JP2016044133A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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博幸 尾藤
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Abstract

【課題】塗布時の髪へのなじみ、すすぎ時の軋み、乾燥後のハリコシ、乾燥後のクシ通りの滑り感、乾燥後のやわらかさ、および乾燥後のサラサラ感の全てについて優れた毛髪化粧料を提供する。【解決手段】毛髪に塗布して洗い流される毛髪化粧料は、(a)ヒドロキシエチルセルロース0.01質量%以上1.0質量%以下、(b)エステル型油剤、(c)高級アルコール、および(d)第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。
リンスやヘアコンディショナー等の毛髪処理剤には、毛髪にハリコシを与える目的で、樹脂等の高分子化合物が配合されることがある。特許文献1には、シリル化ウレタン系樹脂を配合することにより、ハリコシを付与した毛髪処理剤が記載されている。また、毛髪処理剤には、毛髪の滑りを良くするためにシリコーンが配合されることが多い。特許文献2には、シリコーンと共にヒドロキシエチルセルロースが配合された毛髪化粧料が記載されている。
特開2012−232953号公報 特開2012−82169号公報
高分子化合物は、毛髪にハリコシを与える反面、すすぎ時の軋みや毛髪のごわつきを引き起こす原因となる。シリコーンは、毛髪の滑りを良くしてすすぎ時の軋みや毛髪のごわつきを抑制する反面、毛髪に付着するとシャンプー処理しても落ちにくいという性質を有する。また、シリコーンを含有する毛髪化粧料を継続して使用することにより毛髪にシリコーンが蓄積すると、各種毛髪処理剤(パーマ剤、染毛剤等)の成分が毛髪内部に浸透しにくくなり、ウェーブ性や染色性が低下するおそれがある。さらに、シリコーンの蓄積による頭皮への影響が懸念されている。
このため、シリコーンを含有する毛髪化粧料の代替品として、毛髪にハリコシを与えつつ、すすぎ時に軋みを感じることが少なく、乾燥後のクシ通りの滑りが良く、柔らかな感触が得られる毛髪化粧料が求められていた。その他、従来の毛髪化粧料においては、使用感の向上、低コスト化、製造の容易化、省資源化等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、毛髪化粧料が提供される。この毛髪化粧料は、毛髪に塗布して洗い流される毛髪化粧料であって;(a)ヒドロキシエチルセルロース0.01質量%以上1.0質量%以下、(b)エステル型油剤、(c)高級アルコール、および(d)第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含む。この形態の毛髪化粧料によれば、ヒドロキシエチルセルロース0.01質量%以上1.0質量%以下を含むので、毛髪に良好なハリコシを与えることができると共に、乾燥後のクシ通りの滑り感を向上させることができる。加えて、塗布時の髪へのなじみ、すすぎ時の軋み、ならびに乾燥後のやわらかさ、およびサラサラ感の全てについて優れた毛髪化粧料を提供することができる。
(2)上記形態の毛髪化粧料において、前記(a)の25℃における粘度は、2%水溶液において80mPa・s以上6000mPa・s以下であってもよい。これにより、毛髪により良好なハリコシを与えることができ、塗布時の髪へのなじみをより良好にすることができる。
(3)上記形態の毛髪化粧料において、前記(b)は、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールとパルミチン酸2−エチルヘキシルとのうち少なくとも一方を含んでいてもよい。これにより、感触が適度に軽く、良好なサラサラ感を付与することができる。加えて、いずれも飽和の炭化水素を含むエステル型油剤であるため、抗酸化性に優れている。
(4)上記形態の毛髪化粧料において、前記(c)は、炭素数14以上22以下の直鎖飽和アルコールを含んでいてもよい。炭素数14以上を選択することで刺激性を抑制し、炭素数22以下を選択することで高融点による非生産効率性を抑制する事ができる。
(5)上記形態の毛髪化粧料において、前記(d)は、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムと塩化アルキルトリメチルアンモニウムとのうち少なくとも一方を含んでいてもよい。塩化ステアリルトリメチルアンモニウムと塩化アルキルトリメチルアンモニウムとは、いずれも分子量が小さすぎないため刺激性を抑制することができ、分子量が大きすぎないため高融点による非生産効率性を抑制することができる。
