JP2016037005A - 金型及び成形品の製造方法 - Google Patents

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Yoshiya Kasai
義也 笠井
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英貴 深草
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Abstract

【課題】本発明は、型閉じ時に、第1転写面と第2転写面との対向方向に交差する方向での第1転写面に対する第2転写面のずれが小さく、第1転写面に対する第2転写面の傾きが小さい金型を提供することを目的とする。
【解決手段】金型20は、第1転写面34Dと、位置決め部34Cとを有する第1型30と、位置決め部34Cと嵌め合う被位置決め部64Cと、第1転写面34Dに対向する第2転写面62B1及び第2転写面62B1の反対側の平面66Cとを有する駒部60と、駒部60を第1転写面34Dと第2転写面62B1との対向方向Zと交差する方向Xに変位可能に収容し、駒部60の変位に伴って平面66Cが交差する方向Xに摺動する第2型50と、平面66Cを第2型50に押し付ける押付部56と、を備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、金型及び成形品の製造方法に関する。
特許文献1には、その図1に示されるように、成形用金型1が、固定側型板3に嵌入された固定側入れ子12と、可動側型板6に嵌入された可動側入れ子18と、を備えることが記載されている。ここで、固定側入れ子12は、固定側成形面が形成された固定側製品駒14と、固定側製品駒14を外側から支持する固定側保持部材15と、を有することが記載されている。また、可動側入れ子18は、可動側成形面が形成された可動側製品駒17と、可動側製品駒17を外側から支持する可動側保持部材18と、を有することが記載されている。そして、固定側保持部材15に形成されたテーパ状凹部16と、可動側保持部材18に形成されたテーパ状凸部20とが、互いに嵌合することにより固定側成形面と可動側成形面との位置合わせがなされることが記載されている。
特開2011−189564号公報
第1転写面を有する第1型と、第2転写面を有し第1型に位置決めされる駒部と、駒部を型閉じ方向と交差する方向に変位可能に収容する第2型と、を備えた金型を採用すると、型閉じ方向での第1転写面に対する第2転写面が傾く虞がある。
本発明は、型閉じ時に、第1転写面と第2転写面との対向方向に交差する方向での第1転写面に対する第2転写面のずれが小さく、第1転写面に対する第2転写面の傾きが小さい金型を提供することを目的とする。
請求項1記載の金型は、第1転写面と、位置決め部とを有する第1型と、該位置決め部と嵌め合う被位置決め部と、該第1転写面に対向する第2転写面及び該第2転写面の反対側の裏面とを有する駒部と、該駒部を該第1転写面と該第2転写面との対向方向と交差する方向に変位可能に収容し、該駒部の変位に伴って該裏面が前記交差する方向に摺動する第2型と、該裏面を第2型に押し付ける押付部と、を備えている。
請求項2記載の金型は、請求項1記載の金型であって、前記駒部には、前記対向方向における前記第1型側を向く面が形成され、前記第2型には、前記面に対し、前記対向方向における前記第1型側に0.01mm以上0.03mm以下で離れて対向する面が形成されている。
請求項3記載の成形品の製造方法は、請求項1又は2に記載の金型を用い、前記第1型を前記対向方向における前記第2型側に相対的に移動させ、前記位置決め部と前記被位置決め部とが嵌め合い、前記第1型と前記第2型とを位置決めして型閉じし、前記第1転写面と前記第2転写面とが対向するキャビティを形成する工程と、前記キャビティに溶融樹脂を注入し、前記溶融樹脂を前記第1転写面により形成された第1面と前記第2転写面により形成された第2面とを有する固形樹脂にする工程と、前記第1型を前記対向方向における前記第2型側と反対側に相対的に移動させ、前記固形樹脂を取り出す工程と、を含む。
請求項1記載の金型は、駒部を第2型に押し付ける押付部を備えない金型に比べ、型閉じ時に、第1転写面と第2転写面との対向方向に交差する方向での第1転写面に対する第2転写面のずれが小さく、第1転写面に対する第2転写面の傾きが小さい。
請求項2記載の金型は、駒部に形成された第1型側を向く面に対し、第1型側に0.01mm以上0.03mm以下で離れて対向する面が形成されていない第2型を備えた金型に比べ、型閉じ時に、駒部の倒れが抑制される。
請求項3記載の成形品の製造方法は、駒部を第2型に押し付ける押付部を備えない金型を用いた方法に比べ、第1転写面と第2転写面との対向方向に交差する方向での第1面に対する第2面のずれ、及び、第1面に対する第2面の傾きが小さい成形品が製造される。
