JP2016037420A - オゾン発生器及びその故障診断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応器内の放電電極の開放故障を容易に検出することができ、オゾン発生器の運転継続を続行すべきかどうかを簡単に判別することができるオゾン発生器及びその故障診断方法を提供する。【解決手段】トランス12と、トランス12の一次側に接続された直流電源部14と、トランス12の二次側に接続された反応器16と、トランス12の一次巻線18の一端18aと直流電源部14との間に接続された半導体スイッチ22と、半導体スイッチ22をオン/オフ制御することで、反応器16に交流電圧V2を印加する制御回路と、を有し、制御回路は、スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、トランス12の一次側の電気信号が最小となるように制御し、一定の変動幅の更新回数がしきい値を超えた段階で、故障と判断する。【選択図】図1

Description

本発明は、オゾン発生器及びその故障診断方法に関し、例えば車載用として好適なオゾン発生器及びその故障診断方法に関する。
一般に、オゾン発生用の放電セルにおいて、共振作用による高電圧の印加時、オゾン生成が高効率で行われることが一般的に知られており、その際は放電セル(Ds)の持つ寄生容量(Cm)成分と前記放電セル(Ds)に直列に接続されたインダクタ(L1)とで構成された共振部のもつ共振周波数を利用してインバータ(Uj)を共振周波数で駆動し高電圧を印加することが好適である。この手法を実現するオゾン発生器として、例えば特許文献1記載の放電セル放電回路が挙げられる。
この放電セル放電回路は、一対の平板と誘電体で構成された高濃度のオゾンを生成する回路であって、周波数印加手段の駆動周波数を常に自動的に共振周波数近傍の状態としながらオゾン生成量の調整を可能とするものである。
具体的には、放電セル放電回路は、共振部の共振周波数とインバータの駆動周波数とを同調させるようにインバータの駆動周波数を制御する同調制御部を有する。
この同調制御部は、トランスの二次側の共振部に流れる電流の位相と共振部の電圧の位相との差を示す共振位相差信号に基づいて、インバータの駆動周波数を共振部の共振周波数に同調させるように、インバータをフィードバック制御する。
特許第5193086号公報
ところで、オゾン発生器としては、例えば車載用のオゾン発生器がある。車載用のオゾン発生器の用途としては、例えば燃焼室への燃料の噴射のタイミングに合わせて、噴射燃料中にオゾン発生器で発生させたオゾンを混入させることで、燃料への着火を促進させること等が挙げられる。
特許文献1記載の放電セル放電回路の同調制御部は、トランスの二次側の共振部に流れる電流の位相と共振部の電圧の位相との差を検出して制御を行っている。しかしながら、オゾンを発生させる例えば反応器内に設置された放電電極の開放故障が生じた場合に、その故障を検出することが必要となるが、従来から採用されている電流検出方式やオゾン発生量による検出方式では、誤差が大きいという問題がある。特に、放電電極の数が多い場合に検出が困難である。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、反応器内の放電電極の開放故障を容易に検出することができ、オゾン発生器の運転継続を続行すべきかどうかを簡単に判別することができるオゾン発生器及びその故障診断方法を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係るオゾン発生器は、トランスと、前記トランスの一次側に接続された直流電源部と、前記トランスの二次側に接続された反応器と、前記トランスの一次巻線の少なくとも一端と前記直流電源部との間に接続されたスイッチ部と、前記スイッチ部を設定されたスイッチング周波数でオン/オフ制御することで、前記反応器に電圧を印加する制御回路と、を有し、前記制御回路は、前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電気信号が最小となるように制御し、前記一定の変動幅の更新回数がしきい値を超えた段階で、故障と判断することを特徴とする。
先ず、スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新しながらトランスの一次側の電気信号が最小となるように制御することで、スイッチング周波数を、二次側の共振周波数に合わせ込むことが可能となる。一方、例えば反応器の経年変化等によって、複数の電極対のうち、いくつかの電極対が開放故障を起こすと、開放故障を起こした電極対に相当する容量成分が減ることから、二次側の共振周波数がその分高くなる。その結果、トランスの一次側の電気信号が最小となるように制御するための更新回数(一定の変動幅で更新する回数)が増加することとなる。このことから、実験やシミュレーションによって、例えばオゾン発生器を運転継続する上で支障が出てくる故障電極対の個数を予め設定する。そして、設定した故障電極対の個数に対応する更新回数をしきい値とすることで、反応器内の放電電極の開放故障を容易に検出することができ、オゾン発生器の運転継続を続行すべきかどうかを簡単に判別することができる。
また、スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新しながら、前記トランスの一次側の電気信号が最小となるように制御する期間は、オゾン発生器の最初の運転開始から運転終了までの期間(便宜的に、第1期間と記す)のみの場合や、第1期間のほか、オゾン発生器の運転終了後、運転再開してから運転終了までの期間(便宜的に、第2期間と記す)を含む場合がある。第2期間も複数にわたる場合もある。第1期間のみ、あるいは、第1期間のほか、それに続く1以上の第2期間を含む期間中において、一定の変動幅の更新回数がカウントされ、累積されていくことになる。そして、一定の変動幅の更新回数、すなわち、累積した更新回数がしきい値を超えた段階で、故障と判断される。
[2] 第1の本発明において、前記制御回路は、当該オゾン発生器の運転終了後、運転再開の際に、前記基準周波数に代えて、前回の運転終了時の周波数から前記制御を開始し、前回の運転終了時の更新回数を初期値として、該初期値から更新回数のカウントを再開してもよい。
これは、上述した第1期間に続く1以上の第2期間を含む期間での動作を示すもので、各第2期間での運転再開の際に、前回の運転終了時の周波数から前記制御を開始する。すなわち、スイッチング周波数を前回の運転終了時の周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電気信号が最小となるように制御する。そして、第2期間では、前回の運転終了時の更新回数を初期値として、該初期値から更新回数のカウントを再開する。つまり、初期の基準周波数と前回の運転終了時の周波数とから計算された周波数移動に要する更新回数を初期値として、更新回数のカウントを再開する。これにより、第1期間のほか、それに続く1以上の第2期間を含む期間中において、一定の変動幅の更新回数が累積されていき、この累積した更新回数がしきい値を超えた段階で、故障と判断される。
