JP2016029445A - 消音装置 - Google Patents

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山田 哲也
Tetsuya Yamada
哲也 山田
克己 藤橋
Katsumi Fujihashi
克己 藤橋
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Abstract

【課題】複数の卓越周波数の騒音について消音効果が得られ、かつ、従来よりも小型化できる消音装置に関する技術を提供する。【解決手段】両端に開口を有し、前記開口のうち第1の開口が騒音源に連結される管路と、前記管路における第1の開口から第2の開口側に離れた位置の壁面に径外方向へ突出して設けられ、前記壁面側の端部が前記管路と連通し、他端部が閉塞した管状の消音器と、を備え、前記騒音源から発生する騒音の波長がλである場合に、前記消音器の長さがλ/4であり、前記消音器は、当該消音器が分岐した分岐路であって、複数の周波数の騒音に対応する分岐路を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、消音装置に関する。
空調のダクトや内燃機関の排気管等において、低周波の騒音を低減するために、サイドブランチ型の消音器を管路に設置することが知られている。例えば、本出願人が先に開示した特許文献1には、両端に開口を有し、前記開口のうち第1の開口が騒音源に連結される管路と、前記管路における第1の開口から第2の開口側に離れた位置の壁面に径外方向へ突出して設けられ、前記壁面側の端部が前記管路と連通し、他端部が閉塞した管状の消音器とを備える消音装置が開示されている。この特許文献1に記載の消音装置は、前記騒音源から発生する騒音の波長がλである場合に、前記消音器の長さをλ/4とし、前記管路の第1の開口から前記消音器の接合位置までの長さと前記管路の第2の開口から前記消音器の接合位置までの長さとを夫々(2n+1)λ/4(但し、nは0を含む自然数)とするものである。
また、例えば、特許文献2,3には、複数の卓越周波数の騒音を低減するため、サイドブランチを複数設けることが開示されている。
特開2014−101757号公報 特開2005−315087号公報 特開2006−200369号公報
サイドブランチを複数設けることで、複数の周波数の騒音について、消音効果を得ることができる。しかしながら、従来技術では、管路に対して複数のサイドブランチを設ける構成であるため、装置の大型化が懸念されていた。そこで、本発明は、このような問題に鑑み、複数の周波数の騒音について消音効果が得られ、かつ、従来よりも小型化できる消音装置に関する技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、サイドブランチとしての消音器を分岐させて、複数の周波数の騒音を低減できるようにした。
詳細には、本発明は、両端に開口を有し、前記開口のうち第1の開口が騒音源に連結される管路と、前記管路における第1の開口から第2の開口側に離れた位置の壁面に径外方向へ突出して設けられ、前記壁面側の端部が前記管路と連通し、他端部が閉塞した管状の消音器と、を備え、前記騒音源から発生する騒音の波長がλである場合に、前記消音器の長さがλ/4であり、前記消音器は、当該消音器が分岐した分岐路であって、複数の周波数の騒音に対応する分岐路を有する、消音装置である。
本発明に係る消音装置は、管路の途中に、長さがλ/4の消音器を連通させることで、効果的に消音できる。また、消音器が、複数の周波数、特に複数の卓越周波数の騒音に対応する分岐路を有することで、複数の周波数の騒音について、消音効果を得ることができる。また、従来のように管路に対して複数のサイドブランチを設ける構成とは異なり、分
岐路は、消音器が分岐することで構成されている。分岐路とすることで、音が通る経路の一部を共通化でき、また、適宜分岐させることで限られた設置スペースにおいても経路の長さを確保することができる。その結果、消音装置を従来よりも小型化することができる。
ここで、本発明に係る消音装置において、前記消音器を構成する各分岐路の長さは、前記複数の周波数に対応する波長に応じて決定され、前記管路の第1の開口から前記消音器の接合位置までの長さと前記管路の第2の開口から前記消音器の接合位置までの長さは、夫々、最も音圧レベルの高い周波数に対応する波長に応じて決定されるようにしてもよい。これにより、最も音圧レベルの高い周波数の騒音を効果的に消音することができる。
