JP2016029006A - 合わせガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池を挟持した合わせガラスにおいて、雨風や結露の水分が、中間膜の端縁のみならず、該中間膜と両透光板の夫々の周縁接合部に浸入し、出力電流及び出力電圧の低下を招くことを防止した合わせガラスの提供。【解決手段】少なくとも2枚以上の板状体2を合成樹脂製等の中間膜3で接着して一体化させ、且つ外側に位置する少なくとも1枚の板状体2の一部又は全部が透光性を有すると共に、板状体2間には、中間膜3を介してフィルム基盤太陽電池セル4が前記透光性を有した板状体2側に酸化インジウムスズ等の透明電極を対峙すべく挟み込まれてなり、しかもフィルム基盤太陽電池セル4の端縁と板状体2の端縁が共に中間膜3とは異なる密着弾性封止手段5により一体的に密着弾性封止されると共に、フィルム基盤太陽電池セル4の正負出力線4c,4dが板状体4間で同方向に、密着弾性封止手段5から突出する合わせガラス1。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車、電車等の各種車両等や各種建築物の窓類、道路や建築物等の壁材のみならず屋内外の階段、手すり等あらゆる用途に使用可能で、且つ対衝撃性及び対貫通性に優れ、割れた場合であってもガラス片の飛散や落下を最少限に止めることが可能なだけでなく、接着に用いられる中間膜の種類を変更することで、防音特性を向上させたり、赤外線や紫外線の影響も使用する場所で適宜変更出来、しかも発電機能も有して多様な付加価値を持たせて使用することが可能なだけでなく、特に強い風圧や振動を受ける場所に極めて好適な合わせガラスに関するものである。
通常、合わせガラスの構造としては、2枚以上の所定厚みの板状ガラスを強靱な樹脂等からなる中間膜を介して加熱及び加圧により接着して一体化したものであり、該中間膜の作用により板状ガラスに何らかの衝撃力、押力や捩れ力等の外力により割れが生じた場合でも割れたガラス片の飛散や落下を極力防止することが出来、更に中間膜の種類、特性、厚み等を変更することで、特に脱落防止性能に優れたものを防災ガラス(広義には安全ガラス)と呼んだり、吸音性に優れたものを防音ガラスと呼んで分類しているだけでなく、紫外線カット特性を持たせることで人体への影響をも考慮すべくあらゆる場所で使用されている。
尚、近年、上記合わせガラスの構造を利用しつつ太陽電池を備えると共に、例えば窓等のように受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用可能とする構造を有したものとしては、例えば、特開平7−231110公報記載の窓部発電装置なるものが存在する。
かかる窓部発電装置は、2枚のガラスを用いた透光板又は2枚の合成樹脂等からなる透光板を透明接着剤等からなる充填層(中間膜)を介して接着すると共に該中間層に透過形太陽電池を埋設し、その後該両透光板の周縁をアルミ等の枠体で採持した構成であり、しかも透過形太陽電池には下端が透過形太陽電池の出力端に接続され、且つ上端が前記枠体の上方に位置する上部枠内の電極に接続されるべく枠体を貫通して設けられた連結金具の下端に接続される正負一対のリード体を有した構成にしてなるものである。
即ち、上記構成にしてなる窓部発電装置は、受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用することを想定した上で、出力部を枠体の上部の端縁に具備させることを選択したものである。
特開平7−231110
しかしながら、上記の如く両透光板内の中間膜に透過形太陽電池を埋設すると共に、両透光板の周縁をアルミ等の枠体で採持し、該枠体の上方より連結金具(透過形太陽電池の出力部)が貫通して突出する窓部発電装置においては、以下の様な問題点があった。
即ち、上記窓部発電装置は、屋内外を隔てる窓に用いるものである。
よって、屋外からの雨風の吹きつけや屋内の結露のみならず夏冬等の温度変化もダイレクトに受けることとなり、よって透過形太陽電池を中間膜で埋設して具備する両透光板を枠体で採持した構成では、雨風による振動や温度変化等に伴う各部の膨張、収縮を介して発生する歪み等により両透光板と枠体との接触部や枠体と連結金具との接触部に隙間が生じることとなり、よって、かかる隙間から毛細管現象を介して雨風や結露の水分が浸入することで中間膜の端縁のみならず、該中間膜と両透光板の夫々の周縁接合部に浸入した水を介して曇等が生じるのみならず出力電流及び出力電圧の低下をも招く原因になったり、酷い場合にはショートの原因にもなり、何れにしても品質が著しく低下するという問題が生じていた。
更に、製造コスト、運搬のみならず施工性をも考慮して、例えば板状体2の厚みを薄くして全体の重量を低下させたいが、中間膜に埋設した透過形太陽電池や両透光板に何ら強度的な手を加える必要なく、特に強風を介しての振動や撓みに対して一定以上の強度を有した合わせガラス(窓部発電装置)の開発のみならず、何れにしても屋内外を隔てる場所や屋外で使用する場所において受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用する合わせガラス(窓部発電装置)の開発が急務であった。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を講じたものであり、請求項1記載の合わせガラスは、珪酸又は珪酸以外を主成分とする少なくとも2枚以上の板状体(2)を合成樹脂製等の中間膜(3)で接着して一体化させ、且つ外側に位置する少なくとも1枚の板状体(2)の一部又は全部が透光性を有する合わせガラスであって、該板状体(2)間には、中間膜(3)を介してフィルム基盤太陽電池セル(4)が前記透光性を有した板状体(2)側に酸化インジウムスズ等の透明電極(4a)を対峙すべく挟み込まれてなり、しかもフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)と該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)が共に前記中間膜(3)とは異なる密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されると共に、フィルム基盤太陽電池セル(4)の正負出力線(4c),(4d)が板状体(2)間で同方向に、しかもフィルム基盤太陽電池セル(4)の出力幅寸法近傍の間隔を有して前記密着弾性封止手段から突出する構成にしてなることを特徴とするものである。