この場合、オゾン発生器の運転再開のたびに、基準周波数から一定の変動幅の更新を行うと、スイッチング周波数の調整に時間を要することになるが、運転再開の際に、前回の運転終了時の周波数から前記制御を開始することで、スイッチング周波数の調整の時間短縮を図ることができる。
[3] 第1の本発明において、前記制御回路は、前記スイッチング周波数を前記基準周波数から一方向に前記一定の変動幅で更新する毎に前記更新回数を加算更新し、前記一方向とは逆方向に前記一定の変動幅で更新する毎に前記更新回数を減算更新してもよい。
スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新していくと、トランスの一次側の電気信号が最小となる段階では、一方向に一定の変動幅で更新する処理と、一方向とは逆方向に一定の変動幅で更新する処理が交互に行われる場合が多い。このような場合に、単純に更新回数を加算していくと、故障電極対がなくても、更新回数がしきい値を超えるおそれがある。そこで、スイッチング周波数を基準周波数から一方向に一定の変動幅で更新する毎に更新回数を加算更新し、一方向とは逆方向に一定の変動幅で更新する毎に更新回数を減算更新することで、反応器内の放電電極の開放故障を容易に、且つ、高精度に検出することができ、オゾン発生器の運転継続を続行すべきかどうかを簡単に、且つ、確実に判別することができる。
[4] 第1の本発明において、前記反応器は、2つの放電電極が所定のギャップ長を隔てて配置された1以上の電極対を有し、前記電極対の少なくとも前記2つの放電電極間に原料ガスを通過させ、前記2つの放電電極間に印加される前記電圧によって、前記2つの放電電極間に放電を発生させることで、オゾンを発生してもよい。
[5] この場合、前記複数の電極対のうち、開放故障を起こした電極対の個数が多くなるにつれて、前記更新回数が増加してもよい。
[6] さらに、前記しきい値は、開放故障を起こした電極対の特定の個数に対応する更新回数であってもよい。
[7] 第1の本発明において、前記スイッチ部は、前記トランスの一次巻線の一端と前記直流電源部との間に接続されていてもよい。
[8] この場合、前記制御回路は、前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電流値が最小となるように制御してもよい。
これにより、一次側の電流値を検知するだけでよいため、オゾン発生器の回路構成が簡単になり、スイッチ部のオンとオフのスイッチング周波数を、トランスの二次側の共振周波数に合わせ込む処理も簡単になる。
[9] あるいは、前記制御回路は、前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電力値が最小となるように制御してもよい。
この場合、一次側の電圧値と電流値による電力値を参照するようにしたので、直流電源部の電源電圧が変動する場合でも、スイッチ部のオンとオフのスイッチング周波数を、容易にトランスの二次側の共振周波数に合わせ込むことができる。
[10] 第1の本発明において、前記スイッチ部は、前記トランスの両端と前記直流電源部の両端との間に接続されていてもよい。
[11] この場合、前記制御回路は、前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電流と電圧との位相差がゼロとなるように制御してもよい。
トランスの一次側の電流と電圧との位相差を参照するようにしたので、トランスと直流電源部との間にインバータが接続されているオゾン発生器に用いて好適であり、インバータのオンとオフのスイッチング周波数を、容易にトランスの二次側の共振周波数に合わせ込むことができる。
[12] 第2の本発明に係るオゾン発生器の故障診断方法は、トランスと、前記トランスの一次側に接続された直流電源部と、前記トランスの二次側に接続された反応器と、前記トランスの一次巻線の少なくとも一端と前記直流電源部との間に接続されたスイッチ部と、前記スイッチ部を設定されたスイッチング周波数でオン/オフ制御することで、前記反応器に電圧を印加する制御回路と、を有するオゾン発生器の故障診断方法であって、前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電気信号が最小となるように制御する制御ステップと、前記一定の変動幅の更新回数がしきい値を超えた段階で、故障と判断する判断ステップとを有することを特徴とする。
[13] 第2の本発明において、当該オゾン発生器の運転終了後、運転再開の際に、前記基準周波数に代えて、前回の運転終了時の周波数から前記制御を開始し、前回の運転終了時の更新回数を初期値として、該初期値から更新回数のカウントを再開してもよい。
[14] 第2の本発明において、前記制御ステップは、前記スイッチング周波数を前記基準周波数から一方向に前記一定の変動幅で更新する毎に前記更新回数を加算更新し、前記一方向とは逆方向に前記一定の変動幅で更新する毎に前記更新回数を減算更新してもよい。
本発明に係るオゾン発生器及びその故障診断方法によれば、反応器内の放電電極の開放故障を容易に検出することができ、オゾン発生器の運転継続を続行すべきかどうかを簡単に判別することができる。
第1の実施の形態に係るオゾン発生器(第1オゾン発生器)の構成を示す回路図である。 反応器の要部を拡大して示す縦断面図である。 図2におけるIII−III線上の断面図である。 第1オゾン発生器の処理動作を示すタイミングチャートである。 第1オゾン発生器において、スイッチング周波数に対する一次側の電流値の変化を示すグラフである。 図6Aはオゾン発生器の最初の運転開始から運転終了までの期間(第1期間)中に故障判断が行われるケースを示す説明図であり、図6Bは第1期間後において、運転再開してから運転終了までの期間(第2期間)中に故障判断が行われるケースを示す説明図である。 第1オゾン発生器の処理動作を示すフローチャート(その1)である。 第1オゾン発生器の処理動作を示すフローチャート(その2)である。 第2の実施の形態に係るオゾン発生器(第2オゾン発生器)の構成を示す回路図である。 第2オゾン発生器において、スイッチング周波数に対する一次側の電力値の変化を示すグラフである。 第2オゾン発生器の処理動作を示すフローチャート(その1)である。 第2オゾン発生器の処理動作を示すフローチャート(その2)である。 第3の実施の形態に係るオゾン発生器(第3オゾン発生器)の構成を示す回路図である。 第3オゾン発生器において、スイッチング周波数に対する一次側の電圧と電流の位相差の変化を示すグラフである。 第3オゾン発生器の処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るオゾン発生器の実施の形態例を図1〜図15を参照しながら説明する。
