JP2016034453A - 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置用の傾斜磁場電源ユニット - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置用の傾斜磁場電源ユニット Download PDF

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【課題】より簡易かつ適切なタイミングで必要な電流を傾斜磁場コイルに出力することが可能な磁気共鳴イメージング装置を提供することである。【解決手段】実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、データ収集系とデータ処理系とを備える。データ収集系は、被検体から磁気共鳴信号を収集する。データ処理系は、前記磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像データを生成する。前記データ収集系は、傾斜磁場コイルユニット、第1の増幅器及び第2の増幅器を有する。傾斜磁場コイルユニットは、前記被検体に傾斜磁場を印加する。第1の増幅器は、電流を増幅して前記傾斜磁場コイルユニットに出力する。第2の増幅器は、スイッチの切換によって前記傾斜磁場コイルユニットに接続されている場合に電流を増幅して前記傾斜磁場コイルユニットに出力する。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング(MRI: Magnetic Resonance Imaging)装置及び磁気共鳴イメージング装置用の傾斜磁場電源ユニットに関する。
MRI装置は、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF: radio frequency)信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴(MR: magnetic resonance)信号から画像を再構成する画像診断装置である。
MRI装置では、より高い強度の傾斜磁場を印加できるようにすることが望まれる。そのためには、傾斜磁場を印加するための傾斜磁場コイルに電流を供給する傾斜磁場電源から、より大きな電流を出力できるようにすることが重要となる。特に、MRI装置における撮像法の1つとして知られているエコープラナーイメージング (EPI: Echo Planer Imaging)法等により高速撮像を実行する際には、傾斜磁場電源にmsオーダーの短い時間で大きな電流を出力することが求められる。
そこで、従来の傾斜磁場電源には、電流出力を増幅させるために高性能かつ大規模な増幅器(アンプ)が搭載されている。
特開2001−286454号公報
本発明は、より簡易かつ適切なタイミングで必要な電流を傾斜磁場コイルに出力することが可能な磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置用の傾斜磁場電源ユニットを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、データ収集系とデータ処理系とを備える。データ収集系は、被検体から磁気共鳴信号を収集する。データ処理系は、前記磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像データを生成する。前記データ収集系は、傾斜磁場コイルユニット、第1の増幅器及び第2の増幅器を有する。傾斜磁場コイルユニットは、前記被検体に傾斜磁場を印加する。第1の増幅器は、電流を増幅して前記傾斜磁場コイルユニットに出力する。第2の増幅器は、スイッチの切換によって前記傾斜磁場コイルユニットに接続されている場合に電流を増幅して前記傾斜磁場コイルユニットに出力する。
また、本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置用の傾斜磁場電源ユニットは、第1の増幅器と第2の増幅器とを備える。第1の増幅器は、被検体に傾斜磁場を印加するための傾斜磁場コイルユニットに電流を増幅して出力する。第2の増幅器は、スイッチの切換によって前記傾斜磁場コイルユニットに接続されている場合に前記傾斜磁場コイルユニットに電流を増幅して出力する。
本発明の第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成図。 図1に示す傾斜磁場コイルユニット、傾斜磁場電源ユニット及びコンピュータの詳細構成及び詳細機能を示す機能ブロック図。 図2に示す傾斜磁場電源ユニットの詳細構成例を示す図。 図3に示す傾斜磁場電源ユニットの各チャンネルX ch, Y ch, Z chにおける電流Ix, Iy, Izの増幅制御を示すブロック線図。 図4に示すブロック線図の増幅ゲインAを構成する電流増幅系の内部構成を示す図。 図3に示す傾斜磁場電源ユニットにおける第2の増幅器の接続状態に応じた出力電流を示す模式図。 図5に示すスイッチの切換制御を電流Ix, Iy, Izの制御値に基づいて行う方法を説明する図。 図2に示す傾斜磁場電源出力制御部における傾斜磁場電源ユニットへの電流の制御値の出力のアボート制御の流れの一例を示すフローチャート。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置の動作を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置に備えられる傾斜磁場電源ユニットの詳細構成例を示す図。
本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成図である。
磁気共鳴イメージング装置20は、静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石21、この静磁場用磁石21の内側に設けられたシムコイル22、傾斜磁場コイルユニット23及びRFコイル24を備えている。
また、磁気共鳴イメージング装置20には、制御系25が備えられる。制御系25は、静磁場電源26、傾斜磁場電源ユニット27、シムコイル電源28、送信器29、受信器30、シーケンスコントローラ31及びコンピュータ32を具備している。制御系25の傾斜磁場電源ユニット27は、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27y及びZ軸傾斜磁場電源27zで構成される。また、コンピュータ32には、入力装置33、表示装置34、演算装置35及び記憶装置36が備えられる。
静磁場用磁石21は静磁場電源26と接続され、静磁場電源26から供給された電流により撮像領域に静磁場を形成させる機能を有する。尚、静磁場用磁石21は超伝導コイルで構成される場合が多く、励磁の際に静磁場電源26と接続されて電流が供給されるが、一旦励磁された後は非接続状態とされるのが一般的である。また、静磁場用磁石21を永久磁石で構成し、静磁場電源26が設けられない場合もある。
また、静磁場用磁石21の内側には、同軸上に筒状のシムコイル22が設けられる。シムコイル22はシムコイル電源28と接続され、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて静磁場が均一化されるように構成される。
