JP2016031443A - Lens barrel and optical device having the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、レンズ鏡筒および光学機器に関する。 The present invention relates to a lens barrel and an optical apparatus.
近年、ビデオカメラ等の光学機器には、記録媒体がテープ、内蔵ディスク等のような様々なメディアが多数あり、更にはネットワークにより遠隔操作ができるもの等の多様な形態のものがある。このように、多種多様な形態のカメラ装置を開発及び製造するに当り、共通部品をできるだけ多く用いれば、開発及び製造の効率化を図ることが可能となる。 In recent years, optical devices such as video cameras include a variety of media such as tapes, built-in disks, and the like as recording media, and those that can be remotely operated via a network. As described above, when developing and manufacturing various types of camera devices, the use of as many common parts as possible can improve the efficiency of development and manufacturing.
また、従来のビデオカメラ等の光学装置において、任意に光学素子を挿脱する機構が設けられている。例えば、監視カメラには、撮像素子の直前に、赤外線をカットする光学特性を有するIRカットフィルタが設置されている。このIRカットフィルタが使用されているのは、撮像素子に入射する光に赤外線が含まれていると、再現されたカメラ画像が濁って色再現性が悪くなることを避けるためである。そのため、通常のカラー専用カメラの光路上には、撮影に悪影響をもたらす近赤外及び赤外領域の光をカットし、好適な画像を得るためにIRカットフィルタが常設されている。 Further, in a conventional optical device such as a video camera, a mechanism for arbitrarily inserting and removing an optical element is provided. For example, the surveillance camera is provided with an IR cut filter having an optical characteristic for cutting infrared rays immediately before the image sensor. The reason why this IR cut filter is used is to avoid the reproducible camera image becoming cloudy and the color reproducibility being deteriorated when the incident light to the image sensor includes infrared rays. Therefore, an IR cut filter is permanently installed on the optical path of a normal color dedicated camera in order to cut near-infrared and infrared light that adversely affects photographing and obtain a suitable image.
一方、近年では監視カメラの需要が増えてきており、夜間等の低照度下でも撮影可能であるナイトモードが備わっているものが多く用いられている。一般に、夜間撮影時はより多くの光量を得るために、IRカットフィルタを光路から除去している。 On the other hand, in recent years, the demand for surveillance cameras has increased, and many cameras are equipped with a night mode that can be photographed even under low illumination such as at night. Generally, the IR cut filter is removed from the optical path in order to obtain a larger amount of light during night photography.
一方、このようなカメラ装置は昼間等の明るい環境下では、カラー専用カメラと同様に、色再現性の良い画像を得るために、光路上にIRカットフィルタを配置することが可能なものが一般的である。そのため、このようなカメラ装置には、撮像素子の手前でIRカットフィルタを光路上に挿入及び退避させるIRカットフィルタ切換機構が設けられている。 On the other hand, in a bright environment such as daytime, such a camera device is generally capable of disposing an IR cut filter on the optical path in order to obtain an image with good color reproducibility, like a color dedicated camera. Is. Therefore, such a camera device is provided with an IR cut filter switching mechanism that inserts and retracts the IR cut filter on the optical path before the image sensor.
一般に、IRカットフィルタなどの光学フィルタはガラスなどの光学部材で形成されているため、単純に出し入れを行うと光学フィルタと空気の光屈折率が異なるため、挿脱時に挿脱した光学系の焦点位置が変わってしまう。 In general, an optical filter such as an IR cut filter is formed of an optical member such as glass. Therefore, when the optical filter is simply inserted and removed, the optical refractive index of air differs from that of the optical filter. The position will change.
特許文献1は、光学フィルタとダミーガラスそれぞれを独立して保持できるようにした光学機器を開示している。この光学機器では、IRカットフィルタが光学系から取り除かれると、焦点位置が変わらないようにIRカットフィルタの代わりにダミーガラスが挿入される。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、例えば、光学フィルタとダミーガラスの間に支持梁が橋渡しされているため、光学フィルタからダミーガラスへの切り替え時に支持梁の影が映ってしまい、画像が喪失する可能性があった。また、光学フィルタとダミーガラスの間に支持梁を配置しなければならないため、光学フィルタとダミーガラスの間を狭めることができず、レンズ鏡筒および光学機器の小型化を行いにくかった。
However, in the technique disclosed in
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、フィルタの切り替え時に画像の喪失がなく、かつ小型化が可能なレンズ鏡筒および光学機器を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such a situation. For example, an object of the present invention is to provide a lens barrel and an optical apparatus that can be downsized without loss of an image when a filter is switched.
