JP2016033027A - キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、例えば、キャップ外周面に、高さ0.2〜2.0mmで頂部が円弧状の複数の縦リブ(凸条)を0.5〜20mmの間隔でキャップの回転方向と直交する向きに形成し、それら隣り合う縦リブの間に縦リブよりも高さの低い小リブ(凸条)を形成したキャップが提案されている(特許文献1)。また、キャップ外周面に、断面半円形状で、高さ0.2〜0.3mmの複数の凸条が0.95〜1.15mmの間隔で形成されたキャップが提案されている(特許文献2)。
また、前記凸条における前記頂部の両側の側面部にそれぞれ、当該凸条の長さ方向に延びる凹条が形成されていることが好ましい。
また、前記凹条は、前記凸条の一方の端から他方の端まで形成されていることが好ましい。
また、前記凸条のすべてに前記凹条が形成されていることが好ましい。
また、前記筒壁部の外径が20〜110mmであることが好ましい。
本実施形態のキャップ1は、図1及び図2に示すように、円板状の天板部10と、天板部10の周縁から垂下された円筒状の筒壁部12とを有する。
筒壁部12の内周面には、容器本体の開口部に形成されたネジ部に対応するネジ部(不図示)が形成されている。これにより、キャップ1は該容器本体の開口部に螺合して装着できるようになっている。つまり、キャップ1を周方向に回転させることで容器の開閉が行えるようになっている。
また、この例では、複数の凸条14からなるローレット部16が筒壁部12の外周面12aにその全周にわたって形成されている。なお、複数の凸条14からなるローレット部16は、筒壁部12の外周面12aに周方向に部分的に形成されていてもよい。すなわち、筒壁部12の外周面12aにおいて凸条14が形成されていない部分があってもよい。
なお、凸条14の高さとは、筒壁部12の外周面12aのローレット部16を形成している部分における凸条14を形成していないときの基準面k(図3)から凸条14の頂点までの距離を意味する。すなわち、凸条14の高さとは、筒壁部12の軸方向に垂直な断面における、凸条14と凸条14の間の谷底12bに接する内接円である基準面k(図3)から凸条14の頂点までの距離を意味する。
なお、凸条14の幅とは、凸条14の正面視における幅を意味する。
なお、凸条14のピッチとは、隣り合う凸条14の幅方向の中心間の距離を意味する。
この例の凸条14では隣り合う凸条14同士が隣接しているため、幅とピッチが同じになっている。筒壁部12の外周面12aにおいて周方向に隣り合う凸条14同士が離れている場合は、幅とピッチが異なる値となる。
凹条18は、凸条14の長さ方向に直線状に形成されていることが好ましいが、波線状、折れ線状等に形成されていてもよい。
なお、凹条の幅とは、凹条の開口部における幅を意味する。
なお、凹条の深さとは、凹条が形成されていないときの凸条の側面部から凹条の底までの距離を意味する。
なお、凹条18は、凸条14における第1側面部14bと第2側面部14cのいずれか一方のみに形成されていてもよい。この場合、凸条14の第1側面部14b側から第2側面部14c側に向かう方向x(図2)にキャップ1を回動させてキャップ1を開ける態様では、第1側面部14bに凹条18が形成されていることが好ましい。これにより、キャップ1を開ける際に第1側面部14bに形成された凹条18により、ローレット部16における指で摘まんだ部分から手に付着した洗剤や水等が除かれやすくなる。キャップを閉める操作では通常指が滑ったときにはキャップがほぼ閉まっているため、その時点でキャップを閉める操作を終えても液漏れ等の不具合は比較的起きにくい。一方、キャップ1の開ける操作では、指が滑るとキャップが開けられない。そのため、上記のような態様としてキャップを開けるときに凹条による効果が充分に得られやすいようにすることが好ましい。
なお、凹条18による効果が損なわれない範囲であれば、凹条18は凸条14の一方の端14dから他方の端14eまで形成されていなくてもよい。
なお、筒壁部12の外径とは、ローレット部16における凸条14の頂点に接する外接円の直径を意味する。
これに対して、本発明のキャップにおいては、ローレット部を形成する凸条の少なくとも1つに凹条が形成されているため、洗剤や水等が付着した手でローレット部を摘まんだときに、指に付着した洗剤や水等が凹条をつたわって広がり、指で摘まんだ部分から除かれる。これにより、開閉操作の際に指がしっかりと凸条に接するため、指が滑りにくくなり、キャップを簡便に開閉できる。また、凹条の断面形状が前記した凹条18の断面形状のような態様の場合、凸条14に段差が形成されるため、その段差部分に指が引っ掛かりやすく、キャップの開閉操作においてより指が滑りにくくなる。
また、本発明のキャップでは、ローレット部を形成する凸条の頂部が円弧状であるうえ、前記のように指が滑りにくいためにローレット部を過度に強く摘まむ必要がないことから、開閉時に指に痛みを感じにくい。また、凸条の頂部の半径Rを前記した範囲に制御したり、凸条における頂部の両側の側面部同士がなす角度θを前記したとおりに制御したりすることで、キャップ開閉時に指が滑ったとしてもより痛みを感じにくくすることができる。
具体的には、図5に示すように、凸条14の第2側面部14c(第1側面部14bも同様)に断面半円形状の凹条18Aが形成されているキャップであってもよい。また、図6に示すように、凸条14の第2側面部14c(第1側面部14bも同様)に、断面形状が欠円形状で、開口部よりも底側に開口部の幅よりも幅が広い部分を有する凹条18Bが形成されているキャップであってもよい。
