JP2016039769A - アウターロータ型発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】マグネットの多極化が可能であり、発電効率のよいアウターロータ型発電機を提供する。【解決手段】アウターロータ型発電機10は、軸線方向7に離間されて配置された第1マグネット11及び第2マグネット12と、第1マグネット11の内側にギャップを介して対向して配置された第1ステータヨーク21と、第2マグネット12の内側にギャップを介して対向して配置された第2ステータヨーク22と、第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22を磁気的に連結するハブ軸14と、軸線方向7に沿って延びる複数の突片42の両端部が、第1マグネット11及び第2マグネット12に対して異極と対向する櫛状ヨーク23と、第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22の間に配置されたボビン19と、ボビン19に巻かれたコイル20と、を具備する。【選択図】図3

Description

本発明は、コイルの外側においてリング状のマグネットが回転するアウターロータ型発電機に関する。
従来より、自転車の車輪に設けるアウターロータ型発電機として、ハブダイナモが公知である。ハブダイナモは、車輪の軸に固定されたコイルの外側に、リング状のマグネットが設けられ、このマグネットが車輪と共に回転することによって、コイルに誘導電圧を生じさせるものである。コイルの周囲には、クローポール形状のステータヨークが設けられている。ステータヨークは、電磁綱板が積層されて構成されている(特許文献1,2)。
特開2001−37108号公報 特開2004−260921号公報
クローポール形状のステータヨークは、軸線方向へ延びる各歯部の根元に磁束が集中するので、各歯部の根元が太く、先端が細い形状となる。このため、各歯部の先端部分において磁束が少なくなり、誘導電圧が発生する効率が低下する。また、ステータヨークが、積層綱板で構成されていない態様では、各歯部の根元側において渦電流が増大しやすい。
特許文献1のように、ステータヨークが積層綱板で構成されている態様では、各歯部において渦電流が増大し難くなる。しかし、ステータヨークの軸側(径方向内側)の寸法が径方向外側の寸法より短くなるので、積層可能な電磁綱板の枚数が制限される。また、径方向外側において各歯部の間隔が広くなるので、各歯部と対向するマグネットの多極化が困難である。さらに、ステータヨークを構成する電磁綱板を同形状にすると、電磁綱板の積層方向である歯部の周方向の中央側における電磁綱板の端面とマグネットとの距離が、歯部の周方向の両側における電磁綱板の端面とマグネットとの距離より長くなり、その結果、誘導電圧が発生する効率が低下する。
本発明は前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マグネットの多極化が可能であり、発電効率のよいアウターロータ型発電機を提供することにある。
(1) 本発明は、コイルの外側においてリング状のマグネットが回転するアウターロータ型発電機に関する。本アウターロータ型発電機は、上記リング状の軸線方向に離間されて配置されており、それぞれが上記リング状の周方向に多極に着磁された第1マグネット及び第2マグネットと、上記第1マグネットの外側に配置された第1マグネットヨークと、上記第2マグネットの外側に配置された第2マグネットヨークと、上記第1マグネットの内側にギャップを介して対向して配置されており、複数の綱板が上記軸線方向に積層されており、上記第1マグネットの極数の1/2の歯部及び空間が上記第1マグネットの各極にそれぞれが対応して上記周方向に交互に配置された第1ステータヨークと、上記第2マグネットの内側にギャップを介して対向して配置されており、複数の綱板が上記軸線方向に積層されており、上記第2マグネットの極数の1/2の歯部及び空間が上記第2マグネットの各極にそれぞれが対応して上記周方向に交互に配置された第2ステータヨークと、上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークを磁気的に連結する第3ステータヨークと、上記軸線方向に沿って延びる複数の突片が、上記第1マグネット及び上記第2マグネットのそれぞれ内側にそれぞれにギャップを介して対向し、かつ上記第1ステータヨークの上記各空間及び上記第2ステータヨークの上記各空間にそれぞれ配置されており、当該突片の上記軸線方向の両端部は、上記第1マグネット及び上記第2マグネットに対して異極と対向する第4ステータヨークと、上記軸線方向において上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークの間に配置された絶縁性のボビンと、上記ボビンにおいて上記周方向に巻かれてなるコイルと、を具備する。
