JP2016025026A - リチウムイオン二次電池の製造方法 - Google Patents

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宗孝 早川
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Abstract

【課題】リチウムイオン伝導性に優れた固体電解質層を有するリチウムイオン二次電池を、有利に製造することが出来る方法を提供すること。
【解決手段】蒸着重合法に従って得られる蒸着重合膜よりなる固体電解質層を介して、正極層と、負極層とが積層されてなる積層体を有するリチウムイオン二次電池において、その固体電解質層を、リチウム塩を含む液状組成物を用いて、かかる液状組成物を、重合が未完了状態にある蒸着重合膜の中間体の表面に塗工し、かかる中間体に液状組成物を含浸せしめつつ中間体の重合反応を進行させることにより、形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池の製造方法に係り、特に、正極層と負極層とが固体電解質層を介して積層された積層体(発電素子)を有するリチウムイオン二次電池を、有利に製造することが出来る方法に関するものである。
一般に、ノート型パソコンや携帯電話等のポータブル電子機器には、高エネルギー密度を有するリチウムイオン二次電池が、電源として多用されている。このリチウムイオン二次電池は、電解質として、液体電解質を用いたものと、固体電解質を用いたもの(全固体型リチウムイオン二次電池)に大別される。また、近年では、電解質として、液体と固体の性質を併せ持つ擬似固体物質を用いたリチウムイオン二次電池についても、その開発が進められている。
従来より広く知られているリチウムイオン二次電池のうち、全固体型リチウムイオン二次電池は、液体電解質を用いたリチウムイオン二次電池とは異なり、液漏れや発火等が生ずる恐れがなく、高い安全性が確保され得るという利点がある。そのため、近年においては、全固体型リチウムイオン二次電池の更なる需要の増加を見込んでの開発が進められているのであり、全固体型リチウムイオン二次電池の製造方法や、製造に際して有利に適用される技術(手法)等が、種々、提案されている。
例えば、特許第3852169号公報(特許文献1)においては、所定の化合物を、沸点60℃〜300℃の有機溶媒に溶解させ、これを離型性の基材上に塗布した後、溶媒を除去し、高分子薄膜を形成することを特徴とする高分子固体電解質薄膜の製造方法が提案されている。しかしながら、そこに開示の製造方法は、得られる高分子固体電解質薄膜が、適度な可撓性乃至は柔軟性を発揮し得るという利点を有するものの、塗膜層にて構成されているが故に、その厚さが数十μmとなってしまう。このため、特許文献1に記載の製法に従ってリチウムイオン二次電池の固体電解質層を作製することについては、電池の小型化や出力密度の向上の観点より、自ずと限界がある。
また、特開2010−251075号公報(特許文献2)には、所定の基板上に、無機の正極層をスパッタリングにて積層形成した後、この正極層上に、無機の固体電解質層をスパッタリングにより積層形成し、その後、かかる固体電解質層上に、無機の負極層を真空蒸着によって形成することにより、リチウムイオン二次電池を製造する方法が開示されている。そこに開示の製造方法は、正極層、負極層及び固体電解質層を、何れも十分に薄いナノメートルオーダーの厚さで形成することが可能であり、それによって、リチウムイオン二次電池の小型化と共に、出力密度の向上を図ることが可能である。
しかしながら、特許文献2に開示の如きリチウムイオン二次電池の製造方法では、正極層と負極層と固体電解質層が全て無機物質で構成されるが故に、それらの層の可撓性乃至は柔軟性が乏しく、しかも、スパッタリング膜層からなる正極層や固体電解質層が積層形成されるべき基板(集電体等)として、硬い材質のものが選択されるため、リチウムイオン二次電池全体が曲げ強度の低いものとなってしまうという問題がある。また、正極層と固体電解質層を構成するスパッタリング膜層は、成膜レート(単位時間当たりの成膜量)が著しく低いものであるため、1個のリチウムイオン二次電池の製造に要するサイクルタイムが必然的に長くなってしまうといった問題も存している。
このように、従来の、全固体型リチウムイオン二次電池の製造方法や、製造に際して有利に適用される技術(手法)等にあっては、優れた特徴を有する一方で、改善すべき幾つかの問題点を内在するものである。かかる状況の下、本発明者等のうちの一人は、特開2013−218938号公報(特許文献3)において、1)第一の蒸着重合膜層を形成しながら、該第一の蒸着重合膜層に正極活物質を混入することにより、正極層を形成する一方、2)第二の蒸着重合膜層を形成しながら、該第二の蒸着重合膜層に負極活物質を混入することにより、負極層を形成し、3)更に、第三の蒸着重合膜層を形成しながら、該第三の蒸着重合膜層32にリチウムイオン伝導性付与物質を混入することにより、固体電解質層を形成して、正極層と負極層とが固体電解質層を介して積層された積層体を有するリチウムイオン二次電池の製造方法を、提案している。そこに開示の製造方法によれば、安定した電池性能と高い形状自由度が確保された、出力密度の向上と小型化が可能なリチウムイオン二次電池を、低いコストで効率的に製造することが可能である。
特許第3852169号公報 特開2010−251075号公報 特開2013−218938号公報
上述した状況の下、特許文献3に開示のリチウムイオン二次電池の製造方法について、本発明者等が鋭意、研究を進めたところ、そこに開示の製造方法に従って得られる、リチウムイオン二次電池の固体電解質層は、製造の際の条件等によっては高いリチウムイオン伝導性を発現しない恐れがあり、この点において、同特許文献に開示の製造方法には未だ改良の余地が残されていることが判明したのである。
すなわち、本発明において、その解決すべき課題とするところは、リチウムイオン伝導性に優れた固体電解質層を有するリチウムイオン二次電池を、有利に製造することが出来る方法を提供することにある。
そして、上記課題の解決のために、本発明は、蒸着重合法に従って得られる蒸着重合膜よりなる固体電解質層を介して、正極層と、負極層とが積層されてなる積層体を有するリチウムイオン二次電池の製造方法にして、リチウム塩を含む液状組成物を、重合が未完了状態にある蒸着重合膜の中間体の表面に塗工し、該中間体に前記液状組成物を含浸せしめつつ該中間体の重合反応を進行させることにより、前記固体電解質層を形成する工程を、有することを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法を、その要旨とするものである。