更に、請求項2記載の合わせガラスによれば、密着弾性封止手段がオキシム又は/及びアルコールタイプの弾性接着材(5)であることを特徴とするものである。
更に、請求項3記載の合わせガラスによれば、正負出力線(4c),(4d)が、面状体で形成されてなることを特徴とするものである。
又、請求項4記載の合わせガラスによれば、正負出力線(4c),(4d)が、合わせガラスの端縁(1a)より同方向に突出してなることを特徴とするものである。
更に、請求項5記載の合わせガラスによれば、正負出力線(4c),(4d)が夫々突出した合わせガラスの端縁(1a)には、夫々の正負出力線(4c),(4d)に対応すると共に、該正負出力線(4c),(4d)を固着可能な正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)が所定の距離離間しつつ前記密着弾性封止手段を介して取り付けられてなることを特徴とするものである。
更に、請求項6記載の合わせガラスによれば、所定の距離離間した正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)には、送電ライン(8)の正負コネクタ(8a),(8b)に接続可能な正負コネクタ(7),(7a)が直接設けられるか又は該正負コネクタ(7),(7a)が可撓性を有した通電部材(9),(9a)を介して設けられてなり、しかも正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)が正負コネクタ(7),(7a)を直接有した場合には、合わせガラスの端縁(1a)の長手方向側に向かって正負コネクタ(7),(7a)の接続口(7b),(7c)を同方向に位置する様に具備するか又は正負コネクタ(7),(7a)が可撓性を有した通電部材(9),(9a)を介して設けられた場合には、合わせガラスの端縁(1a)の長手方向側に向かって通電部材(9),(9a)の夫々を同方向に案内する案内部(9b),(9c)が設けられてなることを特徴とするものである。
又、請求項7記載の合わせガラスによれば、板状体(2)間には、複数のフィルム基盤太陽電池セル(4)が中間膜(3)を介して挟み込まれてなり、しかも合わせガラスの端縁(1a)の密着弾性封止手段から突出する夫々のフィルム基盤太陽電池セル(4)の正負出力線(4c),(4d)が、同極どうしを接近させた状態で、且つ正負間に所定の距離を有すべく合わせガラスの端縁(1a)の長手方向に沿って配置された構成にしてなることを特徴とするものである。
更に、請求項8記載の合わせガラスによれば、正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)が、合わせガラスの端縁(1a)の長手方向に沿って配置された複数の正負出力線(4c),(4d)を同極どうしで複数取り付け可能な接続部(10),(10a)を有してなることを特徴とするものである。
更に、請求項9記載の合わせガラスによれば、密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されるフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)及び該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)の少なくとも一部位が湾曲状又は円弧状に形成されてなることを特徴とするものである。
更に、請求項10記載の合わせガラスによれば、密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されるフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)及び該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)の全周が円形状に形成されてなることを特徴とするものである。
本発明における合わせガラスは、珪酸又は珪酸以外を主成分とする少なくとも2枚以上の板状体(2)を合成樹脂製等の中間膜(3)で接着して一体化させ、且つ外側に位置する少なくとも1枚の板状体(2)の一部又は全部が透光性を有する合わせガラスであって、該板状体(2)間には、中間膜(3)を介してフィルム基盤太陽電池セル(4)が前記透光性を有した板状体(2)側に酸化インジウムスズ等の透明電極(4a)を対峙すべく挟み込まれてなり、しかもフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)と該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)が共に前記中間膜(3)とは異なる密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されると共に、フィルム基盤太陽電池セル(4)の正負出力線(4c),(4d)が板状体(2)間で同方向に、しかもフィルム基盤太陽電池セル(4)の出力幅寸法近傍の間隔を有して前記密着弾性封止手段から突出する構成にしてなることを特徴とするものである。
