JP2016034596A - 使い捨て着用物品の吸収層の製造方法 - Google Patents

使い捨て着用物品の吸収層の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的に簡易な製法によって吸液性コアに局所的に高密度領域を形成でき、かつ、着用時において、中央部を規則的に変形させて型崩れを防ぐことのできる吸収層の提供。【解決手段】吸収層15は、使い捨て着用物品10の前方域11側に位置する前方部15Aと、後方域12側に位置する後方部15Bと、前後方部15A,15B間に位置する中間部15Cとを有する。吸収層15の中間部15Cには、縦方向Yへ延びる第1中央凹溝44が形成されており、中央凹溝44の両側には、前後方部15A,15Bよりも高密度の領域47が形成されている。【選択図】図4

Description

この発明は、使い捨て着用物品の吸収層及びその製造方法に関し、より詳しくは、使い捨ておむつ、排泄トレーニングパンツ、失禁ブリーフ等の使い捨て着用物品に使用される、単数又は複数の吸液性コアを有する吸収層及びその製造方法に関する。
従来、使い捨て着用物品に使用された、単数又は複数の吸液性コアを含む吸収層は公知である。例えば、特許文献1には、着用物品の外形をなすシャーシと、シャーシの肌対向面において、クロッチ域から前後ウエスト域に延びる吸収層が開示されている。吸収層は、吸液性コアと、吸液性コアの非肌対向面においてそれを支持する一対のコア支持部材とを有する。
特許第4439165号公報
特許文献1に開示された吸収層では、クロッチ域において吸液性コアの非肌対向面に配置されたコア支持部材が、吸収性を有する形状保持が可能な材料で形成されているので、着用中に吸液性コアがよれたり形状が崩れたりするおそれはない。また、吸収層の中央部に位置するコア支持部材どうしの離間間隙には、中央股下弾性要素が配置されており、中央股下弾性要素の収縮力によって吸液性コアが着用者の身体に密着している。
このように、クロッチ域においてのみ吸液性コアの非肌対向面側、すなわち、下面側にコア支持部材を配置することによって、吸収層の剛性を局所的に変化させることができるが、吸液性コアの他に新たな部材が必要となり、材料コストの負担が生じるとともに、製造工程が複雑化するおそれがある。また、コア支持部材の位置する前後端部では、吸液性コアのみからなる部位と比較してその剛性値が高くなり、両者間には極端な剛性差が生じるため、吸液性コアの一部が折れ曲がり、その折曲部位が着用者の身体に当接して違和感を与えたり、体液漏れの原因となるおそれもある。
そこで、この発明では、比較的に簡易な製法によって吸収層に局所的に高密度領域を形成でき、かつ、使い捨て着用物品の着用時において、中央部を安定的に所要の形状に変形させて型崩れを防ぐことのできる吸収層及びその製造方法の提供を課題にしている。
本願の第1発明は、縦方向及びそれに直交する横方向と、前方域と、後方域とを有する使い捨て着用物品の吸収層に関する。
本願の第1発明は、縦方向及びそれに直交する横方向と、前方域と、後方域とを有する使い捨て着用物品の吸収層において、前記吸収層は、フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸液性コアを含み、前記前方域側に位置する前方部と、前記後方域側に位置する後方部と、前記前後方部間に位置する中間部とを有し、前記吸液性コアは、その全域において単位面積当たりの質量がほぼ一定であって、前記吸収層のうちの少なくとも前記中間部には、前記縦方向へ延びる中央凹溝が形成されており、前記中央凹溝の両側には、前記前後方部よりも高密度の領域が形成されていることを特徴とする。
本願の第2発明は、使い捨て着用物品の吸収層の製造方法であって、フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸収性材料を回転サクションドラムの外周面に設けられた中央に突起を有する凹状型に集積することによって、全体的にほぼ均一の厚さを有し、かつ、前後方部とそれらよりも幅狭の中間部とを有する吸液性コアを形成して、前記吸液性コアを搬送手段を介して機械方向へ搬送し、対向配置されたアンビルローラーの回転軸に向かって一定の力が負荷されるように設定されたプレスローラーを有するプレス工程において、前記吸液性コアを前記プレスローラーと前記アンビルローラーとの間に搬送してプレスすることによって、前記中間部に高密度領域を形成することを特徴とする前記製造方法。
本発明の1つ以上の実施の態様に係る使い捨て着用物品の吸収層及びその製造方法によれば、吸収層の中間部に位置する中央凹溝の両側に高密度領域が形成されているので、使い捨て着用物品のクロッチ域の中央部が着用者の身体に向かって凸曲するような形状を安定的に形成することができる。また、吸収層を構成する吸液性コアは、その全域の単位面積当たりの質量がほぼ一定の吸液性コアから構成されており、局所的に吸液性コアにおける単位面積当たりの質量を高くしたり、別の部材を取り付けることなどによって高密度領域を形成するものではないので、製造が比較的に容易であり、また、そのための資材コストは不要である。
本発明の第1実施形態に係る使い捨て着用物品の一例としての使い捨ておむつの斜視図。 おむつを展開した状態において、肌対向面から見た一部破断展開平面図。 おむつの分解斜視図。 吸収層の一部破断平面図。 図2のV−V線で示す断面図。 図2のVI−VI線で示す断面図。 第1吸液性コアの平面図。 着用状態における図5と同様の断面図。 吸収層の製造装置の概略図。 製造装置の第1プレスステーションの斜視図。 他の実施例における製造装置の斜視図。 製造装置の第2プレスステーションの斜視図。 第2実施形態における吸収層の平面図。 図13のXIV−XIV線断面図。 第3実施形態における吸収層の平面図。 第4実施形態における吸収層の平面図。 第5実施形態における吸収層の平面図。 図17のXVIII−XVIII線断面図。
<第1実施形態>
以下、この発明の使い捨て着用物品として、例えば使い捨ておむつ10を例に挙げて説明する。図1〜3を参照すると、おむつ10は、縦軸Pと平行の縦方向Y及びそれに直交する、横軸Qと平行の横方向Xを有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域(前方域)11と、後ウエスト域(後方域)12と、前後ウエスト域11,12の間に位置するクロッチ域13とを備えるシャーシ14と、シャーシ14の肌対向面に位置し、クロッチ域13から前後ウエスト域11,12へ延びる、吸収層15を有する吸液性構造体16とを含む。
おむつ10は、縦方向において対向する前後端部17,18と、縦軸Pに関して対称であって、互いに横方向Xにおいて対向する両側縁部19,20とを有する。両側縁部19,20は、着用者の大腿に沿ってフィットするようにクロッチ域13において凹曲状に形成され、クロッチ域13の中央部13Cは、前後ウエスト域11,12よりも幅狭となっている。前ウエスト域11の前側縁部11aと後ウエスト域12の後側縁部12aとは、互いに重なって縦方向Yへ断続的に延びるサイドシーム22によって連結されることによって、ウエスト開口23及び一対のレッグ開口24が形成されている。サイドシーム22では、公知の熱又は超音波下のエンボス加工によって融着されている。
