JP2016031239A - レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法 - Google Patents

レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016031239A
JP2016031239A JP2014152028A JP2014152028A JP2016031239A JP 2016031239 A JP2016031239 A JP 2016031239A JP 2014152028 A JP2014152028 A JP 2014152028A JP 2014152028 A JP2014152028 A JP 2014152028A JP 2016031239 A JP2016031239 A JP 2016031239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radar
transmission
reception
target
doppler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014152028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6305259B2 (ja
Inventor
晋一 竹谷
Shinichi Takeya
晋一 竹谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014152028A priority Critical patent/JP6305259B2/ja
Publication of JP2016031239A publication Critical patent/JP2016031239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6305259B2 publication Critical patent/JP6305259B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】離隔配置による時刻誤差の影響を軽減し、高精度な位置を出力する。
【解決手段】実施形態のレーダシステムは、少なくとも1台の送受信レーダ装置と、Nr台(Nr≧1)の受信レーダ装置を備える。送受信レーダ装置は、繰り返し送信されるレーダパルスの反射波を受信してレンジ軸モノパルスにより目標位置を測距し、Nr台の送受信レーダ装置は、互いに異なる位置に配置され、送受信レーダ装置の少なくとも位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形の情報を取得し、送受信レーダ装置の送信パルスの反射波を受信してレンジ軸モノパルスにより目標位置を測距する。送受信レーダ装置によりレンジ軸モノパルスにより測距した値と、Nr台の受信レーダ装置により送信位置〜目標〜受信位置までの距離差をレンジ軸モノパルスにより測距したn通りの距離差(Rn:n=1〜Nr)により、互いの交点を算出して、目標の3次元位置(x、y、z)を算出する。
【選択図】図1

Description

本実施形態は、互いに離間された複数のレーダ装置を用いて目標の位置を検出するレーダシステム及びそのレーダ信号処理方法に関する。
近時、レーダシステムにあっては、送受信レーダ装置と共に1または複数の送受信レーダ装置または受信レーダ装置を離間して配置し、各レーダ装置の観測結果により目標の位置を検出するマルチスタティック方式が開発されている。この種のレーダシステムでは、離隔したレーダ装置間の時刻同期が不十分な場合や中心周波数のズレがある場合、さらに距離精度やドップラ精度が不十分な場合には、観測位置及び速度の誤差が大きくなってしまう課題があった。
バイスタティックレーダのドップラ周波数、M.Skolnik、Radar Handbook 3rd、McGraw hill、pp23.14-23.15(2008) 位相モノパルス(位相比較モノパルス)方式、電子情報通信学会、改訂レーダ技術、pp.262-264(1996) 振幅モノパルス(振幅比較モノパルス)方式、電子情報通信学会、改訂レーダ技術、pp.260-262(1996) テーラー分布、吉田、‘改定レーダ技術’、電子情報通信学会、pp.134-135(1996)
以上述べたように、従来のマルチスタティックラレーダ装置では、距離精度や速度精度が不十分である課題があった。
本実施形態は上記課題に鑑みなされたもので、離隔配置による時刻誤差やドップラ誤差の影響を軽減し、高精度な位置及び速度を出力するレーダシステム及びそのレーダ信号処理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本実施形態は、少なくとも1台の送受信レーダ装置と、Nr台(Nr≧1)の受信レーダ装置を備える。前記送受信レーダ装置は、繰り返し送信されるレーダパルスの反射波を受信してレンジ軸モノパルスにより目標位置を測距する。Nr台の送受信レーダ装置は、互いに異なる位置に配置され、前記送受信レーダ装置の少なくとも位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形の情報を取得し、前記送受信レーダ装置から送信されるレーダパルスの反射波を受信してレンジ軸モノパルスにより目標位置を測距する。前記送受信レーダ装置によりレンジ軸モノパルスにより測距した値と、前記Nr台の受信レーダ装置により送信位置〜目標〜受信位置までの距離差をレンジ軸モノパルスにより測距したn通りの距離差(Rn:n=1〜Nr)により、互いの交点を算出して、前記目標の3次元位置(x、y、z)を算出する。
