JP2016043939A - 封入容器 - Google Patents

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剛 門脇
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Abstract

【課題】容器本体を閉塞する蓋体のインナーリングを開口面の内側に誘導する傾斜ガイド面を、金型から取り外す際に、容器本体を変形させることなく設けることのできる封入容器を提供する。
【解決手段】上面が開口面11aとなった箱状の容器本体11と、開口面11aを覆って装着される蓋体12とを含む封入容器10であって、周壁部15の上端部15aに、外側に張り出すフランジプレート部16aを含む周縁補強台16が、周方向に連続して設けられている。フランジプレート部16aの上方に突出して、蓋体12に設けられたインナーリング18が周壁部15の上端部15aの内周面に重ね合わされるようにガイドする、内側傾斜ガイド面17aを備える誘いリブ17が設けられている。誘いリブ17は、フランジプレート部16aとの連続基端部17bの内縁部分を、周壁部15の上端部15aの肉厚幅領域tの直上部分に配置して設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、封入容器に関し、特に、上面が開口面となった箱状の容器本体と、容器本体の開口面を覆って装着される蓋体とを含み、内部に内容物を封入する合成樹脂製の封入容器に関する。
従来より、例えばトイレ掃除用のウェットシートや、その他の種々の収容物を、乾燥等しないように封入した状態で収容する容器として、上面が開口面となった箱状の容器本体と、容器本体の開口面を覆って装着される蓋体とを有する合成樹脂製の封入容器が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。これらの封入容器では、蓋体の下面に設けられた、いわゆるインナーリングと呼ばれる環状に連続する嵌合片を、容器本体の周壁部の上端部の内周面に、密着させるようにして重ね合わせることによって、容器本体の開口面を、開口周縁部をシールした状態で蓋体を用いて閉塞するようになっている。
また、これらの封入容器は、金型を用いた射出成形によって、容器本体や蓋体が形成されるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−101106号公報 特開2005−280713号公報
これらの封入容器では、容器本体の開口面を蓋体によって閉塞する際に、蓋体のインナーリングが開口面にスムーズに嵌め込まれて、容器本体の周壁部の上端部の内周面に、安定した状態で重ね合わされるようにすることが好ましい。このため、図9に示すように、容器本体50の周壁部51の上端部51aの内周面に、下方に向けて内側に傾斜する傾斜ガイド面52を形成し、この傾斜ガイド面52にインナーリング18(図4参照)の先端部を当接させることで、インナーリングを内側に誘導して、蓋体のインナーリングが、開口面にスムーズに嵌め込まれるようにすることが検討されている。
しかしながら、容器本体50は、射出成形によって形成されることから、インナーリングを内側に誘導する傾斜ガイド面52を、容器本体50の周壁部51の上端部51aの内周面に形成した場合には、以下のような技術的課題を生じることに本発明者らは想到した。
すなわち、射出成形によって容器本体50を形成する場合、金型を用いて成形された容器本体50が、コア部の金型53と共にキャビティ部(固定部)の金型(図示せず)から取り外された後に、コア部の金型53から当該容器本体50を取り外す際に、容器本体50の周壁部51の上端部51aよりも外側に張り出して一体成形された、周縁補強台55のフランジプレート部56の上面に押し当てられている、容器本体50を押し下げるためのストリッパー金型54が、下方に押し下げられることで、フランジプレート部56にストリッパー金型54から押圧力が付加されることによって、成形された容器本体50がコア部の金型53から剥離して、下方に取り外されるようになっている。
