JP6498388B2 - 磁気共鳴イメージング装置及び傾斜磁場電源 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置及び傾斜磁場電源 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置及び傾斜磁場電源に関する。
従来、磁気共鳴イメージング装置は、撮像空間に傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイルに電力を供給する傾斜磁場電源を備える。例えば、傾斜磁場電源は、多段にカスケード接続された複数のスイッチング回路を有し、各スイッチング回路が所定のパルス電圧を出力する。ここで、各スイッチング回路は、それぞれ所定の数のスイッチング素子を有しており、各スイッチング素子が交互にスイッチング動作することで、傾斜磁場コイルに流す電流の波形に応じたパルス電圧を出力する。このように、各スイッチング素子がスイッチング動作を行う際には、スイッチング損が発生することが知られている。
特開2009−50466号公報
本発明が解決しようとする課題は、傾斜磁場電源におけるスイッチング損による消費電力を低減させることができる磁気共鳴イメージング装置及び傾斜磁場電源を提供することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、傾斜磁場コイルに電力を供給する傾斜磁場電源を備える。前記傾斜磁場電源は、複数のスイッチング回路と、切替部とを備える。前記スイッチング回路は、それぞれ所定のパルス電圧を出力する。前記切替部は、前記傾斜磁場コイルに出力する電圧の大きさに応じて、前記複数のスイッチング回路のうち第1の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第1のモードと、前記複数のスイッチング回路のうち前記第1の数より少ない第2の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第2のモードとの間で動作モードを切り替える。前記切替部は、動作中のスイッチング回路から出力されるパルス電圧のデューティ比と、前記傾斜磁場コイルに発生させる傾斜磁場のスリューレートとのうち少なくとも1つに基づいて、前記動作モードを切り替える。
図1は、本実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る傾斜磁場電源の構成例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る増幅部の構成例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るフルブリッジ回路部の構成を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係るフルブリッジ回路部における制御信号と出力電圧との関係の一例を示す図である。 図6は、図2に示した傾斜磁場電源の構成例に切替部を加えた構成例を示す図である。 図7は、図3に示した増幅部の構成例に切替部を加えた構成例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係るフルブリッジ回路部の低電力モードにおける構成を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係るフルブリッジ回路部の低電力モードにおける制御信号と出力電圧との関係の一例を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る傾斜磁場電源における消費電力の変化を示す図である。 図11は、第2の実施形態に係る傾斜磁場電源の構成例を示す図である。 図12は、第3の実施形態に係る傾斜磁場電源の構成例を示す図である。
以下に、図面に基づいて、MRI装置及び傾斜磁場電源の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。例えば、図1に示すように、MRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源30、寝台4、寝台制御部5、送信コイル6、送信部7、受信コイル8、受信部9、シーケンス制御部10、及び計算機システム20を備える。
静磁場磁石1は、中空の略円筒形状(円筒の中心軸に直交する断面が楕円状となるものを含む)に形成され、その内側に形成される撮像空間に一様な静磁場を発生させる。この静磁場磁石1には、例えば、永久磁石、超伝導磁石等が用いられる。
傾斜磁場コイル2は、中空の略円筒形状(円筒の中心軸に直交する断面が楕円状となるものを含む)に形成され、静磁場磁石1の内側に配置される。具体的には、傾斜磁場コイル2は、互いに直交するx,y,zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成される。これら3つのコイルは、後述する傾斜磁場電源30から個別に供給される電流により、x,y,zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を撮像空間に発生させる。なお、z軸方向は、静磁場と同方向とする。
ここで、傾斜磁場コイル2によって発生するx,y,zの各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gss、位相エンコード用傾斜磁場Gpe及びリードアウト用傾斜磁場Groにそれぞれ対応する。スライス選択用傾斜磁場Gssは、任意に断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Gpeは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Groは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。
