JP2016043781A - 訓練システム、訓練方法及び訓練プログラム - Google Patents

訓練システム、訓練方法及び訓練プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016043781A
JP2016043781A JP2014168788A JP2014168788A JP2016043781A JP 2016043781 A JP2016043781 A JP 2016043781A JP 2014168788 A JP2014168788 A JP 2014168788A JP 2014168788 A JP2014168788 A JP 2014168788A JP 2016043781 A JP2016043781 A JP 2016043781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving body
training
predetermined
predetermined operation
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014168788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6354447B2 (ja
Inventor
英祐 青木
Hidesuke Aoki
英祐 青木
周平 真鍋
Shuhei Manabe
周平 真鍋
吉紀 稲葉
Yoshinori Inaba
吉紀 稲葉
景子 佐渡
Keiko Sado
景子 佐渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014168788A priority Critical patent/JP6354447B2/ja
Publication of JP2016043781A publication Critical patent/JP2016043781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6354447B2 publication Critical patent/JP6354447B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】移動体が訓練エリアから外れた場合でも、移動体の所定動作を停止させ安全性を確保すること。【解決手段】訓練システムは、搭乗者が搭乗し倒立状態を維持して走行する移動体に所定動作をさせ、該所定動作に応じて搭乗者が重心移動により移動体の走行操作を行うような訓練を実行する。訓練システムは、移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、移動体の所定動作を停止させる制御を行う制御手段を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、搭乗者が搭乗し倒立状態を維持して走行する移動体を動作させて訓練を行う訓練システム、訓練方法及び訓練プログラムに関するものである。
搭乗者が搭乗し倒立状態を維持して走行する移動体に所定動作をさせ、その所定動作に応じて搭乗者が重心移動により移動体の走行操作を行うような訓練を実行する訓練システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−140262号公報
上記訓練システムにおいては、例えば、訓練中に搭乗者がバランスを崩し、移動体が訓練エリアから外れてしまう場合、周囲の障害物等に接触する虞がある。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、移動体が訓練エリアから外れた場合でも、移動体の所定動作を停止させ安全性を確保できる訓練システム、訓練方法及び訓練プログラムを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、搭乗者が搭乗し倒立状態を維持して走行する移動体に所定動作をさせ、該所定動作に応じて搭乗者が重心移動により前記移動体の走行操作を行うような訓練を実行する訓練システムであって、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記移動体の所定動作を停止させる制御を行う制御手段を備える、ことを特徴とする訓練システムである。
この一態様において、前記制御手段は、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記移動体の所定動作を徐々に小さくして停止させてもよい。
この一態様において、前記所定動作させるための前記移動体の目標姿勢角度のオフセット値を設定する設定手段を更に備え、前記制御手段は、前記設定手段により設定された目標姿勢角度のオフセット値に基づいて前記移動体の所定動作を制御しており、前記設定手段は、所定の波形ブロックに従って前記目標姿勢角度のオフセット値を増減させて設定しており、前記制御手段は、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、現在の前記所定の波形ブロックに従った目標姿勢角度のオフセット値による制御が終了した後、前記移動体の所定動作を停止させてもよい。
