JP2016036919A - 複合材の成形治具及び複合材の成形方法 - Google Patents

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【課題】様々な構造を有する複合材の被成形品をより簡易に成形することが可能な複合材の成形治具を提供することである。【解決手段】実施形態に係る複合材の成形治具は、開口部の広さよりも内部の方が広い構造を少なくとも一部に有する成形対象品の前記内部に前記成形対象品の組立て前に挿入される支持体であって、前記成形対象品の少なくとも一部を密閉することによって減圧対象となる領域を形成するためのフィルムを前記成形対象品の前記内部において支持するための前記支持体を少なくとも有する。前記支持体は、サイズを変えることによって前記領域の減圧後に前記開口部から引き抜くことができるように構成される。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、複合材の成形治具及び複合材の成形方法に関する。
従来、航空機に使用される複合材を成形する方法として、オートクレーブ(A/C: autoclave)を用いて複合材を加圧及び加熱することによって成形する方法が知られている。オートクレーブを用いた成形方法では、成形後の形状に合わせた治具にシート状のプリプレグが積層される。次に、バッグフィルム及びシール材等を用いてシート状のプリプレグが覆われる。続いて、バッグフィルム及びシール材で覆われた領域が真空状態にされる。真空引きによってプリプレグをバッグフィルム及びシール材で密閉する作業はバギングと呼ばれる。次に、バギングされたプリプレグは、オートクレーブを用いて加圧及び加熱されることによって成形される(例えば特許文献1参照)。
特開2003−334834号公報
本発明は、様々な構造を有する複合材の被成形品をより簡易に成形することが可能な複合材の成形治具及び複合材の成形方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る複合材の成形治具は、開口部の広さよりも内部の方が広い構造を少なくとも一部に有する成形対象品の前記内部に前記成形対象品の組立て前に挿入される支持体であって、前記成形対象品の少なくとも一部を密閉することによって減圧対象となる領域を形成するためのフィルムを前記成形対象品の前記内部において支持するための前記支持体を少なくとも有する。前記支持体は、サイズを変えることによって前記領域の減圧後に前記開口部から引き抜くことができるように構成される。
また、本発明の実施形態に係る複合材の成形方法は、前記成形治具を少なくとも用いて前記成形対象品の成形加工を行うものである。
また、本発明の実施形態に係る複合材の成形方法は、前記成形治具が有する前記支持体で前記フィルムを支持した状態で前記フィルム及び前記支持体を前記成形対象品の組立て前に前記成形対象品の内部に挿入するステップと、前記フィルムで前記成形対象品の少なくとも一部を密閉することによって減圧対象となる領域を形成するステップと、前記減圧対象となる領域を減圧するステップと、前記減圧対象となる領域の減圧後に前記支持体のサイズを変えることによって前記支持体を前記成形対象品の前記開口部から引き抜くステップと、前記支持体を引き抜いた後の前記成形対象品を加熱硬化するステップとを有するものである。
本発明の実施形態に係る複合材の成形治具及び複合材の成形方法によれば、様々な構造を有する複合材の被成形品をより簡易に成形することができる。
本発明の第1の実施形態に係る複合材の成形治具の構成を示す断面図。 図1に示す成形治具によって成形される対象となる被成形品の斜視図。 図2に示す被成形品から上側の外板を取り外した状態における被成形品の斜視図。 図1に示す支持体の斜視図。 図4に示す支持体の折り畳んだ状態における斜視図。 図1に示す支持体の折り畳んだ状態における正面図。 図1に示す成形治具の変形例を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る複合材の成形治具の構成を示す断面図。 図8に示す支持体の上面図。