傾斜磁場電源30は、後述するシーケンス制御部10による制御のもと、傾斜磁場コイル2に電力を供給する。
寝台4は、被検体Sが載置される天板4aを備え、後述する寝台制御部5による制御のもと、天板4aを傾斜磁場コイル2の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、この寝台4は、長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。
寝台制御部5は、後述する計算機システム20による制御のもと、寝台4の動作を制御する。例えば、寝台制御部5は、寝台4を駆動して、天板4aを長手方向、上下方向又は左右方向へ移動する。
送信コイル6は、中空の略円筒形状(円筒の中心軸に直交する断面が楕円状となるものを含む)に形成され、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。また、送信コイル6は、後述する送信部7から供給される高周波パルス電流により、撮像空間に高周波磁場を印加する。
送信部7は、後述するシーケンス制御部10による制御のもと、ラーモア周波数に対応する高周波パルス電流を送信コイル6に供給する。
受信コイル8は、撮像対象の部位ごとに用意され、被検体Sの各部位に装着される。また、受信コイル8は、送信コイル6によって撮像空間に高周波磁場が印加された際に、撮像空間に置かれた被検体Sから放射される磁気共鳴信号を受信し、受信した磁気共鳴信号を受信部9へ出力する。例えば、受信コイル8は、頭部用の受信コイル、脊椎用の受信コイル、腹部用の受信コイルなどである。
受信部9は、後述するシーケンス制御部10による制御のもと、受信コイル8によって受信された磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)信号データを生成する。具体的には、受信部9は、磁気共鳴信号をデジタル変換することでMR信号データを生成し、生成したMR信号データをシーケンス制御部10へ送信する。ここで、MR信号データは、前述したスライス選択用傾斜磁場Gss、位相エンコード用傾斜磁場Gpe、及びリードアウト用傾斜磁場Groによって、位相エンコード(Phase Encode:PE)方向、リードアウト(Read Out:RO)方向、及びスライス選択(Slice Selection:SS)方向の空間周波数の情報が対応付けられ、k空間に配置される。
なお、ここでは、送信コイル6が高周波磁場を印加し、受信コイル8が磁気共鳴信号を受信する場合の例を説明するが、実施形態はこれに限られない。例えば、送信コイル6が、磁気共鳴信号を受信する受信機能をさらに有してもよいし、受信コイル8が、高周波磁場を印加する送信機能をさらに有していてもよい。送信コイル6が受信機能を有している場合は、受信部9は、送信コイル6によって受信された磁気共鳴信号からもMR信号データを生成する。また、受信コイル8が送信機能を有している場合は、送信部7は、受信コイル8にも高周波パルス電流を供給する。
シーケンス制御部10は、各種シーケンスを実行することで、撮像を制御する。具体的には、シーケンス制御部10は、計算機システム20から送信されるシーケンス実行データに基づいて傾斜磁場電源30、送信部7及び受信部9を駆動することで、MR信号データを収集する。また、シーケンス制御部10は、収集したMR信号データを計算機システム20へ送信する。
ここで、シーケンス実行データは、被検体Sに関するMR信号データを収集するための手順を示すシーケンス(パルスシーケンスとも呼ばれる)を定義した情報である。具体的には、シーケンス実行データは、傾斜磁場電源30が傾斜磁場コイル2に供給する電源の強さや電源を供給するタイミング、送信部7が送信コイル6に送信するRF信号の強さやRF信号を送信するタイミング、受信部9が磁気共鳴信号を検出するタイミングなどを定義した情報である。
計算機システム20は、MRI装置100の全体制御を行う。例えば、計算機システム20は、MRI装置100が有する各部を駆動することで、被検体Sのデータ収集や画像再構成などを行う。この計算機システム20は、インタフェース部21、画像再構成部22、記憶部23、操作部24、表示部25及び制御部26を有する。
インタフェース部21は、シーケンス制御部10との間で授受される各種信号の入出力を制御する。例えば、このインタフェース部21は、シーケンス制御部10に対してシーケンス実行データを送信し、シーケンス制御部10からMR信号データを受信する。MR信号データを受信すると、インタフェース部21は、各MR信号データを被検体Sごとに記憶部23に格納する。
画像再構成部22は、記憶部23によって記憶されたMR信号データに対して後処理すなわちフーリエ変換等の再構成処理を施すことで、被検体Sの体内における所望核スピンのスペクトラムデータ又は画像データを生成する。また、画像再構成部22は、生成したスペクトラムデータ又は画像データを被検体Sごとに記憶部23に格納する。
記憶部23は、制御部26によって実行される処理に必要な各種データや各種プログラムなどを記憶する。例えば、記憶部23は、インタフェース部21によって受信されたMR信号データや、画像再構成部22によって生成されたスペクトラムデータや画像データなどを被検体Sごとに記憶する。この記憶部23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
操作部24は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。この操作部24には、例えば、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスが用いられる。
表示部25は、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を表示する。この表示部25には、例えば、液晶表示器などの表示デバイスが用いられる。
