JP2016037924A - 可変容量型ピストンポンプ - Google Patents

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力 松尾
Tsutomu Matsuo
力 松尾
尚也 横町
Naoya Yokomachi
尚也 横町
祐規 上田
Sukenori Ueda
祐規 上田
峰志 宇野
Mineshi Uno
峰志 宇野
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【課題】斜板の傾角が変化したときに、斜板を最大傾角側に付勢するバネに無理な応力が加わることを防止できる可変容量型ピストンポンプを提供する。【解決手段】可変容量型ピストンポンプ1は、シリンダブロック8及び斜板15を収容すると共に、回転軸3を回転可能に支持するポンプハウジング2と、斜板15を押圧するコントロールピストン34と、斜板15を最大傾角側に付勢するバネ30と、ポンプハウジング2に設けられたバネ受け凹状部材24と、斜板15と当接すると共にバネ受け凹状部材24に対して摺動可能となるように設けられ、斜板15と対向する端面の反対側が開放されたバネ内蔵用中空ピストン27とを備え、バネ30はバネ内蔵用中空ピストン27内に収容されており、バネ30の一端はバネ受け凹状部材24の底面に当接し、バネ30の他端はバネ内蔵用中空ピストン27における開放側とは反対側の内壁面に当接している。【選択図】図1

Description

本発明は、可変容量型ピストンポンプに関する。
従来の可変容量型ピストンポンプとしては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載の可変容量型ピストンポンプは、フロントハウジング及びリアハウジングの端壁間に回転可能に支持された回転軸と、この回転軸と一体回転するシリンダブロックと、このシリンダブロックの各シリンダボア内に収容された複数のピストンと、ハウジング内に配置された斜板と、各ピストンを介して斜板の後面に押接された複数のシューと、斜板の上部に一体的に突設されたアーム部の後面に押接されたコントロールピストンと、アーム部とフロントハウジングとの間に介在された押圧バネとを備えている。押圧バネのバネ力によって斜板が最大傾角側に付勢される。
特開平8−334081号公報
ところで、斜板を最大傾角側に付勢するバネを保持する一例として、バネの一端を受ける凹部をハウジングに設けると共に、バネの他端を受ける突起部を斜板に設けることがある。この場合には、斜板の傾角変化によって凹部に対する突起部の上下位置が変わり、これに伴ってバネの斜板側部分の曲がり量及び曲がり方向が変わる。このようにバネには伸縮以外の応力が加わることになるため、バネが破損しやすくなる。
本発明の目的は、斜板の傾角が変化したときに、斜板を最大傾角側に付勢するバネに無理な応力が加わることを防止できる可変容量型ピストンポンプを提供することである。
本発明は、回転軸と一体的に回転するシリンダブロック内のピストンが斜板の傾角に応じたストロークで往復動することで、作動流体の吸入及び吐出を行う可変容量型ピストンポンプにおいて、シリンダブロック及び斜板を収容すると共に、回転軸を回転可能に支持するハウジングと、斜板を押圧するコントロールピストンを有し、斜板の傾角を制御するコントロールピストンユニットと、斜板を最大傾角側に付勢するバネを有する付勢機構とを備え、付勢機構は、ハウジングに設けられ、バネの一端を受けるバネ受け凹部と、斜板に当接すると共にバネ受け凹部に対して摺動可能となるように設けられ、斜板と対向する端面の反対側が開放された中空摺動部材とを更に有し、バネは、中空摺動部材内に収容されており、バネの一端は、バネ受け凹部の底面に当接し、バネの他端は、中空摺動部材における開放側とは反対側の内壁面に当接していることを特徴とする。
このような本発明の可変容量型ピストンポンプにおいては、中空摺動部材内に収容されたバネの付勢力によって斜板がコントロールピストンを押圧すると、斜板の傾角が大きくなり、作動流体によってバネの付勢力に抗してコントロールピストンが斜板を押圧すると、斜板の傾角が小さくなる。ここで、斜板の傾角が変化するときは、中空摺動部材がバネ受け凹部に対して摺動すると共に、中空摺動部材内に収容されたバネが伸縮動作する。このとき、斜板の傾角変化によってバネの斜板側部分が曲がろうとするが、バネの斜板側部分が中空摺動部材で受け止められるため、バネの斜板側部分の曲がりが抑えられる。これにより、斜板の傾角が変化したときに、バネに無理な応力がかかることが防止される。