このため、容器本体50の周壁部51の上端部51aの内周面に傾斜ガイド面52が形成されていると、周壁部51の上端部51aとフランジプレート部56との接続角部分が面取りされることで肉厚が薄くなることにより、フランジプレート部56に押圧力が付加されて生じるモーメント力によって、接続角部分が変形し、またこれによって周壁部51の上端部51aやフランジプレート部56が傾くように歪んで変形することで、容器本体50の開口面を蓋体によって閉塞する際のシール性を低下させ易くなることが判明した。
本発明は、ストリッパー金型によってコア部の金型から容器本体を取り外す際などに生じる、容器本体の変形を抑制し、封入容器の密閉性を向上させることを課題とする。
本発明は、底壁部と周壁部とを備える上面が開口面となった箱状の容器本体と、該容器本体の前記開口面を覆って装着される蓋体とを含んで構成され、内部に内容物を封入する合成樹脂製の封入容器であって、前記周壁部の上端部に、当該上端部よりも外側に張り出して一体成形されたフランジプレート部を含む周縁補強台が、周方向に連続して設けられており、前記フランジプレート部の上面から上方に突出して、前記蓋体の下面に設けられたインナーリングが前記周壁部の上端部の内周面に重ね合わされるようにガイドする、内側傾斜ガイド面を備える誘いリブが設けられている封入容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の封入容器によれば、ストリッパー金型によってコア部の金型から容器本体を取り外す際などに生じる、容器本体の変形を抑制し、封入容器の密閉性を向上させることができる。特に、容器本体の開口面を閉塞する蓋体のインナーリングが、開口面にスムーズに嵌め込まれるように誘導する傾斜ガイド面を、ストリッパー金型によってコア部の金型から容器本体を取り外す際に該容器本体を変形させることなく、容器本体に容易に設けることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る封入容器の斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る封入容器の正面図である。 図2のA−Aに沿った断面図である。 図3のB部拡大図である。 射出成形によって形成された容器本体が、コア部の金型と共にキャビティ部(固定部)の金型から取り外された状態を説明する断面図である。 (a)は図5のC部拡大図、(b)はフランジプレート部にストリッパープレートから押圧力が付加されて容器本体がコア部の金型から下方に取り外される状態を説明するC部拡大図である。 誘いリブの他の形態を例示する拡大断面図である。 本体側連結部の本体側回転係合部の内側上端部角部分や、蓋体側連結部の蓋側回転係合部の下部に設けられた誘いテーパー部の説明図である。 容器本体の周壁部の上端部内周面に形成された傾斜ガイド面を、コア部の金型及びストリッパープレートと共に説明する略示断面図である。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係る封入容器10は、収容物として、例えばトイレ掃除用のウェットシートを複数枚積層した状態で収容して、トイレの床面等に設置して用いられる。本実施形態の封入容器10は、箱状の容器本体11と、容器本体11の上面の開口面11aを覆って装着される蓋体12とを含んでおり、蓋体12は、ヒンジ部13を介して容器本体11の上端部に回転可能に連結される、ヒンジ蓋となっている。これによって本実施形態の封入容器10は、ヒンジ蓋付きの封入容器10となっている。また、本実施形態の封入容器10は、容器本体11の周壁部15の上端部15aから外側に張り出して一体成形された、周縁補強台16のフランジプレート部16aに、誘いリブ17が設けられている。これによって、容器本体11の開口面11aを蓋体12によって閉塞する際に、蓋体12のインナーリング18を容器本体11の周壁部15の上端部15aの内側面に誘導する傾斜ガイド面17aを、金型30,31(図5参照)を用いた射出成形時に容器本体11を変形させることなく、容易に形成できるようになっている。
