JP7481206B2 - Rf送信器、磁気共鳴イメージング装置、およびプログラム - Google Patents

Rf送信器、磁気共鳴イメージング装置、およびプログラム Download PDF

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Description

本明細書および図面に開示の実施形態は、RF送信器、磁気共鳴イメージング装置、およびプログラムに関する。
磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波RF(Radio Frequency)パルスで磁気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号から画像を再構成する撮像法である。
RFパルスの電力は、増幅ユニットを有するRF送信器によって調整される。撮影条件が異なると、要求されるRFパルスの電力も異なる。しかしながら、出力電力と電力付加効率(以下、効率という)との関係は、増幅ユニットごとに異なる。このため、たとえば高電力出力が要求される高電力モード時に好適な効率を有する増幅ユニットを撮影条件によらず用いてRFパルスの電力調整を行ってしまうと、低電力モードにおいて低効率となってしまう。
特開2008-246192号公報
本明細書および図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、電力モードに応じてRF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択することである。ただし、本明細書および図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係るRF送信器は、複数の増幅ユニットと、取得部と、選択部とを備える。取得部は、電力モードを取得する。選択部は、複数の増幅ユニットから、取得部が取得した電力モードに応じてRF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択する。
一実施形態に係るRF送信器を含むMRI装置の一構成例を示すブロック図。 従来のRF送信器の一構成例を示すブロック図。 高電力モードにおける本実施形態に係るRF送信器の一構成例を示すブロック図。 高電力モードにおけるRF信号の電路を説明するための概念図。 低電力モードにおける本実施形態に係るRF送信器の一構成例を示すブロック図。 低電力モードにおけるRF信号の電路を説明するための概念図。 出力電力と効率との関係の一例を示す説明図。
以下、図面を参照しながら、RF送信器、磁気共鳴イメージング装置、およびプログラムの実施形態について詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係るRF送信器33を含むMRI装置1の一構成例を示すブロック図である。MRI装置1は、装置本体(磁石架台ともいう)100、RF送信器33を含む制御キャビネット300、コンソール400、寝台装置500、およびRF(Radio Frequency)コイル20を有する。装置本体100、制御キャビネット300、および寝台装置500は、一般に検査室に設置される。コンソール400は一般に、検査室に隣接する制御室に設置される。
装置本体100は、静磁場磁石10、傾斜磁場コイル11、およびWB(Whole Body)コイル12を有する。これらの構成品は円筒状の筐体に収納されている。寝台装置500は、寝台本体50と天板51を有している。
制御キャビネット300は、傾斜磁場電源31(X軸用31x、Y軸用31y、Z軸用31z)、RF受信器32、RF送信器33、およびシーケンスコントローラ34を有する。
コンソール400は、処理回路40、記憶回路41、ディスプレイ42、および入力インターフェース43を有する。コンソール400は、ホスト計算機として機能する。
装置本体100の静磁場磁石10は、概略円筒形状をなしており、被検体、たとえば患者、が搬送されるボア内に静磁場を発生させる。ボアとは、装置本体100の円筒内部の空間のことである。静磁場磁石10は超電導コイルを内蔵し、たとえば、液体ヘリウムによって超電導コイルが極低温に冷却されている。
静磁場磁石10は、励磁モードにおいて静磁場用電源(図示せず)から供給される電流を超電導コイルに印加することで静磁場を発生する。その後、永久電流モードに移行すると、静磁場用電源は切り離される。一旦永久電流モードに移行すると、静磁場磁石10は長時間、たとえば1年以上に亘って、静磁場を発生し続ける。なお、静磁場磁石10は超電導磁石に限定されるものではなく、例えば永久磁石であってもよい。
傾斜磁場コイル11は、静磁場磁石10と同様に概略円筒形状をなし、静磁場磁石10の内側に固定される。傾斜磁場コイル11は、傾斜磁場電源(31x、31y、31z)から供給される電流により、X軸、Y軸、Z軸の方向に傾斜磁場を形成する。