付勢機構は、ピストンの上死点側において斜板を挟んでコントロールピストンの反対側に配置されていてもよい。この場合には、回転軸に対してコントロールピストンと同じ側であるピストンの上死点側に付勢機構が配置されているため、バネの付勢力による斜板の押圧動作及びバネの付勢力に抗したコントロールピストンの押圧動作が行いやすくなる。
中空摺動部材には、バネ受け凹部に対する中空摺動部材の摺動方向に応じて中空摺動部材の内外間で作動流体を流通させるための流通孔が設けられていてもよい。この場合には、バネ受け凹部に対して中空摺動部材が摺動するときは、流通孔を通って中空摺動部材の内外間で作動流体が移動する。このとき、流通孔の寸法を変えることで、中空摺動部材の摺動速度(応答速度)を調整することができる。
斜板における中空摺動部材が当接する部分には、断面略半円形状の突起部が設けられていてもよい。この場合には、バネの付勢力により中空摺動部材が突起部を介して斜板を押圧する。このとき、突起部の形状が断面略半円形状であるため、突起部の摩耗を低減することができる。
付勢機構は、中空摺動部材がバネ受け凹部の底面に当たることで、斜板の最小傾角を規制してもよい。この場合には、ハンチングを発生させること無くポンプを動作させることができる。
本発明によれば、斜板の傾角が変化したときに、斜板を最大傾角側に付勢するバネに無理な応力がかかることを防止できる可変容量型ピストンポンプが提供される。
本発明に係る可変容量型ピストンポンプの一実施形態を示す概略断面図である。 図1に示した可変容量型ピストンポンプの一部分の斜視図(断面を含む)である。 本発明に係る可変容量型ピストンポンプの他の実施形態を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る可変容量型ピストンポンプの一実施形態を示す概略断面図である。同図において、本実施形態の可変容量型ピストンポンプ1は、例えばエンジン式のフォークリフトに搭載される油圧ポンプとして使用される。
可変容量型ピストンポンプ1は、ポンプハウジング2と、このポンプハウジング2に回転可能に支持された回転軸3とを備えている。回転軸3は、エンジン(図示せず)により回転駆動される。
ポンプハウジング2は、フロントハウジング4及びメインハウジング5を有している。フロントハウジング4及びメインハウジング5同士は、ボルト(図示せず)により連結されている。なお、本実施形態では、回転軸3の軸方向を可変容量型ピストンポンプ1の前後方向と規定する。そして、フロントハウジング4側を可変容量型ピストンポンプ1の前側とする。回転軸3の前端側部分は、ポンプハウジング2から突出している。メインハウジング5の後端部には、作動油を吸入するための吸入通路6と、作動油を吐出するための吐出通路7とが形成されている。
ポンプハウジング2内には、シリンダブロック8が収容されている。シリンダブロック8の前端側部分には、シリンダブロック8と回転軸3とを一体回転可能にスプライン嵌合する結合部8aが設けられている。シリンダブロック8における結合部8aの後側領域と回転軸3との間には、バネ9が介在されている。シリンダブロック8には、複数のシリンダボア10が同心円上に等間隔で形成されている。各シリンダボア10内には、ピストン11が収容されている。
シリンダブロック8とメインハウジング5の後端部との間には、バルブプレート12が配置されている。バルブプレート12は、メインハウジング5の後端部の内壁面に固定されていると共に、シリンダブロック8の後端面に摺接している。
バルブプレート12には、吸入通路6とシリンダボア10とを連通させる吸入孔13と、吐出通路7とシリンダボア10とを連通させる吐出孔14とが形成されている。これにより、作動油が吸入孔13からシリンダボア10内に吸入されると共に、シリンダボア10内の作動油が吐出孔14から吐出される。
ポンプハウジング2内におけるシリンダブロック8の前側には、斜板15がシリンダブロック8に隣接して収容されている。斜板15は、フロントハウジング4の内壁面に設けられた断面湾曲状の軸受部材16に摺動可能に支持されている。これにより、斜板15が傾動可能となる。斜板15には、回転軸3を貫通させる貫通孔15aが形成されている。