第1マグネット及び第2マグネットは、第1ステータヨーク及び第2ステータヨークに対向した状態で、一体に回転する。第1マグネット及び第2マグネットが、ある回転位置にあるときに、第1マグネットの同極、すなわちN極またはS極に対向して第1ステータヨークの各歯部が位置する。第1マグネットからの磁束は、第1ステータヨークの各歯部から第3ステータヨークを通じて第2ステータヨークの各歯部へ到達する。第2ステータヨークの各歯部は、第2マグネットにおける異極、すなわちS極またはN極に対向している。第2マグネットにおける異極に隣接する位置には、第4ステータヨークの一端部が対向している。第4ステータヨークの両端部は、第1マグネット及び第2マグネットに対して異極と対向しているので、例えば、第4ステータヨークの一端部が第2マグネットのN極と対向しているとき、他端部は第1マグネットのS極と対向している。このようにして、第1マグネットから、第1ステータヨーク、第3ステータヨーク、第2ステータヨーク、第2マグネット、及び第4ステータヨークの順に磁束が通過して第1マグネットへ戻る。この磁束の輪がコイル周りに生じて、第1マグネット及び第2マグネットの回転によりコイル周りの磁束が交番に変化することにより、コイルに誘導電圧が発生する。
(2) 好ましくは、上記第1マグネット及び第2マグネットのそれぞれは、複数の永久磁石が、それぞれが周方向にギャップを介してリング状に並べられたものであり、周方向に隣接する永久磁石において当該ギャップを介して対向する磁極が同極である。
このような構成により、第1マグネット及び第2マグネットを構成する各永久磁石は、第1マグネットヨーク及び第2マグネットヨークのそれぞれの内側において周方向に均等に離間されて固定される。
(3) 本発明は、コイルの外側においてリング状のマグネットが回転するアウターロータ型発電機に関する。本アウターロータ型発電機は、上記リング状の軸線方向に離間されて配置されており、それぞれが上記リング状の周方向に多極に着磁された第1マグネット及び第2マグネットと、上記第1マグネット及び上記第2マグネットの外側に配置され、上記第1マグネット及び上記第2マグネットのそれぞれと磁気的に結合されたマグネットヨークと、上記第1マグネットの内側にギャップを介して対向して配置されており、複数の綱板が上記軸線方向に積層されており、上記第1マグネットの極数の1/2の歯部及び空間が上記第1マグネットの各極にそれぞれが対応して上記周方向に交互に配置された第1ステータヨークと、上記第2マグネットの内側にギャップを介して対向して配置されており、複数の綱板が上記軸線方向に積層されており、上記第2マグネットの極数の1/2の歯部及び空間が上記第2マグネットの各極にそれぞれが対応して上記周方向に交互に配置された第2ステータヨークと、上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークを磁気的に連結する第3ステータヨークと、上記軸線方向に沿って延びる複数の突片が、上記第1マグネット及び上記第2マグネットのそれぞれ内側にそれぞれにギャップを介して対向し、かつ上記第1ステータヨークの上記各空間及び上記第2ステータヨークの上記各空間にそれぞれ配置されており、当該突片の上記軸線方向の両端部は、上記第1マグネット及び上記第2マグネットに対して異極と対向する第4ステータヨークと、上記軸線方向において上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークの間に配置された絶縁性のボビンと、上記ボビンにおいて上記周方向に巻かれてなるコイルと、を具備する。上記第1マグネット及び上記第2マグネットは、リング状のマグネット構成体における軸線方向の両側の端部がそれぞれ着磁されることにより構成されており、上記マグネット構成体における上記第1マグネット及び上記第2マグネットの間の部分が着磁されていない。
第1マグネット及び第2マグネットは、第1ステータヨーク及び第2ステータヨークに対向した状態で、一体に回転する。第1マグネット及び第2マグネットが、ある回転位置にあるときに、第1マグネットの同極、すなわちN極またはS極に対向して第1ステータヨークの各歯部が位置する。第1マグネットからの磁束は、第1ステータヨークの各歯部から第3ステータヨークを通じて第2ステータヨークの各歯部へ到達する。第2ステータヨークの各歯部は、第2マグネットにおける異極、すなわちS極またはN極に対向している。第2マグネットにおける異極に隣接する位置には、第4ステータヨークの一端部が対向している。第4ステータヨークの両端部は、第1マグネット及び第2マグネットに対して異極と対向しているので、例えば、第4ステータヨークの一端部が第2マグネットのN極と対向しているとき、他端部は第1マグネットのS極と対向している。このようにして、第1マグネットから、第1ステータヨーク、第3ステータヨーク、第2ステータヨーク、第2マグネット、及び第4ステータヨークの順に磁束が通過して第1マグネットへ戻る。この磁束の輪がコイル周りに生じて、第1マグネット及び第2マグネットの回転によりコイル周りの磁束が交番に変化することにより、コイルに誘導電圧が発生する。
また、マグネット構成体を所定位置に組み付けることによって、第1マグネット及び第2マグネットを軸線方向に磁気的に離間した所定の位置に組み付けることができるために、第1マグネット及び第2マグネットの組み付け作業が容易になる。
(4) 好ましくは、上記マグネットヨークは、一体の部材である。
マグネットヨークが一体の部材なので、部品点数が削減されるとともに、マグネット構成体に対する組み付け作業が容易になる。