傾斜磁場コイルユニット23は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zで構成され、静磁場用磁石21の内側において筒状に形成される。傾斜磁場コイルユニット23の内側には寝台37が設けられて撮像領域とされ、寝台37には被検体Pがセットされる。RFコイル24にはガントリに内蔵されたRF信号の送受信用の全身用コイル(WBC: whole body coil)や寝台37や被検体P近傍に設けられるRF信号の受信用の局所コイルなどがある。
また、傾斜磁場コイルユニット23は、傾斜磁場電源ユニット27と接続される。傾斜磁場コイルユニット23のX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zはそれぞれ、傾斜磁場電源ユニット27のX軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27y及びZ軸傾斜磁場電源27zと接続される。
そして、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27y及びZ軸傾斜磁場電源27zからそれぞれX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zに供給された電流により、撮像領域にそれぞれX軸方向の傾斜磁場Gx、Y軸方向の傾斜磁場Gy、Z軸方向の傾斜磁場Gzを形成することができるように構成される。
RFコイル24は、送信器29及び受信器30の少なくとも一方と接続される。送信用のRFコイル24は、送信器29からRF信号を受けて被検体Pに送信する機能を有し、受信用のRFコイル24は、被検体P内部の原子核スピンのRF信号による励起に伴って発生したMR信号を受信して受信器30に与える機能を有する。
一方、制御系25のシーケンスコントローラ31は、傾斜磁場電源ユニット27、送信器29及び受信器30と接続される。シーケンスコントローラ31は傾斜磁場電源ユニット27、送信器29及び受信器30を駆動させるために必要な制御情報、例えば傾斜磁場電源ユニット27に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報を記憶する機能と、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源ユニット27、送信器29及び受信器30を駆動させることによりX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gz及びRF信号を発生させる機能を有する。
また、シーケンスコントローラ31は、受信器30におけるMR信号の検波及びA/D (analog to digital)変換により得られた複素データである生データ(raw data)を受けてコンピュータ32に与えるように構成される。
このため、送信器29には、シーケンスコントローラ31から受けた制御情報に基づいてRF信号をRFコイル24に与える機能が備えられる一方、受信器30には、RFコイル24から受けたMR信号を検波して所要の信号処理を実行するとともにA/D変換することにより、デジタル化された複素データである生データを生成する機能と生成した生データをシーケンスコントローラ31に与える機能とが備えられる。
また、コンピュータ32の記憶装置36に保存されたプログラムを演算装置35で実行することにより、コンピュータ32には各種機能が備えられる。ただし、プログラムの少なくとも一部に代えて、各種機能を有する特定の回路を磁気共鳴イメージング装置20に設けてもよい。
図2は、図1に示す傾斜磁場コイルユニット23、傾斜磁場電源ユニット27及びコンピュータ32の詳細構成及び詳細機能を示す機能ブロック図である。
被検体Pに傾斜磁場を印加する傾斜磁場コイルユニット23は、複数の印加軸方向に傾斜磁場を印加する複数の傾斜磁場コイルを有する。具体的には、傾斜磁場コイルユニット23は、上述したようにX軸方向に傾斜磁場Gxを印加するX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸方向に傾斜磁場Gyを印加するY軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸方向に傾斜磁場Gzを印加するZ軸傾斜磁場コイル23zを有する。これにより、任意の3次元的な傾斜磁場分布を撮像領域に形成することが可能となる。
一方、傾斜磁場電源ユニット27は、第1の増幅器27A、第2の増幅器27B、スイッチ27C及び制御基板27Dを有する。更に、制御基板27Dは、出力制御部27Da及びスイッチ制御部27Dbを有する。
また、コンピュータ32の演算装置35は、記憶装置36に保存されたプログラムを実行することにより撮像条件設定部40及びデータ処理部41として機能する。更に、撮像条件設定部40は、傾斜磁場電源出力制御部40A及び傾斜磁場電源スイッチ制御部40Bを有する。また、記憶装置36は、k空間データ記憶部42及び画像データ記憶部43として機能する。
撮像条件設定部40は、入力装置33からの指示情報に基づいてパルスシーケンスを含む撮像条件を設定し、設定した撮像条件をシーケンスコントローラ31に出力する機能を有する。傾斜磁場電源出力制御部40Aは、撮像条件として設定される傾斜磁場の強度の制御値に従って傾斜磁場コイルユニット23に出力すべき電流及び電圧の制御値を、シーケンスコントローラ31を通じて傾斜磁場電源ユニット27に出力する機能を有する。傾斜磁場電源スイッチ制御部40Bは、撮像条件として設定される傾斜磁場の強度の制御値に基づいて、傾斜磁場電源ユニット27に備えられるスイッチ27Cを切換えるための制御信号を、シーケンスコントローラ31を通じて傾斜磁場電源ユニット27に出力する機能を有する。
データ処理部41は、MR信号に基づいてMR画像データを生成するデータ処理系として機能する。具体的には、データ処理部41は、スキャンによって収集されたMR信号をシーケンスコントローラ31から取得してk空間データ記憶部42に形成されたk空間に配置する機能、k空間データ記憶部42からk空間データを取り込んでフーリエ変換(FT: Fourier transform)を含む画像再構成処理を施すことにより画像データを再構成する機能、再構成して得られた画像データを画像データ記憶部43に書き込む機能、画像データ記憶部43から取り込んだ画像データに必要な画像処理を施して表示装置34に表示させる機能を有する。
一方、傾斜磁場コイルユニット23及び傾斜磁場電源ユニット27の他、静磁場用磁石21やRFコイル24等の構成要素によって被検体PからMR信号を収集するデータ収集系44が形成される。
次に、傾斜磁場電源ユニット27の詳細機能について説明する。
第1の増幅器27Aは、傾斜磁場コイルユニット23に常時接続される傾斜磁場電源ユニット27の標準パーツである。一方、第2の増幅器27Bは、スイッチ27Cの切換によって傾斜磁場コイルユニット23に一時的に接続される傾斜磁場電源ユニット27のスペアパーツである。