なお、そのような本発明に従うリチウムイオン二次電池の製造方法においては、好ましくは、前記液状組成物が、液状のイオン伝導性ポリマー又はイオン液体を含むものである。
このように、本発明に従う製造方法においては、正極層と負極層との間に介在する固体電解質層を、重合が未完了状態にある蒸着重合膜中間体の表面に対して、リチウム塩を含む液状組成物を塗工し、かかる中間体に液状組成物を含浸せしめつつ中間体の重合反応を進行させることによって、形成するものである。そのようにして得られる固体電解質層にあっては、その内部に、リチウム塩及び/又はリチウム塩に由来するリチウムイオンが効果的に存在せしめられているところから、優れたリチウムイオン伝導性を発揮することとなるのである。
本発明手法に従って製造されたリチウムイオン二次電池の一例を示す部分断面拡大説明図である。 本発明手法の実施が可能な、リチウムイオン二次電池の製造装置の一例を示す概略説明図である。 本発明手法に準じて作製された固体電解質について、そのイオン伝導度を測定するための試料の構成を示す概略説明図である。
ところで、本発明に従うリチウムイオン二次電池の製造方法においては、固体電解質層を形成するに際して、リチウム塩を含む液状組成物が使用される。ここで、かかる液状組成物に配合されるリチウム塩としては、従来より、リチウムイオン二次電池の電解質として使用されているものであれば、如何なるものであっても使用可能であり、そのようなリチウム塩の中から、蒸着重合膜を構成する樹脂材料や目的とするリチウムイオン二次電池の特性等に応じたものが適宜に選択されて、使用される。具体的には、LiN(SO2CF32 、LiN(SO2252、LiBF4 、LiClO4 、LiPF6 等を、例示することが出来る。
本発明においては、上記したリチウム塩を含む液状組成物(例えば、リチウム塩を所定の有機溶媒に溶解せしめてなる電解液)であれば、使用することが可能であるが、好ましくは、リチウム塩と共に、液状のイオン伝導性ポリマー又はイオン液体が配合されてなる液状組成物が使用される。液状のイオン伝導性ポリマー又はイオン液体が配合されてなる液状組成物を用いて、本発明の製造方法に従って固体電解質層を形成することにより、得られる固体電解質層において、より優れたリチウムイオン伝導性を発揮することとなる。
本発明において使用される液状のイオン伝導性ポリマーとは、常温・常圧下において液状を呈するイオン伝導性ポリマーである。本発明においては、従来より公知の液状のイオン伝導性ポリマーであって、本発明の目的を阻害しないものであれば、如何なるものであっても使用することが出来る。例えば、分子量が200〜2000程度である低分子量ポリエチレンオキシドや、末端がメトキシ変性された低分子量ポリエチレンオキシド等を、本発明において使用することが出来る。尤も、本発明においては、固体状のイオン伝導性ポリマーであっても、本発明の効果を有利に奏し得るものであれば、有機溶媒に溶解した溶液状態において、使用することが可能である。
また、イオン液体(ionic liquid)とは、一般に定義されているように、100℃(又は150℃)以下の融点を有する塩を意味する。本発明において使用可能なイオン液体としては、例えば、以下の構造式(a)〜(e)で表わされるものを挙げることが出来る。
Figure 2016025026
Figure 2016025026
Figure 2016025026
Figure 2016025026
Figure 2016025026
但し、上記した構造式(a)〜(e)において、[X- ]は、Cl- 、Br- 、BF4 -、PF6 -、[(CF3SO22N]-、[CF3CO2- 又は[CF3SO3- であり、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、アルキル基である。
なお、本発明の実施に際して、上述したリチウム塩と、液状のイオン伝導性ポリマー又はイオン液体とを配合して液状組成物を調製する場合、それら各成分の配合割合は、後述する蒸着重合膜を構成する樹脂材料等に応じて、適宜に決定される。また、液状組成物の調製に際しては、必要に応じて、例えばアセトニトリル等の有機溶媒を配合することも可能である。
そして、本発明に係るリチウムイオン二次電池の製造方法においては、上述の如くして調製された液状組成物を、重合が未完了状態にある蒸着重合膜の中間体の表面に塗工し、かかる中間体に液状組成物を含浸せしめつつ中間体の重合反応を進行させて、重合反応を完了させることにより固体電解質層を形成せしめるところに、大きな技術的特徴が存するのである。なお、本願明細書及び特許請求の範囲において、蒸着重合膜の中間体とは、蒸着重合膜を形成する原料モノマー間における重合がある程度、進行し、全体として膜状を呈しているものの、その内部においては重合反応が未完了の状態にある(重合反応が進行中である)蒸着重合膜を意味する。
すなわち、上記した液状組成物は、非解離状態にあるリチウム塩(イオン化していないリチウム塩)及び/又は解離状態にあるリチウム塩(イオン化しているリチウム塩)を含むものであるところ、そのような液状組成物を、重合が未完了状態にある蒸着重合膜の中間体の表面に塗工し、中間体に含浸せしめると、液状組成物に含まれる非解離状態及び/又は解離状態にあるリチウム塩は、中間体内に有利に導入される。このため、重合反応が終了して最終的に得られる蒸着重合膜においても、非解離状態及び/又は解離状態にあるリチウム塩を効果的に含有することとなるのであり、以て、かかる蒸着重合膜よりなる固体電解質層は、リチウムイオン伝導性に優れたものとなるのである。
また、液状組成物に含まれる液状のイオン伝導性ポリマーやイオン液体にあっては、液状組成物の含浸によって蒸着重合膜の中間体内へ導入されると、イオン伝導性ポリマー等や蒸着重合膜(中間体)を構成する樹脂の種類によって、例えば、蒸着重合膜の中間体を構成する樹脂と反応したり、或いは、反応せずに、物理的に中間体内に止まることとなる。このように、液状のイオン伝導性ポリマーやイオン液体にあっても、最終的に得られる蒸着重合膜内に、蒸着重合膜を構成する樹脂と化学的及び/又は物理的に結合した状態で、止まることとなるところから、蒸着重合膜におけるリチウムイオン伝導性の向上に寄与することとなる。
なお、本発明に従うリチウムイオン二次電池の製造方法において、最終的に固体電解質層となる蒸着重合膜を構成する樹脂としては、蒸着重合法による膜の作製が可能であり、また、上述した液状組成物が効果的に含浸せしめられ得るものであれば、従来より公知の何れの樹脂であっても使用することが出来る。