寝台装置500の寝台本体50は、天板51を上下方向および水平方向に移動することができる。たとえば、寝台本体50は、天板51に載置された被検体を撮像前に所定の高さまで移動させる。また、撮像時には、天板51を水平方向に移動させて被検体をボア内に移動させる。
WBコイル12は、傾斜磁場コイル11の内側に被検体を取り囲むように概略円筒形状に固定されている。WBコイル12は、RF送信器33から伝送されるRFパルスを被検体に向けて送信する。WBコイル12は、RFパルスを被検体に印加するRFコイルの一例である。また、水素原子核の励起によって被検体から放出される磁気共鳴信号、即ちMR(Magnetic Resonance)信号を受信する。
MRI装置1は、WBコイル12の他、図1に示すようにRFコイル(局所コイル)20を備える。RFコイル20は、被検体の体表面に近接して載置されるコイルである。RFコイル20には様々な種別があり、たとえば、図1に示すような被検体の胸部や腹部、或いは脚部に設置されるボディコイル(Body Coil)や、被検体の背側に設置されるスパインコイル(Spine Coil)といった種別がある。RFコイル20は受信専用または送信専用、あるいは、送信と受信を双方行う。RFコイル20は、RFパルスを被検体に印加するRFコイルの一例である。RFコイル20は、たとえば、ケーブルを介して天板51と着脱可能に構成されている。
RF受信器32は、WBコイル12やRFコイル20からのチャンネル信号、即ち、MR信号をAD(Analog to Digital)変換して、シーケンスコントローラ34に出力する。デジタルに変換されたMR信号は、生データ(Raw Data)と呼ばれることもある。
RF送信器33は、高周波発振器、変調器等を有し、シーケンスコントローラ34からの指示に基づいて、変調器が出力したRF信号を電力モードに応じた電力に増幅してRFパルスを生成する。生成したRFパルスはWBコイル12に伝送され、被検体に印加される。RFパルスの印加によって被検体からMR信号が発生する。このMR信号をRFコイル20またはWBコイル12が受信する。RF送信器33の詳細については図3-7を用いて後述する。
RFコイル20で受信したMR信号、より具体的には、RFコイル20内の各要素コイルで受信したMR信号は、天板51および寝台本体50に設けられたケーブルを介してRF受信器32に入力される。
シーケンスコントローラ34は、コンソール400による制御のもと、傾斜磁場電源31、RF受信器32およびRF送信器33をそれぞれ駆動することによって被検体のスキャンを行う。スキャンによってRF受信器32から生データを受信すると、シーケンスコントローラ34は、この生データをコンソール400に送信する。
シーケンスコントローラ34は、処理回路(図示を省略)を具備している。この処理回路は、たとえば所定のプログラムを実行するプロセッサや、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアで構成される。
コンソール400は、記憶回路41、ディスプレイ42、入力インターフェース43、および処理回路40を備える。記憶回路41は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)の他、HDD(Hard Disk Drive)や光ディスク装置等の外部記憶装置を含む記憶媒体である。記憶回路41は、各種の情報やデータを記憶する他、処理回路40が具備するプロセッサが実行する各種のプログラムを記憶する。
ディスプレイ42は、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELパネル等の表示デバイスである。入力インターフェース43は、たとえば、マウス、キーボード、トラックボール、タッチパネル等であり、各種の情報やデータを操作者が入力するための種々のデバイスを含む。
処理回路40は、たとえば、CPUや、専用または汎用のプロセッサを備える回路である。プロセッサは、記憶回路41に記憶した各種のプログラムを実行することによって、各種の機能を実現する。処理回路40は、FPGAやASIC等のハードウェアで構成してもよい。また、処理回路40は、プロセッサとプログラムによるソフトウェア処理と、ハードウェア処理とを組み合わせて、各種の機能を実現することもできる。
処理回路40は、たとえばユーザからの入力インターフェース43を介した入力にもとづいて、撮影に用いる電力モードを決定し、シーケンスコントローラ34を介して決定した電力モードの情報をRF送信器33に与える。
次に、RF送信器33の構成および作用について説明する。
図2は、従来のRF送信器の一構成例を示すブロック図である。
被検体に印加されるRFパルスの電力は、従来、電力モードによらず、同じ増幅ユニットを用いて調整されていた。図2に示す従来のRF送信器は、変調器から入力端61に入力されたRF信号(RFパルス)を増幅器62で増幅されて分配器63で分配される。分配されたRFパルスは、電源64の電源電力を受けて動作する増幅ユニット65、66で電力モードに応じた電力に増幅されて、合成器67で合成されて出力端68から出力される。