制御部26は、図示していないCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有し、MRI装置100の全体制御を行う。例えば、制御部26は、操作部24を介して入力された撮像条件に基づいて、シーケンス実行データを生成する。また、制御部26は、シーケンス実行データをシーケンス制御部10に送信することで、各種シーケンスを実行するようシーケンス制御部10を制御する。また、制御部26は、シーケンス制御部10から送信されるMR信号データに基づいて画像を再構成するよう画像再構成部22を制御する。
以上、本実施形態に係るMRI装置100の構成について説明した。このような構成のもと、MRI装置100では、傾斜磁場電源30が、多段にカスケード接続された複数のスイッチング回路を有し、各スイッチング回路が所定のパルス電圧を出力する。ここで、各スイッチング回路は、それぞれ所定の数のスイッチング素子を有しており、各スイッチング素子が交互にスイッチング動作することで、傾斜磁場コイル2に流す電流の波形に応じたパルス電圧を出力する。
以下では、上述した傾斜磁場電源30について詳細に説明する。なお、本実施形態では、傾斜磁場電源30が有するスイッチング回路として、フルブリッジ回路が用いられる場合の例を説明するが、他の種類のスイッチング回路が用いられる場合でも、同様の実施形態が実施可能である。
図2は、第1の実施形態に係る傾斜磁場電源30の構成例を示す図である。本実施形態に係る傾斜磁場電源30は、シーケンス制御部10から送信される入力信号を受信し、受信した入力信号に応じた電圧を傾斜磁場コイル2に出力する。ここで、入力信号は、傾斜磁場コイル2に発生させる傾斜磁場の波形を表す信号であり、傾斜磁場の波形を電流で模擬した信号である。例えば、図2に示すように、傾斜磁場電源30は、減算部31、比例部32、積分項33、積分部34、加算部35、増幅部36、及び補償部37を有する。
減算部31は、シーケンス制御部10から送信される入力信号と補償部37から送信されるフィードバック信号とを差分し、差分により得られた信号を誤差信号として出力する。比例部32は、減算部31から出力される誤差信号を所定の比例ゲインにより変換し、変換した信号を出力する。積分項33及び積分部34は、減算部31から出力される誤差信号を所定の積分ゲインにより変換し、変換した信号を出力する。
加算部35は、比例部32から出力される信号と積分部34から出力される信号とを加算し、加算した信号を制御信号として出力する。増幅部36は、加算部35から出力される制御信号に応じた電圧を発生し、発生した電圧を出力信号として出力する。補償部37は、増幅部36から出力される出力信号を減算部31にフィードバックする。
傾斜磁場電源30では、上述したように各部が動作することによって、シーケンス制御部10から送信される入力信号と波形が一致した電流が傾斜磁場コイル2に流れるように、傾斜磁場コイル2に出力する電圧が制御される。このような制御において、傾斜磁場電源30では、増幅部36が、加算部35から出力される制御信号に応じてパルス幅を変調したパルス電圧を発生し、発生したパルス電圧を出力信号として出力する。
図3は、第1の実施形態に係る増幅部36の構成例を示す図である。例えば、図3に示すように、増幅部36は、フルブリッジ回路部36a及びPWM変調部36bを有する。
フルブリッジ回路部36aは、シーケンス制御部10から送信される入力信号に応じた電圧を傾斜磁場コイル2に出力する。具体的には、フルブリッジ回路部36aは、多段にカスケード接続された複数のフルブリッジ回路を有し、各フルブリッジ回路が所定のパルス電圧を出力する。ここで、各フルブリッジ回路は、それぞれ所定の数のスイッチング素子を有しており、各スイッチング素子が交互に動作することで、傾斜磁場コイル2に流す電流の波形に応じたパルス電圧を出力する。
PWM変調部36bは、加算部35から出力される制御信号に応じて、フルブリッジ回路部36aの動作を制御する。具体的には、PWM変調部36bは、加算部35から出力される制御信号の大きさに応じて、PWM(Pulse Width Modulation)変調により、フルブリッジ回路部36aが有する各フルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比を制御する。ここで、PWM変調部36bは、フルブリッジ回路部36aが有する複数のフルブリッジ回路それぞれに対し、各フルブリッジ回路が有するスイッチング素子ごとに、オン/オフを切り替えるための駆動信号を出力することで、各フルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比を制御する。
図4は、第1の実施形態に係るフルブリッジ回路部36aの構成を示す図である。例えば、図4に示すように、フルブリッジ回路部36aは、5段にカスケード接続されたフルブリッジ回路361〜365を有する。ここで、例えば、各フルブリッジ回路は、それぞれ4つのスイッチング素子を有する。4つのスイッチング素子は、直列に接続されたスイッチング素子のペアを2つ含み、各ペアが並列に接続されて構成される。
そして、通常、フルブリッジ回路部36aは、PWM変調部36bから出力される駆動信号に基づいて、5段全てのフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比がそれぞれ同じ値となるように、5段全てのフルブリッジ回路が有するスイッチング素子がそれぞれスイッチング動作する。
図5は、第1の実施形態に係るフルブリッジ回路部36aにおける制御信号と出力電圧との関係の一例を示す図である。
例えば、図5の上段に示すように、制御信号の大きさが小さい場合には、フルブリッジ回路部36aは、5段全てのフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比がそれぞれ10%となるように、各フルブリッジ回路のスイッチング素子がそれぞれスイッチング動作する。これにより、最大出力の10%の出力電圧が得られる。