よって、フィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)と該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)が共に前記中間膜(3)とは異なる密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されてなることから、例え合わせガラスの受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用すべく該合わせガラスのみを直接施工するか若しくは合わせガラスを枠体等に採持した状態で施工する際、雨風の吹きつけや屋内の結露のみならず夏冬等の温度変化をダイレクトに受けて、合わせガラスに振動や歪み等が生じた場合であっても密着弾性封止手段を介して振動や歪みを吸収することでフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)と板状体(2)の端縁(2a)に隙間が生じることを確実に防止出来、よって、従来の様に振動や歪み等から生じる隙間から毛細管現象を介して雨風や結露等の水分がフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)や中間膜(3)に浸入するのを確実に阻止することが出来るという格別な効果を奏する。
更に、製造コスト、運搬のみならず施工性をも考慮して、例えば板状体2の厚みを薄くして全体の重量を低下させた場合であっても、フィルム基盤太陽電池セル(4)の正負出力線(4c),(4d)が板状体(2)間で同方向に、しかもフィルム基盤太陽電池セル(4)の出力幅寸法近傍の間隔を有して前記密着弾性封止手段から突出することから、一般的な太陽電池モジュール、例えば、特願2009−295744や特願2013−219281の様に、受光面の中央に正負の出力リード線を屈曲させて集約する構造と比べ、製造時の位置決め及び屈曲作業等の手間が大幅に省けるのみならず、合わせガラスに振動や歪み等が生じた場合であっもフィルム基盤太陽電池セル(4)の出力幅寸法近傍、即ち合わせガラスの両端近傍に位置する一対の正負出力線(4c),(4d)を介して合わせガラスに生じる振動や歪み等を全面に分散して和らげる機能をも有することとなり、しいては密着弾性封止手段による作用を助長するという効果を有する。
更に、本発明の合わせガラスによれば、密着弾性封止手段がオキシム又は/及びアルコールタイプの弾性接着材(5)である場合には、耐久性及び耐候性に優れるだけでなく、硬化前の施工性や硬化後であってもゴム弾性を保持することが可能となり、よって合わせガラスに振動や歪み等が生じた場合でも、フィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)と板状体(2)の端縁(2a)の振動や歪みを吸収しつつ夫々の端縁(2a),(4b)からの水分の浸入を確実に封止できるという効果を奏する。
又、本発明の合わせガラスによれば、正負出力線(4c),(4d)が、面状体で形成されてなる場合には、前記同様に一般的な太陽電池モジュール、例えば、特願2009−295744や特願2013−219281の様に、受光面の中央に正負の出力リード線を屈曲させて集約する構造と比べ、製造時の位置決め及び屈曲作業等の手間が大幅に省けるのみならず、材料コストをも低減することが出来、更には合わせガラスの厚みも出力リード線を用いるものと比べ更に薄くすることが可能になるという効果を奏する。
更に、本発明の合わせガラスによれば、正負出力線(4c),(4d)が、合わせガラスの端縁(1a)より同方向に突出してなることから、かかる合わせガラスを受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用する、例えば各種建築物の窓類、道路や建築物等の壁材のみならず屋内外の階段、手すり等に用いた場合に正負出力線(4c),(4d)を、例えば合わせガラスの上部の一端縁(1a)に集約させることが出来、よって送電ラインとの接続作業性を容易にすることが出来るが、要は雨や日光等から夫々の正負出力線(4c),(4d)及び該正負出力線(4c),(4d)が突出した合わせガラスの上部の一端縁(1a)を屋根状体や下方を開口した断面略凹状の被い手段(手すり等を兼ねていてもよい。)等の合わせガラス周辺部材で保護した場合に、かかる合わせガラス周辺部材の連設方向に沿って該合わせガラス周辺部材に配設された送電ラインに対して、正負出力線(4c),(4d)を直線状に簡易、且つスピーディーに効率よく接続することが可能となり、しいては接続作業性を向上させることが出来るという効果を奏する。
更に、本発明の合わせガラスによれば、正負出力線(4c),(4d)が夫々突出した合わせガラスの端縁(1a)には、夫々の正負出力線(4c),(4d)に対応すると共に、該正負出力線(4c),(4d)を固着可能な正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)が所定の距離離間しつつ前記密着弾性封止手段を介して取り付けられてなることから、送電ライン(8)との接続作業を直線状で行うことが可能となり、しいては接続作業性を容易、且つ向上させることが可能となるばかりか、密着弾性封止手段を介してジャンクションボックス(6),(6a)を合わせガラスに固着することで、合わせガラスに振動や歪み等が発生した場合でもジャンクションボックス(6),(6a)に振動等が直接伝わるのを防止してジャンクションボックス(6),(6a)が破損したり、内部の正負出力線(4c),(4d)の接続箇所に緩みや外れ等の接続不良等が生じるのを確実に防止することが出来るという効果を奏する。
更に、本発明の合わせガラスによれば、所定の距離離間した正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)には、送電ライン(8)の正負コネクタ(8a),(8b)に接続可能な正負コネクタ(7),(7a)が直接設けられるか又は該正負コネクタ(7),(7a)が可撓性を有した通電部材(9),(9a)を介して設けられてなり、しかも正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)が正負コネクタ(7),(7a)を直接有した場合には、合わせガラスの端縁(1a)の長手方向側に向かって正負コネクタ(7),(7a)の接続口(7b),(7c)を同方向に位置する様に具備するか又は正負コネクタ(7),(7a)が可撓性を有した通電部材(9),(9a)を介して設けられた場合には、合わせガラスの端縁(1a)の長手方向側に向かって通電部材(9),(9a)の夫々を同方向に案内する案内部(9b),(9c)が設けられてなることから、雨や日光等から夫々の正負出力線(4c),(4d)及び該正負出力線(4c),(4d)が突出した合わせガラスの上部の一端縁(1a)を屋根状体や下方を開口した断面略凹状の被い手段(手すり等を兼ねていてもよい。)等の合わせガラス周辺部材で保護した場合に、かかる合わせガラス周辺部材の連設方向に沿って該合わせガラス周辺部材に配設された送電ラインに対して、突出する正負出力線(4c),(4d)を直線状に簡易、且つスピーディーに効率よく接続することが可能となり、しいては接続作業性を向上させることが出来るという効果を奏する。