上記課題を解決するために、本発明は、光路上に少なくとも1つの光学素子を挿脱する挿脱手段を備えたレンズ鏡筒において、前記挿脱手段は、前記光学素子を保持するホルダを有し、前記ホルダは複数の分割ホルダを組み合わせてなり、前記分割ホルダには前記光学素子をスライドさせて挿入する溝が設けられていることを特徴とする。 In order to solve the above problems, the present invention provides a lens barrel having an insertion / removal unit for inserting / removing at least one optical element on an optical path, wherein the insertion / removal unit has a holder for holding the optical element. The holder is formed by combining a plurality of split holders, and the split holder is provided with a groove for slidingly inserting the optical element.
本発明によれば、例えば、光学素子をスライドさせて溝に保持させているので、光学素子の少なくとも1辺には支持部材がないため、フィルタの切り替え時に画像の喪失がなく、かつ小型化が可能なレンズ鏡筒および光学機器を提供することができる。 According to the present invention, for example, since the optical element is slid and held in the groove, there is no support member on at least one side of the optical element. Possible lens barrels and optical instruments can be provided.
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
まず、本発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒について説明する。図1は本実施形態に係るレンズ鏡筒100の分解斜視図である。レンズ鏡筒100は、一例として、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、テレビカメラ等の撮像装置や、交換タイプのレンズ装置、双眼鏡、望遠鏡、フィールドスコープ等の光学装置に適用される。また、レンズ鏡筒100は、撮像装置に内蔵するものであってもよいし、撮像装置に限らず、例えば、いわゆるプロジェクターなどの投射装置に着脱する交換レンズ、または投射装置に内蔵するものであってもよい。また、レンズ鏡筒100は、ズーム機能またはフォーカス機能に関連して、レンズを光軸方向に移動可能とする移動機構を有していてもよい。
First, the lens barrel according to the first embodiment of the present invention will be described. FIG. 1 is an exploded perspective view of a
レンズ鏡筒100は、4つのレンズユニットL1〜L4により構成される変倍光学系(撮影光学系)を有する。L1は固定される第1レンズユニットであり、L3は固定される第3レンズユニットである。L2は光軸方向に移動して変倍を行う第2レンズユニットである。L4は光軸方向に移動して変倍に伴う像面変動を補正したり、焦点調節を行ったりする合焦動作を行う第4レンズユニットである。図1に示したAXLは、撮影光学系の光軸を示している。
The
レンズ保持枠1は第1レンズユニットL1を保持している。第2移動枠2は第2レンズユニットL2を保持している。保持枠3は第3レンズユニットL3を保持している。第4群移動枠4は第4レンズユニットL4を保持している。絞りユニット5は撮影光学系を通る光量を調節するものであり、2枚の絞り羽根を互いに逆方向に移動させて開口径を変化させる。絞りアクチュエータ6は、一例として、絞り羽根を移動させるステッピングモータである。
The
撮像素子固定ホルダ400は、CCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子を固定している。前固定鏡筒11と後固定鏡筒200は互いに組み合わされ、ビス止めによって一体化されることによって、各部品を固定するための固定鏡筒を構成する。ガイドバー7,9は光軸方向に延びており、これらの両端が前固定鏡筒11と後固定鏡筒200により保持されている。ガイドバー8は光軸方向に延びており、その両端が前固定鏡筒11とレンズ保持枠3により保持されている。ガイドバー10は光軸方向に延びており、その両端がレンズ保持枠3と後固定鏡筒200により保持されている。ガイドバー7,8は第2移動枠の光軸方向への移動をガイドし、ガイドバー9,10は第4移動枠の光軸方向への移動をガイドする。
The image
