JP2016036503A - 鞄 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞄本体の開口部及び蓋体の開口部の歪みを低減するとともに、生産性を向上することができる鞄を提供すること。
【解決手段】鞄本体21及び蓋体31は、所定の肉厚の合成樹脂材にて箱状に一体形成される芯材71、81と、この芯材71、81の外周面を覆う外皮72、82と、芯材71、81の内周面を覆う内装生地73、83と、芯材71、81の縁27、37に設けられ金属材料からなる断面コ字状の縁枠42、52とを備える。芯材71、81の縁27、37は、外皮72、82を外側から内側へ折り返すことによって覆われるとともに、折り返された外皮72、82及び芯材71、81は、縁枠42、52に挟持されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ビジネスや旅行等で持ち運ぶスーツケース、トランク、その他の鞄に関し、特に、箱状の鞄本体にヒンジを介して箱状の蓋体が開閉可能に取り付けられた鞄に関する。
箱状の鞄本体にヒンジを介して箱状の蓋体が開閉可能に取り付けられた鞄の構造が各種提案されている(例えば、特許文献1(図1〜図3)参照。)。
この特許文献1に示される鞄において、合成樹脂材で成形された箱状のカバン本体に、合成樹脂材で成形された箱状の蓋体がヒンジを介して開閉可能に設けられ、カバン本体及び蓋体の内側に、内張生地が設けられている。カバン本体及び蓋体の開口縁部に、軟質合成樹脂(又はゴム)の断面コ字状の縁取体が設けられており、カバン本体(蓋体)と内張生地とが共に、縁取体に挟持され縫い糸で縫いつけられている。また、縁取体にはスライドファスナーも縫いつけられており、スライドファスナーを閉めることで、カバン本体に対して蓋体が閉じられる。仮に、カバン本体及び蓋体の開口部が歪んでいても、軟質合成樹脂の縁取体及びスライドファスナーによって、歪みを吸収して蓋体が閉じられる。
一方、鞄には、スライドファスナーを設けずに、鞄本体の開口部の外側に、蓋体の開口部の内側を嵌合するようにして閉じる、いわゆるトランク型のものがある。しかし、特許文献1に示される技術では、カバン本体(蓋体)の開口縁部に設けた縁取体が軟質合成樹脂で(又はゴム)あるため、開口部の剛性は低く、トランク型の鞄における開口部の歪みに対応することができず、蓋体を閉じにくい。そこで、トランク型の鞄であって開口部の剛性を向上した技術が知られている(例えば、特許文献2(図1、図2)参照。)。
この特許文献2に示される鞄では、箱状の鞄本体にヒンジを介して箱状の蓋体が開閉可能に設けられている。鞄本体及び蓋体の開口部には、この開口部の縁に沿った周縁全域に、線材状の補強芯材が設けられている。補強芯材によって、開口部の剛性を向上させることができる。
特許文献2では、鞄本体(蓋体)の開口部の縁に段差を設け、この段差に沿って補強芯材を配置し、外皮を鞄本体の外側から縁を介して内側に貼り付け、補強芯材を外皮で巻き込むようにして保持する。このため、開口部の縁の形状が複雑になる上に補強芯材の取り付けに手間がかかる。
特開2004−187907号公報 特許第5492258号公報
本発明は、鞄本体の開口部及び蓋体の開口部の剛性を維持しつつ、造り易い鞄を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、物品を収納する箱状の鞄本体にヒンジを介して箱状の蓋体が開閉可能に取り付けられるとともに、前記鞄本体及び前記蓋体それぞれの角隅部は、前記鞄本体及び前記蓋体それぞれの底部あるいは天板、前後・左右壁の各側壁相互間における3つの稜線が互いに直交するように交差することで形成されている鞄において、前記鞄本体及び前記蓋体は、所定の肉厚の合成樹脂材にて箱状に一体形成される芯材と、この芯材の外周面を覆う外皮と、前記芯材の内周面を覆う内装生地と、前記芯材の縁に設けられる硬質材料からなる断面コ字状の縁枠とを備え、前記芯材の縁は、前記外皮を外側から内側へ折り返すことによって覆われるとともに、折り返された前記外皮及び前記芯材は、前記縁枠に挟持されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、硬質材料は、金属材料であることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、互いに隣合う2つの縁枠の合わせ部は、2つの縁枠に跨る平面視L字状且つ断面コ字状のコーナー縁枠によって接続されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