(6)上記形態の毛髪化粧料において、前記(b)の含有量は、1.0質量%以上10.0質量%以下であってもよい。これにより、乾燥後のやわらかさおよび乾燥後のサラサラ感をより向上させることができる。
(7)上記形態の毛髪化粧料において、前記(c)の含有量は、1.0質量%以上10.0質量%以下であってもよい。これにより、塗布時の髪へのなじみをより向上させ、すすぎ時の軋みをより抑制することができる。
(8)上記形態の毛髪化粧料において、前記(d)の含有量は、0.1質量%以上5.0質量%以下であってもよい。これにより、すすぎ時の軋みをより抑制し、乾燥後のハリコシおよびやわらかさをより向上させることができる。
(9)上記形態の毛髪化粧料において、シリコーンを実質的に含まなくてもよい。これにより、毛髪にシリコーンが蓄積されることを抑制できるので、ウェーブ性や染色性が低下することを抑制することができる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアパック等の毛髪化粧料、毛髪化粧料の製造方法等の形態で実現することができる。
実施例1ないし6および比較例1ないし4の組成と官能評価結果を示す説明図である。 実施例7ないし13および比較例5の組成と官能評価結果を示す説明図である。 実施例14ないし24および比較例6の組成と官能評価結果を示す説明図である。 実施例25ないし30および比較例7の組成と官能評価結果を示す説明図である。
A.実施形態:
本発明の一実施形態としての毛髪化粧料は、(a)ヒドロキシエチルセルロースと、(b)エステル型油剤と、(c)高級アルコールと、(d)第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤とを含む。上記(a)ヒドロキシエチルセルロースの含有量は、0.01質量%未満では、乾燥後のハリコシおよびクシ通りの滑り感の観点から好ましくない。毛髪にハリコシを与える観点から、0.1質量%以上であるのがより好ましく、0.3質量%以上であるのがさらに好ましい。また、すすぎ時の軋みおよび乾燥後のやわらかさの観点から、1.0質量%以下であるのが好ましく、0.75質量%以下であるのがより好ましく、0.5質量%以下であるのがさらに好ましい。
上記(a)ヒドロキシエチルセルロースの粘度は、所望の効果が十分に付与されるのであれば特に限定されないが、25℃における粘度が2%水溶液において80mPa・s以上であるのが好ましく、1000mPa・s以上であるのがより好ましい。この理由は、粘度が高いほど重合度が高く、毛髪表面に強い膜を作ることができるので、ハリコシを実感しやすいからである。また、塗布時の髪へのなじみの観点で、6000mPa・s以下であるのが好ましく、3000mPa・s以下であるのがより好ましい。ヒドロキシエチルセルロースの市販品の具体例としては、HECダイセル SE400、SE550、SE600(いずれも、ダイセルファインケム株式会社製)等を例示することができる。なお、粘度の測定は、B形粘度計(例えば、東機産業株式会社製:TVB−10形粘度計)を用いて1分間の条件で行なうことができる。想定粘度が80〜200mPa・sの場合は1号ローターで30rpmの条件を、想定粘度が200〜1000mPa・sの場合は2号ローターで60rpmの条件を、想定粘度が1000〜3000mPa・sの場合は3号ローターで30rpmの条件を、想定粘度が3000〜6000mPa・sの場合は4号ローターで60rpmの条件を、それぞれ採用できる。
上記(b)エステル型油剤としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリット脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル等を例示することができる。中でも、飽和の炭化水素を含むエステル型油剤が、酸化しにくい点で好ましい。さらに、感触が軽く、良好なサラサラ感が得られる観点から、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、パルミチン酸2−エチルヘキシル、およびミリスチン酸イソステアリルがより好ましい。また、適度な感触の軽さを付与する観点から、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールおよびパルミチン酸2−エチルヘキシルがさらに好ましい。エステル型油剤は、1種を単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、乾燥後のサラサラ感やしっとり感等を調整するために、感触の異なる2種以上のエステル型油剤を組み合わせて用いるのがより好ましい。