実施形態の金型を用いて製造される成形品(レンズアレイ)を備える露光装置の一部を示す斜視図である。 実施形態の金型を用いて製造される成形品(レンズアレイ)を示す上面図である。 図2における3−3矢視断面図(模式図)である。 実施形態の金型の概略図(断面図)であって、金型を構成する可動型と固定型とが型開きした状態を示す図である。 図4における一点鎖線で囲まれた部位の拡大図である。また、該拡大図は、型開き及び型閉じした状態を示す。 実施形態の金型の概略図(断面図)であって、金型を構成する可動型と固定型とが型閉じした状態を示す図である。 実施形態の金型の概略図(断面図)であって、金型を構成する可動型と固定型とが型締めした状態を示す図である。 図7における一点鎖線で囲まれた部分のうち固定型の部位の拡大図である。 実施形態の金型を構成する可動型と固定型とが型締めした状態を示す概略図(断面図)であって、キャビティ及びその周辺の拡大図である。
<概要>
以下の説明では、先ず、本実施形態の金型を用いて製造される成形品について説明する。次いで、本実施形態の金型の構成について説明する。次いで、本実施形態の金型を用いた成形品の製造方法について説明する。次いで、本実施形態の金型及び成形品の製造方法の作用について説明する。
<本実施形態の金型を用いて製造される成形品>
本実施形態の金型20(図4、図6及び図7参照)を用いて製造される成形品は、図1、図2及び図3に示されるように、レンズアレイ10とされている。レンズアレイ10は、露光装置90を構成している。ここで、レンズアレイ10は、成形品の一例である。さらに、露光装置90は、電子写真方式の画像形成装置(図示省略)を構成している。
[レンズアレイと露光装置との関係]
露光装置90は、画像形成装置が備える感光体ドラム(図示省略)を感光させて潜像を形成する機能を有する。露光装置90は、図1に示されるように、発光基板92と、レンズアレイ10と、筐体94と、を含んで構成されている。
発光基板92は、長尺の基板92Aと、複数のLEDアレイ92Bと、を備えている。長尺の基板92Aの一面には、基板92Aの長手方向に沿って2列の千鳥状に配置された複数のLEDアレイ92Bが、実装されている。筐体94は、発光基板92とレンズアレイ10とが対向するように、発光基板92及びレンズアレイ10を固定している。なお、レンズアレイ10は、画像形成装置において、発光基板92と感光体ドラムとの間に配置されている。
[レンズアレイ]
レンズアレイ10は、複数のLEDアレイ92Bから出射される光を感光体ドラムで結像させる機能を有する。
レンズアレイ10は、図2に示されるように、長尺であって、本体部12と、外周部14と、を含んで構成されている。
〔本体部〕
本体部12は、複数のLEDアレイ92Bから出射される光を通過させる機能を有する。
本体部12における、感光体ドラムを向く側及び発光基板92を向く側には、レンズアレイ10の長手方向に沿って4列の千鳥状に配置された複数の凸部12A、12Bが形成されている(図2及び3参照)。複数の凸部12A、12Bは、図3に示されるように、半球状とされており、それぞれ、高さ方向(レンズアレイ10の長手方向及び短手方向に交差する方向)外側に突起している。また、レンズアレイ10を高さ方向から見ると、すべての凸部12Aと、すべての凸部12Bとは、一対ずつ重なっている。そして、すべての凸部12Bは、高さ方向で重なる凸部12Aに対して、レンズアレイ10の短手方向におけるずれが定められた範囲内とされている。本実施形態における定められた範囲とは、一例として±0.005mmとされている。換言すれば、すべての凸部12Bにおける高さ方向の頂点12B1は、高さ方向から見ると、高さ方向で重なる凸部12Aにおける高さ方向の頂点12A1に対して、レンズアレイ10の短手方向におけるずれが±0.005mm以内とされている。以下の説明において、感光体ドラムを向く側の面を第1面16Aといい、発光基板92を向く側の面を第2面16Bという。
〔外周部〕
外周部14は、本体部12を支持するとともに、筐体94に固定される機能を有する。
外周部14は、図2に示されるように、本体12の側面を全周に亘って囲んでいる。また、外周部14の高さ方向両端部は、それぞれ頂部12A1及び頂部12B1よりも感光体ドラム側及び発光基板92側に突出している。外周部14及び本体部12は、樹脂により一体的に成形されている。
以上が、本実施形態の金型20を用いて製造される成形品の一例であるレンズアレイ10についての説明である。
<金型の構成>
次に、本実施形態の金型20について、図面を参照しつつ説明する。金型20は、図4、図6及び図7に示されるように、可動型30と、固定型40と、を含んで構成されている。ここで、可動型30は、第1型の一例である。なお、図面において、Z方向を上方向(型開き方向)、−Z方向を下方向(型閉じ方向)、X方向を型幅方向、Y方向を型奥行き方向として説明する。ここで、型閉じ方向及び型開き方向は、第1転写面と第2転写面とが対向する対向方向の一例である。また、型幅方向は、第1転写面と第2転写面とが対向する対向方向と交差する方向の一例である。