シャーシ14は、前ウエスト域11の外面を形成する前アウターシート26と、後ウエスト域12の外面を形成する後アウターシート27と、前後アウターシート26,27の内面に位置するインナーシート28とを有する。インナーシート28は、前後アウターシート26,27とほぼ同形であって、それぞれと重なり合う前後方部28A,28Bと、前後方部28A,28B間においてそれらから内方へ凹曲する幅狭の中央部28Cとを有する。
前アウターシート26とインナーシート28の前方部28Aとの間には、横方向Xへ延びる複数条のストランド状又はストリング状の弾性材料からなる前ウエスト弾性要素30と前レッグ弾性要素31とが収縮可能に固定されている。同様に、後アウターシート27とインナーシート28の後方部28Bとの間には、横方向Xへ延びる複数条のストランド状又はストリング状の弾性材料からなる後ウエスト弾性要素32と後レッグ弾性要素33とが収縮可能に固定されている。前アウターシート26の前端縁26aと後アウターシート27の後端縁27aとは、それぞれ、内側へ折り曲げられ、インナーシート28の内面にホットメルト接着剤を介して接合されている。
前後アウターシート26,27とインナーシート28とは、それらの少なくとも一方に間欠的に塗布されたホットメルト接着剤を介して互いに接合されている。前後アウターシート26,27とインナーシート28とは、前後ウエスト弾性要素30,32のほぼ全周に塗布されたホットメルト接着剤を介してのみ互いに接合されていてもよい。
前後アウターシート26,27とインナーシート28とは、防漏性かつ透湿性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布、それらのラミネートシート等から形成することができ、例えば、不織布としては、質量が約10〜30g/m、好ましくは、約15〜20g/mのエアスルー繊維不織布やスパンボンド繊維不織布、ポイントボンド不織布等を用いることができる。
前ウエスト弾性要素30としては、太さが約600〜980dtex、好ましくは伸長倍率が約2.5〜4.0倍の複数条のストランド状又はストリング状の弾性材料を用いることができ、各弾性材料は、おむつ10の縦方向Yにおいて所与寸法離間して配設されている。前レッグ弾性要素31としては、前ウエスト域11の下端縁に沿って横方向Xへ延びる複数条の弾性材料を用いることができ、その各弾性材料は、太さが約600〜800dtexであって、伸長倍率が約1.5〜3.5倍である。
後ウエスト弾性要素32としては、太さが約600〜980dtex、好ましくは伸長倍率が約2.5〜4.0倍の複数条のストランド状又はストリング状の弾性材料を用いることができ、各弾性材料は、おむつ10の縦方向Yにおいて所与寸法離間して配設されている。同様に、後レッグ弾性要素33としては、後ウエスト域12の下端縁に沿って横軸Qに向かって凸曲状に延びる、太さが約600〜800dtexの3条のストリング状又はストランド状の弾性材料を用いることができる。後レッグ弾性要素33は、吸液性構造体16と重なる直状部分33aにおける伸長倍率が約0.5〜2.0倍、後側縁から直状部分33aの端部まで延びる傾斜部分33bの伸長倍率が約1.5〜3.0倍であることが好ましい。このように、後レッグ弾性要素33の一部が吸液性構造体16と交差することからその伸長応力によって吸液性構造体16を着用者の身体に密接させることができる。吸液性構造体16と交差する直状部分33aの伸長倍率が傾斜部分33bのそれよりも低く、このため、その伸長応力によって、徒に吸収層15に皺が形成されてその吸液性能が阻害されるおそれはない。なお、図1に示すとおり、前後ウエスト域11,12には、前後ウエスト弾性要素30,32が配設されていることによって、多数の小さな皺が形成されている。
吸液性構造体16は、第1及び第2吸液性コア34,35の上下2層構造を有する吸収層15と、吸収層15の上面に位置する身体側ライナ36と、吸収層15の下面に位置する難透液性又は不透液性のバックシート37とを含み、身体側ライナ36と吸収層15との間には、オプションとして後記中間シート38が配置されている。吸収層15は、前ウエスト域11側に位置する前方部15Aと、後ウエスト域12側に位置する後方部15Bと、前後方部15A,15B間に位置する中間部15Cとを有する。吸収層15の前方部15Aと後方部15Bとは、おむつ10のサイズによっては、前後ウエスト域11,12に位置してもよいし、吸収層15全体がクロッチ域13にのみ位置してもよい。
吸液性構造体16は、ホットメルト接着剤を介してインナーシート28の肌対向面に取り付けられ、かつ、縦方向Yへ延びる、中央に位置する弾性部材用のカバーシート39と、その両側に位置する防漏シート40a,40bとをさらに有する。バックシート37とカバーシート39との間には、縦方向Yへ延びる複数条のストランド状又はストリング状の弾性材料からなるクロッチ弾性要素41が配設されている。
一方、防漏シート40a,40bには、複数のストリング状又はストランド状の弾性材料からなるレッグ弾性要素42が固定されている。レッグ弾性要素42は、防漏シート40a,40bを折り返すことによって形成されたスリーブ43内に固定されている。スリーブ43は、おむつ10の着用時において、着用者の大腿に密接して排泄物の横漏れを防ぐガスケットカフとして機能する。
第1及び第2吸液性コア34,35は、吸収性材料、例えば、質量が約100〜500g/mのフラッフ木材パルプ等の吸収性繊維の集合体及び/または質量が約0〜500g/mの超吸収性ポリマー粒子(SAP)の集合体と、これにオプションとして混合された質量が約10〜30g/mの熱可塑性合成繊維(ステープルファイバー)とから形成されている。吸収層15は、その保形及び体液の拡散性を向上させるために、拡散性を有するティッシュペーパ(図示せず)によって被包されていてもよい。
身体側ライナ36は、親水性繊維又は親水処理された疎水性繊維不織布、多孔プラスチックフィルム、それらのラミネートシート等から形成することができ、例えば、不織布としては、質量が約17〜50g/m、好ましくは、約20〜35g/mであることが好ましく、エアスルー繊維不織布、スパンボンド繊維不織布、SMS不織布等を用いることができる。
バックシート37は、プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布、それらのラミネートシート等から形成することができ、例えば、プラスチックフィルムとしては、質量約17〜25g/mの透湿性ポリエチレンフィルム又は質量約15〜25g/mの非透湿性ポリエチレンフィルム等を用いることができる。
身体側ライナ36とバックシート37とは、吸収層15の周縁から外方へ延出しており、各シート36,37の少なくとも一方の内面に質量約4〜10g/mの範囲でスパイラル状に塗布されたホットメルト接着剤を介して互いに接合されている。