本発明の実施形態に係る複合材の成形治具及び複合材の成形方法について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(構成および機能)
図1は本発明の第1の実施形態に係る複合材の成形治具の構成を示す断面図、図2は図1に示す成形治具によって成形される対象となる被成形品の斜視図、図3は図2に示す被成形品から上側の外板を取り外した状態における被成形品の斜視図である。
成形治具1は、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP: Glass fiber reinforced plastics)や炭素繊維強化プラスチック(CFRP: Carbon Fiber Reinforced Plastics)等の複合材の成形加工用の治具である。
複合材の成形加工は、成形対象品Wの組立、成形対象品Wのバギング及び成形対象品Wのオートクレーブ成形の手順で行うことができる。成形対象品Wの組立は、マンドレル等の治具を用いてシート状のプリプレグを積層し、プリプレグの積層体を成形対象品Wの形状に合わせて組合わせる作業となる。成形対象品Wのバギングは、オートクレーブ成形に先立つ前作業であり、バギングフィルムで成形対象品Wを密閉し、密閉された領域を真空装置によって減圧することによって成形対象品Wを加圧する作業である。オートクレーブ成形は、バギングされた成形対象品Wをオートクレーブ装置内に搬入し、成形対象品Wを加熱硬化する工程である。
オートクレーブ成形による複合材の成形対象品Wとしては、航空機用の部品が代表的である。但し、航空機用に限らず、次世代のロケット、人口衛星、船舶、鉄道車両、自動車等の移動体の部品、回転翼等の動体部品、その他、静止部品など、様々な用途を有する部品、半製品又は完成品をオートクレーブ成形による複合材の成形対象とすることができる。
図1に示す成形治具1は、成形対象品Wのバギング用の治具である。成形治具1は、開口部W0の広さよりも内部の方が広い構造を少なくとも一部に有する成形対象品Wを対象として、成形対象品Wの内部のバギングを行うことを可能とする治具である。
具体例として、成形対象品Wの開口部W0をある投影面上に投影した場合における面積よりも、成形対象品Wの内部に形成される空隙の、投影面に平行な断面積の方が大きい構造を有する成形対象品Wであれば、成形対象品Wの内部をバギングの対象とすることができる。別の例として、成形対象品Wの内部に形成される空隙の最大幅よりも、開口部W0の最大幅が小さい成形対象品Wの内部をバギングの対象とすることができる。
従って、成形治具1を用いることによって、開口部W0が段差を有する縁によって形成される成形対象品W、曲線の縁によって開口部W0が形成される成形対象品W或いは複数の開口部W0を有する成形対象品Wなど、様々な構造を有する成形対象品Wの内部をバギングの対象とすることができる。
図示された例では、下側の外板(スキン)W1上に一対の2つの逆T字型の部材W2を対向して設置し、2つの逆T字型の部材W2の間に2つのストリンガ(縦通材)W3を間を空けて配置する一方、2つの逆T字型の部材W2の上に、2枚の上側の外板W4をセットした構造を有する組立品が成形対象品Wとされている。
成形対象品Wのうち、下側の外板W1、ストリンガW3及び上側の外板W4は、CFRP等のプリプレグで構成される。従って、下側の外板W1、ストリンガW3及び上側の外板W4が、バギング及びオートクレーブ成形による加工硬化の対象となる部分である。
一方、逆T字型の部材W2は、予め硬化済みの複合材である。従って、バギング及びオートクレーブ成形の対象となるプリプレグは、剛体である逆T字型の部材W2によって支持される。すなわち、逆T字型の部材W2が成形対象品Wの形状を保持するための強度を担っている。尚、逆T字型の部材W2を硬化前のプリプレグとしても良いが、均一な成形を行う観点からは、逆T字型の部材W2を剛体とすることが望ましい。
