JP2016031247A - 蛍光観察システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電界や磁界、電磁波による物理的刺激を受けた被検体の状態をより正確に観察することができる蛍光観察システムを提供する。【解決手段】電界や磁界、電磁波を発生させる電磁界発生装置10と、励起光を出射する励起光源装置20と、電磁界発生装置10により発生した電界や磁界、電磁波に曝露された被検体60に、励起光源装置20からの励起光が照射されることで放出された蛍光を伝送するファイバープローブ30と、ファイバープローブ30で集光した蛍光を撮像する撮像手段40とを備え、ファイバープローブ30は、非導電性かつ非磁性の材料で形成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、電界や磁界、電磁波による物理的刺激を受けた被検体の状態をリアルタイムで蛍光観察することができる蛍光観察システムに関する。
生物分野などでは、蛍光指示薬や蛍光タンパク質を発現する遺伝子を導入した細胞に励起光を照射し、励起光により励起された蛍光を検出することで、細胞の状態を分析することが行われている。例えば、特定の強度のパルス励起光をファイバープローブを介して細胞に照射し、この蛍光を分析することで細胞のpHを測定する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
一方、細胞の蛍光観察は、電流や熱などの様々な刺激を受けた状況で行われる場合がある。そのような刺激作用を細胞に与えるための手段としては、電磁界発生装置により所望の強度の電界や磁界、電磁波を発生させ、その電界や磁界、電磁波の中に細胞を配置し、曝露する方法が挙げられる。
このような電磁界発生装置の近傍で蛍光検出装置を使用する場合、ファイバープローブや蛍光検出装置本体も電界や磁界、電磁波に曝露される。ファイバープローブや蛍光検出装置は金属部品を含んでいるため、これらの金属部品が電流、熱、振動等の発生源となる。すなわち、細胞やその蛍光動態は、ファイバープローブや蛍光検出装置の金属部品より発生する電流、熱、振動等の影響を受けることになる。また、そのようなファイバープローブや蛍光検出装置本体は電界や磁界、電磁波の分布を歪ませる原因ともなる。
このように、金属部品から発生する電流、熱、振動等は細胞や蛍光動態に影響を与えるため、電磁界発生装置により発生させた所望の強度の電界や磁界、電磁波の中における細胞の状態は正確かつリアルタイムで観察することができないという問題がある。
なお、このような問題は、細胞を対象としたものに限定されず、細胞を含む任意の被検体に関しても同様に存在する。
特開2011−185843号公報
本発明は、上記事情に鑑み、電界や磁界、電磁波による物理的刺激を受けた被検体の状態を正確かつリアルタイムで観察することができる蛍光観察システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様は、電界、磁界又は電磁波を発生させる電磁界発生装置と、励起光を出射する励起光源装置と、前記電磁界発生装置により発生した電界、磁界又は電磁波に曝露された被検体に、前記励起光源装置からの励起光が照射されることで放出された蛍光を伝送するファイバープローブと、前記ファイバープローブで集光した蛍光を撮像する撮像手段とを備え、前記ファイバープローブは、非導電性かつ非磁性の材料で形成されていることを特徴とする蛍光観察システムにある。
かかる第1の態様は、被検体に近接して配置されるファイバープローブは、非導電性材料で形成されている。このため、ファイバープローブは電磁界中においても電流、熱、振動等の発生源にならない。したがって、蛍光観察システムは、ファイバープローブを発生源とする電流、熱、振動等の影響を被検体やその蛍光動態に与えることがなく、電磁界発生装置が形成した所望の強度の電磁界の影響のみを被検体に与えた上で、被検体から検出される蛍光動態を正確かつリアルタイムで観察することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載する蛍光観察システムにおいて、前記ファイバープローブは、非導電性かつ非磁性かつ生体適合性の材料で形成されていることを特徴とする蛍光観察システムにある。