そして、本実施形態の封入容器10は、底壁部14と周壁部15とを備える上面が開口面11aとなった箱状の容器本体11と、容器本体11の開口面11aを覆って装着される蓋体12とを含んで構成され、内部に内容物を封入する合成樹脂製の容器であって、図3及び図4にも示すように、周壁部15の上端部15aに、当該上端部15aよりも外側に張り出して一体成形されたフランジプレート部16aを含む周縁補強台16が、周方向に連続して設けられている。フランジプレート部16aの上面から上方に突出して、蓋体12の下面に設けられたインナーリング18が周壁部15の上端部15aの内周面に重ね合わされるようにガイドする、内側傾斜ガイド面17aを備える誘いリブ17が設けられており、この誘いリブ17は、フランジプレート部16aとの連続基端部17bの少なくとも内縁部分が、周壁部15の上端部15aの肉厚幅領域tの直上部分に配置されるように設けられている(図4参照)。
また、本実施形態では、容器本体11及び蓋体12は、4方の角部が円弧形状に面取りされた、例えば横幅が140〜180mm程度、縦幅が100〜130mm程度の大きさの、横長の略矩形の平面形状を備えている。
本実施形態では、容器本体11は、合成樹脂製の例えばポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン (HDPE)などのプラスチック材料からなる射出成形品であって、底壁部14と4方の周壁部15とを含んで形成されている。また容器本体11は、上面が開口面11aとなった、略矩形の平面形状を備える、例えば40〜70mm程度の深さの、底の深い略六面体形状の箱体として形成されている。容器本体11の周壁部15の上端部15aには、周壁部15の上端から数mm程度下がった位置に、段差部15bが設けられている。この段差部15bによって、周壁部15の上端部15aは、これの下方部分よりも、僅かに外側に張り出した状態で設けられている。
容器本体11の周壁部15の上端部15aの内側には、容器本体11の開口面11aを蓋体12によって閉塞する際に、蓋体12の下面から下方に突出して、略矩形に連続して設けられたインナーリング18が、これの先端を段差部15bに当接させると共に、好ましくはこれの外周面を周壁部15の上端部15aの内周面に密着させた状態で、当該内周面に重ね合わせるようにして嵌め込まれる。これによって、容器本体11の開口面11aの開口周縁部をインナーリング18によってシールして、内部に封入された収容物であるウェットシートが乾燥等するのを、効果的に回避できるようになっている。
また、本実施形態では、容器本体11の周壁部15の上端部15aに、当該上端部15aを含めて断面コの字形状を形成するように外側に張り出すように折り曲げられて、周縁補強台16が、周壁部15の全周に亘って連続して形成されている。周縁補強台16は、容器本体11の周壁部15の上端部15aの上端から、底壁部14と平行又は略平行に外側に張り出して設けられた、例えば2〜8mm程度の幅の帯状のフランジプレート部16aと、フランジプレート部16aの外周縁部から垂直又は略垂直に、例えば3〜5mm程度の幅で下方に折れ曲がって形成された、スカート壁部16bとを備えている。
そして、本実施形態では、図1、図3及び図4に示すように、容器本体11の周壁部15の上端部15aよりも外側に張り出したフランジプレート部16aの上面から上方に突出して、誘いリブ17が設けられている。誘いリブ17は、フランジプレート部16aと一体として成形されており、フランジプレート部16aの上面から例えば0.8〜1.5mm程度の高さで上方に突出して、周方向に直交する面で切断したときに、略三角形の断面形状を有するように形成されている。これによって、誘いリブ17の略三角形の断面形状の内側面は、蓋体12のインナーリング18が周壁部15の上端部15aの内周面に重ね合わされるようにガイドする、下方に向けて内側に傾斜する内側傾斜ガイド面17aを形成している。