上記(b)エステル型油剤の含有量は、所望の効果が十分に付与されるのであれば特に限定されないが、乾燥後のやわらかさの観点から、1.0質量%以上であるのが好ましく、3.0質量%以上であるのがより好ましく、5.0質量%以上であるのがさらに好ましい。乾燥後のサラサラ感の観点から、10.0質量%以下であるのが好ましく、7.0質量%以下であるのがより好ましい。
上記(c)高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等を例示することができる。中でも、低刺激性であることから炭素数が14以上の高級アルコールが好ましく、融点による扱い易さの観点から炭素数が22以下の高級アルコールが好ましく、適度な粘度を付与する観点から炭素数が20以下の高級アルコールがより好ましい。また、分解による変性が起こりにくいことから飽和高級アルコールが好ましい。さらに、すすぎ時の軋みおよび乾燥後のクシ通りの滑り感の観点から、直鎖の高級アルコールが好ましい。すなわち、直鎖飽和アルコールがより好ましい。具体的には、ミリスチルアルコール、セタノール、およびステアリルアルコールが好ましい。高級アルコールは、1種を単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、適度な粘度を付与し、すすぎ時の軋みやしっとり感等を調整するために、感触の異なる2種以上の高級アルコールを組み合わせて用いるのがより好ましい。
上記(c)高級アルコールの含有量は、所望の効果が十分に付与されるのであれば特に限定されないが、すすぎ時の軋みの観点から、1.0質量%以上であるのが好ましく、3.0質量%以上であるのがより好ましい。塗布時の髪へのなじみおよび乾燥後のサラサラ感の観点から、10.0質量%以下であるのが好ましく、7.0質量%以下であるのがより好ましい。
上記(d)第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム(主に炭素数20〜22のアルキル基からなる)、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ドデシルジメチルエチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム等を例示することができる。低刺激性であることからアルキル基の炭素数が18以上のものが好ましく、融点による扱い易さの観点から炭素数が22以下のものが好ましい。具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムが好ましい。第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、1種を単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、安定性および使用感の観点から2種以上を組み合わせて用いるのがより好ましい。
上記(d)第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の含有量は、所望の効果が十分に付与されるのであれば特に限定されないが、すすぎ時の軋みおよび乾燥後のやわらかさの観点から、0.1質量%以上であるのが好ましく、0.5質量%以上であるのがより好ましく、1.0質量%以上であるのがさらに好ましい。乾燥後のハリコシの観点から、5.0質量%以下であるのが好ましく、3.0質量%以下であるのがより好ましく、1.0質量%以下であるのがさらに好ましい。
本実施形態の毛髪化粧料は、シリコーンを実質的に含まなくてもよい。本明細書において、シリコーンを実質的に含まないとは、シリコーンを含まないか、含む場合でも0.1質量%以下であることを意味し、好ましくは0.01質量%以下であることを意味する。
本実施形態の毛髪化粧料には、上記(a)ないし(d)に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、毛髪化粧料に一般に含まれる成分を適宜配合することができる。例えば、上記以外の界面活性剤、油性成分、アルコール類、炭化水素、脂肪酸、糖類、両性ポリマー、水溶性ポリマー、粉体、パール光沢付与剤、毛髪保護剤、皮膜形成剤、樹脂、塩類、pH調整剤、金属封鎖剤、防腐剤、紫外線吸収剤、清涼剤、抗菌剤、殺菌剤、抗炎症剤、香料、消臭剤、保湿剤、動植物抽出物、ビタミン類、アミノ酸類、無機化合物等を適宜、その用途や目的等に応じて配合することができる。
B.実施例:
