JP2016031894A - 二次電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電解液中のリチウムイオンの濃度分布を取得するための参照極を備えたリチウムイオン二次電池システムにおいて、リチウムイオンの濃度分布の演算精度を向上させる。【解決手段】ECU300は、参照極40,50間の電圧Vrefと、参照極40に接触する電解液のリチウムイオン濃度および参照極50に接触する電解液のリチウムイオン濃度の濃度差との間の変換テーブルを記憶するメモリ310と、変換テーブルを参照して、電圧Vrefに対応する濃度差ΔCを演算するCPU320とを含む。CPU320は、充放電停止中の電圧Vaに対応する濃度差Caと、充放電中の電圧Vbに対応する濃度差Cbとを比較し、濃度差Caと濃度差Cbとが異なる場合、充放電中の変換テーブルにおける濃度差Caに対応する電圧Va’と、充放電中の電圧Vb(測定電圧)との差に基づいて、充放電中の変換テーブルを更新する。【選択図】図9

Description

本発明は、二次電池システムに関し、より特定的には、リチウムイオン二次電池を備えた二次電池システムに関する。
リチウムイオン二次電池の急速な充電(ハイレート充電)または急速な放電(ハイレート放電)が繰り返し行なわれると、電解液中のリチウムイオンの濃度分布に偏りが生じて電解液中の反応に偏りが発生し、その結果として内部抵抗が増加する場合がある。このような劣化はハイレート劣化と称される。ハイレート劣化が進行すると電池の出力性能が低下するため、ハイレート劣化の抑制を目的として、電解液中のリチウムイオンの濃度分布を取得するための技術が求められている。
たとえば特開2010−218877号公報(特許文献1)は、第1および第2の測定電極を有するリチウムイオン二次電池と、第1および第2の測定電極間の電位差ΔV21を測定する電位差測定装置と、上記電位差に基づいてリチウムイオン二次電池の充電電流および放電電流を制御する制御装置とを備える電池システムを開示する。この電池システムでは、第1の測定電極に接触する電解液のリチウムイオン濃度と、第2の測定電極に接触する電解液のリチウムイオン濃度との濃度差ΔC21毎に測定電極間の電位差ΔV21が測定され、濃度差ΔC21と電位差ΔV21との相関が予め求められている(特許文献1の図13参照)。
したがって、制御装置は、電位差ΔV21の測定結果に基づいて、濃度差ΔC21を演算することができる。電位差ΔV21の絶対値は、リチウムイオンの濃度分布の偏りがほとんど生じていない状態では比較的小さいが、濃度分布の偏りが大きくなるに従って増加する。そのため、制御装置は、電位差ΔV21の絶対値がしきい値に達した場合に、充電電流または放電電流の上限値を低減する。これにより、濃度分布の偏りがさらに大きくなることを抑制できる。
特開2010−218877号公報 国際公開第2009/093684号
リチウムイオン二次電池の劣化は、様々な要因によって生じることが知られている。具体的には、上述のハイレート劣化に加えて、電解液の劣化(たとえば電解質塩の分解)、活物質の劣化(たとえば活物質の減少)、電極の劣化(たとえば電極表面における被膜や不活性層の形成)などが挙げられる。
特許文献1において、上記相関を求めるための測定は、第1および第2の測定電極が設けられた試験装置を用いて行なわれる(特許文献1の図12参照)。この試験装置には正極および負極は設けられていないので、正極および負極の劣化は生じない。また、充放電が行なわれないので、電解液および活物質の劣化も生じない。したがって、試験装置を用いて測定された測定電極間の電位差ΔV21の変化は、リチウムイオンの濃度分布の変化(言い換えるとハイレート劣化)に起因するものと言うことができる。
一方、実使用条件下における測定電極間の電位差ΔV21の変化は、ハイレート劣化に起因するものだけでなく、上述の各種要因に起因するものが含まれる。しかし、特許文献1に開示の電池システムではハイレート劣化しか考慮されていないため、リチウムイオン二次電池の劣化(各種劣化)が進行するに従って、測定電極間の電位差ΔV21が実際のリチウムイオンの濃度分布を正確に反映したものではなくなる可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電解液中のリチウムイオンの濃度分布を取得するための参照極を備えたリチウムイオン二次電池システムにおいて、リチウムイオンの濃度分布の演算精度を向上させることである。
