JP2016038637A - 座標入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】歪検出素子に傾倒操作による歪みを効率よく伝え、操作性と、耐久性を向上させた座標入力装置を提供する。【解決手段】座標入力装置1は、基部11と基部11の上面から突出する操作部18とを備えてなる操作体10と、基部11の下面に固着されるとともに少なくとも1つ以上の歪検出素子21が形成された基板20と、を備えた座標入力装置であって、基部11は、上端が操作部18と隣接する連結部14と、連結部14の周囲に上面が平坦な平坦部13を備え、連結部14と平坦部13の境界は、操作部18を中心とした円形形状を有し、歪検出素子21は少なくとも一部が前記平坦部13に重なるように配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、座標入力装置に関し、特に、小さな操作力でも効率よく信号強度が得られる座標入力装置に関する。
近年、ゲーム機などは、操作者がスティック状の操作部位を指で傾倒させる入力操作を電気信号として読み取り、画面の中の例えば編集位置の選択やカーソルの動作に反映させる座標入力装置を備えていることがある。このような座標入力装置としては、特許文献1に記載の角柱形状の突出部を備える座標入力装置901が知られている。
以下、図11および図12を用いて、特許文献1に記載の座標入力装置が傾倒操作を電気信号として検出するときの動作について説明する。ここでは、図のZ1の向きを上、Z2の向きを下として説明する。図11は、従来技術の座標入力装置901の斜視図である。図12は、図11に示す座標入力装置において、操作部がX2方向に傾倒されたときに、応力の発生する領域と歪検出素子との位置関係をZ2方向から見て説明する下面図である。座標入力装置901は、合成樹脂を成形してなる操作部材902と、フレキシブル基板906と、を有している。また操作部材902は板状の基部903と略四角柱の操作部904とからなる。また、操作部材902の下側にはフレキシブル基板906があり、フレキシブル基板上面には、操作部904のなす略四角柱の外周部近傍に対応する位置(図12に破線で示す領域906aに対応した位置)に、それぞれ歪み検出素子が配置されている。フレキシブル基板906の上面は、基部903の下面に接着剤等により固着されている、この座標入力装置を、例えば図11に示す外部装置のプリント基板907に取り付ける際は、プリント基板907の下側に金属板が配置され、金属板から上に向かって形成された脚が、プリント基板907に形成された貫通穴を挿通し、プリント基板907の上側にある基部903に係合されて、カシメ止めされる。これにより、操作部材902とプリント基板907とは、操作部材902の下面に固着されたフレキシブル基板906を含めて、一体化されている。
特開2005−141462号公報
上述したような座標入力装置901では、操作者が操作部904をX2方向へ傾倒させるとき、図12に長二点鎖線で示す領域Dに対応する基部903の一部が、上向きに変形するため、基部903の下側にあるフレキシブル基板906の領域Dに対応する部分がX方向に圧縮応力を受けて歪む。なお、領域Dは、四角柱状の操作部904のX1方向側の端部の辺部分近傍を介して操作力が伝わる領域なので、図12に示すように四角形(台形)状の形状を有している。これにより、フレキシブル基板906の領域D近傍に設けられた歪み検出素子は、X方向に圧縮される歪みを受け、電気抵抗が変化する。またこの時、図12に長二点鎖線で示す四角形(台形)状の領域Uに対応する基部903の一部は下側に変形するため、基部903の下側にあるフレキシブル基板906の領域Uに対応する部分がX方向に引張り応力を受けて歪む。これにより、フレキシブル基板906の領域U近傍に設けられた歪み検出素子は、X方向に引張られる歪みを受け、領域Dの場合とは反対方向に電気抵抗が変化する。上述した電気抵抗の変化は、図示しない配線を通して端子より、電気信号として出される。なお、領域Uが四角形状の形状を有しているのは、上述した領域Dの時と同様の理由による。