第1、第2の実施形態に係るレーダシステムの構成を示すブロック図。 第1、第2の実施形態に係るレーダシステムの信号処理の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態に係るレーダシステムの信号処理におけるΣ、Δビーム特性と、誤差電圧及びレンジの関係を示す特性図。 第1の実施形態に係るレーダシステムの処理内容を説明するための座標系を示す概念図。 第2の実施形態に係るレーダシステムの処理内容を説明するための座標系を示す概念図。 第3、第4の実施形態に係るレーダシステムの構成を示すブロック図。 第3、第4の実施形態に係るレーダシステムの処理の流れを示すフローチャート。 第3の実施形態に係るレーダシステムの信号処理におけるΣ、Δビーム特性と、誤差電圧及びドップラ周波数の関係を示す特性図。 第3の実施形態に係るレーダシステムの処理について説明するための概念図。 第3の実施形態に係るレーダシステムの処理について説明するための3次元の概念図。 第4の実施形態に係るレーダシステムの処理について説明するための概念図。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各実施形態の説明において、同一部分には同一符号を付して示し、重複する説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1乃至図4を参照して、第1の実施形態に係るレーダシステムを説明する。図1は上記レーダシステムの系統構成を示すブロック図、図2はその具体的な処理の流れを示すフローチャート、図3及び図4は上記レーダシステムの処理内容を説明するための図である。
図1に示すレーダシステムは、一つの送受信レーダ装置Aと、この送受信レーダ装置Aから送信されたレーダパルスの反射波を受信可能な位置に配置される複数(ここでは2台)の受信レーダ装置B,Cを備える。
送受信レーダ装置Aにおいて、アンテナA1は複数のアンテナ素子を配列して大開口アレイを形成してなるフェーズドアレイアンテナであり、送受信器A2の送受信部A21から繰り返し供給される特定周波数の送信パルス信号(以下、PRF(Pulse Repetition Frequency)信号)を指定方向に送出してその反射波を受信する。送受信器A2では、送受信部A21において、アンテナA1の複数のアンテナ素子でそれぞれ受信された信号をビーム制御部A22からの指示に従って位相制御を施し合成することで、任意の方向に受信ビームを形成してPRF受信信号を取得し、ベースバンドに周波数変換する(図2:ステップS11)。このようにして得られたPRF受信信号は信号処理器A3に送られる。
上記信号処理器A3は、PRF受信信号をΣビーム系統とΔビーム系統に分配する。Σビーム系統に入力されたPRF受信信号は、AD(Analog-Digital)変換部A31でディジタル信号に変換され(図2:ステップS12)、PRI軸FFT(Fast Fourier Transformation)処理部A32でPRI軸方向にFFT処理され(図2:ステップS13)、レンジ軸FFT処理部A33でレンジ軸方向にFFT処理された後(図2:ステップS14)、乗算部A34に送られる。乗算部A34には、参照信号生成部A35で生成されたパルス圧縮用の参照信号(図2:ステップS15)が参照信号FFT処理部A36でFFT処理されて(図2:ステップS16)供給される。すなわち、乗算部A34は、PRI軸方向及びレンジ軸方向にFFT処理された周波数領域のΣビームのPRF受信信号にFFT処理された周波数領域の参照信号を乗算する(図2:ステップS17)ことで、周波数領域でパルス圧縮されたPRF受信信号を生成する。
上記乗算部A34で得られたΣビームのPRF受信信号はウェイト乗算部A37にてΣビーム用の参照信号(線形チャープ信号)が乗算された後(図2:ステップS18)、逆FFT処理部A38の逆FFT処理により時間領域の信号に変換され(図2:ステップS19)、CFAR検出部A39で所定のスレショルドを超えるセル(時間サンプル)の検出が実行される(図2:ステップS20)。続いて、レンジ軸モノパルス処理部A310により、CFAR検出セルについてレンジ軸方向の位相モノパルス演算が行われ(図2:ステップS21)、位相誤差分に相当するレンジ(距離)が算出される。CFAR検出結果は測角部A311に送られる。
一方、Δビーム系統に入力されたPRF受信信号は、AD変換部A312でディジタル信号に変換され(図2:ステップS12)、PRI軸FFT処理部A313でPRI軸方向にFFT処理され(図2:ステップS13)、レンジ軸FFT処理部A314でレンジ軸方向にFFT処理された後(図2:ステップS14)、乗算部A315に送られる。乗算部A315は、PRI軸方向及びレンジ軸方向にFFT処理された周波数領域のΔビームPRF受信信号にFFT処理された周波数領域の参照信号を乗算することで、周波数領域でパルス圧縮されたPRF受信信号を生成する(図2:ステップS15〜S17)。