また、本実施形態では、誘いリブ17は、フランジプレート部16aの幅方向中央部よりも、内側に片寄せて設けられている(図4参照)。これによって、誘いリブ17のフランジプレート部16aとの連続基端部17bの内縁部分である、内側傾斜ガイド面17aのフランジプレート部16aと近接する裾部分が、周壁部15の上端部15aの肉厚幅領域tの直上部分に配置されるようになっている。フランジプレート部16aにおける、内側に片寄せて設けられた誘いリブ17よりも外側の領域は、後述する蓋体12の蓋側スカート壁12bの先端を当接させることが可能な、外側当接面16cを形成している。
さらに、本実施形態では、誘いリブ17は、横長の略矩形の平面形状備える容器本体11の、開口面11aの周囲を囲うフランジプレート部16aの周方向に、第1分断部20a及び第2分断部20aを介在させた状態で、連設して配置されている(図1参照)。すなわち、誘いリブ17は、フランジプレート部16aにおける、ヒンジ部13が設けられる一方の長辺部分から、両側の短辺部分の略1/2の領域に亘って、連続して形成され、両側の短辺部分において、第1分断部20aを介在させると共に、さらに両側の短辺部分から、ヒンジ部13が設けられていない他方の長辺部分の略4半領域まで各々延設させることで、他方の長辺部分の中央領域に、第2分断部20bを介在させた状態で設けられている。
フランジプレート部16aの両側の短辺部分の中央に、誘いリブ17が設けられていない第1分断部20aが形成されていることで、容器本体11の射出成形時に肉周りの終点となる当該短辺部分の中間領域に、肉欠けが生じるのを効果的に回避することが可能になる(樹脂は容器本体11の底壁部14の中央部から注入されるので、注入部から最も離れた短辺部分に肉欠けが生じやすい。)。フランジプレート部16aのヒンジ部13が設けられていない他方の長辺部分の中央領域に、第2分断部20bが形成されていることで、容器本体11の開口面11aを蓋体12によって閉塞する際に、蓋体12と誘いリブ17とが干渉するのを効果的に回避することが可能になる。
なお、誘いリブ17は、開口面11aの周囲を囲うフランジプレート部16aの周方向に、分断部を設けることなく、全周に亘って連続して設けることもできる。誘いリブ17は、開口面11aの周囲を囲うフランジプレート部16aにおける、傾斜ガイド面17aによってインナーリング18を周壁部15の内側面に誘導するのに有効な、所定の箇所を適宜選定して、選定された所定の箇所にのみ設けることもできる。これらによっても、誘いリブ17が、フランジプレート部16aとの連続している下端部17bの少なくとも内縁部分を、周壁部15の上端部15aの肉厚幅領域tの直上部分に配置して設けられていることで、後述する作用効果を奏することが可能になる。
本実施形態では、図1に示すように、容器本体11の略矩形の平面形状の一方の長辺部の中央部分に、周縁補強台16よりも外側に張り出して、ヒンジ部13の本体側連結部13aを構成する一対の本体側回転係合部21が設けられている。一対の本体側回転係合部21は、好ましくはピン孔が形成され孔側回転対向面を対向配置させた状態で、間隔をおいて設けられている。本体側連結部13aの一対の本体側回転係合部21の間隔部分には、ヒンジ部13の蓋体側連結部13bを構成する、一対の板リブ状の蓋側回転係合部22が、嵌め込むようにして係着される。一対の板リブ状の蓋側回転係合部22は、帯板状連結補強プレート部23によって連結されている。また、周縁補強台16における、本体側連結部13aが設けられていない他方の長辺部の中央部には、蓋体12の舌状係着壁19に形成された係着爪を係着させる係着爪突起16dが、スカート壁部16bから外側に突出して設けられている。
蓋体12は、容器本体11と同様に、合成樹脂製の例えばポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)などのプラスチック材料からなる射出成形品である。蓋体12は、容器本体11と同様の、4方の角部が円弧形状に面取りされた、例えば横幅が140〜180mm程度、縦幅が100〜130mm程度の大きさの、横長の略矩形の平面形状を備えるように形成されている。蓋体12は、上面板12aと、上面板12aの周縁部を断面L字形状に下方に折り曲げるようにして形成された蓋側スカート壁12bとを有している。また、蓋側スカート壁12bの内側に、当該蓋側スカート壁12bとの間に間隔をおいて、インナーリング18が、蓋体12の上面板12aの周縁部分の下面から下方に突出して、略矩形に連続して設けられている。