コンソール400の処理回路40は、たとえばプリスキャンか本スキャンか、シーケンスの種類、パルス幅、撮影対象部位などに応じて、高電力モード、低電力モードなどの複数の電力モードから1つの電力モードを決定する。ところが、図2に示す従来のRF送信器は、どの電力モードが選択されても、常に増幅ユニット65と増幅ユニット66を用いて、RF信号の増幅を行う。このため、ある電力モード(たとえば高電力モード)では高効率な増幅が可能であっても、他の電力モード(たとえば低電力モード)では低効率となってしまう。また、低効率となる電力モードにおいて電力不足となる場合には、外部の電源を必要としてしまう。
そこで、本実施形態に係るRF送信器33は、複数の増幅ユニットを有し、電力モードに応じてRF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択する。
以下、図3-図6を用いて、MRI装置1が少なくとも高電力モードと低電力モードの2つの電力モードのいずれかで動作する場合のRF送信器33の構成例および動作例を説明する。
図3は、高電力モードにおける本実施形態に係るRF送信器33の一構成例を示すブロック図である。図4は、高電力モードにおけるRF信号の電路を説明するための概念図である。図4の太線は、RF信号の電路を示す。
一方、図5は、低電力モードにおける本実施形態に係るRF送信器33の一構成例を示すブロック図である。図6は、低電力モードにおけるRF信号の電路を説明するための概念図である。図6の太線は、図4と同様、RF信号の電路を示す。
また、図7は、出力電力と効率との関係の一例を示す説明図である。
図3に示すように、本実施形態に係るRF送信器33は、入力端601、増幅器602、603、604、遅延回路605、出力端606、複数の終端抵抗R、スイッチSW1-SW6、および複数の増幅ユニットを有する。本実施形態では、RF送信器33が第1増幅ユニット631、第2増幅ユニット632、第3増幅ユニット633を有する場合の例について説明する。第1-第3増幅ユニット631-633のそれぞれは、少なくとも1つの増幅器を含む。
また、RF送信器33は、シーケンスコントローラ34の指示信号を入力されるコネクタ701、処理回路702、電源703、第1の90°ハイブリッド分配器(以下、第1ハイブリッド分配器という)711、第2の90°ハイブリッド分配器(以下、第2ハイブリッド分配器という)712、第3の90°ハイブリッド分配器(以下、第3ハイブリッド分配器という)713、第1の90°ハイブリッド合成器(以下、第1ハイブリッド合成器という)721、第2の90°ハイブリッド合成器(以下、第2ハイブリッド合成器という)722、第3の90°ハイブリッド合成器(以下、第3ハイブリッド合成器という)723を有する。
処理回路702は、たとえば、CPUや、専用または汎用のプロセッサを備える回路である。プロセッサは、図示しない記憶媒体に記憶した各種のプログラムを実行することによって、各種の機能を実現する。処理回路702は、FPGAやASIC等のハードウェアで構成してもよい。また、処理回路40は、プロセッサとプログラムによるソフトウェア処理と、ハードウェア処理とを組み合わせて、各種の機能を実現することもできる。
具体的には、処理回路702のプロセッサは、図示しない記憶媒体に記憶された増幅器選択プログラムを読み出して実行することにより、電力モードに応じてRF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択するための処理を実行する。処理回路702のプロセッサは、取得機能と選択機能を実現する。これらの機能は、それぞれプログラムの形態で図示しない記憶媒体に記憶されている。
取得機能は、処理回路40が決定した電力モードの情報を、コネクタ701を介して取得する。取得機能は取得部の一例である。
選択機能は、複数の増幅ユニット631、632、633から、取得機能が取得した電力モードに応じてRF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択する。選択機能は、選択部の一例である。
まず、高電力モードにおける動作について説明する。高電力モードでは、処理回路702の選択機能は、第1増幅ユニット631、第2増幅ユニット632、第3増幅ユニット633のすべてを用いてRFパルスを生成するように、第1ハイブリッド分配器711、第2ハイブリッド分配器712、第3ハイブリッド分配器713、電源703およびスイッチSW1-6を制御する(図3、図4参照)。
変調器から入力端601に入力されたRF信号は、増幅器602を介して第1ハイブリッド分配器711に入力される。高電力モードでは、第1増幅ユニット631、第2増幅ユニット632、第3増幅ユニット633のすべてを用いるために、第2ハイブリッド分配器712と第3ハイブリッド分配器713の両方にRF信号を供給する。