本発明のある局面に従う二次電池システムは、リチウムイオン二次電池と、電流センサと、電圧センサと、制御装置とを備える。リチウムイオン二次電池は、各々が電解液に浸漬された正極、負極、ならびに第1および第2の参照極を含む。電流センサは、リチウムイオン二次電池の充放電時に正極および負極間を流れる電流を測定する。電圧センサは、第1および第2の参照極間の電圧を測定する。制御装置は、電流センサによる測定電流および電圧センサによる測定電圧に基づいて、充放電を制御する。制御装置は、記憶部と、演算部とを含む。記憶部は、正極および負極間を流れる電流ならびに第1および第2の参照極間の電圧と、第1の参照極に接触する電解液のリチウムイオン濃度および第2の参照極に接触する電解液のリチウムイオン濃度の濃度差との間の相関関係を記憶する。演算部は、上記相関関係を参照して、測定電流および測定電圧に対応する濃度差を演算する。演算部は、充放電停止中における測定電圧に対応する第1の濃度差と、充放電実行中における測定電圧に対応する第2の濃度差とを比較し、第1の濃度差と第2の濃度差とが所定値以上異なる場合、充放電実行中の相関関係における第1の濃度差に対応する電圧と、充放電実行中の測定電圧との差に基づいて、充放電実行中の相関関係を更新する。
上記構成によれば、充放電停止中の第1の濃度差と充放電実行中の第2の濃度差とが所定値以上異なる場合、充放電停止中の相関関係を用いて、充放電実行中の相関関係が更新される。これは、下記2点の技術的根拠に基づくものである。
第1に、ハイレート劣化は、充放電停止中および充放電実行中のいずれにおいても参照極間の電圧に影響を与え得るのに対し、ハイレート劣化以外の要因は、充放電実行中に限って参照極間の電圧に影響を与え得る。言い換えると、充放電停止中の参照極間の電圧は、主にハイレート劣化の影響を受けたものであるのに対し、充放電実行中の参照極間の電圧は、ハイレート劣化に加えて各種要因に起因する劣化(たとえば電解液、活物質、または正極および負極の劣化)の影響を受けたものである。
第2に、電解液中のリチウムイオンの濃度分布が変化する、すなわちハイレート劣化が生じるには、一定期間、ある程度以上の大きさの充放電電流が流れることを要する。そのため、充放電の開始前後を比較すると、ハイレート劣化の進行具合はほとんど変化していないと考えられる。したがって、ハイレート劣化以外の劣化が生じていないのであれば、充放電開始前の第1の濃度差と充放電開始後の第2の濃度差とは、本来ほぼ等しくなるものである。逆の観点から説明すると、第1の濃度差と第2の濃度差とが異なる場合、そのことは、ハイレート劣化以外の各種劣化が生じたことを示している。
上記構成によれば、充放電停止中の測定電圧に対応する第1の濃度差と、充放電実行中の測定電圧に対応する第2の濃度差とが比較される。比較の結果、第1の濃度差と第2の濃度差とが所定値以上異なるということは、ハイレート劣化以外の各種劣化によって第2の濃度が変化したこと、言い換えると、充放電実行中におけるハイレート劣化の演算精度が低下していることを示している。そこで、第1の濃度差(あるいは充放電停止中の変換テーブル)を用いて、第2の濃度差(あるいは充放電実行中の変換テーブル)が補正される。具体的には、充放電実行中の変換テーブルにおける充放電停止中の第1の濃度差に対応する電圧(演算値)と、充放電実行中の測定電圧(実測値)との差が演算される。この差を充放電実行中の変換テーブル上の各電圧に加算することによって、ハイレート劣化以外の各種要因に起因する充放電実行中の変換テーブルの誤差を相殺(あるいは低減)することができる。したがって、充放電実行中におけるリチウムイオンの濃度分布の演算精度を向上させることができる。
本発明によれば、電解液中のリチウムイオンの濃度分布を取得するための参照極を備えたリチウムイオン二次電池システムにおいて、リチウムイオンの濃度分布の演算精度を向上させることができる。
実施の形態1に係る二次電池システムを搭載した車両の構成を概略的に示す全体ブロック図である。 図1に示すバッテリの構成を概略的に示す図である。 図2に示すセルの内部構造の一例を示す平面透視図である。 図3に示すセルの電気的構成を説明するための回路ブロック図である。 参照極間の電圧と濃度差との相関関係を測定するための試験装置の構成を概略的に示す図である。 図5に示す試験装置を用いて測定された相関関係の一例を示す図である。 セルの充電開始前後における参照極間の電圧および充電電流の変化を説明するための図である。 変換テーブルの一例を示す図である。 実施の形態1における変換テーブルの更新処理を説明するための概念図である。 実施の形態1における充電開始直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。 セルの充電停止直前および直後における参照極間の電圧および充電電流の変化を説明するための図である。 実施の形態1における充電停止直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2における変換テーブルの更新処理を説明するための概念図である。 実施の形態2における充電開始直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。 図4とは異なるセルの電気的構成を説明するための回路ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