この一態様において、前記所定動作させるための前記移動体の目標姿勢角度のオフセット値を設定する設定手段を更に備え、前記制御手段は、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記設定手段により設定された目標姿勢角度のオフセット値を徐々に減少させて前記移動体の所定動作を停止させてもよい。
この一態様において、前記制御手段は、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断し、前記移動体の所定動作を停止させた後、前記移動体の所定位置からの距離が閾値より小さいと判断したとき、所定時間経過後、前記移動体の所定動作を再開させてもよい。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、搭乗者が搭乗し倒立状態を維持して走行する移動体に所定動作をさせ、該所定動作に応じて搭乗者が重心移動により前記移動体の走行操作を行うような訓練を実行する訓練方法であって、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記移動体の所定動作を停止させる制御を行う、ことを特徴とする訓練方法であってもよい。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、搭乗者が搭乗し倒立状態を維持して走行する移動体に所定動作をさせ、該所定動作に応じて搭乗者が重心移動により前記移動体の走行操作を行うような訓練を実行する訓練プログラムであって、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記移動体の所定動作を停止させる制御を行う処理をコンピュータに実行させる、ことを特徴とする訓練プログラムであってもよい。
本発明によれば、移動体が訓練エリアから外れた場合でも、移動体の所定動作を停止させ安全性を確保できる訓練システム、訓練方法及び訓練プログラムを提供できる。
(a)本発明の実施形態1に係る訓練システムの構成を示す概略図である。(b)本発明の実施形態1に係る訓練システムの構成を示す概略図である。 本発明の実施形態1に係る訓練システムの概略的なシステム構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る倒立型移動体の概略的な構成を示す正面図である。 並進角速度指令値の算出方法を示すブロック線図である。 旋回角速度指令値の算出方法を示すブロック線図である。 目標姿勢角度オフセット値の波形ブロックの一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る訓練システムによる訓練方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る訓練システムによる訓練方法のフローを示すフローチャートである。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1(a)及び(b)は、本発明の実施の形態1に係る訓練システムの概略的構成を示す図である。本実施の形態1に係る訓練システム10は、倒立状態を維持しつつ搭乗者の重心移動に応じて走行を行う倒立型移動体1のバランス訓練を行うためのシステムである。このバランス訓練においては、例えば、倒立型移動体1に遠隔的にピッチ方向やロール方向の目標姿勢角度のオフセット値(外乱指示)が設定され、この目標姿勢角度のオフセット値に応じて倒立型移動体1が傾斜し移動(所定動作)する。これに対して、搭乗者が重心移動を行い、倒立型移動体1のバランスをとる、あるいは、元の位置に留めることでそのバランスを訓練する。
図2は、本実施の形態1に係る訓練システムの概略的なシステム構成を示すブロック図である。図3は、本実施の形態に係る倒立型移動体の概略的な構成を示す正面図である。
本実施の形態1に係る訓練システム10は、図3に示すような倒立型移動体1に搭載された、姿勢センサ2、回転センサ3、一対の車輪駆動ユニット4L、4R、及び制御装置5と、設定装置11と、を備えている。
倒立型移動体1は、例えば、搭乗者が車両本体6に立った状態で乗車することができる立ち乗り型の同軸二輪車として、構成されているが、これに限らず、倒立状態を維持しつつ、搭乗者の重心移動に応じて走行する任意の倒立型移動体に適用可能である。この倒立型移動体1は、例えば、搭乗者が重心を前後に移動させることで前進後退を行い、搭乗者が重心を左右に移動させることで左右旋回を行うことができるように構成されている。
姿勢センサ2は、倒立型移動体1の車両本体6におけるピッチ角度、ヨー角度、ロール角度、ピッチ角速度、ヨー角速度、ロール角速度、ピッチ角加速度、ヨー角加速度、ロール角加速度などの姿勢情報を検出する。姿勢センサ2は、例えば、搭乗者が重心を前後へ移動させることで生じた車両本体6のピッチ角度、ピッチ角速度、又はピッチ角加速度を検出することができる。
姿勢センサ2は、制御装置5に接続されており、検出した車両本体6の姿勢情報を制御装置5に対して出力する。なお、姿勢センサ2は、例えば、ジャイロセンサや加速度センサなどにより構成されている。ここで、ピッチ軸とは、一対の車輪7L、7Rの車軸に相当する軸である。また、ロール軸とは、車両本体6の中心を通り、倒立型移動体1の走行方向と平行をなす軸である。
回転センサ3は、倒立型移動体1に設けられた車輪7L、7Rの回転角度、回転角速度、回転角加速度等の回転情報を検出する。回転センサ3は、制御装置5に接続されており、検出した各車輪7L、7Rの回転情報を制御装置5に対して出力する。また、制御装置5は、回転センサ3により検出された各車輪7L、7Rの回転情報に基づいて、倒立型移動体1の移動加速度、移動速度、移動量等を算出することができる。