、蓋体は、閉めた状態で鞄本体の外側に嵌合されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、外皮は、革製であることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、内装生地は、外皮の折り返された部分に重ねられ、縁枠に挟持されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、蓋体の縁枠には、この縁枠の長手方向に沿って、蓋体と鞄本体との間を防水する蓋縁用シール部材が設けられていることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、鞄本体の縁枠には、この縁枠の長手方向に沿って、蓋体と鞄本体との間を防水する本体縁用シール部材が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、鞄本体及び蓋体は、所定の肉厚の合成樹脂材にて箱状に一体形成される芯材と、この芯材の外周面を覆う外皮と、芯材の内周面を覆う内装生地と、芯材の縁に設けられ硬質材料からなる断面コ字状の縁枠とを備える。縁枠は、硬質材料で構成され且つ断面コ字状であるので、剛性を向上させ、鞄本体の開口部及び蓋体の開口部の歪みを低減することができる。
さらに、芯材の縁は、外皮を外側から内側へ折り返すことによって覆われるとともに、折り返された外皮及び芯材は、縁枠に挟持されている。開口部の縁で外皮を折り返し、その上から断面コ字状の縁枠を嵌めて挟持するだけであるので、造り易く、鞄の生産性を向上することができる。
請求項2に係る発明では、硬質材料は、金属材料である。硬質な金属材料であれば、縁枠の厚みを薄くしても、縁枠全体の剛性を高くすることができる。このため、厚みの薄い縁枠を使用することで、縁枠が引っ掛からず円滑に蓋体を開閉できる。さらに、めっき可能な金属材料を使用することで、外観性も向上させることができる。
請求項3に係る発明では、例えば、鞄本体を構成する前壁と左壁の縁にそれぞれ設けられた縁枠において、互いに隣合う2つの縁枠の合わせ部は、2つの縁枠に跨る平面視L字状且つ断面コ字状のコーナー縁枠によって接続されているので、前壁と左壁との間の角部のRを極力小さくできる。結果、鞄の内側の空間を最大限に使用することができ、鞄の容量を最大限に近づけることができる。
さらに、コーナー縁枠は、断面コ字状であるので、互いに隣合う2つの縁枠の上からコーナー縁枠を嵌めるだけで組み付けることができ、鞄の生産性をより向上することができるとともに、角部の剛性も向上することができる。
請求項4に係る発明では、蓋体は、閉めた状態で鞄本体の外側に嵌合されている。本発明によれば、鞄本体及び蓋体の開口部の縁に、縁枠を設けたので、開口部の歪みを低減させ、鞄本体に蓋体を容易に合わせることができ、蓋体を良好に閉じることができる。
請求項5に係る発明では、外皮は、革製である。本発明によれば、革製の外皮であっても、鞄本体及び蓋体の開口部の縁に縁枠を設けて、革製の外皮を縁に良好に留めて、外観性を向上させることができる。
請求項6に係る発明では、内装生地は、外皮の折り返された部分に重ねられ、縁枠に挟持されているので、縁枠によって、外皮と共に内装生地も開口部の縁に留めることができる。
請求項7に係る発明では、蓋体の縁枠には、この縁枠の長手方向に沿って、蓋縁用シール部材が設けられているので、蓋体と鞄本体との間を防水することができる。
請求項8に係る発明では、鞄本体の縁枠には、この縁枠の長手方向に沿って、本体縁用シール部材が設けられているので、蓋体と鞄本体との間も防水し、防水性を高めることができる。
本発明に係る蓋体が開いた状態の鞄の斜視図である。 本発明に係る蓋体が閉じた状態の鞄の斜視図である。 図2の3−3線断面図である。 鞄の分解斜視図である。 鞄の要部分解斜視図である。 図3に示した鞄の第1の別態様を説明する図である。 縁部において内装生地の外側を外皮で覆った鞄の要部断面図である。 外皮のみを縁枠で挟持した鞄の要部断面図である。 外側よりも内側を長くした縁枠を採用した鞄の要部断面図である。 図3に示した鞄のさらなる別態様を説明する図である。 図10に示した鞄の別態様を説明する図である。 コーナー縁枠の別態様を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