上記乗算部A34で得られたΔビームのPRF受信信号はウェイト乗算部A37にてΔビーム用の参照信号(線形チャープ信号)が乗算された後(図2:ステップS18)、逆FFT処理部A38の逆FFT処理により時間領域の信号に変換されて(図2:ステップS19)上記測角部A311に送られる。この測角部A311は、ΣビームのCFAR検出結果とΔビームのCFAR検出結果から目標方向の測角を行い、Az角及びEL角を算出する(図2:ステップS22)。
上記受信レーダ装置B,Cは、共に同構成であり、送受信レーダ装置Aの送信機能を除いて同構成である。すなわち、受信レーダ装置B,Cにおいて、アンテナB1,C1は複数のアンテナ素子を配列して大開口アレイを形成してなる受信用のフェーズドアレイアンテナであり、送受信レーダ装置Aから繰り返し送信される特定周波数のパルス信号の反射波を受信する。受信器B2,Cでは、受信部B21,C21において、アンテナB1,C1で受信された信号をビーム制御部B22,C22からの指示に従って位相制御を施し合成することで、任意の方向に受信ビームを形成してPRF受信信号を取得し、ベースバンドに周波数変換する(図2:ステップS23,S25)。このようにして得られたPRF受信信号は信号処理器B3,C3に送られ、送受信レーダ装置Aと同様に、Σビーム系統とΔビーム系統に分配されて、CFAR検出目標における測距、測角演算が行われる(図2:ステップS24,S26)。各レーダ装置A,B,Cで得られた検出目標の測距・測角結果は統合処理装置Dに送られ、互いに同一と判別された目標の距離、速度及び角度が目標情報として出力される(図2:ステップS27)。
上記構成において、図3及び図4を参照して動作を説明する。
送受信レーダ装置Aにおいて、まず、ビーム制御A22により目標方向にビームを指向させ、アンテナA1により送受信した信号をΣビーム系統、Δビーム系統に分配し、それぞれディジタル信号に変換し(A31,A312)、レンジセル毎にPRI軸でFFT処理し(A32,A313)。次にパルス圧縮のためレンジ軸でFFT処理する(A33,A314)。また、パルス圧縮用の参照信号を生成し(A35)、参照信号をFFT処理する(A36)。この信号と入力信号FFT結果を乗算する(A34,A315)。一連の処理について、以下に示す。
まず、入力信号sigをFFTする。
Figure 2016031239
次に後述するレンジ軸位相モノパルス処理で用いるΣの参照信号(線形チャープ信号)を表現すると、次式となる。
Figure 2016031239
この参照信号SrefΣ(t)のサンプル長を入力信号に合わせて0埋めした信号に置き換える。
Figure 2016031239
これをFFT処理して、参照信号の周波数軸の信号を得る。
Figure 2016031239
これにより、周波数領域の乗算後の信号は、次式となる。
Figure 2016031239
次に、サイドローブを低減し、ΣとΔの信号を生成するためのウェイトを算出する(A37,A316)。ウェイトは、レンジサイドローブの設定に応じて、テイラーウェイト(非特許文献4参照)等を選定すればよい。
Figure 2016031239
これらを逆FFT処理(A38,A317)して、次式を得る。
Figure 2016031239
また、時間軸tをレンジ軸Rに変換するには、次式の関係により行う。
Figure 2016031239
このときのレンジ軸に対するΣ、Δ振幅特性を図3(a)に示す。
(7)式のΣの結果より、CFAR(A39)により所定のスレショルドを超えた検出セル(時間サンプル)m(m=1〜M)を抽出し、各々の検出セルについてモノパルス演算(A310)を行うには次式を用いる。
Figure 2016031239
誤差電圧とレンジについては、図3(b)に示すように、予めレンジに対する誤差電圧εをテーブル化しておき、誤差電圧テーブルを作成しておく。(9)式により算出したεにより、テーブルを用いてレンジRを算出する(A310)。この手法は、測角手法としての位相モノパルス手法(非特許文献2参照)をレンジ軸(時間軸)に置き換えた手法と言える。また、位相モノパルスに限らず、Δ信号の変わりに、時間軸の隣接セルの信号であるΣ2を用いた振幅モノパルス(非特許文献3参照)方式でもよいのは言うまでもない。
このレンジ軸モノパルス演算(A310)は、Σ信号を用いてCFAR処理(A39)して検出したセルについて行う。また、ビーム出力のΣとΔを用いて測角(A311)を行い、Az角及びEL角を算出する。
受信レーダ装置を2台とすると、受信レーダ装置B及びCについても同様の処理を行い、送信〜受信、送信〜受信1と送信〜受信2までの各々の距離として、R1、R12、R13を得ることができる。
この距離を用いて、図4に示すように、目標位置(x,y,z)を算出する。この手法としては、R1の球面とR12及びR13の楕円球面の交点となる。その中で、送受信レーダ装置Aにより観測した距離、AZ角、EL角より算出した3次元の位置を中心に、所定の範囲内を目標存在領域として、その中の交点を算出する。解で算出できない場合は、目標存在領域内の点を(x,y,z)の格子点に分割し、各々の点で次式の値が最小となる点(x,y,z)を算出する(統合処理装置D)。