中間シート38は、親水性不織布、好ましくは身体側ライナ36よりも厚さ方向のクッション性に優れる繊維不織布等から形成することができ、縦方向Yの長さ寸法が身体側ライナ36のそれよりも小さく、身体側ライナ36とほぼ同様のシート材料から形成することができる。身体側ライナ36と吸収層15との間に、中間シート38が配置されていることによって、体液の拡散性を高めて吸収速度を速めることができるとともに、体液の逆戻りを防止することができる。
防漏シート40a,40bは、防漏性かつ透湿性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布、それらのラミネート等から形成することができ、例えば、不織布としては、質量が約10〜30g/m、好ましくは、約12〜18g/mのSMS繊維不織布やスパンボンド繊維不織布等を用いることができる。また、例えば、プラスチックフィルムとしては、質量約17〜25g/mの透湿性若しくは非透湿性のポリエチレンフィルムを用いることができる。
レッグ弾性要素42としては、太さが約500〜900dtex、好ましくは伸長倍率が約2.0〜4.0倍のストランド状又はストリング状の弾性材料を用いることができる。また、クロッチ弾性要素41は、太さが約400〜900dtexのストランド状又はストリング状の弾性材料であって、両側に2本ずつ位置する弾性材料の伸長倍率を約1.4〜2.0倍、中央に位置する複数の弾性材料の伸長倍率を約1.8〜2.5倍とすることが好ましい。なお、クロッチ弾性要素41とレッグ弾性要素42とは、複数の弾性材料ではなく、所定幅を有するリボン状の弾性シートで形成されていてもよい。
図4を参照すると、下層の第1吸液性コア34は、クロッチ域13の前側から前ウエスト域11に延びる前方部34Aと、クロッチ域13の後側から後ウエスト域13に延びる後方部34Bと、前後方部34A,34B間において縦方向Yへ延びる、それらよりも幅狭の中間部34Cとを有する。上層の第2吸液性コア35は、後ウエスト域12側に位置する後方部35Bと、前ウエスト域11側に位置する、後方部35Bよりも幅狭の前方部35Aと、前後方部35A,35B間に位置する中間部35Cを有する。また、第1吸液性コア34の中間部34Cには、縦方向Yへ延びる第1中央凹溝44と、第1中央凹溝44の両側に位置する幅狭部位45とが形成されている。
第1及び第2吸液性コア34,35は、互いに重ね合わされており、第2吸液性コア35は、第1吸液性コア34よりも縦方向Yの長さ寸法が小さく、第1吸液性コア34の前後方部34A,34Bの一部が第2吸液性コア35の前後方部35A,35Bよりも縦方向Yの外方へ延出している。一方、クロッチ域13の中央部13Cでは、第2吸液性コア35の一部が第1吸液性コア34の中間部34Cよりも横方向Xの外方へ延出しており、サイド延出部46が形成されている。吸収層15の中間部15Cにおける、第1吸液性コア34の中央凹溝44が位置する部分は、第1吸液性コア34の材料が存在してない若しくは存在しても他の領域に比して単位面積当たりの質量が小さく、第1吸液性コア34は、中央凹溝44によって折曲し易い。
中央凹溝44は、第2吸液性コア35に形成されていてもよいし、第1及び第2吸液性コア34,35の少なくとも一方に形成されていてもよい。さらに中央凹溝44は、これが前記コアを貫通する場合にはスリットであってもよい。
図2,5及び7を参照すると、クロッチ弾性要素41は、第1吸液性コア34の中央凹溝44と重なって配置されている。このため、クロッチ弾性要素41の収縮力によって第2吸液性コア35の中間部35Cを着用者の身体側に押圧さして体液を速やかに吸収させることができる。また、クロッチ域13の中央部13Cにおいて、第2吸液性コア35のサイド延出部46の近傍には、レッグ弾性要素42が配設されているので、スリーブ43から形成されたガスケットカフとともに第2吸液性コア35のサイド延出部46が立ち上がり、クロッチ域13の中央部13Cが着用者の身体に沿って凹曲してフィット性が向上するとともに、体液の横漏れを防止することができる。本実施形態に限らず、他の実施形態(1層から形成されている場合を含む)においてもクロッチ弾性要素41の少なくとも一部は、中央凹溝44と重なって位置していることが好ましい。
図7を参照すると、第1吸液性コア34は、中間部34Cの幅狭部位45に形成された高密度領域47と、前後方部34A,34Bに位置する低密度領域48と、第1中央凹溝44の前後端縁の近傍であって、高密度領域47と低密度領域48との間に位置する中密度領域49とを有する。各領域のうち高密度領域47が最も密度が高く、中密度領域49は低密度領域48よりも密度が高いことから、各領域の密度の相関関係は、高密度領域47>中密度領域49>低密度領域48となっている。
第1吸液性コア34の密度は、高密度領域47において約0.2〜0.6g/cm、中密度領域49において約0.13〜0.27g/cm、低密度領域48において約0.1〜0.2g/cmである。また、例えば、第1吸液性コア34として、質量約250g/mのフラッフ木材パルプと質量約150g/mの超吸収性ポリマー粒子とを混合したものを使用した場合には、第1吸液性コア34の厚さ寸法は、高密度領域47において約0.5〜2.3mm、好ましくは、約0.8〜2.0mm、中密度領域49において約1.2〜3.1mm、好ましくは、約1.5〜2.8mm、低密度領域48において約1.6〜4.0mm、好ましくは、約2.0〜3.6mmである。なお、後記の本発明効果を奏するために、高密度領域47の密度は、低密度領域48の密度の6倍以下、好ましくは、3倍以下である。
<第1吸液性コア34の厚さ寸法の測定方法>
第1吸液性コア34の高密度領域47、中密度領域49及び低密度領域48における厚さ寸法は、厚さ計(PEACOK DIGITAL THICKNESS GAUGE JA−257)を用いて測定した。具体的には、第1吸液性コア34をおむつ10から取り出して、各領域ごとにカットして測定サンプルとし、10gf/cmの荷重下で測定をした。
<第1吸液性コア34の密度測定>
おむつ10から第1吸液性コア34を取り出して、各領域47,48,49ごとに、まず、上記厚さ寸法の測定方法によって、各領域の厚さ(mm)を求める。次に、各領域の厚さ寸法計測部位ごとに縦方向Yの長さ約2.0cm×横方向Xの長さ約2.0cmの大きさにカットして測定サンプルとし、それらの質量(g)を測定した。上記厚さ計によって、各サンプルの厚さ寸法(mm)を求め、密度(g/cm)=質量(g)÷厚さ寸法(mm)÷面積(cm)×10の式に各測定値を代入して、各領域47,48,49の密度を算出した。