又、本発明の合わせガラスによれば、板状体(2)間には、複数のフィルム基盤太陽電池セル(4)が中間膜(3)を介して挟み込まれてなり、しかも合わせガラスの端縁(1a)の密着弾性封止手段から突出する夫々のフィルム基盤太陽電池セル(4)の正負出力線(4c),(4d)が、同極どうしを接近させた状態で、且つ正負間に所定の距離を有すべく合わせガラスの端縁(1a)の長手方向に沿って配置された構成にしてなることから、例え合わせガラスの両面に受光面を有するフィルム基盤太陽電池セル(4)が複数設けられた場合でも夫々の正負出力線(4c),(4d)を同一の端縁(1a)に同極どうしを接近させた状態で突出させることで、送電ライン(8)との接続作業を直線状で、しかも一方向に順次行うことが可能となり、しいては接続作業性を容易、且つ向上させることが可能となるが、要は雨や日光等から夫々の正負出力線(4c),(4d)及び該正負出力線(4c),(4d)が突出した合わせガラスの上部の一端縁(1a)を屋根状体や下方を開口した断面略凹状の被い手段(手すり等を兼ねていてもよい。)等の合わせガラス周辺部材で保護した場合に、かかる合わせガラス周辺部材の連設方向に沿って該合わせガラス周辺部材に配設された送電ラインに対して、同極どうしが接近した状態で突出する夫々の正負出力線(4c),(4d)を直線状に簡易、且つスピーディーに効率よく接続することが可能となり、しいては接続作業性を向上させることが出来るという効果を奏する。
更に、本発明の合わせガラスによれば、正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)が、合わせガラスの端縁(1a)の長手方向に沿って配置された複数の正負出力線(4c),(4d)を同極どうしで複数取り付け可能な接続部(10),(10a)を有してなることから、夫々の正負出力線(4c),(4d)の接続作業をより一対のジャンクションボックス(6),(6a)のみで簡易且つ確実に行うことが出来るだけでなく、必要最少限数(正負一対)のジャンクションボックス(6),(6a)で複数のフィルム基盤太陽電池セル(4)(合わせガラスの両面に対して2枚のフィルム基盤太陽電池セル(4)を用いるのみならず、2枚以上のフィルム基盤太陽電池セル(4)からの複数の正負出力線(4c),(4d)に対応する場合でも正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)のみで完結するというコスト低減のみならず接続作業性を最大限に引き上げることが出来るという効果を奏する。
更に、本発明の合わせガラスによれば、密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されるフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)及び該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)の少なくとも一部位が湾曲状又は円弧状に形成されてなることから、合わせガラスの受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用すべく該合わせガラスのみを直接施工するか若しくは合わせガラスを枠体等に採持した状態で施工する場合等において、例えば、合わせガラスの少なくとも一部位(例えば、鉛直状態等における合わせガラスの下方側の一部位や該下方側の一部位と上方側の一部位、即ち鉛直方向に位置する上下端側等)等に湾曲状又は円弧状の部位を形成することで、特に強い雨風の吹きつけ時(結露時も)等において密着弾性封止手段に付着した多量の水滴を、例えば、合わせガラスの下方側に別途設けた排水路等に向かう様に湾曲状又は円弧状の曲部を介して強制的に案内することが可能となり、しいては密着弾性封止手段に付着する水分や水滴の残留時間をなくすことで密着弾性封止手段の劣化を防止して製品寿命を格段に延ばすことができるという格別な効果を奏する。
更に、本発明の合わせガラスによれば、密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されるフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)及び該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)の全周が円形状に形成されてなることから、合わせガラスの受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用すべく該合わせガラスのみを直接施工するか若しくは合わせガラスを枠体等に採持した状態で施工する場合等において、特に強い雨風の吹きつけ時(結露時も)等において密着弾性封止手段に付着した多量の水滴を、例えば、合わせガラスの下方側に別途設けた排水路等に向かう様に合わせガラスの全周の曲部を介して強制的に案内することが可能となり、しいては密着弾性封止手段に付着する水分や水滴の残留時間をなくすことで密着弾性封止手段の劣化を防止して製品寿命を格段に延ばすことができるという格別な効果を奏する。
本発明の一実施形態における合わせガラスを示し、同図(イ)は一部省略正面図、同図(ロ)は同図(イ)のA−A線断面図。 本発明の合わせガラスにおける他の実施形態を示し、同図(イ)、(ロ)は概略説明図。 本発明の合わせガラスにおける他の実施形態を示し、同図(イ)は一部省略正面図、同図(ロ)は同図(イ)のE−E線断面図、同図(ハ)は同図(イ)の一部省略説明図。 本発明の他の実施形態における合わせガラスを示し、同図(イ)、(ロ)は一部省略部分拡大図。
以下、本発明の合わせガラスの一実施形態を図面に従って説明する。