(5) 好ましくは、上記マグネット構成体は、複数の永久磁石が、それぞれが周方向にギャップを介してリング状に並べられたものであり、周方向に隣接する永久磁石において当該ギャップを介して対向する磁極が同極である。
このような構成により、マグネット構成体のそれぞれの永久磁石は、マグネットヨークの内側において周方向に均等に離間されて固定される。
(6) 好ましくは、上記第1マグネット及び上記第2マグネットのそれぞれの磁極は、周方向における同じ位置において異極である。
この場合、第4ステータヨークにおける突片の形状を軸線方向に沿わせることができるので、アウターロータ型発電機の構造が簡易となる。
(7) 好ましくは、上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークは、各々の中央部から上記各歯部が上記リング状の径方向へ突出しており、当該各中央部は、当該径方向へ延びる第1スリットをそれぞれが有する。
第1スリットにより、第1ステータヨーク及び第2ステータヨークの各中央部において渦電流が生ずることが抑制される。
(8) 好ましくは、上記第3ステータヨークは、上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークの上記各中央部を上記軸線方向へ貫通するロッドであり、上記径方向に延びる第2スリットを有する。
第2スリットにより、第3ステータヨークの周方向において渦電流が生ずることが抑制される。
(9) 好ましくは、上記第4ステータヨークは、上記複数の突片を連結する連結部を有する。
これにより、第4ステータヨークをアウターロータ型発電機に組み付ける作業が容易となる。
(10) 好ましくは、上記第1マグネット及び上記第2マグネットの各極数は、36極以上である。
これにより、アウターロータ型発電機の多極化が実現される。
(11) 好ましくは、上記アウターロータ型発電機は、上記第1マグネットヨーク及び上記第2マグネットヨークを介して上記第1マグネット及び上記第2マグネットと連結されており、上記第3ステータヨークに対して回転自在に設けられたケーシングを更に具備する。
これにより、ケーシングと共に第1マグネット及び第2マグネットが回転する。
(12) 好ましくは、上記アウターロータ型発電機は、上記マグネットヨークを介して上記第1マグネット及び上記第2マグネットと連結されており、上記第3ステータヨークに対して回転自在に設けられたケーシングを更に具備する。
これにより、ケーシングと共に第1マグネット及び第2マグネットが回転する。
(13) 好ましくは、上記第3ステータヨークは、自転車のハブであり、上記ケーシングは、自転車のスポークが挿通される孔を有するものである。
これにより、アウターロータ型発電機がハブダイナモとして実現される。
本発明によれば、第1マグネット及び第2マグネットの多極化が可能であり、発電効率のよいアウターロータ型発電機が実現される。
図1は、実施形態に係るアウターロータ型発電機10の正面図である。 図2は、アウターロータ型発電機10の内部構造を示す斜視図である。 図3は、アウターロータ型発電機10の内部構造を示す分解斜視図である。 図4は、アウターロータ型発電機10の歯部33,37における断面を示す部分断面図である。 図5は、アウターロータ型発電機10の突片42における断面を示す部分断面図である。 図6は、他の実施形態に係るアウターロータ型発電機10の内部構造を示す斜視図である。 図7は、他の実施形態に係るアウターロータ型発電機10の内部構造を示す斜視図である。 図8は、他の実施形態に係るアウターロータ型発電機10の歯部33,37における断面を示す部分断面図である。 図9は、他の実施形態に係るアウターロータ型発電機10の突片42における断面を示す部分断面図である。 図10は、変形例に係るアウターロータ型発電機10のマグネット構成体及びマグネットヨークの正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様を変更できることは言うまでもない。
本実施形態に係るアウターロータ型発電機10は、コイル20の外側においてリング状の第1マグネット11及び第2マグネット12が回転するものである。アウターロータ型発電機10は、自転車用のハブダイナモとして機能する。なお、自転車用のハブダイナモは、アウターロータ型発電機10の用途の一例を示しているにすぎず、アウターロータ型発電機10が他の用途に用いられてもよいことは言うまでもない。
図1に示されるように、アウターロータ型発電機10は、ハブ軸(第3ステータヨークの一例)14を回転軸として、ケーシング15が回転自在に設けられている。ケーシング15は、中央部が大径の円柱形状をなすものである。各図には示されていないが、ケーシング15は、ボールベアリングを介してハブ軸14に回転自在に設けられている。ケーシング15の軸線方向7の両側には、フランジ16がそれぞれ設けられており、各フランジ16には、自転車の車輪のスポーク(図1において破線で示されている。)が挿通される複数の孔16Aが周方向8に並んで設けられている。