このため、図3-図6に示す回路例では、処理回路702は、第1増幅ユニット631、第2増幅ユニット632、および第3増幅ユニット633の入力側に設けられた第1ハイブリッド合成器721の入力側に接続されている第1ハイブリッド分配器711の位相を制御する。
具体的には、処理回路702は、第1ハイブリッド合成器721の出力2端子のうちRF信号を出力する端子が第3ハイブリッド分配器713側(図中下側)の端子となるように、第1ハイブリッド分配器711の出力2端子の位相を制御する。また、このとき、処理回路702は、第1ハイブリッド合成器721の出力2端子のうちRF信号を出力しない端子が終端抵抗Rと接続されるようにSW2を制御し、RF信号を出力する端子が第3ハイブリッド分配器713と接続されるようにSW3を制御する(図4参照)。
スイッチSW2とSW3は、入力側が第1ハイブリッド合成器721の出力2端子のそれぞれに接続されるとともに、出力側の一端が増幅ユニット631-633の少なくとも1つに電気的に接続可能とされ、出力側の他端が終端抵抗Rに接続されている。
なお、終端抵抗Rの抵抗値は、各ハイブリッド分配器711-713および各ハイブリッド合成器721-723の特性インピーダンスと同一の抵抗値とするとよく、たとえば50Ωとするとよい。
第1ハイブリッド合成器721からスイッチSW3を介してRF信号が供給されると、第3ハイブリッド分配器713は、出力2端子の一端から第3増幅ユニット633へRF信号を供給し、出力2端子の他端からスイッチSW1を介して第2ハイブリッド分配器712へRF信号を供給する。処理回路702は、第3ハイブリッド分配器713の出力端と第2ハイブリッド分配器712の入力端とが接続されるようにスイッチSW1を制御する(図4参照)。
第3増幅ユニット633は、電源703の電源電力にもとづいて、第3ハイブリッド分配器713から供給されたRF信号を増幅し、遅延回路605を介して増幅したRF信号を第3ハイブリッド合成器723に供給する。
また、処理回路702は、第2ハイブリッド合成器722の出力2端子のうちRF信号を出力する端子が第3ハイブリッド合成器723側(図中下側)の端子となるように、第2ハイブリッド分配器712の出力2端子の位相を制御する。第1増幅ユニット631および第2増幅ユニット632のそれぞれは、電源703の電源電力にもとづいて、第2ハイブリッド分配器712から供給されたRF信号を増幅する。これらの増幅されたRF信号は第2ハイブリッド合成器722で合成され、スイッチSW5を介して第3ハイブリッド合成器723に供給される。
そして、第3ハイブリッド合成器723は、第1増幅ユニット631が増幅したRF信号と、第2増幅ユニット632が増幅したRF信号と、第3増幅ユニット633が増幅したRF信号とを合成し、合成したRF信号をスイッチSW6を介して出力端606に供給する(図4参照)。
次に、低電力モードにおける動作について説明する。低電力モードでは、処理回路702の選択機能は、高電力モードに用いられる第1増幅ユニット631、第2増幅ユニット632、第3増幅ユニット633のうち、一部を非選択とするように、第1ハイブリッド分配器711、第2ハイブリッド分配器712、第3ハイブリッド分配器713、電源703およびスイッチSW1-6を制御する。本実施形態では、低電力モードでは第3増幅ユニット633を非選択とする場合の例を説明する(図5、図6参照)
低電力モードでは、第1増幅ユニット631と第2増幅ユニット632を選択する一方、第3増幅ユニット633を非選択とするために、第2ハイブリッド分配器712にRF信号を供給する一方で第3ハイブリッド分配器713にはRF信号を供給しない(図6参照)。
具体的には、処理回路702は、第1ハイブリッド合成器721の出力2端子のうちRF信号を出力する端子が第2ハイブリッド分配器712側(図中上側)の端子となるように、第1ハイブリッド分配器711の出力2端子の位相を制御する。また、このとき、処理回路702は、第1ハイブリッド合成器721の出力2端子のうちRF信号を出力しない端子が終端抵抗Rと接続されるようにSW3を制御し、RF信号を出力する端子が第3ハイブリッド分配器713と接続されるようにスイッチSW2およびSW1を制御する(図6参照)。
処理回路702は、第2ハイブリッド合成器722の出力2端子のうちRF信号を出力する端子がスイッチSW4およびSW6を介して出力端606と接続される側(図中上側)の端子となるように、第2ハイブリッド分配器712の出力2端子の位相を制御する。第1増幅ユニット631および第2増幅ユニット632のそれぞれは、電源703の電源電力にもとづいて、第2ハイブリッド分配器712から供給されたRF信号を増幅する。第2ハイブリッド合成器722は、これらの増幅されたRF信号を合成し、合成したRF信号をスイッチSW4およびSW6を介して出力端606に供給する(図6参照)。