また、本発明に係る消音装置において、前記消音器は、当該消音器内の温度上昇を抑制する温度抑制部を有するものでもよい。上記のように消音器の長さは、消音効果を得るためにλ/4に設計することができる。波長(λ)は、音速の影響を受け、音速は温度の影響を受ける。消音器内の温度が高くなると音速が速くなり、波長が長くなり、結果として、消音器の長さが相対的に長くなる。本発明に係る消音装置では、消音器内の温度上昇を抑制することで、従来(温度抑制部を設けない場合)よりも、音速が遅くなり、波長を短くすることができる。その結果、消音器の長さを従来と比較して短くすることができる。
また、本発明に係る消音装置において、前記温度抑制部は、前記消音器内の温度上昇を抑制する屈曲部と、前記消音器の端部のうち、前記管路の壁面側の端部に設けられ、前記管路内から前記消音器内へ、空気の流入を抑制するとともに音の伝搬は許容して、前記消音器内の温度上昇を抑制する空気遮断部と、前記消音器の端部のうち、前記管路の壁面側の端部に設けられ、前記管路から前記消音器への熱の伝搬を抑制する熱遮断部と、のうち少なくとも何れか一つを有するものでもよい。
屈曲部を設けることで、消音器内への空気の流入が抑制され、空気を伝達媒体とする熱の移動が抑制される。その結果、消音器内の温度上昇が抑制される。屈曲部は、複数でもよい。屈曲部を複数設け、消音器の経路を複雑化することで、消音器内の温度上昇をより効果的に抑制できる。なお、前記分岐路の分岐点は、屈曲部として機能させることができる。また、空気遮断部を設けることで、管路内から消音器内への空気の流入を抑制することができ、空気を伝達媒体とする熱の移動を抑制することができる。その結果、消音器内の温度上昇が抑制される。一方、管路内から消音器内への音の伝搬は許容されることから、消音効果は維持することができる。また、熱遮断部を設けることで、管路から消音器への熱の伝搬を抑制することができ、管路や消音器を伝達媒体とする熱の移動を抑制することができる。その結果、消音器内の温度上昇が抑制される。
また、本発明に係る消音装置において、例えば、前記温度抑制部は、消音器を冷却する冷却装置、消音器内に設置され、管路に向けて風を送る送風機、管路から消音器内への空気の流入を抑制するガイドのうち、少なくとも何れか一つを含むものでもよい。これらによっても、消音器内の温度上昇を抑制することができる。
また、本発明に係る消音装置において、前記管路の第1の開口から前記消音器の接合位置までの長さと前記管路の第2の開口から前記消音器の接合位置までの長さとが夫々(2n+1)λ/4(但し、nは0を含む自然数)としてもよい。管路の途中に、長さがλ/4の消音器を連通させ、更に、管路の第1の開口から消音器の接合位置までの長さと管路の第2の開口から消音器の接合位置までの長さとを夫々(2n+1)λ/4(但し、nは0を含む自然数)とすることで、より効果的に消音できる。
本発明によれば、複数の周波数の騒音について消音効果が得られ、かつ、従来よりも小型化できる消音装置に関する技術を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る消音装置の平面図を示す。 図2は、比較例1に係る消音装置の平面図を示す。 図3は、比較例2に係る消音装置の平面図を示す。 図4は、比較例1、比較例2、第1実施形態の消音装置の音圧レベルと1/3オクターブバンド中心周波数との関係を示す。 図5は、第2実施形態に係る消音装置の平面図を示す。 図6は、第3実施形態に係る消音装置の平面図を示す。 図7は、第4実施形態に係る消音装置の平面図を示す。 図8は、第5実施形態に係る消音装置の平面図を示す。 図9は、第6実施形態に係る消音装置の平面図を示す。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、本発明に係る消音装置を内燃機関を有する発電機の消音装置として用いる場合を一例として説明する。但し、以下で説明する実施形態は本発明を実施するための例示であり、本発明は以下で説明する態様に限定されない。例えば、本発明は、空調のダクトや燃料電池の空気導入管などの消音装置として用いることができる。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る消音装置の平面図を示す。消音装置10は、管路1とサイドブランチ(枝管)2を備える。第1実施形態に係る消音装置10は、発電機20の上部に設置されている。消音装置10は、騒音源としての発電機20に接続され、発電機20の排気と共に放出される騒音を低減する。発電機20の内燃機関は、ガソリンや軽油を気化させ、シリンダ内で空気と混合して燃焼させ、この燃焼時の膨張によりピストンを往復動させることで動力として出力する所謂レシプロエンジンである。なお、騒音源は、発電機20に限らず、内燃機関を搭載する建機や車両、空調機、ボイラー、燃料電池など、騒音を発し、且つ通気を必要とするものであれば良い。