第1吸液性コア34は、質量約100〜500g/mの吸収性繊維と質量約0〜500g/mの公知の超吸収性ポリマー粒子とから形成された全体としてほぼ均一の厚さを有するものを後記の製造方法においてプレス加工することによって、密度と剛性の異なる各領域が形成されている。具体的には、扁平状の第1吸液性コア34をプレスローラーで均一にプレスすることによって、最も幅狭の幅狭部位45から前後方部34A,34Bに向かって次第に密度を低くすることができ、ほぼ均一な厚さを有する吸液性コア単一の積層体をプレスした場合において密度と剛性とが異なる領域を形成している。このように、第1吸液性コア34の中間部34Cを前後方部34A,34Bよりも幅狭にすることによって、高密度領域47を形成するためには、中間部34Cの幅狭部位45の横方向Xの幅寸法W2が前後方部34A,34B(低密度域48)の横方向Xの幅寸法の約20%以下、好ましくは、約13%以下の大きさであることが好ましい。なお、本実施形態では、前後方部34A,34Bから中間部35Cへ向かって次第に幅狭になることによって、漸次にその密度及び剛性が変化する態様を有しているが、中間部34Cに高密度領域47が形成される限りにおいて、中間部34Cが前後方部34A,34Bとほぼ同じ幅寸法を有し、かつ、中間部34Cに第1中央凹溝44を形成することによって、幅狭部位45に高密度領域47を形成してもよい。
図8を参照すると、第1吸液性コア34の幅狭部位45に高密度領域47が形成されていることによって、クロッチ域13の中央部13Cを断面視で略W字状に規則的に屈曲させることができ、第2吸液性コア35の中間部35Cを着用者の身体側へ押圧させることができる。すなわち、前述のとおり、第1吸液性コア34の中間部34Cに形成された中央凹溝44及びクロッチ弾性要素41は、第2吸液性コア35の中間部35Cを着用者の身体に向かって凸曲させ易くするためのものであるところ、第1吸液性コア34の幅狭部位45の剛性が比較的に低い場合には、クロッチ域13の中央部13Cが着用者の大腿間で挟圧されることによって、該部位がよれて折れ曲がり、クロッチ域13が不規則な形状に折曲されることがある。その結果、第2吸液性コア35の中間部35Cを着用者の身体に向かって十分に凸曲させることができないおそれがある。
しかし、本実施形態においては、第1吸液性コア34の幅狭部位45に高密度領域47が形成されているので、該部位がよれて折れ曲がることはなく、高密度領域47は、第2吸液性コア35の中間部35Cを着用者の身体に向かって凸曲させるための屈曲起点として作用する。このため、第2吸液性コア35のサイド延出部46は、レッグ弾性要素42の収縮によって立ち上げられるとともに、クロッチ域13は第1吸液性コア34の幅狭部位45の横方向X外方の部位で折れ曲がり、第2吸液性コア35の中間部35Cを確実かつ規則的に凸曲状に形成することができる。また、第1吸液性コア34全体が高密度領域47と同様の剛性を有する場合には、吸収層15の前後方部15A,15Bが比較的に硬くなり、着用者の身体から浮き上がったり不快感を与えたりするおそれがあるところ、本実施形態では、第1吸液性コア34の前後方部34A,34Bに低密度領域48が形成されていることから、第1及び第2吸液性コア34,35から形成される吸収層15の前後方部15A,15Bは、所要の柔軟性を有し、かかる不利益が生じるおそれはない。
また、第1吸液性コア34において、高密度領域47と低密度領域48とが隣接する場合には、急に剛性値が大きく変化するので、それらの領域の境界付近が屈曲して吸収層15に横方向Xへ延びる皺が形成されたりクロッチ域13が不規則な形状に折れ曲がったりするおそれがある。しかし、本実施形態の第1吸液性コア34は、高密度領域47が形成された中間部34Cから前後方部34A,34Bに向かって次第に剛性が変化するものであって、高密度領域47と低密度領域48との間には中密度領域49が形成されているので、その剛性値が緩やかに変化し、かかる不利益が生じるおそれもない。
再び、図7を参照すると、第1吸液性コア34の各種寸法について具体的に述べると、中間部34Cの中央凹溝44は、横方向Xの長さ寸法(幅寸法)W1が約3〜50mm、好ましくは、約25〜50mm、縦方向Yの長さ寸法L1が約100〜200mmである。高密度領域47は中央凹溝44の両側に形成されているので、その長さ寸法は中央凹溝44の長さ寸法と同等であるが、横方向Xの長さ寸法W2は、約5〜60mm、好ましくは、約10〜40mmである。第1吸液性コア34の中間部34Cの横方向Xの長さ寸法W3は、約45〜130mmである。なお、中央凹溝44の縦方向Yの長さ寸法L1が約100mm以下であると、第2吸液性コア35の中間部35Cを凸曲させ難くなるとともに、高密度領域47がその屈曲起点として十分に機能することができなくなるおそれがある。また、幅狭部位45の横方向Xの幅寸法W2が約10mm未満である場合には、高密度領域47が屈曲起点として十分に機能し難くなり、その幅寸法W2が約40mm以上の場合には、吸収層15の比較的に広い範囲が着用者の身体の動きに追従しなくなり違和感を与えるおそれがある。
本実施形態では、吸収層15は、第1吸液性コア34と第2吸液性コア35との2層構造を有するものであるが、クロッチ域13を規則的に略W字状に折曲できる限りにおいて、第1吸液性コア34のみから形成されていてもよいし、2層以上の吸液性コアから形成されていてもよい。また、第2吸液性コア35の外形状が第1吸液性コア34よりも大きいものであってもよいし、第1吸液性コア34が上層、第2吸液性コア35が下層であってもよい。また、第1吸液性コア34の第1中央凹溝44は、互いに縦軸Pに関して対称の一対の凹溝から形成されていてもよい。
図9を参照すると、既述の吸収層15の製造装置50の概要が示されており、これは、吸収性材料(M1)、すなわち、フラッフ木材パルプ及び超吸水性ポリマー粒子の混合又はそれらの一方から形成された第1吸液性コア34を成形すべき第1成形ステーション51と、同様に前記吸収性材料から第2吸液性コア35を成形する第2成形ステーション52と、第1吸液性コア34と第2吸液性コア35とを互いに積層する積層ステーション53とを含む。第1成形ステーション51は、第1回転サクションドラム56と、第1回転サクションドラム56の一部を覆うように配置された供給管54を備える前記吸収性材料(M1)の供給装置(図示せず)と、第1回転サクションドラム56の下方に位置する第1搬送ベルト(第1搬送手段)55とを含む。第2成形ステーション52は、第2回転サクションドラム57と、第2回転サクションドラム57の一部を覆うように配置された供給管58を備えた前記吸収性材料(M2)の供給装置(図示せず)と、第2回転サクションドラム57の下方に位置する第2搬送ベルト(第2搬送手段)59とを含む。第2搬送ベルト59は、第1搬送ベルト55の機械方向MDと逆の方向に移動している。後記のとおり、第1吸液性コア34が第1プレスステーション66でプレスされ、次いで、第2吸液性コア70が第2プレスステーション73でプレスされる。第1及び第2成形ステーション51,52の供給管54,58内には、フラッフ木材パルプ等とは別に、超吸水性ポリマー粒子のみを供給するための細状の管とそれらを混合するための手段(エア手段等)が設けられている。
まず、第1成形ステーション51において、前記吸収性材料(M1)が供給管54を通過して第1回転サクションドラム56の外周面に一定間隔で設けられた略砂時計形の凹状型60に集積され、第1吸液性コア34が形成される。凹状型60の中央部には、縦長の突起60aが位置しており、突起60aに対応する部位には前記吸収性材料が実質的に存在していないか若しくは僅かに存在しており、第1吸液性コア34の該突起60aと対応する部位には、図10に示すとおり、第1吸液性コア34の中央凹溝44が形成される。