かかる第2の態様では、ファイバープローブを長期間生体内に配置して使用することができる。これにより電界、磁界又は電磁波に曝露された被検体の生体内における細胞の蛍光動態をリアルタイムで検出できる。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に記載する蛍光観察システムにおいて、前記ファイバープローブは、複数の光ファイバーを束ねて構成されたバンドルファイバーと、前記バンドルファイバーの一方の端面に非導電性接着剤等で接着固定されたレンズと、前記レンズ及び前記バンドルファイバーの外側を覆い、非導電性かつ非磁性の材料で形成されたスリーブとを備えることを特徴とする蛍光観察システムにある。
かかる第3の態様では、スリーブが設けられていることで、バンドルファイバーとレンズとの接着部分が補強されるため、それらが外れたり、ずれたりすることを抑制することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様に記載する蛍光観察システムにおいて、前記ファイバープローブの外側を覆い、非導電性かつ非磁性かつ生体適合性の材料で形成されたチューブを備えることを特徴とする蛍光観察システムにある。
かかる第4の態様では、ファイバープローブを長期間生体内に配置して使用することができる。これにより電界、磁界又は電磁波に曝露された被検体の生体内における細胞の蛍光動態をリアルタイムで検出できる。
本発明の第5の態様は、第3又は第4の態様に記載する蛍光観察システムにおいて、前記レンズは、異なる屈折率のレンズを結合したものであることを特徴とする蛍光観察システムにある。
かかる第5の態様では、レンズの作動距離、開口数、拡大倍率を所望のものに調整することができる。
本発明の第6の態様は、第1〜第5の何れか一つの態様に記載する蛍光観察システムにおいて、励起光及び蛍光の何れか一方を透過し、他方を反射するダイクロイックミラーを備え、前記励起光源装置は、前記ダイクロイックミラーを介して前記ファイバープローブに励起光を入射し、前記ファイバープローブに入光した蛍光は前記ダイクロイックミラーを介して前記撮像手段によって撮像されるように構成されていることを特徴とする蛍光観察システムにある。
かかる第6の態様では、一本のファイバープローブで励起光及び蛍光を導くことができるため、ファイバープローブに係るコストを削減し、また、複数のファイバープローブよりも、一本のファイバープローブである方が扱いやすい。
本発明によれば、電界や磁界、電磁波による物理的刺激を受けた被検体の状態をより正確に観察することができる蛍光観察システムが提供される。
実施形態1に係る蛍光観察システムの概略構成図である。 実施形態1に係るファイバープローブの要部を示す側面図である。 図2のA−A’線断面図である。 図3のB−B’線断面図である。 実施形態2に係るファイバープローブの要部を示す側面図である。 実施形態2に係るファイバープローブの断面図である。 図6のC−C’線断面図である。
〈実施形態1〉
図1は、本実施形態に係る蛍光観察システムの概略構成図である。蛍光観察システム1は、電磁界発生装置10、励起光源装置20、ファイバープローブ30、撮像装置40、及び解析装置50を備え、被検体60に励起光を照射し、発生した蛍光を観察するものである。
本発明の被検体は、蛍光指示薬等を導入した培養細胞や動物生体内の細胞などであるが、これらに限定されず、励起光により励起される蛍光物質を含む任意の物である。
電磁界発生装置10は、電界、磁界又は電磁波(択一であってもよいし、何れか2つ又は3つであってもよい)を発生させる装置である。具体的には、電磁界発生装置10は、電磁コイル11、電源装置12及び制御装置13を含むものである。電源装置12は電磁コイル11に電流を供給する装置であり、制御装置13は、入力された強度の電磁界が発生するように、電源装置12に電流を電磁コイル11に供給させる装置である。このように電磁界発生装置10は、制御装置13に所望の強度を設定することで、電磁コイル11から当該強度に応じた電界、磁界又は電磁波が発生するようになっている。
電磁界発生装置10は、一組の電磁コイル11を有しており、各電磁コイル11は互いに向き合って、上下方向に配置されている。電磁コイル11の中間には、被検体60を載置する載置台61が配置されている。上下に対向して電磁コイル11を配置することで、点線の矢印に示すように、一様な電界、磁界、又は電磁波を生成することができる。このように電磁コイル11から生じた電界、磁界又は電磁波に被検体60が曝露されるようになっている。
なお、電磁界発生装置10の構成は上述したものに限定されず、電界、磁界又は電磁波を生成可能なものであればよい。例えば、対向配置せずに一つの電磁コイル11を用いてもよいし、電磁コイル11の代わりに導波管を用いてもよい。