[可動型]
可動型30は、型閉じ時に、固定型40とともに後述するキャビティ80(図6、図7及び図9参照)を形成する機能を有する。
可動型30は、可動型本体32と、第1入れ子34と、を含んで構成されている。
〔可動型本体〕
可動型本体32は、成形装置(図示省略)に取り付けられ、成形装置により上下方向(型開き方向及び型閉じ方向)に移動可能とされている。
可動型本体32は、長尺であって、その長手方向が型奥行き方向に沿っている。可動型本体32の下側には、型幅方向及び型奥行き方向に沿った平面32Aが形成されている。また、可動型本体32の下側には、長尺の穴32Bが形成されている。なお、長尺の穴32Bの長手方向は、可動型本体32の長手方向に沿っている。
〔第1入れ子〕
第1入れ子34は、長尺であって、長尺の穴32Bの長手方向に沿って長尺の穴32Bに嵌め込まれ、可動型本体32に固定されている。第1入れ子34の下側には、型幅方向及び型奥行き方向に沿った平面34Aが形成されている。また、第1入れ子34の下側には、型奥行き方向に沿う長尺の穴(凹溝)34Bと、丸穴34Cとが形成されている。ここで、丸穴34Cは位置決め部の一例である。なお、平面34Aは、型閉じ方向において、平面32Aと同じ高さで形成されている。
〈長尺の開口〉
長尺の穴34Bは、図6に示されるように、型閉じ時において、可動型30が固定型40とともに形成するキャビティ80に溶融樹脂(図示省略)が注入された際、レンズアレイ10における感光体ドラム側を向く面と側面とを転写(形成)する機能を有する。そのため、長尺の穴34Bの上側(凹溝の底)には、溶融樹脂にレンズアレイ10の第1面16A(図2参照)を転写するための面(以下、第1転写面34Dという。)が形成されている。また、長尺の穴34Bの側面34Eは、レンズアレイ10における側面を転写するための面とされている。
〈丸穴〉
丸穴34Cは、型閉じ時に、後述する駒部60を構成する第3入れ子64に設けられたピン64Cが嵌め合わされて、第1入れ子34に第3入れ子64を位置決めする機能を有する。ここで、ピン64Cは、被位置決め部の一例である。
[固定型]
固定型40は、図6に示されるように、型閉じ時に、可動型30とともにキャビティ80を形成する機能を有する。
固定型40は、図4、図6及び図7に示されるように、固体型本体50と、駒部60と、押付部70と、を含んで構成されている。ここで、固定型本体50は、第2型の一例である。
〔固定型本体〕
固定型本体50は、駒部60を型幅方向に変位可能に収容する機能を有する。
固定型本体50は、図4及び図7に示されるように、第1固定型板52と、第2固定型板54と、押圧部56と、押え部58と、を含んで構成されている。
〈第1固定型板〉
第1固定型板52は、成形装置に取り付けられ、上下方向に移動不可能とされている。
第1固定型板52は、型奥行き方向に沿って長尺に構成されている。第1固定型板52には、型奥行き方向から断面を見ると、第1固定型板52の下側から上側に向かうに従い幅が3段階で小さくなる貫通穴52Aが形成されている。そのため、貫通穴52Aの側面の一部には、上下方向の2箇所に、型奥行き方向及び型幅方向に沿う平面が形成されている。ここで、2箇所の平面のうち上側の平面を、平面52Dという。なお、貫通穴52Aは、型奥行き方向に沿って長尺に形成されている。
また、第1固体型板52の上側には、型幅方向及び型奥行き方向に沿う平面52Bが形成されている。そして、第1固定型板52における上側(平面52A側)には、丸穴52Cが形成されている。
〈第2固定型板〉
第2固定型板54は、図4及び図7に示されるように、第1固定型板52の上側に配置されている。第2固定型板54は、型奥行き方向に沿って長尺な構成とされている。第2固定型板54の上側及び下側には、それぞれ、型幅方向及び型奥行き方向に沿った平面54A、54Bが形成されている。なお、第2固定型板54は、制限手段(図示省略)により後述する定められた位置よりも上側に移動できないように、第1固定型板52に取り付けられている。
第2固定型板54には、型奥行き方向から断面を見ると、平面54Bから平面54Aに向かうに従い幅が1段階で大きくなる貫通穴54Cが形成されている。そのため、貫通穴54Cの側面の一部には、型奥行き方向及び型幅方向に沿う平面54Eが形成されている。また、貫通穴54Cは、型奥行き方向に沿って長尺に形成されている。なお、貫通穴54Cの下側の開口は、上下方向から見ると、第1固定型板52に形成された貫通穴52Aの上側の開口と重なっている。
第2固定型板54の下側(平面54B側)には、第1固定型板52に形成された丸穴52Cと重なる中心軸(図示省略)を有し、丸穴52Cの径よりも径が大きい丸穴54Dが形成されている。そのため、丸穴54Dの開口は、上側から透視して見ると、丸穴52Cの開口及び平面52Bの一部と重なっている。なお、第2固定型板54には、丸穴54Dの中心軸に沿ったねじ穴が形成されている。
