JP2016030517A - ロアサッシュ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、一種類の共通のロアサッシュだけで、多くの車種の車両用ドアの昇降線に対し対応可能としたロアサッシュ構造を提供する。
【解決手段】本発明は、一対の互いに向き合う側壁27a,27bと、これら側壁に連結された端壁29とを有し、昇降するウィンドウパネルの端縁部を挿通可能とした断面C形状のロアサッシュ25と、ロアサッシュの長手方向の複数個所に設けられ、少なくとも一方の側壁の端から、端壁を通じ、当該端壁と他方の側壁とが交差する位置まで連続するスリット39とを有する。同構成により、ロアサッシュは、ドアに組み付ける際、ウィンドウパネルの端縁部に嵌め込んだり、組付後、ウィンドウパネルの端縁部がロアサッシュを挿通したりすると、加わる外力を受けて全体は、ウィンドウパネルの曲面に追従して変形を起し、そのまま、同曲面になじんだ形状となる。
【選択図】図4
【解決手段】本発明は、一対の互いに向き合う側壁27a,27bと、これら側壁に連結された端壁29とを有し、昇降するウィンドウパネルの端縁部を挿通可能とした断面C形状のロアサッシュ25と、ロアサッシュの長手方向の複数個所に設けられ、少なくとも一方の側壁の端から、端壁を通じ、当該端壁と他方の側壁とが交差する位置まで連続するスリット39とを有する。同構成により、ロアサッシュは、ドアに組み付ける際、ウィンドウパネルの端縁部に嵌め込んだり、組付後、ウィンドウパネルの端縁部がロアサッシュを挿通したりすると、加わる外力を受けて全体は、ウィンドウパネルの曲面に追従して変形を起し、そのまま、同曲面になじんだ形状となる。
【選択図】図4
Description
本発明は、車両用ドアのウィンドウパネルをガイドするロアサッシュ構造に関する。
昇降可能なドアウィンドウをもつ車両用ドアは、箱形のドア本体の上部に窓枠部を設け、窓枠部内にウィンドウパネルを配置し、箱形のドア本体内に収めたウィンドウレギュレータで、同ウィンドウパネルを昇降させる構造となっている。
こうした車両用ドアでは、ウィンドウパネルの昇降が適切に行われるよう、ドア本体の内部にロアサッシュ構造を設けて、ウィンドウパネルの昇降をガイドしている。従来、ロアサッシュ構造は、特許文献1〜3にも開示されているようにドア本体内の前後部に、ウィンドウパネル前後の端縁部と挿通可能な断面C形状をなしたレール形、具体的には一対の互いに向き合う側壁とこれら側壁端に連結された端壁とを有したロアサッシュを配設して、窓枠部から下降するウィンドウパネルをガイドしたり、下降したウィンドウパネルを保持したりしている。
こうした車両用ドアでは、ウィンドウパネルの昇降が適切に行われるよう、ドア本体の内部にロアサッシュ構造を設けて、ウィンドウパネルの昇降をガイドしている。従来、ロアサッシュ構造は、特許文献1〜3にも開示されているようにドア本体内の前後部に、ウィンドウパネル前後の端縁部と挿通可能な断面C形状をなしたレール形、具体的には一対の互いに向き合う側壁とこれら側壁端に連結された端壁とを有したロアサッシュを配設して、窓枠部から下降するウィンドウパネルをガイドしたり、下降したウィンドウパネルを保持したりしている。
ところで、自動車(車両)は、空気抵抗や車体デザインなどにより、車体上部が絞られる傾向にある。多くは、車体上部の車幅方向両側が、上方に向かうにしたがい、弧形をなして絞られる。この絞り形状は、車種毎、異なる。
このため、車体両側に組み付く車両ドアのウィンドウパネルにも、車種毎に曲率線の異なる部品が用いられる。多くは、車幅方向外側が凸となる弧形の曲面をもつウィンドウパネルが用いられる。
このため、車体両側に組み付く車両ドアのウィンドウパネルにも、車種毎に曲率線の異なる部品が用いられる。多くは、車幅方向外側が凸となる弧形の曲面をもつウィンドウパネルが用いられる。
こうしたウィンドウパネルにより、同ウィンドウパネルが昇降する軌跡となる弧形の昇降線も、車種毎、異なる。そのため、ドア本体に収まるロアサッシュは、その都度、異なるウィンドウパネルの昇降線に追従できる形状の製品を用意して、昇降線の変更に対応していた。