以下に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでない。後述する図1〜図4では、各成分の配合量を質量%で示している。なお、図1〜図4では、配合量の単位(質量%)を省略している。
(試料の調製)
図1〜図4に記した組成となるように、実施例1〜30の毛髪化粧料を調製した。また、比較例1〜7を調製した。そして、これら実施例1〜30および比較例1〜7について、官能評価試験を行なった。図1は、実施例1ないし6および比較例1ないし4の組成と官能評価結果を示す説明図である。図2は、実施例7ないし13および比較例5の組成と官能評価結果を示す説明図である。図3は、実施例14ないし24および比較例6の組成と官能評価結果を示す説明図である。図4は、実施例25ないし30および比較例7の組成と官能評価結果を示す説明図である。なお、ヒドロキシエチルセルロースとして、HECダイセル SE550(ダイセルファインケム株式会社製)を使用した。また、各図中における精製水の「残分」とは、精製水により毛髪化粧料の全量が100%となるように調整したことを意味する。
(官能評価)
各実施例1〜30および各比較例1〜7の試料について、「塗布時の髪へのなじみ」、「すすぎ時の軋み」、「乾燥後のハリコシ」、「乾燥後のクシ通りの滑り感」、「乾燥後のやわらかさ」、および「乾燥後のサラサラ感」を評価項目として、10名のパネラーによる官能評価を行なった。各評価項目について、8〜10名が良いと評価した場合を◎(最も評価が高い)、5〜7名が良いと評価した場合を○(2番目に評価が高い)、3〜4名が良いと評価した場合を△(3番目に評価が高い)、0〜2名が良いと評価した場合を×(最も評価が低い)とした。
<塗布時の髪へのなじみ>
ウィッグ(株式会社ビューラックス製:No.775N、以下同じ)を1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液100gで洗髪し、水道水ですすぎ流した後にタオルドライし、ただちに試料60gをウィッグの毛髪全体へのばすように塗布し、塗布時の髪へのなじみやすさについて評価を行なった。
<すすぎ時の軋み>
ウィッグを1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液100gで洗髪し、水道水ですすぎ流した後にタオルドライし、ただちに試料60gをウィッグの毛髪全体へのばすように塗布した後、ただちに38〜42℃の湯ですすぎ、軋みの少なさについて評価を行なった。
<乾燥後のハリコシ・クシ通りの滑り感・やわらかさ・サラサラ感>
ウィッグを1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液100gで洗髪し、水道水ですすぎ流した後にタオルドライし、ただちに試料60gをウィッグの毛髪全体へのばすように塗布した後、ただちに38〜42℃の湯ですすぎタオルドライした。その後、25℃で24時間静置することで乾燥させた。その後、ハリコシ、クシ通りの滑り感、やわらかさ、およびサラサラ感について評価を行なった。
(ヒドロキシエチルセルロースの含有量に関する評価)
図1に示すように、実施例1〜6は、ヒドロキシエチルセルロース(および精製水)の含有量において互いに異なり、その他の組成は互いに同じである。実施例1〜6のヒドロキシエチルセルロースの含有量は、0.01〜1.0質量%の範囲で互いに異なっている。他方、比較例1はヒドロキシエチルセルロースを欠いており、比較例2および比較例3は、ヒドロキシエチルセルロースの代わりに、その他の増粘剤として、それぞれキサンタンガムおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムを用いている。比較例4は実施例1〜6の試料に比べてヒドロキシエチルセルロースの含有量が多い。なお、比較例1〜4におけるその他の組成は、実施例1〜6と同じである。
図1の評価結果より、実施例1〜6の試料は、「塗布時の髪へのなじみ」、「すすぎ時の軋み」、「乾燥後のハリコシ」、「乾燥後のクシ通りの滑り感」、「乾燥後のやわらかさ」、および「乾燥後のサラサラ感」の全ての評価項目において「×」の評価が無く、優れていることがわかる。
これに対して、(a)ヒドロキシエチルセルロースを欠く比較例1の試料は、「乾燥後のハリコシ」および「乾燥後のクシ通りの滑り感」の評価結果が「×」であり、実施例1〜6の試料に比べて劣っている。キサンタンガムを用いた試料(比較例2)は、「乾燥後のハリコシ」の評価結果が「×」であり、実施例1〜6の試料に比べて劣っている。カルボキシメチルセルロースナトリウムを用いた試料(比較例3)は、「すすぎ時の軋み」および「乾燥後のクシ通りの滑り感」の評価結果が「×」であり、実施例1〜6の試料に比べて劣っている。実施例1〜6の試料に比べてヒドロキシエチルセルロースの含有量が多い試料(比較例4)は、「すすぎ時の軋み」および「乾燥後のやわらかさ」の評価結果が「×」であり、実施例1〜6の試料に比べて劣っている。したがって、(a)ヒドロキシエチルセルロースを0.01質量%以上1.0質量%以下含有させることにより、毛髪に良好なハリコシが与えられ、すすぎ時の軋みが低減し、乾燥後のクシ通りの滑り感およびやわらかさが向上することがわかる。