斜板15の後端面(シリンダブロック8と対向する端面)には、複数のシュー17が密接している。各シュー17には、シリンダブロック8内のピストン11の先端部が嵌合している。各シュー17は、1枚の円環状のリテーナプレート18に取り付けられている。シリンダブロック8の前側(斜板15側)における回転軸3の周囲には、リテーナプレート18に固定されたピボット19が配置されている。上記のバネ9によりピン(図示せず)を介してピボット19が前側に押されることで、リテーナプレート18が前側に押され、これに伴って各シュー17が斜板15の後端面に十分に密着する。各ピストン11は、シリンダブロック8の回転に伴って斜板15の傾角に応じたストロークで往復動される。
斜板15の縁部近傍の所定位置には、斜板15の後側に開口した凹部15bが形成されている。凹部15bには、球状のコロ20が収容されている。これにより、斜板15には、後側に突出した断面略半円形状の突起部21が設けられた構成となっている。斜板15における突起部21の内側には、斜板15の前側に開口した凹部15cが形成されている。凹部15cには、円柱状のコロ22が収容されている。これにより、斜板15には、前側に突出した断面略半円形状の突起部23が設けられた構成となっている。なお、本実施形態では、斜板15において突起部21,23が設けられている側を上側とする。ここで、斜板15の上側がピストン11の上死点側となる。
図2にも示されるように、フロントハウジング4における突起部23に対応する位置の内壁面には、バネ受け凹状部材24(バネ受け凹部)がネジ24aにより取り付けられている。バネ受け凹状部材24は、後側(斜板15側)に開口している。バネ受け凹状部材24は、フロントハウジング4に固定された円形状の固定部25と、この固定部25と一体化された円筒部26とからなっている。固定部25の内壁面は、バネ受け凹状部材24の底面を構成し、円筒部26の内壁面は、バネ受け凹状部材24の側面を構成している。
バネ受け凹状部材24内には、バネ内蔵用中空ピストン27(中空摺動部材)が挿入されている。バネ内蔵用中空ピストン27は、斜板15と当接すると共に、バネ受け凹状部材24の円筒部26に対して摺動可能である。バネ内蔵用中空ピストン27は、斜板15と対向する端面の反対側が開放されるように構成されている。バネ内蔵用中空ピストン27は、斜板15の突起部23と当接する円形状の当接部28と、この当接部28と一体化された円筒部29とからなっている。つまり、斜板15におけるバネ内蔵用中空ピストン27が当接する部分には、断面略半円形状の突起部23が設けられている。バネ内蔵用中空ピストン27の円筒部29の外径は、バネ受け凹状部材24の円筒部26の外径よりも僅かに小さくなっている。
バネ内蔵用中空ピストン27内には、斜板15を最大傾角側に付勢するバネ30が収容されている(図2では不図示)。バネ受け凹状部材24は、バネ30の一端を受ける。つまり、バネ30の一端は、バネ受け凹状部材24の固定部25の内壁面(バネ受け凹状部材24の底面)に当接している。バネ30の他端は、バネ内蔵用中空ピストン27の当接部28の内壁面(バネ内蔵用中空ピストン27における開放側とは反対側の内壁面)に当接している。バネ30は、バネ内蔵用中空ピストン27を介して斜板15の上側部分(突起部23側部分)を後側(シリンダブロック8側)に付勢している。
ここで、バネ受け凹状部材24、バネ内蔵用中空ピストン27及びバネ30は、付勢機構36を構成している。
当接部28の中央部には、バネ受け凹状部材24に対するバネ内蔵用中空ピストン27の摺動方向に応じてバネ内蔵用中空ピストン27の内外間で作動油を流通させるための断面円形状の流通孔31が設けられている。流通孔31の径は、バネ内蔵用中空ピストン27の摺動速度(応答速度)に応じて適宜決められている。
バネ30の付勢力によりバネ内蔵用中空ピストン27がバネ受け凹状部材24に対して後側(斜板15側)に摺動するときは、バネ内蔵用中空ピストン27の外部に存在する作動油が流通孔31を通ってバネ内蔵用中空ピストン27の内部に入り込む。バネ30の付勢力に抗してバネ内蔵用中空ピストン27がバネ受け凹状部材24に対して前側(斜板15の反対側)に摺動するときは、バネ内蔵用中空ピストン27の内部に存在する作動油が流通孔31を通ってバネ内蔵用中空ピストン27の外部に逃げる。