図2及び図3に示されるように、ケーシング15の内部には、第1マグネット11及び第2マグネット12と、第1マグネットヨーク17及び第2マグネットヨーク18と、ボビン19及びコイル20と、第1ステータヨーク21と、第2ステータヨーク22と、櫛状ヨーク(第4ステータヨークの一例)23と、が組み付けられている。なお、図2及び図3において、第1マグネット11及び第2マグネット12の各磁極は、便宜上、ハッチングの記載の有無により区別されている。
ハブ軸14は、円柱形状のロッドであり、各図には詳細に現されていないが、その両端部には、自転車の車輪の軸として機能するためにネジ山が形成されている。ハブ軸14は、磁性を有する材料からなるものであり、具体的には鋼材などが挙げられる。ハブ軸14において、ボビン19、第1ステータヨーク21、及び第2ステータヨーク22が組み付けられる中央部には、径方向へ凹むスリット(第2スリットの一例)24が軸線方向7に沿って形成されている。スリット24は、ハブ軸14の中心に到達しない程度の深さである。また、スリット24は、ハブ軸14にボビン19、第1ステータヨーク21、及び第2ステータヨーク22が組み付けられた状態において、第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22より軸線方向7の外側へはみ出さない程度の長さである。なお、ハブ軸14には、コイル20の銅線を引き出すためのスリットなどが適宜設けられてもよい。
第1マグネット11は、リング形状の内面側において周方向8にN極とS極とが交互に着磁されたものであり、全体としてリング形状をなしており、1周が56極の永久磁石である。第1マグネット11は、必ずしも一体としてリング形状をなしている必要はなく、例えば、円弧形状の4個の永久磁石が組み合わされてリング形状をなしていればよい。これら4個の永久磁石は、リング形状の第1マグネットヨーク17の内面に貼り付けられることによって、リング形状に保持される。第1マグネットヨーク17は、綱板などの磁性を有する材料からなるものであり、リング形状に成型されている。
なお、第2マグネット12は、第1マグネット11と同様の構造であり、全体としてリング形状をなしており、1周が56極の永久磁石である。第2マグネットヨーク18は、第1マグネットヨーク17と同様の構造であり、第2マグネットヨーク18の内面に第2マグネット12が貼り付けられてリング形状に保持されている。
第1マグネット11及び第2マグネット12は、それぞれの外側に配置された第1マグネットヨーク17または第2マグネットヨーク18を介して、ケーシング15の内面に固定されている。第1マグネット11及び第2マグネット12は、軸線方向7に離間されて配置されている。第1マグネット11の周方向8における各磁極と、第2マグネット12の周方向8における各磁極とは、相互に異極となるように配置されている。つまり、周方向8のある位置における第1マグネット11の内面がN極であれば、周方向8の同じ位置における第2マグネット12の内面はS極である。
ハブ軸14には、ボビン19が組み付けられている。ボビン19は、中央にハブ軸14が挿通される貫通孔25を有する絶縁性樹脂の成型品であり、その外周側において周方向8に連続する凹溝26が形成されている。凹溝26は、コイル20を収容するための空間である。凹溝26の軸線方向7の両側には、円盤形状の隔壁27,28がそれぞれ設けられており、隔壁27,28によって、コイル20が第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22と絶縁状態に分離される。また、凹溝26の底部によって、コイル20がハブ軸14と絶縁状態に分離される。隔壁27,28の周縁には、径方向へ凹む複数の切欠き27A,28Aが周方向8に間隔を空けて形成されている。切欠き27A,28Aには、櫛状ヨーク23の突片42が嵌め込まれる。
ボビン19の凹溝26には、銅線が巻かれてなるコイル20が設けられている。コイル20は、ハブ軸14の周りを周方向8に巻かれている。各図には現されていないが、コイル20の両端はボビン19から引き出されてケーシング15の外部へ延出されている。コイル20の両端に、自転車のライトなどの電気部品が電気的に接続されることにより、コイル20に生じた誘導電圧が電気部品に供給される。
第1ステータヨーク21は、第1マグネット11の内側にギャップを介して対向するようにハブ軸14に固定されている。第1ステータヨーク21は、複数の電磁綱板が軸線方向7に積層されたものである。各電磁綱板は同一の形状である。第1ステータヨーク21は、全体として、中央部31がハブ軸14が挿通される貫通孔32を有する円盤形状であり、中央部31の周縁から径方向へ複数の歯部33が放射状に突出している。複数の歯部33の数は、第1マグネット11の極数の1/2、すなわち28個である。
各歯部33は、周方向8に沿った幅が一定であり、かつ軸線方向7に沿った厚みが一定である。各歯部33の間には空間が存在し、歯部33と空間とが周方向8に沿って交互に配置されている。各歯部33が周方向8に沿って離れている間隔は、第1マグネット11の磁極に対応している。例えば、各歯部33が、第1マグネット11のN極と対向しているとき、各歯部33の間の空間が第1マグネット11のS極と対向している。各歯部33の間の空間の一つは、中央部31を貫通孔32付近まで径方向に沿って延びてスリット(第1スリットの一例)34を形成している。