先ず、第1の本実施の形態に係るオゾン発生器(以下、第1オゾン発生器10Aと記す)は、図1に示すように、トランス12と、該トランス12の一次側に接続された直流電源部14と、トランス12の二次側に接続された反応器16と、トランス12の一次巻線18の一端18aと直流電源部14との間に接続され、逆並列で接続されたダイオード20を有する半導体スイッチ22と、半導体スイッチ22をオン/オフ制御することで、反応器16に電圧を印加する第1制御回路24Aとを有する。
直流電源部14は、直流電源26とコンデンサ28とが並列に接続されて構成されている。従って、直流電源部14の正極端子30a(直流電源26の+端子とコンデンサ28の一方の電極との接点)と一次巻線18の他端18bとが接続され、直流電源部14の負極端子30b(直流電源26の−端子とコンデンサ28の他方の電極との接点)と一次巻線18の一端18aとの間に半導体スイッチ22が接続されている。なお、図1の例では、半導体スイッチ22が直流電源部14の負極端子30b側に設けられているが、正極端子30a側に設けても同じ効果をもたらすことはいうまでもない。
半導体スイッチ22は、自己消弧形あるいは転流消弧形のデバイスを用いることができるが、この実施の形態では、電界効果型トランジスタ、例えばダイオード20が逆並列で内蔵されたMOSFETを使用している。MOSFETとしては、SiC(炭化珪素)を用いたSiC−MOSFETでもよい。
第1制御回路24Aは、半導体スイッチ22をオン/オフ制御するためのスイッチング制御信号(以下、制御信号Scと記す)を生成する。半導体スイッチ22のゲートには、第1制御回路24Aからの制御信号Scが印加されるようになっており、第1制御回路24Aによって半導体スイッチ22のオン及びオフが制御される。
第1オゾン発生器10Aは、トランス12の一次側に流れる電流(電流値I1)を検知する電流検知手段32を有する。電流検知手段32としては、トランス12の一次側に流れる電流(電流値I1)を検知することができるものであれば手段は問わないが、例えばDCCT(直流電流トランス)等で構成された非接触型の直流電流計が好ましい。
反応器16は、図2に示すように、中空部34を有し、該中空部34に原料ガス36が供給される筐体38と、筐体38の中空部34に設置された1以上の電極対40とを有する。電極対40は、2つの放電電極42が所定のギャップ長Dgを隔てて配置されて構成されている。
反応器16は、電極対40の少なくとも2つの放電電極42間に原料ガス36を通過させ、2つの放電電極42間に放電を発生させることで、オゾンを発生させる。2つの放電電極42で挟まれた空間は、放電が発生する空間であることから、ここでは、放電空間44と定義する。
特に、本実施の形態では、筐体38の互いに対向する内壁(一方の内壁46a及び他方の内壁46b)間において、複数の電極対40が直列あるいは並列あるいは直列及び並列に配列される。図2の例では複数の電極対を直列及び並列に配列した例を示す。
図3に示すように、各放電電極42は棒状を有し、原料ガス36の流れの主方向を法線方向とする原料ガス通過面48に沿って延び、筐体38の一方の側壁50a及び他方の側壁50b間に張設されている。すなわち、筐体38の中空部34を原料ガス通過面48に沿って横断し、筐体38の一方の側壁50a及び他方の側壁50bに固定された形態となっている。なお、原料ガス36の流れの主方向とは、原料ガス36の中央部分における指向性のある流れの方向を示し、これは、原料ガス36の周辺部の指向性のない流れ成分の方向を排除する意味である。
各放電電極42は、中空部52を有する筒状の誘電体54と、該誘電体54の中空部52内に位置された導体56とを有する。図2及び図3では、誘電体54は円筒状を有し、横断面形状が円形の中空部52が形成された例を示す。導体56は横断面形状が円形を有する。もちろん、これらの形状に限定する必要はなく、誘電体54は、横断面形状が三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形の筒状としてもよい。これに対応させて、導体56の形状も横断面形状が三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形の柱状としてもよい。
原料ガス36は、本実施の形態では、オゾンを発生させることを目的としているため、大気や酸素を含んだガスを例示することができる。この場合、除湿されていない空気であっても構わない。
導体56の材料は、モリブデン、タングステン、ステンレス、銀、銅、ニッケル及びこれらの中から少なくとも1つを含む合金からなる群より選ばれた1つであることが好ましい。合金としては、インバー、コバール、インコネル(登録商標)、インコロイ(登録商標)を例示することができる。
また、誘電体54の材料は、導体56の融点未満の温度において焼成することができるセラミックス材料、例えば酸化バリウム、酸化ビスマス、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ネオジム、窒化チタン、窒化アルミ、窒化珪素、アルミナ、シリカ及びムライトからなる群から選ばれた1つ以上の材料を含む単独もしくは複合酸化物や複合窒化物であることが好ましい。
ここで、第1オゾン発生器10Aの処理動作について図4を参照しながら説明する。
先ず、サイクル1の開始時点t0において、例えば制御信号Scの入力に基づいて、半導体スイッチ22がオンになると、半導体スイッチ22のオン期間T1にわたって、トランス12に直流電源部14の電源電圧Eとほぼ同じ電圧が印加され、トランス12の一次インダクタンス(励磁インダクタンス)をLとしたとき、トランス12の一次巻線18に流れる一次電流I1は勾配(E/L)で時間の経過に伴って直線状に増加し、トランス12への誘導エネルギーの蓄積が行われる。
その後、一次電流I1の値が予め決められたピーク値Ip1となった時点t1において、半導体スイッチ22がオフになると、反応器16への高電圧の交流電圧V2(二次電圧)の供給が開始されると共に、正方向に二次電流I2が流れる。そして、交流電圧V2のピークの時点t2で二次電流I2がゼロとなり、時点t2を過ぎると、負方向に二次電流I2が流れる。
半導体スイッチ22のオフ期間T2が経過した時点でサイクル2が開始され、上述したサイクル1と同様の動作が繰り返される。このようにして、反応器16に高電圧の交流電圧V2が印加されることとなる。
そして、第1オゾン発生器10Aは、半導体スイッチ22をオン及びオフするスイッチング周波数fを、トランス12の励磁インダクタンスL、巻線容量Ca及び反応器16の放電電極42間の容量Cbから構成される二次側の共振周波数fcに合わせ込むことで、オゾン発生の高効率化を図ることができる。
そこで、第1制御回路24Aは、反応器16に印加される交流電圧V2の周波数を、トランス12の一次側の電気信号が最小となるように制御する。特に、この第1オゾン発生器10Aでは、反応器16に印加される交流電圧V2の周波数を、トランス12の一次側の電流値I1が最小となるように制御する。
具体的には、図5に示すように、スイッチング周波数fを予め設定された基準周波数fbから一定の変動幅Δfだけ一方向(高周波側)に順次変化させていくと、トランス12の一次側の電流値I1は徐々に低下する。しかし、ある周波数を超えた段階から今度は徐々に増加していくことになる。スイッチング周波数fを、この電流値I1の最小値に対応する周波数とすることで、スイッチング周波数fを、二次側の共振周波数fcに合わせ込むことが可能となる。なお、基準周波数fbは、図5に示すように、共振周波数fcより低いことが好ましい。