ところが、ロアサッシュは、車種の都度、異なる形状が求められるため、成形用金型など専用の機器や設備が必要で、ロアサッシュの製作に求められるコストが負担となっていた。
ところが、ロアサッシュは、車種の都度、異なる形状が求められるため、成形用金型など専用の機器や設備が必要で、ロアサッシュの製作に求められるコストが負担となっていた。
そこで、本発明の目的は、一種類の共通のロアサッシュだけで、多くの車種の車両用ドアの昇降線に対し対応可能としたロアサッシュ構造を提供する。
本発明の態様は、一対の互いに向き合う側壁と、これら側壁に連結された端壁とを有し、昇降するウィンドウパネルの端縁部を挿通可能とした断面C形状のロアサッシュと、ロアサッシュの長手方向の複数個所に設けられ、少なくとも一方の側壁の端から、端壁を通じ、当該端壁と他方の側壁とが交差する位置まで連続するスリットとを具備するものとした。
本発明によれば、ロアサッシュは、スリットがもたらす剛性の低下から、容易に曲げられる特性、すなわち可撓性が与えられる。
これにより、ロアサッシュは、ドアに組み付ける際、ウィンドウパネルの端縁部に嵌め込んだり、組付後、ウィンドウパネルの端縁部がロアサッシュを挿通したりすると、加わる外力を受けてロアサッシュ全体が、ウィンドウパネルの曲面に追従して変形を起し、同曲面になじんだ形状となる。つまり、ロアサッシュは、ウィンドウパネルの端縁部と嵌めさえすれば、変形して、そのままウィンドウパネルの昇降線にならう弧形形状の部品となる。
これにより、ロアサッシュは、ドアに組み付ける際、ウィンドウパネルの端縁部に嵌め込んだり、組付後、ウィンドウパネルの端縁部がロアサッシュを挿通したりすると、加わる外力を受けてロアサッシュ全体が、ウィンドウパネルの曲面に追従して変形を起し、同曲面になじんだ形状となる。つまり、ロアサッシュは、ウィンドウパネルの端縁部と嵌めさえすれば、変形して、そのままウィンドウパネルの昇降線にならう弧形形状の部品となる。
それ故、ロアサッシュは、一種類の共通のロアサッシュだけで、多くの車種の車両用ドアの昇降線に対して対応でき、従来のように車種毎、異なる形状のロアサッシュを製作する必要がなくなり、大幅なコストの低減を図ることができる。しかも、ロアサッシュは、スリットにより、ウィンドウパネルの昇降動作のばらつきに追従して変形するので、スムーズなウィンドウパネルの昇降動作が確保できる。そのうえ、ロアサッシュにスリットを形成するだけなので、簡単、かつ安価な構造ですむ。
以下、本発明を図1から図8に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
図1は、本発明を適用した車両用ドア、例えばフロントドアを内面側から見た図、図2は、図1中の矢視Aから見た図、図3は、図1中の矢視B−B線に沿う断面図をそれぞれ示している。
フロントドア1は、上部が車幅方向から絞られた車体(図示しない)に組み付くものである。図1は、このフロントドア1を構成する部位のうち、ドアインナパネル3の内面が示されている。
図1は、本発明を適用した車両用ドア、例えばフロントドアを内面側から見た図、図2は、図1中の矢視Aから見た図、図3は、図1中の矢視B−B線に沿う断面図をそれぞれ示している。
フロントドア1は、上部が車幅方向から絞られた車体(図示しない)に組み付くものである。図1は、このフロントドア1を構成する部位のうち、ドアインナパネル3の内面が示されている。
ここでは、ドアインナパネル3は、下部に凹形状の機器収容部3aを有し(図2)、上部に枠形の窓枠インナ部3bを有している(図1,2)。このドアインナパネル3の車幅方向外側には、図3中の二点鎖線に示されるようにドアインナパネル3と重なり合うようドアアウタパネル7が組み付き、機器収容部3aの有る下部に箱形のドア本体1a(図3)が形成される。ドアインナパネル3の車幅方向内側には、図3中の二点鎖線に示されるようにドアトリム9が組み付く。