制御基板27Dは、第1の増幅器27A、第2の増幅器27B及びスイッチ27Cを制御する回路である。制御基板27Dの出力制御部27Daは、シーケンスコントローラ31から出力される傾斜磁場の強度の制御値に対応する電圧及び電流が第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bから傾斜磁場コイルユニット23に出力されるように、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bに制御信号を出力して制御する制御装置である。一方、スイッチ制御部27Dbは、シーケンスコントローラ31から傾斜磁場の強度の制御値として出力される、傾斜磁場コイルユニット23に出力すべき電流の制御値に基づいてスイッチ27Cを切換える制御装置である。
従って、第1の増幅器27Aは、出力制御部27Daから出力される電流の制御値に従って入力電流を増幅し、増幅した電流を傾斜磁場コイルユニット23に出力するように構成される。一方、第2の増幅器27Bは、スイッチ27Cの切換によって傾斜磁場コイルユニット23に接続されている場合にのみ、出力制御部27Daから出力される電流の制御値に従って入力電流を増幅し、増幅した電流を傾斜磁場コイルユニット23に出力するように構成される。このように、第2の増幅器27Bによって、傾斜磁場電源ユニット27には、傾斜磁場コイルユニット23に出力される電流の一時的な増幅機能が備えられる。
図3は図2に示す傾斜磁場電源ユニット27の詳細構成例を示す図である。
典型的な傾斜磁場電源ユニット27は、図3に示すようにX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zにそれぞれ電流Ix, Iy, Izを出力できるように構成される。そのため、傾斜磁場電源ユニット27は、交流−直流(AC-DC: alternate current-direct current)コンバータ27E、単一の第2の増幅器27B、スイッチ27C、3つの第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az、3つのフィルタ27Fx、27Fy、27Fz、3つの電流センサ27Gx、27Gy、27Gz及び制御基板27Dを有する。
AC-DCコンバータ27Eの入力側は、商用交流電源の出力側と接続される。AC-DCコンバータ27Eの出力側には、X軸傾斜磁場コイル23xに電流Ixを出力するX chの出力系統、Y軸傾斜磁場コイル23yに電流Iyを出力するY chの出力系統、Z軸傾斜磁場コイル23zに電流Izを出力するZ chの出力系統がそれぞれ接続される。X chの出力系統は、第1の増幅器27Ax、フィルタ27Fx及び電流センサ27Gxを直列に接続して構成される。Y chの出力系統は、第1の増幅器27Ay、フィルタ27Fy及び電流センサ27Gyを直列に接続して構成される。Z chの出力系統は、第1の増幅器27Az、フィルタ27Fz及び電流センサ27Gzを直列に接続して構成される。
更に、AC-DCコンバータ27Eの出力側には、X ch、Y ch及びZ chに共通の単一の第2の増幅器27Bが接続される。第2の増幅器27Bのうち少なくとも電流を増幅するための回路構成は、第1の増幅器27Ax、27Ay、27Azの対応する回路構成と同一にすることが回路構成全体及び制御の簡易化の観点から望ましい。
第2の増幅器27Bの出力側は、スイッチ27Cを介してX chの第1の増幅器27Axの出力側、Y chの第1の増幅器27Ayの出力側及びZ chの第1の増幅器27Azの出力側と択一的に接続することができる。或いは、スイッチ27Cの切換えによって第2の増幅器27Bの出力側を非接続状態とすることもできる。
すなわち、傾斜磁場電源ユニット27には、X ch、Y ch及びZ chに対応する3つの第1の増幅器27Ax、27Ay、27Azの他に、X ch、Y ch及びZ chのいずれかの電流Ix, Iy, Izを増幅するためのスペア増幅器として第2の増幅器27Bが設けられる。
制御基板27Dの出力制御部27Daは、シーケンスコントローラ31からX chの電流Ixの制御値、Y chの電流Iyの制御値及びZ chの電流Izの制御値を入力する一方、X chの電流センサ27Gx、Y chの電流センサ27Gy及びZ chの電流センサ27GzからそれぞれX chの電流Ixの検出信号、Y chの電流Iyの検出信号及びZ chの電流Izの検出信号を入力し、入力した各電流Ix, Iy, Izの検出信号と各電流Ix, Iy, Izの制御値とに基づいてX chの第1の増幅器27Ax、Y chの第1の増幅器27Ay、Z chの第1の増幅器27Az及び第2の増幅器27Bにそれぞれ制御信号を出力する制御装置である。
制御基板27Dのスイッチ制御部27Dbは、シーケンスコントローラ31からX chの電流Ixの制御値、Y chの電流Iyの制御値及びZ chの電流Izの制御値を入力し、入力した各電流Ix, Iy, Izの制御値に基づいてスイッチ27Cを切換える制御装置である。
このような回路構成を有する傾斜磁場電源ユニット27のAC-DCコンバータ27Eに入力電圧Vinとして商用電源からAC電圧が入力すると、AC-DCコンバータ27Eからは、整流された多チャンネルのDC電圧が出力される。AC電圧を多チャンネルのDC電圧に整流する方式としては、例えば、トランスでAC電圧を多チャンネルに分けた後に整流器で整流する方式や、AC電圧を整流器で整流した後にDC-DCコンバータで多チャンネルに分ける方式が知られている。
AC-DCコンバータ27Eにおいて整流されたDC電圧は第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az及び第2の増幅器27Bに出力される。第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az及び第2の増幅器27Bは、それぞれAC-DCコンバータ27Eから出力されるDC電圧を電源電圧として、出力制御部27Daによるパルス幅変調(PWM: pulse width modulation)制御によって所定のパルス幅を有するパルス電圧を出力する。
一方、出力制御部27Daは、各チャンネルX ch, Y ch, Z chの電流センサ27Gx、27Gy、27Gzによって検出される電流Ix, Iy, Izの値が、それぞれシーケンスコントローラ31から入力される電流Ix, Iy, Izの制御値と一致するように第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az及び第2の増幅器27Bにそれぞれ制御信号を出力する。すなわち、出力制御部27Daは、第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az及び第2の増幅器27Bから出力される電流Ix, Iy, Izのフィードバック制御を行う。
第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az及び第2の増幅器27Bからそれぞれ出力されるパルス電圧は、それぞれ対応するチャンネルX ch, Y ch, Z chのフィルタ27Fx、27Fy、27Fzにより平滑化される。そして、平滑化されたパルス電圧が誘導性負荷であるX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zにそれぞれ印加される。これにより、所望の波形を有する電流Ix, Iy, IzがX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zにそれぞれ出力され、撮像領域には所望の傾斜磁場を発生させることができる。