ズームモータ12は第2移動枠2を光軸方向に移動させるモータであり、ステッピングモータが用いられている。ズームモータ12は、ロータとともに回転する図中不可視のリードスクリューを有する。リードスクリューには、第2移動枠2に取り付けられたラックが噛み合っており、ロータ及びリードスクリューの回転によって第2移動枠2が光軸方向に移動する。ズームモータ12は、後固定鏡筒200にビスで固定される。
The
フォーカスモータ13は第4移動枠4を光軸方向に移動させるモータであり、ステッピングモータが用いられている。フォーカスモータ13は、ロータとともに回転する図中不可視のリードスクリューを有する。リードスクリューには、第4移動枠4に取り付けられたラックが噛み合っており、ロータ及びリードスクリューの回転によって第4移動枠4が光軸方向に移動する。フォーカスモータ13は、後固定鏡筒200にビスで固定される。
The
IRホルダ160(または180)は撮像素子固定ホルダ400に挿脱可能に装着されており、IRカットフィルタ161(図2)等の光学フィルタを保持している。IRホルダ160(または180)は光学フィルタを切り替るための駆動部であるIRメータ300に一体的に係合している。図1によると第4移動枠4はIRカットフィルタ161とIRホルダ160と公差範囲で衝突する手前まで移動することが可能となっている。
The IR holder 160 (or 180) is detachably attached to the image
図2および図3は、本実施形態に係るレンズ鏡筒における、IRカットフィルタとダミーガラスを保持するIRホルダ160の詳細図である。
2 and 3 are detailed views of the
図2および図3において、AXLは光学機器として使用される際の光学機器の光軸方向を示す。図2はIRホルダ160の組み立て前の分解斜視図である。IRホルダ160は2分され、複数の分割ホルダを組み合わせて構成される。すなわち、IRホルダ160は、IRカットフィルタ161を保持する分割ホルダ164と、ダミーガラス162を保持する分割ホルダ167から構成されている。
2 and 3, AXL indicates the optical axis direction of the optical device when used as an optical device. FIG. 2 is an exploded perspective view of the
分割ホルダ164はIRカットフィルタ161がスライドされて挿入される溝165を有している。分割ホルダ164は光軸AXLに対して直交する平面においてコ字状の形状を有しており、そのコ字状の部分を構成する3辺の内側に溝165が設けられている。
The
分割ホルダ167はダミーガラス162がスライドされて挿入される溝168を有している。分割ホルダ167は光軸AXLに対して直交する平面においてコ字状の形状を有しており、そのコ字状の部分を構成する3辺の内側に溝168が設けられている。
The
分割ホルダ164,167は、これら分割ホルダを組み合わせた時に2つを1体として接着するための接着穴(接着部)を形成するためのヒレ部166,169をそれぞれ有している。ヒレ部166,169は、分割ホルダ164,167のコ字状の部分の両先端に水平方向、すなわち光軸AXLと直交する平面に沿って突出している。分割ホルダ164,167のヒレ部166,169が組み合わされると、一方が上側に配置され、他方が下側に配置され、すなわち互い違いになるように配置されている。
The
分割ホルダ164のコ字状の部分を構成する3辺のうち、分割ホルダ167と対向している中央の辺の内側には、半円弧状の切り欠き174が設けられている。分割ホルダ164の端部であって分割ホルダ167とは逆の端部には、駆動部としてのIRメータ300と係合するための係合穴170が設けられている。分割ホルダ167の端部であって分割ホルダ164とは逆の端部には、IRホルダ160がレンズ鏡筒内で駆動される時にレンズ鏡筒のガイド溝に係合するリブ171が設けられている。分割ホルダ164,167には、レンズ鏡筒内で光軸方向の傾きを規制するためのIRホルダ摺動部172が3箇所設けられている。IRホルダ摺動部172は光軸AXLに対して直交する平面に沿って、分割ホルダ164,167の側面から突出するように設けられている。IRホルダ摺動部172は光軸方向からみて略三角を形成している。
Of the three sides constituting the U-shaped portion of the
図3は図2で説明した2分割された分割ホルダ164,167を組み立てた状態を示す斜視図である。IRホルダ160の組み立ては以下のように行われる。分割ホルダ164に設けられた溝165に光学素子としてのIRカットフィルタ161がスライドされて挿入される。光学素子は、赤外線をカットする光学特性を有するIRカットフィルタの他、他の光学特性を持つものであってもよい。また、分割ホルダ167に設けられた溝168にダミーガラス162がスライドされて挿入される。IRカットフィルタ161が挿入された分割ホルダ164と、ダミーガラス162が挿入した分割ホルダ167を、それぞれヒレ部166,169を互いに違いに組み合わせる。このとき、分割ホルダ164のヒレ部166と分割ホルダ167とが接触し、分割ホルダ167のヒレ部169と分割ホルダ164とが接触する。また、IRカットフィルタ161の一辺がとダミーガラス162の一辺とが接触する。このように、これら3箇所が接触することが望ましいが、3箇所のうちいずれかが接触し、他の接触箇所は僅かな隙間があってもよい。