しかしながら、座標入力装置901の構成を用いる場合、操作部904が四角柱状に形成されるため、操作者からの力は、やや大きな四角形状の領域(領域D、U)に分散して伝えられるので、検出効率が悪くなっていた。これにより基部903の歪み検出素子に対応する領域以外の部分にも広く無駄な応力がかかり、操作部材902の耐久性の劣化を招いていた。
本発明は、上述した課題を解決して、歪検出素子に傾倒操作による歪みを効率よく伝え、操作性と、耐久性を向上させた座標入力装置を提供するものである。
この課題を解決するために、請求項1に記載の座標入力装置は、基部と前記基部の上面から突出する操作部とを備えてなる操作体と、前記基部の下面に固着されるとともに少なくとも1つ以上の歪検出素子が形成された基板と、を備えた座標入力装置であって、
前記基部は、上端が前記操作部と隣接する連結部と、前記連結部の周囲に上面が平坦な平坦部を備え、前記連結部と前記平坦部の境界は、前記操作部を中心とした円形形状を有し、前記歪検出素子は少なくとも一部が前記平坦部に重なるように配置される構成となっている。これによれば、操作者からの傾倒操作によって、操作体の内部に発生する応力は、連結部と平坦部の境界が略円形となっているため、連結部の下端部近傍及びその周辺にある基部の1部である平坦部の比較的狭い領域に集中する。この応力が集中する領域に、基部の下面に固着された基板表面の歪検出素子の位置が対応するように配置されている。そのため、操作者からの操作力は、座標入力装置を介して、効率的に電気信号に変換される。また、操作力によって発生する応力を受けて起こる基部の変形が、歪検出素子に対応する位置近傍以外の部分には、必要以上に大きくかかることがなくなるため、座標入力装置の傾倒操作に対する強度や耐久性は向上する。また、歪検出素子に対応する領域の上面が平坦となっているために、歪検出素子近傍の歪み分布に不必要なムラや分散が生じず、操作力が効率よく歪みとして伝わる。
また、請求項2記載の座標入力装置は、前記平坦部は前記操作部を中心とした前記歪検出素子の外接円の内側に対応する領域を少なくとも含むように形成されている。これによれば、操作体は、360°何れの方向の傾倒操作に対しても、同様な歪み分布で基部が変形するようになるので、隣接する歪検出素子との間に位置する方向に傾倒操作しても歪みを精度よく検出することが可能となる。
また、請求項3記載の座標入力装置は、前記連結部は、前記操作部を中心とする全周において厚みが同一になるように形成されている。これによれば、操作者からの傾倒操作により操作部にかかる力を、厚みが等しく変化する連結部を介して基板に伝えることで、操作体は、360°何れの方向の傾倒操作に対しても、同様な歪み分布で基部が変形するようになるので、各操作方向での歪みの検出ばらつきを小さくすることができる。また、いずれの方向に傾倒操作しても、基部の局所に応力が集中することは少なくなるので、座標入力装置の傾倒操作に対する強度や耐久性は向上する。
また、請求項4記載の座標入力装置は、前記操作体は成型部材であり、前記基部の下面には、操作部の中心軸に対応する位置を中心として穴部が設けられ、前記穴部の内部に成型時の樹脂注入部を有している。これによれば、前記穴部の内部に成形時の樹脂注入部を設けることで、操作体を形成する樹脂は、樹脂注入部の設けられた穴部を始点として、操作部の略中心軸より放射状に流動して金型に充填されるので、操作体は、操作部の中心軸より放射方向に流動配向する。またガラス繊維等で強化されている場合は、操作部の中心軸より放射方向に繊維が配向する。このために、いずれの方向の傾倒操作に対しても操作体の強度のばらつきが小さく、局所に応力が集中することがないために、操作体の強度や耐久性は向上する。
また、請求項5記載の座標入力装置は、前記操作体は成型部材であり、前記操作部の上面に成型時の樹脂注入部を有している。これによれば、操作体を形成する樹脂は、樹脂注入部の設けられた操作部の上面を始点として、操作部の中心軸より放射状に流動して金型に充填されるので、操作体は、操作部の中心軸より放射方向に流動配向する。またガラス繊維等で強化されている場合は、操作部の中心軸より放射方向に繊維が配向する。このために、いずれの方向の傾倒操作に対しても操作体の強度のばらつきが小さく、局所に応力が集中することがないために、操作体の強度や耐久性は向上する。