また、例えば、図5の中段に示すように、制御信号の大きさが中程度の場合には、フルブリッジ回路部36aは、5段全てのフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比がそれぞれ50%となるように、各フルブリッジ回路のスイッチング素子がそれぞれ動作する。これにより、最大出力の50%の出力電圧が得られる。
また、例えば、図5の下段に示すように、フルブリッジ回路部36aは、制御信号の大きさが大きい場合に、5段全てのフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比がそれぞれ90%となるように、各フルブリッジ回路のスイッチング素子がそれぞれ動作する。これにより、最大出力の90%の出力電圧が得られる。
このように、各スイッチング素子がスイッチング動作する際には、スイッチング損が発生することが知られている。ここでいうスイッチング損とは、スイッチング素子がオンからオフに切り替わる際に発生する電力損失である。通常、このスイッチング損は、スイッチング動作するスイッチング素子の数に比例して増加する。
例えば、上述したように、フルブリッジ回路部36aが有する5段全てのフルブリッジ回路が有するスイッチング素子がそれぞれスイッチング動作した場合には、5段全てのフルブリッジ回路でスイッチング損が発生することになる。このスイッチング損によって、傾斜磁場電源30の待機電力が増加することになり、傾斜磁場電源30における消費電力が大きくなる。
しかし、例えば、図5の上段に示す例のように、最大出力の10%の出力電圧を得ることは、3段のフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比をそれぞれ17%とすることでも実現可能である。また、例えば、図5の中段に示す例のように、最大出力の50%の出力電圧を得ることは、3段のフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比をそれぞれ83%とすることでも実現可能である。つまり、傾斜磁場コイル2に出力する電圧の大きさが小さい場合及び中程度の場合には、3段のフルブリッジ回路を動作させるだけでも、必要な出力電圧を得ることができる。
このことから、本実施形態では、傾斜磁場電源30が、傾斜磁場コイル2に出力する電圧の大きさに応じて、第1のモードと第2のモードとの間でスイッチング回路の動作モードを切り替える。ここで、第1のモードは、複数のスイッチング回路のうち第1の数だけスイッチング回路を動作させる動作モードである。また、第2の力モードは、複数のスイッチング回路のうち第1の数より少ない第2の数だけスイッチング回路を動作させる動作モードである。
例えば、傾斜磁場電源30は、第1のモードとして、上述したように5段全てのフルブリッジ回路を動作させる。このモードを、以下では通常モードと呼ぶ。また、例えば、傾斜磁場電源は、第2のモードとして、3段のフルブリッジ回路を動作させる。このモードを、以下では低電力モードと呼ぶ。そして、傾斜磁場電源30は、傾斜磁場コイル2に出力する電圧の大きさに応じて、通常モードと低電力モードとの間でフルブリッジ回路の動作モードを切り替える。
ここで、通常モードでは、5段全てのフルブリッジ回路でスイッチング損が発生するのに対し、低電力モードでは、3段のフルブリッジ回路のみでスイッチング損が発生することになる。したがって、フルブリッジ回路の動作モードを通常モードと低電力モードとの間で切り替えることで、フルブリッジ回路が低電力モードで動作している間に、傾斜磁場電源30全体で発生するスイッチング損を減らすことができ、傾斜磁場電源30におけるスイッチング損による消費電力を低減させることができる。
具体的には、傾斜磁場電源30は、傾斜磁場コイル2に出力する電圧の大きさに応じて、通常モードと低電力モードとの間でフルブリッジ回路部36aの動作を切り替える切替部をさらに有する。
図6は、図2に示した傾斜磁場電源30の構成例に切替部を加えた構成例を示す図である。例えば、図6に示すように、傾斜磁場電源30は、図2に示した減算部31、比例部32、積分項33、積分部34、加算部35、増幅部36、補償部37に加えて、切替部38をさらに有する。
例えば、切替部38は、フルブリッジ回路部36aが通常モードで動作している状態で、動作中のフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が第1の閾値未満となった場合に、フルブリッジ回路部36aの動作モードを低電力モードに切り替える。また、例えば、切替部38は、フルブリッジ回路部36aが低電力モードで動作している状態で、動作中のフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が第2の閾値以上となった場合に、フルブリッジ回路部36aの動作モードを通常モードに切り替える。
図7は、図3に示した増幅部36の構成例に切替部を加えた構成例を示す図である。例えば、図7に示すように、増幅部36は、図3に示したフルブリッジ回路部36a、PWM変調部36bに加えて、切替部38をさらに有する。
例えば、切替部38は、PWB変調部36bから出力される駆動信号をリアルタイムで取得し、取得した駆動信号に基づいて、フルブリッジ回路部36aが有するフルブリッジ回路ごとに、各フルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比を算出する。そして、切替部38は、フルブリッジ回路部36aが通常モードで動作している状態で、算出した各フルブリッジ回路のデューティ比が第1の閾値未満となった場合に、フルブリッジ回路部36aの動作モードを低電力モードに切り替える。また、切替部38は、フルブリッジ回路部36aが低電力モードで動作している状態で、算出した各フルブリッジ回路のデューティ比が第2の閾値以上となった場合には、フルブリッジ回路部36aの動作モードを通常モードに切り替える。