FIG. 3 is a perspective view showing a state in which the two divided
分割ホルダ164と分割ホルダ167のヒレ部166,169を組み合わせることによって、接着穴178と接着穴178の反対側に図中不可視の接着穴179の二つの穴が形成される。接着穴178と接着穴179から覗くとIRカットフィルタ161の側面のみが光軸と直交する方向から見ることができる。IRカットフィルタを保持する分割ホルダ164の切り欠き174からはIRカットフィルタ161の端面が露出している。この状態ではIRホルダ160に対してIRカットフィルタ161とダミーガラス162は溝165,168に沿ったスライド方向に僅かなガタがあってもよい。
By combining the
接着穴178と、反対側の接着穴179のそれぞれに接着剤を入れ硬化させることによって、分割ホルダ164,167とIRカットフィルタ161が接着される。このとき、分割ホルダ164の切り欠き174からIRカットフィルタ161をダミーガラス162の方向Iに付勢した状態で接着する。これによってIRカットフィルタ161とダミーガラス162のスライド方向の僅かなガタが小さくなった状態で接着される。
The
IRカットフィルタ161とダミーガラス162はスライドさせて溝165,168にそれぞれ挿入されている。すなわち、分割ホルダ164,167はIRカットフィルタ161とダミーガラス162を保持する部分の少なくとも1辺が開放されており、ここに支持部材は設けられていない。
The IR cut
このように接着後のIRホルダ160は一体となり、また一体となった状態ではIRホルダ160に対するIRカットフィルタ161のガタは無くなる。また、唯一接着されていないダミーガラス162は3辺が分割ホルダ167に設けられた溝168によって固定され、残った1辺は接着により位置が固定されたIRカットフィルタ161と接触するためホルダ内で固定される。なお、切り欠き174を接着した場合は、IRカットフィルタ161と分割ホルダ164の接着をより強固にすることが可能である。
Thus, the
このようにIRホルダ160では、IRカットフィルタ161とダミーガラス162との間に支持部材がないため、後述するIRカットフィルタ161の切り替え時において画像の喪失が生じることがない。また、IRカットフィルタ161の3辺だけが保持されているにもかかわらず、IRカットフィルタ161は溝165に挿入されているので、単に接着剤だけ保持したような場合に比べて、十分な強度を持つことができる。
As described above, in the
次に、本発明の第2実施形態に係るレンズ鏡筒について説明する。第1実施形態ではIRホルダ160がIRカットフィルタ161とダミーガラス162を有していたが、第2実施形態ではダミーガラスが設けられておらず、IRカットフィルタ161のみが設けられている。第2実施形態のレンズ鏡筒の全体構成は図1に示す第1実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
Next, a lens barrel according to a second embodiment of the present invention will be described. In the first embodiment, the
図4および5は、本実施形態に係るレンズ鏡筒における、IRカットフィルタとダミーガラスを保持するIRホルダ180の詳細図である。
4 and 5 are detailed views of the
図4および図5において、AXLは光学機器として使用される際の光学機器の光軸方向を示す。図4はIRホルダ180の組み立て前の分解斜視図である。IRホルダ180は2分され、IRカットフィルタ181を保持する分割ホルダ184と、ダミーガラスを保持しない分割ホルダ187から構成されている。分割ホルダ184,187は、それぞれ図2に示す分割ホルダ164,167と同様の形状を有している。
4 and 5, AXL indicates the optical axis direction of the optical device when used as an optical device. FIG. 4 is an exploded perspective view of the
分割ホルダ184にはIRカットフィルタ181がスライドされて挿入される溝185が設けられている。分割ホルダ187は光学フィルタがスライドされて挿入される溝188を有しているが、ここには何も挿入されない。分割ホルダ184,187は、これら分割ホルダを組み合わせた時に2つを1体として接着するための接着穴を形成するためのヒレ部186,189をそれぞれ有している。ヒレ部186,189は光軸AXLと直交する平面に沿って突出し一方が上側に配置され、他方が下側に配置され、すなわち互い違いになるように配置されている。
The dividing
分割ホルダ184のコ字状の部分を構成する3辺のうち、分割ホルダ187と対向している中央の辺の内側には、半円弧状の切り欠き194が設けられている。分割ホルダ184の端部であって分割ホルダ187とは逆の端部には、駆動部としてのIRメータ300と係合するための係合穴190が設けられている。分割ホルダ187の端部であって分割ホルダ184とは逆の端部には、IRホルダ180がレンズ鏡筒内で駆動される時にレンズ鏡筒のガイド溝に係合するリブ191が設けられている。分割ホルダ184,187には、レンズ鏡筒内で光軸方向の傾きを規制するためのIRホルダ摺動部192が3箇所設けられている。