また、請求項6記載の座標入力装置は、前記操作部は前記基部の上面から角柱状に突出している。これによれば、操作部が角柱状に形成されているために、操作部上部に操作者が操作しやすいようにキャップ等が取り付けられた場合に、操作時に操作部に対してキャップが回転しにくいために、ズレや滑りが発生しに良好な操作性を確保することができる。
本発明の座標入力装置は、歪検出素子に傾倒操作による歪みを効率よく伝えることができ、操作性と耐久性を向上した座標入力装置を提供することができる。
本発明の座標入力装置の構成を説明する図であり、(A)は分解斜視図、(B)は斜視図である。 図1(B)に示す座標入力装置をZ2方向から見た下面図である。 図2に示す切り取り線H−H‘において切断し、X1方向から見た断面に固定板600を取り付けた状態を説明する模式断面側面図である。 図2に示す切り取り線I−I‘において切断し、Y1方向から見た断面に固定板600を取り付けた状態を説明する模式断面側面図である。 図1(A)に示す操作体をX2方向からみた側面図である。 図1(A)に示す操作体をZ1方向からみた上面図である。 図1(A)に示す操作体をZ2方向からみた下面図である。 図1(A)に示す基板の構成をZ1方向からみた上面図である。 図4に示す座標入力装置において、操作部がX2方向に傾倒されたときに変形する様子をY1方向から見て説明する模式断面側面図である。 図1(B)に示す座標入力装置において、操作部がX2方向に傾倒されたときに、応力の発生する領域と歪検出素子との位置関係をZ2方から見て説明する模式下面図である。 従来技術の座標入力装置の斜視図である。 図11に示す座標入力装置において、操作部がX2方向に傾倒されたときに、応力の発生する領域と歪検出素子との位置関係をZ2方向から見て説明する下面図である。
以下、本発明の第1実施形態の座標入力装置1について、図1から図8を用いて説明する。図1は、本発明の座標入力装置1の構成を説明する図であり、(A)は分解斜視図、(B)は斜視図である。図2は、図1(B)に示す座標入力装置1をZ2方向から見た下面図である。図3は、図2に示す切り取り線H−H‘において切断し、X1方向から見た断面に固定板600を取り付けた状態を説明する模式断面側面図である。図4は、図2に示す切り取り線I−I‘において切断し、Y1方向から見た断面に固定板600を取り付けた状態を説明する模式断面側面図である。図5は、図1(A)に示す操作体をX2方向からみた側面図である。図6は、図1(A)に示す操作体をZ1方向からみた上面図である。図7は、図1(A)に示す操作体をZ2方向からみた下面図である。図8は、図1(A)に示す基板の構成をZ1方向からみた上面図である。また、ここではZ1の向きを上、Z2の向きを下として説明する。
座標入力装置1は、図1から図4に示すように、操作体10と、基板20と、を備えている。座標入力装置1は、スティック状の操作部位(操作部18に図示しないキャップをかぶせている)を指で傾倒操作させ、入力操作の方向に基づいた電気信号を出力する装置である。なお、基板20の上面と、操作体10の下面と、は対向して配置されているとともに、一部は接している。また、その接している面は接着剤等を用いて固着されている。座標入力装置1は、操作者からの操作力によって各部が変形し、基板20の下面に設けられた歪検出素子21が歪みを検出したときには、その歪みに基づいた電気信号を、基板20上に設けられた図示していない配線と端子を介して、図示していない外部の解析回路へ出力する。なお、歪検出素子21は、歪みにより検出部の寸法が変化したときに電気抵抗が変化し、その電気抵抗の変化に基づく出力をする素子である。座標入力装置1は、、外部装置の例えば平板状の部材の上面に固定されて用いられる構成となっている。この板を、便宜上、固定板600と呼ぶ。また、座標入力装置1は、操作部18に図示しないキャップを被せて用いる構成となっている。
操作体10は、合成樹脂を一体成型してなる成型部材である。操作体10は、図3から図7に示すように、板状で上側から見たときに略長方形の基部11と、基部11の上面から突出する操作部18と、を備えている。