〈押圧部〉
押圧部56は、図4、図6及び図7に示されるように、ねじ56Aと、圧縮ばね56Bと、を備えている。ねじ56Aは、第2固定型板54に形成されたねじ穴で締められている。ねじ56Aの頭は、第1固定型板52に形成された丸穴52C内に収容されている。
図4に示されるように、型開き時において、圧縮ばね56Bは、その一部が丸穴54D内に圧縮された状態で収容されている。また、前述のとおり、第2固定型板54は、固定手段により定められた位置よりも上側に移動できないように、第1固定型板52に固定されている。そのため、圧縮ばね56Bにおける下側の端部は第1固定型板52の平面52Bを押圧し、圧縮ばね56Bにおける上側の端部は第2固定型板54を押圧している。そして、型開き時において、第1固定型板52の平面52Bと第2固定型板54の平面54Bとは、隙間Gを形成している。なお、図6に示されるように、型閉じ時においても、第1固定型板52の平面52Bと第2固定型板54の平面54Bとは、隙間Gを形成している。ここで、第2固定型板54の定められた位置とは、図4又は図6に示されるように、第1固定型板52に対して、隙間Gを形成している場合の位置のことをいう。
また、図7に示されるように、型締め時において、圧縮ばね56Bは、丸穴54D内に圧縮された状態で収容されている。そのため、型締め時において、可動型30が第2固定型板54を押圧すると、圧縮ばね56Bは、第2固定型板54に押圧されて型開き時及び型閉じ時における圧縮ばね56Bよりも圧縮されるようになっている。そして、型締め時において、第1固定型板52の平面52Bと第2固定型板54の平面54Bとは、接触している。
〈押え部〉
押え部58は、図4、図6及び図7に示されるように、型奥行き方向から断面を見ると、第1固定型板52に形成された貫通穴52A内における幅が最も広い部位に嵌め込まれている。なお、押え部58は、型奥行き方向に沿って長尺に構成されている。
押え部58の中央には、型奥行き方向から断面を見ると、押え部58の下側から上側に向かうに従い径が1段階で小さくなる貫通穴58Aが押え部58の長手方向に沿って複数形成されている。そのため、貫通穴58Aの側面には段差部が形成されている。また、押え部58の上側には、型幅方向及び方奥行き方向に沿う平面58Bが形成されている。
〔駒部〕
駒部60は、図6に示されるように、型閉じ時に、第1入れ子34に形成された長尺の穴34Bとでキャビティ80を形成する機能を有する。
駒部60は、図4、図6及び図7に示されるように、第2入れ子62と、第3入れ子64と、第2入れ子止め66と、を含んで構成されている。
駒部60は、固定型本体50に収容されている。具体的には、第2入れ子62は、第1固定型板52に形成された貫通穴52A内と、第2固定型板54に形成された貫通穴54C内とに亘って、収容されている。第3入れ子64は、貫通穴54C内に収容されている。第2入れ子止め66は、貫通穴52A内に収容されている。
〈第2入れ子〉
第2入れ子62は、型奥行き方向から断面を見ると、上下方向に沿って長尺に構成されている。また、第2入れ子62は、型奥行き方向に沿って長尺に構成されている。第2入れ子62は、第2入れ子本体62Aと、突出部62Bと、を備えている。
型奥行き方向から断面を見ると、第2入れ子本体62の幅は、第1固定型板52に形成された貫通穴52Aの最小幅及び第2固定型板54に形成された貫通穴54Cの最小幅よりも狭く形成されている。
突出部62Bは、型奥行き方向から見ると、第2入れ子本体62Aの幅よりも狭く、第2入れ子本体62Aの上面62Cの中央に配置されている。
突出部62Bの上側には、溶融樹脂にレンズアレイ10の第2面16B(図3参照)を転写するための面62B1(以下、第2転写面62B1という。)が形成されている。
〈第3入れ子〉
第3入れ子64は、図6に示されるように、型閉じ時に、第1入れ子34に位置決めされることで、第2入れ子62を第1入れ子34に位置決めする機能を有する。
第3入れ子64は、型奥行き方向に沿って長尺に構成されている。第3入れ子64の上側及び下側には、図4、図6及び図7に示されるように、それぞれ型幅方向及び型奥行き方向に沿う平面64A及び平面64Bが形成されている。第3入れ子64は、平面64Bを第2固定型板54に形成された平面54Eに接触させて、第2固定型板54に載せられている。第3入れ子64の高さ(平面64Bと平面64Aとの距離)は、第2固定型板54の平面54Aから平面54Eまでの深さとされている。そのため、平面64Aと平面54Aとは、型閉じ方向において、同じ高さで形成されている。なお、型幅方向において、第3入れ子64の幅は、貫通穴54Cの幅における平面54Eよりも上側の幅よりも、小さく構成されている。