2枚の上側の外板W4は、逆T字型の部材W2によって一定の距離を置いて配置される。従って、2枚の上側の外板W4と2つの逆T字型の部材W2との間における間隙として矩形の開口部W0が成形対象品Wの上面側に形成される。一方、上側の各外板W4の他端は、ストリンガW3よりも先まで突出している。このため、上側の各外板W4の端部、ストリンガW3及び下側の外板W1で囲まれる部分にも空隙が生じる。
このような構造を有する成形対象品Wをオートクレーブ成形に先だって加圧できるように、成形治具1は、ベース(定盤)2、中子3、加圧プレート4、バギングフィルム5及び支持体6を有する。ベース2は、成形対象品W及び必要な治具を設置するための治具である。
中子3は、下側の外板W1と上側の各外板W4の端部との間に形成される、成形対象品Wの外側における空隙に挿入される型である。中子3は、上側の各外板W4の端部を支持する役割も担っている。従って、中子3は、金属や硬化後のCFRP等で構成される剛体の治具である。
尚、成形対象品Wの硬化後には、中子3を除去する必要がある。このため、下側の外板W1と上側の各外板W4の端部との間の構造は、成形対象品Wの硬化後において中子3を取出すことが可能な任意の構造とされる。従って、図示された例では、下側の外板W1と上側の各外板W4の端部との間が開放されているが、下側の外板W1と上側の各外板W4の端部との間を閉塞し、成形対象品Wの硬化後において中子3を取出すための開口部を下側の外板W1等の任意の位置に設けてもよい。
加圧プレート4は、上側の各外板W4の上面側にセットされる型である。従って、加圧プレート4は、加熱硬化後における各外板W4の形状に合わせた形状を有する剛体である。加圧プレート4も金属や硬化後のCFRP等で構成することができる。
バギングフィルム5は、成形対象品Wの少なくとも一部を密閉することによって減圧対象となる領域を形成するためのフィルムである。すなわち、バギングフィルム5は、加圧プレート4等の治具及び成形対象品Wの必要な部分を密閉することによって真空引きの領域を形成するバギング用の副資材である。
図示された例では、成形対象品Wの内部及び加圧プレート4の上面側が密閉対象とされている。このため、成形対象品Wの内部用のバギングフィルム5と、加圧プレート4の上面側用のバギングフィルム5が設けられている。また、各バギングフィルム5の縁は、シーラント7によってシールされる。
バギングフィルム5は、バギングフィルム5で密閉された領域における圧力と大気圧との差に相当する圧力を受ける。また、バギングフィルム5は、成形対象品Wとともにオートクレーブ装置内に搬入される。更に、バギングフィルム5に皺が生じることは望ましくない。このため、バギングフィルム5は、耐熱性及び耐圧性を有するゴム等の素材で構成することが適切である。
尚、バギングフィルム5の内側に必要に応じて、様々な目的を有するシートを副資材として挿入してもよい。例えば、加熱硬化の際にバギングフィルム5が成形対象品Wや加圧プレート4等の治具に接着しないように接着防止フィルムを設けることが実用的である。接着防止フィルムは、成形対象品Wの硬化後にバギングフィルム5を成形対象品W等から容易に取り除くことができるようにする離形フィルムとして機能する。接着防止フィルムの具体例としては、フッ素樹脂で構成されるFEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)フィルムが挙げられる。また、バギングフィルム5で囲まれた領域内の空気を抜き易くすることを目的として、不織ポリエステル又はナイロン繊維によって構成されるブリーザーと呼ばれる通気用のシートをバギングフィルム5の内側に挿入してもよい。
支持体6は、バギングフィルム5を成形対象品Wの内部において支持するための治具である。従って、支持体6は、成形対象品Wの内部に挿入される。但し、成形対象品Wの開口部W0は、内部に形成される空間の幅よりも狭い。そこで、支持体6は、成形対象品Wの組立て前に予め挿入される。