Figure 2016031239
なお、送受信レーダ装置が1台、受信レーダ装置が1台の場合には、図4に示すように2つの交線により3次元の位置を特定できない。この場合には、送受信レーダ装置Aにより観測した距離、AZ角、EL角より算出した3次元の位置を中心に、所定の範囲内を目標存在領域として、目標存在領域内の点を(x,y,z)の格子点に分割し、各々の点で次式の値が最小となる点(x,y,z)を(10)aを用いて、算出する。
Figure 2016031239
または、より簡易な方法として、送受信レーダ装置の測角値による目標存在領域内の中で、受信レーダ装置の交線の中点を目標の3次元の観測位置として出力してもよい。
また、複数のレーダ装置の場合には、目標のSNが低いレーダが含まれる場合があり、そのまま3次元の位置を算出すると、位置誤差が増える場合が考えられる。この対策のため、SN値に所定のスレショルドを設けて、スレショルド以上のレーダ装置の値を用いて位置を算出する。例えば、極端な場合として、送受信レーダ装置のみのSNがスレショルドを超えている場合には、送受信レーダ装置の3次元位置を出力とする。
以上のように、本実施形態は、少なくとも1台の送受信レーダ装置AとNr台(Nr>=1、ここではNr=2)の受信レーダ装置B,Cを任意の位置に配置し、送受信レーダ装置Aの位置、送信ビーム方向θ、送信周波数、送信波形等を必要に応じて受信レーダ装置B,Cに伝送し、送受信レーダ装置Aによりパルスを送受信し、レンジ軸モノパルスにより測距した値R1と、位置の異なるNr台の受信レーダ装置において、送信位置〜目標〜受信位置までの距離差をレンジ軸モノパルスにより測距することでN通りの距離差(R1n:n=1〜Nr)を算出し、交点を算出して目標の3次元位置(x,y,z)を算出する。
この構成によれば、レンジ軸モノパルスを用いた高精度測距結果によるマルチスタティックにおける位置同定により、誤差の大きな測角値に依存しない3次元位置を観測結果として出力することができる。
(第2の実施形態)
ここで、マルチスタティックの場合は、レーダ装置間が離隔しているため、個々のレーダ装置がGPS(Global Positioning System)信号と原子時計等を用いて、互いに時刻同期を行い、時刻を合わせる。ただし、GPS信号の伝播路の変化等の種々の誤差要因により、時刻同期に誤差が生じる。時刻同期に誤差が生じると、パルスレ−ダの場合は、レンジ誤差につながる。そこで、本実施形態では、時刻同期に誤差が生じた場合の対策手法について、図1に示す系統構成図、図2に示す処理フロー図、図5に示す概念図を参照して説明する。
本実施形態では、図1に示すように、各受信レーダ装置B,Cにおいて、信号処理器B3,C3のレンジ出力段にレンジ校正器B4,C4を配置し、送受信レーダ装置Aのレンジ軸モノパルス演算部A310で得られた目標位置に基づいて、各受信レーダ出力のレンジを校正するようにしている(図2のステップS28,S29)。
校正を行うために、図5に示すように、送受信レーダ装置Aにより観測した目標位置R(Rx,Ry,Rz)を用いる。この目標位置Rは、距離、Az角、EL角を観測し、3次元位置に換算して得られる。この際に、目標によりSNを高くした方がよい場合は、ヒット数を増加する等により、観測精度を上げる。受信レーダ装置B,Cの位置と目標位置により、図5の送受信レーダ装置(RDR1)〜目標までの距離Rt1と目標〜受信レーダ装置(RDRn)の距離Rtnを算出できるため、校正値のΔRを算出できる。
Figure 2016031239
そこで、以降の観測において、送受信レーダ装置RDR1〜受信レ−ダ装置RDRnの観測値に対してΔRn分距離を校正する。
上記構成によれば、GPS信号の伝播路の変化等の種々の誤差要因により、時刻同期に誤差が生じたとしても、レンジ誤差を校正することができるので、目標レンジを高精度に求めることができる。
(第3の実施形態)
図6乃至図10を参照して、第3の実施形態について説明する。
第1及び第2の実施形態では、位置を算出する手法について述べた。本実施形態では、速度を高精度に算出する手法について述べる。図6は上記レーダシステムの系統構成を示すブロック図、図7はその具体的な処理の流れを示すフローチャート、図8乃至図10は上記レーダシステムの処理内容を説明するための図である。尚、図6及び図7において、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは重複する説明を省略する。
本実施形態では、送受信レーダ装置Aにおいて、ビーム制御部A22により送信ビームを目標方向に指向させ、アンテナA1により送受信した信号をΣビーム系統とΔビーム系統に分配する。
