JP2016035723A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙葉類処理装置で使用する光センサ部の薄型化、並びに、検知範囲の拡大を図る。
【解決手段】本発明に係る紙葉類処理装置は、搬送路を通過する紙葉類に照射光を照射する発光部と、搬送路を通過する紙葉類を透過した照射光を集光する集光光学系と、集光光学系で集光された集光光を受光する受光部と、を有する光センサ部と、受光部の出力信号に基づいて、判定対象となる紙葉類の判定を行う制御手段と、を備え、照射光の搬送路の幅方向における強度分布は、集光部の光軸中心位置の強度よりも、集光部の光軸中心位置周囲の強度が大きいことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、紙幣や金券など紙葉類の真偽判定を行う紙葉類処理装置に関する。
自動販売機など紙幣の取り扱いを可能とする各種機器では、紙幣の真偽や金種を判定して、紙幣価値に応じた商品やサービスを提供することが行われている。このような機器では、紙幣の真贋、並びに、紙幣の種類を判定するため紙幣処理装置を使用することが一般的である。紙幣処理装置では、挿入された紙幣を搬送しつつ、各種センサを使用して紙幣の判定を行う。使用するセンサには、光を使用して、判定対象となる紙幣の光学特性を検出するタイプの他、紙幣の磁気特性を検出するタイプ等が使用されている。
特許文献1には、書類通路の第2の側から光を書類に照射し、書類を透過した光を書類通路の第1の側に設けた光検出器で受光する光透過測定を用いる書類受入機用のセンサ装置が開示されている。このセンサ装置では、フレネルレンズ・アレイを使用することで、書類通路の比較的幅広い領域から光検出器上に光を収束させることを可能とし、書類通路の幅のほぼ全体を検出有効範囲とすることを可能としている。
特許第5178722号公報
特許文献1に示す紙幣の識別センサのように、フレネルレンズ・アレイを使用することで、レンズの厚みを薄くし、識別センサを薄型にすることができる。しかし、より一層の識別センサの小型化を図るためにフレネルレンズの焦点距離を短くすると光の強度分布は、光軸中心位置では高い強度を有するものの、光軸中心を外れるにつれて、低下してしまう。図16に、焦点距離が短いフレネルレンズFLの断面図と、その出射光Lo(フレネルレンズFLを透過直後)の強度分布の一例を示す。
図16に示すように焦点距離の短いフレネルレンズを使用した場合には検出する光学特性が不均一となってしまうこととなる。書類から均一な特性を得るには、図16に示す矩形状の理想値となることが好ましい。
本発明は、フレネルレンズを使用して、対象となる紙葉類の光学特性を検出する紙葉類処理装置において、上述するフレネルレンズの欠点を抑制し、紙葉類の光学特性を均一に検出することを目的とする。
そのため本発明に係る紙葉類処理装置は、以下の事項を特徴とするものである。
搬送手段と、光センサ部と、制御手段と、を備え、
前記搬送部は、判定対象となる紙葉類を搬送路内で搬送し、
前記光センサ部は、前記搬送路を通過する紙葉類に照射光を照射する発光部と、前記搬送路を通過する紙葉類を透過した照射光を集光するフレネルレンズと、前記フレネルレンズで集光された集光光を受光する受光部と、を有し、
前記制御手段は、前記受光部の出力信号に基づいて、前記紙葉類の真偽判定を行い、
前記照射光の前記搬送路の幅方向における強度分布は、前記集光部の光軸中心位置の強度よりも、前記集光部の光軸中心位置周囲の強度が大きいことを特徴とする。
さらに本発明に係る紙葉類処理装置は、
前記照射光の前記強度分布と、前記搬送路の幅方向における前記フレネルレンズの集光特性を加算した場合、前記フレネルレンズを透過直後の前記集光光の強度分布は、前記搬送路の幅方向について略一定であることを特徴とする。
さらに本発明に係る紙葉類処理装置は、
前記発光部は、
光源光を射出する光源部と、
前記光源部が射出する光源光の光路上に配置され、前記搬送路側に突起し、光を透過するリブを有し、