第2ステータヨーク22は、第2マグネット12の内側にギャップを介して対向するようにハブ軸14に固定されている。第2ステータヨーク22は、ボビン19及びコイル20を介して第1ステータヨーク21と軸線方向7へ並んでいる。ハブ軸14を介して、第1ステータヨーク21と第2ステータヨーク22とが磁気的に連結されている。
第2ステータヨーク22は、第1ステータヨーク21と同形状である。詳細には、第2ステータヨーク22は、複数の電磁綱板が軸線方向7に積層されたものである。各電磁綱板は同一の形状である。第2ステータヨーク22は、全体として、中央部35がハブ軸14が挿通される貫通孔36を有する円盤形状であり、中央部35の周縁から径方向へ複数の歯部37が放射状に突出している。複数の歯部37の数は、第2マグネット12の極数の1/2、すなわち28個である。
各歯部37は、周方向8に沿った幅が一定であり、かつ軸線方向7に沿った厚みが一定である。各歯部37の間には空間が存在し、歯部37と空間とが周方向8に沿って交互に配置されている。各歯部37が周方向8に沿って離れている間隔は、第2マグネット12の磁極に対応している。例えば、各歯部37が、第2マグネット12のN極と対向しているとき、各歯部37の間の空間が第2マグネット12のS極と対向している。各歯部37の間の空間の一つは、中央部35を貫通孔36付近まで径方向に沿って延びてスリット(第1スリットの一例)38を形成している。
櫛状ヨーク23は、ボビン19の径方向外側において概ね円筒形状をなして配置されている。櫛状ヨーク23は、周方向8に連続する平帯形状の連結部41と、連結部41の軸線方向7の両端から軸線方向7に沿ってそれぞれ突出する複数の突片42と、を有する。換言すれば、複数の突片42は、連結部41によって一体に連結されている。連結部41は、ボビン19の凹溝26の外側に配置されており、平帯形状が円筒形状に湾曲されている。複数の突片42は、ボビン19の隔壁27,28の切欠き27A,28Aに嵌め込まれることによって、周方向8の位置決めがなされている。
複数の突片42は、第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22の各歯部33,37の空間に対応しており、28個の突片42が周方向8に間隔を空けて配置されている。各突片42の両端部は、ボビン19から軸線方向7に沿って突出することにより、第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22の各歯部33,37の空間へ延びており、各空間において第1マグネット11及び第2マグネット12にそれぞれがギャップを介して対向している。
また、各突片42における一方の端部は、周方向の両側に位置する第1ステータヨーク21の各歯部33との間にギャップがそれぞれ形成されている。同様に、各突片42における他方の端部も、周方向の両側に位置する第2ステータヨーク22の各歯部37との間にギャップがそれぞれ形成されている。
各突片42の両端部が対向する第1マグネット11及び第2マグネット12の磁極は、第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22の各歯部33,37が対向する第1マグネット11及び第2マグネット12の磁極に対して異極である。例えば、各歯部33,37が、第1マグネット11及び第2マグネット12のN極と対向しているとき、各突片42の両端部は第1マグネット11及び第2マグネット12のS極と対向している。
[アウターロータ型発電機10による発電]
アウターロータ型発電機10は、第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22の外側において第1マグネット11及び第2マグネット12が回転することにより、コイル20の周りに交番磁界を発生させて、コイル20に誘導電圧を生じさせる。
図4に示されるように、第1マグネット11及び第2マグネット12が、ある回転位置にあるときに、第1マグネット11のN極に対向して第1ステータヨーク21の各歯部33が位置する。第1マグネット11からの磁束50は、第1ステータヨーク21の各歯部33からハブ軸14を通じて第2ステータヨーク22の各歯部37へ到達する。第2ステータヨーク22の各歯部37は、第2マグネット12のS極に対向している。
図5に示されるように、第2マグネット12のS極に隣接する位置、すなわち隣接するN極と対向する位置には櫛状ヨーク23の突片42の一端部が対向している。また、その突片42の他端部は、第1マグネット11のS極と対向しており、このS極は、図4に示される第1マグネット11のN極と隣接している。したがって、第2マグネット12のS極から隣接するN極へ向かった磁束50は、櫛状ヨーク23の突片42を通じて、第1マグネット11のS極へ向かって、そのS極に隣接する元のN極へ戻る。これにより、コイル20の周囲に磁束50の輪が生じる。
前述された磁束50が、第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22の外側において第1マグネット11及び第2マグネット12が回転することにより、コイル20の周りにおいて交番磁界となり、コイル20に誘導電圧を生じさせる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、第1マグネット11及び第2マグネット12の多極化が可能であり、発電効率のよいアウターロータ型発電機10が実現される。また、アウターロータ型発電機10をハブダイナモとして実現できる。