具体的に、蒸着重合膜を構成する樹脂としては、ポリユリアを例示することが出来る。ポリユリアを用いることにより、固体電解質層において、優れた耐電圧性を確保し得ると共に、適度な可撓性乃至は柔軟性が発揮されることとなる。また、ポリユリアの他にも、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアゾメチン等も、有利に用いることが可能である。加えて、下記構造式(f)で表わされるポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造(以下、単にポリエチレンオキシドの繰り返し単位の構造という。)を有するポリアミド、ポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造を有するポリイミド、ポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造を有するポリアミドイミド、ポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造を有するポリエステル、ポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造を有するポリウレタン、ポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造を有するポリアゾメチンや、スルホン酸基が側鎖に結合しているポリユリア、スルホン酸基が側鎖に結合しているポリアミド、スルホン酸基が側鎖に結合しているポリイミド、スルホン酸基が側鎖に結合しているポリアミドイミド、スルホン酸基が側鎖に結合しているポリエステル、スルホン酸基が側鎖に結合しているポリウレタン、スルホン酸基が側鎖に結合しているポリアゾメチン等を、挙げることが出来る。本発明においては、特に、ポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造を有さないポリユリアであって、ジアミンに対して過剰の芳香族ジイソシアネートを反応せしめることによって得られるポリユリア(以下、イソシアネートリッチなポリユリアという。)が、有利に採用される。
Figure 2016025026
そして、上述した本発明手法を用いることにより、図1に示される如き構造を有するリチウムイオン二次電池を製造することが可能である。
先ず、図1には、本発明手法に従って製造されるリチウムイオン二次電池の一例が、その部分縦断面形態において示されている。かかる図1から明らかなように、リチウムイオン二次電池10は、薄膜状の正極層12及び負極層14が、薄膜状の固体電解質層16を介して積層されてなる、発電素子としての一つの積層体18を有して、構成されている。また、かかる積層体18の正極層12の固体電解質層16側とは反対側には、正極側集電体20が積層されている一方、負極層14の固体電解質層16側とは反対側には、負極側集電体22が積層形成されている。
より具体的に、正極側集電体20はアルミニウムにて、また負極側集電体22は銅にて、それぞれ構成されている。なお、本発明において、正極側集電体20や負極側集電体22を構成する金属材料としては、従来より公知の各種のものが何れも採用可能であり、例えば、銅、チタン、ニッケルや鉄等の金属、及びそれら金属の合金等を挙げることが出来る。
また、正極層12は、無数の正極活物質24を含有するポリアニリンよりなる第一の蒸着重合膜26にて構成されており、そこに含まれる正極活物質24は、粉状乃至は粒状を呈するLiCoO2 である。なお、本発明においては、正極活物質として、リチウムイオン二次電池の正極活物質として従来より公知の各種のものが使用することが出来、具体的には、LiCoO2 の他、Li(Ni−Mn−Co)O2 (NiをCo、Mnで一部置換したものでも良い)、LiNiO2 、LiMn24、LiFePO4 、LiMnXFe1-XPO4 、V25、V613 、TiS2 等を、それぞれ単独で、或いは複数のものを適宜に組み合わせることにより、使用可能である。
さらに、負極層14は、無数の負極活物質28を含有するポリアニリンよりなる第二の蒸着重合膜30にて構成されており、そこに含まれる負極活物質28は、粒状乃至は粉状を呈する天然グラファイト(天然黒鉛)である。なお、負極活物質にあっても、正極活物質と同様に、リチウムイオン二次電池の負極活物質として従来より公知の各種のものを、使用することが出来る。具体的には、天然グラファイトの他、ハードカーボン、カーボンナノチューブ、カーボンナノウォール、メソフェーズカーボンマイクロビーズ、メソフェーズカーボンファイバー、リチウム金属、リチウム・アルミニウム合金、リチウムがグラファイト或いはカーボンの層間に吸蔵された層間化合物、Li4Ti512、Si、SiO、Siの合金、Sn、SnO、Snの合金、MnO2 等が、それぞれ単独で、或いは複数のものが適宜に組み合わされて、使用される。
なお、正極層12(第一の蒸着重合膜26)中の正極活物質24の大きさ、及び、負極層14(第二の蒸着重合膜30)中の負極活物質28の大きさは、走査型電子顕微鏡にて測定される一次粒子又は二次粒子(一次粒子が凝集したもの)の平均粒子径が、10nm〜50μm程度であることが好ましい。かかる平均粒子径が大きすぎると、正極層及び負極層の薄膜化の妨げとなり、また、電流密度が大きい場合に放電容量が低下しやすいという問題が惹起される恐れがある。その一方で、平均粒子径が小さすぎると、正極(負極)活物質の単位重量当たりの表面積が極めて大きくなるために、必要とされる導電補助材の使用量が増大し、その結果、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度が低下する恐れがあるからである。
また、正極層12(第一の蒸着重合膜26)及び負極層14(第二の蒸着重合膜30)の厚さは、一般に、1〜200μm程度とされる。正極層12(負極層14)の厚さが薄すぎると、正極層12中の正極活物質24の含有量(負極層14中の負極活物質28)の含有量が過少となってエネルギー密度が低下する可能性があり、その一方で、正極層12(負極層14)の厚さが厚すぎると、リチウムイオン二次電池10の薄肉・小型化において不利となるばかりでなく、内部抵抗(イオンの移動抵抗)が大きくなって、必要な電流をとることが困難となる恐れがあるからである。
そして、図1に示されるリチウムイオン二次電池10において、固体電解質層16は第三の蒸着重合膜32からなり、かかる第三の蒸着重合膜32は、リチウムイオン伝導性付与物質を含有する、上記構造式(f)で表わされるポリエチレンオキシドの繰り返し単位の構造を有するポリユリアによって、構成されているのである。
本発明手法に従って、図1に示される如き構造のリチウムイオン二次電池を製造するに際しては、例えば、図2に示されるような構造を備えた製造装置34を用いることにより、有利に製造することが可能である。