Σビーム系統では、入力信号をAD変換部A31でディジタル信号に変換し(図7:ステップS12)、Σウェイト乗算部A318でΣ用PRI軸ウェイトを乗算(図7:ステップS30)した後に、PRI軸FFT処理部A32でPRI軸方向にFFT処理して周波数領域に変換する(図7:ステップS13)。周波数領域に変換されたΣビームの受信信号はパルス圧縮部A319でパルス圧縮され(図7:ステップS33)、CFAR検出部A39でスレッショルドを超えるセルが検出された後(図7:ステップS20)、ドップラ軸モノパルス演算部A320でドップラ軸方向にモノパルス演算されて(図7:ステップS32)ドップラ周波数成分に基づく速度が算出される。一方、Δビーム系統では、入力信号をAD変換部A312でディジタル信号に変換し(図7:ステップS12)、Δウェイト乗算部A321でΔ用PRI軸ウェイトを乗算した後に(図7:ステップS30)、PRI軸FFT処理部A313でPRI軸方向にFFT処理して周波数領域に変換する(図7:ステップS13)。周波数領域に変換されたΔビームの受信信号はパルス圧縮部A322でパルス圧縮された後(図7:ステップS31)、測角部A311に送られ、測角演算に供される(図7:ステップS22)。
上記一連の処理について、以下に詳述する。
まず、サイドローブを低減し、ドップラ軸(FFT軸)のΣとΔの信号を生成するためのΣウェイト、Δウェイトをウェイト乗算部A318,A321で乗算する。Σ、Δウェイトには、それぞれドップラ軸サイドローブの設定に応じてテイラーウェイト(非特許文献4参照)等を選定すればよい。そのウェイトをレンジセル毎にPRI軸に対する入力信号に乗算してFFT処理する。(13)式にその処理を示し、図8(a)にΣビーム、Δビームの特性を示す。
Figure 2016031239
パルス圧縮を行うレーダ装置の場合には、(13)式の結果をパルス圧縮した結果に置き換える。(13)式のSΣの結果より、CFAR検出部A39にて所定のスレショルドを超えたセル(時間サンプル)m(m=1〜M)を検出し、各々の検出セルについてドップラ軸(FFT軸)モノパルス演算を行う。この処理を(14)式に示す。
Figure 2016031239
誤差電圧とレンジについては、図8(b)に示すように、予めドップラに対する誤差電圧をテーブル化しておき、誤差電圧テーブルを作成しておく。(14)式により算出したεにより、テーブルを用いてドップラ周波数fdを算出する。この手法は、測角手法としての位相モノパルス手法(非特許文献2参照)をドップラ軸(速度軸)に置き換えた手法と言える。このドップラ軸(FFT軸)モノパルス演算部A320は、Σ信号を用いてCFAR検出部39で検出したセルについて行う。また、測角部A311において、Σ、Δビーム出力を用いて測角を行い、Az角及びEL角を算出する。このドップラ信号は、送信と受信が離隔したバイスタティック送受信の場合には、次式となる(図9、非特許文献1参照)。
Figure 2016031239
(15)式は、別の表現として内積演算を用いると、次式で表現できる。
Figure 2016031239
これを、図10を参照して、3次元に拡張すると次式となる。
Figure 2016031239
(17)式のうち、fb1、fb2、fb3は、ドップラ周波数の観測値であり、(Rxn,Ryn,Rzn)は、レーダ位置と目標観測位置により算出でき、(Bxn,Byn,Bzn)は、レーダ位置と目標観測位置により算出できる。したがって、未知変数は、目標速度ベクトル(Vx,Vy,Vz)の3個である。そこで、3個の連立方程式である(17)式より、統合処理装置Dにおいて、目標速度ベクトルを算出し出力とする。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の構成によれば、第1の実施形態と同様に各レーダ装置の目標観測SN値にスレショルドを設けるようにしているので、高精度な目標観測速度を出力することができる。
(第4の実施形態)
ここで、マルチスタティックの場合は、レーダ装置間が離隔しているため、ローカル中心周波数のズレにより、ドップラ周波数に誤差が生じる。ドップラ周波数に誤差が生じると、速度誤差につながる。本実施形態では、この対策手法について、図6に示す系統構成図、図7に示す処理フロー図、図11に示す概念図を参照して説明する。
本実施形態では、図6に示すように、各受信レーダ装置B,Cにおいて、信号処理器B3,C3のレンジ出力段にレンジ校正器B5,C5を配置し、受信レーダ装置B、Cにおいてレンジ軸モノパルスにより観測した位置の変化による目標速度に基づいて、各受信レーダ出力のドップラ周波数を校正するようにしている(図7のステップS35,S36)。
具体的には、上記校正を行うために、送受信レ−ダ装置A〜受信レーダ装置B,Cにおいて観測した位置により算出した速度を用いる。各レーダ装置A〜Cにおいて、SN(Signal to Noise ratio)を高くするために、複数CPIによるパルスを送受信し、各CPIでFFTし、検出したセルに対して、レンジ軸モノパルス処理をする。各CPIでこの処理を行い、CPI間のレンジずれと時間より、直線フィッティング処理し、フィッティング直線の時間に対する移動距離の勾配により速度Vrを算出する。
Figure 2016031239
この速度を次式により、ドップラ周波数に変換する。
Figure 2016031239
このドップラ周波数と観測したドップラ周波数の差Δfdが中心周波数のズレによる誤差に対応するため、このΔfd分ドップラ周波数を校正する。この様子を図11に示す。
上記構成によれば、各レーダ装置のローカル中心周波数のズレにより、ドップラ周波数に誤差が生じたとしても、互いのドップラ周波数の誤差を校正することができ、これによってドップラ周波数の誤差に基づく目標速度の検出誤差を低減することができる。