以下に示す実施の形態においては、二次電池システムの1つの例示的形態として、車両に搭載されたシステム構成について説明する。しかし、本発明に係る二次電池システムの用途は車両に限定されるものでなく、任意の装置に適用可能である。
[実施の形態1]
<車両の全体構成>
図1は、実施の形態1に係る二次電池システムを搭載した車両の構成を概略的に示すブロック図である。図1を参照して、車両100は、二次電池システム200と、SMR(System Main Relay)210,220と、コンバータ230と、インバータ240と、モータジェネレータ110と、駆動輪350とを備える。二次電池システム200は、バッテリ150と、電圧センサ160と、電流センサ170と、温度センサ180と、ECU(Electronic Control Unit)300とを含む。
バッテリ150は、SMR210,220を介してコンバータ230に電気的に接続され、コンバータ230に直流電力を供給する。本実施の形態において、リチウムイオン二次電池がバッテリ150として採用される。
電圧センサ160は、バッテリ150の電圧VBを検出する。電流センサ170は、バッテリ150に入出力される電流IBを検出する。温度センサ180は、バッテリ150の温度TBを検出する。各センサは、その検出結果をECU300に出力する。ECU300は、各センサの検出結果に基づいて、バッテリ150のSOC(State Of Charge)を演算する。
SMR210は、バッテリ150の正極とコンバータ230とを接続する経路に配置される。SMR220は、バッテリ150の負極とコンバータ230とを接続する経路に配置される。SMR210,220の各々は、ECU300からの制御信号に基づいて、バッテリ150とコンバータ230との間の導通と遮断とを切り替える。
コンバータ230は、バッテリ150からの直流電力を電圧変換して、変換後の電力をインバータ240に供給する。インバータ240は、コンバータ230からの直流電力を交流電力に変換して、モータジェネレータ110に供給する。モータジェネレータ110は、たとえば永久磁石がロータ(いずれも図示せず)に埋設された三相交流電動発電機である。モータジェネレータ110は、インバータ240からの交流電力を用いて、駆動輪350を駆動させるための駆動力を生成する。
また、モータジェネレータ110は、車両100の回生制動時には発電することも可能である。モータジェネレータ110で発電された交流電力はインバータ240に供給される。インバータ240は、モータジェネレータ110からの交流電力を直流電力に変換して、コンバータ230に供給する。コンバータ230は、インバータ240からの直流電力を降圧して、バッテリ150に供給する。これにより、バッテリ150が充電される。
ECU300は、メモリ310と、CPU(Central Processing Unit)320と、バッファ(図示せず)とを含む。ECU300は、各センサから送られる信号、ならびにメモリ310に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両100が所望の状態となるように機器類を制御する。なお、ECU300、メモリ310、およびCPU320は、「制御装置」、「記憶部」、および「演算部」にそれぞれ対応する。
<バッテリの構成>
図2は、図1に示すバッテリ150の構成を概略的に示す図である。図2を参照して、バッテリ150は、たとえば配列されたセル151〜153を含む。セル151〜153は互いに等しく構成されているため、以下では代表的にセル151について説明する。なお、図2では3個のセルのみが示されているが、その数は特に限定されず、1個、2個、または4個以上であってもよい。一般に車両に搭載されるバッテリでは、数十〜100個程度のセルが配列される。
図3は、図2に示すセル151の内部構造の一例を示す平面透視図である。図4は、図3に示すセル151の電気的構成を説明するための回路ブロック図である。図3および図4を参照して、セル151において、電池ケース1はケース本体1Aおよび蓋体1Bを含んで構成されている。ケース本体1Aには電極体2と電解液(図示せず)とが収納されている。電極体2は、正極10と、負極20と、セパレータ30とが巻回されて構成されている。
正極10は、正極芯体10Aと、正極芯体10Aの表面の一部に設けられた正極合剤層10Bとから構成されている。正極芯体10Aとしては、たとえばアルミニウム箔を用いることができる。正極合剤層10Bは、正極活物質と、導電材と、結着剤(いずれも図示せず)とを含む。正極活物質としては、たとえばLiと3種の遷移金属元素(Co、Ni、およびMn)とを含むリチウム含有遷移金属複合酸化物からなる粉末を用いることができる。導電剤としては、たとえばアセチレンブラック等の炭素材料を用いることができる。結着剤としては、たとえばポリフッ化ビニリデン等を用いることができる。