図4は、図3に示す傾斜磁場電源ユニット27の各チャンネルX ch, Y ch, Z chにおける電流Ix, Iy, Izの増幅制御を示すブロック線図である。
制御基板27Dの出力制御部27Daには、シーケンスコントローラ31から各チャンネルX ch, Y ch, Z chの電流Ix, Iy, Izの制御値が入力信号として入力される。一方、出力制御部27Daには、各チャンネルX ch, Y ch, Z chの電流センサ27Gx、27Gy、27Gzから電流Ix, Iy, Izの計測値がフィードバック要素Hとして入力される。
そうすると、出力制御部27Daでは、入力信号とフィードバック要素Hとの差分として得られる誤差信号に対するPI(Proportional Integral)制御によって第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az及び第2の増幅器27Bの制御信号が生成される。すなわち、誤差信号に比例ゲインPを乗じて得られる信号と、誤差信号の積分値に積分ゲインIを乗じて得られる信号が加算されることによって制御信号が生成される。
出力制御部27Daにおいて生成された制御信号は、少なくとも第1の増幅器27Ax、27Ay、27Azに出力される。そうすると、第1の増幅器27Ax、27Ay、27Azのみ或いは第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az及び第2の増幅器27Bの双方で構成される電流増幅系において制御信号に増幅ゲインAを乗じた電圧出力がX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zにそれぞれ出力される。
電流増幅系からの電圧出力によってX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zに向かう信号線を流れる電流Ix, Iy, Izは、電流センサ27Gx、27Gy、27Gzによって計測される。電流Ix, Iy, Izの計測値は、フィードバック要素Hとして電流センサ27Gx、27Gy、27Gzから出力制御部27Daに与えられる。
図5は図4に示すブロック線図の増幅ゲインAを構成する電流増幅系の内部構成を示す図である。
図5に示すように電流増幅系では、出力制御部27Daにおいてパルス幅が変調された制御信号が第1の増幅器27Aのみ或いは第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bの双方に入力信号として入力される。
第2の増幅器27Bは、スイッチ27Cの切換によって必要に応じて電流を増幅すべきいずれかのチャンネルX ch, Y ch, Z chの1つの第1の増幅器27Aと並列に接続される。この場合、第2の増幅器27Bは、傾斜磁場コイルユニット23を構成する共通の傾斜磁場コイル、つまりX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zのいずれか1つに第1の増幅器27Aとともに電流を増幅して出力することになる。このため、第2の増幅器27Bが並列に接続されたチャンネルにおいて、電流容量を増加させることができる。その結果、振幅が大きい電流パルスや時間が長い電流パルスの出力が可能となる。
尚、第2の増幅器27Bの回路構成が第1の増幅器27Aの回路構成と実質的に等価であれば、スイッチ27Cの切換によって第2の増幅器27Bが第1の増幅器27Aと並列に接続されている場合に、第1の増幅器27Aに出力される電流の制御値と同一の電流の制御値を第2の増幅器27Bに出力することができる。
一方、電流を増幅すべきチャンネルX ch, Y ch, Z chがない場合には、スイッチ27CがOFFに切換えられ、第2の増幅器27Bが傾斜磁場コイルユニット23から遮断される。
図6は図3に示す傾斜磁場電源ユニット27における第2の増幅器27Bの接続状態に応じた出力電流を示す模式図である。
図6(A)はスイッチ27Cの切換によって第2の増幅器27Bが第1の増幅器27Aと非接続である状態を示す図であり、図6(B)はスイッチ27Cの切換によって第2の増幅器27BをZ chの第1の増幅器27Azと並列接続した状態を示す図である。
第2の増幅器27Bが第1の増幅器27Ax、27Ay、27Azと非接続である場合には、図6(A)に示すようにAC-DCコンバータ27Eから第1の増幅器27Ax、27Ay、27Azのみに必要なDC電圧が出力される。そして、DC電圧を電源として、制御値に応じた電流Ix, Iy, Izが第1の増幅器27Ax、27Ay、27AzからX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zに出力される。
一方、第2の増幅器27Bがいずれか1つの第1の増幅器27A、例えばZ chの第1の増幅器27Azと並列接続されている場合には、図6(B) に示すようにAC-DCコンバータ27Eから第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az及び第2の増幅器27Bに必要なDC電圧が出力される。そして、DC電圧を電源として、制御値に応じた電流Ix, Iy, Izが第1の増幅器27Ax、27Ay、27Az及び第2の増幅器27BからX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zに出力される。
但し、Z軸傾斜磁場コイル23zには第1の増幅器27Axに加えて第2の増幅器27Bからも電流が供給されるため、Z軸傾斜磁場コイル23zには、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zに供給可能な電流よりも、理論的には2倍の電流を供給することができる。
このように、第2の増幅器27Bは、スイッチ27Cの切換によって傾斜磁場コイルユニット23を構成する複数の傾斜磁場コイルのいずれか1つに電流を増幅して出力することができる。スイッチ27Cの切換は、制御基板27Dのスイッチ制御部27Dbによって制御することができる。
図7は図5に示すスイッチ27Cの切換制御を電流Ix, Iy, Izの制御値に基づいて行う方法を説明する図である。
図7(A),(B)において各縦軸は信号の強度を示し、各横軸は時間を示す。また、図7(A), (B)中の実線は、シーケンスコントローラ31から制御基板27Dに与えられる電流Ix, Iy, Izの制御値を表す入力信号を示す。
スイッチ27Cの切換制御は、シーケンスコントローラ31から制御基板27Dに与えられる電流Ix, Iy, Izの制御値に対する閾値処理によって傾斜磁場電源ユニット27内において実行することができる。具体的には、スイッチ制御部27Dbにおいて、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23z等の複数の傾斜磁場コイルのいずれか1つに出力すべき電流の制御値又は制御値に対応する指標値が閾値を超えるか否か、又は閾値以上であるか否かを判定することができる。そして、複数の傾斜磁場コイルのいずれか1つに出力すべき電流の制御値又は制御値に対応する指標値が閾値を超えた場合又は閾値以上となった場合に、対応する傾斜磁場コイルに第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bから増幅された電流が出力されるようにスイッチ27Cを切換えることができる。