前記光源光を前記リブを透過させることで、前記強度分布を有する前記照射光を生成することを特徴とする。
さらに本発明に係る紙葉類処理装置は、
前記光センサ部を複数有し、
各前記光センサ部は、前記搬送路の幅方向について異なる位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の紙葉類処理装置によれば、フレネルレンズを使用して、判定対象となる紙葉類の光学特性を検出する紙葉類処理装置において、フレネルレンズの不均一な光学特性を抑制し、判定対象となる紙葉類の光学特性を均一に検出することが可能となる。
紙葉類処理装置における紙幣搬送の様子を示す上面図(第1実施形態) 従紙葉類処理装置の構成を示す側断面図(第1実施形態) 紙葉類処理装置の制御構成を示すブロック図(第1実施形態) 搬送路の幅方向における光センサ部の断面図(第1実施形態) 搬送路の長さ方向における光センサ部の断面図(第1実施形態) 搬送路の幅方向における光センサ部の拡大断面図(第1実施形態) 照射光の強度分布、集光素子の光学特性、集光光の強度分布を示す図 複数の光センサ部による照射光と集光光の強度分布(第1実施形態) 光センサ部による走査形態を示す図 光学特性測定試験に使用するテスト用紙を示す図 光学特性試験の形態、及び、その試験結果を示す図 紙葉類処理装置における判定処理を示すフロー図 搬送路の幅方向における光センサ部の断面図(第2実施形態) 搬送路の幅方向における光センサ部の拡大断面図(第2実施形態) 搬送路の幅方向における照射光、強度分布を示す図(第2実施形態) フレネルレンズの断面図と出射光の強度分布を示す図
(第1実施形態)
第1実施形態の紙葉類処理装置1についてその詳細を説明する。図1は、第1実施形態の紙葉類処理装置1における紙幣搬送の様子を示す上面図であり、紙葉類処理装置1に対して、真偽の判定対象となる紙幣Sが搬送される様子が示されている。判定対象となる紙幣Sは、図中右側から矢印で示す方向にて紙葉類処理装置1に挿入される。図1は、紙葉類処理装置1の下部構成について、その上面図を示している。なお、本発明に係る紙葉類処理装置において、判定対象とする紙葉類は、このような紙幣以外に、金券、証券、クーポン券のような各種有価証券など各種紙葉類を対象とすることが可能である。
紙葉類処理装置1では、紙幣Sを搬送する搬送手段としての駆動ローラ42A〜42Dが設けられている。図1中、紙葉類処理装置1に挿入された紙幣Sは、この駆動ローラ42A〜42Dと、それぞれに対向する対向ローラ43A〜43Dとの間で、紙幣Sの上下部分が挟持され、図中、左方向に搬送される。紙葉類処理装置1において、紙幣Sの搬送路を形成する一方の搬送路には、紙幣Sのパターンを識別するため、紙幣Sの搬送方向に直交する方向(搬送路の幅方向)に隣接して配置された5個の光センサ部10A〜10Eが設けられている。各光センサ部10A〜10Eは、図5に示す各光センサ部10A〜10Eの幅で、紙幣Sの光学特性を検出することを可能としている。したがって、5つの光センサ部10A〜10Eを使用することで、紙幣Sの幅W1と略同じ、検出幅W2を実現し、紙幣S全体の光学特性を検出可能としている。
紙幣Sの判定は、この5個の光センサ部10A〜10Eを使用して実行される。図2は、紙葉類処理装置1の構成を示す側断面図である。ちょうど、図1の紙葉類処理装置1を横方向から見て、光センサ部10A付近で切断したときの断面図となっている。紙葉類処理装置1は、搬送手段、光センサ部10(光センサ部10A〜10Eは同様の構成であるため、以後、何れか1つの光センサ部について説明を行う場合、10A〜10E中の符号A〜Eを略して示す。)を含んで構成されている。この他、搬送手段、光センサ部10の制御、並びに、光センサ部10からの信号等に基づいて紙葉類を判定する制御手段を有している。