管路1は、排気管として発電機20に接続されている。管路1は、直線状であり、両端に開口を有し、一方の開口を第1の開口11、他方の開口を第2の開口12とし、第1の開口11が発電機20の上部に位置する排気ポートに連結されている。第2の開口12は、上方に向けて開口している。
管路1とサイドブランチ2が交わる点を分岐点23とすると、管路1の第1の開口11から第2の開口へ抜ける騒音の通過方向において上流側である第1の開口11から分岐点23までが上流側管路14であり、分岐点23から第2の開口12までが下流側管路15である。
サイドブランチ2は、本発明の消音器に相当し、管路1の第1の開口11と第2の開口12との間であって、第1の開口11寄りの壁面13に、管路1と連通するように接続されている。サイドブランチ2は、分岐しており、全体としてT字形である。具体的には、サイドブランチ2は、一端が管路1の壁面13に接続され、他端が閉塞面22である第1の分岐路24と、一端が管路1の壁面13に接続され、他端が閉塞面22である第2の分岐路25によって構成されている。なお、管路1の内径とサイドブランチ2の内径は、ほぼ同じである。
第1の分岐路24は、直線状であり、管路1と直交する方向に延びている。第2の分岐路25は、流路がL字形であり、上流側を第1の分岐路24と共有しており、下流側が第1の分岐路24から分岐して、管路1と平行に延びている。第2の分岐路25は、第1の分岐路24との接続部分に屈曲部26を含んでいる。この屈曲部26は、本発明の温度抑制部の一例であり、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制する機能を担う。
発電機20から放出される騒音のうち、特に低周波は、発電機20の内燃機関の各シリンダの燃焼タイミング等に基づいた周期の音波として現れる。また、発電機20は、複数の卓越周波数の騒音を放出する。第1実施形態に係るサイドブランチ2は、複数の卓越周波数の騒音の低減を主として設計される。具体的には、第1実施形態に係るサイドブランチ2は、複数の卓越周波数のうち、卓越周波数50Hz、及び卓越周波数100Hzの騒音を低減するよう設計される。第1の分岐路24は、卓越周波数100Hzの騒音を低減するよう設計され、波長をλとすると、管路1と接合する管路1の壁面13(分岐点23の近傍)から反対側端部の内壁面(閉塞面22)までの長さL3がλ/4として設計される。また、第2の分岐路25は、卓越周波数50Hzの騒音を低減するよう設計され、波長をλ´とすると、管路1と接合する管路1の壁面13(分岐点23の近傍)から反対側端部の内壁面(閉塞面22)までの長さL3´がλ´/4として設計される。換言すると、第2の分岐路25は、管路1と接合する管路1の壁面13(分岐点23の近傍)から、屈曲部26を通り、第2の分岐路25の閉塞面22までの長さL3´がλ´/4として設計される。
第1の分岐路24の長さをλ/4とすることで、発電機20から放出された波長λの音波が、上流部側管路14を通り、分岐点23でサイドブランチ2内へ分岐し、第1の分岐路24の閉塞面22で反射して分岐点23に戻る際、分岐点23で発電機20からの音波との干渉で音圧が低減される。また、第2の分岐路25の長さをλ´/4とすることで、発電機20から放出された波長λの音波が、上流部側管路14を通り、分岐点23でサイドブランチ2内へ分岐し、屈曲部26で更に分岐し、第2の分岐路25の閉塞面22で反射して分岐点23に戻る際、分岐点23で発電機20からの音波との干渉で音圧が低減される。
また、例えば、管路1の第1の開口11からサイドブランチ2の接合位置(分岐点23)までの長さL1と、管路1の第2の開口12からサイドブランチ2の接合位置(分岐点23)までの長さL2とを夫々(2n+1)λ/4(但し、nは0を含む自然数)としてもよい。長さL1と長さL2は、音圧レベルが大きい卓越周波数50Hzの騒音に対応する波長λに基づいて設計することができる。その結果、最も大きい騒音、すなわち卓越周波数50Hzの騒音を効果的に消音することができる。