例えば、図7(A)に示すようにあるチャンネルにおいて波高値が閾値TH未満又は閾値TH以下であるパルス電流が傾斜磁場コイルに出力すべき電流の制御値としてシーケンスコントローラ31から制御基板27Dに入力された場合には、スイッチ制御部27Dbが、第2の増幅器27Bを、対応するチャンネルの第1の増幅器27Aと並列接続させる必要がないと判定する。このため、スイッチ制御部27Dbは、スイッチ27CをOFFに切換えて第2の増幅器27Bを非接続状態とする。従って、第2の増幅器27Bの待機電力は不要となる。
一方、図7(B)に示すようにあるチャンネルにおいて波高値が閾値TH以上又は閾値THを超えるパルス電流が傾斜磁場コイルに出力すべき電流の制御値としてシーケンスコントローラ31から制御基板27Dに入力された場合には、スイッチ制御部27Dbが、第2の増幅器27Bを、対応するチャンネルの第1の増幅器27Aと並列接続させる必要があると判定する。このため、スイッチ制御部27Dbは、第2の増幅器27Bと、対応するチャンネルの第1の増幅器27Aとの間におけるスイッチ27CをONに切換える。これにより、第2の増幅器27Bは、対応するチャンネルの第1の増幅器27Aと並列接続される。
そして、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bの双方から対応するチャンネルの傾斜磁場コイルに電流が出力される。これにより、波高値が閾値TH以上又は閾値THを超える制御入力信号であるパルス電流に対応する大きな電流の出力が可能となる。
尚、スイッチ27Cの切換制御のための、パルス電流の波高値に対する閾値THは、1つの第1の増幅器27Aから出力することが可能な電流に対応する入力パルス電流の波高値から必要なマージンを減算した値や、1つの第1の増幅器27Aから出力することが可能な電流に対応する入力パルス電流の波高値に1以下の安全率を乗じた値等として第1の増幅器27Aの特性に基づいて決定することができる。或いは、第1の増幅器27Aから出力される電流の最大出力等の測定値に基づいて経験的に閾値THを決定してもよい。
第2の増幅器27Bは複数の第1の増幅器27Aに並列接続することができない。従って、波高値が閾値TH以上又は閾値THを超えるパルス電流が2チャンネル以上の傾斜磁場コイルに出力すべき電流の制御値として制御基板27Dに入力された場合には、出力制御部27Daがエラーと判定して各第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bからの電流出力を停止させるようにすることが安全上望ましい。すなわち、出力制御部27Daにインターロック機能を設けることにより、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bに対する過剰な負荷や電流の出力不足を未然に回避することができる。
これは、1つのチャンネルの傾斜磁場コイルに出力すべき電流の制御値として制御基板27Dに入力されるパルス電流の波高値が、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bを並列接続した場合に出力可能な電流に対応する波高値を超えた場合においても同様である。従って、出力制御部27Daでは、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bから出力可能な電流よりも、傾斜磁場コイルユニット23に出力すべき対応する電流の制御値の方が大きいと判定される場合に、傾斜磁場コイルユニット23への電流の出力を停止させる出力制御を行うことが好適である。
傾斜磁場コイルユニット23への電流の出力の停止を含む出力制御及びスイッチ27Cの切換制御は、傾斜磁場電源ユニット27側に限らず、磁気共鳴イメージング装置20の制御システムとしてのコンピュータ32側においても実行することができる。傾斜磁場コイルユニット23への電流の出力制御及びスイッチ27Cの切換制御をコンピュータ32側において実行する場合には、MR信号の収集条件として設定される撮像条件に基づく制御を行うことができる。
傾斜磁場コイルユニット23への電流の出力制御は、上述したように撮像条件設定部40の傾斜磁場電源出力制御部40Aにおいて実行される。傾斜磁場電源出力制御部40Aでは、パルスシーケンスに従って傾斜磁場コイルユニット23に出力すべき電流の制御値を、シーケンスコントローラ31を通じて傾斜磁場電源ユニット27に出力する通常の制御の他、撮像条件に応じて傾斜磁場電源ユニット27への電流の制御値の出力を中止するアボート制御を行うことができる。
図8は、図2に示す傾斜磁場電源出力制御部40Aにおける傾斜磁場電源ユニット27への電流の制御値の出力のアボート制御の流れの一例を示すフローチャートである。
まずステップS1において、撮像条件設定部40によりパルスシーケンスを含む撮像条件が設定される。
次にステップS2において、傾斜磁場電源出力制御部40Aは、パルスシーケンスとして設定された各傾斜磁場パルスの強度を得るために傾斜磁場電源ユニット27に制御信号として出力すべき電流の制御値を参照し、傾斜磁場電源ユニット27に出力される電流の実効値と最大値をそれぞれ計算する。
次にステップS3において、傾斜磁場電源出力制御部40Aは、傾斜磁場電源ユニット27に出力される電流の実効値と、電流の最大値が、それぞれ規定値を超えるかどうかを判定する。すなわち、電流の実効値及び電流の最大値に対して閾値処理を行う。電流の実効値及び電流の最大値に対する閾値処理は、スイッチ制御部27Dbにおいて実行される閾値処理と実質的に同様である。すなわち、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bの特性に基づいて決定した閾値を用いて電流の実効値及び電流の最大値に対する閾値処理を実行することができる。
電流の実効値及び電流の最大値の少なくとも一方が規定値を超える場合には、ステップS4において、傾斜磁場電源出力制御部40Aにより、スペアアンプとして第2の増幅器27Bを備えた傾斜磁場電源ユニット27が磁気共鳴イメージング装置20の構成要素として設けられているか、或いは第2の増幅器27Bが備えられていない従来の傾斜磁場電源ユニットが磁気共鳴イメージング装置20の構成要素として設けられているかが判定される。これは、従来の傾斜磁場電源ユニットを第2の増幅器27Bを備えた傾斜磁場電源ユニット27に交換することもできるためである。
ステップS4において、第2の増幅器27Bが備えられていない、すなわちNOと判定された場合には、ステップS5において、傾斜磁場電源ユニット27への電流の制御値の出力のアボート処理が実行される。すなわち、第2の増幅器27Bを使用する必要があるにも関わらず、第2の増幅器27Bが備えられていないため、傾斜磁場電源出力制御部40Aは、傾斜磁場電源ユニット27への電流の制御値の出力を中止する。
一方、ステップS3において、傾斜磁場電源ユニット27に出力される電流の実効値及び電流の最大値の双方が規定値以下であると判定された場合には、第2の増幅器27Bが使用されない。このため、第2の増幅器27Bの有無に関わらず、ステップS6において、傾斜磁場電源ユニット27に電流の制御値が出力される。