一対の車輪駆動ユニット4L、4Rは、倒立型移動体1に回転可能に設けられた左右一対の車輪7L、7Rを駆動することで、倒立型移動体1を走行させる。各車輪駆動ユニット4L、4Rは、例えば、電動モータと、その電動モータの回転軸に動力伝達可能に連結された減速ギア列等によって構成することができる。各車輪駆動ユニット4L、4Rは、駆動回路8L、8Rを介して制御装置5に接続されており、制御装置5からの制御信号に応じて、各車輪7L、7Rを駆動する。
制御装置5は、制御手段の一具体例であり、倒立型移動体1が、例えば、倒立状態を維持する倒立制御を行いつつ、所望の走行(前進、後進、加速、減速、停止、左旋回、右旋回等)を行うように、各車輪駆動ユニット4L、4Rを制御して、各車輪7L、7Rの回転を制御する。また、制御装置5は、姿勢センサ2により検出された倒立型移動体1の姿勢情報と、回転センサ3により検出された各車輪7L、7Rの回転情報と、に基づいて、フィードバック制御、ロバスト制御等の周知の制御を行う。
例えば、制御装置5は、搭乗者が重心を前後に移動させたときに、姿勢センサ2により検出された車両本体6のピッチ角度に応じて、各車輪駆動ユニット4L、4Rを介して各車輪7L、7Rの回転を制御することで、倒立型移動体1を前進又は後進させる。また、制御装置5は、搭乗者が重心を左右に移動させたときに、姿勢センサ2により検出された車両本体6のロール角度に応じて、各車輪駆動ユニット4L、4Rを制御して左右車輪7L、7R間で回転差を生じさせ、倒立型移動体1を左旋回又は右旋回させる。
さらに、制御装置5は、例えば、姿勢センサ2により検出された車両本体6のピッチ角度に所定の制御ゲインを乗算して、各車輪7L、7Rの回転トルクを算出する。そして、制御装置5は、算出した回転トルクが各車輪7L、7Rに生じるように、各車輪駆動ユニット4L、4Rを制御する。
これにより、制御装置5は、車両本体6が傾斜している方向へ各車輪7L、7Rを回動させ、倒立型移動体1の重心位置を各車輪7L、7Rの車軸を通る鉛直線上へ戻すような倒立制御を行う。また、制御装置5は、各車輪7L、7Rに対して適切な回転トルクを夫々付加することで、車両本体6のピッチ角度がある一定値を超えないような倒立状態を維持しつつ、さらに、姿勢センサ2からの姿勢情報に応じて、前進、後進、停止、減速、加速、左旋回、右旋回等の移動体1の移動制御を行うことができる。
制御装置5は、回転センサ3により検出された各車輪7L、7Rの回転情報に基づいて、倒立型移動体1の所定位置(例えば、バランス訓練開始の初期位置)からの距離を算出する。制御装置5は、回転センサ3により検出された各車輪7L、7Rの回転情報に基づいて、下記式を用いて所定位置からの距離を算出する。なお、所定位置は、設定装置11などを介して、ユーザが任意に設定変更できるように構成されていてもよい。
OdmX(t)=OdmX(t−1)+∫{X(t)cosγ(d)dt}
OdmY(t)=OdmY(t−1)+∫{Y(t)sinγ(d)dt}
但し、上記式において、倒立型移動体1の時刻tにおけるオドメトリX位置をOdmX(t)、時刻tにおけるオドメトリY位置OdmY(t)、時刻tにおける車両本体6の旋回角度γ(t)、及び時刻tにおける車両本体6の中心速度X(t)とする。
制御装置5は、例えば、制御処理、演算処理等と行うCPU(Central Processing Unit)5a、CPU5aによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)5b、処理データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)5c等からなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。
上述のような車両制御の構成により、倒立型移動体1は、例えば、搭乗者が重心を前後に移動させ車両本体6を前後に傾斜させることで前進後退を行い、搭乗者が重心を左右に移動させ車両本体6を左右に傾斜させることで、左右旋回を行うことができる。
設定装置11は、設定手段の一具体例であり、制御装置5に対して、倒立型移動体1のピッチ方向及びロール方向の目標姿勢角度のオフセット値(以下、目標姿勢角度オフセット値)を設定する。設定装置11は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォンなどの携帯端末などにより構成されている。設定装置11は、有線あるいは無線で制御装置5に接続されている。設定装置11は、倒立型移動体1の目標姿勢角度オフセット値を制御装置5に送信する。
制御装置5は、設定装置11から送信される目標姿勢角度オフセット値に基づいて、倒立型移動体1の姿勢角度を制御する。制御装置5は、例えば、設定装置11から出力される目標姿勢角度オフセット値と、目標姿勢角度と、姿勢センサ2から出力されるピッチ方向の姿勢角度と、目標姿勢角速度と、姿勢センサ2から出力されるピッチ方向の姿勢角速度と、目標速度抑制量と、に基づいて、倒立型移動体1の並進方向の角速度指令値(以下、並進角速度指令値)を算出する。制御装置5は、算出した並進角速度指令値に応じた制御信号を各車輪駆動ユニット4L、4Rに出力する。
図4は、並進角速度指令値の算出方法を示すブロック線図である。