このように、サイドブランチ2を、長さがλ/4の第1の分岐路24と、長さがλ´/4の第2の分岐路25とで構成することで、卓越周波数100Hz、及び50Hz、換言すると波長λ、及びλ´の騒音を干渉により低減させることができる。また、管路1の第1の開口11からサイドブランチ2の接合位置(分岐点23)までの長さL1と、管路1の第2の開口12からサイドブランチ2の接合位置(分岐点23)までの長さL2とを夫々(2n+1)λ/4(但し、nは0を含む自然数)とすることで、より効果的に消音することができる。長さがλ/4のサイドブランチ2を管路1の途中に設けることで波長λの騒音を干渉により低減させることができ、管路1の第1の開口11からサイドブランチ2の接合位置(分岐点23)までの長さL1と、管路1の第2の開口12からサイドブランチ2の接合位置(分岐点23)までの長さL2とを夫々(2n+1)λ/4(但し、nは0を含む自然数)とすることで、効果的に消音することができることについては、本出願人が先に開示した特許文献1(特開2014−101757号公報)に記載されている通りである。したがって、詳細な説明は割愛する。なお、サイドブランチ2の接続位置を
上記のように設計することで、より効果的に消音することができるが、サイドブランチ2の接続位置は、自由に設計してもよい。
第1実施形態に係る消音装置10は、屈曲部26を有することで、サイドブランチ2が直線状の場合と比較して、サイドブランチ2のうち特に第2の分岐路25内への空気の流入が抑制され、空気を伝達媒体とする熱の移動が抑制される。その結果、サイドブランチ2のうち特に第2の分岐路25内の温度上昇を抑制することができる。
サイドブランチ2のうち、第2の分岐路25の長さは、上記のように、消音効果を得るためにλ´/4に設計される。また、低減したい音の周波数をf[Hz]、波長をλ´[m]、音速をc[m/s]とすると、波長(λ´)は式1によって表すことができる。また、音速cは、温度をt[℃]とすると、式2によって表すことができる。
λ´=c/f・・・式1
c=331.5×(1+t/273)^(1/2)・・・式2
つまり、波長(λ´)は、音速の影響を受け、音速は温度の影響を受ける。サイドブランチ2内の温度が高くなると音速が速くなり、波長が長くなり、結果として、サイドブランチ2の長さが相対的に長くなる。第1実施形態に係る消音装置10では、サイドブランチ2のうち特に第2の分岐路25内の温度上昇を抑制することで、音速が遅くなり、波長を短くすることができる。その結果、サイドブランチ2のうち特に第2の分岐路25の長さを第2の分岐路25を直線状とした場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10の小型化を実現できる。
<実施例1>
ここで、第1実施形態に係る消音装置10の実験結果について説明する。図2は、比較例1に係る消音装置の平面図を示す。比較例1に係る消音装置10xは、サイドブランチが設けられていない点で、第1実施形態に係る消音装置10と構成が異なる。図3は、比較例2に係る消音装置の平面図を示す。比較例2に係る消音装置10yは、サイドブランチ2yが分岐していない点で、第1実施形態に係る消音装置10と構成が異なる。なお、図2、図3における符号の数字に続くアルファベット「x」、「y」は、第1実施形態と区別するために付したものである。特に説明する場合を除き、図2、図3において符号の数字が第1実施形態と同じ構成については、第1実施形態と同様の機能を有するものとする。
図4は、比較例1、比較例2、第1実施形態の消音装置の音圧レベルと1/3オクターブバンド中心周波数との関係を示す。音圧レベルは、管路の第2の開口12の中心から45度上方へ約50cm離れた位置で測定した。図4に示すように、比較例1の消音装置10xと第1実施形態の消音装置10を比較すると、卓越周波数50Hz、及び100Hzの双方の騒音について、第1実施形態に係る消音装置10では十分な消音効果が得られることが確認された。