また、第3入れ子64の上側には、平面64Aから上側に突起するピン64Cが設けられている。ピン64Cの上側の端部は、面取りされている。そして、型閉じ時に、ピン64Cが丸穴34Cに対してずれていても、ピン64Cの面取りされた部分は、丸穴34Cの開口の縁に押圧されるようになっている。そのため、型閉じ時に、ピン64Cは、丸穴34Cの開口の縁から受ける押圧力を型幅方向に向く力に変換し、第3入れ子64が型幅方向に移動されるようになっている。その結果、ピン64Cは、前述のとおり、型閉じ時に、第1入れ子34に形成された丸穴34Cに嵌め合わされて、第1入れ子34に対して第3入れ子64を位置決めさせるようになっている。
また、第3入れ子64には、型奥行き方向から断面を見ると、平面64Bから平面64Aに向かうに従い幅が1段階で小さくなる貫通穴64Dが形成されている。そのため、貫通穴64Dの側面の一部には、型奥行き方向及び型幅方向に沿う平面64Eが形成されている。そして、第3入れ子64は、貫通穴64Dの側面が第2入れ子62の上側の部位における型幅方向両側が接触されて、第2入れ子62に支持されている。
なお、型開き時及び型閉じ時において、第3入れ子64の平面64Eは、図4、図5及び図6に示されるように、第2入れ子本体62Aの上面62Cと離間している。また、型締め時において、第3入れ子64の平面64Eは、図7及び図9に示されるように、第2入れ子本体62Aの上面62Cと接触している。
以上の構成により、型閉じ時に、第1入れ子34の丸穴34Cにピン64Cが嵌め合わされて、第3入れ子64が型幅方向に移動されると、第3入れ子64は、第2入れ子62を一体となって型幅方向に移動させるようになっている。
〈第2入れ子止め〉
第2入れ子止め66は、図4、図6及び図7に示されるように、第2入れ子62を固定する機能を有する。そして、第2入れ子止め66は、型閉じ時に第3入れ子64のピン64Cが第1入れ子34の丸穴34Cに嵌め合わされて型幅方向にずれると、型幅方向に沿って押え部58の平面58B上を滑るようになっている。
第2入れ子止め66は、型奥行き方向に沿って長尺に構成されている。第2入れ子止め66の上側の両端側には、型奥行き方向から断面を見ると、型幅方向及び型奥行き方向に沿う平面66Aが形成され、平面66Aの中央には、平面66Aから上側に突起する突起部66Bが形成されている。ここで、平面66Aは、第1型側を向く面の一例である。そして、第2入れ子止め66は、突起部66Bに設けられるねじ(図示省略)により第2入れ子62を固定している。
また、第2入れ子止め66の2つの平面66Aは、第1固定型板52に形成された平面52Dに対し、上下方向において、0.02mm離れて対向している(0.02mmの隙間が形成されている)。以下、上下方向における平面66Aと平面52Dとの間隔を対向間隔Dとする。
第2入れ子止め66の下側には、型幅方向及び型奥行き方向に沿う平面66Cが形成されている。ここで、平面66Cは、裏面の一例である。平面66Cは、第1固定型板52を構成する押え部58の平面58Bに接触している。
また、第2入れ子止め66には、平面66Cから上下方向に沿うねじ穴が形成されている。該ねじ穴は、第2入れ子止め66の型奥行き方向に亘る複数箇所に配置されている。
なお、第2入れ子止め66は、第1固定型板52に形成された貫通穴52Aの側面と離間している。
〔押付部〕
押付部70は、図4及び図7に示されるように、第2入れ子止め66の平面66Cを、押え部58の平面58Bに押し付ける機能を有する。
押付部70は、ねじ70Aと、圧縮ばね70Bと、を備えている。ねじ70Aは、第2入れ子止め66の平面66C側に形成されたねじ穴で締められている。ねじ70Aは、当該ねじ穴で締められている部分を除き、押え部58に形成された貫通穴58A内に収容されている。つまり、ねじ70Aの頭の幅は、貫通穴58Aの最大幅よりも狭く、ねじ70Aの軸部の幅は、押え部58に形成された貫通穴58Aの最小幅よりも狭い。
圧縮ばね70Bは、圧縮された状態で、ねじ70Aの頭と押え部58における貫通穴58Aの側面に形成された段差部とに挟まれている。そのため、ねじ70Aの頭が圧縮ばね70Bから下側に押圧されることで、押付部70は、第2入れ子止め66を下側に引っ張っている。換言すれば、押付部70は、第2入れ子止め66の平面66Cを、押え部58の平面58Bに押し付けている。
[金型の構成についての補足]
以下、金型20の構成について補足する。
〔第1転写面と第2転写面の位置関係〕
駒部60を構成する第2入れ子62は、図4、図6、図7及び図9に示されるように、第2転写面62B1が第1転写面34Dの下側となるような位置関係で、配置されている。
また、型閉じ時に、可動型30を構成する第1入れ子34の丸穴34Cに、駒部60を構成する第3入れ子64のピン64Cが嵌め合わされると、第2転写面62B1は、第1転写面34Dに対して、型幅方向におけるずれが定められた範囲内となるように位置決めされる。この結果、金型20を用いて製造されるレンズアレイ10の短手方向におけるずれが定められた範囲内となる。
〔型開き、型閉じ及び型締めの関係〕