以上説明したように、RF送信器33は、複数の増幅ユニットから、電力モードに応じて、RF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択することができる。このため、たとえば低電力モードでは、高電力モードに用いられる複数の増幅ユニットのうち、一部を非選択とすることができる。したがって、図7に示すように、低電力PLを出力するときに用いられる増幅ユニットの出力電力―効率特性81と、高電力PHを出力するときに用いられる増幅ユニットの出力電力―効率特性82とを、各出力電力において高効率となるように容易に異ならせることができる。
一方、従来のRF送信器では、たとえば高電力PHを出力するときに好適な出力電力―効率特性82を有する増幅ユニットを用いて、低電力PLも出力するようになっていた。このため、電力モードによらずに同じ増幅ユニットを用いる場合に比べ、本実施形態に係るRF送信器33は、図7の電力「PL」における出力電力―効率特性81と出力電力―効率特性82の効率の差から明らかなように、低電力PLを出力するときの増幅ユニットの電力効率を大幅に改善することができる。したがって、本実施形態に係るRF送信器33によれば、たとえば低電力でよい部位を撮影する場合であって低電力モードが選択された場合に、低電力で高効率となる出力電力―効率特性を有する増幅ユニットを選択することができる。
したがって、RF送信器33によれば、どの電力モードであっても高効率にRF信号を増幅することができるため、低効率な増幅による無駄な電力消費を抑制することができるとともに、排熱を減らすことができ、省エネルギーを実現することができる。
低電力モードは、たとえばAPT(Amide Proton Transfer)イメージングなどのCEST(Chemical Exchange Saturation Transfer)イメージングで用いられる。CESTイメージングは、RFパルスの電力が低い一方で、パルス幅が長い。このため、CESTイメージングで従来の低効率な増幅を行ってしまうと、パルス幅が長く撮影時間が長いために、電力消費が多くなり、電力不足となってしまう場合がある。この場合は、CESTイメージングのために外部の電源を必要としてしまう。この点、本実施形態に係るRF送信器33によれば、CESTイメージングのような低電力モードでパルス幅が長い撮影を行うであっても、高効率にRF信号を増幅することができるため、外部の電源は不要である。
なお、第3増幅ユニット633は、高電力モードにおいてのみ利用され、低電力モードにおいて非選択とされるものであるため、第1増幅ユニット631および第2増幅ユニット632に比べ、高いゲインを有するとよい。また、高電力モードと低電力モードの両者で用いられる第1増幅ユニット631および第2増幅ユニット632とは、同一ゲインとするとよい。
また、上記実施形態ではMRI装置1が少なくとも高電力モードと低電力モードの2つの電力モードのいずれかで動作する場合について説明したが、電力モードは3以上から決定されてもよい。この場合、RF送信器33が備える増幅ユニットの数を電力モードの数に応じて増減させ、取得機能が取得した電力モードに応じて適応的に増幅ユニットを選択すればよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、電力モードに応じてRF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択することができる。
なお、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサがたとえばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。また、プロセッサがたとえばASICである場合、記憶回路にプログラムを保存するかわりに、当該プログラムに相当する機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行するハードウェア処理により各種機能を実現する。あるいは、プロセッサは、ソフトウェア処理とハードウェア処理とを組み合わせて各種機能を実現することもできる。
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶回路は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶回路が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 MRI装置
20 RFコイル
33 RF送信器
34 シーケンスコントローラ
400 コンソール
631 第1増幅ユニット
632 第2増幅ユニット
633 第3増幅ユニット
702 処理回路
703 電源
711 第1ハイブリッド分配器
712 第2ハイブリッド分配器
713 第3ハイブリッド分配器
721 第1ハイブリッド合成器
722 第2ハイブリッド合成器
723 第3ハイブリッド合成器
PH 高電力
PL 低電力
R 終端抵抗

Claims (10)

  1. 入力された電圧に基づいて、入力された信号を増幅する複数の増幅と、