図8は、第1の実施形態に係るフルブリッジ回路部36aの低電力モードにおける構成を説明するための図である。例えば、図8に示すように、切替部38は、フルブリッジ回路部36aの動作モードを低電力モードに切り替える場合には、フルブリッジ回路部36aが有する5段のフルブリッジ回路361〜365のうち、4段目のフルブリッジ回路364と5段目のフルブリッジ回路365とをそれぞれ回生モードに設定する。
ここで、回生モードとは、フルブリッジ回路が電源から切り離された状態である。例えば、切替部38は、フルブリッジ回路が有する4つのスイッチング素子について、並列に配置された2つのスイッチング素子(図6に示す破線で囲まれたスイッチング素子)を常時オンの状態で固定し、他の2つのスイッチング素子を常時オフの状態で固定することで、フルブリッジ回路を回生モードに設定する。このように回生モードに設定されたフルブリッジ回路では、スイッチング動作が発生しないため、スイッチング損が発生しない。
低電力モードでは、上述したように、フルブリッジ回路部36aが有する5段のフルブリッジ回路のうち、4段目及び5段目のフルブリッジ回路を回生モードに設定することで、1段目〜3段目のフルブリッジ回路のみが動作するようになる。この結果、傾斜磁場電源30全体で発生するスイッチング損は、5段全てのフルブリッジ回路を動作させた場合と比べて60%に低減される。
一方、切替部38は、フルブリッジ回路部36aの動作モードを通常モードに切り替える場合には、フルブリッジ回路部36aが有する5段全てのフルブリッジ回路361〜365を動作状態に設定する。すなわち、切替部38は、低電力モードで回生モードに設定されている4段目のフルブリッジ回路364及び5段目のフルブリッジ回路365それぞれについて、回生モードを解除する。これにより、フルブリッジ回路部36aが有する5段全てのフルブリッジ回路が動作するようになる。
ここで、図5に示したように、例えば、最大出力の10%の出力電圧、又は、最大出力の50%の出力電圧を得ることは、3段のフルブリッジ回路を動作させるだけでも実現可能である。そこで、例えば、切替部38は、第1の閾値及び第2の閾値とするデューティ比をそれぞれ60%に設定する。
図9は、第1の実施形態に係るフルブリッジ回路部36aの低電力モードにおける制御信号と出力電圧との関係の一例を示す図である。ここで、図9は、図5に示した例と同様の例を示している。
例えば、図9の上段中央に示すように、フルブリッジ回路部36aが通常モードで動作している状態で、各フルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が10%であったとする。この場合には、切替部38は、動作中のフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が60%未満であるので、フルブリッジ回路部36aの動作モードを低電力モードに切り替える。具体的には、切替部38は、4段目及び5段目のフルブリッジ回路をそれぞれ回生モードに設定する。これにより、1段目〜3段目のフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比は、それぞれ17%となるように制御される。
また、図9の中段中央に示すように、フルブリッジ回路部36aが通常モードで動作している状態で、各フルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が50%であったとする。この場合には、切替部38は、動作中のフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が60%未満であるので、フルブリッジ回路部36aの動作モードを低電力モードに切り替える。具体的には、切替部38は、4段目及び5段目のフルブリッジ回路をそれぞれ回生モードに設定する。これにより、1段目〜3段目のフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比は、それぞれ83%となるように制御される。
また、図9の下段中央に示すように、フルブリッジ回路部36aが通常モードで動作している状態で、各フルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が90%であったとする。この場合には、切替部38は、動作中のフルブリッジ回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が60%以上であるので、フルブリッジ回路部36aの動作モードを通常モードで維持する。
このように、切替部38は、動作中の動作モードすなわち動作中のフルブリッジ回路の数と、動作中のフルブリッジから出力されるパルス電圧のデューティ比とに基づいて、フルブリッジ回路部36aの動作モードを通常モードと低電力モードとの間で切り替える。これにより、傾斜磁場コイル2に出力する電圧の大きさに応じて、動作させるスイッチング素子の数を減らすことが可能になり、傾斜磁場電源30におけるスイッチング損による消費電力を低減させることができる。
なお、通常モードと低電力モードとでは、動作させるフルブリッジ回路の段数が異なるため、増幅部36におけるフルブリッジ回路部36a及びPWM変調部36bの動作が異なる。そのため、切替部38は、フルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替える際に、比例部32の比例ゲインや積分部34の積分ゲインについても同時に切り替えることが望ましい。その場合には、比例部32が、切り替えられる段数ごとに、各段数に適した比例ゲインをあらかじめ保持しておく。また、積分部34も、切り替えられる段数ごとに、各段数に適した積分ゲインをあらかじめ保持しておく。
上述したように、第1の実施形態によれば、傾斜磁場コイル2に出力する電圧の大きさに応じて、通常モードと低電力モードとの間でフルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替えることで、傾斜磁場電源30におけるスイッチング損による消費電力を低減させることができる。