また、第1ステータヨーク21の中央部31にスリット34が設けられているので、中央部31において渦電流が生ずることが抑制される。同様に、第2ステータヨーク22の中央部35にスリット38が設けられているので、中央部35において渦電流が生ずることが抑制される。
また、ハブ軸14にスリット24が設けられているので、ハブ軸14の周方向8において渦電流が生ずることが抑制される。
また、櫛状ヨーク23は、複数の突片42を連結する連結部41を有しているので、櫛状ヨーク23をボビン19に組み付けてアウターロータ型発電機10とする作業が容易となる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、第1マグネット11及び第2マグネット12がそれぞれ独立した構造物として構成されているが、このような構成に限らない。すなわち、リング状の構造物(マグネット構成体)における軸線方向の両側の端部がそれぞれ着磁されることによって第1マグネット11及び第2マグネット12のそれぞれが構成されてもよい。この場合、第1マグネットヨーク17及び第2マグネットヨーク18に代えて、第1マグネット11及び第2マグネット12のそれぞれと磁気的に結合される単一の磁性体によってマグネットヨークを形成する構成としてもよい。
詳細に説明するに、図6〜図9に示されるように、着磁可能な材料によってリング状に形成されたマグネット構成体45における軸線方向7の両側の各端部をそれぞれ局部的に着磁して、第1マグネット11及び第2マグネット12とする。第1マグネット11及び第2マグネット12においては、マグネット構成体45における軸線方向7の両側の各端部において、周方向に沿ってN極とS極とが全周にわたって交互に着磁されて、それぞれが56極を構成する。マグネット構成体45において第1マグネット11と第2マグネット12との間となる部分は、着磁されていない。従って、マグネット構成体45において、第1マグネット11と第2マグネット12とは、着磁されていない部分を介して軸線方向7に磁気的に離間された状態となる。
マグネット構成体45は、円筒形状になった単一のマグネットヨーク46の内周面に支持されている。マグネットヨーク46は、綱板などの磁性を有する材料によって円筒形状に構成された磁性体であり、マグネット構成体45は、一体の部材であるマグネットヨーク46内に嵌合されて、マグネットヨーク46の内周面に接着されている。マグネットヨーク46は、マグネット構成体45における第1マグネット11及び第2マグネット12のそれぞれとは磁気的に結合されている。マグネットヨーク46はケーシング15の内面に固定されている。
マグネット構成体45及びマグネットヨーク46以外の構成は、図1〜図5に示された上記実施形態と同様であり、マグネット構成体45内には、ボビン19及びコイル20と、第1ステータヨーク21と、第2ステータヨーク22と、櫛状ヨーク23とが、ハブ軸14に組み付けられた状態で収容されている。
なお、図6において、第1マグネット11の各磁極(N極及びS極)は、便宜上、ハッチングの記載の有無により区別されている。また、図7〜図9においては、第1マグネット11及び第2マグネット12におけるそれぞれの磁極(着磁領域)の境界を破線によって示している。
他の実施形態においても、上記実施形態と同様に、コイル20周りに磁束の輪を形成することができる。従って、第1ステータヨーク21及び第2ステータヨーク22の外側において第1マグネット11及び第2マグネット12が回転すると、コイル20の周囲の磁束が交番に変化し、コイル20に誘導電圧が発生する。このように、第1マグネット11及び第2マグネット12を、着磁されていない部分を介在させて磁気的に軸線方向7に離間させて一体物として構成しても、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
また、他の実施形態では、第1マグネット11及び第2マグネット12が、マグネット構成体45として一体化されているために、マグネット構成体45をマグネットヨーク46を介して、ケーシング15内の所定位置に組み付けることによって、第1マグネット11及び第2マグネット12を軸線方向7に所定距離だけ離間させた状態に組み付けることができる。従って、第1マグネット11及び第2マグネット12のそれぞれを、個別にケーシング15に組み付ける場合よりも、組み付け作業が容易になる。
なお、他の実施形態において、単一の磁性体であるマグネットヨーク46を用いる構成に代えて、図1〜図5に示される実施形態のように、第1マグネットヨーク17及び第2マグネットヨーク18を用いる構成としてもよい。この場合、第1マグネットヨーク17及び第2マグネットヨーク18のそれぞれは、マグネット構成体45の第1マグネット11及び第2マグネット12のそれぞれと磁気的に結合される
[変形例]