また、例えば、第2の分岐路25に相当するサイドブランチを管路1から分岐させた場合には、第2の分岐路に相当するサイドブランチは、第1の分岐路に相当するサイドブランチよりも更に長いため、発電機20の上面内に収まらなくなる。しかしながら、第1実施形態に係る消音装置10は、サイドブランチ2を分岐させることで、サイドブランチ2を構成する第1の分岐路24及び第2の分岐路25を発電機20の上面内に収めることができる。つまり、第1実施形態に係る消音装置10は、消音装置10の設置平面を従来よりも小さくすることができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係る消音装置の平面図を示す。第2実施形態に係る消音装置10aは、サイドブランチ2の一端に、本発明の温度抑制部の一例である空気遮断部26aが設けられている点で、第1実施形態に係る消音装置10と構成が異なる。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、説明は割愛する。
第2実施形態に係る消音装置10aは、サイドブランチ2の一端に、空気遮断部26aが設けられている。空気遮断部26aは、サイドブランチ2の端部のうち、管路1の壁面13側の端部に設けられ、管路1内からサイドブランチ2内へ、空気の流入を抑制するとともに音の伝搬は許容することで、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制する。空気遮断部26aは、耐熱性の薄膜部材、例えばシリカクロス耐熱シート等によって構成することができる。
第2実施形態に係る消音装置10aによれば、第1実施形態に係る消音装置10と同じく、複数の卓越周波数の騒音について、消音効果を得ることができる。また、サイドブランチ2のうち特に第2の分岐路25の長さを第2の分岐路25を直線状とした場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10の小型化を実現できる。また、空気遮断部26aは、管路1内からサイドブランチ2内へ、空気の流入を抑制するとともに音の伝搬は許容する。そのため、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することができる。その結果、第2実施形態に係る消音装置10aでは、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することで、音速が遅くなり、波長を短くでき、サイドブランチ2の長さを空気遮断部26aを設けない場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10aの更なる小型化を実現できる。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態に係る消音装置の平面図を示す。第3実施形態に係る消音装置10bは、サイドブランチ2の一端に、本発明の温度抑制部の一例である熱遮断部26bが設けられている点で、第1実施形態に係る消音装置10と構成が異なる。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、説明は割愛する。
第3実施形態に係る消音装置10bは、サイドブランチ2の一端に、熱遮断部26bが設けられている。熱遮断部26bは、サイドブランチ2の端部のうち、管路1の壁面13側の端部に設けられ、管路1からサイドブランチ2への、管を伝達媒体とする熱の伝搬を抑制する。熱遮断部26bは、サイドブランチ2と同様に環状であり、断熱材(繊維系断熱材、発砲系断熱材、樹脂等)によって構成することができる。
第3実施形態に係る消音装置10bによれば、第1実施形態に係る消音装置10と同じく、複数の卓越周波数の騒音について、消音効果を得ることができる。また、サイドブランチ2のうち特に第2の分岐路25の長さを第2の分岐路25を直線状とした場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10の小型化を実現できる。また、熱遮断部26bは、管路1からサイドブランチ2への熱の伝搬を抑制する。そのため、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することができる。その結果、第3実施形態に係る消音装置10bでは、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することで、音速が遅くなり、波長を短くでき、サイドブランチ2の長さを熱遮断部26bを設けない場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10bの更なる小型化を実現できる。
