JP2016042986A - 貼付式鎮痛シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 長方形、円形などの布製支持体の表面に多数のガラス球、プラスチックス球、金属球などの微小球を耐水性も含め強い接着力を有する接着剤で固定する。布製支持体の表面にある粘着剤ではなく、接着剤で固定することで、使用時に突起物が移動し、脱落することを防止し、期待される鎮痛効果を発揮させる。
【選択図】図1
Description
なお、特許文献1には、紐状乃至帯状の支持体と、前記支持体の表面に高密度で形成された無数の突起や突条からなる凹凸部と、を備えたことを特徴とする鎮痛材が開示されている。
以下、本発明の実施形態の構成を、図面を参照して説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。また、本実施形態に係る貼付式鎮痛シート20は、患部の大きさに応じて種々のサイズが必要であるが、構成を理解するために、どのサイズにも共通して例示している。
図1は、貼付式鎮痛シート20を例示する斜視図である。
図1(a)は、剥離紙10を剥離した状態の貼付式鎮痛シート20を例示する斜視図であり、図1(b)は、剥離紙10を取り付けた状態の貼付式鎮痛シート20を例示する斜視図である。
図1に例示するように、貼付式鎮痛シート20は、伸縮シート5(支持体シート1及び貼付シート9)、接着剤2、突起物4、及び、剥離紙10により構成されている。
伸縮シート5は、支持体シート1及び貼付シート9を含む。
支持体シート1は、本発明に係る第1の伸縮シートの一例である。
支持体シート1は、一方の面に非粘着領域を設けられる。支持体シート1は、例えば、布製で構成され、伸縮性を備えたシート材で構成されている。具体的には、支持体シート1は、キネシオテープ又はキネシオロジーテープである伸縮生地である。支持体シート1は、後述する突起物4を支持体シート1の一方の面に配置されており、その面が非粘着領域である。また、支持体シート1は、突起物4を配置される面と裏面側を貼付シート9の粘着面9cに取り付けて配置される。
ここで、本実施例の貼付式鎮痛シート20は、非粘着領域である支持体シート1と貼付シート9とを異なる部材として構成するが、貼付シート9の一部に非粘着領域を備える構成としてもよい。
接着剤2は、支持体シート1と突起物4とを接着する接着剤である。具体的には、接着剤2は、滑らかな表面に形成された突起物4と、布素材で構成された支持体シート1とを接着する。
また、接着剤2は、非粘着領域である支持体シート1に互いに離間して設けられる複数の接着位置に塗布される。ここで、接着位置とは、互いに既定の間隔をあけて配列された、支持体シート1と突起物4とを接着する予め決められた位置である。具体的な接着位置の説明は、後述する。
接着剤2は、例えば、合成樹脂で構成され、具体的には、エポキシ系、エチレン系、アクリル系、シリコン系、ウレタン系等が含まれる。また、接着剤2は、反応系、溶液系、及び、水分散系等の分類がある。
本実施例では、接着剤2は、これらの系統のうち、より好ましいウレタン樹脂を主成分とする接着剤を具体例として説明する。接着剤2は、弾力性のある接着強度に優れたウレタン樹脂の接着剤を用いることにより、支持体シート1の伸縮性に耐える強度で、滑らかな表面に形成された突起物4を支持体シート1に接着することができる。さらに、接着剤2は、ウレタン樹脂を主成分とする接着剤のうち反応系のものを選択することにより、耐水性を得られることが期待できる。また、支持体シート1に塗布された接着剤2は、支持体シート1に比べて伸びにくいため、接着された突起物4の脱落を防止することができる。
突起物4は、複数あり、接着剤2により支持体シート1に接着されている。突起物4は、支持体シート1の面から突出する高さが4mm以下の表面が滑らかである粒状、又は、線状(突条)に形成されている。具体的には、突起物4は、ビーズである。突起物4は、粒状の具体例として、例えば、略球状や略俵状が含まれる。
また、突起物4は、接着された支持体シート1の表面から突出するように接着されている。突起物4は、滑らかな表面に形成された球状で、尖っていないため、患部に損傷を与えることがなく、均一な圧迫が実現でき、製品の鎮痛効果も、コントロールが容易である。また、突起物4は、例えば皮膚の末梢神経や経穴等を圧迫することができる程度の十分な硬度を有するものが好ましい。