励起光源装置20は、被検体を励起可能な波長の光である励起光を出射する装置である。具体的には、励起光源装置20は励起光を出射するレーザー光源やLED光源等の半導体発光素子を含んで構成されている。
ファイバープローブ30は、励起光源装置20から出射した励起光を被検体60に導き、かつ、被検体60から放出される蛍光を撮像装置40に導くものである。
具体的には、ファイバープローブ30は、複数の光ファイバーを束ねて構成されたバンドルファイバー31と、その一方の端部にレンズが設けられたレンズ部32とを備えている。レンズ部32についての詳細は後述する。
ファイバープローブ30は、レンズ部32とは反対側の端部から励起光源装置20からの励起光が入射され、レンズ部32からその励起光を出射して被検体に照射するように配置されている。
具体的には、励起光源装置20とファイバープローブ30との間には、ダイクロイックミラー70及び対物レンズ71が配置されている。ダイクロイックミラー70は、励起光源装置20から出射した励起光を反射し、その反射した励起光が対物レンズ71に入射するように配置されている。
また、ダイクロイックミラー70を挟んだ励起光源装置20とは反対側には、撮像装置40が配置されている。ダイクロイックミラー70は、ファイバープローブ30から出射して対物レンズ71を経由した蛍光を反射し、その反射した励起光が撮像装置40に入射するように配置されている。
撮像装置40は、入射した蛍光を撮像して画像として表示する機能を有する装置である。例えば、撮像装置40は、入射した蛍光の強度を反映した電気信号に変換して出力するセンサー部と、その電気信号から画像を構成する各画素情報に変換する演算部と、演算処理の結果を画像として表示するモニターとを備えて構成されている。なお、対物レンズ71は、撮像装置40に入射する蛍光を集光するために用いられる。
また、撮像装置40には、解析装置50が接続されている。解析装置50は、例えば、CPUなどの演算処理装置、RAMやHDDなどの記憶装置、マウス・キーボードなどの入力装置、モニターなどの出力装置を備えた情報処理装置である。このような解析装置50は、USB等のインターフェースにより撮像装置40から蛍光を反映した画像を得ることが可能となっており、また、当該画像を解析するソフトウェアを実行可能となっている。
このように本実施形態に係る蛍光観察システム1は、励起光源装置20から励起光を出射し、ダイクロイックミラー70及び対物レンズ71を介してファイバープローブ30に励起光を入射させる。そして、ファイバープローブ30により励起光を導いて被検体60に照射させる。励起光により被検体60から発光した蛍光を、ファイバープローブ30によりに導いて対物レンズ71及びダイクロイックミラー70を介して撮像装置40に入射させる。なお、一本のファイバープローブ30で励起光及び蛍光を導くことができるため、ファイバープローブ30に係るコストを削減し、また、複数のファイバープローブ30よりも、一本のファイバープローブ30である方が扱いやすい。
上述したように被検体60は、電磁界発生装置10により発生した電界、磁界又は電磁波に曝露されている。レンズ部32は、その被検体60に励起光を照射し、被検体60から発せられる蛍光を集光するために、被検体60に近接して配置されている。すなわち、レンズ部32も電界、磁界又は電磁波に曝露された状態で蛍光を集光することになる。
ここで、図2〜図4を用いてファイバープローブ30のレンズ部32について詳細に説明する。図2はファイバープローブの要部を示す側面図であり、図3は図2のA−A’線断面図であり、図4は図3のB−B’線断面図である。
ファイバープローブ30は、被検体60側の一端にレンズ部32が設けられている。レンズ部32は、レンズ33と、スリーブ34とから構成されている。
レンズ33は、特に限定はないが、例えば屈折率分布型(Graded Index;GRIN)であり、円柱状のレンズを用いることができる。レンズ33の一方の平坦面33aがバンドルファイバー31の先端面31aに接着剤等で接着固定されており、他方の平坦面33bが被検体60に対向するように配置される(図1参照)。
レンズ33は、励起光源装置20からバンドルファイバー31を経由した励起光を集光する。この集光した励起光は被検体60に照射される。そして、その励起光に対して被検体60から発せられた蛍光は、レンズ33に入射する。レンズ33は、その蛍光を集光し、バンドルファイバー31に入射させるようになっている。