基部11は、基底部12と平坦部13と連結部14とを備えている。また、基部11の下面には凹部33があり、凹部33は操作部18の中心軸を中心とした形状を持つ検出素子収納凹部33aと、検出素子収納凹部33aより基部11の端部まで延設される配線収納凹部33bよりなる。また、検出素子収納凹部33aの天井面より上方向に向かって、操作部18の中心軸を中心とした穴部34が形成されている。連結部14は、操作部18の下端に隣接する部分である。図6の上面図に示すように上側から見た場合に、連結部14の上端部近傍は、四角柱状の操作部18からXY平面に平行な方向に突出した部分を含み、操作部18の略四角形の形状を略円形の形状に変化させながら、外側の平坦部13へ向かう部分である。ここで連結部14と平坦部13の境界の輪郭は略円形となるように形成されている。この連結部14により、操作部18が傾倒操作されたときに発生する応力を基部11の比較的狭い領域に集中させることができる。また、平坦部13が平坦であるために、形状の影響で応力分布をゆがませることもなくなる。なお、連結部14の中心軸は、操作部18の中心軸とは略同一となるように形成される。また、連結部14は、操作部18の中心軸の周りの全周においてZ方向の厚みが略同一となる形状に形成されていることが望ましい。また図5に示すように連結部14の下端14b近傍は、R形状となっている方が、基部11(平坦部13)との境界部分への過剰な応力集中を避けることができる。平坦部13は、連結部14の下端14bの外周より、歪検出素子21に対応する位置を含む領域で、上面が平坦となっている領域である。このとき、平坦部13は、連結部14の下端14bの外周より、操作部18の中心軸を中心として、歪検出素子21の外接円の内側に対応する領域を少なくとも含み、上面が平坦となっていることが好ましい。本実施例では、図3、図4に示すように基部11の上面において、歪検出素子21に対応する位置の外側(操作部18の中心軸から離れる方向)も平坦となっているが、この部分は必ずしも平坦でなくても良い。また、歪検出素子21に対応する位置の外側の平坦な領域の途中に段差が見られるが、この段差は本発明に特に関係するものではなく、なくてもよい。基底部12は、基部11において平坦部13の外側の部位であり、基部11の土台となる部分である。図6から図7に示すように、基底部12のなす略長方形の四隅それぞれには、上下方向への貫通穴31が1つずつ設けられている。貫通穴31は、図示しないボルトネジおよび図示しないナットを用いて基底部12と、固定板600と、を固定するための穴である。凹部33は、基板20の一部を収納可能な形状を有している。検出素子収納凹部33aは、操作部18の中心軸を略中心として、基板20の検出素子部20aの形状より僅かに大きく形成される。ここでは、四隅を面取りされた略正方形の形状を有している。なお、検出素子収納凹部33aの天井面は、平面形状を有して設けられており、対応する基板20の一部(図8に示す検出素子部20a)の上面を貼り付け可能な構成となっている。配線収納凹部33bは、検出素子収納凹部33aから延設された凹部であり、検出素子収納凹部33aのY2方向側の端面から基部11のY2方向側の端面まで貫通して設けられている。配線収納凹部33bは、配線部20bの形状よりも僅かに大きい形状で形成されている。なお、配線収納凹部33bの天井面は、平面形状を有して設けられており、対応する基板20の一部(図8に示す配線部20bの一部)の上面を貼り付け可能な構成となっている。穴部34は、操作体10が成型される際に肉厚部で顕著となる収縮変形を防ぐための肉抜き穴である。、穴部34は、操作部18の中心軸と略同一の中心軸をもちながら、基部11の下面(凹部33の天井面)から、上方向に向かって形成されている。
操作部18は、操作者が座標入力装置1に入力操作するときに、指で傾倒操作させる操作部位であり、操作部18の上部にキャップ等を付けて、操作者が指で操作しやすいようにして、使用される。操作部18は、図3および図4に示すように、基部11の中央部から上向きに突出した四角柱状の部位である。操作部18の上端部には、操作者が直接触れるキャップが取り付けられて使用されることが多く、操作時にキャップと操作部18とのズレや滑りが発生しにくくするために角柱状の構成となっている。