尚、上記の各実施形態では、説明を簡単にするため、送受信レーダ装置が1台、受信レーダ装置が2台の場合について説明したが、送受信レーダ装置及び受信レーダ装置が任意の台数の場合でもよいのは言うまでもない。
その他、本実施形態は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
A…送受信レーダ装置、A1…アンテナ、A2…送受信器、A21…送受信部、A22…ビーム制御部、A3…信号処理器、A31,A312…AD変換部、A32,A313…PRI軸FFT処理部、A33,A314…レンジ軸FFT処理部、A34,A315…乗算部、A35…参照信号生成部、A36…参照信号FFT処理部、A37,A316…ウェイト乗算部、A38,A317…逆FFT処理部、A318,A321…ウェイト乗算部、A39…CFAR検出部、A310…レンジ軸モノパルス演算部、A311…測角部、A320…ドップラ軸モノパルス、
B…受信レーダ装置、B1…アンテナ、B2…受信器、B21…受信部、B22…ビーム制御部、B3…信号処理器、B4…レンジ校正部、B5…ドップラ校正部、
C…受信レーダ装置、C1…アンテナ、C2…受信器、C21…受信部、C22…ビーム制御部、C3…信号処理器、C4…レンジ校正部、C5…ドップラ校正部、
D…統合処理装置

Claims (8)

  1. 繰り返し送信されるレーダパルスの反射波を受信してレンジ軸モノパルスにより目標位置を測距する少なくとも1台の送受信レーダ装置と、
    前記送受信レーダ装置とは互いに異なる位置に配置され、前記送受信レーダ装置の少なくとも位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形の情報を取得し、前記送受信レーダ装置から送信されるレーダパルスの反射波を受信してレンジ軸モノパルスにより目標位置を測距するNr台(Nr≧1)の受信レーダ装置と、
    前記送受信レーダ装置によりレンジ軸モノパルスにより測距した値と、前記Nr台の受信レーダ装置により送信位置〜目標〜受信位置までの距離差をレンジ軸モノパルスにより測距したn通りの距離差(Rn:n=1〜Nr)により、互いの交点を算出して、前記目標の3次元位置(x、y、z)を算出する統合処理装置と
    を具備するレーダシステム。
  2. 前記Nr台の受信レーダ装置は、それぞれ前記送受信レーダ装置でレンジ軸モノパルス処理により観測した位置に基づいて前記測距された距離差を校正する請求項1記載のレーダシステム。
  3. 繰り返し送信されるレーダパルスの反射波を受信してドップラ軸モノパルスにより目標のドップラ周波数を演算する少なくとも1台の送受信レーダ装置と、
    前記送受信レーダ装置とは互いに異なる位置に配置され、前記送受信レーダ装置の少なくとも位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形の情報を取得し、前記送受信レーダ装置から送信されるレーダパルスの反射波を受信してドップラ軸モノパルスにより目標のドップラ周波数を演算するNr台(Nr≧1)の受信レーダ装置と、
    前記送受信レーダ装置によりドップラ軸モノパルスにより演算されたドップラ周波数と、前記Nr台の受信レーダ装置によりドップラ軸モノパルスにより演算されたn通りのドップラ周波数とにより、前記目標の3次元ベクトルを算出する統合処理装置と
    を具備するレーダシステム。
  4. 前記Nr台の受信レーダ装置は、それぞれ前記送受信レーダ装置で繰り返し送信されるレーダパルスの反射波を受信し、目標検出したレンジセルにおいて、レンジ軸モノパルス処理をして算出した受信レーダ装置の距離の時間変化により算出した速度をドップラ周波数に換算し、ドップラ軸モノパルスで観測したドップラ周波数との差Δfdnを算出し、Δfdnを各受信レーダ装置のドップラ校正値とする請求項3記載のレーダシステム。
  5. 繰り返し送信されるレーダパルスの反射波を受信してレンジ軸モノパルスにより目標位置を測距する少なくとも1台の送受信レーダ装置と、前記送受信レーダ装置とは互いに異なる位置に配置され、前記送受信レーダ装置の少なくとも位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形の情報を取得し、前記送受信レーダ装置から送信されるレーダパルスの反射波を受信してレンジ軸モノパルスにより目標位置を測距するNr台(Nr≧1)の受信レーダ装置とを備えるレーダシステムに適用され、
    前記送受信レーダ装置によりレンジ軸モノパルスにより測距した値と、前記Nr台の受信レーダ装置により送信位置〜目標〜受信位置までの距離差をレンジ軸モノパルスにより測距したn通りの距離差(Rn:n=1〜Nr)により、互いの交点を算出して、前記目標の3次元位置(x、y、z)を算出するレーダシステムのレーダ信号処理方法。
  6. 前記Nr台の受信レーダ装置は、それぞれ前記送受信レーダ装置でレンジ軸モノパルス処理により観測した位置に基づいて前記測距された距離差を校正する請求項5記載のレーダシステムのレーダ信号処理方法。