スリーブ34は、円筒状に形成された部材であり、バンドルファイバー31及びレンズ33がその内部に挿入されている。スリーブ34の内部には、バンドルファイバー31及びレンズ33の接着部が位置しており、スリーブ34から露出したバンドルファイバー31及びレンズ33の一部が接着剤35によりスリーブ34の両端にそれぞれ接着固定されている。
このようにスリーブ34が設けられていることで、バンドルファイバー31とレンズ33との接着部分が補強されるため、それらが外れたり、ずれたりすることを抑制することができる。
上述したレンズ部32を構成するバンドルファイバー31、レンズ33、スリーブ34、及びこれらを接着する接着剤35は、何れも非導電性、かつ非磁性の材料より形成されている。レンズ33の材料としては、非導電性、かつ非磁性の材料であるガラス又はプラスティックの何れであってもよい。バンドルファイバー31の材料としても、非導電性、かつ非磁性の材料であるガラス又はプラスティックの何れであってもよい。また、スリーブ34の材料としては、非導電性かつ非磁性の材料であるアルミナなどのセラミックやプラスティックなどを用いることができる。さらに、接着剤35としては、非導電性材料であるUV硬化型やエポキシ系の接着剤を用いることができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る蛍光観察システム1では、被検体60に近接して配置されるファイバープローブ30のレンズ部32は、非導電性材料で形成されている。このため、レンズ部32は、電界、磁界又は電磁波の中においても電流、熱、振動等の発生源とはならない。
これにより、蛍光観察システム1は、レンズ部32を発生源とする電流、熱、振動等の影響を被検体60に与えることがなく、電磁界発生装置10が形成した所望の強度の電界、磁界又は電磁波の影響のみを被検体60に与えた上で、被検体60の蛍光動態を観察することができる。
また、非導電性材料で形成する部材としては、被検体60に近接して配置されるレンズ部32だけでよく、その他の部材や部品は、十分に長いバンドルファイバー31を用いることで、電界、磁界又は電磁波の影響を受けない離れた場所に設置することができる。これにより、励起光源装置20、撮像装置40又は解析装置50など、金属部品を含む装置を用いても、それらが被検体60に影響を与えることを回避して、所望の強度の電界、磁界又は電磁波の中におかれた被検体60の蛍光動態を正確かつリアルタイムで観察することができる。
〈実施形態2〉
実施形態1では、レンズ33は、屈折率分布型のレンズ一つであったが、複数のレンズを組み合わせてもよい。図5は、本実施形態に係るファイバープローブの要部を示す側面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
同図に示すように、屈折率分布型のレンズ33の平坦面33bに、レンズ33とは異なる屈折率のGRINレンズや平凸レンズ36が接着剤で接着されている。このように、屈折率分布型のレンズ33に異なる屈折率のGRINレンズや平凸レンズを結合することで、作動距離、開口数、拡大倍率を所望のものに調整することができる。
なお、GRINレンズや平凸レンズ36も非導電性材料であるガラス又はプラスティックから構成され、接着剤も非導電性材料である。
〈実施形態3〉
図6は、本実施形態に係るファイバープローブの断面図であり(図2のA−A’線断面図に相当する断面図である)、図7は図6のC−C’線断面図である。なお、実施形態1及び実施形態2と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態に係るファイバープローブ30は、その外側を覆うチューブ37を備えている。
チューブ37は、非導電性かつ非磁性かつ生体適合性の材料から形成されている。生体適合性とは、生体の細胞と接触しても、細胞毒性(細胞死や増殖阻害)を示さず、細胞との相互作用、干渉作用が極めて少ないことを意味する。生体適合性のある材料の例としては、アルミナなどのセラミックやプラスティックなどを用いることができる。特に、チューブ37は熱収縮性のある材料から形成されていることが好ましい。
このようなチューブ37は、ファイバープローブ30の外側を覆っている。具体的には、チューブ37は、平凸レンズ36の一部が露出し、スリーブ34、接着剤35、レンズ33の全体と、バンドルファイバー31の一部とを覆っている。
このように、ファイバープローブ30の外側は生体適合性のある材料からなるチューブ37に覆われているので、ファイバープローブ30を長期間生体内に配置して使用することができる。これにより電界、磁界又は電磁波に曝露された被検体60の生体内における細胞の蛍光動態をリアルタイムで検出できる。