次に、第1吸液性コア34は、第1回転サクションドラム56の下方に位置する、第1回転サクションドラム56とは逆方向に回転する受け渡しサクションローラー(搬送手段)64を介して、搬送速度約60〜130m/minのメッシュ状の第1搬送ベルト55上に受け渡されて、機械方向MDへ搬送される。なお、第1回転サクションドラム56の凹状型60の底部はメッシュ状であって、凹状型60と受け渡しサクションローラー64とはサクション装置(図示せず)によって負圧にされており、第1吸液性コア34の型崩れや前記吸収性材料の飛散を防止している。第1搬送ベルト55の下方には、複数のサクションボックス65が配置されており、それによって、第1吸液性コア34を保形した状態のまま搬送ベルト55上において機械方向MDに搬送することができる。第1回転サクションドラム56における凹状型60の全体の高さ及び深さはほぼ均一であって、第1搬送ベルト55に転写された第1吸液性コア34の単位面積当たりの質量および厚さは、ほぼ均一である。
次に、第1搬送ベルト55上の第1吸液性コア34は、第1プレスステーション66において、所要の曲率を有する、第1プレスローラー67とそれに対向配置された第1アンビルローラー68との間に導かれ、両ロール67,68によって挟圧される。第1プレスローラー67は、第1アンビルローラーの回転軸に向かって一定の力が負荷されるように設置されている。
図10を参照すると、第1プレスローラー67は、その自重と回転軸67aに取り付けたシリンダー(図示せず)によって、第1アンビルローラー68との間のクリアランスに搬送されたものに対して一定の力が作用するように設置されている。上記のとおり、ほぼ均一の厚さを有する第1吸液性コア34を第1プレスステーション66においてプレスする際に、第1吸液性コア34は略砂時計状を有し、かつ、中央凹溝44が形成されているので、その中央部に位置する幅狭部位45に最も高い圧力が加えられることとなり、他の領域に比して厚さ寸法が小さくなり、その密度および剛性が高くなる。第1プレスローラー67と第1アンビルローラー68とは、直径約250〜350mm、直交方向CDの幅寸法約400〜500mmであって、約0.5〜1.2mm離間した状態で互いに対向している。第1プレスローラー67と第1アンビルローラー68との間に形成されたクリアランスに約1.0〜5.0mmの厚さを有する第1吸液性コア34を圧接させた状態で通過させることによって、所定幅の線圧を第1吸液性コア34の直交方向CDに延びる各部位に加えることができる。線圧される部分の幅(機械方向MDにおける線圧幅)は、少なくとも第1吸液性コア34の中央部34Cの幅狭部位45の機械方向MDにおける長さ寸法よりも小さいものであり、第1吸液性コア34の圧接される面積の大きさに応じて、加えられる圧力が異なる。換言すると、最も圧接面積の小さい部分には最も大きな圧力が負荷されるといえ、第1吸液性コア34は、幅狭部位45から前後方部34A,34Bに向かって次第に幅広になる形状を有することから、中央部34Cから前後方部34A,34Bに向かって次第に密度と剛性とが低くなり、厚さ寸法は次第に大きくなっている。それにより、第1プレスステーション66を経た第1吸液性コア34には、前記のとおり、密度および剛性値が異なる高密度領域47、中密度領域49及び低密度領域48の各領域が形成される。
再び、図9を参照すると、第1プレスステーション66を通過した第1吸液性コア34の上面側には、第2成形ステーション52で成形された、第2吸液性コア35が積層される。第2吸液性コア35は、前記吸収性材料(M2)が供給管58を通過して第2回転サクションドラム57の外周面の凹状型71に集積されることによって形成される。第2吸液性コア35は、第2回転サクションドラム57の下方に位置する第2回転サクションドラム57とは逆方向に回転する受け渡しサクションローラー72を介して第2搬送ベルト59に供給される。第2搬送ベルト59に供給された第2吸液性コア35は機械方向MDと逆の方向へ移動し、第2プレスステーション73において平面が平滑な第2プレスローラー74とそれと対向して配置された第2アンビルローラー75によって挟圧される。次に、積層ステーション53において、第2吸液性コア35は、第2搬送ベルト59の下方に位置する、機械方向MDへ移動する第1搬送ベルト55上の第1吸液性コア34の上面に積層される。第2搬送ベルト59の駆動ローラー76は、第2吸液性コア35が第1吸液性コア34の中央部上に配置されるように、その周速度が調整されている。かかる工程を経ることによって、第1及び第2吸液性コア34,35の2層構造からなる吸収層15が形成される。図示していないが、吸収層15を形成した後に、それを液拡散性のティッシュ等から形成されたラップシートで被包する工程を設けることもできる。第1回転サクションドラム56及び第2回転サクションドラム57の複数の凹状型60,71は、各回転サクションドラムの周方向において離間しているが、それらが分離されておらず周方向において連続していてもよい。また、かかる第2吸液性コア35の形成工程は一例であって、第2搬送ベルト59を設けず、第1搬送ベルト55上に受け渡しローラー72を配置して直接に第2吸液性コア35を第1吸液性コア34の上面に積層してもよい。
図11を参照すると、本実施例における吸収層15の製造装置50では、第1プレスステーション66の下流側の直後に第3プレスステーション79が設けられており、第1プレスステーション66を通過した第1吸液性コア34が、第3プレスステーション79においてさらにプレスされる。図12に示すとおり、第3プレスステーション79は、第3プレスローラー80と、それに対向配置された第3アンビルローラー81とを有し、第3プレスローラー80の外周面の直交方向CDにおける略中央部には、矩形の突出部82が設けられている。第3プレスステーション79では、第3プレスローラー80の突出部82が、第1プレスステーション66においてプレスされた第1吸液性コア34の中間部34Cのみをプレスするように設計、制御されており、他の領域はプレスされない。このように、本製造工程においては、第3プレスステーション79において第1吸液性コア34の中間部34Cのみを局所的にプレスするので、第3プレスステーション79を経た第1吸液性コア34において、その高密度領域47の密度と剛性とを他の領域に比してさらに高くすることができる。各プレスステーション(プレス工程)において、第1吸液性コア34及び/または第2吸液性コア35を他のプレスローラーによって複数回に分けてプレスしてもよい。その場合には、各プレスローラーによって負荷される圧力を下げたり、プレスローラーとそれと対向するアンビルローラーとの間に形成されたクリアランスを次第に小さくすることができ、資材の詰まりを生じることなく搬送速度を上げることができる。
<第2実施形態>
図13を参照して、第1実施形態と相違する点についてのみ以下に説明する。