先ず、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、鞄10は、物品を収納する箱状の鞄本体21と、この鞄本体21にヒンジ11を介して開閉可能に取り付けられた箱状の蓋体31と、鞄本体21に引出可能に設けられた伸縮取っ手12と、鞄本体21及び蓋体31に設けられたキャスター13とを備えている。
キャスター13の取付位置を鞄本体21及び蓋体31の下部とした場合に、伸縮取っ手12は鞄本体21の背面上部に位置しており、伸縮取っ手12を引き出し、手で把持することで、鞄10を牽引移動させることができる。また、キャスター13を地面や床に設置することで、鞄10を自立させることができる。
鞄本体21の上部には、伸縮取っ手12とは別に、持ち運び用の上部把持部14が、揺動可能、起伏又は引出可能に設けられている。さらに、鞄本体21におけるヒンジの反対側の側部には、持ち運び用の側部把持部15が揺動可能、起伏又は引出可能に設けられている。なお、上部把持部14の形状及び側部把持部15の形状は、実施例の形状に限定されず、固定式であってもよく、手で把持することができれば、他の一般的な取っ手の形状であっても差し支えない。また、側部把持部15は、なくても差し支えない。
図1、図2に示されるように、鞄10の背面側が接地するように倒した際、鞄本体21は、底部22と、この底部22の外周から立ち上がる前壁23、後壁24、左壁25及び右壁26とを備える。鞄本体21の角隅部は、底部22、前壁23、後壁24、左壁25及び右壁26の各側壁相互間における3つの稜線が互いに直交するように交差することで形成されている。
同様に鞄10の背面側が接地するように倒した際、蓋体31は、天板32と、この天板32の外周から垂下する前壁33、後壁34、左壁35及び右壁36とを備える。蓋体31の角隅部は、天板32、前壁33、後壁34、左壁35及び右壁36の各側壁相互間における3つの稜線が互いに直交するように交差することで形成されている。
鞄本体21の開口部の縁27には、金属材料からなる縁枠41、42、43、44が設けられ、開口部の縁27のうち角部には、コーナー縁枠45、46、47、48が設けられている。同様に、蓋体31の開口部の縁37には、金属材料からなる縁枠51、52、53、54が設けられ、開口部の縁37のうち角部には、コーナー縁枠55、56、57、58が設けられている。縁枠41〜48及びコーナー縁枠45〜58をめっき可能な金属材料で構成したので、縁枠41〜48及びコーナー縁枠45〜58の耐候性を向上させるとともに、外観性も向上させることができる。なお、実施例では、縁枠41〜48及びコーナー縁枠45〜58をめっき可能な金属材料としたが、これに限定されず、断面コ字状の硬質材料であれば、めっきができない金属材料であっても差し支えない。さらには、硬質材料であれば、樹脂等、他の一般的な機械材料であっても差し支えない。
また、蓋体31には、ベルト61、61が設けられ、これらのベルト61、61は、鞄本体21に設けられた仮止め部62、62に保持される。仮止め部62、62は磁性体によって形成されており、ベルト61、61の裏に設けられた金属部を磁力によって吸着する。なお、実施例では、仮止め部62、62は磁力によって吸着する形式としたが、これに限定されず、フック、可撓性を有する爪など、ベルト61、61を仮止め部62、62に係止できれば他の機構であっても差し支えない。
蓋体31の前壁33には、係止部材63、63が揺動可能に設けられ、これらの係止部材63、63は、鞄本体21の前壁23に設けられたロック部64、64に係止され、鍵によってロック状態とすることができる。なお、実施例では、ロック部64、64は、鍵によるロック機構としたが、これに限定されず、番号によってロック状態とするロック機構であっても差し支えない。また、鞄本体21及び蓋体31の外周側の角には、コーナー片65が設けられている。
次に鞄本体21と蓋体31との嵌合部について説明する。
図3に示されるように、鞄本体21は、所定の肉厚の合成樹脂にて箱状に一体形成された芯材71と、この芯材71の外周面71aを覆う外皮72と、芯材71の内周面71bを覆う内装生地73と、芯材71の縁27に設けられる縁枠42とを備える。
芯材71の縁27は、外皮72を外周面71a側から内周面71b側へ折り返すことによって覆われている。外皮72の内周面71b側へ折り返された部分に、内装生地73が重ねられ、外皮72、内装生地73及び芯材71は、縁枠42に挟持されている。
鞄本体21は、開口部近傍にて、内側に傾斜する内側傾斜部28を有する。蓋体31を閉めた状態で、蓋体31は、内側傾斜部28に当接しすることで、鞄本体21の外側に嵌合されている。