  7. 繰り返し送信されるレーダパルスの反射波を受信してドップラ軸モノパルスにより目標のドップラ周波数を演算する少なくとも1台の送受信レーダ装置と、前記送受信レーダ装置とは互いに異なる位置に配置され、前記送受信レーダ装置の少なくとも位置、送信ビーム方向、送信周波数、送信波形の情報を取得し、前記送受信レーダ装置から送信されるレーダパルスの反射波を受信してドップラ軸モノパルスにより目標のドップラ周波数を演算するNr台(Nr≧1)の受信レーダ装置とを備えるレーダシステムに適用され、
    前記送受信レーダ装置によりドップラ軸モノパルスにより演算されたドップラ周波数と、前記Nr台の受信レーダ装置によりドップラ軸モノパルスにより演算されたn通りのドップラ周波数とにより、前記目標の3次元ベクトルを算出するレーダシステムのレーダ信号処理方法。
  8. 前記Nr台の受信レーダ装置は、それぞれ前記送受信レーダ装置で繰り返し送信されるレーダパルスの反射波を受信し、目標検出したレンジセルにおいて、レンジ軸モノパルス処理をして算出した受信レーダ装置の距離の時間変化により算出した速度をドップラ周波数に換算し、ドップラ軸モノパルスで観測したドップラ周波数との差Δfdnを算出し、Δfdnを各受信レーダ装置のドップラ校正値とする請求項7記載のレーダシステムのレーダ信号処理方法。
JP2014152028A 2014-07-25 2014-07-25 レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法 Active JP6305259B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014152028A JP6305259B2 (ja) 2014-07-25 2014-07-25 レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014152028A JP6305259B2 (ja) 2014-07-25 2014-07-25 レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016031239A true JP2016031239A (ja) 2016-03-07
JP6305259B2 JP6305259B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=55441713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014152028A Active JP6305259B2 (ja) 2014-07-25 2014-07-25 レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6305259B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112799428A (zh) * 2020-12-31 2021-05-14 广州极飞科技股份有限公司 控制方法、装置、被控设备及可读存储介质
CN113820673A (zh) * 2021-10-19 2021-12-21 中安锐达(北京)电子科技有限公司 一种基于伺服转速的机扫雷达方位波束中心的修正方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005291816A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
US20060273950A1 (en) * 2005-06-03 2006-12-07 Ho Shu K Instantaneous 3 - D target location resolution utilizing only bistatic range measurement in a multistatic system
JP2009103510A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Toshiba Corp レーダ装置
JP2010271115A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Toshiba Corp レーダ装置
JP2011149898A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Toshiba Corp レーダ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005291816A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
US20060273950A1 (en) * 2005-06-03 2006-12-07 Ho Shu K Instantaneous 3 - D target location resolution utilizing only bistatic range measurement in a multistatic system
JP2009103510A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Toshiba Corp レーダ装置