A semicircular arc-shaped
図5は図4で説明した2分割された分割ホルダ184,187を組み立てた状態を示す斜視図である。IRホルダ180の組み立ては以下のように行われる。分割ホルダ184に設けられた溝185にIRカットフィルタ181がスライドされて挿入される。また、分割ホルダ187に設けられた溝188には何も挿入されない。IRカットフィルタ181が挿入された分割ホルダ184と、光学フィルタが挿入されない分割ホルダ187を、それぞれヒレ部186,189を互いに違いに組み合わせる。
FIG. 5 is a perspective view showing a state in which the two divided
分割ホルダ184と分割ホルダ187のヒレ部186,189を組み合わせることによって、接着穴198と接着穴198の反対側に図中不可視の接着穴199の二つの穴が形成される。接着穴198と接着穴199から覗くとIRカットフィルタ181の側面のみが光軸と直交する方向から見ることができる。
By combining the
接着穴198と、反対側の接着穴199のそれぞれに接着剤を入れ硬化させることによって、分割ホルダ184,187とIRカットフィルタ181が接着される。このとき、分割ホルダ184の切り欠き194からIRカットフィルタ181を分割ホルダ184の方向、すなわち方向Jに付勢した状態で接着する。これによってIRカットフィルタ181の位置を決めることができ、ガタつきもなくなる。
The divided
IRカットフィルタ181はスライドさせて溝185に挿入されている。すなわち、分割ホルダ184はIRカットフィルタ181を保持する部分の少なくとも1辺が開放されており、ここに支持部材は設けられていない。
The IR cut
このように接着後のIRホルダ180は一体となり、また一体となった状態ではIRホルダ180に対するIRカットフィルタ181のガタは無くなる。なお、切り欠き194を接着した場合は、IRカットフィルタ181と分割ホルダ184の接着をより強固にすることが可能である。
Thus, the
このようにIRホルダ180では、IRカットフィルタ181は3辺だけが支持され、残る一辺は露出しており、支持部材がないため、後述するIRカットフィルタ161の切り替え時において画像の喪失が生じることがない。また、IRカットフィルタ181の3辺だけが保持されているにもかかわらず、IRカットフィルタ181は溝185に挿入されているので、単に接着剤だけ保持したような場合に比べて、十分な強度を持つことができる。
As described above, in the
図6は本発明に係るレンズ鏡筒における、光路上に光学素子を挿脱する挿脱手段の構成を示す図である。図6はIRホルダ160と、IRメータ300と、これらを固定するための後固定鏡筒200を撮像素子固定ホルダ400から物体側に向かって見た図である。AXは光学機器としての光路範囲を示す。図7はIRメータ300の詳細を示す図である。図7によるとIRメータ300のロータに取り付けられたアーム301は、2つの端部304、305のどちらかに磁気によって付勢される。具体的には、図8に示すように、磁気回路によって付勢力FD1,FD2のいずれかが常に生じ、非通電時はいずれか一方の端部304または305に磁気によって付勢されている。
FIG. 6 is a diagram showing a configuration of an insertion / removal means for inserting / removing an optical element on / from the optical path in the lens barrel according to the present invention. FIG. 6 is a view of the
図8においてIRホルダ160に設けられたIRメータ300と係合するための係合穴170(図7)は、IRメータ300のアーム301に設けられた係合ピン302と係合している。係合ピン302部の固定方法は一例として圧入であってもよいが、本実施形態では接着剤の接着により固定している。
In FIG. 8, an engagement hole 170 (FIG. 7) for engaging with the
図6に示すように、IRメータ300は後固定鏡筒200にビスによって固定され、IRメータ300と、IRメータ300に係合しているIRホルダ160の位置が固定されている。IRホルダ160に設けられた摺動部172が後固定鏡筒200に設けられた摺動レール201に光軸方向において接触している。
As shown in FIG. 6, the
図8に示すように、IRホルダ160に設けられたガイドピン171が後固定鏡筒200に設けられたIRホルダの切り替え方向Xに略平行なガイドレール202に係合するように挿入されている。IRメータ300に設けられた通電用の端子303(図7)に図中不可視のフレキシブルケーブルで通電することにより、アーム301には図中F方向へ駆動力が生じ、端部304からF方向へ駆動される。
As shown in FIG. 8, a