図2に示される製造装置34は、反応室としての真空槽36を有している。この真空槽36の一つの側壁部には、排気パイプ38が接続されており、また、かかる排気パイプ38上には、真空ポンプ40が設置されている。そして、この真空ポンプ40の作動により、真空槽36内の空気が、排気パイプ38を通じて外部に排出されて、真空槽36内が真空状態とされるようになっている。
また、真空槽36内には、メインローラ42が設置されている。更に、真空槽36内のメインローラ42を間に挟んだ両側には、第一の巻出しローラ44と第二の巻出しローラ46とが、メインローラ42と離間して、それぞれ設置されている。また、真空槽36内において、第二の巻出しローラ46を間に挟んだメインローラ42側とは反対側には、巻取りローラ48が、第二の巻出しローラ46と所定距離だけ離間して設置されている。それらメインローラ42と巻取りローラ48は、図示しない電動モータ等によって回転駆動するようになっている。
そして、第一の巻出しローラ44には、目的とするリチウムイオン二次電池10の正極側集電体20を構成する、基体としてのアルミニウム箔50のロールが取り付けられている。また、メインローラ42には、第一の巻出しローラ44に取り付けられたロールから巻き出されたアルミニウム箔50が巻き掛けられており、更に、メインローラ42から送り出されたアルミニウム箔50が、巻取りローラ48にて巻き取られるようになっている。一方、第二の巻出しローラ46には、リチウムイオン二次電池10の負極側集電体22を構成する銅箔52のロールが取り付けられている。そして、このロールから巻き出された銅箔52は、メインローラ42から送り出されたアルミニウム箔50の一方の面に対して、かかるアルミニウム箔50が巻取りローラ48にて巻き取られる前に重ね合わされて、積層されるようになっている。
かくして、ここでは、メインローラ42と巻取りローラ48の回転駆動により、第一の巻出しローラ44に取り付けられたロールから巻き出されたアルミニウム箔50が、メインローラ42の外周面上を周方向の一方向(矢印:アにて示される方向)に走行しつつ、メインローラ42にて搬送されて、メインローラ42から巻取りローラ48側に送り出されるようになっている。そして、後述する各形成ユニットにより、アルミニウム箔50上に、正極層12、固体電解質層16及び負極層14がこれらの順にて形成され、その後、第二の巻出しローラ46に取り付けられたロールから巻き出された銅箔52と積層されることにより、アルミニウム箔50、正極層12、固体電解質層16、負極層14及び銅箔52からなる積層体が、巻取りローラ48にて巻き取られるようになっている。なお、図2中、54は、テンションローラである。
一方、真空槽36の外部には、正極層形成ユニット56と、負極層形成ユニット58と、固体電解質層形成ユニット60とが、それぞれ設置されている。
正極層形成ユニット56は、第一の蒸着重合膜形成装置62及び正極活物質混入装置64にて構成されている。第一の蒸着重合膜層形成装置62は、真空蒸着重合法により、第一の蒸着重合膜26を形成するものであって、第一蒸発源66と第二蒸発源68とを有している。また、それら第一及び第二蒸発源66、68は、何れも、原料収容ポット70a、70bと、ヒータ72a、72bとを更に有している。そして、かかる第一及び第二蒸発源66、68の各原料収容ポット70a、70b内には、ポリアニリンよりなる第一の蒸着重合膜26を形成するための二種類の原料74a、74bが、それぞれ収容されている。ここでは、第一の蒸着重合膜層26がポリアニリンからなるため、各原料収容ポット70a、70b内には、二種類の原料74a、74bとして、例えば、紫外線を照射される前のポリユリアの原料モノマーたる1,4−フェニレンジアミン−2−スルホン酸等の芳香族ジアミンと、1,4−フェニレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートとが、液体状態で、それぞれ収容されている。そして、それら第一及び第二蒸発源66、68の各原料収容ポット70a、70b内に収容された二種類の原料74a、74bが、ヒータ72a、72bにて加熱されて、蒸発させられるようになっている。
また、第一及び第二蒸発源66、68の各原料収容ポット70a、70bと真空槽36との間には、それらを相互に接続する蒸気供給パイプ76が設置されている。そして、この蒸気供給パイプ76は、真空槽36内において、メインローラ42の外周面に向かって開口するように配置されている。また、そのような蒸気供給パイプ76の各原料収容ポット70a、70bとの接続部上には、開閉バルブ78a、78bが、それぞれ設けられている。
かくして、第一の蒸着重合膜層形成装置62にあっては、第一及び第二蒸発源66、68の各原料収容ポット70a、70b内でヒータ72a、72bの加熱により、二種類の原料74a、74bの蒸気を発生させ、そして、開閉バルブ78a、78bの開作動により、二種類の原料74a、74bの蒸気を、蒸気供給パイプ86を通じて、真空槽36内に供給して、メインローラ42の外周面上を周方向に走行するアルミニウム箔50上に吹き付けるようになっている。
正極活物質混入装置64は、アルゴンガスや窒素ガス等の不活性ガス等からなるキャリアガス(第一のキャリアガス)が充填されたガスボンベ80と、正極活物質24(LiCoO2 )を粉体の状態で収容する粉体収容器82とを有している。また、それらガスボンベ80と粉体収容器82との間には、開閉バルブ84及びマスフローコントローラ86を備えたガス供給パイプ88が設置されている。更に、粉体収容器82と真空槽36との間には、粉砕器90を備えた粉体供給パイプ92が設置されている。この粉体供給パイプ92は、第一の蒸着重合膜形成装置62の蒸気供給パイプ76内に挿入されており、これにより、粉体供給パイプ92の先端開口部が、蒸気供給パイプ76内に位置して、かかる蒸気供給パイプ76の先端開口部を通じて、真空槽36内に設置されたメインローラ42の外周面に向かって、開口している。即ち、ここでは、蒸気供給パイプ76の先端開口側の端部が、粉体供給パイプ92の先端部を内挿した二重管構造とされている。
なお、ガス供給パイプ88上のマスフローコントローラ86により、粉体収容器82内へのガスの流入量が調節される。また、粉体供給パイプ92上の粉砕器90により、粉体収容器82に収容されている粉体状の正極活物質24(LiCoO2 )が粉砕され、その粒径がより細かくされた状態にて、キャリアガスによってアルミニウム箔50の一方の面に吹き付けられることとなる。
一方、負極層形成ユニット58は、第二の蒸着重合膜形成装置94及び負極活物質混入装置96にて構成されている。第二の蒸着重合膜形成装置94は、真空蒸着重合法によって第二の蒸着重合膜30を形成するものであって、正極層形成ユニット56における第一の蒸着重合膜形成装置62と同様な構造を有している。即ち、第二の蒸着重合膜層形成装置94は、原料収容ポット70a、70bとヒータ72a、72bとをそれぞれ備えた第一及び第二蒸発源66、68を有し、それら第一及び第二の蒸発源66、68の各原料収容ポット70a、70bは、蒸気供給パイプ98によって、真空槽36と接続されている。また、かかる蒸気供給パイプ98の各原料収容ポット70a、70bとの接続部上には、開閉バルブ78a、78bが、それぞれ設けられている。