JP2010271115A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Toshiba Corp レーダ装置
JP2011149898A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Toshiba Corp レーダ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112799428A (zh) * 2020-12-31 2021-05-14 广州极飞科技股份有限公司 控制方法、装置、被控设备及可读存储介质
CN113820673A (zh) * 2021-10-19 2021-12-21 中安锐达(北京)电子科技有限公司 一种基于伺服转速的机扫雷达方位波束中心的修正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6305259B2 (ja) 2018-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6352837B2 (ja) レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法
EP3143426B1 (en) Radar system and method for determining range, relative velocity and bearing of an object using continuous-wave and chirp signals
EP2434309A1 (en) Radar device
US7961147B1 (en) Long baseline phase interferometer ambiguity resolution using frequency differences
EP3324205A1 (en) Decentralised radar system
JP6324327B2 (ja) パッシブレーダ装置
JP2016090431A (ja) レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法
Shapir et al. Doppler ambiguity resolving in TDMA automotive MIMO radar via digital multiple PRF
JP6305259B2 (ja) レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法
Hyun Parallel and pipelined hardware implementation of radar signal processing for an FMCW multi-channel radar
JP6382635B2 (ja) レーダシステム及びそのレーダ信号処理方法
KR102158740B1 (ko) 레이다 DoA 추정 시스템 및 방법
Lin et al. A multi-target detection algorithm using high-order differential equation
JP2001272464A (ja) レーダ装置
Macaveiu et al. A method for building the range-Doppler map for multiple automotive radar targets
JP5721578B2 (ja) レーダ装置
EP3236279A1 (en) Radar device
Ishtiaq et al. Detection and tracking of multiple targets using dual-frequency interferometric radar
JP2015129695A (ja) パルス圧縮レーダ装置及びそのレーダ信号処理方法
JP6363524B2 (ja) レーダ装置及びレーダ信号処理方法
JP2008008843A (ja) 電波高度速度測定装置及び電波を用いた高度速度測定方法
Pidanic et al. Advanced targets association based on GPU computation of PHD function
Kaiser et al. Multistatic passive coherent location using multilateration techniques
JP2013113723A (ja) レーダ装置
Tudose et al. Electronic target for bistatic/monostatic SAR systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170220

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170911

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6305259

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150