図10は、第1の実施形態に係る傾斜磁場電源30における消費電力の変化を示す図である。図10に示すように、第1の実施形態によれば、フルブリッジ回路部36aの動作モードを通常モードと低電力モードとの間で切り替えることによって、通常モードのみでフルブリッジ回路部36aを動作させる場合と比べて、低電力モードで動作させている間に、傾斜磁場電源30の消費電力を低減させることができる。この結果、傾斜磁場電源30全体の消費電力を低減させることができる。
なお、上述した第1の実施形態では、切替部38によって用いられる第1の閾値と第2の閾値とを同じ値に設定した場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、第1の閾値及び第2の閾値は、それぞれ異なる値が設定されてもよい。例えば、第1の閾値を大きく設定することで、通常モードから低電力モードに切り替えるタイミングを早くすることができ、逆に、第1の閾値を小さく設定することで、通常モードから低電力モードに切り替えるタイミングを遅くすることができる。また、例えば、第2の閾値を小さく設定することで、低電力モードから通常モードに切り替えるタイミングを早くすることができ、逆に、第2の閾値を大きく設定することで、通常モードから低電力モードに切り替えるタイミングを遅くすることができる。したがって、例えば、消費電力の実測値に基づいて、第1の閾値及び第2の閾値を最適な値に調整することで、より効果的に、傾斜磁場電源30の消費電力を低減させることができる。
また、上述した第1の実施形態では、動作中の動作モードすなわち動作中のフルブリッジ回路の数と、動作中のフルブリッジから出力されるパルス電圧のデューティ比とに基づいて、フルブリッジ回路の動作モードを切り替える場合の例を説明したが、動作モードの切り替え方法はこれに限られない。以下では、動作モードの切り替え方法が異なる他の実施形態を説明する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、傾斜磁場電源30に入力される入力信号に基づいて、フルブリッジ回路の動作モードを切り替える場合の例を説明する。MRI装置で用いられる傾斜磁場電源は、負荷として傾斜磁場コイルすなわちインダクタが接続されるという特徴がある。この特徴を利用して、傾斜磁場電源に入力される入力信号に基づいて、あらかじめ出力電圧の大きさを見積もることが可能である。
なお、第2の実施形態に係るMRI装置の構成は、基本的には、図1に示したものと同じであり、傾斜磁場電源の構成のみが異なる。そこで、ここでは、第2の実施形態に係る傾斜磁場電源の構成について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る傾斜磁場電源130の構成例を示す図である。例えば、図11に示すように、傾斜磁場電源130は、図2に示した減算部31、比例部32、積分項33、積分部34、加算部35、増幅部36、補償部37に加えて、切替部138及び微分部139をさらに有する。ここで、切替部138は、図3に示したフルブリッジ回路部36a及びPWM変調部36bを有する。
微分部139は、シーケンス制御部10から送信される入力信号の微分値を算出する。ここで、入力信号は、傾斜磁場コイル2に発生させる傾斜磁場の波形を表す信号であり、傾斜磁場の波形を電流で模擬した信号である。そして、入力信号の微分値は、傾斜磁場の波形を表す信号値の経時的な変化に対する時間微分値である。
切替部138は、微分部139によって算出された微分値が所定の閾値以上である場合に、通常モードでフルブリッジ回路を動作させ、微分部139によって算出された微分値が同じ所定の閾値未満である場合に、低電力モードでフルブリッジ回路を動作させることで、フルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替える。
なお、第1の実施形態と同様に、切替部138は、フルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替える際に、比例部32の比例ゲインや積分部34の積分ゲインについても同時に切り替えることが望ましい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、傾斜磁場コイル2に発生させる傾斜磁場のスリューレートに基づいて、フルブリッジ回路の動作モードを切り替える場合の例を説明する。傾斜磁場のスリューレートは、撮像が行われるごとに、操作者によって設定される撮像条件に基づいて定められる。一般的に、MRI装置で用いられる傾斜磁場は台形状の波形を有しており、台形の立ち上がり部分で、傾斜磁場コイルへの出力電圧が大きくなる。このため、傾斜磁場コイル2に発生させる傾斜磁場の立ち上がり部分のスリューレートに基づいて、あらかじめ出力電圧の大きさを見積もることが可能である。
なお、第3の実施形態に係るMRI装置の構成は、基本的には、図1に示したものと同じであり、傾斜磁場電源の構成のみが異なる。そこで、ここでは、第2の実施形態に係る傾斜磁場電源の構成について説明する。
図12は、第3の実施形態に係る傾斜磁場電源230の構成例を示す図である。例えば、図12に示すように、傾斜磁場電源230は、図2に示した減算部31、比例部32、積分項33、積分部34、加算部35、増幅部36、補償部37に加えて、切替部238をさらに有する。ここで、切替部238は、図3に示したフルブリッジ回路部36a及びPWM変調部36bを有する。
切替部238は、傾斜磁場コイル2に発生させる傾斜磁場のスリューレートが所定の閾値以上である場合に、通常モードでスイッチング回路を動作させ、スリューレートが同じ所定の閾値未満である場合に、低電力モードでスイッチング回路を動作させることで、フルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替える。