また、蓋体31は、所定の肉厚の合成樹脂にて箱状に一体形成された芯材81と、この芯材81の外周面81aを覆う外皮82と、芯材81の内周面81bを覆う内装生地83と、芯材81の縁37に設けられる縁枠52とを備える。
芯材81の縁37は、外皮82を外周面81a側から内周面81b側へ折り返すことによって覆われている。外皮82の内周面81b側へ折り返された部分に、内装生地83が重ねられ、外皮82、内装生地83及び芯材81は、縁枠52に挟持されている。
また、縁枠42及び縁枠52は、断面コ字状を呈する。縁枠42及び縁枠52は、金属材料で構成され且つ断面コ字状であるので、剛性を向上させ、鞄本体21の開口部及び蓋体31の開口部の歪みを低減することができる。
蓋体31の縁枠52の内端は、鞄本体21の縁枠42の外端よりも、外側に位置する。このため、蓋体31の開閉を円滑に行うことができる。加えて、鞄本体21の開口部の縁27及び蓋体31の開口部の縁37に、縁枠42、52を設けたので、開口部の歪みを低減させ、鞄本体21に蓋体31を容易に合わせることができ、蓋体21を良好に閉じることができる。
外皮72、82は、革製である。革製の外皮72、82であっても、鞄本体21の開口部の縁27及び蓋体31の開口部の縁37にそれぞれ縁枠42、52を設けて、革製の外皮72、82を縁27、37に良好に留めて、外観性を向上させることができる。さらに、内装生地73、83は、外皮72、82の折り返された部分に重ねられ、縁枠42、52に挟持されているので、縁枠42、52によって、外皮72、82と共に内装生地73、83も開口部の縁42、52に留めることができる。
なお、実施例では、内装生地73、83を芯材71、81の内周面71a、81aにそれぞれ接着したが、これに限定されず、芯材71、81の縁27、37に留められていれば、内装生地73、83は芯材71、の内周面71a、81aに接着されていなくても差し支えない。また、便宜上、左壁25、35の部分で説明したが、これに限定されず、前壁23、33、後壁24、34、右壁26、36においても同様の構造である。
以上に述べた鞄10の作用について次に説明する。
図4に示されるように、鞄本体21を構成する芯材71は、所定の肉厚の合成樹脂にて箱状に、射出成形によって一体成形されている。なお、合成樹脂は、ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)が好ましいが、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネート)等、箱状に形成できれば他の樹脂であっても差し支えない。
外皮72は、革製であり、芯材71の外周面71aに覆うように外形寸法に対応して形成されており、芯材71の外周面71aを外皮72で覆う。
なお、実施例では、外皮72を革製としたが、これに限定されず、布製、樹脂製等、芯材71の外周面71aを覆うことができれば他の材料であっても差し支えない。また、実施例では、図1に示す前壁23、後壁24、左壁25及び右壁26に位置する外皮72の側壁部分を、互いに切り離した状態で芯材71に組み付け、その後エンド片66で接続したが、これに限定されず、外皮72の側壁部分を予め繋ぎ、角形袋状にしてから芯材71に組み付けても差し支えない。外皮71を角形袋状にしてから芯材71に組み付けることで、生産性を向上させることができる。
内装生地73は、布製であり、芯材71の内周面71bを内側から覆うように内形寸法に対応して形成されており、芯材71の内周面71bを内装生地73で覆う。
なお、実施例では、内装生地73を角形袋状にしてから芯材に組み付けたが、これに限定されず、芯材71の内周面71bを覆うことができれば、角形袋状ではない状態で組み付け、その後内周面71bに接着しても差し支えない。内装生地73は、内周面71bに接着しなくても差し支えない。また、実施例では、内装生地73を布製としたが、これに限定されず、樹脂製、紙製等、心材71の内周面71bを覆うことができれば他の材料であっても差し支えない。
図5に示されるように、外皮72は、芯材71の縁27で折り返される折り返し部72aを有する。折り返し部72aに内装生地73の縁部分を重ね、縁枠42、43を矢印(1)のように移動し、芯材71、外皮72、内装生地73を挟持する。なお、縁枠42、43をかしめてもよい。
コーナー縁枠46は、2つの縁枠42、43に跨るように平面視L字状且つ断面コ字状に形成されている。縁枠42と縁枠43との合わせ部49に、コーナー縁枠46を矢印(2)のように移動させ、縁枠42、43を接続する。コーナー縁枠46は、幅広部46aを有するので、互いに隣合う2つの縁枠42、43を広い面積で挟持することができ、合わせ部49における剛性を向上することができる。