容器本体11の上面の開口面11aを蓋体12によって閉塞する際に、上述のように、インナーリング18が、これの先端を容器本体11の周壁部15の上端部15aの段差部15bに当接させると共に、好ましくはこれの外周面を周壁部15の上端部15aの内周面に密着させた状態で、当該内周面に重ね合わせるようにして嵌め込まれる(図3、図4参照)。また、蓋側スカート壁12bが、舌状係着壁19の部分を除いたこれの先端を、容器本体11のフランジプレート部16aの誘いリブ17よりも外側の領域の外側当接面16cに当接させる。これらによって、開口面11aの開口周縁部を安定した状態でシールして、容器本体11の内部に収容物を封入できるようになっている。
また、本実施形態では、上面板12aの略矩形の平面形状の一方の長辺部に沿った蓋側スカート壁12bの中央部分から外側に張り出して、ヒンジ部13の蓋体側連結部13bを構成する一対の蓋側回転係合部22が、例えば板リブ状に突出して設けられている。これらの一対の板リブ状の蓋側回転係合部22は、容器本体11に設けられた、例えばピン孔が形成された一対の本体側回転係合部21の間の間隔と略同様の、これよりも狭い間隔をおいて、帯板状連結補強プレー部23によって互いに連結された状態で設けられている。これらの一対の板リブ状の蓋側回転係合部22は、例えば係合ピンを突出させたピン側回転対向面を、対称に背向配置させた状態で設けられている。
板状蓋体12の上面板12aは、本実施形態では、図2にも示すように、好ましくは美観等を考慮して、その上面が中央部分に向けて緩やかに盛り上がった形状に形成されており、また無視できる程度の極僅かな段差や、緩やかな凹凸のみが形成されている。これによって、上面板12aの上面は、その全体が、ウェットシート等を用いて、連続する拭き取り操作によって付着物を容易に拭き取ることが可能な、実質的に滑らかに連続する面となっている。
さらに、本実施形態では、上面板12aの略矩形の平面形状の、蓋体側連結部13bが設けられてない他方の長辺部に沿った蓋側スカート壁12bには、両側の角部分を除いた略全域に亘って、円弧形状に下方に延設する舌状係着壁19が設けられている(図2、図3参照)。舌状係着壁19の中央部の下部内側面には、係着爪が設けられている。この係着爪を、容器本体11の周縁補強台16のスカート壁部16bに突出して設けられた係着爪突起16d(図1参照)に係着させることで、容器本体11の開口面11aを蓋体12によって封止した状態を、安定して保持できるようになっている。
封入容器10を構成する容器本体11と蓋体12とは、好ましくは別々に形成された後に、例えば容器本体11の開口面11aを覆って蓋体12を重ね合わせた状態で、容器本体11の本体側連結部13aの上方から、一対の本体側回転係合部21の間の間隔部分に、蓋体12の蓋体側連結部13bの一対の蓋側回転係合部22を、無理押しするようにして押し込む(打ち込む)。これによって、本体側回転係合部21に設けられたピン孔に、蓋側回転係合部22に設けられた係合ピンを係合させて、ヒンジ部13を形成することができる。またこれによって、容器本体11と蓋体12とを、ヒンジ部13を介して回転可能に連結一体化させて、ヒンジ蓋付きの封入容器10を形成することができる。形成された封入容器10の箱状の容器本体11の内部には、例えばトイレ掃除用のウェットシートを複数枚積層した状態で封入することができ、容器本体11の上面の開口面11aを覆う蓋体12を開閉しながら、ウェットシートを取出して使用することができる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の封入容器10によれば、誘いリブ17を、フランジプレート部16aの上面から上方に突出して設けたので、ストリッパー金型31によってコア部の金型30から容器本体11を取り外す際に、容器本体11を変形させにくくすることが可能になり、また、蓋体12を容器本体11に、容易に嵌めることが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、蓋体12が設けられたインナーリング18が容器本体11の周壁部15の上端部15aの内周面に重ね合わされるようにガイドする、内側傾斜ガイド面17aを備える誘いリブ17が、周壁部15の上端部15aよりも外側に張り出して形成されたフランジプレート部16aの上面から、上方に突出して設けられており、またこの誘いリブ17は、フランジプレート部16aとの連続基端部17bの少なくとも内縁部分が、周壁部15の上端部15aの肉厚幅領域tの直上部分に配置されるように設けられている。