例えば、シーケンス制御部10が、計算機システム20から送信されるシーケンス実行データに基づいて、傾斜磁場コイル2に発生させる傾斜磁場のスリューレートを算出する。また、シーケンス制御部10は、算出したスリューレートに基づいて、傾斜磁場電源230のフルブリッジ回路部36aを通常モード及び低電力モードのいずれで動作させるかを判定する。そして、シーケンス制御部10は、判定した結果を示す切り替え信号を傾斜磁場電源230に送信する。この場合には、傾斜磁場電源30の切替部238は、シーケンス制御部10から送信される切り替え信号に応じて、フルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替える。
なお、ここでは、シーケンス制御部10がフルブリッジ回路部36aの動作モードを判定する場合の例を説明したが、例えば、計算機システム20の制御部26が、フルブリッジ回路部36aの動作モードを判定してもよい。その場合には、制御部26が、操作者によって設定された撮像条件に基づいて、傾斜磁場コイル2に発生させる傾斜磁場のスリューレートを算出する。そして、制御部26は、算出したスリューレートに基づいて、傾斜磁場電源230のフルブリッジ回路部36aを通常モード及び低電力モードのいずれで動作させるかを判定する。そして、制御部26は、判定した結果を示す切り替え信号を、シーケンス制御部10を介して、傾斜磁場電源30に送信する。
また、例えば、シーケンス制御部10又は制御部26が、撮像条件に基づいて、傾斜磁場のスリューレートを示す情報を傾斜磁場電源30に送信してもよい。この場合には、傾斜磁場電源30の切替部238が、シーケンス制御部10又は制御部26から送信されるスリューレートを示す情報に基づいて、フルブリッジ回路部36aを通常モード及び低電力モードのいずれで動作させるかを判定し、判定した結果に応じて、フルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替える。
なお、第1の実施形態と同様に、切替部238は、フルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替える際に、比例部32の比例ゲインや積分部34の積分ゲインについても同時に切り替えることが望ましい。
以上、第1〜第3の実施形態について説明した。ここで、第1〜第3の実施形態では、通常モードと低電力モードとの間でフルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替える場合の例を説明したが、切り替える動作モードは2つに限られない。例えば、切替部は、3つ以上の動作モードの間で、フルブリッジ回路部36aの動作モードを切り替えてもよい。その場合には、動作モードごとに、動作させるフルブリッジ回路の段数を段階的に変える。例えば、通常モードでは、5段全てのフルブリッジ回路を動作させ、第1の低電力モードでは、3段のフルブリッジ回路を動作させ、第2の低電力モードでは、1段のフルブリッジ回路を動作させる。そして、例えば、切替部は、2つ以上の閾値を用いて、各動作モードの切り替えを判定する。
また、上述した第1〜第3の実施形態において、図2、3、6、7、11及び12に示した各部は、それぞれ独立した回路でハードウェアとして実現されてもよいし、各部が行う処理の処理手順を定義したプログラムをプロセッサやメモリで実行することで、ソフトウェアとして実現されてもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、傾斜磁場電源におけるスイッチング損による消費電力を低減させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 MRI装置
30 傾斜磁場電源
36 増幅部
36a フルブリッジ回路部
38 切替部

Claims (9)

  1. 傾斜磁場コイルに電力を供給する傾斜磁場電源を備え、
    前記傾斜磁場電源は、
    それぞれ所定のパルス電圧を出力する複数のスイッチング回路と、
    前記傾斜磁場コイルに出力する電圧の大きさに応じて、前記複数のスイッチング回路のうち第1の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第1のモードと、前記複数のスイッチング回路のうち前記第1の数より少ない第2の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第2のモードとの間で動作モードを切り替える切替部と
    を備え
    前記切替部は、動作中のスイッチング回路から出力されるパルス電圧のデューティ比と、前記傾斜磁場コイルに発生させる傾斜磁場のスリューレートとのうち少なくとも1つに基づいて、前記動作モードを切り替えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 傾斜磁場コイルに電力を供給する傾斜磁場電源を備え、
    前記傾斜磁場電源は、
    それぞれ所定のパルス電圧を出力する複数のスイッチング回路と、
    前記傾斜磁場コイルに出力する電圧の大きさに応じて、前記複数のスイッチング回路のうち第1の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第1のモードと、前記複数のスイッチング回路のうち前記第1の数より少ない第2の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第2のモードとの間で動作モードを切り替える切替部と
    を備え、
    前記切替部は、前記複数のスイッチング回路が前記第1のモードで動作している状態で、動作中のスイッチング回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が第1の閾値未満となった場合に、前記動作モードを前記第2のモードに切り替え、前記複数のスイッチング回路が前記第2のモードで動作している状態で、動作中のスイッチング回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が第2の閾値以上となった場合に、前記動作モードを前記第1のモードに切り替えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 傾斜磁場コイルに電力を供給する傾斜磁場電源を備え、