そして、反応器16の経年変化等によって、複数の電極対40のうち、いくつかの電極対40が開放故障を起こし、オゾン発生に寄与しなくなる場合がある。開放故障を起こした電極対40(以下、故障電極対40と記す)の個数が多くなると、放電電極42間の全体の容量Cbが低下し、例えば図5において二点鎖線にて示すように、二次側の共振周波数fcが高くなっていく。その分、スイッチング周波数fを基準周波数fbから一定の変動幅Δfで更新していく回数(更新回数)も増加する。また、故障電極対40の個数が増えると、オゾン発生に寄与しない電極対40が増えていくことから、オゾン発生効率が低下していくこととなる。
そこで、本実施の形態では、実験やシミュレーションによって、例えば第1オゾン発生器10Aを運転継続する上で支障が出てくる故障電極対40の個数を予め設定しておく。もちろん、反応器16内に設置される電極対40の全体数に対する故障電極対40の個数の割合を決めておいてもよい。そして、予め設定した故障電極対40の個数あるいは割合に対応する一定の変動幅Δfの更新回数Nを、例えば実験やシミュレーションによって割り出し、割り出した更新回数Nをしきい値Nthとする。
また、スイッチング周波数fを基準周波数fbから一定の変動幅Δfで更新しながら、トランス12の一次側の電流値I1が最小となるように制御する期間は、図6Aに示すように、第1オゾン発生器10Aの最初の運転開始から運転終了までの期間(便宜的に、第1期間と記す)のみの場合や、図6Bに示すように、第1期間のほか、第1オゾン発生器10Aの運転終了後、運転再開してから運転終了までの期間(便宜的に、第2期間と記す)を含む場合がある。第2期間も複数にわたる場合もある。第1期間のみ、あるいは、第1期間のほか、それに続く1以上の第2期間を含む期間中において、一定の変動幅Δfの更新回数Nがカウントされ、累積されていくことになる。そして、一定の変動幅Δfの更新回数N、すなわち、累積した更新回数Nがしきい値Nthを超えた段階で、故障と判断される。
図6Bに示すように、各第2期間では、それぞれ運転再開の際に、前回の運転終了時の周波数から制御を開始する。すなわち、スイッチング周波数fを前回の運転終了時の周波数から一定の変動幅Δfで更新することで、トランス12の一次側の電流値I1が最小となるように制御する。そして、第2期間では、前回の運転終了時の更新回数を初期値として、該初期値から更新回数Nのカウントを再開する。つまり、初期の基準周波数fbと前回の運転終了時の周波数とから計算された周波数移動に要する更新回数Nを初期値として、更新回数Nのカウントを再開する。これにより、第1期間のほか、それに続く1以上の第2期間を含む期間中において、一定の変動幅Δfの更新回数Nが累積されていき、この累積した更新回数Nがしきい値Nthを超えた段階で、故障と判断される。
ここで、第1オゾン発生器10Aの第1制御回路24Aの構成と処理動作を図1、図4、図5、図7及び図8を参照しながら説明する。
先ず、第1制御回路24Aは、図1に示すように、第1スイッチング制御部58Aと、故障診断部59と、不揮発性メモリ60とを有する。
第1スイッチング制御部58Aは、スイッチング周波数fを基準周波数fbから一定の変動幅Δfで更新することで、トランス12の一次側の電気信号が最小となるように制御する。具体的には、第1スイッチング制御部58Aは、電流検知手段32からの電流値I1を取得する電流値取得部61と、前回取得した電流値I1と今回取得した電流値I1とを比較する電流値比較部62と、半導体スイッチ22のオンとオフのスイッチング周波数fを電流値I1の推移に応じて設定する第1周波数設定部64Aと、設定されたスイッチング周波数fに応じた制御信号Scを生成して出力する第1制御信号生成部66Aとを有する。
故障診断部59は、一定の変動幅Δfの更新回数Nがしきい値Nthを超えた段階で、故障と判断する。この場合、スイッチング周波数fを基準周波数fbから一方向に一定の変動幅Δfで更新する毎に更新回数Nを加算更新し、一方向とは逆方向に一定の変動幅Δfで更新する毎に更新回数Nを減算更新する。更新回数Nの加算更新及び減算更新はカウンタ67を用いて行われる。
また、故障診断部59は、第1オゾン発生器10Aの運転終了の際にカウンタ67に保持されている更新回数Nを読み出して不揮発性メモリ60に記憶する。故障診断部59は、第1オゾン発生器10Aの運転再開の際に、前回の運転終了時の更新回数Nを不揮発性メモリ60から読み出し、読み出した更新回数Nを初期値としてカウンタ67に格納する。
一方、第1スイッチング制御部58Aの第1周波数設定部64Aは、運転開始(運転再開ではない。以下同様である)の際に、スイッチング周波数fを基準周波数fbに設定する。また、第1周波数設定部64Aは、運転再開の際には、スイッチング周波数fを前回の運転終了時の周波数に設定する。前回の運転終了時の周波数は、前回の運転終了時の更新回数(不揮発性メモリ60に記憶された更新回数)に一定の変動幅Δfを乗算した値を基準周波数fbに加算することで得られる。
なお、不揮発性メモリ60並びにカウンタ67は、運転開始の際には初期値としてゼロが格納されている。
そして、図7のステップS1において、故障診断部59は、一定の変動幅Δfの更新回数Nの初期値を設定する。不揮発性メモリ60から更新回数Nを読み出し、読み出した更新回数Nを初期値としてカウンタ67に格納する。運転開始の際は、不揮発性メモリ60にはゼロが記憶されているため、カウンタ67の初期値としてゼロが格納される。
ステップS2において、第1周波数設定部64Aは、スイッチング周波数fを設定する。具体的には、不揮発性メモリ60に記憶された更新回数Nに一定の変動幅Δfを乗算した値と基準周波数fbとを加算して得られた周波数をスイッチング周波数fとして設定する。運転開始の際は、不揮発性メモリ60にはゼロが記憶されているため、スイッチング周波数fとして、基準周波数fbが設定される。
ステップS3において、第1制御信号生成部66Aは、設定されたスイッチング周波数fに応じた制御信号Scを生成して出力する。
ステップS4において、電流値取得部61は、電流検知手段32からの電流値I1を取得してレジスタ68に格納する。
ステップS5において、第1周波数設定部64Aは、スイッチング周波数を、現在の周波数よりも予め設定された一定の変動幅Δfだけ高い周波数に設定する。
その後、ステップS6において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)を+1更新する。
ステップS7において、第1制御信号生成部66Aは、設定された周波数に応じた制御信号Scを生成して出力する。
図8のステップS8において、電流値取得部61は、電流検知手段32からの電流値I1を取得する。
ステップS9において、電流値比較部62は、取得された電流値I1(今回の電流値)と、レジスタ68に格納されている前回の電流値I1とを比較する。