図2には、2つの駆動ローラ42A、42Bが図示されている。この駆動ローラ42A、42Bと対向して、対向ローラ43A、43Bが配置されている。駆動ローラ42A、42Bは、モータなどの駆動手段にて図示する矢印の方向に回転する。また、対向ローラ43A、43Bは、駆動ローラ42A、42Bに当接する位置に配置され、駆動ローラの回転あるいは紙葉類処理装置1に挿入された紙幣Sの移動に従い回転する。
紙葉類処理装置1には、対向して位置する第1壁11と第2壁12によって紙幣Sが通過する搬送路が形成されている。この搬送路の一方(第1壁11側)には、基板上に配置されたLEDからなる発光素子14(本発明における「光源部」)が配置されている。発光素子14は、その発光面を第1壁11に向けて配置されている。発光素子14側に位置する第1壁11は、透明な樹脂によって形成されており、発光素子14が照射した光は第1壁11を通過して搬送路内へと照射される。本実施形態の発光素子14は、1種類の波長の光を照射するものを使用しているが、発光素子14は異なる複数の波長の光を照射するものとしてもよい。複数の波長の光を照射する場合には複数の波長の光を時分割で照射することで、紙幣Sの特性を光の波長毎に取得することが可能となる。
この搬送路の他方(第2壁12側)には、基板上に配置された受光素子15(本発明における「受光部」)が配置されている。受光素子15側に位置する第2壁12は、透明な樹脂によって形成されている。この受光素子15には、紙幣Sを透過した透過光の明暗強度を検出可能なフォトディテクタ(PD)を使用している。発光素子14から照射された照射光は、第1壁11と搬送路中を搬送される紙幣Sと第2壁12を透過して、受光素子15にて受光され、受光出力信号として制御部30(本発明における「制御手段」)に出力される。このように紙葉類処理装置1の光センサ部10は、紙幣Sの一方の面に光を照射し、他方の面からの透過光を受光する透過型タイプを採用している。
図3には、紙葉類処理装置1の制御構成を示すブロック図が示されている。紙葉類処理装置1は、発光素子14と受光素子15を含む光センサ部10、光センサ部10からの受光出力信号を増幅するアンプ24、制御部30を備えて構成されている。なお、この制御構成では、1個の光センサ部10のみを示しているが、図1のように5個の光センサ部10A〜10Eを有する場合、制御部30は、各光センサ部10A〜10Eの発光を制御するとともに、受光した受光出力信号を入力する。
制御部30は、CPU31を含んで構成されている。CPU31は、ROM、RAMなどの記憶手段が一体化された中央演算手段であり、記憶手段に記憶するプログラム、各種データに基づいて各種演算を実行可能としている。なお、図示しないが、この制御部30は、搬送手段の駆動ローラ42A〜42Dを制御し、識別対象となる紙幣Sの搬送に関する制御も行うこととしている。
このCPU31には、さらに発光素子14の照射光の発光を制御する駆動信号を出力するD/Aコンバータ32と、受光素子23の透過光を受信し、サンプル情報に変換するA/Dコンバータ33が設けられている。CPU31は、識別対象となった紙幣Sの判定(真偽判定、種別判定等)を行う。
図4(A)には、搬送路の幅方向における光センサ部10A〜10Eの断面図が示されている。図4(A)は、図1に示すA−A間でのYZ平面における断面図である。また、図5(B)は、図4(A)のB−B間でのZX平面における断面図であり、図5(C)は、図4(A)のC−C間でのZX平面における断面図である。
ここでは、1つの光センサ部10Bを例にとって説明を行う。光センサ部10Bは、発光素子14b、第1壁11、第2壁12、集光素子13b、受光素子15bを有して構成されている。第1壁11と第2壁12の間には、紙幣Sを搬送するための搬送路が形成されている。第1壁11と第2壁12は、光センサ部10Bで使用する光について光学的に透明な材料で形成されている。したがって、発光素子14bから射出された光源光は、第1壁11、第2壁12、集光素子13を透過して受光素子15bへと入射する光路を形成する。