制御装置5は、例えば、設定装置11から出力される目標姿勢角度オフセット値と、目標姿勢角度と、を加算する。そして、制御装置5は、その加算値と、姿勢センサ2から出力されるピッチ方向の姿勢角度と、の偏差を算出し、算出した偏差にゲインを乗算する。制御装置5は、目標姿勢角速度と、姿勢センサ2から出力されるピッチ方向の姿勢角速度と、の偏差を算出し、算出した偏差にゲインを乗算する。制御装置5は、この乗算値に上記乗算値を加算し、符号を反転させる。制御装置5は、この演算値に、目標速度抑制量にゲインを乗算した乗算値を加算することで、並進角速度指令値を算出する。
また、制御装置5は、例えば、設定装置11から出力される目標姿勢角度オフセット値と、姿勢センサ2から出力されるロール方向の姿勢角度と、に基づいて、倒立型移動体1の旋回方向の角速度指令値(以下、旋回角速度指令値)を算出する。制御装置5は、算出した旋回角速度指令値に応じた制御信号を各車輪駆動ユニット4L、4Rに出力する。
図5は、旋回角速度指令値の算出方法を示すブロック線図である。
制御装置5は、例えば、設定装置11から出力される目標姿勢角度オフセット値にゲインを乗算する。制御装置5は、姿勢センサ2から出力されるロール方向の姿勢角度にゲインを乗算し、この乗算値に上記乗算値を加算することで、旋回角速度指令値を算出する。
設定装置11は、倒立型移動体1の目標姿勢角度オフセット値を設定し、制御装置5に対して出力する。ここで、目標姿勢角度オフセット値の設定方法について説明する。設定装置11は、バランス訓練中における倒立型移動体1の目標姿勢角度オフセット値の変動パターンを設定する。設定装置11は、例えば、図6に示すような所定の波形ブロックを連続的に生成する。設定装置11は、生成した所定の波形ブロックに従って目標姿勢角度オフセット値を増減させて設定し、制御装置5に対して出力する。
なお、上記所定の波形ブロックは、周期t4、振動時間t3、外乱a、立ち上がり時間t1、および、立ち下り時間t2に基づいて構成されている。待機時間(波形ブロック間の間隔)は、周期から振動時間を差し引いた値(t4−t3)となっている。なお、波形ブロック毎に振動時間が変動(周期≧振動時間)するため、待機時間が無い場合も想定される。
ところで、例えば、訓練中に搭乗者がバランスを崩し、倒立型移動体が訓練エリアから外れてしまう場合、周囲の障害物等に接触する虞がある。これに対し、本実施形態1に係る訓練システム10は、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、倒立型移動体1の所定動作を停止させる制御を行う。これにより、倒立型移動体1が訓練エリアから外れた場合でも、倒立型移動体1の所定動作を停止させることで、周囲の障害物等に接触するのを確実に防止でき、安全性を確保できる。
制御装置5は、例えば、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上であり、訓練エリアから外れていると判断したとき、設定装置11から出力される目標姿勢角度オフセットを0として倒立型移動体1の所定動作を停止させる制御を行う。なお、上記閾値は、例えば、倒立型移動体1のバランス訓練を行うエリアに応じて上記ROM5bやRAM5cに予め設定されている。
ここで、制御装置5が、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上となった判断したとき即座に目標姿勢角度オフセットを0にすると、倒立型移動体1の姿勢が急激に変化し不安定となる虞がある。したがって、制御装置5は、現在の所定の波形ブロックに従った目標姿勢角度オフセット値による制御が終了した時点(待機時間)で、目標姿勢角度オフセットを0に維持し、倒立型移動体1の所定動作を停止させるのが好ましい。これにより、目標姿勢角度オフセット値を大きく変化させることなく、倒立型移動体1の姿勢を安定させて倒立型移動体1の所定動作を停止させることができる。
さらに、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、倒立型移動体1の所定動作を徐々に小さくし、停止させてもよい。制御装置5が、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、フィルタなどを用いて目標姿勢角度オフセット値を徐々に減少(例えば、漸減あるいは段階的減少)させて0にし、倒立型移動体1の所定動作を停止させてもよい。これにより、倒立型移動体1の姿勢が緩やかに変化し停止するため、より安全性が向上する。
図7は、本実施形態1に係る訓練システムによる訓練方法を示すフローチャートである。制御装置5が通常の倒立制御を実行している(ステップS101)。そして、制御装置5は、この状態から、ユーザ指示に応じて、上記バランス訓練を開始するための訓練モードに切替わると(ステップS102)、倒立型移動体1の現在位置を所定位置として設定する(ステップS103)。
設定装置11は、倒立型移動体1の目標姿勢角度オフセット値を設定し、制御装置5に対して出力する(ステップS104)。制御装置5は、設定装置11から出力される目標姿勢角度オフセット値に従って並進角速度指令値及び/又は旋回角速度指令値を生成することで、倒立型移動体1を所定動作させる(ステップS105)。
制御装置5は、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS106)。制御装置5が、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上となった判断したとき(ステップS106のYES)、目標姿勢角度オフセットを0に維持し、倒立型移動体1の所定動作を停止させる制御を行う(ステップS107)。これにより、制御装置5は、通常の倒立制御を実行している(ステップS108)。