また、突起物4は、例えば、合成樹脂部材、ガラス部材、及び、金属部材のいずれかで構成される。突起物4は、合成樹脂部材で構成される場合、例えばセラミック粒、硬質ゴム粒であり、また、突起物4は、ガラス部材で構成される場合、例えばガラス粒である。また、突起物4は、金属部材で構成される場合、例えばアルミナ粒である。また、突起物4は、磁気機能を備えるよう構成してもよい。
また、突起物4の大きさは、突起物4が粒状に形成される場合、その直径が4mm以下の大きさで形成され、より好ましくは、直径が1.0mm〜2.0mmである。また、突起物4が線状に形成される場合、突起物4の高さは、4mm以下の大きさで形成され、より好ましくは、高さが1.0mm〜2.0mmである。
突起物4は、貼付式鎮痛シート20を患部に貼り付けた場合に、粒径や高さが過大だと、末梢神経や経穴を圧迫する強度が過大になりかえって痛みが強くなる虞があり、また、粒径が過小だと、所定の鎮痛効果が得られなくなってしまう虞がある。そのため、突起物4は、鎮痛効果の得られる大きさに合わせて適宜に変更することが望ましい。
貼付シート9は、シート9aと粘着面9cとで構成されている。
貼付シート9は、支持体シート1より広い粘着面9cを有し、この粘着面9cに支持体シート1を貼り付けられている。また、粘着部9bは、貼付シート9の粘着面9cに支持体シート1を貼り付けられることにより形成される。
シート9aは、例えば、布製であり、伸縮性を備えたシート材で構成されている。具体的には、貼付シート9は、キネシオテープ又はキネシオロジーテープである伸縮生地である。貼付シート9は、直方形状であり、四隅の角を丸くなるよう加工されている。
粘着部9bは、本発明に係る粘着領域の一例である。
粘着部9bは、伸縮シート5の一方の面における周縁の少なくとも一部に形成される。具体的には、粘着部9bは、貼付シート9の備える支持体シート1より広い粘着面9cの中心領域に支持体シート1を貼り付けられることにより、貼付シート9の周縁に形成される。
また、粘着部9bは、シート9aと同様に伸縮性を備えている。粘着部9bは、粘着性を維持できる限り、貼ったり剥がしたりを繰り返し行うことができる。
また、貼付シート9は、粘着部9bに鎮静剤を備えるよう成分を含有し構成してもよい。
このように、本実施例の貼付式鎮痛シート20は、シート9aの一方の面の全体に粘着面9cを設けられており、この粘着面9cを設けられる面の中心領域に、非粘着領域を備える支持体シート1を貼り付けられている。貼付式鎮痛シート20は、貼付シート9に支持体シート1を貼り付ける2重構造とすることにより、粘着部9bに比べて、突起物4を接着する領域を引張力に対してより強くすることができる。また、貼付式鎮痛シート20は、貼付シート9に支持体シート1を貼り付ける2重構造とすることにより、粘着部9bに比べて伸びにくくなるため、支持体シート1の含む非粘着領域の伸縮による突起物4の脱落を防止することができる。
図2に例示するように、貼付式鎮痛シート20は、貼付シート9の備える粘着面9cの中心領域に支持体シート1を取り付けて、貼付シート9の周縁に粘着部9bを形成している。支持体シート1は、複数の接着位置に塗布された接着剤2により突起物4を接着されており、突起物4を接着された裏面側を貼付シート9の粘着面9cに取り付けている。
このとき、貼付シート9に支持体シート1を取り付ける場合、粘着部9bのうち対向する位置にある、貼付シート9の長辺と、支持体シート1の長辺との間隔8aが、それぞれ同じ長さとなるよう取り付けられる。また、粘着部9bのうち対向する位置にある、貼付シート9の短辺と、支持体シート1の短辺との間隔8bが、同じ長さとなるよう取り付けられる。
また、支持体シート1に設けられる複数の接着位置は、互いに離間して配置され、例えば、正三角格子状、又は、正方格子状になるよう配列されている。本実施形態の接着位置は、正三角格子状に配列された場合を具体例として説明する。
ここで、貼付式鎮痛シート20は、2種の大きさを具体例として例示する。具体的には、1つ目の貼付式鎮痛シート20としては、貼付シート9の短辺が約8cm、長辺が約12.8cmであり、支持体シート1の短辺が約4.8cm、長辺が約8.5cmである。また、貼付シート9の長辺と、支持体シート1の長辺との間隔8aが約1.6cmであり、貼付シート9の短辺と、支持体シート1の短辺との間隔8bが約2.1cmである。