型開き時とは、図4に示されるように、固定型40に対して可動型30が離れている場合を意味する。型閉じ時とは、図6に示されるように、固定型40に対して可動型30が接触し、且つ、隙間Gの幅が型開き時の隙間Gの幅と同じ場合を意味する。型締め時とは、図7に示されるように、固定型40に対して可動型30が接触し、且つ、第1固定型板52と第2固定型板54とが接触している場合(隙間Gが0の場合)を意味する。
〔キャビティ〕
キャビティ80は、金型20が型閉じすることで形成される空間のことをいう。本実施形態におけるキャビティ80とは、前述したレンズアレイ10を製造するためのものである。
〔その他の構成1〕
可動型30には、溶融樹脂をキャビティ80に注入するための注入路(図示省略)が設けられている。
〔その他の構成2〕
前述のとおり、駒部60を構成する第3入れ子64が可動型30に位置決めされ、第3入れ子64が型幅方向に移動されると、第3入れ子54は、第2入れ子52を一体となって型幅方向に移動させる。そして、第2入れ子52を固定している第2入れ子止め66は、型閉じ時に第2入れ子52が型幅方向にずれると、押付部70により平面66Cが押え部58の平面58Bに押し付けられながら、型幅方向に沿って平面58B上を滑るようになっている。別言すれば、固定型本体50は、型閉じ時における駒部60の変位に伴って、駒部60の平面66Cが固定型本体50の平面58B上を型幅方向に摺動するようになっている。なお、平面58Bは、駒部60の平面66Cに対して摺動面としての性質を有する。
以上が、金型20の構成についての説明である。
<金型を用いた成形品の製造方法>
次に、本実施形態の金型20を用いた成形品(レンズアレイ10)の製造方法(以下、本方法という。)について、図面を参照しつつ説明する。本方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、を含んでいる。
[第1工程]
第1工程は、キャビティ80を形成する工程である。
具体的に第1工程では、まず、図4に示されるように、金型20が準備される。そして、第1工程では、図6に示されるように、可動型30を固定型40側に移動させて、可動型30を構成する第1入れ子34の丸穴34Cと固定型40を構成する第3入れ子64のピン64Cとを嵌め合わされる。なお、第1工程では、金型20が型開き状態から型閉じ状態となる。
ここで、ピン64Cが、型開き時に、丸穴34Cに対し、型幅方向及び型奥行き方向にずれて配置されていたとすると、ピン64Cは、型閉じ時に、丸穴34Cに嵌る位置にずれて嵌め合わされる。これに伴い、第3入れ子64が型幅方向にずれるため、第2入れ子62を固定している第2入れ子止め66の平面66Cは、押付部70により押え部58に押し付けられながら、押え部58の平面58Bを摺動してずれる。そして、第2転写面62B1は、第1転写面34Dに対して、型幅方向におけるずれが定められた範囲内となるように位置決めされて、キャビティ80が形成される。
[第2工程]
第2工程は、キャビティ80に溶融樹脂を注入し、該溶融樹脂を、キャビティ80の側面が転写された固形樹脂(図2及び図3参照)にする工程である。
具体的に第2工程では、金型20が型閉じ状態(図6参照)において、溶融樹脂が、可動型30に設けられた注入路からキャビティ80に注入される。そして、キャビティ80は、注入された溶融樹脂により充填される(満たされる)。
次いで、キャビティ80に溶融樹脂が充填した状態で、金型20は、型閉じ状態(図6参照)から型締め状態(図7参照)に変化する。具体的には、固定型40が可動型30に押圧され、押圧部56を構成する圧縮ばね56Bが圧縮され、第1固定型板52が第2固定型板54に接触される。これに伴い、第2固定型板54に載せられている第3入れ子64は、第2固定型板54とともに下側へ移動される。そうすると、第2入れ子62の突出部62Bの一部(第2転写面62B1が形成された部位)が、貫通穴64Dからはみ出される(図5の状態が図8の状態となる)。別の見方をすると、キャビティ80の上下方向の幅が、隙間Gの分小さくなる。そのため、キャビティ80に充填された溶融樹脂は、型閉じ状態(図6参照)から型締め状態(図7参照)に変化することで圧縮される(いわゆる型締め圧縮)。
そして、溶融樹脂が徐々に固化することで、圧縮された溶融樹脂は、第1転写面34Dに転写された第1面16Aと第2転写面62B1に転写された第2面16Bとが形成された固形樹脂に成形される。
[第3工程]
第3工程は、成形された固形樹脂を金型20から取り出す工程である。
具体的に第3工程では、可動型30を上側に移動させる。そして、第3工程では、第2工程で成形された固形樹脂が、型開き状態の金型20から取り出される。
<作用>
次に、本実施形態の金型20及び本方法の作用について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、先ず、本実施形態と、以下に想定する比較形態とを比較して行う。なお、以下の比較形態において、本実施形態で用いた部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いて説明する。次いで、本実施形態における好ましい形態について説明する。