正極10では、電極体2の軸方向Lの一方端(図3の左端)に正極露出部10Cが設けられている。正極露出部10Cは、正極合剤層10Bが設けられていない正極芯体10Aの部分であり、正極集電板11に溶接されている。正極集電板11は、絶縁部材13によって蓋体1Bとは電気的に絶縁されている一方で、正極端子17に電気的に接続されている。正極端子17は、絶縁部材15を挟んで蓋体1Bに配置されている。正極集電板11および正極端子17としては、たとえばアルミニウムを用いることができる。
同様に、負極20は、負極芯体20Aと、負極芯体20Aの表面の一部に設けられた負極合剤層20Bとから構成されている。負極芯体20Aとしては、たとえば銅箔を用いることができる。負極合剤層20Bは、負極活物質と、結着剤(いずれも図示せず)とを含む。負極活物質としては、たとえば天然黒鉛を核材とする炭素材料を用いることができる。結着剤としては、たとえばスチレン・ブタジエンゴム(SBR:styrene-butadiene rubber)等を用いることができる。
負極20では、電極体2の軸方向Lの他方端(図3の右端)に負極露出部20Cが設けられている。負極露出部20Cは、負極合剤層20Bが設けられていない負極芯体20Aの部分であり、負極集電板21に溶接されている。負極集電板21は、絶縁部材23によって蓋体1Bとは電気的に絶縁されている一方で、負極端子27に電気的に接続されている。負極端子27は、絶縁部材25を挟んで蓋体1Bに配置されている。負極集電板21および負極端子27としては、たとえば銅を用いることができる。
セパレータ30は、正極合剤層10Bと負極合剤層20Bとの間に設けられている。セパレータ30としては、たとえばポリエチレン(PE:polyethylene)またはポリプロピレン(PP:polypropylene)を用いることができる。電解液としては、LiPF等のリチウム塩を含む非水電解液を用いることができる。
電極体2の内部には、参照極40,50と、導線42,52とがさらに設置されている。一例として、参照極40は、電極体2の軸方向Lの一方端(図3の左端)において、セパレータ30のある層を介して正極10の近傍に設置されている。参照極50は、電極体2の軸方向Lの他方端(図3の右端)において、セパレータ30の別の層を介して負極20の近傍に設置されている。しかしながら、参照極40,50の設置箇所は、セル151の劣化に伴うリチウムイオンの濃度分布の変化を測定する必要がある箇所であれば、特に限定されるものではない。たとえば、参照極40,50の両方が、正極10とセパレータ30との間の同一面内に設置されてもよいし、負極20とセパレータ30との間の同一面内に設置されてもよい。
参照極40,50はリチウム金属またはLiFePO等で表される活物質(図示せず)を含んでいるため、参照極40,50のリチウムに対する電位はSOCの広範囲(たとえば20%〜80%の範囲)にわたってほぼ一定となる。セル151の充放電はSOCが上記範囲内に維持されるように制御されるので、参照極40,50の電位はSOC変動の影響を受けず安定している。したがって、参照極40,50を用いて電解液のリチウムイオン濃度に応じた電位を精度良く測定することができる。
導線42,52の各々は、Ag(銀)線と、そのAg線を被覆する絶縁樹脂(いずれも図示せず)とを含んで構成されている。導線42の一方端は参照極40に電気的に接続されている。導線42は蓋体1Bに設けられた貫通孔を介してセル151の外部に引き出され、導線42の他方端は電圧センサ160の負極端子(図示せず)に電気的に接続されている。同様に、導線52の一方端は参照極50に電気的に接続されている。導線52は蓋体1Bに設けられた貫通孔を介してセル151の外部に引き出され、導線52の他方端は電圧センサ162の正極端子(図示せず)に電気的に接続されている。電圧センサ162は、参照極40,50間の電圧Vref(参照極50の電位を基準とした参照極40の電位)を測定し、その測定結果をECU300に出力する。なお、導線42,52の材料はAgに限定されず、たとえばPt(白金)やNi(ニッケル)であってもよい。
また、正極10と負極20との間には電流センサ172が電気的に接続されている。電流センサ172は、正極10と負極20との間を流れる充放電電流Iを測定し、その測定結果をECU300に出力する。なお、以下の説明では、放電時の電流方向を正方向とする。
ECU300は、電圧Vrefの測定値(測定電圧)および充放電電流Iの測定値(測定電流)に基づいて、参照極40に接触する電解液の濃度C1と参照極50に接触する電解液の濃度C2との濃度差ΔC=C1−C2を演算する。
<変換テーブル>
以上のような構成を有する二次電池システム200では、図5に示す試験装置を用いて、充放電が行なわれていない場合(充放電電流I=0の場合)の参照極40,50間の電圧Vrefと濃度差ΔCとの相関関係が予め測定されている。