また、第1壁11には、搬送路側に突起したリブ11a〜11fが形成されている。図5(A)、図5(C)のリブ11cの断面図から分かるようにリブ11a〜11fの表面は、球面形状を有している。リブ11a〜11fは、搬送路の高さを狭めることで、搬送路内を通過する紙幣Sの位置を規制する。光センサ部10A〜10Eは、リブ11a〜11fによって、位置が規制された状態の紙幣Sについて光学特性を検出することが可能となり、検出する光学特性の精度の向上を図ることが可能となっている。
また、リブ11a〜11fは、発光素子14bから射出された光源光に所定の強度分布を持たせる機能を有している。搬送路に対して突起したリブ11a〜11cは、集光機能を有する。したがって、発光素子14bから射出された光源光は、リブ11b、11cにて集光されることとなり、搬送路に照射する照射光に所定の強度分布を形成する。本発明における発光部は、照射光を形成する構成をいうものであり、第1実施形態における発光部は、発光素子14a〜14bと、リブ11a〜11fを有して構成される。搬送路と第2壁12を透過した光は、集光素子13bによって、受光素子15b上に集光される。本実施形態では、集光素子13a〜13eにフレネルレンズを使用している。光センサ部10A〜10Eの検出範囲の拡大を図った場合、例えば、曲率半径の小さい集光レンズを使用することで、短い焦点距離を実現することが可能である。しかしながら、集光レンズの厚さが大きくなるため、本実施形態のようにフレネルレンズを採用することが考えられる。集光素子13a〜13eにフレネルレンズを使用することで、広い検出範囲を確保すると共に、光センサ部10A〜10Eに必要な光路長を短くすることが可能となる。
しかしながら、図16で説明したようにフレネルレンズの周囲部分では、レンズ表面の段差によって集光性能が劣化することが知られている。したがって、フレネルレンズを使用する集光素子13a〜13eは、光軸中心位置の付近で高い強度を有するものの、光軸中心位置周囲の強度は低くなる。すなわち、集光素子13a〜13eの光軸中心位置周囲では、レンズ表面の段差による損失が大きい。
図6には、搬送路の幅方向における光センサ部10Bの拡大断面図が示されている。この図は、判定対象となる紙幣Sが通過しているときの様子を示した断面図である。発光素子14bから射出した光源光L1は、第1壁11を透過して、紙幣Sを照射する照射光L2となる。このとき、第1壁11に形成されているリブ11b、11cによって、搬送路の幅方向について所定の強度分布が付与される。具体的には、リブ11b、リブ11cの集光機能によって、集光素子13aと集光素子13bの隣接位置に集光(リブ11bによる)、もしくは、集光素子13bと集光素子13cの隣接位置に集光(リブ11cによる)される。よって、紙幣Sの位置での照射光L2は、図7(A)に示すように、集光素子13bの光軸中心位置D0の強度よりも、集光素子13bの光軸中心位置周囲の強度が大きくなる強度分布となる。
紙幣Sに照射された照射光L2は、紙幣Sを透過することで、紙幣Sの光学特性を含んだ透過光L3となる。透過光L3は第2壁12を透過した後、集光素子13bで受光素子15b上に集光される集光光L4となる。前述したように、フレネルレンズで構成された集光素子13bは、図7(B)に示すように不均一な光学特性を有している。したがって、フレネルレンズに対する入射位置によって検出する紙幣Sの光学特性に差が生じることになる。具体的には、集光素子13bの光軸中心位置では、高い強度からなる紙幣Sの光学特性を取得できるものの、光軸中心位置周囲で検出される紙幣Sの光学特性の強度は、低いものとなる。
第1実施形態では、リブ11b、11cを使用することで、照射光L2に図7(A)に示すような強度分布を持たせることとしている。このような照射光L2の強度分布によって、集光素子13bの不均一な特性をキャンセルし、集光素子13bを透過直後の集光光L4の強度分布が、搬送路の幅方向について略一定となるようにしている。図7(C)は、集光素子13bを透過した直後(集光素子13bのZ軸負の方向の面)の、集光光L4の強度分布を示した図である。なお、図7(C)は、紙幣Sが白紙等のように、一様な光学特性を有する場合、あるいは、紙幣Sを通過させていない状態である。このような場合、集光光L4の強度分布は、図7(A)に示す照射光L2の強度分布と、図7(B)に示す集光素子13bの光学特性を加算したものとなる。図7(C)に示す集光光L4の強度分布は、前述の図16に示す矩形状の理想値と近い強度分布となる。
