥させた。
2. 菌の付着方法について上記(1)の処理方法で前処理洗浄をした綿タオル((株)リポス製)1枚を1日使用(AM8:00〜PM5:00の間に、手を拭く時のみ)した。
3. すすぎ工程を考慮した処理表1および表2に記載の液体柔軟剤組成物を2の綿タオルに処理を行った。2のタオル1枚を、二槽式洗濯機(HITACHI製PS−H35L)を用いて、表1に記載の通り調製した柔軟剤組成物にて5分間処理(柔軟剤組成物3.33g、水10L、水道水(常温))を行った後、脱水を1分間行った。処理後、濡れた状態のまま4つ折りにし、チャック付きポリ袋((株)生産日本社製ユニパック(登録商標)K−4)へ入れ、更にチャックの口は開けたまま、35℃恒温槽にて12時間放置し、下記に示す評価試験に供した。
4. 防臭性の評価
前記「すすぎ工程を考慮した処理」において、抗菌機能のない柔軟剤組成物(NSファーファ・ジャパン社製 ファーファファインフレグランス)を用いたことを除いて同条件で処理した綿タオルを対照として用い、専門パネラーの平均点により、下記判定基準で判定した。
<評価基準>
+2:対照よりも明らかに良好である。
+1:対照よりもやや良好である。
0 : 対照よりもわずかに良好である。
−1:対照の方がやや良好である。
−2:対照の方が明らかに良好である。
<判定基準>
パネラー7名以上の点数の平均をとり、以下の基準に従って判定した。商品価値上、0〜0.5点未満を△、0.5〜0.8点未満を○、0.8点以上を◎とした。表中()内は、上記方法により評価した際の点数の平均値を示す。
[柔軟性評価]
1. 評価用布の前処理方法
市販の綿タオル((株)リポス製)15枚を前処理専用洗剤(当社製)により全自動洗濯機(HITACHI製BW−7MV)を用いて3回処理を行った(洗剤標準使用量(25g/30L)、水道水(常温)、水量50L、洗浄12分→注水すすぎ3回、脱水9分)後、前処理専用洗剤を使用せず、同様の工程(水道水(常温)、水量50L、洗浄12分→注水すすぎ3回、脱水9分)を一回行い、室温で乾燥させた。
2. 洗濯時すすぎ工程での処理
前処理洗浄した綿タオル((株)リポス製)0.5kgを、二槽式洗濯機(HITACHI製PS−H35L)を用いて、表1および表2に記載の通りに調製した柔軟剤組成物にて5分間処理(柔軟剤組成物3.33g、水10L、水道水(常温))を行った後、脱水を1分間行った。処理後、20℃、65%RHの恒温恒湿条件下で乾燥させ、下記に示す評価試験に供した。
3. 柔軟性および肌触りの評価
前記「洗濯時すすぎ工程での処理」において、NSファーファ・ジャパン社製 ファーファファインフレグランスを用いたことを除いて同条件で処理した綿タオルを対照として用い、専門パネラーの平均点により、下記判定基準で判定した。
<評価基準>
+2:対照よりも明らかに良好である。
+1:対照よりもやや良好である。
0 :対照よりとほぼ同じである。
−1:対照の方がやや良好である。
−2:対照の方が明らかに良好である。
<判定基準>
パネラー「7名以上」の点数の平均をとり、以下の基準に従って判定した。商品価値上、0〜0.5点未満を△、0.5〜1.0点未満を○、1.0点以上を◎とした。表中()内は、上記方法により評価した際の点数の平均値を示す。
Figure 2016044371
Figure 2016044371

Claims (5)

  1. (A)エステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
    (B)アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩(b1)を含み、かつ第4級アンモニウム型抗菌剤(b2,b3・・・bn)からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
    (C)水溶性溶剤、および
    (D)アミノ変性シリコーン、を少なくとも含む液体柔軟剤組成物。
  2. 前記(B)成分が、b1の他に1種を含み、且つ、該(B)成分の質量の和が((A)〜(D)成分の合計量を基準、100質量部として)20質量部以下で含まれる請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
  3. 前記(B)成分が、b1の他にb2を含み、且つ、該(B)成分の質量の和が、((A)〜(D)成分の合計量を基準、100質量部として)20質量部以下である請求項2に記載の液体柔軟剤組成物。
  4. 前記b1とb2の2種の抗菌剤の質量の割合が、1:20〜20:1である請求項3に記載の液体柔軟剤組成物。
  5. 前記(D)成分と(A)成分との質量比(D)/(A)が、100/1〜1/100となるように、少なくとも1種の該(D)成分を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
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