従来技術では、操作部904が四角柱状のために、操作力が分散して伝えられ検出効率が悪くなっていたが、本実施例では上述したような連結部14と平坦部13を有しているために、操作部18を四角柱状にしても検出効率と耐久性を確保でき、かつキャップとのズレや滑りを抑制することができる。また、操作部18のなす四角柱の各側面の上端部には、キャップの内側面と係止可能な凸部19が設けられている。また、操作部18は、成形時の収縮変形を防ぐための肉抜き穴を有し、その底面の中央部に対応する位置に金型内へ樹脂を注入する樹脂注入部を有している。樹脂注入部は、金型のゲートに対応する位置であり、樹脂注入部にはゲート跡が見られる。なお、樹脂注入位置は基部11の下面側にある穴部34の天井面の中央部に対応する位置に形成されてもよい。
基板20は、PETフィルムなど柔軟性の高いフィルムを基材としたフレキシブル基板であり、図8に示すように、検出素子部20aと、配線部20bと、を備えている。検出素子部20aは、下面側に4つの歪検出素子21があり、配置位置の中心軸から見た角度がそれぞれ略90度の間隔で、また中心軸からの距離が略同一であるように配置されている。配線部20bは、図示しない配線により検出素子部20aとY2側の端部に形成された図示しない端子部が電気的に接続されており、歪検出素子21の検出に基づいて端子部より外部装置へ出力するように構成されている。
基板20は、図2に示すように操作体10の下面側にある凹部33に収納される。検出素子部20aは、それより僅かに大きい形状で形成された検出素子収納凹部33aに、また配線部20bはそれより僅かに大きい形状で形成された配線部収納凹部にそれぞれ収納される。このとき、検出素子部20a上面と対向する検出素子収納凹部33aの天井面とは接着剤等により固着される。また、同様に配線部20b上面と対向する配線部収納凹部33bは接着剤等により固着される。またこのとき、4つの歪検出素子21の配置位置の中心軸は、操作体10の操作部18の中心軸と略同一となるように形成されている。また、歪検出素子21は、図2、図6に示すように操作部18の略四角柱の側面部の向いている方向と同一方向に配置されているが、これに限定されるものではない。また、本実施例では、基板20の下面側に歪検出素子21が形成されているが、基板20の上面側に形成されてもよい。
図3、図4に示すように、基板20の下面側には、検出素子部20aを保護したり、フレキシブル基板の強度を補強したりするために、カバーシートが配置され、カバーシートの上面で、基板20の下面側に接着剤等により固着される。
図3、図4に示す固定板600は、外部装置の取り付け部分に相当する部材を便宜的に表したものである。固定板600には、基底部12の貫通穴31に対応した位置にネジ穴または貫通穴が設けられて、ネジやナットで固定される。
操作部18の上部には図示しないキャップが装着されて使用されるが、キャップは操作者が操作部18を傾倒操作するときに直接触れる合成樹脂からなる成型体である。キャップの下部および内側面には、凸部19を含む操作部18に対応した形状が設けられている。キャップは、操作部18の上方から圧入することによって、操作部18の上面と側面の一部を覆って配置される構成となっている。
次に、操作者が操作部18を傾倒操作したときに、基部11が変形して歪検出素子21近傍に歪みが発生する動作について、図9および図10を用いて説明する。
図9は、図4に示す座標入力装置において、操作部がX2方向に傾倒されたときに変形する様子をY1方向から見て説明する模式断面側面図である。図10は、図1(B)に示す座標入力装置において、操作部がX2方向に傾倒されたときに、応力の発生する領域と歪検出素子21との位置関係をZ2方向から見て説明する模式下面図である。