またドアインナパネル3の窓枠インナ部3b、これと重なるドアインナパネル3の窓枠アウタ部(図示しない)とで形成される、ドア本体1a上部の窓枠部1b(図3)には、ウィンドウパネルであるところのドアガラス11(図1)が昇降可能に組み付けられる。ドアアウタパネル7で覆われる機器収容部3a内には、ウィンドウレギュレータ17が設けられ、ドアガラス11を昇降、すなわち窓枠部1bが全閉となる全閉状態から、窓枠部1bが全開となる全開状態まで昇降駆動する。このドアガラス11の全閉状態から全開状態まで昇降する軌跡が、ドアガラス11の昇降線δ(図3に一部図示)となる。
窓枠部1bの前後(車両前後方向)の支柱部には、アッパサッシュ19,21(図1にだけ図示)が設けられている。またこれらアッパサッシュ19,21に続く、機器収容部3aの前後(車両前後)の壁部3c,3dには、ロアサッシュ構造が設けられている。ロアサッシュ構造は、アッパサッシュ19,21から、昇降線δ沿いに直列に配置されたロアサッシュ23,25から構成される。
各サッシュ19,21,23,25は、いずれも同じ構造が用いられている。いずれのサッシュ19,21,23,25も、図2に示すロアサッシュ25に代表されるように、一対の互いに向き合う側壁27a,27bと、これら側壁端に連結された端壁29とを有した構造、すなわち断面C形状をもつレール形をなしている。断面C形状は、ドアガラス11の端縁部が挿通される空隙をもつ。
このうちアッパサッシュ19,21は、例えば締結部材により、開口が内側に向く姿勢で固定される。また前側の全長が短いロアサッシュ23は、例えば溶接により、内側に開口が向く姿勢で、ドアインナパネル3に固定される。後側の全長が長いロアサッシュ25は、例えば図2に示されるように板金製の取付ブラケット31,33により、ドアインナパネル3に締結される。ロアサッシュ25の開口は、内側に向く。各サッシュ19,21,23,25内(断面C形内)には、ドアガラス11をシールする部材、例えばゴム製のランチャンネル35が収められ(図4)、昇降するドアガラス11を、シールしながらガイドしたり保持したりする。
ところで、ドアガラス11やドア外面は、車体上部(車幅方向両側)における絞り形状により、弧形の曲面を有するものとなる(凸が車外側に向く)。このため、ドアガラス11の昇降線δも、図3に示されるようにドアガラス11の曲面に準じて、車幅方向外側が凸となる弧形の曲面をなす。実際の弧形のドアガラス11の曲面はわずかであるが、図3は同曲面を誇張して記載してある(Rは弧形の半径を示す)。
ドアガラス11は、車種毎、異なる曲率線の曲面をもつため、昇降線δの弧形状も、車種毎、異なってくる。
そのため、ドアガラス11の曲面の影響を受けやすいロアサッシュ、例えばフロントドア1の後部側に配置されるロアサッシュ25には、昇降線δの変更に対応可能とした構造が用いられている。図4〜図7には、このロアサッシュ25の構造が示されている。
そのため、ドアガラス11の曲面の影響を受けやすいロアサッシュ、例えばフロントドア1の後部側に配置されるロアサッシュ25には、昇降線δの変更に対応可能とした構造が用いられている。図4〜図7には、このロアサッシュ25の構造が示されている。
これは、ロアサッシュ25に、曲り癖を付きやすくする構造を施したものである。具体的には、図4に示されるようにロアサッシュ25の長手方向の複数個所、ここでは所定間隔毎の位置にスリット39を設ける。スリット39は、いずれも図4〜図7に示されるように少なくとも一方の側壁27bの端から、端壁29を通じ、端壁29と他方の側壁27aとが交差するコーナ部41の地点まで連続するスリット、ここでは長手方向と直交する方向に延びた所定幅のスリットから構成される。つまり、スリット39により、少なくともロアサッシュ25の三面壁のうち、二面壁が切り離される。本実施形態のスリット39は、コーナ部41と他方の側壁27a端との中間まで延びている。
これにより、板金製のロアサッシュ25は、スリット39がもたらす剛性強度の低下を利用して、容易に曲げられる特性、すなわち可撓性が与えられる。