なお、上述した空気遮断部26aを更に設けてもよい。この場合、空気遮断部26aによる温度抑制効果も得られるので、サイドブランチ2内の温度上昇をより効果的に抑制できる。
<第4実施形態>
図7は、第4実施形態に係る消音装置の平面図を示す。第4実施形態に係る消音装置10cは、サイドブランチ2の外側に、本発明の温度抑制部の一例である冷却装置26cが設けられている点で、第1実施形態に係る消音装置10と構成が異なる。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、説明は割愛する。
第4実施形態に係る消音装置10cは、サイドブランチ2の外側に、サイドブランチ2を覆うジャケットタイプの冷却装置26cが設けられている。なお、冷却装置26cは、サイドブランチ2に沿って設けられ、内部に水が流れる管からなり、側面には水を排出する複数の孔が形成されたものでもよい。この場合、水を流すと複数の孔から水が排出され、サイドブランチ2を冷却することができる。
第4実施形態に係る消音装置10cによれば、第1実施形態に係る消音装置10と同じく、複数の卓越周波数の騒音について、消音効果を得ることができる。また、サイドブランチ2のうち特に第2の分岐路25の長さを第2の分岐路25を直線状とした場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10の小型化を実現できる。また、冷却装置26cは、サイドブランチ2を冷却する。そのため、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することができる。その結果、第4実施形態に係る消音装置10cでは、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することで、音速が遅くなり、波長を短くでき、サイドブランチ2の長さを冷却装置26cを設けない場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10cの更なる小型化を実現できる。
なお、空気遮断部26aや熱遮断部26bを更に設けてもよい。この場合、空気遮断部26aや熱遮断部26bによる温度抑制効果も得られるので、サイドブランチ2内の温度上昇をより効果的に抑制できる。
<第5実施形態>
図8は、第5実施形態に係る消音装置の平面図を示す。第5実施形態に係る消音装置10dは、サイドブランチ2内に、本発明の温度抑制部の一例である送風機26dが設けられている点で、第1実施形態に係る消音装置10と構成が異なる。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、説明は割愛する。
第5実施形態に係る消音装置10dは、サイドブランチ2内、より詳細には、第1の分岐路24の閉塞面22近傍に送風機26dが設けられ、管路1に向けて風を送り出す。なお、送風機26dは、第2の分岐路24内に設けてもよい。
第5実施形態に係る消音装置10dによれば、第1実施形態に係る消音装置10と同じく、複数の卓越周波数の騒音について、消音効果を得ることができる。また、サイドブランチ2のうち特に第2の分岐路25の長さを第2の分岐路25を直線状とした場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10の小型化を実現できる。また、送風機26dが動作すると、管路1に向けて風が送り出され、管路1からサイドブランチ2内への空気の流入が抑制される。その結果、サイドブランチ2が冷却される。そのため、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することができる。その結果、第5実施形態に係る消音装置10dでは、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することで、音速が遅くなり、波長を短くでき、サイドブランチ2の長さを送風機26dを設けない場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10dの更なる小型化を実現できる。
なお、空気遮断部26a、熱遮断部26b、冷却装置26cのうち少なくとも何れか一つを更に設けてもよい。この場合、空気遮断部26a、熱遮断部26b、冷却装置26cによる温度抑制効果も得られるので、サイドブランチ2内の温度上昇をより効果的に抑制できる。
<第6実施形態>