なお、幅広部46aに予め穴56aを設け、鋲部材によって、コーナー縁枠46を芯材71に係止しても差し支えない。このようにすることで、縁枠42、43を鋲部材で係止しなくても、コーナー縁枠46で縁枠42、43を保持することでき、鞄10の生産性を向上することができる。また、芯材71が、合成樹脂材にて箱状に一体的に形成されているので、紙で形成した芯材と比較して、芯材71の形状が変形せず、金属材料の縁枠42、43を容易に嵌合することができる。金属材料の縁枠42、43及びコーナー縁枠46を設けるので、鞄本体21の縁27を保護することができる。
合成樹脂材によって箱状に一体形成した芯材71の縁27に、金属材料からなる断面コ字状の縁枠42、43及びコーナー縁枠46を設けることで、鞄本体21の開口部の形状の歪みを防止することができる。同様に、蓋体31の開口部の形状の歪みも防止することができる。結果、トランク型の鞄であっても、蓋体21を鞄本体31に合わせることができ、容易に蓋体21を閉じることができる。
なお、実施例では便宜上、縁枠42、43及びコーナー縁枠46の部分について説明したが、縁枠41、42、43、44及びコーナー縁枠45、46、47、48の部分についても同様の構成である。
次に鞄10の第1の別態様について説明する。なお、図3に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図6に示されるように、鞄本体21において、芯材71の内周面71bに補強板91が設けられている。補強板91は、鞄本体21の底部から立ち上がり内側傾斜部28の直下まで延びている。このため、鞄本体21の剛性を向上させ、鞄本体21全体の変形を低減することができる。結果、鞄本体21の開口部の歪みを低減し、蓋体31を容易に閉じることができる。
次に鞄本体21の縁27の別態様を説明する。
図7に示されるように、内装生地73は、縁27の近傍まで延びており、外皮72の折り返し部72aにより内装生地73が覆われている。さらに縁枠42により外皮72が覆われている。鞄本体21の縁27において、外皮72のみ外側に位置するので、縁枠42を縁27に容易に嵌合することができる。
次に鞄本体21の縁27の別態様を説明する。
図8に示されるように、内装生地73は、折り返し部72a及び縁枠42の直下まで延びており、内装生地73の端部が芯材71に接着されている。外皮72は、縁27で折り返され、外側、内側共に、芯材71に接触し、その上から縁枠42で挟持されている。このため、折り返し部72a及び内装生地73を重ねる必要がなく、外皮72の組み付けを容易に行うことができる。
次に鞄本体21の縁27のさらなる別態様を説明する。
図9に示されるように、内装生地73は、折り返し部72aの直下まで延びている。縁枠42には、内側が外側よりも下方に延びた内側延長部42aが形成されている。このため、折り返し部72aと内装生地73とを重ね合わせなくても、内側延長部42aで、折り返し部72a及び内装生地73を保持することができる。
次に図3に示した鞄10のさらなる別態様について説明する。なお、図3に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図10に示されるように、蓋体31の縁枠52には、鞄本体21の内側傾斜部28に当接する蓋縁用シール部材52bが設けられている。蓋縁用シール部材52bは、縁枠52の係止用凹部52aに係止される係止突起52cが設けられており、縁37に沿って(図表裏方向に)延びている。蓋縁用シール部材52bは、軟質材であるが、剛性の高い縁枠52に設けられるので、長手方向全域で撓むことない。結果、蓋縁用シール部材52bは、縁37の全域にわたって鞄本体21に当接し、蓋体31と鞄本体21との間を防水することができる。
次に図10に示した鞄10の別態様について説明する。なお、図10に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図11に示されるように、鞄本体21の縁枠42には、蓋体31の内側に当接する本体縁用シール部材42bが設けられている。本体縁用シール部材42bは、縁枠42の係止用凹部42aに係止される係止突起42cが設けられており、縁27に沿って(図表裏方向に)延びている。本体縁用シール部材42bは、軟質材であるが、剛性の高い縁枠42に設けられているので、長手方向全域で撓むことがない。結果、本体縁用シール部材42bは、縁27の全域にわたって蓋体31に当接し、鞄本体21と蓋体31との間を防水することができる。さらに、蓋体21には、蓋縁用シール部材52bが設けられているので、シール部材を二重にすることで、防水性を高めることができる。