なお、この蒸気供給パイプ98は、真空槽36内での開口部の位置が、正極層形成ユニット56の蒸気供給パイプ76の先端開口部の位置よりも、メインローラ42によるアルミニウム箔50の搬送方向下流側とされている。また、ここでは、第二の蒸着重合膜30が、第一の蒸着重合膜26と同じポリアニリンからなるため、第二の蒸着重合膜形成装置94の各原料収容ポット70a、70b内にも、二種類の原料74a、74bとして、例えば、第一の蒸着重合膜層形成装置72の各原料収容ポット70a、70b内に収容されるものと同じ、紫外線を照射される前のポリユリアの原料モノマーたる1,4−フェニレンジアミン−2−スルホン酸等の芳香族ジアミンと1,4−フェニレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートとが、液体状態で、それぞれ収容されている。なお、第一の蒸着重合膜26と第二の蒸着重合膜30は、異なる種類のポリアニリンであっても、勿論良い。
従って、第二の蒸着重合膜形成装置94にあっても、第一の蒸着重合膜形成装置62と同様に、第一及び第二蒸発源66、68の各原料収容ポット70a、70b内でヒータ72a、72bの加熱により発生した二種類の原料74a、74bの蒸気を、開閉バルブ78a、78bの開作動により、蒸気供給パイプ98を通じて、真空槽36内に供給して、メインローラ42の外周面上を走行するアルミニウム箔50上に吹き付けるようになっている。
また、負極活物質混入装置96は、正極層形成ユニット56の正極活物質混入装置64と同様に、ガスボンベ80と、開閉バルブ84及びマスフローコントローラ86を備えたガス供給パイプ88と、粉体収容器82と、粉砕器90を備えた粉体供給パイプ92とを、有している。ガスボンベ80内には、不活性ガス等からなるキャリアガス(第二のキャリアガス)が充填されている。また、粉体収容器82内には、負極活物質28(天然グラファイト)が、粉体の状態で収容されている。そして、粉体供給パイプ92の先端部が、第二の蒸着重合膜形成装置94の蒸気供給パイプ98の先端部内に挿入されている。これにより、粉体供給パイプ92の先端開口部が、蒸気供給パイプ98内に位置し、且つ蒸気供給パイプ98の先端開口部を通じて、メインローラ42の外周面に向かって開口するように配置されている。
そして、固体電解質層形成ユニット60は、第三の蒸着重合膜形成装置100と、液状組成物102の塗工装置104とから構成されている。
先ず、第三の蒸着重合膜形成装置104は、真空蒸着法により第三の蒸着重合膜32を形成するものであって、第一蒸発源106、第二蒸発源108及び第三蒸発源110を有している。それら第一蒸発源106、第二蒸発源108及び第三蒸発源110は、各々、原料収容ポット112a、112b、112cと、ヒータ114a、114b、114cとを、更に有している。
第一乃至第三蒸発源106、108、110の各原料収容ポット112a、112b、112c内には、固体電解質層16を構成する第三の蒸着重合膜32の三種類の原料116a、116b、116cが、各々収容されている。図1に示されるリチウムイオン二次電池10においては、固体電解質層16を構成する樹脂材料が、ポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造を有するポリユリアであるところから、第一及び第二蒸発源106、108の各原料収容ポット112a、112b内には、二種類の原料116a、116bとして、ポリユリアの原料モノマーたる、例えば、ジエチレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル等のエチレングリコールジアミンと、m−キシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートとが、それぞれ液体状態で収容されている。また、第三蒸発源110の原料収容ポット112c内には、オリゴエチレンオキシド(低分子量ポリエチレンオキシド:分子量200〜2000)が、液体又は固体の状態で収容されている。そして、それら第一乃至第三蒸発源106、108、110の各原料収容ポット112a、112b、112c内に収容された三種類の原料116a、116b、116cが、ヒータ114a、114b、114cにて加熱されて、蒸発させられるようになっている。
また、第一乃至第三蒸発源106、108、110の各原料収容ポット112a、112b、112cと真空槽36との間には、それらを相互に接続する蒸気供給パイプ118が設置されている。そして、この蒸気供給パイプ118は、真空槽36内において、メインローラ42の外周面に向かって開口するように配置されているとともに、その開口部が、1)正極層形成ユニット56の蒸気供給パイプ76の先端開口部の位置よりも、メインローラ42によるアルミニウム箔50の搬送方向下流側であり、且つ、2)負極層形成ユニット58の蒸気供給パイプ98の先端開口部の位置よりも、メインローラ42によるアルミニウム箔50の搬送方向上流側の位置となるように、配設されている。更に、そのような蒸気供給パイプ118の各原料収容ポット112a、112b、112cとの接続部上には、開閉バルブ120a、120b、120cが、それぞれ設けられている。
加えて、第三の蒸着重合膜形成装置100は、アルゴンガスや窒素ガス等の不活性ガス等からなるキャリアガス(第三のキャリアガス)が充填されたガスボンベ122を有している。このガスボンベ122と真空槽36との間には、開閉バルブ124及びマスフローコントローラ126を備えたガス供給パイプ128が設置されている。このガス供給パイプ128は、第三の蒸着重合膜形成装置100の蒸気供給パイプ118内に、挿入されており、ガス供給パイプ128の先端開口部が、蒸気供給パイプ118内に位置して、かかる蒸気供給パイプ118の先端開口部を通じて、真空槽36内に設置されたメインローラ42の外周面に向かって、開口している。即ち、ここでは、蒸気供給パイプ118の先端開口側の端部が、ガス供給パイプ128の先端部を内挿した二重管構造とされている。