また、バギングフィルム5を含むバギング用の副資材は、支持体6と成形対象品Wの内面との間に配置されることになる。従って、バギングフィルム5を含むバギング用の副資材も成形対象品Wの組立て前に予め挿入される。そのため、バギング用の副資材で覆った支持体6を、成形対象品Wの組立て時に成形対象品Wに組み込むことが作業の簡易化の観点から実用的である。換言すれば、袋状にしたバギング用の副資材の内部に支持体6を収納した状態で、組立て時に成形対象品Wの内部に形成される空間にバギング用の副資材及び支持体6を設置することが実用的である。
成形対象品Wのオートクレーブ成形によって成形される被成形品の品質を向上させるためには、バギングフィルム5と成形対象品Wとの間に形成される領域の減圧によってバギングフィルム5を含むバギング用の副資材を成形対象品Wの対象部分に隙間なく密着させることが重要である。仮に、バギング用の副資材と成形対象品Wとの間に隙間が生じた状態で成形対象品Wのオートクレーブ成形を行うと、硬化後の被成形品の内部にボイドが発生し、被成形品の強度の低下に繋がる。
しかしながら、図示されるように内部に形成される空間の幅よりも開口部W0が狭い成形対象品Wの内面にバギングフィルム5をセットすると、バギングフィルム5が自重により弛み、減圧前に必要以上に広い領域がバギングフィルム5と成形対象品Wとの間に生じる恐れがある。そのような場合に減圧を行うと、バギングフィルム5と成形対象品Wとの間に空気だまりが生じ、上述のような被成形品の品質の劣化に繋がる恐れがある。また、減圧中においてバギングフィルム5が伸びてバギングフィルム5に孔が開いてしまう場合もある。その場合には、バギングフィルム5を成形対象品W側に密着させること自体が困難となる。
そこで、支持体6を成形対象品Wの内部にセットすることにより、減圧前にバギングフィルム5と成形対象品Wとの間に過剰な隙間が形成されることを回避することが可能となる。特に、バギングフィルム5と成形対象品Wとの間に過剰な隙間が形成される可能性が高いのは、成形対象品Wの内部において凹んだ角や端部である。そこで、支持体6の形状は、成形対象品Wの内部に形成される空間の形状に沿う形状とすることが好適である。
従って、成形対象品Wの内部に不連続な面を連結して成る凹部が存在する場合には、凹部に対応する形状を有する稜線を形成する縁部6Aを支持体6に設けることが適切である。これにより、支持体6の縁部6Aにより、成形対象品Wの凹部に対応するバギングフィルム5の部分を適切な位置で支持することが可能となる。すなわち、減圧に先だって、成形対象品Wの内部に形成される空間の形状に沿ってバギングフィルム5を配置することが可能となる。
図示された例では、成形対象品Wの内部に四隅の凹んだ角が存在する。そこで、成形対象品Wの内部に形成される四隅の凹んだ角に対応する凸状の縁部6Aを支持体6に設けることが好適である。これにより、特に上側の凹んだ角に減圧によって密着させるべきバギングフィルム5の部分が弛むことを回避することができる。その結果、成形対象品Wの内部に形成される四隅の凹んだ角に対応するバギングフィルム5の部分が、減圧によって突っ張ることも回避することができる。
このように、支持体6と成形対象品Wとの間には、バギング用の副資材を介在させるための空隙が必要である反面、減圧後にバギング用の副資材と成形対象品Wとの間に空隙が生じないようにバギング用の副資材を十分に成形対象品Wに接近させることが重要である。そこで、支持体6のサイズは、減圧対象となる領域を形成するためのバギング用の副資材をセットするための空隙が成形対象品Wの内部を形成する面との間に形成されるようなサイズとされる。加えて、支持体6のサイズは、バギング用の副資材を十分に成形対象品Wに接近させることが可能なサイズとされる。
試験の結果、支持体6のサイズは、成形対象品Wの内部を形成する面との間に5mmから30mmの距離を有する空隙が形成されるサイズとすることが適切であると考えられることが確認された。すなわち、成形対象品Wの輪郭に対して支持体6の外形寸法を、5mmから30mm程度小さくすることが適切であると考えられる。更に、最も無難な支持体6のサイズとして、成形対象品Wの内部を形成する面との間に15mmの距離を有する空隙が形成されるサイズとすることが適切であることが確認された。すなわち、成形対象品Wの輪郭と、支持体6の輪郭との間に概ね15mmのマージンを設けることが好適な条件であることが確認された。