図1において、1は合わせガラスを示し、該合わせガラス1は、夫々が透光性を有し、且つ珪酸を主成分とする一般的なガラス又は珪酸以外を主成分とする、例えばアクリル樹脂類、ポリカーボネート類のみならず透明樹脂とシラノール化合物による合成からなるハイブリッドガラス等の有機ガラス等から略矩形状に、且つ所定の大きさに形成された2枚の板状体2をポリビニルブチラール熱可塑性樹脂(PVB)やエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)等の合成樹脂製等の中間膜3で接着して一体化したものであり、該板状体2間には、前記中間膜3を介してアモルファスシリコンを用いた略矩形状のフィルム基盤太陽電池セル4が一方の板状体2側に酸化インジウムスズ等の透明電極4aを対峙すべく挟み込まれたものである。
更に、前記フィルム基盤太陽電池セル4の四辺の端縁4bと該フィルム基盤太陽電池セル4を挟み込む板状体2の四辺の端縁2aとには、前記中間膜3とは異なる密着弾性封止手段、例えば、オキシム(硬化反応中酢酸臭のガスが発生するもので、具体的には、信越化学工業株式会社のシーラント45)又は/及びアルコールタイプ(硬化中であっても臭いの発生がなく、又塩化ビニルやアクリル、ポリカーボネートと反応せず、ひび割れや変色発生等を抑えるもので、具体的には、信越化学工業株式会社のシーラント72)の弾性接着材5により四辺の全てが一体的に密着弾性封止されると共に、フィルム基盤太陽電池セル4の両端に位置する正負出力部位としての出力幅寸法(矢印B)近傍には、ハンダ鍍金処理が施され、且つ前記正負出力部位に導電性シール等の接続手段を介して出力幅寸法近傍に接続された面状(詳しくは帯状)の正負出力線4c,4dが板状体2間で同方向に、しかもフィルム基盤太陽電池セル4の出力幅寸法(矢印B)近傍の間隔を有して密着弾性封止された合わせガラス1の一端縁1aの弾性接着材5から突出する構成にしてなるものである。
よって、上記構成からなる合わせガラス1によれば、フィルム基盤太陽電池セル4の端縁4bと該フィルム基盤太陽電池セル4を挟み込む板状体2の端縁2aが共に前記中間膜3とは異なる弾性接着材5(密着弾性封止手段)により一体的に密着弾性封止されてなることから、例え合わせガラスの受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用すべく該合わせガラスのみを直接施工するか若しくは合わせガラスを枠体等に採持した状態で施工する際、雨風の吹きつけや屋内の結露のみならず夏冬等の温度変化をダイレクトに受けて、合わせガラスに振動や歪み等が生じた場合であっても弾性接着材5(密着弾性封止手段)を介して振動や歪みを吸収することでフィルム基盤太陽電池セル4の端縁4bと板状体2の端縁2aに隙間が生じることを確実に防止出来、よって、従来の様に振動や歪み等から生じる隙間から毛細管現象を介して雨風や結露等の水分がフィルム基盤太陽電池セル4の端縁4bや中間膜3に浸入するのを確実に阻止することが出来るという利点がある。
更に、製造コスト、運搬のみならず施工性をも考慮して、例えば板状体2の厚みを薄くして全体の重量を低下させた場合であっても、フィルム基盤太陽電池セル4の正負出力線4c,4dが板状体2間で同方向に、しかもフィルム基盤太陽電池セル4の出力幅寸法近傍の間隔を有して前記弾性接着材5(密着弾性封止手段)から突出することから、一般的な太陽電池モジュール、例えば、特願2009−295744や特願2013−219281の様に、受光面の中央に正負の出力リード線を屈曲させて集約する構造と比べ、製造時の位置決め及び屈曲作業等の手間が大幅に省けるのみならず、合わせガラスに振動や歪み等が生じた場合であっもフィルム基盤太陽電池セル4の出力幅寸法近傍、即ち合わせガラスの両端近傍に位置する一対の正負出力線4c,4dを介して合わせガラスに生じる振動や歪み等を全面に分散して和らげる機能をも有することとなり、しいては密着弾性封止手段による作用を助長するという利点を有する。
更に、上記構成からなる合わせガラス1によれば、密着弾性封止手段がオキシム又は/及びアルコールタイプの弾性接着材5である場合に、耐久性及び耐候性に優れるだけでなく、硬化前の施工性や硬化後であってもゴム弾性を保持することが可能となり、よって合わせガラスに振動や歪み等が生じた場合でも、フィルム基盤太陽電池セル4の端縁4bと板状体2の端縁2aの振動や歪みを吸収しつつ夫々の端縁2a,4bからの水分の浸入を確実に封止できるという利点をする。
尚、一実施形態において、密着弾性封止手段には弾性接着材5、即ち具体的には、信越化学工業株式会社のシーラント45やシーラント72を用いたが、何れか一方若しくは双方を用いてもよく、又その際にプライマーを用いるのが好ましいのは言うまでもないが、要はオキシム又は/及びアルコールタイプを用いるのであれば具体的な製造元、種類等も一切限定されるものではないが、必ずしも密着弾性封止手段が弾性接着材5である必要もなく、要は合わせガラスに振動や歪み等が生じた場合であっても密着弾性封止手段を介して振動や歪みを吸収することでフィルム基盤太陽電池セル4の端縁4bと板状体2の端縁2aに隙間が生じることを確実に防止して水の浸入を確実に防止するものであれば密着弾性を有した所定形状の樹脂部材を(図示せず)をフィルム基盤太陽電池セル4の端縁4bと板状体2の端縁2aを同時に被うべく該板状体2の端縁2a部位に外嵌着して密着封止してもよく、密着弾性封止手段の具体的な成分、構成材料、種類等も一切限定されるものではないが、双方を密着封止しつつ弾性を有するものとしては弾性接着材5が好ましい。
更に、一実施形態において、正負出力線4c,4dが、面状体で形成されてなる場合には、前記同様に一般的な太陽電池モジュール、例えば、特願2009−295744や特願2013−219281の様に、受光面の中央に正負の出力リード線を屈曲させて集約する構造と比べ、製造時の位置決め及び屈曲作業等の手間が大幅に省けるのみならず、材料コストをも低減することが出来、更には合わせガラスの厚みも出力リード線を用いるものと比べ更に薄くすることが可能になるという利点がある。