図9はコイル通電用端子303に通電を行い、図6のIRメータ300に生じた駆動力によってIRホルダ160を切り替えている途中の状態を示す。IRメータ300は通電によって、アーム301に回転駆動力が発生し、IRホルダ160に係合ピン302を伝わって駆動力が伝達される。このとき、IRホルダ160は後固定鏡筒200のガイドレールに係合しているガイドピン171(図7)によって、光軸と直交する面内における切り替え方向Xと垂直な方向Yへの移動が規制される。一方でアームと係合する係合穴170(図7)側ではこの規制は少ないので、IRホルダ160の係合穴170側では回転駆動力に略従う。IRホルダ160はこの合力によって揺動しながら切り替わろうとし、図9に示すように、光路範囲AXからIRカットフィルタ161が抜けダミーガラス162が挿入される。
FIG. 9 shows a state where the
さらに、図10に示すように、IRメータ300がF方向へ回転するとIRメータ300に設けられた端部305にアーム301が当接し、アーム301の回転が規制される。端部304に対して光軸と直交する面内において、切り替え方向Xに直交する軸Yにおいて同位置となるように端部305が設けられている。このため、アーム301が端部305の位置にあるとき、IRホルダ160は切り替え方向Xと略平行な位置で止まる。そしてIRホルダ160の移動により、IRカットフィルタ161は光路範囲AXから外れ光路範囲AXにはダミーガラス162が挿入された状態となる。
Further, as shown in FIG. 10, when the
このとき、IRカットフィルタ161とダミーガラス162との間に支持部材がないので、フィルタの切り替え時に部品が光路範囲AXを横切ることがないので、画像の喪失がない。
At this time, since there is no support member between the IR cut
逆にダミーガラスを光路範囲AXから外しIRカットフィルタ161を挿入する場合は、IRメータ300に逆の通電を行うことにより図10、図9、図6の順番にIRホルダ160が移動され、再びIRカットフィルタ161が挿入されることになる。
On the contrary, when the dummy glass is removed from the optical path range AX and the IR cut
図11は本発明に係るレンズ鏡筒における光学素子挿脱機構の構成を示す図である。図6はIRホルダ160と、IRメータ300と、これらを固定するための撮像素子固定ホルダ400を撮像素子側に見た図である。IRホルダ160に設けられた摺動部172は、撮像素子固定ホルダ400設けられた摺動レール401の3箇所に光軸方向に対して接している。図12は、IRメータ摺動部と、後固定鏡筒200の摺動レール201、撮像素子固定ホルダ400の摺動レール401を光軸と直交する方向から見た断面図である。IRホルダ160の摺動部172は、光軸方向に対して摺動レール201,401によってその両側が挟まれている。IRホルダ160はIRメータ300のアーム301にのみ係合しているが、IRホルダ160の光軸方向の動きは摺動レール201.401によって規制されている。IRホルダ160のガタや倒れを無くすため、摺動部172が完全に挟みこんでもよいが、摺動時の負荷を減らすため本実施形態では僅かな隙間を設けている。
FIG. 11 is a diagram showing a configuration of an optical element insertion / removal mechanism in the lens barrel according to the present invention. FIG. 6 is a view of the
図13はIRメータ300に通電しIRホルダ160が図8に示す位置と同位置に移動したときの状態を示す。図14は図13の位置よりさらにIRホルダ160が移動し、図10に示す位置と同位置に移動したときの状態を示す。このとき、IRカットフィルタ161は光路範囲AXから外れ、代わりにダミーガラスが挿入されている。ダミーガラスを光路範囲AXから外しIRカットフィルタ161を挿入する場合は、IRメータ300に逆の通電を行うことにより図14、図13、図11の順番にIRホルダ160は駆動し再びIRカットフィルタ161が挿入される。
FIG. 13 shows a state when the
図6から図14までの実施例においてはダミーガラスを有するIRホルダ160を用いて説明を行ったが、ダミーガラスを有さないIRホルダ180においてもホルダは共通の部品を使用しているため同様に切り替えを行うことが可能となる。
In the embodiments from FIG. 6 to FIG. 14, the description has been given using the
以上のように、本実施形態によれば、IRカットフィルタの一辺に支持部材がないので、フィルタの切り替え時に画像の喪失がないレンズ鏡筒および光学機器を提供することができる。また、支持部材がないため、レンズL4を保持する第4移動枠(図1)がよりIRカットフィルタ側に近づくことが可能となり、光学機器の光軸方向の小型化を行うことができる。さらに、本発明はダミーガラスがないレンズ鏡筒にも適用でき、そのような場合でもIRホルダ160の形状を変えることなく、これを共用部品として使用することが可能である。