かくして、第三の蒸着重合膜形成装置100にあっては、第一乃至第三蒸発源106、108、110の各原料収容ポット112a、112b、112c内でヒータ114a、114b、114cの加熱により、三種類の原料116a、116b、116cの蒸気をそれぞれ発生させた状態にて、開閉バルブ120a、120b、120cの開作動を行なう。これと同時に、ガスボンベ122の開作動により、マスフローコントローラ126によって流量が調整されたキャリアガスを、ガス供給パイプ128を通じて、蒸気供給パイプ118内に導入する。これらが同時に実施されることにより、三種類の原料116a、116b、116cの蒸気が、メインローラ42の外周面上を走行するアルミニウム箔50上に吹き付けられ、かかる吹付け部に、第三の蒸着重合膜32の中間体(図示せず)が形成されることとなるのである。
一方、液状組成物102の塗工装置104は、開閉バルブ132を備えたガスボンベ134と、マスフローコントローラ136を備えたガス供給パイプ138と、液状組成物収容器140と、塗工用パイプ142とを有している。ガスボンベ134内には、不活性ガス等からなるキャリアガス(第四のキャリアガス)が充填されている。また、液状組成物収容器140内には、予め調製された液状組成物102が、収容されている。本実施形態において、液状組成物102は、リチウムイオン伝導性付与物質としての、構造式がLiN(SO2CF3)で表わされるリチウム塩[LiTFSI;以下、単にリチウム塩という。]と、液状のイオン伝導性ポリマーであるポリ(エチレングリコールメチルエーテル)350と、適量のアセトニトリルとを配合して、調製されたものが、使用されている。
マスフローコントローラ136を備えたガス供給パイプ138は、その一方の端部がガスボンベ134の開閉バルブ132に接続される一方、他方の端部は、液状組成物収容器140内における液状組成物102が存在しない部分(空間部)にて開口するように、配置されている。加えて、液状組成物収容器140と真空槽36とは塗工用パイプ142によって接続されており、かかる塗工用パイプ142の一方の端部は、液状組成物収容器140内の液状組成物102中に挿入されており、他方の端部は、第三の蒸着重合膜形成装置100における蒸気供給パイプ118の先端開口部の位置よりも、メインローラ42によるアルミニウム箔50の搬送方向下流側であり、且つ、2)負極層形成ユニット58の蒸気供給パイプ98の先端開口部の位置よりも、メインローラ42によるアルミニウム箔50の搬送方向上流側の位置に、配設されている。
かくして、塗工装置104は、ガスボンベ134の開閉バルブ132の開作動により、キャリアガスを液状組成物収容器140内に供給し、かかる収容器140内の圧力を上昇させることにより、液状組成物102が、塗工用パイプ142にて、アルミニウム箔50上に形成された第三の蒸着重合膜32の中間体の表面に塗工せしめられるようになっているのである。
また、真空槽36内には、第一の紫外線照射装置144、第二の紫外線照射装置146、及び加熱装置148が設置されている。第一及び第二の紫外線照射装置144、146は、何れも公知で同一の構造を有し、また、加熱装置148も公知の構造を有している。
そして、第一の紫外線照射装置144が、正極層形成ユニット56の蒸気供給パイプ76の先端部と、第三の蒸着重合膜形成装置100の蒸気供給パイプ118の先端部との間において、メインローラ42の外周面に向かって紫外線を照射し得るように配置されている。一方、第二の紫外線照射装置146は、負極層形成ユニット58の蒸気供給パイプ98の先端部よりも、メインローラ42によるアルミニウム箔50の搬送方向下流側の位置で、メインローラ42の外周面に向かって紫外線を照射し得るように配置されている。
これにより、後述するように、メインローラ42の外周面上を走行するアルミニウム箔50の一方の面上に、正極層形成ユニット56によって形成された、正極活物質24が混入するポリユリアからなる第一の蒸着重合膜26と、負極層形成ユニット58によって形成された、負極活物質28が混入するポリユリアからなる第二の蒸着重合膜30とに対して、紫外線が、第一及び第二の紫外線照射装置144、146にてそれぞれ照射されるようになっている。そうして、第一及び第二の蒸着重合膜26、30を構成するポリユリアからポリアニリンがそれぞれ形成されて、メインローラ42の外周面上で、正極活物質24を含有するポリアニリンからなる第一の蒸着重合膜26と、負極活物質28を含有するポリアニリンからなる第二の蒸着重合膜30とが、それぞれ形成されるようになっているのである。
また、加熱装置148は、塗工装置104の塗工パイプ142の先端部と、負極層形成ユニット58の蒸気供給パイプ98の先端部との間であって、塗工パイプ142の先端部よりアルミニウム箔50の搬送方向下流側に僅かに離れた位置において、メインローラ42の外周面を加熱することが出来るように配置されている。なお、図2は、説明の都合上、塗工パイプ142の先端部と加熱装置148との距離が誇張して示されている。
そして、後述するように、メインローラ42の外周面上を走行するアルミニウム箔50の一方の面上の、表面に液状組成物102が塗工された、重合が未完了状態にある蒸着重合膜の中間体は、加熱装置148により加熱され、重合反応が進行することにより、少なくともリチウムイオン伝導性付与物質を含有する蒸着重合膜が形成されるのである。
かくの如き構造を有する製造装置34を用いて、リチウムイオン二次電池10を製造する際には、以下の手順に従って、その操作が進められる。
すなわち、先ず、アルミニウム箔50のロールを第一の巻出しローラ44に、銅箔52のロールを第二の巻出しローラ46に、それぞれ取り付ける。その後、アルミニウム箔50のロールから一部を巻き出して、その巻き出されたアルミニウム箔50をメインローラ42に巻き掛けた後、メインローラ42から送り出されたアルミニウム箔50を、銅箔52のロールから巻き出した銅箔52と積層して、それら互いに積層されたアルミニウム箔50と銅箔52とを巻取りローラ48に巻取り可能に取り付ける。これは、リチウムイオン二次電池10の製造に際しての予備作業となる。
また、そのような予備作業の終了後に、真空ポンプ40を作動させて、真空槽36内を真空状態とする。このとき、真空槽36内は、例えば10-4〜100Pa程度の圧力にまで減圧される。
次に、メインローラ42と巻取りローラ48とを回転駆動させることにより、アルミニウム箔50のロールから、アルミニウム箔50を次々と巻き出しながら、メインローラ42に送り出すと共に、メインローラ42の外周面上を走行させつつ、巻取りローラ48側に搬送する。
そして、そのようなメインローラ42によるアルミニウム箔50の搬送が開始されたら、第一の蒸着重合膜装置62の第一及び第二蒸発源66、68で発生させた二種類の原料74a、74bの蒸気と、正極活物質混入装置64からキャリアガスと共に蒸気供給パイプ76内に吹き込まれた正極活物質24とを、蒸気供給パイプ76の先端開口部から、メインローラ42の外周面上に位置するアルミニウム箔50上の同一箇所に対して、混合状態で同時に吹き付けて、付着させる。これにより、アルミニウム箔50からなる正極側集電体20上で、二種類の原料(原料モノマー)74a、74bの重合が、粉状の正極活物質24の存在下において進行することとなり、以て、正極活物質24を含有するポリユリアからなる第一の蒸着重合膜26が形成される。