今回の電流値I1が前回の電流値I1よりも低い場合は、ステップS10に進み、第1周波数設定部64Aは、スイッチング周波数fを、現在の周波数よりも予め設定された一定の変動幅Δfだけ高い周波数に設定する。
その後、ステップS11において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)を+1更新する。
一方、今回の電流値I1が前回の電流値I1よりも高い場合は、ステップS12に進み、第1周波数設定部64Aは、スイッチング周波数fを、現在の周波数よりも予め設定された一定の変動幅Δfだけ低い周波数に設定する。
その後、ステップS13において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)を−1更新する。
ステップS11での処理あるいはステップS13での処理が終了した段階で、次のステップS14に進み、第1制御信号生成部66Aは、設定されたスイッチング周波数fに応じた制御信号Scを生成して出力する。
次のステップS15において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)がしきい値Nthを超えているかどうかを判別する。しきい値Nthを超えていれば、ステップS16に進み、第1オゾン発生器10Aを運転継続する上で支障が生じるものとして、第1オゾン発生器10Aの駆動を停止し、第1オゾン発生器10Aでの処理を強制終了させる。併せて警報を発してもよい。
上述のステップS15において、カウンタ67の値(更新回数N)がしきい値Nth以下であると判別された場合は、次のステップS17に進み、第1オゾン発生器10Aに対する運転終了要求があるか否かを判別する。運転終了要求がなければステップS8に戻り、ステップS8以降の処理を繰り返す。
ステップS17において、運転終了要求があれば、ステップS18に進み、故障診断部59は、現在の更新回数Nを不揮発性メモリ60に記憶する。その後、第1オゾン発生器10Aの運転を終了する。
次に、運転が再開されると、図7のステップS1において、故障診断部59は、不揮発性メモリ60から更新回数Nを読み出し、読み出した更新回数Nを初期値としてカウンタ67に格納する。すなわち、前回の運転終了時の更新回数Nが初期値としてカウンタ67に格納される。その後のステップS2では、前回の運転終了時の更新回数Nに一定の変動幅Δfを乗算した値と基準周波数fbとを加算して得られた周波数がスイッチング周波数fとして設定される。そして、ステップS3以降の処理が繰り返されることになる。
このように、第1オゾン発生器10Aは、反応器16に印加される交流電圧V2の周波数を、トランス12の一次側の電流値I1が最小となるように制御したので、半導体スイッチ22のオンとオフのスイッチング周波数fを、容易にトランス12の二次側の共振周波数fcに合わせ込むことができ、オゾン発生の高効率化を容易に実現させることができ、常にオゾン発生の高効率を維持させることができる。しかも、第1制御回路24Aにて、二次側の高電圧等を参照する必要がないため、回路構成も簡単で済み、サイズの小型化を図ることができる。また、一次側の電流値I1を検知するだけでよいため、第1オゾン発生器10Aの回路構成が簡単になり、半導体スイッチ22のオンとオフのスイッチング周波数fを、トランス12の二次側の共振周波数fcに合わせ込む処理も簡単になる。
これにより、例えば車載用のオゾン発生器に用いて好適となる。車載用のオゾン発生器の用途としては、例えば燃焼室への燃料の噴射のタイミングに合わせて、噴射燃料中にオゾン発生器で発生させたオゾンを混入させることで、燃料への着火を促進させること等が挙げられる。
また、第1オゾン発生器10Aでは、該第1オゾン発生器10Aを運転継続する上で支障が出てくる故障電極対40の個数を予め設定し、設定した故障電極対40の個数に対応する更新回数Nをしきい値Nthとしている。これにより、上述のように、スイッチング周波数fを基準周波数fbから一定の変動幅Δfで更新しながらトランス12の一次側の電流値I1が最小となるように制御する過程において、反応器16内の電極対40の開放故障を容易に検出することができ、第1オゾン発生器10Aの運転継続を続行すべきかどうかを簡単に判別することができる。
ところで、スイッチング周波数fを基準周波数fbから一定の変動幅Δfで更新していくと、トランス12の一次側の電流値I1が最小となる段階では、一方向に一定の変動幅Δfで更新する処理と、一方向とは逆方向に一定の変動幅Δfで更新する処理が交互に行われる場合が多い。このような場合に、単純に更新回数Nを加算していくと、故障電極対40がなくても、更新回数Nがしきい値Nthを超えるおそれがある。
そこで、スイッチング周波数fを基準周波数fbから一方向に一定の変動幅Δfで更新する毎に更新回数Nを加算更新し、一方向とは逆方向に一定の変動幅Δfで更新する毎に更新回数Nを減算更新することで、反応器16内の電極対40の開放故障を容易に、且つ、高精度に検出することができ、第1オゾン発生器10Aの運転継続を続行すべきかどうかを簡単に、且つ、確実に判別することができる。
また、第1オゾン発生器10Aでは、第1オゾン発生器10Aの運転終了後の運転再開の際に、基準周波数fbに代えて、前回の運転終了時の周波数から上述の制御を開始し、前回の運転終了時の更新回数を初期値として、該初期値から更新回数Nのカウントを再開している。第1オゾン発生器10Aの運転再開のたびに、基準周波数fbから一定の変動幅Δfの更新を行うと、スイッチング周波数fの調整に時間を要することになるが、運転再開の際に、前回の運転終了時の周波数から上述の制御を開始することができるため、スイッチング周波数fの調整の時間短縮を図ることができる。
次に、第2の本実施の形態に係るオゾン発生器(以下、第2オゾン発生器10Bと記す)について図9〜図12を参照しながら説明する。
第2オゾン発生器10Bは、図9に示すように、上述した第1オゾン発生器10Aとほぼ同様の構成を有するが、第2オゾン発生器10Bの制御回路(第2制御回路24B)が、反応器16に印加される交流電圧V2の周波数を、トランス12の一次側の電力値P1が最小となるように制御する点で異なる。
図10に示すように、スイッチング周波数fを予め設定された基準周波数fbから一定の変動幅Δfだけ一方向に順次変化させていくと、トランス12の一次側の電力値P1は徐々に低下する。しかし、ある周波数を超えた段階から今度は徐々に増加していくことになる。スイッチング周波数fを、この電力値P1の最小値に対応する周波数とすることで、スイッチング周波数fを、二次側の共振周波数fcに合わせ込むことが可能となる。
また、この第2オゾン発生器10Bにおいても、反応器16の経年変化等によって、故障電極対40の個数が多くなると、例えば図10において二点鎖線にて示すように、二次側の共振周波数fcが高くなっていく。その分、スイッチング周波数fを基準周波数fbから一定の変動幅Δfで更新していく回数(更新回数N)も増加する。
従って、この第2オゾン発生器10Bでは、図9に示すように、一次側の直流電圧(電圧値V1)を検知する電圧検知手段70と、第2スイッチング制御部58Bと、故障診断部59と、不揮発性メモリ60とを有する。