操作者が、操作部18のX1の向きの側面の上部をX2方向に押したとき、図9に示すように、操作部18は、X2方向に傾倒する。X2方向に傾倒した操作部18と、操作部18の下側に設けられている連結部14は、連結部下端部近傍が変形しながらX2方向に傾倒する。連結部14がX2方向に傾倒すると、連結部14と平坦部13との境界の輪郭が略円形をしているために、X2方向側の連結部下端部近傍及びその外周に隣接する平坦部13では、図10に長二点鎖線で示す三日月形状の領域Pを下向きに押し下げる力がかかる。また、反対にX1方向側の連結部下端14b近傍及びその外側に隣接する平坦部13では、図10に破線で示す三日月形状の領域Mを上向きに引き上げる力がかかる。なお、下向きに押し下げる力が働いた基部11の領域Pは、下向きに突出するように変形するために、その下面側に固着されているフレキシブルな基板20の領域Pに対応する部分には引張り方向の歪みが発生する。図10に示すように、基板20は三日月形状の領域Pの位置に対応するように、X2方向側に設けられた歪検出素子21(図10では、長一点鎖線で歪検出素子21を示している)の位置が調整されている。またこのとき、領域Pは三日月形状のため歪検出素子21と重なる領域は大きく、またはみ出る領域Pは僅かとなるように調整できる。一方、反対に上向きに引き上げる力が働いた基部11の領域Mは、上向きに突出するように変形するために、その下側に固着されているフレキシブルな基板20の領域Mに対応する部分には、圧縮方向の歪みが発生する。図10に示すように、基板20は三日月形状の領域Mの位置に対応するように、X1方向側に設けられた歪検出素子21の位置が調整されている。またこのとき、領域Mは三日月形状のため歪検出素子21と重なる領域は大きく、またはみ出る領域Mは僅かとなるように調整できる。領域Pの引張り方向の歪み及び領域Mの圧縮方向の歪みは、それぞれの領域に対応する歪検出素子21に検出され、配線部20bを通して外部に出力される。以上のように、座標入力装置1は、操作者が操作部18を傾倒操作したとき、操作者からの操作力を領域Pと、領域Mと、に対応する基板20の比較的狭い領域に集中して作用させ、歪検出素子21に効率よく歪みを伝えることができる。従って、操作者からの操作力は、座標入力装置1を介して、効率的に電気信号に変換される。
このように上記実施形態の座標入力装置1は、基部11と基部11の上面から突出する操作部18とを備えてなる操作体10と、基部11の下面に固着されるとともに少なくとも1つ以上の歪検出素子21が形成された基板20と、を備えた座標入力装置であって、
基部11は、上端が操作部18と隣接する連結部14と、連結部14の周囲に上面が平坦な平坦部13を備え、連結部14と平坦部13の境界は、操作部18を中心とした円形形状を有し、歪検出素子21は少なくとも一部が前記平坦部13に重なるように配置される構成となっている。そのため、操作者からの傾倒操作によって、操作体の内部に発生する応力は、連結部14と平坦部13の境界が略円形となっているため、連結部14の下端部近傍及びその周辺にある基部11の1部である平坦部13の比較的狭い領域に集中する。この応力が集中する領域に、基部11の下面に固着された基板20表面の歪検出素子21の位置が対応するように配置されている。そのため、操作者からの操作力は、座標入力装置1を介して、効率的に電気信号に変換される。また、操作力によって発生する応力を受けて起こる基部11の変形が、歪検出素子21に対応する位置近傍以外の部分には、必要以上に大きくかかることがなくなるため、座標入力装置1の傾倒操作に対する強度や耐久性は向上する。また、歪検出素子21に対応する領域の上面が平坦となっているために、歪検出素子21近傍の歪み分布に不必要なムラや分散が生じず、操作力が効率よく歪みとして伝わる。
また上記実施形態の座標入力装置1は、平坦部13は操作部18を中心とした歪検出素子21の外接円の内側に対応する領域を少なくとも含むように形成されている。そのため、操作体18は、360°何れの方向の傾倒操作に対しても、同様な歪み分布で基部11が変形するようになるので、隣接する歪検出素子21との間に位置する方向に傾倒操作しても歪みを精度よく検出することが可能となる。
また上記実施形態の座標入力装置1は、連結部14は、操作部18を中心とする全周において厚みが同一になるように形成されている。そのため、操作者からの傾倒操作により操作部18にかかる力を、厚みが等しく変化する連結部14を介して基板20に伝えることで、操作体は、360°何れの方向の傾倒操作に対しても、同様な歪み分布で基部が変形するようになるので、各操作方向での歪みの検出ばらつきを小さくすることができる。また、いずれの方向に傾倒操作しても、基部の局所に応力が集中することは少なくなるので、座標入力装置の傾倒操作に対する強度や耐久性は向上する。