    前記複数の増幅器のそれぞれによって増幅された信号を合成する合成器と、
    を備え
    前記合成器によって合成された信号に基づいて被検体を撮像する磁気共鳴イメージング装置が第1の電力で動作する場合に用いられる前記増幅器の個数は、前記磁気共鳴イメージング装置が前記第1の電力よりも大きい第2の電力で動作する場合に用いられる前記増幅器の個数よりも少ないことを特徴とするRF送信器。
  2. 前記磁気共鳴イメージング装置が前記第1の電力で動作する場合に用いられず且つ前記磁気共鳴イメージング装置が前記第2の電力で動作する場合に用いられる前記増幅器のゲインは、前記磁気共鳴イメージング装置が前記第1の電力で動作する場合に用いられ且つ前記磁気共鳴イメージング装置が前記第2の電力で動作する場合に用いられる前記増幅器のゲインよりも大きいことを特徴とする請求項記載のRF送信器。
  3. 前記磁気共鳴イメージング装置が前記第1の電力で動作する電力モードは、CEST(Chemical Exchange Saturation Transfer)イメージングが含まれることを特徴とする請求項1または2に記載のRF送信器。
  4. 前記RF送信器は、
    前記複数の増幅の入力側に設けられたハイブリッド合成器と、
    前記ハイブリッド合成器の入力側に接続されたハイブリッド分配器と、
    前記磁気共鳴イメージング装置が動作する電力モードとしての前記第1の電力に対応する第1の電力モードで前記磁気共鳴イメージング装置が動作するか、前記電力モードとしての前記第2の電力に対応する第2の電力モードで前記磁気共鳴イメージング装置が動作するかに基づいて、前記信号の増幅に用いられる前記増幅器を選択する選択部と、
    を備え、
    前記選択部は、
    前記電力モードに応じて前記ハイブリッド分配器の出力2端子の位相を制御して前記ハイブリッド合成器の出力2端子のうちRF信号を出力する端子を切り替えることにより、RF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のRF送信器。
  5. 前記RF送信器は、前記ハイブリッド合成器と前記複数の増幅ユニットとの間に設けられた複数のスイッチを備え、
    前記複数のスイッチのそれぞれは、入力側が前記ハイブリッド合成器の出力2端子のそれぞれに接続されるとともに、出力側の一端が前記増幅ユニットの1つに接続され、出力側の他端が終端抵抗に接続され、
    前記選択部は、
    前記電力モードに応じて前記複数のスイッチを切り替えることを特徴とする請求項4に記載のRF送信器。
  6. 前記終端抵抗の抵抗値は、前記ハイブリッド分配器および前記ハイブリッド合成器の特性インピーダンスと同一の抵抗値であることを特徴とする請求項記載のRF送信器。
  7. 前記複数の増幅器には、前記入力された電圧として所定の電圧が印可されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のRF送信器。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載のRF送信器と、
    前記合成器によって合成された信号に基づいて、RFパルスを被検体に印加するRFコイルと、
    を備えた磁気共鳴イメージング装置。
  9. 複数の増幅ユニットと、
    電力モードを取得する取得部と、
    前記複数の増幅ユニットから、前記取得部が取得した電力モードに応じてRF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択する選択部と、
    を備え
    前記取得部が取得する電力モードは、
    第1電力モードと、前記第1電力モードより低い出力電力の第2電力モードと、を含み、
    前記選択部は、
    前記第2電力モードでは、前記第1電力モードに用いられる増幅ユニットの一部を非選択とし、
    前記非選択とされた増幅ユニットは、前記第1電力モードと前記第2電力モードの両者で選択される増幅ユニットよりもゲインが大きい、
    F送信器。
  10. 複数の増幅ユニットと、
    電力モードを取得する取得部と、
    前記複数の増幅ユニットから、前記取得部が取得した電力モードに応じてRF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択する選択部と
    前記複数の増幅ユニットの入力側に設けられたハイブリッド合成器と、
    前記ハイブリッド合成器の入力側に接続されたハイブリッド分配器と、
    を備え、
    前記選択部は、
    前記電力モードに応じて前記ハイブリッド分配器の出力2端子の位相を制御して前記ハイブリッド合成器の出力2端子のうちRF信号を出力する端子を切り替えることにより、RF信号の増幅に用いる増幅ユニットを選択する、
    F送信器。
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