以上、本実施形態に係る訓練システム10は、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、倒立型移動体1の所定動作を停止させる制御を行う。これにより、倒立型移動体1が訓練エリアから外れた場合でも、倒立型移動体1の所定動作を停止させ安全性を確保できる。
実施形態2.
上記実施形態1に係る訓練システム10は、倒立型移動体1が訓練エリアから外れたとき所定動作を停止させる制御を行なっている。一方、本実施形態2に係る訓練システム10は、倒立型移動体1が訓練エリアから一度外れ所定動作を停止した後、再度、訓練エリア内に戻ったときに所定動作を再開させる制御を行なっている。
図8は、本実施形態2に係る訓練システムによる訓練方法のフローを示すフローチャートである。制御装置5が通常の倒立制御を実行している(ステップS201)。そして、制御装置5は、この状態から、ユーザ指示に応じて、上記バランス訓練を開始するための訓練モードに切替わると(ステップS202)、倒立型移動体1の現在位置を所定位置として設定する(ステップS203)。
設定装置11は、倒立型移動体1の目標姿勢角度オフセット値を設定し、制御装置5に対して出力する(ステップS204)。制御装置5は、設定装置11から出力される目標姿勢角度オフセット値に従って並進角速度指令値及び/又は旋回角速度指令値を生成することで、倒立型移動体1を所定動作させる(ステップS205)。
制御装置5は、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS206)。制御装置5が、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上となった判断したとき(ステップS206のYES)、目標姿勢角度オフセットを0に維持し、倒立型移動体1の所定動作を停止させる制御を行う(ステップS207)。これにより、制御装置5は、通常の倒立制御を実行する(ステップS208)。
ここで、倒立型移動体1が、例えば、介助者などにより訓練エリア内に戻されると(ステップS209)、制御装置5は、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値より小さくなり、倒立型移動体1が訓練エリア内に戻った判断する(ステップS210のNO)。
制御装置5は、設定装置11から出力される目標姿勢角度オフセット値に従って並進角速度指令値及び/又は旋回角速度指令値を生成することで、倒立型移動体1の所定動作を再開させる(ステップS211)。
なお、制御装置5は、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値より小さくなった判断したときに、所定時間経過後に、倒立型移動体1の所定動作を再開させるのが好ましい。これは、倒立型移動体1が訓練エリア内に戻ったときに、即座に所定動作を開始すると、倒立型移動体1がその付近の介助者等に接触する虞があるからである。したがって、倒立型移動体1が訓練エリア内に戻った後、一定時間待つことで、介助者等は訓練エリア内から確実に退避でき、安全性の向上に繋がる。
以上、本実施形態2に係る訓練システム10によれば、倒立型移動体1の所定動作を停止させた後でも、倒立型移動体1が再度訓練エリア内に戻った場合は、倒立型移動体1の所定動作を再開させ、バランス訓練を再開することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施形態において、制御装置5は、バランス訓練時、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上となった判断したとき、倒立型移動体1の所定動作を停止させる制御を行なっているが、これに限らない。制御装置5は、任意のタイミングで、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上となった判断したとき、倒立型移動体1の所定動作を停止させる制御を行なってもよい。
上記実施形態において、制御装置5が回転センサ3により検出された各車輪7L、7Rの回転情報に基づいて、倒立型移動体1の所定位置からの距離を算出し、その距離が閾値以上であるか否かを判断しているが、これに限らない。
例えば、制御装置5は、環境内に設置されたセンサ(カメラ、超音波センサ、ミリ波センサなどの距離センサ)を用いて、倒立型移動体1の所定位置からの距離を算出し、その距離が閾値以上であるか否かを判断してもよい。さらに、設定装置11などの外部モジュールが、環境内に設置されたセンサや倒立型移動体1のセンサを用いて、倒立型移動体1の所定位置からの距離を算出し、その距離が閾値以上であるか否かを判断してもよい。この場合、外部モジュールは、倒立型移動体1の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、制御装置5に対して、倒立型移動体1の所定動作を停止させるための制御信号を送信する。
上記実施形態において、制御装置5は、設定装置11を含む構成であってもよい。