図9は、第6実施形態に係る消音装置の平面図を示す。第6実施形態に係る消音装置10eは、サイドブランチ2内に、本発明の温度抑制部の一例であるガイド26eが設けられている点で、第1実施形態に係る消音装置10と構成が異なる。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、説明は割愛する。
第6実施形態に係る消音装置10eは、サイドブランチ2内に、ガイド26eが設けられている。ガイド26eは、サイドブランチ2内の一端側に設けられ、サイドブランチ2の内壁から内側に突出することで、管路1からサイドブランチ2内への空気の流入を抑制する。ガイド26eの形状や数は、特に限定されない。
第6実施形態に係る消音装置10eによれば、第1実施形態に係る消音装置10と同じく、複数の卓越周波数の騒音について、消音効果を得ることができる。また、サイドブランチ2のうち特に第2の分岐路25の長さを第2の分岐路25を直線状とした場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10の小型化を実現できる。また、ガイド26eがサイドブランチ2内に設けられることで、管路1からサイドブランチ2内への空気の流入が抑制される。そのため、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することができる。その結果、第6実施形態に係る消音装置10eでは、サイドブランチ2内の温度上昇を抑制することで、音速が遅くなり、波長を短くでき、サイドブランチ2の長さをガイド26eを設けない場合と比較して短くすることができる。その結果、消音装置10eの更なる小型化を実現できる。
なお、空気遮断部26a、熱遮断部26b、冷却装置26c、送風機26dのうち少なくとも何れか一つを更に設けてもよい。この場合、空気遮断部26a、熱遮断部26b、冷却装置26c、送風機26dによる温度抑制効果も得られるので、サイドブランチ2内の温度上昇をより効果的に抑制できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は、可能な限り実施形態を組み合わせて実施することができる。
1・・・管路
11・・・第1の開口
12・・・第2の開口
13・・・壁面
2・・・サイドブランチ
21・・・壁面側の端部
22・・・閉塞面
23・・・分岐点
24・・・第1の分岐路
25・・・第2の分岐路
26・・・屈曲部
26a・・・空気遮断部
26b・・・熱遮断部
26c・・・冷却装置
26d・・・送風機
26e・・・ガイド
10、10a、10b、10c、10d、10e・・・消音装置

Claims (5)

  1. 両端に開口を有し、前記開口のうち第1の開口が騒音源に連結される管路と、
    前記管路における第1の開口から第2の開口側に離れた位置の壁面に径外方向へ突出して設けられ、前記壁面側の端部が前記管路と連通し、他端部が閉塞した管状の消音器と、を備え、
    前記騒音源から発生する騒音の波長がλである場合に、前記消音器の長さがλ/4であり、
    前記消音器は、当該消音器が分岐した分岐路であって、複数の周波数の騒音に対応する分岐路を有する、消音装置。
  2. 前記消音器を構成する各分岐路の長さは、前記複数の周波数に対応する波長に応じて決定され、前記管路の第1の開口から前記消音器の接合位置までの長さと前記管路の第2の開口から前記消音器の接合位置までの長さは、夫々、最も音圧レベルの高い周波数に対応する波長に応じて決定される、請求項1に記載の消音装置。
  3. 前記消音器は、当該消音器内の温度上昇を抑制する温度抑制部を有する、請求項1又は2に記載の消音装置。
  4. 前記温度抑制部は、前記消音器内の温度上昇を抑制する屈曲部と、前記消音器の端部のうち、前記管路の壁面側の端部に設けられ、前記管路内から前記消音器内へ、空気の流入を抑制するとともに音の伝搬は許容して、前記消音器内の温度上昇を抑制する空気遮断部と、前記消音器の端部のうち、前記管路の壁面側の端部に設けられ、前記管路から前記消音器への熱の伝搬を抑制する熱遮断部と、のうち少なくとも何れか一つを有する、請求項1から3の何れか1項に記載の消音装置。
  5. 前記管路の第1の開口から前記消音器の接合位置までの長さと前記管路の第2の開口から前記消音器の接合位置までの長さとが夫々(2n+1)λ/4(但し、nは0を含む自然数)である、請求項1から4の何れか1項に記載の消音装置。
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