図5は、参照極40,50間の電圧Vrefと濃度差ΔCとの相関関係を測定するための試験装置の構成を概略的に示す図である。図5を参照して、試験装置400は、参照極40が浸漬される電解液を収容するための容器401と、参照極50が浸漬される電解液を収容するための容器402とを備える。容器401内の電解液の濃度はC1であり、容器402内の電解液の濃度はC2である。容器401の少なくとも一部(たとえば底面部分)の材料には多孔質ガラスが用いられているため、容器401と容器402との間で電解液は交じり合わない一方で、電気的な導通を得ることができる。様々な濃度の電解液が準備され、容器401,402に収容される。そして、濃度差ΔC=C1−C2毎に参照極40と参照極50との間の電圧Vrefが電圧センサ162を用いて測定される。
図6は、図5に示す試験装置400を用いて測定された相関関係の一例を示す図である。図6に示す横軸は濃度差ΔCを表し、縦軸は電圧Vrefを表す。また、各点は測定値を表し、曲線Mは測定値から演算された近似曲線を表す。図6を参照して、濃度差ΔCが増加するに従って、電圧Vrefはほぼ線形に増加することが分かる。このような相関関係は、たとえば変換テーブルとしてECU300のメモリ310に記憶される。ただし、相関関係の表現形式は変換テーブルに限定されず、変換マップや変換式(たとえば曲線Mの関係式)であってもよい。
図6には、試験装置400を用いた測定結果に基づき、充放電が行なわれていない場合の相関関係が示されるが、図3および図4に示すセル151を用いた以下の測定によって、充放電中についても相関関係が求められる。
図7は、セル151の充電開始前後における参照極40,50間の電圧Vrefおよび充電電流の変化を説明するための図である。図7に示す横軸は経過時間tを表し、縦軸は電圧Vrefを表す。
図7を参照して、開始時刻(t=0)において充電は開始されておらず、参照極40,50間の電圧Vref=Vaである。時刻tcにおいて充電が開始されると、電圧Vrefは、充電電流Ibによる電圧降下VRの分だけ増加してVbとなる。充電電流Ib毎に充電直前および直後の電圧変化(電圧降下VR)を測定し、その測定値を充電停止中の電圧Vref(図6参照)に加算することによって、充電中についても変換テーブルを作成することができる。なお、放電中の相関関係についても同様であるため、ここでは詳細な説明は繰り返さない。
図8は、変換テーブルの一例を示す図である。図8を参照して、たとえば1A毎の充放電電流Iに対して、濃度差ΔCが−2.0M(mol/L)〜2.0Mの範囲において0.1M刻みで電圧Vrefと濃度差ΔCとの相関関係が求められる。このような変換テーブルを備えることで、ECU300は、たとえば濃度差ΔCが所定の範囲外となった場合に、さらなるハイレート劣化の進行を抑制するための制御(たとえば充放電電流の抑制)を実行することができる。
<変換テーブルの更新>
参照極40,50間の電圧Vrefは、リチウムイオン二次電池の劣化に伴い変化する。リチウムイオン二次電池の劣化としては、ハイレート劣化に加えて、電解液の劣化、活物質の劣化、電極の劣化などが知られている。
図8に示す変換テーブルは、試験装置400(図5参照)を用いた測定結果に基づき、ハイレート劣化(および電圧降下VR)に起因する電圧Vrefの変化を表すものである。ハイレート劣化以外の各種要因(電解液の劣化、活物質の劣化、電極の劣化など)に起因する電圧Vrefの変化については図8では考慮されていない。そのため、使用期間の経過に伴い各種劣化が進行するに従って、電圧Vrefの測定値から演算される濃度差ΔCの誤差が大きくなり、ハイレート劣化の進行を抑制するための制御を適切に実行することができなくなる可能性がある。したがって、ハイレート劣化以外の要因の影響を低減して、ハイレート劣化に起因する電圧Vrefの変化を取得できるように、変換テーブルを更新することが好ましい。
ここで、ハイレート劣化は、充放電停止中および充放電中のいずれにおいても参照極40,50間の電圧Vrefに影響を与え得るのに対し、ハイレート劣化以外の要因は、充放電中に限って参照極40,50間の電圧Vrefに影響を与え得る。言い換えると、充放電停止中の電圧Vrefは、主にハイレート劣化の影響を受けたものであるのに対し、充放電中の電圧Vrefは、ハイレート劣化に加えて各種要因に起因する劣化(たとえば電解液、活物質、または正極および負極の劣化)の影響を受けたものである。
そこで、本実施の形態によれば、充放電停止中の変換テーブルに基づいて、充放電中の変換テーブルが更新される。より具体的には、たとえば充放電の開始直前および直後(あるいは停止直前および直後)の測定結果を比較することによって、充放電中の変換テーブルが更新される。これにより、充放電中の変換テーブルからハイレート劣化以外の要因の影響を低減することができるので、充放電中においてもハイレート劣化に起因する電圧Vrefの変化を正確に取得することが可能になる。以下、この更新手法について詳細に説明する。
図9は、実施の形態1における変換テーブルの更新処理を説明するための概念図である。図9の上段には充電開始直前(すなわち充電電流I=0Aのとき)の変換テーブルを示し、下段には充電開始直後(一例として充電電流I=−1Aのとき)の変換テーブルを示す。