また、本発明は、例えば、図7及び図8に示す処理を、CPU5aにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 倒立型移動体、2 姿勢センサ、3 回転センサ、4L、4R 車輪駆動ユニット、5 制御装置、10 訓練システム、11 設定装置

Claims (7)

  1. 搭乗者が搭乗し倒立状態を維持して走行する移動体に所定動作をさせ、該所定動作に応じて搭乗者が重心移動により前記移動体の走行操作を行うような訓練を実行する訓練システムであって、
    前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記移動体の所定動作を停止させる制御を行う制御手段を備える、ことを特徴とする訓練システム。
  2. 請求項1記載の訓練システムであって、
    前記制御手段は、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記移動体の所定動作を徐々に小さくして停止させる、ことを特徴とする訓練システム。
  3. 請求項1又は2記載の訓練システムであって、
    前記所定動作させるための前記移動体の目標姿勢角度のオフセット値を設定する設定手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記設定手段により設定された目標姿勢角度のオフセット値に基づいて前記移動体の所定動作を制御しており、
    前記設定手段は、所定の波形ブロックに従って前記目標姿勢角度のオフセット値を増減させて設定しており、
    前記制御手段は、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、現在の前記所定の波形ブロックに従った目標姿勢角度のオフセット値による制御が終了した後、前記移動体の所定動作を停止させる、ことを特徴とする訓練システム。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の訓練システムであって、
    前記所定動作させるための前記移動体の目標姿勢角度のオフセット値を設定する設定手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記設定手段により設定された目標姿勢角度のオフセット値を徐々に減少させて前記移動体の所定動作を停止させる、ことを特徴とする訓練システム。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の訓練システムであって、
    前記制御手段は、前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断し、前記移動体の所定動作を停止させた後、前記移動体の所定位置からの距離が閾値より小さいと判断したとき、所定時間経過後、前記移動体の所定動作を再開させる、ことを特徴とする訓練システム。
  6. 搭乗者が搭乗し倒立状態を維持して走行する移動体に所定動作をさせ、該所定動作に応じて搭乗者が重心移動により前記移動体の走行操作を行うような訓練を実行する訓練方法であって、
    前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記移動体の所定動作を停止させる制御を行う、ことを特徴とする訓練方法。
  7. 搭乗者が搭乗し倒立状態を維持して走行する移動体に所定動作をさせ、該所定動作に応じて搭乗者が重心移動により前記移動体の走行操作を行うような訓練を実行する訓練プログラムであって、
    前記移動体の所定位置からの距離が閾値以上であると判断したとき、前記移動体の所定動作を停止させる制御を行う処理をコンピュータに実行させる、ことを特徴とする訓練プログラム。
JP2014168788A 2014-08-21 2014-08-21 訓練システム、訓練方法及び訓練プログラム Active JP6354447B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014168788A JP6354447B2 (ja) 2014-08-21 2014-08-21 訓練システム、訓練方法及び訓練プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014168788A JP6354447B2 (ja) 2014-08-21 2014-08-21 訓練システム、訓練方法及び訓練プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016043781A true JP2016043781A (ja) 2016-04-04
JP6354447B2 JP6354447B2 (ja) 2018-07-11

Family

ID=55634759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014168788A Active JP6354447B2 (ja) 2014-08-21 2014-08-21 訓練システム、訓練方法及び訓練プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6354447B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017051564A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 トヨタ自動車株式会社 バランス訓練装置及びバランス訓練方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031669A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Toyota Motor Corp 移動体制御システム、その制御方法及び制御プログラム