更に、正負出力線4c,4dが、合わせガラスの端縁1aより同方向に突出してなることから、かかる合わせガラスを受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用する、例えば各種建築物の窓類、道路や建築物等の壁材のみならず屋内外の階段、手すり等に用いた場合に正負出力線4c,4dを、例えば合わせガラスの上部の一端縁1aに集約させることが出来、よって送電ラインとの接続作業性を容易にすることが出来るのみならず、雨や日光等から正負出力線4c,4d及び該正負出力線4c,4dが突出した合わせガラスの上部の一端縁1aを屋根状体や下方を開口した断面略凹状の被い手段(手すり等を兼ねていてもよい。)で簡単に保護することも出来るという利点がある。
尚、上記構成にしてなる合わせガラスを、図2に示すように用いてもよい。
即ち、正負出力線4c,4dが夫々突出した合わせガラスの端縁1aに、夫々の正負出力線4c,4dに対応すると共に、該正負出力線4c,4dを固着可能な正負一対のジャンクションボックス6,6aを正負出力線4c,4dの離間距離で前記弾性接着材5(密着弾性封止手段)を介して取り付けた場合には、例えば、合わせガラスの受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用すべく該合わせガラスを各種建築物の壁面、工事現場等の仮設壁のみならず高速道路等各種自動車専用道路に連設される防音壁や屋内外等に所定の距離で連設される手すり等の合わせガラス周辺部材(図示せず)の長手方向、即ち合わせガラス周辺部材の連設方向に沿って配設される送電ライン8との接続作業を直線状で集中して行うことが可能となり、しいては接続作業性を容易、且つスピーディーに効率良く行うことが可能となるばかりか、密着弾性封止手段を介してジャンクションボックス6,6aを合わせガラス1に固着することで、合わせガラスに振動や歪み等が発生した場合でもジャンクションボックス6,6aに振動等が直接伝わるのを防止してジャンクションボックス6,6aが破損したり、内部の正負出力線4c,4dの接続箇所に緩みや外れ等の接続不良等が生じるのを確実に防止することが出来るという利点がある。
更に、同図(イ)に示す様に、正負出力線4c,4dの離間距離で弾性接着材5(密着弾性封止手段)を介して合わせガラスの端縁1aに固着された正負一対のジャンクションボックス6,6aに、合わせガラスの受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用すべく該合わせガラスを各種建築物の壁面、工事現場等の仮設壁のみならず高速道路等各種自動車専用道路に連設される防音壁や屋内外等に所定の距離で連設される手すり等の合わせガラス周辺部材(図示せず)の長手方向、即ち合わせガラス周辺部材の連設方向に沿って配設された送電ライン8の正負コネクタ8a,8bに接続可能な正負コネクタ7,7aが直接設けられた場合において、合わせガラスの端縁1aの長手方向側に向かって正負コネクタ7,7aの接続口7b,7cを夫々同方向(矢印C)に位置する様に具備することで、送電ライン8との接続作業を直線状で、しかも一方向に順次行うことが可能となり、しいては接続作業性を容易、且つスピーディーに効率良く行うことが可能になるという利点を奏するが、要は雨や日光等から正負出力線4c,4d及び該正負出力線4c,4dが突出した合わせガラスの上部の一端縁1aを保護すべく所定の距離で連設される屋根状体や下方を開口した断面視逆凹状の被い手段(手すり等を兼ねていてもよい。)内に配設される送電ライン8との接続、即ち、所定の距離で直線状に配設される送電ライン8との接続作業性に特に優れるという利点がある。
更に、同図(ロ)に示す様に、送電ライン8の正負コネクタ8a,8bに接続可能な正負コネクタ7,7aが可撓性を有した通電部材9,9aを介して正負一対のジャンクションボックス6,6aに設けられた場合には、合わせガラスの端縁1aの長手方向側に向かって先端に正負コネクタ7,7aを有する通電部材9,9aの夫々を同方向(矢印D)に案内する案内部9b,9cを設けることで、前記同様送電ライン8との接続作業を直線状で、しかも一方向に順次行うことが可能となり、しいては接続作業性を容易、且つスピーディーに効率良く行うことが可能になるが、この場合でも要は、雨や日光等から正負出力線4c,4d及び該正負出力線4c,4dが突出した合わせガラスの上部の一端縁1aを保護すべく所定の距離で連設される屋根状体や下方を開口した断面視逆凹状の被い手段(手すり等を兼ねていてもよい。)内に配設される送電ライン8との接続、即ち、所定の距離で直線状に配設される送電ライン8との接続作業性に特に優れるという利点がある。
又、図3に示す様に、2枚の板状体2が夫々透光性を有してなる場合において、2枚のフィルム基盤太陽電池セル4を中間膜3を介して挟み込み、且つ合わせガラスの端縁1aの弾性接着材5(密着弾性封止手段)から突出する夫々のフィルム基盤太陽電池セル4の正負出力線4c,4dを、同極どうしを接近させた状態で、且つ正負間に所定の距離を有すべく合わせガラスの端縁1aの長手方向に沿って配置することで、例え合わせガラス2の両面に受光面を有するフィルム基盤太陽電池セル4を複数設けた際であっても送電ライン(図示せず)との正負接続作業を直線状で、しかも一方向に同局どうしで順次行うことが可能となり、しいては接続作業性を容易、且つ向上させることが可能となるばかりか、雨や日光等から夫々の正負出力線4c,4d及び該正負出力線4c,4dが突出した合わせガラスの上部の一端縁1aを屋根状や下方を開口した断面視逆凹状の被い手段(手すり等を兼ねていてもよい。)で保護した場合でも同極どうしが接近した状態で突出する夫々の正負出力線4c,4dにより接続作業性を直線状で容易、且つスピーディーに効率良く行うことが可能になるという利点がある。