バギングフィルム5と成形対象品Wとの間における領域の減圧によってバギングフィルム5を含むバギング用の副資材が加圧プレート4等の治具及び成形対象品Wに密着すると、成形対象品Wの内部における副資材の支持は不要となる。そこで、支持体6は、サイズを変えることによって減圧対象となる領域の減圧後に成形対象品Wの開口部W0から引き抜くことができるように構成される。
図4は、図1に示す支持体6の斜視図、図5は図4に示す支持体6の折り畳んだ状態における斜視図、図6は図1に示す支持体6の折り畳んだ状態における正面図である。
各図に示されるように、支持体6は、折り畳むことが可能な構造を有する。このため、バギング用の副資材が成形対象品Wの内面に密着した後に、支持体6を折り畳むことによって成形対象品Wの開口部W0から引き抜くことができる。図示された例では、支持体6が、上面が開放された箱状の構造を有している。すなわち、支持体6は、底面と四方の壁面で空間を囲む構造を有している。このため、支持体6の底面及び壁面を内側に折り畳むことによって、支持体6のサイズを、成形対象品Wの開口部W0から引き抜くことができる程度のサイズにすることができる。
より具体的には、図示された例では、支持体6の凸状の縁部6Aが設けられない側の側面及び底面が支持体6の内側に折り畳まれるように山折り及び谷折りの位置が決定されている。すなわち、一点鎖線で示された位置で支持体6を谷折りすることができる。また、二点鎖線で示された位置で支持体6を山折りすることができる。これにより、成形対象品Wの内部において広がった領域に突出する支持体6の凸状の縁部6Aを、成形対象品Wの内部の中央付近に引き込むことができる。そして、成形対象品Wの開口部W0の面積よりも断面積が小さくなった支持体6を、干渉することなく成形対象品Wの内部から引き抜くことができる。
尚、図4に例示される構造を有する支持体6に限らず、様々な構造を有する支持体6をバギング用の補助治具として準備することができる。例えば、折畳傘のように関節機構を有するフレームによって折り畳む構造や、シリンダ機構によって伸縮するフレームによって折り畳む構造を支持体6の構造として採用することもできる。或いは、フレームを用いずに、適切な位置に折り目を設けることによって2次元方向にサイズを小さくすることが可能な構造を支持体6の構造として採用することもできる。また、複数の支持体6を成形対象品Wの内部に設置して個別に折り畳んで成形対象品Wの内部から引き抜いたり、単一の支持体6を分解して別々に成形対象品Wの内部から引き抜いたりするようにしてもよい。
このように、支持体6は、バギング用の副資材とともに成形対象品Wがオートクレーブ装置内に搬入される前に、成形対象品Wの内部から引き抜かれる。また、支持体6に負荷される圧力は、バギングフィルム5と成形対象品Wとの間における領域の減圧によって増加することもない。従って、支持体6には、耐熱性も耐圧性も要求されない。
但し、支持体6との接触によって、バギングフィルム5を含むバギング用の副資材が損傷しないようにすることが望まれる。そこで、硬度及び強度が比較的小さい紙及び樹脂材料の少なくとも一方で支持体6を構成することが好適である。支持体6に形成される凸状の縁部6Aについても同様である。支持体6を構成するための樹脂材料としては、発泡スチロール、プラスチック、ビニール等の材料が挙げられる。もちろん、紙と樹脂材料の双方を用いて支持体6を構成してもよい。
そして、支持体6が引き抜かれた後の成形治具1は、成形対象品Wのオートクレーブ成形用の治具として用いることができる。すなわち、成形対象品Wを構成するプリプレグの積層体の加熱硬化用の治具として成形治具1を用いることができる。
次に成形治具1を少なくとも用いて成形対象品Wの成形加工を行う複合材の成形方法について説明する。