(エステル型油剤の種類および含有量に関する評価)
図2に示すように、実施例7〜11は、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(および精製水)の含有量において互いに異なり、その他の組成は互いに同じである。実施例7〜11のジカプリン酸ネオペンチルグリコールの含有量は、1.0〜10.0質量%の範囲で互いに異なっている。実施例12は、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールとパルミチン酸2−エチルヘキシルとの2種類のエステル型油剤を用いている点で実施例9と異なり、その他の組成は実施例9と同じである。実施例13は、エステル型油剤としてミリスチン酸イソステアリルを用いている点で実施例9と異なり、その他の組成は実施例9と同じである。他方、比較例5は、エステル型油剤の代わりに炭化水素として流動パラフィンを用いている点で実施例7〜13と異なり、その他の組成については実施例7〜13と同じである。
図2の評価結果より、実施例7〜13の試料は、「塗布時の髪へのなじみ」、「すすぎ時の軋み」、「乾燥後のハリコシ」、「乾燥後のクシ通りの滑り感」、「乾燥後のやわらかさ」、および「乾燥後のサラサラ感」の全ての評価項目において「×」の評価が無く、優れていることがわかる。また、実施例9と実施例12との比較により、2種類のエステル型油剤を用いることによって「乾燥後のサラサラ感」がより向上することがわかる。さらに、実施例9と実施例13との比較により、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールを用いることによって「すすぎ時の軋み」がより低減することがわかる。
これに対して、(b)エステル型油剤の代わりに流動パラフィンを用いた比較例5の試料は、「乾燥後のサラサラ感」の評価結果が「×」であり、実施例7〜13の試料に比べて劣っている。したがって、(b)エステル型油剤を1.0質量%以上10.0質量%以下含有させることにより、乾燥後のサラサラ感が向上することがわかる。
(高級アルコールの種類および含有量に関する評価)
図3に示すように、実施例14〜18は、ミリスチルアルコール(および精製水)の含有量において互いに異なり、セタノールを含むその他の組成は互いに同じである。実施例14〜18のミリスチルアルコールの含有量は、0.5〜9.5質量%の範囲で互いに異なっている。なお、実施例14〜18のセタノールの含有量は、いずれも0.5質量%で等しい。実施例19〜21、24は、セタノールとステアリルアルコールとベヘニルアルコールとイソステアリルアルコールとの中から2種類の高級アルコールを用いている点で実施例15と異なり、高級アルコールの含有量の合計が3.0質量%である点を含むその他の組成は実施例15と同じである。実施例22〜23は、1種類の高級アルコールを用いている点で実施例15と異なり、高級アルコールの含有量の合計が3.0質量%である点を含むその他の組成は実施例15と同じである。他方、比較例6は、高級アルコールの代わりに脂肪酸としてミリスチン酸を用いている点で実施例14〜24と異なり、その他の組成については実施例14〜24と同じである。
図3の評価結果より、実施例14〜24の試料は、「塗布時の髪へのなじみ」、「すすぎ時の軋み」、「乾燥後のハリコシ」、「乾燥後のクシ通りの滑り感」、「乾燥後のやわらかさ」、および「乾燥後のサラサラ感」の全ての評価項目において「×」の評価が無く、優れていることがわかる。また、実施例20と実施例21との比較により、直鎖高級アルコールを用いることによって、「すすぎ時の軋み」や「乾燥後のクシ通りの滑り感」がより優れることがわかる。
これに対して、(c)高級アルコールの代わりにミリスチン酸を用いた比較例6の試料は、「すすぎ時の軋み」および「乾燥後のやわらかさ」の評価結果が「×」であり、実施例14〜24の試料に比べて劣っている。したがって、(c)高級アルコールを1.0質量%以上10.0質量%以下含有させることにより、すすぎ時の軋みが低減し、乾燥後のやわらかさが向上することがわかる。
(第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の含有量に関する評価)