第2スイッチング制御部58Bは、電圧検知手段70からの電圧値V1と電流検知手段32からの電流値I1とを乗算して電力値P1を求める電力値取得部72と、前回取得した電力値と今回取得した電力値とを比較する電力値比較部74と、半導体スイッチ22のオンとオフのスイッチング周波数fを電力値P1の推移に応じて設定する第2周波数設定部64Bと、設定されたスイッチング周波数fに応じた制御信号Scを生成して出力する第2制御信号生成部66Bとを有する。
ここで、第2オゾン発生器10Bの処理動作について図11及び図12を参照しながら説明する。
図11のステップS101において、故障診断部59は、不揮発性メモリ60から更新回数Nを読み出し、読み出した更新回数Nを初期値としてカウンタ67に格納する。運転開始の際は、不揮発性メモリ60にはゼロが記憶されているため、カウンタ67の初期値としてゼロが格納される。
ステップS102において、第2周波数設定部64Bは、スイッチング周波数fを設定する。具体的には、不揮発性メモリ60に記憶された更新回数Nに一定の変動幅Δfを乗算した値と基準周波数fbとを加算して得られた周波数をスイッチング周波数fとして設定する。運転開始の際は、不揮発性メモリ60にはゼロが記憶されているため、スイッチング周波数fとして、基準周波数fbが設定される。
ステップS103において、第2制御信号生成部66Bは、設定されたスイッチング周波数fに応じた制御信号Scを生成して出力する。
ステップS104において、電力値取得部72は、電圧検知手段70からの電圧値V1と電流検知手段32からの電流値I1とを乗算して電力値P1を求め、得られた電力値P1をレジスタ68に格納する。
ステップS105において、第2周波数設定部64Bは、現在の周波数よりも予め設定された一定の変動幅Δfだけ高い周波数に設定する。
ステップS106において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)を+1更新する。
ステップS107において、第2制御信号生成部66Bは、設定された周波数に応じた制御信号Scを生成して出力する。
図12のステップS108において、電力値取得部72は、電圧検知手段70からの電圧値V1と電流検知手段32からの電流値I1とを乗算して電力値P1を求める。
ステップS109において、電力値比較部74は、得られた電力値P1(今回の電力値)と、レジスタ68に格納されている前回の電力値P1とを比較する。
今回の電力値P1が前回の電力値P1よりも低い場合は、ステップS110に進み、第2周波数設定部64Bは、スイッチング周波数fを、現在の周波数よりも予め設定された一定の変動幅Δfだけ高い周波数に設定する。
その後、ステップS111において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)を+1更新する。
一方、今回の電力値P1が前回の電力値P1よりも高い場合は、ステップS112に進み、第2周波数設定部64Bは、スイッチング周波数fを、現在の周波数よりも予め設定された一定の変動幅Δfだけ低い周波数に設定する。
その後、ステップS113において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)を−1更新する。
ステップS111での処理あるいはステップS113での処理が終了した段階で、次のステップS114に進み、第2制御信号生成部66Bは、設定されたスイッチング周波数fに応じた制御信号Scを生成して出力する。
次のステップS115において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)がしきい値Nthを超えているかどうかを判別する。しきい値Nthを超えていれば、ステップS116に進み、第2オゾン発生器10Bを運転継続する上で支障が生じるものとして、第2オゾン発生器10Bの駆動を停止し、第2オゾン発生器10Bでの処理を強制終了させる。併せて警報を発してもよい。
上述のステップS115において、カウンタ67の値(更新回数N)がしきい値Nth以下であると判別された場合は、次のステップS117において、第2オゾン発生器10Bに対する運転終了要求があるか否かを判別する。運転終了要求がなければステップS108に戻り、ステップS108以降の処理を繰り返す。
ステップS117において、運転終了要求があれば、ステップS118に進み、故障診断部59は、現在の更新回数Nを不揮発性メモリ60に記憶する。その後、第2オゾン発生器10Bの運転を終了する。
次に、運転が再開されると、図11のステップS101において、故障診断部59は、不揮発性メモリ60から更新回数Nを読み出し、読み出した更新回数Nを初期値としてカウンタ67に格納する。その後のステップS102では、前回の運転終了時の更新回数Nに一定の変動幅Δfを乗算した値と基準周波数fbとを加算して得られた周波数がスイッチング周波数fとして設定される。そして、ステップS103以降の処理が繰り返されることになる。
このように、第2オゾン発生器10Bにおいても、上述した第1オゾン発生器10Aと同様に、反応器16内の電極対40の開放故障を容易に、且つ、高精度に検出することができ、第2オゾン発生器10Bの運転継続を続行すべきかどうかを簡単に、且つ、確実に判別することができる。
また、第2オゾン発生器10Bは、反応器16に印加される交流電圧V2の周波数を、トランス12の一次側の電力値P1が最小となるように制御したので、半導体スイッチ22のオンとオフのスイッチング周波数fを、容易にトランス12の二次側の共振周波数fcに合わせ込むことができ、オゾン発生の高効率化を容易に実現させることができ、常にオゾン発生の高効率を維持させることができる。しかも、第2制御回路24Bにて、二次側の高電圧等を参照する必要がないため、回路構成も簡単で済み、サイズの小型化を図ることができる。これにより、第1オゾン発生器10Aと同様に、例えば車載用のオゾン発生器に用いて好適となる。
特に、第2オゾン発生器10Bでは、一次側の電圧値V1と電流値I1による電力値P1を参照するようにしたので、直流電源部14の電源電圧が変動する場合でも、半導体スイッチ22のオンとオフのスイッチング周波数fを、容易にトランス12の二次側の共振周波数fcに合わせ込むことができる。
次に、第3の本実施の形態に係るオゾン発生器(以下、第3オゾン発生器10Cと記す)について図13〜図15を参照しながら説明する。
第3オゾン発生器10Cは、図13に示すように、上述した第1オゾン発生器10Aとほぼ同様の構成を有するが、直流電源部14とトランス12との間にインバータ76が接続されている点で異なる。
インバータ76は、直流電源部14の正極端子30aとトランス12の一次巻線18の一端18aとの間に接続された第1半導体スイッチQ1と、一次巻線18の一端18aと直流電源部14の負極端子30bとの間に接続された第2半導体スイッチQ2と、直流電源部14の正極端子30aと一次巻線18の他端18bとの間に接続された第3半導体スイッチQ3と、一次巻線18の他端18bと直流電源部14の負極端子30bとの間に接続された第4半導体スイッチQ4とを有する。