このロアサッシュ25は、一方の端部、ここでは例えば下端部を基準として、上端のスリット39が有る個所を切断することにより、全長が調節可能としてある。この長さ調節により、ロアサッシュ25は、フロントドア1後部への設置に適した全長に設定される。この長さ調節されたロアサッシュ25の内部にランチャンネル35が組み付く。そして、このロアサッシュ25の基準位置となる下端部(一方の端部側)に取付ブラケット31(本願の第1取付ブラケットに相当)が固定、例えば溶接で固定され、切断処理された上端部(他方の端部側)に取付ブラケット33(本願の第2取付ブラケットに相当)が固定、例えば締結具で固定される。
このロアサッシュ25は、一方の端部、ここでは例えば下端部を基準として、上端のスリット39が有る個所を切断することにより、全長が調節可能としてある。この長さ調節により、ロアサッシュ25は、フロントドア1後部への設置に適した全長に設定される。この長さ調節されたロアサッシュ25の内部にランチャンネル35が組み付く。そして、このロアサッシュ25の基準位置となる下端部(一方の端部側)に取付ブラケット31(本願の第1取付ブラケットに相当)が固定、例えば溶接で固定され、切断処理された上端部(他方の端部側)に取付ブラケット33(本願の第2取付ブラケットに相当)が固定、例えば締結具で固定される。
この可撓性の与えられた一種類のロアサッシュ25が、例えば図8(a)に示される直線形の製品状態から、図8(b)に示されるような円弧形へと変形し、どのような異なる形状の昇降線δにも合う。
すなわち、通常、ロアサッシュ25は、ドアガラス11を組み付ける工程を利用して、ドアインナパネル3に取り付けられる。例えばロアサッシュ25は、ドアインナパネル3に予め設置されたロアサッシュ23にドアガラス11の前側の端縁部を嵌め、その後、ドアガラス11の後側の端縁部にロアサッシュ25を嵌める。ここでは、ロアサッシュ25は、スリット39の有る側壁27bが車外側へ向き、スリット39の無い側壁27aが車室側へ向く姿勢で、ドアガラス11の端縁部に嵌め込む。その後、ロアサッシュ25を位置決めてから、ロアサッシュ25の上・下端部に有る取付ブラケット31,33をドアインナパネル3の機器収容部3aの壁部3dの所定位置に固定することにより、ドアインナパネル3に取り付けられるものである。
すなわち、通常、ロアサッシュ25は、ドアガラス11を組み付ける工程を利用して、ドアインナパネル3に取り付けられる。例えばロアサッシュ25は、ドアインナパネル3に予め設置されたロアサッシュ23にドアガラス11の前側の端縁部を嵌め、その後、ドアガラス11の後側の端縁部にロアサッシュ25を嵌める。ここでは、ロアサッシュ25は、スリット39の有る側壁27bが車外側へ向き、スリット39の無い側壁27aが車室側へ向く姿勢で、ドアガラス11の端縁部に嵌め込む。その後、ロアサッシュ25を位置決めてから、ロアサッシュ25の上・下端部に有る取付ブラケット31,33をドアインナパネル3の機器収容部3aの壁部3dの所定位置に固定することにより、ドアインナパネル3に取り付けられるものである。
このとき、ロアサッシュ25は、多数のスリット39の形成により、可撓性が与えられているから、ドアガラス11の端縁部にロアサッシュ25を嵌め込むと、加わる外力により、ロアサッシュ25は、図8(a),(b)に示されるようにドアガラス11の車幅方向外側が凸となる弧形の曲面に追従して、剛性の弱い各部、すなわちスリット39の無い一面壁の壁部分28が変形を起こし、スリット39を介して連なるC形部分32が弧形の曲面にならうよう傾く。これにより、ロアサッシュ全体は、ドアガラス11の曲面になじんだ弧形形状となる。実際の弧形形状はわずかであるが、図8(b)は、同形状を誇張して記載してある。
ここで、ドアガラス11の昇降線δの弧形状は、ドアガラス11の曲率線と同等なので、ロアサッシュ25は変形により、ドアガラス11の昇降線δにならった弧形形状の部品、すなわち新たなロアサッシュ部品となる。