次にコーナー縁枠56の別体様について説明する。
図12(a)に示されるように、コーナー縁枠56には、直線状の縁枠52の係止用凹部52aに連続する係止用凹部が設けられている。芯材81に、縁枠52、53を嵌合し、さらにコーナー縁枠56を嵌合する。縁枠52、コーナー縁枠56、縁枠53に設けられた係止用凹部52aに、蓋縁用シール部材52bの係止突起52cを嵌合する。
図12(b)に示されるように、一本の蓋縁用シール部材52bが、縁枠52、コーナー縁枠56、縁枠53に段差なく連続して設けられる。結果、蓋体31と鞄本体21(図10、図11参照)との防水性を向上させることができる。
尚、実施例では、縁枠42について説明したが、これに限定されず、縁枠41、43、44が位置する部分の構成も同様である。また、実施例では、鞄本体21について説明したが、蓋体31(図3参照。)についても、芯材81、外皮82、内装生地83、縁枠51、52、53、54及びコーナー縁枠55、56、57、58によって同様に構成されている。
本発明の鞄は、鞄本体の開口部の外側に、蓋体の開口部の内側を嵌合するようにして閉じるトランクに好適である。
10… 鞄
11… ヒンジ
21… 鞄本体
22… 底部
23、33… 前壁
24、34… 後壁
25、35… 左壁
26、36… 右壁
32… 天板
41〜44、51〜54… 縁枠
45〜48、55〜58… コーナー縁枠
49… 合わせ部
71、81… 芯材
71a、81a… 芯材の外周面
71b、81b… 芯材の内周面
72、82… 外皮
73、83… 内装生地

Claims (8)

  1. 物品を収納する箱状の鞄本体にヒンジを介して箱状の蓋体が開閉可能に取り付けられるとともに、
    前記鞄本体及び前記蓋体それぞれの角隅部は、前記鞄本体及び前記蓋体それぞれの底部あるいは天板、前後・左右壁の各側壁相互間における3つの稜線が互いに直交するように交差することで形成されている鞄において、
    前記鞄本体及び前記蓋体は、所定の肉厚の合成樹脂材にて箱状に一体形成される芯材と、この芯材の外周面を覆う外皮と、前記芯材の内周面を覆う内装生地と、前記芯材の縁に設けられ硬質材料からなる断面コ字状の縁枠とを備え、
    前記芯材の縁は、前記外皮を外側から内側へ折り返すことによって覆われるとともに、折り返された前記外皮及び前記芯材は、前記縁枠に挟持されていることを特徴とする鞄。
  2. 前記硬質材料は、金属材料であることを特徴とする請求項1記載の鞄。
  3. 互いに隣合う2つの前記縁枠の合わせ部は、2つの前記縁枠に跨る平面視L字状且つ断面コ字状のコーナー縁枠によって接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞄。
  4. 前記蓋体は、閉めた状態で前記鞄本体の外側に嵌合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞄。
  5. 前記外皮は、革製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞄。
  6. 前記内装生地は、前記外皮の折り返された部分に重ねられ、前記縁枠に挟持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞄。
  7. 前記蓋体の前記縁枠には、この縁枠の長手方向に沿って、前記蓋体と前記鞄本体との間を防水する蓋縁用シール部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の鞄。
  8. 前記鞄本体の前記縁枠には、この縁枠の長手方向に沿って、前記蓋体と前記鞄本体との間を防水する本体縁用シール部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の鞄。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107713231A (zh) * 2017-10-30 2018-02-23 瑞安市三正箱包皮件有限公司 可缩放的旅行箱包
DE102017130879A1 (de) * 2017-01-12 2018-07-12 Jui-Yang Chang Reisekoffer

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