したがって、本実施形態によれば、図5及び図6(a)、(b)に示すように、射出成形された容器本体11を、コア部の金型30と共にキャビティ部(固定部)の金型(図示せず)から取り外した後に、容器本体11の周壁部15の上端部15aから張り出すフランジプレート部16aの上面に押し当てられているストリッパー金型31を、下方に押し下げることで、コア部の金型30から容器本体11を取り外す際に、ストリッパー金型31からフランジプレート部16aに付加される押圧力を、誘いリブ17のフランジプレート部16aとの連続基端部17bを介して、周壁部15の上端部15aの肉厚幅領域tに向かう力として付加することが可能になる(図6(a)、(b)参照)。これによって、本実施形態によれば、ストリッパー金型31を下方に押し下げることで、コア部の金型30から容器本体11を取り外す際に、フランジプレート部16aや、周壁部15の上端部15aとフランジプレート部16aとの接続角部分に生じるモーメント力を、効果的に抑制することが可能になるので、周壁部15の上端部15aやフランジプレート部16aが、傾くように歪んで変形したり、これらの接続角部分が変形したりして、容器本体11の開口面11aを蓋体12によって閉塞する際のシール性が低下するのを、効果的に回避することが可能になる。
また、本実施形態によれば、容器本体11を取り外す際にフランジプレート部16aを押し下げるストリッパー金型31に、フランジプレート部16aの上面から突出する誘いリブ17の突出形状に対応する形状の、成形凹部31aが形成されており、この成形凹部31aに誘いリブ17を嵌め込んだ状態で、フランジプレート部16aを押し下げるようになっている。これによって、ストリッパー金型31の誘いリブ17の形状に相当する成形凹部31aに、誘いリブ17bがはまった状態が、全方向において維持された状態でコア部の金型30からから容器本体11が外されるので、ストリッパー金型31の形状により容器本体11の横方向の変形が全体として抑制される。また、ストリッパー金型31からフランジプレート部16aに付加される押圧力を、周壁部15の上端部15aの肉厚幅領域tに向かう力として、さらに安定した状態で付加することが可能になると共に、周壁部15の上端部15aやフランジプレート部16aやこれらの接続角部分が変形するのを、さらに効果的に回避することが可能になる。
これらによって、本実施形態によれば、フランジプレート部16aの上面から突出する誘いリブ17による傾斜ガイド面17aを、ストリッパー金型31によってコア部の金型30から容器本体11を取り外す際に容器本体11を変形させることなく、容器本体11に容易に設けることが可能になる。
また、本実施形態によれば、内側に傾斜ガイド面17aを備える誘いリブ17が、容器本体11の周壁部15の上端部15aよりも外側に張り出すフランジプレート部16aの上面から突出して設けられているので、例えば上述のように、容器本体11の開口面11aを覆って蓋体12を重ね合わせた状態で、容器本体11の本体側連結部13aの上方から、一対の本体側回転係合部21の間の間隔部分に、蓋体12の蓋体側連結部13bの一対の蓋側回転係合部22を、無理押しするようにして押し込む(打ち込む)ことによって、容器本体11と蓋体12とを一体化する際に、容器本体11の開口面11aに対して蓋体12が位置ずれしていても、インナーリング18の先端がフランジプレート部16aの上面に乗り上げたままの状態とすることなく、誘いリブ17の傾斜ガイド面17aを介して、インナーリング18の先端を周壁部15の上端部15aの内側に誘導させながら、蓋体12を押し込むことが可能になる。