まず、シート状のプリプレグが積層され、成形対象品Wの構成要素となる下側の外板W1用のプリプレグの積層体、ストリンガW3用のプリプレグの積層体、上側の外板W4用のプリプレグの積層体が準備される。また、加圧されたプリプレグの積層体の加熱硬化によって予め逆T字型の部材W2が成形加工される。
一方、成形治具1の支持体6がバギングフィルム5を含むバギング用の副資材で包まれる。バギング用の副資材としては、バギングフィルム5の他、必要に応じてFEPフィルム等の離形フィルムやブリーザー等の通気用のシートを用いることができる。離形フィルムや通気用のシートは、支持体6を覆うバギングフィルム5の外側に配置される。
次に、成形対象品Wの組立てが行われる。具体的には、図1に示すようにプリプレグの積層体として準備された硬化前における下側の外板W1がベース2上にセットされる。次に、下側の外板W1上に硬化前のストリンガW3及び硬化後の逆T字型の部材W2がセットされる。この時、バギング用の副資材で包まれた支持体6が、ストリンガW3及び逆T字型の部材W2で囲まれた空間にセットされる。
続いて、ストリンガW3の外側と、下側の外板W1に接触するように中子3がセットされる。逆T字型の部材W2及び中子3を台座として、硬化前における上側の外板W4がセットされる。これにより、成形対象品Wの組立て作業が完了する。また、支持体6でバギングフィルム5を支持した状態で、バギングフィルム5及び支持体6を成形対象品Wの組立て前に成形対象品Wの内部に挿入することができる。すなわち、袋状のバギングフィルム5で覆われた支持体6を内包するように成形対象品Wの組立て作業を行うことができる。
次に、上側の外板W4の上に、加圧プレート4がセットされる。次に、加圧プレート4の上面側及びストリンガW3側の空隙に中子3が挿入された成形対象品Wの側面がバギングフィルム5を含む副資材で覆われる。次に、バギングフィルム5の端部がシーラント7でシールされる。これにより、成形対象品W、中子3及び加圧プレート4が、バギングフィルム5によって密封される。すなわち、バギングフィルム5で成形対象品Wの少なくとも一部を密閉することによって減圧対象となる領域が形成される。
この時、成形対象品Wの内部におけるバギングフィルム5は、支持体6によって支持された状態となっている。従って、成形対象品Wの内部におけるバギングフィルム5は、自重によって弛むことなく成形対象品Wの内部に沿って一定の間隔を空けて配置される。
次に、真空装置の駆動によってバギングフィルム5で囲まれた減圧対象となる領域が減圧される。これにより、バギングフィルム5を含む副資材は、真空圧によって成形対象品W、中子3及び加圧プレート4に密着する。また、成形対象品Wの内部においても、減圧開始時においてバギングフィルム5が支持体6によって適切な位置において支持されている。このため、バギングフィルム5と成形対象品Wとの間に隙間が生じることなくバギングフィルム5を含む副資材を成形対象品Wに密着させることができる。
バギングフィルム5によって囲まれた減圧対象となる領域の減圧が完了すると、支持体6のサイズを変えることによって支持体6が成形対象品Wの開口部W0から引き抜かれる。具体的には、支持体6が折り畳まれる。これにより、支持体6の幅は、成形対象品Wの開口部W0の幅よりも小さくなる。次に、折り畳まれた支持体6が成形対象品Wの開口部W0から抜き取られる。その結果、成形対象品Wには、バギング用の副資材、中子3及び加圧プレート4のみがセットされた状態となり、バギング作業が完了する。
バギング作業が完了すると、バギングフィルム5によってバギングされた成形対象品Wがオートクレーブ装置内に搬入される。オートクレーブ装置内では、大気圧によって加圧された成形対象品Wが加熱される。これにより、支持体6を引き抜いた後の成形対象品Wが加熱硬化される。すなわち、加圧下における加熱成形によって複合材の被成形品が製造される。
つまり以上のような成形治具1は、開口部W0が狭く中が広がっている形状を有する成形対象品Wの内面側をバギングできるように、バギング作業中にはバギングフィルム5等の副資材を成形対象品Wの内側において支える一方、バギング作業後には折り畳んで成形対象品Wの開口部W0から引き抜くことが可能な支持体6を設けたものである。