更に、同図において、正負一対のジャンクションボックス6,6aに、合わせガラスの端縁1aの長手方向に沿って配置された複数の正負出力線4c,4dを同極どうしで複数取り付け可能な接続部10,10aが設けられた場合には、夫々のフィルム基盤太陽電池セル4の正負出力線4c,4dのハンダ付け、螺着等を介しての接続作業をより一対のジャンクションボックス6,6aのみで簡易且つ確実に行うことが出来るだけでなく、必要最少限数(正負一対)のジャンクションボックス6,6aで複数のフィルム基盤太陽電池セル4(合わせガラスの両面に対して2枚のフィルム基盤太陽電池セル4を用いるのみならず、2枚以上のフィルム基盤太陽電池セル4からの複数の正負出力線4c,4dに対応する場合でも正負一対のジャンクションボックス6,6aのみで完結するというコスト低減のみならず接続作業性を最大限に引き上げることが出来るという利点がある。
尚、同図において、接続部10,10aは、中間層3を介して対峙すべく位置決めされた夫々のフィルム基盤太陽電池セル4の正負出力線4c,4dを前記中間層3の厚み分確保した状態でジャンクションボックス6,6a内の接続部位の両面側にハンダ付け、螺着等を介して接続されてなるが、例えば、図示はしないが、接続部位の片面側(一方面側)に集中して夫々のフィルム基盤太陽電池セル4の正負出力線4c,4dをハンダ付け、螺着等を介して接続してもよく、この場合には、夫々の正負出力線4c,4dとジャンクションボックス6,6a内の接続部位との接続作業をジャンクションボックス6,6aの片面側から集中して行うことが可能となり、しいては直線状で行う接続作業性を更に向上させて接続作業のスピードアップを図ることが出来るという利点を奏するが、上記の如く正負一対のジャンクションボックス6,6aに複数の正負出力線4c,4dを同極どうしで複数取り付け可能な接続部10,10aが設けられた場合において、接続はハンダ付け、螺着、圧着等何れの場合であってもよく、具体的な接続手段も一切限定されないのは言うまでもなく、要は、複数の正負出力線4c,4dを同極どうしで複数取り付け可能な接続部10,10aがジャンクションボックス6,6aに設けられていれば具体的な接続箇所、接続形状、接続手段も一切限定されない。
更に、本発明における合わせガラスは、上記一実施形態に限らず、例えば、図4(イ)に示す様に、密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されるフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)及び該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)の少なくとも一部位が湾曲状に形成されていてもよく、この場合には、合わせガラスの受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用すべく該合わせガラスのみを直接施工するか若しくは合わせガラスを枠体等に採持した状態で施工する場合等において、例えば、合わせガラスの少なくとも一部位(例えば、鉛直状態等における合わせガラスの下方側の一部位や該下方側の一部位と上方側の一部位、即ち鉛直方向に位置する上下端側等)等に湾曲状の部位を形成することで、特に強い雨風の吹きつけ時(結露時も)等において密着弾性封止手段に付着した多量の水滴を、例えば、合わせガラスの下方側に別途設けた排水路(図示せず)等に向かう様に湾曲状の曲部を介して強制的に案内することが可能となり、しいては密着弾性封止手段に付着する水分や水滴の残留時間をなくすことで密着弾性封止手段の劣化を防止して製品寿命を格段に延ばすことができるという優れた利点がある。
更に、同図(ロ)に示す様に、密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されるフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)及び該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)の少なくとも一部位を円弧状に形成してもよく、よって、合わせガラスの受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用すべく該合わせガラスのみを直接施工するか若しくは合わせガラスを枠体等に採持した状態で施工する等した場合において、例えば、合わせガラスの少なくとも一部位(例えば、鉛直状態等における合わせガラスの下方側の一部位や該下方側の一部位と上方側の一部位、即ち鉛直方向に位置する上下端側等)等に円弧状の部位を形成することで、特に強い雨風の吹きつけ時(結露時も)等において密着弾性封止手段に付着した多量の水滴を、例えば、合わせガラスの下方側に別途設けた排水路(図示せず)等に向かう様に円弧状の曲部を介して強制的に案内することが可能となり、しいては密着弾性封止手段に付着する水分や水滴の残留時間をなくすことで密着弾性封止手段の劣化を防止して製品寿命を格段に延ばすことができるという優れた利点がある。
更に、他の実施形態の如く、合わせガラスの少なくとも一部位に湾曲状や円弧状の曲部を形成するのみならず、例えば、密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されるフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)及び該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)の全周を円形状に形成(図示せず)してもよく、よって、合わせガラスの受光面を鉛直状態若しくは鉛直状態に近い角度で使用すべく該合わせガラスのみを直接施工するか若しくは合わせガラスを枠体等に採持した状態で施工する場合等において、特に強い雨風の吹きつけ時(結露時も)等において密着弾性封止手段に付着した多量の水滴を、例えば、合わせガラスの下方側に別途設けた排水路(図示せず)等に向かう様に円形状に形成された合わせガラスの全周の曲部を介して強制的に案内することが可能となり、しいては密着弾性封止手段に付着する水分や水滴の残留時間をなくすことで密着弾性封止手段の劣化を防止して製品寿命を格段に延ばすことができるという優れた利点があるが、該円形状も真円状、楕円状の何れであってもよいのは言うまでもなく、更に上記湾曲状又は円弧状を組み合わせた構造であってもよい。