なお、ファイバープローブ30自体を生体適合性のある材料から形成すれば、必ずしもチューブ37は必要ではない。すなわち、ファイバープローブ30を構成する各部材を、非導電性かつ非磁性かつ生体適合性のある材料で形成してもよい。このようなチューブ37を用いない構成のファイバープローブ30であっても、長期間生体内に配置して使用することができる。
〈他の実施形態〉
実施形態1、2に係る蛍光観察システム1には、さらに、レンズ部32を保持したり、レンズ部32の位置を調整するためのマニピュレータを備えていてもよい。このようなマニピュレータは、レンズ部32の近くに配置されるため、電界や磁界、電磁波に曝露され、電流、熱、振動等の発生源となりうる。したがって、そのようなマニピュレータについては、電界、磁界又は電磁波に曝露される部分を非導電性材料で形成することが好ましい。
また、実施形態1、2に係る蛍光観察システム1は、励起光はファイバープローブ30に導かれて被検体60に照射されていたが、このような構成に限定されない。例えば、励起光源装置20から直接に励起光を被検体に照射するように構成してもよい。この場合は、励起光源装置20が電界、磁界又は電磁波の影響を受けない程度に離すことが好ましい。また、励起光源装置20から励起光を、ファイバープローブ30とは別の光ファイバーケーブル等で導いて被検体に照射するようにしてもよい。このような光ファイバーの被検体60側の部分に関しては、電界、磁界又は電磁波に曝露されて電流、熱、振動等の発生源となりうるため、非導電性材料のみで構成されていることが好ましい。
本発明は、培養細胞や生体内の細胞などの被検体に対して電界、磁界又は電磁波による物理的刺激を与えた際の細胞の状態を蛍光観察する産業分野で利用することができる。
1 蛍光観察システム
10 電磁界発生装置
20 励起光源装置
30 ファイバープローブ
31 バンドルファイバー
33 レンズ
34 スリーブ
35 接着剤
37 チューブ
40 撮像装置
50 解析装置
60 被検体
70 ダイクロイックミラー
71 対物レンズ

Claims (6)

  1. 電界、磁界又は電磁波を発生させる電磁界発生装置と、
    励起光を出射する励起光源装置と、
    前記電磁界発生装置により発生した電界、磁界又は電磁波に曝露された被検体に、前記励起光源装置からの励起光が照射されることで放出された蛍光を伝送するファイバープローブと、
    前記ファイバープローブで集光した蛍光を撮像する撮像手段とを備え、
    前記ファイバープローブは、非導電性かつ非磁性の材料で形成されている
    ことを特徴とする蛍光観察システム。
  2. 請求項1に記載する蛍光観察システムにおいて、
    前記ファイバープローブは、非導電性かつ非磁性かつ生体適合性の材料で形成されている
    ことを特徴とする蛍光観察システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する蛍光観察システムにおいて、
    前記ファイバープローブは、
    複数の光ファイバーを束ねて構成されたバンドルファイバーと、
    前記バンドルファイバーの一方の端面に非導電性接着剤で接着固定されたレンズと、
    前記レンズ及び前記バンドルファイバーの外側を覆い、非導電性かつ非磁性の材料で形成されたスリーブとを備える
    ことを特徴とする蛍光観察システム。
  4. 請求項3に記載する蛍光観察システムにおいて、
    前記ファイバープローブの外側を覆い、非導電性かつ非磁性かつ生体適合性の材料で形成されたチューブを備える
    ことを特徴とする蛍光観察システム。
  5. 請求項3又は請求項4に記載する蛍光観察システムにおいて、
    前記レンズは、異なる屈折率のレンズを結合したものである
    ことを特徴とする蛍光観察システム。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載する蛍光観察システムにおいて、
    励起光及び蛍光の何れか一方を透過し、他方を反射するダイクロイックミラーを備え、
    前記励起光源装置は、前記ダイクロイックミラーを介して前記ファイバープローブに励起光を入射し、
    前記ファイバープローブに入光した蛍光は前記ダイクロイックミラーを介して前記撮像手段によって撮像されるように構成されている
    ことを特徴とする蛍光観察システム。
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