第3オゾン発生器10Cの第3制御回路24Cは、第1半導体スイッチQ1〜第4半導体スイッチQ4をそれぞれオン/オフ制御するための第1制御信号Sc1〜第4制御信号Sc4を生成する。例えば各サイクルの前半において、例えば第2半導体スイッチQ2及び第3半導体スイッチQ3が共にオン、第1半導体スイッチQ1及び第4半導体スイッチQ4が共にオフになることで、一次側の電流(電流値I1)が一次巻線18の他端18bから一端18aに向かって流れる。各サイクルの後半において、第1半導体スイッチQ1及び第4半導体スイッチQ4が共にオン、第2半導体スイッチQ2及び第3半導体スイッチQ3が共にオフになることで、一次側の電流(電流値I1)が一次巻線18の一端18aから他端18bに向かって流れる。これによって、反応器16に高電圧の交流電圧V2が印加されることとなる。
そして、第3制御回路24Cは、反応器16に印加される交流電圧V2の周波数を、トランス12の一次側の電圧(電圧値V1)の位相と一次側の電流(電流値I1)の位相との差(位相差θ)がゼロとなるように制御する。
図14に示すように、スイッチング周波数fを一定の変動幅Δfだけ一方向に順次変化させていくと、位相差θは徐々に低下する。スイッチング周波数fを、位相差θがゼロとなる周波数とすることで、スイッチング周波数fを、二次側の共振周波数fcに合わせ込むことが可能となる。
また、この第3オゾン発生器10Cにおいても、反応器16の経年変化等によって、故障電極対40の個数が多くなると、例えば図14において二点鎖線にて示すように、二次側の共振周波数fcが高くなっていく。その分、スイッチング周波数fを基準周波数fbから一定の変動幅Δfで更新していく回数(更新回数N)も増加する。
従って、この第3オゾン発生器10Cでは、図13に示すように、第3スイッチング制御部58Cと、故障診断部59と、不揮発性メモリ60とを有する。また、第3オゾン発生器10Cは、電流検知手段32からの電流値I1から一次側の電流の位相を検知する電流位相検知部78と、一次巻線18の一端18aと他端18bとの間の一次電圧V1を検知する一次電圧検知手段80と、該一次電圧検知手段80からの電圧値V1から一次側の電圧の位相を検知する電圧位相検知部82とを有する。
第3スイッチング制御部58Cは、電圧位相検知部82からの電圧位相と電流位相検知部78からの電流位相との差(位相差θ)を算出する位相差取得部84と、位相差θの正負を判別する位相差判別部86と、第1半導体スイッチQ1〜第4半導体スイッチQ4のオンとオフのスイッチング周波数fを位相差θの推移に応じて設定する第3周波数設定部64Cと、設定されたスイッチング周波数fに応じた第1制御信号Sc1〜第4制御信号Sc4を生成して出力する第3制御信号生成部66Cとを有する。
ここで、第3オゾン発生器10Cの処理動作について図15を参照しながら説明する。
図15のステップS201において、故障診断部59は、不揮発性メモリ60から更新回数Nを読み出し、読み出した更新回数Nを初期値としてカウンタ67に格納する。運転開始の際は、不揮発性メモリ60にはゼロが記憶されているため、カウンタ67の初期値としてゼロが格納される。
ステップS202において、第3周波数設定部64Cは、スイッチング周波数fを設定する。具体的には、不揮発性メモリ60に記憶された更新回数Nに一定の変動幅Δfを乗算した値と基準周波数fbとを加算して得られた周波数をスイッチング周波数fとして設定する。運転開始の際は、不揮発性メモリ60にはゼロが記憶されているため、スイッチング周波数fとして、基準周波数fbが設定される。
ステップS203において、第3制御信号生成部66Cは、設定されたスイッチング周波数fに応じた第1制御信号Sc1〜第4制御信号Sc4を生成して出力する。
ステップS204において、位相差取得部84は、電圧位相検知部82からの電圧位相と電流位相検知部78からの電流位相との差(位相差θ)を取得する。
ステップS205において、位相差判別部86は、位相差θが正負を判別する。
位相差θが正であれば、ステップS206に進み、第3周波数設定部64Cは、スイッチング周波数fを、現在の周波数よりも予め設定された一定の変動幅Δfだけ高い周波数に設定する。
その後、ステップS207において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)を+1更新する。
一方、位相差θが負であれば、ステップS208に進み、第3周波数設定部64Cは、スイッチング周波数fを、現在の周波数よりも予め設定された一定の変動幅Δfだけ低い周波数に設定する。
その後、ステップS209において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)を−1更新する。
位相差θがゼロであれば、第3周波数設定部64Cは、スイッチング周波数fを現在の周波数に維持する。
ステップS207での処理、あるいはステップS209での処理が終了した段階、あるいは位相差θがゼロであった場合は、次のステップS210に進み、第3制御信号生成部66Cは、設定された周波数に応じた第1制御信号Sc1〜第4制御信号Sc4を生成して出力する。
次のステップS211において、故障診断部59は、カウンタ67の値(更新回数N)がしきい値Nthを超えているかどうかを判別する。しきい値Nthを超えていれば、ステップS212に進み、第3オゾン発生器10Cを運転継続する上で支障が生じるものとして、第3オゾン発生器10Cの駆動を停止し、第3オゾン発生器10Cでの処理を強制終了させる。併せて警報を発してもよい。
上述のステップS211において、カウンタ67の値(更新回数N)がしきい値Nth以下であると判別された場合は、次のステップS213において、第3オゾン発生器10Cに対する運転終了要求があるか否かを判別する。運転終了要求がなければステップS204に戻り、ステップS204以降の処理を繰り返す。
ステップS213において、運転終了要求があれば、ステップS214に進み、故障診断部59は、現在の更新回数Nを不揮発性メモリ60に記憶する。その後、第3オゾン発生器10Cの運転を終了する。
次に、運転が再開されると、ステップS201において、故障診断部59は、不揮発性メモリ60から更新回数Nを読み出し、読み出した更新回数Nを初期値としてカウンタ67に格納する。その後のステップS202では、前回終了時の更新回数に一定の変動幅Δfを乗算した値と基準周波数fbとを加算して得られた周波数がスイッチング周波数fとして設定される。そして、ステップS203以降の処理が繰り返されることになる。
このように、第3オゾン発生器10Cにおいても、上述した第1オゾン発生器10Aと同様に、反応器16内の放電電極42の開放故障を容易に、且つ、高精度に検出することができ、オゾン発生器の運転継続を続行すべきかどうかを簡単に、且つ、確実に判別することができる。