次に、正極活物質24を含有する第一の蒸着重合膜26が形成されたアルミニウム箔50部分が、紫外線照射装置144と対応する位置に到達したら、紫外線照射装置144により、第一の蒸着重合膜26に対して紫外線が照射される。かかる紫外線照射により、第一の蒸着重合膜26を構成するポリユリアをポリアニリンへと変化させる。以上より、アルミニウム箔50からなる正極側集電体20上に、正極活物質24を含有するポリアニリンにて構成された第一の蒸着重合膜26にて、正極層12が形成される。
その後、メインローラ42と巻取りローラ48の回転駆動により、正極層12が形成されたアルミニウム箔50部分が、第三の蒸着重合膜形成装置100における蒸気供給パイプ118の先端開口部と対応する位置に到達したら、第一乃至第三蒸発源106、108、110で発生させた三種類の原料116a、116b、116cの各蒸気を、蒸気供給パイプ118の先端開口部から、メインローラ42の外周面上を走行するアルミニウム箔50に形成された正極層12上に、混合状態で吹き付けて、付着させる。これにより、かかるアルミニウム箔50に形成された正極層12上にて、三種類の原料(原料モノマー)116a、116b、116cを重合させて、ポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造を有するポリユリアからなる第三の蒸着重合膜32の中間体(以下、単に中間体という。)を形成する。
さらに、メインローラ42及び巻取りローラ48の僅かな回転駆動により、上記した中間体が形成されたアルミニウム箔50部分が、塗工装置104における塗工パイプ142の先端開口部と対応する位置に到達したら、かかる先端開口部より液状組成物102を吐出することにより、第三の蒸着重合膜32の中間体の表面を液状組成物102にて塗工する。
そして、液状組成物102にて表面が塗工された中間体を有するアルミニウム箔50部分が、メインローラ42と巻取りローラ48の回転駆動によって、加熱装置148と対応する位置に到達したら、かかる加熱装置148により、液状組成物102にて表面が塗工された中間体が加熱される。これにより、重合反応が効果的に進行すると共に、液状組成物102が効果的に中間体内に浸透する。そして、固体電解質層16として機能する、解離状態若しくは非解離状態にあるリチウム塩を含有し、ポリエチレンオキシドの繰返し単位の構造を有するポリユリアからなる第三の蒸着重合膜32が、アルミニウム箔50からなる正極側集電体20に積層された正極層12上に積層形成されるのである。なお、本発明において、加熱装置148による加熱は、第三の蒸着重合膜32を構成する樹脂の種類等に応じて、適宜、その要否が判断される。かかる樹脂の種類によっては、加熱が不要とされる場合もある一方で、加熱が必要とされる場合には、例えば、加熱温度としては80〜100℃程度、加熱時間としては数分〜2時間程度の条件にて、加熱が実施されることとなる。
次いで、正極層12と固体電解質層16とが積層形成されたアルミニウム箔50部分が、負極層形成ユニット58の蒸気供給パイプ98の先端開口部と対応する位置に到達したら、第二の蒸着重合膜形成装置94の第一及び第二蒸発源66、68で発生させた二種類の原料74a、74bの各蒸気と、負極活物質混入装置96からキャリアガスと共に蒸気供給パイプ98内に吹き込まれた負極活物質28とを、蒸気供給パイプ98の先端開口部から、メインローラ42の外周面上を走行するアルミニウム箔50の固体電解質層16上に、混合状態で同時に吹き付けて、付着させる。これにより、固体電解質層16上で、二種類の原料(原料モノマー)74a、74bの重合が、粉状の負極活物質28の存在下において進行することとなり、以て、負極活物質を28を含有するポリユリアからなる第二の蒸着重合膜30が形成される。
さらに、負極活物質28を含有する第二の蒸着重合膜30が形成されたアルミニウム箔50部分が、紫外線照射装置146と対応する位置に到達したら、紫外線照射装置146により、第二の蒸着重合膜30に対して紫外線が照射される。かかる紫外線照射により、第二の蒸着重合膜30を構成するポリユリアをポリアニリンへと変化させる。以上より、固体電解質層16上に、負極活物質28を含有するポリアニリンにて構成された第二の蒸着重合膜30にて、負極層14が形成される。
その後、正極層12、固体電解質層16及び負極層14が積層されたアルミニウム箔50が、メインローラ42と巻取りローラ48の更なる回転駆動によってメインローラ42から送り出されると、かかるアルミニウム箔50に対して、第二の巻出しローラ46に取り付けられたロールから巻き出された銅箔52を、負極層14に重ね合わされるように積層する。これによって、負極層14上に、銅箔52からなる負極側集電体22を積層形成する。
以上の如くして、正極側集電体20と正極層12と固体電解質層16と負極層14と負極側集電体22とがその順番で積層形成されてなるリチウムイオン二次電池10が、長尺な帯状形態において製造される。また、製造された帯状のリチウムイオン二次電池10を、巻取りローラ48にて巻き取って、リチウムイオン二次電池10のロールを形成するのである。そして、そのようにして製造されたリチウムイオン二次電池10は、例えば、ロールから必要量だけ巻き出され、カットされて、必要に応じて、正極側集電体20と負極側集電体22に対してそれぞれ端子が接続されると共に、リチウムイオン二次電池10全体が保護フィルムにて外装されて、使用に供されることとなる。
そして、最終的に得られるリチウムイオン二次電池10にあっては、その固体電解質層16が、少なくともリチウムイオン伝導性付与物質を含有する蒸着重合膜(第三の蒸着重合膜32)にて構成されているところから、電池全体として優れたイオン伝導性(リチウムイオン伝導性)を発揮するものとなっているのである。
また、上記した実施形態により得られるリチウムイオン二次電池10にあっては、以下に示す効果をも有利に享受することとなる。
例えば、本実施形態においては、正極層12、負極層14及び固体電解質層16を構成する樹脂が、可撓性乃至は柔軟性を有するポリアニリンやポリユリアである。それ故、リチウムイオン二次電池10の全体においても、適度な可撓性や柔軟性を発揮し、高い曲げ強度を発揮する。このため、取扱い性の向上が有利に図られ得ると共に、設置箇所の選択の自由度が効果的に高められ得ることとなる。