図9を参照して、まず、ECU300は、充電開始直前の電圧Vref=Va(たとえば5mV)を測定する。ECU300は、充電電流I=0Aの変換テーブルMaを参照して、電圧Vaに対応する濃度差Ca(たとえば0.1M)を演算する。続いて、ECU300は、充電電流I=−1Aでの充電開始直後の電圧Vref=Vb(たとえば210mV)を測定する。ECU300は、充電電流I=−1Aの変換テーブルMbを参照して、電圧Vbに対応する濃度差Cb(たとえば0.2M)を演算する。そして、ECU300は、濃度差Caと濃度差Cbとを比較する。
ここで、電解液中のリチウムイオンの濃度分布が変化するには、一定期間、ある程度以上の大きさの充電電流(または放電電流)が流れることを要する。そのため、充電開始直前および直後を比較すると、リチウムイオンの濃度分布はほとんど変化していないと考えられる。したがって、充放電開始前の濃度差Caと充放電開始後の濃度差Cbとは、本来ほぼ等しくなるべきものである。また、濃度差Ca(あるいは充電停止中の変換テーブルMa)は主にハイレート劣化の影響が抽出されたものである。そのため、濃度差Caと濃度差Cbとが所定値以上異なる場合、その原因は、濃度差Cb(あるいは充電中の変換テーブルMb)に上記各種要因に起因する誤差が生じたためと考えられる。
そこで、本実施の形態によれば、充電開始直前の濃度差Caと直後の濃度差Cbとが所定値以上異なる場合、充電開始前の変換テーブルMaを用いて、充電中の変換テーブルMbが更新される。具体的には、ECU300は、変換テーブルMbを参照して、充電開始直前の濃度差Ca(0.1M)に対応する電圧Va’(たとえば205mV)を演算する。そして、ECU300は、電圧Va’(205mV)と、充電開始直後の濃度差Cb(0.2M)に対応する電圧Vb(210mV)との差を、誤差Verr(=5mV)として演算し、誤差Verrを変換テーブルMbの全ての電圧Vrefに加算する。更新後の変換テーブルをMb’に示す。
これにより、充電中の変換テーブルMbからハイレート劣化以外の各種要因の影響を低減することができるので、充放電中についても、ハイレート劣化に起因する参照極40,50間の電圧変化を正確に取得することが可能になる。したがって、リチウムイオンの濃度分布の演算精度を向上させることができる。
図10は、実施の形態1における充電開始直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。図10ならびに後述する図12および図13に示すフローチャートは、所定の条件成立時あるいは所定の期間経過毎にメインルーチンから呼び出されて実行される。なお、このフローチャートの各ステップは、基本的にはECU300によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU300内に作製されたハードウェア(電子回路)によって実現されてもよい。
図9および図10を参照して、S110において、ECU300は、電圧センサ162(図4参照)を用いて充電開始直前の電圧Vref=Vaを測定する。S120において、ECU300は、充電開始直後の電圧Vref=Vbを測定するとともに、電流センサ172(図4参照)を用いて充電電流I=Ibを測定する。
S130において、ECU300は、充電電流I=0の変換テーブルMaを参照して、電圧Vaに対応する濃度差Caを演算する。同様に、S140において、ECU300は、充電電流I=Ib(たとえば−1A)の変換テーブルMbを参照して、電圧Vbに対応する濃度差Cbを演算する。
S150において、ECU300は、濃度差Caと濃度差Cbとを比較する。濃度差Caと濃度差Cbとが一致する場合、あるいは濃度差Caと濃度差Cbとの差(差の絶対値)が所定値以下の場合(S150においてYES)、ECU300は、処理をS180に進める。S180において、ECU300は、電圧Vrefの測定値にハイレート劣化以外の要因に起因する大きな誤差は生じていないとして、変換テーブルMbの更新は行なわない。
これに対し、濃度差Caと濃度差Cbとが一致しない場合、あるいは濃度差Caと濃度差Cbとの差(差の絶対値)が所定値よりも大きい場合(S150においてNO)、ECU300は、処理をS160に進める。
S160において、ECU300は、ハイレート劣化以外の要因に起因して電圧Vrefの測定値に誤差が生じているとして、変換テーブルMbを更新する必要があると判定する。そのため、ECU300は、充電電流Ibの変換テーブルMbを参照して、充電開始前の濃度差Caに対応する電圧Va’を演算する。そして、S170において、ECU300は、誤差Verr=Vb−Va’を演算し、電流Ibの変換テーブル内の全ての電圧Vrefに誤差Verrを加算する。S170またはS180の処理が終了すると、ECU300は、処理をメインルーチンへと戻す。
なお、図10では充電開始直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新について説明したが、以下に説明するように、充電停止直前および直後の比較に基づいて変換テーブルを更新することも可能である。