バネ内蔵用中空ピストン27の先端(開放端)がバネ受け凹状部材24の固定部25の内壁面に当たる状態において、斜板15が最小傾角となる。即ち、付勢機構36は、バネ内蔵用中空ピストン27がバネ受け凹状部材24の底面に当たることで、斜板15の最小傾角を規制する。斜板15の最小傾角は、0度より大きくなるように設定されている。ここでは、荷役要求が無いエンジンのアイドリング状態において、斜板15が最小傾角となる。
なお、斜板15の傾角は、回転軸3の軸方向に垂直な上下方向の軸に対する斜板15の傾き角度のことである。斜板15の傾角が0度であるときは、斜板15が回転軸3の軸方向に垂直な上下方向に延びている。そして、斜板15の上側部分(突起部23側部分)が回転軸3の軸方向に垂直な上下方向の軸に対して後側(シリンダブロック8側)に傾いているときに、斜板15の傾角が正(+)となる。従って、斜板15が最小傾角にあるときは、斜板15の上側部分が回転軸3の軸方向に垂直な上下方向の軸に対して後側に傾いている。
また、可変容量型ピストンポンプ1は、斜板15の傾角を制御することで、可変容量型ピストンポンプ1の吐出量を制御するコントロールピストンユニット32を備えている。コントロールピストンユニット32は、シリンダブロック8の上側に配置されている。
コントロールピストンユニット32は、メインハウジング5の一部を構成するユニット壁部33を有している。ユニット壁部33は、略円筒形状を有している。ユニット壁部33内には、斜板15を押圧するコントロールピストン34が配置されている。ユニット壁部33の底部とコントロールピストン34との間には、作動油が流入される。
また、コントロールピストンユニット32は、ポンプハウジング2の外部に配置され、ユニット壁部33の底部とコントロールピストン34との間に流入される作動油の流量を制御する制御弁35を有している。
上記の付勢機構36は、ピストン11の上死点側において斜板15を挟んでコントロールピストン34の反対側に配置されている。そして、斜板15における回転軸3に対してコントロールピストン34側の部分は、回転軸3の軸方向に垂直な軸に対してコントロールピストン34側に傾いている。
斜板15が最小傾角から最大傾角に変化するときは、バネ30の付勢力によってバネ内蔵用中空ピストン27がバネ受け凹状部材24に対して斜板15側に摺動する。すると、バネ内蔵用中空ピストン27が突起部23を介して斜板15を押圧し、斜板15が突起部21を介してコントロールピストン34を押圧する。これにより、斜板15が最大傾角となり、可変容量型ピストンポンプ1の吐出量が最大量となる。
一方、斜板15が最大傾角から最小傾角に変化するときは、制御弁35によってユニット壁部33の底部とコントロールピストン34との間に作動油が流入される。すると、コントロールピストン34が突起部21を介して斜板15を押圧し、斜板15が突起部23を介してバネ内蔵用中空ピストン27を押圧する。このため、バネ30の付勢力に抗してバネ内蔵用中空ピストン27がバネ受け凹状部材24に対して斜板15の反対側に摺動する。これにより、斜板15の傾角が小さくなり、可変容量型ピストンポンプ1の吐出量が減少する。
そして、バネ内蔵用中空ピストン27の先端(開放端)がバネ受け凹状部材24の固定部25の内壁面に当たると、斜板15が最小傾角となり、可変容量型ピストンポンプ1の吐出量が最小量となる。
以上のように本実施形態にあっては、フロントハウジング4の内壁面に取り付けられたバネ受け凹状部材24と、斜板15と当接すると共にバネ受け凹状部材24に対して摺動可能となるように設けられ、斜板15と対向する端面の反対側が開放されたバネ内蔵用中空ピストン27と、バネ内蔵用中空ピストン27内に収容され、斜板15を最大傾角側に付勢するバネ30とを備えた付勢機構36を設け、バネ30の一端がバネ受け凹状部材24の底面に当接し、バネ30の他端がバネ内蔵用中空ピストン27の内壁面に当接した構成となっている。