As described above, according to the present embodiment, since there is no support member on one side of the IR cut filter, it is possible to provide a lens barrel and an optical apparatus that do not lose an image when the filter is switched. Further, since there is no support member, the fourth moving frame (FIG. 1) holding the lens L4 can be closer to the IR cut filter side, and the optical apparatus can be downsized in the optical axis direction. Furthermore, the present invention can also be applied to a lens barrel having no dummy glass, and even in such a case, it is possible to use this as a common part without changing the shape of the
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。 As mentioned above, although preferable embodiment of this invention was described, this invention is not limited to these embodiment, A various deformation | transformation and change are possible within the range of the summary.
たとえば、本実施形態ではIRカットフィルタとダミーガラスを用いた例を使用し説明したが、光透過率を変化させる光学特性を有するNDフィルタとダミーガラス、IRカットフィルタとNDフィルタなどの組み合わせであってもよい。また、光学フィルタが3個以上の場合であっても本発明を適用できる。 For example, in the present embodiment, an example using an IR cut filter and a dummy glass has been described, but a combination of an ND filter and a dummy glass having an optical characteristic that changes light transmittance, an IR cut filter and an ND filter, and the like. May be. Further, the present invention can be applied even when there are three or more optical filters.
160 IRホルダ
161 IRカットフィルタ
162 ダミーガラス
160
Claims (7)
前記挿脱手段は、前記光学素子を保持するホルダを有し、
前記ホルダは複数の分割ホルダを組み合わせてなり、
前記分割ホルダには前記光学素子をスライドさせて挿入する溝が設けられていること
を特徴とするレンズ鏡筒。 In a lens barrel having an insertion / removal means for inserting / removing at least one optical element on the optical path,
The insertion / removal means has a holder for holding the optical element,
The holder is a combination of a plurality of divided holders,
A lens barrel characterized in that the split holder is provided with a groove for slidingly inserting the optical element.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014153455A JP2016031443A (en) | 2014-07-29 | 2014-07-29 | Lens barrel and optical device having the same |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020154253A (en) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd | Optical filter device, imaging apparatus, and moving body |
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2014
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