これによって、容器本体11と蓋体12とを一体化する際に、インナーリング18の先端がフランジプレート部16aの上面に乗り上げたままの状態となることで、インナーリング18が損傷するのを、効果的に回避することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、容器本体や蓋体は、略矩形の平面形状を備えている必要は必ずしも無く、略円形や略長円形や略楕円形等の、その他の種々の平面形状を備えていても良い。また、容器本体や蓋体の各面は、平面形状でなく、ドーム状、円錐状等の、立体形状を有していてもよい。蓋体は、ヒンジ部を介して容器本体の上端部に回転可能に連結されるヒンジ蓋である必要は必ずしも無く、容器本体の開口面に取外し可能に嵌め込まれる蓋体等であっても良い。誘いリブは、三角形の断面形状の他、内側が傾斜ガイド面として傾斜する、略台形や略半円形等の断面形状を備えていても良い。誘いリブは、例えば図7に示すように、下部を肉抜きした誘いリブ17’とすることもできる。これによって、容器本体11の重量を低減させることが可能になる。また、誘いリブは、フランジプレート部の周方向の全体に亘って設けても、周方向の一部に設けてもよい。一部に設ける場合は、容器内部より見て3方向あるいは4方向に設けるのが好ましい。
また、図8に示すように、本体側連結部13aを構成する本体側回転係合部21の内側上端部角部分や、蓋体側連結部13bを構成する蓋側回転係合部22の下部に、誘いテーパー部21a、21bを設けておくこともできる。これによって、容器本体の開口面を覆って蓋体を重ね合わせた状態で、本体側連結部13aの上方から、一対の本体側回転係合部21の間の間隔部分に、蓋体12の蓋体側連結部13bの一対の蓋側回転係合部22を、無理押しするようにして押し込む際に、スムーズに無理押しできるように案内して、本体側回転係合部21や蓋側回転係合部22が破損するのを、効果的に回避させることが可能になる。
10 封入容器
11 容器本体
12 蓋体
12a 上面板
12b 蓋側スカート壁
13 ヒンジ部
14 容器本体の底壁部
15 容器本体の周壁部
15a 上端部
15b 段差部
16 周縁補強台
16a フランジプレート部
16b スカート壁部
16c 外側当接面
16d 係着爪突起
17 誘いリブ
17a 内側傾斜ガイド面
17b 連続基端部
18 インナーリング
19 舌状係着壁
20a 第1分断部
20b 第2分断部
21 本体側回転係合部
21a 孔側回転対向面
22 蓋側回転係合部
22a ピン側回転対向面
23 帯板状連結補強プレー部
30 コア部の金型
31 ストリッパー金型
31a 成形凹部
t 肉厚幅領域

Claims (6)

  1. 底壁部と周壁部とを備える上面が開口面となった箱状の容器本体と、該容器本体の前記開口面を覆って装着される蓋体とを含んで構成され、内部に内容物を封入する合成樹脂製の封入容器であって、
    前記周壁部の上端部に、当該上端部よりも外側に張り出して一体成形されたフランジプレート部を含む周縁補強台が、周方向に連続して設けられており、
    前記フランジプレート部の上面から上方に突出して、前記蓋体の下面に設けられたインナーリングが前記周壁部の上端部の内周面に重ね合わされるようにガイドする、内側傾斜ガイド面を備える誘いリブが設けられている封入容器。
  2. 前記誘いリブは、前記フランジプレート部との連続基端部の少なくとも内縁部分が、前記周壁部の上端部の肉厚幅領域の直上部分に配置されるように設けられている請求項1記載の封入容器。
  3. 前記誘いリブは、周方向に直交する断面において略三角形の断面形状を有している請求項1又は2記載の封入容器。
  4. 前記容器本体及び前記蓋体は、略矩形の平面形状を備えている請求項1〜3のいずれか1項記載の封入容器。
  5. 前記誘いリブは、前記略矩形の平面形状の短辺部に分断部を介在させて設けられている請求項4記載の封入容器。
  6. 前記蓋体は、ヒンジ部を介して前記容器本体の上端部に回転可能に連結されるヒンジ蓋となっている請求項1〜5のいずれか1項記載の封入容器。
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