図11は、セル151の充電停止直前および直後における参照極40,50間の電圧Vrefおよび充電電流の変化を説明するための図である。図11に示す横軸は経過時間tを表し、縦軸は電圧Vrefを表す。
図11を参照して、開始時刻(t=0)において、充電電流Imにて充電が行なわれており、参照極40,50間の電圧Vref=Vmである。時刻tcにおいて充電が停止されると、電圧Vrefは、充電電流Imによる電圧降下VRの分だけ減少してVnとなる。
図12は、実施の形態1における充電停止直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。図12に示す各処理は、充電開始時における対応する処理(図10参照)と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
なお、図10および図12に示すフローチャートの両方の処理をECU300が実行可能であることは必須ではなく、いずれか一方のみを実行する構成も可能である。さらに、放電時についても、放電開始直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新、あるいは放電停止直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新も可能である。ただし、これらの処理は図10および図12に示す処理とそれぞれ同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
このように、実施の形態1によれば、たとえば充放電停止中(たとえば充電開始直前)および充放電中(たとえば充電開始直後)の測定結果を比較することによって、充放電中の変換テーブルが更新される。充放電中の変換テーブルには主にハイレート劣化の影響が反映されているのに対し、充放電停止中の変換テーブルにはハイレート劣化に加えて、それ以外の要因(電解液、活物質、または電極の劣化)に起因する劣化の影響が反映されている。したがって、充放電停止中の変換テーブルと充放電中の変換テーブルとを比較する(具体的には差分を演算する)ことによって、充放電停止中の変換テーブルからハイレート劣化以外の要因の影響を低減することができるので、リチウムイオンの濃度分布の演算精度を向上させることができる。
別の観点から説明すると、充放電中の参照極間の電圧が充放電停止中の参照極間の電圧と異なる場合、その差は、ハイレート劣化以外の要因に起因するものである。したがって、充放電中と充放電停止中とで参照極間の電圧を比較することによって、二次電池システムの劣化の要因がハイレート劣化に起因するものか、ハイレート劣化以外の要因に起因するものかを区別することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、充電開始直前の濃度差Caと直後の濃度差Cbとが異なる場合に、電圧Vrefを補正する手法について説明したが、変換テーブルの更新手法はこれに限定されるものではない。実施の形態2においては、濃度差を補正対象とする手法について説明する。なお、実施の形態2に係る電池システムおよび車両の構成は、図1に示す二次電池システム200および車両100の構成とそれぞれ同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
図13は、実施の形態2における変換テーブルの更新処理を説明するための概念図である。図13に示す変換テーブルMa,Mbは実施の形態1における対応する変換テーブル(図9参照)と同等であるが、更新後の変換テーブルMb’が実施の形態1と異なる。
図14は、実施の形態2における充電開始直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。図14に示すフローチャートは、S360,S370の処理が実施の形態1における対応する処理(図10に示すS160,S170)と異なる。それ以外の各処理(S310〜S350,S380)は、図10に示す対応する処理(S110〜S150,S180)とそれぞれ同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
図13および図14を参照して、充電開始直前の濃度差Caと充電開始直後の濃度差Cbとが一致しない場合、あるいは濃度差Caと濃度差Cbとの差(差の絶対値)が所定値よりも大きい場合(S350においてNO)、ECU300は、処理をS360に進める。S360において、ECU300は、充電電流Ib=−1Aの変換テーブルMbにおける電圧Vref=Vbに対応する濃度差であるCb(たとえば0.2M)をCa(たとえば0.1M)に変更する。