而して、本発明における合わせガラスを構成する板状体、フィルム基盤太陽電池セル、中間膜、密着弾性封止手段、正負出力線、ジャンクションボックス及び各種コネクタ等の具体的な形状、数量、材質等も本発明の意図する範囲内で任意に設計変更可能であるばかりか、合わせガラスに対衝撃性手段、対貫通性手段、破損時の飛散防止手段のみならず赤外線や紫外線の調整手段等の各種付加価値が具備されていてもよいのは言うまでもなく各種の付加価値も含めた合わせガラスの具体的な構造も一切限定されないのは言うまでもない。
本発明における合わせガラスは、自動車、電車等の各種車両等や各種建築物の窓類、道路や建築物等の壁材のみならず屋内外の階段、手すり等あらゆる用途に使用可能であるが、雨水、結露等が生じたり、強い風圧や振動等を受ける屋内外に好適に使用することが出来る。
1 合わせガラス
2 板状体
3 中間膜
4 フィルム基盤太陽電池セル
5 弾性接着材(密着弾性封止手段)
6,6a ジャンクションボックス

Claims (10)

  1. 珪酸又は珪酸以外を主成分とする少なくとも2枚以上の板状体(2)を合成樹脂製等の中間膜(3)で接着して一体化させ、且つ外側に位置する少なくとも1枚の板状体(2)の一部又は全部が透光性を有する合わせガラスであって、該板状体(2)間には、中間膜(3)を介してフィルム基盤太陽電池セル(4)が前記透光性を有した板状体(2)側に酸化インジウムスズ等の透明電極(4a)を対峙すべく挟み込まれてなり、しかもフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)と該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)が共に前記中間膜(3)とは異なる密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されると共に、フィルム基盤太陽電池セル(4)の正負出力線(4c),(4d)が板状体(2)間で同方向に、しかもフィルム基盤太陽電池セル(4)の出力幅寸法近傍の間隔を有して前記密着弾性封止手段から突出する構成にしてなることを特徴とする合わせガラス。
  2. 前記密着弾性封止手段がオキシム又は/及びアルコールタイプの弾性接着材(5)であることを特徴とする請求項1記載の合わせガラス。
  3. 前記正負出力線(4c),(4d)が、面状体で形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の合わせガラス。
  4. 前記正負出力線(4c),(4d)が、合わせガラスの端縁(1a)より同方向に突出してなることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の合わせガラス。
  5. 前記正負出力線(4c),(4d)が夫々突出した合わせガラスの端縁(1a)には、夫々の正負出力線(4c),(4d)に対応すると共に、該正負出力線(4c),(4d)を固着可能な正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)が所定の距離離間しつつ前記密着弾性封止手段を介して取り付けられてなることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の合わせガラス。
  6. 前記所定の距離離間した正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)には、送電ライン(8)の正負コネクタ(8a),(8b)に接続可能な正負コネクタ(7),(7a)が直接設けられるか又は該正負コネクタ(7),(7a)が可撓性を有した通電部材(9),(9a)を介して設けられてなり、しかも正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)が正負コネクタ(7),(7a)を直接有した場合には、合わせガラスの端縁(1a)の長手方向側に向かって正負コネクタ(7),(7a)の接続口(7b),(7c)を同方向に位置する様に具備するか又は正負コネクタ(7),(7a)が可撓性を有した通電部材(9),(9a)を介して設けられた場合には、合わせガラスの端縁(1a)の長手方向側に向かって通電部材(9),(9a)の夫々を同方向に案内する案内部(9b),(9c)が設けられてなることを特徴とする請求項5記載の合わせガラス。
  7. 前記板状体(2)間には、複数のフィルム基盤太陽電池セル(4)が中間膜(3)を介して挟み込まれてなり、しかも合わせガラスの端縁(1a)の密着弾性封止手段から突出する夫々のフィルム基盤太陽電池セル(4)の正負出力線(4c),(4d)が、同極どうしを接近させた状態で、且つ正負間に所定の距離を有すべく合わせガラスの端縁(1a)の長手方向に沿って配置された構成にしてなることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の合わせガラス。
  8. 前記正負一対のジャンクションボックス(6),(6a)が、合わせガラスの端縁(1a)の長手方向に沿って配置された複数の正負出力線(4c),(4d)を同極どうしで複数取り付け可能な接続部(10),(10a)を有してなることを特徴とする請求項7記載の合わせガラス。
  9. 前記密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されるフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)及び該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)の少なくとも一部位が湾曲状又は円弧状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の合わせガラス。
  10. 前記密着弾性封止手段により一体的に密着弾性封止されるフィルム基盤太陽電池セル(4)の端縁(4b)及び該フィルム基盤太陽電池セル(4)を挟み込む板状体(2)の端縁(2a)の全周が円形状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の合わせガラス。
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