JP2011131620A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Toyota Motor Corp 倒立二輪車、その制御方法及び制御プログラム
JP2014182318A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Toyota Motor Corp バランス訓練システム及びその制御方法
JP2014184891A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Toyota Motor Corp バランス訓練システム、及びバランス訓練方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031669A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Toyota Motor Corp 移動体制御システム、その制御方法及び制御プログラム
JP2011131620A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Toyota Motor Corp 倒立二輪車、その制御方法及び制御プログラム
JP2014182318A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Toyota Motor Corp バランス訓練システム及びその制御方法
JP2014184891A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Toyota Motor Corp バランス訓練システム、及びバランス訓練方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017051564A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 トヨタ自動車株式会社 バランス訓練装置及びバランス訓練方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6354447B2 (ja) 2018-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102430097B1 (ko) 자율주행차량의 장애물 회피 시스템 및 방법
US11161507B2 (en) Method and apparatus for controlling vehicle travelling, and vehicle
JP5045707B2 (ja) 走行装置、その制御方法、及び制御プログラム
JP5790677B2 (ja) 移動制御装置、移動体制御方法、及び制御プログラム
JP5761347B2 (ja) 倒立型移動体制御装置、その制御方法及びプログラム
US10005465B2 (en) Moving body control device, moving body control method, and control program
KR20110120271A (ko) 도립 이륜 장치, 그 제어 방법 및 제어 프로그램
JP2009113558A (ja) 車両制御装置及び車両制御方法
JP6032084B2 (ja) バランス訓練システム、及びバランス訓練方法
JP6354447B2 (ja) 訓練システム、訓練方法及び訓練プログラム
JP6225869B2 (ja) 倒立二輪型移動体システム
JP5786633B2 (ja) 移動体制御装置、その制御方法及びプログラム
JP2010280298A (ja) 走行装置、その制御方法、及び制御プログラム
JP6217582B2 (ja) 倒立型移動体及びその制御方法
JP5652043B2 (ja) 倒立型移動体、その制御方法及び制御プログラム
JP2013099972A (ja) 倒立型移動体、その制御方法及びプログラム
JP6183328B2 (ja) 倒立型バランス訓練装置及び倒立型バランス訓練方法
JP2019179460A (ja) 移動体
JP5861651B2 (ja) 移動装置、移動装置の制御方法、及びプログラム
JP2013112108A (ja) 倒立型移動体、その制御方法、及びプログラム
JP2016074270A (ja) 倒立二輪型移動体システム
JP2013038953A (ja) 倒立型移動体制御装置、及びその制御方法
JP5966882B2 (ja) 移動体制御装置、移動体制御方法及びプログラム
JP6614094B2 (ja) 走行装置
JP2015128928A (ja) 倒立型移動体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180528

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6354447

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151