図8は、第1実施形態について、複数の光センサ部10A〜10Eについて、搬送路の幅方向における照射光L2と集光光L4の強度分布を示した図である。複数の光センサ部10A〜10Eで形成される照射光L2と集光光L4の強度分布は、それぞれ、図7(A)の強度分布、図7(C)の強度分布を並べた形態となる。なお、図8に示すように、リブ11bは、光センサ部10Aと光センサ部10Bで共用されている。他のリブ11c〜11eについても同様であって、複数の光センサ部11B〜11Eで共用している。第1実施形態では、複数の光センサ部10A〜10Eを搬送路の幅方向に隣接させて配置しているため、搬送路の幅方向の全域にわたって、略一定な集光光L4の強度分布を実現している。すなわち、第1実施形態では、紙幣Sの略全域にわたって、均一に紙幣Sの光学特性を検出することが可能となっている。
図9は、第1実施形態の光センサ部10A〜10Eによる走査形態を示す図である。各光センサ部10A〜Eは、紙幣Sを横方向に走査し、各受光素子15a〜15eは、走査位置に基づくサンプル情報U(電圧値)を出力する。図9には、光センサ部10Aがあるタイミングで取得する1つのサンプル情報Uの範囲が四角形状の実線枠で示されている。紙幣Sの搬送に伴って、受光素子15a〜15eは、所定時間毎、あるいは、所定搬送量毎にサンプリングすることで、破線間隔分ずれた位置でサンプル情報Uを取得する。各光センサ部10A〜10Eは、紙幣Sの幅方向(図9の縦方向)において、互いに隣接したサンプル情報列R1〜R5を取得することが可能である。したがって、第1実施形態では、紙幣Sの広い範囲を判定のための特性として検出することが可能である。なお、図では各サンプル情報列R1〜R5中のサンプル情報Uは、紙幣の長さ方向(図9の横方向)に隣接して重複しているが、各サンプル情報U間を離間させた形態、あるいは、重複させた形態で取得することとしてもよい。
紙葉類に関する判定は、このように取得した各サンプル情報列R1〜R5に対して、各光センサ部10A〜10Eの位置について、予め記憶している基準データと比較することで行われる。
第1の実施形態の効果を確認するため、テスト用紙STを使用して紙葉類処理装置1の光学特性試験を行った。図10には、光学特性測定試験に使用するテスト用紙STの上面図が示されている。テスト用紙STの中央には、直角三角形の形状の孔ST1が形成されている。図に示す矢印の方向(左方向)に、テスト用紙STを紙葉類処理装置1に挿入する。テスト用紙STが搬送されるに従って、搬送路の幅方向(図10の縦方向)における孔ST1の開口量は少なくなっている。この光学特性試験では、光センサ部10A〜10Eの合計値について、紙葉類の搬送量と受光素子15b〜15eの信号強度の合計値の関係を計測した。
図11(A)は、第1壁11にリブを形成しない形態であり、図11(B)は、第1壁11において、集光素子13bの光軸中心位置にリブ11bを形成した形態である。そして、図11(C)は、本発明の第1実施形態に相当するものであり、所定の強度分布を有するようにリブ11b、11cを形成した形態である。各図の下方には、横軸に紙葉類の搬送量をとり、縦軸に受光素子15b〜15eの信号強度の合計値をとったグラフが示されている。図11(A)〜図11(C)において、孔ST1が通過開始することで、信号強度が増加し、孔ST1の通過にしたがって信号強度が減衰していく形状となっている。図10に示すように孔ST1の形状は、直角三角形であるため、テスト用紙STの搬送に伴い、搬送路の幅方向における孔ST1の幅は、線形に減衰する。したがって、受光素子15b〜15eの信号強度の合計値は、線形に減衰していくことが理想的である。