[比較形態との比較]
比較形態の金型は、固定型に押付部70を備えていない。比較形態の金型は、この点以外は、本実施形態の金型20と同様の構成とされている。また、比較形態のレンズアレイの製造方法(以下、比較方法)は、比較形態の金型を用いて、キャビティ80を形成した後、第2工程、第3工程が行われる。この点以外は本方法と同様とされる。
比較形態の金型は押付部70を備えていないため、比較形態の金型は、駒部60が押え部58側から引っ張られていない。つまり、比較形態の金型では、駒部60が下側に押し付けられていない。そして、比較形態の金型は、可動型30の丸穴34Cに対し第3入れ子64のピン64Cがずれたまま型閉じされる場合、駒部60は下側に押し付けられていない状態で、駒部60が型幅方向にずれて第1入れ子34に位置決めされる。そのため、型閉じ時に、駒部60が第1入れ子34に位置決めされると、第2転写面62B1が、第1転写面に対して傾いた状態で、キャビティ80が形成される虞がある。
また、比較方法では、比較形態の金型を用いるため、第2転写面62B1が、第1転写面34Dに対して傾いている虞のあるキャビティ80に対して、第2工程及び第3工程が行われる。そうすると、比較方法で製造されるレンズアレイは、第2転写面62B1により形成される第2面16Bが、第1転写面34Dにより形成される第1面16Aに対し傾いたレンズアレイが製造される虞がある。
これに対して、本実施形態の金型20は、図4、図6及び図7に示されるように、押付部70を備えている。また、駒部60を構成する第2入れ子止め66の平面66Cは、押え部70の平面58Bに対して摺動可能とされている。そのため、本実施形態の金型20は、丸穴34Cに対しピン64Cがずれたまま型閉じされる場合、第2入れ子止め66が押え部70に押し付けられつつ、第2入れ子止め66が押え部70の平面58Bに対して摺動されて、駒部60が可動型30に位置決めされる。つまり、本実施形態の金型20では、駒部60が可動型30に位置決めされるために型幅方向にずれる期間中、駒部60は下側に押し付けられている(引っ張られている)。
したがって、本実施形態の金型20によれば、比較形態の金型に比べて、型閉じ時に、型幅方向での第1転写面34Dに対する第2転写面62B1のずれが小さく、第1転写面34Dに対する第2転写面62B1の傾きが小さい。
また、本方法によれば、比較方法に比べて、型幅方向での第1面16Aに対する第2面16Bのずれ、及び、第1面16Aに対する第2面16Bの傾きが小さいレンズアレイ10が製造される。これに伴い、本方法によれば、比較方法に比べて、レンズアレイ10の歩留まりが向上する。ここで、レンズアレイ10の歩留まりが向上するとは、凸部12Bが、高さ方向で重なる凸部12Aに対して、その短手方向におけるずれが定められた範囲内であるレンズアレイ10が効率良く製造されることを意味する。
[本実施形態の好ましい形態]
金型20も、金型20よりも対向間隔D(一例としてDが0.031mm)が広い金型(以下、金型20Aという。)も、丸穴34Cに対しピン64Cがずれたまま型閉じされる場合、駒部60が押え部70に押し付けられつつ、第2入れ子止め66が押え部70に摺動されて、駒部60が可動型30に位置決めされる。そして、駒部60が可動型30に位置決めされるまでの期間で、駒部60は、傾斜しながら(倒れながら)ずれる可能性がある。
そして、金型20の場合も、金型20Aの場合も、型閉じ時に駒部60が上下方向に傾斜しながらずれて駒部60が第1入れ子34に位置決めされた結果、第2転写面62B1は、第1転写面に対して傾いた状態で、キャビティ80が形成される虞がある。
金型20は、前述のとおり、対向間隔Dが0.02mmとされている。そのため、本実施形態の金型20は、型閉じ時に駒部60が上下方向に傾斜しても、第2入れ子止め66の平面66Aが第1固定型板52の平面52Dに接触すると、それ以上傾斜することがない。
したがって、金型20は、金型20Aに比べて、型閉じ時に、駒部60の倒れが抑制される。
また、本方法によれば、金型20Aを用いたレンズアレイの製造方法に比べて、型幅方向での第1面16Aに対する第2面16Bのずれ、及び、第1面16Aに対する第2面16Bの傾きが小さいレンズアレイ10が製造される。これに伴い、本方法によれば、比較方法1に比べて、レンズアレイ10の歩留まりが向上する。
なお、金型20と金型20Aとを比較すると、対向間隔Dは狭い方が有利であると考えられる。しかしながら、対向間隔Dを0.01mm未満とするには、第1固定型板52における貫通穴52Aの加工精度、押え部58の第1固定型板52に対する取付け精度、第2入れ子止め66の加工精度等を、より高精度にする必要がある。
