JP2016041676A - 水系美爪料 - Google Patents

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弥生 小田
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弥生 小田
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Abstract

【課題】光沢、密着性、耐水性に優れ、しかも引火性、溶剤臭がなく、容易に剥離し、落とすことができる水系美爪料を提供すること。
【解決手段】
特定のガラス転移温度Tgと酸価を有するアクリル酸アルキル共重合体水分散体またはエマルション、可塑剤、粘度調整剤として、増粘剤または/かつアルカリ性化合物または/かつ界面活性剤、さらに顔料として水分散体、さらに表面処理されたパール顔料を含有する水系美爪料。
【選択図】なし

Description

本発明は水系美爪料に関し、更に詳細には、従来美爪料に用いられていた有機溶剤に代えて水を主体とする、塗布性に優れ、引火性および溶剤臭がほとんどなく、爪に優しい水系美爪料、さらに詳しくは、剥離性を持つ水系美爪料に関するものである。
尚、本発明において美爪料とは、ネイルエナメル、ネイルエナメルベースコート、ネイルエナメルオーバーコート等を含むものである。
一般に、美爪料は有機溶剤系と水系とに大別され、有機溶剤系の美爪料は塗布性および速乾性に優れるが、爪や皮膚が荒れるという障害や使用者が有機溶剤を吸入したり引火したりする危険性を生じるという問題がある。これに対して水系美爪料は身体への影響も少なく比較的安全である。そのため、特許文献1〜4に示すように、有機溶剤を使用せず、ポリマーエマルションや水性樹脂を配合した水系美爪料が開発、提案されている。
特開昭54−28836号公報 特公昭55−43445号公報 特公昭61−1043号公報 特公昭62−61002号公報
しかしながら、これらは成膜性、塗膜の光沢の点で、十分に満足できるものではなく、水を主体とし、塗膜に光沢を有し、密着性と耐水性に優れ、高い塗膜強度を有する水系美爪料の開発が望まれていた。また、水系美爪料を落とすときは、ネイルリムーバーを用いなければならず、このリムーバーには、アセトンなどの成分が含まれ、結果的に爪を傷めてしまう問題があった。
そこで、本発明人は鋭意検討した結果、特定のガラス転移温度Tgを有するアクリル酸アルキル共重合体水分散体またはエマルションを含有することで、光沢、密着性、耐水性、塗膜強度に優れ、しかも引火性、溶剤臭がない等の長所を備えた水系美爪料が得られ、さらには、アセトンなどの成分が含まれたリムーバーを用いなくても、容易に剥離して、落とす事ができることを見出し、本発明を完成するに至った。
また、可塑剤を配合することで、剥離性をさらに向上させることができる。
また、粘度調整剤として、増粘剤または/かつアルカリ性化合物または/かつ界面活性剤を配合することで、塗布、顔料分散性、経時安定性の点において、最適な粘度に調整することができる。
さらに顔料として水分散体を配合することで、経時安定性、顔料分散性にも優れた水系美爪料を得ることができる。
さらには表面処理されたパール顔料を用いることで、沈降を防止することができる。
以上説明するように、本発明により、光沢、密着性、耐水性、塗膜強度、経時安定性、顔料分散性に優れ、しかも引火性、溶剤臭がない等の長所を備えた、さらにはアセトンなどの成分が含まれたリムーバーを用いなくても、容易に剥離し、落とす事ができる水系美爪料を提供することができるようになった。
以下、上記本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるアクリル酸アルキル共重合体は水分散体またはエマルションの状態で用いるのが好ましく、ガラス転移温度Tgが0℃〜20℃が好ましい。ガラス転移温度Tgが0℃より小さいと、皮膜強度が下がり粘着性が上がるため、使用感が劣る傾向にある。また20℃より大きいと、成膜性が悪くなる傾向にある。
市場製品として、DAITOSOL 5000TF(大東化成工業株式会社製)を用いることができる。
本発明に用いられる可塑剤としては、例えば、クエン酸アセチルトリブチルを用いることができる。
本発明に用いられる粘度調整剤として、増粘剤または/かつアルカリ性化合物または/かつ界面活性剤を用いることができ、使用する顔料との相溶性に応じて適宜配合することができる。
増粘剤としては、以下の例には限定されないが、ヘクトライト、ベントナイト、モンモリロナイト、バイデライト等と称される天然スメクタイト系粘土及びそれらに類似もしくは近似の合成粘土等のいわゆる粘土増粘剤、鎖状の2次凝集に依って液体に擬塑性及び構造粘性を与える微粒子シリカ、超微粒子酸化アルミニウム、超微粒子酸化チタン等の一次粒径が50nm以下の無機微粒子粉体、分子量の大きな(アクリル系樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、カルボキシビニルポリマー等の)水溶性高分子、およびキサンタンガム、ウェランガム、グアーガム、タラカントガム、ローカストビーンガム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、蛋白、酸化スターチ等の増粘多糖類さらにはポリウレタンなどの会合性増粘剤等が挙げられるが、特に好ましいのは、キサンタンガム、合成ヘクトライトである。
また、アルカリ性化合物としては、アクリル酸アルキル共重合体を一部可溶化させる事により粘度を上昇させることができ、L−アルギニン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリエタノールアミン、アンモニア水、水酸化ナトリウム等を用いることができるが、特に好ましいものは、L−アルギニンである。