本実施形態においては、吸収層15は、下層の第1吸液性コア34と上層の第2吸液性コア35とから形成される2層構造であって、第2吸液性コア35には、その中央部において縦方向Yへ延びる細長の中央凹溝83と、一対のサイド凹溝84が形成されている。また、本実施形態の吸収層15は、前記製造方法以外に、その製造工程において、第1吸液性コア34の上面に第2吸液性コア35が重ねられた状態でプレスすることによって、高密度領域85と、低密度領域86および中密度領域87とを形成することができる。第1吸液性コア34と第2吸液性コア35とが重ねられた領域は、第1吸液性コア34のみの部分と第2吸液性コア35のみの部分よりも吸液性コアの質量が高くなるので、プレスローラーでプレスされたときに、前者は後者よりも高密度かつ高剛性となる。また、第1吸液性コア34と第2吸液性コア35が重ねられた領域のうち、第2吸液性コア35の中央凹溝83とサイド凹溝84、第1吸液性コア34の中央凹溝44とが位置する中央部15Cは、他の部位に比して第1プレスローラー67との圧接幅(又は圧接面積)が小さくなるので、より高密度かつ高剛性となる。これにより、吸収層15において、高密度領域85、中密度領域87及び低密度領域86を形成することができる。
図14を参照すると、第2吸液性コア35に第2中央凹溝83とサイド凹溝84とが形成されている場合には、中央の凸曲部位89が第2中央凹溝83を起点として折れ曲がり易くなるとともに、また、第2吸液性コア35のサイド延出部46は剛性の境界となるサイド凹溝84を屈曲起点として折れ曲がり易くなり、クロッチ域13の中央部13Cをより確実かつ規則的に略W字形状に折曲させることができる。なお、かかる効果を奏する限りにおいて、第2吸液性コア35の第2中央凹溝83とサイド凹溝84とのうちの少なくとも一方のみが形成されていればよいし、また、第1吸液性コア34が上層、第2吸液性コア35が下層であってもよい。
<第3実施形態>
図15を参照して、以下において、第1実施形態と相違する点についてのみ説明する。本実施形態においては、吸収層15は、下層の第1吸液性コア34と上層の第2吸液性コア35とからなる2層構造であって、第1吸液性コア34には、その中央部において縦方向Yへ延びる一対の凹溝44a,44bからなる中央凹溝44が形成されている。吸収層15は、その中央部において凹溝44a,44bの横方向Xにおける両側及びその間に位置する、第2吸液性コア35と第1吸液性コア34とが重なり合う高剛性部88を有する。また、本実施形態の吸収層15は、前記製造方法以外に、その製造工程において、第1吸液性コア34の上面に第2吸液性コア35が重ねられた状態でそれらが同時にプレスされることによって、高密度領域85と、低密度領域86および中密度領域87を形成することができる。かかる態様では、凹溝44a,44b及び/又は高剛性部88の両側縁部位を屈曲起点として折れ曲がり易くなり、クロッチ域13の中央部13Cをより確実かつ規則的に略W字形状に折曲させることができる。
<第4実施形態>
図16を参照して、以下において、第1実施形態と相違する点についてのみ説明する。本実施形態においては、吸収層15は、下層の第1吸液性コア34と上層の第2吸液性コア35とからなる2層構造であって、第1吸液性コア34の第1中央凹溝44は、その中央部において縦方向Yへ延びる幅広凹溝44aと、凹溝44aよりも幅狭であってその両側に位置する幅狭凹溝44b,44cとから形成されている。第2吸液性コア35は、中央部から前方部15A側の部位が後方部15Bの部位よりも幅狭になっており、幅狭凹溝44b,44cは第2吸液性コア35の両側縁の外方に位置する。吸収層15は、その中央部において幅狭凹溝44b,44cと幅広凹溝44aとの間において第2吸液性コア35と第1吸液性コア34とが重なって形成された高剛性部88を有する。また、本実施形態の吸収層15は、前記製造方法の他に、その製造工程において、第1吸液性コア34の上面に第2吸液性コア35が重ねられた状態でプレスすることによって、高密度領域85と、低密度領域86および中密度領域87とを形成することができる。かかる態様では、凹溝44a,44b及び44c又は高剛性部88の両側縁部位を屈曲起点として折れ曲がり易くなり、クロッチ域13の中央部13Cをより確実かつ規則的に略W字形状に折曲させることができる。かかる効果を有する限りにおいて、幅狭凹溝44b,44cの一部が第2吸液性コア35の両側縁と重なる位置に設けられていてもよい。
<第5実施形態>
図17を参照して、以下において、第1実施形態と相違する点についてのみ説明する。本実施形態の吸収層15では、単一の吸液性コアのみから形成されており、その外形状は第1実施形態における第1吸液性コア34と第2吸液性コア35とを重ね合わせた状態におけるそれと同様であって、その中間部15Cにおいて縦方向Yへ延びる中央凹溝90を有する。吸収層15は、その中央部15Cから前後方部15A,15Bに向かって横方向Xの長さ寸法が大きく変化するものではないが、中間部15Cに中央凹溝90が形成されていることによって幅狭部位91が画成されている。
図17及び18を参照すると、幅狭部位91は、他の部位に比して吸液性コアの質量が高く、厚さ寸法が大きくて嵩高となっており、中央部15Cから前後端部15A,15Bにむかって次第に質量が小さくなり、厚さ寸法が小さくなっている。よって、中央部15Cから前後端部15A,15Bに向かって剛性値が徐々に変化しており、吸収層15には、高密度領域92、中密度領域93及び低密度領域94が形成されている。
おむつ10を構成する各構成部材には、特に明記されていない限りにおいて、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の分野において通常用いられている、各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、本明細書及び特許請求の範囲において使用されている「第1」、「第2」及び「第3」の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いている。
以上に記載した第1発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
縦方向及びそれに直交する横方向と、前方域と、後方域とを有する使い捨ておむつの吸収層において、前記吸収層は、木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成され吸液性コアと、前記前方域側に位置する前方部と、前記後方域側に位置する後方部と、前記前後方部間に位置する中間部とを有し、前記吸液性コアは、その全域において単位面積当たりの質量がほぼ一定であって、
前記吸収層のうちの少なくとも前記中間部には、前記縦方向へ延びる中央凹溝が形成されており、前記中央凹溝の両側には、前記前後方部よりも高密度の領域が形成されていることを特徴とする前記吸収層。
上記段落0059に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
(1)前記中間部は、前記前後方部よりも幅狭である。