    前記傾斜磁場電源は、
    それぞれ所定のパルス電圧を出力する複数のスイッチング回路と、
    前記傾斜磁場コイルに出力する電圧の大きさに応じて、前記複数のスイッチング回路のうち第1の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第1のモードと、前記複数のスイッチング回路のうち前記第1の数より少ない第2の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第2のモードとの間で動作モードを切り替える切替部と
    を備え、
    前記切替部は、前記傾斜磁場コイルに発生させる傾斜磁場のスリューレートが所定の閾値以上である場合に、前記第1のモードで前記複数のスイッチング回路を動作させ、前記スリューレートが前記所定の閾値未満である場合に、前記第2のモードで前記複数のスイッチング回路を動作させることで、前記動作モードを切り替えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 撮像を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記傾斜磁場のスリューレートに基づいて、前記複数のスイッチング回路を前記第1のモード及び前記第2のモードのいずれで動作させるかを判定し、判定した結果を示す切り替え信号を前記傾斜磁場電源に送信し、
    前記切替部は、前記切り替え信号に応じて、前記動作モードを切り替える
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 撮像を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記スリューレートを示す情報を前記傾斜磁場電源に送信し、
    前記切替部は、前記スリューレートを示す情報に基づいて、前記複数のスイッチング回路を前記第1のモード及び前記第2のモードのいずれで動作させるかを判定し、判定した結果に応じて、前記動作モードを切り替える
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記スイッチング回路は、フルブリッジ回路であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 磁気共鳴イメージング装置の傾斜磁場コイルに電力を供給する傾斜磁場電源であって、
    それぞれ所定のパルス電圧を出力する複数のスイッチング回路と、
    前記傾斜磁場コイルに出力する電圧の大きさに応じて、前記複数のスイッチング回路のうち第1の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第1のモードと、前記複数のスイッチング回路のうち前記第1の数より少ない第2の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第2のモードとの間で動作モードを切り替える切替部と
    を備え
    前記切替部は、動作中のスイッチング回路から出力されるパルス電圧のデューティ比、又は、前記傾斜磁場コイルに発生させる傾斜磁場のスリューレートに基づいて、前記動作モードを切り替えることを特徴とする傾斜磁場電源。
  8. 傾斜磁場コイルに電力を供給する傾斜磁場電源を備え、
    前記傾斜磁場電源は、
    それぞれ所定のパルス電圧を出力する複数のスイッチング回路と、
    前記傾斜磁場コイルに出力する電圧の大きさに応じて、前記複数のスイッチング回路のうち第1の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第1のモードと、前記複数のスイッチング回路のうち前記第1の数より少ない第2の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第2のモードとの間で動作モードを切り替える切替部と
    を備え、
    前記切替部は、前記複数のスイッチング回路が前記第1のモードで動作している状態で、動作中のスイッチング回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が第1の閾値未満となった場合に、前記動作モードを前記第2のモードに切り替え、前記複数のスイッチング回路が前記第2のモードで動作している状態で、動作中のスイッチング回路から出力されるパルス電圧のデューティ比が第2の閾値以上となった場合に、前記動作モードを前記第1のモードに切り替えることを特徴とする傾斜磁場電源。
  9. 傾斜磁場コイルに電力を供給する傾斜磁場電源を備え、
    前記傾斜磁場電源は、
    それぞれ所定のパルス電圧を出力する複数のスイッチング回路と、
    前記傾斜磁場コイルに出力する電圧の大きさに応じて、前記複数のスイッチング回路のうち第1の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第1のモードと、前記複数のスイッチング回路のうち前記第1の数より少ない第2の数のスイッチング回路をスイッチング動作させる第2のモードとの間で動作モードを切り替える切替部と
    を備え、
    前記切替部は、前記傾斜磁場コイルに発生させる傾斜磁場のスリューレートが所定の閾値以上である場合に、前記第1のモードで前記複数のスイッチング回路を動作させ、前記スリューレートが前記所定の閾値未満である場合に、前記第2のモードで前記複数のスイッチング回路を動作させることで、前記動作モードを切り替えることを特徴とする傾斜磁場電源。
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