(効果)
このため、成形治具1によれば、内部に空隙を有するが開口部W0が狭い成形対象品Wの内部において、バギングフィルム5等の副資材を弛まない状態でセットすることができる。その結果、内部に空隙を有する成形対象品Wであっても、成形対象品Wの内面を形成するプリプレグにバギングフィルム5等の副資材を良好に密着させることができる。すなわち、内部に空隙を有する成形対象品Wの内面側におけるバギングを可能にすることができる。
このため、従来はバギングを行うことが困難であるような、内部に空隙を有する成形対象品Wのオートクレーブ成形が可能となる。その結果、従来は、オートクレーブ成形後における多数の部品の組立によらなければ製造することが不可能であった被成形品を、1回又は少ない回数のオートクレーブ成形で製造することが可能となる。更に、複雑な構造を有する被成形品をオートクレーブ成形できることを前提として被成形品を設計することができる。このため、被成形品の製造コストを低減できるのみならず、被成形品の設計の自由度を向上させることができる。
また、成形治具1によれば、支持体6を予めバギング用の副資材で覆っておくことができる。従って、バギング用の副資材を適切なサイズにカットすることができる。また、平面的な部分では、バギング用の副資材に皺が生じることを防止することができる。
(変形例)
図7は図1に示す成形治具1の変形例を示す断面図である
図7に示すように成形対象品Wの内面の全部又は一部が曲面であっても、曲面に沿ってバギング用の副資材を配置できるように、成形対象品Wの内面の形状に応じて支持体6の形状を決定することができる。図7に示す例では、上側の外板W4が湾曲している。このため、加圧プレート4及び支持体6も上側の外板W4の形状に合わせて湾曲する形状を有している。
(第2の実施形態)
図8は本発明の第2の実施形態に係る複合材の成形治具の構成を示す断面図であり、図9は図8に示す支持体の上面図である。
図8に示された第2の実施形態における成形治具1Aでは、支持体6の構成及び構造が第1の実施形態における成形治具1と相違する。第2の実施形態における成形治具1Aの他の構成及び作用については第1の実施形態における成形治具1と実質的に異ならないため同一の構成又は対応する構成については同符号を付して説明を省略する。
成形治具1Aの構成要素として備えられる支持体6の少なくとも一部は、気体を封入した密閉体10で構成される。図示された例では、空気を封入した密閉体10のみによって支持体6が構成されている。但し、折り畳むことが可能な構造体や分解することが可能な構造体を併用して支持体6を構成することもできる。
気体を封入した密閉体10で支持体6を構成する場合には、成形対象品Wの内部において、封入された気体の圧力によって支持体6の形状を保持することができる。気体を封入した密閉体10で支持体6を構成する場合においても、支持体6のサイズは、成形対象品Wの内面との間にバギング用の副資材を挿入することが可能であり、かつバギング用の副資材を成形対象品Wの内面に十分に接近させることが可能となるサイズにすることが重要である。
一方、バギング作業後には、密閉体10の内部に封入された気体を排出することによって支持体6を成形対象品Wの開口部W0から引き抜くことができる。このため、密閉体10には空気等の気体を抜くための栓11を設けることができる。その場合、密閉体10を破らずに密閉体10の内部に封入された気体を排出することができる。従って、支持体6の再利用が可能である。
密閉体10の材料としては、ビニール風船等の材料として用いられるポリ塩化ビニル等の柔軟性を有する材料がバギング用の副資材を損傷させずに支持する観点から好適である。また、密閉体10は、オートクレーブ成形前に撤去されるため、耐熱性は不要である。但し、耐久性を有する材料で密閉体10を構成することによって、密閉体10の寿命を向上させることができる。