S370において、ECU300は、濃度差の誤差Cerr=Cb−Ca(=−0.1M)を演算し、電流Ibの変換テーブルMbに対して、S360にて変換後のCaを除く全ての濃度差ΔCの値に誤差Cerrを加算する。なお、この手法は、たとえば図5に示すように参照極40,50間の電圧Vrefが濃度差ΔCに対して線形的に増加する場合に採用可能である。
以上のように、実施の形態1では電圧の誤差の演算によって変換テーブルを更新する手法を説明したのに対し、実施の形態2によれば、濃度差の誤差の演算によって変換テーブルを更新することができる。また、実施の形態2では、実施の形態1と同様に、充放電停止中の変換テーブルからハイレート劣化以外の要因の影響を低減することができるので、リチウムイオンの濃度分布の演算精度を向上させることができる。
なお、充電停止直前および直後の比較、放電開始直前および直後の比較、または、放電停止直前および直後の比較に基づく変換テーブルの更新処理は、図12に示す処理と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
[変形例]
図4では、参照極40と参照極50との間の電圧Vrefを直接測定するセル構成について説明したが、セルの電気的構成はこれに限定されるものではない。
図15は、図4とは異なるセルの電気的構成を説明するための回路ブロック図である。図15に示すセルは、基準電位を測定するための電極60をさらに備える点において、図4に示すセル151と異なる。この構成は、たとえばセル内に電極60を配置するスペースの余裕がある場合に採用することができる。
電圧センサ162は、電極60の電位を基準とした参照極40の電位を測定し、電圧センサ164は、電極60の電位を基準とした参照極50の電位を測定する。図4の構成では参照極40近傍の濃度と参照極50近傍の濃度との相対的な濃度差しか演算できないのに対し、図15に示す構成によれば、参照極40近傍の濃度と電極60近傍の濃度との濃度差、および参照極50近傍の濃度と電極60の濃度との濃度差を独立に演算することが可能となる。そのため、たとえば充放電によってリチウムイオン濃度があまり変化しない位置(たとえば塩橋で隔てられた位置)に電極60が設置されており、かつ電極60近傍の濃度が既知であれば、参照極40近傍の濃度の絶対値および参照極50近傍の濃度の絶対値を独立に演算することができる。
なお、参照極の設置本数は、2本以上であればよいので、2本に限定されるものではない。また、参照極の設置箇所は、正極近傍および負極近傍に限定されるものではなく、リチウムイオンの濃度差が生じ得る箇所であればよい。たとえば、正極および負極のいずれか一方の面内方向に2本の参照極を設置してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電池ケース、1A ケース本体、1B 蓋体、2 電極体、10 正極、10A 正極芯体、10B 正極合剤層、10C 正極露出部、11 正極集電板、13,15,23,25 絶縁部材、17 正極端子、19 導電性部材、20 負極、20A 負極芯体、20B 負極合剤層、20C 負極露出部、21 負極集電板、27 負極端子、30 セパレータ、40,50 参照極、42,52 導線、60 電極、100 車両、110 モータジェネレータ、150 バッテリ、151〜153 セル、160,162,164 電圧センサ、170,172,174 電流センサ、180 温度センサ、200 二次電池システム、230 コンバータ、240 インバータ、310 メモリ、320 CPU、350 駆動輪、400 試験装置、401,402 容器。

Claims (1)

  1. 各々が電解液に浸漬された正極、負極、ならびに第1および第2の参照極を含むリチウムイオン二次電池と、
    前記リチウムイオン二次電池の充放電時に前記正極および前記負極間を流れる電流を測定する電流センサと、
    前記第1および第2の参照極間の電圧を測定する電圧センサと、
    前記電流センサによる測定電流および前記電圧センサによる測定電圧に基づいて、前記充放電を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記正極および前記負極間を流れる電流ならびに前記第1および第2の参照極間の電圧と、前記第1の参照極に接触する電解液のリチウムイオン濃度および前記第2の参照極に接触する電解液のリチウムイオン濃度の濃度差との間の相関関係を記憶する記憶部と、
    前記相関関係を参照して、前記測定電流および前記測定電圧に対応する濃度差を演算する演算部とを含み、
    前記演算部は、前記充放電停止中の測定電圧に対応する第1の濃度差と、前記充放電実行中の測定電圧に対応する第2の濃度差とを比較し、前記第1の濃度差と前記第2の濃度差とが所定値以上異なる場合、前記充放電実行中の前記相関関係における前記第1の濃度差に対応する電圧と、前記充放電実行中の前記測定電圧との差に基づいて、前記充放電実行中の前記相関関係を更新する、二次電池システム。
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