このような構成において、斜板15が最小傾角と最大傾角との間で変化するときは、バネ内蔵用中空ピストン27がバネ受け凹状部材24に対して摺動すると共に、バネ30が伸縮する。このとき、斜板15の傾角が変化することで、バネ30の斜板15側部分がポンプ上下方向に曲がろうとする。しかし、バネ30の斜板15側部分がバネ内蔵用中空ピストン27の円筒部29に拘束されるため、ポンプ上下方向に対するバネ30の斜板15側部分の曲がりが抑制される。これにより、斜板15の傾角が変化したときに、バネ30に無理な応力がかかることが防止される。その結果、バネ30の破損を防ぐことができる。
また、付勢機構36は、回転軸3に対してコントロールピストン34と同じ側であるピストン11の上死点側に配置されている。このため、バネ30の付勢力による斜板15の押圧動作及びバネ30の付勢力に抗したコントロールピストン34の押圧動作が行いやすくなる。
さらに、バネ内蔵用中空ピストン27の当接部28に流通孔31を設けたので、バネ受け凹状部材24に対してバネ内蔵用中空ピストン27が摺動するときは、その摺動方向に応じてバネ内蔵用中空ピストン27の内外間で作動油が流通孔31を通って移動する。従って、バネ内蔵用中空ピストン27をバネ受け凹状部材24に対してスムーズに摺動させることができる。このとき、流通孔31の径を変えることで、バネ内蔵用中空ピストン27の摺動速度(応答速度)を調整することができる。
また、バネ内蔵用中空ピストン27と当接する突起部23を斜板15に設けたので、バネ30の付勢力によりバネ内蔵用中空ピストン27が突起部23を介して斜板15を押圧する。このとき、突起部23の形状は断面略半円形状であるため、突起部23の摩耗を低減することができる。また、突起部23の形状が断面略半円形状であるため、斜板15の傾角が変化したときに、突起部23がバネ内蔵用中空ピストン27の流通孔31に引っ掛かりにくい。
さらに、付勢機構36は、バネ内蔵用中空ピストン27の先端をバネ受け凹状部材24の固定部25に当接させることで、斜板15の最小傾角を規制している。即ち、バネ内蔵用中空ピストン27が斜板15の最小傾角を規制するストッパ部材として機能する。ここでは、バネ内蔵用中空ピストン27の先端がバネ受け凹状部材24の固定部25に当接した時の斜板15の傾角(最小傾角)を0度よりも大きくしたので、最小傾角で可変容量型ピストンポンプ1を動作させた時においても、斜板15に最大傾角側への復帰モーメントを発生させることができる。また、斜板15の最小傾角が規制されるので、ハンチングを発生させること無く、可変容量型ピストンポンプ1を動作させることができる。よって、エンジンのアイドリング時における作動油の流量を確保することができる。
図3は、本発明に係る可変容量型ピストンポンプの一実施形態を示す概略断面図である。本実施形態は、付勢機構の配置箇所が上記実施形態と異なっている。
同図において、本実施形態の可変容量型ピストンポンプ1は、上記の斜板15を備えている。斜板15の下側縁部(回転軸3に対してコントロールピストン34とは反対側の縁部)近傍には、斜板15の後側に開口した凹部15cが形成されている。凹部15cには、円柱状のコロ22が収容されている。これにより、斜板15には、後側に突出した断面円形状の突起部23が設けられた構成となっている。
メインハウジング5の下部(回転軸3に対してコントロールピストン34とは反対側の部分)には、前側(斜板15側)に開口したバネ受け凹部40が設けられている。バネ受け凹部40内には、上記のバネ内蔵用中空ピストン27が挿入されている。バネ内蔵用中空ピストン27は、斜板15と当接すると共に、バネ受け凹部40の側面に対して摺動可能となるように設けられている。バネ内蔵用中空ピストン27は、斜板15と対向する端面の反対側が開放されるように構成されている。
バネ内蔵用中空ピストン27内には、上記のバネ30が収容されている。バネ30の一端は、バネ受け凹部40の底面に当接している。バネ30の他端は、バネ内蔵用中空ピストン27の当接部28の内壁面に当接している。
ここで、バネ受け凹部40、バネ内蔵用中空ピストン27及びバネ30は、付勢機構41を構成している。
斜板15が最小傾角と最大傾角との間で変化するときの動作は、上記実施形態と同様である。