以上のような第2の実施形態における成形治具1Aにおいても、第1の実施形態における成形治具1と同様な効果を得ることができる。加えて、折り畳むのみでは支持体6のサイズを成形対象品Wの開口部W0から引き抜くことができる程度まで小さくすることが困難な場合であっても、支持体6のサイズを十分に小さくして成形対象品Wの開口部W0から引き抜くことが可能となる。その結果、図8に示すように、成形対象品Wの内部が開口部W0のサイズに比べて相対的に広いような場合であっても、支持体6の設置及び引き抜きが可能となる。その結果、複合材の被成形品の設計の自由度を一層増加させることができる。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
1、1A 成形治具
2 ベース(定盤)
3 中子
4 加圧プレート
5 バギングフィルム
6 支持体
6A 縁部
7 シーラント
10 密閉体
11 栓
W 成形対象品
W0 開口部
W1 下側の外板
W2 逆T字型の部材
W3 ストリンガ
W4 上側の外板

Claims (9)

  1. 開口部の広さよりも内部の方が広い構造を少なくとも一部に有する成形対象品の前記内部に前記成形対象品の組立て前に挿入される支持体であって、前記成形対象品の少なくとも一部を密閉することによって減圧対象となる領域を形成するためのフィルムを前記成形対象品の前記内部において支持するための前記支持体を少なくとも有し、
    前記支持体は、サイズを変えることによって前記領域の減圧後に前記開口部から引き抜くことができるように構成される複合材の成形治具。
  2. 前記支持体は、前記減圧対象となる領域を形成するための副資材であって、前記フィルムを含む前記副資材をセットするための空隙が前記成形対象品の前記内部を形成する面との間に形成されるサイズを有する請求項1項に記載の複合材の成形治具。
  3. 前記支持体は、前記成形対象品の前記内部を形成する前記面との間に5mmから30mmの距離を有する空隙が形成されるサイズを有する請求項2記載の複合材の成形治具。
  4. 前記支持体は、前記成形対象品の前記内部における不連続な面を連結して成る凹部に対応する形状を有する稜線を形成する縁部を有し、前記縁部により前記凹部に対応する前記フィルムの部分を支持するように構成される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複合材の成形治具。
  5. 前記支持体は、折り畳むことが可能な構造を有し、折り畳むことによって前記開口部から引き抜くことができるように構成される請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複合材の成形治具。
  6. 前記支持体の少なくとも一部は、気体を封入した密閉体で構成され、前記気体を排出することによって前記開口部から引き抜くことができるように構成される請求項1乃至5のいずれか1項に記載の複合材の成形治具。
  7. 前記支持体は、紙及び樹脂材料の少なくとも一方で構成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載の複合材の成形治具。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の前記成形治具を少なくとも用いて前記成形対象品の成形加工を行う複合材の成形方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の前記成形治具が有する前記支持体で前記フィルムを支持した状態で前記フィルム及び前記支持体を前記成形対象品の組立て前に前記成形対象品の内部に挿入するステップと、
    前記フィルムで前記成形対象品の少なくとも一部を密閉することによって減圧対象となる領域を形成するステップと、
    前記減圧対象となる領域を減圧するステップと、
    前記減圧対象となる領域の減圧後に前記支持体のサイズを変えることによって前記支持体を前記成形対象品の前記開口部から引き抜くステップと、
    前記支持体を引き抜いた後の前記成形対象品を加熱硬化するステップと、
    を有する複合材の成形方法。
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