(2)前記前後方部から前記中間部に向かって次第に幅狭となる形状を有しており、前記前後方部から前記中間部に向かって次第に密度が高くなっており、前記中間部に位置する高密度領域と、前記前後方部に位置する低密度領域と、前記高密度領域と前記低密度領域との間に位置する中密度領域とが形成されている。
(3)前記中央凹溝は、前記縦方向へ延びる一対の凹溝から形成されている。
(4)第1吸液性コアと、前記第1吸液性コアの上層または下層の第2吸液性コアとをさらに含み、前記第1吸液性コアは、前記前方域側に位置する前方部と、前記後方域側に位置する後方部と、前記前後方部間に位置する中間部とを有し、
前記第1吸液性コアの中間部には、前記縦方向へ延びる中央凹溝が形成されており、前記中央凹溝の両側には、前記前後方部よりも高密度の領域が形成されている。
(5)前記第1及び第2吸液性コアは、その全域において単位面積当たりの質量がほぼ一定である。
(6)前記第2吸液性コアは、前記第1吸液性コアよりも前記縦方向の寸法が小さく、かつ、前記第1吸液性コアの前記中間部と重なり合う前記第2吸液性コアの中間部は、前記第1吸液性コアの前記中間部よりも幅広である。
(7)前記第2吸液性コアの前記中間部には、前記縦方向へ延びる中央凹溝が形成されている。
(8)前記第2吸液性コアの前記中間部には、前記第1吸液性コアの前記第1中央凹溝の前記横方向の両側において前記縦方向へ延びるサイド凹溝が形成されている。
(9)前記第1吸液性コアの前記中央凹溝は、前記縦方向へ延びる一対の凹溝から形成されている。
(10)前記第2吸液性コアは、前記第1吸液性コアよりも前記縦方向の寸法が小さく、かつ、前記第1吸液性コアの前記中間部と重なり合う前記第2吸液性コアの中間部は、前記第1吸液性コアの前記中間部よりも幅狭であって、前記第1吸液性コアの前記中央凹溝は、前記縦方向へ延びる幅広凹溝と前記幅広凹溝の両側に位置する幅狭凹溝とを有し、前記幅狭凹溝が前記第2吸液性コアの両側縁の前記横方向の外方に位置する。
(11)前記縦方向へ延びるクロッチ弾性要素の少なくとも一部が、前記中央凹溝と重なるように配置されている。
以上に記載した本願の第2発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
使い捨て着用物品の吸収層の製造方法であって、
フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸収性材料を回転サクションドラムの外周面に設けられた中央に突起を有する凹状型に集積することによって、全体的にほぼ均一の厚さを有し、かつ、前後方部とそれらよりも幅狭の中間部とを有する吸液性コアを形成して、前記吸液性コアを搬送手段を介して機械方向へ搬送し、対向配置されたアンビルローラーの回転軸に向かって一定の力が負荷されるように設定されたプレスローラーを有するプレス工程において、前記吸液性コアを前記プレスローラーと前記アンビルローラーとの間に搬送してプレスすることによって、前記中間部に高密度領域を形成することを特徴とする前記製造方法。
上記段落0062に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
(1)フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸収性材料を第2の回転サクションドラムの外周面に設けられた凹状型に集積することによって、全体的にほぼ均一の厚さを有する第2の吸液性コアを形成し、前記第2の吸液性コアを第2の搬送手段を介して搬送し、第2のプレスローラーとそれと対向配置された第2のアンビルローラーを有する第2のプレス工程において前記第2の吸液性コア全体をプレスして前記搬送手段によって搬送された前記吸液性コアに前記第2の吸液性コアを重ね合わせることによって前記吸収層を形成する。
(2)前記プレス工程の前記機械方向の下流側に、外周面の前記機械方向と直交する方向の中央部に突出部が形成された第3のプレスローラーと、前記第3のプレスローラーと対向配置された第3のアンビルローラーとからなる第3のプレス工程を設け、前記第3のプレスローラーの周速度を前記搬送手段の搬送速度に同期させることによって、前記第3のプレスローラーの前記突出部で前記吸液性コアの前記中間部のみを圧接する。
10 使い捨て着用物品(使い捨ておむつ)
11 前方域(前ウエスト域)
12 後方域(後ウエスト域)
15 吸収層
15A 前方部
15B 後方部
15C 中間部
34 第1吸液性コア
34A 前方部
34B 後方部
34C 中間部
35 第2吸液性コア
35A 前方部
35B 後方部
35C 中間部
41 クロッチ弾性要素
44 中央凹溝
47 高密度領域
48 低密度領域
49 中密度領域
55 搬送ベルト(搬送手段)
56 回転サクションドラム
57 第2回転サクションドラム
59 第2搬送ベルト(第2搬送手段)
60 凹状型
60a 突起
66 プレスステーション(プレス工程)
67 プレスローラー
68 アンビルローラー
71 凹状型
73 第2プレスステーション(第2のプレス工程)
79 第3プレスステーション
80 第3プレスローラー(第3のプレス工程)
81 第3アンビルローラー
82 突出部
83 中央凹溝
84 サイド凹溝
本発明は、使い捨て着用物品の吸収層の製造方法であって、
フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸収性材料を回転サクションドラムの外周面に設けられた中央に突起を有する凹状型に集積することによって、全体的にほぼ均一の厚さを有し、かつ、前後方部とそれらよりも幅狭の中間部とを有する吸液性コアを形成して、前記吸液性コアを搬送手段を介して機械方向へ搬送し、対向配置されたアンビルローラーの回転軸に向かって一定の力が負荷されるように設定されたプレスローラーを有するプレス工程において、前記吸液性コアを前記プレスローラーと前記アンビルローラーとの間に搬送してプレスすることによって、前記中間部に高密度領域を形成し、
フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸収性材料を第2の回転サクションドラムの外周面に設けられた凹状型に集積することによって、全体的にほぼ均一の厚さを有する第2の吸液性コアを形成し、前記第2の吸液性コアを第2の搬送手段を介して搬送し、第2のプレスローラーとそれと対向配置された第2のアンビルローラーを有する第2のプレス工程において前記第2の吸液性コア全体をプレスして前記搬送手段によって搬送された前記吸液性コアに前記第2の吸液性コアを重ね合わせることによって前記吸収層を形成する
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
使い捨て着用物品の吸収層の製造方法であって、
フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸収性材料を回転サクションドラムの外周面に設けられた中央に突起を有する凹状型に集積することによって、全体的にほぼ均一の厚さを有し、かつ、前後方部とそれらよりも幅狭の中間部とを有する吸液性コアを形成して、前記吸液性コアを搬送手段を介して機械方向へ搬送し、対向配置されたアンビルローラーの回転軸に向かって一定の力が負荷されるように設定されたプレスローラーを有するプレス工程において、前記吸液性コアを前記プレスローラーと前記アンビルローラーとの間に搬送してプレスすることによって、前記中間部に高密度領域を形成し、フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸収性材料を第2の回転サクションドラムの外周面に設けられた凹状型に集積することによって、全体的にほぼ均一の厚さを有する第2の吸液性コアを形成し、前記第2の吸液性コアを第2の搬送手段を介して搬送し、第2のプレスローラーとそれと対向配置された第2のアンビルローラーを有する第2のプレス工程において前記第2の吸液性コア全体をプレスして前記搬送手段によって搬送された前記吸液性コアに前記第2の吸液性コアを重ね合わせることによって前記吸収層を形成する。
上記段落0062に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
)前記プレス工程の前記機械方向の下流側に、外周面の前記機械方向と直交する方向の中央部に突出部が形成された第3のプレスローラーと、前記第3のプレスローラーと対向配置された第3のアンビルローラーとからなる第3のプレス工程を設け、前記第3のプレスローラーの周速度を前記搬送手段の搬送速度に同期させることによって、前記第3のプレスローラーの前記突出部で前記吸液性コアの前記中間部のみを圧接する。

Claims (15)

  1. 縦方向及びそれに直交する横方向と、前方域と、後方域とを有する使い捨て着用物品の吸収層において、
    前記吸収層は、フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸液性コアを含み、前記前方域側に位置する前方部と、前記後方域側に位置する後方部と、前記前後方部間に位置する中間部とを有し、
    前記吸液性コアは、その全域において単位面積当たりの質量がほぼ一定であって、
    前記吸収層のうちの少なくとも前記中間部には、前記縦方向へ延びる中央凹溝が形成されており、
    前記中央凹溝の両側には、前記前後方部よりも高密度の領域が形成されていることを特徴とする前記吸収層。
  2. 前記中間部は、前記前後方部よりも幅狭である請求項1に記載の吸収層。
  3. 前記前後方部から前記中間部に向かって次第に幅狭となる形状を有しており、前記前後方部から前記中間部に向かって次第に密度が高くなっており、前記中間部に位置する高密度領域と、前記前後方部に位置する低密度領域と、前記高密度領域と前記低密度領域との間に位置する中密度領域とが形成されている請求項1又は2に記載の吸収層。
  4. 前記中央凹溝は、前記縦方向へ延びる一対の凹溝から形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の吸収層。
  5. 第1吸液性コアと、前記第1吸液性コアの上層または下層の第2吸液性コアとをさらに含み、前記第1吸液性コアは、前記前方域側に位置する前方部と、前記後方域側に位置する後方部と、前記前後方部間に位置する中間部とを有し、
    前記第1吸液性コアの中間部には、前記縦方向へ延びる中央凹溝が形成されており、前記中央凹溝の両側には、前記前後方部よりも高密度の領域が形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の吸収層。
  6. 前記第1及び第2吸液性コアは、その全域において単位面積当たりの質量がほぼ一定である請求項5記載の吸収層。
  7. 前記第2吸液性コアは、前記第1吸液性コアよりも前記縦方向の寸法が小さく、かつ、前記第1吸液性コアの前記中間部と重なり合う前記第2吸液性コアの中間部は、前記第1吸液性コアの前記中間部よりも幅広である請求項5又は6に記載の吸収層。
  8. 前記第2吸液性コアの前記中間部には、前記縦方向へ延びる中央凹溝が形成されている請求項5〜7のいずれかに記載の吸収層。
  9. 前記第2吸液性コアの前記中間部には、前記第1吸液性コアの前記中央凹溝の前記横方向の両側において前記縦方向へ延びるサイド凹溝が形成されている請求項8に記載の吸収層。
  10. 前記第1吸液性コアの前記中央凹溝は、前記縦方向へ延びる一対の凹溝から形成されている請求項5〜9のいずれかに記載の吸収層。
  11. 前記第2吸液性コアは、前記第1吸液性コアよりも前記縦方向の寸法が小さく、かつ、前記第1吸液性コアの前記中間部と重なり合う前記第2吸液性コアの中間部は、前記第1吸液性コアの前記中間部よりも幅狭であって、前記第1吸液性コアの前記中央凹溝は、前記縦方向へ延びる幅広凹溝と前記幅広凹溝の両側に位置する幅狭凹溝とを有し、前記幅狭凹溝が前記第2吸液性コアの両側縁の前記横方向の外方に位置する請求項5〜10のいずれかに記載の吸収層。
  12. 前記縦方向へ延びるクロッチ弾性要素の少なくとも一部が、前記中央凹溝と重なるように配置されている請求項1〜11のいずれかに記載の吸収層。
  13. 使い捨て着用物品の吸収層の製造方法であって、
    フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸収性材料を回転サクションドラムの外周面に設けられた中央に突起を有する凹状型に集積することによって、全体的にほぼ均一の厚さを有し、かつ、前後方部とそれらよりも幅狭の中間部とを有する吸液性コアを形成して、前記吸液性コアを搬送手段を介して機械方向へ搬送し、対向配置されたアンビルローラーの回転軸に向かって一定の力が負荷されるように設定されたプレスローラーを有するプレス工程において、前記吸液性コアを前記プレスローラーと前記アンビルローラーとの間に搬送してプレスすることによって、前記中間部に高密度領域を形成することを特徴とする前記製造方法。
  14. フラッフ木材パルプ及び超吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方から形成された吸収性材料を第2の回転サクションドラムの外周面に設けられた凹状型に集積することによって、全体的にほぼ均一の厚さを有する第2の吸液性コアを形成し、前記第2の吸液性コアを第2の搬送手段を介して搬送し、第2のプレスローラーとそれと対向配置された第2のアンビルローラーを有する第2のプレス工程において前記第2の吸液性コア全体をプレスして前記搬送手段によって搬送された前記吸液性コアに前記第2の吸液性コアを重ね合わせることによって前記吸収層を形成する請求項13に記載の製造方法。
  15. 前記プレス工程の前記機械方向の下流側に、外周面の前記機械方向と直交する方向の中央部に突出部が形成された第3のプレスローラーと、前記第3のプレスローラーと対向配置された第3のアンビルローラーとからなる第3のプレス工程を設け、前記第3のプレスローラーの周速度を前記搬送手段の搬送速度に同期させることによって、前記第3のプレスローラーの前記突出部で前記吸液性コアの前記中間部のみを圧接する請求項13又は14に記載の製造方法。
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