また、本実施形態では、正極層12と負極層14と固体電解質層16の形成手法として蒸着重合法が採用されているため、例えば、アルミニウム箔50からなる正極側集電体20の表面等に凹部や凸部が形成されて、正極側集電体20の表面が平坦面とされていなくとも、そのような正極側集電体20の表面の全体に対して、正極層12と固体電解質層16と負極層14とを、何れも、十分に薄い均一な厚さで満遍なく形成することができる。従って、正極側集電体20の表面(正極層12の積層面)の形状に拘わらず、安定した電池性能が有利に確保され得ると共に、小型で且つ出力密度と形状自由度の向上が効果的に図られてなるリチウムイオン二次電池10を、より確実且つ安定的に製造することができる。なお、本発明において、正極層12及び負極層14の作製手法は、蒸着重合法に限定されるものではなく、従来より公知の各種手法を採用することは勿論、可能である。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであり、本発明が、上記記載によって何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。また、本発明には、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべきである。
ところで、本発明に係るリチウムイオン二次電池の製造方法における技術的特徴部分である固体電解質層の作製手法に関して、かかる手法に従って作製した固体電解質のイオン伝導性の評価を、以下の手順に従って行った。
先ず、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン[以下、単にイソシアネートという。]と、トリス(2−アミノエチルアミン)[以下、単にアミンという。]と、液状のイオン伝導性ポリマーであるポリ(エチレングリコールメチルエーテル)350[以下、PEOともいう。]と、構造式がLiN(SO2CF3)で表わされるリチウム塩[LiTFSI;以下、単にリチウム塩という。]と共に、本願出願人の作製に係る成膜装置(バッチ式小型VDP装置)を準備した。
−試料1〜試料3の作製−
成膜装置の真空室内に載置したCu箔上に、イソシアネートの蒸気とアミンの蒸気とを吹き付けることにより、Cu箔上にて、イソシアネートとアミンとの蒸着重合反応を開始させると共に、重合反応が未完了状態にある蒸着重合膜の中間体の表面に、液状のイオン伝導性ポリマー(PEO)と、リチウム塩と、適量のアセトニトリルとを配合してなる液状組成物を塗工した。塗工から30分が経過した後、真空乾燥炉内にCu箔を移動させ、80℃で2時間、Cu箔を乾燥させることにより、Cu箔上に、リチウム塩及びPEOを含有する円形状の蒸着重合膜(φ:22mm、厚さ:2μm)を3種類、作製した(試料1〜試料3)。
なお、上記した蒸着重合に際して、イソシアネート及びアミンの各使用量は、最終的に得られる蒸着重合膜(以下、本段落においては、単に蒸着重合膜という。)中のポリユリアにおいて、各成分がそれぞれ下記表1に示す重量比において存在するように、調整した。また、液状組成物について、そこに含まれる液状のイオン伝導性ポリマー(PEO)の量は、蒸着重合膜における重量比(イソシアネート及びアミンに対する重量比)が、各々、下記表1に示す割合となるような量を採用した。加えて、蒸着重合膜において、下記式より算出されるリチウム塩に由来するLiイオンの濃度が下記表1に示す割合(6mol%)となるように、液状組成物に配合するリチウム塩の量を調整した。
[Liイオン濃度](mol%)
={[Li+ ]/[−O−]}×100 ・・・(式)
但し、上記式において、[Li+ ]は、蒸着重合膜に含まれるLi+ イオンの 量(mol)を示し、[−O−]は、蒸着重合膜に含まれる、PEOのエチレンオキ シド部(−O−)の量(mol)を示すものである。
−試料4の作製−
成膜装置の真空室内に載置したCu箔上に、イソシアネート、アミン及びPEOの各蒸気を吹き付けて、イソシアネートとアミンとPEOとの間で蒸着重合反応を開始させると共に、リチウム塩が分散状態にある不活性ガスも吹き付けることにより、最終的に、イソシアネートとアミンとPEOとから構成されるポリユリア内に、リチウム塩を含有してなる円形状の蒸着重合膜(φ:22mm、厚さ:2μm)を作製した(試料4)。
なお、上記した蒸着重合に際して、イソシアネート、アミン及びPEOの各使用量は、最終的に得られる蒸着重合膜(以下、本段落においては、単に蒸着重合膜という。)中のポリユリアにおいて、各成分が下記表1に示す重量比において存在するように、調整した。また、蒸着重合膜において、上記式より算出されるリチウム塩に由来するLiイオンの濃度が下記表1に示す割合(6mol%)となるように、リチウム塩が分散状態にある不活性ガスの吹付け量を調整した。
以上の如くして作製した試料1〜試料4のそれぞれを用いて、図3に示す構造のラミネートセルを、グローブボックス内にて各構成材料を積層して真空シーラーで封止することにより、イオン伝導度測定用試料とした。そして、作製したイオン伝導度測定用試料のNiタブを、ポテンショガルバノスタット周波数応答アナライザ(Bio Logic 社製、商品番号:VSP-300 )に接続し、測定モード:定電圧交流インピーダンス、交流振幅:10mV、周波数:3MHz〜100mHzの条件の下、各試料のイオン伝導度を測定した。測定されたイオン伝導度について、試料4の測定結果に対する、試料1〜3の各イオン伝導度の比率を算出し、その比率を下記表1に併せて示す。
Figure 2016025026
かかる表1の結果からも明らかなように、本発明における固体電解質層の作製手法と同様の手法に従って作製された固体電解質にあっては、優れたイオン伝導性を発揮するものであることが確認された。特に、イソシアネートリッチなポリユリアより構成される固体電解質(試料3)にあっては、非常に優れたイオン伝導性を発揮することが認められた。これらの結果より、本発明の製造方法に従って作製されるリチウムイオン二次電池においても、その固体電解質層が優れたイオン伝導性を発揮することが認められるのである。

Claims (2)

  1. 蒸着重合法に従って得られる蒸着重合膜よりなる固体電解質層を介して、正極層と、負極層とが積層されてなる積層体を有するリチウムイオン二次電池の製造方法にして、
    リチウム塩を含む液状組成物を、重合が未完了状態にある蒸着重合膜の中間体の表面に塗工し、該中間体に前記液状組成物を含浸せしめつつ該中間体の重合反応を進行させることにより、前記固体電解質層を形成する工程を、
    有することを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法。
  2. 前記液状組成物が、液状のイオン伝導性ポリマー又はイオン液体を含むものである請求項1に記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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