また、2つ目の貼付式鎮痛シート20としては、貼付シート9の短辺が約5cm、長辺が約6.8cmであり、支持体シート1の短辺が約2.8cm、長辺が約4.6cmである。また、貼付シート9の長辺と、支持体シート1の長辺との間隔8aが約1.1cmであり、貼付シート9の短辺と、支持体シート1の短辺との間隔8bが約1.1cmである。
このように、貼付式鎮痛シート20は、患部の大きさに応じて種々のサイズを設けることができる。
図3(a)は、貼付式鎮痛シート20のX部の部分拡大図を例示している。
図3(a)に例示するように、突起物4は、接着剤2により互いに離間する接着位置を備える支持体シート1に接着されている。突起物4は、接着位置に接着された状態で、互いに(例えば中心から中心までの距離が)5mm以下の間隔であけて接着されている。具体的には、突起物4は、互いに4.5mmの間隔をあけて接着されている。また、突起物4は、支持体シート1に1cm2当たり9個未満となるよう支持体シート1に配置される。具体的には、突起物4は、支持体シート1に1cm2当たり4個以上9個未満となるよう支持体シート1に配置される。
また、図3(b)に例示するように、貼付式鎮痛シート20は、貼付シート9のシート部9aの粘着面9cに、支持体シート1を配置されている。貼付式鎮痛シート20は、粘着面9cを挟むように貼付シート9に支持体シート1を配置されている。さらに、貼付式鎮痛シート20は、支持体シート1のうち、支持体シート1と貼付シート9とが取り付けられる面とは裏面側に接着位置が設けられ、この接着位置に接着剤2が塗布され支持体シート1と突起物4を接着して構成されている。
また、突起物4は、接着剤2により支持体シート1に接着され、接着剤2が突起物4の表面に覆いかからないように接着されており、突起部4の一部のみの接着(点接着)により支持体シート1に接着している。また、突起物4は、互いに離間するよう支持体シート1に接着されている。
接着剤2は、突起物4の投影面積の1/2以上広い領域に、塗布されている。具体的には、接着剤2は、突起物4の投影面積と同じ領域、若しくは、それより小さく塗布されている。より具体的には、接着剤2は、粒状の突起物4と同様の形状に支持体シート1に塗布されており、例えば、突起物4の直径と略同じ4mm以下の大きさであり、具体的には、突起物4の直径が1.0mm〜2.0mmである場合、接着剤2の塗布された直径が1.0mm〜2.0mmの大きさで塗布される。また、接着剤2は、支持体シート1に塗布された厚みが1mm以下であり、好ましくは、厚みが0.05mm〜0.5mmの範囲の厚みで塗布される。
このように、貼付式鎮痛シート20は、突起部4の一部のみの接着(点接着)とすることにより、シート全体の伸縮性をさまたげない。一方で、接着位置近傍におけるシートの伸縮性を抑制して、突起物4の脱落を防止する。
また、接着剤2は、塗布する範囲が広い場合、必要以上の接着剤2を使用することになるので、コストパフォーマンスが悪くなる。逆に、塗布する範囲が狭い場合、穴径や厚さが必要以上に小さいと、接着剤2の使用量が少なくなるが、突起物4の接着強度が弱くなったり、接着位置がずれたりして接着することが困難になる虞がある。そのため、接着剤2は、接着する突起物4の大きさに合わせて、塗布量を適宜に変更することが望ましい。
ステップ100(S100)において、作業者は、支持体シート1に突起物4を接着するために、支持体シート1に接着剤2を塗布する。具体的には、作業者は、支持体シート1に対して、接着剤2を点状に塗布する。作業者は、例えば、正三角格子状に配列するよう接着剤2を点状に塗布する。
ステップ105(S105)において、作業者は、接着剤2を塗布した支持体シート1に突起物4を接着する。作業者は、接着剤2を塗布した位置に、ピンセット等にて突起物4を接着する。
ステップ110(S110)おいて、作業者は、突起物4を接着した支持体シート1を貼付シート9に取り付ける。作業者は、支持体シート1のうち突起物4を接着した面とは裏面側と貼付シート9の粘着面9cとを接着する。