したがって、金型20の製造コスト等も考慮すると、対向間隔Dは、0.01mm以上0.03mm以下であることが好ましい。
以上のとおり、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内にて他の実施形態が可能である。
例えば、本実施形態では、レンズアレイ10は、本実施形態の金型20を用いて製造される成形品の一例として説明した。しかしながら、本実施形態の金型20で製造される成形品は、レンズアレイ10でなくてもよい。
また、本実施形態では、可動型30は、可動型本体32と、第1入れ子34と、を含んで構成されているとして説明した。しかしながら、可動型30は、可動型本体32及び第1入れ子34の機能を持った一体構成の型でもよい。
また、本実施形態では、駒部60は、第2入れ子62と、第3入れ子64と、第2入れ子止め66と、を含んで構成されているとして説明した。しかしながら、駒部60は、第2入れ子62、第3入れ子64及び第2入れ子止め66の機能を持った一体構成の型でもよい。
また、本実施形態では、固定型40は押圧部56を備えており、金型20が型閉じ状態から型締め状態に変化すると、押圧部56を構成する圧縮ばね56Bが圧縮され、キャビティ80に充填された溶融樹脂が型締め圧縮されるとして説明した。しかしながら、型締め圧縮を行わなければ、固定型40が押圧部56を備える必要はない。また、固定型40を構成する第1固定型板52と第2固定型板54とは、一体構成であってもよい。
また、本実施形態では、可動型30は、上下方向に移動可能であるとして説明した。しかしながら、可動型30と固定型40とが対向して配置されていれば、可動型30は、可動型30と固定型40との対向方向に移動してもよい。
また、本実施形態では、可動型30が上側、固定型40が下側に配置されているとして説明した。しかしながら、可動型30が下側、固定型40が上側に配置されていてもよい。
また、本実施形態では、金型20は、可動型30の丸穴34Cと、固定型40を構成する駒部60のピン64Cとが嵌め合わされて位置決めされるとして説明した。しかしながら、固定型40は、可動型30に対して、駒部60により位置決めされれば、位置決めの機構は他の機構であってもよい。
また、本実施形態では、駒部60は、押付部70により第1固定型板52に押し付けられているとして説明した。しかしながら、駒部60を下側に押し付けることができれば、押付部70以外で、駒部60を下側に押し付けてもよい。例えば、駒部60を構成する第2入れ子止め66に形成された平面66Aを押圧するようにしてもよい。さらに具体的には、第2入れ子止め66の2つの平面66Aと、第1固定型板52に形成された平面52Dとの隙間を広く形成し、該隙間にばね、発砲体、ゴムその他の弾性体を圧縮して配置し、弾性体により駒部60を下側に押し付けてもよい。
10 レンズアレイ(成形品の一例)
16A 第1面
16B 第2面
20 金型
30 可動型(第1型の一例)
34C 丸穴(位置決め部)
34D 第1転写面
50 固体型本体(第2型の一例)
52D 平面(第1型側に0.01mm以上0.03mm以下で離れて対向する面の一例)
56 押圧部
60 駒部
62B1 第2転写面
64C ピン(被位置決め部の一例)
64A 平面(対向方向における第1型側を向く面の一例)
66C 平面(裏面の一例)
80 キャビティ
Z 対向方向
X 対向方向と交差する方向

Claims (3)

  1. 第1転写面と、位置決め部とを有する第1型と、
    該位置決め部と嵌め合う被位置決め部と、該第1転写面に対向する第2転写面及び該第2転写面の反対側の裏面とを有する駒部と、
    該駒部を該第1転写面と該第2転写面との対向方向と交差する方向に変位可能に収容し、該駒部の変位に伴って該裏面が前記交差する方向に摺動する第2型と、
    該裏面を該第2型に押し付ける押付部と、
    を備えた金型。
  2. 前記駒部には、前記対向方向における前記第1型側を向く面が形成され、
    前記第2型には、前記面に対し、前記対向方向における前記第1型側に0.01mm以上0.03mm以下で離れて対向する面が形成されている、
    請求項1に記載の金型。
  3. 請求項1又は2に記載の金型を用い、
    前記第1型を前記対向方向における前記第2型側に相対的に移動させ、前記位置決め部と前記被位置決め部とが嵌め合い、前記第1型と前記第2型とを位置決めして型閉じし、前記第1転写面と前記第2転写面とが対向するキャビティを形成する工程と、
    前記キャビティに溶融樹脂を注入し、前記溶融樹脂を前記第1転写面により形成された第1面と前記第2転写面により形成された第2面とを有する固形樹脂にする工程と、
    前記第1型を前記対向方向における前記第2型側と反対側に相対的に移動させ、前記固形樹脂を取り出す工程と、
    を含む成形品の製造方法。
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