このため、ロアサッシュ25の上・下端部をドアインナパネル3に固定するだけで、フロントドア1の昇降線δと対応した形状のロアサッシュ25は、ドアインナパネル3に取り付けられる。
このため、ロアサッシュ25の上・下端部をドアインナパネル3に固定するだけで、フロントドア1の昇降線δと対応した形状のロアサッシュ25は、ドアインナパネル3に取り付けられる。
ちなみに、ロアサッシュ25の変形が不足していたとしても、組付後に行われるドアガラス11の昇降動作により、ドアガラス11の端縁部がロアサッシュ25内を挿通すると、ロアサッシュ25は、ドアガラス11の曲面、すなわちドアガラス11の昇降線δと追従するよう変形されるので、問題はない。
もちろん、ロアサッシュ25は、スリット39の有る側壁27bが車室側へ向き、スリット39の無い側壁27aが車室外側へ向く姿勢に配置されても、スリット39での吸収により、同様に昇降線δにならう弧形形状の部品となる。
もちろん、ロアサッシュ25は、スリット39の有る側壁27bが車室側へ向き、スリット39の無い側壁27aが車室外側へ向く姿勢に配置されても、スリット39での吸収により、同様に昇降線δにならう弧形形状の部品となる。
このようにロアサッシュ25は、全長L(図4)を定めて、ドアガラス11の端縁部に嵌めさえすれば、変形して、そのままドアガラス11の昇降線δにならう弧形形状の部品となるから、一種類の共通のロアサッシュ25だけで、多くの車種のフロントドア1(車両用ドア)の昇降線δに対応することができる。
それ故、従来のように車種毎に異なる形状のロアサッシュを製作する必要がなくなり、大幅なコストの低減を図ることができる。しかも、ロアサッシュ25は、ドアガラス11の昇降動作にばらつきが生じても、スリット39により、同ばらつきに追従して変形するので、スムーズなドアガラス11の昇降動作を得ることができる。そのうえ、こうした効果は、ロアサッシュ25にスリット39を形成するだけよいので、簡単、かつ安価な構造ですむ。
それ故、従来のように車種毎に異なる形状のロアサッシュを製作する必要がなくなり、大幅なコストの低減を図ることができる。しかも、ロアサッシュ25は、ドアガラス11の昇降動作にばらつきが生じても、スリット39により、同ばらつきに追従して変形するので、スムーズなドアガラス11の昇降動作を得ることができる。そのうえ、こうした効果は、ロアサッシュ25にスリット39を形成するだけよいので、簡単、かつ安価な構造ですむ。
特にロアサッシュ25の全長は、一方の端部を基準位置として、他方の端部側を切断処理により調節可能としてあるので、一種類のロアサッシュ25でありながら、多様な長さのロアサッシュ部品が容易に得られる。しかも、ロアサッシュ25の基準側の端部側、切断処理される端部側には、取付ブラケット31,33が取り付けられるので、ドアインナパネル3に取り付けやすい。
図9および図10は、本発明の第2の実施形態を示す。
本実施形態は、スリット39間に形成されるC形部分32毎に同一形状の係合受け部48aを設け、取付ブラケット33に係合受け部48aと係脱可能な係合部48bを設けて、どのようにロアサッシュ25の全長が変わろうとも、同一の取付ブラケット33ですむようにしたものである。
本実施形態は、スリット39間に形成されるC形部分32毎に同一形状の係合受け部48aを設け、取付ブラケット33に係合受け部48aと係脱可能な係合部48bを設けて、どのようにロアサッシュ25の全長が変わろうとも、同一の取付ブラケット33ですむようにしたものである。
具体的には、係合受け部48aとして、各C形部分32を構成する端壁部分25aの上下端に、一対の突片部51を設け、また各端壁部分25aの中央に係止孔53(図10)を設ける。また係合部48bとして、板金製の取付ブラケット33のうち一方の端部に、端壁部分25aと重なる座面部54を設け、同座面部54の上下端縁に、突片部51と嵌挿可能な一対の嵌挿部55を設け、座面部54に係止孔53と係止可能な凸部57を設けたものである。