このように、貼付式鎮痛シート20は、製造されている。本実施例では、作業者による製造方法を具体例として説明したが、例えば、接着剤2を塗布する工程(S100)、突起物4を接着する工程(S105)、及び、支持体シート1と貼付シート9と取り付ける工程(S110)を機械によって行ってもよい。
また、貼付式鎮痛シート20は、表面が滑らかに形成された突起物4と布素材で構成された伸縮性のある支持体シート1とを接着する接着剤2を、ウレタン樹脂を主成分とする接着剤とすることにより、接着剤2を支持体シート1に塗布された箇所が局所的に伸縮しにくくなるため、接着強度を維持することができる。また、貼付式鎮痛シート20は、耐水性にも優れた接着強度のある接着剤2で突起物4を支持体シート1に接着しているため、突起部4の一部のみの接着(点接着)でも、長時間の使用中も支持体シート1に安定的に接着することができる。よって、接着剤2の使用量を少量で、品質の高い貼付式鎮痛シート20を量産することができる。
また、貼付式鎮痛シート20は、支持体シート1と、貼付シート9とを重ねた2重構造とする、いわゆる多重構造とすることにより、シート間に薬剤を保持することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
上記実施形態では、突起物4の接着された領域を非粘着領域として説明したが、本変形例では、非粘着領域を低粘着領域に置き換えてもよい。
低粘着領域とは、粘着性があってもよい領域である。具体的には、低粘着領域は、粘着性がなくてもよいし、貼付シート9の周縁にある粘着部9bより粘着性が低く構成されてもよい。
5 伸縮シート
1 支持体シート
2 接着剤
4 突起物
9 貼付シート
9a シート
9b 粘着部
9c 粘着面
10 剥離紙
Claims (4)
- 伸縮シートと、
該伸縮シートの一方の面における周縁の少なくとも一部にある粘着領域と、
前記一方の面の非粘着領域に、互いに離間して設けられ複数の接着位置と、
前記接着位置に接着された複数の突起物と
を有する貼付式鎮痛シート。 - 前記突起物は、前記一方の面から突出する高さが4mm以下の粒状又は線状であり、
前記非粘着領域には、1cm2当たり9個未満の該突起物が配置されている
請求項1に記載の貼付式鎮痛シート。 - 前記接着位置に塗布され、少なくとも表面の一部が滑らかに形成された前記突起物と、布素材で構成された前記伸縮シートとを接着する、ウレタン樹脂を主成分とする接着剤
をさらに有し、
前記接着剤は、前記突起物の投影面積の1/2以上広い領域に、前記接着剤が塗布されており、
前記突起物は、前記接着剤により前記伸縮シートに接着されている
請求項2に記載の貼付式鎮痛シート。 - 前記伸縮シートは、第1の伸縮シートと第2の伸縮シートとを含み、
前記突起物が接着された第1の伸縮シートと、
前記第1の伸縮シートより広い粘着面を有する第2の伸縮シートと
をさらに有し、
前記第1の伸縮シートが前記第2の伸縮シートの粘着面に貼り付けられることにより、前記粘着領域が形成される
請求項3に記載の貼付式鎮痛シート。
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KR101939030B1 (ko) * | 2018-10-02 | 2019-01-15 | 김완겸 | 통증완화용 음양패치 |
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JPS59145923U (ja) * | 1983-03-23 | 1984-09-29 | 細田 市郎 | 鎮痛消炎用貼布盤 |
JP2000197683A (ja) * | 1999-01-06 | 2000-07-18 | Toru Sachi | 巻着式鎮痛材 |
WO2008047576A1 (fr) * | 2006-10-20 | 2008-04-24 | Toru Sachi | Analgésique |
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- 2014-08-21 JP JP2014168850A patent/JP6458260B2/ja active Active
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