本実施形態においては、ポンプハウジング2内における斜板15の前方上側領域においてスペース的に余裕が無く、ポンプハウジング2内における斜板15の後方下側領域においてスペース的に余裕がある場合に効果的である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、バネ内蔵用中空ピストン27の当接部28の中央部に、バネ内蔵用中空ピストン27の内外間で作動油を流通させるための断面円形状の流通孔31が設けられているが、流通孔31の形成位置としては、当接部28の中央部からずれた位置でもよく、或いはバネ内蔵用中空ピストン27の円筒部29でもよい。また、流通孔31の形状としては、断面矩形状等であってもよい。
また、上記実施形態では、斜板15の凹部15cに円柱状のコロ22が収容されることで、斜板15に断面略半円形状の突起部23が設けられた構成となっているが、バネ内蔵用中空ピストン27の流通孔31に突起部23が引っ掛かることが無ければ、斜板15の凹部15cに球状のコロを収容してもよい。また、突起部23を斜板15と一体で形成してもよい。さらに、斜板15の傾角を変化させる動作に与える影響が少ないような場合には、突起部23の形状を断面矩形状等としてもよい。
さらに、上記実施形態では、バネ内蔵用中空ピストン27の先端(開放端)がバネ受け凹状部材24の固定部25の内壁面に当たる状態にあるときの斜板15の最小傾角が0度よりも大きくなっているが、可変容量型ピストンポンプ1を動作させることが可能であれば、斜板15の最小傾角を0度以下としてもよい。
また、上記実施形態は、作動油の吸入及び吐出を行う可変容量型ピストンポンプ1についてであるが、本発明は、作動流体として油以外の液体を使用する可変容量型ピストンポンプにも適用可能である。
1…可変容量型ピストンポンプ、2…ポンプハウジング、3…回転軸、4…フロントハウジング、8…シリンダブロック、11…ピストン、15…斜板、23…突起部、24…バネ受け凹状部材(バネ受け凹部)、25…固定部、27…バネ内蔵用中空ピストン、28…当接部、30…バネ、31…流通孔、32…コントロールピストンユニット、34…コントロールピストン、36…付勢機構、40…バネ受け凹部、41…付勢機構。

Claims (5)

  1. 回転軸と一体的に回転するシリンダブロック内のピストンが斜板の傾角に応じたストロークで往復動することで、作動流体の吸入及び吐出を行う可変容量型ピストンポンプにおいて、
    前記シリンダブロック及び前記斜板を収容すると共に、前記回転軸を回転可能に支持するハウジングと、
    前記斜板を押圧するコントロールピストンを有し、前記斜板の傾角を制御するコントロールピストンユニットと、
    前記斜板を最大傾角側に付勢するバネを有する付勢機構とを備え、
    前記付勢機構は、前記ハウジングに設けられ、前記バネの一端を受けるバネ受け凹部と、前記斜板に当接すると共に前記バネ受け凹部に対して摺動可能となるように設けられ、前記斜板と対向する端面の反対側が開放された中空摺動部材とを更に有し、
    前記バネは、前記中空摺動部材内に収容されており、
    前記バネの一端は、前記バネ受け凹部の底面に当接し、前記バネの他端は、前記中空摺動部材における開放側とは反対側の内壁面に当接していることを特徴とする可変容量型ピストンポンプ。
  2. 前記付勢機構は、前記ピストンの上死点側において前記斜板を挟んで前記コントロールピストンの反対側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の可変容量型ピストンポンプ。
  3. 前記中空摺動部材には、前記バネ受け凹部に対する前記中空摺動部材の摺動方向に応じて前記中空摺動部材の内外間で前記作動流体を流通させるための流通孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の可変容量型ピストンポンプ。
  4. 前記斜板における前記中空摺動部材が当接する部分には、断面略半円形状の突起部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の可変容量型ピストンポンプ。
  5. 前記付勢機構は、前記中空摺動部材が前記バネ受け凹部の底面に当たることで、前記斜板の最小傾角を規制することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の可変容量型ピストンポンプ。
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