前述された実施形態において、第1マグネット11、第2マグネット12、又はマグネット構成体45は、必ずしも一体として円筒形状をなしている必要はなく、複数の永久磁石が周方向にギャップを介してリング状に並べられたものであってもよい。例えば、図10に示されるように、マグネット構成体45は、同じ円弧形状の4個の永久磁石47がリング状に並べられたものであってもよい。これら4個の永久磁石47は、リング状のマグネットヨーク46の内面に、周方向に均等なギャップが隔てられた状態で、接着剤等によって貼り付けられる隣接する永久磁石47において、ギャップを介して対向する磁極は同極である。
このような構成により、マグネットヨーク46の内面に各永久磁石47を接着剤等によって貼り付けたときに、各ギャップを介して隣接する永久磁石47の間に作用する磁力の大きさが異なっていると、すなわち、例えばギャップが不均一であると、接着剤等が硬化する前に、隣接する永久磁石47に作用する磁力が一定になるように、各永久磁石47の周方向位置が変位する。これにより、各永久磁石は、隣接する永久磁石47からほぼ等しい磁力が作用した状態、すなわち各ギャップが均等な状態となって、接着剤等の硬化によってマグネットヨーク46に固定される。その結果、マグネットヨーク46に接着された各永久磁石47は、隣接する永久磁石47からの磁力の作用によってマグネットヨーク46から剥がれるようなおそれがなく、マグネットヨーク46の内面に安定的に固定される。
なお、図を用いた詳細な説明は省略されるが、第1マグネット11及び第2マグネット12も、同様に、例えば、円弧形状の4個の永久磁石が周方向にギャップを介してリング状に並べられて構成されてもよい。このとき、ギャップを介して対向する各永久磁石の磁極は同極である。
なお、前述された実施形態では、56極の第1マグネット11及び第2マグネット12を有するアウターロータ型発電機10が示されているが、第1マグネット11及び第2マグネット12の極数は、増減されてもよいことは言うまでもないが、発電効率を向上させる観点からは36極以上であることが好ましい。
また、前述された実施形態では、第1マグネット11と第2マグネット12とは、周方向8において対応する磁極が異極となるように配置されているが、必ずしも異極である必要はない。例えば、第1マグネット11及び第2マグネット12とが、周方向8において同極が対応するように配置されているときには、櫛状ヨーク23の各突片42がクランク形状とされたり、軸線方向7に対して斜めになるように突出されることにより、各突片42の両端部がそれぞれ対向する第1マグネット11及び第2マグネット12の磁極が異極となればよい。
さらに、第1マグネット11の磁極の位置と第2マグネット12の磁極の位置(境界)とが、周方向の同じ位置になっている必要はなく、周方向にずれた状態になっていてもよい。この場合にも、上記のように、櫛状ヨーク23の各突片42がクランク形状とされたり、軸線方向7に対して斜めになるように突出されることにより、各突片42の両端部がそれぞれ対向する第1マグネット11及び第2マグネット12の磁極を異極とすることができる。
また、前述された実施形態では、ハブダイナモとしてアウターロータ型発電機10が実現されているが、ハブダイナモではない用途にアウターロータ型発電機10が使用されてもよいことは言うまでもない。
10 アウターロータ型発電機
11 第1マグネット
12 第2マグネット
14 ハブ軸(第3ステータヨーク)
15 ケーシング
16A 孔
17 第1マグネットヨーク
18 第2マグネットヨーク
19 ボビン
20 コイル
21 第1ステータヨーク
22 第2ステータヨーク
23 櫛状ヨーク(第4ステータヨーク)
24 スリット(第2スリット)
31,35 中央部
33,37 歯部
34,38 スリット(第1スリット)
41 連結部
42 突片
45 マグネット構成体
46 マグネットヨーク
47 永久磁石

Claims (13)

  1. コイルの外側においてリング状のマグネットが回転するアウターロータ型発電機であって、
    上記リング状の軸線方向に離間されて配置されており、それぞれが上記リング状の周方向に多極に着磁された第1マグネット及び第2マグネットと、
    上記第1マグネットの外側に配置された第1マグネットヨークと、
    上記第2マグネットの外側に配置された第2マグネットヨークと、
    上記第1マグネットの内側にギャップを介して対向して配置されており、複数の綱板が上記軸線方向に積層されており、上記第1マグネットの極数の1/2の歯部及び空間が上記第1マグネットの各極にそれぞれが対応して上記周方向に交互に配置された第1ステータヨークと、
    上記第2マグネットの内側にギャップを介して対向して配置されており、複数の綱板が上記軸線方向に積層されており、上記第2マグネットの極数の1/2の歯部及び空間が上記第2マグネットの各極にそれぞれが対応して上記周方向に交互に配置された第2ステータヨークと、
    上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークを磁気的に連結する第3ステータヨークと、
    上記軸線方向に沿って延びる複数の突片が、上記第1マグネット及び上記第2マグネットのそれぞれ内側にそれぞれにギャップを介して対向し、かつ上記第1ステータヨークの上記各空間及び上記第2ステータヨークの上記各空間にそれぞれ配置されており、当該突片の上記軸線方向の両端部は、上記第1マグネット及び上記第2マグネットに対して異極と対向する第4ステータヨークと、