また、凸条における1つの側面部に形成される凹条の数は、1本には限定されず、2本以上であってもよい。
キャップ2は、円筒状の計量用筒壁部20と、計量用筒壁部20の一側開口端を閉じる蓋部22と、計量用筒壁部20の周面から外方に張り出したフランジ部24と、フランジ部24の縁部から垂下された円筒状の外側筒壁部26と、を備えている。
計量用筒壁部20には、計量用の目盛線と容量表示用の数字を備えた目盛部28が印刷、刻印等の手段により形成されている。これにより、キャップ2を倒立させた状態で、計量用筒壁部20の開口部20aから注入された液体等の内容物の量を把握することができる。
凸条30及び凸条34の態様としては、凸条14と同様の凹条が形成された態様が挙げられ、好ましい態様も同じである。
[評価方法]
各例で作製したキャップを螺合装着できる容器本体を用意し、当該本体容器をトルクメータ(TOHNICHI DIGITAL TORQUE METER 2TME 180CN)に固定し、各例で作製したキャップを回転螺合させて指が滑り出した時のトルク値を読み取った。トルク値の測定は、キャップを摘まむ指先に少量の水を付着させた状態(試験1)、柔軟剤を付着させた状態(試験2)、及び衣料用液体洗剤を付着させた状態(試験3)で行った。いずれの試験においても濡れた指でキャップのローレット部を摘まんで該キャップを螺合固定する操作を5回(n=5)行い、それらのトルク値の平均値を求めた。
図1〜4に例示したキャップ1を作製した。凸条14の頂部14aの半径Rを0.7mm、高さを0.5mm、幅を2.34mm、第1側面部14bと第2側面部14cのなす角度θを124°とした。また、凹条18の幅d1を0.268mm、深さd2を0.107mm、比(d2/d1)を0.4、断面積を0.0132mm2とした。凹条18は全ての凸条14に形成した。
キャップ1を用いて容器本体への螺合固定時のトルク値の測定を行った。結果を表1に示す。
図8に示すように、凹条18が形成されていない以外はキャップ1と同様の形態のキャップ101を作製した。図8における図3と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
キャップ101を用いて容器本体への螺合固定時のトルク値の測定を行った。結果を表1に示す。
10 天板部
12 筒壁部
14、30、34 凸条
14a 頂部
14b 第1側面部
14c 第2側面部
16、32、36 ローレット部
18 凹条
20 計量用筒壁部
22 蓋部
24 フランジ部
26 外側筒壁部
28 目盛部
Claims (6)
- 容器本体の開口部に装着されるキャップであって、
円筒状の筒壁部を有し、
前記筒壁部の外周面に、周方向と交差する方向に延びる複数の凸条からなるローレット部が設けられ、
前記凸条の長さ方向に垂直な断面形状は、頂部が円弧状で、かつ前記頂部から基端に向かって幅が広くなる形状であり、
前記凸条の少なくとも1つは、前記頂部の両側の側面部のいずれか一方もしくは両方に、当該凸条の長さ方向に延びる凹条が形成されている、キャップ。 - 前記凸条における前記頂部の両側の側面部同士がなす角度が100〜150°である、請求項1に記載のキャップ。
- 前記凸条における前記頂部の両側の側面部にそれぞれ、当該凸条の長さ方向に延びる凹条が形成されている、請求項1又は2に記載のキャップ。
- 前記凹条が、前記凸条の一方の端から他方の端まで形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャップ。
- 前記凸条のすべてに前記凹条が形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャップ。
- 前記筒壁部の外径が20〜110mmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のキャップ。
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JP2017190183A (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | 花王株式会社 | 計量キャップ |
JP2018131207A (ja) * | 2017-02-13 | 2018-08-23 | テルモ株式会社 | 付加剤収容具及び混合容器セット |
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JP2003525824A (ja) * | 2000-03-08 | 2003-09-02 | ゴッツ,ハーマン | 回転ロックファスナを備えた容器 |
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US20130270272A1 (en) * | 2011-01-14 | 2013-10-17 | Mark Smith | Closure |
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- 2014-07-31 JP JP2014156182A patent/JP6402377B2/ja active Active
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