また、界面活性剤としては、アクリル酸アルキル共重合体を一部可溶化させる事により粘度を上昇させることができ、特に好ましいものは、カプリル酸ポリグリセリル−3である。
本発明に用いられる顔料の水分散体としては、平均粒子径が100〜1,000nm、より好ましくは、100〜500nmの水分散体を用いることができる。
顔料としては従来から化粧料に配合されているものを本発明においても用いることができる。具体的には、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機褐色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの無機白色顔料、またタール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、タロシン等から選ばれる顔料、微粒子酸化チタン、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化亜鉛等の微粒子粉体、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等、また、アクリル系樹脂やナイロン系樹脂等の樹脂粉末等も使用でき、各種の表面処理、例えば従来公知の表面処理が行われていてもかまわない。
本発明に用いられる表面処理パール顔料に用いられるパール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母、ガラスフレーク顔料のような高い光輝感や光沢感がある顔料が好ましい。
表面処理としては、例えば従来公知の表面処理が行われていてもかまわない。表面処理の例としては、以下の例が挙げられる。なお、これらの処理を複数組み合わせて用いることも可能である。
a)フッ素化合物処理…パーフルオロアルキルリン酸エステル処理、パーフルオロアルキルシラン処理、パーフルオロポリエーテル処理、フルオロシリコーン処理、フッ素化シリコーン樹脂処理など
b)シリコーン処理…メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、気相法テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン処理など
c)無機処理…シリカ処理、アルミナ処理など
d)シランカップリング剤処理
e)チタンカップリング剤処理
f)アルミニウムカップリング剤処理
g)シラン処理…アルキル化シラン、アルキル化シラザン処理など
h)油剤処理
i)N−アシル化リジン処理
j)ポリアクリル酸処理
k)金属石鹸処理…ステアリン酸塩、ミリスチン酸塩処理など
l)アクリル樹脂処理
m)金属酸化物処理
また、本発明の水系美爪料には、必要に応じて、アルコールなどの溶剤、保湿剤、香料、成膜助剤、消泡剤、酸価防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤等を適宜に配合することができる。
以下に実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔製造実施例1、製造比較例1〕
表1には、製造実施例1のポリマーエマルションおよび製造比較例1のポリマーエマルションの組成および組成比がそれぞれ示されている。またそれぞれのガラス転移温度Tg、酸価の値も示されている。
Figure 2016041676
〔実施例1、比較例1〕
前記表1に示される組成比の各ポリマーエマルションを用いて表2の配合比にて各水系美爪料を調製した。
評価項目
女性パネラー10名を用いて、試験品を使用してもらい、使用感をアンケート形式で回答してもらい、評価が悪い場合を0点、評価が良い場合を5点とし、パネラーの平均点数を以って評価結果とした。従って、点数が高い程評価に優れていることを示す。また40℃での経時安定性の結果も示す。
Figure 2016041676
製造方法
成分Aを均一に溶解したあと、成分B、ついで成分Cを加えた。よく混合した後、容器に充填して製品を得た。
表2の結果より、製造実施例1で製造された、ガラス転移温度Tg10℃のアクリル酸アルキル共重合体エマルションを用いた実施例1の水系美爪料は、光沢、密着性、耐水性の全てにおいて優れていた。また剥離性を有し、簡単に落とすことができた。ガラス転移温度Tgが低い製造比較例1で製造されたアクリル酸アルキル共重合体エマルションを用いた比較例1は、剥離性はなく、また粘着性があり使用感が悪かった。
表3の処方と製造方法に従い水系ネイルエナメルベースコートを得た。尚、表中の単位は質量%である。
Figure 2016041676
製造方法
成分Aを均一に溶解し、よく混合した後、容器に充填して製品を得た。
実施例3の水系ネイルエナメルベースコートは、光沢、密着性、耐水性の全てにおいて優れていた。また剥離性を有し、簡単に落とすことができた。

Claims (6)

  1. ガラス転移温度Tgが0℃〜20℃であって、メタクリル酸メチルと、アクリル酸2−エチルヘキシルと、アクリル酸ブチルとからなるアクリル酸アルキル共重合体水分散体またはエマルションを含有する水性美爪料。
  2. 剥離性を持つことを特徴とする請求項1記載の水系美爪料。
  3. 可塑剤を含有することを特徴とする請求項1〜2記載の水系美爪料。
  4. 粘度調整剤として、増粘剤または/かつアルカリ性化合物または/かつ界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜3記載の水系美爪料。
  5. 顔料の水分散体を含有することを特徴とする、請求項1〜4に記載の水系美爪料。
  6. 表面処理パール顔料を含有することを特徴とする、請求項1〜5に記載の水系美爪料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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