また、ステップS4において、第2の増幅器27Bが備えられていると判定された場合においても、第2の増幅器27Bを使用することによって傾斜磁場電源ユニット27から設定された電流の出力が可能であるため、ステップS6において、傾斜磁場電源ユニット27に電流の制御値が出力される。
尚、並列接続された第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bから出力可能な電流よりも、傾斜磁場電源ユニット27に出力すべき対応する電流の制御値の方が大きいか否かの閾値処理の結果に応じた傾斜磁場電源ユニット27への電流の制御値の出力のアボート処理を実行するようにしてもよい。すなわち、傾斜磁場電源出力制御部40Aには、スイッチ27Cの切換によって第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bを並列接続できないと判定される場合の他、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bから出力可能な電流よりも、傾斜磁場電源ユニット27に出力すべき対応する電流の制御値の方が大きいと判定される場合に、傾斜磁場電源ユニット27への電流の出力を停止させる機能を設けることができる。
このように、傾斜磁場電源ユニット27の使用可否を判断するアボート処理によって傾斜磁場電源ユニット27の故障リスクを低減することができる。
第2の増幅器27Bの接続先を切換えるスイッチ27Cの切換制御についても、撮像条件設定部40において実行することができる。スイッチ27Cの切換制御は傾斜磁場電源スイッチ制御部40Bにおいて実行される。傾斜磁場電源スイッチ制御部40Bでは、MR信号の収集条件として設定される撮像条件に基づいてスイッチ27Cを切換えるスイッチ制御をリアルタイムに実行することができる。
具体的には、傾斜磁場電源出力制御部40Aにおける閾値処理と同様な閾値処理によって、傾斜磁場電源ユニット27に出力される電流の実効値及び電流の最大値の少なくとも一方が閾値を超えるチャンネルが傾斜磁場電源スイッチ制御部40Bにより特定される。
そして、傾斜磁場電源ユニット27に出力される電流の実効値及び電流の最大値の少なくとも一方が閾値を超えるチャンネルの第1の増幅器27Aに、第2の増幅器27Bを並列接続するためのスイッチ27Cの切換指示が傾斜磁場電源スイッチ制御部40Bにおいてスイッチ27Cの制御信号として生成される。生成されたスイッチ27Cの切換を指示する制御信号は、スイッチ27Cを切換えるタイミングを指示する情報とともに、傾斜磁場電源スイッチ制御部40Bからシーケンスコントローラ31を通じて傾斜磁場電源ユニット27に出力される。
すなわち、スイッチ27Cの切換を指示するタイミングチャートが制御信号として傾斜磁場電源スイッチ制御部40Bから傾斜磁場電源ユニット27のスイッチ制御部27Dbに与えられる。この場合、スイッチ制御部27Dbは、傾斜磁場電源スイッチ制御部40Bからシーケンスコントローラ31を通じて取得したスイッチ27Cの切換を指示するタイミングチャートに従ってスイッチ27Cの切換制御を実行するように構成される。
尚、スイッチ27Cを切換えるタイミングは、パルスシーケンスの参照によって特定される傾斜磁場パルスの印加タイミングに基づいて決定することができる。すなわち、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bを並列接続して電流を出力する必要がある傾斜磁場パルスの印加開始時刻と印加終了時刻に合わせてスイッチ27Cの切換時刻を設定することができる。
次に磁気共鳴イメージング装置20の動作及び作用について説明する。
図9は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20の動作を示すフローチャートである。
まず予め寝台37に被検体Pがセットされ、静磁場電源26により励磁された静磁場用磁石21(超伝導磁石)の撮像領域に静磁場が形成される。また、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて撮像領域に形成された静磁場が均一化される。
次に、ステップS10において、撮像条件設定部40によりEPIシーケンス等のパルスシーケンスを含む撮像条件が設定される。そうするとステップS11において、傾斜磁場電源出力制御部40Aは、パルスシーケンスに従って傾斜磁場電源ユニット27に制御信号として出力すべき電流の制御値に基づいて電流の実効値及び最大値等の指標値が規定値内であるか否かの判定を行う。
すなわち、図8に示す処理のように、撮像条件を参照することによって求められる傾斜磁場電源ユニット27から出力すべき電流の指標値に対する閾値処理によって、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bを並列接続した場合に出力可能な電流値よりも出力電流の制御値の方が大きい場合と、複数のチャンネルにおいて第1の増幅器27Aから出力可能な電流値よりも出力電流の制御値の方が大きい場合には、傾斜磁場電源出力制御部40Aが傾斜磁場電源ユニット27に出力すべき電流の指標値が規定値外であると判定する。
その場合には、ステップS12において、傾斜磁場電源出力制御部40Aが傾斜磁場電源ユニット27への制御信号の出力を中止する。すなわち、傾斜磁場電源出力制御部40Aにより信号出力のアボート処理が実行される。
傾斜磁場電源ユニット27に出力すべき電流の指標値が規定値外であると判定された場合には、ステップS13において、パルスシーケンスを含む撮像条件に従ってコンピュータ32から傾斜磁場電源ユニット27を含むデータ収集系44に制御信号が出力される。このため、傾斜磁場電源ユニット27の制御基板27Dにはシーケンスコントローラ31から、各チャンネルX ch, Y ch, Z chにおける、すなわちX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zへの出力電流の制御値が入力される。
次にステップS14において、スイッチ制御部27Dbにおいて、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23y及びZ軸傾斜磁場コイル23zのいずれか1つに出力すべき電流の制御値又は制御値に対応する指標値が閾値で定められる範囲外であるか否かが判定される。
閾値処理の結果、図7(B)に示すようにあるチャンネルにおいて電流の制御値の波高値が閾値TH以上又は閾値THを超えると判定された場合には、ステップS15において、スイッチ制御部27Dbがスイッチ27Cを切換えて、対応するチャンネルの第1の増幅器27Aに第2の増幅器27Bを並列接続する。このため、出力電流が大きいチャンネルには第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bの双方から電流が出力される。また、その他のチャンネルには、第1の増幅器27のみから電流が出力される。
一方、図7(A)に示すようにいずれのチャンネルにおいても電流の制御値の波高値が閾値TH以上又は閾値THを超えると判定されかった場合には、第2の増幅器27Bは非接続状態とされる。従って、全てのチャンネルに第1の増幅器27のみから電流が出力される。
次にステップS16において、傾斜磁場電源ユニット27から傾斜磁場コイルユニット23に電流が出力されることによって、撮像領域に傾斜磁場が印加される。一方、シーケンスコントローラ31による制御下において、送信器29が駆動し、RFコイル24からは撮像領域にRF磁場が印加される。