図4に示すように、実施例25〜29は、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(および精製水)の含有量において互いに異なり、その他の組成は互いに同じである。実施例25〜29の塩化ステアリルトリメチルアンモニウムの含有量は、0.1〜5.0質量%の範囲で互いに異なっている。実施例30は、2種類の第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を用いている点で実施例27と異なり、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の含有量の合計が1.0質量%である点を含むその他の組成は実施例27と同じである。他方、比較例7は、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の代わりに、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレンセチルエーテルを用いている点で実施例25〜30と異なり、その他の組成については実施例25〜30と同じである。
図4の評価結果より、実施例25〜30の試料は、「塗布時の髪へのなじみ」、「すすぎ時の軋み」、「乾燥後のハリコシ」、「乾燥後のクシ通りの滑り感」、「乾燥後のやわらかさ」、および「乾燥後のサラサラ感」の全ての評価項目において「×」の評価が無く、優れていることがわかる。
これに対して、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を欠く比較例7の試料は、「すすぎ時の軋み」および「乾燥後のやわらかさ」の評価結果が「×」であり、実施例25〜30の試料に比べて劣っている。したがって、(d)第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を0.1質量%以上5.0質量%以下含有させることにより、すすぎ時の軋みが低減し、乾燥後のやわらかさが向上することがわかる。

Claims (9)

  1. 毛髪に塗布して洗い流される毛髪化粧料であって、
    (a)ヒドロキシエチルセルロース0.01質量%以上1.0質量%以下、(b)エステル型油剤、(c)高級アルコール、および(d)第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤
    を含む、毛髪化粧料。
  2. 請求項1に記載の毛髪化粧料であって、
    前記(a)の25℃における粘度が、2%水溶液において80mPa・s以上6000mPa・s以下である、
    毛髪化粧料。
  3. 請求項1または請求項2に記載の毛髪化粧料であって、
    前記(b)は、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールとパルミチン酸2−エチルヘキシルとのうち少なくとも一方を含む、
    毛髪化粧料。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の毛髪化粧料であって、
    前記(c)は、炭素数14以上22以下の直鎖飽和アルコールを含む、
    毛髪化粧料。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の毛髪化粧料であって、
    前記(d)は、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムと塩化アルキルトリメチルアンモニウムとのうち少なくとも一方を含む、
    毛髪化粧料。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の毛髪化粧料であって、
    前記(b)の含有量が、1.0質量%以上10.0質量%以下である、
    毛髪化粧料。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の毛髪化粧料であって、
    前記(c)の含有量が、1.0質量%以上10.0質量%以下である、
    毛髪化粧料。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の毛髪化粧料であって、
    前記(d)の含有量が、0.1質量%以上5.0質量%以下である、
    毛髪化粧料。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の毛髪化粧料であって、
    シリコーンを実質的に含まない、
    毛髪化粧料。
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