同構造により、どのような位置でロアサッシュ25が切断されても、同切断側のC形部分32に有る一対の突片部51に、側方から一対の嵌挿部55を嵌挿して、端壁部分25aに座面部54を重ね合わせつつ、係止孔53に凸部57を係止することにより、取付ブラケット33の取り付けが行える。つまり、取付ブラケット33は、ロアサッシュ25と共に、一種類ですむ。このため、切断毎に、別途、取付具を用意しなくてもよい。
図11および図12は、本発明の第3の実施形態を示す。
第2の実施形態の変形例で、係合受け部48aとして、各C形部分32を構成する端壁部分25aの中央に係止孔61(図11)を設ける。また係合部48bとして、板金製の取付ブラケット33のうち一方の端部に、端壁部分25aと重なる座面部63を設け、同座面部63の座面に係止孔61と係合可能な台形状の突部65を設けたものである。
第2の実施形態の変形例で、係合受け部48aとして、各C形部分32を構成する端壁部分25aの中央に係止孔61(図11)を設ける。また係合部48bとして、板金製の取付ブラケット33のうち一方の端部に、端壁部分25aと重なる座面部63を設け、同座面部63の座面に係止孔61と係合可能な台形状の突部65を設けたものである。
同構造により、どのような位置でロアサッシュ25が切断されても、切断側のC形部分32に有る係止孔61に突部65を、同係止孔61と係合するまで挿入するだけで、端壁部分25aに対する座面部63と突部65とによる挟み付けにより、取付ブラケット33の取り付けが行える。こうした係合構造でも、取付ブラケット33は一種類ですむ。
但し、図9〜図12において、第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略した。
但し、図9〜図12において、第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略した。
なお、上述した各実施形態における各構成およびそれの組合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であることはいうまでもない。また本発明は、実施形態によって限定されることはなく、「特許請求の範囲」によってのみ限定されることはいうまでもない。上述した実施形態では、フロントドアの後側のロアサッシュに本発明を適用したが、これに限らす、前側のロアサッシュに本発明を適用してもよい。もちろん、フロントドアに限らず、他の車両用ドアのロアサッシュに本発明を適用してもよいことはいうまでもない。
25 ロアサッシュ
27a,27b 側壁
29 端壁
31 取付ブラケット(第1取付ブラケット)
33 取付ブラケット(第2取付ブラケット)
39 スリット
48a 係合受け部
48b 係合部
27a,27b 側壁
29 端壁
31 取付ブラケット(第1取付ブラケット)
33 取付ブラケット(第2取付ブラケット)
39 スリット
48a 係合受け部
48b 係合部
Claims (4)
- 一対の互いに向き合う側壁と、これら側壁に連結された端壁とを有し、昇降するウィンドウパネルの端縁部を挿通可能とした断面C形状のロアサッシュと、
前記ロアサッシュの長手方向の複数個所に設けられ、少なくとも前記一方の側壁の端から、前記端壁を通じ、当該端壁と他方の側壁とが交差する位置まで連続するスリットと
を具備したことを特徴とするロアサッシュ構造。 - 前記ロアサッシュの全長は、
一方の端部を基準位置として、他方の端部側における切断処理により調節可能としてある
ことを特徴とする請求項1に記載のロアサッシュ構造。 - 前記ロアサッシュの基準位置となる一方の端部側は、第1取付ブラケットが固定され、
切断処理される他方の端部側は、第2取付ブラケットが取り付けられる
ことを特徴とする請求項2に記載のロアサッシュ構造。 - 前記ロアサッシュは、それぞれスリット間に形成されるC形部分毎に、同一形状の係合受け部を有し、
前記第2取付ブラケットは、前記係合受け部と係脱可能な係合部を有する
ことを特徴とする請求項3に記載のロアサッシュ構造。
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