このため、被検体Pの内部における核磁気共鳴により生じたMR信号が、RFコイル24により受信されて受信器30に与えられる。受信器30は、RFコイル24からMR信号を受けて、所要の信号処理を実行した後、A/D変換することにより、デジタルデータのMR信号である生データを生成する。受信器30は、生成した生データをシーケンスコントローラ31を通じてコンピュータ32に出力する。そうすると、データ処理部41は、MR信号をk空間データ記憶部42に形成されたk空間に配置する。
一方、第1の増幅器27A及び第2の増幅器27Bの並列接続を伴う傾斜磁場の印加が終了すると、ステップS17において、スイッチ制御部27Dbがスイッチ27Cを切換えて第2の増幅器27Bを非接続状態とする。これにより第2の増幅器27Bに要する無用な待機電力の消耗が回避される。
更に、ステップS13からステップS17までの動作によるMR信号の収集は、ステップS18において、コンピュータ32がデータ収集が完了したと判定するまで繰返される。そして、データ処理に必要なMR信号がk空間に充填されると、ステップS19において、MR信号に対するデータ処理が実行される。例えば、画像再構成処理及び画像処理がデータ処理部41において実行される。
つまり以上のような磁気共鳴イメージング装置20は、傾斜磁場電源ユニット27に通常使用される第1の増幅器27Aとは別にスペアとして第2の増幅器27Bを追加的に設けたものである。
このため、磁気共鳴イメージング装置20によれば、大電流を出力することが必要なチャンネルの傾斜磁場コイルに一時的に電流を増幅して出力することができる。また、大電流の出力が可能なチャンネル数分のハイスペックの増幅器を設けて傾斜磁場電源ユニットを構成する場合に比べて、傾斜磁場電源ユニットのサイズアップ及び待機電力の増加を抑制することができる。すなわち、高性能な増幅器を用いることなく、瞬間的に高い波高値を有する電流を傾斜磁場コイルユニット23に出力することができる。
このため、EPIシーケンスによりデータ収集を行う場合であれば、短い期間により波高値の高い電流を傾斜磁場コイルユニット23に断続的かつ繰返し出力することが可能となる。その結果、分解能が向上し、データ収集時間の短縮化を図ることができる。また、EPIシーケンスのような波高値の高い電流を傾斜磁場コイルユニット23に出力することが要求されるシーケンスにおいて、より長時間に亘る電流の出力が可能となる。
特に、強度が大きい支配的な傾斜磁場パルスは、MPG (Motion Probing Gradient)パルス等の一部の傾斜磁場パルスに限られる。従って、傾斜磁場コイルユニット23に大きな電流出力を要する期間もデータ収集期間中の限られた期間である。しかも、MPGパルス等の強度が大きい傾斜磁場パルスは、印加軸方向を変えながら同じ強度で繰返し印加される場合が多い。このため、強度が大きい傾斜磁場パルスは、単一軸方向に印加される傾向がある。また、短い期間に波高値の高い電流を傾斜磁場コイルユニット23に出力することが要求されるEPIシーケンスにおいても、波高値の高い電流の出力が要求されるのは単一のチャンネルに限られる場合が殆どである。
従って、増幅器の性能を有効活用することによって傾斜磁場電源ユニット27の構成を簡易化する観点からは、単一の第2の増幅器27Bを傾斜磁場電源ユニット27に設けて単一のチャンネルに出力される電流を増幅することが最適である。
また、第1の増幅器27Aと同様な回路構成を有する第2の増幅器27Bを用いて傾斜磁場電源ユニット27を構成すれば、傾斜磁場電源ユニット27の回路構成をより簡易にすることができる。しかも、既に第1の増幅器27Aとして使用実績のある増幅器を第2の増幅器27Bとして用いることにより、傾斜磁場電源ユニット27の開発工期の短縮及び品質上のリスクの低減化を図ることができる。
また、磁気共鳴イメージング装置20の傾斜磁場電源ユニット27では、第2の増幅器27Bが第1の増幅器27Aと並列接続される。このため、等価的にコンデンサ容量が増加する。従って、傾斜磁場電源ユニット27から出力される電圧のへたりを抑制することができる。また、傾斜磁場電源ユニット27の発熱を低減させ、電流の最大実効値を増加させることができる。
(第2の実施形態)
図10は本発明の第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置に備えられる傾斜磁場電源ユニットの詳細構成例を示す図である。
第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置では、傾斜磁場電源ユニット27に複数の第2の増幅器27Bを設けた点が第1の実施形態における磁気共鳴イメージング装置20と相違する。第2の実施形態における磁気共鳴イメージング装置の他の構成及び作用については第1の実施形態における磁気共鳴イメージング装置20と実質的に異ならない。このため、傾斜磁場電源ユニット27の詳細構成例のみ図示し、同一の構成又は対応する構成については同符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態における傾斜磁場電源ユニット27には、X ch用の第2の増幅器27Bx、Y ch用の第2の増幅器27By及びZ ch用の第2の増幅器27Bzが備えられる。X ch用の第2の増幅器27Bx、Y ch用の第2の増幅器27By及びZ ch用の第2の増幅器27Bzの各入力側は、それぞれAC-DCコンバータ27Eの出力側と接続される。X ch用の第2の増幅器27Bxの出力側は、X ch用のスイッチ27Cxを介してX ch用の第1の増幅器27Axの出力側と接続される。Y ch用の第2の増幅器27Byの出力側は、Y ch用のスイッチ27Cyを介してY ch用の第1の増幅器27Ayの出力側と接続される。Z ch用の第2の増幅器27Bzの出力側は、Z ch用のスイッチ27Czを介してZ ch用の第1の増幅器27Azの出力側と接続される。
つまり、X ch用の第2の増幅器27Bx、Y ch用の第2の増幅器27By及びZ ch用の第2の増幅器27Bzは、X ch用のスイッチ27Cx、Y ch用のスイッチ27Cy及びZ ch用のスイッチ27Czの切換によって、それぞれX ch用の第1の増幅器27Ax、Y ch用の第1の増幅器27Ay及びZ ch用の第1の増幅器27Azと並列接続できるように構成されている。
このため、第2の実施形態における傾斜磁場電源ユニット27によれば、複数のチャンネルに同時かつ一時的に電流を増幅して出力することができる。従って、3次元(3D: three dimensional)データを収集するシーケンスやオブリーク断面からデータを収集するシーケンスを実行する場合において、必要に応じて複数軸方向に電流を増幅して傾斜磁場コイルユニット23に出力することが可能となる。一方、第2の増幅器27Bx、27By、27Bzを使用する必要が無い場合には、第2の増幅器27Bx、27By、27Bzを非接続状態に切換えて待機電力を低減させることができる。
尚、複数の第2の増幅器27Bを、それぞれX ch用の第1の増幅器27Ax、Y ch用の第1の増幅器27Ay及びZ ch用の第1の増幅器27Azと並列接続できるように構成することもできる。その場合には、第2の増幅器27Bの数だけ1つの第1の増幅器27Aに並列接続することも可能となる。