また、第3オゾン発生器10Cは、反応器16に印加される交流電圧V2の周波数を、トランス12の一次側の電流と電圧との位相差θがゼロとなるように制御したので、インバータ76のオンとオフのスイッチング周波数fを、容易にトランス12の二次側の共振周波数fcに合わせ込むことができ、オゾン発生の高効率化を容易に実現させることができ、常にオゾン発生の高効率を維持させることができる。しかも、第3制御回路24Cにて、二次側の高電圧等を参照する必要がないため、回路構成も簡単で済み、サイズの小型化を図ることができる。これにより、第1オゾン発生器10Aと同様に、例えば車載用のオゾン発生器に用いて好適となる。
特に、第3オゾン発生器10Cでは、トランス12の一次側の電流と電圧との位相差θを参照するようにしたので、トランス12と直流電源部14との間にインバータ76が接続されているオゾン発生器に用いて好適であり、インバータ76のオンとオフのスイッチング周波数fを、容易にトランス12の二次側の共振周波数fcに合わせ込むことができる。
なお、本発明に係るオゾン発生器及びその故障診断方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A〜10C…第1オゾン発生器〜第3オゾン発生器
12…トランス 14…直流電源部
16…反応器 18…一次巻線
18a…一端 18b…他端
22…半導体スイッチ
24A〜24C…第1制御回路〜第3制御回路
32…電流検知手段 36…原料ガス
40…電極対 42…放電電極
58A〜58C…第1スイッチング制御部〜第3スイッチング制御部
59…故障診断部 60…不揮発性メモリ
61…電流値取得部 62…電流値比較部
64A〜64C…第1周波数設定部〜第3周波数設定部
66A〜66C…第1制御信号生成部〜第3制御信号生成部
70…電圧検知手段 72…電力値取得部
74…電力値比較部 76…インバータ
78…電流位相検知部 80…一次電圧検知手段
82…電圧位相検知部 84…位相差取得部
86…位相差判別部 Dg…ギャップ長

Claims (14)

  1. トランスと、
    前記トランスの一次側に接続された直流電源部と、
    前記トランスの二次側に接続された反応器と、
    前記トランスの一次巻線の少なくとも一端と前記直流電源部との間に接続されたスイッチ部と、
    前記スイッチ部を設定されたスイッチング周波数でオン/オフ制御することで、前記反応器に電圧を印加する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電気信号が最小となるように制御し、前記一定の変動幅の更新回数がしきい値を超えた段階で、故障と判断することを特徴とするオゾン発生器。
  2. 請求項1記載のオゾン発生器において、
    前記制御回路は、
    当該オゾン発生器の運転終了後、運転再開の際に、前記基準周波数に代えて、前回の運転終了時の周波数から前記制御を開始し、
    前回の運転終了時の更新回数を初期値として、該初期値から更新回数のカウントを再開することを特徴とするオゾン発生器。
  3. 請求項1又は2記載のオゾン発生器において、
    前記制御回路は、前記スイッチング周波数を前記基準周波数から一方向に前記一定の変動幅で更新する毎に前記更新回数を加算更新し、前記一方向とは逆方向に前記一定の変動幅で更新する毎に前記更新回数を減算更新することを特徴とするオゾン発生器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記反応器は、
    2つの放電電極が所定のギャップ長を隔てて配置された1以上の電極対を有し、
    前記電極対の少なくとも前記2つの放電電極間に原料ガスを通過させ、前記2つの放電電極間に印加される前記電圧によって、前記2つの放電電極間に放電を発生させることで、オゾンを発生することを特徴とするオゾン発生器。
  5. 請求項4記載のオゾン発生器において、
    前記複数の電極対のうち、開放故障を起こした電極対の個数が多くなるにつれて、前記更新回数が増加することを特徴とするオゾン発生器。
  6. 請求項5記載のオゾン発生器において、
    前記しきい値は、開放故障を起こした電極対の特定の個数に対応する更新回数であることを特徴とするオゾン発生器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記スイッチ部は、前記トランスの一次巻線の一端と前記直流電源部との間に接続されていることを特徴とするオゾン発生器。
  8. 請求項7記載のオゾン発生器において、
    前記制御回路は、前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電流値が最小となるように制御することを特徴とするオゾン発生器。
  9. 請求項7記載のオゾン発生器において、
    前記制御回路は、前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電力値が最小となるように制御することを特徴とするオゾン発生器。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のオゾン発生器において、
    前記スイッチ部は、前記トランスの両端と前記直流電源部の両端との間に接続されていることを特徴とするオゾン発生器。
  11. 請求項10記載のオゾン発生器において、
    前記制御回路は、前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電流と電圧との位相差がゼロとなるように制御することを特徴とするオゾン発生器。
  12. トランスと、
    前記トランスの一次側に接続された直流電源部と、
    前記トランスの二次側に接続された反応器と、
    前記トランスの一次巻線の少なくとも一端と前記直流電源部との間に接続されたスイッチ部と、
    前記スイッチ部を設定されたスイッチング周波数でオン/オフ制御することで、前記反応器に電圧を印加する制御回路と、を有するオゾン発生器の故障診断方法であって、
    前記スイッチング周波数を基準周波数から一定の変動幅で更新することで、前記トランスの一次側の電気信号が最小となるように制御する制御ステップと、
    前記一定の変動幅の更新回数がしきい値を超えた段階で、故障と判断する判断ステップとを有することを特徴とするオゾン発生器の故障診断方法。
  13. 請求項12記載のオゾン発生器の故障診断方法において、
    当該オゾン発生器の運転終了後、運転再開の際に、前記基準周波数に代えて、前回の運転終了時の周波数から前記制御を開始し、
    前回の運転終了時の更新回数を初期値として、該初期値から更新回数のカウントを再開することを特徴とするオゾン発生器の故障診断方法。
  14. 請求項12又は13記載のオゾン発生器の故障診断方法において、
    前記制御ステップは、前記スイッチング周波数を前記基準周波数から一方向に前記一定の変動幅で更新する毎に前記更新回数を加算更新し、前記一方向とは逆方向に前記一定の変動幅で更新する毎に前記更新回数を減算更新することを特徴とするオゾン発生器の故障診断方法。
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