図11(A)から図11(C)の各グラフを見ると、孔ST1の通過時における線形性は、図11(C)が最も良好であり、図11(A)、図11(B)の順で劣化していることが分かる。図11(A)で線形特性が劣化した理由は、集光素子13a〜13eの光学特性の不均一性によって、孔ST1の斜辺による開口量の変化に追従できないことである。また、図11(B)でさらに線形特性が劣化している理由は、集光素子13a〜13eの光学特性の不均一性に、リブ11a〜11eによる集光機能が重畳したことで、孔ST1の斜辺による開口量の変化に追従できないことである。図11(C)に示す光学特性試験の試験結果から分かるように、本発明の第1実施形態では、孔ST1の開口量の変化に追従した高い線形性を実現し、光センサ部10Cの検出範囲内において、紙幣等の光学特性を一様に検出することが可能である。
図12は、本発明の実施形態に係る紙葉類処理装置1における判定処理を示したフロー図である。紙葉類処理装置1に対して紙幣Sが挿入されたことを検出すると、制御部30は、駆動ローラ42A〜42Dを回転駆動して、紙幣Sの搬送を開始する(S101)。そして、制御部30は、紙幣Sの搬送に伴って各光センサ部10A〜10Eから出力されるサンプル情報Uを受信し、CPU31内の記憶手段にサンプル情報列R1〜R5を記憶する取得処理を実行する(S102)。なお、紙幣Sの識別精度を向上させるため、各光センサ部10A〜10Eで取得したサンプル情報列、もしくは、光センサ部10A〜10E以外のセンサで取得したサンプル情報(S108)に基づいて他パターン識別処理(S200)を実行することとしてもよい。
本実施形態では、取得したサンプル情報Uと予めCPU31内のメモリに記憶している基準データとを比較し類似度を求める(S103)。比較の結果、取得した各サンプル情報と基準データと類似度が所定範囲内にあると判定された場合(S104:Yes)は、真札と判断する(S105)、所定範囲外にあると判定された場合(S104:No)は、真札でないと判断する(S106)。
(第2実施形態)
第1実施形態では、光源光を射出する光源部に、複数の発光素子14a〜14eを使用しているが、光源部には、各種形態を採用することが可能である。
図13〜図15には、第2実施形態における光センサ部15A〜15Eの構成が示されている。なお、図1、図2で説明した紙葉類処理装置1の構成や、図3で説明した制御構成は、第2実施形態においても同様である。本実施形態では、第1実施形態で使用した複数の発光素子14a〜14eに代え、導光部16を使用することとしている。図13は、搬送路の幅方向における光センサ部15A〜15Eの断面図を示したものである。第1実施形態では、照射光L2を形成する発光部として、発光素子14a〜14eと、第1壁11のリブ11a〜11fを使用していたが、第2実施形態では、発光部として、導光部16を使用している点において異なっている。
本実施形態の導光部16は、第1壁11の裏面に対向して配置された導光路161、導光路161の左右に配置された発光素子163R、163L、発光素子163R、163Lから射出された光を導光路161に導く光路変換部162R、162Lを備えて構成されている。発光素子163R、163Lは、LED等で構成され、Z軸負の方向に光源光を出射する。発光素子163R、163Lから出射された光は、光路変換部162R、162Lによって、導光路161内に導かれる。導光路161に導かれた光は、第1壁11側に照射光L2を出射する。
図14は、搬送路の幅方向における光センサ部10Bの拡大断面図である。本実施形態の導光路161は、内面に反射面163を有する導光管162にて構成されている。導光路161のYZ平面の断面図右側には、ZX平面における導光路161の断面図が示されている。発光素子163R、163Lから出射した光源光は、導光路161の内面で反射を繰り返し、第1壁11側から光源光L1として出射される。光源光L1は、第1壁11に形成されたリブ11b、11cを透過することで、第1実施形態と同様、所定の強度分布を有する照射光L2となって紙幣Sを照射する。紙幣Sを透過した後の透過光L3は、第2壁12、集光素子13bを透過して、集光光L4となり、受光素子15bに入射する。