    上記軸線方向において上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークの間に配置された絶縁性のボビンと、
    上記ボビンにおいて上記周方向に巻かれてなるコイルと、を具備するアウターロータ型発電機。
  2. 上記第1マグネット及び第2マグネットのそれぞれは、円弧形状の複数の永久磁石が、それぞれが周方向にギャップを介してリング状に並べられたものであり、周方向に隣接する永久磁石において当該ギャップを介して対向する磁極が同極である請求項1に記載のアウターロータ型発電機。
  3. コイルの外側においてリング状のマグネットが回転するアウターロータ型発電機であって、
    上記リング状の軸線方向に離間されて配置されており、それぞれが上記リング状の周方向に多極に着磁された第1マグネット及び第2マグネットと、
    上記第1マグネット及び上記第2マグネットの外側に配置され、上記第1マグネット及び上記第2マグネットのそれぞれと磁気的に結合されたマグネットヨークと、
    上記第1マグネットの内側にギャップを介して対向して配置されており、複数の綱板が上記軸線方向に積層されており、上記第1マグネットの極数の1/2の歯部及び空間が上記第1マグネットの各極にそれぞれが対応して上記周方向に交互に配置された第1ステータヨークと、
    上記第2マグネットの内側にギャップを介して対向して配置されており、複数の綱板が上記軸線方向に積層されており、上記第2マグネットの極数の1/2の歯部及び空間が上記第2マグネットの各極にそれぞれが対応して上記周方向に交互に配置された第2ステータヨークと、
    上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークを磁気的に連結する第3ステータヨークと、
    上記軸線方向に沿って延びる複数の突片が、上記第1マグネット及び上記第2マグネットのそれぞれ内側にそれぞれにギャップを介して対向し、かつ上記第1ステータヨークの上記各空間及び上記第2ステータヨークの上記各空間にそれぞれ配置されており、当該突片の上記軸線方向の両端部は、上記第1マグネット及び上記第2マグネットに対して異極と対向する第4ステータヨークと、
    上記軸線方向において上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークの間に配置された絶縁性のボビンと、
    上記ボビンにおいて上記周方向に巻かれてなるコイルと、を具備し、
    上記第1マグネット及び上記第2マグネットは、リング状のマグネット構成体における軸線方向の両側の端部がそれぞれ着磁されることにより構成されており、
    上記マグネット構成体における上記第1マグネット及び上記第2マグネットの間の部分が着磁されていないアウターロータ型発電機。
  4. 上記マグネットヨークは、一体の部材である請求項3に記載のアウターロータ型発電機。
  5. 上記マグネット構成体は、円弧形状の複数の永久磁石が、それぞれが周方向にギャップを介してリング状に並べられたものであり、、周方向に隣接する永久磁石において当該ギャップを介して対向する磁極が同極である請求項4に記載のアウターロータ型発電機。
  6. 上記第1マグネット及び上記第2マグネットのそれぞれの磁極は、周方向における同じ位置において異極である請求項1から5のいずれかに記載のアウターロータ型発電機。
  7. 上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークは、各々の中央部から上記各歯部が上記リング状の径方向へ突出しており、当該各中央部は、当該径方向へ延びる第1スリットをそれぞれが有する請求項1から6のいずれかに記載のアウターロータ型発電機。
  8. 上記第3ステータヨークは、上記第1ステータヨーク及び上記第2ステータヨークの上記各中央部を上記軸線方向へ貫通するロッドであり、上記径方向に延びる第2スリットを有する請求項1から7のいずれかに記載のアウターロータ型発電機。
  9. 上記第4ステータヨークは、上記複数の突片を連結する連結部を有する請求項1から8のいずれかに記載のアウターロータ型発電機。
  10. 上記第1マグネット及び上記第2マグネットの各極数は、36極以上である請求項1から9のいずれかに記載のアウターロータ型発電機。
  11. 上記第1マグネットヨーク及び上記第2マグネットヨークを介して上記第1マグネット及び上記第2マグネットと連結されており、上記第3ステータヨークに対して回転自在に設けられたケーシングを更に具備する請求項1又は2に記載のアウターロータ型発電機。
  12. 上記マグネットヨークを介して上記第1マグネット及び上記第2マグネットと連結されており、上記第3ステータヨークに対して回転自在に設けられたケーシングを更に具備する請求項4に記載のアウターロータ型発電機。
  13. 上記第3ステータヨークは、自転車のハブであり、
    上記ケーシングは、自転車のスポークが挿通される孔を有するものである請求項11又は12に記載のアウターロータ型発電機。
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