以上のように傾斜磁場電源ユニット27に、単一又は複数のスイッチ27Cの切換によって複数の傾斜磁場コイルの少なくとも1つに接続されている場合に、接続されている単一又は複数の傾斜磁場コイルに電流を増幅して出力するための複数の第2の増幅器27Bを設けることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置では、スイッチ27Cの切換制御の方法が他の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置と相違する。第3の実施形態における磁気共鳴イメージング装置の他の構成及び作用については他の実施形態における磁気共鳴イメージング装置と実質的に異ならない。このため、同一の構成又は対応する構成については同符号を付してスイッチ27Cの切換制御の方法についてのみ説明する。
第3の実施形態における磁気共鳴イメージング装置では、X ch用の第1の増幅器27Ax、Y ch用の第1の増幅器27Ay及びZ ch用の第1の増幅器27Azのいずれかが故障や長時間の連続使用等によって使用できない場合にスイッチ27Cの切換によって第2の増幅器27Bが使用できない第1の増幅器27Aと置換できるように構成されている。
従って、万一、一台又は複数台の第1の増幅器27Aが使用できない状態になっても、第2の増幅器27Bをバックアップとして用いることによってデータ収集を継続することができる。また、第1の増幅器27Aと第2の増幅器27Bとを交互に切換えて使用すれば、対応するチャンネルの傾斜磁場コイルに非常に長時間に亘る電流の供給を行うことが可能となる。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
20 磁気共鳴イメージング装置、21 静磁場用磁石。22 シムコイル、23 傾斜磁場コイルユニット、23x X軸傾斜磁場コイル、23y Y軸傾斜磁場コイル、23z Z軸傾斜磁場コイル、24 RFコイル、25 制御系、26 静磁場電源、27 傾斜磁場電源ユニット、27A、27Ax、27Ay、27Az 第1の増幅器、27B、27Bx、27By、27Bz 第2の増幅器、27C、27Cx、27Cy、27Cz スイッチ、27D 制御基板、27Da 出力制御部、27Db スイッチ制御部、28 シムコイル電源、29 送信器、30 受信器、31 シーケンスコントローラ、32 コンピュータ、33 入力装置、34 表示装置、35 演算装置、36 記憶装置、37 寝台、40 撮像条件設定部、40A 傾斜磁場電源出力制御部、40B 傾斜磁場電源スイッチ制御部、41 データ処理部、42 k空間データ記憶部、43 画像データ記憶部、44 データ収集系、P 被検体

Claims (11)

  1. 被検体から磁気共鳴信号を収集するデータ収集系と、
    前記磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴画像データを生成するデータ処理系とを備え、
    前記データ収集系は、
    前記被検体に傾斜磁場を印加する傾斜磁場コイルユニットと、
    電流を増幅して前記傾斜磁場コイルユニットに出力する第1の増幅器と、
    スイッチの切換によって前記傾斜磁場コイルユニットに接続されている場合に電流を増幅して前記傾斜磁場コイルユニットに出力する第2の増幅器と、
    を有する磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記傾斜磁場コイルユニットは、複数の印加軸方向に傾斜磁場を印加する複数の傾斜磁場コイルを有し、
    前記第2の増幅器は、前記スイッチの切換によって前記複数の傾斜磁場コイルのいずれか1つに電流を増幅して出力するように構成される請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記傾斜磁場コイルユニットは、複数の印加軸方向に傾斜磁場を印加する複数の傾斜磁場コイルを有し、
    前記スイッチの切換によって前記複数の傾斜磁場コイルの少なくとも1つに接続されている場合に、接続されている単一又は複数の傾斜磁場コイルに電流を増幅して出力するための複数の前記第2の増幅器を設けた請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記第2の増幅器は、前記スイッチの切換によって前記第1の増幅器と並列に接続され、前記傾斜磁場コイルユニットを構成する共通の傾斜磁場コイルに前記第1の増幅器とともに電流を増幅して出力するように構成される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記傾斜磁場コイルユニットに出力すべき電流の制御値に基づいて前記スイッチを切換えるスイッチ制御部を更に有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記磁気共鳴信号の収集条件として設定される撮像条件に基づいて前記スイッチを切換えるスイッチ制御部を更に有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記傾斜磁場コイルユニットは、複数の印加軸方向に傾斜磁場を印加する複数の傾斜磁場コイルを有し、
    前記スイッチ制御部は、前記複数の傾斜磁場コイルのいずれか1つに出力すべき電流の制御値又は前記制御値に対応する指標値が閾値で定められる範囲外となった場合に、対応する傾斜磁場コイルに前記第1の増幅器及び前記第2の増幅器から増幅された電流が出力されるように前記スイッチを切換えるように構成される請求項5又は6記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記第2の増幅器は、前記第1の増幅器のうち前記電流を増幅するための回路構成と同一の回路構成を有し、
    前記スイッチの切換によって前記第2の増幅器が前記第1の増幅器と並列に接続されている場合に、前記第1の増幅器に出力される電流の制御値と同一の電流の制御値を前記第2の増幅器に出力する出力制御部を更に有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記スイッチの切換によって前記第1の増幅器及び前記第2の増幅器を並列接続できないと判定される場合又は前記第1の増幅器及び前記第2の増幅器から出力可能な電流よりも、前記傾斜磁場コイルユニットに出力すべき対応する電流の制御値の方が大きいと判定される場合に、前記傾斜磁場コイルユニットへの電流の出力を停止させる出力制御部を更に有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記第2の増幅器は、前記スイッチの切換によって前記第1の増幅器と置換されるように構成される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 被検体に傾斜磁場を印加するための傾斜磁場コイルユニットに電流を増幅して出力する第1の増幅器と、
    スイッチの切換によって前記傾斜磁場コイルユニットに接続されている場合に前記傾斜磁場コイルユニットに電流を増幅して出力する第2の増幅器と、
    を備える磁気共鳴イメージング装置用の傾斜磁場電源ユニット。
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