また上記実施形態の座標入力装置1は、操作体10は成型部材であり、基部11の下面には、操作部18の中心軸に対応する位置を中心として穴部34が設けられ、前記穴部34の内部に成型時の樹脂注入部を有している。前記穴部34の内部に成型時の樹脂注入部を設けることで、操作体10を形成する樹脂は、樹脂注入部の設けられた穴部34を始点として、操作部18の中心軸より放射状に流動して金型に充填されるので、操作体10は、操作部18の中心軸より放射方向に流動配向する。またガラス繊維等で強化されている場合は、操作部18の中心軸より放射方向に繊維が配向する。このために、いずれの方向の傾倒操作に対しても操作体10の強度のばらつきが小さく、局所に応力が集中することがないために、操作体10の強度や耐久性は向上する。
また上記実施形態の座標入力装置1は、操作体10は成型部材であり、操作部18の上面に成型時の樹脂注入部を有する。操作部18の上面に成型時の樹脂注入部を設けることで、操作体10を形成する樹脂は、樹脂注入部の設けられた操作部18の上面を始点として、操作部18の中心軸より放射状に流動して金型に充填されるので、操作体10は、操作部18の中心軸より放射方向に流動配向する。またガラス繊維等で強化されている場合は、操作部18の中心軸より放射方向に繊維が配向する。このために、いずれの方向の傾倒操作に対しても操作体10の強度のばらつきが小さく、局所に応力が集中することがないために、操作体10の強度や耐久性は向上する。
また、上記実施形態の座標入力装置1は、操作部18は基部11の上面から角柱状に突出している。操作部18が角柱状に形成されていることで、操作部18上部に操作者が操作しやすいようにキャップ等が取り付けられた場合に、操作時に操作部18に対してキャップが回転しにくいために、ズレや滑りが発生しに良好な操作性を確保することができる。
本発明は要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる。
1 座標入力装置
10 操作体
11 基部
12 基底部
13 平坦部
14 連結部
14a 連結部上端
14b 連結部下端
18 操作部
18b 樹脂注入部
19 凸部
20 基板
20a 検出素子部
20b 配線部
21 歪検出素子
22 カバーシート
31 貫通穴
33 凹部
33a 検出素子収納凹部
33b 配線収納凹部
34 穴部
P 領域
M 領域

Claims (6)

  1. 基部と前記基部の上面から突出する操作部とを備えてなる操作体と、前記基部の下面に固着されるとともに少なくとも1つ以上の歪検出素子が形成された基板と、を備えた座標入力装置であって、
    前記基部は、上端が前記操作部と隣接する連結部と、前記連結部の周囲に上面が平坦な平坦部を備え、前記連結部と前記平坦部の境界は、前記操作部を中心とした円形形状を有し、前記歪検出素子は少なくとも一部が前記平坦部に重なるように配置されてなることを特徴とする座標入力装置。
  2. 前記平坦部は前記操作部を中心とした前記歪検出素子の外接円の内側に対応する領域を少なくとも含むように形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 前記連結部は、前記操作部を中心とする全周において厚みが同一になるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の座標入力装置。
  4. 前記操作体は成型部材であり、前記基部の下面には、操作部の中心軸に対応する位置を中心として穴部が設けられ、前記穴部の内部に成型時の樹脂注入部を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の座標入力装置。
  5. 前記操作体は成型部材であり、前記操作部の上面に成型時の樹脂注入部を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の座標入力装置。
  6. 前記操作部は、前記基部の上面から角柱状に突出していることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の座標入力装置。
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