図15には、第2実施形態の搬送路の幅方向における照射光、強度分布が、光センサ部10A〜10Eの構成に対応して示されている。第2実施形態の照射光L2の強度分布は、第1実施形態と同様、第1壁11に形成されたリブ11b、11cによって実現されるものであり、図8で説明した第1実施形態と同様の強度分布となっている。この照射光L2の強度分布に、図7(B)の集光素子13の光学特性が組み合わさることで、集光素子13bを透過直後の集光光L4の強度は、搬送路の幅方向について略一定となっている。したがって、第2実施形態においても、紙幣Sの略全域にわたって、均一に紙幣Sの光学特性を検出することが可能である。
なお、第1実施形態、第2実施形態では、所定の強度分布を実現するため、紙幣搬送路側に突起するリブ11a〜11fを使用することとしているが、第2実施形態では、導光路161を使用して、照射光L2に所定の強度分布を付与することとしてもよい。例えば、導光路161に設けられた反射面163のY軸方向の反射率を、Y軸の位置に応じて変更することで、導光路161から出射する光源光L1に所定の強度分布を付与することが考えられる。この場合、リブ11a〜11fを設けることなく、所定の強度分布を実現することが可能となる。なお、このような導光管162を使用した所定の強度分布の実現は、反射面163を使用した形態に限らず、導光管162の透過率を、Y軸の位置に応じて調整する等、各種形態を採用することが可能である。また、導光部16の構成も本実施形態の構成に限られるものではなく、各種構成を採用することが可能である。
1…紙葉類処理装置 14…発光素子
10A〜10E…光センサ部 15…受光素子群
12…第2壁 16…導光部
11a〜11f…リブ 161…導光路
111…発光孔 30…制御部
121…受光孔 31…CPU
13a〜13e…集光素子(フレネルレンズ) 32…D/Aコンバータ
14a〜14e…発光素子 33…A/Dコンバータ
15a〜15e…受光素子 34、36…通信I/F
162R、163L…光路変換部 42A〜42D…駆動ローラ
163R、163L…発光素子 43A〜43D…従動ローラ

Claims (4)

  1. 搬送手段と、光センサ部と、制御手段と、を備え、
    前記搬送部は、判定対象となる紙葉類を搬送路内で搬送し、
    前記光センサ部は、前記搬送路を通過する紙葉類に照射光を照射する発光部と、前記搬送路を通過する紙葉類を透過した照射光を集光するフレネルレンズと、前記フレネルレンズで集光された集光光を受光する受光部と、を有し、
    前記制御手段は、前記受光部の出力信号に基づいて、前記紙葉類の真偽判定を行い、
    前記照射光の前記搬送路の幅方向における強度分布は、前記集光部の光軸中心位置の強度よりも、前記集光部の光軸中心位置周囲の強度が大きい
    紙葉類識別装置。
  2. 前記照射光の前記強度分布と、前記搬送路の幅方向における前記フレネルレンズの集光特性を加算した場合、前記フレネルレンズを透過直後の前記集光光の強度は、前記搬送路の幅方向について略一定である
    請求項1に記載の紙葉類識別装置。
  3. 前記発光部は、
    光源光を射出する光源部と、
    前記光源部が射出する光源光の光路上に配置され、前記搬送路側に突起し、光を透過するリブを有し、
    前記光源光を前記リブを透過させることで、前記強度分布を有する前記照射光を生成する
    請求項1に記載の紙葉類識別装置。
  4. 前記光センサ部を複数有し、
    各前記光センサ部は、前記搬送路の幅方向について異なる位置に配置されている
    請求項1に記載の紙葉類識別装置。
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